JPWO2006129802A1 - 充電率/残存容量推定方法、電池の状態検知センサ及び電池電源システム - Google Patents

充電率/残存容量推定方法、電池の状態検知センサ及び電池電源システム Download PDF

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Abstract

電池の充電率/残存容量を推定する方法において、電池の開回路電圧の収束値を高精度、短時間で求めること。複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する行程とを含む電圧予測行程を有している。

Description

本発明は、負荷に電力を供給する電池の充電率/残存容量を推定する方法と、電池の状態を検知するセンサと、そのようなセンサを有する電池電源システムに関するものである。
従来から、各種装置のバックアップ用や各種装置の電源用等の二次電池、自動車等に搭載される鉛蓄電池等の二次電池に関し、残存する充電率を正確に知ることが要請されている。一般に、二次電池においては充電率と開回路電圧に相関があるため、開回路電圧を求めることにより充電率を推定することができる。しかし、二次電池の開回路電圧は充電又は放電を行っていない状態で行う必要があるとともに、充電又は放電の終了後に開回路電圧が安定するまでには長い時間を要する。そのため、所定の条件下で二次電池の開回路電圧を短時間内に測定し、開回路電圧の時間特性を近似する関数に基づき開回路電圧の収束
値を求める方法が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
上記従来の方法で二次電池の開回路電圧の収束値を求める場合、その精度は近似計算に用いる関数の精度に依存する。例えば、多項式関数や対数関数などの時間特性を持つ関数に基づき開回路電圧の収束値を計算する方法が一般的である。しかし、これらの関数は、二次電池の開回路電圧の時間特性を高い精度で近似することは困難であり、求めた開回路電圧の収束値の誤差が大きくなってしまう。よって、上記従来の方法により二次電池の充電率を推定する場合、近似計算に用いる関数の制約から高い精度を確保することは難しく、正確な充電率を推定し得ないことが問題となる。
これに対し、下記の特許文献4において、二次電池の充放電終了後の所定時間内に時間軸上で複数の電圧測定値を取得し、それによって逐次計算を行い二次電池の開回路電圧の収束値を求めるとともに、二次電池の開回路電圧の時間特性を近似するために4次以上の指数減衰関数を用いることが記載されている。
特開平7−98367号公報 特開2002−234408号公報 特開2003−75518号公報 国際公開2005/006006号公報
ところで、特許文献4に記載の充電率推定方法によれば、多項式関数や対数関数を用いる場合に比べて開回路電圧の時間特性の近似の精度を向上させることができるが、精度の高い収束値を得るたには比較的長時間充放電を停止させ、その間の電池電圧変化を測定する必要があり、システム運用上の大きな制約となる。また、演算により算出する係数も多いため、演算負荷が高く高機能なCPUが要求される、という問題があった。
本発明は、そのような課題を解決するためになされたものであり、二次電池の開回路電圧の収束値を高精度で、従来より短時間かつ低い計算負荷で求めることができる充電率推定方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。
すなわち、本発明の第1の態様は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する方法として、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測行程を含み、前記電圧予測行程は、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する行程とを含むことを特徴とする電池の充電率/残存容量推定方法である。
また、本発明の第2の態様は、上記第1の態様の構成に加え、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする電池の充電率/残存容量推定方法である。
本発明の第3の態様は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する方法として、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測行程を含み、前記電圧予測行程は、時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定する行程とを含むことを特徴とする電池の充電率/残存容量推定方法である。
また、本発明の第4の態様は、上記第3の態様の構成に加え、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする電池の充電率/残存容量推定方法である。
本発明の第5の態様は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池の状態検知センサは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、前記電圧予測部は、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定することを特徴とする電池の状態検知センサである。
また、本発明の第6の態様は、上記第5の態様の構成に加え、前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする電池の状態検知センサである。
本発明の第7の態様は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池の状態検知センサは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、前記電圧予測部は、時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定することを特徴とする電池の状態検知センサである。
