JPWO2007105298A1 - 製造システム開発支援装置 - Google Patents

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Abstract

製造システム開発支援装置は、管理装置が製造管理する製造実行システムにおいて製造可能な品目に該品目の仕様の範囲が属性として付加された品目オブジェクトと、上記品目を製造することのできる作業に該作業の製法の範囲が属性として付加された作業オブジェクトと、上記製造実行ラインに具備された資源の該資源の能力の範囲が属性として付加され、上記作業オブジェクトと関係付けられた資源オブジェクトと、を格納する製造システム情報格納装置を備える。

Description

この発明は、製造装置など生産に必要な機能の情報が設備設計または工程設計に利用できるように格納された製造システム開発支援装置および製造実行システムに関する。
従来、生産設備として実際にワークの加工、洗浄、運搬などに携わる各種の工作機械や段取装置、洗浄装置、作業指示装置、搬送装置などの制御対象設備と、これらの制御対象設備の運用のための加工日程計画や加工順序情報、使用予定治具情報などの基本情報を処理して運転スケジュールを作成しながらこれらの制御対象設備を統括的に運転制御する制御装置とが、ネットワークで接続された構成を有するフレキシブル生産システムが提案されている。
このようなフレキシブル生産システムの一例として、制御装置を制御対象設備の機能要素ごとに分割して複数配置して、機能要素ごとに制御対象設備の運転制御を行うようにすると共に、制御対象設備の運転制御に用いられる制御情報伝送用の通信回線と、フレキシブル生産システムの運用管理に用いられる運用情報伝送用の通信回線とを別々に設けて、システム全体としての情報の流れを円滑に且つ高効率に行うシステムがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、製造システムを構成する設備装置や管理装置の仕様書や設計書などの設計情報を電子データとして格納するようにし、過去に設置された設備装置や管理装置の仕様書や設計書などの設計情報を流用することができ、設備装置と管理装置間のデータ変換を支援することで、データ変換プログラム作成作業の負荷を軽減している(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−234143号公報 国際公開2005/078542号パンフレット
しかし、管理装置が必要とする設備装置のデータの一覧やデータの構成、各製造工程に使われる設備装置の割付等、データアクセス対象の情報を提供する仕組みはなく、これらの情報を管理装置上の管理機能に設定する必要がある。
この発明の目的は、管理装置が製造管理するときに必要とする設備装置の仕様、設備装置を割り付け作業の製法などの製造システム情報を管理装置が利用できる形式で提供する製造システム開発支援装置を提供することである。
この発明に係わる製造システム開発支援装置は、管理装置が製造管理する製造実行システムにおいて製造可能な品目に該品目の仕様の範囲が属性として付加された品目オブジェクトと、上記品目を製造することのできる作業に該作業の製法の範囲が属性として付加された作業オブジェクトと、上記製造実行ラインに具備された資源の該資源の能力の範囲が属性として付加され、上記作業オブジェクトと関係付けられた資源オブジェクトと、を格納する製造システム情報格納装置を備える。
この発明に係わる製造システム開発支援装置の効果は、管理装置が工程スケジュールを作成するときに利用できる工程情報と割付情報とが品目オブジェクトの属性に付加された仕様の範囲を参照して該当する品目を選択することにより、品目オブジェクトに関係付けられた作業オブジェクト、作業オブジェクトに関係付けられた資源オブジェクトを引き出し、それを用いて作成することができる。
この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置が配備された製造実行システムの構成図である。 生産の工程をオブジェクトで表現することを説明するフロー図である。 ツリー状に関係付けた品目オブジェクトの例である。 鉄旋盤加工オブジェクトのケーパビィティの例である。 図4にアルミ旋盤加工オブジェクトのケーパビィティを追加した例である。 図5にキー溝加工オブジェクトおよび複合加工オブジェクトのケーパビィティを追加した例である。 図6のケーパビィティを用いて資源オブジェクトを割り付けた例である。 NC旋盤Aオブジェクトのケーパビリティを図示した図である。 NC旋盤AオブジェクトのケーパビィティをXMLで記述したコード表のヘッダ部である。 NC旋盤AオブジェクトのケーパビィティをXMLで記述したコード表のプロファイルボディ部である。 焼入れ機Aのケーパビリティを図示した図である。 品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび資源オブジェクトに関するCapabilityのプロファイルの構造図である。 実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置の機能ブロック図である。 工程情報および割付情報を生成する手順を説明するためのフロー図である。 工程のルートを抽出して工程情報を生成する手順を示す図である。 作成された工程情報の例である。 工程情報および割付情報の他の例である。 製造ラインの要求仕様から工程設計を行い、システムインテグレーションされた製造ラインのケーパビィティを作成する流れを説明するための図である。 この発明の実施の形態2に係わる製造システム開発支援装置の機能ブロックである。 資源を4つの階層に分類した様子を示す図である。 製造システム情報を4つの階層に分類した図である。 資源に関するドメインオブジェクトである。 作業に関するドメインオブジェクトである。 階層モデルにおける資源情報、品目情報、作業情報オブジェクト間の関係を表した図である。 階層モデルにおける指示情報オブジェクトと製造システム情報間の関係を表した図である。 この発明の実施の形態3に係わる製造実行システムの構成図である。 実施の形態3に係わる管理装置の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態4に係わる製造実行システムの構成図である。 実施の形態4に係わるコントローラの機能ブロック図である。 製造アプリケーション用サービスインターフェースモデルを用いて定義したMESXメッセージのモデルを示す。 MESXloadRecipeメッセージ構造を示す。 実施の形態4において管理装置からコントローラに送信するXMLファイルである。 実施の形態4においてコントローラから管理装置に送信するXMLファイルである。 実施の形態5に係わる製造システム情報格納装置に格納されるまたは読み出される製造システム情報のコード表である。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のプロファイルヘッダーのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のresourceのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のprocessのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のitemのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のoperationのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のtranzactionのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のmessageのコードである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置が配備された製造実行システムの構成図である。
この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置1は、図1に示すように、製品を製造する設備装置2とその設備装置2を管理する管理装置3とがネットワーク4を介して接続され、データ交換を行う製造実行システム(Manufacturing Execution System、以下「MES」と称す)5に係わり、設備装置2の新設や管理装置3の管理作業を支援する。
設備装置2は、図1に示すように、搬送を行う搬送設備機械6a、製造を行う製造設備機械6bまたは検査を行う検査設備機械6cなどと、搬送設備機械6a、製造設備機械6bまたは検査設備機械6cなどをそれぞれ運転制御し、ネットワーク4を介して管理装置3と通信を行うコントローラ7から構成されている。
管理装置3は、製造実績管理、設備保守保全、作業者管理、プロセス管理、品質管理、製造指示、データ収集、物流制御等の製造管理アプリケーションプログラムを実行し、ネットワーク4を介して設備装置2と通信を行い、データ収集やレシピ等のデータ転送、パラメータ設定または実行指示を行い、コンピュータにより構成されている。
この製造システム開発支援装置1の説明に先立って、生産活動の表現について説明する。詳しくは、西岡著、「Production Planning and Scheduling Part 1」2005年10月に開示されている。
生産活動は、図2に示すように、品目(item)オブジェクト、作業(process)オブジェクト、資源(resource)オブジェクトからなる3種類のオブジェクトを用いて表される。なお、作業オブジェクトに投入される品目を投入品目、作業オブジェクトから産出される品目を産出品目と称する。但し、産出品目も次に行われる作業に対しては投入品目となる。
品目(item)オブジェクトは、生産活動によって消費または生成される対象で、生産活動の前後で、その数量や性質が変更される。例えば、製品、部品、モジュール、ユニット、仕掛品、材料、資材などである。
作業(process)オブジェクトは、生産活動の構成要素であり、具体的な生産方法を表す単位で、ある時間幅をもち付加価値を与える。1つの作業(process)オブジェクトの内部に、より詳細な単位の複数の作業(process)オブジェクトを持つことがある。
資源(resource)オブジェクトは、生産活動を実行するうえで不可欠な機能の提供者で、生産活動の期間中にその能力が利用されるが、終了後には再び利用可能となる。例えば、設備、機械、装置、作業者、ツールなどである。
次に、品目、作業、資源オブジェクトの属性のうち、自身または他のオブジェクトとの間で関係が成り立つか否かを判断するために使用できるケーパビリティの属性について説明する。ケーパビリティ(Capability)とは、品目オブジェクトでは、その品目の仕様の範囲であり、作業オブジェクトでは、その作業の仕様の限界値である。また、資源オブジェクトでは、製造可能な品目の範囲や制約条件を意味し、品目オブジェクトと作業オブジェクトまたは仕様(spec)オブジェクトにより指定することができる。
図3は、バー材とシャフトとの品種ツリーで表した品目オブジェクトである。
最初に品目オブジェクトについて、図3を参照して説明する。
品目オブジェクトは、品種毎にツリー構造に設定されている。例えば、図3に示す材料Mオブジェクトはname属性がバー材のオブジェクトであり、材料Mオブジェクトをルートに持つオブジェクトツリーはバー材の品種ツリーを示す。材料Mオブジェクトを親(parent)ロール関連に持つ材料M1オブジェクトと材料M2オブジェクトは材料Mオブジェクトの子オブジェクトであり、親オブジェクトである材料Mオブジェクトの情報を参照する。また、材料M2オブジェクトは材質属性が鉄のオブジェクトであり、親(parent)ロール関連に持つ2つの子オブジェクトである材料M2.1オブジェクトと材料M2.2オブジェクトが情報を参照する。材料M2.1オブジェクトは外径属性が50mmである。材料M2.2オブジェクトは外径属性が40mmである。
