JPWO2006101230A1 - 放射線画像取得システム、カセッテ、コンソール、放射線画像通信システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
本発明の放射線画像通信システムは、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、取得した放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備える放射線画像取得装置と、送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールとを備える。
Description
本発明は、放射線画像取得システム、カセッテ、コンソール、放射線画像通信システム及びプログラムに関するものである。
X線等の放射線を用いた撮影において、従来のCR(Computed Radiography)や、フィルムによる撮影ではX線撮影から撮影画像の確認まで数十秒から数分必要であった。このため、画像確認の結果、撮影不良であった場合には、既に撮影室から出て着衣し、又は、放射線科から出た被写体を呼び戻して再撮影する必要があった。
そこで、近年、多数の光電変換素子をマトリクス状に配した薄型平板状の所謂「フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector)(以下「FPD」と称する。)」を放射線画像取得装置として用いたDR(Digital Radiography)が提案されている。FPDは、照射されたX線を検出して電気信号に光電変換し、光電変換後の電気信号を画像処理することにより、X線画像を得るものであり、X線撮影から数秒で撮影画像を確認できる。
放射線画像取得装置としては、FPDをカセッテに内蔵し持ち運び自在とした携帯型(カセッテ型)のものが開発されている。しかし、従来は、FPDを内蔵したカセッテと画像確認用のコンソールとがケーブルで結ばれたものであったため、X線撮影時にケーブルが被写体に絡みつかないように、カセッテを取り回す必要があり、取り回しが厄介であるという問題があった。
このような問題に対し、カセッテをケーブルレスにしてカセッテの取り回しを容易にするため、特許文献1〜6のように、FPDを内蔵したカセッテに無線通信部と内部電源を設け、無線(無線通信のこと)を介して外部機器と通信する装置が提案されている。
また、従来、特許文献7、8に示すように、医用診断画像を圧縮し暗号化して他の機器に伝送することが提案されている。
特開2004−180931号公報
特開2004−173907号公報(対応米国特許公開2004−114725号公報)
特開2002−191586号公報
特開2004−49887号公報(対応米国特許公開2003−223540号公報)
特開2004−97635号公報
特開2004−101442号公報
特開2003−126046号公報(対応米国特許公開2003−035584号公報)
特開2004−57592号公報
ところで、無線通信の方法としては、光通信や電波などを用いて大容量データを高速に通信する方法があり、例えば、無線LANの規格であるIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g等に適合した無線LANによる方法が挙げられる。そして、放射線画像取得システムにおいては、通常、鉛板で囲まれた放射線撮影室内で用いられるので、このように無線通信をしても、放射線画像データが漏洩しないと思われていた。また、無線通信する放射線画像データに個人を特定する情報を付属させなければ、万一漏洩しても、誰の画像なのか全く不明なので問題にならないと思われていた。
しかしながら、実際には、鉛板で囲まれた放射線撮影室以外の場所で放射線撮影することもあるし、また、放射線画像データ自体に個人を特定する情報が付されていなくても、別の方法で目的の個人の放射線撮影のタイミングを特定すれば、目的の個人の放射線画像データを得ることができるという問題があることを発見した。
ここで、前記した特許文献1〜6には、無線通信を暗号化することについては記載されていない。また、前記した特許文献7、8には、放射線画像取得装置とコンソール間の無線通信を暗号化することは記載されていない。
ここで、前記した特許文献1〜6には、無線通信を暗号化することについては記載されていない。また、前記した特許文献7、8には、放射線画像取得装置とコンソール間の無線通信を暗号化することは記載されていない。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、無線通信で送信されたデータが万一漏洩しても、漏洩したデータから放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる放射線画像取得システム、カセッテ、コンソール、放射線画像通信システム及びプログラムを提供することを目的とする。
以下、用語について説明する。
無線通信には、電波による通信と光による通信と超音波による通信などが挙げられるが、放射線画像データの通信には、電波による通信又は光による通信が好ましい。
電波による通信には、1GHz超の周波数の電波により送信する方法と1GHz以下の周波数の電波を用いて通信する方法が挙げられるが、本発明の前記放射線画像取得手段が放射線画像データを得るための情報の通信には、1GHz以下の周波数の電波を用いて通信する方法が好ましい。
無線通信には、電波による通信と光による通信と超音波による通信などが挙げられるが、放射線画像データの通信には、電波による通信又は光による通信が好ましい。
電波による通信には、1GHz超の周波数の電波により送信する方法と1GHz以下の周波数の電波を用いて通信する方法が挙げられるが、本発明の前記放射線画像取得手段が放射線画像データを得るための情報の通信には、1GHz以下の周波数の電波を用いて通信する方法が好ましい。
そして、1GHz超の周波数の電波により送信する方法には、例えば、1.4GHz帯や2GHz帯や2.1GHz帯などを利用した次世代携帯電話による方法、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g等の規格に適合した2.4GHz帯や5.2GHz帯などを用いた無線LANによる方法や、18GHz帯や19GHz帯などを利用したFWA(Fixed Wireless Access、固定無線アクセス)を用いた方法や、2.45GHz帯を利用したBluetoothや2.4GHz帯を利用したHomeRF(Home Radio Frequency)を用いた方法などの無線通信規格に基づく方法や、UWB(Ultra Wide Band)すなわち超広帯域の電波を利用した通信方法や、2.4GHz帯や5.8GHz帯などを利用した産業科学医療用周波数帯(ISM:Industrial, Scientific and Medical band)を利用する方法などがある。そして、「シャドウイング(Shadowing)」や「マルチパスフェージング(Multi Pass Fading)」等の問題の少ない電波の回り込みと通信回路の小型化・低コスト化の観点から、10GHz以下(特に、3GHz以下)の周波数の電波が好ましい。
また、1GHz以下の周波数の電波を用いて通信する方法には、例えば7×10MHz帯や4×102MHz帯を利用した特定小電力無線による方法、PHSによる方法、8×102MHz帯や9×102MHz帯を利用した携帯電話による方法などが挙げられる。1GHz以下の周波数の電波としては、電波の回りこみの観点から、8×102MHz以下(特に、4×102MHz以下)の周波数の電波が好ましい。また、アンテナの小型化の観点から、3×10MHz以上(特に、1×102MHz以上)の周波数の電波が好ましい。
光による通信に用いられる光は、遠赤外線、近赤外線、可視光、紫外線などが挙げられるが、近赤外線(特に700nm以上2000nm以下の波長の近赤外線)を用いた通信が好ましい。
