JPWO2007097111A1 - 車載光通信システムおよび車載光送信機 - Google Patents
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Abstract
車両に搭載され光信号でデータ伝送を行なう車載光通信システムは、第1の光送信機と光受信機とを有している。第1の光送信機は、車両に設置され、活性層がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有する多重量子井戸構造であり、発振波長が1000nm以上1100nm以下である第1の面発光レーザを備え、その第1の面発光レーザで生成した光信号を送信する。光受信機は、車両に設置され、第1の光送信機と第1の光伝送路を介して接続され、第1の光送信機から送信された光信号を第1の光伝送路を介して受信する。
Description
本発明は、車載光通信システムおよびその光送信機に関する。
従来、車両には、オーディオ機器、ナビゲーションシステム、車外映像撮影用のカメラ等、多種にわたるデバイスが搭載されることが多くなっている。このような多数のデバイスを搭載する際、各種デバイス間を光伝送路で接続した車載光通信システムが構築される。ここで、このような車載光通信システムでは、伝達されるべき電気信号はLED等を有する光源装置により光信号に変換され、光伝送路を通過する。
このような車載光通信システムにおける伝送速度は、現状では、25〜50Mbps程度である。しかしながら、伝送速度の向上が求められており、今後、伝送速度は1Gbpsに近づくと考えられる。
そこで、このような伝送速度の高速化の要求に対し、LEDにかえて面発光レーザを使用する試みが研究開発レベルで行なわれている(特開2005−26770号公報参照)。
車両内に車載光通信システムを搭載した場合には、過酷な環境下で車載光通信システムが使用されることとなる。すなわち、125℃程度での環境下での耐性が求められることとなる。しかしながら、従来の車載光通信システムに搭載される発振波長850nm帯の面発光レーザは、125℃程度の環境下での耐性が悪い。
そのため、発振波長850nm帯の面発光レーザを使用した場合には、車載光通信システムの信頼性を向上させることが困難となっている。
本発明の目的は、高い信頼性を有する車載光通信システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の移動通信システムは、車両に搭載され光信号でデータ伝送を行なう車載光通信システムであって第1の光送信機と光受信機とを有している。
第1の光送信機は、活性層がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有する多重量子井戸構造であり、発振波長が1000nm以上1100nm以下である第1の面発光レーザを備えている。
第1の光送信機と光受信機とは車両に設置され、第1の光伝送路を介して相互に接続される。第1の光送信機は、第1の面発光レーザで生成した光信号を送信する。光受信機は、第1の光送信機から送信された光信号を第1の光伝送路を介して受信する。
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明者らは、過酷な環境下で面発光レーザの耐性が悪化する原因としては、温度上昇に伴う活性層内での結晶欠陥の増殖があげられると考えた。
過酷な環境下で高い信頼性を有する車載光通信システムを提供するためには、面発光レーザの活性層内での結晶欠陥の増殖を抑制することが重要であると考えた。
従来の850nm帯の面発光レーザでは、一般に活性層は、GaAs量子井戸層と、AlGaAs障壁層とで構成されているため、結晶欠陥が増殖し易くなっていることがわかった。特に、環境温度が上がったり、電流密度が上昇したりした場合には、結晶欠陥の増殖は顕著に増加し、面発光レーザの寿命は顕著に低下する。
そこで、本発明者らは、結晶欠陥の増殖と、発振波長(すなわち、量子井戸層を構成するInxGa1−xAs層中のIn組成比)との関係を検討した結果、図1に示す結論を得ることができた。
図1に示すように、In組成比を増加させ、In組成比を0.15≦x≦0.35とし、発振波長を1000nm以上1100nm以下とすることで、面発光レーザの信頼性が大きく改善できることを見出した。図1は、各In組成比(発振波長)の面発光レーザを想定し、所定値の電流を流した場合に、光の強度が20%低下するまでにかかる時間をシミュレーションしたものである。縦軸の信頼性は、光の強度が20%低下するまでにかかる時間を相対値で示している。図1においては、縦軸の信頼性の値が48以上であることが必要とされている。なお、図1の発振波長850nmの面発光レーザの量子井戸層のIn組成比は0である。