また、図3に示す品目Cオブジェクトはname属性がシャフトのオブジェクトであり、品目Cオブジェクトをルートに持つオブジェクトツリーはシャフトの品種ツリーを示す。品目Cオブジェクトを親(parent)ロール関連に持つ品目C1オブジェクトと品目C2オブジェクトは品目Cオブジェクトの子オブジェクトであり、親オブジェクトである品目Cオブジェクトの情報を参照する。また、品目C1オブジェクトは強度属性が10kg/mm2以上のオブジェクトであり、親(parent)ロールを関連に持つ2つの子オブジェクトである品目C1.1オブジェクトと品目C1.2オブジェクトが情報を参照する。品目C1.1オブジェクトはオプション属性がキー溝である。品目C1.2オブジェクトはオプション属性がねじ溝である。
このように品目オブジェクトが親オブジェクトから子オブジェクトへと順次詳細な仕様に分解するツリー状に構成されているので、同一品種の品目オブジェクトの中から必要とする品目を容易に検索することができる。
図4は、材料M2オブジェクトと品目C1オブジェクトとに関連する鉄旋盤加工オブジェクトを追加したものである。
品目オブジェクトは、それを消費するまたは生成する作業オブジェクトと関連付けられている。例えば、図4に示すように、材料M2オブジェクトは、消費される(consumed)ロールを関連に持ち、消費する(consume)ロールを関連に持つ鉄旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
また、品目C1オブジェクトは、生成される(produced)ロールを関連に持ち、生成する(produce)ロールを関連に持つ鉄旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
図5は、図4に材料M1オブジェクトと品目C2オブジェクトとに関連するアルミ旋盤加工オブジェクトを追加したものである。
材料M1オブジェクトは、図5に示すように、消費される(consumed)ロールを関連に持ち、消費する(consume)ロールを関連に持つアルミ旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
また、品目C2オブジェクトは、生成される(produced)ロールを関連に持ち、生成する(produce)ロールを関連に持つアルミ旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
図6は、図5に品目C1.1オブジェクトに関連するキー溝加工オブジェクトと複合加工オブジェクトとを追加したものである。
品目C1.1オブジェクトは、図6に示すように、2つの生成される(produced)ロールを関連に持ち、生成する(produce)ロールを関連に持つキー溝加工オブジェクトと複合加工オブジェクトと関連付けられている。このキー溝加工オブジェクトは、消費する(consume)ロールを関連に持ち、消費される(consumed)ロールを関連に持つ品目C1オブジェクトと関連付けられている。また、複合加工オブジェクトは、消費する(consume)ロールを関連に持ち、消費される(consumed)ロールを関連に持つ材料M2オブジェクトと関連付けられている。
このように品目オブジェクトがツリー構造に設定され、それに関連付けられて作業オブジェクトが設定されている。
図7は、図6に作業オブジェクトに関連する資源オブジェクトを割付たものである。
資源オブジェクトのケーパビリティは、投入する品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび産出する品目オブジェクトにより構成される。例えば、材料M2の品目オブジェクトを投入し、鉄旋盤加工を行い、品目C1の品目オブジェクトを産出するための資源オブジェクトは、品目オブジェクトの情報と作業オブジェクトの情報を用いてカタログなどの資源情報を検索して満たす情報の資源オブジェクトを作業オブジェクトと関連付けたものである。この鉄旋盤加工オブジェクトは、旋盤1と旋盤2の2つの資源オブジェクトが割り付けられている。
このようにして、図2に示すように、品目オブジェクトを選択することにより、品目オブジェクトを消費または生成する作業オブジェクトを関連に基づいて選択することができ、さらに資源オブジェクトを指定(assign)することができる。
そして、作業(process)オブジェクトに資源(resource)オブジェクトを割り付けた情報は、情報交換プロファイルに記述され、資源オブジェクトのケーパビリティを示す。資源オブジェクトのケーパビリティは、作業オブジェクトと関連付けられ、作業オブジェクトに品目オブジェクトが関連づけられているので、割付けられた資源オブジェクトが実現できる仕様の範囲やその資源を用いたときの各種製造情報(例えば、製造時間や製造コスト、必要とする材料や条件)も含まれる。
資源オブジェクトのケーパビィティは、製造設備の設計に利用されたり、より大きな製造設備を構築するときに使われたり、製造ラインの工程設計に用いたりすることができる。
次の例として切削工程に関して、図8を参照して説明する。図8は、切削工程に係わる各オブジェクトのケーパビリティを説明するための図である。
品目オブジェクトとして、例えば、実行ワークとしてのバー材オブジェクトを例にあげて説明する。バー材オブジェクトは、仕様(spec)としての加工可能な線材の径オブジェクトが関係している。そして、加工可能な線材の径オブジェクトの属性として原材料径の最大が設定されている。
また、実行ワークとしてのワッシャーオブジェクトは、仕様(spec)としてのワッシャー外径オブジェクトと仕様(spec)としてのワッシャー内径オブジェクトとが関係している。
次に、作業オブジェクトとして、単位作業としてのワッシャー切削オブジェクトを例にあげて説明する。
そして、
ワッシャー切削オブジェクトには、処理ユニットとしての利用可能な工具オブジェクト、仕様(spec)としての切り出し時間オブジェクト、仕様(spec)としてのワッシャー外径制約オブジェクト、仕様(spec)としてのワッシャー内径制約オブジェクト、価格(price)としての切削コストオブジェクトが関係付けられている。
利用可能な工具オブジェクトの属性として工具幅0.5mmが設定されている。また、ワッシャー外径制約オブジェクトの属性としてワッシャー製造外径がバー材原材料径から0.2減算した値より小さいという条件式で設定されている。また、ワッシャー内径制約オブジェクトの属性としてワッシャー製造内径がバー材原材料径から5減算した値より小さく、工具幅の1.5倍より大きいという条件式で設定されている。切り出し時間オブジェクトの属性として作業時間が数式(作業時間=(設備係数)×{(原材料径)−(製造外径)}+(設備係数)×(製造内径))で設定されている。
また、ワッシャー切削オブジェクトは、バー材オブジェクトを消費し、ワッシャーオブジェクトを生成する。
次に、資源オブジェクトとして、作業ユニットとしてのNC旋盤Aオブジェクトを例にあげて説明する。
NC旋盤Aオブジェクトは、ワッシャー切削オブジェクトから割り付けられ(assign)、仕様(spec)としての設備係数オブジェクトが関係付けられている。NC旋盤Aオブジェクトを選択すると、ワッシャー切削オブジェクトから割り付けられ(assign)ているし、利用可能な工具オブジェクト、ワッシャー外径制約オブジェクト、ワッシャー内径制約オブジェクト、切り出し時間オブジェクト、切削コストオブジェクトが関連付けられ、バー材オブジェクトを消費し、ワッシャーオブジェクトを生成することが分かる。
これらの情報が、NC旋盤Aオブジェクトのケーパビィティである。このNC旋盤Aオブジェクトのケーパビィティは、設備係数という仕様やワッシャー研削作業に関連して切り出し時間、切削コストなどの製造条件も含まれている。
このNC旋盤AオブジェクトのケーパビィティをXMLで記述したコード表を図9、図10に示す。なお、小なり(<)の不等式をXMLで記述する場合、(<)で記述する。
次の例として焼入れ工程に関して、図11を参照して説明する。図11は、焼入れ工程に係わる各オブジェクトのケーパビリティを説明するための図である。
実行ワークとしてのワッシャーオブジェクトは、図8のワッシャーオブジェクトと同一であり、説明は省略する。また、実行ワークとしてのワッシャーオブジェクトは、仕様(spec)としての強度オブジェクトが関係している。そして、強度オブジェクトの属性として強度が設定されている。
単位作業としての前段取りオブジェクトには、仕様(spec)としての窯詰め時間オブジェクトが関係し、窯詰め時間オブジェクトの属性として時間が設定されている。また、前段取りのオブジェクトは、ワッシャーオブジェクトを消費し、単位作業としてのワッシャー焼入れオブジェクトに先行する。
また、ワッシャー焼入れオブジェクトは、仕様(spec)としての焼入れ時間オブジェクトと仕様(spec)としての焼入れ個数オブジェクトが関係している。焼入れ時間オブジェクトの属性とじて焼入れ時間が設定されている。また、焼入れ個数オブジェクトの属性として個数の最大が設定されている。ワッシャー焼入れオブジェクトは、前段取りオブジェクトに後続し、ワッシャーオブジェクトを生成する。
作業ユニットとしての焼入れ機Aオブジェクトには、仕様(spec)としての指定可能な焼入れ時間オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な冷却温度オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な冷却時間オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な焼入れ温度オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な真空度オブジェクトが関係している。これらのオブジェクトの属性として最大と最小が設定されている。
また、焼入れ機Aオブジェクトには、前段取りオブジェクトとワッシャー焼入れオブジェクトが関係付けられている。
このように資源オブジェクトは、自身の属性、割り付けられて(assign)いる作業オブジェクト、さらに作業オブジェクトが消費または生成する品目オブジェクトの属性により、資源オブジェクトが提供することができる能力量、すなわちCapabilityが設定されている。
このように設定される品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび資源オブジェクトに関するCapabilityのプロファイルは図12に示す構造を有している。図12の例はISO15745(Industrial automation systems and integration−Open systems application integration framework−)標準のフレームワークを用いている。
次に、この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置1について説明する。
図13は、この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置の機能ブロックである。
製造システム開発支援装置1は、図13に示すように、製造システム情報格納装置10と工程設計・資源割付装置11を備える。
製造システム情報格納装置10は、品目オブジェクト格納部14、作業オブジェクト格納部15、資源オブジェクト格納部16、工程情報格納部17、割付情報格納部18を備える。
品目オブジェクト格納部14は、外部から入力される品目オブジェクトを格納する。作業オブジェクト格納部15は、外部から入力される作業オブジェクトを格納する。資源オブジェクト格納部16は、外部から入力される資源オブジェクトを格納する。工程情報格納部17は、工程設計部19において作成された工程情報を格納する。割付情報格納部18は、資源割付部20において作成された割付情報を格納する。
工程設計・資源割付装置11は、工程設計部19、資源割付部20、製造設備構築部21を備える。
工程設計部19は、ケーパビリティが設定された品目オブジェクト、作業オブジェクトを用いて工程情報を作成する。
