JPWO2007069731A1 - 便採取容器 - Google Patents

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Abstract

コストが安く、検査の精度および再現性の良い、特に液状の下痢便を採取するのに適した採便容器を提供する。さらに、ウイルスや細菌に感染する虞がない便採取容器を提供することを目的とする。採便棒1の便採取部12を中空にするとともに、先端に開口する吸液用穴121を、吸液用穴121から所定位置後方に開口する吸液量調整用穴122を設けた便採取容器である。便採取容器は、前記採便棒1と、前記採便棒に挿通されると共に前記採便棒1を進退自在に挿通する両端の開放した管状部材2と、先端に容易に開放可能な閉鎖手段43で閉鎖された滴下部33を備えた容器本体3とを含み、前記採便棒外壁と前記管状部材内壁が液密に係合するとともに、前記管状部材2の先端部と前記容器本体3の基端部が液密に係合する。【選択図】図1

Description

本発明は、臨床検査用試料、特に潜血や酵素、ウイルス等を検出するための試料として用いられる便を採取し、かつその定量を容器内の便溶解用緩衝液に入れて懸濁液にした状態で輸送するのに便利な便採取容器に関する。
便潜血検査は、大腸癌や直腸癌のスクリーニングのために広く利用されている。一般には、家庭で採取された便を基に、病院で検体を作って検査している。ラテックスを用いた定性的な分析では、検体作成に際して便の量の規制があるため、指定された採便棒を利用しているが、採便棒を用いても正確な量の便を採取することが難しく、従来は便を採取した後、採便棒を紙などで拭いたりして余分の便を取り去っていた。
しかしながら、便は汚く、また臭いが強いものであり、紙などで拭き取る際に間違って便が手などに付着することがあり、また検体容器のキャップを開けて採便棒に採るため検体の作成者は悪臭に悩まされることが多く問題であった。また、便溶解用緩衝液の収容された従来の検体容器では、特に高齢者などの一部の被験者の場合、便採取後に蓋体を閉めたつもりでも、完全に閉め切れず、輸送の途中で液漏れが発生することがあった。
そこで上記の様な問題を解決するものとして、実開平2−140468号公報に示される採便容器が提案されている。この採便容器は、先端に滴下部を有する細長い容器本体をスティック付きの蓋体で密封したものであり、容器本体の内部にスティック挿通孔を有するゴム栓を固定し、蓋体と容器本体の間をOリングでシールし、滴下部の内部にモルトとフィルターを設けたことを特徴としており、ゴム栓の挿通孔にスティックを挿通してスティックに付着している余分な便を拭い取るようになっている。しかし、この採便容器も、ゴム栓が高価な上、わざわざ容器本体内にゴム栓を固定しなければならないため、採便容器のコストが高くなること、便の懸濁液を滴下する際に滴下部の密封部を穿孔機で穿孔する必要があるため、手間が掛かる上、手を汚す虞があること、また穿孔機を一回毎に洗浄する必要があること、などの欠点を有している。
そこで、上記実開平2−140468号公報の採便容器の欠点を改良するものとして、特開平6−186227号公報に示されるような、液体を含む容器本体と、採便棒を備えた蓋体と、滴下部とを含んでなり、容器本体の上部に設けた分離壁で採便棒の余分な便試料を拭い去ることができるようにするとともに、滴下部の先端の薄肉端面を穿孔することにより、液体で溶解された便試料を容器本体の下部に設けたフィルターで濾過し、定量的に滴下できるようにした採便容器や、特開平8−292189号公報に示されるような、中間部が薄膜で閉鎖された液体を含む容器本体と、試料採取手段と、容器本体の下部を閉鎖するキャップ部材を含んでなり、薄膜を試料採取手段の試料採取部によって突き破った時に試料採取手段の余分な便試料を拭い去ることができるようにするとともに、キャップ部材に設けたノズルの閉鎖部を除去することにより、定量的に検体濾過液を判定用クロマト上に滴下できるようにした採便容器が提案されている。また、特開平11−316222号公報に、ウイルスや細菌に感染する虞がなく、検査の精度および再現性の良い便採取容器が提案されている。
しかしながら、これらの採便容器は、何れも固形状の便の採取には適しているが、液状の下痢便を採取するのには適しておらず、特に細菌に感染して下痢をしている患者の細菌を検出するのに適した採便容器が必要になっている。
また、これらの採便容器は、便の付着した採便棒の先端が露出した状態になっているため、便試料を採取後懸濁液で懸濁するまでの間に作業者の手や周囲を汚す虞があり、また、便の付着した採便棒を懸濁液の収容された容器に挿入する際に誤って容器の外壁に便を付着させてしまうことがあるため、手間が掛かるものである上、不潔であり、ウイルスや細菌に感染する虞があった。
特開平6−186227号 特開平8−292189号 特開平11−316222号 実開平2−140468号
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、従来のものよりコストが安く、検査の精度および再現性の良い、特に液状の下痢便を採取するのに適した採便容器を提供することを目的とする。さらに、ウイルスや細菌に感染する虞がない便採取容器も提供することを目的とする。
本発明者等は、上記の課題を解決するために鋭意検討の結果、従来の採便棒を所定距離隔てて開口する中空構造にすることで毛細管現象を利用し吸液することを想到し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、検体試料としての糞便を採取するための便採取容器であって、基端に把持部を有し先端に便採取部を有し、かつ、先端および先端から所定位置基端側にて開口を有する中空路が設けられた採便棒を備えた。
また、前記採便棒と、前記採便棒を進退自在に挿通する両端の開放した管状部材と、先端に容易に開放可能な閉鎖手段で閉鎖された滴下部を備えた容器本体とを含み、前記採便棒外壁と前記管状部材内壁が液密に係合するとともに、前記管状部材の先端部と前記容器本体の基端部が液密に係合する。また、前記管状部材の先端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されている。さらに、前記容器本体の基端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されている。さらに、前記採取棒の先端に、閉鎖膜を刺通するための突起を設けた。さらに、前記滴下部の閉鎖手段が、容易に破断可能な薄膜である。加えて、前記滴下部の閉鎖手段が、脆弱部で容易に捩り切り可能な閉鎖体である。加えて、前記滴下部の閉鎖手段がキャップである。
