JPWO2007034641A1 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
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Abstract

従来と比較して画像の粒状感を低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生を防止する。インクジェット記録装置1は、記録媒体Kを搬送方向Xに搬送する搬送ローラ10,10と、搬送ローラ10,10によって搬送される記録媒体Kに対して所定色相のインクを第1液滴量の液滴として吐出する複数のノズル20,…から構成される複数のノズル列21,31と、前記所定色相のインクを第1液滴量よりも少ない第2液滴量の液滴として吐出する複数のノズル40,…から構成される少なくとも1つのノズル列41とを備え、ノズル列21,31及びノズル列41は、それぞれ搬送方向Xと交差した状態で、当該搬送方向Xに互いに並んで配置され、搬送方向Xに並べられるノズル列21,31の個数は、搬送方向Xに並べられるノズル列41の個数よりも多い。

Description

本発明は、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
従来、紙や布などの記録媒体に画像を記録する装置として、記録ヘッドのノズルから記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置がある(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、このようなインクジェット記録装置においては、ノズルが目詰まりする場合や、製造誤差によってノズルの向きにずれがある場合などがあるため、ノズルから吐出するインク液滴のサイズが小さいと、画像にスジ状の欠陥が生じてしまう。一方、インク液滴のサイズが大きいと、スジ状の画像欠陥の発生を防止することはできるが、画像の粒状感が高くなってしまう。
そのため、記録ヘッドを走査して画像を記録するシリアル記録方式のインクジェット記録装置では、記録媒体の同一領域に対して記録ヘッドを複数回走査して複数のノズルで画像を記録するマルチパス印字や、1つの画素に対して大きさの異なる複数のインク液滴を吐出するマルチドロップ印字等を行うことにより、スジ状の画像欠陥の発生を防止するとともに、画像の粒状感を低くしている。
特開平11−268355号公報 特開2000−37888号公報
しかしながら、記録媒体の幅方向に延在する記録ヘッドによって画像を記録するライン記録方式のインクジェット記録装置では、スジ状の画像欠陥の発生を防止しつつ画像の粒状感を低くすることはできない。
本発明の課題は、従来と比較して画像の粒状感を低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生を防止することができるインクジェット記録装置を提供することである。
請求の範囲第1項記載の発明は、インクジェット記録装置において、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して所定色相のインクを第1液滴量の液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される複数の第1ノズル列と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して前記所定色相のインクを前記第1液滴量よりも少ない第2液滴量の液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
前記搬送方向に並べられる前記第1ノズル列の個数は、前記搬送方向に並べられる前記第2ノズル列の個数よりも多いことを特徴とする。
なお、色相とは色合いのことであり、彩度や明度が異なる場合、例えばインク中の色材料の含有量が異なる場合にも、色相は同一であるものとする。
請求の範囲第2項記載の発明は、インクジェット記録装置において、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して所定色相のインクを第1液滴量の液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される少なくとも1つの第1ノズル列と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して前記所定色相のインクを前記第1液滴量よりも少ない第2液滴量の液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
前記第1ノズル列の最大記録率は、前記第2ノズル列よりも高いことを特徴とする。
ここで、最大記録率とは、記録媒体を仮想画素で区分した場合に、単位面積内の全仮想画素数に対する、インクの吐出されるべき仮想画素数の最大比率である。
請求の範囲第3項記載の発明は、請求の範囲第1項または第2項記載のインクジェット記録装置において、
前記第1ノズル列から吐出されるインクの単位体積当たりの色材料の第1含有量は、
前記第2ノズル列から吐出されるインクの単位体積当たりの色材料の第2含有量よりも大きいことを特徴とする。
請求の範囲第4項記載の発明は、インクジェット記録装置において、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり第1含有量の色材料を含有する所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される複数の第1ノズル列と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり前記第1含有量よりも少ない第2含有量の色材を含有する前記所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