また、これらの無線通信によるコンソールとカセッテの間の無線通信は、コンソールとカセッテとが直接、無線通信する形態であっても良いし、途中に無線中継器を設けて、無線中継器を介して無線通信する形態であってもよい。また、これらの電波による無線通信は、アナログ通信であっても、デジタル通信であってもよい。
また、カセッテの電源は、カセッテと電力線を介して接続された電源ユニットや交流電源など外部から電力を供給する外部電源でも良いが、カセッテに設けられた内部電源が取り回し易く好ましい。また、カセッテに設けられた内部電源として、カセッテに外接して設けられた電源ユニットでも良いが、カセッテ内に設けられた内部電源である事が好ましい。
また、カセッテの電源は、カセッテと電力線を介して接続された電源ユニットや交流電源など外部から電力を供給する外部電源でも良いが、カセッテに設けられた内部電源が取り回し易く好ましい。また、カセッテに設けられた内部電源として、カセッテに外接して設けられた電源ユニットでも良いが、カセッテ内に設けられた内部電源である事が好ましい。
放射線は、強い電離作用や蛍光作用を有する電磁波や粒子線のことで、X線、γ線、β線、α線、重陽子線、陽子線その他の重荷電粒子線及び中性子線が挙げられる。本発明においては、放射線として、電子線、X線、γ線が好ましく、特にX線が好ましい。
コンソールとは、操作者がカセッテと交信を行うための装置で、別体の表示装置や操作装置が接続可能であってもよいし、表示装置や操作装置が一体であってもよい。
暗号化とは、通信途中で第三者に盗み見られたり改ざんされたりされないよう、決まった規則に従ってデータを変換することである。暗号化の方法としては、RSA、ElGamal暗号、楕円曲線暗号などの公開鍵暗号による方法と、RC4、DES、IDEA、FEAL、MISTYなどの秘密鍵暗号による方法が挙げられるが、いずれでもよい。また、IEEE 802.11bのセキュリティシステムとして採用されているWEPなど通信規格に採用されている暗号化の方法でもよい。
また、放射線画像取得手段により得た放射線画像データを直接、暗号化処理しても良いし、圧縮処理など他の処理をしてから暗号化処理しても良い。そして、放射線画像取得手段により得た放射線画像データから圧縮処理したデータを得てから暗号化することが、放射線撮影の素抜け部が存在するなどの放射線画像データの冗長性が緩和され暗号解読の困難性が増すので、好ましい。
また、暗号化処理して得られたデータを直接送信しても良いし、他の処理をしてから送信しても良い。
また、暗号化処理して得られたデータを直接送信しても良いし、他の処理をしてから送信しても良い。
圧縮とは、一定の手順にしたがって、データの意味を保ったまま、容量を削減する処理のことで、ハフマン符号化などのデータを完全に復元できる可逆圧縮と、JPEG圧縮などのデータにある程度の損失が生じる不可逆圧縮とが挙げられるが、可逆圧縮が好ましい。
また、放射線画像取得手段により得た放射線画像データを直接、圧縮処理しても良いし、補正処理など他の処理をしてから圧縮処理しても良い。また、圧縮処理されたデータを直接暗号化処理してもよいし、他の処理をしてから暗号化処理してもよい。
また、放射線画像取得手段により得た放射線画像データを直接、圧縮処理しても良いし、補正処理など他の処理をしてから圧縮処理しても良い。また、圧縮処理されたデータを直接暗号化処理してもよいし、他の処理をしてから暗号化処理してもよい。
復号化とは、暗号化されたデータを元に戻し、読める状態に戻すことである。なお、復号化処理は、暗号化処理の後処理に応じて、コンソール通信手段により得たデータを直接復号化しても良いし、暗号化処理後の処理に応じた処理をした後に解凍してもよい。また、復号化処理の後に、暗号化処理の前処理に応じて、復号化処理後に処理をしてもよい。
解凍とは、圧縮処理によってデータの意味を保ったまま容量を削減されたデータを、元の状態に復元することである。なお、解凍処理は、圧縮処理後の暗号化処理前の処理に応じて、復号化処理により得たデータを直接解凍しても良いし、他の処理をした後に解凍してもよい。また、圧縮処理の前処理に応じて、解凍処理により得たデータを直接保存しても良いし、他の処理をした後に保存してもよい。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、本発明がこれらの実施形態に限られないことは、述べるまでもない。
発明の実施の形態欄の記載は、発明を実施するために発明者が最良と認識している形態を示すものであり、発明の範囲や、請求の範囲に用いられている用語を一見、断定又は定義するような表現もあるが、これらは、あくまで、発明者が最良と認識している形態を特定するための表現であり、発明の範囲や、請求の範囲に用いられている用語を特定又は限定するものではない。
発明の実施の形態欄の記載は、発明を実施するために発明者が最良と認識している形態を示すものであり、発明の範囲や、請求の範囲に用いられている用語を一見、断定又は定義するような表現もあるが、これらは、あくまで、発明者が最良と認識している形態を特定するための表現であり、発明の範囲や、請求の範囲に用いられている用語を特定又は限定するものではない。
図1〜6を参照しながら本発明に係る放射線画像取得システムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るX線画像取得システム1000は、放射線画像データを取得する放射線画像取得システムの一種であり、放射線の一種であるX線を用いてX線画像データを得るものである。X線画像取得システム1000は、病院内で行われるX線画像撮影を想定したシステムであり、例えば、被写体にX線を照射するX線撮影室R1と、X線技師が被写体に照射するX線の制御や、X線を照射して取得したX線画像の画像処理等を行うX線制御室R2とに配置されるものである。
X線制御室R2には、コンソール1が設けられている。このコンソール1によってX線画像取得システム1000全体が制御され、X線画像撮影の制御や取得したX線画像の画像処理が行われる。
コンソール1には、操作者が撮影準備指示や撮影指示、指示内容を入力する操作入力部2が接続されている。操作入力部2としては、例えば、X線照射要求スイッチやタッチパネル、マウス、キーボード、ジョイスティック等を用いることが可能であり、操作入力部2を介して、X線管電圧やX線管電流、X線照射時間等のX線撮影条件、撮影タイミング、撮影部位、撮影方法等のX線撮影制御条件、画像処理条件、画像出力条件、カセッテ選択情報、オーダ選択情報、被写体ID等の指示内容がコンソール1に入力される。
更に、コンソール1には、X線画像などを表示する表示部3が接続されており、コンソール1を構成している表示制御部11により表示部3の表示が制御される。表示部3としては、例えば、液晶モニタ、CRT(Cathode Ray Tube)モニタ等のモニタ、電子ペーパ、電子フィルム等を用いることができる。表示部3には、コンソール1の表示制御部11の制御により、X線撮影条件や画像処理条件等の文字及びX線画像を表示する。
コンソール1には、操作者が撮影準備指示や撮影指示、指示内容を入力する操作入力部2が接続されている。操作入力部2としては、例えば、X線照射要求スイッチやタッチパネル、マウス、キーボード、ジョイスティック等を用いることが可能であり、操作入力部2を介して、X線管電圧やX線管電流、X線照射時間等のX線撮影条件、撮影タイミング、撮影部位、撮影方法等のX線撮影制御条件、画像処理条件、画像出力条件、カセッテ選択情報、オーダ選択情報、被写体ID等の指示内容がコンソール1に入力される。
更に、コンソール1には、X線画像などを表示する表示部3が接続されており、コンソール1を構成している表示制御部11により表示部3の表示が制御される。表示部3としては、例えば、液晶モニタ、CRT(Cathode Ray Tube)モニタ等のモニタ、電子ペーパ、電子フィルム等を用いることができる。表示部3には、コンソール1の表示制御部11の制御により、X線撮影条件や画像処理条件等の文字及びX線画像を表示する。