また、本発明の第8の態様は、上記第7の態様の構成に加え、前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする電池の状態検知センサである。
本発明の第9の態様は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池電源システムは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、前記電圧予測部は、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定することを特徴とする電池電源システムである。
また、本発明の第10の態様は、上記第9の態様の構成に加え、前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする電池電源システムである。
本発明の第11の態様は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池電源システムは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、前記電圧予測部は、時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定することを特徴とする電電池電源システムである。
また、本発明の第12の態様は、上記第11の態様の構成に加え、前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする電池電源システムである。
上述したように本発明によれば、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する行程とにより、所望時間経過後の安定開回路の電圧予測値を求めている。
または、時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定する行程とにより、所望時間経過後の安定開回路の電圧予測値を求めている。
これらにより、電池の充電率あるいは残存容量を推定の計算が正確で、短時間で推定することができる。
図1は、本実施形態に係る電池システムの概略の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る車両用電池システムの概略の構成を示すブロック図である。 図3は、二次電池の充電終了後における開回路電圧の時間特性を示す図であり、指数減衰関数を用いて開回路電圧を近似する場合の具体例を示す図である。 図4は、本実施形態で用いる指数減数関数により開回路電圧を近似する場合の次数と精度の関係について示す図である。 図5は、本実施形態において、4次の指数減衰関数に関し、緩和時間項を温度の関数として求めた開回路電圧の時間特性である。 図6は、本実施形態の変形例において、4次の指数減衰関数に関し、第1〜4項の全ての成分を含む場合の開回路電圧の時間特性である。 図7は、本実施形態の変形例において、4次の指数減衰関数に関し、第1項の成分のみを含む場合の開回路電圧の時間特性である。 図8は、本実施形態の変形例において、4次の指数減衰関数に関し、第2項の成分のみを含む場合の開回路電圧の時間特性である。 図9は、本実施形態の変形例において、4次の指数減衰関数に関し、第3項の成分のみを含む場合の開回路電圧の時間特性である。 図10は、本実施形態の変形例において、4次の指数減衰関数に関し、第4項の成分のみを含む場合の開回路電圧の時間特性である。 図11は、本実施形態の変形例において、充電率推定結果等を表示させる構成である。 図12は、本実施形態の変形例において、蓄電池側と表示側が無線を介して充電率推定結果等を表示させる構成である。 図13は、本実施形態の変形例において、複数の蓄電池を測定する一例である。 図14は、本実施形態の変形例において、1つの装置で複数の蓄電池を管理する例である。
符号の説明
10…二次電池
11…充電回路
12…電圧センサ
13…制御部
14…記憶部
4,20…負荷
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態においては、各種装置のバックアップ用や各種装置の電源用等の二次電池、あるいは、自動車等の車両に搭載される二次電池の充電率を推定する機能を備えた車両用電池システムに対して本発明を適用する場合を説明する。
図1は、本実施形態に係る各種装置のバックアップ用や各種装置の電源用等の二次電池システム、あるいは、車両用電池システムの概略の構成を示すブロック図である。この図1では複数の電池、この図では1つを主二次電池3Aと残りを予備二次電池3Bとを備えるものであり、少なくとも1つの二次電池について充電率を推定するようにしたものである。また、電力制御装置5には、例えば、太陽電池や車両用発電機等の電力源2も接続されていてよい。
また、図1において、電力制御装置5や充電率推定装置6には、二次電池の履歴を記録する記憶部6aを有し、少なくとも充電して使用する又は継続して使用可能とする二次電池の履歴を保持、又は/及び、継続して判定するプログラムを有する制御・判定部とを備えるものである。また、劣化状態を判定する劣化判定装置7を備えていてもよい。
さらに、図1において、少なくとも2つの二次電池3A,3Bの充電率を推定し、二次電池3A,3Bの充電率、又は/および、充電又は交換の要否の情報と、あるいは、継続使用可能の情報とを、図示しない電力制御装置5や充電率推定装置6のコネクタや無線を介して、あるいは、図示しない表示部等を通じてユーザー等へ伝えることが可能にできるものである。
このようにすれば、少なくとも1つは常に使用可能な二次電池とすることが可能である。
また、図2は、本実施形態に係る車両用電池システムの概略の構成を示すブロック図である。図2においては、二次電池10と、充電回路11と、電圧センサ12と、制御部13と、記憶部14とを含んで車両用電池システムが構成され、二次電池10から車両の各種装置やモータ等の負荷20に電力を供給する構成になっている。