この工程情報を作成するアルゴリズムは以下の通りである。製品設計情報の設計部品表の製品の品目情報を抽出し、品目オブジェクトのツリーを抽出した品目で検索して品目オブジェクトを抽出する。それから、作業オブジェクトを検索して抽出した品目オブジェクトを産出する作業オブジェクトを抽出する。そして、品目オブジェクトを検索して抽出した作業オブジェクトが消費する品目オブジェクトを抽出する。そして、作業オブジェクトが材料または部品の購入の作業オブジェクトになるまでこれを繰り返す。
工程順序(routing)が、製品設計情報の要求仕様を満たすことができるか否かを判断する。そして、満たすことができなければ、別のルートの工程設計を行う。逆に、満たしているとき、抽出した品目オブジェクトと作業オブジェクトをまとめて1つのルート当たりの工程情報として製造システム情報格納装置1に格納する。
それから、工程展開ができなくなるまで新しいルートに関する工程情報を生成し、それを製造システム情報格納装置1に格納する。
工程設計部19において行う工程情報の作成について図14を参照して説明する。図14は、製品として品目Eがオーダされたとき作成された工程図である。
入力されたオーダで指定されている製品を品目オブジェクトEとすると、品目オブジェクトEを生成する作業オブジェクトCをオブジェクト間の関係から選択する。このとき、複数の作業オブジェクトが選択されることもあるが、以下の説明では1つだけとする。なお、複数の場合は、それぞれに対して工程情報を作成する。
この作業オブジェクトCに関係する品目オブジェクトB、品目オブジェクトDを選択する。
次に、品目オブジェクトBと品目オブジェクトDに関して、それぞれ作業オブジェクトAと作業オブジェクトBを選択する。次に、作業オブジェクトAと作業オブジェクトBで消費する品目オブジェクトAと品目オブジェクトCとを選択する。このようにして得られた品目オブジェクト、作業オブジェクトおよびその関係が工程情報である。
工程割付部23は、資源オブジェクトに工程を割り付けて割付情報を作成する。すなわち、この作業オブジェクトA、B、Cに関係する資源オブジェクトA、B、Cを割り付ける。この作業オブジェクトと資源オブジェクトの関係が割付情報である。
このようにして得られた工程情報と割付情報とをそれぞれ工程情報格納部17と割付情報格納部18に格納する。
次に、具体的な例を用いて作業オブジェクトを抽出する様子を図15を参照して説明する。製品Xを製造する工程を設計する。品目Xオブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、組立工程オブジェクトを抽出する。そして、組立工程オブジェクトが消費する品目オブジェクトを検索し、品目Cオブジェクトと品目Dオブジェクトを抽出する。
品目Cオブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、キー溝加工オブジェクトを抽出する。そして、キー溝加工オブジェクトが消費する品目オブジェクトを検索し、品目C1オブジェクトを抽出する。
品目C1オブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、旋盤加工オブジェクトを抽出する。そして、旋盤加工オブジェクトが消費する品目オブジェクトを検索し、材料M2オブジェクトを抽出する。
材料M2オブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、材料購入オブジェクトを抽出する。
また、品目Dオブジェクトに関しても同様に抽出を行う。これらをまとめると図16に示すような工程情報が生成される。
次に、具体的な例を用いて割付情報の作成を図17を参照して説明する。図17は、ワッシャーのオーダが入力されたときに作成した工程情報と割付情報である。
要求品目としてワッシャーのオーダが入力されたときの工程設計を検討する。このワッシャーの要求仕様として内径40mm以下、10mm以上が指定されている。品目オブジェクトから該当する仕様を満足するワッシャーオブジェクトを選択する。そして、このワッシャーオブジェクトの属性から、このワッシャーオブジェクトを生成する作業オブジェクトを選択する。この例の場合、単位作業の搬送オブジェクト、40切削工程オブジェクト、バー材セットオブジェクトが選択される。次に、40切削工程オブジェクトの属性から、この40切削工程オブジェクトが消費する品目オブジェクトを選択する。この例の場合、バー材40オブジェクトが選択される。このようにして、バー材40オブジェクト、バー材40オブジェクトを消費し、ワッシャーオブジェクトを生成する一連の作業オブジェクト、ワッシャーオブジェクトからなる工程情報が得られる。
次に、40切削工程オブジェクトの属性から、40切削工程オブジェクトが使用できる資源オブジェクトを選択する。この例の場合、NC旋盤Aオブジェクトが選択される。このようにして、40切削工程オブジェクトに対してNC旋盤Aオブジェクトが割り付けられる。他にバー材セットオブジェクトは作業者1オブジェクトとNC旋盤Aオブジェクトを割り付ける。搬送オブジェクトは、移動装置オブジェクトを割り付ける。これが割付情報である。
このように要求品目の仕様が入力されると、仕様を満足する品目オブジェクト、さらに作業オブジェクトを選択することにより、工程情報が生成される。そして、品目オブジェクトと作業オブジェクトが決まると資源オブジェクトを割り付けることができる。
また、設備情報、品目情報または作業情報が変数を用いた制約式により記述することにより、設備情報、品目情報または作業情報間の制約を詳細記述できるので、製造要求や製造ケーパビリティの記述性が高くなる効果がある。
図18は、製造ラインの要求仕様から工程設計を行い、システムインテグレーションされた製造ラインのケーパビィティを作成する流れを説明するための図である。
次に、製造ラインの要求仕様から工程設計を行い、システムインテグレーションされた製造ラインのケーパビィティの作成を説明する。
製造ラインの要求仕様を示す品目A、作業A、品目Bのうち、作業Aを工程設計を行い、図18に示すように、下位の2つの作業AAおよび作業ABと作業AAが産出し、作業ABが消費する品目Cとに展開する。そして、品目A、作業AAおよび品目Cからなる要求仕様を満たす資源の仕様をカタログ情報などを検索し、該当する資源がある場合、割付を行う。また、品目C、作業ABおよび品目Bからなる要求仕様を満たす資源の仕様をカタログ情報などを検索し、該当する資源がある場合、割付を行う。
このように工程設計を行って得られた上述の例の場合、2つの要求仕様(品目A、作業AAおよび品目Cからなる第1の要求仕様と品目C、作業ABおよび品目Bからなる第2の要求仕様)を満たす資源Aと資源Bを割り付け、資源Aのケーパビィティとして第1の要求仕様、資源Bのケーパビィティとして格納されている。
実施の形態2.
図19は、この発明の実施の形態2に係わる製造システム製造装置の機能ブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる製造システム開発支援装置1Bは、図19に示すように、実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置1と品目オブジェクト格納部14B、作業オブジェクト格納部15B、資源オブジェクト格納部16Bが異なっており、それ以外は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。品目オブジェクト格納部14B、作業オブジェクト格納部15B、資源オブジェクト格納部16Bには、品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび資源オブジェクトが階層分けして格納されている。
資源(resource)は、図20に示すように、4つの階層に分類される。
資源に関して、上位から下位に並べると、図21に示すように、作業場(Work Center)、作業ユニット(Work Unit)、動作ユニット(Action Unit)、処理ユニット(processing Unit)になる。
さらに、作業ユニットは、図22に示すように、サブクラスである装置に分類される。装置は、サブクラスである製造装置、搬送装置、検査装置、保管装置に分類される。
また、動作ユニットは、作業ユニットを構成する個々の実体をもった資源である。動作ユニットは、サブクラスである作業者、機器に分類される。
また、処理ユニットは、サブクラスである治工具に分類される
品目、作業オブジェクトも、図21に示すように、資源の階層に対応する階層に分類することができる。
品目に関して、上位から下位に並べると、仕掛品(Work In Process)、実行ワーク(Work under Execution)、動作ワーク(Work under Action)、処理ワーク(Work under Processing)になる。
仕掛品は、作業場の単位で投入または産出される品目である。実行ワークは、作業ユニットの単位で投入または産出される品目である。動作ワークは、動作ユニットの単位で投入または産出される品目である。処理ワークは、処理ユニットの単位で投入または産出される品目である。
また、作業に関して、上位から下位に並べると、要素作業(Element Process)、単位作業(Unit Process)、動作(Action)、処理(processing)となる。
要素作業は、作業場単位で行われる作業であり、図23に示すように、インスタンスとして製造作業、在庫作業、保守作業、品質作業がある。
単位作業は、要素作業を構成する作業であり、作業ユニット単位で設定される。ひとつの作業場が複数の装置によって構成される場合、装置単位で設定される。単位作業は、インスタンスとして加工作業、組立作業、搬送作業、検査作業がある。
また、動作は、動作ユニット単位で設定される作業であり、製造に関する制御を行う上での基本的な要素である。単位作業は、一貫した複数の動作によって構成される。動作は、インスタンスとしてシーケンス制御、モーション制御、NC、プロセス制御、ロボット制御がある。
また、処理は、処理方法を構成する単位であり、処理ユニットを用いて行う作業である。工具や治具など、異なる組合せの処理ユニットを必要とする場合、それぞれ異なる処理となる。処理は、インスタンスとして加工処理、組立処理、表面処理、前後処理、移動処理、検査処理がある。
そして、上位の階層に属するオブジェクトは、1つまたはそれ以上の下位の階層のオブジェクトによって構成されている。また、下位の階層のオブジェクトは、上位の階層に属する少なくとも1つのオブジェクトに集約する。
また、品目に関し、上位の階層に属するオブジェクトを下位の階層に属するオブジェクトが構成しているのではなく、上位の階層に属するオブジェクトの属性、操作または関連を下位の階層に属するオブジェクトが継承している。例えば、作業場に投入された仕掛品のオブジェクトを作業ユニットに投入される実行ワークのオブジェクトに継承し、そのオブジェクトを動作ユニットに投入される動作ワークのオブジェクトに継承する。
図24は、図21の階層定義を従った製造情報の階層モデルを、オブジェクト間の関係として示したものである。各オブジェクトは、自分が所属する階層のオブジェクトか、あるいは上下に隣接する階層のオブジェクト以外とは、関係もつことはできない。また、各オブジェクトは自分自身と同じ種類のオブジェクトを親として参照することができる。
図24は、資源情報、品目情報、作業情報のオブジェクト間の関係として示している。同一階層の中で見た場合、作業情報である要素作業や単位作業は、資源情報である作業場や作業ユニットに従属している。例えば、ある作業場を前提とした要素作業の情報は、作業場が異なると使えない。
図25は、指示情報に関係するオブジェクトを図24に追加して示している。
指示情報は、同一階層の中で、品目情報をひとつ指定する。また、その品目を生産することができる作業情報をひとつ指定する。生産作業情報を特定することで、資源情報を特定することにもなる。たとえば、ワークを100個といった実行指示に対して、単位作業および作業ユニットを決定し、どの設備でどうやって生産するかを決めた後に、具体的な動作方法(レシピ等)を指示する。
実施の形態3.
