JPWO2006114842A1 - レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

MOPA構成のレーザ装置において、例えば高利得高エネルギーQスイッチレーザ発振器を備えたことにより、発振段のQスイッチ(13a、13b)がゲートオンを開始してからパルスレーザ光(18)が成長し始めるまでの時間τzが、増幅段のQスイッチ(13c、13d、13e)のフォールタイムτfに比べて短くなった場合、発振段のQスイッチ(13a、13b)のゲートオンタイミングを増幅段のQスイッチ(13c、13d、13e)のゲートオンタイミングよりも所定の時間遅延するように制御することで、増幅段で発生する自然増幅光(17)による利得低下の抑制を維持しつつ、増幅段のQスイッチ(13c、13d、13e)でのパルスレーザ光(18)の損失を防止できる。よって、効率よく高エネルギーなパルスレーザ光を得ることができる。

Description

この発明は、MOPA構成のレーザ装置に関するものである。
増幅器を多段に構成しているMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)構成のレーザ装置においては、増幅器での励起に伴い様々な準位間で自然放出が発生し出力される。その自然放出光に対して誘導放出が発生し、増幅され、本来必要なレーザ光が進行する向きと同じ向きや逆向きに光が出力される。この光を自然増幅光と呼ぶことにする。この自然増幅光が隣接する増幅器に入射すると、さらにその増幅器の利得を奪って増幅されてしまう為、本来必要なレーザ光の出力は減少するという問題がある。
低エネルギー発振器を備えた通信用のMOPA構成のレーザ装置において、上記問題を防止するために、各増幅器の間に音響光学変調器を挿入したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、MOPA構成のレーザ装置とは異なり、増幅器に共振器を有したレーザ装置がある。発振器から出力されたパルスレーザ光を、不安定型共振器へ入射し増幅することで、高出力のパルスレーザ光を得るような上記装置において、不安定型共振器にて発振した連続波レーザ光が発振器に漏れて、発振器の利得を奪うことを抑制するために、増幅器のQスイッチのオンタイミングを発振器のQスイッチのオンタイミングよりも遅らせる高出力パルスレーザ装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−268369号公報 特開2001−308427号公報
以下、複数の増幅器(1つの場合も含む)をまとめて増幅段と呼ぶことにする。また、これに合わせて発振器も発振段と適宜呼ぶことにする。
特許文献1に記載のレーザ装置においては、増幅段のQスイッチと発振段のQスイッチの動作タイミングについて何ら開示が無く、どのように増幅段の利得減少を防止するのか不明確である。しかし、特許文献1に記載のレーザ装置のように低エネルギーな発振器により構成されたレーザ装置の場合、特許文献2に記載されたように、増幅段のQスイッチが開くタイミングを発振段のQスイッチが開くタイミングよりも遅らせることにより、増幅段からの自然増幅光を抑制することができる。図13を用い、以下これを説明する。
図13は、発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示したものである。ここで、共振器損失は共振器を構成する部分反射鏡における損失と、共振器内のQスイッチの損失を合わせたものである。部分反射鏡の損失は常に一定なので、共振器損失の変化量はQスイッチの損失の変化量に依存する。
図13において、発振段のQスイッチが開きこのQスイッチの損失が減少し始めることにより共振器損失が立下り始める時点をT1、増幅段のQスイッチが開きQスイッチ損失が立下り始める時点をT2、発振段のレーザ利得が発振段の共振器損失に到達しパルスレーザ光が成長を開始する時点をT3、発振段のQスイッチが開き切り共振器損失の立下りが完了した時点をT4、増幅段のQスイッチが開き切りQスイッチ損失の立下りが完了した時点をT5、パルスレーザ光の成長が顕著になり発振段からパルスレーザ光が出力され始める時点をT6とする。
低エネルギーの発振段は一般的に利得が低く、図13に示したように、レーザ利得の立ち上がりは緩やかとなり、発振段のQスイッチが開いた時点T1から共振器損失がレーザ利得に達する時点T3までに、ある程度の時間が必要となる。また、T3からパルスレーザ光の成長が始まるが、利得が低い場合には成長の速度も遅くビルドアップタイムτbも比較的長くなる。そのため、T2をT1よりも遅らせることにより、増幅段のQスイッチはパルスレーザ光が増幅段に到達するまで閉じておくことができるので、自然増幅光が他の増幅器に入射しパルスレーザ光到達前に増幅段の利得を減少させることを抑制することが可能となる。
一方、加工等に用いるレーザ加工装置においては、近年高エネルギーを必要とする加工が増加し、MOPA構成による高エネルギー出力が可能なレーザ装置が所望されてきた。このようなレーザ装置を実現するためには、高利得なレーザ発振器を開発することが必要不可欠である。発明者は、高利得なレーザ発振器の開発に際し、レーザ発振器の利得が高くなるにつれ、T1からT3までの時間とビルドアップタイムτbとが短くなっていく現象が発生することにより、MOPA構成のレーザ装置において以下のような問題があることを見出した。
レーザ発振器が高利得になった場合の、発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を図14に示す。図14におけるT1〜T6は図13と同じ時点を示している。