前記搬送方向に並べられる前記第1ノズル列の個数は、前記搬送方向に並べられる前記第2ノズル列の個数よりも多いことを特徴とする。
請求の範囲第5項記載の発明は、インクジェット記録装置において、
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり第1含有量の色材料を含有する所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される少なくとも1つの第1ノズル列と、
前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり前記第1含有量よりも少ない第2含有量の色材を含有する前記所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
前記第1ノズル列の最大記録率は、前記第2ノズル列よりも高いことを特徴とする。
請求の範囲第6項記載の発明は、請求の範囲第1項〜第5項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記複数の第1ノズルは、
前記搬送方向と交差する交差方向にピッチpで配列されて前記第1ノズル列をn個(nは2以上の整数)構成し、
これらn個の第1ノズル列のうち、(n−1)個の第1ノズル列は、残り1個の第1ノズル列に対して前記交差方向にp/nずつオフセットされていることを特徴とする。
請求の範囲第7項記載の発明は、請求の範囲第1項〜第6項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1ノズル列および第2ノズル列より光硬化性のインクを吐出し、吐出されたインクが記録媒体に着弾する領域に光照射装置を設けることを特徴とする。
請求の範囲第8項記載の発明は、請求の範囲第7項に記載のインクジェット記録装置において、
複数の第1ノズル列の間に介在し、前記第1ノズル列より吐出されたインクが記録媒体に着弾する領域に光照射装置を設けることを特徴とする。
請求の範囲第9項記載の発明は、請求の範囲第1項〜第8項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
シアンの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と、
マゼンダの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と、
イエローの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列と、
ブラックの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列とを備えることを特徴とする。
請求の範囲第10項記載の発明は、請求の範囲第9項に記載のインクジェット記録装置において、
異なる色相のインクを吐出するノズル列の間に介在し、前記第1ノズル列より吐出されたインクが記録媒体に着弾する領域に光照射装置を設けることを特徴とする。
請求の範囲第1項〜第10項の何れか一項に記載の発明によれば、従来と比較して画像の粒状感を低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生を防止することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。 記録ヘッド及び照射装置の下面図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。 記録ヘッド及び照射装置の下面図である。 ノズル列の最大記録率を説明するための図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C インクジェット記録装置
9 照射装置
10 搬送ローラ(搬送装置)
20,23 ノズル(第1ノズル)
21,22,24,25 ノズル列(第1ノズル列)
31,32,34,35 ノズル列(第1ノズル列)
40,43 ノズル(第2ノズル)
41,42,44,45 ノズル列(第2ノズル列)
K 記録媒体
X 搬送方向
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置1の概略構成を示す平面図である。
この図に示すように、インクジェット記録装置1は、本発明における搬送装置として搬送ローラ10,10を備えている。
搬送ローラ10,10は、記録媒体Kを搬送方向Xに搬送するものであり、それぞれ記録媒体Kの幅方向Yに回転軸を有している。
搬送ローラ10,10の間には、プラテン11が介在している。このプラテン11は、搬送ローラ10,10によって搬送される記録媒体Kを裏面側から、本実施の形態においては下方から平坦に支持するものである。
プラテン11の上方には、4つの記録ヘッド2a〜2dと、4つの記録ヘッド3a〜3dと、2つの記録ヘッド4a,4bとが、搬送方向Xにおいてこの順に配設されている。
記録ヘッド2a〜2d,記録ヘッド3a〜3dは、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック26,36を備えている。
各ヘッドブロック26,36は、図2に示すように、複数のノズル20,…を下面に有している。
これら複数のノズル20,…は、本発明における第1ノズルであり、搬送ローラ10,10によって搬送される記録媒体Kに対し、所定色相のインクを第1液滴量の液滴として吐出するようになっている。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド2a,3aのノズル20,…はブラックのインクを、記録ヘッド2b,3bのノズル20,…はシアンのインクを、記録ヘッド2c,3cのノズル20,…はマゼンダのインクを、記録ヘッド2d,3dのノズル20,…はイエローのインクを吐出するようになっている。
