JPWO2006129585A1 - マルチキャリア通信における無線通信基地局装置および無線通信方法 - Google Patents

マルチキャリア通信における無線通信基地局装置および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合に、干渉抑圧シンボル合成を行うことを可能とすることができる基地局装置。この基地局(100)において、レピティション部(103)は、変調部(102)から入力される各データシンボルを複製(レピティション)して複数の同一データシンボルを作成し、位相回転部(106)は、設定部(107)により設定された位相回転角度に従って、多重部(105)から入力されたパイロットシンボルおよびデータシンボルに対して位相回転を与える。このとき、位相回転部(106)は、同一のサブキャリアに割り当てられるパイロットシンボルとデータシンボルに対しては、同一の角度の位相回転を与える。また、位相回転部(106)は、複数の同一データシンボル間における位相回転差を、隣接セルにおいての同一シンボル間における位相回転差と異ならせる。

Description

本発明は、マルチキャリア通信における無線通信基地局装置および無線通信方法に関する。
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声以外に画像やデータなどの様々な情報が伝送の対象になっている。今後は、さらに高速な伝送に対する必要性がさらに高まるであろうと予想され、高速伝送を行うために、限られた周波数資源をより効率よく利用して、高い伝送効率を実現する無線伝送技術が求められている。
このような要求に応え得る無線伝送技術の一つにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)がある。OFDMは、多数のサブキャリアを用いてデータを並列伝送するマルチキャリア伝送技術であり、高い周波数利用効率、マルチパス環境下のシンボル間干渉低減などの特徴を持ち、伝送効率の向上に有効であることが知られている。
また、OFDMでは、マルチパスに起因する周波数選択性フェージングにより、サブキャリア毎の品質が大きく変動することがある。このような場合、フェージングの谷となる位置のサブキャリアに割り当てられた信号は、品質が悪く復調が困難となるため、復調可能となるように品質を向上させる必要がある。
OFDMにおける品質を向上させるための技術として、レピティション技術と言われるものがある。レピティション技術とは、あるシンボルを複製(レピティション)して複数の同一シンボルを作成し、それら複数の同一シンボルを複数の異なるサブキャリアまたは異なる時刻に割り当てて送信する技術であり、受信側では、それらの同一シンボルを最大比合成することでダイバーシチ利得を得ることができる(例えば、非特許文献1参照)。
前田,新,岸山,佐和橋、"下りリンクブロードバンドチャネルにおけるOFCDMとOFDMの特性比較"、電子情報通信学会、信学技報RCS2002−162、2002年8月
ここで、セル境界付近に位置する無線通信移動局装置(以下、単に移動局という)では、隣接セルからの干渉(有色干渉)の影響が大きいため、無線通信基地局装置(以下、単に基地局という)においてレピティションされた複数の同一シンボルを最大比合成したとしても、所要品質に達しないことがある。
そこで、このような干渉を効果的に抑圧するために、それら複数の同一シンボルに対してMMSE(Minimum Mean Square Error)基準による干渉抑圧シンボル合成(以下、MMSE合成という)を行うことが考えられる。
しかしながら、基地局において複数の同一シンボルを隣接する複数のサブキャリアに割り当てる場合、隣接サブキャリア間では回線変動の相関性が高いため、移動局では、隣接サブキャリア間において、希望波と干渉波の位相差がほぼ同じ角度となった受信を行うことになる。例えば、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θと、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θとがほぼ同じ角度になってしまうことがある。
このようにサブキャリアfでの位相差θとサブキャリアfでの位相差θとがほぼ同じ角度になってしまう場合、移動局では、MMSE合成に用いるウェイトを算出するための行列、すなわち、受信シンボルの相互相関行列が逆行列を持たなくなってしまい、ウェイトを算出できず、よって、MMSE合成を行うことができなくなってしまう。
本発明の目的は、マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合に、干渉抑圧シンボル合成を行うことを可能とする無線通信基地局装置および無線通信方法を提供することである。
本発明の基地局は、複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を無線通信移動局装置へ送信する無線通信基地局装置であって、シンボルを複製して複数の同一シンボルを作成する複製手段と、前記複数の同一シンボルに対し位相回転を与える位相回転手段と、位相回転後の前記複数の同一シンボルが前記複数のサブキャリアのいずれかに割り当てられた前記マルチキャリア信号を送信する送信手段と、を具備し、前記位相回転手段は、前記複数の同一シンボル間における位相回転差を、隣接セルまたは隣接セクタにおいての同一シンボル間における位相回転差と異ならせる構成を採る。
本発明によれば、マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合に、移動局において干渉抑圧シンボル合成を行うことが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る移動体通信システムの構成図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るセル配置の一例を示す図(2セルモデル) 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る受信シンボルを示す図(移動局MS) 本発明の実施の形態1に係る受信波、希望波、干渉波の関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る受信波、希望波、干渉波の関係を示す図 本発明の実施の形態1に係るセル配置の一例を示す図(3セルモデル) 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(時間軸配置) 本発明の実施の形態1に係るセクタ配置の一例を示す図(3セクタモデル) 本発明の実施の形態2に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る移動局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、基地局は、レピティションにより作成した複数の同一シンボルに対し、隣接セルまたは隣接セクタにおいての同一シンボル間における位相回転差と異なる位相回転差による位相回転を施す。
