JPWO2007010875A1 - 形状検査方法および装置 - Google Patents

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Abstract

製品の型式毎に検査台を用意することなく形状検査を実施する。実測用検査台に被測定物を載置する第1のステップと、この被測定物の表面形状に関する情報を取得する第2のステップと、取得した被測定物の表面形状に関する情報に基づいて被測定物の無重力状態における形状データを算出する第3のステップと、被測定物の無重力状態における形状データに基づいて、被測定物1が所定の検査台に載置された状態における被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された形状データに基づいて被測定物1の品質を判定する第4のステップとを有する。

Description

本発明は、形状検査方法および装置に関し、特に自動車用窓ガラスの形状検査に好適な方法および装置に関する。
従来、自動車用窓ガラスには、自動車のデザインに合わせた様々な湾曲形状のものが用いられている。これらの窓ガラスは、フロート法等で作られた平板状のガラス板を所望形状に切り出してから加熱軟化し、プレス成形等により曲げ成形される。サイドガラスやリアガラスには、一般的に強化ガラスが用いられているため、曲げ成形後の加熱状態にあるガラス板を直ちに風冷することで、いわゆる物理強化ガラスが作られる。
一方、ウインドシールドに用いられる合わせガラスは、ほぼ同一形状に切り出された2枚のガラス板を、リング状の治具の上に2枚重ねた状態で載置し、炉内で加熱することで所望の湾曲形状に自重曲げされる。曲げ成形後は徐冷され、強化ガラスのように風冷強化されることはない。その後、成形された2枚のガラス板の間に透明樹脂製の中間膜(ポリビニルブチラール等)を挟み込み、真空バッグ内での予備圧着処理、およびさらにその後オートクレーブ内での加熱・加圧処理を実施することで、ガラス板と中間膜とが一体となった合わせガラスが作られる。
このようにして作られた湾曲ガラスを自動車に組み付ける際、高精度の形状再現性が要求される。ドアガラスであれば、搭乗者の操作によって上下に摺動して開閉されるため、所望のデザイン形状が再現されないと、摺動させた際に周辺の金属部材等と衝突したり擦れたりして破損することがある。また、ウインドシールドやリアガラス等の嵌め殺し窓においても、形状の再現性が悪いと開口部への組付けが困難となり、また透視歪(ガラス越しの像が歪む現象)や反射歪(ガラス面に映りこんだ像が歪む現象)といった窓ガラス特有の不具合を生じるおそれがある。
そこで、従来においては、曲げ成形後のガラス板をゲージと呼ばれる検査台(例えば特許文献1を参照)に搭載して形状検査を行い、所定の形状精度を有するもののみ自動車の製造に用いられていた。ゲージは、所定のデザイン形状に一致させて作られた搭載面を有する検査型であり、この搭載面に複数の距離センサが埋め込まれている。型の表面からガラス板の裏面までの距離を測定することで、デザイン形状からの解離を測定し、形状の精度が評価される。従来においては、成形されたガラス板の全数または抜き取られた一部のものに対し、このようなゲージによる検査が行われていた。
特開平4−242103号公報
しかしながら、ゲージを用いた検査では、1枚ずつガラス板をゲージに搭載する作業を必要とし、生産性の向上に限界がある。また、最終製品の型式毎にゲージを用意する必要があるため、昨今の多種多様の自動車生産に対応するには膨大な個数のゲージが必要となる。また、ゲージは窓ガラスと同程度以上の大きさを有し、型式毎に用意された多数のゲージを保管するには、広大な場所を要するといった問題もある。将来的な補修用途を考慮すると、長期間にわたってこれらのゲージを保管しなければならないという問題もある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、製品の型式毎に検査台を用意することなく実施できるようにした形状検査方法および装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために本発明は、実測用検査台に被測定物を載置する第1のステップと、この被測定物の表面形状に関する情報を取得する第2のステップと、前記被測定物の表面形状に関する情報に基づいて被測定物の無重力状態における形状データを算出する第3のステップと、前記被測定物の無重力状態における形状データに基づいて被測定物が所定の検査台に載置された状態における被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された被測定物の形状データに基づいて前記被測定物の品質を判定する第4のステップとを有することを特徴とする形状検査方法を提供する。
また、本発明に係る形状検査方法の一態様は、以下の構成を含む。すなわち、前記被測定物の無重力状態における形状データは、実測によって得られた前記被測定物の形状データに対し、重力と逆向の力を印加した状態を計算機シミュレーションにより再現することで得られることが好ましい。前記第4のステップの代わりに、前記第3のステップで算出された前記被測定物の無重力状態における形状データと、前記被測定物に関する所定の設計形状データとの比較に基づいて前記被測定物の品質を判定するステップを有することが好ましい。前記第2のステップは、前記被測定物を撮像し、撮像した画像より表面形状データを取得することが好ましい。
また、本発明に係る形状検査方法の別の態様は、所定の検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データに基づいて無重力状態における被測定物の設計形状データを算出する第1のステップと、無重力状態における前記被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出する第2のステップと、前記実測用検査台に前記被測定物を載置する第3のステップと、この被測定物の表面形状に関する情報を取得する第4のステップと、前記実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データと前記被測定物の表面形状に関する情報とに基づいて前記被測定物の品質を判定する第5のステップとを有することを特徴とする形状検査方法を提供する。
また、本態様は、前記被測定物の無重力状態における設計形状データは、所定の検査台に載置された状態の前記被測定物の設計形状データに対し、重力と逆向の力を印加した状態を計算機シミュレーションにより再現することで得られることが好ましい。前記第1のステップと前記第2のステップの代わりに、所定の検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出するステップを有することが好ましい。前記第4のステップは、前記被測定物を撮像し、撮像した画像より表面形状データを取得することが好ましい。
