JP2002274305A - 車両のトラブル処理支援システムおよびその支援方法ならびに車両の運転支援システムおよびその支援方法 - Google Patents

車両のトラブル処理支援システムおよびその支援方法ならびに車両の運転支援システムおよびその支援方法

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JP2002274305A
JP2002274305A JP2001083661A JP2001083661A JP2002274305A JP 2002274305 A JP2002274305 A JP 2002274305A JP 2001083661 A JP2001083661 A JP 2001083661A JP 2001083661 A JP2001083661 A JP 2001083661A JP 2002274305 A JP2002274305 A JP 2002274305A
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vehicle
information
trouble
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management computer
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JP2001083661A
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Takashi Yamaguchi
隆 山口
Toru Aoki
徹 青木
Yasuhiko Matsumoto
八洲彦 松本
Takashi Abe
隆志 阿部
Kazuhiko Nakao
和日子 中尾
Mayumi Kurokawa
真由美 黒川
Hideto Shimizu
秀人 清水
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】事故等の車両トラブル発生時に、外部機関がト
ラブル発生原因、内容を正確にかつ客観的に特定でき、
車両トラブル処理を円滑かつ迅速に処理できる車両のト
ラブル処理支援システムおよびその支援方法を提供す
る。 【解決手段】車両のトラブル処理支援システム100
は、車両VEに搭載される管理コンピュータ101と、
この管理コンピュータ101に車内通信可能に接続され
た記憶媒体104と、管理コンピュータ101に接続さ
れる各種センサ102,103とを有する。各種センサ
102,103は車両走行検知センサであったり、障害
物検知センサa,c,d,eおよび路面センサbであ
る。事故等の車両トラブル発生時に、少なくともトラブ
ル発生直前から発生前後に亘って発生経過とトラブル状
況が各種センサ102,103を使用して記憶媒体10
4に記録、格納される一方、記憶媒体104に格納され
た車両トラブル情報は、送受信装置106により外部機
関85に送信可能に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載ネットワーク
を利用した車両のトラブル処理あるいはトラブル発生防
止技術に係り、特に車両のトラブル処理を支援したり、
車両の運転代行を行なう車両のトラブル処理支援システ
ムおよびその支援方法ならびに車両の運転支援システム
およびその支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2000年からETC(Electro
nic Toll Collection Syste
m:ノンストップ自動料金収受システム)のサービスが
始まり、ドライバが必要とする最新の道路交通情報を走
行車のカーナビゲーションシステムを通して提供するV
ICS(Vehicle Infomation an
d Communication System:道路
交通情報通信システム)に加え、ITS(Intell
igent Transport Systems:高
度道路交通システム)の展開が本格化しつつある。
【0003】こういったITSの各種サービス展開に伴
い、車両の情報化が益々加速され、車載機器の種類も多
様化し、その数量も増加することが予想されている。こ
ういった車載機器の一例として、例えば、ETCで使用
されている狭域通信用のDSRC(Dedicated
Short Range Communicatio
n)のほか、次世代携帯電話、ブルートゥース(Blu
etooth)等を利用した各種の通信機器や、デジタ
ルTV放送を受信するTV機器がある。
【0004】車載機器の多様化および増加に伴って車両
内設置スペース上の問題や、車載機器の機器操作のHM
I(Human Machine Interfac
e)が不統一であるため、機器操作が益々複雑化し、煩
雑なものとなっている。
【0005】一方、多様な車載機器を搭載した車両は多
機能化および高機能化が図られ、車利用の利便性を向上
させ、車両運転の安全性がより一層向上することが期待
できる。
【0006】多機能化、高機能化が図られた車両は、付
加価値も高められるために、車両の盗難に対する対策や
セキュリティ機能のより一層の充実強化が強く求められ
る。
【0007】また、車を運転するドライバの中には、車
両の点検や整備に不慣れな者や高齢者も多く存在する。
車両のメカニズムに弱い者にとっては、車両の事故や故
障等のトラブルが発生しても、どのような対応をとって
良いか理解できず、あたふたするケースが多い。
【0008】一方、車の普及に伴い、車社会化がより一
層進展している。車社会の経済環境下では、車の利用が
生活の一部となっており、車両のメカニズムに不案内の
者や車の運転に必ずしも向いていない者も、生活のため
に運転しなければならない場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】車社会の普及や車両の
増加に伴い、交通事故を初めとする車両トラブルが多く
発生している。交通事故等が発生すると、事故当事者は
気が動転しているため、事故内容を客観的にスムーズに
説明できないことが多く、事故処理を円滑かつスムーズ
に行なうのが困難であり、事故処理に長時間を要するこ
とが多い。
【0010】また、事故等の車両トラブルが発生する
と、車両トラブルに関する説明が当事者間で食い違った
り、当事者双方の主張に隔たりがあるため、警察や保険
会社等の外部機関がトラブル発生原因を客観的に判断
し、特定するのに長時間を要し、困難な場合も多い。
【0011】外部機関である警察等が事故等の車両トラ
ブル発生原因の特定に時間がかかり、車両トラブルを円
滑かつスムーズに処理できないと、交通渋滞を招いた
り、二次的な問題が発生する。
【0012】他方、車社会の経済環境下では、運転が不
得手な者や初心者がハンドルを握ることも多く、運転が
不慣れで苦手な者にとっても駐車場や細い道等のように
難しい運転を強要されることがある。このような難しい
困難な運転を不慣れな運転者が運転することが原因で、
誤操作による事故が生じたり、交通渋滞の発生原因とな
ったりすることもある。
【0013】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、事故等の車両トラブル発生時に、外部機関が
トラブル発生原因、内容を正確にかつ客観的に特定で
き、車両トラブル処理を円滑かつ迅速に処理できる車両
のトラブル処理支援システムおよびその支援方法を提供
することを目的とする。
