JPWO2007111035A1 - データ受信装置及び該データ受信装置を備える半導体集積回路 - Google Patents

データ受信装置及び該データ受信装置を備える半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

データ受信装置は、受信したデュオ・バイナリデータを所定の利得で増幅して出力する増幅回路41と、増幅回路41の出力信号のオフセットをキャンセルするオフセットキャンセル部56、57と、増幅回路41の出力信号を、第1の参照電圧と第1の参照電圧より低レベルの第2の参照電圧とに基づいてサンプリングすることにより、受信したデュオ・バイナリデータがデュオ・バイナリデータを構成する3値のうちのいずれの値であるかを判定するデータ判定部43、44とを備える。

Description

この発明は、データ受信装置及び該データ受信装置を備えた半導体集積回路に係り、たとえば、ケーブルやボード上の電気配線を介して電気信号を送受信する伝送装置などに設けられ、特に、デュオ・バイナリ(Duobinary)伝送されたデータを受信する場合に用いられることが好適なデータ受信装置及び該データ受信装置を備えた半導体集積回路に関する。
半導体集積回路の微細化に伴い、近年では、半導体チップの動作速度の向上や集積度の向上による機能の向上などが進んでいる。このような半導体チップの性能の向上に伴い、複数のチップの間でやり取りされるデータ量も増加している。データ量の増加は、信号数を増加させるか、信号を高速化することで得られる。しかしながら、データ量の増加に対応するために信号数を増加させる場合、信号を集積回路から取り出すパッド領域の増加や、基板上の電気配線やケーブルなどの伝送路の増加が発生する。このため、データ量の増加への対応策としては、信号の伝送速度の高速化が効率的である。
ところが、信号の伝送速度を高速にすると、伝送路の表皮効果や誘電損失などにより、信号減衰や、減衰した信号波形が隣のビットに影響を与える符号間干渉などが発生するため、実際には、伝送速度の高速化は困難である。このため、信号減衰による信号振幅の減少や、符号間干渉の増加による信号タイミングの劣化を抑制する目的で、デュオ・バイナリ伝送が行われるようになってきている。デュオ・バイナリ伝送では、隣り合うビットの干渉を許容することで、信号減衰の量が抑制され、符号間干渉によるタイミング劣化も抑制される。
図1は、デュオ・バイナリ伝送された受信データの波形図である。
デュオ・バイナリ伝送では、送信側から送信されるデータ、特に直前に送信されたデータに依存して、現在の受信データが変化する。たとえば、直前に送信されたデータが“0”の場合、現在送信されているデータが“0”であれば受信データは“0”となり、現在送信されているデータが“1”であれば受信データは“1”となる。一方、直前に送信されたデータが“1”の場合、現在送信されているデータが“0”であれば受信データは“1”となり、現在送信されているデータが“1”であれば受信データは“2”となる。
従って、デュオ・バイナリ伝送では、図1に示すように、データ受信装置が受け取るデータは、“0”(低レベル)、“1”(中間レベル)、“2”(高レベル)からなる3値データとなり、同データ受信装置は、これらの3値のデータを判別する必要がある。“0”、“1”及び“2”の3値データは、第1のアイ開口部と第2のアイ開口部にて判定される。第1のアイ開口部では“0”及び“1”が判定され、第2のアイ開口部で“1”及び“2”が判定される。この場合、第1のアイ開口部では、低電圧の参照電圧Vref- が用いられ、第2のアイ開口部では高電圧の参照電圧Vref+ が用いられて、デュオ・バイナリデータの3値信号が判定される。
図2は、デュオ・バイナリ伝送されたデータを受信するデータ受信装置の電気的構成を示すブロック図である。
このデータ受信装置は、多値判定付きサンプリングラッチ1,2と、オフセットキャンセル制御回路3,4と、デコーダ5とから構成されている。多値判定付きサンプリングラッチ1,2は、参照電圧Vref+ ,Vref- を基準として、図示しない送信機から送信されたデュオ・バイナリデータdatのレベルの高低を、クロック信号CLKに同期して判定する。特に、多値判定付きサンプリングラッチ1は、図1中の第2のアイ開口部のデータを判定して判定信号aを出力し、多値判定付きサンプリングラッチ2が、第1のアイ開口部のデータを判定して判定信号bを出力する。オフセットキャンセル制御回路3は、オフセットキャンセル制御信号c1,c2を多値判定付きサンプリングラッチ1へ送出する。オフセットキャンセル制御回路4は、オフセットキャンセル制御信号d1,d2を多値判定付きサンプリングラッチ2へ送出する。デコーダ5は、判定信号a,bをデコードすることにより、本来送られてくる送信データを復元する。
図3は、図2中の多値判定付きサンプリングラッチ1の電気的構成を示す回路図である。
多値判定付きサンプリングラッチ1は、図3に示すように、pチャネル型MOSFET(以下、「pMOS」という)11,12,13,14,15,16,17と、nチャネル型MOSFET(以下、「nMOS」という)18,19,20,21,22,23,24と、オフセットキャンセル25,26とから構成されている。多値判定付きサンプリングラッチ1では、デュオ・バイナリデータdatとして、差動データである入力データDIN,DINBが入力され、クロック信号CLKが入力されたときの参照電圧Vref+ ,Vref- と入力データDIN,DINBとの電圧の比較結果に基づいて、同デュオ・バイナリデータdatのアイ開口部が判定され、受信データが判定される。なお、多値判定付きサンプリングラッチ2も、同様の構成になっているが、参照電圧Vref+ はnMOS22のゲートに印加され、参照電圧Vref- がnMOS23のゲートに印加されるようになっている。