まず、図1に、本実施の形態に係る移動体通信システムの構成を示す。
図1に示すように、無線ネットワーク制御局装置(以下、単に制御局という)RNC(Radio Network Controller)は、セルAの基地局BSに対し制御データAを送信するとともに、セルAの隣接セルであるセルBの基地局BSに対し制御データBを送信する。制御データAには基地局BS固有の位相回転角度Aが含まれ、制御データBには基地局BS固有の位相回転角度Bが含まれる。また、位相回転角度Aと位相回転角度Bとは互いに異なる。
基地局BSは、レピティションにより作成した複数の同一シンボルに対し、制御局RNCから指示された位相回転角度Aに従って位相回転を与える。同様に、基地局BSは、レピティションにより作成した複数の同一シンボルに対し、制御局RNCから指示された位相回転角度Bに従って位相回転を与える。基地局BSと基地局BSは、互いに異なる位相回転角度A,Bにより位相回転を施すので、複数の同一シンボル間における位相回転差は、隣接セル間において互いに異なることになる。
そして、基地局BSは、位相回転を与えた送信データAを基地局BSのセルAに位置する移動局MSに送信し、基地局BSは、位相回転を与えた送信データBを基地局BSのセルBに位置する移動局MSに送信する。セルAとセルBが隣接しており、移動局MSがセルAのセル境界付近に位置するとき、移動局MSでは、希望波として送信データAを受信するが、同時に、干渉波として送信データBを受信してしまう。そこで移動局MSは、これらのデータをMMSE合成することで、基地局BSからの干渉波を抑圧する。
次いで、図2に、本実施の形態に係る基地局100の構成を示す。本実施の形態では、図1に示す基地局BSおよび基地局BSは、共に図2に示す構成を採る。
基地局100において、符号化部101は、入力される送信データ(ビット列)に対して符号化処理を行い、変調部102は、符号化後の送信データに対してQPSKや16QAM等の変調方式で変調処理を行ってデータシンボルを生成する。
レピティション部103は、変調部102から入力される各データシンボルを複製(レピティション)して複数の同一データシンボルを作成し、S/P部(シリアル/パラレル変換部)104に出力する。以下の説明では、この複数の同一データシンボルを一単位としてレピティション単位という。
S/P部104は、レピティション部103から直列に入力されるデータシンボル列を並列に変換して多重部105に出力する。このシリアル/パラレル変換により、各データシンボルが、マルチキャリア信号を構成する複数のサブキャリアに割り当てられる。このとき、S/P部104は、複数の同一データシンボルを、互いに隣接するサブキャリアに割り当てる。
多重部105は、S/P部104から所定数(例えば、1フレーム分)のデータシンボルが入力される度にパイロットシンボルを選択して出力し、データシンボルとパイロットシンボルとを時間多重する。
位相回転部106は、設定部107により設定された位相回転角度に従って、多重部105から入力されたパイロットシンボルおよびデータシンボルに対して位相回転を与える。このとき、位相回転部106は、同一のサブキャリアに割り当てられるパイロットシンボルとデータシンボルに対しては、同一の角度の位相回転を与える。位相回転の詳細については後述する。位相回転後のシンボルはそれぞれIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部108に出力される。
設定部107は、図1に示す制御局RNCから受信した制御データに含まれる各基地局毎の位相回転角度を取得し、この位相回転角度を位相回転部106に設定する。
IFFT部108は、パイロットシンボルまたはデータシンボルが割り当てられた複数のサブキャリアに対してIFFTを行ってマルチキャリア信号であるOFDMシンボルを得る。
GI付加部109は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をOFDMシンボルの先頭に付加してGI(Guard Interval)を設ける。
無線送信部110は、GI付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ111から図1に示す移動局MSへ送信する。
次いで、図3に、本実施の形態に係る移動局200の構成を示す。図1に示す移動局MSは、図3に示す構成を採る。
移動局200において、アンテナ201を介して受信されたOFDMシンボルは、無線受信部202でダウンコンバート、A/D変換等の受信処理が施された後、GI除去部203でGIを取り除かれて、FFT(Fast Fourier Transform)部204に入力される。
FFT部204は、OFDMシンボルに対してFFTを行って各サブキャリアに割り当てられているシンボルを取り出し、1OFDM分のシンボルを並列に分離部205に出力する。
分離部205は、FFT部204から入力されるシンボルを、パイロットシンボルとデータシンボルとに分け、データシンボルをP/S部(パラレル/シリアル変換部)206に出力し、パイロットシンボルをチャネル推定部207に出力する。
P/S部206は、分離部205から並列に入力されるデータシンボル列を直列に変換してウェイト乗算部208に出力する。
チャネル推定部207は、パイロットシンボルを用いて各サブキャリアのチャネル推定値(例えば、伝搬路変動レベル)を求め、パイロットシンボルと共にウェイト算出部209に出力する。
ウェイト算出部209は、パイロットシンボルとチャネル推定値とからMMSE基準の干渉抑圧用ウェイトを算出してウェイト乗算部208に出力する。
ウェイト乗算部208は、データシンボルに干渉抑圧用ウェイトを乗算して合成部210に出力する。
合成部210は、干渉抑圧用ウェイトを乗算されたデータシンボルを、レピティション単位、すなわち、基地局100でのレピティションにより作成された同一データシンボル間で合成する。これによりMMSE合成がなされる。
MMSE合成後のシンボルは、復調部211で復調され、復号部212で復号される。これにより、受信データが得られる。
次いで、位相回転の詳細について説明する。
まず、図4に示すように、移動局MSが、セルAの基地局BSと通信中であり、セルAのセル境界付近に位置する場合について説明する。また、セルAに隣接するセルが、セルB1つである場合について説明する。よって、図4では、移動局MSにとって、基地局BSが希望局となり、基地局BSが干渉局となる。すなわち、基地局BSから送信されるOFDMシンボルが希望波となり、基地局BSから送信されるOFDMシンボルが干渉波となる。