【0014】本発明の他の目的は、事故等の車両トラブ
ル処理を円滑かつ迅速に行ない得ることで、車両トラブ
ル処理に伴う交通渋滞を軽減させることができる車両の
トラブル処理支援システムおよびその支援方法を提供す
るにある。
【0015】また、本発明の別の目的は、車の難しい運
転を自動的に代行し、事故等の車両トラブルの発生を未
然にかつ確実に防止できる車両の運転支援システムおよ
びその支援方法を提供することにある。
【0016】さらに、本発明の別の目的は、車両自身が
難しい運転を代行し、不慣れな運転者の運転が原因で発
生する事故や交通渋滞を未然にかつ有効的に防止できる
車両の運転支援システムおよびその支援方法を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両のトラ
ブル処理支援システムは、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、車両に搭載される管理
コンピュータと、この管理コンピュータに車内通信可能
に接続された記憶媒体と、上記管理コンピュータに接続
される車両走行検知センサ、速度センサ、障害物検知セ
ンサ、路面センサ等の各種センサとを有し、事故等の車
両トラブル発生時に、少なくともトラブル発生直前から
発生経過とトラブル状況が各種センサを使用して記憶媒
体に記録・格納され、この記憶媒体に格納された車両ト
ラブル情報が車両に備え付けられた送受信装置により外
部機関に送信可能に構成されたものである。
【0018】また、本発明に係る車両のトラブル処理支
援方法は、上述した課題を解決するために、請求項2に
記載したように、事故等の車両トラブル発生時に、少な
くともトラブル発生直前から発生経過およびトラブル状
況が車両備え付けの各種センサを使用して記憶媒体に自
動的に記録して格納し、上記記憶媒体に記録された車両
トラブル情報を車両に備え付けの送受信装置により警
察、カーディーラ、保険会社等の外部機関に通信し、外
部機関は受信した車両トラブル情報から車両トラブル発
生状況を把握して発生原因を特定し、必要な車両トラブ
ル処理を行なう方法である。
【0019】本発明に係る車両の運転支援システムは、
上述した課題を解決するために、請求項3に記載したよ
うに、車両に搭載される管理コンピュータと、この管理
コンピュータに接続される前方および後方障害物検知セ
ンサ、側面障害物検知センサおよび路面検知センサ等の
各種検知センサと、各種検知センサの検出信号を管理コ
ンピュータで処理し、処理された信号が入力される自動
運転制御装置とを有し、自動運転制御装置は車両に備え
付けられた各種検知センサで検出されて処理された運転
制御信号に基づいてハンドル、アクセル、ブレーキの作
動を制御して自動運転を行なうようにしたものである。
【0020】本発明に係る車両の運転支援方法は、上述
した課題を解決するために、請求項4に記載したよう
に、車両に備え付けられた各種検知センサで周囲の障害
物を検知する一方、各センサ検出信号を管理コンピュー
タで処理して車両通行の有無を判断し、管理コンピュー
タから自動運転制御装置に運転制御信号を出力し、上記
自動運転制御装置は、運転制御信号に基づき、ハンド
ル、アクセル、ブレーキの作動を制御して自動運転する
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明に係る車両のトラブル処理
支援システムおよび運転支援システムを備えたビークル
プラットフォームとしての車載ネットワークシステム1
0を例示するものである。車載ネットワークシステム1
0は4輪車両や2・3輪車両等の車両VEに搭載され
る。車載ネットワークシステム10は、車載LAN11
によりネットワーク化されたボディ制御系12と車両制
御系13と情報処理系14と、これら各系12,13,
14の車内外での通信を総合するゲートウェイ15とを
備える。
【0023】ボディ制御系12は、車両VEに搭載され
るドア17、エアコン18、ワイパ19等の複数のボデ
ィ制御用コンポーネントと、各コンポーネント17,1
8,19に備えられる制御系または処理系(図示せず)
を通信可能に接続するボディ制御系LAN20と、この
ボディ制御系LAN20をゲートウェイ15に接続する
ルータ等の中継装置21とを有する。
【0024】また、車両制御系13は、車両VEに搭載
されるエンジン23、ブレーキ24およびハンドル25
等の複数の車両制御用コンポーネントと、これらの各コ
ンポーネントに備えられる制御系または処理系を接続す
る車内LANとしての車両制御系LAN26と、この車
両制御系26をゲートウェイ15に接続するルータ等の
中継装置27とを有する。
【0025】さらに、情報処理系14は、車情報端末を
構成するもので、ビークルプラットフォーム用に機能モ
ジュール化された各コンポーネント(以下、機能モジュ
ールという。)M1〜Mnと、これらの各機能モジュー
ルM1〜Mnを接続するIEEE1394等の標準化さ
れた通信規格に基づく情報処理系LAN30と、この情
報処理系LAN30をゲートウェイ15に接続するルー
タ等の中継装置31を有する。
【0026】このうち、機能モジュールM1〜Mnは、
情報処理系14内で情報処理系LAN30とともに車載
分散システム環境を実現するもので、オープンシステム
として標準化されたIEEE1394等の通信規格に基
づくデータ入出力用インターフェース(以下、LAN用
I/Fという。)32と、LAN用I/F32に接続さ
れるモジュール本体33とを共通に備える。
【0027】モジュール本体33には、車載分散処理環
境下で使用可能なCPU35と、このCPU35が実行
すべき各機能モジュールM1〜Mn毎のソフトウエアで
あるプログラム(以下、モジュール化プログラムとい
う。)36aおよび、その処理対象データ36bを格納
/記憶するROM/RAM等のメモリ36とを含むコン
ピュータアーキテクチャに基づく各種構成要素が内蔵さ
れる。
【0028】この内、CPU35には、例えば回路構成
がシンプルで高速化が容易且つ低消費電力等の特徴を備
えたRISC(Reduced Instructio
nSet Computer)プロセッサが採用され
る。このCPU35が実行するプログラム36aには、
例えばLinux(UNIX(登録商標)系)やRTO
S(Real Time OS)等のOS(基本ソフト
ウエア)およびこのOS上で動作する各種アプリケーシ
ョン・ソフトウエアが含まれ、そのプログラム記述言語
には例えばJavaが使用される。
【0029】情報処理系14の各機能モジュールM1〜
Mnには、図1に示すように、スイッチやキーボード等
の入力ディバイス38、HMI(Human−Mach
ine Interface)を内蔵したオーディオ/
ラジオ/TV装置40、自動料金収受システムであるE
TC(Electronic Toll Collec
tion System)/DSRC(Dedicat
ed Short Range Communicat
ion)ユニット41、スピーカ装置42、液晶表示モ
ニタ等のディスプレイ装置43、HMIエンジンを搭載
して音声対話機能、ナビゲーション機能、画像処理機能
を備えたコンピューティングサーバ44、地図データを
備えたストレージサーバ45等の各機能モジュールM2
〜M9を備える。これらの各機能モジュールM2〜M9
にもCPU35やメモリ36等のコンピュータアーキテ
クチャに基づく各種構成要素が含まれる。
【0030】車載ネットワークシステム10のゲートウ
ェイ15は管理コンピュータを構成するもので、無線あ
