JP6998127B2 - 固体レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体レーザ装置に関する。
共振器の共振光路上に配置された固体レーザ媒質を励起光源からの励起光により励起し、レーザ光を出射する固体レーザ装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1,2に記載された固体レーザ装置は、電気光学効果を利用して共振器での光損失を変調する電気光学素子を、Qスイッチとして共振器の共振光路上に備えている。このような固体レーザ装置では、Qスイッチによって共振器での光損失を変調することにより、共振器からパルス状のレーザ光を出力させることができる。
米国特許第4959838号公報 米国特許第5204867号公報
上述したような固体レーザ装置では、Qスイッチによる光損失の変調パターンを変化させることで、レーザ光の波形制御を行うことが考えられる。このような場合にも、レーザ光を長期間にわたって安定的に出力することが望まれる。
そこで、本発明は、波形制御されたレーザ光を安定的に出力可能な固体レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の固体レーザ装置は、共振器の共振光路上に配置された固体レーザ媒質を励起光源からの励起光により励起し、レーザ光を出射する固体レーザ装置であって、共振器の共振光路上に配置され、音響光学効果を利用して共振器での光損失を変調する音響光学素子と、音響光学素子により光損失が変調されることによって共振器から出力されたレーザ光の強度を検出する強度検出部と、音響光学素子による光損失の変調が開始された時点からレーザ光のパルスが立ち上がるまでの時間に対応する立上時間を検出する時間検出部と、パルスの波形が目標波形となるように音響光学素子に光損失を変調させる制御部と、を備え、制御部は、時間検出部により検出される立上時間が目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、強度検出部により検出されるレーザ光の検出強度が目標波形に応じた目標値に近づくように、励起光源に印加する駆動電流を制御する。
本発明者らは、音響光学素子により光損失を変調することによって共振器からレーザ光を出力させる場合、励起光源に印加する駆動電流が大きくなるほど、レーザ光の立上時間が短くなる傾向がある、との知見を見出した。そして、目標波形に適合したレーザ光を安定的に出力させるためには、立上時間が所定の閾値以下であるときにレーザ光の強度が目標値になるように当該駆動電流を制御すべきである、との知見を見出した。これらの知見に基づき、この固体レーザ装置では、時間検出部により検出されるレーザ光の立上時間が目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、強度検出部により検出されるレーザ光の検出強度が目標波形に応じた目標値に近づくように、励起光源に印加する駆動電流が制御される。これにより、波形制御されたレーザ光を安定的に出力することが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、制御部は、立上時間が閾値以下となるように駆動電流を変化させた後に、検出強度が目標値に近づくように駆動電流を変化させてもよい。これにより、検出強度を速やかに目標値に近づけることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、制御部は、立上時間が閾値よりも大きい場合、立上時間が閾値以下となるまで駆動電流を増加させてもよい。これにより、立上時間が閾値よりも大きい場合に、立上時間を確実に閾値以下まで減少させることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、駆動電流と検出強度との関係において、検出強度が目標値となる駆動電流の値が複数存在する場合に、立上時間が閾値に等しいときの駆動電流の値が、複数の値のうちの二番目に大きい値以上、最大値以下となるように、閾値が設定されていてもよい。これにより、検出強度を確実に目標値に近づけることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、駆動電流が、検出強度が目標値となる複数の駆動電流の値のうちの最大値に等しいときの駆動電流に対する検出強度の傾きは、正となっており、制御部は、立上時間が閾値以下である場合において、検出強度が目標値よりも大きいときには、駆動電流を所定値だけ減少させる一方、検出強度が目標値以下であるときには、駆動電流を所定値だけ増加させてもよい。これにより、検出強度を一層確実に目標値に近づけることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、制御部は、立上時間が閾値よりも大きい場合、目標波形に応じたジャンプ電流幅だけ駆動電流を増加させてもよい。これにより、立上時間が閾値よりも大きい場合に、立上時間を速やかに閾値以下まで減少させることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、駆動電流と検出強度との関係において、検出強度が目標値となる駆動電流の値が複数存在する場合に、立上時間が閾値に等しいときの駆動電流の値が、複数の値のうちの最大値以下となるように、閾値が設定されており、ジャンプ電流幅は、最大値と、立上時間が閾値に等しいときの駆動電流の値との差分よりも大きくてもよい。これにより、立上時間が閾値に等しいときの値からジャンプ電流幅だけ駆動電流を増加させることで、検出強度を目標値よりも大きくすることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、駆動電流と検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係において、立上時間が閾値以下となり、且つ、検出強度が目標波形に応じた設定値以下となる駆動電流の範囲内において、立上時間が最小となるときの駆動電流の値に対応する検出強度の値に、目標値が設定されており、制御部は、立上時間が閾値以下であり、且つ、検出強度が設定値以下である場合において、駆動電流に対する立上時間の傾きが正であるときには、駆動電流を所定値だけ減少させる一方、駆動電流に対する立上時間の傾きが負であるときには、駆動電流を所定値だけ増加させてもよい。これにより、検出強度を確実に目標値に近づけることが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、目標波形は、予め設定された複数種の目標波形の中から選択されてもよい。これにより、複数種から選択された目標波形に波形制御されたレーザ光を安定的に出力することが可能となる。
本発明の固体レーザ装置では、目標波形は、所定の周期内において、音響光学素子による光損失をステップ状に減少させた後に増加させることによって共振器から出力されるレーザ光の波形であってもよい。これにより、略台形状のパルス形状を目標波形としたレーザ光を安定的に出力することが可能となる。
