JPWO2007017945A1 - ヒートシンクおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

ヒートシンク2は、発熱体と熱的に接続される第1の面4aを有するベース4と、ベース4の第2の面4bに支持され所定の方向に沿って並んだ複数のフィン6a〜6dであってそれぞれ複数の貫通した孔8を有するフィンとを備える。ベース4と複数のフィン6a〜6dは多孔質材料(ロータス型ポーラス材料)で一体的に形成されている。ヒートシンク2は、ダクト80内に配置される。ヒートシンク2の幅(W)は、略10mm以下であることが好ましい。

Description

本発明はヒートシンクおよびその製造方法に関し、特に多孔質材料を用いたヒートシンクおよびその製造方法に関する。
半導体パワーモジュールのように動作時の発熱量が大きな半導体デバイスでは、IBGTのような発熱体から発生する熱を逃がすためにヒートシンクが用いられている。通常、ヒートシンクは、発熱体が載置された板状のベースと、ベースに取り付けられた複数のフィンからなる。フィンは冷媒流路内に配置され、これにより発熱体で発生した熱をベースおよびフィンを介して冷媒に伝達させる。
かかるヒートシンクの一例として、多孔材をフィンの材料に用い、フィンを貫通する複数の孔を介して冷媒を流すものが特許文献1に開示されている。
特開2001−358270号公報
しかしながら、従来のヒートシンクは、多孔質材料を加工してフィンを作製した後、複数のフィンをベースに貼り付けて作製していたため、ヒートシンクの製造時間や製造コストが上昇し、生産性の低下を招いていた。
そこで、本発明は、生産性の高いヒートシンクの提供を目的とする。
本発明は、発熱体と熱的に接続される第1の面を有するベースと、ベースの第1の面と反対側の第2の面に支持され所定の方向に沿って並んだ複数のフィンであって、それぞれ複数の貫通孔を有するものとを備え、ベースと複数のフィンは多孔質材料で一体的に形成してなることを特徴とするヒートシンクである。
本発明によれば、ベースと複数のフィンは多孔質材料で一体的に形成されるため、フィンをベースに一つずつ接合する必要がなく、ヒートシンクの製造時間や製造コストを低減でき、生産性が向上する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の説明では、同一または類似の構成要素は、複数の図面にわたって同一の符号または同一の符号に適当な添字を付して表す。
実施の形態1.
図1(a)〜(c)は、全体が2で示される、本実施の形態1にかかるヒートシンクである。このヒートシンク2は、図示しない発熱体が載置される(発熱体と熱的に接続される)平坦面(第1の面)4aを有する板状のベース4と、互いに平行に間隔をあけて平坦面4aと反対側の平坦面(第2の面)4bを介してベース4に支持された、ベース4と略垂直な複数(図の例では、4つ)の板状のフィン6(6a、6b、6c、6d)とを備える。以下の説明では、ベース4はXY平面と平行に位置し、フィン6a〜6dの配列方向をY方向とし、各フィン6はXZ平面と平行に位置するものとする。
各フィン6は、略Y方向に伸びた管状の孔8を多数備えたロータス(レンコン)型の部材である。ヒートシンク2の動作時には、冷媒をフィン6a、6b、6c、6dの順に孔8を介して+Y方向に流すようにしてある。冷媒は、例えば、冷却水や不凍液(エチレングリコール)などの液体、冷風やフロンなどの気体が用いられる。冷媒の漏れを防ぐために、通常は、冷媒の流れ方向に関してヒートシンク2の上流および下流に配管を設けるとともに、フィン6の上部および側部を密閉する板を設けて、冷媒を流すようにする。しかしながら、空冷式の場合、冷風を配管内に流す代わりに、フィン6を大気に露出させることも可能である。
ヒートシンク2のベース4とフィン6は、例えば銅、マグネシウム、アルミニウム、シリコンなどの金属からなる直方体状の多孔質部材(ロータス型ポーラス部材)10(図1(d))に対しXZ平面に平行な1つまたはそれ以上(図1(d)の例では3つ)の溝11(11a、11b、11c)を切削加工することにより一体的に形成される。なお、これまでの説明で明らかなように、ベース4の平坦面4bは、一部は溝11の底面(ヒートシンク2の外観)を形成し、一部はフィン6との仮想的な境界を形成する。
