JPWO2006123404A1 - 電子部品試験装置および電子部品試験装置における温度制御方法 - Google Patents

電子部品試験装置および電子部品試験装置における温度制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006123404A1
JPWO2006123404A1 JP2007516160A JP2007516160A JPWO2006123404A1 JP WO2006123404 A1 JPWO2006123404 A1 JP WO2006123404A1 JP 2007516160 A JP2007516160 A JP 2007516160A JP 2007516160 A JP2007516160 A JP 2007516160A JP WO2006123404 A1 JPWO2006123404 A1 JP WO2006123404A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
electronic component
chamber
socket
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007516160A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4514787B2 (ja
Inventor
明彦 伊藤
明彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Publication of JPWO2006123404A1 publication Critical patent/JPWO2006123404A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514787B2 publication Critical patent/JP4514787B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2855Environmental, reliability or burn-in testing
    • G01R31/2872Environmental, reliability or burn-in testing related to electrical or environmental aspects, e.g. temperature, humidity, vibration, nuclear radiation
    • G01R31/2874Environmental, reliability or burn-in testing related to electrical or environmental aspects, e.g. temperature, humidity, vibration, nuclear radiation related to temperature

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットとを備えた電子部品試験装置において、前記ソケットが前記チャンバ内の温度と略同一温度となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する外部温度印加装置を設けることにより、ソケットからの熱の逃げを防止して、チャンバ内に位置するプッシャと被試験電子部品との間の温度勾配を実質的に無くし、プッシャに設けた温度センサで被試験電子部品の温度を正確に測定することが可能となる。

Description

本発明は、ICデバイスなどの電子部品を試験するための装置であって、電子部品の温度制御を行うことのできる電子部品試験装置、およびかかる電子部品試験装置における温度制御方法に関するものである。
ICデバイス等の電子部品の製造課程においては、最終的に製造された電子部品を試験する試験装置が必要となる。このような試験装置の一種として、常温よりも高い又は低い温度条件(熱ストレス条件)で、複数のICデバイスを一度に試験するための装置が知られている。
上記試験装置においては、テストヘッドの上部にテストチャンバを形成し、テストチャンバ内をエアにより所定の設定温度に制御しながら、同様に所定の設定温度にした複数のICデバイスを保持するテストトレイをテストヘッド上のソケットに搬送し、そこで、プッシャによりICデバイスをソケットに押圧して接続し、試験を行う。このような熱ストレス下でICデバイスは試験され、少なくとも良品と不良品とに分けられる。
図10は、従来の試験装置におけるICデバイスの温度制御方法の一例を示す概念図である。図10に示すように、テストチャンバのケーシング80の内部には、温度調節用送風装置90と、温度センサ82と、プッシャ30と、ICデバイス2と、ソケット40とが位置し、テストチャンバのケーシング80の外部には、テストヘッド5と、温度コントローラ88とが位置している。テストチャンバのケーシング80内は、温度センサ82に基づいて、所望の温度を維持することができるようになっている。
この試験装置において、被試験ICデバイス(DUT)に印加すべき目標の設定温度(目標設定温度)をT8とし、実際のDUTの内部温度(DUT温度)をT9とし、テストチャンバで目的温度に設定されたチャンバ内設定温度をT2とし、プッシャ30の温度(プッシャ温度)をT3とし、ソケット40の温度(ソケット温度)をT4とし、外気温度の雰囲気下にあるテストヘッド5の温度をT6とする。ここで、高温試験の具体例として、目標設定温度T8=120℃、テストヘッド温度T6=70℃と仮定し、そしてチャンバ内設定温度T2=120℃で運転する場合を考える。この場合、チャンバ内設定温度T2とテストヘッド温度T6との間には、120℃−70℃=50℃の温度差が存在するものとする。この温度差の存在に伴って、図10に示すような熱の流れ(熱伝搬)F1(雰囲気〜プッシャ30)→F2(プッシャ30〜ICデバイス2)→F3(ICデバイス2〜ソケット40)→F4(ソケット40〜テストヘッド5)が生じる。
一方で、図10に示すように、チャンバ内雰囲気とプッシャ30との間には熱抵抗HR1が、プッシャ30とICデバイス2との間には熱抵抗HR2が、ICデバイス2とプローブピンとの間には熱抵抗HR3が、プローブピンとソケット40との間には熱抵抗HR4が、ソケット40とテストヘッド5との間には熱抵抗HR5が存在する。特に熱抵抗HR2及びHR3については、プッシャ30がICデバイス2を押圧する状態がその都度異なることがあるため、常に一定状態にはならない。したがって、DUT温度T9は、常に一定状態とはいえず、未知の温度状態になるという問題がある。更に、DUT温度T9は、DUT自身の消費電力に伴う発熱要因も影響する。
ところで、試験項目やICデバイス2の品種によって、目標設定温度T8は異なる(例えば+120℃、+85℃、+40℃、0℃、−25℃等)。そのため、DUTが対応する目標設定温度T8となるように、チャンバ内設定温度T2の設定条件を予め求めておく必要がある。このために、試験対象のデバイス品種と同一条件の、温度センサを埋め込んだダミーデバイス(専用デバイス)を使用することが行われている。即ち、ダミーデバイスを実際の試験と同一条件下におき、ダミーデバイスのDUT温度T9を実測する。そして、チャンバ内設定温度T2を順次変更し、安定した温度状態で温度測定を行う。やがて、実測されるDUT温度T9が目標設定温度T8となったときのチャンバ内設定温度T2を当該デバイス用の設定条件として記憶保存する。このようにして記憶したチャンバ内設定温度T2に基づいて、DUTは目標設定温度T8に制御されて試験が実施される。