図2の構成において、車両に搭載される負荷20に電力を供給するための二次電池10としては、例えば、車両用の鉛蓄電池が用いられる。充電回路11は、制御部13により充電動作を指示されたとき、所定の充電電流を供給して二次電池10を充電する。電圧センサ12は、二次電池10の両端の電圧を検出して、制御部13に電圧値を送出する。
また、制御部13は、CPU等により構成され、車両用電池システム全体の動作を制御するとともに、所定のタイミングで後述の充電率推定のための演算処理を実行し、求めた充電率を車両の制御装置等に送出する。そして、制御部13に接続された記憶部14は、制御プログラム等の各種プログラムを予め記憶するROMや、制御部13による処理に必要なデータを一時的に記憶するRAMなどを含んでいる。
次に、本実施形態に係る車両用電池システムにおいて、二次電池10の充電率の推定原理について説明する。上述したように、二次電池10の充電率は、二次電池10の開回路電圧と強い相関関係があるため、二次電池10の充電率を推定するには開回路電圧を求めればよい。しかし、二次電池10は、多くの場合、絶えず充放電が繰り返され、二次電池10の電圧はほとんどの場合、分極を含んでいる。正確な二次電池10の充電率を推定するためには、分極の無い二次電池10の電圧の収束値を知る必要があるが、時間経過により分極が消えるまでには、十数時間から数日という極めて長い時間を要する。そのため、二次電池10が安定した状態の開回路電圧を実際に測定するのは困難であるため、本実施形態においては、開回路電圧の時間的な変動を高い精度で近似し得る関数を用い、逐次計算によって前記関数の係数を決定し、少なくとも決定された係数に基づいて短時間で開回路電圧の収束値を推定する。
本実施形態においては、二次電池10の開回路電圧の時間特性を近似するための関数として、4次以上の指数減衰関数を想定している。(1)式は、4次の指数減衰関数を一般的に表現する数式である。
Y = a1exp(-b1・X) + a2exp(-b2・X)
+ a3exp(-b3・X) + a4exp(-b4・X) + c (1)
ただし、a1、a2、a3、a4、b1、b2、b3、b4、cは係数である。
(1)式において、入力Xを経過時間とし、出力Yを開回路電圧とし、上記各係数を決定することにより、二次電池10の任意の時点における開回路電圧を近似することができる。
さらに、本実施形態においては、二次電池10の開回路電圧の時間特性を近似するための関数として、(2)式は、n次の指数減衰関数を一般的に表現する数式である。
Y = a1exp(-b1・X) + a2exp(-b2・X)
+ a3exp(-b3・X) + a4exp(-b4・X)
+ … + an exp(-bn・X) + c (2)
ただし、(2)式において、a1、a2、…an、b1、b2、…bn、cは、係数である。
(2)式において、入力Xを経過時間とし、出力Yを開回路電圧とし、上記各係数を決定することにより、二次電池10の任意の時点における開回路電圧を高精度に近似することができる。
ここで、本実施形態において、(1)式に基づき開回路電圧を近似する場合、少なくともnを4以上に設定すればある程度の精度を確保できる。
さらに、(2)式に基づき開回路電圧を近似する場合、少なくともnを4以上に設定すれば十分に精度を確保できることが実験的に確認されている。そこで、以下では(2)式でn=4とした場合の4次の指数減衰関数を用いることを前提として説明を行う。
図3は、二次電池10の充電終了後60分間における開回路電圧の時間特性を示す図であり、4次の指数減衰関数を用いて開回路電圧を近似する場合の具体例を示す図である。図3においては、比較のために従来の方法として対数関数を用いる場合を示すとともに、実際に測定した二次電池10の開放電圧の実測値をプロットしている。ここで、図3における4次の指数減衰関数については、充電終了後の10分間の実測値を用いて各係数を逐次計算により求めることにより、次の(3)式を用いて計算を行った。
Y = 1.80933exp(-X/4.65331) + 0.2895exp(-X/0.41691)
- 0.90055exp(-X/4.65129) + 0.9exp(-X/0.004) + 13.35703
(3)
また、図3における従来の対数関数については、同様の条件下で最適な係数を決定した上で、次の(4)式を用いて計算を行った。
Y = -0.2517In(X) + 14.072 (4)
図3に示すように、従来の対数関数により求めた開回路電圧は、実測値のプロットと誤差があるのに対し、本実施形態の4次の指数減衰関数により求めた開回路電圧は、ほぼ実測値のプロットに一致していることがわかる。なお、4次の指数減衰関数により求めた開回路電圧においても、対数関数により求めた開回路電圧より誤差が小さくなっている。
図3に示すように、時間が経過するに従って従来の対数関数の場合の誤差は大きくなっていき、二次電池10の電圧が収束する程度の時間になると、かなりの大きさになる。そして、従来の対数関数と、本実施形態の4次の指数減衰関数について、それぞれ求めた開回路電圧と実測値との相関係数Rを算出した。その結果、従来の対数関数の場合は、R=0.9865が得られたのに対し、本実施形態の4次の指数減衰関数の場合は、R=0.99998が得られ、格段に精度が向上したことが確認された。このように、従来の対数関数に比べ、本実施形態の4次の指数減衰は正確に開回路電圧を近似することができるため、充電率の推定精度を大きく向上させることができる。
次に、上記の指数減数関数により開回路電圧を近似する場合の次数と精度の関係について図4を用いて説明する。上記(2)式で示されるn次の指数減衰関数において、n=1〜5の範囲で変化させ、充電後10分間の二次電池10の電圧データにより、それぞれ適切な係数を定めた上で開回路電圧を算出した。そして、それぞれの次数に対応する経過時間7日後の開回路電圧の誤差を計算し、図4に示すように各誤差をプロットした。
図4からわかるように、(2)式の指数減衰関数の次数が1次の場合は比較的大きな誤差となる、2次、3次の場合は、許容範囲内程度の誤差となり、4次、5次では十分に誤差が小さくなる。よって、(2)式の指数減衰関数の次数が少なくとも2以上にすればある程度の精度を確保でき、さらに4次以上あれば、十分な精度を確保できる。一方、後述するように指数減衰関数を用いて逐次計算を実行する場合、できるだけ計算量を抑える必要があるので、本実施形態においては精度と計算量のバランスを考慮して4次の指数減数関数を用いるものとする。