また、本発明者等は、採便棒を所定距離隔てて開口する中空構造にし、基端側開口を開閉自在にすることで毛細管現象を利用し吸液しかつ濃度過誤を防止することを想到し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、検体試料としての糞便を採取するための便採取容器であって、基端に把持部を有し先端に便採取部を有し、かつ、先端開口および先端から所定位置基端側の基端側開口を有する中空路が設けられた採便棒を備えると共に、前記基端側開口を液密に閉鎖可能とする開口閉鎖手段を設けた。
また、前記採便棒が相対移動可能に連結された便採取部側部材と把持部側部材とを具備すると共に、便採取部側部材または把持部側部材の一方の部材に前記基端側開口を有し、前記基端側開口を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動する他方の部材に前記開口閉鎖手段に有する。
さらに、前記便採取部側部材に前記基端側開口を有し、前記把持部側部材の先端部が前記開口閉鎖手段である。または、前記把持部側部材に前記基端側開口を有し、前記便採取部側部材の基端部が前記開口閉鎖手段である。
加えて、前記便採取部側部材と前記把持部側部材とが、スライド自在に相対移動可能である。または、前記便採取部側部材と前記把持部側部材とが、回動自在に相対移動可能である。
また、前記採便棒と、前記採便棒に挿通されると共に前記採便棒を進退自在に挿通する両端の開放した管状部材と、先端に容易に開放可能な閉鎖手段で閉鎖された滴下部を備えた容器本体とを含み、前記採便棒外壁と前記管状部材内壁が液密に係合するとともに、前記管状部材の先端部と前記容器本体の基端部が液密に係合する。また、前記管状部材の先端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されている。さらに、前記容器本体の基端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されている。さらに、前記採取棒の先端に、閉鎖膜を刺通するための突起を設けた。さらに、前記滴下部の閉鎖手段が、容易に破断可能な薄膜である。加えて、前記滴下部の閉鎖手段が、脆弱部で容易に捩り切り可能な閉鎖体である。加えて、前記滴下部の閉鎖手段がキャップである。
加えて、前記採便棒が前記閉鎖膜を刺通する際の刺通抵抗により、前記基端側開口を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動とする。
上記の構成によれば、本発明の便採取容器を採用することにより、1種類の便採取容器で硬い便から液状の下痢便まで採取することができるので便利である。また、従来検出の難しかった細菌に感染して下痢をしている患者についても、下痢便を採取して細菌の検出をすることができる。また、採便棒を管状部材の中で前進または後退させることにより便採取部を管状部材から露出または管状部材に収容することができるので、便採取後に管状部材を容器本体に取り付けるまでの間、便採取部を管状部材内に収容することにより、便試料による汚染を回避することができる。また、容器本体の閉鎖膜を刺通して採便棒の便採取部を容器本体内に挿入するようになっているので、便採取部が閉鎖膜を刺通する間に、採取された余分な便試料が除去されて定量の便試料が容器本体内に採取される。
また、採便棒を先端および所定距離隔てて基端側に開口する中空構造にすることで毛細管現象を利用し吸液する、便採取容器を提案している。このものは液状の下痢便を採取するのに適しており、必要採取量が確保することが可能になっている。
さらに、このような便採取容器で、便溶解用緩衝液の入った室の内圧が便採取部の容積分だけ陽圧になっても、基端側の開口から便汁が後方に洩れだし、溶解濃度過誤を引き起こす虞が無い。
本発明の便採取容器における第1の実施例を示す縦断面図である。 図1に示す採便棒の側面図である。 図2のA部分の拡大断面である。 図1に示す便採取容器の、採便棒により閉鎖膜を刺通した状態を表す縦断面図である。 本発明の便採取容器における第2の実施例を示す縦断面図である。 図5に示す採便棒と管状部材の便採取時における状態を示す図である。 図6において採便棒を後退させた状態を示す図である。 図5において採便棒を容器本体内に挿入させた状態を示す図である。 本発明の便採取容器における滴下部の他の実施例を示す断面図である。 本発明の便採取容器における滴下部の他の実施例を示す断面図である。 本発明の便採取容器における採便棒の突起を示す側面図である。 本発明の便採取容器における第1の実施例を示す縦断面図である。 図12に示す採便棒の側面図である。 図13のA部分の拡大断面である。 図12に示す便採取容器の、採便棒により閉鎖膜を刺通した状態を表す縦断面図である。 本発明の便採取容器における第2の実施例を示す縦断面図である。 図16に示す採便棒と管状部材の便採取時における状態を示す図である。 図17において採便棒を後退させた状態を示す図である。 図16において採便棒を容器本体内に挿入させた状態を示す図である。 本発明の便採取容器における開口閉鎖手段の他の実施例を示す断面図である。 本発明の便採取容器における開口閉鎖手段の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 採便棒
11 把持部
12 便採取部
121 吸液用穴
122 吸液量調整用穴
13、14 雄ネジ
131 突起(開口閉鎖手段)
15 突起
2 管状部材
21 雌ネジ
22 係合部
23 環状突起
24 雌ネジ
25 閉鎖膜
3 容器本体
31 閉鎖膜
32 係合部
33 滴下部
34 フィルター
41 薄膜
42 閉鎖体
421 脆弱部
43 キャップ
本発明の便採取容器を、図面を用いて具体的に説明する。図1は本発明の便採取容器における第1の実施例を示す縦断面図であり、図2は図1に示す採便棒の側面図、図3は図2のA部分の拡大断面図、図4は図1に示す便採取容器の、採便棒により閉鎖膜を刺通した状態を表す縦断面図、図5は本発明の便採取容器における第2の実施例を示す縦断面図であり、図6は図5に示す採便棒と管状部材の便採取時における状態を示す図である。図7は図6において採便棒を後退させた状態を示す図である。図8は図5において採便棒を容器本体内に挿入させた状態を示す図である。図9は本発明の便採取容器における滴下部の他の実施例を示す断面図である。図10は本発明の便採取容器における滴下部の他の実施例を示す断面図である。図11は本発明の便採取容器における採便棒の突起を示す側面図である。