発振波長1000nm以上、1100nm以下の領域においては、In添加効果により、結晶欠陥の増殖がピンニングされ、結晶欠陥の増殖が抑制されたと考えられる。これに加え、InGaAs自身の微分利得の高さから面発光レーザの駆動電流量が大幅に低減でき、これにより、面発光レーザの活性層中の温度の上昇が抑制され、信頼性が飛躍的に高まったとも考えられる。
なお、図1は、環境温度を100℃、伝送速度1Gbpsと設定した場合のものであるが、環境温度を125℃とした場合にも同様の結果が得られることがわかっている。
本発明の実施形態による車載光通信システムは、光源装置を備えた光送信部、光送信部からの光を伝送する伝送部、及び伝送部によって伝送された光を受信する光受信部を備えている。そして、車載光通信システムは、1Gbps以上の高速データ伝送を行なうものである。光源装置は、GaAs基板と、このGaAs基板上に形成された活性層とを有する面発光レーザを有し、活性層がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有する多重量子井戸構造であり、前記面発光レーザの発振波長が1000nm以上、1100nm以下である。
この構成によれば、面発光レーザの活性層がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有し、面発光レーザの発振波長を1000nm以上、1100nm以下としている。そのため、このような面発光レーザは、過酷な温度環境下においても高い信頼性を有する。従って、このような面発光レーザを車載光通信システムに使用することで、高い信頼性を有する車載光通信システムを提供することができる。
なお、特開平10−233559号に示すように、In0.2Ga0.8As量子井戸層を有する活性層を備えた面発光レーザは知られている。しかしながら、InxGa1−xAs量子井戸層のIn組成比を0.15≦x≦0.35とし、発振波長を1000nm以上、1100nm以下とすることで、環境温度に対する耐性が上昇し、過酷な温度環境下においても高い信頼性を示すことは従来全く知られていなかった。すなわち、InxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有し、発振波長が1000nm以上、1100nm以下の面発光レーザを車載光通信システムに適用することで、高い信頼性を有する車載光通信システムを提供することができるということは、従来、全く想定できなかったのである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図2に本発明にかかる車載光通信システム1が示されている。
図2に本発明にかかる車載光通信システム1が示されている。
この車載光通信システム1は、光源装置14を備えた光送信部11、光送信部11からの光を伝送する伝送部12、及び伝送部12によって伝送された光を受信する光受信部13を備え、1Gbps以上の高速データ伝送を行なうものである。
光源装置14は、図3に示すように、GaAs基板151と、このGaAs基板151上に形成された活性層154とを有する面発光レーザ15を有する。活性層154はInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有する多重量子井戸構造であり、面発光レーザ15の発振波長が1000nm以上、1100nm以下である。
以下に、車載光通信システム1の詳細について述べる。
光送信部11は、例えば、車外映像撮影用のカメラに搭載されており、前記カメラで撮像した画像に基づく電気信号が導入されるものである。
光送信部11は、光源装置14と、この光源装置14を駆動する駆動回路16とを備える。駆動回路16には、前記カメラで撮像した画像に基づく電気信号が導入され、この電気信号に基づいて、光源装置14の面発光レーザ15の発光が変調される。
面発光レーザ15は、図3に示すように、半導体基板としてのGaAs基板151と、このGaAs基板151上に設けられた第1のDBR(Distributed Bragg Reflector)層152と、この第1のDBR(Distributed Bragg Reflector)層152上に設けられたクラッド層153と、クラッド層153上に設けられた活性層154と、活性層154上に設けられた第2のクラッド層155と、第2のクラッド層155上に設けられた電流狭窄層156と、電流狭窄層156上に設けられた第2のDBR(Distributed Bragg Reflector)層157と、を備える。
この面発光レーザ15は、垂直共振器型である。