図26は、この発明の実施の形態3に係わる製造実施システムの構成図である。
この発明の実施の形態3に係わる製造実行システムの管理装置は、図26に示すように、製造システム開発支援装置1と通信回線8を介して接続されており、それ以外は実施の形態1と同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。なお、製造実行システムの管理装置3と製造システム開発支援装置1とがネットワーク4を介して接続されていてもよい。
実施の形態3に係わる管理装置3は、図27に示すように、完成品の生産を要求する生産オーダ要求部31、生産オーダ要求部31の生産オーダに従って、工程情報をもとに工程スケジュールを作成する工程スケジュール部32、工程スケジュールと割付情報とに基づいて製造工程指示を設備装置2にする製造実行部33、を備える。
生産オーダ要求部31は、外部から入力される要求製品の仕様、個数、納期を受け付ける。
工程スケジュール部32は、要求製品の仕様に基づいて製造システム情報格納装置から該当する工程情報を検索し、読み込む。それから、工程情報を用いて要求された個数を所定の納期までに製造する工程スケジュールを作成する。
製造実行部33は、工程スケジュールに基づいて該当する作業により割り付けられている設備装置を割付情報から選択する。
また、製造実行部33は、製造工程指令を発した対象の設備装置から不具合の情報を入手したとき、製造システム情報格納装置から再度割付情報を読み出し、工程スケジュールに指定されている作業を実行できる他の設備装置を選択し、その設備装置に製造工程指令を発する。
このように、製造システム開発支援装置1に格納された工程情報をもとに工程スケジュールを作成し、割付情報に基づいて工程スケジュールで決められている工程が割り付けられている設備装置2に製造工程指示をすることによって、製造システム情報に対応した生産オーダに対してダイナミック工程の変更や設備装置2の割付をすることができる。
また、製造システム開発支援装置1に格納された製造システム情報を更新することにより、管理装置3は製造システムの拡張や変更に対応できる。
また、割り付けられた設備装置2が使用不可になったとき、管理装置3は製造システム開発支援装置1に格納される製造システム情報を検索して使用可能な他の設備装置2に工程スケジュールの工程を割り付け、当該設備装置2に製造工程指令をするので、設備装置2に不具合が発生しても迅速に対応することができる。
また、製造システム情報を製造実行システム5が読み取れる言語で記述されているので、製造実行システムの構築や管理に製造システム情報を活用することができる。
また、製造システム情報に含まれる共通する情報が集約化されてクラスとして格納されているので、類似の設備装置2、品目または製法の検索や流用が容易になる。
また、設備装置2の階層に基づいて階層化して製造システム情報を格納することによって、製法の設計、製造装置の設計または製造ラインの設計により得られた製造システム情報を管理装置3が利用することができ、単なる生産管理だけではなく、品質管理のための品質情報の取得や、製造効率向上のための稼動情報の取得の支援を行うことができる。
また、製造システム情報を更新することで、製造システムの拡張や変更に対応できる生産管理システムを実現できる。
実施の形態4.
図28は、この発明の実施の形態4に係わる製造実行システムの構成図である。
この発明の実施の形態4に係わるコントローラ7Bは、図28に示すように、製造システム開発支援装置1に通信回線9を介して接続されていることが実施の形態3と異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。なお、コントローラ7Bと製造システム開発支援装置1とがネットワーク4を介して接続されていてもよい。
実施の形態4に係わるコントローラ7Bは、図29に示すように、ネットワークI/F部41、データ交換部42、処理実行部43を備える。なお、ネットワークI/F部41、処理実行部43は、一般的な機能であるので説明は省略する。
データ交換部42は、製造システム開発支援装置1から製造システム情報を取得し、管理装置3から送られてきたデータを受信し、製造システム情報を参照して自身のデータ構造のデータに変換し、逆に自身のデータ構造のデータを管理装置のデータ構造のデータに変換して送信する。
図30は、製造アプリケーション用サービスインターフェースモデルを用いて定義したMESXメッセージのモデルである。
製造設備のドメインオブジェクトは、資源(resource)オブジェクト、作業(process)オブジェクト、品目(item)オブジェクト、指示(operation)オブジェクトで記述される。これらのドメインオブジェクトは、製造設備に仮想的に存在し、MESXトランザクションに定義したセットでMESアプリケーションからアクセスされる。MESXトランザクションは、実装されるMESXメッセージに割り付けられ、実際のデータ転送はMESXメッセージ単位で転送される。
図31は、MESXloadRecipeメッセージ構造を示す。
ここで、管理装置3とコントローラ7Bとの間で行われるデータの例を図32、図33に示す。
図32には、管理装置3からワッシャーBの仕様を送るときのメッセージが示され、図33には、コントローラ7Bから確認したことを伝達するメッセージが示されている。
このように、コントローラ7Bに製造システム開発支援装置1に格納されている製造システム情報を参照して管理装置3のメッセージから自身のデータ構造のデータに変換するデータ変換部42を有しているので、設備装置2毎に異なるデータ構造を管理装置3が意識する必要はなく、管理装置3のデータ構造のデータで送受信できる。
実施の形態5.
図34は、製造システム情報格納装置10に格納されるまたは読み出される製造システム情報の構造例を示している。
図34の例はISO15745(Industrial automation systems and integration−Open systems application integration framework−)標準のフレームワークを用いている。このISO15745標準では、ISO15745プロファイルはプロファイルを識別するための図35に示すように、プロファイルヘッダーを持ち、図36〜図41に示すように、プロファイルボディに製造システム情報を記述する。
プロファイルボディに記述する製造システム情報の構造自体はISO15745標準では規定されていないため、ISO15745標準のフレームワークを用いて製造システム情報の構造を規定した例が図34である。
図36〜図41に示すプロファイルボディは、要求品目を製造できる製造設備や製造方法を見つけるための製造リクワイアメント情報(requirements)と製造可能な品目や必な製造設備を示す製造ケーパビリティ情報(capabilites)、管理装置3と設備装置2との連携情報を示すトランザクション情報、トランザクションを使って管理装置3と設備装置2との交換メッセージを示すメッセージ情報で構成される。
このようにISO15745標準のフレームワークを用いて製造システム情報を記述することにより、製造システム開発支援装置1に格納されている工程設計情報(各種ケーパビィティ)を管理装置3との間で交換することができるので、製造システム開発支援装置1と管理装置3とが連携を図ることができる。
この発明は、製造装置など生産に必要な機能の情報が設備設計または工程設計に利用できるように格納された製造システム開発支援装置に関する。
従来、生産設備として実際にワークの加工、洗浄、運搬などに携わる各種の工作機械や段取装置、洗浄装置、作業指示装置、搬送装置などの制御対象設備と、これらの制御対象設備の運用のための加工日程計画や加工順序情報、使用予定治具情報などの基本情報を処理して運転スケジュールを作成しながらこれらの制御対象設備を統括的に運転制御する制御装置とが、ネットワークで接続された構成を有するフレキシブル生産システムが提案されている。
このようなフレキシブル生産システムの一例として、制御装置を制御対象設備の機能要素ごとに分割して複数配置して、機能要素ごとに制御対象設備の運転制御を行うようにすると共に、制御対象設備の運転制御に用いられる制御情報伝送用の通信回線と、フレキシブル生産システムの運用管理に用いられる運用情報伝送用の通信回線とを別々に設けて、システム全体としての情報の流れを円滑に且つ高効率に行うシステムがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、製造システムを構成する設備装置や管理装置の仕様書や設計書などの設計情報を電子データとして格納するようにし、過去に設置された設備装置や管理装置の仕様書や設計書などの設計情報を流用することができ、設備装置と管理装置間のデータ変換を支援することで、データ変換プログラム作成作業の負荷を軽減している(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−234143号公報 国際公開2005/078542号パンフレット
しかし、管理装置が必要とする設備装置のデータの一覧やデータの構成、各製造工程に使われる設備装置の割付等、データアクセス対象の情報を提供する仕組みはなく、これらの情報を管理装置上の管理機能に設定する必要がある。
この発明の目的は、管理装置が製造管理するときに必要とする設備装置の仕様、設備装置を割り付け作業の製法などの製造システム情報を管理装置が利用できる形式で提供する製造システム開発支援装置を提供することである。
この発明に係わる製造システム開発支援装置は、管理装置が製造管理する製造実行システムにおいて製造可能な品目に該品目の仕様の範囲が属性として付加された品目オブジェクトと、品目を製造することのできる作業に該作業の製法の範囲が属性として付加され、品目オブジェクトに関係付けられた作業オブジェクトと、製造実行システムに具備された資源の該資源の能力の範囲が属性として付加され、作業オブジェクトと関係付けられた資源オブジェクトと、を格納する製造システム情報格納装置を備える製造システム開発支援装置であって、品目オブジェクトが親オブジェクトから子オブジェクトへと順次詳細な仕様に分解するツリー状に構成されて製造システム情報格納装置に格納され、製品の製造に際して、品目オブジェクトのツリーを検索して製造する製品の第1の品目オブジェクトを抽出し、第1の品目オブジェクトと生成の関係にある第1の作業オブジェクトを抽出し、第1の作業オブジェクトと消費の関係にある第2の品目オブジェクトを抽出し、第2の品目オブジェクトと生成の関係にある第2の作業オブジェクトを再度抽出し、作業オブジェクトが材料または部品の購入の作業オブジェクトになるまで繰り返して各作業オブジェクトの工程順序を示す工程情報を作成する工程設計部と、工程情報が示す各作業オブジェクトに資源オブジェクトを割り付けるための割付情報を生成する資源割付部と、を有する工程設計・資源割付装置を備え、製造システム情報格納装置は、工程情報および割付情報を格納するものである。
この発明に係わる製造システム開発支援装置の効果は、管理装置が工程スケジュールを作成するときに利用できる工程情報と割付情報とが品目オブジェクトの属性に付加された仕様の範囲を参照して該当する品目を選択することにより、品目オブジェクトに関係付けられた作業オブジェクト、作業オブジェクトに関係付けられた資源オブジェクトを引き出し、それを用いて作成することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置が配備された製造実行システムの構成図である。
