JP5165210B2 - Qスイッチレーザ装置 - Google Patents

Qスイッチレーザ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5165210B2
JP5165210B2 JP2006114025A JP2006114025A JP5165210B2 JP 5165210 B2 JP5165210 B2 JP 5165210B2 JP 2006114025 A JP2006114025 A JP 2006114025A JP 2006114025 A JP2006114025 A JP 2006114025A JP 5165210 B2 JP5165210 B2 JP 5165210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
output
delay time
trigger signal
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006114025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007287946A (ja
Inventor
哲夫 小島
満樹 黒澤
達樹 岡本
順一 西前
孝文 河井
周一 藤川
一樹 久場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2006114025A priority Critical patent/JP5165210B2/ja
Publication of JP2007287946A publication Critical patent/JP2007287946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5165210B2 publication Critical patent/JP5165210B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Description

本発明は、レーザ発振器と、当該レーザ発振器から出力されるレーザ光を増幅して出力するレーザ増幅器とを備え、当該レーザ発振器及びレーザ増幅器ともにQスイッチ素子を備えるQスイッチレーザ装置に関する。
従来から様々なレーザ技術が提案されている。例えば、特許文献1には多段光増幅装置に関する技術が開示されている。特許文献1の技術では、光増幅器を直列に接続し、各光増幅器の出力側に光を任意に透過または遮断する光スイッチを配置し、この光スイッチを、多段光増幅装置に入力する信号光パルスと同期した信号により駆動している。これにより、光増幅器から発生する自然放出光を除去している。また、特許文献2にはQスイッチ方式のレーザ発振器に関する技術が開示されている。
特許第2919118号公報 特開2005−101482号公報
上記特許文献1に記載の多段光増幅装置を利用して、Qスイッチ方式のレーザ発振器から出力されるレーザ光を増幅しようとすると、素子特性のばらつき等の理由により、レーザ光が入力されていないにもかかわらず増幅装置のみからレーザ光を出力する寄生発振が生じることがある。その結果、レーザ光の出力が不安定になったり低下することがあった。
そこで、本発明は上述の問題に鑑みて成されたものであり、安定かつ高出力でレーザ光を出力することが可能な技術を提供することを目的とする。
この発明のQスイッチレーザ装置は、レーザ光の発振出力を制御する、音響光学素子あるいは電気光学素子から成る第1のQスイッチ素子を有するレーザ発振器と、前記レーザ発振器から出力される前記レーザ光を増幅する、互いに直列接続された複数の増幅器と、当該複数の増幅器の間に配置されるとともに、前記レーザ光の出力を制御する、音響光学素子あるいは電気光学素子から成る第2のQスイッチ素子を有するレーザ増幅器と、第1のトリガ信号が入力されると前記第1のQスイッチ素子をオン状態にする第1のQスイッチドライバと、第2のトリガ信号が入力されると前記第2のQスイッチ素子をオン状態にする第2のQスイッチドライバと、前記第1及び第2のトリガ信号を前記第1及び第2のQスイッチドライバにそれぞれ出力するトリガ信号発生部とを備え、前記トリガ信号発生部は、前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設ける遅延手段を有し、前記遅延手段が設ける遅延時間は可変であって、前記トリガ信号発生部は、前記遅延手段によって前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設けて、前記第1のトリガ信号の出力タイミングを前記第2のトリガ信号の出力タイミングよりも早くし、前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに前記遅延時間が無い場合の、前記レーザ増幅器からの前記レーザ光の出力エネルギーの変動よりも、前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに前記遅延時間を設けた場合の当該出力エネルギーの変動の方が小さくなるように当該遅延時間の値が設定されている。