本発明の固体レーザ装置は、共振器の共振光路上に配置された固体レーザ媒質を励起光源からの励起光により励起し、レーザ光を出射する固体レーザ装置であって、共振器の共振光路上に配置され、音響光学効果を利用して共振器での光損失を変調する音響光学素子と、音響光学素子により光損失が変調されることによって共振器から出力されたレーザ光の強度を検出する強度検出部と、音響光学素子による光損失の変調が開始された時点からレーザ光のパルスが立ち上がるまでの時間に対応する立上時間を検出する時間検出部と、パルスの波形が目標波形となるように音響光学素子に光損失を変調させる制御部と、を備え、励起光源に印加する駆動電流と、強度検出部により検出されるレーザ光の検出強度との関係において、検出強度が、駆動電流の増加に応じて検出強度が単調に増加する単調増加領域と、単調増加領域に連なり、駆動電流の増加に応じて検出強度が減少した後に増加するディップ領域と、を含む場合、制御部は、立上時間が目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、検出強度が目標波形に応じた目標値に近づくように駆動電流を制御することにより、検出強度をディップ領域における目標値に近づける。
この固体レーザ装置においても、上述の知見に基づき、時間検出部により検出されるレーザ光の立上時間が目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、強度検出部により検出されるレーザ光の検出強度が目標波形に応じた目標値に近づくように、駆動電流が制御される。よって、波形制御されたレーザ光を安定的に出力することが可能となる。
本発明によれば、波形制御されたレーザ光を安定的に出力可能となる。
第1実施形態に係る固体レーザ装置の構成を模式的に示す図である。 ガウシアン状のレーザ光を出力させる場合の励起光の強度、共振器での光損失、及びレーザ光の強度の時間変化を示すタイムチャートである。 略台形状のレーザ光を出力させる場合の励起光の強度、共振器での光損失、及びレーザ光の強度の時間変化を示すタイムチャートである。 図1の固体レーザ装置における制御に係る構成を示す図である。 レーザ光の立上時間の検出に係るタイムチャートである。 ガウシアン状のレーザ光を出力させる場合についての励起光源の駆動電流とレーザ光の検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係の例を示すグラフである。 略台形状のレーザ光を出力させる場合についての励起光源の駆動電流とレーザ光の検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係の例を示すグラフである。 図1の固体レーザ装置において実行される処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る固体レーザ装置において実行される処理を示すフローチャートである。 図9の微調整処理において実行される処理を示すフローチャートである。 ガウシアン状のレーザ光を出力させる場合についての励起光源の駆動電流とレーザ光の検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係の例を示すグラフである。 略台形状のレーザ光を出力させる場合についての励起光源の駆動電流とレーザ光の検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係の例を示すグラフである。 略台形状のレーザ光を出力させる場合についての励起光源の駆動電流とレーザ光の検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係の別の例を示すグラフである。 略台形状のレーザ光を出力させる場合についての励起光源の駆動電流とレーザ光の検出強度及び立上時間のそれぞれとの関係の更に別の例を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1に示されるように、固体レーザ装置1は、レーザコントローラ10と、レーザ発振器20と、を備えている。レーザコントローラ10は、励起光源11と、制御部12と、電源13と、RF(Radio Frequency)ドライバ14と、を有している。レーザ発振器20は、励起光学系21と、共振器22と、固体レーザ媒質23と、音響光学素子24と、強度検出用フォトダイオード(以下、PDという)25と、立上時間検出用PD26と、ビームサンプラー27と、ビームサンプラー28と、筐体29と、を有している。固体レーザ装置1では、固体レーザ媒質23が励起光源11からの励起光によって励起され、共振器22からパルス状のレーザ光が出射される。固体レーザ装置1は、例えば、ウェハのダイシングなどのレーザ加工に用いられる。まず、固体レーザ装置1の各構成について説明する。
レーザコントローラ10は、レーザ発振器20の動作を制御する。励起光源11は、例えば半導体レーザであり、固体レーザ媒質23を励起するための波長を含む励起光を出力する。励起光源11は、電源13から供給される駆動電流によって駆動され、駆動電流に応じた強度の励起光を出力する。
制御部12は、例えばコンピュータである。制御部12は、例えば、プロセッサであるMPU(Micro Processing Unit)、記録媒体であるRAM(RandomAccess Memory)又はROM(Read Only Memory)などを含んで構成されている。制御部12は、MPU及びRAM等のハードウェア上にプログラム等を読み込ませることにより動作する。制御部12は、種々の演算を行うと共に、固体レーザ装置1の各部の動作を制御する。制御部12は、電源13を制御することにより、励起光源11に印加する駆動電流を制御する。制御部12は、RFドライバ14を制御することにより、音響光学素子24の動作を制御する。電源13は、制御部12により制御され、制御部12からの制御入力に応じた電流を励起光源11に印加する。RFドライバ14は、制御部12からの制御入力に応じた高周波信号を出力する。
レーザ発振器20は、励起光学系21、共振器22、固体レーザ媒質23、音響光学素子24、強度検出用PD25、立上時間検出用PD26及びビームサンプラー27,28が筐体29内に収容されて構成されており、筐体29に設けられた出射窓29aからレーザ光を出射する。励起光学系21には、励起光源11から光ファイバ31を介して伝送された励起光が供給される。励起光学系21は、光軸X(光ファイバ31の出射軸)上に並んで配置された複数の集光レンズ21aにより構成され、励起光を固体レーザ媒質23内に集光する。