るいは通信回線を利用して外部と情報のやり取りを行な
う外部情報端末機能を有し、情報処理系14は車載LA
N11およびゲートウェイ15を介して車両内で情報の
やり取りを行なう内部情報端末機能を有する。特に、情
報処理系14の入力ディバイス38やETC/DSRC
ユニット41は内部情報端末を構成している。
【0031】入力ディバイス38は、SD(Secur
e Digital)メモリカード等の記憶媒体47に
よりエンジンの始動が制御されるようになっている。こ
の記憶媒体47は、車両ID(Identificat
ion)情報、個人ID情報、および車両履歴情報が予
め入力され、格納される一方、個人認証に基づくエンジ
ンキーやドアキーのキー機能が内蔵されている。
【0032】また、音声処理ユニット39は、音声認識
/音声合成の機能を搭載したものである。例えば、音声
処理ユニット39は、そのメモリ36上のデータ36b
として予め音声認識用の辞書データ(図示しない)を有
する。音声処理ユニット39は音声認識用辞書データを
基にそのCPU35がそのメモリ36上のプログラム3
6aで動作する所定のHMIエンジン用のアプリケーシ
ョン・ソフトウエアや所定の音声認識/音声合成用のア
プリケーション・ソフトウエアを実行することにより、
図示しない音声入力装置(マイク)から入力されるユー
ザの音声を認識し、その認識結果を情報処理系LAN3
0を介してその他のモジュールM1〜Mn(音声処理ユ
ニット39の機能モジュールM3を除く)に出力した
り、あるいは情報処理系LAN30経由のデータを音声
合成し、その音声データを情報処理系LAN31経由で
スピーカ装置42に出力したりする。
【0033】オーディオ/ラジオ/TV装置40は、音
楽録画/再生、動画録画/再生、およびラジオ/TV放
送受信の各機能を搭載したものである。こういった音
楽、画像、動画データ等のマルティメディア情報を記録
する記憶媒体には、例えばMD、CD、SDカード等が
使用される。
【0034】このオーディオ/ラジオ/TV装置40
は、例えば、そのメモリ36上のデータ36bとして放
送局情報等を有し、これら放送局情報を元にそのCPU
35がそのメモリ36上のプログラム36a上で動作す
る所定のMP3(MPEG−1Audio Layer
−III)エンコード/デコード用のアプリケーション
・ソフトウエアやMPEG−4エンコード/デコード用
のアプリケーション・ソフトウエア等のプログラムを実
行して上記の各機能を実現している。
【0035】ディスプレイ装置43は、例えばユーザの
指示をその画面上から受け付け可能なタッチパネル機能
を搭載した液晶ディスプレイで構成される。このディス
プレイ装置43上に表示される情報には、通常のカーナ
ビゲーションで使用される地図情報の他、必要に応じて
道路交通情報、観光/娯楽、広告等や、TV放送、イン
ターネット上のWeb情報、音声処理ユニット42によ
る音声認識の結果情報等も含まれる。
【0036】コンピューティングサーバ44は、機能モ
ジュールM1〜Mn(コンピューティングサーバ44の
機能モジュールM8を除く)単体では高負荷となる高パ
フォーマンスの要求される処理、例えばHMIエンジン
を用いた音声対話、画像処理、ナビゲーション等の各処
理の一部又は全てを、各機能モジュールM1〜Mnと連
携して分散処理環境下で実行される。
【0037】ストレージサーバ45は、ハードディスク
ドライブ(HDD)や半導体メモリ等の記録媒体上に地
図情報や音楽情報等の各種データを所定のファイル形式
で例えばデータベースとして蓄積するものである。
【0038】一方、ゲートウェイ15は、例えばCPU
やMPU50のほか、このCPU50が実行すべきゲー
トウェイ用プログラム51aや車両固有のID51b等
を記憶するメモリとしての記憶媒体51、ボディ制御系
LAN用I/F52、車両制御系LAN用I/F53、
および情報処理系LAN用I/F54等を搭載したコン
ピュータ・マシンで構成される。このコンピュータ・マ
シンが車両に搭載される管理コンピュータを形成してお
り、これにより、ボディ制御系LAN20、車両制御系
LAN26、および情報処理系LAN30間の相互の接
続/分離/通信プロトコル変換等のゲートウェイ機能を
有している。
【0039】このゲートウェイ15は、さらに、GPS
衛星55からのGPS位置信号を受信するGPS装置5
6と、路側の基地局57との間で路車間通信が可能な通
信装置58と、ユーザOPが持つ携帯端末(携帯電話、
PHS、PDA、ノートPC、ウエラブルコンピュータ
等)59との間でブルートゥースによる無線通信が可能
なブルートゥース通信装置60とが一体に搭載され、こ
れらの各装置56,58,60がそれぞれのインターフ
ェース(I/F)61,62,63を介してCPU50
に接続されている。これにより、上記の各装置56,5
8,60は、各車載LAN11(20,26,30)に
接続された各コンポーネントおよび情報処理系14の各
機能モジュールM1〜Mnとの間で情報のやり取りが可
能となっている。
【0040】また、ゲートウェイ15には、ファイア・
ウォール65および情報記録装置66も一体に搭載され
ている。
【0041】この車載ネットワークシステム10によれ
ば、車載機器の多様化および増加に伴う設置スペースの
不足、通信アンテナの乱立、HMIの不統一による機器
操作の煩わしさを大幅に解消することができる。しか
も、メーカ側にとっては、車の安全走行の確保と利便性
の向上を両立させることができると共に、機能モジュー
ルM1〜Mnの分散により設計自由度が大幅に向上し、
付加機能の高度化、多様化がより容易となる等の利点も
ある。また、利用者にとっては、車と家庭、オフィスと
の間でシームレスな情報通信・処理が実現し、統合され
たHMIにより使い勝手も格段によくなり、機器の機能
拡張とそのアップデートがより容易になる等の利点もあ
る。
【0042】また、車載ネットワークシステム10のゲ
ートウェイ15は車に搭載された管理コンピュータとし
て機能しており、このゲートウェイ15および情報処理
系14とを組み合わせて車両管理システム70が構成さ
れる。車両管理システム70はボディ制御系12の一部
も含まれており、車両管理システム70で車両固有のI
D51aと個人IDを照合し、車両運転可能なドライバ
を判別し、車両固有ID51aに予め登録され、許可さ
れている人のみが運転可能に構成される。
【0043】この車両管理システム70を用いて、車両
VEの操作マニュアルやトラブルに対処することがで
き、車両VEの異常やメンテナンス作業に対処すること
もでき、また、車両VEの盗難や交通事故等の車両トラ
ブルに対応することができる。
【0044】車両VEのマニュアルやトラブル対処方法
は、メーカやカーディーラ側から通信衛星や基地局57
を利用して、あるいはインターネットにより車両管理シ
ステム70のゲートウェイ15に配信し、ゲートウェイ
15から情報処理系LAN30を通じて車内ディスプレ
イとしてのディスプレイ装置43に表示させることがで
きる。ディスプレイ装置43には、車両固有ID51b
で特定した操作マニュアル等をワンタッチで呼び出せる
ように設定されている。
【0045】このため、車両VEのトラブルに対して、
ドライバ等のユーザは、ディスプレイ装置43で画面上
で確認しながら必要な作業を円滑かつスムーズに行なう
ことができる。
【0046】また、車両VEのメンテナンス時期が近付
いたり、また、車両VEに事故等のトラブルが発生した
時等には、車両固有IDを内蔵した情報端末51や情報