しかしながら、上記の方法では、ICデバイス2の品種毎に温度測定用の専用デバイスを作製する必要があり、手間がかかる。また、プッシャ30とDUTとの接触部位の接触熱抵抗や、テストヘッド温度T6の温度条件が変わる場合があるので、実際の試験では、DUTが的確な目標設定温度T8とはならない場合がある。このため、DUT温度の温度管理に対する信頼性に難点がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、電子部品の温度管理又は温度制御を、温度測定用の専用デバイスを必要とすることなく、正確に行うことのできる電子部品試験装置および温度制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットとを備えた電子部品試験装置であって、前記ソケットが前記チャンバ内の温度と略同一温度となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する外部温度印加装置を備える、ことを特徴とする電子部品試験装置を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、ソケットからの熱の逃げを防止することができるため、チャンバ内に位置するプッシャと被試験電子部品との間の温度勾配を実質的に無くすことができる。したがって、プッシャに温度センサを設けた場合、プッシャと被試験電子部品との間における未知の熱抵抗の影響を受けることなく、被試験電子部品の温度をプッシャの温度センサで正確に測定することができる。ひいては、その測定値に基づいて、電子部品の温度制御をより正確に行うことが可能となる。
上記発明(発明1)においては、試験時に電子部品を目標とする設定温度にするときのチャンバ内の設定温度をチャンバ内設定温度としたときに、電子部品の複数の異なる設定温度に対応するチャンバ内設定温度を予め求めておき、前記で求めた各チャンバ内設定温度に基づいて、前記チャンバを加熱及び/又は冷却することが好ましい(発明2)。かかる発明(発明2)によれば、被試験電子部品を複数の設定温度に制御することが可能である。
上記発明(発明1)においては、電子部品に試験時の電力を供給したときに上昇する前記電子部品の接合部温度(内部温度)の当該温度上昇量を測定する温度上昇量測定手段をさらに備えており、前記温度上昇量測定手段で得た前記温度上昇量に基づいて、前記チャンバ内の温度を制御することが好ましい(発明3)。かかる発明(発明3)によれば、電子部品が試験時に自己発熱するような場合にも、被試験電子部品を所望の設定温度に制御することが可能である。
上記発明(発明1)においては、電子部品のパッケージ温度又は接合部温度(内部温度)を検出する第1の温度センサと、前記ソケットの温度を検出する第2の温度センサとをさらに備えており、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサで検出した温度に基づいて、前記外部温度印加装置を制御することが好ましい(発明4)。かかる発明(発明4)によれば、第2の温度センサによってソケットの温度を検出することにより、外部温度印加装置によるソケットの温度制御を容易に行うことができる。
上記発明(発明1)においては、電子部品のパッケージ温度又は接合部温度(内部温度)を検出する第1の温度センサをさらに備えており、前記第1の温度センサで検出した温度に基づいて、前記外部温度印加装置を制御してもよい(発明5)。
上記発明(発明1)において、前記第1の温度センサは、前記電子部品を前記ソケットに対して押圧するプッシャの内部又は前記プッシャにおいて電子部品と接触する部位に設けられていてもよいし(発明6)、前記第1の温度センサとして、前記電子部品の入力端子又は出力端子に形成されている保護ダイオードを利用してもよい(発明7)。
上記発明(発明1)において、前記ソケットは複数個設けられており、前記第1の温度センサは、前記ソケットの個数よりも少ない個数で分散して設けられ又は1個のみ設けられており、前記外部温度印加装置は1個のみ設けられており、当該1個の外部温度印加装置により前記複数のソケットを一括して加熱及び/又は冷却してもよい(発明8)。
上記発明(発明1)において、前記ソケットは複数個設けられており、前記第1の温度センサは、前記ソケットの個数よりも少ない個数で分散して設けられており、前記外部温度印加装置は、前記第1の温度センサに対応する位置に、前記第1の温度センサと同数設けられており、当該数の外部温度印加装置により前記複数のソケットを加熱及び/又は冷却してもよい(発明9)。
上記発明(発明1)においては、電子部品自体の電力消費に伴う当該電子部品の接合部温度(内部温度)の温度上昇量を測定する検出する接合部温度検出手段をさらに備えており、前記接合部温度検出手段で得た前記温度上昇量に基づいて、試験時に電子部品が要求される温度となるように前記チャンバ内の温度を制御してもよい(発明10)。
第2に本発明は、電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットと、前記電子部品を前記ソケットに対して押圧するプッシャとを備えた電子部品試験装置であって、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する外部温度印加装置と、前記電子部品のパッケージ温度又は接合部温度を検出する温度センサとを備えており、前記プッシャは、前記電子部品を、前記電子部品の端子が前記ソケットに接触しない非接触の位置状態と、前記電子部品の端子が前記ソケットに接触する接触の位置状態とに制御でき、前記非接触の位置状態における前記温度センサの第1の温度値と、前記接触の位置状態における前記温度センサの第2の温度値とが略同一となるように、前記外部温度印加装置を制御する、ことを特徴とする電子部品試験装置を提供する(発明11)。
上記発明(発明11)によれば、ソケットからの熱の逃げを防止することができるため、チャンバ内に位置するプッシャと被試験電子部品との間の温度勾配を実質的に無くすことができる。したがって、プッシャに温度センサを設けた場合、プッシャと被試験電子部品との間における未知の熱抵抗の影響を受けることなく、被試験電子部品の温度をプッシャの温度センサで正確に測定することができる。ひいては、その測定値に基づいて、電子部品の温度制御をより正確に行うことが可能となる。
第3に本発明は、電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットとを備えた電子部品試験装置における温度制御方法であって、前記ソケットが前記チャンバ内の温度と略同一温度となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする電子部品試験装置における温度制御方法を提供する(発明12)。
上記発明(発明12)においては、試験時に電子部品を目標とする設定温度にするときのチャンバ内の設定温度をチャンバ内設定温度としたときに、電子部品の複数の異なる設定温度に対応するチャンバ内設定温度を予め求めておき、前記で求めた各チャンバ内設定温度に基づいて、前記チャンバを加熱及び/又は冷却することが好ましい(発明13)。
上記発明(発明12)においては、電子部品に試験時の電力を供給したときにおける前記電子部品の接合部温度(内部温度)の温度上昇量を測定し、前記測定した温度上昇量に基づいて前記チャンバ内の温度及び/又は前記ソケットの温度を制御することが好ましい(発明14)。