しかしながら、送信データが高速化されると、伝送路での信号減衰が大きくなり、データ受信装置に入力されるデュオ・バイナリデータdatのアイ開口部が小さくなる。加えて、信号減衰は伝送路が長くなると大きくなり、信号速度が高速化すると伝送距離が一定であっても信号減衰は大きくなる。このため、多値判定付きサンプリングラッチ1,2のデータ入力に用いられている2つのnMOS20,21の閾値電圧のばらつきに起因して、微小なアイ開口部を有するデータが正確に判定されなくなり、誤判定が多くなる。さらに、MOSトランジスタのばらつきは、高速動作に必要な素子の微細化に伴って大きくなる。従って、信号の高速伝送を行うためには、信号速度の高速化による信号減衰、信号伝送路の長距離化による信号減衰、及びMOSトランジスタ(nMOS20,21)の動作の高速化を目指した微細化に伴う閾値電圧のばらつきなどを解決する必要がある。
そこで、差動対トランジスタであるnMOS20,21の閾値電圧のばらつきに起因したオフセットをキャンセルするために、オフセットキャンセル25,26を用いてnMOS20,21のドレイン電流が制御される。すなわち、オフセットキャンセル25は、オフセットキャンセル制御回路3からのオフセットキャンセル制御信号c1によりnMOS20のドレイン電流を制御し、オフセットキャンセル26は、オフセットキャンセル制御信号c2によりnMOS21のドレイン電流を制御する。これにより、nMOS20,21の閾値電圧のばらつきに起因したオフセットがキャンセルされる。また、図2中の多値判定付きサンプリングラッチ2も多値判定付きサンプリングラッチ1と同様の構成である。多値判定付きサンプリングラッチ2内のオフセットキャンセル25は、オフセットキャンセル制御回路4からのオフセットキャンセル制御信号d1によりnMOS20のドレイン電流を制御する。多値判定付きサンプリングラッチ2内のオフセットキャンセル26は、オフセットキャンセル制御回路4からのオフセットキャンセル制御信号d2によりnMOS21のドレイン電流を制御する。このため、多値判定付きサンプリングラッチ2のnMOS20,21の閾値電圧のばらつきに起因したオフセットがキャンセルされる。
図4は、図2に示したデータ受信装置の動作を説明するタイムチャートである。図4では、第1のアイ開口部がB1,B2,…で示され、第2のアイ開口部がA1,A2,…で示されている。このデータ受信装置では、送信データレートと同じ周波数のクロック信号が必要となる。たとえば、送信データレートが10Gb/sであれば、クロック信号CLKとして10GHzが必要となる。そして、クロック信号CLKの立上がりのタイミングで第1及び第2のアイ開口部が2つの多値判定付きサンプリングラッチ1,2で判定され、判定信号a,bが出力される。判定信号a,bは、デコーダ5でデコードされ、送信データが復元される。
ここで、データ受信装置をさらに高速に動作させる方式として、判定に用いるタイミングを1つのクロック信号から得るのではなく、多数のクロック信号から得る並列化方式が知られている。図5は、並列化方式のデータ受信装置の電気的構成を示すブロック図であり、図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。このデータ受信装置では、図2に示したデータ受信装置の構成に加え、多値判定付きサンプリングラッチ31,32と、オフセットキャンセル制御回路33,34と、インバータ35と、フリップフロップ36,37,38,39が設けられ、図2中のデコーダ5に代えてデコーダ5Aが設けられている。
図6は、図5に示したデータ受信装置の動作を説明するタイムチャートである。
このデータ受信装置では、図6に示すように、送信データレートの半分の速度の2つのクロック信号CLK,CLKBが用いられ、同クロック信号CLK,CLKBの位相は0度及び180度となっている。そして、多値判定付きサンプリングラッチ1,2にて、クロック信号CLKの立上がりのタイミングでデュオ・バイナリデータdatが判定されると共に、多値判定付きサンプリングラッチ31,32にて、クロック信号CLKBの立上がりのタイミングでデュオ・バイナリデータdatが判定され、判定信号a,b,e,fが出力される。判定信号a,b,e,fは、フリップフロップ36,38,37,39によりクロック信号CLKに同期してデコーダ5Aに送出され、デコーダ5Aで送信データが復元される。
このように多位相の多数のクロック信号を用いてデータ受信装置を動作させると、クロック信号や多値判定付きサンプリングラッチの動作速度が抑えられると共に、データ受信装置の高速動作が可能になる。ところが、データ受信装置の動作速度が抑制されても、伝送されてくる受信データの速度は変わらないため、受信データの高速化や長距離伝送に伴って同受信データのアイ開口部が小さくなり、多値判定付きサンプリングラッチ1,2,31,32のMOSトランジスタの閾値電圧のばらつきに起因した誤動作を防ぐことはできない。このため、MOSトランジスタの閾値電圧のばらつきへの対策として、オフセットキャンセル機能(すなわち、オフセットキャンセル制御回路)は不可欠である。
そして、そのオフセットキャンセル機能は、各多値判定付きサンプリングラッチ毎に必要であり、データ受信装置中の回路の並列化に応じて多値判定付きサンプリングラッチの数が増加し、この増加に応じてオフセットキャンセル制御回路の数も増加する。さらに、クロック信号を4相クロックや8相クロックなどとして並列化を推進すると、データ受信装置の動作速度はさらに低減され、高速動作が可能になる。しかしながら、並列化することで、多値判定付きサンプリングラッチの数が増加、すなわち、受信データが入力される差動対トランジスタの数が増加し、これらのトランジスタの特性のばらつきを補正するオフセットキャンセル制御回路も増加する。
上記のデータ受信装置の他、従来、この種の技術としては、たとえば、次のような文献に記載されたものがある。
特許文献1に記載されたA/D変換器は、電圧比較回路に対して独立にオフセットを検出し、それに応じたキャンセル信号を発生するオフセットキャンセル回路を備えている。電圧比較回路は、信号電圧とリファレンス電圧とを比較し、電圧比較回路の入力のオフセットを相殺するための逆オフセットをオフセットキャンセル信号に基づいてオフセットに加算する。リファレンス電圧は分圧回路で生成される。スイッチ回路は、オフセット検出期間に各電圧比較回路のリファレンス電圧入力端子及び信号電圧入力端子に向けて信号電圧を供給し、電圧比較回路は、その入力オフセットに応じた比較結果を出力する。オフセットキャンセル回路は、その比較結果に基づいてオフセットキャンセル信号を生成する。