共振器22は、光軸X上において励起光学系21側に配置されたダイクロイックミラー22aと、光軸X上において励起光学系21の反対側に配置されたアウトプットカプラ22bと、を有して構成されている。ダイクロイックミラー22aは、励起光の波長の光を透過する透過面を励起光学系21側に有し、共振器22内で共振する光を反射する反射面を励起光学系21とは反対側に有している。アウトプットカプラ22bは、ダイクロイックミラー22aと対向する。アウトプットカプラ22bは、共振器22内で共振する光の一部を透過させ且つ残部を反射する部分反射面を、ダイクロイックミラー22a側に有している。ダイクロイックミラー22aとアウトプットカプラ22bとの間には、共振光路RPが形成されている。
固体レーザ媒質23は、例えばNd:YVO結晶であり、励起光によって励起されて光を放出する。固体レーザ媒質23は、共振器22の共振光路RP上に配置されており、固体レーザ媒質23から放出された光は、ダイクロイックミラー22aとアウトプットカプラ22bとの間で共振させられる。音響光学素子24は、共振光路RP上において固体レーザ媒質23に対してアウトプットカプラ22b側に配置されている。音響光学素子24は、音響光学効果を利用して共振器22での光損失を変調するQスイッチである。
音響光学素子24は、共振光路RP上に配置された回折部24aと、回折部24aの一側面に接続されたトランスデューサ24bと、を有している。回折部24aは、例えば水晶により構成されている。トランスデューサ24bは、ケーブル32を介してRFドライバ14から受け付けた高周波信号(RFパワー)を周期的変動に変換し、回折部24aの内部に粗密波(超音波)を発生させる。この粗密波により、回折部24aに周期的な屈折率の変調が生じ、共振光路RP上を進行する光の一部が回折される。音響光学素子24では、この回折により共振光路RP上を進行する光に光損失を与えることできる。
トランスデューサ24bと共振光路RPとの間の距離は、例えば0.5mm以上となっている。回折部24aが水晶により構成されている場合、回折部24a中における粗密波の伝搬速度は、5960m/sであり、0.5mmの距離を粗密波が進行するのに要する時間は、84nsである。このため、音響光学素子24が高周波信号を受け付けてから音響光学素子24による光損失が生じるまでの間には、数10ns~数100ns程度の遅れ時間が存在する。
固体レーザ装置1では、音響光学素子24によって共振器22での光損失を変調することにより、共振器22からパルス状のレーザ光を出力させることができる。例えば、図2に示されるように、励起光源11を連続(CW)駆動させると共に、音響光学素子24により一定の光損失を与えた状態から、開始時刻tにおいて、励起光源11に励起光の出力を停止させると共に、共振器22での光損失をステップ状にゼロ近傍(基準光損失LCAV)まで減少させる制御を行う。これにより、ガウシアン状(略矩形状)の、すなわちピーク値よりも半値幅が小さなパルス形状を有するレーザ光LGが共振器22から出力される。ここで、基準光損失LCAVは、音響光学素子24以外の要因により共振器22に生じる光損失である。また、当該制御は、所定の周期T(T=1/繰り返し周波数)で繰り返し実行される。
また、図3に示されるように、上記制御において、音響光学素子24による光損失をステップ状に減少させた後に増加させ、音響光学素子24により所定の光損失SSを与えながら出力させると、略台形状の、すなわちピーク値よりも半値幅が大きなパルス形状を有するレーザ光LTが共振器22から出力される。出力を停止させる前の励起光源11の強度が同一である場合、レーザ光LTのピーク値は、レーザ光LGのピーク値よりも小さくなる。これは、レーザ光LTは、光損失SSを与えられながら出力されるためである。また、固体レーザ装置1では、光損失をステップ状に減少させた後に音響光学素子24により与える光損失SSのパターンを変化させることで、種々のパルス形状のレーザ光を出力させることができる。
図1に戻り、強度検出用PD25は、共振器22から出力されたレーザ光の強度を検出(モニタ)するために設けられている。強度検出用PD25には、共振器22から出力されたレーザ光の一部が光軸X上のビームサンプラー27によって反射されて導かれる。強度検出用PD25は、入射したレーザ光の強度に応じた出力信号を、ケーブル33を介して制御部12に出力する。制御部12は、受け付けた出力信号に基づいてレーザ光の強度を算出する。すなわち、強度検出用PD25と制御部12とにより、レーザ光の検出強度を検出する強度検出部が構成されている。ここで、レーザ光の検出強度とは、例えばレーザ光の時間平均強度であるが、パルスエネルギーであってもよい。
立上時間検出用PD26は、共振器22から出力されたレーザ光の立上時間を検出するために設けられている。立上時間検出用PD26には、共振器22から出力されたレーザ光の一部がビームサンプラー28によって反射されて導かれる。ビームサンプラー28は、光軸X上においてビームサンプラー27に対して出射窓29a側に設けられている。ビームサンプラー28を透過したレーザ光は、出射窓29aから外部に出射される。立上時間検出用PD26は、入射したレーザ光の強度に応じた出力信号を、ケーブル34を介して制御部12に出力する。制御部12は、受け付けた出力信号に基づいてレーザ光の立上時間を算出する。すなわち、立上時間検出用PD26と制御部12とにより、レーザ光の立上時間を検出する立上時間検出部が構成されている。
レーザ光の立上時間は、音響光学素子24による光損失の変調が開始された時点からレーザ光のパルスが立ち上がるまでの時間TA(図2,図3)に対応する。例えば、本実施形態では、音響光学素子24による光損失の変調が開始された時点(立上時間の始点)は、制御部12がRFドライバ14に高周波信号を変調させるための信号を出力した時刻とされている。
なお、レーザ光の立上時間は、音響光学素子24が高周波信号を受け付けてから音響光学素子24による光損失が生じるまでの間に存在する上記遅れ時間を、含んでいてもよいし、含んでいなくともよい。また、「レーザ光のパルスが立ち上がる」とは、レーザ光の強度が所定の強度に達したことを意味するが、レーザ光の強度が所定の傾きに達したことをもってパルスが立ち上がったとしてもよい。レーザ光の立上時間は、上記時間TAに対応していればよく、音響光学素子24による光損失の変調が開始された時点よりも所定時間だけ前の時点又は後の時点から、レーザ光のパルスが立ち上がるまでの時間であってもよい。
続いて、図4及び図5を参照しつつ、固体レーザ装置1の制御に係る構成及び制御の内容を更に説明する。図4に示されるように、レーザコントローラ2の制御部12は、MPU41に加えて、FPGA(Field-Programmable Gate Array)42と、コンバータ43と、コンパレータ44と、コンバータ45~47と、を含んで構成されている。また、レーザ発振器20は、ローパスフィルタ51と、アンプ52,53と、を更に有している。