この発明のQスイッチレーザ装置によれば、第1のトリガ信号の出力タイミングを第2のトリガ信号の出力タイミングよりも早くしているため、レーザ発振器からレーザ光が出力されていない状態でレーザ増幅器のみから不要なレーザ光が出力されるという寄生発振を抑制することができる。その結果、安定かつ高出力でレーザ光を出力することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るQスイッチレーザ装置の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施の形態1に係るQスイッチレーザ装置は、レーザ光101を発振して出力するレーザ発振器1と、レーザ光101を増幅してレーザ光111として出力するレーザ増幅器11と、トリガ信号発生部21と、Qスイッチドライバ24,25とを備えている。
レーザ発振器1では、全反射ミラー2と、固体レーザ励起モジュール4と、Qスイッチ素子5と、部分反射ミラー3とがこの順でレーザ光101の光軸150上に配置されている。全反射ミラー2と部分反射ミラー3とでレーザ共振器が形成され、当該レーザ共振器内に固体レーザ励起モジュール4とQスイッチ素子5とが配置されている。
レーザ増幅器11では、固体レーザ励起モジュール12と、固体レーザ励起モジュール13と、Qスイッチ素子15と、固体レーザ励起モジュール14とがこの順でレーザ光101の光軸150上に配置されている。
固体レーザ励起モジュール4,12,13,14のそれぞれは、固体レーザ媒質と、当該固体レーザ媒質を励起する励起源とを備えており、レーザ光を発生させ、かつ増幅する機能を有している。励起源は固体レーザ媒質を連続的に励起している。固体レーザ媒質は例えばNd:YAGから成る。Nd:YAGは、活性媒体NdをドープしたYAG(Yttrium Alminium Garnet)である。励起源は例えば半導体レーザから成る。
Qスイッチ素子5,15のそれぞれは音響光学素子や電気光学素子などから成る。Qスイッチ素子5は、レーザ光101の発振出力を制御し、Qスイッチドライバ24によってオン状態及びオフ状態が切り替えられる。Qスイッチ素子15は、レーザ光111の出力を制御し、Qスイッチドライバ25によってオン状態及びオフ状態が切り替えられる。
トリガ信号発生部21は、トリガ信号TRを生成して出力するトリガ信号発生器22と、トリガ信号TRを所定時間遅延させてトリガ信号DTRとして出力する遅延信号発生器23とを備えている。Qスイッチドライバ24,25には、トリガ信号TR及びトリガ信号DTRがそれぞれ入力される。
Qスイッチドライバ24はトリガ信号TRを受け取ると、レーザ発振器1内のQスイッチ素子5に対してオン信号を出力して、当該Qスイッチ素子5をオフ状態からオン状態に切り替える。そして、次にトリガ信号TRを受け取ると、Qスイッチ素子5に対してオフ信号を出力して、当該Qスイッチ素子5をオフ状態からオン状態に切り替える。
Qスイッチドライバ25は、トリガ信号DTRを受け取るとレーザ増幅器11内のQスイッチ素子15に対してオン信号を出力して、当該Qスイッチ素子15をオフ状態からオン状態に切り替える。そして、次にトリガ信号DTRを受け取ると、Qスイッチ素子15に対してオフ信号を出力して、当該Qスイッチ素子15をオフ状態からオン状態に切り替える。
次に本実施の形態1に係るQスイッチレーザ装置のレーザ光111を出力するまでの一連の動作について説明する。トリガ信号発生器22がトリガ信号TRを発生すると、当該トリガ信号TRは遅延信号発生器23とQスイッチドライバ24とに入力される。Qスイッチドライバ24は、トリガ信号TRを受け取ると、Qスイッチ素子5に対してオン信号を出力する。オン信号が入力されたQスイッチ素子5はオフ状態からオン状態となり、レーザ光が通過できる状態となる。