特許文献2に記載された差動増幅器では、差動対のドレインに相補電流を注入してオフセットをキャンセルする電流源が設けられている。
特許文献3に記載された多値識別回路では、入力多値信号がオフセット調節機能付直流増幅器で増幅される。この増幅出力がA/D変換器で識別されて少なくとも(N+2)ビットで出力される。
特許文献4に記載されたデュオバイナリAM・PSK復調回路では、ベースバンド信号の3値の判定を行う2つの比較回路と、2値の判定を行う1つの比較回路とが設けられている。3値をとるのは、ある特定のパターンのときであることを利用し、これを一致検出回路が検出し、それ以外の大部分のときは、2値の判定を行う比較回路の出力に切り替えることにより、サンプリングクロックのジッタ、波形歪み、雑音などによる判定誤り率が軽減される。
特開2000−165241号公報 特開平09−130172号公報 特公平06−011122号公報 特公平06−091560号公報
しかしながら、上記従来のデータ受信装置では、次のような問題点があった。
すなわち、デュオ・バイナリ伝送では、高速化の阻害要因となる信号減衰や符号間干渉によるタイミング劣化を抑制することが可能であるが、高速化や伝送距離の長距離化に伴ってアイ開口部が減少する。この減少したアイ開口部を正確に受信するために、図2のデータ受信装置では、入力側の差動対トランジスタの間の閾値電圧のばらつきに起因したオフセットをキャンセルする機構が必要となる。デュオ・バイナリ伝送の場合、第1のアイ開口部と第2のアイ開口部とを判定する必要があるため、データ受信装置は2つの多値判定付きサンプリングラッチを必要とし、これに伴って、オフセットキャンセル機構も2つ、オフセットキャンセル機構を制御する制御回路も2つ必要となる。さらに、データ受信装置を高速動作させるために、複数の同データ受信回路を並列化し、クロック信号やサンプリングラッチの動作を低速化すると、並列化した分だけオフセットキャンセル機構が増加し、これらを制御するオフセットキャンセル制御回路も増加する。このため、回路規模が大きくなると共に、消費電力が増加するという問題点がある。
また、特許文献1に記載されたA/D変換器は、デュオ・バイナリデータを入力するものではないため、この発明とは構成や目的が異なり、上記の問題点は、改善されない。
特許文献2に記載された差動増幅器では、差動対のドレインに相補電流が注入されるようになっているので、この発明に用いられる差動増幅器とハード構成が類似しているが、デュオ・バイナリデータを入力するものではないため、この発明とは構成や目的が異なり、上記の問題点は、改善されない。
特許文献3に記載された多値識別回路では、オフセット調節機能付直流増幅器が設けられているので、この発明に用いられる差動増幅器とハード構成が類似しているが、デュオ・バイナリデータを入力するものではないため、この発明とは構成や目的が異なり、上記の問題点は、改善されない。
特許文献4に記載されたデュオバイナリAM・PSK復調回路は、サンプリングクロックのジッタ、波形歪み、雑音などによる判定誤り率を軽減するものであるため、この発明とは構成や目的が異なり、上記の問題点は、改善されない。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、回路規模及び消費電力が低減されるデータ受信装置及び該データ受信装置を備えた半導体集積回路を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、デュオ・バイナリデータを受信するデータ受信装置に係り、受信した前記デュオ・バイナリデータを所定の利得で増幅して出力する増幅回路と、該増幅回路の出力信号のオフセットをキャンセルするオフセットキャンセル部と、前記増幅回路の出力信号を、第1の参照電圧と前記第1の参照電圧より低レベルの第2の参照電圧とに基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちのいずれの値であるかを判定するデータ判定部とを備えてなることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のデータ受信装置に係り、前記デュオ・バイナリデータは、差動データで構成され、前記増幅回路は、前記差動データを入力する2つのトランジスタを有し、該差動データを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器で構成され、前記オフセットキャンセル部は、前記各トランジスタの出力部に流れる電流を制御することにより、前記出力信号のオフセットをキャンセルする構成とされていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のデータ受信装置に係り、前記データ判定部は、前記増幅回路の出力信号を、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの高レベル又は中間レベルであることを判定する第1の多値判定回路と、該第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、前記増幅回路の出力信号を、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、該第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチとから構成されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、デュオ・バイナリデータを受信するデータ受信装置に係り、前記受信したデュオ・バイナリデータを、第1の参照電圧と前記第1の参照電圧より低レベルの第2の参照電圧とに基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちのいずれの値であるかを判定するデータ判定部を備え、該データ判定部は、前記受信したデュオ・バイナリデータを、前記第1の