基地局BSでは、図5Aに示すように、パイロットシンボルP,P、および、同一のデータシンボルS,S’(S’はSをレピティションして作成した、Sと同一のデータシンボル:以下同様)に対し、制御局RNCから指示された位相回転角度(φ,φ)の位相回転を与える。このとき、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルSとに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。同様に、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルS’とに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。よって、パイロットシンボルPとPとの間の位相回転差、および、データシンボルSとS’との間の位相回転差は共に、φ=φ−φとなる。
一方、基地局BSでは、図5Bに示すように、パイロットシンボルP,P、および、レピティションにより作成した同一のデータシンボルI,I’に対し、制御局RNCから指示された位相回転角度(φ,φ)の位相回転を与える。なお、φ≠φである。このとき、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルIとに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。同様に、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルI’とに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。よって、パイロットシンボルPとPとの間の位相回転差、および、データシンボルIとI’との間の位相回転差は共に、φ=φ−φとなる。
よって、隣接セル間において、希望波の同一シンボル間(すなわち、データシンボルS,S’間)における位相回転差(φ)と、干渉波の同一シンボル間(すなわち、データシンボルI,I’間)における位相回転差(φ)とは互いに異なることになる。そして、このような位相回転が施された各シンボルを含むOFDMシンボルが、移動局MSにより受信される。
図6に、移動局MSの受信シンボルを示す。時刻tでサブキャリアf,fにより受信されるパイロットシンボルがRP1,RP2である。また、時刻tでサブキャリアf,fにより受信されるデータシンボルがR,Rである。データシンボルR,Rにはそれぞれ、希望波のデータシンボルS,S’および干渉波のデータシンボルI,I’が含まれている。
移動局MSでは、まず、パイロットシンボルRP1,RP2を用いて、サブキャリアf,fのチャネル推定値h,hを求め、式(1)に示すチャネル推定値ベクトルHを作成する。
Figure 2006129585
次いで、移動局MSでは、パイロットシンボルRP1,RP2を参照シンボルとして用いて、式(2)に示す、受信信号の相互相関行列Rを作成する。
Figure 2006129585
次に、移動局MSでは、式(3)に従って、データシンボルR,R毎の最適なウェイトベクトルW(ウィナー解)を導出する。すなわち、MMSE基準の干渉抑圧用ウェイトw,wを求める。
Figure 2006129585
なお、相互相関行列Rの作成およびウェイトベクトルWの導出は、図3に示すウェイト算出部209にて行われる。
このように、移動局MSでは、ウェイトベクトルWの導出にあたり、相互相関行列Rの逆行列R−1を算出する必要があるが、隣接サブキャリア間の回線変動の相関性が高いことに起因して、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θと、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θとがほぼ同じ角度になる、つまり、RP1=RP2となると、逆行列R−1を算出することができず、所謂ランク落ちが発生してしまい、ウェイトベクトルWを導出することができない。しかし、本実施の形態では、上記のように、サブキャリアfとfとの間の位相回転差を、基地局BSではφ、基地局BSではφとし、隣接サブキャリア間における位相回転差を基地局BSと基地局BSとで互いに異ならせているため、サブキャリアfでの位相差θとサブキャリアfでの位相差θとが同じ角度になってしまうことを防止でき、ランク落ちが発生してしまう可能性を低くすることができる。例えば、位相回転差φ=20°、φ=130°とした場合、受信波R,R、希望波S,S’、干渉波I,I’の関係は、図7Aおよび図7Bに示すようになり、サブキャリアfでの位相差θとサブキャリアfでの位相差θとを異ならせることができる。よって、本実施の形態によれば、ウェイトベクトルWの導出が可能となり、その結果、マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合でも、MMSE合成による干渉抑圧効果を得ることができる。
ここで、干渉抑圧効果を最大限に得るために、隣接セル間において、位相回転差の差をできる限り大きくすることが好ましい。
例えば、上記図4に示すような2セルモデルの場合は、セルAにおける位相回転差φとセルBにおける位相回転差φとの差を180°とするのがよい。このため、例えば、上記図5Aおよび図5Bに示すような隣接サブキャリアf,fに割り当てられた2つの同一シンボルに対し、基地局BSでは位相回転角度を(φ,φ)=(0°,0°)とし、基地局BSでは位相回転角度を(φ,φ)=(0°,180°)とする。
また、図8に示すような3セルモデルの場合は、セルAにおける位相回転差φとセルBにおける位相回転差φとセルCにおける位相回転差φとの差を、互いに120°とするのがよい。
このため、例えば、図9A〜図9Cに示すような隣接サブキャリアf,fに割り当てられた2つの同一シンボルに対し、基地局BSでは図9Aに示すように位相回転角度を(0°,0°)とし(すなわち、位相回転差φ=0°)、基地局BSでは図9Bに示すように位相回転角度を(0°,120°)とし(すなわち、位相回転差φ=120°)、基地局BSでは図9Cに示すように位相回転角度を(0°,−120°)とする(すなわち、位相回転差φ=−120°)。
同様に、図10A〜図10Cに示すような隣接サブキャリアf〜fに割り当てられた4つの同一シンボルに対し、基地局BSでは図10Aに示すように位相回転角度を(0°,0°,0°,0°)とし(すなわち、位相回転差φ=0°)、基地局BSでは図10Bに示すように位相回転角度を(0°,120°,240°,0°)とし(すなわち、位相回転差φ=120°)、基地局BSでは図10Cに示すように位相回転角度を(0°,−120°,−240°,0°)とする(すなわち、位相回転差φ=−120°)。
このように、本実施の形態では、互いに隣接するセルの各基地局では、複数の同一シンボルに対し、隣接セル数に応じた角度の位相回転を与える。例えば、上記図4に示すような2セルモデルの場合、セルAに対する隣接セルはセルBの1つであり、また、上記図8に示すような3セルモデルの場合、セルAに対する隣接セルはセルBおよびセルCの2つであるので、基地局BSでは、複数の同一シンボルの各々に対し、式(4)に従って求められる角度の位相回転を与える。
位相回転角度=n×(360°/(隣接セル数+1))但し、nは整数 …(4)
