JPWO2006123401A1 - 本縫いのミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、厚手の縫製素材即ちパラシュート用の布部材やテント用の布部材であるテント生地や帆布等あるいは皮革製品等の厚手の縫製素材に用いることのできるミシンであって、一度に4つの縫い目を構成でき、更に厚手素材ゆえに縫製素材の縫製時の布の送りを確実かつ容易にすると共に、効率的にかつ確実な縫い目を作ることのできる縫製のしっかりしたミシンの提供を課題とする。【解決手段】係る課題を解決するため、4本の針と4つのカマを有する本縫いのミシンであって、それぞれカマの内側接線よりも内側方向に針を配置し、針が下がるに伴って中押えが下がり送り歯が上がって縫製物を圧接しつつ縫製物に縫い目を入れることができ、又送り出し方向に協同で移動することにより縫製物の送りのできるミシンによって解決できる。

Description

本発明は、本縫い4本針ミシンに関する発明であり、特に厚手の縫製素材を効率よく縫製するためのミシンに関する発明であって、更には大カマを用い、また総合送り機構を有するミシンに関する。
従来のミシンは、一本針又は二本針のミシンが多用されており、またこれに用いられるカマは通常のカマを用いたものが多用されている。
特にこのような従来のミシンは、上下動する針棒が送り方向には固定してあり、ミシンのテーブル内部に配設した送り歯により布送りを行う所謂下送りミシンが多用されている。
例えば二本針のミシンとしては特開平11‐226273号(特許文献1)に示すミシンが存在する。
また、カマ及び針の配置状態を明示した二本針のミシンのカマ装置を示す特開2003−111991号(特許文献2)も存在する。
更に、現在用いられているミシンでも4本針を用いたミシンは存在しているが、図7に示すように針とカマの位置がコンパクトに配設されているものである。
この他、きわめて厚手の縫製素材に用いるミシンとして2本針を用いたミシンは特開2004−147713号(特許文献3)に示すミシンが存在する。
また、テント生地や帆布等の厚手の縫製素材に用いるミシンとして2本針とカマの位置関係に応じて糸絡みを防止するために分離板を用いた特開2005−118400号(特許文献4)も存在する。
特開平11‐226273号 特開2003−111991号 特開2004−147713号 特開2005−118400号
以上の様に、複数本の針を用いるミシンは従来より用いられてきてはいるが、例えば厚手の裁縫素材を効率よく縫製するミシンは存在していなかった。
即ち、特許文献1に示すミシンにおいては、二本針ミシンであり、一度に複数の縫製を可能とするが、該発明は糸調子をとり、左右の縫い目の均一化を図るものであって、厚手の縫製素材を効率的に縫製することはできないものであった。
次に特許文献2に示すミシンにおいては、二本針のミシンの2つの針と2つのカマの位置関係及び針の配置状態を明示するものであり、二本針における縫い糸のよりの不均一による縫い不良を防止するものであり、なんら四本針の配置関係を示すものではなく、更には二本針においても布送りの効率化や厚手の縫製素材の送りの効率化などは図ることのできにくいものであった。
更に、特許文献3に示すミシンにおいては、厚手の縫製素材の縫製に用いられるものであり、下送りと上送り足が協同で送り機構を構成するが、縫い目を重ねるために縫製素材の送り方向にカマ、針、針、カマの順に配置され、針間隔と等しいピッチで1ピッチずつ送る構造であり、一ピッチずつの縫製となってしまい効率が悪いものである。
次に特許文献4に示すミシンにおいては同じく厚手素材の縫製に用いられるミシンであって二本の針が送り方向に配置され、二つのカマが該二本の針の結ぶ線の左右に対照的に配設した構成であって、該針間には、ばね弾性を有する分離板を有した構成を示すものである。
従って、二つの針間における糸の絡みを防ぐものである。
この構成は、縫い目が重なるものであり、前記と同様の欠点を有する。
更に図7に示す、現在用いられている4本針を用いた4本のミシンの針と4つのカマの位置関係は、コンパクトにまとめることができることからきわめて有効であると共に一度に4つの縫い目を構成でき極めて効率的である反面、布を送る際には従来通り、ベッド内部に配設した下部の送り歯の可動により布送りを行う所謂下送りミシンであり、送りの効率がよくないと共に厚手の縫製素材においては送り不良を起こす可能性がある。
即ち、上押さえは上下方向に可動するものであって、上部方向から布を押えることとなり、布の送りはベッド内の送り歯の送り可動によって、この送り歯に接触した縫製素材を送り方向に送るものである。