また、コンソール1は、表示制御部11、入力部12、コンソール制御部13、コンソール通信部14、画像処理部15、画像保存部16、コンソール電源部17、ネットワーク通信部18等を備えている。表示制御部11、入力部12、コンソール制御部13、コンソール通信部14、画像処理部15、画像保存部16、コンソール電源部17、ネットワーク通信部18は、それぞれバスに接続しており、データ交換可能である。
入力部12は、操作入力部2からの指示内容を受信する。
コンソール制御部13は、入力部12が操作入力部2から受信した指示内容やネットワーク通信部18がHIS/RIS71から受信したオーダ情報に基づいて撮影条件を決定する。そしてコンソール制御部13は、コンソール通信部14がX線源4とカセッテ5とに撮影条件に関する撮影条件情報などの撮影に有用な撮影用信号を送信し、X線源4とカセッテ5とを制御してX線画像撮影をする。
また、コンソール制御部13は、カセッテ5から送信されてコンソール通信部14が受信したX線画像データを画像保存部16に一時保存させる。また、コンソール制御部13は、画像保存部16に一時保存したX線画像データからサムネイルX線画像データを画像処理部15が作成するように制御する。表示制御部11は、作成されたサムネイルX線画像データに基づいて、表示部3がサムネイル画像を表示するように制御する。そして、コンソール制御部13は、入力部12が受信した指示内容やHIS/RIS71のオーダ情報に基づいた画像処理を画像処理部15がX線画像データに行い、この画像処理をされたX線画像データを画像保存部16に保存するように制御する。そして、画像処理部15が画像処理した結果のX線画像データに基づいて、処理結果のサムネイル画像を表示部3が表示するように、表示制御部11を制御する。更に、コンソール制御部13は、その後に入力部12が操作入力部2から受信した指示内容に基づいて、X線画像データの再画像処理を画像処理部15に行わせたり、その画像処理結果の表示を表示部3がするように表示制御部11を制御したり、又、X線画像データをネットワーク上の外部装置に転送、保存、表示させるようにネットワーク通信部18を制御したりしたりする。
また、コンソール制御部13は、カセッテ5から送信されてコンソール通信部14が受信したX線画像データを画像保存部16に一時保存させる。また、コンソール制御部13は、画像保存部16に一時保存したX線画像データからサムネイルX線画像データを画像処理部15が作成するように制御する。表示制御部11は、作成されたサムネイルX線画像データに基づいて、表示部3がサムネイル画像を表示するように制御する。そして、コンソール制御部13は、入力部12が受信した指示内容やHIS/RIS71のオーダ情報に基づいた画像処理を画像処理部15がX線画像データに行い、この画像処理をされたX線画像データを画像保存部16に保存するように制御する。そして、画像処理部15が画像処理した結果のX線画像データに基づいて、処理結果のサムネイル画像を表示部3が表示するように、表示制御部11を制御する。更に、コンソール制御部13は、その後に入力部12が操作入力部2から受信した指示内容に基づいて、X線画像データの再画像処理を画像処理部15に行わせたり、その画像処理結果の表示を表示部3がするように表示制御部11を制御したり、又、X線画像データをネットワーク上の外部装置に転送、保存、表示させるようにネットワーク通信部18を制御したりしたりする。
また、コンソール制御部13は送信制御装置として、カセッテ(放射線画像取得装置)5が送信するチャンネルと、他の機器がマイクロ波で送信するチャンネルを管理する機能を有している。すなわち、コンソール制御部13は、カセッテ5が所定のチャンネルのマイクロ波で送信する際に、他の機器が当該チャンネルのマイクロ波で送信して混信することがないように制御する。例えば、コンソール制御部13は、コンソール通信部14と通信ケーブルで接続された無線中継器6を介して、新しい機器が導入されたとき又は常時、無線中継器6のアンテナから得られる無線通信のチャンネル情報を取得し、他の機器がどのチャンネルを使用しているかを確認して記憶するようになっている。そして、当該他の機器のチャンネルとカセッテ5で使用するチャンネルが同じとなってしまう場合には、コンソール制御部13は、可能であればカセッテ5のチャンネルを変更し、また可能であれば他の機器のチャンネルを変更するように制御する。また、ぞれぞれのチャンネルの変更が不可能である場合には、コンソール制御部13は、放射線X線画像データの送信時等に、他の機器を使用しないように表示部3が警告表示をするように表示制御部11を制御する。
コンソール制御部13としては、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリが搭載されているマザーボードを適用することが可能である。
CPUは、ROM又はハードディスクに記憶されているプログラムを読み出し、RAM上にプログラムを展開し、展開したプログラムに従ってコンソール1の各部、X線源4、カセッテ5、外部装置を制御する。また、CPUは、ROM又はハードディスクに記憶されているシステムプログラムをはじめとする各種処理プログラムを読み出してRAM上に展開し、後述する各種処理を実行する。
RAMは、揮発性のメモリであり、コンソール制御部13のCPUにより実行制御される各種処理において、ROMから読み出されてCPUで実行可能な各種プログラム、入力もしくは出力データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
ROMは、例えば、不揮発性のメモリであり、CPUで実行されるシステムプログラム、システムプログラムに対応する各種プログラムなどを記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、ROMの代わりにハードディスクを用いてもよい。この場合、ハードディスクは、CPUで実行されるシステムプログラムと各種アプリケーションプログラムを記憶する。また、ハードディスクは、その一部もしくは全部をサーバ等の他の機器からネットワーク回線の伝送媒体を介してコンソール通信部14から、本発明のプログラムなどの各種アプリケーションプログラムを受信して記憶するようにしてもよい。更に、CPUは、ネットワーク上に設けられたサーバのハードディスクなどの記憶装置から本発明のプログラム等の各種アプリケーションプログラムを受信し、RAM上に展開して、本発明の処理などの各種処理をするようにしてもよい。
CPUは、ROM又はハードディスクに記憶されているプログラムを読み出し、RAM上にプログラムを展開し、展開したプログラムに従ってコンソール1の各部、X線源4、カセッテ5、外部装置を制御する。また、CPUは、ROM又はハードディスクに記憶されているシステムプログラムをはじめとする各種処理プログラムを読み出してRAM上に展開し、後述する各種処理を実行する。
RAMは、揮発性のメモリであり、コンソール制御部13のCPUにより実行制御される各種処理において、ROMから読み出されてCPUで実行可能な各種プログラム、入力もしくは出力データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
ROMは、例えば、不揮発性のメモリであり、CPUで実行されるシステムプログラム、システムプログラムに対応する各種プログラムなどを記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、ROMの代わりにハードディスクを用いてもよい。この場合、ハードディスクは、CPUで実行されるシステムプログラムと各種アプリケーションプログラムを記憶する。また、ハードディスクは、その一部もしくは全部をサーバ等の他の機器からネットワーク回線の伝送媒体を介してコンソール通信部14から、本発明のプログラムなどの各種アプリケーションプログラムを受信して記憶するようにしてもよい。更に、CPUは、ネットワーク上に設けられたサーバのハードディスクなどの記憶装置から本発明のプログラム等の各種アプリケーションプログラムを受信し、RAM上に展開して、本発明の処理などの各種処理をするようにしてもよい。