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの高レベル又は中間レベルであるかを判定する第1の多値判定回路と、該第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、前記受信したデュオ・バイナリデータを、前記第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、該第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチとから構成されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のデータ受信装置に係り、前記第1の多値判定回路は、自回路の前記第1の判定信号のオフセットをキャンセルする第1のオフセットキャンセル部を含み、前記第2の多値判定回路は、自回路の前記第2の判定信号のオフセットをキャンセルする第2のオフセットキャンセル部を含むことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のデータ受信装置に係り、前記デュオ・バイナリデータは、差動データで構成され、前記第1及び第2の多値判定回路は、それぞれ、前記差動データを入力する2つのトランジスタを有し、前記差動データを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器を有し、前記第1及び第2のオフセットキャンセル部は、それぞれ、前記各差動増幅器の前記各トランジスタの出力部に流れる電流を制御することにより、前記第1及び第2の判定信号のオフセットをキャンセルする構成とされていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のデータ受信装置に係り、前記データ判定部は、前記受信したデュオ・バイナリデータを、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの高レベル又は中間レベルであるかを判定する第1の多値判定回路と、該第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、前記受信したデュオ・バイナリデータを、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、該第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチとから構成されていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項4、5、6又は7記載のデータ受信装置に係り、前記第1のサンプリングラッチは、前記第1の判定信号を、位相の異なる複数のクロック信号に同期してそれぞれラッチする複数のラッチ回路で構成され、前記第2のサンプリングラッチは、前記第2の判定信号を、前記複数のクロック信号に同期してそれぞれラッチする複数のラッチ回路で構成されていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、半導体集積回路に係り、請求項1乃至8のいずれか一に記載のデータ受信装置を備えることを特徴としている。
この発明の構成によれば、デュオ・バイナリデータを増幅回路で増幅した出力信号がデータ判定部でサンプリングされることにより判定されるので、データ判定部における誤判定が低減される。また、増幅回路が、自回路の前記出力信号のオフセットをキャンセル可能な構成とされた場合、データ判定部における誤判定がより低減される。また、増幅回路の出力信号のオフセットをキャンセルする構成は1つのみで良いため、当該データ受信装置を半導体集積回路中に組み込んだとき、同半導体集積回路中のオフセットキャンセル機構及び制御回路の占有する面積が小さくて済み、消費電力も低減できる。
また、データ判定部は、第1の多値判定回路と、第1のサンプリングラッチと、第2の多値判定回路と、第2のサンプリングラッチとから構成されているので、第1及び第2の多値判定回路の動作速度を向上させることができる。また、データ判定部は、デュオ・バイナリデータを、第1の参照電圧(又は、第1及び第2の参照電圧)を用いてサンプリングすることにより、そのデュオ・バイナリデータが高レベル又は中間レベルであるかを判定する第1の多値判定回路と、同第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、同デュオ・バイナリデータを、第2の参照電圧(又は、第1及び第2の参照電圧)を用いてサンプリングすることにより、そのデュオ・バイナリデータが低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、同第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチとから構成されているので、オフセットをキャンセルする構成が2つ必要となるが、増幅回路がないため、消費電力を低減できる。また、増幅回路は、差動データで構成されたデュオ・バイナリデータを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器で構成されているので、各部の信号のノイズや歪が低減され、データ判定部における誤判定をより低減できる。第1及び第2の多値判定回路は、差動データで構成されたデュオ・バイナリデータを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器を有しているので、データ判定部における誤判定をより低減できる。