第1のDBR層152は、n型AlGaAs膜と、n型のGaAs膜とを交互に積層したn型半導体多層膜である。
クラッド層153は、例えば、GaAs層である。
活性層154は、InxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層と、GaAs障壁層とが交互に積層されたMQW(Multiple quantum well:多重量子井戸)層である。本実施形態では、量子井戸層は、In0.25Ga0.75As層で構成され、面発光レーザ15の発振波長は1070nmである。
また第2のクラッド層155は、例えば、GaAs層である。
電流狭窄層156は、AlAs層である。この電流狭窄層156には、低抵抗領域156Aが形成されている。この低抵抗領域156Aは、低抵抗領域156Aよりも抵抗値が高く、水蒸気酸化工程によって形成される高抵抗領域(酸化領域)156Bに挟まれるようにして形成されている。
第2のDBR層157は、p型のAlGaAs膜と、p型のGaAs膜とを交互に積層したp型半導体多層膜である。
第2のDBR層157上には、上部電極158が配置され、また、第1のDBR層152上に下部電極159が設置されている。
このような面発光レーザ15は、MOVPE(Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)やガスソースMBE(Molecular Beam Epitaxy)等により、GaAs基板151上に各層152〜157を順に積層することで形成される。
ここで、光源装置14の面発光レーザ15と、駆動回路16とは、図4に示すように、パッケージ17内に密閉されている。パッケージ17は、プラスチック製あるいは金属製であり、円筒形状である。このパッケージ17の底面に面発光レーザ15と、駆動回路16とが固定されている。パッケージ17内には、電気的絶縁性を有する液体あるいはゲル(例えば、シリコン系の液体あるいはゲル)が注入されている。
再度、図2を参照して説明する。
伝送部12は、光源装置14の面発光レーザ15からの光信号を伝送するものであり、例えば、ポリマークラッド光ファイバ(PCF)等の光ファイバである。
光受信部13は、伝送部12からの光信号を受信するものであり、受光素子131と、増幅回路132と、符号形成回路133とを有する。
受光素子131は、面発光レーザ15から発振される1000nm〜1100nmの光を受光できるものであればよい。
受光素子131にて、光信号が電気信号に変換され、受光素子131にて変換された電気信号が、増幅回路132、符号形成回路133を通じて復号される。
ここで、光受信部13は、例えば、車両内に設置されたモニタ等に搭載される。そして、光受信部13で復号化された電気信号は、車両内に設置されたモニタ等に伝達されることとなる。
このような車載光通信システム1において、伝送部12を10mのポリマークラッド光ファイバ(PCF)としたところ、環境温度−40℃〜125℃において伝送速度1Gbpsとすることができた。また、環境温度100℃においては、5000時間の信頼性(光の強度が20%低下するまでに5000時間かかった)を得ることができた。
さらに、以上のような車載光通信システム1に搭載された面発光レーザ15の変調動作の温度依存性に関する実験を行なった。
結果を図5に示す。150℃の高温下においても4Gbpsの高速動作を行なうことができることが確認できる。
本実施形態によれば、面発光レーザ15の活性層154がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有し、面発光レーザ15の発振波長を1000nm以上、1100nm以下としている。そのため、このような面発光レーザ15は、過酷な温度環境下においても高い信頼性を有する。従って、このような面発光レーザ15を車載光通信システム1に使用することで、高い信頼性を有する車載光通信システム1を提供することができる。
さらに、本実施形態では、面発光レーザ15と、駆動回路16とは、パッケージ17内に収容されており、さらに、このパッケージ17内には、電気的絶縁性を有する液体あるいはゲルが注入されている。このパッケージ17内の液体あるいはゲルにより、車体内での振動を吸収することができる。
また、本実施形態では、パッケージ17内の液体あるいはゲルを、シリコン系の液体あるいはゲルとしている。シリコン系の液体あるいはゲルは熱伝導性に優れるため、面発光レーザ15の活性層154で発生した熱をすばやく拡散することができる。これにより、面発光レーザ15の劣化を確実に防止することができる。