計算が開始されると、制御部13による演算処理に必要なパラメータの初期設定を行う。初期設定の対象となるパラメータとしては、二次電池10の電圧サンプル値を取得する際のサンプリング間隔ΔTsとサンプル取得数Ns、及び二次電池10の開回路路電圧が安定するまでに要する安定時間Txがある。例えば、ΔTs=10(秒)、Ns=60(個)、Tx=100000(秒)などの初期設定値を用いればよい。この場合、二次電池10の特性に応じた適切な固定的な初期設定値を予め定めておくこともできるが、動作状況などに応じて初期設定地を適宜に変更できるようにしてもよい。
次に、制御部13が所定のタイミングで電圧センサ12から出力される測定電圧値を順次読み取って、時間軸上で二次電池10の複数の電圧サンプル値を取得する。上述の初期設定値に基づき、サンプリング間隔ΔTsで測定されるNs個の電圧サンプル値が順次取得されることになる。制御部13は、取得された各電圧サンプル値を順次記憶部14に格納し必要に応じて読み出す。以下では、取得されたn番目(n=1,2,3・・・Ns)の電圧サンプル値をV(n)と表すものとする。
次に、二次電池20の開放電圧特性を近似するための4次の指数減衰関数の係数を取得したV(n)から算出する。ここで、演算処理における上述した4次の指数減衰関数としては、次の(5)式で示すように、時間Tに対するF(T)を用いるものとする。
F(T)=A1exp(A5・T)+A2・exp(A6・T)+A3・exp(A7・T)+A4・exp(A8・T)+A9 (5)
本発明の第一の形態の特徴としては(5)式の関数でフィッティングして安定開回路電圧を予測する場合に、(5)式における緩和時間係数、即ち自然対数の真数のうちの係数A5、A6、A7、A8のうちの少なくとも1つを温度の関数f1(t)、f2(t)、f3(t)、f4(t)として予め求めておき、各温度における緩和時間係数を固定値としてフィッティング計算を行うことにある。
本実施例では、係数A5、A6、A7、A8すべてが温度の関数として表されるものとして説明する。この場合の指数減衰関数は(6)式となり、関数f1(t)、f2(t)、f3(t)、f4(t)のtは温度を示している。
F(T)=A1exp{f1(t)・T}+A2・exp{f2(t)・T}+A3・exp{f3(t)・T}+
A4・exp{f4(t)・T}+A9 (6)
(6)式のf1(t)、f2(t)、f3(t)、f4(t)があらかじめ実験によって求められていればその時点での温度tが取得されればf1(t)、f2(t)、f3(t)、f4(t)は定数として扱うことが出来る。この場合の指数減衰関数は(7)式となる。
F(T)=A1・B1T+A2・B2T+A3・B3T+A4・B4T+A5 (7)
次に、上述の指数減衰関数F(T)を、n番目のサンプルタイミングのそれぞれに対し適用することにより、次の(8)式で表されるF(n)を計算する。ここで、経過時間Tは、T=n・ΔTsである。
F(n)= A1・B1n・ΔTs+A2・B2n・ΔTs+A3・B3n・ΔTs+A4・B4n・ΔTs+A5 (8)
(8)式において求めるべき係数はA1,A2,A3,A4,A5である。
取得したV(n)から最小二乗法によって前記係数A1,A2,A3,A4,A5を求めるためには下記(9)式の線形連立方程式を解けば良い。
(9)
(9)式は線形連立方程式であるため、非線形連立方程式のようにローカルアンサーや発散の問題を生じることなく一意的に解析解を導出することが可能であり、数値の入れ替えによる繰り返し演算を必要としないため、非常に少ない計算負荷で係数を求めることができる。
なお、本実施例においては4次指数関数式の係数決定を最小二乗法演算によって算出する例を示しているが、カルマンフィルタ演算あるいは適切に教育されたニューラルネットワークを用いて算出しても一向に構わない。
(8)式の係数A1,A2,A3,A4,A5をニューラルネットワークを用いる場合は、多段パーセプトロンのような適切なネットワークを選択し、適切かつ十分な教師信号をバックプロパゲーションのような方法で適切に教育することによって、任意のV(n)および温度tを入力として適切なA1,A2,A3,A4,A5を出力させることが可能となる。
また、(8)式はカルマンフィルタ演算に適した線形ガウスモデルであるので、状態ベクトルXnT=(A1・B1n・ΔTs, A2・B2n・ΔTs,A3・B3n・ΔTs,A4・B4n・ΔTs,A5)とおき、さらに観測値Yn=V(n),HT=(1,1,1,1,1),ヤコビアンF=diag(B1ΔTs,B2ΔTs,B3ΔTs,B4ΔTs,1)とおくことによって(10)式に示す状態空間表現が可能となる。
=F・Xn−1
=H・X
(10)
これにより、一期先予測→カルマンゲイン計算→フィルタリング計算を繰り返すカルマンフィルタ演算を行うことによって連続的にXnすなはち係数A1,A2,A3,A4,A5が更新計算されていく。
かかる演算手法によって算出された係数A1,A2,A3,A4,A5をもとに、開回路電圧が長期的に十分安定するときの収束値V0を次の(11)式により計算する。
V0=A1・B1Tx+A2・B2Tx+A3・B3Tx+A4・B4Tx+A5 (11)
また簡単のためにV0=A5としても全く問題ない。
次に、得られた開回路電圧の収束値V0に基づき、二次電池10の充電率を計算する。一般に、二次電池10の充電率は、開回路電圧の収束値V0及び周囲温度から所定の関数に基づき一律に決定できる。よって、二次電池10に適合する関数を予め求めておくことによって、二次電池10の充電率が推定できることになる。
本発明の第二の形態の特徴としては(5)式の関数でフィッティングして安定開回路電圧を予測する場合に、(5)式における緩和時間係数、即ち自然対数の真数間の相関関係をあらかじめもとめておき、例えば係数A6、A7、A8のうちの少なくとも1つを係数A5の関数g1(A5)、g2(A5)、g3(A5)としてフィッティング計算を行うことにある。