記録装置66に記録された情報がゲートウェイ15から
情報処理系LAN30を介してディスプレイ装置43に
表示される一方、対応方法もディスプレイ装置43に自
動的に表示させ、ドライバ等のユーザに対応方法や時期
を周知させるようになっている。また、車両VEのメン
テナンス時期やトラブル発生は必要なメンテナンス内容
やトラブル内容を音声処理ユニット39で音声処理し、
スピーカ装置42で音声メッセージとしてユーザに伝達
させてもよい。
【0047】さらに、車両VEが盗難に遭った場合、ド
ライバからカーディーラに連絡することにより、カーデ
ィーラがインターネットや通信衛星等を利用して車両V
Eに搭載したゲートウェイ15の記憶端末51に車両使
用不可のデータを配信し、車両VEが動作しない車両ロ
ック操作を遠隔地から無線で行ない得るように構成され
る。
【0048】さらにまた、車両VEに事故が起こった場
合には、車両事故をゲートウェイ15の記憶端末51や
情報記録装置66に記録する一方、通信衛星や各種通信
装置58,60を利用してインターネットにより、車両
固有IDと個人IDデータを警察や保険会社等の外部機
関に自動的に連絡するように構成してもよい。
【0049】次に、車両のトラブル支援システムおよび
その支援方法を実施する車両管理システム70の応用例
を図2以下に順次説明する。
【0050】図2は、車両管理システム70の第1応用
例を示すものである。
【0051】この車両管理システム70は、車両VEに
搭載されたCPUやMPU50を内蔵した管理コンピュ
ータ71を有し、管理コンピュータ71に車両VEの走
行検知センサや速度計、オイルセンサ等の各種センサお
よび各種検知センサ72で検出した走行データが入力さ
れる一方、GPS衛星や無線、電話回線を利用した送受
信装置73と車両位置情報を含めた種々の運転情報が交
信可能に設けられる。この送受信装置73によりカーデ
ィーラ74や保険会社75あるいは警察76と必要な情
報が無線あるいは電話回線を通じて交信可能に構成され
る。各種検知センサ72には前方障害物検知センサa、
路面検知センサb、側面検知センサc、後方障害物検知
センサd、頂部障害物検知センサe、衝撃検知センサf
等がある。
【0052】また、車両管理システム70は、車両VE
に着脱自在に備え付けられるカード読書き装置77が設
けられる。このカード読書き装置77は、カードライタ
機能およびカードリーダ機能を有し、運転免許証を兼ね
る個人IDカード47が出入れ自在に備えられる。個人
IDカード47は車両VEのドアキーやエンジンキーの
キー機能を備えており、車両運転時には個人IDカード
47を車両VE搭載の車情報端末77に挿入状態に保た
れる。カード読書き装置77や個人IDカード47は管
理コンピュータ71に車内通信可能に構成され、記憶媒
体を構成しており、この記憶媒体44,77に少なくと
も車両トラブル発生前後に亘るトラブル情報が自動的に
記録され、格納されるようになっている。
【0053】さらに、管理コンピュータ71はブルート
ゥース(BT)通信装置78を備えており、このBT通
信装置78により、カーディーラ74や整備工場、保険
会社または警察76に備えられるデータ読書き装置79
と車両ID情報(車両管理情報)や個人ID情報(個人
管理情報)、車両トラブル情報を含めた車両履歴情報の
やり取りができるようになっている。また、BT通信装
置78はガスステーションやコンビニエンスストア等に
備えられたデータ伝送装置80との間でも情報のやり取
りが行なわれ、このデータ伝送装置80を介して銀行決
済を行ない得るようになっている。
【0054】データ伝送装置80はインターネットある
いは電話回線等の専用回線を介して銀行81に接続さ
れ、コンビニエンスストア、スーパー、デパート、ガソ
リンスタンド、駐車場、高速道路に要した費用の決済入
力が行なわれる。決済入力は、銀行支店名、口座番号、
暗証番号が専用回線に載せられて処理される。
【0055】銀行81へ決済入力信号が入ると、銀行8
1から決済入力とは別系統の電話回線あるいは無線にて
車両VEの送受信装置73あるいは携帯電話に確認要求
情報が返信され、この返信情報を車両VE側が確認照合
したことを応答することにより銀行決済が実行される。
【0056】また、管理コンピュータ71は、メモリ機
能を有する情報端末として車両固有IDを記録したメモ
リ83や情報記録装置84を内蔵している。メモリ83
や情報記録装置84は管理コンピュータ71に出入れ自
在に保持される記憶媒体を構成している。
【0057】このうち、情報記録装置84には、CPU
50による制御の元で、各種センサ72aや各種検知セ
ンサ72bで検出された車両運行情報、例えばエンジン
の回転数、車速センサで得られる車速(スピード)、ブ
レーキ装置から得られるブレーキ消耗情報、ジャイロセ
ンサから得られる走行方向/速度情報、車両VEの適宜
位置に配置された衝撃検知センサから得られる車両VE
の受けた衝撃強度/方向のほか、車両VEの適宜位置に
配置された障害物センサとしての車載カメラで撮影した
車外の映像等の車両の運転履歴情報や車両VEの適宜位
置に配置された顔認識センサで得られるドライバの顔認
識情報等の最新の運転者情報が逐次、所定の記録モード
で記録/更新されるようになっている。
【0058】これにより、情報記録装置84を内蔵した
管理コンピュータ71に対し、あたかも航空機のフライ
ト・レコーダやボイス・レコーダと同等の使い方が可能
となり、車両事故発生などの際、事故当時の車両VEの
挙動すなわち事故発生前後に亘る車両の運転履歴情報を
知ることができる上、裁判などの重要な証拠となり得る
といった優れた効果が得られる。
【0059】また、車両VEに搭載された管理コンピュ
ータ71のメモリ83には、車台番号、所有者IDおよ
び運転可能者IDを少なくとも記載した車両固有の車両
ID情報が記録されている。
【0060】車両ID情報には、車両VEに打刻された
車台番号、ナンバープレート、製造年月、所有者ID、
運転可能者ID、車検や定期点検等のメンテナンス情
報、保険情報や走行履歴情報等がある。
【0061】メモリ83に記録された車両ID情報と照
合認証が行なわれる個人IDカード47は、車両VEの
ドアキーやエンジンキーのキー機能を有し、図3(A)
および(B)に示すように構成される。
【0062】個人IDカード47は、全体として矩形の
カード形状を有し、名刺大の大きさを有し、厚さ0.5
mm〜数mm程度の偏平樹脂あるいは金属製カードであ
る。カード本体86内に個人ID情報(個人管理情報)
を記録した記憶素子87と、ドライバの指紋データを取
る指紋照合センサ88と、指紋データや個人ID情報を
処理するCPUやMPU89とが内蔵されている。
【0063】個人IDカード47の表面には、カード所
有者の写真90をフィルム貼着等で一体に形成される一
方、指紋照合部91が形成されている。指紋照合部91
は図3(B)に示すようにドライバの指ヘッド形状に合
せて凹設され、この指紋照合部91に対向して指紋照合
センサ88が設けられる。指紋照合センサ88は、ドラ
イバが個人IDカード47の表面側に設ける代りに、裏
面側に設けてもよく、さらに、凹設する代りに、弧状に
凸設しても、あるいは平面形状であってもよい。
【0064】また、カード所有者の写真90欄は、指紋
照合部91の側方に鎖線枠で示すように形成してもよ
い。
【0065】さらに、個人IDカード47の差込側に機
械的変形部92を設け、この機械的変形部92を機械的
あるいは物理的な印として機械的キー構造に構成する。
機械的変形部92は、個人IDカード47の差込側先端
