JPWO2007043474A1 - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】肌荒れが生じにくい吸収性物品とする。【解決手段】表面シート1、吸収体3が、この順に備えられた吸収性物品10であって、表面シート1が、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくともいずれか一方を付与されている。【選択図】図4

Description

本発明は、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等の吸収性物品及びその製造方法に関するものである。より詳しくは、表面シート、吸収体が、この順に備えられた吸収性物品及びその製造方法に関するものである。
この種の吸収性物品としては、(1)吸収体の表面が表面シートで覆われたものや、(2)この改良形態として、体液の拡散性向上などが図られた、表面シートと吸収体との間にセカンドシートが介在されたもの、(3)この改良形態として、表面シートのよれ防止などが図られた、表面シートとセカンドシートとがホットメルト等の接着剤で接着されたもの、などがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
しかしながら、これら(1)〜(3)の吸収性物品においては、表面シートが使用者の肌と擦れることになるため、かぶれ等の肌荒れが生じ易い。
一方、この種の吸収性物品の製造方法としては、図5に示すように、ロール表面111aに凸部113が複数設けられた凸ロール111と、ロール表面112aに凸部113が嵌入する凹部114が複数設けられた凹ロール112と、からなるエンボスロール110で、図6に示すように、表面シート101にエンボス103を付与して、このエンボス103が付与された表面シート101、吸収体102が、この順に備えられた吸収性物品100を製造する方法がある。
この従来の方法において用いるエンボスロール110は、凸ロール111と凹ロール112とが同型であり、凸部113及びこれに対応する凹部114によってエンボス103が形成され、また、相互に隣接する凸部113間及びこの凸部113間に突き当たる相互に隣接する凹部114間によって相互に隣接するエンボス103間の肌当り部101aが形成される。
しかしながら、この従来の方法によると、表面シート101は、肌当り部101aの面積、つまり、使用者の肌と接触する部位の面積が広いものとなるため、得られる吸収性物品は、かぶれ等の肌荒れが生じ易いものとなる(例えば、特許文献3参照。)。
特開2002−187228号公報 特開2003−250836号公報 特開平9−234221号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、肌との接触面積を減少させ、軟便の吸収性に優れ、肌荒れが生じにくい吸収性物品及びその製造方法を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
表面シート、吸収体を、この順に備えられた吸収性物品であって、
前記表面シートが、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方を付与されている、ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項2記載の発明〕
表面シート、セカンドシート、吸収体を、この順に備えられた吸収性物品であって、
前記表面シート及び前記セカンドシートが、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方を、積層状態で付与されて、貼り合わされている、ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項3記載の発明〕
表面シート、セカンドシート、吸収体を、この順に備えられた吸収性物品であって、
前記表面シート、前記セカンドシート及び前記吸収体が、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方を、積層状態で付与されて、貼り合わされている、ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項4記載の発明〕
前記エンボスの深さが、このエンボスを付与された部材の厚み計以上とされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項5記載の発明〕
前記エンボスの面積が、前記表面シート及び前記セカンドシートの積層面積の50〜100%とされている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項6記載の発明〕
前記ヒートエンボスが、前記表面シート側から前記セカンドシート側に向かって細くなる漏斗状とされている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項7記載の発明〕
前記ヒートエンボスは、40〜250℃で付与されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(請求項1〜7の主な作用効果)
・ 表面シートにエンボスが付与されおり、しかも、このエンボスが凹凸な又は凸とフラットなものであると、使用者の肌との接触面積が減る。したがって、肌荒れが生じにくくなる。
・ エンボスが、表面シート及びセカンドシートに積層状態で付与されて、これにより、表面シートとセカンドシートとが貼り合わされていると、セカンドシート上において表面シートがよれることがなくなるため、表面シートのよれを原因とする肌荒れが生じにくくなる。
・ エンボスが、表面シート及びセカンドシートに積層状態で付与されて、これにより、表面シートとセカンドシートとが貼り合わされていると、表面シートとセカンドシートとを接着剤で接着する必要がなくなるため、接着剤によって表面シートがごわつくのが防止され、表面シートのごわつきを原因とする肌荒れが生じにくくなる。
・ エンボスが、表面シート、セカンドシート及び吸収体に積層状態で付与されて、これにより、表面シート、セカンドシート及び吸収体が貼り合わされていると、表面シート及びセカンドシートと吸収体とを接着剤で接着する必要がなくなるため、接着剤によって表面シート及びセカンドシートがごわつくのが防止され、表面シート及びセカンドシートのごわつきを原因とする肌荒れが生じにくくなる。
・ 表面シートにエンボスが付与されているので、表面シートのフラット性が減り、したがって、尿・軟便の表面シート上での拡散が減る。
・ エンボスの深さが、このエンボスを付与された部材の厚み計(各部材の厚みを足した厚み)以上とされているので、表面シートの凹凸が鮮明になる。
・ エンボスの面積が、表面シート及びセカンドシートの積層面積(積層関係にある部位の面積)の5%以上とされているので、尿又は軟便が拡散するほとんどの部分にエンボスが入っていることになる。
・ エンボスが、表面シート側からセカンドシート側に向かって細くなる漏斗状とされているので、エンボスの中に尿や軟便が溜まる。したがって、肌と尿や軟便との接触が減る。
・ エンボスが、表面シート側からセカンドシート側に向かって細くなる漏斗状とされているので、表面シートから下層に吸収された尿や軟便が下層から戻りにくくなっている。したがって、荷重下の逆戻りが防止される。
・ エンボスロールを40〜250℃に加熱してエンボスすることで、良好なエンボスパターンを付与することができる。
〔請求項8記載の発明〕
ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールと、ロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールと、からなるエンボスロールで、表面シートにエンボスを付与して、このエンボスが付与された表面シート、吸収体が、この順に備えられた吸収性物品を製造する方法であって、
前記エンボスロールとして、前記凸ロールと前記凹ロールとが異型のものを用いる、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
〔請求項9記載の発明〕
前記エンボスロールとして、前記凸部が逆すり鉢状の凸ロールと、相互に隣接する凹部の境界が格子状の凹ロールと、からなるものを用いて、
前記凸部及びこれと対応する前記凹部によって形成されたカップ部と、相互に隣接する凸部間及びこの凸部間に嵌入する前記格子状部によって形成された肌当り部と、を有するエンボスを付与する、請求項8記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項10記載の発明〕
ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールと、ロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールと、からなるエンボスロールで、表面シート及びセカンドシートにエンボスを付与して、このエンボスが付与された表面シート及びセカンドシート、吸収体が、この順に備えられた吸収性物品を製造する方法であって、