本実施例では、A6、A7、A8すべてが係数A5の関数g1(A5)、g2(A5)、g3(A5)として表現され、また簡単のためにA6=α・A5,A7=β・A5,A8=γ・A5の場合を例として説明する。この場合の指数減衰関数は(12)式となり、ここでα,β,γはあらかじめ実験等によって求めた定数である。
F(T)=A1exp(A5・T)+ A2exp(αA5・T)+A3exp(βA5・T)+ A4exp(γA5・T)+A6
(12)
次に、上述の指数減衰関数F(T)を、n番目のサンプルタイミングのそれぞれに対し適用することにより、次の(13)式で表されるF(n)を計算する。ここで、経過時間Tは、T=n・ΔTsである。
F(n)=A1exp(A5・nΔTs)+ A2exp(αA5・nΔTs)+A3exp(βA5・nΔTs)+
A4exp(γA5・nΔTs)+A6
(13)
(12)式において求めるべき係数はA1,A2,A3,A4,A5,A6である。取得したV(n)から最小二乗法によって前記係数A1,A2,A3,A4,A5,A6を求めるためには下記(14)式の非線形連立方程式を解く。
(14)
(14)式を解くためには、ガウス−ニュートン法、レーベンベルグ−マルカート法等の逐次演算を行えば良い。この場合、第一の形態より若干煩雑な演算となるが、十分に低い計算負荷によって解を求めることができる。
また第一の形態同様拡張カルマンフィルタ、あるいはニューラルネットワーク等を用いて係数A1,A2,A3,A4,A5,A6を求めても全く問題ない。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用電池システムにおいて、前記の演算処理により推定された二次電池10の充電率は車両の制御装置等に送出され、多様な形態で利用することができる。例えば、充電率が所定値より小さい場合にアラームを表示したり、あるいはその時点の充電率を直接表示することができる。この場合、前記の演算処理において高い精度が確保されていることから、常に正確な充電率を推定できるため、信頼性が高く使い勝手の良好な車両用電池システムを実現することができる。
図5に示す実線は、(8)式において温度tを0℃、20℃又は50℃とした場合の時間特性を示し、破線は、実測の値を示しており、短時間で二次電池の開回路電圧の収束値が求められることがわかる。
次に、本実施形態の第3の形態について説明する。上述したように、本実施形態に係る車両用電池システムでは、逐次計算の精度を確保するため、開回路電圧を4次以上の指数減衰関数で近似する場合を説明した。しかしながら、4次以上の指数減衰関数を設定した場合であっても、車両用電池システムの状況によっては、低い次数の指数減衰関数を用いて逐次計算を行うような処理も可能である。以下、本実施形態の変形例においては、指数減衰関数の次数を実質的に低くすることにより演算量の低減を実現可能な演算処理の具体的方法を説明する。
本発明の第3の形態では、二次電池10に対して前記の演算処理を開始後、時間軸上で所定時間が経過したときの上記複数の電圧サンプル値を取得するタイミング(以下、電圧測定タイミングと呼ぶ)に応じて、指数減衰関数における各項の影響の度合が異なることを利用し、時間経過に伴って十分に小さくなる項を除外した指数減衰関数を用いて演算処理を行うものである。ここで、本変形例の具体例として、二次電池10として車両用鉛シール電池を想定した場合を説明する。このとき、二次電池10に適合する4次の指数減衰関数を決定し、逐次計算に用いる近似式を次の(15)式で与えるものとする。
Y = 1.01707exp(-0.2328・T) + 0.38436exp(-0.02577・T)
+ 0.15783exp(-8.0717E - 4・T) + 0.12104exp(-1.8876E - 5・T) + 12.7216
(15)
そして、上記(15)式に関し、第1〜4項に基づく開回路電圧の時間特性を検証した。その結果を、図6〜10に示す。まず、図6は、(15)式において、定数項のみを除いて、第1〜第4項の全ての成分を含む場合の時間特性であり、次の(16)式により算出したものである。
Y = 1.01707exp(-0.2328・T) + 0.38436exp(-0.02577・T)
+ 0.15783exp(-8.0717E - 4・T) + 0.12104exp(-1.8876E - 5・T)
(16)
図6に示すように、時間経過とともに各項は減衰していくので、開回路電圧がゼロに収束していく。しかし、処理開始後の短時間内では、(16)式の変化の影響が存在することがわかる。
次に、図7は、(16)式において第1項の成分のみを含む場合の時間特性であり、次の(17)式により算出したものである。
Y = 1.01707exp(-0.2328・T) (17)
同様に、(16)式における第2〜4項のいずれかの成分のみを含む場合として、図8は第2項の成分のみを含む場合の時間特性であり、図9は第3項の成分のみを含む場合の時間特性であり、図10は第4項の成分のみを含む場合の時間特性である。そして、図8の時間特性に対応する(18)式と、図9の時間特性に対応する(19)式と、図10の時間特性に対応する(20)式をそれぞれ以下に示す。
Y = 0.38436exp(-0.02577・T) (18)
Y = 0.15783exp(-8.0717E - 4・T) (19)
Y = 0.12104exp(-1.8876E - 5・T) (20)
図7〜図10に示すように、時間経過の初期段階での減衰の傾向は、(15)式の各項の成分ごとに異なり、長時間が経過するとゼロに収束していく。このとき、最も急峻に減衰するのは図7に示す第1項の場合であり、続いて第2項、第3項、第4項の順で減衰の度合が緩やかになることがわかる。また、図7〜図10と、(17)〜(20)式を比較すると、時間Tに対する係数が大きいほど、短時間で減衰する関係にある。
本発明の第3の形態では、指数減衰関数における各項の減衰の度合に相違があることに着目し、時間特性における電圧測定タイミングを遅らせて特定の項を含まない形で演算処理を行うことにより、演算量の削減を図るものである。そして、上述したように二次電池10として車両用鉛シール電池を想定し、4次の指数減衰関数を適用する場合の電圧測定タイミングとの関係の具体例を表1に示す。