図1は、デュオ・バイナリ伝送された受信データの波形図である。 図2は、デュオ・バイナリ伝送されたデータを受信するデータ受信装置の電気的構成を示すブロック図である。 図3は、図2中の多値判定付きサンプリングラッチ1の電気的構成を示す回路図ある。 図4は、図2に示したデータ受信装置の動作を説明するタイムチャートである。 図5は、並列化方式のデータ受信装置の電気的構成を示すブロック図である。 図6は、図5に示したデータ受信装置の動作を説明するタイムチャートである。 図7は、この発明の第1の実施例であるデータ受信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図8は、図7中のアンプ41の電気的構成を示す回路図である。 図9は、図7中の多値判定付きサンプリングラッチ43の電気的構成を示す回路図である。 図10は、図7に示したデータ受信装置の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートである。 図11は、この発明の第2の実施例であるデータ受信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図12は、図11中の多値判定回路81の電気的構成を示す回路図である。 図13は、図11中のサンプリングラッチ82の電気的構成を示す回路図である。 図14は、この発明の第3の実施例であるデータ受信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図15は、図14中のオフセットキャンセル付き多値判定回路81Aの電気的構成を示す回路図である。 図16は、図14に示したデータ受信装置を並列化した構成のデータ受信装置の電気的構成を示すブロック図である。 図17は、図16に示したデータ受信装置の動作を説明するタイムチャートである。
符号の説明
41 アンプ(増幅回路)
42,85 オフセットキャンセル制御回路(データ受信装置の一部)
43,44 多値判定付きサンプリングラッチ(データ判定部)
45,45A デコーダ(データ受信装置の一部)
51,52 nMOS(増幅回路の一部)
53,54 抵抗(増幅回路の一部)
55 nMOS(増幅回路の一部)
56,57,98,99 オフセットキャンセル(増幅回路の一部)
81,83 多値判定回路(データ判定部)
81A,83A オフセットキャンセル付き多値判定回路(データ判定部)
82,84,101,102 サンプリングラッチ(ラッチ回路)
本発明の一実施形態は、デュオ・バイナリデータをアンプで増幅した出力信号が多値判定付きサンプリングラッチでサンプリングされることにより、デュオ・バイナリデータの値が判定され、また、多値判定及びオフセットキャンセルを同一の回路で行うオフセットキャンセル付き多値判定回路が設けられているデータ受信装置及び該データ受信装置を備えた半導体集積回路である。
図7は、この発明の第1の実施例であるデータ受信装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この例のデータ受信装置は、同図に示すように、アンプ41と、オフセットキャンセル制御回路42と、多値判定付きサンプリングラッチ43,44と、デコーダ45とから構成されている。アンプ41は、図示しない送信機から送信されたデュオ・バイナリデータdatを受信して所定の利得で増幅して出力信号pを生成する。デュオ・バイナリデータdatは、高レベル(“2”)、低レベル(“0”)及び中間レベル(“1”)からなる3値データを有している。
また、アンプ41は、出力信号pのオフセットをキャンセル可能な構成とされ、特に、この実施例では、デュオ・バイナリデータdatは、差動データで構成され、アンプ41は、この差動データを入力する2つのトランジスタを有し、同差動データを増幅して出力信号pを差動で出力する差動増幅器で構成され、かつ、オフセットキャンセル制御回路42からのオフセットキャンセル制御信号c1,c2に基づいて、同各トランジスタの出力部に流れる電流を制御することにより、出力信号pのオフセットをキャンセルする。また、アンプ41の受信するデータがデュオ・バイナリデータであるため、アンプ41の動作周波数帯域は、送信データレートの2/3の周波数帯域で良い。たとえば、送信データレートが10Gbpsの場合、通常の2値データであれば、アンプ41は10Gbpsデータのシンボルレートである5GHzの周波数帯域を必要とするが、デュオ・バイナリデータの場合、アンプ41は、5GHzの2/3である3.3GHz程度の周波数帯域を有していれば良い。このため、通常、動作速度の高いサンプリングラッチの手前に同サンプリングラッチに比べて動作速度が遅いアンプを設けると、受信装置の高速動作を制限する要因となるのに対して、デュオ・バイナリ伝送の場合では、アンプ41を設けても、動作速度の低下が生じない。
多値判定付きサンプリングラッチ43は、アンプ41の出力信号pを、中間レベル及び高レベルを判別するための比較的高レベルの参照電圧Vref+に基づいてサンプリングすることにより、出力信号pのデータを判定して判定信号aを差動で出力する。多値判定付きサンプリングラッチ44は、アンプ41の出力信号pを、中間レベル及び低レベルを判別するための比較的低レベルの参照電圧Vref-に基づいてサンプリングすることにより、出力信号pのデータを判定して判定信号bを差動で出力する。なお、Vref-は、Vref+より電圧レベルが低い。デコーダ45は、判定信号a,bをデコードすることにより、本来送られてくる送信データを復元する。また、このデータ受信装置は、半導体集積回路中に備えられている。
図8は、図7中のアンプ41の電気的構成を示す回路図である。
アンプ41は、図8に示すように、nMOS51,52と、抵抗53,54と、nMOS55と、オフセットキャンセル56,57とから構成されている。nMOS51,52は、デュオ・バイナリデータdatの差動データを入力する。nMOS55は、ゲート電極に電流源バイアスが掛けられ、定電流回路として動作する。オフセットキャンセル56,57は、たとえばMOSトランジスタのソースホロアなどによる可変抵抗部で構成され、オフセットキャンセル制御回路42からのオフセットキャンセル制御信号c1,c2に基づいて電流を制御する。
アンプ41では、オフセットキャンセル制御回路42からのオフセットキャンセル制御信号c1に基づいてオフセットキャンセル56を流れる電流が制御され、また、オフセットキャンセル制御回路42からのオフセットキャンセル制御信号c2に基づいてオフセットキャンセル57を流れる電流が制御される。そして、nMOS51のドレイン電流にオフセットキャンセル56の電流が加算されることによりnMOS51の出力部に流れる電流が制御されると共に、nMOS52のドレイン電流にオフセットキャンセル57の電流が加算されることによりnMOS52の出力部に流れる電流が制御され、nMOS51,52の閾値電圧のばらつきなどに起因するオフセットがキャンセルされた差動の出力信号pが端子OUT,OUTBから出力される。