図12は本発明の便採取容器における第3の実施例を示す縦断面図であり、図13は図1に示す採便棒の側面図、図14は図13のA部分の拡大断面図、図15は図12に示す便採取容器の、採便棒により閉鎖膜を刺通した状態を表す縦断面図、図16は本発明の便採取容器における第4の実施例を示す縦断面図であり、図17は図16に示す採便棒と管状部材の便採取時における状態を示す図である。図18は図17において採便棒を後退させた状態を示す図である。図19は図16において採便棒を容器本体内に挿入させた状態を示す図である。図20は、本発明の便採取容器における開口閉鎖手段の他の実施例を示す断面図である。
本発明の便採取容器は、採便棒(1)と管状部材(2)と容器本体(3)を含んでなり、管状部材(2)は採便棒(1)を進退自在に挿通可能なように基端が開放しており先端が採便棒(1)で刺通可能な閉鎖膜(25)で閉鎖され、容器本体(3)は先端には容易に開放可能な閉鎖手段(4)で閉鎖された滴下部(33)を備えている。そして採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁、および管状部材(2)の先端部と容器本体(3)の基端部はそれぞれ液密に係合するようにされている。
容器本体(3)は、図1によれば、採便棒(1)により採取された便試料を溶解するための便溶解用緩衝液(図示していない)を収容した管状の容器であり、図1に示すように、基端および先端に各々管状部材(2)の連結部および滴下部(33)を備えている。便溶解用緩衝液室を区画するために基端部及び先端部には液密に管状部材(2)および滴下口用のキャップ(43)が取り付けられ、採取した便が溶解されているかを確認出来る様になっている。採取した便を溶解抽出するための便溶解用緩衝液としては、通常、保存剤として微量のアジ化ナトリウムや塩化アンモニウムを含んだ溶液が採用される。便試料を溶解抽出した検体液は、容器本体(3)の側部を軽くスクイズすることで滴下部(33)を通じて滴下される。筒状部材(2)の先端部と液密に連結するよう、基端部に係合部(32)が設けられており、凹部又は凸部の嵌合するためのアンダーカットやリブが設けられていることが好ましい。また、この連結部は螺合されていても良い。
滴下部(33)は、容易に開放可能な閉鎖手段で閉鎖されていれば良く、閉鎖手段は使用時に除去することができるようになっているものであれば良い。このような閉鎖手段としては、図1に示すようなゴムキャップ(43)や、図9に示すような脆弱部(421)で破断可能な閉鎖体(42)、図10に示すような薄膜(41)等が好適に用いられる。尚、キャップ(43)については、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリエステル等の可撓性樹脂の他、ブチルゴムやイソプレンゴム等が採用可能である。
容器本体(3)には好ましくは滴下部(33)に隣接して基端側にフィルタ(34)が設けられており、採取された便試料の中の固形成分を濾過するようになっている。このような部材の材質としては、通常、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリエステル等の透明な可撓性樹脂が好適に採用される。
管状部材(2)は、基端が開口し先端が閉鎖膜(25)で閉鎖された管状の部材であり、容器本体(3)と胴径が略同じになるよう形成されることが好ましい。容器本体(3)の基端部と液密に連結するよう、先端部に、容器本体(3)の係合部(32)と係合する係合部(22)が設けられており、凹部又は凸部の嵌合するためのアンダーカットやリブが設けられていることが好ましい。また、この連結部は螺合されていても良い。基端側は採便棒(1)が進退かつ着脱自在に取り付けられることが出来、採便棒(1)により便試料を採取した後に採便棒(1)の先端にある閉鎖膜(15)を容易に刺通することが出来るように、採便棒(1)との連結はねじ構造であることが好ましい。詳しくは、図1によれば通常、管状部材(2)の基端部には採便棒(1)の雄ネジ(13)と螺合する雌ネジ(21)が内壁から突出して設けられており、便採取時および容器本体(3)への便採取部(12)収容時には雄ネジ(13)と雌ネジ(21)が螺合するようになっている。このような部材の材質としては、通常、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリエステル等の透明な軟質の可撓性樹脂が好適に採用される。
採便棒(1)は、図2〜3に示すように、基端に便採取に際して手で把持する部分である相対的に大径の把持部(11)を有し、先端に便試料を付着させて採取するための相対的に小径の便採取部(12)を有している。把持部(11)と便採取部(12)の間の部分は管状部材(2)の内径よりやや小さな外径を有しており、その外壁には管状部材(2)の内壁に設けられた後述の雌ネジ(21)と螺合する雄ネジ(13)が設けられている。雌ネジ(21)と雄ネジ(13)の螺合により、採便棒(1)外壁と管状部材(2)内壁の間が液密にシールされる。
便採取部(12)は、便をこすり取る際に折れたり降伏しない程度でありかつ閉鎖膜(25)を刺通可能な、適度に弾性があり、硬度があればよい。採便棒(1)の材質としては、通常、ポリエチレン、ポリプロピレンやポリエステル、ABS等の可撓性樹脂が好適に採用される。
便採取部(12)は、内部が先端および先端から所定位置基端側にて開口を有する中空路となる中空構造であり、先端に突起(15)と、突起(15)の一部かもしくは隣接して先端の開口から基端側に中空となる吸液用穴(121)と、吸液用穴(121)の先端開口から所定位置基端側にて開口する吸液量調整用穴(122)から構成される。便採取部(12)は、水様便が採取されたことを確認できるように内部が視認出来る様、透明または半透明であることが好ましい。より詳しくは、便採取部(12)が吸液量調整用穴(122)の基端側で液密を保持しながら取り付けられる透明部材であることが好ましい。突起(15)は、閉鎖膜(25)を刺通するために先端が鋭利になっている方が好ましい。突起(15)は、より詳しくは、便採取部が閉鎖膜を刺通する間に採取された余分な便試料が除去(拭い取ら)されて定量の便試料が容器本体内に採取されるために、閉鎖膜を刺通して採便棒の便採取部を容器本体内に挿入するように切開部分を押し拡げる構造になっている。このような構造としては、単純な円錐に限らず、図11に示すように、(a)横断面が十字であったり、(b)星形であったり、(c)切欠や孔が、好適に用いられる。この切欠や孔を適切に設定することにより、硬い便を適量、採取することが出来る。