なお、ヒートシンク2は、例えばパソコンや大型コンピュータのCPUやMPUを冷却するために用いられる(以下の実施の形態においても同じ)。
以下、図2、3を参照してヒートシンク2を形成する方法を説明する。
まず、管状の貫通孔を多数備えた金属を以下に示す公知の方法(本願では、金属凝固法といい、詳細は例えば特開平10−88254号公報に開示されている。)を用いて形成する。図2は、そのような多孔質金属を形成するための鋳造装置である。この鋳造装置12は、金属の塊を収容するための坩堝14を備える。坩堝14の外周部には、坩堝14を加熱するためのコイル16が巻回されており、コイル16に高周波の電流を印加することで坩堝14内の金属を溶融するようになっている。坩堝14の下側には、底辺に冷却部18を備えたモールド20が配置されており、坩堝14の下端に取り付けた開閉弁22を介して、溶融状態にある金属をモールド20に注ぎ込めるようになっている。
坩堝14およびモールド20は、密閉容器(図示せず)内に配置され、容器内には、所定の圧力に保たれたガスが充填されている。このガスは、金属と、等圧ガス雰囲気下において金属−ガス系状態図が共晶点を有するものである。例えば、金属が銅やアルミニウムであれば、ガスとして水素、窒素などが選択される。金属凝固法では、共晶点での温度より高い温度であれば、ガス原子が液体状態にある金属に溶け込み、共晶点での温度より低い温度であれば、ガス原子が固体状態の金属に溶け込まず、気体として存在することを利用する。
かかる鋳造装置12において、まず、密閉容器を等圧ガス雰囲気下におくとともに、金属24の塊を坩堝14内に装填する(図3(a))。開閉弁22を閉じた状態でコイル16に高周波電流を印加することで、坩堝14内の金属24の塊を溶融させる。その結果、ガスはその濃度や圧力に応じた量が溶融状態の金属に吸収される。次に、開閉弁22を開いて溶融金属26をモールド20に流し込む(図3(b))。モールド20の底部には冷却部18が設けてあるので、モールド20の底部から上方に向けて温度勾配が形成されている。この結果、金属はモールド20の底部から上方に向けて凝固が進行することになる。溶融金属が凝固する過程において、ガス原子が溶解した溶融金属から固体状態の金属と気体状態のガスとに分離される共晶反応が生じる。ガスの通路である孔がモールド20底部から上方に向けて成長するため、内部に管状の孔28が形成された多孔質金属(多孔質材料)30が得られる(図3(c))。なお、金属の代わりに半導体であるシリコンを用いても上述した金属凝固法により多孔質材料を得ることが可能である。この場合、以下に示す工程はシリコンからなる多孔質材料に適用される。
続いて、金属凝固法により得られた多孔質金属30を、例えばエンドミルなどを用いて直方体に形成し多孔質部材10(図1(d))を完成させる。そして、この多孔質部材10に対し例えば放電ワイヤ加工で溝を形成する。具体的には、図1(d)を参照して、多孔質部材10に対し、形成すべき溝11aに対応する仮想領域32a(これは、孔8の伸張方向と約90°の角度で交差する。)上方に、X方向に伸びた放電ワイヤ(図示せず)を配置する。そして、この放電ワイヤを−Z方向に移動させヒートシンク2用のベース4の厚み分だけ下面(平坦面4aに対応)から上側にある位置に到達させる。その後+Z方向に引上げることで、溝11aを形成する。溝11aの厚み(Y方向長さ)は、少なくともワイヤの線径である。以上の動作を残りの2つの仮想領域32b、32cで繰り返して溝11b、11cを形成することにより、ロータス型のフィン6a〜6dが形成されたヒートシンク2が得られる(なお、金属凝固法の性質上、フィン6には貫通した孔8のみならず貫通していない孔も形成され(図1(c)参照)、貫通孔の断面形状は円形に限らない。)。
一般に、多孔質部材の冷却能力は、孔と冷媒の接触面積(伝熱面積)Spと、孔の内面から冷媒への対流熱伝達率hpとの積Sp×hpの値が高いほど高い。本実施の形態で用いられるフィン6に関しても、その冷却能力を向上させるために孔8の数を増やしてSpを増加させたり、孔8の径を小さくして孔内を通過する冷媒の流速を増加させることでhpを増加させる方法が考えられる。