図9は、図7中の多値判定付きサンプリングラッチ43の電気的構成を示す回路図である。
多値判定付きサンプリングラッチ43は、図9に示すように、pMOS61,62,63,64,65,66,67と、nMOS68,69,70,71,72,73,74とから構成されている。多値判定付きサンプリングラッチ43は、クロックCLKが入力されたとき、アンプ41の差動の出力信号pと参照電圧Vref+ ,Vref- との微小な大小関係を判定する。すなわち、クロックCLKが低レベル(“L”、ほぼ電源電位Veeのレベル)のとき、nMOS74がオフ状態になると共に、pMOS61,62,66,67がオン状態となることによって、端子OUT,OUTB及びノードX,Yが電源電位Vccのレベルにプリチャージされる。つまり、クロックCLKが低レベルのとき、V(X)=V(Y)=H、及び、V(OUT)=V(OUTB)=Hの状態となる。
このプリチャージされている状態で、データ対(差動の出力信号p/参照電圧Vref+ ,Vref- )に差があるときにクロックCLKが高レベル(“H”、ほぼ電源電位Vccのレベル)になると、ノードX/Yの電位の下がり方に差分が生じる。そして、pMOS63,64,65とnMOS68,69とで構成されるラッチが、この差分を最終的にV(OUT)=H、かつV(OUTB)=L、又は、V(OUT)=L、かつV(OUTB)=Hの状態にまで増大させる。なお、多値判定付きサンプリングラッチ44も、同様の構成になっているが、参照電圧Vref+ はnMOS72のゲートに印加され、参照電圧Vref- がnMOS73のゲートに印加されるようになっている。
図10は、図7に示したデータ受信装置の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートであり、縦軸に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。
この図を参照して、この例のデータ受信装置の動作について説明する。
このデータ受信装置では、送信されたデュオ・バイナリデータdatがアンプ41で増幅され、出力信号pが出力される。出力信号pは、図10に示すように、従来の図1中の第1のアイ開口部B1,B2,…、及び第2のアイ開口部A1,A2,…が増幅されたものとして表示される。また、オフセットキャンセル制御回路42からのオフセットキャンセル制御信号c1,c2に基づいて、アンプ41の出力信号pのオフセットがキャンセルされる。そして、アンプ41の出力信号pに関して、クロック信号CLKの立上がりのタイミングで、第1及び第2のアイ開口部が、多値判定付きサンプリングラッチ43,44で参照電圧Vref+ ,Vref- に基づいてサンプリングされることにより、出力信号pの値が判定され、判定信号a,bが出力される。判定信号a,bは、デコーダ45でデコードされ、本来送られてくる送信データが復元される。
以上のように、この第1の実施例では、デュオ・バイナリデータdatをアンプ41で増幅した出力信号pが多値判定付きサンプリングラッチ43,44でサンプリングされることにより、出力信号pのデータが判定されるので、多値判定付きサンプリングラッチ43,44の特性にばらつきがあっても、誤判定が低減される。また、アンプ41では、オフセットキャンセル制御回路42のオフセットキャンセル制御信号c1,c2に基づいて、出力信号pのオフセットがキャンセルされるので、多値判定付きサンプリングラッチ43,44における誤判定がより低減される。また、オフセットキャンセル制御回路42も、1つのみで良い。このため、このデータ受信装置を半導体集積回路中に組み込んだとき、同半導体集積回路中のオフセットキャンセル機構及び制御回路の占有する面積が小さくて済み、消費電力も低く抑えられる。また、アンプ41は、差動データで構成されたデュオ・バイナリデータdatを増幅して出力信号pを差動で出力する差動増幅器で構成されているので、各部の信号のノイズや歪が低減され、多値判定付きサンプリングラッチ43,44における誤判定がさらに低減される。
図11は、この発明の第2の実施例であるデータ受信装置の要部の電気的構成を示すブロック図であり、第1の実施例を示す図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この例のデータ受信装置では、図11に示すように、図7中の多値判定付きサンプリングラッチ43,44に代えて、多値判定回路81,83及びサンプリングラッチ82,84が設けられている。多値判定回路81は、アンプ41の出力信号pを、参照電圧Vref+に基づいてサンプリングすることにより、出力信号pのデータを判定して判定信号uを出力する。サンプリングラッチ82は、判定信号uをクロック信号CLKに同期してラッチして判定信号aとして出力する。多値判定回路83は、アンプ41の出力信号pを、参照電圧Vref-に基づいてサンプリングすることにより、出力信号pのデータを判定して判定信号vを出力する。サンプリングラッチ84は、判定信号vをクロック信号CLKに同期してラッチして判定信号bとして出力する。他は、図7に示した構成と同様の構成である。
図12は、図11中の多値判定回路81の電気的構成を示す回路図である。
この多値判定回路81は、図12に示すように、nMOS91,92と、抵抗93,94と、nMOS95,96,97とから構成されている。なお、多値判定回路83も、同様の構成になっているが、参照電圧Vref+ はnMOS96のゲートに印加され、参照電圧Vref- がnMOS97のゲートに印加されるようになっている。
図13は、図11中のサンプリングラッチ82の電気的構成を示す回路図であり、第1の実施例を示す図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