把持部(11)は、通常、管状部材(2)との間のねじ構造による着脱をスムーズに行うために、つまみ易くするよう把持部(11)の外周壁上に一定間隔隔てて軸方向にリブが設けられている。
吸液用穴(121)は、水様便や下痢便などの液状便を効率よく採取するために、表面張力を壊す様な穴の大きさや形状が好適に用いられる。このものの形状は長楕円であったり長方形であったりすることが好ましい。また、吸液用穴(121)の数は1つであっても、複数あってもよい。これらは人種による便の違い等も予想されるので自由に選択することが出来る。特に、表面張力は一般的に以下の式(A)で表わされるように、接触角が小さく、表面張力が大きくなる条件でより吸液し易くなるので、コロナ放電やプライマー処理などにより親水化処理されることが好ましい。

液面の上昇高さ(m) h = 2Tcosθ/ρgr ・・・式(A)

T:表面張力(N/m)、θ:接触角(deg)、ρ:液体の密度(kg/m3)、
g:重力加速度(m/sec2)、r:管の半径(m)

さらには、吸液用穴(121)は、一旦吸液された便が重力によりすぐに吸液用穴(121)から漏出することを防ぐため、側方に設けられているか、奥にいくほど小さくなっているのが好ましい。
吸液量調整用穴(122)は、水様便や下利便などの液状便を検査するために必要な所定量を吸い上げるために、便採取部の中空構造の容積に合わせて、吸液用穴(121)から所定位置後方にて開口する位置を自由に選択できる。吸液量調整用穴(122)の数は、便採取部(12)の強度を損なわなければ、1つであっても、複数あってもよい。
尚、採便棒(1)は使用前には便採取部が閉鎖膜(25)を刺通しない位置に保持されるように、管状部材(2)の基端部の外周壁と採便棒(1)の把持部(11)との外周壁をまたぐように覆うシール等(図示していない)で固定されているのが好ましい。
次に本発明の便採取容器の使用について図面を用いて説明する。
懸濁液の調製に際しては、まず採便棒(1)を固定しているシール等(図示していない)を便採取容器から取り外し、採便棒(2)の把持部(11)を回転させて採便棒(1)の雄ネジ(13)を管状部材(2)の雌ネジ(21)から外す。次に、便採取部(12)を下に向けて、検査の対象となる便の表面に宛ってこするようにして便を採取する。
水様便や下痢便などの液状便の場合には、便採取部(12)を下に向けて、吸液用穴(12)が便の液面よりも下に沈めながら、液中を撹拌するようにして便を採取する。
次いで、管状部材(2)の基端の開口部を上に向けてから、採便棒(1)の便採取部(12)を注意深く挿し入れ、採便棒(1)の雄ネジ(14)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合して採便棒(1)を前進させ、採便棒(1)で管状部材(2)の閉鎖膜(25)を刺通すれば、便採取部(12)に付着した余分な便試料は拭い取られるので、容器本体(3)内に定量の便試料が採取される。
採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合させれば(図4参照)、採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁の間が液密にシールされるので、内部の便溶解用緩衝液で自然溶解され懸濁液にされた便試料(以下、検体という)が漏洩することが無い。さらにはこのとき、吸液量調整用穴(122)の位置を予め、採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合したときに閉鎖膜(25)よりも先端側にしておけば便試料が漏洩することが無い。滴下部(33)からキャップ(43)を取り外せば、検体を滴下部(33)から滴下させて検査に使用することができる。
本発明の他の便採取容器を、図面を用いて具体的に説明する。
図5に示すように、本発明の便採取容器は、採便棒(1)と管状部材(2)と容器本体(3)を含んでなり、管状部材(2)は採便棒(1)を進退自在に挿通可能なように両端が開放しており、容器本体(3)は基端が採便棒(1)で刺通可能な閉鎖膜(31)で閉鎖され、先端には容易に開放可能な閉鎖手段(4)で閉鎖された滴下部(33)を備えている。そして採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁、および管状部材(2)の先端部と容器本体(3)の基端部はそれぞれ液密に係合するようにされている。
図1に示される便採取容器とは、閉鎖膜が管状部材(2)ではなく容器本体(3)に備えられており、管状部材(2)が採便棒(1)と一体に着脱自在にされて、便採取部(12)を進退自在に操作することが可能な点で相違する。
懸濁液の調製に際しては、まず管状部材(2)を容器本体(3)から取り外す。次いで、採便棒(1)を固定しているシール等(図示していない)を便採取容器から取り外し、採便棒(2)の把持部(11)を回転させて便採取部(12)を前進させて露出させる。次に、便採取部(12)を下に向けて、検査の対象となる便の表面に宛ってこするようにして便を採取する。水様便や下痢便などの液状便の場合には、便採取部(12)を下に向けて、吸液用穴(12)が便の液面よりも下に沈めながら、液中を撹拌するようにして便を採取する。続いて、採便棒(1)の雄ネジ(13)を管状部材(2)の雌ネジ(21)から外し、採便棒(1)を後退させて雄ネジ(14)と雌ネジ(21)を螺合すると、図7の様に便採取部(12)が略管状部材(2)の中に収容される。この際、管状部材(2)の便採取部(12)が後退する位置よりも基端側の内壁に環状突起(23)を設けていれば、余分な便が管状部材(2)の基端側に流れてくる虞はない。
次に、図5に示すように管状部材(2)の係合部(22)を容器本体(3)の係合部(32)と係合させ(この時管状部材(2)の外壁と容器本体(3)の内壁の間は液密となる)、次いで採便棒(1)の雄ネジ(14)と管状部材(2)の雌ネジ(21)の螺合を外して採便棒(1)を前進させ、採便棒(1)で容器本体(3)の閉鎖膜(31)を刺通すれば、便採取部(12)に付着した余分な便試料は拭い取られるので、容器本体(3)内に定量の便試料が採取される。採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合させれば(図8参照)、採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁の間が液密となるので、内部の便溶解用緩衝液で自然溶解され懸濁液にされた便試料(以下、検体という)が漏洩することが無い。さらにはこのとき、吸液量調整用穴(122)の位置を予め、採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合したときに閉鎖膜(25)よりも先端側にしておけば便試料が漏洩することが無い。滴下部(33)の薄膜41を専用のスパイク(図示していない)等で破断すれば、検体を滴下部(33)から滴下させて検査に使用することができる。