発振段が高利得になった場合、図14に示したように、レーザ利得の立ち上がりが急峻なので、Qスイッチが開いてから共振器損失がレーザ利得に達するまでの時間、すなわち、T1−T3間が短くなる。また、T3からパルスレーザ光の成長が始まるが、利得が高い場合には成長の速度も早くビルドアップタイムτbも短時間となる。そのため、T4までにパルスレーザ光の成長が終わってしまう、すなわち発振段からのパルスレーザ光の出力が完了してしまう現象が発生する。この状態で、低利得の場合と同様にT2をT1よりも遅らせた場合、増幅段へのパルスレーザ光入射がT5以前となってしまい、すなわち増幅段のQスイッチが開き切っていない状態で増幅段にパルスレーザ光が到達する。このため、増幅段のQスイッチで損失が発生し、増幅段出口における出力が低下するという問題が発生する。
更に、より高利得の発振段の場合、T1−T6間の時間がより短くなり、増幅段へのパルスレーザ光入射がT2以前、すなわち増幅段のQスイッチが開く前にパルスレーザ光が増幅段に到達し、増幅段へパルスレーザ光が入射せず増幅段からレーザが出射されないという問題が発生する。
係る場合に、例えば増幅段のQスイッチが開き始めてから開き切るまでの時間、すなわちT2〜T5の時間(以下フォールタイムτfと呼ぶ)を、パルスレーザ光が成長する時間、すなわちT1〜T6間の時間よりも短縮すれば良い。例えば、フォールタイムτfを0とした場合の、発振段の共振器損失等の時間変化を図15に示す。図15のような構成であれば、増幅段のQスイッチが開き切ってからパルス光が増幅段に入射することも可能である。
しかし、高エネルギーレーザでは、図15のような構成を実現することは不可能である。高エネルギーレーザ光の場合、高エネルギーに耐えられる高速なQスイッチとしては音響光学素子(以下A/O素子と呼ぶ)が挙げられる。A/O素子の内部に超音波が進行するときに回折格子として働くことを利用し、スイッチング素子として動作させるものである。A/O素子Qスイッチの場合のフォールタイムτfは、A/O素子Qスイッチ内を進む音波が、A/O素子Qスイッチ内を透過するレーザ光のビーム径を横切る時間となる。高エネルギーレーザ光では、光学系の損傷を防ぐために極端にレーザ光を絞ることはできず、せいぜい1mm程度にしか絞ることができない。A/O素子内の音波の速度は約6km/sであるので、レーザ光のビーム径を音波が横切る時間は約200nsである。
一方、高利得発振段の場合、T1〜T6間の時間は数十nsのレベルに達し、フォールタイムはパルスレーザ光が成長する時間(T1〜T6間)の数倍程度にしか短縮できないのである。すなわち、図14に示した状態が維持されてしまうこととなる。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、MOPA構成のレーザ装置において、例えば高利得高エネルギーQスイッチレーザ発振器を備えたことにより、発振段のQスイッチが開いてからパルスレーザ光が成長しレーザ発振器から出力され始めるまでの時間が、増幅段のQスイッチのフォールタイムτfに比べて短い場合、増幅段で発生する自然増幅光による出力の低下を抑制しつつ、増幅段のQスイッチでのパルスレーザ光の損失を防止することを目的としたものである。
この発明に係るレーザ装置においては、共振器内にQスイッチを備え、このQスイッチをゲートオン・オフすることによりパルスレーザ光を出力するレーザ発振器と、前記レーザ発振器から出力されたパルスレーザを増幅するために、このパルスレーザ光の光軸に沿って配置された単数もしくは複数の増幅器と、前記発振器と前記増幅器との間もしくは前記増幅器の間の少なくとも1ヶ所に配置され、前記レーザ発振器のQスイッチのゲートオンタイミングよりも所定時間早くゲートオンするQスイッチと、を備えたものである。
この発明に係るレーザ装置においては、レーザ発振器のQスイッチのゲートオンタイミングを増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングよりも所定時間遅延させるように設定したことにより、増幅器で発生する自然増幅光による増幅器や発振器の利得の減少抑制を維持しつつ、増幅段のQスイッチにおけるパルスレーザ光の損失を抑制することができ、レーザ出力の低下を防止することができる。
この発明の実施の形態1を示すレーザ装置の構成図である。 この発明の実施の形態1におけるレーザ装置のQスイッチの動作を制御する信号の時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態1における高利得レーザ発振器を備えたレーザ装置の発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態1を示すレーザ装置の他の構成図である。 この発明の実施の形態1を示すレーザ装置の他の構成図である。 この発明の実施の形態1における低利得レーザ発振器を備えたレーザ装置の発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態2におけるレーザ装置の発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態3におけるレーザ装置のQスイッチの構成図である。 この発明の実施の形態3におけるレーザ装置のQスイッチの動作を説明する図である この発明の実施の形態3におけるレーザ装置の発振段の共振器損失および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態4を示すレーザ装置の構成図である。 この発明の実施の形態4におけるレーザ装置のレーザ光および自然増幅光のビームプロファイルを示す図である。 従来の低利得レーザ発振器を備えたレーザ装置における発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。 