表示制御部11は、コンソール制御部13の制御に基づいて、X線画像データや文字データなどに基づいて、表示部3が画像や文字などを表示するように制御する。表示制御部11には、グラフィックボード等を用いることができる。
コンソール通信部(コンソール通信手段)14は、X線源4及び無線中継器6にそれぞれ通信ケーブルを介して接続されており、コンソール通信部14が無線中継器6を介してカセッテ5と通信可能である。コンソール通信部14は、コンソール制御部13からの指示内容に基づいた各種の制御信号や各種情報などの撮影用信号をX線源4及びカセッテ5に送信可能である一方、カセッテからの動作状態を伝える信号や各種情報などの撮影用信号を受信可能である。また、コンソール通信部14は、指示内容に基づいた各種の制御信号や各種情報などの撮影用信号をX線源4に送信可能であるとともに、X線源4からの動作状態を伝える信号や各種情報などの撮影用信号を受信可能である。
また、コンソール通信部14は、カセッテ5から送信されるX線画像データを受信可能である。
コンソール通信部14とX線源4及び無線中継器6を接続している通信ケーブルは、着脱可能である。通信ケーブルが接続されているときは、画像転送が高速に行えるのでX線撮影によるX線画像取得、X線画像処理、X線画像確認等をより短時間で行うことが可能である。
また、コンソール通信部14は、カセッテ5から送信されるX線画像データを受信可能である。
コンソール通信部14とX線源4及び無線中継器6を接続している通信ケーブルは、着脱可能である。通信ケーブルが接続されているときは、画像転送が高速に行えるのでX線撮影によるX線画像取得、X線画像処理、X線画像確認等をより短時間で行うことが可能である。
画像処理部15は、コンソール通信部14がカセッテ5から受信したX線画像データを画像処理する。画像処理部15では、指示内容に基づいてX線画像データの補正処理、拡大圧縮処理、空間フィルタリング処理、リカーシブ処理、階調処理、散乱線補正処理、グリッド補正処理、周波数強調処理、ダイナミックレンジ(DR)圧縮処理等の画像処理が行われる。
画像保存部(画像保存手段)16は、X線画像データを記憶する記憶装置を有しており、コンソール通信部14がカセッテ5から受信したX線画像データの一時保存や、画像処理されたX線画像データの保存を行う。画像保存部16としては、大容量かつ高速の記憶装置であるハードディスク、RAID(Redundant Array of Independent Disks)等のハードディスクアレー、シリコンディスク等を用いることが可能である。
コンソール電源部17は、AC電源等の外部電源(図示せず)、又は、バッテリー、電池等の内部電源(図示せず)から電力を供給されており、コンソール1を構成する各部に電力を供給している。
コンソール電源部17の外部電源は、着脱可能である。コンソール電源部17が外部電源より電力を供給されるときは、充電の必要がないため長時間撮影を行うことが可能である。
コンソール電源部17の外部電源は、着脱可能である。コンソール電源部17が外部電源より電力を供給されるときは、充電の必要がないため長時間撮影を行うことが可能である。
ネットワーク通信部18は、LAN(Local Area Network)によりコンソール1と外部装置との間で各種情報の通信を行うものである。外部装置としては、例えば、HIS/RIS(Hospital Information System/Radiology Information System:病院内情報システム/放射線科情報システム)端末71、イメージャ72、画像処理端末73、ビューワ74、ファイルサーバ75等を接続することが可能である。ネットワーク通信部18は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)等所定のプロトコルに従ってX線画像データを外部装置に出力する。
HIS/RIS端末71は、HIS/RISから、被写体の情報や撮影部位及び撮影方法などの情報を取得し、コンソール1に提供する。イメージャ72は、コンソール1から出力されたX線画像データに基づいてX線画像をフィルムなどの画像記録媒体に記録する。画像処理端末73は、コンソール1から出力されたX線画像データの画像処理やCAD(Computer Aided Diagnosis:コンピュータ診断支援)のための処理をして、ファイルサーバ75に保存する。ビューワ74は、コンソール1から出力されたX線画像データに基づいてX線画像を表示する。ファイルサーバ75は、処理画像処理されたX線画像データを保存するファイルサーバである。
なお、本実施形態では、表示制御部11とコンソール制御部13とが別体に設けられた例であるが、表示制御部とコンソール制御部とが一体であってもよい。例えば、コンソール制御部としてCPU及びメモリが搭載されているマザーボードを用い、表示制御部としてこのマザーボードに内蔵されたグラフィックサブシステムを用いることが挙げられる。また、コンソール制御部13が表示制御部を兼ねても良い。また、本実施形態では、画像処理部15は、コンソール制御部13と別体であるが、コンソール制御部13が画像処理部を兼ねても良い。
また、本実施形態では、コンソール制御部13が送信制御装置の機能を有しており、両者が一体となっているが、これに限らず、コンソール制御部13と送信制御装置が別体で構成されていても良い。その場合、送信制御装置は、コンソール1内に備えられていても良いし、コンソール1とは別の装置として、独立して設けられるようになっていても良い。
X線撮影室R1には、前記コンソール1とカセッテ5との間での通信を中継する無線中継器6が設置されている。
無線中継器6は、カセッテ5との間で後述する無線方式にて無線通信をする。また、コンソール1とは通信ケーブルを介して通信する。そして、無線中継器6を介して、コンソール1から送信された制御信号がカセッテ5に受信され、又、カセッテ5から各種の信号がコンソール1に送信される。
また、本実施形態において、無線中継器6は、後述するカセッテ5の内部電源51を充電する充電器の機能を具備している。無線中継器6にはコネクタが備えられており、このコネクタとカセッテ5とが接続されるとカセッテ5の内部電源51が充電される。無線中継器6は、カセッテ5の着脱が容易なように形成されていることが好ましい。また、無線中継器6は、カセッテ5の充電器としての機能の他に、カセッテ5が未使用時におけるホルダとしての機能を具備してもよい。
X線撮影室R1には、また、被写体にX線を照射するX線源4と、被写体に照射されたX線を検出してX線画像データを取得する放射線画像取得装置としてのカセッテ5とが配置される。X線撮影室R1はX線源4のX線が当該X線撮影室R1の外部に漏出しないようにX線遮蔽部材で覆われた室となっている。通常、このようなX線遮蔽部材は、例えば鉛板のような金属製部材すなわち導電性部材であり、電波の透過を抑える性質や電波を反射する性質を持つ。
また、本実施形態において、カセッテ5は携帯可能なもので、X線撮影室R1の外部にも持ち出せるようになっている。
また、本実施形態において、カセッテ5は携帯可能なもので、X線撮影室R1の外部にも持ち出せるようになっている。
更に、X線撮影室R1には、無線中継器6が設置されている。無線中継器6は、カセッテ5との間で無線通信をする。また、無線中継器6は、コンソール1とは通信ケーブルを介して通信する。そのため、カセッテ5と無線中継器6との間の通信においては、通信用のケーブルが不要であり、X線撮影時において当該ケーブルが被写体に絡みつかないように注意を払いながらカセッテ5を取り扱うといった事態を回避することができる。