さらに、本発明に係る形状検査方法は、前記被測定物は、ガラス板であることが好ましい。前記ガラス板は、自動車用窓ガラスであることが好ましい。
また、本発明は、被測定物を載置するための実測用検査台と、この被測定物の表面形状に関する情報を取得するカメラと、前記被測定物の表面形状に関する情報に基づいて前記被測定物の無重力状態における形状データを算出し、前記被測定物の無重力状態における形状データに基づいて、前記被測定物が所定の検査台に載置された状態における前記被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された形状データに基づいて前記被測定物の品質を判定する計算機とを備えたことを特徴とする形状検査装置を提供する。
また、本発明に係る形状検査装置の一態様は、以下の構成を含む。すなわち、前記計算機は、前記被測定物が所定の検査台に載置された状態における前記被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された形状データに基づいて前記被測定物の品質を判定する代わりに、前記算出された前記被測定物の無重力状態における形状データと、前記被測定物に関する所定の設計形状データとの比較に基づいて前記被測定物の品質を判定する。
また、本発明に係る形状検査装置の別の態様においては、被測定物を載置するための実測用検査台と、この被測定物の表面形状に関する情報を取得するカメラと、所定の検査台に載置された状態の被測定物の設計形状データに基づいて無重力状態における被測定物の設計形状データを算出し、無重力状態における前記被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出し、この算出した設計形状データと前記被測定物の表面形状に関する情報とに基づいて前記被測定物の品質を判定する計算機とを備えたことを特徴とする形状検査装置を提供する。
また、一態様として、前記計算機は、所定の検査台に載置された状態の被測定物の設計形状データに基づいて無重力状態における被測定物の設計形状データを算出し、無重力状態における前記被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出する代わりに、所定の検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出する。
さらに、本発明に係る形状検査装置は、前記実測用検査台は、前記被測定物を支持する第1、第2および第3の支持部を備えていることが好ましい。
本発明は、測定された被測定物の形状から無重力状態(すなわち重力の影響を排除した状態)における形状を再現することにより、重力によって生じる撓みの影響を受けることなく、被測定物の形状品質を判定することができる。また、この無重力状態の被測定物を所定の検査台に載置した状態を求めることにより、複数の検査台を実際に用意することなく、これらの検査台を用いた場合における検査を再現できる。
さらに、被測定物を支持する第1、第2および第3の支持部を備えた実測用検査台は、3点支持の検査台であることから被測定物の形状等に拘らず、この被測定物を必ず支持できるため、汎用的に使用できる点で好適である。
また、被測定物の設計形状データから無重力状態における形状を再現し、実測用検査台に載置した状態を求めることで、被測定物を汎用的な実測用検査台に載置した状態で測定した形状と比較評価することができ、複数の検査台を実際に用意することなく、これらの検査台を用いた場合における検査を再現できる。さらに、設計形状データより実測用検査台に載置した状態を求めておくことで、被測定物を測定してからの計算量を少なくし、円滑に検査をすることができる。
本発明に係る検査装置の一実施形態を示す説明図である。 検査台を示す平面図(図1のII−II’線矢視図)である。 (a)、(b)本発明に係る検査方法の一実施形態を示すフローチャートである。 (a)〜(c)検査手順を説明するための模式図である。 本発明に係る形状測定システムの一実施形態を示す説明図である。 形状測定をするための光学系を示す断面図である。 カラーパタンの概略を示す説明図である。 基本パタンを示す平面図である。 基本パタンを構成する8色について、カラーカメラで撮像した際の赤成分、緑成分および青成分の強さを示すグラフである。 (a)赤成分に着目した場合に現れるストライプパタン、(b)青成分に着目した場合に現れるストライプパタンを示す平面図である。 形状測定の一実施形態を示すフローチャートである。 法線ベクトルの求め方を示す説明図である。 1つのサンプリング点に対して、反射像から法線ベクトルを求める手順を示すフローチャートである。 (a)、(b)サンプリング点近傍に映っている基本パタンの反射像を示す平面図である。 (a)、(b)サンプリング点近傍に映っている基本パタンの反射像の一部を拡大した平面図である。 反射像が形成される様子を示す説明図である。 反射像が形成される様子を示す説明図である。 反射像が形成される様子を示す説明図である。 法線ベクトルの修正に用いられる修正ベクトルを示す説明図である。 本発明のその他の実施形態を示す説明図である。 (a)、(b)本発明に係る検査方法の別の一実施形態を示すフローチャートである。 (a)〜(d)検査手順を説明するための模式図である。 (a)本発明の実施例におけるガラス板の形状モデル(有限要素メッシュ)を示す平面図、(b)、(c)シミュレーションの結果と実測値とを比較した結果を示す平面図である。
符号の説明
1:被測定物
2:面光源
3:カラーパタン
4:カラーパタンに空けられた穴
5:主となるカラーカメラ
6、7:副となるカラーカメラ
8:計算機
9:主となるカラーカメラの視野
10、11:副となるカラーカメラの視野
12:カラーパタンを構成する基本パタン
13:基本パタンに内在する第1のストライプパタン
14:基本パタンに内在する第2のストライプパタン
15:主となるカラーカメラの視点
16:被測定物上のサンプリング点
17:カラーパタン上の参照点
18:法線ベクトル
19:入射角
20:反射角
21:サンプリング点をカラーカメラで捉えた像
22:主となるカラーカメラの視野にあるサンプリング点のうち最初に法線ベクトルをもとめるもの
23:主となるカラーカメラで反射像を撮像した際に、点22に映る参照点
24:基準点
25:点22の近傍のサンプリング点
26:主となるカラーカメラで反射像を撮像した際に、点25に映る参照点
27:同時に主となるカラーカメラ、副となるカラーカメラの視野に入っているサンプリング点
28:副となるカラーカメラで反射像を撮像した際に、点27に映る参照点
29:主となるカラーカメラの反射像をもとに求めた点27の法線ベクトル
30:予測参照点
31:予測参照点を算出する際に計算される光線経路