従来の高利得レーザ発振器を備えたレーザ装置における発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。 従来の高利得レーザ発振器を備えたレーザ装置において、増幅段のQスイッチのファールタイムが0と仮定した場合の、発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を示すグラフである。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1におけるレーザ装置を示すものであり、1つの発振器を有した発振段と3つの増幅器を有した増幅段からなるMOPA構成となっている。図1において、16aは発振段のレーザ媒質、16b、16c、16dは増幅段のレーザ媒質であり、19a〜dはそれぞれレーザ媒質16a〜dを励起するための各励起源である。CO2等のレーザガスがレーザ媒質となるガスレーザの場合は、放電電極が励起源となり、YAG等の固体レーザ媒質がレーザ媒質となる固体レーザの場合は、ランプやレーザダイオードが励起源となる。
発振段において、全反射鏡14と部分反射鏡15とにより共振器が構成され、レーザ媒質16aを励起源19aにより励起することで、レーザ発振が行われ、部分反射鏡からレーザ光18が出力される。また、全反射鏡14とレーザ媒質16aとの間にはQスイッチ13aが挿入され、部分反射鏡15とレーザ媒質16aとの間にはQスイッチ13bが挿入されている。このQスイッチ13a、13bの開閉によりパルスレーザ光を発振する構成となっている。以下、Qスイッチ13a、13bを第1のQスイッチもしくは発振段のQスイッチと呼ぶ。
ここで、レーザ発振器は高利得なものとし、例えば共振器1往復当たりの利得が2.8以上で、A/O素子1個当りでの回折効率が30%以上の場合が一例としてあげられる。
増幅段においては、発振段とレーザ媒質16bの間にはQスイッチ13cが設けられ、レーザ媒質16bとレーザ媒質16cの間にはQスイッチ13dが設けられ、レーザ媒質16cとレーザ媒質16dの間にはQスイッチ13eが設けられている。これらQスイッチ13c、13d、16eが開いている間(以下Qスイッチが開くことをゲートオンと呼び、開いている期間をゲートオンタイムτgと呼ぶ)は、増幅段にレーザ光18が入射しレーザ光を増幅する。Qスイッチ13c、13d、13eが閉じている間(以下Qスイッチが閉じることをゲートオフと呼び、閉じている期間をゲートオフタイムと呼ぶ)は、増幅器で発生する自然増幅光17が他の増幅器もしくは発振段に漏れないような構成となっている。以下、Qスイッチ13c、13d、13eを第2のQスイッチもしくは増幅段のQスイッチと呼ぶ。
第1、第2の各Qスイッチは、Qスイッチ制御部10によりゲートオンおよびゲートオフのタイミングを調整・制御されている。本実施の形態においては、高エネルギーレーザに耐えられる高速なQスイッチとして、A/O素子を用いたQスイッチを例にして説明する。
A/O素子は振動子と例えば石英ガラスからなり、振動子を用いて石英ガラスを高周波で振動させることで、石英ガラス内に超音波が伝送されるようになっている。この超音波により石英ガラス内に屈折率の粗密が形成され、石英ガラスが回折格子としての作用を発揮する。回折格子として作用するときは、入射光は回折され光路が曲げられ、回折格子として作用しない場合は、入射光は直進することを利用し、スイッチング動作を行っている。図1において、11a、11b、11c、11d、11eはそれぞれ、A/O素子からなるQスイッチ13a、13b、13c、13d、13eに高調波変調信号Mrfを出力する高調波変調信号発生器である。高調波変調信号発生器11はQスイッチ制御部10により制御されている。
ここでは、A/O素子に回折作用が働いているときの回折光はダンパー等(図示せず)により吸収し、回折作用が無い場合の直進光をレーザ出力に利用する場合として説明する。もちろん、回折光をレーザ発振に利用し、直進光をダンパー等により吸収する構成でもよい。
直進光を利用する場合、通常時、A/O素子の振動子には高調波変調信号発生器11より高調波変調信号Mrfが入力されており、振動子が振動することによりA/O素子内に超音波が伝送されA/O素子は回折格子として作用し、レーザ光は回折されQスイッチはゲートオフの状態になっている。
パルスレーザ光を発振する場合、発振段のQスイッチの動作は以下のとおりとなる。
Qスイッチ13a、13bを所定時間ゲートオンするために、Qスイッチ制御部10よりQスイッチ制御信号C1、C2が同時に出力され、それぞれ高調波変調信号発生部11a、11bに入力される。高調波変調信号発生部11a、11bは、Qスイッチ制御信号C1、C2が入力されると、高調波変調信号Mrf1、Mrf2の出力を停止する。A/O素子への高調波変調信号の入力が停止されると、A/O素子の振動子の振動が停止するため、A/O素子は回折格子としての作用を失う。これによりレーザ光は直進し、Qスイッチ13a、13bはゲートオン状態となりレーザ発振が行われ、発振段よりパルスレーザ光が出力される。Qスイッチ制御部10の内部タイマーにより、所定のゲートオンタイムτg経過後、再度Qスイッチ制御部10よりQスイッチ制御信号C1、C2が出力され、高調波変調信号発生器11a、11bは再度高調波変調信号Mrf1、Mrf2を出力し、Qスイッチ13a、13bをゲートオフ状態とする。
次に、増幅段のQスイッチの動作を説明する。
基本的な動作は発振段のQスイッチと同様であり、Qスイッチ制御部10よりQスイッチ制御信号C3、C4、C5が同時に出力されると、高調波変調信号発生器11c、11d、11eは高調波変調信号Mrf3、Mrf4、Mrf5の出力を停止し、Qスイッチ13c、13d、13eはゲートオン状態となる。Qスイッチ制御部10の内部タイマーにより、所定のゲートオンタイムτg経過後、再度Qスイッチ制御部10よりQスイッチ制御信号C1、C2が出力され、高調波変調信号発生器11は高調波変調信号を再度出力し、Qスイッチはゲートオフ状態となる。ゲートオンタイムτgは、発振段のQスイッチと増幅段のQスイッチとで同じ値としてもよいし、個別に設定してもかまわない。加工条件により適宜設定すればよい。