を弧状あるいは不規則形状に切り欠いたり、この切欠部
93近くに透孔(貫通孔)あるいは凹穴(盲穴)等の穴
部94を形成する。そして、切欠部93および穴部94
をドアキーやエンジンキーを兼ねる機械的キーとして利
用し、キー照合用に使用する。図3(A)および(B)
に示すように、個人IDカード47に機械的変形部92
を設けることにより、カード差込方向が明確になる。
【0066】また、個人IDカード47に内蔵される記
憶素子87には、個人認証欄、身体データ欄、車両履歴
欄、自宅関連欄、勤務先関連欄、決済関連欄および備考
欄等が形成され、それぞれ必要な個人ID情報が記録さ
れている。
【0067】個人IDカード47の記憶素子87には種
々の個人ID情報が予め記録される。
【0068】例えば、記憶素子87の個人認証欄には、
運転免許証番号、交付日、有効期限、免許の条件、氏
名、生年月日、本籍、住所、車種、指紋データ、顔写真
データ、パスワードが記録される。
【0069】また、記憶素子87の身体データ欄には、
健康保険証番号、血液型、既往病、身体の特徴(身長、
座高、腕の長さ等)、緊急連絡先(氏名、住所、電話・
FAX番号、e−mailアドレス)、掛りつけ病院
(医者)(名称、住所、電話・FAX番号等)、法律相
談者(弁護士)等が記録される。
【0070】さらに、記憶素子87の車両履歴欄には、
本人所有車(登録番号、車名、車台番号、製造型式、車
検年月、キー番号)、事故歴、交通違反歴、無事故無違
反期間、走行履歴(運転傾向、運転癖)、故障修理・メ
ンテナンス履歴等の車両の運転履歴情報が記録される。
【0071】さらにまた、記憶素子87の自宅関連欄に
は、自宅キー番号、住所、家族構成、電話・FAX番
号、パスワード等が記録される。
【0072】また、記憶素子87の勤務先関連欄には、
勤務先の住所、電話・FAX番号、従業員番号、会社キ
ー番号、パスワード等が記録される。
【0073】さらに、記憶素子87の決済関連欄には、
クレジットカード(カード番号、会社名、電話番号、種
別、有効期限、パスワード、引落し銀行口座番号)、銀
行口座(銀行(支店)名、口座種別、口座番号、パスワ
ード)、会員証(会員の種類および内容、会員番号)等
が記録される。
【0074】記憶素子87の備考欄には、例えば年金番
号や親戚や親しい友人の氏名、電話番号、財産目録等が
必要に応じて記録される。
【0075】次に、車両管理システム70の利用方法に
ついて説明する。
【0076】車両VEに搭載された車載ネットワークシ
ステム10に備えられる管理コンピュータ71には、記
憶媒体としてメモリ83が組み込まれており、このメモ
リ83には、車両固有のIDである車両ID情報が記録
されている。この車両ID情報には、車台番号、ナンバ
ープレート、製造年月、所有者ID、運転可能者ID、
メンテナンス情報、保険情報および走行履歴等が記録さ
れている。
【0077】この車両VEを使用するドライバは、運転
免許証を兼ねる個人IDカード47を所有している。個
人IDカード47には、ドライバの氏名、生年月日、運
転免許証番号、身体データ、既往病、健康保険証番号が
少なくとも記録されている他、事故歴、交通違反歴、無
事故無違反期間、走行履歴、修理・メンテナンスの維持
管理等の車両履歴情報が記録されている。
【0078】車両VEを運転しようとするドライバは、
個人IDカード47をドアスロットに差し込んで車両V
Eのドアを開け、車両VEに乗り込む。その際、個人I
Dカード47はドアキーを兼ねており、個人IDカード
47の機械的変形部92と指紋照合部91のキー照合に
より車両VEのドアが開けられる。
【0079】ドライバが所有する個人IDカード47
が、車両VEに搭載される運転可能者でなければ、個人
IDを車両IDに照合させることができず、車両VEの
ドアを開けることができない。車両IDに許可(登録)
されている運転可能者だけが、運転可能者の個人IDカ
ード47を使用することにより、車両VEのドアを開け
ることができる。
【0080】その際、個人IDカード47には指紋照合
センサ88が備えられており、個人IDカード47をド
ライバが指で持つことにより個人照合が行なわれ、個人
IDカード47を車両VEのドアスロットに差し込むカ
ード操作により、車両VEのドアが開かれ、ドライバは
車両VEに乗ることができる。
【0081】車両VEに乗り込んだドライバが個人ID
カード47を運転席スロットに差し込むことで、車情報
端末77を操作することができる。個人IDカード47
は運転席スロットへの差込みによりエンジンキーとして
機能する一方、ドライバの座席シートの前後・高さ位置
が最適運転姿勢に調整される。個人IDカード47の記
憶素子87にドライバの身体の特徴が記録されており、
この記録データに基づいて、車両VEの座席シートの前
後高さ位置調整手段が電気的に駆動せしめられ、ドライ
バの最適運転姿勢位置が自動的にセットされる。
【0082】なお、座席シートの前後・高さ位置調整手
段は、マニュアル操作も可能な構造となっており、マニ
ュアル操作をした場合、個人IDカード47の座席シー
ト調整に優先される。
【0083】個人IDカード47を運転席スロットに差
し込むカード操作により、エンジンスタート・ストップ
が行なわれる一方、個人IDカード47に記録されたド
ライバの運転席ポジションデータに合せてドライバの運
転座席シート位置が前後上下に自動調整される。
【0084】その際、個人IDカード47には機械的変
形部92や指紋照合部91が設けられており、機械的変
形部92である機械的印を電子的データと照合させてエ
ンジンキー認証が行なわれる一方、この認証には、ドラ
イバが個人IDカード47を指で持ったときの個人認証
が加えられるので、車両のセキュリティ機能が大幅に強
化される。
【0085】また、個人IDカード47に記録される個
人情報のデータは暗号化された形で格納され、個人ID
カード47を使用可能な車両VEに搭載されているカー
ド読書き装置としての車情報端末77のカードリーダ機
能でのみ解読可能な構成となっている。
【0086】個人IDカード47を紛失したり、盗難に
遭った場合や車両VEの盗難に遭った場合、カーディー
ラ74に連絡すれば、カーディーラ74からインターネ
ットを通じて車両VEに搭載された管理コンピュータ7
1の記憶媒体83に車両使用不可のデータが送信され、
車両VEの使用が動作しないようにする通信車両手段
(図示せず)を構築することができる。この場合、個人
IDカード47を利用する利用者が、正しい利用者でな
いので、指紋照合部91で個人認証を行なえないように
することもできる。
【0087】この車両管理システム70は、管理コンピ
ュータ71と車内通信可能な記憶媒体82が車両VEに
出入れ自在に備え付けられる。この記憶媒体82は、車
両VEに脱着可能なカード読書き装置77あるいはメモ
リカードとしての個人IDカード47で構成される。記
憶媒体82は、管理コンピュータ71に直接出し入れさ
れるメモリ83や情報記録装置84で構成してもよい。
【0088】記憶媒体82には、各種センサ72aや各
種検知センサ72bで検出された信号が管理コンピュー
タ71で信号処理され、車両の運転履歴情報および運転
者情報として所定の記録モードで記録され、順次更新さ
れる。
【0089】交通事故等の車両トラブル発生時には、車
両トラブル前後に亘る車両状況、発生経過が車両トラブ
ル情報である車両の運転履歴情報として、また運転者の
表情等が運転者情報として記録され、格納される。
【0090】記憶媒体82に記録された情報は、管理コ