まず、表1に示す適用条件において、第一の形態および第二の形態で述べた演算処理の開始時点から10秒経過する前に電圧サンプル値を取得する場合、第1〜4項の全てを含む形の指数減衰関数を適用する。このような初期段階では、指数減衰関数の各項の影響は比較的大きいため、演算精度を十分に確保するには、4項全てを用いて本来の4次に指数減数関数を適用して演算を行う必要がある。
これに対し、演算処理の開始時点から10秒経過したタイミングでは、指数減衰関数の第1項が無視できる程度に減衰するので、第1項を除き第2〜4項を含む形の指数減衰関数を適用する。また、演算処理の開始時点から60秒経過したタイミングでは、指数減衰関数の第1項に加えて第2項も無視できる程度に減衰するので、第1、2項を除き第3、4項を含む形の指数減衰関数を適用する。さらに、演算処理の開始時点から600秒経過したタイミングでは、指数減衰関数の第1、2項に加えて第3項も無視できる程度に減衰するので、第1〜3項を除き第4項のみを含む形の指数減衰関数を適用する。
このように、演算処理の開始時点から電圧測定タイミングまでに要する時間が長くなるほど、指数減衰関数の次数を実質的に減らすことができ、演算量を抑えることができる。このとき、逐次計算に対して確保すべき演算精度の要求に適合する範囲内で、指数減衰関数の各項についての適用の有無を判断する必要がある。例えば、許容誤差5%などの基準を設定し、上述の各項のみ算出値を許容誤差よりも小さくなる場合、指数減数関数の該当する項を除外して演算を行うようにすればよい。
また、車両用電池システムにおけるシステム上の制約によって、演算処理の開始時点から電圧測定タイミングまでの時間が規定される場合がある。すなわち、車両用電池システムで、第一の形態および第二の形態で述べた処理を行う時間は、二次電池10の通常の充電及び放電を停止することになるため、一定の時間範囲内で演算処理を完了させる必要があり、これにより電圧測定タイミングが制約を受ける可能性がある。従って、確保すべき演算精度とシステム上の制約の双方を考慮して、電圧測定タイミングと指数減衰関数の各項の適用条件を定めることが望ましい。
第3の形態における演算処理を行う場合、基本的な処理の流れは形態1及び形態2と共通する。ただし電圧サンプル値を取得するのに先立って、処理開始からの時間経過を計時し、予め設定された電圧測定タイミングの到来を監視する必要がある。そして、電圧測定タイミングにおいて取得した電圧サンプル値を用いて処理を実行する際、4次の指数減衰関数に含まれる所定の項を除外する形で演算を行えばよい。
なお、第3の形態においては、二次電池10として車両用鉛シール電池を想定した場合を説明したが、他の種類の二次電池を用いる場合であっても、本変形例を適用した演算処理を行うことが可能である。ただし、二次電池10の種類、特性に応じて指数減衰関数の形が異なるので、それぞれに最適な適用方法を考慮する必要がある。
以上説明したように、本実施形態においては、二次電池10の開回路電圧の時間特性を近似するために4次以上の指数減衰関数を用いる場合を説明したが、このような4次以上の指数減衰関数に加えて多項式関数等の他の関数を複合的に用いるようにしてもよい。
また、本実施形態において、二次電池10の開回路電圧の時間特性を近似する4次以上の指数減衰関数を用いる場合を説明したが、このような4次以上の指数減衰関数に加えて多項式関数等の他の関数を複合的に用いるようにしてもよい。
また、本実施形態において、(5)式に示す4次の指数減衰関数は、9個の係数A1〜A9を含むものであるが、次の(21)式に示すように10個の係数A1〜A10を含む4次の指数減衰関数を用いてもよい。
F(T) = A1exp(A5・T) + A2exp(A6・T)
+ A3exp(A7・T) + A4exp(A8・T) - A9・T + A10 (21)
上記の(21)式において、−A9・Tで表される項を想定したものである。かかる項は、充電終了後の二次電池10から、例えば、制御部13や記憶部14に所定の電流を供給する場合の時間特性を考慮したものである。このような場合であっても、演算処理において(21)式の10個の係数A1〜A10を決定するようにすれば、本発明の効果を達成することができる。
本実施形態は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する方法の発明に基づくものであり、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測行程を含み、その電圧予測行程は、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する行程とを含んでいる。
また、本実施形態は、負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する方法の発明に基づくものであり、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測行程を含み、その電圧予測行程は、時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定する行程とを含んでいる。
また、本実施形態では、各種装置のバックアップ用や各種装置の電源用等の二次電池、あるいは、車両に搭載される車両二次電池の充電率を推定する構成を備えた車両用電池システムの場合を説明したが、本発明はこれらの用途に限られることなく、一般的な二次電池を搭載した各種装置に対して広く適用することができる。
例えば、図11に示すように、二次電池の充電率判定を行うためのシステム100は、二次電池である二次電池Bの電流、電圧、抵抗、温度等のデータを取得する検知回路101と、検知回路101からデータを受取って二次電池Bの充電率判定を行う制御・判定装置102と、判定結果を各種態様で表示する表示部103と、を備えるようにしてもよい。この検知回路101には、上記の充電率/残存容量推定方法を実行する電池の状態検知センサ101Aが組み込まれている。