上記発明(発明12)においては、電子部品のパッケージ温度又は接合部温度(内部温度)と前記ソケットの温度とを検出し、前記検出した両者の温度に基づいて前記ソケットの温度を制御することが好ましい(発明15)。
上記発明(発明12)においては、電子部品のパッケージ温度又は接合部温度(内部温度)を検出し、前記検出した温度に基づいて前記ソケットの温度を制御してもよい(発明16)。
上記発明(発明12)においては、電子部品自体の電力消費に伴う当該電子部品の接合部温度(内部温度)の温度上昇量を測定し、前記測定した温度上昇量に基づいて前記チャンバ内の温度を制御することが好ましい(発明17)。
第4に本発明は、電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットと、を備えた電子部品試験装置における温度制御方法であって、電子部品の端子が前記ソケットに接触しない非接触の位置状態における前記電子部品の第1の温度値を測定し、電子部品の端子が前記ソケットに接触する接触の位置状態における前記電子部品の第2の温度値を測定し、前記第1の温度値と前記第2の温度値とが略同一となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする電子部品試験装置における温度制御方法を提供する(発明18)。
本発明によれば、電子部品試験装置における電子部品の温度管理又は温度制御を、簡易にかつ正確に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るICデバイス試験装置の全体側面図である。 同実施形態におけるハンドラの斜視図である。 同実施形態におけるハンドラのテストチャンバ内の要部断面図である。 同実施形態におけるプッシャおよびソケット付近の構造を示す分解斜視図である。 同実施形態におけるプッシャおよびソケット付近の構造を示す部分断面図である。 同実施形態におけるICデバイスの温度制御方法を表す概念図である。 プッシャにおける温度センサの設置例を示す図である。 各観測点における温度を示すグラフ(温度特性グラフ)である。 ICデバイス内部の保護ダイオードを使用してICデバイスの温度を検出するための回路図である。 従来のICデバイス試験装置におけるICデバイスの温度制御方法を表す概念図である。
符号の説明
1…ハンドラ(電子部品ハンドリング装置)
2…ICデバイス(電子部品)
10…ICデバイス(電子部品)試験装置
30…プッシャ
40…ソケット
311,45,82…温度センサ
90…温度調節用送風装置
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の実施形態に係るハンドラを備えたICデバイス試験装置の全体構成について説明する。図1に示すように、ICデバイス試験装置10は、ハンドラ1と、テストヘッド5と、試験用メイン装置6とを有する。ハンドラ1は、試験すべきICデバイス(電子部品の一例)をテストヘッド5に設けたソケットに順次搬送し、試験が終了したICデバイスをテスト結果に従って分類して所定のトレイに格納する動作を実行する。
テストヘッド5に設けたソケットは、ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に電気的に接続してあり、ソケットに脱着可能に装着されたICデバイスを、ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続し、試験用メイン装置6からの試験用電気信号によりICデバイスをテストする。
ハンドラ1の下部には、主としてハンドラ1を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部に空間部分8が設けてある。この空間部分8に、テストヘッド5が交換自在に配置してあり、ハンドラ1に形成した貫通孔を通してICデバイスをテストヘッド5上のソケットに装着することが可能になっている。
このハンドラ1は、試験すべき電子部品としてのICデバイスを、常温よりも高い温度状態(高温)または低い温度状態(低温)で試験するための装置であり、ハンドラ1は、図2に示すように、恒温槽101とテストチャンバ102と除熱槽103とで構成されるチャンバ100を有する。テストヘッド5の上部は、図3に示すようにテストチャンバ102の内部に挿入され、そこでICデバイス2の試験が行われるようになっている。
図2に示すように、本実施形態のハンドラ1は、これから試験を行うICデバイスを格納し、また試験済のICデバイスを分類して格納するIC格納部200と、IC格納部200から送られる被試験ICデバイスをチャンバ部100に送り込むローダ部300と、テストヘッドを含むチャンバ部100と、チャンバ部100で試験が行われた試験済のICを取り出して分類するアンローダ部400とから構成されている。
ハンドラ1にセットされる前のICデバイスは、カスタマトレイ内に多数収納してあり、その状態で、図2に示すハンドラ1のIC収納部200へ供給され、そして、カスタマトレイから、ハンドラ1内で搬送されるテストトレイ(図3中TSTで示される)にICデバイス2が載せ替えられる。ハンドラ1の内部では、ICデバイスは、テストトレイに載せられた状態で移動し、高温または低温の温度ストレスが与えられ、適切に動作するかどうか試験され、当該試験結果に応じて分類される。以下、ハンドラ1の内部について、個別に説明する。
第1に、IC格納部200に関連する部分について説明する。
図2に示すように、IC格納部200には、試験前のICデバイスを格納する試験前ICストッカ201と、試験の結果に応じて分類されたICデバイスを格納する試験済ICストッカ202とが設けてある。
これらの試験前ICストッカ201および試験済ICストッカ202は、枠状のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から侵入して上部に向かって昇降可能とするエレベータ204とを具備している。トレイ支持枠203には、カスタマトレイが複数積み重ねられて支持され、この積み重ねられたカスタマトレイのみがエレベータ204によって上下に移動される。
図2に示す試験前ICストッカ201には、これから試験が行われるICデバイスが収納されたカスタマトレイが積層されて保持してある。また、試験済ICストッカ202には、試験を終えて分類されたICデバイスが収納されたカスタマトレイが積層されて保持してある。
第2に、ローダ部300に関連する部分について説明する。
試験前ICストッカ201のトレイ支持枠203に格納してあるカスタマトレイは、図2に示すように、IC格納部200と装置基板105との間に設けられたトレイ移送アーム205によってローダ部300の窓部306に装置基板105の下側から運ばれる。そして、このローダ部300において、カスタマトレイに積み込まれた被試験ICデバイスを、X−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ(preciser)305に移送し、ここで被試験ICデバイスの相互の位置を修正したのち、さらにこのプリサイサ305に移送された被試験ICデバイスを再びX−Y搬送装置304を用いて、ローダ部300に停止しているテストトレイに積み替える。
カスタマトレイからテストトレイへ被試験ICデバイスを積み替えるX−Y搬送装置304は、図2に示すように、装置基板105の上部に架設された2本のレール301と、この2本のレール301によってテストトレイとカスタマトレイとの間を往復する(この方向をY方向とする)ことができる可動アーム302と、この可動アーム302によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移動できる可動ヘッド303とを備えている。