また、シリコン系の液体あるいはゲルは、屈折率が1よりも大きいため、面発光レーザ15の出射光がパッケージ17内で拡がらずに直進し、伝送部12の光ファイバとの結合損失を低減させることができる。具体的には、パッケージ17内にシリコン系の液体あるいはゲルを注入することで、パッケージ17を設けない場合に比べ、結合損失を2dBから1dBに半減させることができる。
(第2の実施形態)
図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態の車載光通信システム2は、前記実施形態と同様の光源装置14を備えた光送信部11、光送信部11からの光を伝送する伝送部12、及び伝送部12によって伝送された光を受信する光受信部23を備えるとともに、第2の光源装置を備えた第2の光送信部21、第2の光送信部21からの光を伝送する第2の伝送部22を有する。
この車載光通信システム2では、1Gbps以上の高速データ通信が行なわれる。
光送信部11は、車3のサイドミラー31、車3の車体32のフロント部分、およびリア部分に取り付けられたカメラ33内に固定されている。なお、図6に示す符号Tは車3のタイヤを示す。
伝送部12は、各カメラ33内の光送信部11と、切替制御部34とを接続するとともに、切替制御部34とフロントモニタFとを接続するものである。
切替制御部34は、フロントモニタFと、各カメラ33内の光送信部11との接続の切り替えを行なうものである。この切替制御部34は例えば、光スイッチにより構成されている。
フロントモニタF内には、光受信部23が設置されている。これにより光信号が電気信号に変換され、フロントモニタFにカメラ33で撮像した画像が表示される。なお、本実施形態では、フロントモニタFと切替制御部34とを別体で示しているが、これらは、一体化されていてもよい。
ここで、本実施形態では、光受信部23は、前記実施形態の受光素子131にかえて図7に示すような受光素子234を有する。光受信部23は、他の点においては、前記実施形態の光受信部13と同様の構成である。
受光素子234は、850nm帯の波長の光と、1000〜1100nmの波長の光とを受光することができる。
受光素子234は、半導体基板であるn型のInP基板234Aと、InP基板234A上に設けられた光吸収層234Bと、この光吸収層234B上に設けられたキャップ層234Cとを有する。
なお、光吸収層234BとInP基板234Aとの間にバッファ層、増倍層、電界緩和層等があってもよい。
光吸収層234Bは、InP基板234Aに格子整合したInGaAs層で構成されている。
キャップ層234Cは、禁制帯幅が1.46eV以上の半導体材料、例えば、InAlAsで構成されている。キャップ層234C上にはp側電極234Eが設置されている。
InP基板234Aの裏面には、n側電極234Dが設けられている。
第2の光送信部21は、850nm帯の光信号を送信するためのものであり、本実施形態では、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38の各機器に取り付けられている。
この第2の光送信部21は、図示しないが各機器36,37,38で発生する電気信号を受信する駆動回路と、この駆動回路により駆動される第2の光源装置を有する。
第2の光源装置は、図8に示すような面発光レーザ24を有する。
この面発光レーザ24は、半導体基板としてのGaAs基板241と、このGaAs基板241上に設けられた第1のDBR(Distributed Bragg Reflector)層242と、この第1のDBR層242上に設けられた下部クラッド層243と、下部クラッド層243上に設けられた活性層244と、活性層244上に設けられた上部クラッド層245と、この上部クラッド層245上に設けられた電流狭窄層246と、電流狭窄層246上に設けられた第2のDBR(Distributed Bragg Reflector)層247と、を備える。
第1のDBR層242は例えば、Al0.1Ga0.9AsとAl0.9Ga0.1Asを交互に積層したn型半導体多層膜である。
下部クラッド層243は、例えば、AlGaAs層である。
活性層244は、GaAs量子井戸層と、AlGaAs障壁層とが交互に積層されたMQW(Multiple quantum well:多重量子井戸)層である。
上部クラッド層245は、例えば、AlGaAs層である。
電流狭窄層246は、AlAs層である。この電流狭窄層246には、低抵抗領域246Aが形成されている。この低抵抗領域246Aは、低抵抗領域246Aよりも抵抗値が高く、水蒸気酸化工程によって形成される高抵抗領域(酸化領域)246Bに挟まれるようにして形成されている。
第2のDBR層247はAl0.1Ga0.9AsとAl0.9Ga0.1Asとを交互に積層したp型半導体多層膜である。