この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置1は、図1に示すように、製品を製造する設備装置2とその設備装置2を管理する管理装置3とがネットワーク4を介して接続され、データ交換を行う製造実行システム(Manufacturing Execution System、以下「MES」と称す)5に係わり、設備装置2の新設や管理装置3の管理作業を支援する。
設備装置2は、図1に示すように、搬送を行う搬送設備機械6a、製造を行う製造設備機械6bまたは検査を行う検査設備機械6cなどと、搬送設備機械6a、製造設備機械6bまたは検査設備機械6cなどをそれぞれ運転制御し、ネットワーク4を介して管理装置3と通信を行うコントローラ7から構成されている。
管理装置3は、製造実績管理、設備保守保全、作業者管理、プロセス管理、品質管理、製造指示、データ収集、物流制御等の製造管理アプリケーションプログラムを実行し、ネットワーク4を介して設備装置2と通信を行い、データ収集やレシピ等のデータ転送、パラメータ設定または実行指示を行い、コンピュータにより構成されている。
この製造システム開発支援装置1の説明に先立って、生産活動の表現について説明する。詳しくは、西岡著、「Production Planning and Scheduling Part 1」2005年10月に開示されている。
生産活動は、図2に示すように、品目(item)オブジェクト、作業(process)オブジェクト、資源(resource)オブジェクトからなる3種類のオブジェクトを用いて表される。なお、作業オブジェクトに投入される品目を投入品目、作業オブジェクトから産出される品目を産出品目と称する。但し、産出品目も次に行われる作業に対しては投入品目となる。
品目(item)オブジェクトは、生産活動によって消費または生成される対象で、生産活動の前後で、その数量や性質が変更される。例えば、製品、部品、モジュール、ユニット、仕掛品、材料、資材などである。
作業(process)オブジェクトは、生産活動の構成要素であり、具体的な生産方法を表す単位で、ある時間幅をもち付加価値を与える。1つの作業(process)オブジェクトの内部に、より詳細な単位の複数の作業(process)オブジェクトを持つことがある。
資源(resource)オブジェクトは、生産活動を実行するうえで不可欠な機能の提供者で、生産活動の期間中にその能力が利用されるが、終了後には再び利用可能となる。例えば、設備、機械、装置、作業者、ツールなどである。
次に、品目、作業、資源オブジェクトの属性のうち、自身または他のオブジェクトとの間で関係が成り立つか否かを判断するために使用できるケーパビリティの属性について説明する。ケーパビリティ(Capability)とは、品目オブジェクトでは、その品目の仕様の範囲であり、作業オブジェクトでは、その作業の仕様の限界値である。また、資源オブジェクトでは、製造可能な品目の範囲や制約条件を意味し、品目オブジェクトと作業オブジェクトまたは仕様(spec)オブジェクトにより指定することができる。
図3は、バー材とシャフトとの品種ツリーで表した品目オブジェクトである。
最初に品目オブジェクトについて、図3を参照して説明する。
品目オブジェクトは、品種毎にツリー構造に設定されている。例えば、図3に示す材料Mオブジェクトはname属性がバー材のオブジェクトであり、材料Mオブジェクトをルートに持つオブジェクトツリーはバー材の品種ツリーを示す。材料Mオブジェクトを親(parent)ロール関連に持つ材料M1オブジェクトと材料M2オブジェクトは材料Mオブジェクトの子オブジェクトであり、親オブジェクトである材料Mオブジェクトの情報を参照する。また、材料M2オブジェクトは材質属性が鉄のオブジェクトであり、親(parent)ロール関連に持つ2つの子オブジェクトである材料M2.1オブジェクトと材料M2.2オブジェクトが情報を参照する。材料M2.1オブジェクトは外径属性が50mmである。材料M2.2オブジェクトは外径属性が40mmである。
また、図3に示す品目Cオブジェクトはname属性がシャフトのオブジェクトであり、品目Cオブジェクトをルートに持つオブジェクトツリーはシャフトの品種ツリーを示す。品目Cオブジェクトを親(parent)ロール関連に持つ品目C1オブジェクトと品目C2オブジェクトは品目Cオブジェクトの子オブジェクトであり、親オブジェクトである品目Cオブジェクトの情報を参照する。また、品目C1オブジェクトは強度属性が10kg/mm以上のオブジェクトであり、親(parent)ロールを関連に持つ2つの子オブジェクトである品目C1.1オブジェクトと品目C1.2オブジェクトが情報を参照する。品目C1.1オブジェクトはオプション属性がキー溝である。品目C1.2オブジェクトはオプション属性がねじ溝である。
このように品目オブジェクトが親オブジェクトから子オブジェクトへと順次詳細な仕様に分解するツリー状に構成されているので、同一品種の品目オブジェクトの中から必要とする品目を容易に検索することができる。
図4は、材料M2オブジェクトと品目C1オブジェクトとに関連する鉄旋盤加工オブジェクトを追加したものである。
品目オブジェクトは、それを消費するまたは生成する作業オブジェクトと関連付けられている。例えば、図4に示すように、材料M2オブジェクトは、消費される(consumed)ロールを関連に持ち、消費する(consume)ロールを関連に持つ鉄旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
また、品目C1オブジェクトは、生成される(produced)ロールを関連に持ち、生成する(produce)ロールを関連に持つ鉄旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
図5は、図4に材料M1オブジェクトと品目C2オブジェクトとに関連するアルミ旋盤加工オブジェクトを追加したものである。
材料M1オブジェクトは、図5に示すように、消費される(consumed)ロールを関連に持ち、消費する(consume)ロールを関連に持つアルミ旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
また、品目C2オブジェクトは、生成される(produced)ロールを関連に持ち、生成する(produce)ロールを関連に持つアルミ旋盤加工オブジェクトと関連付けられている。
図6は、図5に品目C1.1オブジェクトに関連するキー溝加工オブジェクトと複合加工オブジェクトとを追加したものである。
品目C1.1オブジェクトは、図6に示すように、2つの生成される(produced)ロールを関連に持ち、生成する(produce)ロールを関連に持つキー溝加工オブジェクトと複合加工オブジェクトと関連付けられている。このキー溝加工オブジェクトは、消費する(consume)ロールを関連に持ち、消費される(consumed)ロールを関連に持つ品目C1オブジェクトと関連付けられている。また、複合加工オブジェクトは、消費する(consume)ロールを関連に持ち、消費される(consumed)ロールを関連に持つ材料M2オブジェクトと関連付けられている。
このように品目オブジェクトがツリー構造に設定され、それに関連付けられて作業オブジェクトが設定されている。
図7は、図6に作業オブジェクトに関連する資源オブジェクトを割付たものである。
資源オブジェクトのケーパビリティは、投入する品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび産出する品目オブジェクトにより構成される。例えば、材料M2の品目オブジェクトを投入し、鉄旋盤加工を行い、品目C1の品目オブジェクトを産出するための資源オブジェクトは、品目オブジェクトの情報と作業オブジェクトの情報を用いてカタログなどの資源情報を検索して満たす情報の資源オブジェクトを作業オブジェクトと関連付けたものである。この鉄旋盤加工オブジェクトは、旋盤1と旋盤2の2つの資源オブジェクトが割り付けられている。
このようにして、図2に示すように、品目オブジェクトを選択することにより、品目オブジェクトを消費または生成する作業オブジェクトを関連に基づいて選択することができ、さらに資源オブジェクトを指定(assign)することができる。
そして、作業(process)オブジェクトに資源(resource)オブジェクトを割り付けた情報は、情報交換プロファイルに記述され、資源オブジェクトのケーパビリティを示す。資源オブジェクトのケーパビリティは、作業オブジェクトと関連付けられ、作業オブジェクトに品目オブジェクトが関連づけられているので、割付けられた資源オブジェクトが実現できる仕様の範囲やその資源を用いたときの各種製造情報(例えば、製造時間や製造コスト、必要とする材料や条件)も含まれる。
資源オブジェクトのケーパビィティは、製造設備の設計に利用されたり、より大きな製造設備を構築するときに使われたり、製造ラインの工程設計に用いたりすることができる。
次の例として切削工程に関して、図8を参照して説明する。図8は、切削工程に係わる各オブジェクトのケーパビリティを説明するための図である。
品目オブジェクトとして、例えば、実行ワークとしてのバー材オブジェクトを例にあげて説明する。バー材オブジェクトは、仕様(spec)としての加工可能な線材の径オブジェクトが関係している。そして、加工可能な線材の径オブジェクトの属性として原材料径の最大が設定されている。
また、実行ワークとしてのワッシャーオブジェクトは、仕様(spec)としてのワッシャー外径オブジェクトと仕様(spec)としてのワッシャー内径オブジェクトとが関係している。
次に、作業オブジェクトとして、単位作業としてのワッシャー切削オブジェクトを例にあげて説明する。
そして、
ワッシャー切削オブジェクトには、処理ユニットとしての利用可能な工具オブジェクト、仕様(spec)としての切り出し時間オブジェクト、仕様(spec)としてのワッシャー外径制約オブジェクト、仕様(spec)としてのワッシャー内径制約オブジェクト、価格(price)としての切削コストオブジェクトが関係付けられている。
利用可能な工具オブジェクトの属性として工具幅0.5mmが設定されている。また、ワッシャー外径制約オブジェクトの属性としてワッシャー製造外径がバー材原材料径から0.2減算した値より小さいという条件式で設定されている。また、ワッシャー内径制約オブジェクトの属性としてワッシャー製造内径がバー材原材料径から5減算した値より小さく、工具幅の1.5倍より大きいという条件式で設定されている。切り出し時間オブジェクトの属性として作業時間が数式(作業時間=(設備係数)×{(原材料径)−(製造外径)}+(設備係数)×(製造内径))で設定されている。
また、ワッシャー切削オブジェクトは、バー材オブジェクトを消費し、ワッシャーオブジェクトを生成する。
次に、資源オブジェクトとして、作業ユニットとしてのNC旋盤Aオブジェクトを例にあげて説明する。
NC旋盤Aオブジェクトは、ワッシャー切削オブジェクトから割り付けられ(assign)、仕様(spec)としての設備係数オブジェクトが関係付けられている。NC旋盤Aオブジェクトを選択すると、ワッシャー切削オブジェクトから割り付けられ(assign)ているし、利用可能な工具オブジェクト、ワッシャー外径制約オブジェクト、ワッシャー内径制約オブジェクト、切り出し時間オブジェクト、切削コストオブジェクトが関連付けられ、バー材オブジェクトを消費し、ワッシャーオブジェクトを生成することが分かる。