このX−Y搬送装置304の可動ヘッド303には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタマトレイから被試験ICデバイスを吸着し、その被試験ICデバイスをテストトレイに積み替える。
第3に、チャンバ100に関連する部分について説明する。
上述したテストトレイは、ローダ部300で被試験ICデバイスが積み込まれたのちチャンバ100に送り込まれ、各被試験ICデバイスは当該テストトレイに搭載された状態でテストされる。
図2に示すように、チャンバ100は、テストトレイに積み込まれた被試験ICデバイスに目的とする高温または低温の熱ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICデバイスがテストヘッド上のソケットに装着されるテストチャンバ102と、テストチャンバ102で試験された被試験ICデバイスから、与えられた熱ストレスを除去する除熱槽103とで構成されている。
除熱槽103では、恒温槽101で高温を印加した場合は、被試験ICデバイスを送風により冷却して室温に戻し、また恒温槽101で低温を印加した場合は、被試験ICデバイスを温風またはヒータ等で加熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、この除熱された被試験ICデバイスをアンローダ部400に搬出する。
恒温槽101には垂直搬送装置が設けられており、テストチャンバ102が空くまでの間、複数枚のテストトレイがこの垂直搬送装置に支持されながら待機する。主として、この待機中において、被試験ICデバイスに高温または低温の熱ストレスが印加される。
図3に示すように、テストチャンバ102には、その中央下部にテストヘッド5が配置され、テストヘッド5の上にテストトレイが運ばれる。そこでは、テストトレイにより保持された全てのICデバイス2を順次テストヘッド5に電気的に接触させ、テストトレイ内の全てのICデバイス2について試験を行う。一方、試験が終了したテストトレイは、除熱槽103で除熱され、ICデバイス2の温度を室温に戻したのち、図2に示すアンローダ部400に排出される。
また、図2に示すように、恒温槽101と除熱槽103の上部には、装置基板105からテストトレイを送り込むための入口用開口部と、装置基板105へテストトレイを送り出すための出口用開口部とがそれぞれ形成してある。装置基板105には、これら開口部からテストトレイを出し入れするためのテストトレイ搬送装置108が装着してある。これら搬送装置108は、例えば回転ローラなどで構成してある。この装置基板105上に設けられたテストトレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排出されたテストトレイは、アンローダ部400に搬送される。
テストトレイには、複数のインサート16が取り付けられる。インサート16においては、図4に示すように、被試験ICデバイス2を収納する矩形凹状のIC収納部19が中央部に形成されている。また、インサート16の両端中央部には、プッシャ30のガイドピン32が挿入されるガイド孔20が形成されており、インサート16の両端角部には、テストトレイの取付け片14への取付け用孔21が形成されている。
図4に示すように、テストヘッド5の上には、ソケットボード50が配置してあり、その上に接続端子であるプローブピン44を有するソケット40が固定してある。プローブピン44は、ICデバイス2の接続端子に対応する数およびピッチで設けられており、図外のスプリングによって上方向にバネ付勢されている。
本実施形態におけるソケット40は、図6に示すように、温度印加装置91によって温度が印加されるようになっている。かかる温度印加装置91としては、例えば、ソケット40に直接的または間接的(例えばソケット40とテストヘッド5との間に位置するグランド部材)に設けられるヒータや冷却素子等であってもよいし、ソケット40の本体またはソケット40の基台(ソケットボード50が搭載される台)を中空として、その中に温度制御したエアを通す装置であってもよく、特に限定されるものではない。その温度印加装置91は、温度コントローラ93に電気的に接続される。
また、ソケット40には、図6に示すように、温度センサ45が設けられている。この温度センサ45は、ソケット40の温度を測定できる位置に設けるのが好ましく、特にプローブピン44付近の温度を測定できる位置に設けるのが好ましい。この温度センサ45は、温度コントローラ93に電気的に接続される。
図4に示すように、ソケットボード50の上には、ソケット40に設けられているプローブピン44が露出するように、ソケットガイド41が固定されている。ソケットガイド41の両側には、プッシャ30に形成してある2つのガイドピン32が挿入されて、これら2つのガイドピン32との間で位置決めを行うためのガイドブッシュ411が設けられている。
図3および図4に示すように、テストヘッド5の上側には、ソケット40の数に対応してプッシャ30が設けてある。プッシャ30は、図4に示すように、後述するアダプタ62のロッド621に固定されるプッシャベース33を有している。このプッシャベース33の下側中央には、被試験ICデバイス2を押し付けるための押圧子31が下方に向かって設けられており、プッシャベース33の下側両端部には、インサート16のガイド孔20およびソケットガイド41のガイドブッシュ411に挿入されるガイドピン32が設けられている。また、押圧子31とガイドピン32との間には、プッシャ30がZ軸駆動装置70にて下降移動する際に、ソケットガイド41のストッパ面412に当接して下限を規定することのできるストッパピン34が設けられている。
図5および図6に示すように、プッシャ30の押圧子31には、温度センサ311が設けられている。この温度センサ311は、温度コントローラ93に電気的に接続される。温度センサ311は、被試験ICデバイス2のパッケージ温度が測定し易い位置に設けるのが好ましい。例えば、図7(a)に示すように、プッシャ30の押圧子31の内部において、押圧対象となる被試験ICデバイス2の近傍に設けるのが好ましい。また、プッシャ30からの熱影響を抑制するために、温度センサ311と押圧子31との間には、空隙(ギャップ)315又は断熱部材を介在させるのが好ましい。
他の例としては、図7(b)に示すように、押圧子31の下部に凹部313を形成し、温度センサ311と押圧子31との間に弾性部材312を仲介させ、押圧時に温度センサ311が直接被試験ICデバイス2のパッケージに接触するように構成する。このような構成の温度センサ311によれば、非押圧時には押圧子31の温度が測定でき、押圧時には被試験ICデバイス2に接触する被試験ICデバイス2のパッケージ温度が測定できる。
プッシャベース33の上側には、ヒートシンク35が設けられている。このヒートシンク35は、複数の放熱フィンから構成され、例えばアルミニウム、銅、それらの合金、あるいはカーボン系材料等の熱伝導性に優れた材料からなる。
図5に示すように、アダプタ62には、ロッド621(2本)が下方に向かって設けられており、このロッド621によってプッシャ30のプッシャベース33を支持固定する。図3に示すように、各アダプタ62はマッチプレート60に弾性保持してあり、マッチプレート60は、テストヘッド5の上部に位置するように、かつプッシャ30とソケット40との間にテストトレイが挿入可能となるように装着してある。このマッチプレート60に保持されたプッシャ30は、テストヘッド5またはZ軸駆動装置70の駆動プレート(駆動体)72に対して、Z軸方向に移動自在である。