なお、上記説明では、レピティションにより作成される複数の同一データシンボルを隣接サブキャリアに配置(周波数軸配置)する場合について説明したが、図11に示すように、レピティションにより作成される複数の同一データシンボルS,S’を同一サブキャリアの異なる時刻に配置(時間軸配置)する場合についても、上記同様にして本発明を実施することができる。
また、上記説明では、本発明を隣接セル間で実施する場合について説明したが、同一セル内の隣接セクタ間においても上記同様にして本発明を実施することができる。例えば、図12に示すような3セクタモデルの場合は、上記図8に示す3セルモデルの場合と同様にして本発明を実施することができる。すなわち、上記説明において、セルAをセクタA、セルBをセクタB、セルCをセクタCと見なすことで、上記同様にして本発明を実施することができる。但し、隣接セクタ間において本発明を実施する場合は、図12に示す基地局BSでは、複数の同一シンボルに対し、1セル内のセクタ数に応じた角度の位相回転を与える。具体的には、基地局BSは、複数の同一シンボルの各々に対し、式(5)に従って求められる角度の位相回転を与える。このようにすることで、隣接セクタ間において、位相回転差の差をできる限り大きくして、干渉抑圧効果を最大限に得ることができる。
位相回転角度=n×(360°/1セル内のセクタ数)但し、nは整数 …(5)
また、希望局における位相回転差を、移動局において推定される干渉波の位相回転差に応じて可変としてもよい。例えば、上記図4に示すような2セルモデルの場合に、移動局MSにおいて干渉波の位相回転差φを推定後、位相回転差φから希望波の干渉抑圧に最適な位相回転差φを算出し、この位相回転差φを希望局BSに通知するようにしてもよい。また、干渉波の位相回転差φを干渉局BSにおいて可変とする場合は、位相回転差φを基地局間のネットワーク経由にて希望局BSに通知するようにしてもよい。
また、上記説明では本発明を下り回線に適用する場合について説明したが、本発明を上り回線に適用することもできる。例えば、基地局が自セル内の2つの移動局MS,MSにそれぞれ異なる位相回転角度を指示し、移動局MS,MSは、基地局から指示された角度による位相回転処理を行い、送信タイミングを合わせて送信を行う。そして、基地局では、移動局MSからのデータシンボルと移動局MSからのデータシンボルとを、MMSE合成による互いの干渉抑圧によって分離する。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基地局は、位相回転の角度を通知するための情報を移動局へ送信する。
本実施の形態では、上記図1に示す制御局RNCが、セルAの基地局BS(すなわち、希望局)に対し制御データAを送信するとともに、セルAの隣接セルであるセルBの基地局BS(すなわち、干渉局)に対し制御データBを送信する点は、実施の形態1と同じである。但し、制御データAおよび制御データBに、基地局BS固有の位相回転角度Aおよび基地局BS固有の位相回転角度Bの双方が含まれる点において、実施の形態1と相違する。
本実施の形態に係る基地局300の構成を図13に示す。本実施の形態では、図1に示す基地局BSおよび基地局BSは、共に図13に示す構成を採る。図13において、実施の形態1(図2)と同一の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
基地局300において、多重部301は、S/P部104から所定数(例えば、1フレーム分)のデータシンボルが入力される度にパイロットシンボルを選択して出力し、データシンボルとパイロットシンボルとを時間多重する。さらに、多重部301は、図1に示す制御局RNCから受信した制御データに含まれる基地局BS固有の位相回転角度Aおよび基地局BS固有の位相回転角度Bの双方を、位相回転角度の通知情報としてデータシンボルと時間多重する。この処理により、基地局300は、移動局に対して、位相回転の角度を通知するための情報を送信することができる。この通知情報の送信は、制御チャネルを用いて行われる。
一方、本実施の形態に係る移動局400の構成を図14に示す。図14において、実施の形態1(図3)と同一の構成には同一符号を付し、説明を省略する。本実施の形態に係る移動局400は、相互相関行列Rを作成せず、制御チャネルにて通知される基地局BS固有の回転角度Aおよび基地局BS固有の位相回転角度Bを用いてシンボル合成を行う点において、実施の形態1と相違する。
移動局400において、分離部401は、FFT部204からの入力を、パイロットシンボルと、データシンボルと、位相回転角度の通知情報とに分け、データシンボルをP/S部206に出力し、パイロットシンボルをチャネル推定部402に出力し、位相回転角度の通知情報を合成部403に出力する。
チャネル推定部402は、パイロットシンボルを用いて各サブキャリアのチャネル推定値(例えば、伝搬路変動レベル)を求め、合成部403に出力する。
合成部403での処理は、以下のようになる。
まず、図15Aに示す受信波R(上記図6に示す受信シンボルRに該当)に対して、サブキャリアfのチャネル推定値hを用いて位相補償を行う。位相補償後の受信波Rを図15Bに示す。
同様に、図16Aに示す受信波R(上記図6に示す受信シンボルRに該当)に対して、サブキャリアfのチャネル推定値hを用いて位相補償を行う。位相補償後の受信波Rを図16Bに示す。さらに、位相補償後の受信波Rを、φα=180°−φだけ位相回転させる。これによって、受信波Rにおける干渉成分I(図15B)と受信波Rにおける干渉成分I’(図16C)とは逆位相となる。
よって、図17Aに示すようにして図15Bに示す受信波Rと図16Cに示す受信波Rとを合成することにより、干渉成分Iと干渉成分I’とが相殺され、合成シンボルRcombは希望波成分のみとなる。そして、図17Aに示す合成シンボルRcombの位相を、(φ+φα)/2だけ戻すことで、所望のシンボルを得ることができる(図17B)。
このようにして、本実施の形態では、相互相関行列Rを作成することなく干渉抑圧シンボル合成を行うことができる。
なお、基地局はNode B、移動局はUE、サブキャリアはトーン、パイロットシンボルはリファレンスシンボルと称されることがある。
また、MMSE基準の干渉抑圧はZF(Zero Forcing)による干渉抑圧と称されることがある。また、MMSE基準の干渉抑圧を行うための数式は上式(1)〜(3)に限られない。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本明細書は、2005年5月30日出願の特願2005−157452に基づくものである。この内容はすべてここに含めておく。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
本発明は、マルチキャリア通信における無線通信基地局装置および無線通信方法に関する。