更に厚手の縫製素材にあっては、縫い糸においても太目の糸を用いることにより縫いの強度を高く保つことができることから、縫製の効率を図るために標準の大きさのカマではなく、大カマを用いることの可能なミシンも必要とされる。
以上のように、現状として、厚手の縫製素材即ちパラシュート用の布部材やテント用の布部材であるテント生地や帆布等あるいは皮革製品等の厚手の縫製素材に用いることのできるミシンであって、一度に4つの縫い目を構成でき、更に厚手素材ゆえに縫製素材の縫製時の布の送りを確実かつ容易にすると共に、効率的にかつ確実な縫い目を作ることのできる縫製のしっかりしたミシンの提供が望まれていると共に、例えば大カマの使用にも耐えうるミシンの提供が望まれていた。
係るために、請求項1に係る発明である縫製物の送り込み方向に送り方向と直角方向に平行に2つのカマを配置すると共に、縫製物の送り出し方向に送り方向と直角方向に平行に2つのカマを配置し、該それぞれ平行な2つのカマの内側接線よりも内側方向にそれぞれのカマに対応する針が位置すると共に、4本の針が一の針株に配設されている4本の針と4つのカマを有する本縫いのミシンであって、中押え棒を介して可動する中押えと、押え棒を介して可動する外押えと、ベッド内に設けた可動する送り歯とを有し、針が下がることに伴って中押えが下がると共に送り歯が上がり縫製物を中押えと送り歯とで圧接しつつ縫製物に縫い目を入れると共に、送り出し方向に協同で移動することによって縫製物の送りを行う本縫いのミシンを提供するものであり、係る発明によって前記課題を解決できるものである。
更に請求項2に係る発明は、縫製物の送り出し方向に配設した平行な2つのカマ間の間隔の間の距離内に、縫製物の送り込み方向の平行な2つのカマが位置するものであると共に、
送り出し方向の2つのカマと、送り込み方向の2つのカマとの縫製物の送り方向の間隔が少なくとも縫い目の一ピッチ以上の距離を有している本縫いのミシンからなり、係る発明によっても同様に前記課題を解決できる。
或いは、請求項3に係る発明の様に、送り出し方向への協同での移動が、縫い目の一ピッチ程度の距離である本縫いのミシンであってもよい。
又、請求項4に係る発明の様に略2倍以上の大きさのボビンを収納可能な大カマを用いた本縫いのミシンでもよい。
更には、請求項5に係る発明の様にカマ位置が針幅調整可能なカマ土台調整式であっても、或いは請求項6に係る発明の様にカマ土台がそれぞれオイルタンク一体式となっているものであってもよい。
まず、請求項1に記載の発明によれば、一度に4つの縫い目を作ることができるばかりでなく、中押えと送り歯によって縫製物を 押えつつ針を縫うことができ、更には該縫製物を送り出し方向に協同で移動することができるものである。
従って、針をさす段階でしっかりと縫製物を押えることができるばかりでなく確実に送り方向に移動することが出来、現状として、厚手の縫製素材即ちパラシュート用の布部材やテント用の布部材であるテント生地や帆布等あるいは皮革製品等の厚手の縫製素材に用いた場合でも、しっかりとした縫い目を作るだけではなく確実なる送りを可能として縫製をより容易にかつ確実に行えるものとなる。
更には伸縮性を有する縫製物に対してもしっかりとした押さえを行って針を挿入することができると共に縫製物部分を伸縮させず確実に送ることができるものとなる。
更には、縫いにくい他の種類の縫製をも可能とする道ができるものとなる。
次に請求項2に係る発明によれば前記と同様の効果のほか、それぞれの針の送り方向への縫い目即ち4種類の縫い目を形作ることができることとなり、更には、送り方向のカマ間の距離が縫い目の一ピッチ以上の距離を有していることから例えば針の移動方向にカマが存在していたとしても送りの障害とならず、確実なる送りを可能とするものである。
又、 請求項3に係る発明によれば、送りによりピッチ目を合わせた縫いを確保できる。
更に、請求項4に係る発明によれば、糸量が増えることから縫製の便宜が図れるばかりでなくより太い下糸を用いることができる。
従ってより使い勝手の良い縫製を可能とすると共にしっかりした縫い目を作ることもできる。
又、請求項5に係る発明によれば、ゲージ幅の調整が容易に行え、使い勝手の良いミシンの提供を可能とする。
更に請求項6に係る発明によれば、カマへの給油が確実に行え、耐摩耗性に優れたミシンの提供が行えることとなる。
図1は、本発明に係るミシンの概略を示す図である。
ミシン本体1のベッド10内部にはカマ土台2が計4つ設けられており、更には大カマ21が配置されているものである。
即ち、略2倍以上の大きさのボビンを収納可能な大カマ21を用いることにより、一度により広い範囲の縫製を可能とするばかりでなく、より太い下糸を用いることができ、厚手な縫製をも可能とし、更にはよりしっかりした縫い目を作ることもできる。
次に、このカマ21の駆動はカマ土台2に設けられた下軸22及び傘歯車23によって行うものである。
尚、下軸22の駆動は一般的なミシンと同様である。
本図において、カマ21は2つのみ明示されるが、 更に明示されているカマ21間の間隔を 広く取った大カマが二つ配設されていると共に、前記下軸22と平行に更に一本下軸を有しており、かかる明示していない下軸で傘歯車を 介し駆動するものである。
ミシンアーム部11の側面には、4本針に応じて、糸調子111も4つ有しており、おのおのの糸の上糸張力の調整を可能とする。
針棒土台3には針株31が配設されており、針株31には針32が計4本配設されている。
該針32は、縫製素材である布などを送り込む側においては平行に2本の針32aを配設しているものであると共に両者の間隔はやや狭いものである。
更に縫製素材である布などを送り出す側においては平行に2本の針32bを 配設しているものであるが、針間の間隔はやや広いものであり、両者間の間隔内に前記送り込み側の針が位置するものである。
更に中押え棒4を介して中押さえ41を有すると共に、押え棒5を介した外押え51とを 有する。
本ミシンにおいて、4本針を有することから一度に4つの縫い目を構成できると共に、厚手の厚縫製素材即ちパラシュート用の布部材やテント用の布部材であるテント生地や帆布等あるいは皮革製品等の厚手の縫製素材をきっちりと縫製できると共に複数回の縫製を一度で済ますことができることとなる。
即ち、4列の縫い目によって縫い強度を増すことができる。
更に前記した大カマ21を用いることによって太い縫い糸を下糸として用いることができることから縫い強度を増すことができる。
次に、ベッド10には本図では図示していないが、針板と送り歯を有するものである。
本ミシンの作動状態については、まず外押え51によって縫製すべき布などをまず押えるが、針32が下がる場合に中押え41も同時にあるいは同調して下がり、これに対して外押え51が若干上がる。
更に送り歯61が中押え41方向に可動し、中押え41と送り歯61によって縫製物を圧接し、更には針32が縫製物を貫通するものとなる。
次に、この状態で中押え41と送り歯61と針株31に配設した針32は、縫製物を送り出す方向に協同して移動する。
また、やや上がった外押え51も必要に応じて協同して移動してもよい。
更に、移動によって縫製した布を送ることとなるが移動開始から完了に向けて徐々に針32が上がることとなり、この針32が上がることと同時にあるいは同調して中押え41も上がる。
併せて、送り歯61も縫製物即ち例えば布などから離れる方向に可動する。
これに反して外押え51は下がることとなり縫製物を押えることとなる。
従って、布などがずれることがなくなる。
尚、外押え51の押え部分は、針板6に対応して配設されているものである。
この様に、協同して移動することにより、針32が下がり縫製する時点において中押え41と送り歯61でしっかりと布を押えた状態として縫製を行えると共に、 この縫製段階で布を送り方向に送ることができ、特にきわめて厚手の縫製物であっても確実なる送りを可能とするばかりでなく縫製もきっちりと行うことができる。
更に、外押え51によって、送られた布などをその位置でしっかりと位置規制して抑えることができ、次の縫製をきっちりと行うための準備が完了するものである。
また、針株31には4本の針32が配設しているものであり、この4本の針32ごと協同して移動できるものである。
尚、中押え41は、底面が自由押え構造であり、縫製物をきっちりと押えることができる。
図2は、ベッド10の角板12をはずした状態で大カマ21及び針板6等を明示させた状態を示す図である。
本図に示すように布の送り方向の布の送り込み側においては大カマ21aが送り方向と直角方向に並列に2つ設けられていると共にその内側接線よりも内側に二本の針32aが並列に配設されている。
更にベッド10側の該針先方向には該針先が挿入可能な孔を有する送り歯61aが、針板6の開口部に配設されている。
次に布の送り方向の布の送り出し側においても大カマ21bが送り出し方向と直角方向に並列に2つ設けられていると共にその内側接線よりも内側に二本の針32bが並列に配設されている。
それぞれの大カマ21bは送り込み側の大カマ21aよりも送り出し方向と直角方向外側位置に配設されていると共に同様に二本の針32bも送り出し方向と直角方向外側位置に配設されている。
更にこの送り出し側の針32bに対応するベッド10側の該針先方向にも針先が挿入可能な孔を有する送り歯61bが位置している。
更に、該ベッド10に設けられているカマ土台2は、この様に計4つ設けられているものであるが、この場合カマ21ひとつに対してオイルタンク一体式として構成されているものであることからカマへの給油が確実に行え、耐摩耗性に優れるものとなる
また、明示はしていないが、各々のカマ位置は針幅調整可能なカマ土台調整式で、これによりゲージ幅の調整が行えるものである。
図3は、針株31に配設した針4本と、外押え51及び中押え41、縫製物の関係を示す図である。
本図において、針32が上がった状態を示す斜視図であり、外押え51によって縫製物が徐々に押えられていると共に、4本の針32と中押え41は徐々に上部に上がるものであり、この状態を示す図である。
この場合、外押え51はベッド10の針板6によって縫製物を押えた状態となる。
尚、送り歯61は針板6の外面よりもベッド10内部に入った状態である。
従って、針が上がった状態では送り歯61は縫製物から離れることにより送りは制御されている。
次に図4は、図3の状態から、徐々に中押え41と針が下がってくると共に外押さえが上がった状態を示す図である。
即ち、送り歯61と中押え41によって縫製物を圧接した上で、針32が中押え41の孔を貫通すると共に縫製物を貫通し、更に送り歯61の孔をも貫通した状態を示す図である。
この状態において、或いはこの状態になりつつある段階において、あるいはこの状態から次の状態への移行に伴って、更に、これらは全て縫製物の送り出し方向に協同して移動しているものである。
従って縫製に伴って縫製物は送り出し方向に移動することとなる。
即ち、送り歯61と中押え41と針32は、協同して縫い目を作成する段階において送り出し方向に協同して移動するものであり、縫い目作成段階においては縫製物が送り歯61と中押え41によって圧接していることから、もとより縫製物が移動することとなる。
この移動の幅においては例えば縫い目の一ピッチ程度の幅の移動が最適であるが、この幅に限定されるものではなく、縫製方法或いは縫製物などに応じて適宜定めればよい。
従って、縫製と同時に縫製物は送り出し方向に移動することとなる。
本図の次の工程は、針が上がる状態であり図3に示す状態に移行するものである。
なお、必要に応じて、この段階で針株に配設した針4本と中押え、送り歯がそれぞれ協同して移動するものであってもよい。
尚、外押え51は協同での移動後に縫製物を押えるものであり、次の縫製をその位置で待つことができる。
又、例えば外押え51は、この上がった状態で移動するものであってもよい。
尚、本図においては、送りつつある状態を示していることから送り歯などの位置は送り出し方向に進んでいる状態を示している。
次に図5は、図4で縫い目を作った後に中押え41と針32が上昇し、次の縫い目を作成するために上昇していると共に外押え51によって縫製物を押えている状態を示す図である。
したがって、縫うべき箇所に縫製物を位置させておくことができると共に、この時点において中押え41と針32と送り歯61を 送り込み側に移動、即ち縫い目作成の開始段階の位置に移動することができる。
本図では戻る過程の段階における図を示す。
従って、送り歯は完全に戻った状態ではなく、戻りつつある状態を示している。
この段階において、送り歯61は針板6の表面よりも下に位置し下がった状態となる。
従って、縫製物には接することなく当初位置に戻るものである。
尚、戻りの幅は縫い目の一ピッチが最も適当であるが、前述の通りこの幅に限定されるものではない。
又、外押え51に関しては縫製物を押えているが針板61に押え部材を有するものであって両者で縫製物をきっちりと押えるものであってもよい。
以上のように、協同して縫製物を押えながら縫い目を作ることができることから、厚手のもののみならず縫いにくいものや例えば伸縮性の高いものなどもきっちり縫うことができると共に、縫製物は中押え41と針32と送り歯61及び外押え51を中心として協同で移動することから縫製物の縫製段階での送りも確実に行うことができることとなる。
図6は、針棒3の位置と針32の位置及び大カマ21の位置関係を示す図である。
縫製物の送り方向の送り込み方向に位置する大カマ21aは、送り方向と直角方向に平行に2つの大カマ21aを配置するものであり、針32aはその内側接線よりも内側方向に位置するように配設されているものである。
更に、縫製物の送り方向の送り出し方向に位置する大カマ21bも、送り方向と直角方向に平行に2つの大カマ21bを配置するものであり、針32bはその内側接線よりも内側方向に位置するように配設されているものである。
この様に配置することによって、定位置にある大カマ21に対して、協同して移動する針32は縫製物の送り込み方向から送り出し方向に向けて移動するものであり、該移動に際して針32の移動路を確保することができる。
以上のように、少なくとも、縫製物の送り込み方向に送り方向と直角方向に平行に2つのカマ21aを配置し、縫製物の送り出し方向に送り方向と直角方向に平行に2つのカマ21bを配置し、該それぞれ平行な2つのカマ21の内側接線よりも内側方向にそれぞれのカマに対応する針32が位置するものであればよいものである。
更に、縫製物の送り出し方向に配設した平行な2つのカマ21b間の間隔の間の距離内に、縫製物の送り込み方向の平行な2つのカマ21aが位置するものであれば送り方向に4種類の縫い目の線を 形作ることができることとなる。
また、針の送りをより安全確実に確保するためには、送り出し方向の2つのカマ21bと、送り込み方向の2つのカマ21aとの縫製物の送り方向の間隔が少なくとも縫い目の一ピッチ以上の距離を有しているものであれば例えば針の移動方向にカマが存在していたとしても送りのピッチ以上の間隔を有することとなることから送りの障害となることはない。
尚、図中における矢印は縫製物の送り出し方向を示す。
図7は、従来用いられてきた4本針の配置例を示す図であり、針棒の位置に対して対照的に4方向に針とカマを位置させると共に、送り込み側は間隔を狭く、送り出し側は間隔を広く取った従来例を示す図である。
尚、図中における矢印は縫製物の送り出し方向を 示す。
この様に構成すると針棒を中心軸としてバランスよくコンパクトにまとめられるが、反面針は送り方向へ移動することを予定しておらず、上下可動のみするものである。
即ち針の送り方向においてカマが存在することとなり、ほとんど送り方向への針の移動はできないものとなる。
以上のように、本発明に係るミシンは、特に厚手の縫製物や伸縮性のある縫いにくい縫製物に対して確実に縫い目を作り、更には効率よく縫製するには最適な構造である。
本発明に係る本縫いのミシンの一実施例を示す図 ベッドの角板をはずして大カマ及び針板を明示させた状態を示す図 針株に配設した針4本と、外押さえ及び中押え、縫製物の関係を示す図 針株に配設した針4本と、外押さえ及び中押え、縫製物の関係を示す図 針株に配設した針4本と、外押さえ及び中押え、縫製物の関係を示す図 針棒の位置と針の位置及び大カマの位置関係を示す図 従来用いられてきた4本針の配置例を示す図
符号の説明
1 ミシン本体
10 ベッド
11 アーム部
111 糸調子
12 角板
2 カマ土台
21 カマ
21a 送り込み側カマ
21b 送り出し側カマ
31 針株
32 針
32a 送り込み側針
32b 送り出し側針
41 中押え
51 外押え
6 針板
61 送り歯
61a 送り込み側送り歯
61b 送り出し側送り歯

Claims (6)

  1. 縫製物の送り込み方向に送り方向と直角方向に平行に2つのカマ21aを配置すると共に、縫製物の送り出し方向に送り方向と直角方向に平行に2つのカマ21bを配置し、
    該それぞれ平行な2つのカマ21の内側接線よりも内側方向にそれぞれのカマに対応する針32が位置すると共に、4本の針32が一の針株に配設されている4本の針32と4つのカマ21を有する本縫いのミシンであって、
    中押え棒を介して可動する中押え41と、押え棒を介して可動する外押え51と、ベッド10内に設けた可動する送り歯61とを有し、針32が下がることに伴って中押え41が下がると共に送り歯61が上がり縫製物を中押え41と送り歯61とで圧接しつつ縫製物に縫い目を入れると共に、送り出し方向に協同で移動することにより縫製物の送りを行うことを特徴とする本縫いのミシン。
  2. 縫製物の送り出し方向に配設した平行な2つのカマ21b間の間隔の間の距離内に、縫製物の送り込み方向の平行な2つのカマ21aが位置するものであると共に、
    送り出し方向の2つのカマ21bと、送り込み方向の2つのカマ21aとの縫製物の送り方向の間隔が少なくとも縫い目の一ピッチ以上の距離を有しているものであることを特徴とする請求項1記載の本縫いのミシン。
  3. 送り出し方向への協同での移動が、縫い目の一ピッチ程度の距離であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の本縫いのミシン。
  4. 略2倍以上の大きさのボビンを収納可能な大カマを用いたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の本縫いのミシン。
  5. カマ位置が針幅調整可能なカマ土台調整式であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の本縫いのミシン。
  6. カマ土台がそれぞれオイルタンク一体式となっていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の本縫いのミシン。
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