また、第2のDBR層247上には、p側電極248が設けられ、GaAs基板241の裏面にはn側電極249が設けられている。
この面発光レーザ24の発振波長は850nm帯である。この面発光レーザ24は、図示しないが、面発光レーザ15と同じく、電気的絶縁性を有する液体あるいはゲルが充填されたパッケージ内に収容されている。
再度図6を参照して説明する。
第2の伝送部22は、リング状の光ファイバと、このリング状の光ファイバに接続された直線状の光ファイバとを有する。この第2の伝送部22には、前述したTVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38、さらには、モニタM、フロントモニタF、第2の切替制御部35が接続されている。
第2の切替制御部35は、TVチューナ、DVD装置、NAVI装置内の第2の光送信部21と、モニタMあるいは、フロントモニタFとの接続の切替制御を行なうものである。第2の切替制御部35も例えば、光スイッチで構成することができる。
なお、モニタM内にも光受信部23が設置されている。
このような車載光通信システム2では、カメラ33で撮像が行なわれると、撮像した画像に基づいて電気信号が発生し、この電気信号がカメラ33内に配置された光送信部11に送信される。光送信部11では、駆動回路16で電気信号を受信し、駆動回路16により面発光レーザ15が駆動することとなる。面発光レーザ15から発振された1000〜1100nmの光は、伝送部12を通り切替制御部34に送信される。そしてこの切替制御部34を介してフロントモニタFに光が送信されることとなる。フロントモニタF内の光受信部23の受光素子234では、光信号を受信し、電気信号に変換する。変換された電気信号は、増幅回路132、符号形成回路133を通じて復号される。これにより、フロントモニタFに画像が映し出されることとなる。
一方、TVチューナ36でデジタル衛星放送等の受信を行った場合や、DVD装置37や、NAVI装置38で画像を取得した場合には、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38で映像信号、音声信号等の電気信号が生成される。これらの電気信号は、第2の光送信部21の駆動回路に送信され、この駆動回路により面発光レーザ24が駆動されることとなる。面発光レーザ24では、850nm帯の光が発振され、この光信号は第2の伝送部22を介して第2の切替制御部35に送信される。そして、第2の切替制御部35にて送出先が決定され、モニタMあるいはフロントモニタFに光信号が送信される。
モニタMあるいはフロントモニタFでは、受光素子234により光信号を受信し、光信号を電気信号に変換する。変換された電気信号は、増幅回路132、符号形成回路133を通じて復号される。これにより、フロントモニタFあるいはモニタMに画像が映し出されることとなる。
以上のような本実施形態の車載光通信システム2では、環境温度−40℃〜125℃において、伝送速度1Gbpsであることが確認された。
さらには、面発光レーザ15の環境動作温度100℃において5000時間の信頼性を得ることができた(このとき、面発光レーザ24の環境温度は50℃とした。)
このような車載光通信システム2によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
このような車載光通信システム2によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
車両で送信される情報には、車両内のユーザの安全に関わる速報性が重要となる情報と、エンターテインメントに使用されるような速報性の低い情報とがある。これらの情報を同一波長帯で発信した場合には、情報の容量によって、ユーザの安全に関わる情報の伝達の遅延が発生する場合がある。
そこで、本実施形態では、ユーザの安全に関わる情報を面発光レーザ15で光信号に変換し、1000nm〜1100nmで発振するとともに、エンターテインメントに使用されるような情報を面発光レーザ24を使用して850nm帯の光信号で発振している。
このように、情報の速報性に応じて、異なる波長帯域を使用することで、ユーザの安全に関わる情報の伝達の遅延を防止することができる。
さらに、本実施形態では、フロントモニタFに設置される受光素子234として、850nm帯の光および1000〜1100nmの光の双方を受光できるものを採用している。従って、フロントモニタFに各波長の光を受光する受光素子をそれぞれ配置する場合に比べ、受光素子の設置スペースの省スペース化を図ることができる。
(第3の実施形態)