なお、テストトレイは、図3において紙面に垂直方向(X軸)から、プッシャ30とソケット40との間に搬送されてくる。チャンバ100内部でのテストトレイの搬送手段としては、搬送用ローラなどが用いられる。テストトレイの搬送移動に際しては、Z軸駆動装置70の駆動プレートは、Z軸方向に沿って上昇しており、プッシャ30とソケット40との間には、テストトレイが挿入される十分な隙間が形成してある。
図3に示すように、駆動プレート72の下面には、押圧部74が固定してあり、マッチプレート60に保持してあるアダプタ62の上面を押圧可能にしてある。駆動プレート72には駆動軸78が固定してあり、駆動軸78にはモータ等の駆動源(図示せず)が連結してあり、駆動軸78をZ軸方向に沿って上下移動させ、アダプタ62を押圧可能となっている。
本実施形態では、上述したように構成されたチャンバ100において、図3及び図6に示すように、テストチャンバ102を構成する密閉されたケーシング80の内部に、温度調節用送風装置90および温度センサ82が設けられている。
温度調節用送風装置90は、ファン92と、熱交換部94とを有し、ファン92によりケーシング内部の空気を吸い込み、熱交換部94を通してケーシング80の内部に吐き出して循環させることで、ケーシング80の内部を、所定の温度条件(高温または低温)にする。
温度調節用送風装置90の熱交換部94は、ケーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が流通する放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成され、ケーシング内部を、たとえば室温〜160℃程度の高温に維持するために十分な熱量を提供することが可能になっている。また、ケーシング内部を低温にする場合には、熱交換部94は、液体窒素などの冷媒が循環する吸熱用熱交換器などで構成され、ケーシング内部を、たとえば−60℃〜室温程度の低温に維持するために十分な熱量を吸熱することが可能になっている。ケーシング80の内部温度は、温度センサ82により検出され、ケーシング80の内部が所定温度に維持されるように、ファン92の風量および熱交換部94の熱量などが制御される。
温度調節用送風装置90の熱交換部94を通して発生した温風または冷風(エア)は、ケーシング80の上部をY軸方向に沿って流れ、温度調節用送風装置置90と反対側のケーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート60とテストヘッド5との間の隙間を通して、温度調節用送風装置90へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。
温度調節用送風装置90および温度センサ82は、温度コントローラ93に電気的に接続される(図6参照)。
本実施形態では、プッシャ30に対する温度印加装置は温度調節用送風装置90が該当するが、本発明はこれに限定されるものではなく、プッシャに直接的に設けられるヒータや冷却素子等であってもよい。
第4に、アンローダ部400に関連する部分について説明する。
図2に示すアンローダ部400にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置404,404が設けられ、このX−Y搬送装置404,404によって、アンローダ部400に運び出されたテストトレイから試験済のICデバイスがカスタマトレイに積み替えられる。
図2に示すように、アンローダ部400の装置基板105には、当該アンローダ部400へ運ばれたカスタマトレイが装置基板105の上面に臨むように配置される一対の窓部406,406が二対開設してある。
それぞれの窓部406の下側には、カスタマトレイを昇降させるためのエレベータ204が設けられており、ここでは試験済の被試験ICデバイスが積み替えられて満杯になったカスタマトレイを載せて下降し、この満杯トレイをトレイ移送アーム205に受け渡す。
ここで、図6を参照して、上記ICデバイス試験装置10におけるICデバイス2の温度制御方法を説明する。図6中において、図10中の符号と同じ符号は、図10中の符号と同じものを指す又は意味するものとする。まずは、ICデバイス2自身の消費電力に伴う発熱要因を除外して説明する。
図6に示すように、テストチャンバ102のケーシング80の内部には、温度調節用送風装置90と、温度センサ82と、プッシャ30と、温度センサ311と、ICデバイス2と、ソケット40と、温度センサ45とが位置し、テストチャンバ102のケーシング80の外部には、テストヘッド5と、温度印加装置91と、温度コントローラ93とが位置している。
なお、温度センサ311、温度センサ45及び温度印加装置91は、全てのプッシャ30又はソケット40に対応して、すなわち同時測定されるICデバイス2の個数(例えば64個)に対応して設けられる必要はない。通常、全てのプッシャ30の温度及び温度印加装置91の温度は均一となるように設計されるが、ケーシング80の内部を循環するエアが全てのプッシャ30(ヒートシンク35)に対して均一な加熱条件または冷却条件を維持できない場合がある。そこで、予め各部の温度を温度測定装置で測定し、その測定結果に基づき、被試験ICデバイス2の温度条件が所定温度差以上(例えば2℃以上)となる場合に、必要とする箇所に温度センサ311、温度センサ45又は温度印加装置91を設けることが望ましい。また、温度センサ311又は温度センサ45は、ソケット40の個数よりも少ない個数で分散して設けられ又は1個のみ設けられ、温度印加装置91は1個のみ設けられてもよいし、温度センサ311又は温度センサ45は、ソケット40の個数よりも少ない個数で分散して設けられ、温度印加装置91は、温度センサ311又は温度センサ45に対応する位置に、温度センサ311又は温度センサ45と同数設けられてもよい。
温度コントローラ93は、第1に、温度センサ82に基づいて、テストチャンバ102のケーシング80の内部を循環するエアが所定温度(例えば120℃)を維持するように制御する。
温度コントローラ93は、第2に、ソケット40に設けられた温度センサ45に基づいて、温度印加装置91の温度印加条件を制御し、温度印加装置91によるソケット40に対する印加温度がテストチャンバ102の内部の温度(例えば120℃)と同一となるように温度制御を行う。これにより、ソケット40の温度は、テストチャンバ102の内部の温度(例えば120℃)と同一となる。すなわち、図8に示す特性C2のように、各観測点(T2,T3,T9,T4)の温度状態を同一温度にすることができる。なお、図10に示す従来の構成では、各観測点に図8の特性C1に示されるような温度勾配が存在する。
上記温度制御の結果、熱伝搬F2(プッシャ30〜ICデバイス2)及びF3(ICデバイス2〜ソケット4)は、ほぼゼロとなる。すなわち、プッシャ30と被試験ICデバイス2との間の温度差がないので、熱伝搬F2がゼロとなり、プッシャ30とICデバイス2との間の熱抵抗HR2の変動要因に関係なく、温度センサ311で測定される温度値は被試験ICデバイス2の温度T9として正確に測定できることとなる。これにより、目標設定温度T8をそのまま被試験ICデバイス2の温度T9に正確に反映させることができる。
