JPWO2007080828A1 - 負出力レギュレータ回路及びこれを用いた電気機器 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る負出力レギュレータ回路24は、負電圧VMの出力停止時に生じる電流を検出し、出力端T2の電圧を所定値に固定するクランプ回路CLP(X1、X2、Q1、Q2)を有して成る。このような構成であれば、チップサイズの拡大やシーケンスの複雑化を招くことなく、出力端子における正電圧の発生を抑制することが可能となる。

Description

本発明は、入力電圧から所望の負電圧を生成する負出力レギュレータ回路及びこれを用いた電気機器に関するものである。
従来より、入力電圧から所望の負電圧を生成する負出力レギュレータ回路は、広く一般に用いられており、これに関連する技術についても、種々の開示・提案がなされている。
例えば、特許文献1には、負の電源ラインに直列にパワートランジスタを介在し、誤差増幅回路によって作成された実出力電圧と基準電圧との差に対応した誤差信号に応答して駆動回路が前記パワートランジスタのベース電流を制御することにより、所望とする負の出力電圧を得るようにした負出力レギュレータ回路において、正電位でのオン/オフ制御を可能とする技術が開示・提案されている。
特開平11−327669号公報
確かに、上記従来の負出力レギュレータ回路であれば、入力電圧から所望の負電圧を生成することが可能である。
ところで、負荷には、CCD[Charge Coupled device]カメラモジュールなど、その駆動電圧として正負両電圧を必要とするものがあり、通常、その正負各電圧は、個別にオン/オフ制御が可能な構成とされている。
なお、一般的な従来の負出力レギュレータ回路では、上記のオン/オフ制御に際して、その出力停止時にパワートランジスタがオフとされ、これを介する電流経路がハイインピーダンスとなる。その結果、負出力レギュレータ回路の出力端子は、帰還抵抗を介して、接地端子とショートされる形となり、その電位は、通常、接地電位(0[V])となる。
しかしながら、上記従来の負出力レギュレータ回路では、負荷の正負入力端子間に電流経路が形成されている状態で負電圧の出力動作のみが停止された場合(すなわち、負出力レギュレータ回路の出力端子が負荷を介して接地電位よりも高い電位点に吊られた場合)のように、負荷側からその出力端子に向けた電流経路が生じると、上記の帰還抵抗に電流が流れ込んで、出力端子に大きな正電圧を発生するおそれがあった。
そのため、上記従来の負出力レギュレータ回路では、負荷の負電圧入力端子に設定されている入力電圧範囲について、その要求を満たすことができなくなり、負荷の破壊や誤動作等を招くおそれがあった。
なお、上記正電圧の一抑制策としては、出力端子と接地端子との間に保護ダイオードを設ける方法が考えられるが、この方法では、保護ダイオードにおいて、その順方向降下電圧分(1Vf分)の正電圧を発生し続けることになるため、必ずしも最適な抑制策とは言えなかった。
また、上記正電圧の別の抑制策としては、図8A、図8Bに示すように、出力端子と接地端子との間にディスチャージ用のトランジスタTr1〜Tr2を設ける方法が考えられるが、この方法では、トランジスタTr1〜Tr2のオン抵抗を下げるべく、その素子サイズを大きくする必要があり、チップ面積の拡大を招くことになるため、必ずしも最適な抑制策とは言えなかった。また、図8Bに示すように、ディスチャージ用のトランジスタTr2として、バイポーラ素子を使用した場合には、そのベース電流によって回路の消費電流増大が招かれるというデメリットもあった。