また、無線中継器6はコンソール1と通信ケーブルを介して通信する。そして、無線中継器6を介して、カセッテ5が取得した画像データがコンソール1に送信され、又、コンソール1とカセッテ5の間で、制御信号や各種情報などの撮影用信号が通信される。これにより、コンソール1と無線中継器6とがケーブルにより接続されていて、X線撮影室R1に無線中継器6を配置することで、コンソール1とは放射線遮蔽部材で隔てられたX線撮影室R1でカセッテ5が用いられても、良好な無線通信をすることができる。
また、無線中継器6はコンソール1と通信ケーブルを介して通信する。そして、無線中継器6を介して、カセッテ5が取得した画像データがコンソール1に送信され、又、コンソール1とカセッテ5の間で、制御信号や各種情報などの撮影用信号が通信される。これにより、コンソール1と無線中継器6とがケーブルにより接続されていて、X線撮影室R1に無線中継器6を配置することで、コンソール1とは放射線遮蔽部材で隔てられたX線撮影室R1でカセッテ5が用いられても、良好な無線通信をすることができる。
また、無線中継器6は、カセッテ5の充電器の機能と、カセッテ5の未使用時におけるホルダの機能とを具備していることが好ましい。
例えば、無線中継器6にはコネクタが備えられており、このコネクタとカセッテ5とが接続されるとカセッテ5の内部電源部51が充電される。このとき、無線中継器6は、カセッテ5の着脱が容易なように形成されていることが好ましい。また、無線中継器6は、カセッテ5を充電しながら保持する形状であることが好ましく、これにより、カセッテ5が未使用時におけるホルダとして機能しつつ、充電器としても機能することが好ましい。
例えば、無線中継器6にはコネクタが備えられており、このコネクタとカセッテ5とが接続されるとカセッテ5の内部電源部51が充電される。このとき、無線中継器6は、カセッテ5の着脱が容易なように形成されていることが好ましい。また、無線中継器6は、カセッテ5を充電しながら保持する形状であることが好ましく、これにより、カセッテ5が未使用時におけるホルダとして機能しつつ、充電器としても機能することが好ましい。
まず、X線源4には、高圧電圧を発生する高圧発生源41及び高圧発生源41により高圧電圧が印加されるとX線を発生するX線管42が配設されている。X線管42のX線照射口には、X線照射範囲を調整するX線絞り装置(図示せず)が設けられている。X線絞り装置は、コンソール1からの制御信号に従ってX線照射方向を制御するので、X線照射範囲が撮影領域に応じて調整される。更に、X線源4には、X線源制御部43が配設されており、高圧発生源41及びX線管42は、X線源制御部43とそれぞれ接続されている。X線源制御部43は、コンソール通信部14から送信された制御信号に基づいて、X線源4の各部を駆動制御する。すなわち、X線源制御部43は、高圧発生源41とX線管42とを制御する。
次に、本実施形態において、放射線画像取得装置としてのカセッテ5は、図2に示すように筐体55を備えており、筐体55により内部が保護されて携帯可能なものである。筐体55には、アルミニウム、マグネシウムのような軽金属が用いられている。筐体55に軽量金属を用いたことにより、筐体55の強度を保持することができるようになっている。
X線撮影前に、被写体の所望の位置・向きで透過したX線を撮影するように操作者によりカセッテ5と被写体の位置と向きが調整されて配置される(場合により、X線源6の位置と向きも調整されて配置される。)。その後、コンソール1からの指示でX線源4がX線を発生させる。すると、カセッテ5には、X線源4から所望の位置・向きの被写体を透過したX線が入射する。
X線撮影前に、被写体の所望の位置・向きで透過したX線を撮影するように操作者によりカセッテ5と被写体の位置と向きが調整されて配置される(場合により、X線源6の位置と向きも調整されて配置される。)。その後、コンソール1からの指示でX線源4がX線を発生させる。すると、カセッテ5には、X線源4から所望の位置・向きの被写体を透過したX線が入射する。
カセッテ5には、内部電源51、カセッテ通信部52、カセッテ制御部53、パネル54が配設されている。内部電源51、カセッテ通信部52、カセッテ制御部53、パネル54は、それぞれカセッテ5内のバスに接続されている。
内部電源51は、カセッテ5内に配設された放射線画像取得手段としてのパネル54、通信手段としてのカセッテ通信部52、制御手段としてのカセッテ制御部53等の各部に、これらを駆動するための電力を供給する。内部電源51には、充電可能でかつ撮影時に消費する電力に対応可能なコンデンサが設けられている。コンデンサとしては、電解二重層コンデンサを適用することが可能である。また、内部電源51としては、電池交換が必要なマンガン電池、ニッケル・カドミウム電池、水銀電池、鉛電池などの一次電池や、充電可能な二次電池を適用することが可能である。
内部電源51の容量は、撮影効率の観点から、最大サイズのX線画像を連続して撮影可能な枚数で換算して、4枚以上(特に7枚以上)であることが好ましい。
また、内部電源51の容量は、小型化・軽量化・低コスト化の観点から、最大サイズのX線画像を連続して撮影可能な枚数で換算して、100枚以下(特に50枚以下)であることが好ましい。
また、内部電源51の容量は、小型化・軽量化・低コスト化の観点から、最大サイズのX線画像を連続して撮影可能な枚数で換算して、100枚以下(特に50枚以下)であることが好ましい。
カセッテは、電力の供給状態が異なる複数の電力供給の状態を有し、適切なタイミングでカセッテの電力供給の状態を変えることが好ましい。このような電力の供給状態としては、例えば、撮影可能状態と、撮影可能状態より電力消費の低い状態を有することが好ましく、特に、撮影可能状態より電力消費の低い状態として、1又は複数の撮影待機モード制御下の状態と、更に消費電力の低いスリープモード制御下の状態を有することが好ましい。
なお、撮影動作とは、放射線撮影により放射線画像データを得るのに必要な動作のことで、例えば、実施形態で示すパネルであれば、パネルの初期化、放射線照射によって生成された電気エネルギーの蓄積、電気信号の読み取り、及び、放射線画像データ化の各動作が該当する。
そして、撮影可能状態とは、直ちにこの撮影動作により放射線画像データを得ることができる状態のことである。
そして、撮影可能状態とは、直ちにこの撮影動作により放射線画像データを得ることができる状態のことである。
カセッテ通信部52は、コンソール通信部14と各種信号を送受信するアンテナ521とアンテナ521に入力された受信信号を復調したり、各種信号を変調増幅してアンテナ521に出力したりする無線回路522とにより構成されており、カセッテ通信部52は、無線中継器6を介してコンソール通信部14との間で各種の信号を無線通信により送受信することが可能な通信手段として機能するものである。
図2に示すように、アンテナ521は、筐体55の外部に設けられている。具体的には、筐体55の外側、カセッテ5の側面に近接して配設されている。カセッテ5の側面ではなく、X線が照射される側と反対側の裏面に近接して設けても良い。なお、アンテナの形状及び配置は、図示したものに限定されない。
また、筐体55の内部には、アンテナ521が接続される無線回路522が設けられており、無線回路522が駆動することによりアンテナ521が電波を送受信する。本実施形態では、このアンテナ521及び無線回路522に適用する電波は、予め設定された所定のチャンネルの1GHz超の周波数の電波である。なお、1GHz超の周波数の電波に限定されるものではなく、信号の送受信を確実に行うために、直進性、指向性の少ない1GHz以下の周波数の電波を用いても良いし、光通信を用いても良い。
また、筐体55の内部には、アンテナ521が接続される無線回路522が設けられており、無線回路522が駆動することによりアンテナ521が電波を送受信する。本実施形態では、このアンテナ521及び無線回路522に適用する電波は、予め設定された所定のチャンネルの1GHz超の周波数の電波である。なお、1GHz超の周波数の電波に限定されるものではなく、信号の送受信を確実に行うために、直進性、指向性の少ない1GHz以下の周波数の電波を用いても良いし、光通信を用いても良い。