本実施形態の固体レーザ装置1では、上述したガウシアン状のレーザ光LGと略台形状のレーザ光LTとが目標波形として予め設定されており、目標波形を選択するための選択入力が例えば所定の通信部(入力部)を介してユーザから入力される。制御部12は、当該選択入力を受け付け、パルス波形が選択入力に応じた目標波形となるように音響光学素子24に光損失を変調させる。さらに、制御部12は、強度検出用PD25からの出力信号に基づいてレーザ光の検出強度を算出すると共に、立上時間検出用PD26からの出力信号に基づいてレーザ光の立上時間を算出し、検出強度と立上時間とに基づいて励起光源11に印加する駆動電流を制御する。以下ではまず、検出強度及び立上時間の検出に係る信号の流れを説明する。
強度検出用PD25からの出力信号は、ローパスフィルタ51及びアンプ52を介してコンバータ43に入力される。FPGA42は、コンバータ43によってA/D変換された当該出力信号を受け付け、FPGA42内の回路領域61において信号フォーマットを変換し、出力値データとしてMPU41に出力する。出力値データは、例えば、レーザ光の出力強度に対応付けられたバイナリデータなどである。
立上時間検出用PD26からの出力信号は、アンプ53を介してコンパレータ44の一方の端子に入力される。コンパレータ44の他方の端子には、比較閾値に対応した比較閾値信号が入力され、コンパレータ44の出力は、当該出力信号と比較閾値との大小関係に従って切り替わる。コンパレータ44の出力は、FPGA42内のカウンタ回路62に入力される。
比較閾値信号は、次のように生成される。すなわち、MPU41は、目標波形に応じた比較閾値に関する指示データをFPGA42に出力する。FPGA42は、FPGA42内の回路領域63でその指示データの信号フォーマットを変換し、コンバータ45へ出力する。FPGA42から出力された比較閾値信号は、コンバータ45によってD/A変換されてコンパレータ44の他方の端子に入力される。
ここで、図5を参照しつつ、レーザ光の立上時間を検出するための処理の一例を説明する。図5では、目標波形が略台形状のレーザ光LTである場合が示されている。音響光学素子24よる光損失の変調を開始させるためのスタート信号STをトリガとして、RFドライバ14から音響光学素子24に入力される高周波信号の変調が開始される。高周波信号の変調が開始されてから遅れ時間TDが経過した後に、音響光学素子24よる光損失の変調が開始される。
光損失の変調が開始されると、略台形状のレーザ光LTが出力され、立上時間検出用PD26の出力波形が例えばレーザ光LTと相似の波形となる。これにより、コンパレータ44の出力が切り替わり、ストップ信号SPがカウンタ回路62に入力される。図5の例では、ストップ信号SPは、コンパレータ44出力の立ち上がりエッジに相当する。MPU41は、スタート信号STとストップ信号SPとの間にカウントされたクロックパルスの数に基づいて立上時間を算出する。このクロックパルスの生成は、制御部12内のクロックCLKにより行われ、クロックパルスのカウントは、上述したカウンタ回路62により行われる。なお、変調開始後の立上時間検出用PD26の出力波形は、必ずしもレーザ光LTと相似の波形でなくてもよく、例えば飽和した波形であってもよい。要は、レーザ光LTが立ち上がったか否かを検出できればよい。
図4に示されるように、MPU41は、目標波形に応じた繰り返し周波数に関する指示をFPGA42内の繰り返し周波数生成回路64に入力することにより、繰り返し周波数生成回路64からFPGA42内の変調波形生成回路65にスタート信号STを出力させる。変調波形生成回路65は、目標波形に応じた変調波形に関する指示をMPU41から受け付け、RFドライバ14に入力するための変調波形信号を生成する。変調波形信号は、コンバータ46によってD/A変換されてRFドライバ14に入力される。
また、上述したように、MPU41は、レーザ光の検出強度と立上時間とに基づいて励起光源11に印加する駆動電流を制御する。MPU41から駆動電流に関する指示データを受け付けると、FPGA42は、FPGA42内の回路領域66で指示データの信号フォーマットを変換し、コンバータ47へ出力する。FPGA42から出力された駆動電流信号は、コンバータ47によってD/A変換されて電源13に入力される。
図6及び図7は、ガウシアン状のレーザ光LGを出力させる場合及び略台形状のレーザ光LTを出力させる場合のそれぞれについて、励起光源11の駆動電流D(A)とレーザ光の検出強度P(W)及び立上時間TR(ns)のそれぞれとの関係の例を示すグラフである。図6では、強度が9.5Wのときに半値幅が69nsとなるガウシアン状のレーザ光LGが出力されるように、音響光学素子24による光損失を変調させた場合の例が示されている。図7では、強度が6.0Wのときに半値幅が315nsとなる略台形状のレーザ光LTが出力されるように、音響光学素子24による光損失を変調させた場合の例が示されている。両方の例において、レーザ光の発振波長は1342nmであり、励起光の波長は808nmであり、繰り返し周波数は60kHzであり、ビーム品質Mは1.1以下である。
図6及び図7からは、いずれの場合においても、駆動電流Dが大きくなるほど、すなわち固体レーザ媒質23に蓄積されたエネルギーが大きくなるほど、レーザ光の立上時間TRが短くなる傾向があることが読み取れる。図2には、ガウシアン状のレーザ光LGが出力されるように音響光学素子24による光損失を変調させる場合において、固体レーザ媒質23の蓄積エネルギーが小さいときのレーザ光LS1,LS2が示されている。また、図3には、略台形状のレーザ光LTが出力されるように音響光学素子24による光損失を変調させる場合において、固体レーザ媒質23の蓄積エネルギーが小さいときのレーザ光LS3,LS4が示されている。固体レーザ媒質23の蓄積エネルギー(励起光源11の駆動電流D)は、レーザ光LG,LS1,LS2の順に大きく、レーザ光LT,LS3,LS4の順に大きい。
上述したように、ガウシアン状のレーザ光LGを出力させる場合には、光損失をステップ状に減少させた後に音響光学素子24により光損失を与えないのに対し、略台形状のレーザ光LTを出力させる場合には、光損失をステップ状に減少させた後に音響光学素子24により光損失SSを与えながら出力させる。ここで、図3に示されるように、固体レーザ媒質23の蓄積エネルギーが小さい場合のレーザ光LS3,LS4を出力させる場合と比べて、レーザ光LTを出力させる場合には、共振器22から与えられる光損失が大きくなる。そのため、レーザ光LTを出力させる場合には、レーザ光LS3,LS4を出力させる場合と比べて、固体レーザ媒質23からの蓄積エネルギーの取出効率が低下する。その結果、図6の場合には、検出強度Pが、駆動電流Dの増加に応じて検出強度Pが単調に増加する単調増加領域R1のみを含むのに対し、図7の場合には、検出強度Pが、単調増加領域R1と、単調増加領域R1に連なり、駆動電流Dの増加に応じて検出強度Pが減少した後に増加するディップ領域R2と、を含んでいる。
そのため、図6の場合には、検出強度Pが目標値PT=9.5Wとなる駆動電流Dの値が、値Daの1つしか存在しないのに対し、図7の場合には、検出強度Pが目標値PT=6.0Wとなる駆動電流Dの値が、値Db1,Db2,Db3の3つ存在する。3つの値のうちの最小値Db1は、単調増加領域R1に位置し、二番目に大きい値Db2と最大値Db3は、ディップ領域R2に位置している。目標波形である略台形状のレーザ光LTを出力させるための駆動電流Dの値は、最大値Db3である。