32:副となるカラーカメラの反射像をもとに求めた点27の法線ベクトル
33:修正ベクトル
110:検査台
111:架台
112:ロッド
120:計算機
121:カメラ
122:キーボード
123:ディスプレイ
124:記憶装置
次に、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る検査装置の一実施形態を示す説明図である。同図に示すように、検査台110(請求項に記載されている実測用検査台に相当)は、上面視で矩形状の架台111に、ガラス板等の被測定物1の裏面を支持するための3本のロッド112が上方に突出して取り付けられている(図2参照)。3本のロッド112はそれぞれ三角形の頂点に位置するように、架台111の上面に配設されている。各ロッド112の先端には樹脂等で作られたパッドが取り付けられ、その上に被測定物1が載置される。3本のロッドを用いることにより、各ロッドの配置および長さを適宜調整すれば、ガラス板の形状に拘らず、必ずガラス板の裏面を支持できるため好適である。
一方、被測定物1の上方には、被測定物1の表面を撮像するためのカメラ121が設置され、カメラ121によって撮像された画像を取り込み、取り込んだ画像の画像処理等を行うためのパーソナルコンピュータまたはワークステーション等で構成された計算機120を備えている。計算機120には、各種入出力機器が接続されており、例えばキーボード122、LCD等のディスプレイ123およびハードディスク駆動装置等の記憶装置124等を備えている。記憶装置124には、撮像された画像のデータ、画像処理やカメラの駆動制御等を実施するためのプログラム等が格納されている。
次に、本発明に係る検査手順について説明する。
図3は、本発明に係る検査方法の一実施形態を示すフローチャートである。図4(a)〜(c)は、検査手順を説明するための図である。まず、図1の検査台110に、被測定物1を人手またはロボット(図示せず)を用いて載置する(ステップS1、図4(a))。次いで、被測定物1の上面をカメラ121を用いて撮像し、撮像した画像を計算機120により取り込む(ステップS2)。次いで、計算機120は、画像処理により被測定物1の輪郭形状および表面における勾配等を抽出し、被測定物1の3次元形状を算出してから公知の手法により有限要素メッシュを生成する(ステップS3)。形状算出の詳細については後述する。
次いで、算出された被測定物1の形状に基づいて、無重力状態における3次元形状1aをシミュレーションにより求める(ステップS4、図4(b))。ここで、被測定物1の形状は重力の影響によって若干撓んでいるが、支持ポイントの個数や位置に応じて撓み方に変化が生じるため、ここで算出された形状に基づいて後段のシミュレーション(ステップS5)を行うのは適当でない。そこで、本発明においては、検査台110に搭載される前の被測定物1の形状1a(特に無重力状態における形状)を再現し、それを用いることにする。形状算出の詳細については後述する。
次いで、算出された無重力状態における形状1aに基づいて、規定の検査台130(請求項に記載されている所定の検査台に相当)に載置された状態における形状1bを算出し直し(ステップS5)、形状の品質を評価する(ステップS6、図4(c))。評価は、規定の検査台130に搭載された状態を想定し、搭載面に設けられる複数の距離センサの位置、つまり規定の評価ポイントにおいて、検査台130の搭載面からステップS5で算出した被測定物1の形状1bの裏面までの距離を算出することで評価する。
このように本発明においては、汎用の検査台110に載置された状態における形状データに基づいて、規定の検査台130に載置された状態における形状データ1bを求めることにより、製品の型式毎に検査台を用意する必要がないという優れた効果を奏するものである。また、ステップS5の代わりに、ステップS3で算出された被測定物1の無重力状態における形状データ1aと、被測定物1に関する所定の設計形状データ(CADデータ)との比較に基づいて被測定物1の品質を判定するようにしてもよい。比較は、規定の検査台130において被測定物1を支持する予定の点のうち少なくとも3点で無重力状態における被測定物1の形状データ1aと設計形状データとの座標が一致するようにして、規定の検査台130の搭載面に設けられる複数の距離センサの位置、つまり規定の評価ポイントにおいて、被測定物1の無重力状態における形状データ1aと設計形状データとのずれ量を算出して、そのずれ量が規定の範囲内であるかどうかで評価を行う。この評価は、被測定物1が重力の影響で変形しにくい形状、姿勢である場合に、計算機120の計算量を少なくすることができるので適している。
なお、ステップS4における無重力状態における3次元形状1aの算出方法には、いくつかの手法があるが、例えば以下のような手法を採用することができる。まず、ステップS1で測定された3次元形状に対して、外力として与えられている重力の代わりに、重力と逆向きにかつ重力と同じ大きさの力を印加することで、重力の影響を排除した形状(すなわち無重力状態における形状)をシミュレートし、得られた形状を「初期形状」として設定する(ステップS41)。その際、加えられた力によってガラス板が移動しないようにガラス板を支持する必要があるため、上記3点支持の位置と対応するガラス板の上面において、下向きにガラス板を3点支持するものとする(図4(b)の仮想ロッド112aが相当する)。
次いで、この「初期形状」のガラス板を3点支持の検査台に載せた状態を、計算機シミュレーションにより再現する(ステップS42)。そして、このシミュレーションによって得られた形状と、ステップS3で得られた実測による3次元の形状データとを比較し(ステップS43)、両者の各メッシュにおけるノード(節点)の位置が一致するようであれば、上記再現した無重力状態の形状は妥当であるものと判断する。
但し、一般的には両者の間に差異が生じることが多いため、シミュレーションに用いたメッシュのノード毎にどの程度の誤差が生じているかを確認し、各ノードにおける誤差の平均が所定値以上のときは(ステップS44)、この誤差が解消するように上記「初期形状」を変形させ(ステップS45)、ステップS42に戻って再度同様の処理を行う。もちろん、誤差の最大値が所定値を超えているかどうかに基づいて判定したり、誤差の最小値が所定値を下回っているかどうかに基づいて判定したり、または事前に設定した特定のノードにおける誤差に基づいてのみ判定したりしてもよい。その後、ステップS44における判定結果が収束するまで、ステップS42〜S45を繰り返し、各ノードにおける誤差が所定の誤差範囲に収まれば、その際の「初期形状」を「無重力状態における3次元形状」として決定する(ステップS46)。上記誤差範囲をどの程度とするかは、製品の形状、大きさ、またはJIS(日本工業規格)等の規格における要求値等に応じて適宜設定される。