また、上記正電圧の別の抑制策としては、負出力オン→正出力オン、正出力オフ→負出力オフというように、正負出力のオン/オフ順序を制御する方法が考えられるが、この方法では、シーケンスが複雑となる上、セット側での制約も大きいため、必ずしも最適な抑制策とは言えなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、チップサイズの拡大やシーケンスの複雑化を招くことなく、出力端子における正電圧の発生を抑制することが可能な負出力レギュレータ回路及びこれを用いた電気機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る負出力レギュレータ回路は、入力端に印加される入力電圧から所望の負電圧を生成し、これを出力端から負荷に対して供給する負出力レギュレータ回路において、前記出力端に接続され、負電圧の出力停止時に生じる電流を検出し、前記出力端子の電圧を所定値に固定するクランプ回路を有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る負出力レギュレータ回路にて、前記クランプ回路は、負電圧の出力停止時に所定のバイアス電流を生成するバイアス電流生成部と;負電圧の出力停止時における前記負荷から前記出力端への流入電流を引き込み、これに応じた検出電流を生成する流入電流検出部と;負電圧の出力停止時には前記バイアス電流が流され、接地端に印加される接地電圧よりもそのベース・エミッタ降下電圧分或いはそのゲート・ソース降下電圧分だけ低い第1電圧を生成するダイオード接続された第1トランジスタ、若しくは、前記接地電圧よりもその順方向降下電圧分だけ低い第1電圧を生成するダイオードと;負電圧の出力停止時には前記検出電流が流され、前記出力端のクランプ電圧として、第1電圧よりもそのベース・エミッタ降下電圧分或いはそのゲート・ソース降下電圧分だけ高い第2電圧を生成する第2トランジスタと;を有して成る構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る負出力レギュレータ回路において、前記流入電流検出部は、コレクタが前記出力端に接続され、エミッタが前記入力端に接続され、ベースが第2トランジスタのコレクタ或いはドレインに接続されるとともに、抵抗を介して前記入力端にも接続されているnpn型バイポーラトランジスタを有して成る構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成る負出力レギュレータ回路において、前記npn型バイポーラトランジスタは、出力用パワートランジスタとしても併用されるものである構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る負出力レギュレータ回路において、前記流入電流検出部は、前記流入電流に応じたミラー電流を生成し、これを前記検出電流として出力するカレントミラー回路を有して成る構成(第5の構成)としてもよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成から成る負出力レギュレータ回路は、前記出力端と前記接地端との間に直列接続され、負電圧の出力停止時にオン状態とされるディスチャージ用のトランジスタを有して成る構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成から成る負出力レギュレータ回路は、前記入力端と前記出力端との間に直列接続された出力用のパワートランジスタと、前記出力電圧に応じた帰還電圧と所定の基準電圧との差分を増幅して誤差電圧を生成する誤差増幅器と、を有して成り、前記誤差電圧に応じて前記パワートランジスタの駆動制御を行う構成(第7の構成)にするとよい。
また、本発明に係る電気機器は、上記第1〜第7いずれかの構成から成る負出力レギュレータ回路を備えて成る構成(第8の構成)とされている。
本発明に係る負出力レギュレータ回路及びこれを用いた電気機器であれば、チップサイズの拡大やシーケンスの複雑化を招くことなく、出力端子における正電圧の発生を抑制することが可能となる。