ところで、固体レーザ装置1では、レーザ加工に用いられるため、例えば1万時間以上の長期間にわたってレーザ光の出力強度の変動が数%以下のレベルに抑えられる程度に、安定的に動作することが求められる。しかし、励起光源11の出力強度は経年劣化により徐々に低下するため、特に対策を講じない場合、当該低下に伴ってレーザ光の出力強度も徐々に低下するおそれがある。そこで、レーザ光の検出強度Pを一定に保つために、検出強度Pに応じて駆動電流Dを変化させる一般的なフィードバック制御を行うことが考えられる。
しかしながら、図7の場合には、ディップ領域R2が存在するために、駆動電流Dと検出強度Pとが必ずしも一対一に対応していない。そのため、上述したような一般的なフィードバック制御を適用した場合、長期にわたる稼働により駆動電流Dの値が値Db3から値Db1又は値Db2に変化してしまい、レーザ光が意図した波形とならない可能性がある。このような事態は、特に、オンオフを行いつつ長期間にわたって固体レーザ装置1を動作させる場合に生じ易い。これは、経年劣化により励起光源11の出力強度が低下するにつれて、図7に示される駆動電流Dと検出強度P及び立上時間TRのそれぞれとの関係が、図中右側へとシフトするように変化するためである。
これに対し、固体レーザ装置1では、立上時間TRが目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、検出強度Pが目標波形に応じた目標値に近づくように駆動電流Dを制御することにより、図7の場合でも、検出強度Pをディップ領域R2における目標値PTに近づけることができる。これにより、長期にわたって稼働させた場合でも、駆動電流Dを目標値PTに対応する値Db3に保つことが可能となる。これは、目標波形に適合したレーザ光を安定的に出力させるためには、立上時間TRが所定の閾値以下であるときにレーザ光の強度が目標値になるように駆動電流Dを制御すべきである、との本発明者らが見出した知見に基づくものである。以下、固体レーザ装置1において実行される制御の具体例を説明する。
図8は、固体レーザ装置1において実行される処理を示すフローチャートである。図8に示される処理は、制御部12によって実行される。目標波形は、上述した強度が9.5Wのときに半値幅が69nsとなるガウシアン状のレーザ光LGと、強度が6.0Wのときに半値幅が315nsとなる略台形状のレーザ光LTである。検出強度Pの目標値PTは、ガウシアン状のレーザ光LGについて9.5Wに、略台形状のレーザ光LTについて6.0Wに設定されている。
制御部12は、固体レーザ装置1がオン状態となるイベントが発生すると、図8に示される処理を開始する。そのようなイベントの例としては、例えば固体レーザ装置1の駆動状態を切り替えるためのオンオフスイッチがオフからオンに切り替えられた場合が挙げられる。処理開始時には、駆動電流Dは例えば値0となっている。
処理開始後、制御部12は、駆動電流Dを値0から予め設定された所定値まで連続的に増加(上昇)させる(ステップS1)。この所定値は、目標波形ごとに、例えば後述する駆動電流の値Dc(図6,図7)よりも小さい値に設定されている。
続いて、制御部12は、レーザ光の立上時間TR及び検出強度Pを検出する(ステップS2)。続いて、制御部12は、立上時間TRが目標波形に応じた閾値C以下であるか否かを判定する(ステップS3)。制御部12は、判定の結果、立上時間TRが閾値Cよりも大きい場合(ステップS3でNO)には、ステップS4に進み、立上時間TRが閾値C以下である場合(ステップS3でYES)には、ステップS5に進む。
閾値Cは、目標波形ごとに、次のように設定されている。図6に示されるように、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値Daが1つ存在する場合(すなわち、目標波形がガウシアン状のレーザ光LGである場合)、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値Dcが、値Da以下となるように、閾値Cが設定されている。また、図7に示されるように、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値が複数(ここでは、値Db1,Db2,Db3の3つ)存在する場合(すなわち、目標波形が略台形状のレーザ光LTである場合)、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値Dcが、それら複数の値のうちの二番目に大きい値Db2以上、最大値Db3以下となるように、閾値Cが設定されている。本実施形態では、閾値Cは、ガウシアン状のレーザ光LGについて1000nsに、略台形状のレーザ光LTについて1010nsに設定されている。
ステップS4では、制御部12は、駆動電流Dを所定の単位幅だけ増加させる。この単位幅は、予め設定された微少な電流幅であり、例えば電源13において制御可能な電流の最小幅に設定されている。ステップS5では、制御部12は、検出強度Pが目標波形に応じた目標値PT以下であるか否かを判定する。制御部12は、判定の結果、検出強度Pが目標値PTよりも大きい場合(ステップS5でNO)には、ステップS6に進み、検出強度Pが目標値PT以下である場合(ステップS5でYES)には、ステップS7に進む。
ステップS6では、制御部12は、駆動電流Dを単位幅だけ減少させる。一方、ステップS7では、制御部12は、駆動電流Dを単位幅だけ増加させる。また、制御部12は、上記処理の途中に固体レーザ装置1がオフ状態となるイベントが発生すると、駆動電流Dを0Aまで減少させて処理を終了する。そのようなイベントの一例としては、例えばオンオフスイッチがオンからオフに切り替えられた場合が挙げられる。
ここで、本実施形態では、各目標波形において、駆動電流Dが、目標波形のレーザ光LG,LTを出力させるための駆動電流Dの値に等しいときの駆動電流Dに対する検出強度Pの傾きは、正となっている。すなわち、図6において、駆動電流Dが値Daに等しいときの駆動電流Dに対する検出強度Pの傾きは、正となっており、図7において、駆動電流Dが最大値Db3に等しいときの駆動電流Dに対する検出強度Pの傾きは、正となっている。
以上の処理により、目標波形がガウシアン状のレーザ光LGである場合及び略台形状のレーザ光LTである場合のいずれにおいても、処理開始後、駆動電流Dが値0から値Dcまで増加し、立上時間TRが閾値C以下となった後に、駆動電流Dが値Dcから目標値PTに対応する値Da又は値Db3まで増加し、検出強度Pが目標値PTとなる。また、検出強度Pが目標値PTとなった後は、検出強度Pが目標値PTの近傍で保たれる。