これらの情報が、NC旋盤Aオブジェクトのケーパビィティである。このNC旋盤Aオブジェクトのケーパビィティは、設備係数という仕様やワッシャー研削作業に関連して切り出し時間、切削コストなどの製造条件も含まれている。
このNC旋盤AオブジェクトのケーパビィティをXMLで記述したコード表を図9、図10に示す。なお、小なり(<)の不等式をXMLで記述する場合、(<)で記述する。
次の例として焼入れ工程に関して、図11を参照して説明する。図11は、焼入れ工程に係わる各オブジェクトのケーパビリティを説明するための図である。
実行ワークとしてのワッシャーオブジェクトは、図8のワッシャーオブジェクトと同一であり、説明は省略する。また、実行ワークとしてのワッシャーオブジェクトは、仕様(spec)としての強度オブジェクトが関係している。そして、強度オブジェクトの属性として強度が設定されている。
単位作業としての前段取りオブジェクトには、仕様(spec)としての窯詰め時間オブジェクトが関係し、窯詰め時間オブジェクトの属性として時間が設定されている。また、前段取りのオブジェクトは、ワッシャーオブジェクトを消費し、単位作業としてのワッシャー焼入れオブジェクトに先行する。
また、ワッシャー焼入れオブジェクトは、仕様(spec)としての焼入れ時間オブジェクトと仕様(spec)としての焼入れ個数オブジェクトが関係している。焼入れ時間オブジェクトの属性とじて焼入れ時間が設定されている。また、焼入れ個数オブジェクトの属性として個数の最大が設定されている。ワッシャー焼入れオブジェクトは、前段取りオブジェクトに後続し、ワッシャーオブジェクトを生成する。
作業ユニットとしての焼入れ機Aオブジェクトには、仕様(spec)としての指定可能な焼入れ時間オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な冷却温度オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な冷却時間オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な焼入れ温度オブジェクト、仕様(spec)としての指定可能な真空度オブジェクトが関係している。これらのオブジェクトの属性として最大と最小が設定されている。
また、焼入れ機Aオブジェクトには、前段取りオブジェクトとワッシャー焼入れオブジェクトが関係付けられている。
このように資源オブジェクトは、自身の属性、割り付けられて(assign)いる作業オブジェクト、さらに作業オブジェクトが消費または生成する品目オブジェクトの属性により、資源オブジェクトが提供することができる能力量、すなわちCapabilityが設定されている。
このように設定される品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび資源オブジェクトに関するCapabilityのプロファイルは図12に示す構造を有している。図12の例はISO15745(Industrial automation systems and integration−Open systems application integration framework−)標準のフレームワークを用いている。
次に、この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置1について説明する。
図13は、この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置の機能ブロックである。
製造システム開発支援装置1は、図13に示すように、製造システム情報格納装置10と工程設計・資源割付装置11を備える。
製造システム情報格納装置10は、品目オブジェクト格納部14、作業オブジェクト格納部15、資源オブジェクト格納部16、工程情報格納部17、割付情報格納部18を備える。
品目オブジェクト格納部14は、外部から入力される品目オブジェクトを格納する。作業オブジェクト格納部15は、外部から入力される作業オブジェクトを格納する。資源オブジェクト格納部16は、外部から入力される資源オブジェクトを格納する。工程情報格納部17は、工程設計部19において作成された工程情報を格納する。割付情報格納部18は、資源割付部20において作成された割付情報を格納する。
工程設計・資源割付装置11は、工程設計部19、資源割付部20、製造設備構築部21を備える。
工程設計部19は、ケーパビリティが設定された品目オブジェクト、作業オブジェクトを用いて工程情報を作成する。
この工程情報を作成するアルゴリズムは以下の通りである。製品設計情報の設計部品表の製品の品目情報を抽出し、品目オブジェクトのツリーを抽出した品目で検索して品目オブジェクトを抽出する。それから、作業オブジェクトを検索して抽出した品目オブジェクトを産出する作業オブジェクトを抽出する。そして、品目オブジェクトを検索して抽出した作業オブジェクトが消費する品目オブジェクトを抽出する。そして、作業オブジェクトが材料または部品の購入の作業オブジェクトになるまでこれを繰り返す。
工程順序(routing)が、製品設計情報の要求仕様を満たすことができるか否かを判断する。そして、満たすことができなければ、別のルートの工程設計を行う。逆に、満たしているとき、抽出した品目オブジェクトと作業オブジェクトをまとめて1つのルート当たりの工程情報として製造システム情報格納装置1に格納する。
それから、工程展開ができなくなるまで新しいルートに関する工程情報を生成し、それを製造システム情報格納装置1に格納する。
工程設計部19において行う工程情報の作成について図14を参照して説明する。図14は、製品として品目Eがオーダされたとき作成された工程図である。
入力されたオーダで指定されている製品を品目オブジェクトEとすると、品目オブジェクトEを生成する作業オブジェクトCをオブジェクト間の関係から選択する。このとき、複数の作業オブジェクトが選択されることもあるが、以下の説明では1つだけとする。なお、複数の場合は、それぞれに対して工程情報を作成する。
この作業オブジェクトCに関係する品目オブジェクトB、品目オブジェクトDを選択する。
次に、品目オブジェクトBと品目オブジェクトDに関して、それぞれ作業オブジェクトAと作業オブジェクトBを選択する。次に、作業オブジェクトAと作業オブジェクトBで消費する品目オブジェクトAと品目オブジェクトCとを選択する。このようにして得られた品目オブジェクト、作業オブジェクトおよびその関係が工程情報である。
工程割付部23は、資源オブジェクトに工程を割り付けて割付情報を作成する。すなわち、この作業オブジェクトA、B、Cに関係する資源オブジェクトA、B、Cを割り付ける。この作業オブジェクトと資源オブジェクトの関係が割付情報である。
このようにして得られた工程情報と割付情報とをそれぞれ工程情報格納部17と割付情報格納部18に格納する。
次に、具体的な例を用いて作業オブジェクトを抽出する様子を図15を参照して説明する。製品Xを製造する工程を設計する。品目Xオブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、組立工程オブジェクトを抽出する。そして、組立工程オブジェクトが消費する品目オブジェクトを検索し、品目Cオブジェクトと品目Dオブジェクトを抽出する。
品目Cオブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、キー溝加工オブジェクトを抽出する。そして、キー溝加工オブジェクトが消費する品目オブジェクトを検索し、品目C1オブジェクトを抽出する。
品目C1オブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、旋盤加工オブジェクトを抽出する。そして、旋盤加工オブジェクトが消費する品目オブジェクトを検索し、材料M2オブジェクトを抽出する。
材料M2オブジェクトを産出する作業オブジェクトを検索し、材料購入オブジェクトを抽出する。
また、品目Dオブジェクトに関しても同様に抽出を行う。これらをまとめると図16に示すような工程情報が生成される。
次に、具体的な例を用いて割付情報の作成を図17を参照して説明する。図17は、ワッシャーのオーダが入力されたときに作成した工程情報と割付情報である。
要求品目としてワッシャーのオーダが入力されたときの工程設計を検討する。このワッシャーの要求仕様として内径40mm以下、10mm以上が指定されている。品目オブジェクトから該当する仕様を満足するワッシャーオブジェクトを選択する。そして、このワッシャーオブジェクトの属性から、このワッシャーオブジェクトを生成する作業オブジェクトを選択する。この例の場合、単位作業の搬送オブジェクト、40切削工程オブジェクト、バー材セットオブジェクトが選択される。次に、40切削工程オブジェクトの属性から、この40切削工程オブジェクトが消費する品目オブジェクトを選択する。この例の場合、バー材40オブジェクトが選択される。このようにして、バー材40オブジェクト、バー材40オブジェクトを消費し、ワッシャーオブジェクトを生成する一連の作業オブジェクト、ワッシャーオブジェクトからなる工程情報が得られる。
次に、40切削工程オブジェクトの属性から、40切削工程オブジェクトが使用できる資源オブジェクトを選択する。この例の場合、NC旋盤Aオブジェクトが選択される。このようにして、40切削工程オブジェクトに対してNC旋盤Aオブジェクトが割り付けられる。他にバー材セットオブジェクトは作業者1オブジェクトとNC旋盤Aオブジェクトを割り付ける。搬送オブジェクトは、移動装置オブジェクトを割り付ける。これが割付情報である。
このように要求品目の仕様が入力されると、仕様を満足する品目オブジェクト、さらに作業オブジェクトを選択することにより、工程情報が生成される。そして、品目オブジェクトと作業オブジェクトが決まると資源オブジェクトを割り付けることができる。
また、設備情報、品目情報または作業情報が変数を用いた制約式により記述することにより、設備情報、品目情報または作業情報間の制約を詳細記述できるので、製造要求や製造ケーパビリティの記述性が高くなる効果がある。
図18は、製造ラインの要求仕様から工程設計を行い、システムインテグレーションされた製造ラインのケーパビィティを作成する流れを説明するための図である。
次に、製造ラインの要求仕様から工程設計を行い、システムインテグレーションされた製造ラインのケーパビィティの作成を説明する。
製造ラインの要求仕様を示す品目A、作業A、品目Bのうち、作業Aを工程設計を行い、図18に示すように、下位の2つの作業AAおよび作業ABと作業AAが産出し、作業ABが消費する品目Cとに展開する。そして、品目A、作業AAおよび品目Cからなる要求仕様を満たす資源の仕様をカタログ情報などを検索し、該当する資源がある場合、割付を行う。また、品目C、作業ABおよび品目Bからなる要求仕様を満たす資源の仕様をカタログ情報などを検索し、該当する資源がある場合、割付を行う。
このように工程設計を行って得られた上述の例の場合、2つの要求仕様(品目A、作業AAおよび品目Cからなる第1の要求仕様と品目C、作業ABおよび品目Bからなる第2の要求仕様)を満たす資源Aと資源Bを割り付け、資源Aのケーパビィティとして第1の要求仕様、資源Bのケーパビィティとして格納されている。
実施の形態2.