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声以外に画像やデータなどの様々な情報が伝送の対象になっている。今後は、さらに高速な伝送に対する必要性がさらに高まるであろうと予想され、高速伝送を行うために、限られた周波数資源をより効率よく利用して、高い伝送効率を実現する無線伝送技術が求められている。
このような要求に応え得る無線伝送技術の一つにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)がある。OFDMは、多数のサブキャリアを用いてデータを並列伝送するマルチキャリア伝送技術であり、高い周波数利用効率、マルチパス環境下のシンボル間干渉低減などの特徴を持ち、伝送効率の向上に有効であることが知られている。
また、OFDMでは、マルチパスに起因する周波数選択性フェージングにより、サブキャリア毎の品質が大きく変動することがある。このような場合、フェージングの谷となる位置のサブキャリアに割り当てられた信号は、品質が悪く復調が困難となるため、復調可能となるように品質を向上させる必要がある。
OFDMにおける品質を向上させるための技術として、レピティション技術と言われるものがある。レピティション技術とは、あるシンボルを複製(レピティション)して複数の同一シンボルを作成し、それら複数の同一シンボルを複数の異なるサブキャリアまたは異なる時刻に割り当てて送信する技術であり、受信側では、それらの同一シンボルを最大比合成することでダイバーシチ利得を得ることができる(例えば、非特許文献1参照)。
前田,新,岸山,佐和橋、"下りリンクブロードバンドチャネルにおけるOFCDMとOFDMの特性比較"、電子情報通信学会、信学技報RCS2002−162、2002年8月
ここで、セル境界付近に位置する無線通信移動局装置(以下、単に移動局という)では、隣接セルからの干渉(有色干渉)の影響が大きいため、無線通信基地局装置(以下、単に基地局という)においてレピティションされた複数の同一シンボルを最大比合成したとしても、所要品質に達しないことがある。
そこで、このような干渉を効果的に抑圧するために、それら複数の同一シンボルに対してMMSE(Minimum Mean Square Error)基準による干渉抑圧シンボル合成(以下、MMSE合成という)を行うことが考えられる。
しかしながら、基地局において複数の同一シンボルを隣接する複数のサブキャリアに割り当てる場合、隣接サブキャリア間では回線変動の相関性が高いため、移動局では、隣接サブキャリア間において、希望波と干渉波の位相差がほぼ同じ角度となった受信を行うことになる。例えば、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θと、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θとがほぼ同じ角度になってしまうことがある。
このようにサブキャリアfでの位相差θとサブキャリアfでの位相差θとがほぼ同じ角度になってしまう場合、移動局では、MMSE合成に用いるウェイトを算出するための行列、すなわち、受信シンボルの相互相関行列が逆行列を持たなくなってしまい、ウェイトを算出できず、よって、MMSE合成を行うことができなくなってしまう。
本発明の目的は、マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合に、干渉抑圧シンボル合成を行うことを可能とする無線通信基地局装置および無線通信方法を提供することである。
本発明の基地局は、複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を無線通信移動局装置へ送信する無線通信基地局装置であって、シンボルを複製して複数の同一シンボルを作成する複製手段と、前記複数の同一シンボルに対し位相回転を与える位相回転手段と、位相回転後の前記複数の同一シンボルが前記複数のサブキャリアのいずれかに割り当てられた前記マルチキャリア信号を送信する送信手段と、を具備し、前記位相回転手段は、前記複数の同一シンボル間における位相回転差を、隣接セルまたは隣接セクタにおいての同一シンボル間における位相回転差と異ならせる構成を採る。
本発明によれば、マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合に、移動局において干渉抑圧シンボル合成を行うことが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、基地局は、レピティションにより作成した複数の同一シンボルに対し、隣接セルまたは隣接セクタにおいての同一シンボル間における位相回転差と異なる位相回転差による位相回転を施す。
まず、図1に、本実施の形態に係る移動体通信システムの構成を示す。
図1に示すように、無線ネットワーク制御局装置(以下、単に制御局という)RNC(Radio Network Controller)は、セルAの基地局BSに対し制御データAを送信するとともに、セルAの隣接セルであるセルBの基地局BSに対し制御データBを送信する。制御データAには基地局BS固有の位相回転角度Aが含まれ、制御データBには基地局BS固有の位相回転角度Bが含まれる。また、位相回転角度Aと位相回転角度Bとは互いに異なる。
基地局BSは、レピティションにより作成した複数の同一シンボルに対し、制御局RNCから指示された位相回転角度Aに従って位相回転を与える。同様に、基地局BSは、レピティションにより作成した複数の同一シンボルに対し、制御局RNCから指示された位相回転角度Bに従って位相回転を与える。基地局BSと基地局BSは、互いに異なる位相回転角度A,Bにより位相回転を施すので、複数の同一シンボル間における位相回転差は、隣接セル間において互いに異なることになる。
そして、基地局BSは、位相回転を与えた送信データAを基地局BSのセルAに位置する移動局MSに送信し、基地局BSは、位相回転を与えた送信データBを基地局BSのセルBに位置する移動局MSに送信する。セルAとセルBが隣接しており、移動局MSがセルAのセル境界付近に位置するとき、移動局MSでは、希望波として送信データAを受信するが、同時に、干渉波として送信データBを受信してしまう。そこで移動局MSは、これらのデータをMMSE合成することで、基地局BSからの干渉波を抑圧する。
次いで、図2に、本実施の形態に係る基地局100の構成を示す。本実施の形態では、図1に示す基地局BSおよび基地局BSは、共に図2に示す構成を採る。
基地局100において、符号化部101は、入力される送信データ(ビット列)に対して符号化処理を行い、変調部102は、符号化後の送信データに対してQPSKや16QAM等の変調方式で変調処理を行ってデータシンボルを生成する。
レピティション部103は、変調部102から入力される各データシンボルを複製(レピティション)して複数の同一データシンボルを作成し、S/P部(シリアル/パラレル変換部)104に出力する。以下の説明では、この複数の同一データシンボルを一単位としてレピティション単位という。