また、ノズル20,…は、記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第1ノズル列としてのノズル列21,31を構成している。このうち、記録ヘッド3a〜3dの各ノズル列31は、搬送方向Xにおいて記録ヘッド2a〜2dのノズル列21と並んでおり、当該ノズル列21に対して記録媒体Kの幅方向Yにp/2だけオフセットされている。
記録ヘッド4a,4bは、図1に示すように、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック46,…を備えている。
各ヘッドブロック46,…は、図2に示すように、複数のノズル40,…を下面に備えている。
これら複数のノズル40,…は、本発明における第2ノズルであり、搬送ローラ10,10によって搬送される記録媒体Kに対し、所定色相のインクを前記第1液滴量よりも少ない第2液滴量の液滴として吐出するようになっている。また、ノズル40から吐出されるインクの単位体積当たりの色材料の含有量(以下、第2含有量とする)は、前記ノズル20から吐出されるインクの単位体積当たりの色材料の含有量(以下、第1含有量とする)よりも少なくなっている。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド4aのノズル40,…はシアンの色相のインクとしてライトシアンのインクを、記録ヘッド4bのノズル40,…はマゼンダの色相のインクとしてライトマゼンダのインクを吐出するようになっている。
また、ノズル40,…は、記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第2ノズル列としてのノズル列41を構成している。
各ノズル列41は、搬送方向Xにおいて記録ヘッド2a〜2dのノズル列21と並んでいる。これにより、シアン及びマゼンダの色相のインクに関しては、搬送方向Xに並ぶノズル列41の個数、つまり、第2液滴量の液滴を吐出するノズル列数は1であり、ノズル列21,31の個数、つまり、第1液滴量の液滴を吐出するノズル列数は2となっている。一方、イエロー及びブラックの色相のインクに関しては、第1液滴量の液滴を吐出するノズル列21,31のみが搬送方向Xに並んでいるので、第2液滴量の液滴を吐出するノズル列が更に並ぶ場合と比較して、ノズル列数が少なくなり、インクジェット記録装置1が小型化されている。
以上の記録ヘッド2a〜2dと、記録ヘッド3a〜3dと、記録ヘッド4a,4bとに対して搬送方向Xの下流側には、図1に示すように、それぞれ照射装置(光照射装置)9が配設されている。これら照射装置9,…は、下方の記録媒体Kに向かって光を照射するものであり、高圧水銀ランプや低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、熱陰極管、冷陰極管、LED、無電極ランプ及びエキシマランプ等の光源90(図2参照)を備えている。
なお、記録ヘッド2a〜2d,記録ヘッド3a〜3d,記録ヘッド4a,4bと照射装置9との間には、ノズル20,40を遮光する遮光部材(図示せず)が配設されることが好ましい。
次に、本実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本実施形態に用いられるインクは、特に「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
具体的に、本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する紫外線硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを少なくとも含むものである。ただし、本実施形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
上記光硬化型(光硬化性)インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。
しかしながら、酸素による重合反応の阻害が少ない又は無いカチオン重合系インクのほうが機能性・汎用性に優れるため、本実施形態では、特に、カチオン重合系インクを用いている。
なお、本実施形態に用いられるカチオン重合系インクは、具体的に、オキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを少なくとも含む混合物であり、上記の通り、紫外線の照射により硬化する性質を具備するものである。
ところで、本実施形態に用いられるインク(ラジカル重合系インク,カチオン重合系インク及びハイブリッド型インクを含む。)は、上記の通り、紫外線の被照射により硬化するものであるが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するものであってもよい。ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波を含むものである。つまり、本実施形態に用いられるインクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを本実施形態に用いられるインクとして用いる場合は、その光を照射する光源を本発明に係る照射部として適用しなければならない。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体K」について説明する。
本実施形態に用いられる記録媒体Kとしては、通常のインクジェット記録装置に適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体Kの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。