なお、特開平10−88254号公報に開示された方法により、孔径が数十μm〜数mmの範囲で、また、その空隙率を任意に設定した、ロータス型ポーラス金属が作製できる。また、かかる製造方法によれば、ロータス型ポーラス金属が、容易且つ安価に提供できる。
また、多孔質部材として貫通孔が管状でない発泡材(例えば、発泡アルミニウムなどの発泡金属)を用いた構成も本発明の範囲内に含まれる。しかしながら、ロータス型の多孔質部材10、すなわちロータス型のフィン6を用いる方が、隣り合う孔を流れる冷媒が合流したり、ある孔を流れる冷媒が分流することがなく、したがって合流や分流に伴う圧力損失がなく、全体として圧力損失の低いヒートシンクを提供できる点で好ましい。
特に、ロータス型の多孔質部材10では、図1(c)のY方向の孔の長さが10mm程度であるため、Y方向のフィン6の厚みを10mm以下とすることにより、フィン7を貫通した孔8の数が多くなり、フィン6の冷却能力が向上する。
以上のように、本実施形態では、多孔質部材10に対し溝11を切削加工することによりベース4とフィン6を加工形成するので、上述した従来の構成とは異なりベースと複数のフィンを一つずつ接合する工程が不要となり、その結果、生産性を向上させることができる。
また、従来のように、ベースにフィンを接着剤で接続した場合、接続部の熱伝導率が悪いために放熱特性の向上が困難であった。これに対し、本実施の形態にかかるヒートシンク2では、フィン6とベース4とを一体成型するため、放熱特性が向上する。
なお、形成する溝が一つしたがって2つのフィンを有するヒートシンクも本発明の範囲内に含まれる。また、各フィンの形状、ベースの形状(第1および第2の面4a、4bの形状を含む。)、溝を切削加工する方法は本発明を限定しない。
図4(a)、(b)は、多孔質部材を切り出して本実施の形態に係るヒートシンクを得る別の方法を示す。本方法では、上述したのと同様にして形成した直方体状の多孔質部材10’を用意する。そして、放電ワイヤを多孔質部材10’の仮想面34に沿って多孔質部材10’に相対的に移動させることにより、略同一のヒートシンク2’、2”を作製する。使用されるワイヤの線径は、上述の切削方法と異なり、形成すべき溝の幅(Y方向長さ)よりも十分に小さい。具体的に、Y方向に関する一側面から、上辺からヒートシンク2’用のベース4’の厚み分下側の位置に放電ワイヤを当て、1)+Y方向に所定距離(例えば1mm以上、好ましくは10mm程度)移動させる。続いて、2)放電ワイヤを−Z方向に移動させヒートシンク2”用のベース4”の厚み分だけ下面から上側にある位置に到達させる。次に、放電ワイヤを溝の幅分だけ+Y方向に移動させる。そして、3)放電ワイヤを+Z方向に移動させヒートシンク2’用のベース4’の厚み分だけ上面から下側にある位置に到達させる。1)〜3)の動作をさらに2度繰り返した後、放電ワイヤを+Y方向に移動させることにより、多孔質部材10’からヒートシンク2’、2”が得られる。
この切り出し方法によれば、同時にヒートシンクを2つ形成することができ、したがって上述した溝を切削する方法に比べて生産性がさらに向上する。
実施の形態2.
図5は、全体が2Aで示される、本実施の形態2にかかるヒートシンクである。本実施形態に係るヒートシンク2Aでは、ベース4のフィン6を支持する側と反対側の第1の面4aにさらに熱伝導性の良好な板(第2のベース)40が接合されている。発熱体はベース40上に載置されている(ベース4の第1の面4aは発熱体と熱的に接続されている。)。
ヒートシンク2Aのもとになる多孔質部材を作製したとき、孔8が管状とならず冷媒の通路とベース4の第1の面4aとが孔8を介して連通する場合がある。この場合、ベース4の第1の面4aに発熱体を載置してヒートシンクを動作させると、冷媒が第1の面4aから漏れることになる。そこで、本実施形態では、ベース40を設けることにより、ヒートシンク2Aのシール性を保証できる。これは結果的に、多孔質部材の歩留まりを向上させることになる。
実施の形態3.
図6は、本発明に係るヒートシンクの実施の形態3を示す。本実施形態に係るヒートシンク2Bでは、フィン6Bの貫通した孔8Bは、Y方向(フィン6Bの配列方向)と平行ではなく斜めに延びている。したがって、フィン6Bは、同一の厚みを有する実施の形態1のフィン6と比べて伝熱面積Sが大きく、その結果、ヒートシンク2Bの冷却能力を向上させることができる。
ヒートシンク2Bのフィン6Bは、多孔質部材に対し管状の孔の伸張方向とは実質的に直交しない仮想領域(該伸張方向と約90°以下の角度(鋭角)をなすXZ平面に平行な仮想領域)に沿って溝を形成することにより得ることができる。
なお、図6では管状の孔の伸張方向をY方向からずらした場合について説明したが、管状の孔の伸張方向はY方向とし、これに対して溝の形成方向をXZ面からずらした場合も本実施の形態に含まれる。
実施の形態4.
図7(a)、(b)は、全体が2Cで示される、本実施の形態4にかかるヒートシンクである。上記実施形態では、多孔質部材からベースの厚み分を残すように溝を形成しており、したがってフィン同士がベースを介して接続されていた。これに対し、本実施形態に係るヒートシンク2Cでは、多孔質部材10のZ方向上面から下面に抜ける貫通溝41が形成され、複数のフィン6Cは、X方向に関して一側面に形成された側壁42により支持されている。すなわち、フィン6Cと側壁42は多孔質材料で一体的に形成してなる。フィン6CのZ方向下面には熱伝導性の良好な板(ベース)40が接合されている。発熱体はベース40上に載置される。ヒートシンク2Cの動作時、ベース40は、冷媒通路とフィン6Cの下面とが孔8を介して連通されている場合に冷媒が漏れるのを防止するためのシールとしても機能する。また、側壁42は、冷媒流路を構成する壁としても機能するため、ヒートシンク2Cを備えた冷却装置を製造する際に、配管の製作に要する手間を省ける利点を有する。
ヒートシンク2Cの作製方法は、図1のヒートシンク2の作製方法と同様である。すなわち、直方体状の多孔質部材10に対し、形成すべき溝に対応する仮想領域32CのX方向左側に、Z方向に伸びた放電ワイヤを配置する。そして、この放電ワイヤを+X方向に移動させヒートシンク2C用の側壁42の厚み分だけX方向右面から左側にある位置に到達させる。その後−X方向に移動させることで、一つの貫通溝41を形成する。多孔質部材10は、複数の貫通溝を形成した後、ベース40に接合される。
フィン6Cの配列方向は、実施の形態1と同様に管状の貫通した孔8の伸張方向と実質的に平行となるようにしてもよいし、実施の形態3と同様に上記伸張方向と鋭角をなすようにしてもよい。後者の場合、貫通孔と冷媒の伝熱面積Sが大きくなり、ヒートシンク2Cの冷却能力を向上させることができる。
本実施の形態では、複数のフィン6Cは側壁42を介して接続されており(言い換えれば、複数のフィン6Cは、ベース40との接合面と隣接する側面を介して側壁42により支持されており)、したがって、複数のフィン6Cを一度にベース40に接合することができるので、生産性を向上させることができる。
フィン6Cおよび側壁42を、冷却流路を構成する配管内に取り付け、配管の壁がベース40を構成する(配管の壁に発熱体が載置される。)場合も、本発明の範囲内に含まれる。この構成も本実施形態に係る上記効果を有する。
側壁は(X方向に関して)一方側にのみ設ける必要はなく、図8のヒートシンク2Dのように両側に側壁42R、42Lを設けてもよい。隣り合うフィン6Dを隔てる貫通溝41Dは例えばエンドミルを用いて形成する。また、側壁は、少なくとも隣り合うフィンを接続すれば、本実施形態に係る上記効果を得ることができるため、側面(X方向に関して一方側)全体に設ける必要はない。例えば図9(a)のヒートシンク2Eのように、X方向右側および左側に交互に側壁42a、42b、42cを設けてもよい(この場合、隣り合うフィン6Eを隔てる貫通溝41Eを千鳥状に形成する。)。
図7、8のように全てのフィンを支持する側壁を設ける場合、ベース40に載置した発熱体以外に側壁上に別の発熱体を載置することができ、側面からの発熱に対応したヒートシンクを提供できる。ヒートシンクのシール性を確保するためにさらにベースを側壁に接合させてもよい。
図9(a)のように側壁を各側面の一部に設ける場合、図9(b)に示すように、別のベース46R、46Lを各側壁に接合すれば、これらベース46R、46L上に発熱体を載置することができ、したがって、側面からの発熱に対応したヒートシンクを提供できる。
実施の形態5.
図10は、全体が2Fで示される、本実施の形態5にかかるヒートシンクである。
実施の形態1〜3では、隣り合うフィン同士がベースを介して接続され、実施の形態4では、隣り合うフィン同士が側壁を介して接続されていた。隣り合うフィン同士を、ベースおよび側壁両方を介して接続するようにしてもよい。例えば、図10のヒートシンク2Fのように、一方向のみ外部に開いた溝41Fを設けてもよいし(すなわち、各溝41Fは、側壁42R、42L、隣り合うフィン6F、およびベース4Fにより境界が形成される。)、図11のヒートシンク2Gのように、隣り合う二方向のみ外部に開いた溝41Gを設けてもよい(すなわち、各溝41Gは、側壁42、隣り合うフィン6G、およびベース4Gにより境界が形成される。)。
実施の形態6.
図12は、全体が2Hで示される、本実施の形態6にかかるヒートシンクである。(a)は斜視図、(b)はX方向から見た場合の断面図、(c)はZ方向から見た場合の断面図である。
ヒートシンク2Hは、略円形の断面を持ちY方向に延びた複数の管状の孔8を有する塊状のロータス型ポーラス部材(多孔質部材)から形成されている。ヒートシンク2Hは、Y方向に略垂直に設けられた、複数の溝41を含む。溝41の幅(Y方向の幅)は略0.5mmで、実施の形態1のヒートシンク2の場合に比較して、非常に狭くなっている。
本実施の形態6では、溝41の作製(溝切り加工)は、例えば放電ワイヤを用いた放電ワイヤ加工で行われる。放電ワイヤは、XZ平面に沿って動かされ、ポーラス部材に切り込みを形成するが、実施の形態1のようにXY平面に沿った方向には動かさないため、ポーラス部材の一部(仮想領域32a〜32c)を切り取るものではない。溝41の幅は、放電ワイヤの厚みに相当するため、上述のように例えば0.5mmとなる。かかる溝41の作製方法は、以下の実施の形態においても同様である。
実施の形態1と同様に、このような溝41を作製することにより、貫通した孔8の割合が増加する。この結果、冷媒が通過する孔8の数も増加し、放熱効果が向上する。上述のように、溝41と溝41に挟まれたフィン6の幅W(Y方向の長さ)を10mm以下とすることにより貫通孔が特に多くなり、放熱効果(冷却効率)が大幅に向上する。
なお、溝41の加工法として、ワイヤカットによる放電ワイヤ加工の代わりに、エンドミルを用いた機械加工を用いても構わない。
また、ヒートシンク2Hでは、ポーラス部材の切り取り部(仮想領域32a〜32c)が生じないため、実施の形態1のヒートシンク2では切り取られていた部分に含まれる孔8にも冷媒を流すことができ、冷媒と接する表面積が増加するため、冷却効率が向上する。
更に、本実施の形態6にかかる加工は、例えばX方向に延びるように設置したワイヤを、Z方向にのみ動かす、あるいはZ方向に設置したエンドミルをX軸方向に動かすなど、切断用工具を管状の孔の軸方向(Y方向)と平行でない面内(ZX平面)で動かせばいい。言い換えれば、管状の孔の軸方向(Y方向)と平行な切断面が無いので、実施の形態1に比べて加工が容易になる。
また、フィン6とベース(支持台)4が一体構造からなるため、フィン6とベース4とをロウ付やはんだ付けで接合する工程とコストが省略でき、生産性が向上する。更に、かかる構造では、従来構造(公開平2001−358270号)のように、ポーラス部材からできたフィンを、別個に設けられたベースに接合する必要がないため、製造コスト、製造時間の低減につながる。
実施の形態7.
図13は、全体が2Iで示される、本実施の形態7にかかるヒートシンクである。
ヒートシンク2Iに使用したロータス型ポーラス部材は、軸方向(Y方向)に垂直な断面の形状が円形な孔8だけでなく、非円形な孔8’も含む。
ヒートシンク2Iでは、孔8、8’の断面形状にこだわらないため、孔の断面形状が円形にならなかったロータス型ポーラス部材も使用することができる。
なお、以下の実施の形態においても、ロータス型ポーラス部材の孔の断面形状は、円型、非円型を問わない。
実施の形態8.
図14は、全体が2Jで示される、本実施の形態8にかかるヒートシンクであり、(a)に斜視図、(b)にZ方向に見た場合の断面図を示す。
本実施の形態8にかかるヒートシンク2Jでは、(b)に示すように、管状の孔8の軸方向はY方向であるのに対し、溝41’は、XZ平面から所定の角度だけ傾いて形成されている。
ロータス型ポーラス部材のフィン6の孔8に冷却液を多量に流して、熱伝達率を増加させるためには、上述の実施の形態のように、管状の孔8の軸方向(Y方向)と垂直な面に溝41を形成することが好ましい。しかし、溝41の形成方向と孔8の軸方向とを、厳密に垂直にする必要はない。
本実施の形態8のように、溝41’がXZ平面から傾いて形成されることを許容することにより、ヒートシンク2Jの加工工程が簡略化され、製造時間を短縮することができる。
なお、フィンを貫通する孔8の割合を増やすために、Y方向のフィン6の長さWは10mm以下になるようにしている。
また、(c)に示すように、孔8の軸方向がY方向から傾いたロータス型ポーラス部材を用いても構わない。(c)では、溝41’はXZ平面に形成されている。かかる構造でも、ヒートシンク2Jの製造工程が簡略化され、製造時間を短縮することができる。
実施の形態9.
図15は、全体が2Kで示される、本実施の形態9にかかるヒートシンクである。
(a)に示すヒートシンク2Kでは、側壁42L、42Rとベース4が残るように、溝41が形成されている。溝41は、XZ平面と略平行になるように、ロータス型ポーラス部材の両側から交互に切り込むことにより形成されている。すなわち、Z方向に対して、千鳥配列になるように溝41が設けられている。
一方、(b)に示すヒートシンク2K’では、側壁42L、42Rは残るが、ベース4には切り込みが入るように溝41が形成されている。
かかるヒートシンク2K、2K’では、貫通した孔8の割合が増加し、冷却効率が向上する。また、孔8内に冷媒が通過するフィン6とベース4とが一体形成でき、フィン6とベース4を接合する工程とコストが省略でき、生産性が向上する。
また、ヒートシンク2K、2K’を熱伝導性の良好なベース板に接合すれば、複数のフィン6が一度にベース板に接合できるため、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能となる。
なお、溝41の形成には、ワイヤカットによる放電ワイヤ加工や、エンドミルを用いた機械加工が用いられる。
実施の形態10.
図16は、全体が2Lで示される、本実施の形態10にかかるヒートシンクである。(a)は斜視図、(b)、(c)はX方向から見た場合の断面図である。
ヒートシンク2Lでは、側壁42L、42Rが残るように、溝41が形成されている。(b)の構造では、上面から底面までZ方向に溝41が貫通しており、(c)の構造では、底面にベース4が残るように溝41が形成されている。
かかる溝41の形成には、エンドミルを用いた機械加工が用いられる。即ち、Z方向に配置したエンドミルを、X方向に移動させて溝41を形成する。
一般的にヒートシンクは、冷媒を流すためのダクトの中に取り付けられるが、本実施の形態10に示すような側壁一体型のヒートシンク2Lは、側壁42L、42Rがダクト壁も兼ねているため、ダクト壁の製作に要するコストや工程が省略できる。
また、かかるヒートシンク2Lを熱伝導性の良好なベース板に接合すれば、複数のフィン6が一度にベース板に接合できるため、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能となる。
特に、(c)に示すような側壁42L、42Rに加えてベース4も一体となったヒートシンク2Lでは、側壁42L、42Rのみならず、ベース4もダクト壁を構成するため、ダクト壁の製作に要するコストや工程が更に省略できる。
実施の形態11.
図17は、全体が2Mで示される、本実施の形態11にかかるヒートシンクである。(a)は斜視図、(b)はX方向から見た場合の断面図である。
ヒートシンク2Mは、図15(b)に示す、実施の形態9にかかるヒートシンク2K’を熱伝導性の良好な支持台71に接合した構造となっている。支持台71は、例えば銅から形成され、はんだ接合やロウ付けによりヒートシンク2K’に接合される。
本実施の形態11では、ヒートシンク2K’を支持台71に接合するため、一度に複数のフィン6を支持台71に接合でき、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能となる。
一方、図18は、全体が2M’で示される、本実施の形態11にかかる他のヒートシンクである。(a)は斜視図、(b)はX方向から見た場合の断面図である。
ヒートシンク2M’は、図15(a)に示す、実施の形態9にかかるヒートシンク2Kを熱伝導性の良好な支持台71に接合した構造となっている。
かかる構造でも、一度に複数のフィン6を支持台71に接合できるため、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能となる。
実施の形態12.
図19は、全体が2Nで示される、本実施の形態12にかかるヒートシンクである。(a)は斜視図、(b)はZ方向から見た場合の断面図である。
ヒートシンク2Nは、図15(a)に示す、実施の形態9にかかるヒートシンク2Kの側壁42L、42Rに、熱伝導性の良好な側壁板72L、72Rに接合した構造となっている。側壁板72L、72Rは例えば銅から形成され、はんだ接合やロウ付けによりヒートシンク2Kの側壁42L、42Rにそれぞれ接合される。
ヒートシンク2Nでは、底面および両側面が平坦であるため、底面のみならず側壁板72L、72Rの上にも発熱体を配置して冷却することができる。
本実施の形態12では、ヒートシンク2Kを側壁板72L、72Rに接合するため、一度に複数のフィン6を側壁板72L、72Rに接合でき、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能となる。
実施の形態13.
図20は、全体が2O、2O’で示される、本実施の形態13にかかるヒートシンクである。(a)は斜視図、(b)、(c)はX方向から見た場合の断面図である。
(b)に示すヒートシンク2Oは、図15(b)に示す、実施の形態9にかかるヒートシンク2K’を熱伝導性の良好な支持台71、および側壁板72L、72Rに接合した構造となっている。
また、(c)に示すヒートシンク2O’は、図15(a)に示す、実施の形態9にかかるヒートシンク2Kを熱伝導性の良好な支持台71、および側壁板72L、72Rに接合に接合した構造となっている。
ヒートシンク2O、2O’では、底面および両側面が平坦であるため、底面のみならず側壁板72L、72Rの上にも発熱体を配置して冷却することができる。
また、本実施の形態13では、ヒートシンク2K,2K’を支持台71、側壁板72L、72Rに接合するため、一度に複数のフィン6を支持台71、側壁板72R、72Lに接合でき、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能となる。
実施の形態14.
図21は、ヒートシンク2がダクト80に組み込まれる態様を示す。ダクト80は、底板81、側板82、83、84、85、上板86からなる。側板82、83には、配管87、88が設けられ、冷却媒体が矢印21の方向に流れるようになっている。
ダクト80は、ダクト80内にヒートシンク2が丁度収容されるような大きさである。また、配管87、88を備えた側板82、83は、ヒートシンク2の孔8を有する両面に、ヒートシンク2を挟むように配置される。
なお、ヒートシンク2は、ダクト80の底面81に、半田等で接合しても構わない。
また、ダクト80に収納するヒートシンクには、実施の形態1のヒートシンク2に代えて、他の実施の形態にかかるヒートシンク2A等を適用しても構わない。
実施の形態15.
図22は、ヒートシンク2がダクト80に組み込まれる他の態様を示す。ダクト80は、底板81、側板82、83、84、85、上板86からなるが、側板84、85と上板86は、予め接合されている。他は、上述の実施の形態15の態様と同じである。
このように、側板84、85と上板86を予め接合しておくことにより、ダクト80の組み立て工程が簡略化できる。
本発明の実施の形態1にかかるヒートシンクを示す。 多孔質金属(ロータス型ポーラス部材)の鋳造装置を示す。 多孔質金属(ロータス型ポーラス部材)の製造工程を示す。 本発明の実施の形態1にかかる他のヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態2にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態3にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態4にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態4にかかる他のヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態4にかかる他のヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態5にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態5にかかる他のヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態6にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態7にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態8にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態9にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態10にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態11にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態11にかかる他のヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態12にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態13にかかるヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態14にかかるダクトとヒートシンクを示す。 本発明の実施の形態15にかかるダクトとヒートシンクを示す。
符号の説明
2 ヒートシンク、4 ベース、6 フィン、8 孔、10 多孔質部材(ロータス型ポーラス部材)、41 溝。

















Claims (15)

  1. 発熱体と熱的に接続される第1の面を有するベースと、
    ベースの上記第1の面と反対側の第2の面に支持され所定の方向に沿って並んだ複数のフィンであって、それぞれ複数の貫通孔を有するフィンとを備え、
    ベースと複数のフィンは多孔質材料で一体的に形成してなることを特徴とするヒートシンク。
  2. ベースの第1の面に接合された第2のベースをさらに備えた請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 発熱体と熱的に接続される第1の面を有するベースと、
    ベースの上記第1の面と反対側の第2の面に接合され所定の方向に沿って並んだ複数のフィンであって、それぞれ複数の貫通孔を有するフィンと、
    ベースとの接合面と隣接する各フィンの側面を介して複数のフィンを支持する側壁とを備え、
    側壁と複数のフィンは多孔質材料で一体的に形成してなることを特徴とするヒートシンク。
  4. 発熱体と熱的に接続された外部のベースに接合され所定の方向に沿って並んだ複数のフィンであって、それぞれ複数の貫通孔を有するフィンと、
    外部のベースとの接合面と隣接する各フィンの側面を介して複数のフィンを支持する側壁とを備え、
    側壁と複数のフィンは多孔質材料で一体的に形成してなることを特徴とするヒートシンク。
  5. 所定の形状を有する多孔質部材を用意し、
    多孔質部材に対し一つまたはそれ以上の溝を切削加工することにより、ベースまたは側壁と複数のフィンとが加工形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のヒートシンク。
  6. 上記多孔質部材は、所定の方向に伸びる管状の孔を複数備え、
    上記一つまたはそれ以上の溝は、管状の孔と交差するように切削加工されることを特徴とする請求項5に記載のヒートシンク。
  7. 上記一つまたはそれ以上の溝は、管状の孔の伸張方向とフィンの配列方向が鋭角をなすように形成されることを特徴とする請求項6に記載のヒートシンク。
  8. 上記多孔質部材は、
    等圧ガス雰囲気下における金属−ガス系状態図が共晶点を有する金属とガスとを用意し、等圧ガス雰囲気下で金属を溶融した後、溶融金属を所定の方向に沿って温度勾配を有するモールド内で凝固させ、その後、凝固した金属を所定の形状に加工する、
    ことにより用意されることを特徴とする請求項6または7に記載のヒートシンク。
  9. 隣接するフィンの間に設けられた溝の間隔が、1mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  10. 隣接するフィンの間に設けられた溝の間隔が、0.5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  11. 上記ヒートシンクの幅(W)が、略10mm以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のヒートシンク。
  12. 上記側壁に接合された側壁板をさらに備えた請求項3または4に記載のヒートシンク。
  13. 略平行に伸びる複数の管状の孔を有する多孔質部材を準備し、多孔質部材の一部を略一直線に延びたワイヤで切り取り、フィンに挟まれた溝を形成するヒートシンクの製造方法において、
    ワイヤが延びた方向に略垂直な面上でのワイヤの移動経路が、略コの字になることを特徴とする製造方法。
  14. 略平行に伸びる複数の管状の孔を有する多孔質部材を準備し、多孔質部材の一部を略一直線に延びたワイヤで切り込み、フィンに挟まれた溝を形成するヒートシンクの製造方法において、
    ワイヤが延びた方向に略垂直な面上でのワイヤの移動経路が、略一直線になることを特徴とする製造方法。
  15. 略平行に伸びる複数の管状の孔を有する多孔質部材を準備し、多孔質部材の一部をエンドミルで削り、フィンに挟まれた溝を形成するヒートシンクの製造方法において、
    エンドミルを略一定方向に移動させて溝を削ることを特徴とする製造方法。

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