次に、撮像により被測定物の表面形状を実測する手法の詳細について説明する。
図5は、形状検査装置の基本的構成を示す説明図である。同図に示すように、自動車用ガラス等の鏡面を有する被測定物1の上方に、面光源2を設置する。面光源2の発光面にはカラーパタン3を取り付ける。カラーパタン3の被測定物1に映る反射像を撮像するために、主となるカラーカメラ1つと、少なくとも1つの副となるカラーカメラを配置する。これらのカラーカメラは、図1のカメラ121に相当する。カラーカメラの数に制限はないが、ここでは主となるカラーカメラ5と、副となるカラーカメラ6および7の合計3台のカラーカメラを使用する。主となるカラーカメラ5は面光源2の内部に配置され、カラーパタン3に開けられた穴4を通じて被測定物1に映る反射像を撮像する。副となるカラーカメラ6および7は、面光源2の外側に配置され、被測定物1に映る反射像を撮像する。パーソナルコンピュータ等の計算機8は、カラーカメラ5、6、7と接続されており、これらのカメラにより撮像された反射像を公知の画像処理技術を用いて解析し、被測定物1の形状を求める。光学系および被測定物はXYZ座標系に置かれているものとし、Z軸を鉛直方向にとる。面光源2の辺はX軸、Y軸に平行であるものとする。以下においては光学系全体の配置を記述するXYZ座標系をグローバル座標系と呼び、グローバル座標系における座標をグローバル座標と呼ぶ。
面光源2としては、筐体内部に複数の蛍光灯を配置し、発光面をガラス板でカバーしたものを用いている。この発光面に貼付されるカラーパタン3としては、透明または光拡散性の樹脂フィルムにカラーパタンを印刷(例えばインクジェット・プリント)したものが使用できる。カラーパタン3は1枚のカバーガラスの表面に貼付してもよいし、2枚のカバーガラスで挟むようにしてもよい。面光源2の明るさはできる限り均一にすることが望ましく、このために筐体内部に入れた蛍光灯の配置を工夫する。また、カラーパタン3に使用される樹脂フィルムは、透明ではなく光を拡散透過させる材質のものが望ましい。これにより面光源2の明るさむらが軽減される。カラーカメラ5、6および7は、エリアカメラ方式であれば特に制限はない。
図6は、光学系のYZ平面での一部破断側面図であり、3つのカラーカメラの位置、視野の関係を示している。主となるカラーカメラ5の姿勢は鉛直下向きであり、視野9の範囲で反射像を撮像する。副となるカラーカメラ6は視野10の範囲で反射像を撮像し、被測定物1上において視野10の一部が視野9の一部と重なるような姿勢をとっている。同様に副となるカラーカメラ7も視野11の範囲で反射像を撮像し、被測定物1上において視野11の一部が視野9の一部と重なるような姿勢をとっている。これら3つのカラーカメラは、グローバル座標系において固定されており、よって位置および姿勢は既知情報として得られる。
図7は、カラーパタン3の説明図である。カラーパタン3は、基本パタン12を一単位として、複数の基本パタンを互いに重複することなく密に並べたものである。よって、カラーパタン3は縦および横の何れの方向においても、基本パタン12が周期的に現れるパタンである。
図8は、基本パタン12の詳細説明図である。基本パタン12は、6×6の微小矩形パタンによって構成され、各微小矩形パタンは色12aから色12hまでの計8色のうちの何れかの彩色が施されている。そして、図8に示すように基本パタン12には、水平および垂直方向からなる局所座標系が付随している。以下、基本パタン12内部の点の位置を示す座標を局所座標と呼ぶ。図8に示す基本パタンの場合、局所座標の成分は0から6までの無次元化された値をとる。これらの局所座標により、基本パタン12の内部の任意の位置を記述することができる。例えば図8の基本パタン12においては、左下の点は(0,0)、中央の点は(3,3)、右上の点は(6,6)を表す。局所座標の各成分は整数に限られず例えば(2.5,3.3)といった記述もできる。以下、基本パタン12内部の点の位置を局所座標と呼ぶ。
基本パタン12を構成する8色については、あらかじめ次のように色を調整する。
図9は、基本パタンを構成する8色をカラーカメラで撮像した際に得られる画像の赤成分、緑成分、青成分を示す。グラフの縦軸が各色成分の強さを示す。色12a、色12b、色12cには青成分を含まないようにし、赤成分についてはいずれも同じ強さとなるようにしている。色12a、色12b、色12cの違いは、緑成分の強さにある。同様に色12d、色12e、色12fは赤成分を含まないようにし、青成分については何れも同じ強さとしている。色12d、色12e、色12fの違いは、緑成分の強さにある。色12gは赤成分、緑成分および青成分が何れも同じ強さであり、色12hは赤成分、緑成分および青成分のいずれも無いようにしている。なお、色12gの赤成分、青成分の強さは、それぞれ色12a、色12b、色12cの赤成分、および色12d、色12e、色12fの青成分と同じとする。
基本パタン12を構成する8色を上記のように調整することにより、基本パタン12の中に、互いに直交する2つのストライプパタンを内在させることができる。基本パタン12をカラーカメラで撮像して赤成分だけに着目すると図10(a)のようにストライプパタン13が現れる。同様に青成分だけに着目すると図10(b)のようにストライプパタン14が現れる。このように本実施の形態によれば、使用するカラーパタンは1つであるが、着目する色成分を変えることにより、互いに直交する2つのストライプパタンを得ることができる。図10からも明らかなように、ストライプパタン13はH方向の局所座標に、ストライプパタン14はV方向の局所座標に、それぞれ対応している。但し、ストライプパタン13と14は直交していることが好ましいが、その他の角度でもよく、平行とならない範囲の傾斜角度を選択することができる。
次に、本発明における形状測定の原理について述べる。
図11は、形状測定の一実施形態を示すフローチャートである。同図に示すように、正反射の法則に基づいて、被測定物上にあらかじめ生成されたサンプリング点における法線ベクトルを求め、最終的に積分計算を行うことにより、被測定物の形状が求められる。まず、主となるカラーカメラの視野内にあるサンプリング点の法線ベクトルを求め、その後に副となるカラーカメラの視野内にあるサンプリング点の法線ベクトルを求める(ステップS11、S12、S13)。さらに、副となるカラーカメラで求めた法線ベクトルに対しては、主となるカラーカメラで求めた法線ベクトルと連続性を持つように修正を加える(ステップS14)。最後に法線ベクトルより得られる面の傾きを積分して被測定物の形状を得る(ステップS15)。積分計算の具体的な手法については、公知の手法を適用でき、例えば特開2005−345383号公報や特開平11−211440号公報に開示されているものを適用することができる。