ンピュータ71を経て送受信装置73により、直ちにカ
ーディーラ74、保険会社75または警察76等の外部
機関85に送信される。このため外部機関85では、ト
ラブル発生原因を客観的に迅速に正しく評価でき、車両
トラブル処理を迅速にかつスムーズに行なうことができ
る。
【0091】このため、外部機関85、特に警察76は
迅速でスムーズな車両トラブル処理を行なうことがで
き、車両トラブル処理に伴う交通渋滞の軽減に役立つ。
【0092】図4および図5は車両のトラブル処理支援
システムを適用した車両管理システムの第2応用例を示
すものである。
【0093】図4に示された車両管理システム100
は、車両VEにゲートウェイを構成する管理コンピュー
タ101が搭載される一方、この管理コンピュータ10
1に各種センサ102および各種検知センサからのセン
シング情報が管理コンピュータ101に入力される。各
種センサ102としては、消耗品検知用センサ、タイヤ
圧検知センサ、オイルセンサ、燃料センサ、さらにはエ
ンジン回転数、車両VEの速度、運転クラッチ状態、外
気温等のセンサがある。また、各種検知センサ103に
は、車両VE前方の障害物を検知する車載カメラ等から
なる前方障害物検知センサa、路面状態を検出する路面
検知センサb、車両の両側方の障害物を検出する側面検
知センサc、後方障害物検知センサd、頂部障害物検知
センサe、車両VEが受けた衝撃強度や方向を検出する
衝撃検知センサf等がある。
【0094】また、管理コンピュータ101は車両VE
に着脱自在に搭載される記憶媒体104と車両LAN1
05により情報のやり取りが行なわれるとともに、送受
信装置106により通信衛星を介してあるいは直接に、
保険会社75や警察76、カーディーラ74等の外部機
関85と無線や電話回線を利用して情報信号のやり取り
が行なわれる。
【0095】記憶媒体104は、車両VEのID管理端
末としての例えばITピットであり、図5に示すように
構成される。記憶媒体104は車両VEのトラブル処理
や維持管理、点検保守に必要な情報を一元管理して車両
VEを最適状態に維持したり、車両VEの故障・事故等
のトラブル時に迅速に対応できるようにしたものであ
る。
【0096】記憶媒体104には車両ID情報、個人I
D情報および車両履歴情報を記録したメモリとしてのS
D(Secure Digital)カード等の小型メ
モリカード108が出入れ自在に装着される。メモリカ
ード108は矩形の偏平形状に形成され、前述した個人
IDカード機能を備えた記憶媒体として構成することが
できる。
【0097】メモリカード108には、車両ID情報、
個人ID情報および運転履歴情報・運転者情報の他に、
サービス・スケジュール管理機能、住所録・電話帳機
能、地図機能、地域情報閲覧機能、時計・カレンダ機
能、温度・湿度・圧力検知機能、カラー動画像圧縮方式
のエムペグ(MPEG:Moving Picture
Export Group)、音楽録音再生機能、占い
・ゲーム等の車内娯楽機能、アミューズメント機能、他
の諸機能が内蔵されている。
【0098】一方、記憶媒体104側にも、図示しない
記憶素子が固定的に内蔵されており、この記憶素子にも
車両管理情報である車両ID情報および個人認証情報で
ある個人ID情報、車両の維持管理情報である車両履歴
情報の記録欄が形成され、この記録欄に車両ID情報、
個人ID情報、車両履歴情報が記録されている。
【0099】記憶媒体104やメモリカード108は、
車両VEに搭載した記憶媒体を構成しており、車両VE
に着脱可能に取り付けられる。
【0100】記憶媒体104やメモリカード108の車
両ID情報は、車台番号、ナンバープレート、製造年
月、型式、所有者ID、運転可能者ID、維持管理情報
(車検、定期点検、修理、保守・メンテナンス)、保険
情報や走行履歴等がある。
【0101】また、記憶媒体104やメモリカード10
8の個人ID情報には、運転免許証番号、車種、住所、
氏名、生年月日、身体データ、血液型、既往病、健康保
険証番号等がある。
【0102】さらに、車両履歴情報には、車両VEの事
故歴、違反歴、修理・保守メンテナンスの維持管理歴、
運転履歴等があり、車両履歴情報からドライバの運転性
向上や運転態様、車両の取扱い態様を把握することがで
きる。
【0103】一方、記憶媒体104側には、さらに、記
憶素子にメンテナンス情報欄、カーライフ情報欄、ドラ
イビング情報欄、ビューティ情報欄、パーソナル情報
欄、経済コスト情報欄、その他備考欄が形成される。
【0104】記憶媒体104に内蔵された車両VEの維
持管理情報や点検保守に必要な情報、車両故障時等の対
応情報は、端末本体109の操作画面110に表示され
る。操作画面110の操作は、メニュー画面111を見
ながらナビゲーションボタン112を操作することによ
り行なわれる。符号113は時刻やバッテリ残量の表示
画面であり、符号115はスピーカである。
【0105】記憶媒体104に内蔵される記憶素子のメ
ンテナンス情報欄には、安全走行に必要な消耗品に関す
る消耗(摩耗)程度情報やブレーキ、タイヤ、オイル、
ウォッシャーの交換方法や交換時期のメンテナンス情報
が記録される。
【0106】また、記憶素子のカーライフ情報欄には、
車検証や保険証等の車両VE維持に関する諸情報、交通
違反、保険関連、駐車場、カーディーラ記録情報等が記
録されている。
【0107】さらに、記憶素子のドライビング情報欄に
は、運転に関する情報や車両VEの故障時の車両状況の
表示、速度、エンジン回転数、過吸気圧、オイル圧、G
センサ、馬力トルク等の運転情報が記録されている。
【0108】さらにまた、記憶素子のビューティ情報欄
には、車両を美しく清潔に保つための情報や、洗車関
連、ワックス、コーティング、塗装補修の色番号等のビ
ューティ情報が記録されている。
【0109】またさらに、記憶素子のパーソナル情報欄
には、車検、点検時期等の車両VEの購入から現在まで
の整備記録の情報、車検記録、修理記録や部品交換記録
等のパーソナル情報が記録されている。
【0110】また、記憶素子の経済コスト情報欄には、
車両VEの維持管理に関する全ての経費情報(車の家計
簿)や、車両購入費、各種税金、メンテナンス部品購入
費、油脂類高速代、燃費計算等のコスト情報が記録され
ている。
【0111】次に、車両管理システム100による車両
VEの事故等のトラブル処理支援方法について説明す
る。
【0112】図4は、車両VEが交通事故に遭遇した場
合を例示するものである。
【0113】車両VEの走行運転状態は、各種センサ1
02や各種検知センサ103にて常時検出され、検出さ
れたセンサ信号は管理コンピュータ101に処理されて
管理コンピュータ101に内蔵されたメモリ83や情報
記録装置84(図2参照)に記録されるとともに記憶媒
体104に記録される。このため、記憶媒体104は車
両VEの走行履歴等の運転履歴情報や運転者情報が順次
記録され、格納される。記憶媒体104に記録される車
両の運転履歴情報や運転者情報は記録容量の関係から古
い情報が順次更新される。
【0114】車両VEの運転中に何らかの原因で交通事
故が発生すると、記憶媒体104には事故前後に亘るト
ラブル状況が各種センサ102や各種検知センサ103
を使用して記録され、格納される。記憶媒体104に
は、事故発生時に少なくともトラブル発生直前から発生
経過とトラブル状況が各種センサ102,103により
自動的にかつ継続的に検出され、管理コンピュータ10
1を介して事故情報として自動的に記録され、格納され
る。