このような構成とすることにより、検知回路101は、二次電池である二次電池Bの電流、電圧、抵抗、温度等のデータを取得し、測定したデータを制御・判定装置102をやりとりする。
これにより制御・判定装置102は、データを受取って二次電池Bの充電率判定を行い、判定結果を各種態様で表示部103に表示する。
この結果、ユーザーは、二次電池である二次電池Bの状態を容易に把握することができる。
この場合において、表示部103は、ランプの数や色、文字、音声等とそれらを2つ以上組合せて、二次電池である二次電池Bの状態、例えば、交換の必要の有無や、推奨される交換時期等を示すように構成することも可能である。
さらに、表示部103は、テレビモニタ、コンピュータディスプレイ、GPS装置(カーナビゲーション等)の表示部等の画面での表示であってよい。
なお、音声のみで伝える方式であってよい。
また、図12に示すように、二次電池の状態を検知、判別するための検知回路101、制御・判定装置102を二次電池の設置側に配置し、表示部103を所望の位置に設けるように構成することも可能である。
具体的には、二次電池の状態を検知、判別するための検知回路101、制御・判定装置102を二次電池Bの設置側に配置し、制御・判定装置102は、検知回路101からデータを受取って二次電池Bの充電率判定を行い、判定結果データを無線装置110を介して表示部103側に送信する。
この結果、表示部103側に設置された無線装置111を介して、コンピュータ112が判定結果データを受信し、表示部103を制御して判定結果を各種態様で表示する。
なお、図12の二次電池設置側に制御・判定装置102が無くてもよく、検知回路101にて得られる温度、電圧や抵抗等のデータについて無線装置110を介し表示側で受け、表示側に制御・判定装置を設ける、あるいは、コンピュータ112にて充電率判定をするようにしてもよい。
このように構成することにより、例えば、複数の表示部を設ける、又は、複数箇所(二次電池製造メーカ、保守・メンテナンス拠点等)毎に設けた表示部から二次電池の状態を監視し、あるいは、1箇所の表示部により、複数の二次電池の監視や管理を行える。それらの際、二次電池を区別するシリアル番号やID番号等を付与しておけば、二次電池の個体識別が容易に行うことが可能となる。
また、図11のような有線式、図12のような無線式等の伝送路の形態に係らず、例えば、電話回線やインターネット等のネットワークを介して二次電池の充電率情報を電子データ(文字、画像、音声)として、携帯電話やコンピュータ等の情報端末等から見られるようにしてもよい。
また、その他の実施例として、図13のように複数の二次電池が離れた場所にあって、1箇所の回路を切換える、又は/及び回路制御することが可能な二次電池充電率判定装置104において、二次電池A,B,Cに回路を切換えて充電率判定をすることができる。その際、電気的情報(電圧、電流、抵抗等)は離れた場所の二次電池充電率判定装置で判定可能であるが、温度測定は二次電池の近傍や二次電池106毎に温度センサ105を備えることが望ましい。このようにすれば、例えば、観測装置や通信装置毎に設置した複数の二次電池の充電率判定を行える。また、車両においても座席の下や前後の収納スペース等に複数個設置した場合に、少なくとも1つの二次電池の充電率判定を行うことができる。さらに、1箇所の二次電池充電率判定装置やコンピュータで管理することもできる。
また、その他の実施例として、図14のように複数の二次電池106のうち、1つは二次電池充電率判定装置107が二次電池106aの近傍にある。他の1つは二次電池充電率判定装置108が二次電池106bに取付けられるものである。なお、図14では他方の二次電池106cは充電率判定をしないものである。
また、図14では、装置・電源制御装置109には、GPS(Global Positioning System)装置110、照明111、稼動部112等が接続される。装置・電源制御・BR>葡U109よって電源を供給又は/及び制御をする。例えば、照明111の点灯・消灯、稼動部112の動作制御やエネルギ消費量の制御等をするものである。なお、GPS装置110は位置や標高の他に時間も検出できるので、装置・電源制御装置109他の時刻合わせに利用することができる。このようにすれば、装置・電源制御装置109によって複数の二次電池106を管理し、表示部103aに二次電池106の充電率状態を表示することができる。さらに、装置・電源制御装置109、二次電池充電率判定装置や図示しないコンピュータ等にはコネクタや無線(赤外線等)を介して外部機器と情報の送受信ができ、充電率判定情報の授受や制御プログラムのインストールや更新ができるようにしてよい。
さらに、複数の二次電池の充電率を判定することにより、ほぼ同時期に交換や充電をした二次電池について、負荷状況や環境等による充電率状況や寿命等を予測することも可能となり、予測される交換や充電時期をユーザーに報せることもできる。
さらに、図11又は図12のような表示部103と、前記二次電池の履歴を記録する記憶部(図示しない)を有し、少なくとも充電して使用する又は継続して使用可能する二次電池の履歴を保持、又は/及び、継続して判定するプログラムを有する制御・判定部(図2の電力制御装置5や二次電池充電率判定装置6等)を備え、二次電池の充電率状態を判定することができる。
このようにすれば、少なくとも1つは常に使用可能な二次電池とすることが可能である。従って、例えば、常時電源が活きている必要があるようなシステムや装置に本発明を取り入れると有効である。
以上のような電池の検知センサ101A、又はこれを含む電池電源システムは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含んでいる。その電圧予測部は、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、その指数関数項の自然対数部係数のうちの少なくとも1つを温度の関数として予め求めておき、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化およびそのときの温度を測定し、前記指数関数の係数のうち温度の関数として表されるものは測定された温度から決定し、残る係数は得られた電池電圧−時間の関係に基づいて決定する。