は、本発明に係る携帯電話端末の一実施形態を示すブロック図である。 は、負出力レギュレータ回路24の第1実施形態を示す回路図である。 は、誤差増幅器AMPの出力段を示す回路図である。 は、出力クランプ動作を説明するための図である。 は、バイアス電流生成部X1の一構成例を示す回路図である。 は、バイアス電流生成部X1の別の一構成例を示す回路図である。 は、流入電流検出部X2の一構成例を示す回路図である。 は、流入電流検出部X2の別の一構成例を示す回路図である。 は、負出力レギュレータ回路24の第2実施形態を示す回路図である。 は、負出力レギュレータ回路の一従来例を示す回路図である。 は、負出力レギュレータ回路の別の一従来例を示す回路図である。
符号の説明
1 バッテリ
2 システムレギュレータIC
21 正昇圧回路
22 負昇圧回路
23−1〜23−n 第1〜第nの正出力レギュレータ回路
24 負出力レギュレータ回路
3 CCDカメラモジュール
T1〜T3 外部端子
Qo npn型バイポーラトランジスタ(パワートランジスタ)
Co 出力コンデンサ
AMP 誤差増幅器
R1〜R2 抵抗
Tr1 Pチャネル型電界効果トランジスタ(ディスチャージ用トランジスタ)
CLP クランプ回路部
Q1〜Q2 pnp型バイポーラトランジスタ
X1 バイアス電流生成部
X2 流入電流検出部
INVa〜INVb インバータ
Ra〜Re 抵抗
Qa〜Qi npn型バイポーラトランジスタ
Ia 定電流源
Ma Nチャネル型電界効果トランジスタ
以下では、携帯電話端末に搭載され、バッテリの出力電圧を変換して端末各部(特に、CCDカメラモジュール)の駆動電圧を生成するシステムレギュレータICに本発明を適用した場合を例に挙げて説明を行う。
図1は、本発明に係る携帯電話端末の一実施形態を示すブロック図(特に、CCDカメラモジュールへの電源系部分)である。本図に示す通り、本実施形態の携帯電話端末は、装置電源であるバッテリ1と、バッテリ1の出力変換手段であるシステムレギュレータIC2と、携帯電話端末の撮像手段であるCCDカメラモジュール3と、を有して成る。なお、本図には明示されていないが、本実施形態の携帯電話端末は、上記構成要素のほか、その本質機能(通信機能など)を実現する手段として、送受信回路部、スピーカ部、マイク部、表示部、操作部、メモリ部など、を当然に有して成る。
CCDカメラモジュール3は、それを構成するCCD素子やDSP[Digital Signal Processor]、或いは、そのI/O[Input/Output]回路の駆動に際して、複数の駆動電圧(例えば、+15[V]、+5[V]、+3[V]、−5[V])を必要とする。そのため、システムレギュレータIC2は、バッテリ電圧Vbat(例えば+3[V])を所定の正昇圧電圧VDD(例えば+18[V])まで正昇圧する正昇圧回路21と、同じくバッテリ電圧Vbatを所定の負昇圧電圧VEE(例えば−9[V])まで負昇圧する負昇圧回路22と、を有するほか、バッテリ電圧Vbat或いは正昇圧電圧VDDから複数の正電圧VP1〜VPnを生成する手段として、第1〜第nの正出力レギュレータ回路23−1〜23−nを有して成り、また、負昇圧電圧VEEから所望の負電圧VMを生成する手段として、負出力レギュレータ回路24を有して成る。なお、正電圧VP1〜VPn及び負電圧VMは、いずれもCCDカメラモジュール3に供給される。
図2は、負出力レギュレータ回路24の第1実施形態を示す回路図(一部にブロック図を含む)である。本図に示すように、本実施形態の負出力レギュレータ回路24は、npn型バイポーラトランジスタQoと、出力コンデンサCoと、抵抗R1〜R2と、誤差増幅器AMPと、Pチャネル型電界効果トランジスタTr1と、を有するほか、本発明の特徴部分であるクランプ回路部CLPを有して成る。
トランジスタQoは、入力電圧(負昇圧電圧VEE)が印加される入力端と負電圧VMが引き出される外部端子T1(出力端子)との間に直列接続された出力用パワートランジスタである。
出力コンデンサCoは、システムレギュレータIC2の外部において、外部端子T1と外部端子T2(接地端子)との間に直列接続され、負電圧VMを平滑する手段である。
抵抗R1〜R2は、外部端子T1と外部端子T2との間に直列接続され、互いの接続ノードから負電圧VMに応じた帰還電圧Vfbが引き出される抵抗分割回路を構成する。