ここで、発振段のQスイッチのゲートオンタイミングと増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングについて、従来のレーザ装置であれば増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを発振段よりも遅らせるのであるが、この発明では増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを発振段よりも数十ns程度進めるのである。
図2に、この発明におけるQスイッチ制御信号C1〜C5および高調波変調信号Mrf1〜Mrf5の時間変化を示した。図2において、Qスイッチ制御部10からQスイッチ制御信号C3、C4、C5が出力されると高調波変調信号発生器11c、11d、11eより高調波変調信号Mrf3、Mrf4、Mrf5が出力される。そして、Qスイッチ制御信号C3、C4、C5が出力されて所定の時間τl後に、Qスイッチ制御部10からQスイッチ制御信号C1、C2が出力されると高調波変調信号発生器11a、11bより高調波変調信号Mrf1、Mrf2が出力される。これにより、発振段のQスイッチのゲートオンと増幅段のQスイッチのゲートオンとのタイミングがτlずれるのである。
そして、Qスイッチ制御部10の内部タイマーにより、図2に示したようにゲートオンしてからゲートオンタイムτg経過後に、Qスイッチ制御信号C1〜C5を出力することで高調波変調信号Mrf1〜Mrf5の出力が停止され各Qスイッチはゲートオフする。
図2に示したようなタイミングでQスイッチを動作させた場合、発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化は図3に示したようになる。図3におけるT1〜T6は図13と同じ時点を示している。
図3に示したように、レーザ発振器が高利得の場合、レーザ利得立ち上がりが急峻なので、Qスイッチが開いてから短時間で共振器損失がレーザ利得に達する。すなわち、T1−T3間が短くなる。また、T3からパルスレーザ光の成長が始まるが、利得が高い場合には成長の速度も早くビルドアップタイムτbも短時間となる。そのため、T4までにパルスレーザ光の成長が終わってしまう、すなわち発振段からのパルスレーザ光の出力が完了してしまう。
しかし、増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングT2を発振段のQスイッチのゲートオンタイミングT1よりも所定の時間τl進めたことにより、発振段からレーザ光が出力され始める時点T6の直前に、増幅段におけるQスイッチの回折損失の立下りを完了することができ、増幅段のQスイッチにおける損失を防止することができる。
ここで、所定の時間τlの設定方法を説明する。
理想的には、増幅段のQスイッチ損失の立下りが完了する時点T5と、発振段からレーザ光が出力され始める時点T6とが同時になるようにτlを設定すればよい。しかし実際には、フォールタイムτfやビルドアップタイムτbのばらつきを考慮し、Qスイッチでの損失防止を重視しT5がT6よりやや早くなるよう、例えば図3に示したタイミングになるようにτlを設定すればよい。
具体的には、増幅段のQスイッチのフォールタイムτf、すなわちT2〜T5の時間から、発振段のQスイッチがゲートオンしてからビルドアップタイムτbが完了するまで、すなわちT1〜T6の時間を差し引いた時間をτlとして設定すれば、T5とT6が一致する。実際には、T2〜T5の時間からT1〜T6の時間を差し引いた時間よりもやや長い時間をτlとして設定すれば、図3に示したタイミングとなる。
よって、実際のレーザ装置においては、発振器のQスイッチがゲートオンしてから、ビルドアップタイムτbが完了してパルスレーザ光がレーザ発振器から出力され始めるまでの時間τzと、増幅段のQスイッチのフォールタイムτfを別途測定しておき、τl=τf−τz+α、によりτlを算出すればよい。αはτbやτfのばらつきの程度を考慮し適宜設定すればよく、もちろん0でもかまわない。
上述したように、MOPA構成のレーザ装置において、高利得高エネルギーQスイッチレーザ発振器を備えたことにより、発振段のQスイッチがゲートオンを開始してからパルスレーザ光が発振器から出力され始めるまでの時間τzが、増幅段のQスイッチのフォールタイムτfに比べて短くなった場合でも、発振段のQスイッチのゲートオンタイミングを増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングよりも所定の時間遅延するように制御することで、増幅段で発生する自然増幅光による利得低下の抑制を維持しつつ、増幅段のQスイッチでのパルスレーザ光の損失を防止できる。よって、効率よく高エネルギーなパルスレーザ光を得ることができる。
上記実施の形態では、レーザ媒質の両側に第1のQスイッチを配置する構成としたが、1個のQスイッチで十分にパルス発振をするための損失を確保することができるのであれば、レーザ媒質の片側のみに第1のQスイッチを配置する構成でもよい。
また、発振段と増幅段との間、および各増幅器の間全てに第2のQスイッチを配置する構成としたが、図1のように増幅器が3個と少ない場合や増幅器の利得が高くない場合は、発振段と増幅段との間もしくは増幅器の間の少なくとも1ヶ所に第2のQスイッチを配置すれば、自然増幅光の影響を抑制することができる。