また、上記温度制御方法によれば、ICデバイス2に印加すべき目標設定温度T8が複数(例えば+120℃、+115℃、+110℃、0℃、−25℃等)ある場合であっても、ICデバイス2の温度T9を各目標設定温度T8に制御することができる。特に、上記温度制御方法によれば、各目標設定温度T8をセットすれば、各チャンバ内設定温度T2が自動的に決まり、そのチャンバ内設定温度T2に基づいて温度調節用送風装置90を制御することができる。このように、ユーザの利便性は非常に高いものとなっている。
ここで、プッシャ30は、ICデバイス2の接続端子がプローブピン44とは接触しない非接触位置で、ICデバイス2に接触した状態で停止できるものとする。このような非接触位置では、ICデバイス2からプローブピン44への熱伝導がなく、熱伝搬F3がなくなるため、チャンバ内設定温度T2と温度センサ311の検出温度とは、実質的に同一温度となる。この状態の後に、プッシャ30を移動させ、ICデバイス2の接続端子がプローブピン44に接触する接触位置にする。この接触状態においては、温度センサ311の検出温度が降下又は上昇しないように温度印加装置91によって温度制御し、そのときの温度印加装置91に対する印加電力値を求めることができる。これにより、温度勾配がなくなる温度印加装置91の制御条件が求まる。この場合には、ソケット40の温度センサ45が不要となるため、所望により、ソケット40の温度センサ45はオプション要素としてもよい。
次に、ICデバイス2が内部消費電力に伴って温度上昇する場合にICデバイス2の温度T9を制御する手法を、図8及び図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、CMOS等のICデバイス2の入力端子又は出力端子には、静電気から集積回路を保護するための保護ダイオードD1,D2が設けられている。この保護ダイオードD1,D2の順方向電圧の推移特性は、集積回路の形成形態により異なるが、ほぼ既知であり、例えば−2.4mV/℃の温度特性を有している。したがって、この保護ダイオードD1(又は保護ダイオードD2)の電圧を測定することにより、集積回路のジャンクション温度(接合部温度)を知ることができる。
保護ダイオードD1,D2の電圧は、試験用メイン装置6により測定することができる。例えば、プローブピン44に電流を印加するためにテストヘッド5が備えるドライバDRの出力線路において、リレーRY1によって試験用メイン装置6が備える電流印加電圧測定装置(ISVM)に切り換え、保護ダイオードD1に対してICデバイス2が温度上昇しない程度の微少な定電流(例えば0.1mA)を印加し、そのときの保護ダイオードD1の順方向電圧をISVMによって測定する。なお、ISVMの代わりに、保護ダイオードD1の順方向電圧が測定可能な他の装置を使用することもできる。
ICデバイス2の内部温度又はジャンクション温度の上昇量を測定する第1の方法としては、先ず、ICデバイス2に対する電源をOFF状態(無電力)として、図8に示す特性C2の温度条件に温度印加装置91を制御しておき、この状態で、ISVMにより例えば保護ダイオードD1に定電流i1を流して順方向電圧V1aを測定する。次に、ICデバイス2に電源を供給して、ICデバイス2の内部温度が上昇して安定した状態で、ISVMにより保護ダイオードD1の順方向電圧V1bを測定する。測定した両者の電圧差(V1a−V1b)から、上昇温度値Tp(図8に示す特性C3参照)が容易に求められる。例えば、−2.4mV/℃の温度特性と仮定し、電圧差が25.2mVの場合、25.2/2.4=10.5℃が、上昇温度値Tpとして求まる。
なお、順方向電圧V1bの測定は、アース回路を基準にした電圧測定であるため、アース回路側のノイズの影響によって測定精度が悪化しないように配慮することが望ましい。例えば、複数回測定した平均値を順方向電圧V1bとするのが望ましい。
また、順方向電圧V1bを測定する他の方法としては、ICデバイス2の内部温度が上昇して安定した後、ICデバイス2への電源供給をOFF状態にし、その直後に、定電流i1を流して順方向電圧V1aを測定する。この方法によれば、電力消費の大きなICデバイス2でも実用的に順方向電圧V1aを測定可能である。
なお、ICデバイス2への電源供給をOFF状態にした直後からのICデバイス2の温度変化の推移を連続的にISVMで測定することで、当該ICデバイス2の熱時定数を求めることができる。従って、ICデバイス2への電源供給をOFF状態にした直後からISVMによる実測が完了するまでの、数十ミリ秒の時間遅れに伴うジャンクション温度の低下量は、上記熱時定数から補正できるので、ICデバイス2に対する電源ON状態におけるジャンクション温度は正確に求めることが可能である。
上記のようにしてICデバイス2の上昇温度値Tpを求めることができれば、チャンバ内設定温度T2を、目標設定温度T8から上昇温度値Tpを差し引いた値に設定すればよい。例えば、目標設定温度T8が+120℃、上昇温度値Tpが10.5℃の場合、120−10.5=109.5℃にチャンバ内設定温度T2を設定すればよい。ただし、より正確な設定値は、実際の温度条件で運転して確認し、適宜修正することが望ましい。
上記温度制御方法によれば、目標設定温度T8をセットすれば、チャンバ内設定温度T2が決まり、そのチャンバ内設定温度T2に基づいて温度調節用送風装置90を制御することができる。その結果、ICデバイス2が内部消費電力に伴って温度上昇する場合であっても、目標設定温度T8のセットにより、ICデバイス2を目標とする温度に制御することができる。このように、ユーザの利便性はより一層高いものとなっている。
また、上記温度制御方法によれば、温度依存性の大きなICデバイス2の良否判定の境界付近でも、ICデバイス2の的確な判定を行うことができ、さらに、ICデバイス2を特性別のカテゴリにランク分けする場合には、より正確なランク分けができ、より一層の品質向上を図ることが可能である。
応用として、ICデバイス2における保護ダイオードD1の順方向電圧の推移特性(例えば600mV−2.4mV/℃)を他の測定器で予め測定しておくことで、ジャンクション温度の推移と、保護ダイオードD1の順方向電圧の推移との相関関係が判る。従って、ISVMによる保護ダイオードD1の順方向電圧V1bの測定から、直接的にICデバイス2のジャンクション温度Tjを知ることができる。この場合には、随時、ICデバイス2のジャンクション温度Tjを測定することができるので、ICデバイス2に印加する試験温度の温度管理を的確に行うことができるという利点が得られる。かかる方法でICデバイス2のジャンクション温度Tjを測定する場合には、温度センサ311を省略することが可能である。但し、ICデバイス2のジャンクション温度Tjを測定するために、ICデバイス2の試験を一時的に中断する必要がある。
また、ICデバイス2のジャンクション温度の推移と保護ダイオードD1の順方向電圧の推移の相関関係を、予め求めた場合には、所望により、温度センサ311と温度センサ45の両方を省略することが可能である。すなわち、チャンバ内設定温度T2の所定温度(例えば120℃)に対して、図8に示す特性C2となるように、温度印加装置91の温度印加条件を変更制御しながら、ICデバイス2のジャンクション温度Tjを測定する。そして、測定するジャンクション温度Tjが上記所定温度(120℃)に一定となったとき、そのときの温度印加装置91の温度印加条件が、所定温度(120℃)に対する設定条件として求まる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本発明の電子部品試験装置および温度制御方法は、電子部品の正確な温度制御を必要とする試験を行うのに有用である。

Claims (18)