レーザ発振器1では、固体レーザ励起モジュール4内の連続的に励起されている固体レーザ媒質から自然放出光が発生しているが、Qスイッチ素子5がオフ状態のときには、当該光は全反射ミラー2と部分反射ミラー3とから成るレーザ共振器内を往復することができないため、強度の高いレーザ光を得ることはできない。Qスイッチ素子5がオン状態となることにより、固体レーザ励起モジュール4が発生する光はレーザ共振器内を往復することができるようになり、当該光はレーザ共振器内を往復する間に固体レーザ励起モジュール4により増幅されて強度の高いレーザ光となり、その一部は部分反射ミラー3を透過してレーザ光101として出力される。
一方で、遅延信号発生器23は、トリガ信号TRを受け取ると、当該トリガ信号TRを遅延してトリガ信号DTRとしてQスイッチドライバ25に出力する。つまり、トリガ信号発生部21からは、トリガ信号TRよりも遅れてトリガ信号DTRが出力される。Qスイッチドライバ25は、トリガ信号DTRを受け取るとQスイッチ素子15に対してオン信号を出力する。オン信号が入力されたQスイッチ素子15はオフ状態からオン状態となり、レーザ光101が通過できる状態となる。
レーザ発振器1から出力されたレーザ光101は、レーザ増幅器11内の1つ目の固体レーザ励起モジュール12により増幅され、さらに2つ目の固体レーザ励起モジュール13により増幅される。そして、増幅されたレーザ光101はオン状態のQスイッチ素子15を通過して、3つ目の固体レーザ励起モジュール14により増幅されて、レーザ光111として外部に取り出される。
以上のように、本実施の形態1に係るQスイッチレーザ装置では、トリガ信号発生部21は、Qスイッチドライバ24に対するトリガ信号TRの出力タイミングを、Qスイッチドライバ25に対するトリガ信号DTRの出力タイミングよりも早くしている。
ここで、Qスイッチドライバ24,25に対して同時にトリガ信号を出力した場合であっても、Qスイッチ素子5,15内での動作遅れの相違によって、実際にオン状態となるタイミングがQスイッチ素子15の方がQスイッチ素子5よりも早くなることがある。また、超音波媒体に超音波を伝搬させることによって当該超音波媒体を回折格子として機能させる音響光学Qスイッチ素子を用いてQスイッチ素子5,15のそれぞれを構成した場合には、Qスイッチ素子5,15の光軸150に対する位置ずれの相違によって、Qスイッチドライバ24,25に対して同時にトリガ信号を出力した場合であっても、実際にオン状態となるタイミングがQスイッチ素子15の方がQスイッチ素子5よりも早くなることがある。さらには、トリガ信号が入力されてからのQスイッチドライバ24,25の動作遅れの相違によって、Qスイッチドライバ24,25に対して同時にトリガ信号を出力した場合であっても、実際にオン状態となるタイミングがQスイッチ素子15の方がQスイッチ素子5よりも早くなることがある。そのため、レーザ発振器1からレーザ光101が出力されていないにもかかわらず、レーザ増幅器11のみから不要なレーザ光が出力されるという寄生発振が生じることがある。
本実施の形態1では、Qスイッチドライバ24に対するトリガ信号TRの出力タイミングを、Qスイッチドライバ25に対するトリガ信号DTRの出力タイミングよりも早くしているため、Qスイッチドライバ24,25に対して同時にトリガ信号を出力した場合にオン状態となるタイミングがQスイッチ素子15の方がQスイッチ素子5よりも早い場合であっても、レーザ発振器1から出力されるレーザ光101がQスイッチ素子15に到達するタイミングにあわせて当該Qスイッチ素子15をオン状態とすることができる。そのため、Qスイッチ素子15が早くオン状態になりすぎることを防止できる。よって、レーザ増幅器11のみから不要なレーザ光を出力する寄生発振を抑制することができ、その結果、安定かつ高出力でレーザ光111を出力することができる。
なお、本実施の形態1では、トリガ信号発生器22と遅延信号発生器23とを使用して、Qスイッチドライバ24,25に対するトリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設けていたが、他の方法で当該遅延時間を設けても良い。例えば、トリガ信号発生器22及び遅延信号発生器23の代わりに、複数の出力端子を有するトリガ信号発生器を用意し、これらの出力端子から出力タイミングが異なる複数のトリガ信号をQスイッチドライバ24,25にそれぞれ出力しても良い。このような場合であっても、Qスイッチ素子5,15が実際にオン状態となるタイミングを調整することができることから、レーザ増幅器11のみから不要なレーザ光が出力される寄生発振を抑制することができる。
実施の形態2.