S/P部104は、レピティション部103から直列に入力されるデータシンボル列を並列に変換して多重部105に出力する。このシリアル/パラレル変換により、各データシンボルが、マルチキャリア信号を構成する複数のサブキャリアに割り当てられる。このとき、S/P部104は、複数の同一データシンボルを、互いに隣接するサブキャリアに割り当てる。
多重部105は、S/P部104から所定数(例えば、1フレーム分)のデータシンボルが入力される度にパイロットシンボルを選択して出力し、データシンボルとパイロットシンボルとを時間多重する。
位相回転部106は、設定部107により設定された位相回転角度に従って、多重部105から入力されたパイロットシンボルおよびデータシンボルに対して位相回転を与える。このとき、位相回転部106は、同一のサブキャリアに割り当てられるパイロットシンボルとデータシンボルに対しては、同一の角度の位相回転を与える。位相回転の詳細については後述する。位相回転後のシンボルはそれぞれIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部108に出力される。
設定部107は、図1に示す制御局RNCから受信した制御データに含まれる各基地局毎の位相回転角度を取得し、この位相回転角度を位相回転部106に設定する。
IFFT部108は、パイロットシンボルまたはデータシンボルが割り当てられた複数のサブキャリアに対してIFFTを行ってマルチキャリア信号であるOFDMシンボルを得る。
GI付加部109は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をOFDMシンボルの先頭に付加してGI(Guard Interval)を設ける。
無線送信部110は、GI付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ111から図1に示す移動局MSへ送信する。
次いで、図3に、本実施の形態に係る移動局200の構成を示す。図1に示す移動局MSは、図3に示す構成を採る。
移動局200において、アンテナ201を介して受信されたOFDMシンボルは、無線受信部202でダウンコンバート、A/D変換等の受信処理が施された後、GI除去部203でGIを取り除かれて、FFT(Fast Fourier Transform)部204に入力される。
FFT部204は、OFDMシンボルに対してFFTを行って各サブキャリアに割り当てられているシンボルを取り出し、1OFDM分のシンボルを並列に分離部205に出力する。
分離部205は、FFT部204から入力されるシンボルを、パイロットシンボルとデータシンボルとに分け、データシンボルをP/S部(パラレル/シリアル変換部)206に出力し、パイロットシンボルをチャネル推定部207に出力する。
P/S部206は、分離部205から並列に入力されるデータシンボル列を直列に変換してウェイト乗算部208に出力する。
チャネル推定部207は、パイロットシンボルを用いて各サブキャリアのチャネル推定値(例えば、伝搬路変動レベル)を求め、パイロットシンボルと共にウェイト算出部209に出力する。
ウェイト算出部209は、パイロットシンボルとチャネル推定値とからMMSE基準の
干渉抑圧用ウェイトを算出してウェイト乗算部208に出力する。
ウェイト乗算部208は、データシンボルに干渉抑圧用ウェイトを乗算して合成部210に出力する。
合成部210は、干渉抑圧用ウェイトを乗算されたデータシンボルを、レピティション単位、すなわち、基地局100でのレピティションにより作成された同一データシンボル間で合成する。これによりMMSE合成がなされる。
MMSE合成後のシンボルは、復調部211で復調され、復号部212で復号される。これにより、受信データが得られる。
次いで、位相回転の詳細について説明する。
まず、図4に示すように、移動局MSが、セルAの基地局BSと通信中であり、セルAのセル境界付近に位置する場合について説明する。また、セルAに隣接するセルが、セルB1つである場合について説明する。よって、図4では、移動局MSにとって、基地局BSが希望局となり、基地局BSが干渉局となる。すなわち、基地局BSから送信されるOFDMシンボルが希望波となり、基地局BSから送信されるOFDMシンボルが干渉波となる。
基地局BSでは、図5Aに示すように、パイロットシンボルP,P、および、同一のデータシンボルS,S'(S'はSをレピティションして作成した、Sと同一のデータシンボル:以下同様)に対し、制御局RNCから指示された位相回転角度(φ,φ)の位相回転を与える。このとき、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルSとに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。同様に、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルS'とに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。よって、パイロットシンボルPとPとの間の位相回転差、および、データシンボルSとS'との間の位相回転差は共に、φ=φ−φとなる。
一方、基地局BSでは、図5Bに示すように、パイロットシンボルP,P、および、レピティションにより作成した同一のデータシンボルI,I'に対し、制御局RNCから指示された位相回転角度(φ,φ)の位相回転を与える。なお、φ≠φである。このとき、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルIとに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。同様に、同一のサブキャリアfに異なる時刻t,tで割り当てられるパイロットシンボルPとデータシンボルI'とに対しては、同一の角度φの位相回転を与える。よって、パイロットシンボルPとPとの間の位相回転差、および、データシンボルIとI'との間の位相回転差は共に、φ=φ−φとなる。
よって、隣接セル間において、希望波の同一シンボル間(すなわち、データシンボルS,S'間)における位相回転差(φ)と、干渉波の同一シンボル間(すなわち、データシンボルI,I'間)における位相回転差(φ)とは互いに異なることになる。そして、このような位相回転が施された各シンボルを含むOFDMシンボルが、移動局MSにより受信される。
図6に、移動局MSの受信シンボルを示す。時刻tでサブキャリアf,fにより受信されるパイロットシンボルがRP1,RP2である。また、時刻tでサブキャリアf,fにより受信されるデータシンボルがR,Rである。データシンボルR,Rにはそれぞれ、希望波のデータシンボルS,S'および干渉波のデータシンボルI,I'が含まれている。
移動局MSでは、まず、パイロットシンボルRP1,RP2を用いて、サブキャリアf,fのチャネル推定値h,hを求め、式(1)に示すチャネル推定値ベクトルHを作成する。
Figure 2006129585
次いで、移動局MSでは、パイロットシンボルRP1,RP2を参照シンボルとして用いて、式(2)に示す、受信信号の相互相関行列Rを作成する。