本発明の便採取容器は、採便棒(1)と管状部材(2)と容器本体(3)を含んでなり、管状部材(2)は採便棒(1)を進退自在に挿通可能なように基端が開放しており先端が採便棒(1)で刺通可能な閉鎖膜(25)で閉鎖され、容器本体(3)は先端には容易に開放可能な閉鎖手段(4)で閉鎖された滴下部(33)を備えている。そして採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁、および管状部材(2)の先端部と容器本体(3)の基端部はそれぞれ液密に係合するようにされている。
容器本体(3)は、図12によれば、採便棒(1)により採取された便試料を溶解するための便溶解用緩衝液(図示していない)を収容した管状の容器であり、図12に示すように、基端および先端に各々管状部材(2)の連結部および滴下部(33)を備えている。便溶解用緩衝液室を区画するために基端部及び先端部には液密に管状部材(2)および滴下口用のキャップ(43)が取り付けられ、採取した便が溶解されているかを確認出来る様になっている。採取した便を溶解抽出するための便溶解用緩衝液としては、通常、保存剤として微量のアジ化ナトリウムや塩化アンモニウムを含んだ溶液が採用される。便試料を溶解抽出した検体液は、容器本体(3)の側部を軽くスクイズすることで滴下部(33)を通じて滴下される。筒状部材(2)の先端部と液密に連結するよう、基端部に係合部(32)が設けられており、凹部又は凸部の嵌合するためのアンダーカットやリブが設けられていることが好ましい。また、この連結部は螺合されていても良い。
滴下部(33)は、容易に開放可能な閉鎖手段で閉鎖されていれば良く、閉鎖手段は使用時に除去することができるようになっているものであれば良い。このような閉鎖手段としては、図12に示すようなゴムキャップ(43)や、図9に示すような脆弱部(421)で破断可能な閉鎖体(42)、図10に示すような薄膜(41)等が好適に用いられる。尚、キャップ(43)については、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリエステル等の可撓性樹脂の他、ブチルゴムやイソプレンゴム等が採用可能である。
容器本体(3)には好ましくは滴下部(33)に隣接して基端側にフィルタ(34)が設けられており、採取された便試料の中の固形成分を濾過するようになっている。このような部材の材質としては、通常、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリエステル等の透明な可撓性樹脂が好適に採用される。
管状部材(2)は、基端が開口し先端が閉鎖膜(25)で閉鎖された管状の部材であり、容器本体(3)と胴径が略同じになるよう形成されることが好ましい。容器本体(3)の基端部と液密に連結するよう、先端部に、容器本体(3)の係合部(32)と係合する係合部(22)が設けられており、凹部又は凸部の嵌合するためのアンダーカットやリブが設けられていることが好ましい。また、この連結部は螺合されていても良い。基端側は採便棒(1)が進退かつ着脱自在に取り付けられることが出来、採便棒(1)により便試料を採取した後に採便棒(1)の先端にある閉鎖膜(15)を容易に刺通することが出来るように、採便棒(1)との連結はねじ構造であることが好ましい。詳しくは、図12によれば通常、管状部材(2)の基端部には採便棒(1)の雄ネジ(13)と螺合する雌ネジ(21)が内壁から突出して設けられており、便採取時および容器本体(3)への便採取部(12)収容時には雄ネジ(13)と雌ネジ(21)が螺合するようになっている。このような部材の材質としては、通常、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリエステル等の透明な軟質の可撓性樹脂が好適に採用される。
採便棒(1)は、図13〜14に示すように、基端に便採取に際して手で把持する部分である相対的に大径の把持部(11)を有し、先端に便試料を付着させて採取するための相対的に小径の便採取部(12)を有している。把持部(11)と便採取部(12)の間の部分は管状部材(2)の内径よりやや小さな外径を有しており、その外壁には管状部材(2)の内壁に設けられた後述の雌ネジ(21)と螺合する雄ネジ(13)が設けられている。雌ネジ(21)と雄ネジ(13)の螺合により、採便棒(1)外壁と管状部材(2)内壁の間が液密にシールされる。便採取部(12)は、便をこすり取る際に折れたり降伏しない程度でありかつ閉鎖膜(25)を刺通可能な、適度に弾性があり、硬度があればよい。採便棒(1)の材質としては、通常、ポリエチレン、ポリプロピレンやポリエステル、ABS等の可撓性樹脂が好適に採用される。
便採取部(12)は、内部が先端開口および先端から所定位置基端側の基端側開口を有する中空路となる中空構造であり、先端に突起(15)と、突起(15)の一部かもしくは隣接して、先端開口(121a)から中空(121b)となる吸液用穴(121)と、吸液用穴(121)の先端開口から所定位置基端側にて開口する基端側開口である吸液量調整用穴(122)から構成される。そして、本実施例の便採取容器には、吸液量調整用穴(122)を液密に閉鎖可能とする開口閉鎖手段が設けられている。
採便棒(1)は、便採取部側部材(12a)と把持部側部材(11a)とから構成され、便採取部側部材(12a)の基端部と把持部側部材(11a)の先端部は相対移動可能にスライド自在に連結されている。便採取部側部材(12a)の基端部に吸液量調整用穴(122)を有し、把持部側部材(11a)の先端部に、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動する開口閉鎖手段である突起(131)を有する。
詳しくは、図13および図14によれば通常、把持部(11)の先端には、便採取部(12)の基端の内壁に液密にスライド自在に取り付けられるよう突起(131)が設けられており、操作前には、把持部(11)の先端の開口閉鎖手段である突起(131)は吸液量調整用穴(122)が開口する位置に配されており、採便棒(1)が閉鎖膜(25)を刺通して採便棒(1)の便採取部(12)を容器本体内に挿入する時の刺通抵抗で便採取部(12)が基端側にスライドし、吸液量調整用穴(122)が閉鎖されるようになっている。