【0115】また、記憶媒体104に記録され、格納さ
れた交通事故情報は、管理コンピュータ101を介して
通信衛星等を介して交通情報センタ107に車両VEの
GPS位置情報とともに連絡される。交通情報センタ1
07では、車両VEからの交通事故情報を受信し、道路
情報あるいは交通渋滞情報として迅速に他の運転者へ案
内することができる。
【0116】さらに、車両VEの事故情報は、送受信装
置106により無線あるいは携帯電話回線を利用して警
察76や保険会社75の外部機関に通信される。その
際、車両VEの事故情報として、事故発生前後の車両の
事故状況や発生経過も事故情報と一緒に送信される。
【0117】このため、警察76や保険会社75は、少
なくとも事故発生直前から事故発生、事故発生直後に亘
る車両の運転履歴情報や運転者情報が車両ID情報、個
人ID情報とともに送信される。警察76等の外部機関
85は、事故車両VEから送られてくる車両の運転履歴
情報や車両ID情報、個人ID情報を分析し、確認する
ことにより、事故の内容や程度、発生原因などの客観的
な事故情報を正確に把握し、評価できる。したがって、
交通事故の事故車両を事故処理する場合にも客観的で正
確な事故発生前後に亘る事故情報から迅速かつ能率的に
処理をスムーズに行なうことができ、事故処理の能率化
が図れ、図6のフローチャートで示すように、円滑かつ
短時間で事故処理を終了させることができ、交通渋滞の
軽減あるいは抑制を図ることができる。
【0118】このように、警察76や保険会社75は、
事故発生状況を正しく把握して評価でき、事故発生原因
の特定が容易となり、正確で迅速な事故処理が可能とな
る。
【0119】事故車両VEがたとえクラッシュしても、
記憶媒体104に事故発生前後、少なくとも事故発生前
から事故発生時までの事故情報が記録されているので、
この記憶媒体を素早く車両VEから取り出すことによ
り、事故処理を円滑かつスピーディーに行なうことがで
きる。車両VEに運転者や同乗者情報を記録する手段を
設けることにより、運転者や同乗者を救命に必要な情報
の記録も可能となる。
【0120】この車両管理システム100においては、
車両VEの円滑な事故処理を支援することができ、次の
特徴を有する。
【0121】1.警察76や保険会社75の迅速な事故
処理が可能となり、事故処理に伴う交通渋滞が軽減され
る。 2.事故の当事者が、気が動転していてもスムーズに事
故処理に対応できる。 3.事故情報を交通情報センター101へ発信し、道路
情報として素早く一般の運転者へ案内することが可能と
なる。
【0122】図7は車両の運転支援システムを備えた車
両管理システムの第3応用例を示すものである。
【0123】図7に示された車両管理システム120
は、運転者に代わって車両自体が運転を代行する車両運
転支援システムに適用される。
【0124】この車両管理システム120は、車両VE
にゲートウェイを構成する管理コンピュータ101が搭
載される一方、この管理コンピュータ101に各種セン
サ102や各種検知センサ103からのセンシング情報
が管理コンピュータ101に入力される。各種センサ1
02および各種検知センサ103は車両VEに搭載され
た各種機器に備えられ、図4に示すものと異ならないの
で説明を省略する。
【0125】また、管理コンピュータ101は記憶媒体
104と車内LAN105により接続される一方、自動
運転制御装置121に接続され、管理コンピュータ10
1にて処理された運転制御信号が自動運転制御装置12
1に送られて走行運転が自動的に制御される。自動運転
制御装置121による車両VEの自動運転は、ハンドル
やアクセル、ブレーキの作動制御により行なわれる。送
受信装置106に接続され、この送受信装置106を介
して図4に示すカーディーラ74や保険会社75や警察
76とGPS衛星55やインターネットを利用して無線
あるいは電話回線に接続され、情報のやり取りが行なわ
れる。
【0126】車両運転支援システムとしての車両管理シ
ステム120の他の構成は、図4に示された車両管理シ
ステム100と実質的に異ならないので、同じ符号を付
し、説明を省略する。
【0127】車両運転支援システムとしての車両管理シ
ステム120は、駐車場や細い道等の運転が難しい場面
で運転者に代わって、車両VE自体が運転を代行する自
動運転システムである。通常運転時には、運転者のハン
ドル操作により運転される。
【0128】車両VEが駐車場や細い道、登り下りの厳
しい道等の難しい場面では、車両VE周囲の障害物を路
面検知センサbや障害物検知センサa,c,d,e等の
各種検知センサ103で検出し、その検出信号を管理コ
ンピュータ101に送信する。管理コンピュータ101
は各種検知センサa〜eのセンシング信号を入力して信
号処理回路(図示せず)で信号処理し、車両VEの通行
が可能であるか否かが判別回路(図示せず)で判断さ
れ、その判断結果である運転制御情報が自動運転制御装
置121に送られて、車両VEを自動運転させる。
【0129】車両VEの自動運転は、自動運転制御装置
121がハンドルやアクセル、ブレーキの作動制御を行
なうことにより行なわれる。管理コンピュータ101の
判別回路で車両VEの通行が不能であると判断したり、
通行に危険性を伴う場合には、車両VEの運転を停止さ
せて運転者に記憶媒体104のスピーカから警告を発す
る一方、運転者に最適な運転アドバイスを行なう。
【0130】この車両運転支援システム120では、路
面検知センサbや車両の障害物検知センサa,c,d,
eを利用して自動運転制御装置121により車両VEを
図7に示すフローチャートで自動運転される。運転者の
操作では、車両衝突の危険がある場合、車両自体の自動
運転により、衝突が回避され、運転者にその旨の警告が
記憶媒体104から発せられるようになっている。
【0131】このため、この車両運転支援システム12
0では、車両VEの難しい運転を運転者に代わって自動
運転することができ、次の特徴を有する。
【0132】1.運転が苦手な女性や初心者にとって難
しい場面でも車を容易に運転できる。 2.運転者の誤操作による事故を未然に防止できる。 3.不慣れな運転者が運転することが原因で発生する交
通渋滞を軽減させることができる。 4.ブルートゥース通信装置を利用した車間通信で不慣
れな運転者の車を、他の車から容易に確認できるので、
運転者に注意力を喚起させ、安全運転の推進が図れる。
【0133】
【発明の効果】本発明に係る車両のトラブル処理支援シ
ステムおよびその支援方法では、交通事故等の車両トラ
ブル発生時に、外部機関がトラブルの発生原因、内容を
正確にかつ客観的に把握して特定でき、車両トラブルの
処理を迅速かつ容易に円滑に行なうことができる。事故
等の車両トラブル処理を円滑かつ迅速に行ない得ること
で、車両トラブル処理に伴う交通渋滞を軽減させ、二次
的な問題の解決を図ることができる。
【0134】また、本発明に係る車両の運転支援システ
ムおよびその支援方法では、車の難しい運転を自動的に
代行し、事故等の車両トラブルの発生を未然にかつ確実
に防止できるとともに、車両自身が難しい運転を代行
し、不慣れな運転者の運転が原因で発生する事故や交通
渋滞を未然にかつ有効的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のトラブル処理支援システム
および運転支援システムの一実施形態を示すもので、車
両に搭載される車載ネットワークシステムを示す系統
図。
【図2】本発明に係る車両のトラブル処理支援システム
および運転支援システムを備えた車両管理システムの第