  1. 電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットとを備えた電子部品試験装置であって、
    前記ソケットが前記チャンバ内の温度と略同一温度となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する外部温度印加装置を備える、ことを特徴とする電子部品試験装置。
  2. 試験時に電子部品を目標とする設定温度にするときのチャンバ内の設定温度をチャンバ内設定温度としたときに、
    電子部品の複数の異なる設定温度に対応するチャンバ内設定温度を予め求めておき、前記で求めた各チャンバ内設定温度に基づいて、前記チャンバを加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする請求項1記載の電子部品試験装置。
  3. 電子部品に試験時の電力を供給したときに上昇する前記電子部品の接合部温度の当該温度上昇量を測定する温度上昇量測定手段をさらに備えており、
    前記温度上昇量測定手段で得た前記温度上昇量に基づいて、前記チャンバ内の温度を制御する、ことを特徴とする請求項1記載の電子部品試験装置。
  4. 電子部品のパッケージ温度又は接合部温度を検出する第1の温度センサと、前記ソケットの温度を検出する第2の温度センサとをさらに備えており、
    前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサで検出した温度に基づいて、前記外部温度印加装置を制御する、ことを特徴とする請求項1記載の電子部品試験装置。
  5. 電子部品のパッケージ温度又は接合部温度を検出する第1の温度センサをさらに備えており、
    前記第1の温度センサで検出した温度に基づいて、前記外部温度印加装置を制御する、ことを特徴とする請求項1記載の電子部品試験装置。
  6. 前記第1の温度センサは、前記電子部品を前記ソケットに対して押圧するプッシャの内部又は前記プッシャにおいて電子部品と接触する部位に設けられている、ことを特徴とする請求項4又は5記載の電子部品試験装置。
  7. 前記第1の温度センサとして、前記電子部品の入力端子又は出力端子に形成されている保護ダイオードを利用する、ことを特徴とする請求項4又は5記載の電子部品試験装置。
  8. 前記ソケットは複数個設けられており、
    前記第1の温度センサは、前記ソケットの個数よりも少ない個数で分散して設けられ又は1個のみ設けられており、
    前記外部温度印加装置は1個のみ設けられており、当該1個の外部温度印加装置により前記複数のソケットを一括して加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする請求項4又は5記載の電子部品試験装置。
  9. 前記ソケットは複数個設けられており、
    前記第1の温度センサは、前記ソケットの個数よりも少ない個数で分散して設けられており、
    前記外部温度印加装置は、前記第1の温度センサに対応する位置に、前記第1の温度センサと同数設けられており、当該数の外部温度印加装置により前記複数のソケットを加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする請求項4又は5記載の電子部品試験装置。
  10. 電子部品自体の電力消費に伴う当該電子部品の接合部温度の温度上昇量を検出する接合部温度検出手段をさらに備えており、
    前記接合部温度検出手段で得た前記温度上昇量に基づいて、試験時に電子部品が要求される温度となるように前記チャンバ内の温度を制御する、ことを特徴とする請求項1記載の電子部品試験装置。
  11. 電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットと、前記電子部品を前記ソケットに対して押圧するプッシャとを備えた電子部品試験装置であって、
    前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する外部温度印加装置と、
    前記電子部品のパッケージ温度又は接合部温度を検出する温度センサと
    を備えており、
    前記プッシャは、前記電子部品を、前記電子部品の端子が前記ソケットに接触しない非接触の位置状態と、前記電子部品の端子が前記ソケットに接触する接触の位置状態とに制御でき、
    前記非接触の位置状態における前記温度センサの第1の温度値と、前記接触の位置状態における前記温度センサの第2の温度値とが略同一となるように、前記外部温度印加装置を制御する、ことを特徴とする電子部品試験装置。
  12. 電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットとを備えた電子部品試験装置における温度制御方法であって、
    前記ソケットが前記チャンバ内の温度と略同一温度となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする電子部品試験装置における温度制御方法。
  13. 試験時に電子部品を目標とする設定温度にするときのチャンバ内の設定温度をチャンバ内設定温度としたときに、
    電子部品の複数の異なる設定温度に対応するチャンバ内設定温度を予め求めておき、前記で求めた各チャンバ内設定温度に基づいて、前記チャンバを加熱及び/又は冷却する、ことを特徴とする請求項12記載の電子部品試験装置における温度制御方法。
  14. 電子部品に試験時の電力を供給したときにおける前記電子部品の接合部温度の温度上昇量を測定し、前記測定した温度上昇量に基づいて前記チャンバ内の温度及び/又は前記ソケットの温度を制御する、ことを特徴とする請求項12記載の電子部品試験装置における温度制御方法。
  15. 電子部品のパッケージ温度又は接合部温度と前記ソケットの温度とを検出し、前記検出した両者の温度に基づいて前記ソケットの温度を制御する、ことを特徴とする請求項12記載の電子部品試験装置における温度制御方法。
  16. 電子部品のパッケージ温度又は接合部温度を検出し、前記検出した温度に基づいて前記ソケットの温度を制御する、ことを特徴とする請求項12記載の電子部品試験装置における温度制御方法。
  17. 電子部品自体の電力消費に伴う当該電子部品の接合部温度の温度上昇量を測定し、前記測定した温度上昇量に基づいて前記チャンバ内の温度を制御する、ことを特徴とする請求項12記載の電子部品試験装置における温度制御方法。
  18. 電子部品を所定温度に加熱及び/又は冷却するチャンバと、前記チャンバ外部のテストヘッドに機械的及び電気的に接続されるとともに、前記チャンバ内に配置され、電子部品の接続端子と電気的に接続し得るソケットと、を備えた電子部品試験装置における温度制御方法であって、
    電子部品の端子が前記ソケットに接触しない非接触の位置状態における前記電子部品の第1の温度値を測定し、
    電子部品の端子が前記ソケットに接触する接触の位置状態における前記電子部品の第2の温度値を測定し、
    前記第1の温度値と前記第2の温度値とが略同一となるように、前記ソケットを前記チャンバの外部から加熱及び/又は冷却する、
    ことを特徴とする電子部品試験装置における温度制御方法。