即ち、採便棒(1)が閉鎖膜(25)を刺通する際の刺通抵抗により、便採取部側部材(12a)の基端部と把持部側部材(11a)の先端部がスライド移動し、開口閉鎖手段である突起(131)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動する。詳しくは、採便棒(1)による便試料の採取時、便採取部側部材(12a)と把持部側部材(11a)は、に示されるように、突起(131)が吸液量調整用穴(122)を開口する位置(図13および図14で示される位置)で、図示しない係止手段により保持される。この保持力は、採便棒(1)が閉鎖膜(25)を刺通する際の刺通抵抗によりも小さく設定されているため、採便棒(1)による閉鎖膜(25)の刺通時、突起(131)は吸液量調整用穴(122)が開口する位置から閉鎖する位置の方向へスライド移動する。その後、便採取部側部材(12a)の端部(12b)と把持部側部材(11a)の端部(11b)が当接し、突起(131)は吸液量調整用穴(122)が閉鎖する位置に保持される。
便採取部(12)は、水様便が採取されたことを確認できるように内部が視認出来る様、透明または半透明であることが好ましい。突起(15)は、閉鎖膜(25)を刺通するために先端が鋭利になっている方が好ましい。突起(15)は、より詳しくは、便採取部が閉鎖膜を刺通する間に採取された余分な便試料が除去(拭い取ら)されて定量の便試料が容器本体内に採取されるために、閉鎖膜を刺通して採便棒の便採取部を容器本体内に挿入するように切開部分を押し拡げる構造になっている。このような構造としては、単純な円錐に限らず、図11に示すように、(a)横断面が十字であったり、(b)星形であったり、(c)切欠や孔が、好適に用いられる。この切欠や孔を適切に設定することにより、硬い便を適量、採取することが出来る。
把持部(11)は、通常、管状部材(2)との間のねじ構造による着脱をスムーズに行うために、つまみ易くするよう把持部(11)の外周壁上に一定間隔隔てて軸方向にリブが設けられている。
吸液用穴(121)は、水様便や下痢便などの液状便を効率よく採取するために、表面張力を壊す様な穴の大きさや形状が好適に用いられる。このものの形状は長楕円であったり長方形であったりすることが好ましい。また、吸液用穴(121)の数は1つであっても、複数あってもよい。これらは人種による便の違い等も予想されるので自由に選択することが出来る。特に、表面張力は一般的に以下の式(A)で表わされるように、接触角が小さく、表面張力が大きくなる条件でより吸液し易くなるので、コロナ放電やプライマー処理などにより親水化処理されたり、微小突起を形成させたりすることが好ましい。

液面の上昇高さ(m) h = 2Tcosθ/ρgr ・・・式(A)

T:表面張力(N/m)、θ:接触角(deg)、ρ:液体の密度(kg/m3)、
g:重力加速度(m/sec2)、r:管の半径(m)

さらには、吸液用穴(121)は、一旦吸液された便が重力によりすぐに吸液用穴(121)から漏出することを防ぐため、側方に設けられているか、奥にいくほど小さくなっているのが好ましい。
吸液量調整用穴(122)は、水様便や下利便などの液状便を検査するために必要な所定量を吸い上げるために、便採取部の中空構造の容積に合わせて、吸液用穴(121)から所定位置基端側にて開口する位置を自由に選択できる。吸液量調整用穴(122)の数は、便採取部(12)の強度および閉鎖性を損なわなければ、1つであっても、複数あってもよい。
尚、採便棒(1)は使用前には便採取部が閉鎖膜(25)を刺通しない位置に保持されるように、管状部材(2)の基端部の外周壁と採便棒(1)の把持部(11)との外周壁をまたぐように覆うシール等(図示していない)で固定されているのが好ましい。
次に本発明の便採取容器の使用について図面を用いて説明する。
懸濁液の調製に際しては、まず採便棒(1)を固定しているシール等(図示していない)を便採取容器から取り外し、採便棒(2)の把持部(11)を回転させて採便棒(1)の雄ネジ(13)を管状部材(2)の雌ネジ(21)から外す。次に、便採取部(12)を下に向けて、検査の対象となる便の表面に宛ってこするようにして便を採取する。
水様便や下痢便などの液状便の場合には、便採取部(12)を下に向けて、吸液用穴(12)が便の液面よりも下に沈めながら、液中を撹拌するようにして便を採取する。
次いで、管状部材(2)の基端の開口部を上に向けてから、採便棒(1)の便採取部(12)を注意深く挿し入れ、採便棒(1)の雄ネジ(14)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合して採便棒(1)を前進させ、採便棒(1)で管状部材(2)の閉鎖膜(25)を刺通すれば、便採取部(12)に付着した余分な便試料は拭い取られるので、容器本体(3)内に定量の便試料が採取される。またこの時、便採取部が閉鎖膜を刺通する際の抵抗により吸液量調整用穴を閉鎖するので、吸液量調整用穴から便汁が漏洩することなく、便溶解用緩衝液に必要量便を溶解することができる。
採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合させれば(図15参照)、採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁の間が液密にシールされるので、内部の便溶解用緩衝液で自然溶解され懸濁液にされた便試料(以下、検体という)が漏洩することが無い。さらにはこのとき、吸液量調整用穴(122)の位置を予め、採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合したときに閉鎖膜(25)よりも先端側にしておけば便試料が漏洩することが無い。滴下部(33)からキャップ(43)を取り外せば、検体を滴下部(33)から滴下させて検査に使用することができる。
本発明の他の便採取容器を、図面を用いて具体的に説明する。
図16に示すように、本発明の便採取容器は、採便棒(1)と管状部材(2)と容器本体(3)を含んでなり、管状部材(2)は採便棒(1)を進退自在に挿通可能なように両端が開放しており、容器本体(3)は基端が採便棒(1)で刺通可能な閉鎖膜(31)で閉鎖され、先端には容易に開放可能な閉鎖手段(4)で閉鎖された滴下部(33)を備えている。そして採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁、および管状部材(2)の先端部と容器本体(3)の基端部はそれぞれ液密に係合するようにされている。
図12に示される便採取容器とは、閉鎖膜が管状部材(2)ではなく容器本体(3)に備えられており、管状部材(2)が採便棒(1)と一体に着脱自在にされて、便採取部(12)を進退自在に操作することが可能な点で相違する。
懸濁液の調製に際しては、まず管状部材(2)を容器本体(3)から取り外す。次いで、採便棒(1)を固定しているシール等(図示していない)を便採取容器から取り外し、採便棒(2)の把持部(11)を回転させて便採取部(12)を前進させて露出させる。次に、便採取部(12)を下に向けて、検査の対象となる便の表面に宛ってこするようにして便を採取する。水様便や下痢便などの液状便の場合には、便採取部(12)を下に向けて、吸液用穴(12)が便の液面よりも下に沈めながら、液中を撹拌するようにして便を採取する。続いて、採便棒(1)の雄ネジ(13)を管状部材(2)の雌ネジ(21)から外し、採便棒(1)を後退させて雄ネジ(14)と雌ネジ(21)を螺合すると、図18の様に便採取部(12)が略管状部材(2)の中に収容される。この際、管状部材(2)の便採取部(12)が後退する位置よりも基端側の内壁に環状突起(23)を設けていれば、余分な便が管状部材(2)の基端側に流れてくる虞はない。
次に、図16に示すように管状部材(2)の係合部(22)を容器本体(3)の係合部(32)と係合させ(この時管状部材(2)の外壁と容器本体(3)の内壁の間は液密となる)、次いで採便棒(1)の雄ネジ(14)と管状部材(2)の雌ネジ(21)の螺合を外して採便棒(1)を前進させ、採便棒(1)で容器本体(3)の閉鎖膜(31)を刺通すれば、便採取部(12)に付着した余分な便試料は拭い取られるので、容器本体(3)内に定量の便試料が採取される。またこの時、便採取部が閉鎖膜を刺通する際の抵抗により吸液量調整用穴を閉鎖するので、吸液量調整用穴から便汁が漏洩することなく、便溶解用緩衝液に必要量便を溶解することができる。採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合させれば(図19参照)、採便棒(1)の外壁と管状部材(2)の内壁の間が液密となるので、内部の便溶解用緩衝液で自然溶解され懸濁液にされた便試料(以下、検体という)が漏洩することが無い。さらにはこのとき、吸液量調整用穴(122)の位置を予め、採便棒(1)の雄ネジ(13)と管状部材(2)の雌ネジ(21)を螺合したときに閉鎖膜(25)よりも先端側にしておけば便試料が漏洩することが無い。滴下部(33)の薄膜41を専用のスパイク(図示していない)等で破断すれば、検体を滴下部(33)から滴下させて検査に使用することができる。
次に、開口閉鎖手段の他の実施例について説明する。
図20および図21は、開口閉鎖手段の他の実施例を示す断面図である。
図20(a)〜(d)は、便採取部側部材(12a)の基端部と把持部側部材(11a)の先端部が液密にスライド移動すると共に、131a,131b,131c,131dが開口閉鎖手段である例である。
図20(a)に示されるように、開口閉鎖手段は把持部側部材(11a)の先端部が他の部分よりも小径である突起(131a)であり、便採取部側部材(12a)の中空(121b)に液密に内挿されている。便採取部側部材(12a)の基端部に吸液量調整用穴(122)が設けられ、突起(131a)が吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能にスライドするようになっている。
図20(b) に示されるように、開口閉鎖手段は把持部側部材(11a)の内孔となった先端部(131b)である。便採取部側部材(12a)の基端部は他の部分よりも小径となっており、吸液量調整用穴(122)が設けられている。便採取部側部材(12a)の小径部は、把持部側部材(11a)の先端部の内孔に液密に内挿されている。開口閉鎖手段である先端部(131b)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能にスライドするようになっている。
図20(c) に示されるように、開口閉鎖手段は便採取部側部材(12a)の中空(121b)よりも大径の内孔となった先端部(131c)である。吸液量調整用穴(122)は、他の部分よりも小径となった把持部側部材(11a)の先端部に設けられている。把持部側部材(11a)の小径部は、便採取部側部材(12a)の内孔に液密に内挿されている。開口閉鎖手段である先端部(131c)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能にスライドするようになっている。
図20(d) に示されるように、開口閉鎖手段は他の部分よりも小径となった便採取部側部材(12a)の先端部(131d)である。吸液量調整用穴(122)は、内孔となった把持部側部材(11a)の先端部に設けられている。便採取部側部材(12a)の小径部は、把持部側部材(11a)の内孔に液密に内挿されている。開口閉鎖手段である先端部(131d)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能にスライドするようになっている。
図21(a)〜(d)の例は、便採取部側部材(12a)の基端部と把持部側部材(11a)の先端部が液密に回動自在に相対移動する例である。131e,131f,131g,131hが開口閉鎖手段である。
図21(a)に示されるように、開口閉鎖手段は把持部側部材(11a)の先端部が他の部分よりも小径であると共に所謂Dカットが施された突起(131e)であり、便採取部側部材(12a)の中空(121b)に液密に内挿されていると共に、便採取部側部材(12a)と把持部側部材(11a)は回動自在である。便採取部側部材(12a)の基端部に吸液量調整用穴(122)が設けられ、突起(131a)が吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置へと相対移動可能に回動するようになっている。
図21(b) に示されるように、開口閉鎖手段は把持部側部材(11a)の内孔であると共にカット部(11d)を有した先端部(131f)である。便採取部側部材(12a)の基端部は他の部分よりも小径となっており、吸液量調整用穴(122)が設けられている。便採取部側部材(12a)の小径部は、把持部側部材(11a)の先端部の内孔に液密に内挿されていると共に、便採取部側部材(12a)と把持部側部材(11a)は回動自在である。開口閉鎖段である先端部(131f)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能に回動するようになっている。
図21(c) に示されるように、開口閉鎖手段は便採取部側部材(12a)の中空(121b)よりも大径の内孔であると共にカット部(12c)を有した先端部(131g)である。吸液量調整用穴(122)は、他の部分よりも小径となった把持部側部材(11a)の先端部に設けられている。把持部側部材(11a)の小径部は、便採取部側部材(12a)の内孔に液密に内挿されていると共に、便採取部側部材(12a)と把持部側部材(11a)は回動自在である。開口閉鎖手段である先端部(131g)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能に回動するようになっている。
図21(d) に示されるように、開口閉鎖手段は他の部分よりも小径であると共に所謂Dカットが施された便採取部側部材(12a)の先端部(131h)である。吸液量調整用穴(122)は、内孔となった把持部側部材(11a)の先端部に設けられている。便採取部側部材(12a)の小径部は、把持部側部材(11a)の内孔に液密に内挿されていると共に、便採取部側部材(12a)と把持部側部材(11a)は回動自在である。開口閉鎖手段である先端部(131h)が、吸液量調整用穴(122)を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動可能に回動するようになっている。
尚、上記実施例では、便採取部側部材(12a)の基端部と把持部側部材(11a)の先端部が、スライド自在または回動自在に相対移動する例を示したが、スライド移動と回動を複合した移動、所謂スパイラル移動させることも可能である。

Claims (22)

  1. 検体試料としての糞便を採取するための便採取容器であって、基端に把持部を有し先端に便採取部を有し、かつ、先端および先端から所定位置基端側にて開口を有する中空路が設けられた採便棒を備えたことを特徴とする便採取容器。
  2. 前記採便棒と、前記採便棒を進退自在に挿通する両端の開放した管状部材と、先端に容易に開放可能な閉鎖手段で閉鎖された滴下部を備えた容器本体とを含み、前記採便棒外壁と前記管状部材内壁が液密に係合するとともに、前記管状部材の先端部と前記容器本体の基端部が液密に係合することを特徴とする請求項1に記載の便採取容器。
  3. 前記管状部材の先端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されていることを特徴とする請求項2に記載の便採取容器。
  4. 前記容器本体の基端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されていることを特徴とする請求項2に記載の便採取容器。
  5. 前記採取棒の先端に、閉鎖膜を刺通するための突起を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の便採取容器。
  6. 前記滴下部の閉鎖手段が、容易に破断可能な薄膜であることを特徴とする請求項2に記載の便採取容器。
  7. 前記滴下部の閉鎖手段が、脆弱部で容易に捩り切り可能な閉鎖体であることを特徴とする請求項2に記載の便採取容器。
  8. 前記滴下部の閉鎖手段がキャップであることを特徴とする請求項2に記載の便採取容器。
  9. 検体試料としての糞便を採取するための便採取容器であって、基端に把持部を有し先端に便採取部を有し、かつ、先端開口および先端から所定位置基端側の基端側開口を有する中空路が設けられた採便棒を備えると共に、前記基端側開口を液密に閉鎖可能とする開口閉鎖手段を設けたことを特徴とする便採取容器。
  10. 前記採便棒が相対移動可能に連結された便採取部側部材と把持部側部材とを具備すると共に、便採取部側部材または把持部側部材の一方の部材に前記基端側開口を有し、前記基端側開口を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動する他方の部材に前記開口閉鎖手段に有することを特徴とする請求項9に記載の便採取容器。
  11. 前記便採取部側部材に前記基端側開口を有し、前記把持部側部材の先端部が前記開口閉鎖手段であることを特徴とする請求項10に記載の便採取容器。
  12. 前記把持部側部材に前記基端側開口を有し、前記便採取部側部材の基端部が前記開口閉鎖手段であることを特徴とする請求項10に記載の便採取容器
  13. 前記便採取部側部材と前記把持部側部材とが、スライド自在に相対移動可能であることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の便採取容器。
  14. 前記便採取部側部材と前記把持部側部材とが、回動自在に相対移動可能であることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の便採取容器。
  15. 前記採便棒と、前記採便棒を進退自在に挿通する両端の開放した管状部材と、先端に容易に開放可能な閉鎖手段で閉鎖された滴下部を備えた容器本体とを含み、前記採便棒外壁と前記管状部材内壁が液密に係合するとともに、前記管状部材の先端部と前記容器本体の基端部が液密に係合することを特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の便採取容器。
  16. 前記管状部材の先端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されていることを特徴とする請求項15に記載の便採取容器。
  17. 前記容器本体の基端部が、前記採便棒で刺通可能な閉鎖膜で閉鎖されていることを特徴とする請求項15または16に記載の便採取容器。
  18. 前記採取棒の先端に、閉鎖膜を刺通するための突起を設けたことを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の便採取容器。
  19. 前記滴下部の閉鎖手段が、容易に破断可能な薄膜であることを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載の便採取容器。
  20. 前記滴下部の閉鎖手段が、脆弱部で容易に捩り切り可能な閉鎖体であることを特徴とする請求項15〜19のいずれかに記載の便採取容器。
  21. 前記滴下部の閉鎖手段がキャップであることを特徴とする請求項15〜21のいずれかに記載の便採取容器。
  22. 前記採便棒が前記閉鎖膜を刺通する際の刺通抵抗により、開口閉鎖手段が、前記基端側開口を開口する位置から閉鎖する位置まで相対移動とすることを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載の便採取容器。
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