前記エンボスロールとして、前記凸ロールと前記凹ロールとが異型のものを用いる、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
〔請求項11記載の発明〕
前記エンボスロールとして、前記凸部が逆すり鉢状の凸ロールと、相互に隣接する凹部の境界が格子状の凹ロールと、からなるものを用いて、
前記凸部及びこれと対応する前記凹部によって形成されたカップ部と、相互に隣接する凸部間及びこの凸部間に嵌入する前記格子状部によって形成された肌当り部と、を有するエンボスを付与する、請求項10記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項12記載の発明〕
前記表面シートと前記セカンドシートとを、接着剤によって接着してもよい、請求項10又は請求項11記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項13記載の発明〕
30mm<=前記エンボスを付与する幅<=前記セカンドシートの幅<=120mm<=前記表面シートの幅<=250mmの関係を満たすようにする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項14記載の発明〕
0.10mm<=前記表面シートの厚み<=前記セカンドシートの厚み<=2.50mmで、かつ、15g/m2<=前記表面シートの目付け<=前記セカンドシートの目付け<=80g/m2の関係を満たすようにする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項15記載の発明〕
前記凸ロール及び前記凹ロールに熱を加える場合において、
0.01mm<=前記凸ロールと前記凹ロールとのクリアランス<=前記表面シート及び前記セカンドシートの厚み計<=3.0mmの関係を満たすようにする、請求項10〜14のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項16記載の発明〕
前記凸ロール及び前記凹ロール間に、前記表面シート及び前記セカンドシートを100〜250m/分で通す場合において、前記凸ロール及び前記凹ロール間の油圧を15〜60kgfにする、請求項10〜15のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項17記載の発明〕
40℃<前記凸ロールのロール表面温度<前記凹ロールのロール表面温度<250℃となるように、前記凸ロール及び前記凹ロールに熱を加える、請求項10〜16のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項18記載の発明〕
前記表面シートの素材構成と前記セカンドシートの素材構成とを、同一とする、請求項17記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項19記載の発明〕
前記表面シート及び前記セカンドシートを、前記凸ロール上を通し前記凹ロールでニップして貼り合わせる、請求項10〜18のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項20記載の発明〕
前記エンボスロールとして、エンボス付与部位の側方はニップしないものを用いる、請求項10〜19のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項21記載の発明〕
請求項8〜20のいずれか1項に記載の方法によって製造された、ことを特徴とする吸収性物品。
(請求項8〜21の主な作用効果)
この効果は、後述する。
本発明によると、肌荒れが生じにくい吸収性物品及びその製造方法となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、表面シートにエンボスが付与された形態(セカンドシートが存在しない形態も含む。)、表面シート及びセカンドシートにエンボスが付与された形態、表面シート、セカンドシート及び吸収体にエンボスが付与された形態のいずれをも含む。以下では、実施の形態として、表面シート及びセカンドシートにエンボスが付与された形態(セカンドシートが存在する形態)について説明するが、もちろん、これに限定する趣旨ではない。
〔用途〕
本発明の吸収性物品としては、例えば、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等を例示することができる。以下、本実施の形態では、吸収性物品が、使い捨て紙おむつである場合を例に説明する。
〔使い捨て紙おむつ〕
図1及び図2に示すように、本実施の形態の使い捨て紙おむつ10は、表面シート1と、裏面シート2と、これらのシート1,2の間に介在された吸収体3と、この吸収体3と表面シート1との間に介在されたセカンドシート4と、から主になる。
表面シート1及び裏面シート2は、本紙おむつ10の平面外形と同じ形状とされており、その前後端部及び両側端部が、吸収体3の前後端縁又は両側端縁よりも前後方又は側方へ延出している。この表面シート1及び裏面シート2の側方への延出は、特に、長手方向前後端部において、長くなっている。この長く延出した部位には、例えば、図示しない止着テープ等が取り付けられる。また、表面シート1及び裏面シート2は、かかる延出部において、接合されている。この接合の方法は、特に限定されない。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。一方、吸収体3は、その全体が、クレープ紙やティシュペーパー等からなる被包シート5によって、被包されている。この被包によって、吸収体3の形状が保持される。
本形態の紙おむつ10は、表面シート1及びセカンドシート4が、ホットメルト等の接着剤で貼り合わされていない。図3及び図4に示すように、表面シート1及びセカンドシート4が、ヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方のエンボス6を、積層状態で付与されることによって、貼り合わされている。したがって、接着剤によって、表面シート1がごわごわしてしまい、肌荒れが生じ易くなる、との問題が生じない。また、エンボス6の付与により、表面シート1とセカンドシート4とが密着し、これらのシート1,4間に空隙が形成されてしまうことがなくなる。したがって、体液は直ちに吸収体3に吸収されることになり、かかる空隙に体液が留まり、この留まった体液が表面シート1を介して逆戻りするおそれがなくなる。なお、表面シート1及びセカンドシート4は、ホットメルト等の接着剤で貼り合わせることもできるが、その場合は、エンボスを付与しても表面シート1から接着剤がしみ出してこない、例えば、主成分:スチレン‐ブタジエン‐スチレンブロック共重合体、添加分:紫外線吸収剤添加、(臭気の原因となる)ロジン無添加、揮発分:2.0%以下、灰分:0.5%以下、150℃融解粘度:5000±1500mPa・s(JIS K‐6862‐1984に準拠)、軟化度:84.0±7.0℃(JIS K‐6863‐1994に準拠)のホットメルト接着剤を使用するのが好ましい。
本形態において、エンボス6は、凹凸又は凸とフラットとなっている。したがって、表面シート1と使用者の肌との接触面積が減り、肌荒れが防止される。
本形態のエンボス6は、以上の要件を満たす限り、形状,深さ、ピッチ等を、適宜設計変更することができる。ただし、エンボス6の深さLは、表面シート1及びセカンドシート4の厚み計(表面シート1の厚みMとセカンドシート4の厚みNとを足した厚み。なお、表面シート1のみにエンボス6を付与した場合は、表面シート1の厚みで、表面シート1、セカンドシート4及び吸収体3にエンボス6を付与した場合は、表面シート1の厚みMとセカンドシート4の厚みNと吸収体の厚みとを足した厚みである。)以上とされているのが好ましい。エンボスの形状を鮮明に入れ、形状を保持するためである。例えば、表面シート1の厚みMが0.1〜0.7mm、セカンドシート4の厚みNが0.1〜1.0mmの場合は、エンボス6の深さLを0.2〜1.7mm、好ましくは0.25〜4.0mmとすることができる。
また、エンボス6の面積は、表面シート1及びセカンドシート4の積層面積(積層関係にある部位の面積)の5〜100%とされているのが好ましく、25〜80%とされているのがより好ましい。エンボス6の面積が、表面シート1及びセカンドシート4の積層面積の5%以上とされていると、尿や軟便の表面シート1での拡散が減る。なお、図1に示すように、セカンドシート4が表面シート1で覆われている本形態では、エンボス面積100%の場合の積層面積は、セカンドシート4の面積と同じである。
さらに、エンボス6は、図4に示すように、表面シート1側からセカンドシート4側に向かって細くなる漏斗状とされているのが好ましい。ヒートエンボス6が、表面シート1側からセカンドシート4側に向かって細くなる漏斗状とされていると、ヒートエンボス6の中に尿や軟便が溜まる。したがって、肌と尿や軟便との接触が減る。また、エンボス6が、表面シート1側からセカンドシート4側に向かって細くなる漏斗状とされていると、表面シート1から下層に吸収された尿や軟便が下層から戻りにくくなる。したがって、荷重下の逆戻りが防止される。
エンボス6を漏斗状とする場合は、直径Dを1.0〜5.0mm、好ましくは1.8〜3.6mm、ピッチPを1.0〜5.0mm、好ましくは2.5〜3.5mmとすることができる。
また、エンボス6は、漏斗状とするか否かに関わらず、ヒートエンボスとする場合、40〜250℃で付与されているのが好ましく、80〜250℃で付与されているのがより好ましい。エンボス温度が40℃未満であると、十分なエンボスパターンが入らず、250℃を超えるとシートが硬くなる。また、ヒートエンボスが80℃以上で付与されていると、CO−PPなどの融点の低い繊維が完全に溶けるわけではなく、表面層が溶け、表面層と表面層とが接着する。また、ヒートエンボスが250℃以下で付与されていると、PET、アセテートなどの融点が高い素材なども表面層のみが溶け、繊維間同士が接着する。
柔らかいシートを得るために、エンボスを付与するシートの原料繊維には、ポリオレフィン、特にポリエチレンやポリプロピレンが好適に用いられるが、これらの樹脂は融点が100〜170℃の温度範囲にあるものが一般的であるため、これらの樹脂を原料とする繊維、またはこれらの樹脂を複合した繊維により形成された不織布にエンボスを付与する場合は、エンボス温度は80〜180℃で付与するのが好ましい。また、表面シートとセカンドシートの良好な接着と柔らかさを両立する上では、100〜130℃で付与されているのが特に好ましい。
〔使い捨て紙おむつの製造方法〕
本形態の製造方法においては、図7に示すような、ロール表面に凸部33が複数設けられた凸ロール31と、ロール表面に凸部33が嵌入する凹部34が複数設けられた凹ロール32と、からなるエンボスロール40で、表面シート1及びセカンドシート4にエンボスを付与する。そして、エンボスロール40として、凸ロール31と凹ロール32とが異型のものを用いる。これにより、表面シート1及びセカンドシート4は、使用者の肌と接触する部位の面積が狭いものとなるため、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、かぶれ等の肌荒れが生じにくいものとなる。ここで、凸ロール31と凹ロール32とが異型であるとは、凸ロール31のパターン形状と凹ロール32のパターン形状とが異なる(一方のロールがプレーン(フラット)であってもよい。)ことをいう。
本形態においては、凸ロール31と凹ロール32とが、それぞれどのよう形状で異型となっているかは、特に限定されない。ただし、図8及び図9に示すように、凸部33が、例えば、先端面は、円形、楕円形、正方形、長方形、菱形等の、図示例では菱形である逆すり鉢状で、かつ、図10及び図11に示すように、相互に隣接する凹部34の境界が格子状(格子状部36)となっているのが好ましい。この形態によると、凸ロール31及び凹ロール32のニップ状態が、図12及び図13に示すようになるため(なお、図13においては、凸ロール31を点線で示しているが、これは凸ロール31と凹ロール32とを明確に区別するためであり、陰線とする趣旨ではない。)、表面シート1及びセカンドシート4に、凸部33及びこれと対応する凹部34によって形成されたカップ部と、相互に隣接する凸部間35及びこの凸部間35に嵌入する格子状部36によって形成された肌当り部と、を有するエンボスが付与される。したがって、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、カップ部によって尿や軟便が保持される、肌当り部によって尿や軟便の拡散が阻止される、使用者の肌と接触する部位が肌当り部のみとなり、肌との接触面積が狭くなるため、肌荒れが生じにくくなる、カップ部及び肌当り部によってワッフル調となるため、柔らか感を与える、ものとなる。
また、凸ロール31と凹ロール32とが異型となっている形態としては、図14及び図15に示すように、凸部33が、例えば、先端面は、円形、楕円形、正方形、長方形、菱形等の、図示例では円形である逆すり鉢状で、かつ、図16〜18に示すように、相互に隣接する凹部34の境界が稜線状等の格子状(格子状部36)となっており、この格子状部36の先端面に幅狭の突部37が設けられた形態も、好ましいものとして例示することができる。本形態によると、凸ロール31及び凹ロール32のニップ状態が、図19〜21に示すようになる(なお、図20及び図21においては、凸ロール31を点線で示しているが、これは凸ロール31と凹ロール32とを明確に区別するためであり、陰線とする趣旨ではない。)。したがって、表面シート1及びセカンドシート4に形成されるエンボスは、先の形態と同様に、凸部33及びこれと対応する凹部34によって形成されたカップ部、及び、相互に隣接する凸部間35及びこの凸部間35に嵌入する格子状部36によって形成された肌当り部と、を有するものになり、先の形態と同様の作用効果を有するものとなる。加えて、本形態では、格子状部36の先端面に幅狭の突部37が設けられているため、肌当り部がより狭いものとなり、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、肌との接触面積がより狭くなって、一段と肌荒れが生じくいものとなる。また、同様に、本形態では、格子状部36の先端面に幅狭の突部37が設けられているため、肌当り部がより鮮明に付与されることになり、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、一段とワッフル調の柔らか感を与えるものとなる。さらに、凹凸を逆パターンにすれば、凸部33のみが肌と接するようになるため、肌との接触面積が減り、ふっくら柔らかいキルト調のパターンとすることができる。
本形態において、エンボスを付与するにあたっては、30mm<=エンボスを付与する幅<=セカンドシート4の幅<=120mm<=表面シート1の幅<=250mmの関係を満たすようにするのが好ましく、70mm<=エンボスを付与する幅<=セカンドシート4の幅<=90mm<=表面シート1の幅<=180mmの関係を満たすようにするのがより好ましい。エンボスを付与する幅が30mm未満であると、エンボス効果(便吸収・肌面積)が得られにくく、表面シート1とセカンドシート4との接着強度が実使用に耐えられなくなる(剥がれる)。セカンドシート4の幅が120mmを超えると、他シートの接着部位の強度が落ち好ましくない。表面シート1の幅が120mm未満であると、表面シート1に他シート(ギャザーシートなど)を接着できなくなり、また、接着性も弱く好ましくない。表面シート1の幅が250mmを超えると、吸収体3に巻き込ますか、カットするかしかなく、無駄な資材となる。
また、本形態においては、0.10mm<=表面シート1の厚み<=セカンドシート4の厚み<=2.50mmで、かつ、15g/m2<=表面シート1の目付け<=セカンドシート4の目付け<=80g/m2の関係を満たすようにするのが好ましく、0.15mm<=表面シート1の厚み<=セカンドシート4の厚み<=2.85mmで、かつ、20g/m2<=表面シート1の目付け<=セカンドシート4の目付け<=40g/m2の関係を満たすようにするのがより好ましい。表面シート1の厚みが0.15mm未満であると、不織布自体の製造が困難であり、また、疎密や濃淡ムラによりエンボスの見栄えに悪影響を与える。表面シート1の厚みがセカンドシート4の厚みを超えると、表面シート1に尿や便を保持し、吸収体3へのひきこみを悪くするおそれがある。セカンドシート4の厚みが2.35mmを超えると、目付けがあがりコストアップとなる。また、表面シート1の目付けが15g/m2未満であると、不織布自体の製造が困難であり、また、疎密や濃淡ムラによりエンボスの見栄えに悪影響を与える。表面シート1の目付けがセカンドシート4の目付けを超えると、表面シート1に尿や便を保持し、吸収体3へのひきこみを悪くするおそれがある。セカンドシート4の目付けが80g/m2を超えると、目付けがあがりコストアップとなる。さらに、表面シート1及びセカンドシート4の厚み及び目付けを同時に限定するのは、エンボスの見栄えと吸収性とのバランスをとるためである。
本形態において、エンボスを付与するにあたって、凸ロール31及び凹ロール32に熱を加える場合においては、0.01mm<=凸ロール31と凹ロール32とのクリアランス<=表面シート1及びセカンドシート4の厚み計(表面シート1の厚みMとセカンドシート4の厚みNとを足した厚み。)<=3.0mmの関係を満たすようにするのが好ましく、0.05mm<=凸ロール31と凹ロール32とのクリアランス<=表面シート1及びセカンドシート4の厚み計<=2.50mmの関係を満たすようにするのがより好ましい。クリアランスが0.01mm未満であると、表面シート1及びセカンドシート4全体に熱が加わるため、両シート1,4が溶けて硬くなるおそれがある。また、高速で製造する場合においては、振動により凸ロール31と凹ロール32が互いに干渉し合い、異音の発生や設備部品の破損に至ることもある。クリアランスが表面シート1及びセカンドシート4の厚み計を超えると、エンボスパターンがはいらない。クリアランスが3.0mmを超えると、エンボスが鮮明に付与されず、また、表面シート1及びセカンドシート4がヒートシールされないおそれがある。
また、エンボスを付与するにあたって、凸ロール31及び凹ロール32間に、表面シート1及びセカンドシート4を100〜250m/分で通す場合においては、凸ロール31及び凹ロール32間の油圧を15〜60kgfにするのが好ましく、20〜40kgfにするのがより好ましい。油圧を15kgf以上にするのは、エンボス付与装置の振動によってエンボスロール40にブレが生じ、設計どおりにエンボスが付与されなくなるのを回避するためである。他方、油圧を60kgf以下にするのは、エンボス付与装置の機械負荷を取り除き寿命延命を図るためである。
以上のように凸ロール31及び凹ロール32に熱を加えるにあたっては、80℃<凸ロール31のロール表面温度<凹ロール32のロール表面温度<250℃となるようにするのが好ましい。凸ロール31のロール表面温度が凹ロール32のロール表面温度以上であると、格子のパターンが入る前に凸パターンが鮮明になり過ぎて硬くなる。
また、凸ロール31及び凹ロール32のロール表面温度をいかなる温度とするかに関わらず、表面シート1の構成素材とセカンドシート4の構成素材とは、同一とするのが好ましい。ヒートシール力が増すためである。ここで、構成素材の同一性とは、原料(例えば、ポリエステル製、ポリエチレン製等。)や、構成繊維の太さ(デニール)・繊維長、製法(例えば、スパンボンド、メルトブローン等。)などが、広く同一であるか否かを意味する。
エンボスの付与、表面シート1及びセカンドシート4の貼り合わせは、図7に示すような、凸ロール31が上側に、凹ロール32が下側に配置されたエンボスロール40を用いて行うことができるが、例えば、凸ロール31が下側に、凹ロール32が上側に配置されたエンボスロールを用い、表面シート1及びセカンドシート4を、凸ロール31上を通し凹ロール32でニップして行うのも好ましい形態である。この形態によると、凸ロール31によって表面シート1及びセカンドシート4を持ち上げ、凹ロール32によってシールすることになるため、表面シート1及びセカンドシート4がふっくらし、柔らかさを有するものとなる。
また、エンボス付与にあたっては、エンボスロールとして、エンボス付与部位の側方はニップしないものを用いるのが好ましい。表面シート1やセカンドシート4のエンボス付与部位の側方に、シワが入るのを防止する趣旨である。エンボス付与部位の側方をニップしないための、具体的な形状は、特に限定されない。例えば、凸ロール31及び凹ロール32を、エンボス付与部位と同じ幅とすることや、図7に示すように、凸ロール31及び凹ロール32の少なくともいずれか一方を、エンボス付与部位の側方31Aにおいて、細径とすることなどができる。
〔各部材の素材等〕
(表面シート1)
表面シート1は、尿や血液等の体液を透過する性質を有する。したがって、表面シート1の素材は、この体液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかを、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、本表面シート1は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートが積層されてなる積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート1は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(裏面シート2)
裏面シート2は、体液を透過しない性質を有する。したがって、裏面シート2の素材は、この体液不透過性を発現するものであれば足り、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで体液不透過性の裏面シート2が構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
(吸収体3)
吸収体3は、体液を吸収し保持する性質を有する。したがって、吸収体3の素材は、この体液吸収・保持性を発現するものであれば足りる。例えば、綿状パルプや合成パルプなどのパルプ単体からなるものや、フラッフ状パルプ中に、粒状粉などとされた吸収性ポリマーが混入されたものなどの、公知の素材を例示することができる。また、このうちのパルプの原料繊維は、特に限定されず、例えば、機械パルプ、化学パルプ、溶解パルプ等の木材から得られるセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維などを例示することができる。ただし、セルロース繊維の原材料となる木材は、広葉樹より針葉樹の方が、繊維長が長いため、機能及び価格の面で好ましい。
さらに、吸収体3は、セルロースアセテート等のトウからなる繊維集合体で形成することや、このトウからなる繊維集合体内に吸収性ポリマーを移動させて得た吸収材で形成することもできる。
(セカンドシート4)
セカンドシート4は、体液を拡散し透過する性質を有する。したがって、セカンドシート4の素材は、この体液拡散・透過性を発現するものであれば足り、例えば、表面シート1と同様の素材などを例示することができる。ただし、例えば、スパンレース、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙であると、好ましいものとなる。また、セカンドシート4は、表面シート1よりも体液の透過性がよいものが特に好ましく、表面シート1よりも繊維密度が小さい、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ナイロン、レーヨン、ビニロン、アクリル等からなる不織布であると、特に好ましいものとなる。
(被包シート5)
被包シート5は、体液を透過する性質を有する。したがって、表面シート1やセカンドシート4として例示したのと同様の素材を例示することができる。
本発明は、例えば、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等の吸収性物品及びその製造方法として、適用可能である。
吸収性物品の平面図である。 図1のI−I線断面図である。 表面シートの拡大図である(一部)。 図3のII−II線断面図である(一部)。 従来のエンボスロールの正面図である。 従来の吸収性物品の断面模式図である(要部)。 本形態のエンボスロールの正面図である。 本形態の凸ロールの平面図である。 図8のIII−III線断面図である。 本形態の凹ロールの平面図である。 図10のIV−IV線断面図である。 本形態の凸ロール及び凹ロールを付き合わせた状態の平面図である。 図12のV−V線断面図である。 本形態の凸ロールの平面図である。 図14のVI−VI線断面図である。 本形態の凹ロールの平面図である。 図16のVII−VII線断面図である。 図16のVIII−VIII線断面図である。 本形態の凸ロール及び凹ロールを付き合わせた状態の平面図である。 図19のIX−IX線断面図である。 図19のX−X線断面図である。
符号の説明
1…表面シート、2…裏面シート、3…吸収体、4…セカンドシート、5…被包シート、6…ヒートエンボス、10…紙おむつ、31,111…凸ロール、32,112…凹ロール、33,113…凸部、34,114…凹部、35…凸部間、36…格子状部、40,110…エンボスロール、100…吸収性物品(使い捨て紙おむつ等)、101…表面シート、102…吸収体。
本発明は、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等の吸収性物品及びその製造方法に関するものである。より詳しくは、表面シート、吸収体が、この順に備えられた吸収性物品及びその製造方法に関するものである。
この種の吸収性物品としては、(1)吸収体の表面が表面シートで覆われたものや、(2)この改良形態として、体液の拡散性向上などが図られた、表面シートと吸収体との間にセカンドシートが介在されたもの、(3)この改良形態として、表面シートのよれ防止などが図られた、表面シートとセカンドシートとがホットメルト等の接着剤で接着されたもの、などがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
しかしながら、これら(1)〜(3)の吸収性物品においては、表面シートが使用者の肌と擦れることになるため、かぶれ等の肌荒れが生じ易い。
一方、この種の吸収性物品の製造方法としては、図5に示すように、ロール表面111aに凸部113が複数設けられた凸ロール111と、ロール表面112aに凸部113が嵌入する凹部114が複数設けられた凹ロール112と、からなるエンボスロール110で、図6に示すように、表面シート101にエンボス103を付与して、このエンボス103が付与された表面シート101、吸収体102が、この順に備えられた吸収性物品100を製造する方法がある。
この従来の方法において用いるエンボスロール110は、凸ロール111と凹ロール112とが同型であり、凸部113及びこれに対応する凹部114によってエンボス103が形成され、また、相互に隣接する凸部113間及びこの凸部113間に突き当たる相互に隣接する凹部114間によって相互に隣接するエンボス103間の肌当り部101aが形成される。
しかしながら、この従来の方法によると、表面シート101は、肌当り部101aの面積、つまり、使用者の肌と接触する部位の面積が広いものとなるため、得られる吸収性物品は、かぶれ等の肌荒れが生じ易いものとなる(例えば、特許文献3参照。)。
特開2002−187228号公報 特開2003−250836号公報 特開平9−234221号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、肌との接触面積を減少させ、軟便の吸収性に優れ、肌荒れが生じにくい吸収性物品及びその製造方法を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
表面シートと、裏面シートと、これらの間に介在された吸収体とからなり、少なくとも前記表面シートに凹凸なエンボスを付与されている吸収性物品であって、
前記凹凸なエンボスは、
前記表面シートの肌当接面側から凸エンボスを肌非当接面側から凹エンボスを付与したもので、
ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールとロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールとからなり、前記嵌入時に前記凸部の周囲全体に前記凹部との間において空間が形成される異型のエンボスロールを用いて付与されている、ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項2記載の発明〕
表面シートと、裏面シートと、これらの間に介在された吸収体とからなり、少なくとも前記表面シートに凹凸なエンボスを付与されている吸収性物品であって、
前記凹凸なエンボスは、
前記表面シートの肌当接面側から凹エンボスを肌非当接面側から凸エンボスを付与したもので、
ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールとロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールとからなり、前記嵌入時に前記凸部の周囲全体に前記凹部との間において空間が形成される異型のエンボスロールを用いて付与されている、ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項3記載の発明〕
前記凹ロールは、相互に隣接する凹部の境界が格子状となっている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
〔請求項4記載の発明〕
前記凹ロールの格子状部の先端面に、幅狭の突部が設けられている、請求項3記載の吸収性物品。
〔請求項5記載の発明〕
前記凸部は、先端面が円形で先端に向かって細くなる漏斗状となっている、請求項3又は4記載の吸収性物品。
〔請求項6記載の発明〕
前記表面シートと前記吸収体との間にセカンドシートが介在され、前記表面シートと前記セカンドシートとが積層状態で前記凹凸なエンボスを付与されて貼り合わされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項7記載の発明〕
前記表面シートと前記吸収体とが積層状態で前記凹凸なエンボスを付与されて貼り合わされている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(請求項1〜7の参考となる作用効果
・ 表面シートにエンボスが付与されており、しかも、このエンボスが凹凸な又は凸とフラットなものであると、使用者の肌との接触面積が減る。したがって、肌荒れが生じにくくなる。
・ エンボスが、表面シート及びセカンドシートに積層状態で付与されて、これにより、表面シートとセカンドシートとが貼り合わされていると、セカンドシート上において表面シートがよれることがなくなるため、表面シートのよれを原因とする肌荒れが生じにくくなる。
・ エンボスが、表面シート及びセカンドシートに積層状態で付与されて、これにより、表面シートとセカンドシートとが貼り合わされていると、表面シートとセカンドシートとを接着剤で接着する必要がなくなるため、接着剤によって表面シートがごわつくのが防止され、表面シートのごわつきを原因とする肌荒れが生じにくくなる。
・ エンボスが、表面シート、セカンドシート及び吸収体に積層状態で付与されて、これにより、表面シート、セカンドシート及び吸収体が貼り合わされていると、表面シート及びセカンドシートと吸収体とを接着剤で接着する必要がなくなるため、接着剤によって表面シート及びセカンドシートがごわつくのが防止され、表面シート及びセカンドシートのごわつきを原因とする肌荒れが生じにくくなる。
・ 表面シートにエンボスが付与されているので、表面シートのフラット性が減り、したがって、尿・軟便の表面シート上での拡散が減る。
・ エンボスの深さが、このエンボスを付与された部材の厚み計(各部材の厚みを足した厚み)以上とされているので、表面シートの凹凸が鮮明になる。
・ エンボスの面積が、表面シート及びセカンドシートの積層面積(積層関係にある部位の面積)の5%以上とされているので、尿又は軟便が拡散するほとんどの部分にエンボスが入っていることになる。
・ エンボスが、表面シート側からセカンドシート側に向かって細くなる漏斗状とされているので、エンボスの中に尿や軟便が溜まる。したがって、肌と尿や軟便との接触が減る。
・ エンボスが、表面シート側からセカンドシート側に向かって細くなる漏斗状とされているので、表面シートから下層に吸収された尿や軟便が下層から戻りにくくなっている。したがって、荷重下の逆戻りが防止される。
・ エンボスロールを40〜250℃に加熱してエンボスすることで、良好なエンボスパターンを付与することができる。
〔請求項8記載の発明〕
ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールと、ロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールと、からなるエンボスロールで、表面シートを含む単層又は複数層からなるシートに凹凸なエンボスを付与し、この凹凸なエンボスが付与されたシートを備えた吸収性物品を製造する方法であって、
前記エンボスロールとして、前記嵌入時に前記凸部の周囲全体に前記凹部との間において空間が形成される異型のものを用いる、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
〔請求項9記載の発明〕
前記エンボスロールとして、前記凸部の先端面が円形で先端に向かって細くなる漏斗状の凸ロールと、相互に隣接する凹部の境界が格子状の凹ロールと、からなるものを用いる、請求項8記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項10記載の発明〕
前記凸ロール及び前記凹ロールに熱を加える場合において、
0.01mm<=前記凸ロールと前記凹ロールとが最も接近する部位でのクリアランス<=エンボス対象の厚み計<=3.0mmの関係を満たすようにする、請求項8又は請求項9記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項11記載の発明〕
前記凸ロール及び前記凹ロール間に、前記表面シートを含む単層又は複数層からなるシートを100〜250m/分で通し、前記凸ロール及び前記凹ロール間の油圧を15〜60kgfにする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項12記載の発明〕
40℃<前記凸ロールのロール表面温度<前記凹ロールのロール表面温度<250℃となるように、前記凸ロール及び前記凹ロールに熱を加える、請求項8〜11のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項13記載の発明〕
前記表面シートを含む単層又は複数層からなるシートを、前記凸ロール上を通し前記凹ロールでニップして貼り合わせる、請求項8〜12のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
〔請求項14記載の発明〕
前記エンボスロールとして、エンボス付与部位の側方はニップしないものを用いる、請求項8〜13のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
(請求項8〜14の参考となる作用効果)
この効果は、後述する。
本発明によると、肌荒れが生じにくい吸収性物品及びその製造方法となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、表面シートにエンボスが付与された形態(セカンドシートが存在しない形態も含む。)、表面シート及びセカンドシートにエンボスが付与された形態、表面シート、セカンドシート及び吸収体にエンボスが付与された形態のいずれをも含む。以下では、実施の形態として、表面シート及びセカンドシートにエンボスが付与された形態(セカンドシートが存在する形態)について説明するが、もちろん、これに限定する趣旨ではない。
〔用途〕
本発明の吸収性物品としては、例えば、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等を例示することができる。以下、本実施の形態では、吸収性物品が、使い捨て紙おむつである場合を例に説明する。
〔使い捨て紙おむつ〕
{ HYPERLINK "http://www8.ipdl.ncipi.go.jp/Tokujitu/tjitemdrw.ipdl?N0000=235&N0500=4E_N/;%3e9=;769:///&N0001=50&N0552=9&N0553=000003" \t "tjitemdrw" , 図1}及び図2に示すように、本実施の形態の使い捨て紙おむつ10は、表面シート1と、裏面シート2と、これらのシート1,2の間に介在された吸収体3と、この吸収体3と表面シート1との間に介在されたセカンドシート4と、から主になる。
表面シート1及び裏面シート2は、本紙おむつ10の平面外形と同じ形状とされており、その前後端部及び両側端部が、吸収体3の前後端縁又は両側端縁よりも前後方又は側方へ延出している。この表面シート1及び裏面シート2の側方への延出は、特に、長手方向前後端部において、長くなっている。この長く延出した部位には、例えば、図示しない止着テープ等が取り付けられる。また、表面シート1及び裏面シート2は、かかる延出部において、接合されている。この接合の方法は、特に限定されない。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。一方、吸収体3は、その全体が、クレープ紙やティシュペーパー等からなる被包シート5によって、被包されている。この被包によって、吸収体3の形状が保持される。
本形態の紙おむつ10は、表面シート1及びセカンドシート4が、ホットメルト等の接着剤で貼り合わされていない。図3及び図4に示すように、表面シート1及びセカンドシート4が、ヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方のエンボス6を、積層状態で付与されることによって、貼り合わされている。したがって、接着剤によって、表面シート1がごわごわしてしまい、肌荒れが生じ易くなる、との問題が生じない。また、エンボス6の付与により、表面シート1とセカンドシート4とが密着し、これらのシート1,4間に空隙が形成されてしまうことがなくなる。したがって、体液は直ちに吸収体3に吸収されることになり、かかる空隙に体液が留まり、この留まった体液が表面シート1を介して逆戻りするおそれがなくなる。なお、表面シート1及びセカンドシート4は、ホットメルト等の接着剤で貼り合わせることもできるが、その場合は、エンボスを付与しても表面シート1から接着剤がしみ出してこない、例えば、主成分:スチレン‐ブタジエン‐スチレンブロック共重合体、添加分:紫外線吸収剤添加、(臭気の原因となる)ロジン無添加、揮発分:2.0%以下、灰分:0.5%以下、150℃融解粘度:5000±1500mPa・s(JIS K‐6862‐1984に準拠)、軟化度:84.0±7.0℃(JIS K‐6863‐1994に準拠)のホットメルト接着剤を使用するのが好ましい。
本形態において、エンボス6は、凹凸又は凸とフラットとなっている。したがって、表面シート1と使用者の肌との接触面積が減り、肌荒れが防止される。
本形態のエンボス6は、以上の要件を満たす限り、形状,深さ、ピッチ等を、適宜設計変更することができる。ただし、エンボス6の深さLは、表面シート1及びセカンドシート4の厚み計(表面シート1の厚みMとセカンドシート4の厚みNとを足した厚み。なお、表面シート1のみにエンボス6を付与した場合は、表面シート1の厚みで、表面シート1、セカンドシート4及び吸収体3にエンボス6を付与した場合は、表面シート1の厚みMとセカンドシート4の厚みNと吸収体の厚みとを足した厚みである。)以上とされているのが好ましい。エンボスの形状を鮮明に入れ、形状を保持するためである。例えば、表面シート1の厚みMが0.1〜0.7mm、セカンドシート4の厚みNが0.1〜1.0mmの場合は、エンボス6の深さLを0.2〜1.7mm、好ましくは0.25〜4.0mmとすることができる。
また、エンボス6の面積は、表面シート1及びセカンドシート4の積層面積(積層関係にある部位の面積)の5〜100%とされているのが好ましく、25〜80%とされているのがより好ましい。エンボス6の面積が、表面シート1及びセカンドシート4の積層面積の5%以上とされていると、尿や軟便の表面シート1での拡散が減る。なお、図1に示すように、セカンドシート4が表面シート1で覆われている本形態では、エンボス面積100%の場合の積層面積は、セカンドシート4の面積と同じである。
さらに、エンボス6は、図4に示すように、表面シート1側からセカンドシート4側に向かって細くなる漏斗状とされているのが好ましい。ヒートエンボス6が、表面シート1側からセカンドシート4側に向かって細くなる漏斗状とされていると、ヒートエンボス6の中に尿や軟便が溜まる。したがって、肌と尿や軟便との接触が減る。また、エンボス6が、表面シート1側からセカンドシート4側に向かって細くなる漏斗状とされていると、表面シート1から下層に吸収された尿や軟便が下層から戻りにくくなる。したがって、荷重下の逆戻りが防止される。
エンボス6を漏斗状とする場合は、直径Dを1.0〜5.0mm、好ましくは1.8〜3.6mm、ピッチPを1.0〜5.0mm、好ましくは2.5〜3.5mmとすることができる。
また、エンボス6は、漏斗状とするか否かに関わらず、ヒートエンボスとする場合、40〜250℃で付与されているのが好ましく、80〜250℃で付与されているのがより好ましい。エンボス温度が40℃未満であると、十分なエンボスパターンが入らず、250℃を超えるとシートが硬くなる。また、ヒートエンボスが80℃以上で付与されていると、CO−PPなどの融点の低い繊維が完全に溶けるわけではなく、表面層が溶け、表面層と表面層とが接着する。また、ヒートエンボスが250℃以下で付与されていると、PET、アセテートなどの融点が高い素材なども表面層のみが溶け、繊維間同士が接着する。
柔らかいシートを得るために、エンボスを付与するシートの原料繊維には、ポリオレフィン、特にポリエチレンやポリプロピレンが好適に用いられるが、これらの樹脂は融点が100〜170℃の温度範囲にあるものが一般的であるため、これらの樹脂を原料とする繊維、またはこれらの樹脂を複合した繊維により形成された不織布にエンボスを付与する場合は、エンボス温度は80〜180℃で付与するのが好ましい。また、表面シートとセカンドシートの良好な接着と柔らかさを両立する上では、100〜130℃で付与されているのが特に好ましい。
〔使い捨て紙おむつの製造方法〕
本形態の製造方法においては、図7に示すような、ロール表面に凸部33が複数設けられた凸ロール31と、ロール表面に凸部33が嵌入する凹部34が複数設けられた凹ロール32と、からなるエンボスロール40で、表面シート1及びセカンドシート4にエンボスを付与する。そして、エンボスロール40として、凸ロール31と凹ロール32とが異型のものを用いる。これにより、表面シート1及びセカンドシート4は、使用者の肌と接触する部位の面積が狭いものとなるため、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、かぶれ等の肌荒れが生じにくいものとなる。ここで、凸ロール31と凹ロール32とが異型であるとは、凸ロール31のパターン形状と凹ロール32のパターン形状とが異なる(一方のロールがプレーン(フラット)であってもよい。)ことをいう。
本形態においては、凸ロール31と凹ロール32とが、それぞれどのよう形状で異型となっているかは、特に限定されない。ただし、図8及び図9に示すように、凸部33が、例えば、先端面は、円形、楕円形、正方形、長方形、菱形等の、図示例では菱形である逆すり鉢状で、かつ、図10及び図11に示すように、相互に隣接する凹部34の境界が格子状(格子状部36)となっているのが好ましい。この形態によると、凸ロール31及び凹ロール32のニップ状態が、図12及び図13に示すようになるため(なお、図13においては、凸ロール31を点線で示しているが、これは凸ロール31と凹ロール32とを明確に区別するためであり、陰線とする趣旨ではない。)、表面シート1及びセカンドシート4に、凸部33及びこれと対応する凹部34によって形成されたカップ部と、相互に隣接する凸部間35及びこの凸部間35に嵌入する格子状部36によって形成された肌当り部と、を有するエンボスが付与される。したがって、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、カップ部によって尿や軟便が保持される、肌当り部によって尿や軟便の拡散が阻止される、使用者の肌と接触する部位が肌当り部のみとなり、肌との接触面積が狭くなるため、肌荒れが生じにくくなる、カップ部及び肌当り部によってワッフル調となるため、柔らか感を与える、ものとなる。
また、凸ロール31と凹ロール32とが異型となっている形態としては、図14及び図15に示すように、凸部33が、例えば、先端面は、円形、楕円形、正方形、長方形、菱形等の、図示例では円形である逆すり鉢状で、かつ、図16〜18に示すように、相互に隣接する凹部34の境界が稜線状等の格子状(格子状部36)となっており、この格子状部36の先端面に幅狭の突部37が設けられた形態も、好ましいものとして例示することができる。本形態によると、凸ロール31及び凹ロール32のニップ状態が、図19〜21に示すようになる(なお、図20及び図21においては、凸ロール31を点線で示しているが、これは凸ロール31と凹ロール32とを明確に区別するためであり、陰線とする趣旨ではない。)。したがって、表面シート1及びセカンドシート4に形成されるエンボスは、先の形態と同様に、凸部33及びこれと対応する凹部34によって形成されたカップ部、及び、相互に隣接する凸部間35及びこの凸部間35に嵌入する格子状部36によって形成された肌当り部と、を有するものになり、先の形態と同様の作用効果を有するものとなる。加えて、本形態では、格子状部36の先端面に幅狭の突部37が設けられているため、肌当り部がより狭いものとなり、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、肌との接触面積がより狭くなって、一段と肌荒れが生じくいものとなる。また、同様に、本形態では、格子状部36の先端面に幅狭の突部37が設けられているため、肌当り部がより鮮明に付与されることになり、得られる使い捨て紙おむつ10等の吸収性物品は、一段とワッフル調の柔らか感を与えるものとなる。さらに、凹凸を逆パターンにすれば、凸部33のみが肌と接するようになるため、肌との接触面積が減り、ふっくら柔らかいキルト調のパターンとすることができる。
本形態において、エンボスを付与するにあたっては、30mm<=エンボスを付与する幅<=セカンドシート4の幅<=120mm<=表面シート1の幅<=250mmの関係を満たすようにするのが好ましく、70mm<=エンボスを付与する幅<=セカンドシート4の幅<=90mm<=表面シート1の幅<=180mmの関係を満たすようにするのがより好ましい。エンボスを付与する幅が30mm未満であると、エンボス効果(便吸収・肌面積)が得られにくく、表面シート1とセカンドシート4との接着強度が実使用に耐えられなくなる(剥がれる)。セカンドシート4の幅が120mmを超えると、他シートの接着部位の強度が落ち好ましくない。表面シート1の幅が120mm未満であると、表面シート1に他シート(ギャザーシートなど)を接着できなくなり、また、接着性も弱く好ましくない。表面シート1の幅が250mmを超えると、吸収体3に巻き込ますか、カットするかしかなく、無駄な資材となる。
また、本形態においては、0.10mm<=表面シート1の厚み<=セカンドシート4の厚み<=2.50mmで、かつ、15g/m2<=表面シート1の目付け<=セカンドシート4の目付け<=80g/m2の関係を満たすようにするのが好ましく、0.15mm<=表面シート1の厚み<=セカンドシート4の厚み<=2.85mmで、かつ、20g/m2<=表面シート1の目付け<=セカンドシート4の目付け<=40g/m2の関係を満たすようにするのがより好ましい。表面シート1の厚みが0.15mm未満であると、不織布自体の製造が困難であり、また、疎密や濃淡ムラによりエンボスの見栄えに悪影響を与える。表面シート1の厚みがセカンドシート4の厚みを超えると、表面シート1に尿や便を保持し、吸収体3へのひきこみを悪くするおそれがある。セカンドシート4の厚みが2.35mmを超えると、目付けがあがりコストアップとなる。また、表面シート1の目付けが15g/m2未満であると、不織布自体の製造が困難であり、また、疎密や濃淡ムラによりエンボスの見栄えに悪影響を与える。表面シート1の目付けがセカンドシート4の目付けを超えると、表面シート1に尿や便を保持し、吸収体3へのひきこみを悪くするおそれがある。セカンドシート4の目付けが80g/m2を超えると、目付けがあがりコストアップとなる。さらに、表面シート1及びセカンドシート4の厚み及び目付けを同時に限定するのは、エンボスの見栄えと吸収性とのバランスをとるためである。
本形態において、エンボスを付与するにあたって、凸ロール31及び凹ロール32に熱を加える場合においては、0.01mm<=凸ロール31と凹ロール32とのクリアランス<=表面シート1及びセカンドシート4の厚み計(表面シート1の厚みMとセカンドシート4の厚みNとを足した厚み。)<=3.0mmの関係を満たすようにするのが好ましく、0.05mm<=凸ロール31と凹ロール32とのクリアランス<=表面シート1及びセカンドシート4の厚み計<=2.50mmの関係を満たすようにするのがより好ましい。クリアランスが0.01mm未満であると、表面シート1及びセカンドシート4全体に熱が加わるため、両シート1,4が溶けて硬くなるおそれがある。また、高速で製造する場合においては、振動により凸ロール31と凹ロール32が互いに干渉し合い、異音の発生や設備部品の破損に至ることもある。クリアランスが表面シート1及びセカンドシート4の厚み計を超えると、エンボスパターンがはいらない。クリアランスが3.0mmを超えると、エンボスが鮮明に付与されず、また、表面シート1及びセカンドシート4がヒートシールされないおそれがある。
また、エンボスを付与するにあたって、凸ロール31及び凹ロール32間に、表面シート1及びセカンドシート4を100〜250m/分で通す場合においては、凸ロール31及び凹ロール32間の油圧を15〜60kgfにするのが好ましく、20〜40kgfにするのがより好ましい。油圧を15kgf以上にするのは、エンボス付与装置の振動によってエンボスロール40にブレが生じ、設計どおりにエンボスが付与されなくなるのを回避するためである。他方、油圧を60kgf以下にするのは、エンボス付与装置の機械負荷を取り除き寿命延命を図るためである。
以上のように凸ロール31及び凹ロール32に熱を加えるにあたっては、80℃<凸ロール31のロール表面温度<凹ロール32のロール表面温度<250℃となるようにするのが好ましい。凸ロール31のロール表面温度が凹ロール32のロール表面温度以上であると、格子のパターンが入る前に凸パターンが鮮明になり過ぎて硬くなる。
また、凸ロール31及び凹ロール32のロール表面温度をいかなる温度とするかに関わらず、表面シート1の構成素材とセカンドシート4の構成素材とは、同一とするのが好ましい。ヒートシール力が増すためである。ここで、構成素材の同一性とは、原料(例えば、ポリエステル製、ポリエチレン製等。)や、構成繊維の太さ(デニール)・繊維長、製法(例えば、スパンボンド、メルトブローン等。)などが、広く同一であるか否かを意味する。
エンボスの付与、表面シート1及びセカンドシート4の貼り合わせは、図7に示すような、凸ロール31が上側に、凹ロール32が下側に配置されたエンボスロール40を用いて行うことができるが、例えば、凸ロール31が下側に、凹ロール32が上側に配置されたエンボスロールを用い、表面シート1及びセカンドシート4を、凸ロール31上を通し凹ロール32でニップして行うのも好ましい形態である。この形態によると、凸ロール31によって表面シート1及びセカンドシート4を持ち上げ、凹ロール32によってシールすることになるため、表面シート1及びセカンドシート4がふっくらし、柔らかさを有するものとなる。
また、エンボス付与にあたっては、エンボスロールとして、エンボス付与部位の側方はニップしないものを用いるのが好ましい。表面シート1やセカンドシート4のエンボス付与部位の側方に、シワが入るのを防止する趣旨である。エンボス付与部位の側方をニップしないための、具体的な形状は、特に限定されない。例えば、凸ロール31及び凹ロール32を、エンボス付与部位と同じ幅とすることや、図7に示すように、凸ロール31及び凹ロール32の少なくともいずれか一方を、エンボス付与部位の側方31Aにおいて、細径とすることなどができる。
〔各部材の素材等〕
(表面シート1)
表面シート1は、尿や血液等の体液を透過する性質を有する。したがって、表面シート1の素材は、この体液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかを、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、本表面シート1は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートが積層されてなる積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート1は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(裏面シート2)
裏面シート2は、体液を透過しない性質を有する。したがって、裏面シート2の素材は、この体液不透過性を発現するものであれば足り、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで体液不透過性の裏面シート2が構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
(吸収体3)
吸収体3は、体液を吸収し保持する性質を有する。したがって、吸収体3の素材は、この体液吸収・保持性を発現するものであれば足りる。例えば、綿状パルプや合成パルプなどのパルプ単体からなるものや、フラッフ状パルプ中に、粒状粉などとされた吸収性ポリマーが混入されたものなどの、公知の素材を例示することができる。また、このうちのパルプの原料繊維は、特に限定されず、例えば、機械パルプ、化学パルプ、溶解パルプ等の木材から得られるセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維などを例示することができる。ただし、セルロース繊維の原材料となる木材は、広葉樹より針葉樹の方が、繊維長が長いため、機能及び価格の面で好ましい。
さらに、吸収体3は、セルロースアセテート等のトウからなる繊維集合体で形成することや、このトウからなる繊維集合体内に吸収性ポリマーを移動させて得た吸収材で形成することもできる。
(セカンドシート4)
セカンドシート4は、体液を拡散し透過する性質を有する。したがって、セカンドシート4の素材は、この体液拡散・透過性を発現するものであれば足り、例えば、表面シート1と同様の素材などを例示することができる。ただし、例えば、スパンレース、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙であると、好ましいものとなる。また、セカンドシート4は、表面シート1よりも体液の透過性がよいものが特に好ましく、表面シート1よりも繊維密度が小さい、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ナイロン、レーヨン、ビニロン、アクリル等からなる不織布であると、特に好ましいものとなる。
(被包シート5)
被包シート5は、体液を透過する性質を有する。したがって、表面シート1やセカンドシート4として例示したのと同様の素材を例示することができる。
本発明は、例えば、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等の吸収性物品及びその製造方法として、適用可能である。
吸収性物品の平面図である。 図1のI−I線断面図である。 表面シートの拡大図である(一部)。 図3のII−II線断面図である(一部)。 従来のエンボスロールの正面図である。 従来の吸収性物品の断面模式図である(要部)。 本形態のエンボスロールの正面図である。 本形態の凸ロールの平面図である。 図8のIII−III線断面図である。 本形態の凹ロールの平面図である。 図10のIV−IV線断面図である。 本形態の凸ロール及び凹ロールを付き合わせた状態の平面図である。 図12のV−V線断面図である。 本形態の凸ロールの平面図である。 図14のVI−VI線断面図である。 本形態の凹ロールの平面図である。 図16のVII−VII線断面図である。 図16のVIII−VIII線断面図である。 本形態の凸ロール及び凹ロールを付き合わせた状態の平面図である。 図19のIX−IX線断面図である。 図19のX−X線断面図である。
符号の説明
1…表面シート、2…裏面シート、3…吸収体、4…セカンドシート、5…被包シート、6…ヒートエンボス、10…紙おむつ、31,111…凸ロール、32,112…凹ロール、33,113…凸部、34,114…凹部、35…凸部間、36…格子状部、40,110…エンボスロール、100…吸収性物品(使い捨て紙おむつ等)、101…表面シート、102…吸収体。

Claims (21)

  1. 表面シート、吸収体を、この順に備えられた吸収性物品であって、
    前記表面シートが、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方を付与されている、ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 表面シート、セカンドシート、吸収体を、この順に備えられた吸収性物品であって、
    前記表面シート及び前記セカンドシートが、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方を、積層状態で付与されて、貼り合わされている、ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 表面シート、セカンドシート、吸収体を、この順に備えられた吸収性物品であって、
    前記表面シート、前記セカンドシート及び前記吸収体が、凹凸な又は凸とフラットなヒートエンボス及び超音波エンボスの少なくとも一方を、積層状態で付与されて、貼り合わされている、ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 前記エンボスの深さが、このエンボスを付与された部材の厚み計以上とされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記エンボスの面積が、前記表面シート及び前記セカンドシートの積層面積の50〜100%とされている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記ヒートエンボスが、前記表面シート側から前記セカンドシート側に向かって細くなる漏斗状とされている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記ヒートエンボスは、40〜250℃で付与されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールと、ロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールと、からなるエンボスロールで、表面シートにエンボスを付与して、このエンボスが付与された表面シート、吸収体が、この順に備えられた吸収性物品を製造する方法であって、
    前記エンボスロールとして、前記凸ロールと前記凹ロールとが異型のものを用いる、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  9. 前記エンボスロールとして、前記凸部が逆すり鉢状の凸ロールと、相互に隣接する凹部の境界が格子状の凹ロールと、からなるものを用いて、
    前記凸部及びこれと対応する前記凹部によって形成されたカップ部と、相互に隣接する凸部間及びこの凸部間に嵌入する前記格子状部によって形成された肌当り部と、を有するエンボスを付与する、請求項8記載の吸収性物品の製造方法。
  10. ロール表面に凸部が複数設けられた凸ロールと、ロール表面に前記凸部が嵌入する凹部が複数設けられた凹ロールと、からなるエンボスロールで、表面シート及びセカンドシートにエンボスを付与して、このエンボスが付与された表面シート及びセカンドシート、吸収体が、この順に備えられた吸収性物品を製造する方法であって、
    前記エンボスロールとして、前記凸ロールと前記凹ロールとが異型のものを用いる、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  11. 前記エンボスロールとして、前記凸部が逆すり鉢状の凸ロールと、相互に隣接する凹部の境界が格子状の凹ロールと、からなるものを用いて、
    前記凸部及びこれと対応する前記凹部によって形成されたカップ部と、相互に隣接する凸部間及びこの凸部間に嵌入する前記格子状部によって形成された肌当り部と、を有するエンボスを付与する、請求項10記載の吸収性物品の製造方法。
  12. 前記表面シートと前記セカンドシートとを、接着剤によって接着してもよい、請求項10又は請求項11記載の吸収性物品の製造方法。
  13. 30mm<=前記エンボスを付与する幅<=前記セカンドシートの幅<=120mm<=前記表面シートの幅<=250mmの関係を満たすようにする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  14. 0.10mm<=前記表面シートの厚み<=前記セカンドシートの厚み<=2.50mmで、かつ、15g/m2<=前記表面シートの目付け<=前記セカンドシートの目付け<=80g/m2の関係を満たすようにする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  15. 前記凸ロール及び前記凹ロールに熱を加える場合において、
    0.01mm<=前記凸ロールと前記凹ロールとのクリアランス<=前記表面シート及び前記セカンドシートの厚み計<=3.0mmの関係を満たすようにする、請求項10〜14のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  16. 前記凸ロール及び前記凹ロール間に、前記表面シート及び前記セカンドシートを100〜250m/分で通す場合において、前記凸ロール及び前記凹ロール間の油圧を15〜60kgfにする、請求項10〜15のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  17. 40℃<前記凸ロールのロール表面温度<前記凹ロールのロール表面温度<250℃となるように、前記凸ロール及び前記凹ロールに熱を加える、請求項10〜16のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  18. 前記表面シートの素材構成と前記セカンドシートの素材構成とを、同一とする、請求項17記載の吸収性物品の製造方法。
  19. 前記表面シート及び前記セカンドシートを、前記凸ロール上を通し前記凹ロールでニップして貼り合わせる、請求項10〜18のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  20. 前記エンボスロールとして、エンボス付与部位の側方はニップしないものを用いる、請求項10〜19のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  21. 請求項8〜20のいずれか1項に記載の方法によって製造された、ことを特徴とする吸収性物品。
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