特に、本実施形態で用いられる記録媒体Kとして、いわゆる軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸湿性の樹脂製フィルムが適用できる。樹脂製フィルムの具体的な樹脂の種類として、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ-ρ-フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が適用可能であり、さらには、これら樹脂の共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。中でも、樹脂製フィルムの樹脂の種類として、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを選択するのが、樹脂製フィルムの透明性・寸法安定性・剛性・環境負荷・コスト等の面で好ましく、2〜100μm(好ましくは6〜50μm)の厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。また、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。また、本実施形態に用いられる記録媒体Kとして、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
続いて、画像記録時のインクジェット記録装置1の動作について説明する。
まず、搬送ローラ10,10が回転することにより、記録媒体Kを搬送方向Xに搬送する。
次に、プラテン11に支持された領域の記録媒体Kに対し、記録ヘッド2a〜2d,記録ヘッド3a〜3d,記録ヘッド4a,4bがインクを吐出する。なお、シアン及びマゼンダの色相に関しては、記録ヘッド2b,2c及び記録ヘッド3b,3cのノズル列21,31と、記録ヘッド4a,4bのノズル列41とに対して、記録媒体Kの幅方向Yや搬送方向Xにおいて交互にドット形成を分担させるのが好ましい。
このとき、記録ヘッド4a,4bのノズル列41の吐出する液滴の第2液滴量よりも、記録ヘッド2a〜2d及び記録ヘッド3a〜3dのノズル列21,31の吐出する液滴の第1液滴量が多いので、ノズル列21,31で記録される各色相の領域では、ノズル列41で記録される場合と比較して大径のドットが形成され、ドットの間隔が小さくなる。また、ノズル列21,31はノズル列41よりも搬送方向に多く並んでいるので、同数だけ並んでいる場合と比較して、ノズル列21,31で記録される領域、つまりドットの間隔の小さい領域が広くなる。一方、ノズル列21,31の吐出する液滴の第1液滴量よりも、ノズル列41の吐出する液滴の第2液滴量が少ないので、ノズル列41で記録されるシアン及びマゼンダの色相の領域では、ノズル列21,31で記録される場合と比較して、小径のドットが記録される。
また、ノズル列21,31は記録媒体Kの幅方向Yにp/2ずつオフセットされているので、これらノズル列21,31で記録される各色相の領域では、ドット間を埋めるように補完的にインク液滴が着弾することとなる。
そして、記録ヘッド2a〜2d,記録ヘッド3a〜3d,記録ヘッド4a,4bの下流側で照射装置9が記録媒体Kに対して光を照射する。これにより、記録媒体Kに着弾したインクが硬化し、記録媒体Kの表面に画像が記録される。
このとき、照射装置9はノズル列21,31の間に介在するので、ノズル列21,…から吐出されるインク液滴、つまり、ノズル列41よりも多い液滴量のインク液滴が記録媒体Kの表面で繋がってしまうのが防止される。
以上のようなインクジェット記録装置1によれば、ノズル列21,31で記録される各色相の領域では、ドットの間隔を小さくすることができるため、スジ状の画像欠陥の発生を防止することができる。また、ノズル列21,31を並べることで、このような領域を広くすることができるため、スジ状の画像欠陥の発生を確実に防止することができる。また、ノズル列21,31をオフセットすることでインク液滴を補完的に着弾させることができるため、インク液滴の着弾位置のばらつきによるスジ状の画像欠陥の発生を、いっそう確実に防止することができる。
また、ノズル列41で記録されるシアン及びマゼンダの色相の領域では、小径のドットを記録することができるため、画像の粒状感を低くすることができる。また、ノズル列21,31の吐出するインク中の色材料の第1含有量よりも、ノズル列41の吐出するインク中の色材料の第2含有量が少ないので、ノズル列41によって画像のハイライト部分を記録することにより、ハイライト部分の粒状感を確実に低くすることができる。
また、ノズル列21,31の間の照射装置9によって、これらノズル列21,31からのインク液滴が記録媒体K上で繋がってしまうのを防止することができるため、光硬化型のインクジェット記録装置であっても、画像の粒状感をより低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生をより確実に防止することができる。
よって、従来と比較して画像の粒状感を低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生を防止することができる。
<第1の実施の形態の変形例>
次に、上記第1の実施の形態の変形例について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3は、本発明に係るインクジェット記録装置1Aの概略構成を示す平面図である。
この図に示すように、本変形例におけるインクジェット記録装置1Aは、4つの記録ヘッド2e〜2hと、2つの記録ヘッド4e,4fとを搬送方向Xにおいてこの順に備えている。