このサンプリングラッチ82では、図13に示すように、図9中のnMOS72,73が削除された構成となっている。他は、図9に示した構成と同様の構成である。なお、サンプリングラッチ84も、同様の構成である。
このデータ受信装置では、多値判定回路81,83からのデータ対(差動の出力信号p/参照電圧Vref+ ,Vref- )に差があるとき、ノードX/Yの電位に差分が生じる。この差分が判定信号u,vとしてサンプリングラッチ82,84に送出される。そして、サンプリングラッチ82,84内で、pMOS63,64,65とnMOS68,69とで構成されるラッチが、判定信号u,vを、最終的にV(OUT)=H、かつV(OUTB)=L、又は、V(OUT)=L、かつV(OUTB)=Hの状態にまで増大させ、判定信号a,bが出力される。判定信号a,bは、デコーダ45でデコードされ、本来送られてくる送信データが復元される。
以上のように、この第2の実施例では、図7中の多値判定付きサンプリングラッチ43,44に代えて、多値判定回路81,83及びサンプリングラッチ82,84が設けられているので、第1の実施例の利点に加え、多値判定回路81,83の入力差動対MOSトランジスタ(nMOS91,92)のゲインが全てデータ判定に用いられるため、多値判定回路81,83の動作速度が向上する。
図14は、この発明の第3の実施例であるデータ受信装置の要部の電気的構成を示すブロック図であり、図11中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この例のデータ受信装置では、図14に示すように、図11中のアンプ41が省略され、多値判定回路81,83に代えて、オフセットキャンセル付き多値判定回路81A,83Aが設けられると共に、オフセットキャンセル制御回路42と同様のオフセットキャンセル制御回路85が設けられている。オフセットキャンセル付き多値判定回路81A,83Aは、デュオ・バイナリデータdatを、参照電圧Vref+ ,Vref- に基づいてサンプリングすることにより、デュオ・バイナリデータdatの値を判定して判定信号u,vを出力する。
また、多値判定回路81A,83Aは、判定信号u,vのオフセットをキャンセル可能な構成とされ、また、デュオ・バイナリデータdatは、差動データで構成され、多値判定回路81A,83Aは、この差動データを入力する2つのトランジスタを有し、差動データを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器で構成され、かつ、オフセットキャンセル制御回路42,85からのオフセットキャンセル制御信号c1,c2,d1,d2に基づいて、同各トランジスタの出力部に流れる電流を制御することにより、判定信号u,vのオフセットをキャンセルする。他は、図11に示した構成と同様の構成である。
図15は、図14中のオフセットキャンセル付き多値判定回路81Aの電気的構成を示す回路図であり、第2の実施例を示す図12中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
オフセットキャンセル付き多値判定回路81Aでは、図15に示すように、図12に示した多値判定回路81に、図8中のオフセットキャンセル56,57と同様のオフセットキャンセル98,99が付加されている。多値判定回路83Aも、オフセットキャンセル制御信号d1,d2に基づいて判定信号vのオフセットをキャンセルする構成とされている。他は、図12に示した構成と同様の構成である。
図16は、図14に示したデータ受信装置を並列化した構成のデータ受信装置の電気的構成を示すブロック図である。
このデータ受信装置では、図14に示したデータ受信装置の構成に加え、サンプリングラッチ101,102、インバータ103、及びフリップフロップ104,105,106,107が設けられ、デコーダ45に代えて、デコーダ45Aが設けられている。インバータ103は、クロック信号CLKを反転してクロック信号CLKBを出力する。サンプリングラッチ101,102は、多値判定回路81A,83Aからの判定信号u,vをクロック信号CLKBに同期してラッチして判定信号e,fとして出力する。フリップフロップ104,105,106,107は、判定信号a,b,e,fをクロック信号CLKに同期してデコーダ45Aに送出する。デコーダ45Aは、判定信号a,b,e,fをデコードすることにより、本来送られてくる送信データを復元する。
図17は、図16に示したデータ受信装置の動作を説明するタイムチャートである。
このデータ受信装置では、図17に示すように、クロック信号CLK,CLKBの2つのクロック信号を用いることで、動作速度が半減する。このような並列化された構成のデータ受信装置では、従来は、図5に示す構成のように、4つの多値判定付きサンプリングラッチが必要となり、その結果、オフセットキャンセル機構とオフセットキャンセル制御回路がそれぞれ4つ必要となっていたが、この実施例では、オフセットキャンセル機構が2つの多値判定回路81A,83Aに設けられ、その結果、2つのオフセットキャンセル制御回路42,85で同様の機能が得られる。
以上のように、この第3の実施例では、図11中のアンプ41が削除され、多値判定回路81,83に代えて、オフセットキャンセル付き多値判定回路81A,83A及びオフセットキャンセル制御回路85が設けられているので、オフセットキャンセル機構と制御回路がそれぞれ2つずつ必要となるが、初段のアンプがないため、消費電力が低減される。
また、多値判定回路81A,83Aは、差動データで構成されたデュオ・バイナリデータdatを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器を有しているので、サンプリングラッチ82,84,101,102における誤判定がより低減される。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、上記第3の実施例では、サンプリングラッチ82,84は、クロック信号CLKに同期して動作し、サンプリングラッチ101,102は、クロック信号CLKBに同期して動作するが、さらに、位相の異なる複数のクロック信号に同期して動作する複数のサンプリングラッチを追加し、たとえば、4相や8相のクロック信号で並列に動作する構成としても良い。この場合、オフセットキャンセル機構とその制御回路の数は、サンプリングラッチの数に依存せず、図7及び図11に示す構成では1つ、図14及び図16に示す構成では2つだけとなる。このため、並列化による高速動作とオフセットキャンセル機構と制御回路の低減が同時に実現される。また、上記各実施例では、デュオ・バイナリデータdat、アンプ41の出力信号p及び判定信号a,bが差動データとして平衡伝送方式により伝送されているが、不平衡伝送方式を用いても、上記実施例に準じた作用、効果が得られる。