図2は本実施の形態2に係るQスイッチレーザ装置の調整方法を示すフローチャートである。上述の実施の形態1では、Qスイッチドライバ24,25に対するトリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設けているが、本実施の形態2では、この遅延時間の決定方法について説明する。以後、当該遅延時間を「遅延時間DT」と呼ぶ。
図2に示されるように、まずステップs1において、上述のレーザ発振器1、レーザ増幅器11及びQスイッチドライバ24,25を準備する。そして、ステップs2において遅延時間DTを零に設定する。つまり、上述の遅延信号発生器23は使用せずにトリガ信号発生器22だけを使用して、Qスイッチドライバ24,25に対して同時にトリガ信号TRを出力する。そして、遅延時間DTを零に設定した場合におけるレーザ光111の出力エネルギーの変動を測定する。例えば、レーザ増幅器11から複数回レーザ光111を出力させて、それぞれについてのパルスエネルギーを測定し、測定したパルスエネルギーのうちの最大値と最小値の差を求めて、これをレーザ光111の出力パルスエネルギーの変動の大きさとする。
次にステップs3において遅延時間DTをマイナスに設定する。本実施の形態2では、Qスイッチドライバ25に対するトリガ信号の出力タイミングの方が、Qスイッチドライバ24に対するトリガ信号の出力タイミングよりも早い場合を「マイナス」とし、Qスイッチドライバ24に対するトリガ信号の出力タイミングの方が、Qスイッチドライバ25に対するトリガ信号の出力タイミングよりも早い場合を「プラス」とする。ステップs3では、上述の実施の形態1に係るトリガ信号発生部21を使用して、実施の形態1とは異なり、Qスイッチドライバ24には遅延信号発生器23からのトリガ信号DTRを、Qスイッチドライバ25にはトリガ信号発生器22からのトリガ信号TRをそれぞれ入力し、遅延信号発生器23でのトリガ信号TRに対する遅延時間を設定することによって、遅延時間DTをマイナスに設定する。例えば、遅延時間DTを、−50ns、−100ns、−150ns、−200ns、−250ns及び−300nsと順に設定する。そして、遅延時間DTの各値について、ステップs2と同様にレーザ光111の出力エネルギーの変動を測定する。
次にステップs4において遅延時間DTをプラスに設定する。ステップs4では、上述の実施の形態1に係るトリガ信号発生部21をそのまま使用し、当該トリガ信号発生部221の遅延信号発生器23でのトリガ信号TRに対する遅延時間を設定することによって、遅延時間DTをプラスに設定する。例えば、遅延時間DTを、+50ns、+100ns、+150ns,+200ns,+250ns及び+300nsと順に設定する。そして、遅延時間DTの各値について、ステップs2と同様に、レーザ光111の出力エネルギーの変動を測定する。
次にステップs5では、ステップs2〜s4での出力エネルギーの測定結果に基づいて、最終的な遅延時間DTの値を決定する。以下にステップs5での処理を詳細に説明する。
図3は、ステップs2〜s4で測定された出力エネルギーの変動の様子の一例を示す図である。図中の横軸は遅延時間DTを示しており、縦軸はレーザ光111の出力パルスエネルギーの変動の大きさを示している。図3では、遅延時間DTが零の場合の出力パルスエネルギーの変動の大きさを“1”とし、当該大きさを基準として縦軸の値を示している。
図3に示される測定結果では、レーザ光111の出力エネルギー変動は、遅延時間DTが零に設定されている場合よりも、遅延時間DTが0ns<遅延時間DT≦+150nsに設定されている場合の方が小さくなっている。これは、ステップs1において準備したレーザ発振器1、レーザ増幅器11及びQスイッチドライバ24,25では、Qスイッチドライバ24,25に対して同時にトリガ信号を出力した場合であっても、Qスイッチ素子5,15内での動作遅れの相違等によって、実際にオン状態となるタイミングがQスイッチ素子15の方がQスイッチ素子5よりも早くなっているからである。したがって、この場合には、ステップs5において、最終的な遅延時間DTの値を、0nsよりも大きく+150ns以下の値に設定することによって、安定かつ高出力のレーザ光111を発生することができる。つまり、図3に示される測定結果が得られた場合には、最終的には上述の実施の形態1に係るトリガ信号発生部21をそのまま採用し、当該トリガ信号発生部21の遅延信号発生器23でのトリガ信号TRに対する遅延時間を0nsよりも大きく+150ns以下の値に設定することによって、安定かつ高出力のレーザ光111を発生することができる。
また、遅延時間DTを+50ns≦遅延時間DT≦+100nsに設定する方が好ましい。これにより、レーザ光111の出力エネルギー変動をより小さくすることができる。さらには、レーザ発振器1やレーザ増幅器11等の特性に経時変化が生じた場合であっても、レーザ光111の出力エネルギー変動が変化する可能性を小さくすることができ、長期間安定した高出力のレーザ光111を発生することができる。
なお、図3に示される測定結果では、遅延時間DTが+200ns、+250ns及び+300nsに設定された場合には、逆にレーザ光111の出力エネルギー変動が大きくなっている。これは、Qスイッチドライバ24に対するトリガ信号の出力タイミングの方が、Qスイッチドライバ25に対すトリガ信号の出力タイミングよりも早くなりすぎると、Qスイッチ素子15よりもQスイッチ素子5の方が早くオン状態になり、レーザ発振器1から出力されるレーザ光101の一部がレーザ増幅器11内のQスイッチ素子15で遮断されるからである。
以上のように、本実施の形態2に係るQスイッチレーザ装置の調整方法によれば、Qスイッチドライバ24,25に対するトリガ信号の出力タイミングに遅延時間が無い場合の、レーザ増幅器11からのレーザ光111の出力エネルギーの変動よりも、当該トリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設けた場合の当該出力エネルギーの変動の方が小さくなるように当該遅延時間の値を設定している。したがって、安定かつ高出力のレーザ光111を出力することができる。
また、ステップs2〜s4での出力エネルギー変動の測定結果から、Qスイッチドライバ24,25に対するトリガ信号の出力タイミングに遅延時間が無い場合のレーザ光111の出力エネルギーの変動よりも、当該トリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設けた場合の当該出力エネルギーの変動の方が小さくなる当該遅延時間の値の範囲を求めて、当該範囲の中心値を最終的な遅延時間の値とする方が好ましい。このように、出力エネルギー変動が小さくなる範囲の中心値を最終的な遅延時間の値とすることによって、レーザ発振器1やレーザ増幅器11等の特性に経時変化が生じた場合であっても、長期間安定な高出力のレーザ光111を発生することができる。
なお、レーザ光111の出力エネルギーの変動が小さくなる範囲が、図3に示される結果よりもプラス側にずれることもある。この場合であっても、同様にして最終的な遅延時間DTの値を決定することによって、安定かつ高出力でレーザ光111を出力することができる。
また、上述の実施の形態1,2では、レーザ発振器1内には1つの固体レーザ励起モジュール3を設けて、レーザ増幅器11内には3つの固体レーザ励起モジュール12,13,14を設けたが、これに限られるものではなく、レーザ発振器1内に2つ以上の固体レーザ励起モジュールを設けても良いし、レーザ増幅器11内に1つまたは2つの固体レーザ励起モジュールあるいは4つ以上の固体レーザ励起モジュールを設けても良い。このような場合であっても同様の効果を生じる。
また、上述の実施の形態1,2では、レーザ発振器1及びレーザ増幅器11内にはそれぞれ1つQスイッチ素子5を設けていたが、これに限られるものではなく、レーザ発振器1内に2つ以上のQスイッチ素子を設けても良いし、レーザ増幅器11内に2つ以上のQスイッチ素子を設けても良い。このような場合であっても同様の効果を生じる。
本発明の実施の形態1に係るQスイッチレーザ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るQスイッチレーザ装置の調整方法を示すフローチャートである。 レーザ光の出力エネルギー変動の測定結果の一例を示す図である。
符号の説明
1 レーザ発振器、5,15 Qスイッチ素子、11 レーザ増幅器、24,25 Qスイッチドライバ、21 トリガ信号発生部、101,111 レーザ光。

Claims (2)

  1. レーザ光の発振出力を制御する、音響光学素子あるいは電気光学素子から成る第1のQスイッチ素子を有するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力される前記レーザ光を増幅する、互いに直列接続される複数の増幅器と、当該複数の増幅器の間に配置されるとともに、前記レーザ光の出力を制御する、音響光学素子あるいは電気光学素子から成る第2のQスイッチ素子を有するレーザ増幅器と、
    第1のトリガ信号が入力されると前記第1のQスイッチ素子をオン状態にする第1のQスイッチドライバと、
    第2のトリガ信号が入力されると前記第2のQスイッチ素子をオン状態にする第2のQスイッチドライバと、
    前記第1及び第2のトリガ信号を前記第1及び第2のQスイッチドライバにそれぞれ出力するトリガ信号発生部と
    を備え、
    前記トリガ信号発生部は、前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設ける遅延手段を有し、
    前記遅延手段が設ける遅延時間は可変であって、
    前記トリガ信号発生部は、前記遅延手段によって前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに遅延時間を設けて、前記第1のトリガ信号の出力タイミングを前記第2のトリガ信号の出力タイミングよりも早くし、
    前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに前記遅延時間が無い場合の、前記レーザ増幅器からの前記レーザ光の出力エネルギーの変動よりも、前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに前記遅延時間を設けた場合の当該出力エネルギーの変動の方が小さくなるように当該遅延時間の値が設定されている、Qスイッチレーザ装置。
  2. 請求項1に記載のQスイッチレーザ装置であって、
    前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに前記遅延時間が無い場合の、前記レーザ増幅器からの前記レーザ光の出力エネルギーの変動よりも、前記第1及び第2のトリガ信号の出力タイミングに前記遅延時間を設けた場合の当該出力エネルギーの変動の方が小さくなる前記遅延時間の値の範囲の中心値が最終的な前記遅延時間の値とされている、Qスイッチレーザ装置。
JP2006114025A 2006-04-18 2006-04-18 Qスイッチレーザ装置 Active JP5165210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114025A JP5165210B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 Qスイッチレーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114025A JP5165210B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 Qスイッチレーザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007287946A JP2007287946A (ja) 2007-11-01
JP5165210B2 true JP5165210B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=38759425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006114025A Active JP5165210B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 Qスイッチレーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5165210B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103594917A (zh) * 2013-10-31 2014-02-19 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 双声光调q co2激光器
JP6296927B2 (ja) * 2014-07-03 2018-03-20 キヤノン株式会社 被検体情報取得装置およびレーザー装置
CN104078830A (zh) * 2014-07-04 2014-10-01 广东高聚激光有限公司 一种激光器调q开关的驱动装置和驱动方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5400350A (en) * 1994-03-31 1995-03-21 Imra America, Inc. Method and apparatus for generating high energy ultrashort pulses
US5987042A (en) * 1997-10-31 1999-11-16 General Electric Company Method and apparatus for shaping a laser pulse
JP2001308427A (ja) * 2000-04-26 2001-11-02 Nippon Steel Corp 高出力パルスレーザ装置
JP2003069118A (ja) * 2001-08-29 2003-03-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd レーザ加工装置
FR2837990B1 (fr) * 2002-03-28 2007-04-27 Commissariat Energie Atomique Cavite laser de forte puissance crete et association de plusieurs de ces cavites, notamment pour exciter un generateur de lumiere dans l'extreme ultraviolet
JP2005045019A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Orc Mfg Co Ltd Qスイッチレーザ装置
US7564879B2 (en) * 2005-04-08 2009-07-21 Mitsubishi Electric Corporation Laser system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007287946A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7116688B2 (en) Laser system and method for generation of a pulse sequence with controllable parameters and computer program product
EP1696522A2 (en) Passively Q-switched laser with adjustable pulse repetition rate
EP3131163B1 (en) Laser light-source apparatus and laser pulse light generating method
JP4640336B2 (ja) レーザ装置
KR100639585B1 (ko) 레이저 제어방법, 레이저 장치, 및 이에 이용되는 레이저가공방법, 레이저 가공기
CN101461105A (zh) 激光脉冲发生装置和方法以及激光加工装置和方法
JP5165210B2 (ja) Qスイッチレーザ装置
KR101145683B1 (ko) 레이저 시스템에서 버스트 모드 발진 방법 및 이를 위한 장치
KR20200118565A (ko) 레이저 발생 장치
JP2013145818A (ja) パルスレーザ装置
EP3309912B1 (en) Laser light-source apparatus and laser pulse light generating method
US10288981B2 (en) Laser light-source apparatus and laser pulse light generating method
JPH05110179A (ja) 短波長短パルス光源
JP6571943B2 (ja) レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
CN111106516A (zh) 一种激光放大器
JP2005045019A (ja) Qスイッチレーザ装置
JP2005209910A (ja) 再生増幅器の調整方法
JP5834981B2 (ja) 固体レーザ装置
JP4120569B2 (ja) レーザ装置およびそのレーザ装置の駆動方法
JP2001007429A (ja) レーザ光発生装置
JP6318562B2 (ja) パルスレーザ装置
JPH1197783A (ja) Qスイッチパルスレーザ駆動方法
KR20090100393A (ko) 레이저 펄스 발생 장치 및 방법
JPH08255941A (ja) 超短パルスレーザ装置
JP2008147335A (ja) 複合レーザ光出力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081208

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5165210

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250