コンソール通信部14からカセッテ通信部52に送信される信号としては、例えば、カセッテ5の内部の各種回路等の各駆動部に内部電源51から電圧を印加するか否かを指示する指示信号がある。カセッテ5の動作状態として撮影可能な状態、撮影待機状態等複数の状態がある場合には、この指示信号によりカセッテ5の動作状態を切り替えることができる。また、X線を照射する旨を知らせる信号、パネル54に対するX線画像データの読取タイミングを指示する指示信号(タイミング信号)、X線画像データを転送するよう指示する信号、X線画像データを正常に受信した旨を知らせる信号その他の信号が挙げられる。
他方、カセッテ通信部52からコンソール通信部14に送信される信号としては、例えば、カセッテ5の動作状態を知らせる信号、X線画像データを送信する準備ができたことを知らせる信号その他の撮影用信号が挙げられる。
他方、カセッテ通信部52からコンソール通信部14に送信される信号としては、例えば、カセッテ5の動作状態を知らせる信号、X線画像データを送信する準備ができたことを知らせる信号その他の撮影用信号が挙げられる。
また、カセッテ通信部52は、無線中継器6を介してコンソール通信部14にX線画像データを送信することが可能である。すなわち、コンソール1から所定の信号が送信されると、カセッテ通信部52は、アンテナ521及び無線中継器6通信ケーブルを介した無線方式の通信によりコンソール通信部14に対して、パネルにより取得した大容量のX線画像データを高速かつ確実に送信可能である。
また、カセッテ制御部53は制御手段として、カセッテ通信部52が受信した制御信号などの撮影用信号に基づいて、カセッテ5に配設されたパネル54、カセッテ通信部52等の各部を制御する。
パネル54は、被写体を透過したX線に基づいてX線画像データを出力(検出)する放射線画像取得手段として機能する。また、本実施形態のパネル54は、間接型フラットパネルディテクタ(FPD:Flat Panel Detector)である。
図2にカセッテ5の概略構成を示す斜視図を、図3にパネル54を中心としたカセッテ5の断面図を示す。
なお、本実施形態では、図2及び図3に示した例を説明するが、これに限定されず、シンチレータの厚さや種類が異なるものや、撮像領域の面積であるパネルの面積が異なるものを用いることも適用可能である。シンチレータの厚さが厚いほど感度が高くなり、シンチレータの厚さが薄いほど空間分解能が高くなる。また、シンチレータの種類によって分光感度が異なる。
なお、本実施形態では、図2及び図3に示した例を説明するが、これに限定されず、シンチレータの厚さや種類が異なるものや、撮像領域の面積であるパネルの面積が異なるものを用いることも適用可能である。シンチレータの厚さが厚いほど感度が高くなり、シンチレータの厚さが薄いほど空間分解能が高くなる。また、シンチレータの種類によって分光感度が異なる。
パネル54には、被写体を透過したX線を検出し、検出したX線を可視領域の蛍光(以下「可視光」と称す)に変換するシンチレータ541が層状に設けられている。
シンチレータ541は、蛍光体を主たる成分としている。シンチレータ541は、照射されたX線により蛍光体の母体物質が励起(吸収)し、その再結合エネルギーにより可視光を発光する層である。この蛍光体としては、例えば、CaWO4、CdWO4等の母体物質により蛍光を発光するものや、CsI:Tl、ZnS:Ag等の母体物質内に付加された発光中心物質により蛍光を発光するものなどが挙げられる。
シンチレータ541は、蛍光体を主たる成分としている。シンチレータ541は、照射されたX線により蛍光体の母体物質が励起(吸収)し、その再結合エネルギーにより可視光を発光する層である。この蛍光体としては、例えば、CaWO4、CdWO4等の母体物質により蛍光を発光するものや、CsI:Tl、ZnS:Ag等の母体物質内に付加された発光中心物質により蛍光を発光するものなどが挙げられる。
シンチレータ541の上層には保護層(図示せず)が設けられていることが好ましい。保護層はシンチレータを保護するもので、シンチレータの上部及び辺縁を完全に覆っている。保護層としては、シンチレータの防湿保護の効果を有するものであればいずれの材料を用いてもよい。そして、シンチレータとして、吸湿性を有する蛍光体(特に、アルカリハライド、更に、アルカリハライドからなる柱状結晶蛍光体)が用いられる場合、例えばUSP 6469305号において開示された、CVD法によって形成されたポリパラキシリレン製有機膜や、ポリシラザン、ポリシロキサザンなどのシラザン又はシロキサザンタイプのポリマー化合物を含むポリマーから形成される有機膜や、プラズマ重合法によって形成された有機膜などの防湿性有機膜を用いることが好ましい。
シンチレータ541の下層には、アモルファスシリコンにより形成された放射線検出器と(X線検出器)しての光検出器542が積層して延在しており、この光検出器542によりシンチレータ541から発光する可視光が電気エネルギーに変換されて出力される。
そして、パネル54は、X線画像による診断の診断性の観点から、1000×1000画素以上(特に2000×2000画素以上)の画素で構成されていることが好ましい。
また、パネル54は、人の視認限界とX線画像の画像処理速度の観点から、1万×1万画素以下(特に6000×6000画素以下)の画素で構成されていることが好ましい。また、暗号化処理の高速化による通信の即時性を確保するためにも好ましい。
また、パネル54の撮影領域のサイズは、X線画像による診断の診断性の観点から、10cm×10cm以上(特に、20cm×20cm以上)の面積であることが好ましい。
また、パネル54の撮影領域のサイズは、カセッテとしての取り扱いやすさの観点から、70cm×70cm以下(特に50cm×50cm以下)の面積が好ましい。
また、パネル54の一画素のサイズは、X線被爆量低減の観点から40μm×40μm以上(特に70μm×70μm以上)のサイズが好ましい。
また、パネル54の一画素のサイズは、X線画像による診断の診断性の観点から200μm×200μm以下(特に160μm×160μm以下)が好ましい。
本実施形態では、パネル54が4096×3072の画素から構成されており、撮影領域の面積が430mm×320mmであり、1画素のサイズが105μm×105μmとなっている。
そして、パネル54は、X線画像による診断の診断性の観点から、1000×1000画素以上(特に2000×2000画素以上)の画素で構成されていることが好ましい。
また、パネル54は、人の視認限界とX線画像の画像処理速度の観点から、1万×1万画素以下(特に6000×6000画素以下)の画素で構成されていることが好ましい。また、暗号化処理の高速化による通信の即時性を確保するためにも好ましい。
また、パネル54の撮影領域のサイズは、X線画像による診断の診断性の観点から、10cm×10cm以上(特に、20cm×20cm以上)の面積であることが好ましい。
また、パネル54の撮影領域のサイズは、カセッテとしての取り扱いやすさの観点から、70cm×70cm以下(特に50cm×50cm以下)の面積が好ましい。
また、パネル54の一画素のサイズは、X線被爆量低減の観点から40μm×40μm以上(特に70μm×70μm以上)のサイズが好ましい。
また、パネル54の一画素のサイズは、X線画像による診断の診断性の観点から200μm×200μm以下(特に160μm×160μm以下)が好ましい。
本実施形態では、パネル54が4096×3072の画素から構成されており、撮影領域の面積が430mm×320mmであり、1画素のサイズが105μm×105μmとなっている。
ここで、図4を参照しつつ、光検出器542を中心とした回路構成について説明する。
図4に示すように、光検出器542には、照射されたX線の強度に応じて蓄積された電気エネルギーを読み出すための収集電極5421が二次元配設されている。この収集電極5421には、コンデンサ5424の一方の電極とされて、電気エネルギーがコンデンサ5424に蓄えられるようになっている。ここで、1つの収集電極5421は、X線画像データの1画素に対応するものである。