図9を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態の車載光通信システム4は、第2の実施形態と同様の面発光レーザ15および面発光レーザ24を備えた光送信部41と、この光送信部41からの光を伝達する伝送部12と、伝送部12によって伝送された光を受信する光受信部43とを備える。
光送信部41は、前記各実施形態と同様の駆動回路を備える。この駆動回路は、面発光レーザ15および面発光レーザ24を駆動するものである。これらの面発光レーザ15,24は、前記実施形態と同様に、電気的絶縁性を有する液体あるいはゲルが充填されたパッケージ内に収容されている。
光送信部41は、カメラ33、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38に取り付けられている。カメラ等の各機器では、取得した画像データを図示しないデータ分割部により分割し、さらに、分割された各データに様々な付帯情報(データ名、送受信アドレス、送信時刻等)からなる伝送ヘッダを付加してパケット化する。パケット化されたデータは、電気信号として光送信部41の駆動回路に送信される。そして、駆動回路により面発光レーザ15および面発光レーザ24が駆動される。伝送ヘッダに対応する光信号が面発光レーザ24で生成され、データ本体に対応する光信号が面発光レーザ15で生成される。伝送ヘッダに対応する光信号と、データ本体に対応する光信号とは、同期化して伝送される。データ本体に対応する光信号は、1Gbps〜5Gbpsで伝送することができる。
伝送部12は、リング状の光ファイバと、このリング状の光ファイバに接続された直線状の光ファイバとを有する。伝送部12には、カメラ33、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38、制御部44が接続されている。
制御部44は、各機器33,36,37,38からの光信号の送信先を制御するものであり、各機器33,36,37,38からの光信号をモニタMあるいはフロントモニタFのいずれかに送信するかを決定する。
制御部44は、光受信部43を備える。
光受信部43は、図10に示す受光素子434と、図示しないが、前記各実施形態と同様の増幅回路と、符号形成回路とを有する。
受光素子434は、半導体基板であるn型のInP基板434Aと、InP基板434A上に設けられた光吸収層434Bと、この光吸収層434B上に設けられたキャップ層434Cと、このキャップ層434C上に設けられた絶縁層434Dと、絶縁層434D上に設けられた半導体層であるn型のInP層434Eと、InP層434E上に設けられた光吸収層434Fと、この光吸収層434F上に設けられたキャップ層434Gとを有する。
InP基板434Aの裏面側には、n側電極434Hが形成されている。
光吸収層434Bは、InP基板434Aに格子整合したInGaAs層で構成されている。
キャップ層434Cは、禁制帯幅が1.46eV以上の半導体材料、例えば、p型のInPで構成されている。
絶縁層434Dは、例えば、RuドープInP層である。
光吸収層434Fは、禁制帯幅が1.15eVよりも大きい半導体材料、例えば、InAlGaAsで構成されている。
キャップ層434Gは、禁制帯幅が1.49eVよりも大きい半導体材料、例えば、p型のInAlAsで構成されている。このキャップ層434G上には、p側電極434Kが設置されている。
ここで、光吸収層434Bは、InP基板434Aの表面の略全面を覆うように設けられており、キャップ層434Cも光吸収層434Bの表面の略全面を覆うように設けられている。
絶縁層434D、InP層434Eの平面形状は、キャップ層434Cの平面形状よりも小さく、キャップ層434Cの絶縁層434D,InP層434Eで覆われていない部分には、p側電極434Iが設けられている。
さらに、光吸収層434F、キャップ層434Gの平面形状は、InP層434Eの平面形状よりも小さく、InP層434Eの光吸収層434F、キャップ層434Gで覆われていない領域には、n側電極434Jが設置されている。
このような受光素子434では、光吸収層434Bで1000〜1100nmの光を受光し、光吸収層434Fで850nm帯の光を受光することができる。
光送信部41から発振された光信号は、伝送ヘッダに対応する850nm帯の光信号と、データ本体に対応する1000〜1100nm帯の光信号とを有している。従って、受光素子434では、1000〜1100nmの光信号と、850nm帯の光信号とを分離して受光することができる。分離された各光信号は、それぞれ電気信号に変換され増幅回路、符号形成回路を通じて復号される。