図19は、この発明の実施の形態2に係わる製造システム製造装置の機能ブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる製造システム開発支援装置1Bは、図19に示すように、実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置1と品目オブジェクト格納部14B、作業オブジェクト格納部15B、資源オブジェクト格納部16Bが異なっており、それ以外は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。品目オブジェクト格納部14B、作業オブジェクト格納部15B、資源オブジェクト格納部16Bには、品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび資源オブジェクトが階層分けして格納されている。
資源(resource)は、図20に示すように、4つの階層に分類される。
資源に関して、上位から下位に並べると、図21に示すように、作業場(Work Center)、作業ユニット(Work Unit)、動作ユニット(Action Unit)、処理ユニット(processing Unit)になる。
さらに、作業ユニットは、図22に示すように、サブクラスである装置に分類される。装置は、サブクラスである製造装置、搬送装置、検査装置、保管装置に分類される。
また、動作ユニットは、作業ユニットを構成する個々の実体をもった資源である。動作ユニットは、サブクラスである作業者、機器に分類される。
また、処理ユニットは、サブクラスである治工具に分類される
品目、作業オブジェクトも、図21に示すように、資源の階層に対応する階層に分類することができる。
品目に関して、上位から下位に並べると、仕掛品(Work In Process)、実行ワーク(Work under Execution)、動作ワーク(Work under Action)、処理ワーク(Work under Processing)になる。
仕掛品は、作業場の単位で投入または産出される品目である。実行ワークは、作業ユニットの単位で投入または産出される品目である。動作ワークは、動作ユニットの単位で投入または産出される品目である。処理ワークは、処理ユニットの単位で投入または産出される品目である。
また、作業に関して、上位から下位に並べると、要素作業(Element Process)、単位作業(Unit Process)、動作(Action)、処理(processing)となる。
要素作業は、作業場単位で行われる作業であり、図23に示すように、インスタンスとして製造作業、在庫作業、保守作業、品質作業がある。
単位作業は、要素作業を構成する作業であり、作業ユニット単位で設定される。ひとつの作業場が複数の装置によって構成される場合、装置単位で設定される。単位作業は、インスタンスとして加工作業、組立作業、搬送作業、検査作業がある。
また、動作は、動作ユニット単位で設定される作業であり、製造に関する制御を行う上での基本的な要素である。単位作業は、一貫した複数の動作によって構成される。動作は、インスタンスとしてシーケンス制御、モーション制御、NC、プロセス制御、ロボット制御がある。
また、処理は、処理方法を構成する単位であり、処理ユニットを用いて行う作業である。工具や治具など、異なる組合せの処理ユニットを必要とする場合、それぞれ異なる処理となる。処理は、インスタンスとして加工処理、組立処理、表面処理、前後処理、移動処理、検査処理がある。
そして、上位の階層に属するオブジェクトは、1つまたはそれ以上の下位の階層のオブジェクトによって構成されている。また、下位の階層のオブジェクトは、上位の階層に属する少なくとも1つのオブジェクトに集約する。
また、品目に関し、上位の階層に属するオブジェクトを下位の階層に属するオブジェクトが構成しているのではなく、上位の階層に属するオブジェクトの属性、操作または関連を下位の階層に属するオブジェクトが継承している。例えば、作業場に投入された仕掛品のオブジェクトを作業ユニットに投入される実行ワークのオブジェクトに継承し、そのオブジェクトを動作ユニットに投入される動作ワークのオブジェクトに継承する。
図24は、図21の階層定義を従った製造情報の階層モデルを、オブジェクト間の関係として示したものである。各オブジェクトは、自分が所属する階層のオブジェクトか、あるいは上下に隣接する階層のオブジェクト以外とは、関係もつことはできない。また、各オブジェクトは自分自身と同じ種類のオブジェクトを親として参照することができる。
図24は、資源情報、品目情報、作業情報のオブジェクト間の関係として示している。同一階層の中で見た場合、作業情報である要素作業や単位作業は、資源情報である作業場や作業ユニットに従属している。例えば、ある作業場を前提とした要素作業の情報は、作業場が異なると使えない。
図25は、指示情報に関係するオブジェクトを図24に追加して示している。
指示情報は、同一階層の中で、品目情報をひとつ指定する。また、その品目を生産することができる作業情報をひとつ指定する。生産作業情報を特定することで、資源情報を特定することにもなる。たとえば、ワークを100個といった実行指示に対して、単位作業および作業ユニットを決定し、どの設備でどうやって生産するかを決めた後に、具体的な動作方法(レシピ等)を指示する。
実施の形態3.
図26は、この発明の実施の形態3に係わる製造実施システムの構成図である。
この発明の実施の形態3に係わる製造実行システムの管理装置は、図26に示すように、製造システム開発支援装置1と通信回線8を介して接続されており、それ以外は実施の形態1と同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。なお、製造実行システムの管理装置3と製造システム開発支援装置1とがネットワーク4を介して接続されていてもよい。
実施の形態3に係わる管理装置3は、図27に示すように、完成品の生産を要求する生産オーダ要求部31、生産オーダ要求部31の生産オーダに従って、工程情報をもとに工程スケジュールを作成する工程スケジュール部32、工程スケジュールと割付情報とに基づいて製造工程指示を設備装置2にする製造実行部33、を備える。
生産オーダ要求部31は、外部から入力される要求製品の仕様、個数、納期を受け付ける。
工程スケジュール部32は、要求製品の仕様に基づいて製造システム情報格納装置から該当する工程情報を検索し、読み込む。それから、工程情報を用いて要求された個数を所定の納期までに製造する工程スケジュールを作成する。
製造実行部33は、工程スケジュールに基づいて該当する作業により割り付けられている設備装置を割付情報から選択する。
また、製造実行部33は、製造工程指令を発した対象の設備装置から不具合の情報を入手したとき、製造システム情報格納装置から再度割付情報を読み出し、工程スケジュールに指定されている作業を実行できる他の設備装置を選択し、その設備装置に製造工程指令を発する。
このように、製造システム開発支援装置1に格納された工程情報をもとに工程スケジュールを作成し、割付情報に基づいて工程スケジュールで決められている工程が割り付けられている設備装置2に製造工程指示をすることによって、製造システム情報に対応した生産オーダに対してダイナミック工程の変更や設備装置2の割付をすることができる。
また、製造システム開発支援装置1に格納された製造システム情報を更新することにより、管理装置3は製造システムの拡張や変更に対応できる。
また、割り付けられた設備装置2が使用不可になったとき、管理装置3は製造システム開発支援装置1に格納される製造システム情報を検索して使用可能な他の設備装置2に工程スケジュールの工程を割り付け、当該設備装置2に製造工程指令をするので、設備装置2に不具合が発生しても迅速に対応することができる。
また、製造システム情報を製造実行システム5が読み取れる言語で記述されているので、製造実行システムの構築や管理に製造システム情報を活用することができる。
また、製造システム情報に含まれる共通する情報が集約化されてクラスとして格納されているので、類似の設備装置2、品目または製法の検索や流用が容易になる。
また、設備装置2の階層に基づいて階層化して製造システム情報を格納することによって、製法の設計、製造装置の設計または製造ラインの設計により得られた製造システム情報を管理装置3が利用することができ、単なる生産管理だけではなく、品質管理のための品質情報の取得や、製造効率向上のための稼動情報の取得の支援を行うことができる。
また、製造システム情報を更新することで、製造システムの拡張や変更に対応できる生産管理システムを実現できる。
実施の形態4.