互いに隣接する収集電極5421の間には、走査線5422と信号線5423とが配設されている。走査線5422と信号線5423とは、直交している。
互いに隣接する収集電極5421の間には、走査線5422と信号線5423とが配設されている。走査線5422と信号線5423とは、直交している。
コンデンサ5424には、電気エネルギーの蓄電及び読み取りを制御するスイッチング薄膜トランジスタ5425(TFT:Thin Film Transistor、以下トランジスタと呼ぶ)が接続される。トランジスタ5425は、ドレイン電極あるいはソース電極が収集電極5421に接続されるとともに、ゲート電極は走査線5422に接続される。ドレイン電極が走査線5422に接続されるときには、ソース電極が信号線5423に接続され、ソース電極が収集電極5421に接続されるときには、ドレイン電極が信号線5423に接続される。また、パネル21では、信号線5423に、例えばドレイン電極が接続された初期化用のトランジスタ5427が設けられている。このトランジスタ5427のソース電極は接地されている。また、ゲート電極はリセット線5426と接続される。
なお、トランジスタ5425とトランジスタ5427は、シリコン積層構造あるいは有機半導体で構成されていることが好ましい。
なお、トランジスタ5425とトランジスタ5427は、シリコン積層構造あるいは有機半導体で構成されていることが好ましい。
また、走査駆動回路543には、走査駆動回路543からリセット信号RTが送信されるリセット線5426が、信号線5423と直交して接続されている。
リセット線5426には、リセット信号RTによりオン状態となる初期化用トランジスタ5427のゲート電極が接続されている。初期化用トランジスタ5427は、ゲート電極がリセット線5426に接続されるとともに、ドレイン電極が信号線5423と接続され、ソース電極が接地されている。ソース電極が信号線5423に接続されるときには、ドレイン電極が接地されている。
走査駆動回路543がリセット信号RTをリセット線5426を介して初期化用トランジスタ5427に供給して初期化用トランジスタ5427をオン状態とするとともに、走査駆動回路543が走査線5422を介してトランジスタ5425に読み出し信号RSを供給してトランジスタ5425をオン状態とすると、コンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーがトランジスタ5425を介して光検出器542外に放出される。即ち、光検出器542から放出された電気エネルギーが信号線5423及び初期化用トランジスタ5427を介してグランド電極に放出される。以下、リセット信号RTが供給されてコンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーが光検出器542外に放出されることを、光検出器542のリセット(初期化)と称する。
また、走査線5422には、走査線5422に読み出し信号RSを供給する走査駆動回路543が接続されている。読み出し信号RSが供給された走査線5422に接続されているトランジスタ5425は、オン状態となり、トランジスタ5425と接続するコンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーを読み出して信号線5423に供給する。すなわち、走査駆動回路543は、トランジスタ5425を駆動することで、X線画像データの画素毎の信号を生成することができる。
リセット線5426には、リセット信号RTによりオン状態となる初期化用トランジスタ5427のゲート電極が接続されている。初期化用トランジスタ5427は、ゲート電極がリセット線5426に接続されるとともに、ドレイン電極が信号線5423と接続され、ソース電極が接地されている。ソース電極が信号線5423に接続されるときには、ドレイン電極が接地されている。
走査駆動回路543がリセット信号RTをリセット線5426を介して初期化用トランジスタ5427に供給して初期化用トランジスタ5427をオン状態とするとともに、走査駆動回路543が走査線5422を介してトランジスタ5425に読み出し信号RSを供給してトランジスタ5425をオン状態とすると、コンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーがトランジスタ5425を介して光検出器542外に放出される。即ち、光検出器542から放出された電気エネルギーが信号線5423及び初期化用トランジスタ5427を介してグランド電極に放出される。以下、リセット信号RTが供給されてコンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーが光検出器542外に放出されることを、光検出器542のリセット(初期化)と称する。
また、走査線5422には、走査線5422に読み出し信号RSを供給する走査駆動回路543が接続されている。読み出し信号RSが供給された走査線5422に接続されているトランジスタ5425は、オン状態となり、トランジスタ5425と接続するコンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーを読み出して信号線5423に供給する。すなわち、走査駆動回路543は、トランジスタ5425を駆動することで、X線画像データの画素毎の信号を生成することができる。
信号線5423には、信号読取回路544が接続される。この信号読取回路544には、コンデンサ5424に蓄電されてから信号線5423に読み出された電気エネルギーが供給される。信号読取回路544には、信号読取回路544に供給された電気エネルギー量に比例する電圧信号SVをA/D変換器5442に供給する信号変換器5441と、信号変換器5441からの電圧信号SVをデジタル信号に変換してデータ変換部545に供給するA/D変換器5442とが設けられている。
信号読取回路544には、データ変換部545が接続されている。このデータ変換部545は、信号読取回路544から供給されたデジタル信号に基づいてX線画像データを生成する。本実施形態においては、信号読取回路544とデータ変換部545とによって信号変換回路(データ変換回路)が構成されている。
高分解能のX線画像データが必要でないときやX線画像データを速く取得したいときには、操作者が選択した撮影方法に応じて、コンソール制御部13は、受信した間引き、画素平均、領域抽出などの制御信号がカセッテ制御部53に送信する。カセッテ制御部53は、受信した間引き、画素平均、領域抽出などの制御信号に応じて、以下の間引き、画素平均、領域抽出などを実行するように制御する。
間引きは、奇数列又は偶数列のみ読み出すことにより、読み出す画素数を全画素数の1/4に間引いたり、同様にして1/9、1/16などに間引いたりすることにより行われる。なお、間引きの方法は、この方法に限られるものではない。
また、画素平均は、同時に複数の走査線5422を駆動し、同じ列方向の2画素のアナログ加算を行うことにより算出することが可能である。画素平均は、2画素の加算により算出することに限らず、列信号配線方向の複数画素のアナログ加算を行うことにより容易に得ることができる。更に、行方向の加算については、A/D変換出力後に隣り合う画素をデジタル加算することにより、上述のアナログ加算と合わせて、2×2等の正方形画素の加算値を得ることができる。これらによって、照射されたX線を無駄にすることなく、高速にデータを読み出すことが可能である。
また、領域抽出は、X線画像データの取込領域を制限する手段がある。これは、撮影方法の指示内容などから必要なX線画像データの取得領域を特定し、この特定された取得領域に基づいてカセッテ制御部53が走査駆動回路543のデータ取込範囲を変更し、この変更した取込範囲をパネル54が駆動するものである。