図12は、1つのサンプリング点に対して、法線ベクトルを求める様子を示す。ここでは主となるカラーカメラ5を使って、法線ベクトルを求める考え方について説明する。視点15に位置するカラーカメラ(図示せず)から被測定物1上のサンプリング点16を撮像したときに、カラーパタン3上の参照点17の反射像が映っていたとする。ここで、サンプリング点16における法線ベクトル18を求めることを考える。サンプリング点16に参照点17の反射像が映っているとき、参照点17から発した光は、被測定物1上のサンプリング点16で反射された後に、カラーカメラの視点15に到達している。正反射の法則により、サンプリング点16においては、光の入射角19と反射角20が等しい。したがって、視点15、反射点16、参照点17のグローバル座標がわかれば、法線ベクトル18を特定することができる。
以上のように法線ベクトル18の算出には、視点15、サンプリング点16、参照点17のグローバル座標が必要であるが、これらを既知情報と未知情報とに分けて整理すると次のようになる。まず、カラーカメラ5は固定されていることから、その視点15は既知情報である。サンプリング点16はこれから形状を求めようとする被測定物1上の点であり本来は未知情報であるが、自動車用ガラスであれば設計形状のような近似値を与えることができる。測定時に自動車用ガラスを置く位置も既知であるので、サンプリング点16は既知情報として扱うことができる。これに対して参照点17は実際の被測定物1の形状に依存して変化するため、被測定物1が変わる度に参照点17の位置を求めねばならない。カラーパタン3の位置は固定されているため、参照点17のグローバル座標のうちZ成分は既知情報であるが、XY成分は未知情報である。以上をまとめると、法線ベクトル18を求めるのに必要な情報のうち未知情報は、参照点17のグローバル座標のXY成分であり、これを求めることが反射像解析の主目的となる。
図13は、1つのサンプリング点の法線ベクトルを算出する手順を示すフローチャートである。最初にサンプリング点近傍の反射像に着目し、サンプリング点に映っている参照点の局所座標を求める(ステップS21)。続いて局所座標と後述する拘束条件をもとに参照点のグローバル座標を特定する(ステップS22)。最後に正反射の法則を用いてサンプリング点における法線ベクトルを計算する(ステップS23)。
ここで、図13のフローチャートの最初のステップである参照点の局所座標算出の方法について説明する。図8に示したように、カラーパタン3は基本パタン12を周期的に敷き詰めたパタンとなっている。したがって、いかなる参照点も、必ず基本パタン12のいずれかの場所に位置し、その局所座標を求めることができる。
図14は、サンプリング点16の近傍に映っている、基本パタン12の反射像である。図14(a)が反射像の赤成分、図14(b)が反射像の青成分に対応している。なお図14は鏡像であるので図14(a)は、図10(a)に対して左右が入れかわっていることに注意を要する。また自動車用ガラスは曲面であるので、一般には図14のように歪められたパタンが撮像される。点21はカラーカメラ5で捉えたサンプリング点16の像である。本実施の形態では、点21近傍の反射像を解析することにより、参照点17の局所座標を求める。
図14において、局所座標を求める上で重要な情報が3つある。それらは、
その1:点21がストライプパタンの白い領域にあるか、黒い領域にあるか、
その2:近傍にあるストライプパタンの白い領域(但し図8における色12gの領域は除く)の、カラー画像における緑成分の強さ、
その3:点21を挟むストライプ境界までの長さである。
図15は、図14の点21の近傍をさらに拡大した画像である。図15(a)が反射像の赤成分、図15(b)が反射像の青成分に対応している。図15(a)において点21からストライプ境界までの長さをd0_h、d1_hとする。但し、水平方向の局所座標が小さいストライプ境界までの長さをd0_hとし、両境界の水平方向の局所座標のうち小さいほうをh0とする。同様に図15(b)において点21からストライプ境界までの長さをd0_v、d1_vとする。やはり、垂直方向の局所座標が小さいストライプ境界までの長さをd0_vとし、両境界の垂直方向の局所座標のうち小さいほうをv0とする。このとき、点21の局所座標は式(1)、式(2)により与えられる。
Figure 2007010875
h0あるいはv0を正しく求めるために、本実施の形態においては、前記3つの情報のうち、その1、その2の情報を使って、h0あるいはv0を正確に定める。例としてh0を特定する場合を考える。この場合、点21が図14(a)において白い領域にあれば、h0の候補は0、2、4に絞られる。逆に黒い領域にあればh0の候補は1、3、5に絞られる。さらに図14(a)において点21近傍でかつ白い領域(但し図8における色12gの領域は除く)の、カラー画像における緑成分を調べることにより、3つあるh0の候補から一つを選ぶことができる。
以上のように、サンプリング点近傍に映る反射像を調べることにより、参照点の局所座標を求めることができる。しかしながら、基本パタン12はカラーパタン3の内部に周期的に複数配置されているため、局所座標が分かったとしても参照点のグローバル座標が唯一に特定されるわけではない。参照点のグローバル座標は、前記の方法で求めた局所座標の情報に拘束条件を付加することで特定される。拘束条件の与え方は状況によって3種類あるので、以下個別に説明する。表1に3種類の拘束条件を示す。
Figure 2007010875
ここで、1つ目の拘束条件に関して説明する。
図16は、カラーカメラ5がサンプリング点22を撮像した際に、参照点23の反射像が映っている状況を示している。ここでサンプリング点22は、カラーカメラ5の視野に入るサンプリング点のうち、最初に法線ベクトルを求めるサンプリング点であるとする。図16においてカラーパタン3上の基準点24は、そのグローバル座標が既知であるとする。基準点24はカラーパタン3における他の点と容易に区別できる、明確な特徴を持っていることが望ましい。例えばカラーパタン3に空けられた穴4(図5参照)の近傍の点することが一つの方法である。あるいは図8に示した8色以外の色で基本パタン中の1区画を彩色し、その中心点を基準点24とする方法も考えられる。参照点23ができるだけ基準点24に近くなるようなサンプリング点22を選ぶことにより、参照点23のグローバル座標を基準点24との位置関係から正しく求めることができる。
サンプリング点22の選定は、計算機シミュレーションにより行う。被測定物1が設計形状であると仮定し、光線追跡により各サンプリング点に対する参照点位置を予測する。このうち参照点が最も基準点24に近くなるサンプリング点を、サンプリング点22とすればよい。以上のように本実施の形態だけでは、最初に法線ベクトルを計算するサンプリング点に対しては、グローバル座標が既知である基準点を拘束条件に法線ベクトルを算出する。
続いて2つめの拘束条件について説明する。