図28は、この発明の実施の形態4に係わる製造実行システムの構成図である。
この発明の実施の形態4に係わるコントローラ7Bは、図28に示すように、製造システム開発支援装置1に通信回線9を介して接続されていることが実施の形態3と異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。なお、コントローラ7Bと製造システム開発支援装置1とがネットワーク4を介して接続されていてもよい。
実施の形態4に係わるコントローラ7Bは、図29に示すように、ネットワークI/F部41、データ交換部42、処理実行部43を備える。なお、ネットワークI/F部41、処理実行部43は、一般的な機能であるので説明は省略する。
データ交換部42は、製造システム開発支援装置1から製造システム情報を取得し、管理装置3から送られてきたデータを受信し、製造システム情報を参照して自身のデータ構造のデータに変換し、逆に自身のデータ構造のデータを管理装置のデータ構造のデータに変換して送信する。
図30は、製造アプリケーション用サービスインターフェースモデルを用いて定義したMESXメッセージのモデルである。
製造設備のドメインオブジェクトは、資源(resource)オブジェクト、作業(process)オブジェクト、品目(item)オブジェクト、指示(operation)オブジェクトで記述される。これらのドメインオブジェクトは、製造設備に仮想的に存在し、MESXトランザクションに定義したセットでMESアプリケーションからアクセスされる。MESXトランザクションは、実装されるMESXメッセージに割り付けられ、実際のデータ転送はMESXメッセージ単位で転送される。
図31は、MESXloadRecipeメッセージ構造を示す。
ここで、管理装置3とコントローラ7Bとの間で行われるデータの例を図32、図33に示す。
図32には、管理装置3からワッシャーBの仕様を送るときのメッセージが示され、図33には、コントローラ7Bから確認したことを伝達するメッセージが示されている。
このように、コントローラ7Bに製造システム開発支援装置1に格納されている製造システム情報を参照して管理装置3のメッセージから自身のデータ構造のデータに変換するデータ変換部42を有しているので、設備装置2毎に異なるデータ構造を管理装置3が意識する必要はなく、管理装置3のデータ構造のデータで送受信できる。
実施の形態5.
図34は、製造システム情報格納装置10に格納されるまたは読み出される製造システム情報の構造例を示している。
図34の例はISO15745(Industrial automation systems and integration−Open systems application integration framework−)標準のフレームワークを用いている。このISO15745標準では、ISO15745プロファイルはプロファイルを識別するための図35に示すように、プロファイルヘッダーを持ち、図36〜図41に示すように、プロファイルボディに製造システム情報を記述する。
プロファイルボディに記述する製造システム情報の構造自体はISO15745標準では規定されていないため、ISO15745標準のフレームワークを用いて製造システム情報の構造を規定した例が図34である。
図36〜図41に示すプロファイルボディは、要求品目を製造できる製造設備や製造方法を見つけるための製造リクワイアメント情報(requirements)と製造可能な品目や必な製造設備を示す製造ケーパビリティ情報(capabilites)、管理装置3と設備装置2との連携情報を示すトランザクション情報、トランザクションを使って管理装置3と設備装置2との交換メッセージを示すメッセージ情報で構成される。
このようにISO15745標準のフレームワークを用いて製造システム情報を記述することにより、製造システム開発支援装置1に格納されている工程設計情報(各種ケーパビィティ)を管理装置3との間で交換することができるので、製造システム開発支援装置1と管理装置3とが連携を図ることができる。
この発明の実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置が配備された製造実行システムの構成図である。 生産の工程をオブジェクトで表現することを説明するフロー図である。 ツリー状に関係付けた品目オブジェクトの例である。 鉄旋盤加工オブジェクトのケーパビィティの例である。 図4にアルミ旋盤加工オブジェクトのケーパビィティを追加した例である。 図5にキー溝加工オブジェクトおよび複合加工オブジェクトのケーパビィティを追加した例である。 図6のケーパビィティを用いて資源オブジェクトを割り付けた例である。 NC旋盤Aオブジェクトのケーパビリティを図示した図である。 NC旋盤AオブジェクトのケーパビィティをXMLで記述したコード表のヘッダ部である。 NC旋盤AオブジェクトのケーパビィティをXMLで記述したコード表のプロファイルボディ部である。 焼入れ機Aのケーパビリティを図示した図である。 品目オブジェクト、作業オブジェクトおよび資源オブジェクトに関するCapabilityのプロファイルの構造図である。 実施の形態1に係わる製造システム開発支援装置の機能ブロック図である。 工程情報および割付情報を生成する手順を説明するためのフロー図である。 工程のルートを抽出して工程情報を生成する手順を示す図である。 作成された工程情報の例である。 工程情報および割付情報の他の例である。 製造ラインの要求仕様から工程設計を行い、システムインテグレーションされた製造ラインのケーパビィティを作成する流れを説明するための図である。 この発明の実施の形態2に係わる製造システム開発支援装置の機能ブロックである。 資源を4つの階層に分類した様子を示す図である。 製造システム情報を4つの階層に分類した図である。 資源に関するドメインオブジェクトである。 作業に関するドメインオブジェクトである。 階層モデルにおける資源情報、品目情報、作業情報オブジェクト間の関係を表した図である。 階層モデルにおける指示情報オブジェクトと製造システム情報間の関係を表した図である。 この発明の実施の形態3に係わる製造実行システムの構成図である。 実施の形態3に係わる管理装置の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態4に係わる製造実行システムの構成図である。 実施の形態4に係わるコントローラの機能ブロック図である。 製造アプリケーション用サービスインターフェースモデルを用いて定義したMESXメッセージのモデルを示す。 MESXloadRecipeメッセージ構造を示す。 実施の形態4において管理装置からコントローラに送信するXMLファイルである。 実施の形態4においてコントローラから管理装置に送信するXMLファイルである。 実施の形態5に係わる製造システム情報格納装置に格納されるまたは読み出される製造システム情報のコード表である。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のプロファイルヘッダーのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のresourceのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のprocessのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のitemのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のoperationのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のtranzactionのコードである。 製造システム情報をISO15745標準のフレームワークに準じて記述したコード表の内のmessageのコードである。

Claims (8)

  1. 管理装置が製造管理する製造実行システムにおいて製造可能な品目に該品目の仕様の範囲が属性として付加された品目オブジェクトと、
    上記品目を製造することのできる作業に該作業の製法の範囲が属性として付加された作業オブジェクトと、
    上記製造実行ラインに具備された資源の該資源の能力の範囲が属性として付加され、上記作業オブジェクトと関係付けられた資源オブジェクトと、
    を格納する製造システム情報格納装置を備えることを特徴とする製造システム開発支援装置。
  2. 産出する製品が入力されたとき、上記品目オブジェクトと上記作業オブジェクトとを用いて、材料が投入され、製品が産出されるまでの作業の流れを示す工程情報を作成する工程設計部と、
    上記資源オブジェクトと上記工程情報とを用いて上記作業オブジェクトに上記資源オブジェクトを割り付ける資源割付部と、
    を有する工程設計・資源割付装置を備え、
    上記製造システム情報格納装置は、
    上記工程情報と上記割付情報とを格納することを特徴とする請求項1に記載する製造システム開発支援装置。
  3. 上記品目オブジェクト、上記作業オブジェクトまたは上記資源オブジェクトのうち、共通化できるものをグループ化して親オブジェクトとして上記製造システム情報格納装置に格納することを特徴とする請求項1または2に記載する製造システム開発支援装置。
  4. 上記品目オブジェクト、上記作業オブジェクトまたは上記資源オブジェクトの属性を数式の制約式記述することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載する製造システム開発支援装置。
  5. 上記品目オブジェクト、上記作業オブジェクトまたは上記資源オブジェクトを設備装置の階層に基づいて階層化して上記製造システム情報格納装置に格納することを特徴とする請求項1に記載する製造システム開発支援装置。
  6. 製品を製造する設備装置と上記設備装置を管理する管理装置とがネットワークを介して接続されデータ交換を行う製造実行システムにおいて、
    上記管理装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の製造システム開発支援装置が接続され、
    完成品の生産を要求する生産オーダを受け付ける生産オーダ要求部と、
    上記生産オーダに従って、上記製造システム開発支援装置の工程情報をもとに工程スケジュールを作成する工程スケジュール部と、
    上記工程スケジュールに従って、上記製造システム開発支援装置の割付情報をもとに製造工程指示を上記設備装置に発する製造実行部と、
    を備えることを特徴とする製造実行システム。
  7. 上記工程スケジュール部は、作業が割り付けられた上記設備装置が使用不可のとき、上記工程情報を同一品目を生産できる他の上記設備装置に関して検索し、該当する上記設備装置があるとき上記作業を該設備装置に割り付けることを特徴とする請求項6に記載する製造実行システム。
  8. 上記製造システム開発支援装置は、上記設備装置に接続され、
    上記設備装置は、上記管理装置との間で行う送受信のとき、品目オブジェクト、作業オブジェクトまたは資源オブジェクトを上記製造システム開発支援装置から読み出し、上記品目オブジェクト、上記作業オブジェクトまたは上記資源オブジェクトを用いてデータ交換するデータ交換部を備えることを特徴とする請求項6に記載する製造実行システム。
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