Figure 2006129585
次に、移動局MSでは、式(3)に従って、データシンボルR,R毎の最適なウェイトベクトルW(ウィナー解)を導出する。すなわち、MMSE基準の干渉抑圧用ウェイトw,wを求める。
Figure 2006129585
なお、相互相関行列Rの作成およびウェイトベクトルWの導出は、図3に示すウェイト算出部209にて行われる。
このように、移動局MSでは、ウェイトベクトルWの導出にあたり、相互相関行列Rの逆行列R−1を算出する必要があるが、隣接サブキャリア間の回線変動の相関性が高いことに起因して、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θと、サブキャリアfでの希望波と干渉波の位相差θとがほぼ同じ角度になる、つまり、RP1=RP2となると、逆行列R−1を算出することができず、所謂ランク落ちが発生してしまい、ウェイトベクトルWを導出することができない。しかし、本実施の形態では、上記のように、サブキャリアfとfとの間の位相回転差を、基地局BSではφ、基地局BSではφとし、隣接サブキャリア間における位相回転差を基地局BSと基地局BSとで互いに異ならせているため、サブキャリアfでの位相差θとサブキャリアfでの位相差θとが同じ角度になってしまうことを防止でき、ランク落ちが発生してしまう可能性を低くすることができる。例えば、位相回転差φ=20°、φ=130°とした場合、受信波R,R、希望波S,S'、干渉波I,I'の関係は、図7Aおよび図7Bに示すようになり、サブキャリアfでの位相差θとサブキャリアfでの位相差θとを異ならせることができる。よって、本実施の形態によれば、ウェイトベクトルWの導出が可能となり、その結果、マルチキャリア通信においてレピティション技術を用いる場合でも、MMSE合成による干渉抑圧効果を得ることができる。
ここで、干渉抑圧効果を最大限に得るために、隣接セル間において、位相回転差の差をできる限り大きくすることが好ましい。
例えば、上記図4に示すような2セルモデルの場合は、セルAにおける位相回転差φとセルBにおける位相回転差φとの差を180°とするのがよい。このため、例えば、
上記図5Aおよび図5Bに示すような隣接サブキャリアf,fに割り当てられた2つの同一シンボルに対し、基地局BSでは位相回転角度を(φ,φ)=(0°,0°)とし、基地局BSでは位相回転角度を(φ,φ)=(0°,180°)とする。
また、図8に示すような3セルモデルの場合は、セルAにおける位相回転差φとセルBにおける位相回転差φとセルCにおける位相回転差φとの差を、互いに120°とするのがよい。
このため、例えば、図9A〜図9Cに示すような隣接サブキャリアf,fに割り当てられた2つの同一シンボルに対し、基地局BSでは図9Aに示すように位相回転角度を(0°,0°)とし(すなわち、位相回転差φ=0°)、基地局BSでは図9Bに示すように位相回転角度を(0°,120°)とし(すなわち、位相回転差φ=120°)、基地局BSでは図9Cに示すように位相回転角度を(0°,−120°)とする(すなわち、位相回転差φ=−120°)。
同様に、図10A〜図10Cに示すような隣接サブキャリアf〜fに割り当てられた4つの同一シンボルに対し、基地局BSでは図10Aに示すように位相回転角度を(0°,0°,0°,0°)とし(すなわち、位相回転差φ=0°)、基地局BSでは図10Bに示すように位相回転角度を(0°,120°,240°,0°)とし(すなわち、位相回転差φ=120°)、基地局BSでは図10Cに示すように位相回転角度を(0°,−120°,−240°,0°)とする(すなわち、位相回転差φ=−120°)。
このように、本実施の形態では、互いに隣接するセルの各基地局では、複数の同一シンボルに対し、隣接セル数に応じた角度の位相回転を与える。例えば、上記図4に示すような2セルモデルの場合、セルAに対する隣接セルはセルBの1つであり、また、上記図8に示すような3セルモデルの場合、セルAに対する隣接セルはセルBおよびセルCの2つであるので、基地局BSでは、複数の同一シンボルの各々に対し、式(4)に従って求められる角度の位相回転を与える。
位相回転角度=n×(360°/(隣接セル数+1)) 但し、nは整数 …(4)
なお、上記説明では、レピティションにより作成される複数の同一データシンボルを隣接サブキャリアに配置(周波数軸配置)する場合について説明したが、図11に示すように、レピティションにより作成される複数の同一データシンボルS,S'を同一サブキャリアの異なる時刻に配置(時間軸配置)する場合についても、上記同様にして本発明を実施することができる。
また、上記説明では、本発明を隣接セル間で実施する場合について説明したが、同一セル内の隣接セクタ間においても上記同様にして本発明を実施することができる。例えば、図12に示すような3セクタモデルの場合は、上記図8に示す3セルモデルの場合と同様にして本発明を実施することができる。すなわち、上記説明において、セルAをセクタA、セルBをセクタB、セルCをセクタCと見なすことで、上記同様にして本発明を実施することができる。但し、隣接セクタ間において本発明を実施する場合は、図12に示す基地局BSでは、複数の同一シンボルに対し、1セル内のセクタ数に応じた角度の位相回転を与える。具体的には、基地局BSは、複数の同一シンボルの各々に対し、式(5)に従って求められる角度の位相回転を与える。このようにすることで、隣接セクタ間において、位相回転差の差をできる限り大きくして、干渉抑圧効果を最大限に得ることができる。
位相回転角度=n×(360°/1セル内のセクタ数) 但し、nは整数 …(5)
また、希望局における位相回転差を、移動局において推定される干渉波の位相回転差に応じて可変としてもよい。例えば、上記図4に示すような2セルモデルの場合に、移動局MSにおいて干渉波の位相回転差φを推定後、位相回転差φから希望波の干渉抑圧に最適な位相回転差φを算出し、この位相回転差φを希望局BSに通知するようにしてもよい。また、干渉波の位相回転差φを干渉局BSにおいて可変とする場合は、位相回転差φを基地局間のネットワーク経由にて希望局BSに通知するようにしてもよい。
また、上記説明では本発明を下り回線に適用する場合について説明したが、本発明を上り回線に適用することもできる。例えば、基地局が自セル内の2つの移動局MS,MSにそれぞれ異なる位相回転角度を指示し、移動局MS,MSは、基地局から指示された角度による位相回転処理を行い、送信タイミングを合わせて送信を行う。そして、基地局では、移動局MSからのデータシンボルと移動局MSからのデータシンボルとを、MMSE合成による互いの干渉抑圧によって分離する。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基地局は、位相回転の角度を通知するための情報を移動局へ送信する。
本実施の形態では、上記図1に示す制御局RNCが、セルAの基地局BS(すなわち、希望局)に対し制御データAを送信するとともに、セルAの隣接セルであるセルBの基地局BS(すなわち、干渉局)に対し制御データBを送信する点は、実施の形態1と同じである。但し、制御データAおよび制御データBに、基地局BS固有の位相回転角度Aおよび基地局BS固有の位相回転角度Bの双方が含まれる点において、実施の形態1と相違する。