図17は、カラーカメラ5がサンプリング点25を撮像した際に、参照点26の反射像が映っている状況を示している。ここでサンプリング点25は、図16において最初に法線ベクトルを求めたサンプリング点22の近傍にある点とする。すでにサンプリング点22に映る参照点23のグローバル座標は、前記の方法により明らかになっている。参照点26のグローバル座標を特定するにあたり、参照点23を新たな拘束点とすることを考える。サンプリング点の間隔を十分短くとれば、近傍の2つのサンプリング点に映る参照点2点間の距離を、基本パタン12のサイズ以下に抑えることができる。このとき、参照点26と同じ局所座標を持つ点の中で、最も参照点23に近い点を、真の参照点26と見なしてよい。このように近傍のサンプリング点に映る参照点位置を拘束条件とすることで、法線ベクトルが算出される。サンプリング点22を出発点にして同様な計算を周囲に伝播させることにより、カラーカメラ5の視野内のサンプリング点に対して法線ベクトルを求めることができる。
最後に3つめの拘束条件について説明する。
図18は、カラーカメラ7がサンプリング点27を撮像した際に、参照点28の反射像が映っている状況を示している。ここで、サンプリング点27はカラーカメラ5および7の視野が重なった領域にあるとする。サンプリング点27はカラーカメラ5の視野に入っているので、図16、図17を使って説明したプロセスにより、既に法線ベクトル29が求められているはずである。いま、カラーカメラ7が撮像した反射像を使ってサンプリング点27における法線ベクトルをあらためて求めることを考える。そのためには参照点28のグローバル座標が必要であるが、本実施の形態では参照点28のグローバル座標を算出するにあたり、既知の法線ベクトル29を活用する。
図18において予測参照点30は、サンプリング点27の法線ベクトルが既知の法線ベクトル29に等しいと仮定した場合に、カラーカメラ7に映る参照点の予測位置である。光線経路31は、正反射の法則に基づいて算出され、光線経路31とカラーパタン3の交点が予測参照点30となる。カラーカメラ5および7の位置、姿勢が正しく把握されていれば、参照点28と同じ局所座標を持つ点の中で、最も予測参照点30に近い点を、真の参照点28とみなすことができる。この結果、カラーカメラ7の視点情報をもとにサンプリング点28の法線ベクトルを求めることができる。以後、サンプリング点27を出発点として、カラーカメラ7の視野にある他のサンプリング点の法線ベクトルを求めることができる。その際は上述の2つめの拘束条件を適用すればよい。
図18に示したように、同一のサンプリング点が複数のカラーカメラの視野に入る場合、本実施の形態ではそれぞれのカラーカメラの画像から法線ベクトルを求める。法線ベクトルを求めるにはカラーカメラの視点、サンプリング点、参照点のグローバル座標が必要であるが、現実の測定においてはこれらに誤差が含まれており、それぞれのカラーカメラの画像から求めた法線ベクトルは厳密に一致しない。
図19は、図18におけるサンプリング点27近傍の拡大図である。法線ベクトル29はカラーカメラ5の画像から求めたサンプリング点27の法線ベクトルであり、法線ベクトル32はカラーカメラ7の画像から求めたサンプリング点27の法線ベクトルである。サンプリング点27の法線ベクトルは唯一であるので、本実施の形態においては法線ベクトル29と法線ベクトル32の差で与えられる修正ベクトル33を求め、カラーカメラ7の画像から求めた法線ベクトルを修正する。すなわちカラーカメラ7の画像から求めた法線ベクトルに修正ベクトル33を加算したベクトルを正しい法線ベクトルとみなす。この修正ベクトルはカラーカメラ5とカラーカメラ7の視野が重なっている領域内のサンプリング点だけでなく、カラーカメラ7の視野内にあるサンプリング点すべてに適用される。以上の修正プロセスにより、カラーカメラ5および7の視野内にあるサンプリング点には、連続的な法線ベクトル分布が形成される。
また、上記法線ベクトルの誤差の補正は次の方法も適用でき、図18を用いて説明する。参照点28は、カラーカメラ7がサンプリング点27を撮像した際に映った点である。予測参照点30は、サンプリング点27の法線ベクトルが既知の法線ベクトル29に等しいと仮定した場合に、カラーカメラ7に映る参照点の予測位置である。ここで、参照点28と同じ局所座標を持つ点の中で、最も予測参照点30に近い点を、真の参照点28とみなし、この参照点28と予測参照点30とのずれを求める。この参照点と予測参照点とのずれをカラーカメラ5およびカラーカメラ7の視野が重なっている領域のサンプリング点すべての位置で求める。求めた参照点と予測参照点とのずれが全ての位置においてなくなるように、座標変換を施す。この座標変換はカラーカメラ5とカラーカメラ7の視野が重なっている領域内のサンプリング点だけでなく、カラーカメラ7の視野内にあるサンプリング点すべてに適用される。このように座標変換を施すことにより、カラーカメラ5の画像から求めたサンプリング点の法線ベクトルと、カラーカメラ7の画像から求めたサンプリング点の法線ベクトルとが一致する。以上の補正プロセスにより、カラーカメラ5および7の視野内にあるサンプリング点には、連続的な法線ベクトル分布が形成される。
カラーカメラ6についてもカラーカメラ7と同様に法線ベクトルの計算と修正を行う。これにより被測定物1に生成された全てのサンプリング点に対して法線ベクトルが求まり、それら法線ベクトルは連続的な分布を形成する。法線ベクトルから得られる面の傾きを積分することにより、被測定物1の形状を得る。
なお、以上においては、検査台110上で静止した状態の被測定物1の検査について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図20に示すように検査台110をベルトコンベア等の搬送手段上に設置し、検査台110とともに搬送される被測定物1を撮像し検査する構成を採ることもできる。その場合、被測定物1の両サイドに副のカメラ6a、6b、7a、7bを適当な傾斜角を持たせて設置することにより、曲率の大きな被測定物(例えば自動車用リアガラス)であっても容易に撮像および検査が可能となる。
次に、本発明の他の一実施形態について説明する。ガラス板の表面形状情報を取得する構成は、上記の実施形態の図1および図2と同じであるので説明は省略し、検査手順について説明する。
図21は、本発明に係る検査方法の一実施形態を示すフローチャートである。図22(a)〜(d)は、検査手順を説明するための図である。まず、図1の計算機120は、被測定物1に関する所定の設計形状データ1c(CADデータ)に基づいて、無重力状態における3次元形状1dをシミュレーションにより求める(ステップS31、図4(b))。設計形状データ1cはデザイン形状であり、被測定物1の設計形状データ1cにより規定の検査台130は設計されている。よって、被測定物1の設計形状データ1cは、検査台130に載置されている状態の被測定物1の形状そのもの(図4(a))であり、この設計形状データ1cにより計算を進める。ここで、検査台130に載置されている状態の被測定物1の設計形状データ1cは重力の影響によって若干撓んでいるので、後段のシミュレーション(ステップS32)のために、検査台130に載置される前の被測定物1の設計形状データ1d(特に無重力状態における形状)を検査台130の支持ポイントの個数や位置に応じた撓み方を考慮して算出する。設計形状データ1dの算出方法については後述する。