この発明は、デュオ・バイナリ伝送されたデータを受信するデータ受信装置全般に適用できる。

Claims (9)

  1. デュオ・バイナリデータを受信するデータ受信装置であって、
    受信した前記デュオ・バイナリデータを所定の利得で増幅して出力する増幅回路と、
    該増幅回路の出力信号のオフセットをキャンセルするオフセットキャンセル部と、
    前記増幅回路の出力信号を、第1の参照電圧と前記第1の参照電圧より低レベルの第2の参照電圧とに基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちのいずれの値であるかを判定するデータ判定部とを備えたデータ受信装置。
  2. 前記デュオ・バイナリデータは、差動データで構成され、
    前記増幅回路は、
    前記差動データを入力する2つのトランジスタを有し、該差動データを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器で構成され、
    前記オフセットキャンセル部は、
    前記各トランジスタの出力部に流れる電流を制御することにより、前記出力信号のオフセットをキャンセルする、請求の範囲1記載のデータ受信装置。
  3. 前記データ判定部は、
    前記増幅回路の出力信号を、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの高レベル又は中間レベルであるがを判定する第1の多値判定回路と、
    該第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、
    前記増幅回路の出力信号を、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、
    該第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチと、を含む、請求の範囲2記載のデータ受信装置。
  4. デュオ・バイナリデータを受信するデータ受信装置であって、
    前記デュオ・バイナリデータを、第1の参照電圧と前記第1の参照電圧より低レベルの第2の参照電圧とに基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちのいずれの値であるかを判定するデータ判定部を備え、
    該データ判定部は、
    前記デュオ・バイナリデータを、前記第1の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの高レベル又は中間レベルであるかを判定する第1の多値判定回路と、
    該第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、
    前記デュオ・バイナリデータを、前記第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、
    該第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチと、を含む、データ受信装置。
  5. 前記第1の多値判定回路は、
    自回路の前記第1の判定信号のオフセットをキャンセルする第1のオフセットキャンセル部を含み、
    前記第2の多値判定回路は、
    自回路の前記第2の判定信号のオフセットをキャンセルする第2のオフセットキャンセル部を含む、請求の範囲4記載のデータ受信装置。
  6. 前記デュオ・バイナリデータは、差動データで構成され、
    前記第1及び第2の多値判定回路は、それぞれ、前記差動データを入力する2つのトランジスタを有し、前記差動データを増幅して出力信号を差動で出力する差動増幅器を有し、
    前記第1及び第2のオフセットキャンセル部は、それぞれ、
    前記各差動増幅器の前記各トランジスタの出力部に流れる電流を制御することにより、前記第1及び第2の判定信号のオフセットをキャンセルする、請求の範囲4又は5記載のデータ受信装置。
  7. 前記データ判定部は、
    前記デュオ・バイナリデータを、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの高レベル又は中間レベルであるがを判定する第1の多値判定回路と、
    該第1の多値判定回路の第1の判定信号をラッチする第1のサンプリングラッチと、
    前記デュオ・バイナリデータを、前記第1及び第2の参照電圧に基づいてサンプリングすることにより、前記受信したデュオ・バイナリデータが前記デュオ・バイナリデータを構成する3値のうちの低レベル又は中間レベルであるかを判定する第2の多値判定回路と、
    該第2の多値判定回路の第2の判定信号をラッチする第2のサンプリングラッチと、を含む請求の範囲6記載のデータ受信装置。
  8. 前記第1のサンプリングラッチは、
    前記第1の判定信号を、位相の異なる複数のクロック信号に同期してそれぞれラッチする複数のラッチ回路で構成され、
    前記第2のサンプリングラッチは、
    前記第2の判定信号を、前記複数のクロック信号に同期してそれぞれラッチする複数のラッチ回路で構成されている、請求の範囲4、5、6又は7記載のデータ受信装置。
  9. 請求の範囲1乃至8のいずれか一に記載のデータ受信装置を備える半導体集積回路。
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