以上説明したように、固体レーザ装置1では、レーザ光の立上時間TRが目標波形に応じた閾値C以下となり、且つ、レーザ光の検出強度Pが目標波形に応じた目標値PTに近づくように、励起光源11に印加する駆動電流Dが制御される。換言すれば、立上時間TRが目標波形に応じた閾値C以下となり、且つ、検出強度Pが目標波形に応じた目標値PTに近づくように駆動電流Dを制御することにより、検出強度Pをディップ領域R2における目標値PTに近づける。これにより、波形制御されたレーザ光を安定的に出力することが可能となっている。これは、音響光学素子24により光損失を変調することによって共振器22からレーザ光を出力させる場合、励起光源11に印加する駆動電流Dが大きくなるほど、レーザ光の立上時間TRが短くなる傾向がある、との本発明者らが見出した知見、及び、目標波形に適合したレーザ光を安定的に出力させるためには、立上時間TRが所定の閾値C以下であるときにレーザ光の強度が目標値PTになるように駆動電流Dを制御すべきである、との本発明者らが見出した知見に基づくものである。
また、固体レーザ装置では、制御部12は、立上時間TRが閾値C以下となるように駆動電流Dを変化させた(S3,S4)後に、検出強度Pが目標値PTに近づくように駆動電流Dを変化させる(S5~S7)。これにより、検出強度Pを速やかに目標値PTに近づけることが可能となっている。
また、固体レーザ装置1では、制御部12は、立上時間TRが閾値Cよりも大きい場合、立上時間TRが閾値C以下となるまで駆動電流Dを増加させる(ステップS3,S4)。これにより、立上時間TRが閾値Cよりも大きい場合に、立上時間TRを確実に閾値C以下まで減少させることが可能となっている。
また、固体レーザ装置1では、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値が複数(上記の例では、値Db1,Db2,Db3の3つ)存在する場合に、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値Dcが、複数の値のうちの二番目に大きい値Db2以上、最大値Db3以下となるように、閾値Cが設定されている。これにより、検出強度Pを確実に目標値PTに近づけることが可能となっている。
また、固体レーザ装置1では、駆動電流Dが最大値Db3に等しいときの駆動電流Dに対する検出強度Pの傾きが正となっている。そして、制御部12は、立上時間TRが閾値C以下である場合において、検出強度Pが目標値PTよりも大きいときには、駆動電流Dを単位幅だけ減少させる(S6)一方、検出強度Pが目標値PT以下であるときには、駆動電流Dを範囲幅だけ増加させる(S7)。これにより、検出強度Pを一層確実に目標値PTに近づけることが可能となっている。
また、固体レーザ装置1では、目標波形が、予め設定された複数種の目標波形の中から選択される。これにより、複数種から選択された目標波形に波形制御されたレーザ光を安定的に出力することが可能となっている。その結果、単一の固体レーザ装置1によって様々な加工対象物や加工方法に対応可能となっており、装置の汎用性が向上されている。
また、固体レーザ装置1では、目標波形には、周期T内において、音響光学素子24による光損失をステップ状に減少させた後に増加させることによって共振器22から出力される略台形状のレーザ光LTの波形が含まれている。これにより、略台形状のパルス形状を目標波形としたレーザ光LTを安定的に出力することが可能となっている。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態に係る固体レーザ装置1において実行される処理を示すフローチャートである。図10は、図9の微調整処理において実行される処理を示すフローチャートである。
第2実施形態では、目標波形として、第1実施形態の場合の2つの目標波形に加えて、強度が7.0Wのときに半値幅が415nsとなる略台形状のレーザ光LTと、強度が7.6Wのときに半値幅が470nsとなる略台形状のレーザ光LTとが設定されている。図11~図14は、各目標波形のレーザ光を出力させる場合についての励起光源11の駆動電流Dとレーザ光の検出強度P及び立上時間TRのそれぞれとの関係の例を示すグラフである。図11及び図12は、図6及び図7に対応するグラフである。図13は、強度が6.95Wのときに半値幅が415nsとなる略台形状のレーザ光LTを出力させる場合のグラフであり、図14は、強度が7.6Wのときに半値幅が470nsとなる略台形状のレーザ光LTを出力させる場合のグラフである。図13の例では、繰り返し周波数は90kHzであり、図14の例では、繰り返し周波数は120kHzである。
第2実施形態では、目標値PTは、次のように設定されている。駆動電流Dと検出強度P及び立上時間TRのそれぞれとの関係において、立上時間TRが閾値C以下となり、且つ、検出強度Pが目標波形に応じた設定値H以下となる駆動電流Dの範囲Rd内において、立上時間TRが最小となるときの駆動電流Dの値Dtに対応する検出強度Pの値に、目標値PTが設定されている。図11~図14では、範囲Rd内における立上時間TRの最小値Cminが示されている。この例では、設定値Hは、図11に対応するガウシアン状のレーザ光LGについて9.5Wに、図12に対応する略台形状のレーザ光LTについて6.0Wに、図13に対応する略台形状のレーザ光LTについて7.1Wに、図14に対応する略台形状のレーザ光LTについて7.7Wに設定されている。これにより、目標値PTは、図11に対応するガウシアン状のレーザ光LGについて9.5Wに、図12に対応する略台形状のレーザ光LTについて6.0Wに、図13に対応する略台形状のレーザ光LTについて6.95Wに、図14に対応する略台形状のレーザ光LTについて7.6Wに設定されている。
また、第2実施形態では、閾値Cは、次のように設定されている。図12~図14に示されるように、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値が複数(ここでは、値Db1,Db2,Db3の3つ)存在する場合(すなわち、目標波形が略台形状のレーザ光LTである場合)、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流の値Dcが、それら複数の値のうちの最大値Db3以下となるように、閾値Cが設定されている。より詳細には、駆動電流の値Dcは、それら複数の値のうちの最小値Db1以上、二番目に大きい値Db2以下となっている。第2実施形態では、閾値Cは、図11に対応するガウシアン状のレーザ光LGについて1100nsに、図12に対応する略台形状のレーザ光LTについて1100nsに、図13に対応する略台形状のレーザ光LTについて1300nsに、図14に対応する略台形状のレーザ光LTについて1400nsに設定されている。
図9に示されるように、第2実施形態では、制御部12は、ステップS2の実行後、ステップS3の実行前に、ステップS8の処理を実行する。ステップS8では、制御部12は、後述する微調整処理において使用する制御変数である傾き値SL及び前回立上時間TRPを初期化する。より詳細には、傾き値SLを値+1とすると共に、前回立上時間TRPを予め設定された固定値とする。固定値は任意の値であってよい。