例えば、第1のQスイッチは図1における13a、13bのいずれ1個を配置しておけばよく、第2のQスイッチは図1における13c、13d、13eの少なくともいずれか1個を配置しておけばよい。この場合、例えば第1のQスイッチを13a、第2のQスイッチを13dとしたときのレーザ装置の構成は図4となる。図4において、第1のQスイッチ13aと第2のQスイッチ13dの制御は、前述の制御と同様である。
また、上記実施の形態では、増幅段の増幅器の数を3つとしたが、増幅器の数は特に限定するものではなく、1つ以上あれば本実施の形態が適用できる。増幅器が4つ以上あれば、適宜増幅器の間へ第2のQスイッチを増設すればよい。もちろん、全ての増幅器の間に第2のQスイッチを挿入する必要は無く、第2のQスイッチの損失と増幅器の利得から適宜必要数の第2のQスイッチを挿入すればよい。
増幅器が1つの場合は、レーザ装置の構成は図5のようになる。この場合、第2のQスイッチ13bは、増幅器から発生した自然増幅光がレーザ発振器の利得を減少させるのを防止するとともに、レーザ発振器から発生する自然増幅光が増幅器の利得を減少させるのを防止する効果を有する。第1のQスイッチ13aと第2のQスイッチ13cとの制御は、前述の制御と同様である。
さらに、上記実施の形態では、高利得高エネルギーレーザ発振器を備えたことにより、τzがτfに比べて短くなった場合としたが、例えば、発振器が低利得でτzが比較的長くても、機械式Qスイッチのように構造上τfがτzよりも長くなってしまう場合も、この発明を適用することは有効である。この発明を適用した場合の、発振段の共振器損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化は図6に示したようになる。図6に示したように、パルスレーザ波形は、発振段のQスイッチがゲートオン完了する前に成長が完了しているが、増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを所定の時間、発振段のQスイッチよりも進めているので、増幅段のQスイッチがゲートオンを完了した後にレーザ波形は増幅段に入射することとなる。よって、増幅段のQスイッチでのパルスレーザ光の損失は防止できる。
すなわち、レーザ装置の条件設定や構造により、結果的に発振段のQスイッチがゲートオンを開始してからパルスレーザ光が発振器から出力され始めるまでの時間τzが、増幅段のQスイッチのフォールタイムτfに比べて短くなった場合に、この発明を適用することは非常に有効である。
実施の形態2.
実施の形態1においては、発振段のQスイッチのゲートオンタイミングよりも増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを早めるように制御する構成を説明したが、ここでは、ゲートオフのタイミングについて述べる。装置の構成としては図1と同様なので、適宜図1に記載の符号を用いて説明する。
増幅段のQスイッチ13c、13d、13eのゲートオンタイム以外の間では、隣接する増幅器もしくは発振器のレーザ媒質16に入射される自然増幅光17は抑制されるため、増幅段のQスイッチ13c、13d、13eのゲートオンまでレーザ利得は充分に成長する。ゲートオン以後は、自然増幅光17が隣接する増幅器もしくは発振器のレーザ媒質16に入射され、その分利得は減少を始める。しかし、レーザ光に対してそのエネルギーは低く、例えば増幅最終段出口で50W程度であり、利得の減少の度合いは時間的に充分遅い。このため、利得の減少が顕著になる前にゲートオフすることにより、自然増幅光17に対する利得の時間的な変化は、Qスイッチのゲートオン・オフ動作に対してほぼ不感なものにすることが可能となる。
よって、増幅段のQスイッチのゲートオフタイミングは、パルスレーザ光の生成が完了した直後とするのが望ましい。このようなタイミングでQスイッチを動作させた場合の、発振段のQスイッチ損失、レーザ利得、発振段から出力されるパルスレーザ波形、および増幅段のQスイッチ損失の時間変化を図7に示した。図7におけるT5、T6は図13と同じ時点を示しており、パルスレーザ光の成長が完了した時点をT7、増幅段のQスイッチが閉じQスイッチ損失が立ち上がり始めた時点をT8とする。
図7に示したように、増幅段のQスイッチ13c、13d、13eはパルスレーザ光18の成長が顕著になるT6の直前のT5にてゲートオンを完了する。そして、パルスレーザ光18の成長が完了したT7の直後であるT8よりゲートオフを開始する。実施の形態1でも述べたように、T5とT6の関係は、理想的には一致させることが望ましいが、実際には、フォールタイムτlやパルスレーザ光のパルス幅等のばらつきを考慮し、T5がT6よりやや早くなるよう設定した。T7とT8の関係も同様に、ばらつきを考慮しT8がT7よりやや遅くなるように、例えば図7に示したタイミングになるように、増幅段のQスイッチのゲートオンタイムを適切に設定すればよい。
具体的には、パルスレーザ光の幅T6〜T7をτwとすれば、増幅段のQスイッチのゲートオンを開始してからゲートオフを開始するまでの時間T2〜T8は、τf+α+τw+βとなる。ここでαは、実施の形態1で設定したものであり、βもτwやτfのばらつきの程度を考慮し適宜設定すればよく、もちろん0でもかまわない。
上述したように、増幅段のQスイッチのゲートオフをパルスレーザ光の成長が完了した直後とすることで、実施の形態1に記載のレーザ装置よりも更に自然増幅光による増幅段もしくは発振段の利得の減少が抑制することができ、更に効率よく高エネルギーなパルスレーザ光を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、Qスイッチ制御部より出力される制御信号のタイミングをτlずらすことにより、増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを、発振段のQスイッチのゲートオンタイミングよりもτl早める構成とした。本実施の形態におけるレーザ装置は、機械的に増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを、発振段のQスイッチのゲートオンタイミングよりもτl早めるように調整するものである。