制御部44内では、伝送ヘッダに対応する電気信号を解析し、データ本体に対応する電気信号をモニタMあるいはフロントモニタFのいずれかに送信するかを判別する。
フロントモニタFあるいはモニタMでは、制御部44から送信された電気信号に基づいて、画像が表示されることとなる。
このような本実施形態によれば、前記各実施形態と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、光送信部41において伝送ヘッダに対応する850nm帯の光信号と、データ本体に対応する1000〜1100nm帯の光信号とを発振している。ここで、伝送ヘッダは、低容量であり、低速で送信することができるので、面発光レーザ24が発熱しにくく、面発光レーザ24の信頼性を確保することができる。
また、データ本体は、大容量であり、速報性が必要であるため、1000〜1100nm帯の光信号を発振する耐熱性の高い面発光レーザ15を使用することで、車載光通信システム4の信頼性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、受光素子434の構造を禁制帯幅が1.15eVよりも大きい半導体材料で構成される光吸収層434F、InGaAs層で構成された光吸収層434Bを有する構造としているので、1000〜1100nmの光信号と、850nm帯の光信号とを分離して受光することができる。これにより複数の波長帯の光信号をひとつの受光素子434にて分離し、それぞれの光信号を復号することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、面発光レーザ15,24は、パッケージ17内に収容されているとしたが、これに限られるものではない。面発光レーザ15,24をパッケージ17内に収容しなくてもよい。また、面発光レーザ15,24のみならず、光受信部13,23,43の受光素子131,234,434を電気的絶縁性を有する液体あるいはゲルが充填されたパッケージ17内に収容してもよい。この場合にも、パッケージ17内に収容しない場合に比べ、光ファイバとの結合損失を2dBから1dBに半減させることができる。
さらに、第2の実施形態では、850nm帯の波長の光と、1000〜1100nmの波長の光とをひとつの光吸収層234Bで受光する受光素子234を使用したが、第3の実施形態に示した受光素子434を使用してもよい。
また、第3の実施形態では、制御部44で光信号を電気信号に変換した後、この電気信号をモニタMあるいはフロントモニタFに送信したが、これに限らず、制御部44から光信号をモニタMあるいはフロントモニタFに送信してもよい。
具体的には、制御部にて、光送信部41から送信された光信号のうち、伝送ヘッダに対応する光信号と、データ本体に対応する光信号とを分離する。そして、伝送ヘッダに対応する光信号を受光素子にて電気信号に変換する。その後、制御部はこの伝送ヘッダに対応する電気信号に基づいて、データ本体に対応する光信号をモニタあるいはフロントモニタに送信する。この場合、第3の実施形態とは異なり、制御部は、伝送ヘッダに対応する光信号(850nm帯の光信号)を受光できる受光素子を有していればよい。また、モニタあるいはフロントモニタは、データ本体に対応する光信号(1000〜1100nmの光信号)を受光できる受光素子を有していればよい。
このように制御部と、モニタMとの間、あるいは、制御部とフロントモニタFとの間のデータの送信を光信号で行なうことができるので、制御部と、モニタMとの間、あるいは、制御部とフロントモニタFとの間のデータの送信速度を向上させることができる。
さらに、第2の実施形態、第3の実施形態では、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38に光送信部が搭載されていたが、これに限らず、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38に光受信部が搭載されていてもよい。
例えば、モニタに光送信部を搭載させ、TVチューナ36、DVD装置37、NAVI装置38に光受信部を搭載させることで双方向の信号の伝達が行なえるものとしてもよい。
Claims (14)
- 車両に搭載され光信号でデータ伝送を行なう車載光通信システムであって、
前記車両に設置され、活性層がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有する多重量子井戸構造であり、発振波長が1000nm以上1100nm以下である第1の面発光レーザを備え、該第1の面発光レーザで生成した光信号を送信する第1の光送信機と、
前記車両に設置され、第1の光伝送路を介して前記第1の光送信機と接続され、前記第1の光送信機から送信された前記光信号を前記第1の光伝送路を介して受信する光受信機と、を有する車載光通信システム。 - 前記第1の光送信機は、更に、発振波長が850nm帯である第2の面発光レーザを備え、該第2の面発光レーザで生成した光信号を送信する、請求項1に記載の車載光通信システム。
- 前記第1の光送信機は、前記第1の面発光レーザでデータ本体の光信号を生成し、前記第2の面発光レーザで伝送ヘッダの光信号を生成する、請求項2に記載の車載光通信システム。
- 発振波長が850nm帯である第2の面発光レーザを備え、該第2の面発光レーザで光信号を生成して送信する第2の光送信機を更に有し、
前記光受信機は、更に、前記第2の光送信機と第2の光伝送路を介して接続され、前記第2の光送信機から送信された前記光信号を前記第2の光伝送路を介して受信する、請求項1に記載の車載光通信システム。 - 前記第1の光送信機で送信する情報よりも速報性の低い情報の送信に前記第2の光送信機を用いる、請求項4に記載の車載光通信システム。
- 前記光受信機は、半導体基板上に形成されたInGaAs層である光吸収層と、該光吸収層上に形成され禁制帯幅が1.46eV以上であるキャップ層とを備えた受光素子を有し、該受光素子によって、前記第1の面発光レーザで生成された光信号と、前記第2の面発光レーザで生成された光信号との双方を受信する、請求項2または4に記載の車載光通信システム。
- 前記光受信機は、半導体基板上に形成されたInGaAs層である第1の光吸収層と、該光吸収層上に形成され禁制帯幅が1.46eV以上である第1のキャップ層と、該キャップ層上に設けられた絶縁層と、該絶縁層上に設けられた半導体層と、該半導体層上に設けられ禁制帯幅が1.15eVよりも大きい第2の光吸収層と、該第2の光吸収層上に設けられ禁制帯幅が1.46eV以上である第2のキャップ層とを備えた受光素子を有し、該受光素子によって、前記第1の面発光レーザで生成された光信号と、前記第2の面発光レーザで生成された光信号との双方を受信する、請求項2または4に記載の車載光通信システム。
- 前記第1の光送信機において、少なくとも前記第1の面発光レーザが密封されたパッケージに収容され、該パッケージ内には電気的絶縁性を有する液体あるいはゲルが注入されている、請求項1に記載の車載光通信システム。
- 車両に搭載され光信号でデータ伝送を行なう光通信システムの車載光送信機であって、
活性層がInxGa1−xAs(0.15≦x≦0.35)量子井戸層を有する多重量子井戸構造であり、発振波長が1000nm以上1100nm以下である第1の面発光レーザを備え、該第1の面発光レーザで生成した光信号を送信する第1の光源装置と、
電気信号に基づいて前記第1の光源装置の前記第1の面発光レーザを駆動する駆動回路と、を有する車載光送信機。 - 発振波長が850nm帯である第2の面発光レーザを備え、該第2の面発光レーザで生成した光信号を送信する第2の光源装置を更に有する、請求項9に記載の車載光送信機。
- 前記第1の面発光レーザでデータ本体の光信号を生成し、前記第2の面発光レーザで伝送ヘッダの光信号を生成する、請求項10に記載の車載光送信機。
- 少なくとも前記第1の面発光レーザが密封されたパッケージに収容され、該パッケージ内には電気的絶縁性を有する液体あるいはゲルが注入されている、請求項9に記載の車載光送信機。
- 車両に搭載され光信号でデータ伝送を行なう光通信システムの車載光受信機であって、
半導体基板上に形成されたInGaAs層である光吸収層と、該光吸収層上に形成され禁制帯幅が1.46eV以上であるキャップ層とを備え、850nm帯の第1の光信号と1000nm以上1100nm以下の第2の光信号の双方を受信し、電気信号に変換する受光素子と、
前記受光素子から前記電気信号を受信して増幅する増幅回路と、を有する車載光受信機。 - 車両に搭載され光信号でデータ伝送を行なう光通信システムの車載光受信機であって、
半導体基板上に形成されたInGaAs層である第1の光吸収層と、該光吸収層上に形成され禁制帯幅が1.46eV以上である第1のキャップ層と、該キャップ層上に設けられた絶縁層と、該絶縁層上に設けられた半導体層と、該半導体層上に設けられ禁制帯幅が1.15eVよりも大きい第2の光吸収層と、該第2の光吸収層上に設けられ禁制帯幅が1.46eV以上である第2のキャップ層とを備え、850nm帯の第1の光信号と1000nm以上1100nm以下の第2の光信号の双方を受信し、電気信号に変換する受光素子と、
前記受光素子から前記電気信号を受信して増幅する増幅回路と、を有する車載光受信機。
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