記録ヘッド2e〜2hは、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック27,…を備えている。図4に示すように、各ヘッドブロック27,…は複数のノズル20,…を下面に有しており、これら複数のノズル20,…は記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第1ノズル列としてのノズル列22を構成している。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド2eのノズル20,…はブラックのインクを、記録ヘッド2fのノズル20,…はシアンのインクを、記録ヘッド2gのノズル20,…はマゼンダのインクを、記録ヘッド2hのノズル20,…はイエローのインクを吐出するようになっている。
記録ヘッド4e,4fは、図3に示すように、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック47,…を備えている。
各ヘッドブロック47,…は、図4に示すように、複数のノズル40,…を下面に有しており、これら複数のノズル40,…は、記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第2ノズル列としてのノズル列42を構成している。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド4eのノズル40,…はライトシアンのインクを、記録ヘッド4fのノズル40,…はライトマゼンダのインクを吐出するようになっている。これにより、イエロー及びブラックの色相のインクに関しては、第1液滴量の液滴を吐出するノズル列22のみが搬送方向Xに並んでいるので、第2液滴量の液滴を吐出するノズル列が更に並ぶ場合と比較して、ノズル列数が少なくなり、インクジェット記録装置1Aが小型化されている。
各ノズル列42は、搬送方向Xにおいて記録ヘッド2e〜2hのノズル列22と並んでいる。また、このノズル列42は、図5に示すように、前記ノズル列22よりも低い最大記録率で画像を記録するようになっている。なお、ノズル列42の最大記録率としては、例えば50%を用いることができる。
続いて、画像記録時のインクジェット記録装置1Aの動作について説明する。
まず、搬送ローラ10,10が回転することにより、記録媒体Kを搬送方向Xに搬送する。
次に、プラテン11に支持された領域の記録媒体Kに対し、記録ヘッド2e〜2h,記録ヘッド4e,4fがインクを吐出する。なお、シアン及びマゼンダの色相に関しては、記録ヘッド2f,2gのノズル列22と、記録ヘッド4a,4bのノズル列42とに対して、記録媒体Kの幅方向Yや搬送方向Xにおいて交互にドット形成を分担させるのが好ましい。
このとき、記録ヘッド4e,4fのノズル列42の吐出する液滴の第2液滴量よりも、記録ヘッド2e〜2hのノズル列22の吐出する液滴の第1液滴量が多いので、ノズル列22で記録される各色相の領域では、ノズル列42で記録される場合と比較して大径のドットが形成され、ドットの間隔が小さくなる。また、ノズル列22はノズル列42よりも高い最大記録率で画像を記録するので、ノズル列42以下の最大記録率で画像を記録する場合と比較して、ノズル列22で記録される領域、つまりドットの間隔の小さい領域が広くなる。一方、ノズル列22の吐出する液滴の第1液滴量よりも、ノズル列42の吐出する液滴の第2液滴量が少ないので、ノズル列42で記録されるシアン及びマゼンダの色相の領域では、ノズル列22で記録される場合と比較して、小径のドットが記録される。
そして、記録ヘッド2e〜2h,記録ヘッド4e,4fの下流側で照射装置9が記録媒体Kに対して光を照射する。これにより、記録媒体Kに着弾したインクが硬化し、記録媒体Kの表面に画像が記録される。
以上のようなインクジェット記録装置1Aによっても、上記インクジェット記録装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、本変形例においては、第1液滴量のインク液滴を吐出するノズル列22を搬送方向Xに1つのみ配設することとして説明したが、2つ以上配設することとしても良い。この場合には、各ノズル列22,…の間に照射装置9を介在させることにより、ノズル列22からのインク液滴が記録媒体Kの表面で繋がるのを防止することが好ましい。また、各ノズル列を記録媒体Kの幅方向Yにp/(ノズル列数)だけオフセットすることにより、インク液滴を補完的に着弾させることが好ましい。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態におけるインクジェット記録装置1Bは、図1に示すように、4つの記録ヘッド2i〜2mと、4つの記録ヘッド3i〜3mと、2つの記録ヘッド4i,4jとを搬送方向Xにおいてこの順に備えている。
記録ヘッド2i〜2m,記録ヘッド3i〜3mは、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック28,38を備えている。
各ヘッドブロック28,38は、図2に示すように、複数のノズル23,…を下面に有している。
これら複数のノズル23,…は、本発明における第1ノズルであり、搬送ローラ10,10によって搬送される記録媒体Kに対し、単位体積当たり第1含有量の色材料を含有するインクを液滴として吐出するようになっている。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド2i,3iのノズル23,…はブラックのインクを、記録ヘッド2j,3jのノズル23,…はシアンのインクを、記録ヘッド2k,3kのノズル23,…はマゼンダのインクを、記録ヘッド2m,3mのノズル23,…はイエローのインクを吐出するようになっている。
また、ノズル23,…は、記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第1ノズル列としてのノズル列24,34を構成している。このうち、記録ヘッド3i〜3mの各ノズル列34は、搬送方向Xにおいて記録ヘッド2i〜2mのノズル列24と並んでおり、当該ノズル列24に対して記録媒体Kの幅方向Yにp/2だけオフセットされている。
記録ヘッド4i,4jは、図1に示すように、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック48,…を備えている。
各ヘッドブロック48,…は、図2に示すように、複数のノズル43,…を下面に備えている。
これら複数のノズル43,…は、本発明における第2ノズルであり、搬送ローラ10,10によって搬送される記録媒体Kに対し、単位体積当たり前記第1所定量よりも少ない第2含有量の色材を含有するインクを液滴として吐出するようになっている。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド4iのノズル43,…はライトシアンのインクを、記録ヘッド4jのノズル43,…はライトマゼンダのインクを吐出するようになっている。
また、ノズル43,…は、記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第2ノズル列としてのノズル列44を構成している。
各ノズル列44は、搬送方向Xにおいて記録ヘッド2i〜2mのノズル列24と並んでいる。これにより、シアン及びマゼンダの色相のインクに関しては、搬送方向Xに並ぶノズル列41の個数、つまり、第2含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列数は1であり、ノズル列21,31の個数、つまり、第1含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列数は2となっている。一方、イエロー及びブラックの色相のインクに関しては、第1含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列24,34のみが搬送方向に並んでいるので、第2含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列が更に並ぶ場合と比較して、ノズル列数が少なくなり、インクジェット記録装置1Bが小型化されている。
続いて、画像記録時のインクジェット記録装置1Bの動作について説明する。
まず、搬送ローラ10,10が回転することにより、記録媒体Kを搬送方向Xに搬送する。
次に、プラテン11に支持された領域の記録媒体Kに対し、記録ヘッド2i〜2m,記録ヘッド3i〜3m,記録ヘッド4i,4jがインクを吐出する。なお、シアン及びマゼンダの色相に関しては、記録ヘッド2j,2k及び記録ヘッド3j,3kのノズル列24,34と、記録ヘッド4i,4jのノズル列44とに対して、記録媒体Kの幅方向Yや搬送方向Xにおいて交互にドット形成を分担させるのが好ましい。
このとき、記録ヘッド4i,4jのノズル列44の吐出するインク中の色材料の第2含有量よりも、記録ヘッド2i〜2m及び記録ヘッド3i〜3mのノズル列24,34の吐出するインク中の色材料の第1含有量が多いので、ノズル列24,34で記録される各色相の領域では、ノズル列44で記録される場合と比較して濃いドットが形成され、ドットの間隔が視覚的に小さくなる。また、ノズル列24,34はノズル列44よりも搬送方向に多く並んでいるので、同数だけ並んでいる場合と比較して、ノズル列24,34で記録される領域、つまりドットの間隔の小さい領域が広くなる。一方、ノズル列24,34の吐出するインク中の色材料の第1含有量よりも、ノズル列44の吐出するインク中の色材料の第2含有量が少ないので、ノズル列44で記録されるシアン及びマゼンダの色相の領域では、ノズル列24,34で記録される場合と比較して、薄いドットが記録される。
また、ノズル列24,34は記録媒体Kの幅方向Yにp/2ずつオフセットされているので、これらノズル列24,34で記録される各色相の領域では、ドット間を埋めるように補完的にインク液滴が着弾することとなる。
そして、記録ヘッド2i〜2m,記録ヘッド3i〜3m,記録ヘッド4i,4jの下流側で照射装置9が記録媒体Kに対して光を照射する。これにより、記録媒体Kに着弾したインクが硬化し、記録媒体Kの表面に画像が記録される。
このとき、照射装置9はノズル列24,34の間に介在するので、ノズル列24,…から吐出されるインク液滴、つまり、ノズル列44よりも多い液滴量のインク液滴が記録媒体Kの表面で繋がってしまうのが防止される。
以上のようなインクジェット記録装置1Bによれば、ノズル列24,34で記録される各色相の領域では、ドットの間隔を視覚的に小さくすることができるため、スジ状の画像欠陥の発生を防止することができる。また、ノズル列24,34を並べることで、このような領域を広くすることができるため、スジ状の画像欠陥の発生を確実に防止することができる。また、ノズル列24,34をオフセットすることでインク液滴を補完的に着弾させることができるため、インク液滴の着弾位置のばらつきによるスジ状の画像欠陥の発生を、いっそう確実に防止することができる。
また、ノズル列44で記録されるシアン及びマゼンダの色相の領域では、薄いドットを記録することができるため、画像の粒状感を低くすることができる。また、ノズル列24,34の吐出するインク中の色材料の第1含有量よりも、ノズル列44の吐出するインク中の色材料の第2含有量が少ないので、ノズル列41によって画像のハイライト部分を記録することにより、ハイライト部分の粒状感を確実に低くすることができる。
また、ノズル列24,34の間の照射装置9によって、これらノズル列24,34からのインク液滴が記録媒体K上で繋がってしまうのを防止することができるため、光硬化型のインクジェット記録装置であっても、画像の粒状感をより低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生をより確実に防止することができる。
よって、従来と比較して画像の粒状感を低く抑えるとともに、スジ状の画像欠陥の発生を防止することができる。
<第2の実施の形態の変形例>
次に、上記第2の実施の形態の変形例について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3に示すように、本変形例におけるインクジェット記録装置1Cは、4つの記録ヘッド2n〜2rと、2つの記録ヘッド4n,4pとを搬送方向Xにおいてこの順に備えている。
記録ヘッド2n〜2rは、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック29,…を備えている。図4に示すように、各ヘッドブロック29,…は複数のノズル23,…を下面に有しており、これら複数のノズル23,…は記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第1ノズル列としてのノズル列25を構成している。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド2nのノズル23,…はブラックのインクを、記録ヘッド2pのノズル23,…はシアンのインクを、記録ヘッド2qのノズル23,…はマゼンダのインクを、記録ヘッド2rのノズル23,…はイエローのインクを吐出するようになっている。
記録ヘッド4n,4pは、図3に示すように、記録媒体Kの幅方向Yに千鳥状に配設された複数のヘッドブロック49,…を備えている。
各ヘッドブロック49,…は、図4に示すように、複数のノズル43,…を下面に有しており、これら複数のノズル43,…は、記録媒体Kの幅方向Yにピッチpで配列され、本発明における第2ノズル列としてのノズル列45を構成している。なお、本実施の形態においては、記録ヘッド4nのノズル43,…はシアンの色相のインクとしてライトシアンのインクを、記録ヘッド4pのノズル43,…はマゼンダの色相のインクとしてライトマゼンダのインクを吐出するようになっている。これにより、イエロー及びブラックの色相のインクに関しては、第1含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列25のみが搬送方向に並んでいるので、第2含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列が更に並ぶ場合と比較して、ノズル列数が少なくなり、インクジェット記録装置1Cが小型化されている。
各ノズル列45は、搬送方向Xにおいて記録ヘッド2n〜2rのノズル列25と並んでいる。また、このノズル列45は、図5に示すように、前記ノズル列25よりも低い最大記録率で画像を記録するようになっている。なお、ノズル列45の最大記録率としては、例えば50%を用いることができる。
続いて、画像記録時のインクジェット記録装置1Cの動作について説明する。
まず、搬送ローラ10,10が回転することにより、記録媒体Kを搬送方向Xに搬送する。
次に、プラテン11に支持された領域の記録媒体Kに対し、記録ヘッド2n〜2r,記録ヘッド4n,4pがインクを吐出する。なお、シアン及びマゼンダの色相に関しては、記録ヘッド2p,2qのノズル列25と、記録ヘッド4n,4pのノズル列45とに対して、記録媒体Kの幅方向Yや搬送方向Xにおいて交互にドット形成を分担させるのが好ましい。
このとき、記録ヘッド4n,4pのノズル列45の吐出するインク中の色材料の第2含有量よりも、記録ヘッド2n〜2rのノズル列25の吐出するインク中の色材料の第1含有量が多いので、ノズル列25で記録される各色相の領域では、ノズル列45で記録される場合と比較して濃いドットが形成され、ドットの間隔が視覚的に小さくなる。また、ノズル列25はノズル列45よりも高い最大記録率で画像を記録するので、ノズル列45以下の最大記録率で画像を記録する場合と比較して、ノズル列25で記録される領域、つまりドットの間隔の小さい領域が広くなる。一方、ノズル列25の吐出するインク中の色材料の第1含有量よりも、ノズル列45の吐出するインク中の第2含有量が少ないので、ノズル列45で記録されるシアン及びマゼンダの色相の領域では、ノズル列25で記録される場合と比較して、薄いドットが記録される。
そして、記録ヘッド2n〜2r,記録ヘッド4n,4pの下流側で照射装置9が記録媒体Kに対して光を照射する。これにより、記録媒体Kに着弾したインクが硬化し、記録媒体Kの表面に画像が記録される。
以上のようなインクジェット記録装置1Cによっても、上記インクジェット記録装置1Bと同様の効果を得ることができる。
なお、本変形例においては、第1含有量の色材料の含有インクを吐出するノズル列25を搬送方向Xに1つのみ配設することとして説明したが、2つ以上配設することとしても良い。この場合には、各ノズル列25,…の間に照射装置9を介在させることにより、ノズル列25からのインク液滴が記録媒体Kの表面で繋がるのを防止することが好ましい。また、各ノズル列を記録媒体Kの幅方向Yにp/(ノズル列数)だけオフセットすることにより、インク液滴を補完的に着弾させることが好ましい。
なお、上記の実施の形態においては、記録ヘッド2a〜2d等は千鳥状に配設されたヘッドブロック26等を備えることとして説明したが、直線状に配列されたヘッドブロック26等を備えることとしても良い。また、記録ヘッド2n、2p、2q、2rの間に照射装置を設けても良い。

Claims (10)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して所定色相のインクを第1液滴量の液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される複数の第1ノズル列と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して前記所定色相のインクを前記第1液滴量よりも少ない第2液滴量の液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
    前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
    前記搬送方向に並べられる前記第1ノズル列の個数は、前記搬送方向に並べられる前記第2ノズル列の個数よりも多いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して所定色相のインクを第1液滴量の液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される少なくとも1つの第1ノズル列と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して前記所定色相のインクを前記第1液滴量よりも少ない第2液滴量の液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
    前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
    前記第1ノズル列の最大記録率は、前記第2ノズル列よりも高いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求の範囲第1項または第2項記載のインクジェット記録装置において、
    前記第1ノズル列から吐出されるインクの単位体積当たりの色材料の第1含有量は、
    前記第2ノズル列から吐出されるインクの単位体積当たりの色材料の第2含有量よりも多いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり第1含有量の色材料を含有する所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される複数の第1ノズル列と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり前記第1含有量よりも少ない第2含有量の色材を含有する前記所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
    前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
    前記搬送方向に並べられる前記第1ノズル列の個数は、前記搬送方向に並べられる前記第2ノズル列の個数よりも多いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり第1含有量の色材料を含有する所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第1ノズルから構成される少なくとも1つの第1ノズル列と、
    前記搬送装置によって搬送される記録媒体に対して、単位体積当たり前記第1含有量よりも少ない第2含有量の色材を含有する前記所定色相のインクを液滴として吐出する複数の第2ノズルから構成される少なくとも1つの第2ノズル列とを備え、
    前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列は、それぞれ前記搬送方向と交差した状態で、当該搬送方向に互いに並んで配置され、
    前記第1ノズル列の最大記録率は、前記第2ノズル列よりも高いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求の範囲第1項〜第5項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記複数の第1ノズルは、
    前記搬送方向と交差する交差方向にピッチpで配列されて前記第1ノズル列をn個(nは2以上の整数)構成し、
    これらn個の第1ノズル列のうち、(n−1)個の第1ノズル列は、残り1個の第1ノズル列に対して前記交差方向にp/nずつオフセットされていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求の範囲第1項〜第6項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記第1ノズル列および第2ノズル列より光硬化性のインクを吐出し、吐出されたインクが記録媒体に着弾する領域に光照射装置を設けることを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求の範囲第7項に記載のインクジェット記録装置において、
    複数の第1ノズル列の間に介在し、前記第1ノズル列より吐出されたインクが記録媒体に着弾する領域に光照射装置を設けることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 請求の範囲第1項〜第8項の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    シアンの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と、
    マゼンダの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と、
    イエローの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列と、
    ブラックの色相のインクを吐出する前記第1ノズル列とを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 請求の範囲第9項に記載のインクジェット記録装置において、
    異なる色相のインクを吐出するノズル列の間に介在し、前記第1ノズル列より吐出されたインクが記録媒体に着弾する領域に光照射装置を設けることを特徴とするインクジェット記録装置。
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