本実施の形態に係る基地局300の構成を図13に示す。本実施の形態では、図1に示す基地局BSおよび基地局BSは、共に図13に示す構成を採る。図13において、実施の形態1(図2)と同一の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
基地局300において、多重部301は、S/P部104から所定数(例えば、1フレーム分)のデータシンボルが入力される度にパイロットシンボルを選択して出力し、データシンボルとパイロットシンボルとを時間多重する。さらに、多重部301は、図1に示す制御局RNCから受信した制御データに含まれる基地局BS固有の位相回転角度Aおよび基地局BS固有の位相回転角度Bの双方を、位相回転角度の通知情報としてデータシンボルと時間多重する。この処理により、基地局300は、移動局に対して、位相回転の角度を通知するための情報を送信することができる。この通知情報の送信は、制御チャネルを用いて行われる。
一方、本実施の形態に係る移動局400の構成を図14に示す。図14において、実施の形態1(図3)と同一の構成には同一符号を付し、説明を省略する。本実施の形態に係る移動局400は、相互相関行列Rを作成せず、制御チャネルにて通知される基地局BS固有の回転角度Aおよび基地局BS固有の位相回転角度Bを用いてシンボル合成を行う点において、実施の形態1と相違する。
移動局400において、分離部401は、FFT部204からの入力を、パイロットシンボルと、データシンボルと、位相回転角度の通知情報とに分け、データシンボルをP/S部206に出力し、パイロットシンボルをチャネル推定部402に出力し、位相回転角度の通知情報を合成部403に出力する。
チャネル推定部402は、パイロットシンボルを用いて各サブキャリアのチャネル推定値(例えば、伝搬路変動レベル)を求め、合成部403に出力する。
合成部403での処理は、以下のようになる。
まず、図15Aに示す受信波R(上記図6に示す受信シンボルRに該当)に対して、サブキャリアfのチャネル推定値hを用いて位相補償を行う。位相補償後の受信波Rを図15Bに示す。
同様に、図16Aに示す受信波R(上記図6に示す受信シンボルRに該当)に対して、サブキャリアfのチャネル推定値hを用いて位相補償を行う。位相補償後の受信波Rを図16Bに示す。さらに、位相補償後の受信波Rを、φα=180°−φだけ位相回転させる。これによって、受信波Rにおける干渉成分I(図15B)と受信波Rにおける干渉成分I'(図16C)とは逆位相となる。
よって、図17Aに示すようにして図15Bに示す受信波Rと図16Cに示す受信波Rとを合成することにより、干渉成分Iと干渉成分I'とが相殺され、合成シンボルRcombは希望波成分のみとなる。そして、図17Aに示す合成シンボルRcombの位相を、(φ+φα)/2だけ戻すことで、所望のシンボルを得ることができる(図17B)。
このようにして、本実施の形態では、相互相関行列Rを作成することなく干渉抑圧シンボル合成を行うことができる。
なお、基地局はNode B、移動局はUE、サブキャリアはトーン、パイロットシンボルはリファレンスシンボルと称されることがある。
また、MMSE基準の干渉抑圧はZF(Zero Forcing)による干渉抑圧と称されることがある。また、MMSE基準の干渉抑圧を行うための数式は上式(1)〜(3)に限られない。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本明細書は、2005年5月30日出願の特願2005−157452に基づくものである。この内容はすべてここに含めておく。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る移動体通信システムの構成図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るセル配置の一例を示す図(2セルモデル) 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る受信シンボルを示す図(移動局MS) 本発明の実施の形態1に係る受信波、希望波、干渉波の関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る受信波、希望波、干渉波の関係を示す図 本発明の実施の形態1に係るセル配置の一例を示す図(3セルモデル) 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(基地局BS 本発明の実施の形態1に係る位相回転の説明図(時間軸配置) 本発明の実施の形態1に係るセクタ配置の一例を示す図(3セクタモデル) 本発明の実施の形態2に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る移動局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図 本発明の実施の形態2に係る移動局の合成部の動作説明図

Claims (6)

  1. 複数のサブキャリアからなるマルチキャリア信号を無線通信移動局装置へ送信する無線通信基地局装置であって、
    シンボルを複製して複数の同一シンボルを作成する複製手段と、
    前記複数の同一シンボルに対し位相回転を与える位相回転手段と、
    位相回転後の前記複数の同一シンボルが前記複数のサブキャリアのいずれかに割り当てられた前記マルチキャリア信号を送信する送信手段と、を具備し、
    前記位相回転手段は、前記複数の同一シンボル間における位相回転差を、隣接セルまたは隣接セクタにおいての同一シンボル間における位相回転差と異ならせる、
    無線通信基地局装置。
  2. 前記位相回転手段は、隣接セル数または隣接セクタ数に応じた角度の位相回転を与える、
    請求項1記載の無線通信基地局装置。
  3. 前記位相回転手段は、n×(360°/(隣接セル数+1))の角度、または、n×(360°/1セル内のセクタ数)の角度(但し、nは整数)の位相回転を与える、
    請求項1記載の無線通信基地局装置。
  4. 前記送信手段は、さらに、位相回転の角度を通知するための情報を前記無線通信移動局装置へ送信する、
    請求項1記載の無線通信基地局装置。
  5. 複数のセルまたは複数のセクタの各々において、マルチキャリア信号を構成する複数のサブキャリアに割り当てられる複数の同一シンボルに対し位相回転を与える際に、前記複数の同一シンボル間における位相回転差を、隣接セル間または隣接セクタ間において互いに異ならせる、
    無線通信方法。
  6. 前記複数の同一シンボルを、互いに隣接するサブキャリアに割り当てる、
    請求項5記載の無線通信方法。
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