本実施の形態におけるレーザ装置の全体の概略は図1と略同一なので、適宜図1の符号を用いて説明する。図8は、本実施の形態において用いるA/O素子からなるQスイッチの構成図であり、図1におけるQスイッチ13a〜13eに対応する。図8において、高調波変調信号発生器11より出力された高調波変調信号は振動子21に入力され、振動子21は高周波で振動する。振動子21に接続された石英ガラス20中には、振動子21の振動により超音波23が発生し、図8の矢印で示したようにレーザ光18に略直交する向きに伝送される。振動子21および石英ガラス20は、超音波23が伝送する向きと同じ向きに平行移動する機能を有した光学ステージ等の位置調整手段22に保持されている。これにより、振動子21および石英ガラス20の位置を、超音波23が伝送する方向、すなわちレーザ光18と直交する方向に自在に変化させることができる。
次に動作について説明する。本実施の形態においては、Qスイッチ制御部10から出力されるQスイッチ制御信号C1〜C5は全て同じタイミングで出力される。もしくは、一つの信号C1を各高調波変調信号発生器11a〜11eに入力してもよい。これにより、各高調波変調信号発生器11a〜11eは同じタイミングで高調波変調信号を発生する。
しかし、このままでは増幅段のQスイッチと発振段のQスイッチのゲートオンタイミングが同じになってしまうので、Qスイッチの位置調整手段22により増幅段のQスイッチの位置と発振段のQスイッチの位置をずらすことで、ゲートオンのタイミングをずらすのである。図9により、Qスイッチの位置をずらすことによりゲートオンのタイミングをずらす方法を説明する。
図9は、Qスイッチをレーザ光18の光軸に沿った方向から見た図である。図9(a)は発振段のQスイッチ13a、13bを示し、(b)は増幅段のQスイッチ13c,13d,13eを示している。振動子21により発生した超音波23は図9の矢印の向きに伝達する。このとき、超音波23は有限の速度を有しているので、超音波23が振動子21からレーザ光18に至るまでに時間が必要となる。図9(a)において、振動子21からレーザ光18までの距離をLoとし、石英ガラス20中の音速をVとすると、振動子21からレーザ光18に超音波23が到達するのに必要な時間τoは、τo=Lo/Vで表される。同様に、図9(b)において、振動子21からレーザ光18までの距離をLaとすると、振動子21からレーザ光18に超音波23が到達するのに必要な時間τaは、τa=La/Vで表される。
ここで、Qスイッチ制御部10よりQスイッチ制御信号が出力されると、各Qスイッチの振動子21は同時に振動を開始し、振動子21から同時に超音波23の伝送が開始される。よって、発振段のQスイッチのLoと、増幅段のQスイッチのLaとが図9のように異なれば、超音波23がレーザ光18に到達する時間が異なり、ゲートオンのタイミングがずれることとなる。この発明においては、増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを発振段のゲートオンタイミングよりもτlだけ早めればよいので、図9のようにLaをLoに比べ位置調整手段22により短くすればよい。具体的には、τo−τa=Lo/V−La/V=τlであり、実施の形態1よりτl=τf−τz+αであるので、Lo−La=(τf−τz+α)・V=(τf−τz)・V+γ(ここでγ=α・Vとした)となるようにLo、Laを設定すればよい。
このように、Lo,Laを設定したときの増幅段Qスイッチの損失と発振段の共振器損失の時間変化は、図10のようになる。ここで、Qスイッチ中のレーザ光18のビーム径をRとする。増幅段のQスイッチ損失は、Qスイッチ制御信号が出力されてからτa(=La/V)後に、Qスイッチがゲートオンし立下りが始まる。フォールタイムτfは、レーザ光18のビーム径を超音波23が横切る時間なのでR/Vで表される。よって、τa+τf(=R/V)後にQスイッチはゲートオフを完了し、Qスイッチ損失は立下りを完了する。
一方、発振段の共振器損失は、Qスイッチ制御信号が出力されてからτo(=Lo/V)後に、Qスイッチがゲートオンし立下りが始まる。フォールタイムτfは増幅段と同様にR/Vで表される。よって、τo+τf(=R/V)後にQスイッチはゲートオフを完了し、共振器損失は立下りを完了する。
ここで、LaとLoが適切に設定されていれば、τo−τa=τlとなり、実施の形態1と同様な効果を得ることができるのである。また、τlは数十nsのレベルで設定すればよいが、例えば50nsと設定した場合、石英ガラス内の音速Vは約6km/sなので、LoとLaとの差分は0.3mmと設定すればよい。この数値は通常の光学ステージで精度良く調整可能なレベルであり、特に高価な調整手段を用いる必要は無い。
また上記においては、発振段のQスイッチと増幅段のQスイッチともに調整手段を備えた構成としたが、上記LoとLaの差分が重要であるので、発振段のQスイッチか増幅段のQスイッチかのいずれか一方にのみ調整手段を設けても所望の位置ずれを実現することができ、調整手段の数を減らせることができる。さらには、加工条件が常に一定のためにLoとLaの差分が常に固定でよいのであれば、一切調整手段を設けずLoとLaとの差分が所望の値になるように、各Qスイッチをレーザ装置に固定してもよい。
よって、本実施の形態においては、安価に発振段のQスイッチのゲートオンタイミングよりも増幅段のQスイッチのゲートオンタイミングを所定の時間早めるように設定することができるのである。
実施の形態4.