また、電池の検知センサ101A、又はこれを含む電池電源システムは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含んでいる。その電圧予測部は、複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、その指数関数項の自然対数係数のうちの少なくとも1つを代表される他の自然対数係数の関数として求めておき、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化およびそのときの温度を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づいて前記指数関数の各係数を決定する。
本明細書は、2005年6月3日出願の特願2005−164112に基づく。この内容はすべてここに含めておく。

Claims (12)

  1. 負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する方法として、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測行程を含み、
    前記電圧予測行程は、
    複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、
    温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する行程とを含む
    ことを特徴とする電池の充電率/残存容量推定方法。
  2. 前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする請求項1に記載の電池の充電率/残存容量推定方法。
  3. 負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する方法として、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測行程を含み、
    前記電圧予測行程は、
    時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定する行程と、
    予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定する行程とを含む
    ことを特徴とする電池の充電率/残存容量推定方法。
  4. 前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする請求項3に記載の電池の充電率/残存容量推定方法。
  5. 負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池の状態検知センサは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、
    前記電圧予測部は、
    複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、
    温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する
    ことを特徴とする電池の状態検知センサ。
  6. 前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする請求項5に記載の電池の状態検知センサ。
  7. 負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池の状態検知センサは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、
    前記電圧予測部は、
    時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、
    予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定する
    ことを特徴とする電池の状態検知センサ。
  8. 前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする請求項7に記載の電池の状態検知センサ。
  9. 負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池電源システムは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、
    前記電圧予測部は、
    複数の時間の指数関数項と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、
    温度の関数として予め求め、前記各指数関数項の自然対数のうちの少なくとも一つのべき乗係数を所定箇所の温度に基づき決定する
    ことを特徴とする電池電源システム。
  10. 前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする請求項9に記載の電池電源システム。
  11. 負荷に電力を供給する電池の充電率あるいは残存容量を推定する回路を有する電池電源システムは、所望時間経過後の安定開回路電圧予測値を求める電圧予測部を含み、
    前記電圧予測部は、
    時間の指数関数部と複数の係数を含む近似式を用い、所定の時間の間、充電あるいは放電の動作を停止させ、その間の電池電圧の時間変化を測定し、得られた電池電圧−時間の関係に基づき前記係数を決定し、
    予め定めた関数として表した値から、前記各指数関数項のうちの少なくとも一つの自然対数のべき乗係数を決定する
    ことを特徴とする電池電源システム。
  12. 前記電圧予測部は、前記充電の動作を停止させてから前記電池電圧を取得開始するまでの時間を取ることによって、指数関数項の数を減らしていくことを特徴とする請求項11に記載の電池電源システム。
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