1応用例を示す図。
【図3】(A)は車両管理システムの車情報端末に出入
れ自在に保持される記憶媒体(個人IDカード)を示す
平面図、(B)は図3(A)のIII−III線に沿う
側断面図。
【図4】本発明に係る車両のトラブル処理支援システム
を実施する車両管理システムの第2応用例を示す図。
【図5】図4に示された車両管理システムに備えられる
記憶媒体(車情報端末)を示す斜視図。
【図6】本発明に係る車両のトラブル処理支援方法のフ
ローチャートを示す図。
【図7】本発明に係る車両の運転支援システムを実施す
る車両管理システムの第3応用例を示す図。
【図8】本発明に係る車両の運転処理支援方法のフロー
チャートを示す図。
【符号の説明】
10 車載ネットワークシステム 11 車載LAN 12 ボディ制御系 13 車両制御系 14 情報処理系 15 ゲートウェイ(管理コンピュータ) 17 ドア 18 エアコン 19 ワイパ 20 ボディ制御系LAN 21 中継装置 23 エンジン 24 ブレーキ 25 ハンドル 26 車両制御系LAN 27 中継装置 30 情報処理系LAN 31 中継装置 32 データ入出力用インターフェース(LAN用I/
F) 33 モジュール本体 35 CPU 36 メモリ 38 入力ディバイス 39 音声処理ユニット 40 オーディオ/ラジオ/TV装置 41 ETC/DSRCユニット 42 スピーカ装置 43 ディスプレイ装置 44 コンピューティングサーバ 45 ストレージサーバ 47 記憶媒体(個人IDカード) 50 CPU(MPU) 51 記憶媒体(メモリ) 51b 車両固有ID 52 ボディ制御系LAN用I/F 53 車両制御系LAN用I/F 54 情報処理系LAN用I/F 55 GPS衛星 56 GPS装置 57 基地局 58 通信装置 59 携帯端末 60 ブルートゥース通信装置 61,62,63 インターフェース 65 ファイアウォール 66 情報記録装置 70 車両管理システム 71 管理コンピュータ 72a 各種センサ 72b 各種検知センサ 73 送受信装置 74 カーディーラ 75 保険会社 76 警察 77 カード読書き装置(記憶媒体) 78 ブルートゥース通信装置 79 データ読書き装置 80 データ伝送装置 81 銀行 82 記憶媒体 83 メモリ(記憶媒体) 84 情報記録装置(記憶媒体) 85 外部機関 86 カード本体 87 記憶素子 88 指紋照合センサ 89 CPU(MPU) 90 写真 91 指紋照合部 92 機械的変形部 93 切欠部 94 穴部 95,96 切欠部 97 穴部 100,107 車両管理システム 101 管理コンピュータ 102 各種センサ 103 各種検知センサ 104 記憶媒体(車情報端末) 105 車内LAN 106 送受信装置 107 交通情報センター 108 メモリカード(個人IDカード) 109 端末本体 110 操作画面(ディスプレイ装置) 111 メニュー画面 112 ナビゲーションボタン 113 時刻・バッテリ残量表示画面 115 スピーカ 120 車両管理システム(車両運転支援システム) 121 自動運転制御装置 M1〜Mn 機能モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 628 B60R 21/00 628E B60K 28/10 B60K 28/10 Z B60R 25/00 606 B60R 25/00 606 25/10 625 25/10 625 G06F 17/60 124 G06F 17/60 124 138 138 G08B 25/10 G08B 25/10 D G08G 1/00 G08G 1/00 D 1/13 1/13 1/16 1/16 C (72)発明者 松本 八洲彦 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 阿部 隆志 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 中尾 和日子 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 黒川 真由美 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 清水 秀人 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 3D037 FA14 FA16 5C087 AA02 AA03 AA04 BB20 BB46 BB65 BB74 DD03 DD08 DD14 EE05 EE06 EE18 FF16 FF19 GG59 GG66 5H180 AA01 BB04 BB05 BB12 CC04 CC12 CC27 EE07 EE15 FF05 FF10 FF13 FF25 LL01 LL07 LL09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される管理コンピュータと、
    この管理コンピュータに車内通信可能に接続された記憶
    媒体と、上記管理コンピュータに接続される車両走行検
    知センサ、速度センサ、障害物検知センサ、路面センサ
    等の各種センサとを有し、事故等の車両トラブル発生時
    に、少なくともトラブル発生直前から発生経過とトラブ
    ル状況が各種センサを使用して記憶媒体に記録・格納さ
    れ、この記憶媒体に格納された車両トラブル情報が車両
    に備え付けられた送受信装置により外部機関に送信可能
    に構成されたことを特徴とする車両のトラブル処理支援
    システム。
  2. 【請求項2】 事故等の車両トラブル発生時に、少なく
    ともトラブル発生直前から発生経過およびトラブル状況
    が車両備え付けの各種センサを使用して記憶媒体に自動
    的に記録して格納し、上記記憶媒体に記録された車両ト
    ラブル情報を車両に備え付けの送受信装置により警察、
    カーディーラ、保険会社等の外部機関に通信し、外部機
    関は受信した車両トラブル情報から車両トラブル発生状
    況を把握して発生原因を特定し、必要な車両トラブル処
    理を行なうことを特徴とする車両のトラブル処理支援方
    法。
  3. 【請求項3】 車両に搭載される管理コンピュータと、
    この管理コンピュータに接続される前方および後方障害
    物検知センサ、側面障害物検知センサおよび路面検知セ
    ンサ等の各種検知センサと、各種検知センサの検出信号
    を管理コンピュータで処理し、処理された信号が入力さ
    れる自動運転制御装置とを有し、自動運転制御装置は車
    両に備え付けられた各種検知センサで検出されて処理さ
    れた運転制御信号に基づいてハンドル、アクセル、ブレ
    ーキの作動を制御して自動運転を行なうようにしたこと
    を特徴とする車両の運転支援システム。
  4. 【請求項4】 車両に備え付けられた各種検知センサで
    周囲の障害物を検知する一方、各センサ検出信号を管理
    コンピュータで処理して車両通行の有無を判断し、管理
    コンピュータから自動運転制御装置に運転制御信号を出
    力し、上記自動運転制御装置は、運転制御信号に基づ
    き、ハンドル、アクセル、ブレーキの作動を制御して自
    動運転することを特徴とする車両の運転支援方法。
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