JP2007516160A 2005-05-17 2005-05-17 電子部品試験装置および電子部品試験装置における温度制御方法 Expired - Fee Related JP4514787B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2005/008994 WO2006123404A1 (ja) 2005-05-17 2005-05-17 電子部品試験装置および電子部品試験装置における温度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006123404A1 true JPWO2006123404A1 (ja) 2008-12-25
JP4514787B2 JP4514787B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=37430988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007516160A Expired - Fee Related JP4514787B2 (ja) 2005-05-17 2005-05-17 電子部品試験装置および電子部品試験装置における温度制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4514787B2 (ja)
WO (1) WO2006123404A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2770335B1 (en) 2013-02-20 2015-03-04 Multitest elektronische Systeme GmbH Apparatus and method for testing electronic devices
JP2016148610A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 セイコーエプソン株式会社 電子部品搬送装置および電子部品検査装置
KR101868347B1 (ko) * 2017-09-22 2018-06-19 김성식 반도체 패키지의 시험 장치
JP7316799B2 (ja) * 2019-01-30 2023-07-28 株式会社アドバンテスト 電子部品ハンドリング装置及び電子部品試験装置
JP7316798B2 (ja) 2019-01-30 2023-07-28 株式会社アドバンテスト 電子部品ハンドリング装置及び電子部品試験装置
CN111999186B (zh) * 2020-07-15 2023-10-27 中国电力科学研究院有限公司 一种温度可控的复合绝缘子机械性能测试系统

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003028923A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Advantest Corp ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0536792A (ja) * 1991-07-31 1993-02-12 Sumitomo Electric Ind Ltd バーンイン方法および装置
JPH08210881A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Tokyo Electron Ltd 検査方法及び検査装置
JP2000039461A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Yamada Denon Kk 半導体集積回路の接合温度測定方法とその測定方法を用いたdutボード
JP3185882B2 (ja) * 1998-12-08 2001-07-11 日本電気株式会社 デバイス温度安定システムと該システムを備えた半導体試験装置
JP3329317B2 (ja) * 1999-09-24 2002-09-30 日本電気株式会社 テストバーンイン装置の制御方法及びテストバーンイン装置
JP4306895B2 (ja) * 1999-10-15 2009-08-05 株式会社アドバンテスト 電子部品試験装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003028923A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Advantest Corp ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4514787B2 (ja) 2010-07-28
WO2006123404A1 (ja) 2006-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11821940B2 (en) Electronics tester
JP4119104B2 (ja) ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法
TW496961B (en) Device testing apparatus
US7768286B2 (en) Electronic device testing apparatus and temperature control method in an electronic device testing apparatus
TW531652B (en) Electric device testing apparatus and electric device testing method
US20060164111A1 (en) Temperature sensing and prediction in IC sockets
JP4514787B2 (ja) 電子部品試験装置および電子部品試験装置における温度制御方法
WO2010041317A1 (ja) インターフェイス部材、テスト部ユニットおよび電子部品試験装置
US8400173B2 (en) Method and apparatus for thermally conditioning probe cards
WO2008032397A1 (fr) Appareil de test de composant électronique
JP4763003B2 (ja) ヒータ付プッシャ、電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法
KR20090061028A (ko) 전자부품 시험장치
US11828794B2 (en) Placement table, testing device, and testing method
JP2003028920A (ja) 電子部品コンタクト装置
JP2005347612A (ja) ウェハトレイ及びウェハバーンインユニット、それを用いたウェハレベルバーンイン装置並びに半導体ウェハの温度制御方法
US11307223B2 (en) Inspection device and method of controlling temperature of probe card
JP6313131B2 (ja) 湿度センサ検査装置
JP2008032740A (ja) 電子部品試験装置および電子部品の試験方法
JP2003028924A (ja) 電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法
JP2005101387A (ja) ウェハバーンイン装置
WO2004005948A1 (ja) 電子部品コンタクト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees