JPWO2006118152A1 - 外観検査装置及び外観検査方法並びに外観検査装置に装着可能な周縁部検査ユニット - Google Patents

外観検査装置及び外観検査方法並びに外観検査装置に装着可能な周縁部検査ユニット Download PDF

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Abstract

この外観検査装置は、マクロ検査部10とミクロ検査部11とを有し、ミクロ検査部11は検査ステージ31と顕微鏡32とが搭載板30に搭載されている。検査ステージ31はX方向、Y方向、Z方向にそれぞれ移動可能で、θ方向に回転することもできる。さらに、搭載板30には、ウェハWの周縁部の拡大像を取得する周縁部検査部12が固定されている。周縁部検査部12は、検査ステージ31に保持されたウェハWの周縁部を撮像するように配置されている。

Description

本発明は、ワークの外観を検査する外観検査装置、外観検査方法、そのような外観検査装置に装着可能でワークの周縁部を検査するために用いられる周縁部検査ユニットに関する。
半導体ウェハなどのワークに回路などのパターンを形成する際には、ワーク表面の欠陥の有無を検査する外観検査装置が用いられている。この種の外観検査装置としては、ワークを揺動、回転自在に保持して、検査者に目視でワーク表面の検査(マクロ検査)を行わせるマクロ検査部と、ワークの拡大画像を取得して検査(ミクロ検査)を行わせるミクロ検査部とを有し、マクロ検査とミクロ検査とを一台の装置で行えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、ワーク上に回路などを形成する際には、熱処理などによってワークに反りや、内部応力が発生することがある。このような反りや内部応力が大きくなると、回路の製造途中でウェハが割れてしまうことがあるので、予めワークの周縁部を拡大して観察することで、将来的に割れに進行するおそれのあるヒビの有無を検査することが知られている。ワークの周縁部を検査(周縁部検査)するために用いられる外観検査装置としては、ワークを回転可能に支持する支持部と、ワークの周縁部を連続的に撮像する周縁部撮像部と、周縁部を照明する周縁部照明部とを備えるものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−96078号公報 特開2003−243465号公報
しかしながら、マクロ検査、ミクロ検査、周縁部検査の全てを実施するためには、特許文献1に開示されているような外観検査装置と、特許文献2に開示されているような外観検査装置との間を、ロボットやローダなどでウェハを持ち替えながら搬送しなければならず、タクトタイムが長くなるという問題があった。また、一方の外観検査装置に他方の外観検査装置を外付けで取り付ける場合には、搬送時間は短縮できるが、その場合でもワークの持ち替え等が必要なる。さらに、装置全体としての設置面積は、別々に設置する場合と変わらない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、マクロ検査、ミクロ検査、周縁部検査を行うにあたり、タクトタイムを縮小し、かつ装置を小型化し、装置構成を簡略化することである。
上記の課題を解決する本発明は、ワーク表面の外観検査をするための外観検査部と、前記ワークの周縁部の拡大像を取得する周縁部検査部とを有し、前記外観検査部で前記ワークを保持する保持ユニットを前記外観検査部と前記周縁部検査部とで共用することを特徴とする外観検査装置とした。
また、本発明は、ワークを保持ユニットで保持し、前記ワークの表面の外観の検査を行う工程と、前記ワークの周縁部の拡大像を取得する周縁部検査部を前記保持ユニットに対して相対的に近接させる工程と、前記保持ユニットを相対的に近接させた状態で前記ワークの周縁部の拡大像を周縁部検査部で取得する工程とを有することを特徴とする外観検査方法とした。
本発明では、外観検査を行う際には、保持ユニットにワークを保持し、保持ユニットを適宜移動させながら検査を行う。さらに、周縁部検査を行う場合には、ワークの移載を行わずにその保持ユニットにワークを保持したままでワークを回転させ、周縁部検査部でワークの周縁部の拡大像を取得する。
さらに、本発明は、ワークを保持ユニットに移動自在に保持させた状態でワーク表面の外観検査を実施する外観検査部に対して着脱自在な固定部と、前記保持ユニットに保持された前記ワークの周縁部に向かうように配置され、前記ワークの周縁部の拡大像を取得可能な拡大像取得部とを有することを特徴とする外観検査装置に装着可能な周縁部検査ユニットとした。
本発明では、固定部を外観検査部の所定位置に固定することで、外観検査部の保持ユニットを利用して周縁部検査を行うことが可能になる。つまり、外観検査部に搬入されたワークを移載することなく、外観検査が実施されるようになる。
ここで、周縁部とは、ワークの側面部、面取り部およびその表裏面の周辺部分を指すものとする。またワークがウェハの場合は、レジスト塗布後、不要なレジストを除却したエッジカットライン部分も周縁部に含むものとする。
本発明によれば、ワーク表面の外観検査を行うために用いられる外観検査部を有する外観検査装置において、ワークを保持する保持ユニットをワーク表面の外観検査と、ワークの周縁部の検査を行う周縁部検査とで共用するようにしたので、ワークの移載を行うことなく、保持ユニットに保持したままで外観検査及び周縁部検査を行うことが可能になる。
したがって、別々に装置を構成した場合に比べて設置面積を小さくすることができる。さらに、ワークを移動させる距離や、移載の手間が省略できるので、検査のタクトタイムを短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る外観検査装置の概略構成を示す平面図である。 外観検査装置の概略構成を示す側面図である。 周縁部検査部の着脱を説明する分解図である。 外観検査装置の概略構成を示す平面図である。 外観検査装置の概略構成を示す側面図である。 外観検査装置の概略構成を示す側面図である。 外観検査装置の概略構成を示す平面図である。 第1形態の可変視野方向観察装置を正面から見た構成例を示す図である。 第1形態の可変視野方向観察装置を側面から見た構成例を示す図である。 図9Aにおける矢印A1側から見たミラーカムの構成例を示す図である。 第1形態の可変視野方向観察装置における観察可能な視野方向について説明するための図である。 第1形態の可変視野方向観察装置における観察可能な視野方向について説明するための図である。 第2形態の可変視野方向観察装置を正面から見た構成例を示す図である。 第3形態の可変視野方向観察装置を正面から見た構成例を示す図である。 第3形態の可変視野方向観察装置を背面から見た構成例を示す図である。 図12Bにおける矢印C1側から見た可動形表裏観察ミラーの断面構成例を示す図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。 第3形態の可変視野方向観察装置の動作について説明するための図である。
符号の説明
1,51,71 外観検査装置
10 マクロ検査部(外観検査部)
11 ミクロ検査部(外観検査部)
12,61 周縁部検査部(周縁部検査ユニット)
15,30,72 搭載板
22 マクロ検査ユニット(保持ユニット)
31,74,95 検査ステージ(保持ユニット)
36A,79 回転軸
41 固定部
44 拡大像取得部
45,96 制御装置
73 自動マクロ検査部(外観検査部)
W ウェハ(ワーク)
101 ベース
101a モータ取付板
102 モータ
103 ボールネジセット
103a ボールネジ
103b ボールネジガイド
104 Z方向移動リニアガイド
104a,106a レール
104b,106b ケース
105 Z移動台
105a アーム
106 X方向移動リニアガイド
107 X移動板
108 カム
108a,118a カム面
109,117 カムローラ
111,120 引っ張りばね
112 CCDカメラ
114 ウェハ
115 回転ミラー
116 回転軸
118 ミラーカム
119 回転アーム
121a,121b ばね掛け
122 結像レンズ
200,201,202 可変視野方向観察装置(周縁部検査部)
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、外観検査装置1は、検査者に臨む前面(図1において下方)に、検査部2が設けられ、検査部2の背面側にはローダ部3が連結されている。ローダ部3は、ワークである半導体ウェハW(以下、ウェハWという)を収納するウェハキャリア4A,4Bが2つ並んで接続されている。なお、ウェハキャリア4A,4Bは、複数のウェハWが上下方向に所定ピッチで収納可能であり、例えば、ウェハキャリア4Aには未検査のウェハWが収納され、ウェハキャリア4Bには検査済みのウェハWが収納されるようになっている。さらに、各ウェハキャリア4A,4Bは、ローダ部3に対して独立に着脱可能になっている。
ローダ部3は、搬送ロボット5を有している。搬送ロボット5は、多関節アームからなり、その先端のハンド5Aには、ウェハWを吸着保持する吸着孔6が設けられている。この搬送ロボット5は、2つのウェハキャリア4A,4Bのそれぞれと、検査部2のマクロ検査部10との間でウェハWを搬送可能となるように移動自在、かつ回動自在に構成されている。
検査部2は、ウェハW表面を検査者が目視で巨視的に検査(マクロ検査)するために用いられるマクロ検査部10と、ウェハW表面の像を目視よりも高倍率の拡大像として取得することで実施される検査(ミクロ検査)をするためのミクロ検査部11とを有し、ミクロ検査部11にはウェハWの周縁部の拡大像を取得する周縁部検査部12が取り付けられている。
マクロ検査部10は、搭載板15に旋回アーム16が回転自在、かつ昇降自在に設けられている。旋回アーム16は、回転軸17から水平に3本の搬送アーム18,19,20が等角度で延設されており、各搬送アーム18,19,20の先端部のそれぞれには複数の吸着孔(ウェハチャック)21が設けられている。これら吸着孔21は、不図示の吸引装置に接続されている。さらに、旋回アーム16は、搬送アーム18,19,20が位置P1、P2、P3にそれぞれ配置されるように回動制御される。位置P1は、ローダ部3との間でウェハWの受け渡しをする受け渡し位置であり、位置P2は、マクロ検査を行う検査位置である。位置P3は、ミクロ検査部11との間でウェハWの受け渡しをする受け渡し位置である。
なお、位置P2には、マクロ検査ユニット22が設けられている。マクロ検査ユニット22は、搭載板15に固定されたベース部23を有し、ベース部23にはウェハWを吸着保持する保持部24が、Z方向(上下方向)に昇降自在、かつ首振り自在に設けられており、位置P2にあるウェハWを検査者に向かって起き上がらせ、回転、揺動させることができるようになっている。さらに、旋回アーム16の上方には、位置P2にあるウェハWを照明する照明部(不図示)が設けられている。照明部は、例えば、光源と、照明光を散乱光として照射したり集光してウェハWに照射させたりと切り換えができる光学系とから構成されている。
また、位置P3には、ウェハWのアライメントを行う位置検出センサ50が設けられている。この位置検出センサ50は、ウェハWを回転ステージ36に載置した状態で回転させることにより、ウェハWのノッチの位置と、中心の位置のずれを検出する。そして、位置ずれが検出された場合には、搬送アーム18,19,20でウェハWを持ち上げた状態で、回転ステージ36の回転中心と、ウェハWの回転中心とが一致するように、回転ステージ36の位置を補正し、その後に搬送アーム18,19,20を下降させることで、精度の高い位置合わせを可能にする。
図1及び図2に示すように、ミクロ検査部11は、適宜の除振機構により除振された搭載板30に設置され、ウェハWを保持する保持ユニットである検査ステージ31と、検査ステージ31上のウェハWを観察する顕微鏡32とを有している。検査ステージ31は、図1に示すX方向に移動自在なX軸スライダ33と、Y方向に移動自在なY軸スライダ34とが上下に積層配置され、Y軸スライダ34上には、Z方向に移動自在なZ軸ステージ35が設けられている。Z軸ステージ35には、θ方向に回転自在な回転機構である回転ステージ36が設けられている。図2に示すように、回転ステージ36は、不図示のモータに連結された回転軸36Aを有し、回転軸36Aの上端部には円板上の保持部36Bが固定されている。保持部36Bの外径は、ウェハWの外径よりも小さくなっており、その中央部にはウェハWを吸着するための吸着孔(不図示)が設けられている。この吸着孔は、不図示の吸引装置に接続されている。
さらに、ミクロ検査部11において、搭載板30の前側の側部には、周縁部検査部12が固定されている。周辺検査部は、撮像光学系とCCD等の撮像素子等からなる拡大像取得部を3つ備えており、上方、側方、下方よりウェハの周縁部を撮像する。そして撮像された画像は、表示部60に表示され、検査者により観察され、検査される。周縁部検査部12は、ミクロ検査部11の顕微鏡32でウェハW表面を観察する際に邪魔にならない位置、つまり仮想線で示すミクロ検査領域Aの外側にあり、ミクロ検査時にウェハWに干渉しないようになっている。図3に示すように、周縁部検査部12は、搭載板30とは別体で着脱自在な周縁部検査ユニットであって、搭載板30のネジ孔30Aにボルト40で固定される固定部41を有し、固定部41からはベース部42がZ方向に延設されている。このベース部42には、凹部43がウェハWの周縁部が進入可能に形成されており、ここに、拡大光学系である顕微鏡とCCD(Charged Coupled Device)とからなる拡大像取得部44が設けられている。拡大像取得部44は、ウェハWの周縁部の上面(表面)を上方から観察する拡大像取得部44Aと、ウェハWの周縁部を側方から観察する拡大像取得部44Bと、ウェハWの周縁部の下面(裏面)を下方から観察する拡大像取得部44Cとを有している。なお、拡大像取得部44は、画像を取得できる構成であればCCDに限定されない。また、周縁部検査部12は、1つの拡大像取得部44を移動自在に備える1眼式、拡大像取得部44Bを左右方向から挟むように2つの拡大像取得部44が追加された5眼式など、種々の構成であっても良い。1眼式の例としては、光軸の向きが一定でXYZ方向に相対的に移動可能な顕微鏡とミラーとから構成され、常に顕微鏡と観察対象部位の距離を一定に保つようにミラーと顕微鏡を移動させる構成があげられる。この具体的な構成については第2の変形例として後述する。
さらに、1眼式の他の例としては、図3の周縁部検査部12の拡大像取得部44を1つだけ有し、ウェハWの端部を中心に対して回動するように構成したものがあげられる。
そして、図2に示すように、検査ステージ31と、周縁部検査部12とは、制御装置45に接続されている。制御装置45は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどから構成され、外観検査装置1の全体を制御するものである。制御装置45には、この他に、マクロ検査部10や、搬送ロボット5や、ディスプレイなどの表示装置(不図示)も接続されている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
まず、検査対象のウェハWを収納したウェハキャリア4Aと、空のウェハキャリア4Bとをローダ部3に装着する。搬送ロボット5は、ウェハキャリア4AからウェハWを一枚取り出して、マクロ検査部10の位置P1にある搬送アーム18に受け渡す。旋回アーム16は、搬送アーム18にウェハWを吸着保持した状態で回動し、ウェハWを位置P2に移動させる。ここで、搬送アーム18の吸着を解除してからマクロ検査ユニット22でウェハWを保持して上昇させた後に、首振り機構でウェハWを起き上がらせ、回転、揺動させる。
照明部からの照明光をウェハW表面に照射して欠陥の有無や、欠陥の状態を目視で確認したら、ウェハWを下降させて再び搬送アーム18に吸着保持させる。なお、このとき、位置P1には、旋回アーム16の回動によって搬送アーム20が配置されるが、この搬送アーム20には、次のウェハWが搬送ロボット5によって載置される。
次に、旋回アーム16を回動させて、位置P2にあるウェハWを位置P3に、位置P1にあるウェハWを位置P2にそれぞれ移動させる。位置P3には、検査ステージ31が待機しているので、搬送アーム18から検査ステージ31の保持部36BにウェハWを移載する。なお、このとき、位置P2に移動した次のウェハWに対しては、前記と同様にしてマクロ検査が実施される。また、位置P1に移動した搬送アーム19には、さらに別のウェハWが載置される。
ミクロ検査部11では、検査ステージ31の回転ステージ36に位置P2でウェハWのアライメントを行い、制御装置45が検査ステージ31を移動させて、顕微鏡32の対物レンズ32A(図2参照)の視野内にウェハW中の検査対象となる位置を移動させる。顕微鏡32によって取得される拡大像は、検査者が不図示の接眼レンズをのぞき、目視で確認する。ここで、顕微鏡32に撮像装置が設置されている場合には、表示部60を目視しながら検査しても良い。検査ステージ31を移動させながら全ての検査対象についてミクロ検査を行ったら、制御装置45が矢印Bで示すように検査ステージ31をXY方向で斜め前方に移動させて、検査ステージ31を周縁部検査部12に近接させ、さらに高さを調整しながらウェハWの周縁部を周縁部検査部12の凹部43内に進入させる。
周縁部検査部12では、例えば、上側の拡大像取得部44AでウェハWの周縁部の表面の画像を取得し、制御装置45で画像処理をして表示部60に出力する。この際に、制御装置45が検査ステージ31の回転軸36Aを回転させ、ウェハWを所定速度でθ方向に回転させる。このようにしてウェハWの周縁部の検査を一周分行って傷の有無等を確認したら、以下同様にして拡大像取得部44B及び拡大像取得部44CでウェハWの周縁部の側面及び裏面の画像を順番に取得して、周縁部検査を行う。なお、各拡大像取得部44A,44B,44Cを一度に作動させて、3方向からの検査を同時に行っても良い。また、周縁部の検査は、画像処理によって自動的に検出することが望ましい。例えば、良品のウェハWの周縁部の輝度情報と、予め取得しておいた検査対象ウェハの輝度情報との比較をしても良い。また、1つのウェハWであれば周縁部の輝度はノッチ部以外は一定になるので、輝度の変化が一定値を越えた部分を欠陥として抽出するようにしても良い。
周縁部検査が終了したら、検査ステージ31を周縁部検査部12から離隔させて、搬送位置である位置P3に戻し、位置P3に待機している搬送アーム18に移載する。旋回アーム16は、搬送アーム18,19,20を回転させて、検査済みのウェハWを位置P1に戻す。搬送ロボット5が検査済みのウェハWを搬出して、ウェハキャリア4Bに収納する。空になった位置P1の搬送アーム18には、未検査のウェハWを新たに移載する。また、位置P3にある検査ステージ31には、位置P2でマクロ検査を行った次のウェハWが搬入され、移載される。以下、同様にして、ウェハキャリア4A内の検査対象となる全てのウェハWの検査を行ったら、ウェハキャリア4A,4Bを取り外し、次に検査を行うウェハキャリアを装着する。
なお、この外観検査装置1では、ミクロ検査を終了してから周縁部検査に移行するが、制御装置45の制御によって任意のタイミングでミクロ検査又は周縁部検査に移行するようにしても良い。さらに、マクロ検査を行わずに、ミクロ検査及び周縁部検査のみを行っても良いし、ミクロ検査を行わずに、マクロ検査及び周縁部検査のみを行っても良い。
この実施の形態によれば、ウェハWの外観検査を行うにあたり、ミクロ検査部11に周縁部検査部12を取り付けて、ミクロ検査部11の検査ステージ31をミクロ検査と周縁部検査の両方で共用するようにしたので、装置の設置面積を小さくすることができる。さらに、ミクロ検査からウェハWの受け渡しをすることなく周縁部検査を行うことが可能になり、かつ検査ステージ31の移動距離も別々の装置で構成した場合に比べて大幅に減少されるので、検査のタクトタイムを短縮することができる。
周縁部検査部12と検査ステージ31とを相対的に近接及び離隔自在に構成したので、ミクロ検査時にウェハW等と周縁部検査部12とが干渉することを防止できる。さらに、周縁部検査部12と検査ステージ31とを同じ搭載板30上に設けたので、高さ方向のずれが小さくなり、周縁部検査時の高さ調整が容易になる。特に、この実施の形態では、回転ステージ36にウェハWを受け渡すときに、精度良く位置合わせがされているので、周縁部検査部12でウェハWを回転させて検査をするときに、観察位置でのウェハWの回転による移動が抑えられ、高倍率での検査が可能になる。また、位置検出センサ50が位置P3でウェハWのノッチ位置と中心位置とのずれ量を検出しているので、ウェハWの再載置を行わなくても、周縁部の検査時に検査ステージ31を制御することでウェハWを回転させたときに偏心を生じさせない状態で検査をするようにしても良い。
また、ミクロ検査部11の搭載板30に周縁部検査部12を固定するネジ孔30Aを穿設し、周縁部検査部12を周縁部検査ユニットとしてミクロ検査部11に着脱自在に構成したので、マクロ検査部10とミクロ検査部11とを有する外観検査装置に周縁部検査部12を装着するだけで周縁部検査が実施可能になる。つまり、最小限の変更のみで、既存の外観検査装置でも前記した効果が得られるようになる。なお、周縁部検査部12は、搭載板30に一体的に固着されても良い。
なお、周縁部検査部12の固定部41と、ベース部42との間に、B方向に水平移動自在な一軸ステージを設け、ベース部42をウェハWに向かって進退自在な構成にしても良い。この場合においても、前記と同様の効果が得られる。さらに、周縁部検査部12を検査ステージ31に向かって移動させることで、さらにタクトタイムを減少させることができる。固定部41とベース部42との間に介装されるステージは、一軸ステージに限定されない。例えば、B方向と直交する方向にも移動自在な二軸ステージや、Z方向への移動も可能にした三軸ステージ、又はB方向とZ方向に移動可能な二軸ステージでも良い。顕微鏡32を対物レンズ部32AがZ軸方向に移動可能に構成し、ベース部42をZ方向に移動自在に構成した場合には、検査ステージ31にZ軸ステージ35を設ける必要がなくなるので、検査ステージ31の構成を簡略化することができる。
また、上記実施の形態は、ミクロ検査部又は周縁部検査部のいずれか一方の検査部で検査している際の観察位置の座標を記録し、他方の検査部で検査を行う際に、記録された観察位置の座標に基づいて観察位置を他方の検査部の観察位置に移動する機能を備えるように変形してもよい(第1の変形例)。
すなわち、この第1の変形例では、図1、2に示すように、上記第1の実施の形態の外観検査装置1の検査ステージ31に代えて、検査ステージ31と同様な構成を有し、さらにウェハWのXYZの各軸方向における位置の座標を検出できるようにした検査ステージ95を備え、制御装置45に代えて、制御装置45と同様な構成を有し、さらに検査ステージ95が検出するウェハの位置の座標情報を取得して記憶し、その座標情報を利用して外観検査装置1の制御を行えるようにした制御装置96を備える。
検査ステージ95では、検査ステージ31と同様に設けられたX軸スライダ33、Y軸スライダ34、Z軸ステージ35、および回転ステージ36を各移動方向に駆動する動力源として、例えば、不図示のステッピングモータが装着されている。そして、このステッピングモータの基準位置からの回転角の情報に基づいて、ウェハWが移動された位置の座標を検出できるようになっている。
ここで、検査ステージ95の動力源は、ステッピングモータ以外にも、例えば、サーボモータ、リニアスケール、リニアモータなど、位置の座標を検出できる適宜のアクチュエータやスケールなどを好適に採用することができる。
次に、この第1の変形例の作用について説明する。
検査ステージ95に載せられたウェハWを移動し、ミクロ検査として顕微鏡32でウェハWの周縁部を観察しているときに、欠陥が見つかり、側面や裏面側を確認するため、すぐに周縁部検査に移行し、ウェハWの周縁部を観察することがある。
その際、検査ステージ95は、各軸方向の座標を検出できるので、例えば一つのボタンを押すなど、操作部70で指示を出し、その座標情報を制御装置96に記憶させる。そして制御装置96に記憶された座標情報を利用して、ミクロ検査している顕微鏡32の対物レンズの光軸上のポイント97から、周縁部検査に移行したときに、顕微鏡32で観察していたポイント97を周縁部検査部でもそのまま観察できるように、制御装置96によって検査ステージ95を制御して、ポイント97が周縁検査部の撮像光学系の光軸上に来るようにウェハWを移動させる。
移動されたウェハWを操作部70により手動、または予め入力され設定された観察方法により自動で、様々な任意位置の周縁部を観察したのち、もとの顕微鏡32によるウェハWの周縁部観察に移行させる。すなわち制御装置96に記憶されたポイント97の座標情報を利用して、検査ステージ95を制御し、もともとウェハWの周縁部の顕微鏡32による外観検査していたポイント97が、再び顕微鏡32で観察できる位置に移動させる。
逆に、検査ステージ95に載せられたウェハWを移動し、周縁部検査でウェハWの周縁部を観察しているときに、欠陥が見つかり、拡大した画像で確認するため、すぐに顕微鏡によるミクロ検査に移行し、ウェハWの周縁部を観察することがある。
この場合、操作部70で指示することにより周縁部検査しているポイント97の座標を検査ステージ95で検出して、その座標情報を制御装置96に記憶する。そして、顕微鏡によるミクロ検査に移行したときに、周縁部検査部で観察していたポイント97を顕微鏡32の周縁部観察でもそのまま観察できるように、制御装置96によって検査ステージ95を制御して、ポイント97が顕微鏡32の光軸上に来るようにウェハWを移動させる。
移動されたウェハWを手動または自動で、様々な任意位置の顕微鏡による周縁部観察したのち、もとの周縁部検査部による周縁部観察に移行させる。すなわち制御装置96に記憶されたポイント97の座標情報を利用して、検査ステージ95を制御し、もともとウェハWの周縁部検査部による周縁部検査していたポイント97が、再び周縁部検査部で観察できる位置に移動される。
この第1の変形例の効果について説明する。
本変形例によれば、例えば、検査ステージ95に載せられたウェハWを移動し顕微鏡32でウェハWの周縁部を観察しているときにウェハ表面だけでなく周縁部もそのまま観察したい場合またはその逆の場合、すなわち、外観検査と周縁部検査との間を移行する場合に、操作部70のボタン一つを押すだけで各検査で観察していたポイントの座標情報を記憶し、その座標情報を利用して、ウェハWを移動させるので、各検査において同一の観察のポイントを観察することができる。そのため、例えば、ウェハ表面から周縁部裏面に続く傷や欠けなどを観察する場合、それら傷や欠けの位置が顕微鏡による外観検査と周縁部検査とで、位置ずれなく連続的に観察できるので、観察精度および観察スピードを向上することができる。
これにより、ウェハWの周縁部、その他表面の外観検査、周縁部検査をスムーズに継続して行うことができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、周縁部検査部が目視により検査が行われるマクロ検査部に設けられていることを特徴とする。その他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様である。
図4に示すように、外観検査装置51は、マクロ検査部10の搭載板15に周縁部検査部61(外縁部検査ユニット)が着脱自在に設けられている。周縁部検査部61は、搭載板15に固定された固定部62と、一軸ステージ63と、拡大像取得部44が取り付けられたベース部42とを有し、ベース部42が位置P2に対して近接及び離隔自在に取り付けられている。図5に示すように、ベース部42が最も近接した検査位置では、マクロ検査ユニット22に水平に保持されたウェハWの周縁部が凹部43に進入する。また、仮想線で示すように、ベース部42が最も離隔した位置では、マクロ検査領域Cから退避して、旋回アーム16の回動及びマクロ検査ユニット22によるウェハWの揺動(首振り)を邪魔しないようになる。
また、マクロ検査ユニット22は、昇降機構、揺動機構の他に、揺動させたままで、保持したウェハWを回転させる回転機構が設けられた保持ユニットである。
この実施の形態でウェハWの外観検査を行う場合には、位置P2に搬送されたウェハWをマクロ検査ユニット22で吸着保持し、マクロ検査を行う。マクロ検査が終了したら、ウェハWを所定の高さに水平保持し、周縁部検査部61を検査位置に移動させる。そして、マクロ検査ユニット22でウェハWを回転させながら、第1の実施の形態と同様にして周縁部検査を行う。周縁部検査が終了したら、周縁部検査部61を待機位置に後退させた後に、ウェハWをマクロ検査ユニット22から搬送アーム19に移載する。さらに、旋回アーム16を回転させてウェハWを位置P3に搬送する。ここから、ミクロ検査部11にウェハWを移載してミクロ検査を行い、ミクロ検査が終了したら、位置P3を経て位置P1にウェハWを戻してからウェハキャリア4Bに収納する。
なお、この外観検査装置51では、マクロ検査を終了してから周縁部検査に移行するが、制御装置45の制御によって任意のタイミングでマクロ検査又は周縁部検査に移行するようにしても良い。さらに、ミクロ検査を行わずに、マクロ検査及び周縁部検査のみを行っても良いし、マクロ検査を行わずに、ミクロ検査及び周縁部検査のみを行っても良い。
この実施の形態では、マクロ検査部10に周縁部検査部61を設け、マクロ検査部10のマクロ検査ユニット22をマクロ検査と周縁部検査の両方で共用するようにしたので、装置の設置面積を小さくすることができる。さらに、マクロ検査からウェハWの受け渡しをすることなく周縁部検査を行うことが可能になり、かつ周縁部検査部61の移動距離も別々の装置で構成した場合に比べて大幅に減少されるので、検査のタクトタイムを短縮することができる。なお、マクロ検査ユニット22と周縁部検査部61とを相対的に近接離間自在に設けることによる効果と、同一の搭載板15上に搭載したことによる効果は、第1の実施の形態と同様である。さらに、周縁部検査部61をマクロ検査部10に着脱自在に構成したことの効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、周縁部検査部が撮像装置により撮像した画像から画像処理により自動的に欠陥を抽出する自動マクロ検査部に設けられていることを特徴とする。その他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様である。
図6及び図7に示すように、外観検査装置71は、除振された搭載板72を有し、搭載板72には自動マクロ検査部73が構築されている。自動マクロ検査部73は、検査ステージ74と、検査ステージ74をX方向に挟むように固定された照明部75及び撮像部76とを有する。検査ステージ74は、X軸ステージ77と、Z軸ステージ78と、回転機構となる回転軸79とからなり、回転軸79上にはウェハを吸着保持する保持板80が固定されている。照明部75は、ウェハWの上面(表面)に対して斜め上方からライン状の照明光を照射するライン光源を有している。ライン光源は、X方向と直交するY方向に延びている。同様に、撮像部76は、照明部75からの照明光がウェハWの上面で反射したライン状の反射光や回折光を撮像するように光学系が配置され、その像位置に撮像素子がY方向にライン状に配列されている。そして、撮像部76の光軸と照明部75の光軸が、ウェハWの上面で交差するように配置される。そして、撮像部76と照明部75とは、それぞれが交差したウェハW上のラインに回転軸90を有し、回動自在な部材91,92に設置されている。撮像部76と照明部75とが独立に回動することにより、正反射や、±1、±2次の回折光など、種々の観察条件に適した角度で撮像できるようになっている。
さらに、搭載板72には、周縁部検査部12が固定されている。周縁部検査部12は、仮想線で示すウェハWのマクロ検査領域Dから退避した位置に設けられている。なお、検査ステージ74のX方向の可動範囲は、マクロ検査領域Dよりも大きく、周縁部検査部12の凹部43内にウェハWの周縁部を進入可能になっている。
この実施の形態の作用について説明する。位置P4に示す受け渡し位置に検査ステージ74を待機させておき、ここに不図示の搬送ロボットでウェハWを搬入し、検査ステージ74にウェハWを吸着保持する。次に、検査ステージ74がX方向に周縁部検査部12側に向かって移動させることにより、照明部75からのライン状の照明光がウェハW上面で反射して撮像部76に一つのライン毎に取り込まれ、ウェハW全体の画像が撮像される。
制御装置45は、撮像部76で撮像した画像と予め取得した良品の画像の差分を取り、画像処理によって輝度差が一定値以上の領域を欠陥として抽出する。そして、抽出された欠陥の位置、大きさの情報や、自動欠陥分類された分類の情報をウェハW毎に記憶部に登録する。
ウェハWの自動マクロ検査が終了したら、検査ステージ74を周縁部検査部12に近接させるようにX方向にさらに移動させて、ウェハWの周縁部を周縁部検査部12の凹部43に進入させる。その位置でウェハWをθ方向に回転させ、第1の実施の形態と同様にして周縁部検査を行う。周縁部検査が終了したら、ウェハWの回転を停止させてから位置P4に戻って、ウェハWを搬出する。
なお、この外観検査装置71では、自動マクロ検査を終了してから周縁部検査に移行するが、制御装置45の制御によって任意のタイミングでマクロ検査又は周縁部検査に移行するようにしても良い。また、自動マクロ検査が終了したときに、ウェハWの周縁部が周縁部検査部12の凹部43内に進入するように周縁部検査部12を配置しても良い。照明部75は回動可能に配置されているので、このような位置に周縁部検査部12を配置しても自動マクロ検査の邪魔にならなければ、配置が可能である。さらに、周縁部検査部12をX方向に移動自在に構成して、周縁部検査部12が自動マクロ検査終了後のウェハWに近接するようにしても良い。
この実施の形態では、自動マクロ検査部73に周縁部検査部12を設け、自動マクロ検査部73の検査ステージ74をマクロ検査と周縁部検査の両方で共用するようにしたので、装置の設置面積を小さくすることができる。さらに、マクロ検査からウェハWの受け渡しをすることなく周縁部検査を行うことが可能になり、かつ検査ステージ74の移動距離も別々の装置で構成した場合に比べて大幅に減少されるので、検査のタクトタイムを短縮することができる。特に、検査ステージ74を移動させて、周縁部検査部12の凹部43にウェハWの周縁部を進入させる場合には、検査ステージ74をX方向に延長させるだけで安価に製造することができる。なお、検査ステージ74と周縁部検査部12とを相対的に近接離間自在に設けることによる効果と、同一の搭載板72上に搭載したことによる効果は、第1の実施の形態と同様である。また、周縁部検査部12を自動マクロ検査部73に着脱自在に構成した効果は、第1の実施の形態と同様になる。
なお、本発明は、前記の各実施の形態に限定されずに広く応用することが可能である。
例えば、第1の実施の形態において、周縁部検査部12の設置位置は、図1に示す位置に限定されず、搭載板30の側縁部に取り付けても良い。この構成では、搭載板30の前側を小型化することが可能になる。この場合においても、周縁部検査部12は、ミクロ検査時には邪魔にならない位置に待機するように配置される。
マクロ検査部10を有さずに、ミクロ検査部11と周縁部検査部12のみを備える外観検査装置であっても良い。同様に、ミクロ検査部11を有さずに、マクロ検査部10と周縁部検査部12のみを備える外観検査装置であっても良い。また、自動マクロ検査部73とミクロ検査部11で構成された外観検査装置であっても良い。
顕微鏡32にウェハWの周縁部が進入可能な凹部を設け、この凹部に拡大像取得部44を配置することで周縁部検査部を形成しても良い。この場合には、ミクロ検査部11のスペースをさらに小さくすることができる。また、配置スペースがあれば、位置P1に回転ステージと周縁部検査部を設けても良いし、位置P3に設けても良い。
ワークは、半導体ウェハに限定されずに、ガラス基板等の種々のワークを適用可能である。
また、上記の周縁部検査部の構成には、以下に説明する可変視野方向観察装置を備えた構成を採用することができる。この可変視野方向観察装置は、上記の拡大像取得部44の一眼式の例の具体的な構成を備える変形例となっている(以下、第2の変形例と称する)。以下では、上記のワークが、平板状の検体であるウェハの場合の例で説明する。
まず、本変形例の可変視野方向観察装置の概念について説明する。
可変視野方向観察装置について、例えば、顕微鏡装置に搭載された一例について説明する。
本変形例の可変視野方向観察装置の実施形態は、ウェハ等からなる平板を検体(観察対象物又は標本)として保持し、互いに直交する3軸方向への移動及び回転可能な顕微鏡装置のステージの近傍に配設されて検体の外周端面を観察する観察装置とする。例えばウェハを(平板状)の検体とすると、ウェハの主面に対して垂直方向に観察光学系(ここでは、例えば、撮像光学系とする)の光軸を配置する。この撮像光学系が固有に持つピント位置から対物レンズまでの距離、いわゆるWD(ワーキングディスタンス)の内側に置いた回転ミラーを回転させて、検体観察設置方向(視野方向)を変更させることにより、視野方向変更に伴う対物レンズと検体間の距離を前記WDに常に保持する機構を持たせている。
本変形例では、観察光学系と回転ミラーを載せた光学系台(2軸ステージ=ZXステージ)とミラーの回転をZ方向に移動する回転台と、これらの回転台に係合する2つのカムにより基本的な要素を成している。
本変形例の概念的な構成としては、下記のa、b、c、d、eからなる。
a.検体の面と直交する方向(Z方向)及び平行な方向(X方向)に可動な2軸ステージと、
b.2軸ステージをZ方向に移動させる駆動部を持つベースと、
c.ベースに固定されたX方向カムと、前記2軸ステージのX方向移動板に取り付けたカムに係合するローラと、ベースとX方向移動板(Xステージ)を近接させる方向に作用する引っ張りばねから構成されるステージのX方向移動部と、
d.Xステージ上に、光軸を検体面と直角に調整した観察(顕微鏡)光学系と、該顕微鏡の対物レンズと該レンズのピント位置の間に光軸を任意に偏向可能な回転ミラーを配置したことと、
e.ベースに固定したミラーカムと、前記回転ミラーの回転軸から出した回転腕に取り付けられたカムに係合するローラとを有し、ローラがカムに押し付けられる方向に作用する引っ張りばねを回転腕とXステージの設けられたバー(ばね掛け)との間に配置し、ベースの駆動装置によって、観察光学系の位置と回転ミラーの角度がカムによって変化し、視野方向を移動させても、常に検体の端面にピントが合うようにする。
この可変視野方向観察装置は、検査(観察)装置として独立して構成されてもよいが、ウェハ用の顕微鏡装置のウェハを検体として保持し、互いに直交する3軸方向への移動及び回転可能な顕微鏡装置のステージの近傍に配設されて、ステージに保持される検体の外周端面を観察できるように取り付けられている。勿論、検体は後述するようにウェハに限定されるものではない。尚、以下に述べる説明において検体をウェハとして、検体の表裏面における平面部を主面と称している。また、検体の外周端面とは、検体の表裏面の平面でない周縁部のことを主に指し、加工により面取り等が施されている場合やレジスト塗布後、周縁部のレジストを除去した表面のエッジカットラインと称される部分裏面の周辺部に回り込んだレジスト等を観察する場合には、その周辺部分も含むものとする。
以下、本変形例の第1形態(以下、第1形態と略称する)について詳細に説明する。
図8及び図9A、9Bは、可変視野方向観察装置200の第1形態の構成例を示す。ここで図8は、第1形態の可変視野方向観察装置を正面から見た構成例を示す図であり、図9Aは、第1形態の可変視野方向観察装置を側面から見た構成例を示す図であり、図9Bは、図9Aにおける矢印A1側(図8に対する背面側)から見たミラーカムの構成例を示す図である。
この可変視野方向観察装置200の構成について説明する。尚、以下の説明において、検体となるウェハの主面と同じ方向で端面の接線と直交する方向においてはX方向とし、主面と直交する方向においては、Z方向としている。
本装置におけるベース101は、鋼、アルミニウム又はステンレス等の金属材料の板形状部材である。このベース101の長手方向が検体となるウェハ114の主面と直交する方向に配置される。
このベース101の上端には、L字型に張り出すようにモータ取付板101aが取り付けられ、そのモータ取付板101aにモータ102が設けられている。図示しないコントローラによりモータ102の回転軸(図示せず)は、X方向に回転する。モータ102の回転軸は、ボールネジ103aと連結する。ボールネジ103aは、ベース101に固定されるZ移動台105から伸びるアーム105aに取り付けられたボールネジガイド103bに回転自在に挿嵌される。これらのボールネジ103aとボールネジガイド103bによりボールネジセット103が構成される。この構成により、ボールネジ103aがモータ102の回転軸の回転により、ボールネジガイド103bを押し上げる又は押し下げるように移動させる。
また、Z方向移動台105に固定されるレール104aと、レール104aと摺動可能に係合し、ベース101に固定されるケース104bとによりZ方向移動リニアガイド104が構成される。
さらにベース101には、上方側に凹形に湾曲するカム面108aが形成されたカム108が複数の支柱を介して固定されている。このベース101の下方側には、カム面108aとは異なる凹形に湾曲するカム面118aが形成されたミラーカム118が複数の支柱を介して固定されている。
さらに、Z方向移動台105に固定されるレール106aと、レール106aと摺動可能に係合し、X移動板107に固定されるケース106bとによりX方向移動リニアガイド106が構成される。この構成により、X方向移動リニアガイド106によるZ方向移動台105及びZ方向移動リニアガイド104によりX移動板107は、X−Z平面に対して2次元的に移動が可能となる。
また、カム108のカム面108aに沿って回転しながら動くカムローラ109がX移動板107に回転可能に固定される。X移動板107には、回転軸116が回動可能に設けられている。この回転軸116から延出するように回転アーム119が一体的に固定されている。回転アーム119には、回動ガイド部として機能するミラーカム118のカム面118aに沿って移動するカムローラ117が回転可能に取り付けられている。回転軸116は、カムローラ117のカム面118aに沿った移動により回転する。
ベース101のカム108側の上端にはバー形状のばね掛け121aが設けられ、X移動板107の上端でばね掛け121aと反対側にはばね掛け121bが設けられている。これらのばね掛け121a,121bに引っ張りばね111が掛止する。この引っ張りばね111の付勢力により、カムローラ109がカム108に常に押し付けるように作用する。図9Bに示すように、回転アーム119の孔とX移動板107に設けたばね掛け122Aとの間に、引っ張りばね120を掛止する。引っ張りばね120の付勢力により、カムローラ117がミラーカム118のカム面118aに常に押し付けるように作用する。
さらにX移動板107上には、回転テーブルに装着された状態のウェハの主面と直交する方向に光軸を持つ観察光学系となる撮像部123が設けられている。この撮像部123は、結像レンズ122と、結像レンズ122に結像された光像を受光し光電変換による画像信号を生成するCCDカメラ112とで構成される。勿論、結像レンズ122は、顕微鏡のように対物レンズと対物レンズからの無限遠光束を結像するレンズからなる構成でもよいし、ズームレンズ単体を用いてもよい。また、ピント合わせやズーム変倍機構は電動でも良い。結像レンズのWD内で、結像レンズ122の光軸を偏向させる回転ミラー115があり、X移動板107に取り付けられた回転軸116に接着されている。
このように構成された顕微鏡装置に搭載される可変視野方向観察装置200の動作について説明する。
本装置は、以下の手順で、ウェハの端面に対して視野方向を変えても(回転ミラーを回転させても)常々、ピントが合うことについて説明する。
まず図8を参照すると、検査者(観察者)の指示に従い、図示しないコントローラの制御によりモータ102を回転される。この回転によりボールネジ103aも回転して、ボールネジガイド103bを押し上げる又は押し下げるように移動させる。押し下げた移動であった場合、Z駆動板105はZ方向移動リニアガイド104のガイド方向に従いウェハ114に近づくように移動される。
この下降する時に、Z駆動板105は引っ張りばね111の付勢力により、カムローラ109がカム108に押し付けられ、カム面108aに沿って右方向に移動する。これと同時に、回転アーム119も引っ張りばね120によって、カムローラ117がミラーカム118のカム面118aに押し付けられて移動する。カムローラ117がカム面118aに沿って移動すると、回転アーム119は時計方向に回動することとなる。
つまり、結像レンズ122はZ方向(光軸方向)に沿ってウェハ114に近づくように下降しつつ、ウェハ114の主面方向で端部とは、離れるようにX方向に移動する。実際には、図8に示すように、ウェハ114の端部と回転軸116とが同一距離(WD)で下降する。この時の回転アーム119による時計方向に回動に従い、回転ミラー115も時計回りに回動する。つまり、カム面118aの形状は、結像レンズ122の光軸が回転ミラー115で偏向し、常に光軸とウェハ114の端面が合致し、且つその端面と回転ミラーを介して結像レンズとの距離WDが一定で保たれているように設計されている。
この結果、ウェハ114の端面を観察する角度(θ)を変えても、常に結像レンズ122のピントがその端面に合っている状況を作り出すことができる。但し、本実施形態では、観察できる視野方向をウェハ114の主面に対して、±45度程度が好ましいものとする。この理由は、回転ミラー115の反射角度が結像レンズ122の光軸と平行に近づくと、回転ミラー115の反射面(ミラー面)を極端に大きくしなければならないため、実質的には、ミラーの反射面の面積に制限があるためである。
この理由について図10A、図10Bを参照して簡単に説明する。
図10Aに示すように、ウェハ114の主面と同じ方向(θ=0)から観察を開始する時の結像レンズ122と回転ミラー115(θ=45°)の位置関係を実線で示し、破線は、上方から端面を観察する場合の結像レンズ122と回転ミラー115の位置関係を示している。
θがθとなるとき、θ=(1/2)*θである。よって、θが大きくなると、θも大きくなり、一点鎖線で表示するように反射面が光軸と一致して、観察に支障を出すことになる。同様に図10Bに示すように、ウェハ114の下方から観察する場合は、結像レンズ122と回転ミラー115の間にウェハ114の一部が入ってしまい観察に支障をきたす。
さらに補足すると、結像レンズ122の光軸はθ=0の時、ウェハ114の端面とは最も離れる。さらにθが大きくなるに連れて、光軸はウェハ114に近づくことがわかる。よって、ミラーカム118はこれらを考慮して設計する。
以上説明したように、本変形例の第1形態の可変視野方向観察装置200によれば、ウェハ等の2つの主面を持つ検体114における外周端面に対して、主面と直交する方向(Z方向)に回転ミラー115を検体114の外周端面と略一定距離を保持しつつ移動するため、外周端面と観察光学系までの距離WD(ワーキングディスタンス)が一定となり、端面を観察(撮像)している間、常に検体の端面にピントが合うようにすることができる。
また、撮像部123を支持しているX移動板は、距離WDを維持する程度しか、ウェハ114の主面方向に移動していないため、本実施形態の可変視野方向観察装置が小型化されている。また、検査装置として、必ずしも単体で構成される必要はなく、検体を保持して互いに直交する3軸方向への移動及び回転可能な従来の顕微鏡装置のステージの近傍に配設して用いることもできる。勿論、ウェハのための顕微鏡装置に限定されることなく、その他のステージを備える装置に搭載することも可能である。
さらに、カム108,118におけるカム面108a,118aの湾曲状態を観察する検体の外周端面の形状に合わせることにより、種々の検体に対して、好適したピントにより観察することができる。例えば、カム108,118を着脱自在な構成にして、適宜検体に合わせて交換するように構成してもよい。これにより、検体の端面の断面形状が十分に丸められた形状や角をやや丸めた程度の形状を成していたとしても、容易に撮像部における合焦を行うことができる。
このような可変視野方向観察装置200を上記実施の形態の外観検査装置1の周縁部検査部12に備えることにより、ウェハ114の端面とその端面に続く表裏面の観察像が周縁部検査部12の顕微鏡に導かれて、ウェハの端面に発生しているカケや罅を見つけ出すことができる。また、マスクパターンの検査であれば、レジスト膜の縁取り状態や、ウェハ裏面への回り込み等も検査することができる。
次に図11を参照して、本変形例の第2形態(以下、第2形態と略称する)の可変視野方向観察装置の構成例について説明する。尚、図11に示す構成部位について、前述した図8及び図9A、図9Bに示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
本形態は、前述した第1形態では、観察する角度に制限(±45度程度)があり、検体の真上又は真下からの観察を実現する例である。本形態では、図11に示すような2つの表裏観察ミラーをさらに設けることにより、検体の外周部の表と裏の観察を可能としている。
この可変視野方向観察装置201においては、ベース130には切欠部B1を形成し、ウェハ114の端部が入り込めるように構成する。さらに、切欠部B1にウェハ114の端部を差し込んだ際に、その端部から僅かに内側に入り込む位置で光軸(ウェハ114の主面と直交する方向)上の上方と下方に、それぞれ固定される表裏観察ミラー131,132を配置する。
例えば、ウェハ114の上主面を観察する例とすると、結像レンズ122における光軸は、回転ミラー115と表裏観察ミラー131の傾きが同じであるものとすれば、表裏観察ミラー131で偏向された光軸と同じになる。つまり、これらの表裏観察ミラー131,132で曲げられた光軸は、ウェハ114のそれぞれの主面とは直交しているため、その結果、ウェハ114の外周部の表と裏の観察が可能となる。
このような配置においては、カム135は、前述した第1形態におけるカム形状に対応して、表裏観察ミラーからの光軸を結像レンズ光軸に一致させるための延長されたカム面135aが設けられている。カム面135aを設けることにより、表裏観察ミラーの角度と関連して、光軸を結像レンズ光軸と一致させるように回転ミラー角度を決定することができるようになる。勿論、L10、L11及びL12の和がWDと一致するように、カム134にも同様にカム面134aの形状が加えられる。尚、ウェハ114の個体差等によりWDが完全に一致しない場合は、観察光学系に十分な被写界深度をもつように絞りを介在させたり、AF(オートフォーカス)装置を設置することにより対応することもできる。
尚、本変形例の可変視野方向観察装置による観察対象となる検体は、ウェハを一例として説明しているが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、液晶表示パネルに用いられるガラス基板の検査装置に搭載することより、ガラス基板の端面を観察することも可能である。その他、金属切削装置に取り付けることにより、切削された製品の端面を観察することもできる。
以上説明したように前述した第1、第2形態によれば、検体となるウェハの外周端面を所望する角度から観察でき、その全外周に渡る端面及び表裏面に生じているカケやクラック等の傷や付着する異物が、その都度ピントあわせ作業をすることなく簡単に観察できる。また、この第2形態においても前述した第1形態と同様に顕微鏡装置に取り付けられて、ウェハ外観検査装置やウェハ検査装置等々に搭載することは容易に可能である。また、露光装置、コーター、デベロッパー等の回転ステージを有する基板処理装置に設けてもよい。
次に本変形例の第3形態(以下、第3形態と略称する)の可変視野方向観察装置について説明する。
前述した第2形態においては、表裏観察ミラー131,132は固定されており、回転ミラー115の角度に関係なく、一定方向を向いていた。そのため、回転ミラー115でウェハ114の端面を観察した際に、低倍観察に設定すると表裏観察ミラー131,132が回転ミラー115の観察視野に入り込んでしまう場合がある。本形態は、可動形表裏観察ミラーを設けて、献体の端面を観察する際に、回転ミラー115の観察視野から退避させる構成例である。
図12Aは、第3形態の可変視野方向観察装置を正面から見た構成例を示す図であり、図12Bは、第3形態の可変視野方向観察装置を背面から見た構成例を示す図であり、図12Cは、図12Bにおける矢印C1側から見た可動形表裏観察ミラーの断面構成例を示す図である。尚、図12A,図12B,図12Cに示す構成部位について、前述した図8及び図9に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
図12Aに示すように、可変視野方向観察装置202は、回転ミラー115がウェハ114の端面を観察する際には、ウェハ114の主面を基準として回転ミラー115に対して、ミラー面171a,172aが任意の角度θ,θの俯角(結像レンズ122の光軸方向を基準として回転ミラー115に収束する方向)を有する規定位置となるように可動形表裏観察ミラー171,172が設けられている。任意の角度θ,θは、ウェハ114で反射した外光(照明光等)が可動形表裏観察ミラー171,172で再度反射して回転ミラー115に入射することを防止するために設けている角度である。任意の角度θ,θは、ウェハ114の表裏主面に対して僅かに傾き、回転ミラー115に対して俯角(ウェハ主面に対して仰角)を持つように設けられている。
これらの可動形表裏観察ミラー171,172は同じ構成であり、図12Bに示すようにウェハ114(光軸方向)に対して線対称に配置されている。これらの可動形表裏観察ミラー171,172間には、図9に示すX移動板107に固定されて、上下移動に伴い可動形表裏観察ミラー171,172のいずれかを回動する駆動板173が設けられている。
次に、可動形表裏観察ミラー171を一例として構成について説明する。
図12Cに示すように、可動形表裏観察ミラー171は、ベース101に対してベアリング181を嵌装させて回転可能に取り付けられたミラー本体182と、ミラー本体182に取り替え可能に取り付けられたミラー台183と、ミラー台183の先端部(この図では下面側)に固定されたミラー184と、ベース101に前述した規定位置を規定するために設けられるストッパ部185と、ベアリング181を介してミラー本体182に連結固定されるレバー部186と、レバー部186の先端部に設けられて駆動板173の上下移動に伴いミラー本体182を回動させるカム188と、ミラー本体182が規定位置に戻るための付勢力を与えるコイルバネ187とで構成される。
ミラー台183をミラー本体182に取り付ける構成としては、ミラー本体182の取り付け面mに少なくとも2本のピン189a,189bとねじ穴190を設け、ミラー台183には、これらのピン189a,189bに嵌合する穴191a,191b及びネジ用孔191cをそれぞれ開口する。取り付けは、ミラー本体182のピン189a,189bにミラー台183の穴191a,191bを嵌合させた後、ネジ用孔191cを通じてねじ穴190にネジ192をねじ込み、固定する。このようにミラー台183を着脱可能な構成としているのでミラーが汚れても容易に洗浄することが可能となっている。
ストッパ部185は、ベース101に固定されるストッパ柱193と、レバー部186を係止する規定位置を定めるストッパ194とで構成される。コイルバネ187は、一端がレバー部186に掛かり、他端がベース101に掛かり、その付勢力はレバー部186がストッパ194に常に押しつけられるように取り付けられている。
次に図13A乃至図13Gを参照して、このように構成された可動形表裏観察ミラー171,172の動作について説明する。この観察例は、ウェハ上面から端面を経て、ウェハ下面を観察する。
図13Aは、装置正面から見たウェハ114の上面を観察している状態を示し、図7Bはその背面側から見た可動形表裏観察ミラー171,172の回動状態を示している。この観察状態においては、回転ミラー115は、可動形表裏観察ミラー172よりも上方に位置し、可動形表裏観察ミラー172のカム188は、駆動板173に引き上げられる。そして可動形表裏観察ミラー,172に写し出されたウェハ表面(主面上面)が回転ミラー115を介して、結像レンズ122の光軸に沿うように投影される。この時、可動形表裏観察ミラー171はフリー状態となり、コイルバネ187に付勢されて、ミラー面が前述した規定位置となるように任意の角度θに保持されている。
さらに図13A,図13Bに示す状態から、ウェハ114の面の法線に対して略垂直な方向から外周端面を観察するときは、回転ミラー115は回転しつつ押し下げられて、ウェハ114の端面の観察に至る(図13C,図13D参照)。この端面を観察している状態においては、可動形表裏観察ミラー171,172の各カム188,195は、駆動板173に接触せずフリー状態となっている。このため、可動形表裏観察ミラー171,172は、共にフリー状態となり、それぞれコイルバネ187に付勢されて、ミラー面が前述した規定位置となるように任意の角度θ,θにそれぞれ保持されている。
この時、図13Eに示すように、可動形表裏観察ミラー171,172のミラー184が回動している状態となり、回転ミラー115の観察視野に入り込まないようにすることができる。
さらに、ウェハ114の裏面を観察するために、回転ミラー115が回転しつつ押し下げられて、可動形表裏観察ミラー171よりも下方に位置し、可動形表裏観察ミラー171のカム195は、駆動板173に押し下げられる。そして可動形表裏観察ミラー171に写し出されたウェハ裏面(主面下面)が回転ミラー115を介して、結像レンズ122の光軸に沿うように投影される。この時、可動形表裏観察ミラー172はフリー状態となり、コイルバネ187に付勢されて、ミラー面が前述した規定位置となるように任意の角度θに保持されている(図13F,図13G参照)。
以上説明したように、本形態によれば、回転ミラーの移動に伴い、上下に配置した2つの可動形表裏観察ミラーの片方が回動して、検体の表面又は裏面の観察像を回動した可動形表裏観察ミラーと回転ミラーとで結像レンズの光軸へ導くことができる。また検体の端面を観察する場合には可動形表裏観察ミラーは、観察視野から共に退避する。そのため、観察対象となる検体だけが観察視野範囲に存在する見やすい観察像を提供することができる。また、この第3形態においても前述した第1形態と同様に顕微鏡装置に取り付けられて、ウェハ外観検査装置やウェハ検査装置等々に搭載することは容易に可能である。
尚、本形態の可変視野方向観察装置202は、観察者の直視による目視観察と撮像素子を用いたモニタ画像の双方を考慮しているものである。但し、この第3形態に限定されることはなく、例えば、モニタ画像のみを観察する構成であれば、撮像した観察画像から入り込んでいる表裏観察ミラーの画像を除去したり、又は撮像素子から表裏観察ミラーに相当する画像信号を取り込まずに画像として生成したりすることにより、実現することもできる。
上記の第2の変形例の説明では、各形態の可変視野方向観察装置が、顕微鏡等の検査装置に搭載される場合の例として、本発明の外観検査装置の周縁部検査部に備えられる場合の構成について説明したが、上記各形態の可変視野方向観察装置は、検体に対する視野方向を可変可能な観察装置として単体としても好適に用いることができる。
この場合の背景技術について説明する。
例えば、特開平9−269298号公報(特許文献A)及び特開2003−344307公報(特許文献B)には、ウェハの端面に生じているカケやひび等を検出するために、その端面を専門に検査する端部欠陥検査装置が開示されている。
このような背景技術には以下のような課題があった。
前述したウェハエッジ検査は、一般的にはウェハの端面のカケやクラック等を検出するために、全外周に渡るウェハエッジを撮像した画像の目視により、又は光電変換した検出値の変化により検出している。
特許文献Aによる端部欠陥検査装置は、ウェハの端面からの回析光の一部からカケやひび等を検出する構成であるため、ウェハの端面に繋がる表面側や裏面側に対しては観察できない構成である。同様に、特許文献2に開示される欠陥検査装置においても、ウェハの端面に繋がる表面側や裏面側に対してはカケやひび等を観察できない構成である。また、特許文献A,Bは、共に表面側のエッジ部のレジストを除去した後のエッジカットラインの観察ができない構成である。
また、液晶表示装置に用いられるガラス基板についても同様であり、ガラス基板端部に発生したカケや罅など発生した損傷又は、不要な膜等を確認して最適な処理を施す必要がある。
そこで、検体の外周端面(端面とその端面が繋がる外周縁の表裏面)を所望する角度から観察可能な可変視野方向観察装置が求められていた。
このような可変視野方向観察装置は、以下の構成により提供される。
(1)平板状の検体の外周端面を観察する観察光学系と、前記観察光学系における光軸を偏向して前記検体の外周端面に到達させるミラー部と、を備え、前記ミラー部の回動により視野方向を変更させつつ、前記観察光学系と前記検体の外周端面の距離を略一定に保持し、前記検体の外周端面を観察することを特徴とする可変視野方向観察装置。
(2)平板状の検体の外周端面を観察可能な位置に固定されるベース部と、前記検体の面に対して直交する光軸を有する観察光学系と、前記観察光学系を支持し、前記検体の前記面の直交方向及び平行方向に可動する2軸ステージと、前記2軸ステージに回動自在に支持され、前記観察光学系における光軸を偏向して前記検体の外周端面に到達させるミラー部と、前記ベース部に設けられ、前記ミラー部が摺動するように付勢しつつ当接し、前記2軸ステージにおける直交方向の移動時に、前記観察光学系における光軸を偏向させて前記検体の外周端面に到達させるように前記ミラー部を回動させる回動ガイド部と、を具備し、前記ミラー部の回動により視野方向を変更させつつ、前記観察光学系と前記検体の外周端面間の距離を一定に保持し、前記検体の外周端面を観察することを特徴とする可変視野方向観察装置。
(3)前記ベース部は、前記検体を保持して互いに直交する3軸方向への移動及び回転可能な顕微鏡装置のステージの近傍に配設されることを特徴とする(2)に記載の可変視野方向観察装置。
(4)前記回動ガイド部は、前記ベース部に設けられ、前記2軸ステージの直交方向の移動時に、前記ミラー部が前記検体の外周端面に対して、略一定間隔となるように湾曲するカム面を有する第1のカムと、前記2軸ステージの直交方向の移動時に、前記カム面の湾曲に沿って摺動移動すると共に、前記観察光学系の光軸が前記検体の外周端面に到達するように、前記ミラー部を回動する第1のカムローラと、で構成されることを特徴とする(2)に記載の可変視野方向観察装置。
(5)前記可変視野方向観察装置は、さらに、前記ベース部に設けられ、前記2軸ステージの直交方向の移動時に、前記回動ガイド部における平行方向の移動に従い、前記観察光学系における光軸が前記検体の面に直交する方向を維持するための湾曲するカム面を有する第2のカムと、前記2軸ステージに設けられ、前記直交方向の移動時に前記カム面の湾曲に沿って摺動移動する第2のカムローラと、で構成されるステージガイド部を具備することを特徴とする(2)に記載の可変視野方向観察装置。
(6)前記可変視野方向観察装置において、さらに、前記検体の表裏面の上方及び下方に配置されるように前記ベースに固定され、前記観察光学系の光軸を前記検体の外周端面方向に折り曲げる2つの固定ミラーを具備することを特徴とする(2)に記載の可変視野方向観察装置。
(7)前記可変視野方向観察装置において、さらに、前記検体の面の上方及び下方に設置され、前記観察光学系の光軸を前記検体の外周端面方向に折り曲げる上方または下方からの観察時に所定角度に設定される2つの回動ミラーを有することを特徴とする(2)に記載の可変視野方向観察装置。
(8)前記可変視野方向観察装置において、さらに、前記検体の面の上方及び下方に配置されるように前記ベースに回動可能に配置される2つの回動ミラーを備え、前記回動ミラーは、前記検体の上面又は下面を観察する際には、該回動ミラーの何れか一方が回動され、前記ミラー部を介して該検体の観察像を前記観察光学系に入射し、前記検体の外周端面を観察する際には、前記回動ミラーに対して該回動ミラーのミラー面が俯角に設定され、前記観察光学系における観察視野外に退避させることを特徴とする(2)に記載の可変視野方向観察装置。
(9)平板状の検体表面を観察する顕微鏡装置に搭載される観察装置であって、前記検体の面に直交するZ方向及び、平行なX方向に可動な2軸ステージと、前記2軸ステージをZ方向に移動させる駆動部を持つベースと、前記ベースに固定された第1のカム、前記2軸ステージのX方向移動板に取り付けられ、該第1のカムに沿って移動するローラ及び、前記ベースと前記X方向移動板を近接させる方向に作用する引っ張りばねから構成されるステージの平行方向移動部と、前記2軸ステージ上で光軸が前記検体の面と直交する顕微鏡装置の観察光学系と、前記観察光学系内の対物レンズと、該対物レンズのピント位置との間に配置され、前記光軸を任意に偏向可能なミラー部と、前記ベースに固定される第2のカムと、前記ミラー部の回転軸から出した回転腕に取り付けられ、前記第2のカムに沿って動く第2のローラと、前記回転腕と前記2軸ステージとの間に掛着され、前記第2のローラが前記第2のカムに押し付けられる方向に作用する引っ張りばねと、を具備し、前記2軸ステージのZ方向への移動に伴い、前記観察光学系の位置と前記回転ミラーの角度が前記第1、第2のカムによって動き、視野方向を任意に変えても、前記検体の外周端面及び該外周端面に続く表裏面に対して、視野方向を変更させつつ、前記対物レンズと前記検体の外周端面との間の距離を一定に保持することを特徴とする可変視野方向観察装置。
上記(1)〜(9)記載の可変視野方向観察装置には、観察光学系の位置と回転ミラーの角度が回転ガイド部により変化され、視野方向を変更しても、常に検体の外周端面とこれに続く主面(上下面)に対して合焦しつつ観察できる。
そのため、検体の外周端面(端面とその端面が繋がる外周縁の表裏面)を所望する角度からを撮像又は目視して、観察可能な可変視野方向観察装置を提供することができる。

Claims (18)

  1. ワーク表面の外観検査をするための外観検査部と、前記ワークの周縁部の拡大像を取得する周縁部検査部とを有し、前記外観検査部で前記ワークを保持する保持ユニットを前記外観検査部と前記周縁部検査部とで共用することを特徴とする外観検査装置。
  2. 前記保持ユニットと前記周縁部検査部とは、相対的に近接及び離隔自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外観検査装置。
  3. 前記周縁部検査部は、前記外観検査部に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外観検査装置。
  4. 前記外観検査部は、前記ワークの表面の拡大像を取得するミクロ検査部を備え、前記ミクロ検査部の前記保持ユニットを前記ミクロ検査部と前記周縁部検査部との間で移動自在に共用することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の外観検査装置。
  5. 前記ミクロ検査部又は前記周縁部検査部のいずれか一方の検査部で検査している際の観察位置の座標を記録し、他方の検査部で検査を行う際に、記録された前記観察位置の座標に基づいて前記観察位置を他方の検査部の観察位置に移動する機能を備えることを特徴とする請求項4に記載の外観検査装置。
  6. 前記保持ユニットと前記周縁部検査部とは、除振された同一の搭載板上に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の外観検査装置。
  7. ワークを保持ユニットで保持し、前記ワークの表面の外観の検査を行う工程と、前記ワークの周縁部の拡大像を取得する周縁部検査部を前記保持ユニットに対して相対的に近接させる工程と、前記保持ユニットを相対的に近接させた状態で前記ワークの周縁部の拡大像を周縁部検査部で取得する工程とを有することを特徴とする外観検査方法。
  8. ワークを保持ユニットに移動自在に保持させた状態でワーク表面の外観検査を実施する外観検査部に対して着脱自在な固定部と、前記保持ユニットに保持された前記ワークの周縁部に向かうように配置され、前記ワークの周縁部の拡大像を取得可能な拡大像取得部とを有することを特徴とする外観検査装置に装着可能な周縁部検査ユニット。
  9. 前記固定部と前記拡大像取得部は、一軸方向に移動自在なステージを介して連結されていることを特徴とする請求項8に記載の外観検査装置に装着可能な周縁部検査ユニット。
  10. 前記ワークが、平板状の検体であり、
    前記周縁部検査部が、
    前記平板状の検体の外周端面を観察する観察光学系と、前記観察光学系における光軸を偏向して前記検体の外周端面に到達させるミラー部とを備え、前記ミラー部の回動により視野方向を変更させつつ、前記観察光学系と前記検体の外周端面の距離を略一定に保持し、前記検体の外周端面を観察することを特徴とする可変視野方向観察装置を備える請求項1に記載の外観検査装置。
  11. 前記ワークが、平板状の検体であり、
    前記周縁部検査部が、
    前記平板状の検体の外周端面を観察可能な位置に固定されるベース部と、前記検体の面に対して直交する光軸を有する観察光学系と、前記観察光学系を支持し、前記検体の前記面の直交方向及び平行方向に可動する2軸ステージと、前記2軸ステージに回動自在に支持され、前記観察光学系における光軸を偏向して前記検体の外周端面に到達させるミラー部と、前記ベース部に設けられ、前記ミラー部が摺動するように付勢しつつ当接し、前記2軸ステージにおける直交方向の移動時に、前記観察光学系における光軸を偏向させて前記検体の外周端面に到達させるように前記ミラー部を回動させる回動ガイド部と、を具備し、前記ミラー部の回動により視野方向を変更させつつ、前記観察光学系と前記検体の外周端面間の距離を一定に保持し、前記検体の外周端面を観察することを特徴とする可変視野方向観察装置を備える請求項1に記載の外観検査装置。
  12. 前記可変視野方向観察装置の前記ベース部は、前記検体を保持して互いに直交する3軸方向への移動及び回転可能な顕微鏡装置のステージの近傍に配設されることを特徴とする請求項11に記載の外観検査装置。
  13. 前記可変視野方向観察装置の前記回動ガイド部は、
    前記ベース部に設けられ、前記2軸ステージの直交方向の移動時に、前記ミラー部が前記検体の外周端面に対して、略一定間隔となるように湾曲するカム面を有する第1のカムと、
    前記2軸ステージの直交方向の移動時に、前記カム面の湾曲に沿って摺動移動すると共に、前記観察光学系の光軸が前記検体の外周端面に到達するように、前記ミラー部を回動する第1のカムローラと、
    で構成されることを特徴とする請求項11に記載の外観検査装置。
  14. 前記可変視野方向観察装置は、さらに、
    前記ベース部に設けられ、前記2軸ステージの直交方向の移動時に、前記回動ガイド部における平行方向の移動に従い、前記観察光学系における光軸が前記検体の面に直交する方向を維持するための湾曲するカム面を有する第2のカムと、
    前記2軸ステージに設けられ、前記直交方向の移動時に前記カム面の湾曲に沿って摺動移動する第2のカムローラと、
    で構成されるステージガイド部を具備することを特徴とする請求項11に記載の外観検査装置。
  15. 前記可変視野方向観察装置において、さらに、
    前記検体の表裏面の上方及び下方に配置されるように前記ベースに固定され、前記観察光学系の光軸を前記検体の外周端面方向に折り曲げる2つの固定ミラーを具備することを特徴とする請求項11に記載の外観検査装置。
  16. 前記可変視野方向観察装置において、さらに、
    前記検体の面の上方及び下方に設置され、前記観察光学系の光軸を前記検体の外周端面方向に折り曲げる上方または下方からの観察時に所定角度に設定される2つの回動ミラーを有することを特徴とする請求項11に記載の外観検査装置。
  17. 前記可変視野方向観察装置において、さらに、
    前記検体の面の上方及び下方に配置されるように前記ベースに回動可能に配置される2つの回動ミラーを備え、前記回動ミラーは、
    前記検体の上面又は下面を観察する際には、該回動ミラーの何れか一方が回動され、前記ミラー部を介して該検体の観察像を前記観察光学系に入射し、
    前記検体の外周端面を観察する際には、前記回動ミラーに対して該回動ミラーのミラー面が俯角に設定され、前記観察光学系における観察視野外に退避させることを特徴とする請求項請求項11に記載の外観検査装置。
  18. 前記ワークが、平板状の検体であり、
    前記周縁部検査部が、
    前記平板状の検体表面を観察する顕微鏡装置に搭載される観察装置であって、
    前記検体の面に直交するZ方向及び、平行なX方向に可動な2軸ステージと、
    前記2軸ステージをZ方向に移動させる駆動部を持つベースと、
    前記ベースに固定された第1のカム、前記2軸ステージのX方向移動板に取り付けられ、該第1のカムに沿って移動するローラ及び、前記ベースと前記X方向移動板を近接させる方向に作用する引っ張りばねから構成されるステージの平行方向移動部と、
    前記2軸ステージ上で光軸が前記検体の面と直交する顕微鏡装置の観察光学系と、
    前記観察光学系内の対物レンズと、該対物レンズのピント位置との間に配置され、前記光軸を任意に偏向可能なミラー部と、
    前記ベースに固定される第2のカムと、
    前記ミラー部の回転軸から出した回転腕に取り付けられ、前記第2のカムに沿って動く第2のローラと、
    前記回転腕と前記2軸ステージとの間に掛着され、前記第2のローラが前記第2のカムに押し付けられる方向に作用する引っ張りばねと、を具備し、
    前記2軸ステージのZ方向への移動に伴い、前記観察光学系の位置と前記回転ミラーの角度が前記第1、第2のカムによって動き、視野方向を任意に変えても、前記検体の外周端面及び該外周端面に続く表裏面に対して、視野方向を変更させつつ、前記対物レンズと前記検体の外周端面との間の距離を一定に保持することを特徴とする可変視野方向観察装置を備える請求項1に記載の外観検査装置。
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