次いで、算出された無重力状態における設計形状データ1dに基づいて、汎用の検査台110aに載置された状態における設計形状データ1eを算出する(ステップS32、図4(c))。ここで、算出した設計形状データ1eはハードディスクなどの記憶装置124に記憶される。そして、図1の検査台110に、被測定物1を人手またはロボット(図示せず)を用いて載置する(ステップS33、図4(d))。次いで、被測定物1の上面をカメラ121を用いて撮像し、撮像した画像を計算機120により取り込む(ステップS34)。次いで、計算機120は、画像処理により被測定物1の輪郭形状および表面における勾配等を検出し、被測定物1の3次元形状を算出してから公知の手法により有限要素メッシュを生成する(ステップS35)。形状算出の詳細については前述の実施形態と同一であるので、説明は省略する。
次いで、記憶装置124に記憶させている算出した設計形状データ1eとステップS35で算出した被測定物1の3次元形状との比較に基づいて、形状の品質を評価する(ステップS36)。比較は、検査台110において被測定物1を支持する3点で、算出した設計形状データ1eとステップS35で算出した被測定物1の3次元形状との座標が一致するようにして、規定の評価ポイントにおいて、ステップS35で算出した被測定物1の3次元形状と算出した設計形状データ1eとのずれ量を算出して、そのずれ量が規定の範囲内であるかどうかで評価を行う。

このように本発明においては、規定の検査台130に載置された状態における設計形状データより汎用の検査台110に載置された状態における設計形状データを求めることで、設計形状データと汎用の検査台110に載置された状態における形状データとの比較での評価が可能となり、製品の型式毎に検査台を用意する必要がないという優れた効果を奏するものである。また、ステップS31とステップS32の代わりに、被測定物1に関する所定の設計形状データ1cに基づいて汎用の検査台110aに載置された状態における設計形状データを算出するようにしてもよい。この算出方法は、被測定物1が重力の影響で変形しにくい形状、姿勢である場合に、計算機120の計算量を少なくすることができるので適している。
なお、ステップS31における無重力状態における3次元形状の算出方法には、いくつかの手法があるが、例えば以下のような手法を採用することができる。まず、設計形状データの3次元形状に対して、外力として与えられている重力の代わりに、重力と逆向きにかつ重力と同じ大きさの力を印加することで、重力の影響を排除した形状(すなわち無重力状態における形状)をシミュレートし、得られた形状を「初期形状」として設定する(ステップS311)。その際、加えられた力によってガラス板が移動しないようにガラス板を支持する必要があるため、上記規定の検査台の支持の位置と対応するガラス板の上面において、下向きにガラス板を支持するものとする。
次いで、この「初期形状」のガラス板を規定の検査台に載せた状態を、計算機シミュレーションにより再現する(ステップS312)。そして、このシミュレーションによって得られた形状と、設計形状データとを比較し(ステップS313)、両者の各メッシュにおけるノード(節点)の位置が一致するようであれば、上記再現した無重力状態の形状は妥当であるものと判断する。
但し、一般的には両者の間に差異が生じることが多いため、シミュレーションに用いたメッシュのノード毎にどの程度の誤差が生じているかを確認し、各ノードにおける誤差の平均が所定値以上のときは(ステップS314)、この誤差が解消するように上記「初期形状」を変形させ(ステップS315)、ステップS312に戻って再度同様の処理を行う。もちろん、誤差の最大値が所定値を超えているかどうかに基づいて判定したり、誤差の最小値が所定値を下回っているかどうかに基づいて判定したり、または事前に設定した特定のノードにおける誤差に基づいてのみ判定したりしてもよい。その後、ステップS314における判定結果が収束するまで、ステップS312〜S315を繰り返し、各ノードにおける誤差が所定の誤差範囲に収まれば、その際の「初期形状」を「無重力状態における3次元形状」として決定する(ステップS316)。上記誤差範囲をどの程度とするかは、製品の形状、大きさ、またはJIS(日本工業規格)等の規格における要求値等に応じて適宜設定される。
次に、図3(b)に示した無重力状態を再現する手法の妥当性を検証するため、コンピュータ・シミュレーションを行ったので、その詳細について説明する。
図23(a)は本発明の実施例におけるガラス板の形状モデルを示す平面図、同図(b)、(c)はシミュレーション結果と実測値とを比較した結果を示す平面図である。
まず、同図(a)に示すように、正面視で略台形状のガラス板の形状モデルを、無数の板曲げ要素(正面視で四辺形かつ厚さ「0」の要素)の集合からなる形状モデルとし、これを用いて有限要素法によるたわみ解析を行った。その際、ガラス板の板厚を2.8mm、ヤング率を70600MPa、ポアソン比を0.23としている。また、解析ソフトウェアには、米国アバカス社のアバカス・スタンダード(ABAQUS/Standard)を用いた。
ここで、図中の黒丸印および黒三角印は、ガラス板を支持するポイントを示す。黒丸印のポイントで3点支持した状態のガラス板の形状を実測してから、同様に黒丸印および黒三角印の計6点支持したガラス板の形状を実測した。次いで、3点支持によって得られたガラス板の形状を図3(b)のステップS41で示した「初期形状」として設定し、図3(b)に示すフローを適宜繰り返して無重力状態における形状を決定した。そして、このシミュレーションによって得られた無重力状態の形状を用いて、6点支持した状態をシミュレーションし、その結果と実際に検査台における6点支持により得られた形状とを比較し、どの程度の形状誤差があるかについて調べた。
その結果、図23(b)に示す結果となり、濃淡によって形状誤差を表している。同図の左下隅においてシミュレーション結果と実測値とにおける対応するノード(メッシュの節点)同士の誤差(Z方向の変位)が−0.3mmであるのが、ガラス板の中央部近傍で0mmとなり、右上隅に行くに連れて+0.2mmであることを確認した。すなわち、面内における形状誤差は、±0.3mmに収まり、概ね良好な結果となった。なお、以上においては、誤差がない場合を「0」、基準となる一方のノードが他方のノードの下にあるときは「−」、逆に基準となる一方のノードが他方のノードの上にあるときを「+」の記号で表している。また、X,Y方向の変位量は極めて微小であることから、本実施例においては、Z方向の変位についてのみ注目し形状誤差を測定した。