第2実施形態では、制御部12は、ステップS3でNOの場合には、ステップS4ではなくステップS9に進む。ステップS9では、制御部12は、駆動電流Dを目標波形に応じたジャンプ電流幅DJだけ増加させる。
ジャンプ電流幅DJは、目標波形ごとに、次のように設定されている。図11に示されるように、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値Daが1つ存在する場合(すなわち、目標波形が略ガウシアン状のレーザ光LGである場合)、ジャンプ電流幅DJは、駆動電流Dの値Daと、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値Dcとの差分よりも大きくなっている。また、図12~図14に示されるように、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値が複数(ここでは、値Db1,Db2,Db3の3つ)存在する場合(すなわち、目標波形が略台形状のレーザ光LTである場合)、ジャンプ電流幅DJは、それら複数の値のうちの最大値Db3と、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値Dcとの差分よりも大きくなっている。
第2実施形態では、制御部12は、ステップS3でYESの場合には、ステップS5ではなくステップS10に進む。ステップS10では、制御部12は、検出強度Pが設定値H以下であるか否かを判定する。制御部12は、判定の結果、検出強度Pが設定値Hよりも大きい場合(ステップS10でNO)には、ステップS6に進む。一方、検出強度Pが設定値H以下である場合(ステップS10でYES)には、ステップS11に進み、図10に示される微調整処理を実行する。
微調整処理の開始後、制御部12は、傾き値SLが値+1及び値-1のいずれであるかを判定する(ステップS12)。制御部12は、判定の結果、傾き値SLが値+1である場合には、ステップS13に進み、傾き値SLが値-1である場合には、ステップS14に進む。傾き値SLは、駆動電流Dに対する立上時間TRの傾きを表す制御変数である。傾き値SLは、値+1であるときには駆動電流Dに対する立上時間TRの傾きが正であることを表し、傾き値SLが値-1であるときには駆動電流Dに対する立上時間TRの傾きが負であることを表す。
ステップS13では、制御部12は、駆動電流Dを単位幅だけ減少させる。続いて、制御部12は、立上時間TR及び検出強度Pを検出する(ステップS15)。続いて、制御部12は、立上時間TRが前回立上時間TRPよりも大きいか否かを判定する(ステップS16)。制御部12は、判定の結果、立上時間TRが前回立上時間TRPよりも大きい場合(ステップS16でYES)には、ステップS17に進み、立上時間TRが前回立上時間TRPよりも小さい場合(ステップS16でNO)には、ステップS18に進む。前回立上時間TRPは、1制御周期前の立上時間TRを表す制御変数である。ステップS17では、制御部12は、傾き値SLを値-1とし、ステップS18に進む。
一方、ステップS14では、制御部12は、駆動電流Dを単位幅だけ増加させる。続いて、制御部12は、立上時間TR及び検出強度Pを検出する(ステップS19)。続いて、制御部12は、立上時間TRが前回立上時間TRPよりも小さいか否かを判定する(ステップS20)。制御部12は、判定の結果、立上時間TRが前回立上時間TRPよりも小さい場合(ステップS20でYES)には、ステップS18に進み、立上時間TRが前回立上時間TRPよりも大きい場合(ステップS20でNO)には、ステップS21に進む。ステップS21では、制御部12は、傾き値SLを値+1とし、ステップS18に進む。
ステップS18では、制御部12は、前回立上時間TRPの値を立上時間TRの値で更新する。ステップS18に続いて、制御部12は、検出強度Pが目標値PTよりも大きい否かを判定する(ステップS22)。制御部12は、判定の結果、検出強度Pが目標値PTよりも大きい場合(ステップS22でYES)には、微調整処理を終了する。一方、検出強度Pが目標値PT以上である場合(ステップS22でNO)には、ステップS12に戻る。
以上説明した第2実施形態の固体レーザ装置1によっても、第1実施形態と同様に、波形制御されたレーザ光を安定的に出力することが可能となる。また、第2実施形態の固体レーザ装置1では、制御部12は、立上時間TRが閾値Cよりも大きい場合、目標波形に応じたジャンプ電流幅DJだけ駆動電流Dを増加させる(S9)。これにより、立上時間TRが閾値Cよりも大きい場合に、立上時間TRを速やかに閾値C以下まで減少させることが可能となっている。
また、第2実施形態の固体レーザ装置1では、駆動電流Dと検出強度Pとの関係において、検出強度Pが目標値PTとなる駆動電流Dの値が複数(上記の例では、値Db1,Db2,Db3の3つ)存在する場合に、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値Dcが、複数の値のうちの最大値Db3以下となるように、閾値Cが設定されている。そして、ジャンプ電流幅DJは、それら複数の値のうちの最大値Db3と、立上時間TRが閾値Cに等しいときの駆動電流Dの値との差分よりも大きくなっている。これにより、立上時間TRが閾値Cに等しいときの値Dcからジャンプ電流幅DJだけ駆動電流Dを増加させることで、検出強度Pを目標値PTよりも大きくすることが可能となっている。
また、第2実施形態の固体レーザ装置1では、駆動電流Dと検出強度P及び立上時間TRのそれぞれとの関係において、立上時間TRが閾値C以下となり、且つ、検出強度Pが目標波形に応じた設定値H以下となる駆動電流Dの範囲Rd内において、立上時間TRが最小となるときの駆動電流Dの値Dtに対応する検出強度Pの値に、目標値PTが設定されている。そして、制御部12は、立上時間TRが閾値C以下であり、且つ、検出強度Pが設定値H以下である場合において、駆動電流Dに対する立上時間TRの傾きが正であるときには、駆動電流Dを所定値だけ減少させる(S13)一方、駆動電流Dに対する立上時間TRの傾きが負であるときには、駆動電流Dを所定値だけ増加させる(S14)。これにより、検出強度Pを確実に目標値PTに近づけることが可能となっている。このような制御は、図13及び図14に示される繰り返し周波数が90kHz又は120kHzである場合のように、立上時間TRが、駆動電流Dの増加に応じて立上時間TRが減少した後に増加するディップ領域R3を含む場合に、特に有効である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、強度検出用PD25と制御部12とにより、レーザ光の検出強度を検出する強度検出部が構成されていたが、強度検出部は、パワーモニタやエネルギーモニタであってもよい。この場合、強度検出部から検出強度の測定結果が制御部12に出力される。同様に、立上時間検出部についても、立上時間TRを測定し、測定結果を制御部12に出力するものとして構成されてもよい。