誤差増幅器AMPは、帰還電圧Vfbと所定の基準電圧Vthとの差分を増幅して誤差電圧を生成し、これをトランジスタQoのベース電圧として供給する手段である。
すなわち、本実施形態の負出力レギュレータ回路24は、上記の誤差電圧に応じてトランジスタQoの駆動制御を行うことにより、入力電圧VEEから所望の負電圧VMを生成し、これを外部端子T1からCCDモジュール3に対して供給する構成とされている。
なお、先述した通り、CCDモジュール3には、負電圧VM以外にも、システムレギュレータIC2から種々の正電圧VP1〜VPnが印加されており、これらの正電圧VP1〜VPnを出力する外部端子(本図では、正電圧VP1を出力する外部端子T3のみを描写)と負電圧VMを出力する外部端子T1との間には、CCDモジュール3を介した電流経路が形成されている。
一方、誤差増幅器AMPは、システムレギュレータIC2のロジック部(不図示)から与えられる制御信号S1に応じて、その駆動可否が制御されている。すなわち、誤差増幅器AMPの出力段(ドライブ段)は、図3に示す構成から成り、Nチャネル型電界効果トランジスタMaがオフのときに駆動が許可され、逆に、トランジスタMaがオンのときに駆動が禁止される構成とされている。なお、本実施形態の場合、制御信号S1の論理がハイレベルであれば、誤差増幅器AMPの駆動(延いては負電圧VMの出力動作)が許可され、逆に、制御信号S1の論理がローレベルであれば、誤差増幅器AMPの駆動(延いては負電圧VMの出力動作)が禁止される。なお、正電圧VP1〜VPnの出力動作についても、同様の制御がなされている。
このように、本実施形態の携帯電話端末では、負荷であるCCDモジュール3の駆動電圧として正負両電圧が必要とされる一方、その正負各電圧は、個別にオン/オフ制御が可能な構成とされている。
従って、正電圧VP1〜VPnの出力動作が継続された状態で、負電圧VMの出力動作のみが停止された場合、すなわち、外部端子T1がCCDモジュール3を介して接地電圧GNDよりも高い電位点に吊られた場合、CCDモジュール3側から抵抗R1〜R2に流入電流Iinが流れ込み、外部端子T1に大きな正電圧を発生するおそれがある。
そこで、本実施形態の負出力レギュレータ回路24は、上記正電圧の抑制手段として、トランジスタTr1と、クランプ回路部CLPと、を有して成る。
トランジスタTr1は、外部端子T1と外部端子T2との間に直列接続され、制御信号S1に応じて、負電圧VMの出力停止時にオン状態とされるディスチャージ用のトランジスタである。本実施形態の場合、制御信号S1の論理がハイレベルであれば、トランジスタTr1がオフ状態とされ、逆に、制御信号S1の論理がローレベルであれば、トランジスタTr1がオン状態とされる。このようなトランジスタTr1を設けたことにより、流入電流Iinを外部端子T2に引き抜くことができるので、上記正電圧の発生を抑制することが可能となる。
一方、クランプ回路部CLPは、負電圧VMの出力停止時に外部端子T1の電圧レベルを所定値にクランプする手段であり、図2に示すように、pnp型バイポーラトランジスタQ1〜Q2と、バイアス電流生成部X1と、流入電流検出部X2と、を有して成る。
バイアス電流生成部X1は、ノードaに与えられる制御信号S1に応じて、負電圧VMの出力停止時に所定のバイアス電流I1を生成し、ノードbから出力する手段である。
流入電流検出部X2は、負電圧VMの出力停止時における流入電流I1をノードcから引き込み、これに応じた検出電流I2を生成して、ノードdから出力する手段である。
トランジスタQ1は、負電圧VMの出力停止時にバイアス電流I1が流され、接地電圧GNDよりもそのベース・エミッタ降下電圧Vf1だけ低い第1電圧V1(=−Vf1)をコレクタ端に生成する手段である。なお、トランジスタQ1のエミッタは、外部端子T2に接続されている。トランジスタQ1のコレクタは、バイアス電流生成部X1の出力端(ノードb)に接続されている。トランジスタQ1のベースは、自身のコレクタに接続されている。すなわち、トランジスタQ1は、ダイオード接続とされている。ただし、トランジスタQ2との特性整合を考慮しないのであれば、トランジスタQ1に代えてダイオードを用いても構わない。