また、3点支持の実測値をステップS41における初期形状として設定し、この初期形状に基づいて無重力状態をシミュレートし、その結果を用いて3点支持の状態を再度シミュレートしたところ、同図(c)に示す結果となった。すなわち、同図の左隅において−0.13mmであったものが、右隅に行くに連れて増加してガラス板の中央部近傍で0mm、最も右端において+0.14mm程度となり、これについても概ね良好な結果となった。
以上説明したとおり、本発明は、自動車用窓ガラスの形状検査に好適な形状検査方法および検査装置を提供する。また、本発明は、自動車用途に限らず、鉄道車両、航空機、船舶、建築物等で使用される窓ガラスの検査にも適用できることは明らかである。また、ガラス板の検査のみならずその他の鏡面体、板状体およびレンズ等の検査にも適用できる。

なお、2005年7月15日に出願された日本特許出願2005−206498号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (15)

  1. 実測用検査台に被測定物を載置する第1のステップと、この被測定物の表面形状に関する情報を取得する第2のステップと、前記被測定物の表面形状に関する情報に基づいて被測定物の無重力状態における形状データを算出する第3のステップと、前記被測定物の無重力状態における形状データに基づいて被測定物が所定の検査台に載置された状態における被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された被測定物の形状データに基づいて前記被測定物の品質を判定する第4のステップとを有することを特徴とする形状検査方法。
  2. 前記被測定物の無重力状態における形状データは、実測によって得られた前記被測定物の形状データに対し、重力と逆向の力を印加した状態を計算機シミュレーションにより再現することで得られる請求項1に記載の形状検査方法。
  3. 前記第4のステップの代わりに、前記第3のステップで算出された前記被測定物の無重力状態における形状データと、前記被測定物に関する所定の設計形状データとの比較に基づいて前記被測定物の品質を判定するステップを有する請求項1または2に記載の形状検査方法。
  4. 前記第2のステップは、前記被測定物を撮像し、撮像した画像より表面形状データを算出する請求項1〜3の何れか一項に記載の形状検査方法。
  5. 所定の検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データに基づいて無重力状態における被測定物の設計形状データを算出する第1のステップと、無重力状態における前記被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出する第2のステップと、前記実測用検査台に前記被測定物を載置する第3のステップと、この被測定物の表面形状に関する情報を取得する第4のステップと、前記実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データと前記被測定物の表面形状に関する情報とに基づいて前記被測定物の品質を判定する第5のステップとを有することを特徴とする形状検査方法。
  6. 前記被測定物の無重力状態における設計形状データは、所定の検査台に載置された状態の前記被測定物の設計形状データに対し、重力と逆向の力を印加した状態を計算機シミュレーションにより再現することで得られる請求項5に記載の形状検査方法。
  7. 前記第1のステップと前記第2のステップの代わりに、所定の検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出するステップを有する請求項5または6に記載の形状検査方法。
  8. 前記第4のステップは、前記被測定物を撮像し、撮像した画像より表面形状データを算出する請求項5〜7の何れか一項に記載の形状検査方法。
  9. 前記被測定物は、ガラス板である請求項1〜8の何れか一項に記載の形状検査方法。
  10. 前記ガラス板は、自動車用窓ガラスである請求項9に記載の形状検査方法。
  11. 被測定物を載置するための実測用検査台と、
    この被測定物の表面形状に関する情報を取得するカメラと、
    前記被測定物の表面形状に関する情報に基づいて無重力状態における前記被測定物の形状データを算出し、前記被測定物の無重力状態における形状データに基づいて、前記被測定物が所定の検査台に載置された状態における前記被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された形状データに基づいて前記被測定物の品質を判定する計算機と
    を備えたことを特徴とする形状検査装置。
  12. 前記計算機は、前記被測定物が所定の検査台に載置された状態における前記被測定物の形状データを算出し直し、この算出し直された形状データに基づいて前記被測定物の品質を判定する代わりに、前記算出された前記被測定物の無重力状態における形状データと、前記被測定物に関する所定の設計形状データとの比較に基づいて前記被測定物の品質を判定する請求項11に記載の形状検査装置。
  13. 被測定物を載置するための実測用検査台と、
    この被測定物の表面形状に関する情報を取得するカメラと、
    所定の検査台に載置された状態の被測定物の設計形状データに基づいて無重力状態における被測定物の設計形状データを算出し、無重力状態における前記被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出し、この算出した設計形状データと前記被測定物の表面形状に関する情報とに基づいて前記被測定物の品質を判定する計算機と
    を備えたことを特徴とする形状検査装置。
  14. 前記計算機は、所定の検査台に載置された状態の被測定物の設計形状データに基づいて無重力状態における被測定物の設計形状データを算出し、無重力状態における前記被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出する代わりに、所定の検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データに基づいて被測定物が実測用検査台に載置された状態における被測定物の設計形状データを算出する請求項13に記載の形状検査装置。
  15. 前記実測用検査台は、前記被測定物を支持する第1、第2および第3の支持部を備えている請求項11〜14の何れか一項に記載の形状検査装置。
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