1…固体レーザ装置、11…励起光源、12…制御部、22…共振器、23…固体レーザ媒質、24…音響光学素子、25…強度検出用PD(強度検出部)、26…立上時間検出用PD(立上時間検出部)、RP…共振光路、P…検出強度、TR…立上時間、D…駆動電流、R1…単調増加領域、R2…ディップ領域。

Claims (11)

  1. 共振器の共振光路上に配置された固体レーザ媒質を励起光源からの励起光により励起し、レーザ光を出射する固体レーザ装置であって、
    前記共振器の前記共振光路上に配置され、音響光学効果を利用して前記共振器での光損失を変調する音響光学素子と、
    前記音響光学素子により前記光損失が変調されることによって前記共振器から出力された前記レーザ光の強度を検出する強度検出部と、
    前記音響光学素子による前記光損失の変調が開始された時点から前記レーザ光のパルスが立ち上がるまでの時間に対応する立上時間を検出する時間検出部と、
    前記パルスの波形が目標波形となるように前記音響光学素子に前記光損失を変調させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記時間検出部により検出される前記立上時間が前記目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、前記強度検出部により検出される前記レーザ光の検出強度が前記目標波形に応じた目標値に近づくように、前記励起光源に印加する駆動電流を制御する、固体レーザ装置。
  2. 前記制御部は、前記立上時間が前記閾値以下となるように前記駆動電流を変化させた後に、前記検出強度が前記目標値に近づくように前記駆動電流を変化させる、請求項1に記載の固体レーザ装置。
  3. 前記制御部は、前記立上時間が前記閾値よりも大きい場合、前記立上時間が前記閾値以下となるまで前記駆動電流を増加させる、請求項1又は2に記載の固体レーザ装置。
  4. 前記駆動電流と前記検出強度との関係において、前記検出強度が前記目標値となる前記駆動電流の値が複数存在する場合に、前記立上時間が前記閾値に等しいときの前記駆動電流の値が、前記複数の値のうちの二番目に大きい値以上、最大値以下となるように、前記閾値が設定されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の固体レーザ装置。
  5. 前記駆動電流が、前記検出強度が前記目標値となる前記複数の前記駆動電流の値のうちの前記最大値に等しいときの前記駆動電流に対する前記検出強度の傾きは、正となっており、
    前記制御部は、前記立上時間が前記閾値以下である場合において、前記検出強度が前記目標値よりも大きいときには、前記駆動電流を所定値だけ減少させる一方、前記検出強度が前記目標値以下であるときには、前記駆動電流を所定値だけ増加させる、請求項4に記載の固体レーザ装置。
  6. 前記駆動電流と前記検出強度との関係において、前記検出強度が前記目標値となる前記駆動電流の値が1つ存在する場合に、前記立上時間が前記閾値に等しいときの前記駆動電流の値が、前記検出強度が前記目標値となる前記駆動電流の値以下となるように、前記閾値が設定されており、
    前記制御部は、前記立上時間が前記閾値よりも大きい場合、前記目標波形に応じたジャンプ電流幅だけ前記駆動電流を増加させ
    前記ジャンプ電流幅は、前記検出強度が前記目標値となる前記駆動電流の値と、前記立上時間が前記閾値に等しいときの前記駆動電流の値との差分よりも大きい、請求項1又は2に記載の固体レーザ装置。
  7. 前記駆動電流と前記検出強度との関係において、前記検出強度が前記目標値となる前記駆動電流の値が複数存在する場合に、前記立上時間が前記閾値に等しいときの前記駆動電流の値が、前記複数の値のうちの最大値以下となるように、前記閾値が設定されており、
    前記制御部は、前記立上時間が前記閾値よりも大きい場合、前記目標波形に応じたジャンプ電流幅だけ前記駆動電流を増加させ、
    前記ジャンプ電流幅は、前記最大値と、前記立上時間が前記閾値に等しいときの前記駆動電流の値との差分よりも大きい、請求項1又は2に記載の固体レーザ装置。
  8. 前記駆動電流と前記検出強度及び前記立上時間のそれぞれとの関係において、前記立上時間が前記閾値以下となり、且つ、前記検出強度が前記目標波形に応じた設定値以下となる前記駆動電流の範囲内において、前記立上時間が最小となるときの前記駆動電流の値に対応する前記検出強度の値に、前記目標値が設定されており、
    前記制御部は、前記立上時間が前記閾値以下であり、且つ、前記検出強度が前記設定値以下である場合において、前記駆動電流に対する前記立上時間の傾きが正であるときには、前記駆動電流を所定値だけ減少させる一方、前記駆動電流に対する前記立上時間の傾きが負であるときには、前記駆動電流を所定値だけ増加させる、請求項6又は7に記載の固体レーザ装置。
  9. 前記目標波形は、予め設定された複数種の目標波形の中から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の固体レーザ装置。
  10. 前記目標波形は、所定の周期内において、前記音響光学素子による前記光損失をステップ状に減少させた後に増加させることによって前記共振器から出力される前記レーザ光の波形である、請求項1~9のいずれか一項に記載の固体レーザ装置。
  11. 共振器の共振光路上に配置された固体レーザ媒質を励起光源からの励起光により励起し、レーザ光を出射する固体レーザ装置であって、
    前記共振器の前記共振光路上に配置され、音響光学効果を利用して前記共振器での光損失を変調する音響光学素子と、
    前記音響光学素子により前記光損失が変調されることによって前記共振器から出力された前記レーザ光の強度を検出する強度検出部と、
    前記音響光学素子による前記光損失の変調が開始された時点から前記レーザ光のパルスが立ち上がるまでの時間に対応する立上時間を検出する時間検出部と、
    前記パルスの波形が目標波形となるように前記音響光学素子に前記光損失を変調させる制御部と、を備え、
    前記励起光源に印加する駆動電流と、前記強度検出部により検出される前記レーザ光の検出強度との関係において、前記検出強度が、前記駆動電流の増加に応じて前記検出強度が単調に増加する単調増加領域と、前記単調増加領域に連なり、前記駆動電流の増加に応じて前記検出強度が減少した後に増加するディップ領域と、を含む場合、
    前記制御部は、前記立上時間が前記目標波形に応じた閾値以下となり、且つ、前記検出強度が前記目標波形に応じた目標値に近づくように前記駆動電流を制御することにより、前記検出強度を前記ディップ領域における前記目標値に近づける、固体レーザ装置。
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