図11は、この発明を実施するための実施の形態4におけるレーザ装置を示す構成図である。上述の実施の形態においてレーザ媒質は任意のものとしたが、本実施の形態は特にレーザ媒質としてロッド型の固体レーザ媒質(以下単にロッドとも呼ぶ)を用いたものである。図11に示したレーザ装置の基本的な構成は実施の形態1の図1と同等なので、同じ構成部分については同じ符号を用い詳細な説明を省略する。
図11において、16aは発振段のロッド型固体レーザ媒質、16b、16c、16dは増幅段のロッド型固体レーザ媒質であり、19a〜19dはそれぞれロッド型固体レーザ媒質16a〜16dを励起するための各励起光源であり、励起光30a〜30dによりレーザ媒質を励起する。固体レーザ媒質としてはNd:YAGが、励起光源としてはランプやレーザダイオードが代表として挙げられる。32は、ロッド端部が焼損するなどの不具合防止のためにレーザ光の不要な部分を遮光する制限アパーチャである。実施の形態1の構成と最も異なっているのは、増幅段のQスイッチが1つしか備わっていない点である。増幅段のQスイッチは、増幅段の最終の増幅器とその一段上段側の増幅器との間のQスイッチ13eのみとし、図1におけるQスイッチ13c、13dを削除した構成となっている。
ロッド型固体レーザ媒質においては、遷移に非放射遷移を含むため発熱は原理的に切り離せない。このため、ロッド側面に冷水を流すなどして側面冷却を行ない、発熱を除去するのが一般的である。この場合、ロッド中に発生した熱エネルギーは、ロッドの側面に設けられた冷却系に向かって流れるため、ロッド中心から冷却系に向かって放射状に流れる熱流束が発生する。このため、ロッド内に温度分布が生じ屈折率の勾配が発生する。通常は、この屈折率の勾配を対称にするために、励起光源19a〜19dをロッドの中心軸に対して対称配置する。これにより、ロッド中においてはロッドの中心軸に対して同心円状の温度分布が生じ、この効果より屈折率の勾配も同心円状となり、ロッドはレーザ光に対して曲率が正の厚肉レンズとして動作する。図11においては、ロッドの一方からのみ励起光を照射している構成となっているが、実際はロッドの周囲から対称に励起光を照射しているものとする。
従って、レーザ光18のビームプロファイルは図12(a)に示したようになり、ロッド中ではビーム径が拡がりロッド外ではビーム径が絞られるようになる。レーザ光18は発振段から出射されたものであり集光特性が高く、図12(a)に示したように各増幅器内のビーム径はそれぞれ略等しく、また増幅器の間でのビーム径もそれぞれ略等しい状態となる。
一方、自然増幅光17のビームプロファイルは図12(b)に示したようになる。自然増幅光17は共振によって発生したものではないので集光特性が非常に悪く、例えばレーザ光18のM2は12(mm・mrad)程度であるが、自然増幅光は200(mm・mrad)以上(測定限界以上)である。ここでM2は集光特性を表す指標であって、SPIE Vol.1414”Laser Beam Diagnostics”(1991)に詳しく開示されている。
よって、増幅段の上段のほうでは自然増幅光17はアパーチャ32bにより遮蔽される割合が多く、増幅器内に入射するものは少ない。しかし、増幅段の下段になってくると、各増幅器のロッドのレンズ効果により自然増幅光17は集光特性が高められ、例えば増幅段の最終段ではM2は50(mm・mrad)程度まで良化する。そのため、最終の増幅段ではアパーチャで遮蔽される自然増幅光17が減少し、増幅器内に入射する自然増幅光17が増加する。
よって、自然増幅光17による利得の減少は、増幅段の最終の増幅器にて顕著であるので、最終の増幅段への自然増幅光17の入射のみを抑制しても、自然増幅光17の抑制効果を充分に発揮できる。従って、図11に示すように増幅段の最終の増幅器とその一段上段側の増幅器の間のみにQスイッチ13eを設けてもよい。
実施の形態1において、増幅器が3個と少ない場合や増幅器の利得が高くない場合は、増幅段に少なくとも1つの第2のQスイッチを配置すればよいとしたが、増幅器が多い場合や増幅器の利得が高い場合でも、レーザ媒質がロッドであれば、本実施の形態のように増幅段に第2のQスイッチを1つ配置しても有効である。
上述の構成により、実施の形態1と同様にレーザ光18の出力低下が改善されることが確認されており、また増幅器間に配置するQスイッチ数を減らすことが可能となり、レーザ装置におけるコストダウンが可能となる。
この発明に係るレーザ装置は、特に高利得高エネルギーなレーザ発振器を備えたMOPA構成のレーザ装置に用いることにより、効果が顕著となる。

Claims (13)

  1. 共振器内に第1のQスイッチを備え、このQスイッチをゲートオン・オフすることによりパルスレーザ光を出力するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力されたパルスレーザ光を増幅するために、このパルスレーザ光の光軸に沿って配置された単数もしくは複数の増幅器と、
    前記発振器と前記増幅器との間もしくは前記増幅器の間の少なくとも1ヶ所に配置された第2のQスイッチと、
    前記第1のQスイッチがゲートオンを開始するよりも所定時間早く前記第2のQスイッチがゲートオンを開始するように前記第1および第2のQスイッチのゲートオンタイミングを調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ装置。
  2. 共振器内に第1のQスイッチを備え、このQスイッチをゲートオン・オフすることによりパルスレーザ光を出力するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力されたパルスレーザ光を増幅するために、このパルスレーザ光の光軸に沿って配置された単数もしくは複数の増幅器と、
    前記発振器と前記増幅器との間もしくは前記増幅器の間の少なくとも1ヶ所に配置された第2のQスイッチと、
    前記第1のQスイッチがゲートオンを開始してから前記レーザ発振器からパルスレーザ光が出力され始めるまでの時間をよりも、前記第2のQスイッチのフォールタイムが短い場合、前記第1のQスイッチがゲートオンを開始するよりも所定の時間早く前記第2のQスイッチがゲートオンを開始するように前記第1および第2のQスイッチのゲートオンタイミングを調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザ装置。
  3. 第2のQスイッチのフォールタイムをτfとし、第1のQスイッチがゲートオン開始してから前記レーザ発振器からパルスレーザ光が出力され始めるまでの時間をτzとしたときに、
    前記所定の時間をτf−τz以上に設定したことを特徴とする請求項1または2いずれかに記載のレーザ装置。
  4. 前記第1および第2のQスイッチは、A/O素子から成るものであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のレーザ装置。
  5. 前記調整手段は、
    前記第1のQスイッチのゲートオンを指示する制御信号よりも所定の時間早く第2のQスイッチのゲートオンを指示する制御信号を出力するQスイッチ制御部であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のレーザ装置。
  6. 前記調整手段は、
    前記第1のQスイッチにおけるA/O素子の振動子とA/O素子内を透過するパルスレーザ光の光軸との距離を、第2のQスイッチにおけるA/O素子の振動子とA/O素子内を透過するパルスレーザ光の光軸との距離よりも所定の距離長くなるように各Qスイッチを配置するものであることを特徴とする請求項4に記載のレーザ装置。
  7. 第2のQスイッチのフォールタイムをτfとし、第1のQスイッチがゲートオン開始してから前記レーザ発振器からパルスレーザ光が出力され始めるまでの時間をτzとし、A/O素子内の音速をVとしたときに、
    前記所定の距離を(τf−τz)・V以上に設定したことを特徴とする請求項6に記載のレーザ装置。
  8. 前記調整手段は、
    A/O素子中の音波の伝送方向と略同一方向にA/O素子を平行移動する位置調整手段により各Qスイッチの配置を調整するものであることを特徴とする請求項6または7いずれかに記載のレーザ装置。
  9. 前記レーザ発振器は共振器1往復当たりの利得が2.8以上であり、A/O素子1個当りの回折効率が30%以上であることを特徴とする請求項4に記載のレーザ装置。
  10. 前記第2のQスイッチは、前記レーザ発振器からのパルスレーザ光の出力が完了した直後にゲートオフを開始するものであることを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載のレーザ装置。
  11. 前記レーザ発振器はロッド型固体レーザ媒質を励起することにより発振するものであり、
    前記増幅器を2つ以上備え、
    前記第2のQスイッチは最終段の増幅器とその一つ手前の増幅器との間にのみ配置されたことを特徴とする請求項1〜11いずれかに記載のレーザ装置。
  12. レーザ発振器と単数もしくは複数の増幅器を備えたレーザ装置において、
    レーザ発振器の共振器内に設けられた第1のQスイッチをゲートオンしパルスレーザ光を出力する工程と、
    前記発振器と前記増幅器との間もしくは前記増幅器の間の少なくとも1ヶ所に配置された第2のQスイッチのフォールタイムが、前記第1のQスイッチがゲートオンを開始してから前記レーザ発振器からパルスレーザ光が出力され始めるまでの時間をよりも短い場合、前記第2のQスイッチを前記第1のQスイッチがゲートオンするよりも所定の時間早くゲートオンする工程と、
    を備えたことを特徴とするレーザ装置の制御方法。
  13. 第2のQスイッチのフォールタイムをτfとし、第1のQスイッチがゲートオン開始してから前記レーザ発振器からパルスレーザ光が出力され始めるまでの時間をτzとしたときに、
    前記所定の時間をτf−τz以上に設定したことを特徴とする請求項12に記載のレーザ装置の制御方法。
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