トランジスタQ2は、負電圧VMの出力停止時に検出電流I2が流され、外部端子T1のクランプ電圧として、第1電圧V1よりもそのベース・エミッタ降下電圧Vf2だけ高い第2電圧V2(=Vf2−Vf1)をエミッタ端に生成する手段である。なお、トランジスタQ2のエミッタは、外部端子T1に接続されている。トランジスタQ2のコレクタは、流入電流検出部X2の出力端(ノードd)に接続されている。トランジスタQ2のベースは、トランジスタQ1のコレクタに接続されている。
本実施形態の負出力レギュレータ回路24では、上記構成から成るクランプ回路部CLPを設けたことにより、先述したトランジスタTr1のオン抵抗を過度に低減したり、正負出力のオン/オフ順序を制御したりすることなく、負電圧VMの出力停止時には、外部端子T1の電圧レベルを第2電圧V2(ほぼゼロ値)にクランプすることができる(図4を参照)。すなわち、本実施形態の負出力レギュレータ回路24であれば、チップサイズの拡大やシーケンスの複雑化を招くことなく、外部端子T1における正電圧の発生を効果的に抑制することが可能となる。
なお、上記構成から成るクランプ回路部CLPは、負電圧VMの出力停止時にのみ機能するものであり、負電圧VMの出力動作には何ら影響を及ぼさない。
次に、バイアス電流生成部X1の構成例について、図5A及び図5Bを参照しながら、詳細に説明する。
図5A、図5Bは、バイアス電流生成部X1の一構成例を示す回路図である。
図5Aのバイアス電流生成部X1は、npn型バイポーラトランジスタQcと、抵抗Rb〜Rcと、インバータINVbと、を有して成る。トランジスタQcのコレクタは抵抗Rbの一端に接続されている。トランジスタQcのエミッタは、負昇圧電圧VEEが印加される入力端に接続されている。トランジスタQcのベースは、抵抗Rcを介して、インバータINVbの出力端に接続されている。なお、インバータINVbの入力端はノードaに相当し、抵抗Rbの他端はノードbに相当する。
上記構成から成るバイアス電流生成部X1において、ノードaに印加される制御信号S1の論理レベルがハイレベルである場合(すなわち負電圧VMの出力動作が許可されている場合)には、トランジスタQcがオフ状態とされ、バイアス電流I1の出力が禁止される。一方、制御信号S1の論理レベルがローレベルである場合(すなわち負電圧VMの出力動作が禁止されている場合)には、トランジスタQcがオン状態とされ、バイアス電流I1の出力が許可される。
このような構成とすることにより、簡易な構成でバイアス電流生成部X1を構成することが可能となる。
また、図5Bのバイアス電流生成部X1は、npn型バイポーラトランジスタQd〜Qfと、温度依存性のない定電流源Iaと、抵抗Rdと、を有して成る。トランジスタQd〜Qeのコレクタは、いずれも定電流源Iaを介して接地端(外部端子T2)に接続されている。トランジスタQd〜Qfのエミッタは、いずれも負昇圧電圧VEEが印加される入力端に接続されている。トランジスタQdのベースは、抵抗Rdの一端に接続されている。トランジスタQe〜Qfのベースは、いずれもトランジスタQeのコレクタに接続されている。なお、抵抗Rdの他端はノードaに相当し、トランジスタQfのコレクタはノードbに相当する。すなわち、トランジスタQe〜Qfは、定電流源Iaからの定電流に応じたミラー電流を生成し、これをバイアス電流I1としてノードbから出力するカレントミラー回路を構成している。
上記構成から成るバイアス電流生成部X1において、ノードaに印加される制御信号S1の論理レベルがハイレベルである場合(すなわち負電圧VMの出力動作が許可されている場合)には、トランジスタQdがオン状態とされるので、カレントミラー回路がショートされる形となり、バイアス電流I1の出力が禁止される。一方、制御信号S1の論理レベルがローレベルである場合(すなわち負電圧VMの出力動作が禁止されている場合)には、トランジスタQdがオフ状態とされるので、カレントミラー回路が駆動状態となり、バイアス電流I1の出力が許可される。
