JPH09166421A - 表面三次元形状の測定方法 - Google Patents
表面三次元形状の測定方法Info
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- JPH09166421A JPH09166421A JP7327595A JP32759595A JPH09166421A JP H09166421 A JPH09166421 A JP H09166421A JP 7327595 A JP7327595 A JP 7327595A JP 32759595 A JP32759595 A JP 32759595A JP H09166421 A JPH09166421 A JP H09166421A
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Abstract
合ったものとして評価する方法を得る。 【解決手段】視対象物上の実点から発せられた光線群の
瞳に入射する方向から、透明板状体を介して視対象物を
観察した場合の虚像点群を決め、この虚像点群によって
視対象物の虚像の三次元形状を形成し(14)、得られ
た虚像の三次元形状の奥行き幅から、透明板状体の透視
歪の大きさを評価する。
Description
有する被測定物の外観検査方法に関し、特に、建築用、
車両用等のガラス板やブラウン管等の表面三次元形状の
測定方法に関する。
ン管等の成形後の表面三次元形状の検査には、その被測
定物の所定形状ごとの検査ゲージに被測定物を載置し
て、接触式で検査する方法が一般的であった。しかし、
この方法では検査ゲージが型式ごとに必要であり、載置
を含めた検査に要する時間が多く、さらにはゲージへの
接触によって被測定物の変形の恐れがあった。
定には、上記の接触式よりも非接触式のものが好ましい
との見方ができた。この非接触式の三次元形状の測定方
法としては、例えば、複数の点状の散乱光源から発せら
れた光を被測定物の表面へ照射し、その反射光の受光装
置への入射方向を手がかりに表面の傾きを算出すること
で、被測定物の表面三次元形状を得る方法(特開平3−
44504)などが提案されている。
体的には光源から発せられた光の被測定物からの反射光
によって複数の局所平面を形成しこれらを局所曲面とみ
なし、これらの局所曲面を接続して局所曲面の集合体と
して三次元形状を求めるものである。
た。 (1)局所平面を局所曲面とみなすため、曲率が大きな
被測定物については、測定誤差が大きい。 (2)被測定物を局所的に表現するにあたって、各々の
局所曲面間の境界における接続性の考慮が困難である。 (3)初点から順次接続していくため、初点から離れる
にしたがって誤差が蓄積される。
解消する新規な表面三次元形状の測定方法を提供するこ
とにある。
面を有する被測定物の表面に実質的に点状の散乱光源か
ら発せられた光を照射し、その反射光線を受光装置で受
光して反射光の受光装置への入射方向に延びる直線を特
定する工程Aと、被測定物の推定形状を関数の線形結合
によって設定する工程Bと、前記直線と推定形状の面と
の交点を定める工程Cと、複数の光源位置から発せられ
た光に関し工程AおよびCを経て複数の交点を定める工
程Dと、これら複数の交点における各々の光源から受光
装置までの光路長の変分を用いた評価指標が規定値以下
になるまで推定形状を補正し、最終的な推定形状を被測
定物の測定形状とする工程Eと、を有する表面三次元形
状の測定方法を提供する。
らに詳細に説明する。図1は、本発明の表面三次元形状
を測定する工程の一例を説明する流れ図である。また図
2は、本発明における被測定物の三次元形状の測定状態
を示す概略斜視図である。
反射されて受光装置3で受光される。この受光データに
基づいて、演算装置4にて演算され、被測定物1の三次
元形状が測定される。なお、受光装置3としては、カメ
ラ、ビデオカメラ、スティルカメラ、フォトセンサをマ
トリックス状に配置したもの等、反射光の入射方向を特
定しうるものである。
れた光が被測定物1面上で反射して、受光装置3でその
入射方向を測定する(11)。別途、被測定物の形状を
関数の線形結合によって推定、表現しておき、これを初
期推定形状として演算装置4に設定する(12)。11
で得られた入射方向に延びる直線と上記の推定形状との
交点を求め(13)、さらに複数の光源位置から発せら
れる光に関するこの交点を求める。
までの光路長の変分(以下簡単に交点の変分、交点にお
ける変分、光路長の変分という)の二乗和を評価指標と
し、この評価指標が規定値以下になるかの判定を行う
(14)。規定値以下であれば、その推定形状が被測定
物の求める表面三次元形状の測定結果となる。
定物の表面三次元形状が、推定した形状から掛け離れて
いることを示す。したがって、被測定物の表面三次元形
状を得るためには、推定形状を修正する必要がある。こ
の修正を行って(15)、先に測定した光の入射方向に
延びる直線と修正後の推定形状との交点を求め、評価指
標が規定値になるまで上記の工程を繰り返すことによっ
て、被測定物の表面三次元形状が得られる。
略断面図である。光源2から発せられて被測定物1で反
射した光は、反射像5aとして受光装置の撮像面上の点
6に撮像され、受光装置へは7の方向から入射したと認
識される。8は受光装置の視点位置である。このとき、
光線経路2→5a→8の光路長は近傍のいかなる光線経
路2→5b→8の光路長よりも短くなる。すなわち、5
aにおいて光路長の変分が0となる。
である。受光装置の視点位置8を通り、2aの位置にあ
る散乱光源から発せられた光の被測定物による反射光の
入射方向へ延びる直線10aと、被測定物の推定形状9
の面との交点を11aとする。この交点11aは、光源
2aの座標、推定形状9(推定形状上の座標)、視点位
置8の座標がわかっているため、容易に求めうる。
致していれば、11aにおける光路長の変分は0とな
る。(しかし、光路長の変分が0になることは、推定形
状が被測定物の表面三次元形状と一致する必要条件であ
って、十分条件ではない。)ここでは、被測定物の推定
形状は、被測定物の実際の表面三次元形状にできるだけ
近い形状を予想して設定するのが通常であるため、基本
的には、推定形状が被測定物の表面三次元形状と異なっ
ていれば光路長の変分は0とはならない。
いても同様であり、2bの位置にある光源から発せられ
た光の被測定物による反射光の入射方向へ延びる直線1
0bと、被測定物の推定形状9の面との交点11bの変
分を求める。このように多数の光源の位置2a、2b・
・・・について、交点11a、11b・・・・の変分を
求め、これらの変分が0であれば、被測定物の形状は推
定形状に一致しているといえる。
れば、推定形状が実際の被測定物の形状に比べて大きく
違わないことになる。すなわち、実際の被測定物に比べ
ての推定形状の違いが許容できる範囲であれば、変分が
0にならなくても、そのときの推定形状を被測定物の測
定形状とみなしうる。この場合、その判断基準(推定形
状の被測定物形状への一致の程度)として、上記の各交
点における変分の二乗和を評価指標とし、あらかじめ評
価指標の上限となる規定値を定めておき、評価指標をこ
の規定値以下にする推定形状を、被測定物の測定形状と
する。
状に一致する点に鑑みれば、0が好ましい。この値0に
ついても、受光装置の解像度等を考慮して、小数点以下
数桁で切り捨てることによって、完全に0の値でなくて
も0とみなすこともできる。
状は実際の被測定物の表面三次元形状と異なっているこ
とになる。そのため、推定した形状を実際の形状に近づ
けるために推定形状に補正を加える必要がある。
がある。これは、非線形関数である複数の交点の変分の
二乗和の零点を求めるものであり、ニュートン法をはじ
め、準ニュートン法、最急降下法、共役勾配法、方向集
合法等が例示できる。このような最適化手法によって、
複数の交点の変分の二乗和、すなわち評価指標が規定値
以下、好ましくは0になるまで推定形状を補正し、評価
指標を規定値以下、好ましくは0にする推定形状を、被
測定物の測定形状とする。
上記の交点の変分の二乗和のほか、変分の絶対値の和
等、適宜の値を採用できるが、通常は変分の二乗和を用
いる。
合によって表現される。この関数としては、初等n次関
数、B−スプライン関数、三角関数等、表面を表現でき
る関数であれば特に制限はない。そして、これらの関数
に(線形結合)係数をかけて線形結合させることによっ
て、面形状を表現できる。さらに、この関数としてB−
スプライン関数、三角関数などの基底関数の使用が好ま
しく、最適化計算の収束が速い点から、B−スプライン
関数の使用が特に好ましい。
ものであり、例えばLED、粗面状のスクリーン上にレ
ーザ光を照射したもの、蛍光灯等があげられる。本発明
において、被測定物に照射される光が発せられる位置は
複数設定される。そのためには、複数の光源、例えばL
EDを複数個配列し、順次点滅させることによって、被
測定物に照射される光が発せられる位置を複数にするこ
とができる。ほかに、レーザ光等を走査させる等、ひと
つの光源の位置を移動させることによっても、被測定物
に照射される光が発せられる位置を複数にすることがで
きる。
築用や自動車用等の曲げガラス板である場合に、ガラス
板の曲げ成形後の形状が所定(例えば設計上のCADデ
ータ等)の形状であるかを検査する場合に、好ましく用
いられる。建築用や自動車用の曲げガラス板は、窓の開
口部に取り付けられるものであり、その曲げ精度が悪い
場合には取り付け寸法精度が悪くなり、水密性や開口部
への納まり具合等の劣化を招く。そのため、成形後のガ
ラス板の検査が重要になり、上記方法の採用によってそ
の検査を非接触で行いうる。
べて曲率が大きい、端縁や中央部等局所的に曲率が小さ
い、等の形状不良が見いだされた場合に、曲げ成形装置
にその結果をフィードバックすることにより、所定の形
状のガラス板が得られる。例えば、形状不良のあり方に
よって、加熱炉の温度を局所的にまたは全体的に上昇さ
せたり下降させる等、成形条件を調整することによっ
て、曲げ成形の精度を上げうる。
げ加工後の曲げ成形装置における下流側に、本発明の三
次元形状の測定方法を用いた装置を配することによっ
て、成形されるガラス板の曲げ成形精度を成形後ただち
に把握できる。この場合、本発明の測定方法は、ガラス
板に非接触で行いうる。このため、成形直後であって
も、容易に三次元形状の測定を行いうる。こうして、成
形装置に対して成形条件設定の補正をリアルタイムで行
うことができ、効率のよいガラス板の曲げ成形が実現で
きる。
ス板の表面三次元形状、すなわち表面の平滑性、凹凸の
有無の検査や、ブラウン管等の表面形状の検査もでき
る。ガラス板のほかにも表面が光を反射しうるものであ
れば、樹脂ガラス板と呼ばれる有機透明樹脂板、金属
体、樹脂成形品等の表面三次元形状の測定もできる。
法を用いた例を示す。本例では、図5のように座標系を
設定した。原点は受光装置の視点位置8であり、z軸は
視点位置8から被測定物に下ろした垂線である。
物1に散乱光源2から照射されて、その反射光を受光装
置3で受光するかわりに、被測定物の形状を数式で与え
て数値計算によって、本発明における手法が被測定物の
三次元形状を正確に測定できるかを確認した。
面形状を表した。なお、G=36.0(m)、h=0.
0284756(m)、s=3.0(m)とした。この
形状は図6に示すような形状であった。
光源について、上記の式によって表される形状の面での
反射光の入射方向に延びる直線を得た。一方、被測定物
の推定形状として、図7に示すような被測定物の初期推
定形状を設定した。このときの推定形状は、B−スプラ
イン関数を基底関数に選びそれらの線形結合により設定
しており、B−スプライン関数の線形結合における線形
結合係数をすべて同じ値とした。
射光の受光装置への入射方向に延びる直線と推定形状面
との交点を定め、これら複数の交点の変分の二乗和を評
価指標とした。この評価指標が0になるまで、推定形状
の面を表す式に共役勾配法によって、B−スプライン関
数の線形結合係数の値を変化させる補正を加え、評価指
標が0になるときの推定形状を図8に示す形状として得
た。
し、図8と図6とを比較すると、測定形状は被測定物の
形状をよく再現していることが確認できた。
など粗面でない被測定物の表面形状を非接触で測定する
にあたり、推定形状を関数の線形結合により表現してい
るため測定形状の接続性に優れ、曲率の大きな被測定物
に対しても精度を落とすことなく測定できる。
次推定するのではなく、最適化手法により、関数の線形
結合における線形結合係数を適宜変化させ、表面形状全
体を同時に修正すれば、測定精度を表面内で均一に、か
つ高く保つことができる。
の虚像を得る方法の一例を説明する流れ図
成を示す概略斜視図
略斜視図
を示す概略斜視図
概略斜視図
概略斜視図
Claims (4)
- 【請求項1】光を反射する面を有する被測定物の表面に
実質的に点状の散乱光源から発せられた光を照射し、そ
の反射光線を受光装置で受光して反射光の受光装置への
入射方向に延びる直線を特定する工程Aと、被測定物の
推定形状を関数の線形結合によって設定する工程Bと、
前記直線と推定形状の面との交点を定める工程Cと、複
数の光源位置から発せられた光に関し工程AおよびCを
経て複数の交点を定める工程Dと、これら複数の交点に
おける各々の光源から受光装置までの光路長の変分を用
いた評価指標が規定値以下になるまで推定形状を補正
し、最終的な推定形状を被測定物の測定形状とする工程
Eと、を有する表面三次元形状の測定方法。 - 【請求項2】工程Eにおいて、前記評価指標を変分の二
乗和とし、この変分の二乗和が0になるまで推定形状を
補正することを特徴とする請求項1の表面三次元形状の
測定方法。 - 【請求項3】工程Eにおいて、最適化手法によって推定
形状を補正することを特徴とする請求項1または2の表
面三次元形状の測定方法。 - 【請求項4】工程Eにおいて、前記推定形状を表す関数
の線形結合の線形結合係数を、最適化手法によって補正
することを特徴とする請求項3の表面三次元形状の測定
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7327595A JPH09166421A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 表面三次元形状の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7327595A JPH09166421A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 表面三次元形状の測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09166421A true JPH09166421A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18200820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7327595A Pending JPH09166421A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 表面三次元形状の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09166421A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001052196A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Mitsubishi Electric Inf Technol Center America Inc | 文字枠により囲まれた距離フィールドのディテール指向型階層表現を生成する方法及びデータを記憶するメモリ |
AU766662B2 (en) * | 2000-05-16 | 2003-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Rapid detection of whether paths of arbitrary complexity intersect |
JP2006071372A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Sunway Burekkusu:Kk | 路面断面プロファイルの測定方法 |
JP2007315968A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Univ Of Tokyo | モーションキャプチャを用いた運動学パラメータの推定法及び装置 |
JP2021089265A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-10 | みどり精密工業株式会社 | 炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法 |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP7327595A patent/JPH09166421A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001052196A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Mitsubishi Electric Inf Technol Center America Inc | 文字枠により囲まれた距離フィールドのディテール指向型階層表現を生成する方法及びデータを記憶するメモリ |
AU766662B2 (en) * | 2000-05-16 | 2003-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Rapid detection of whether paths of arbitrary complexity intersect |
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JP2021089265A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-10 | みどり精密工業株式会社 | 炉壁の形状・損耗測定装置及び炉壁の形状・損耗測定方法 |
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