このような構成とすることにより、図5Aの構成と異なり、トランジスタの直流電流増幅率hFEが周囲温度に応じて変動する影響を受けることなく、一定のバイアス電流I1を生成することが可能となる。
次に、流入電流検出部X2の構成例について、図6A及び図6Bを参照しながら、詳細に説明する。
図6A、図6Bは、流入電流検出部X2の一構成例を示す回路図である。
図6Aの流入電流検出部X2は、npn型バイポーラトランジスタQgと、抵抗Reとを有して成る。トランジスタQgのエミッタ(マルチエミッタ形式)は、負昇圧電圧VEEが印加される入力端に接続されている。トランジスタQgのベースは、抵抗Reを介して、前記入力端に接続されている。なお、トランジスタQgのコレクタはノードcに相当し、トランジスタQgのベースはノードdに相当する。
上記構成から成る流入電流検出部X2において、ノードcに流入電流Iinが引き込まれると、トランジスタQgのベースには、流入電流Iinの1/hFE(hFEはトランジスタQgの直流電流増幅率を指す)に相当するベース電流が流れることになり、また、抵抗Reには、Vf/Re(VfはトランジスタQgのベース・エミッタ降下電圧を指し、Reは抵抗Reの抵抗値を指す)だけの電流が流れることになる。従って、ノードdからは、上記両電流を足し合わせた検出電流I2が出力される。
このような構成とすることにより、簡易な構成で流入電流検出部X2を構成することが可能となる。
また、図6Bの流入電流検出部X2は、npn型バイポーラトランジスタQh〜Qiを有して成る。トランジスタQh〜Qiのエミッタ(トランジスタQiはマルチエミッタ形式)は、いずれも負昇圧電圧VEEが印加される入力端に接続されている。トランジスタQh〜Qiのベースは、いずれもトランジスタQhのコレクタに接続されている。なお、トランジスタQiのコレクタはノードcに相当し、トランジスタQhのコレクタはノードdに相当する。また、トランジスタQiのpn接合面積は、トランジスタQhのそれに対してN(≧1)倍とされている。すなわち、トランジスタQh〜Qiは、ノードcに引き込まれる流入電流Iinに応じたミラー電流(Iin/N)を生成し、これを検出電流I2として出力するカレントミラー回路を構成している。
このような構成とすることにより、図6Aの構成と異なり、トランジスタの直流電流増幅率hFEが周囲温度に応じて変動する影響を受けることなく、流入電流Iinに応じた検出電流I2を生成することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、携帯電話端末に搭載されたシステムレギュレータICに本発明を適用した場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、入力電圧から所望の負電圧を生成する負出力レギュレータ回路全般に広く適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、クランプ回路部CLPを他の回路部から完全に独立させた構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、図7に示すように、クランプ回路部CLPの流入電流検出部X2を構成するnpn型バイポーラトランジスタ(図6A、図6BのトランジスタQg、Qiに相当)として、出力用のパワートランジスタQoを流用する構成としてもよい。このような構成とすることにより、チップサイズの不要な拡大を抑えつつ、上記と同様の効果を享受することが可能となる。なお、本構成は、図3に示した誤差増幅器AMPの出力段(ドライバ段)が制御信号S1に応じてオフ状態とされていることが前提となる。すなわち、制御信号S1がローレベルとされ、トランジスタMaがオン状態に遷移されると、増幅段からトランジスタQaへのベース電流が引き抜かれ、トランジスタQa〜Qbがオフとなるので、通常であれば出力トランジスタQoもオフとなるが、本発明の構成では、クランプ回路部CLPが動作するので、出力トランジスタQoも動作可能となる。
また、上記実施形態では、トランジスタQ1、Q2としてバイポーラトランジスタを用いた構成を例示して説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、電界効果トランジスタを用いても構わない。なお、その際には、pnp型バイポーラトランジスタに代えてPチャネル型電界効果トランジスタを用いればよく、また、npn型バイポーラトランジスタに代えてNチャネル型電界効果トランジスタを用いればよい。また、各端子の接続に際しては、エミッタがソースに相当し、コレクタがドレインに相当し、ベースがゲートに相当するように、適宜接続すればよい。
同様に、上記実施形態では、バイアス電流生成部X1及び流入電流検出部X2を構成する素子として、バイポーラトランジスタを用いた構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、電界効果トランジスタを用いても構わない。その際には、図5A、図5Bで示した抵抗Rc〜Rd(バイポーラトランジスタの特性上必要となる制限抵抗)は不要となる。
本発明は、入力電圧から所望の負電圧を生成する負出力レギュレータ回路の信頼性向上を図る上で有用な技術である。

Claims (8)

  1. 入力端に印加される入力電圧から所望の負電圧を生成し、これを出力端から負荷に対して供給する負出力レギュレータ回路において、
    前記出力端に接続され、負電圧の出力停止時に生じる電流を検出し、前記出力端子の電圧を所定値に固定するクランプ回路を有することを特徴とする負出力レギュレータ回路。
  2. 前記クランプ回路は、負電圧の出力停止時に所定のバイアス電流を生成するバイアス電流生成部と;負電圧の出力停止時における前記負荷から前記出力端への流入電流を引き込み、これに応じた検出電流を生成する流入電流検出部と;負電圧の出力停止時には前記バイアス電流が流され、接地端に印加される接地電圧よりもそのベース・エミッタ降下電圧分或いはそのゲート・ソース降下電圧分だけ低い第1電圧を生成するダイオード接続された第1トランジスタ、若しくは、前記接地電圧よりもその順方向降下電圧分だけ低い第1電圧を生成するダイオードと;負電圧の出力停止時には前記検出電流が流され、前記出力端のクランプ電圧として、第1電圧よりもそのベース・エミッタ降下電圧分或いはそのゲート・ソース降下電圧分だけ高い第2電圧を生成する第2トランジスタと;を有して成ることを特徴とする請求項1に記載の負出力レギュレータ回路。
  3. 前記流入電流検出部は、コレクタが前記出力端に接続され、エミッタが前記入力端に接続され、ベースが第2トランジスタのコレクタ或いはドレインに接続されるとともに、抵抗を介して前記入力端にも接続されているnpn型バイポーラトランジスタを有して成ることを特徴とする請求項2に記載の負出力レギュレータ回路。
  4. 前記npn型バイポーラトランジスタは、出力用のパワートランジスタとしても併用されるものであることを特徴とする請求項3に記載の負出力レギュレータ回路。
  5. 前記流入電流検出部は、前記流入電流に応じたミラー電流を生成し、これを前記検出電流として出力するカレントミラー回路を有して成ることを特徴とする請求項2に記載の負出力レギュレータ回路。
  6. 前記出力端と前記接地端との間に直列接続され、負電圧の出力停止時にオン状態とされるディスチャージ用のトランジスタを有して成ることを特徴とする請求項1に記載の負出力レギュレータ回路。
  7. 前記入力端と前記出力端との間に直列接続された出力用のパワートランジスタと、前記出力電圧に応じた帰還電圧と所定の基準電圧との差分を増幅して誤差電圧を生成する誤差増幅器と、を有して成り、前記誤差電圧に応じて前記パワートランジスタの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の負出力レギュレータ回路。
  8. 請求項1に記載の負出力レギュレータ回路を備えて成ることを特徴とする電気機器。
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