間引きは、奇数列又は偶数列のみ読み出すことにより、読み出す画素数を全画素数の1/4に間引いたり、同様にして1/9、1/16などに間引いたりすることにより行われる。なお、間引きの方法は、この方法に限られるものではない。
また、画素平均は、同時に複数の走査線5422を駆動し、同じ列方向の2画素のアナログ加算を行うことにより算出することが可能である。画素平均は、2画素の加算により算出することに限らず、列信号配線方向の複数画素のアナログ加算を行うことにより容易に得ることができる。更に、行方向の加算については、A/D変換出力後に隣り合う画素をデジタル加算することにより、上述のアナログ加算と合わせて、2×2等の正方形画素の加算値を得ることができる。これらによって、照射されたX線を無駄にすることなく、高速にデータを読み出すことが可能である。
また、領域抽出は、X線画像データの取込領域を制限する手段がある。これは、撮影方法の指示内容などから必要なX線画像データの取得領域を特定し、この特定された取得領域に基づいてカセッテ制御部53が走査駆動回路543のデータ取込範囲を変更し、この変更した取込範囲をパネル54が駆動するものである。
データ変換部545には、メモリ546が接続されている。このメモリ546は、データ変換部545により生成されたX線画像データを保存する。また、メモリ546には、予めゲイン補正用データが保存される。
メモリ546は、RAM(Random Access Memory)及び不揮発性メモリにより構成される。このメモリ546は、データ変換部545により逐次生成されたX線画像データをRAMに逐次書き込みをした後に不揮発性メモリに一括書き込みすることができる。不揮発性メモリは、EEPROM、フラッシュメモリ等のメモリ部品2つ以上により構成されており、このメモリ部品の一方を消去している間に他方に書き込みをすることができる。
このように、カセッテ5はX線画像データを一時的に保存するために、X線画像データを一時的に記憶するメモリ546を備えているので、取得したX線画像データを一旦メモリ546に保存でき、圧縮処理や暗号化処理が余裕を持ってでき、通信不良や通信不能な状態であっても、通信状態が良くなるまでX線撮影を遅らせる必要がなく、そのメモリ546に保存したX線画像データを、カセッテ5とコンソール1との間の通信状態に応じた通信速度で、カセッテ5からコンソール1に送信することができる。なお、メモリ546の容量は、撮影の効率性の観点から、最大データサイズの画像の保存できる画像数で換算して、4以上(特に10以上)が好ましい。また、メモリ546の容量は、低コスト化の観点から、最大データサイズの画像の保存できる画像数で換算して、1000以下(特に100以下)が好ましい。
メモリ546は、RAM(Random Access Memory)及び不揮発性メモリにより構成される。このメモリ546は、データ変換部545により逐次生成されたX線画像データをRAMに逐次書き込みをした後に不揮発性メモリに一括書き込みすることができる。不揮発性メモリは、EEPROM、フラッシュメモリ等のメモリ部品2つ以上により構成されており、このメモリ部品の一方を消去している間に他方に書き込みをすることができる。
このように、カセッテ5はX線画像データを一時的に保存するために、X線画像データを一時的に記憶するメモリ546を備えているので、取得したX線画像データを一旦メモリ546に保存でき、圧縮処理や暗号化処理が余裕を持ってでき、通信不良や通信不能な状態であっても、通信状態が良くなるまでX線撮影を遅らせる必要がなく、そのメモリ546に保存したX線画像データを、カセッテ5とコンソール1との間の通信状態に応じた通信速度で、カセッテ5からコンソール1に送信することができる。なお、メモリ546の容量は、撮影の効率性の観点から、最大データサイズの画像の保存できる画像数で換算して、4以上(特に10以上)が好ましい。また、メモリ546の容量は、低コスト化の観点から、最大データサイズの画像の保存できる画像数で換算して、1000以下(特に100以下)が好ましい。
光検出器542の下層には、ガラス基板により形成された平板上の支持体547が設けられ、支持体547によりシンチレータ541及び光検出器542の積層構造が支持されている。
なお、シンチレータ541が上部及び辺縁が保護層で、下部が支持体547で完全に覆われた構成であることが好ましい。この場合、大気中の水蒸気が保護層と支持体547とで遮断され、シンチレータ541が水分で劣化するのを抑えられる。
支持体547の下面(即ち、支持体547のX線照射方向と反対側の面)には、X線量センサ548が設けられている。X線量センサ548は、光検出器542を透過したX線量を検出し、X線量が所定量に達すると、所定X線量信号をカセッテ制御部53に送信する。また、本実施形態では、X線量センサ548として、アモルファスシリコン受光素子を用いている。だが、X線量センサは、これに限られず、結晶シリコンによる受光素子等を用いて直接X線を検出するX線センサや、シンチレータにより蛍光を検出するセンサを用いてもよい。
なお、シンチレータ541が上部及び辺縁が保護層で、下部が支持体547で完全に覆われた構成であることが好ましい。この場合、大気中の水蒸気が保護層と支持体547とで遮断され、シンチレータ541が水分で劣化するのを抑えられる。
支持体547の下面(即ち、支持体547のX線照射方向と反対側の面)には、X線量センサ548が設けられている。X線量センサ548は、光検出器542を透過したX線量を検出し、X線量が所定量に達すると、所定X線量信号をカセッテ制御部53に送信する。また、本実施形態では、X線量センサ548として、アモルファスシリコン受光素子を用いている。だが、X線量センサは、これに限られず、結晶シリコンによる受光素子等を用いて直接X線を検出するX線センサや、シンチレータにより蛍光を検出するセンサを用いてもよい。
支持体547及びX線量センサ548の下面(即ち、支持体547及びX線量センサのX線照射方向と反対側の面)には、X線遮蔽部材549が設けられている。X線遮蔽部材549は、例えば鉛等の放射線を吸収するとともに導電性を有する材料によって形成されている。なお、X線遮蔽部材549を形成する材料はここに例示したものに限定されない。照射されたX線は、X線遮蔽部材549により吸収され、X線遮蔽部材549を透過しない。X線遮蔽部材549の下面には、内部電源51、カセッテ制御部(制御手段)53及びデータ変換回路(信号読取回路544とデータ変換部545)が設けられている。内部電源51、カセッテ制御部(制御手段)53及びデータ変換回路においては、X線遮蔽部材549によりX線が吸収されるので、内部電源51、カセッテ制御部(制御手段)53及びデータ変換回路によりX線が散乱してパネル54に反射することがない。これにより、パネル54は、良質なX線画像データを取得することができる。
上述のように、カセッテ5は、内部電源部51からの電力で駆動し、可搬型のケーブルレスであり、カセッテ通信部52とコンソール通信部14とが無線通信を介して通信するので、コンソール1との連動性を維持しつつ、操作性が良く、撮影効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、パネル54が4096×3072画素を持つ1枚のパネルで構成された例を示したが、これに限定されず、例えば、パネル54が2048×1536画素を持つ4枚の小パネルで構成されたものを用いることもできる。このように複数枚の小パネルからパネルを構成した場合、4つの小パネルを組みあわせて1枚のパネルとする手間が発生するが、各パネルの歩留まりが向上するので、全体としても歩留まりが向上し低コスト化するという利点がある。
更に、本実施形態では、シンチレータ541と光検出器542とを用いて照射されたX線の電気エネルギーを読み出す例を示したが、これに限定されず、X線を電気エネルギーに直接変換できる光検出器を適用することが可能である。例えば、アモルファスSeやPbI2等を用いたX線電気エネルギー変換部とアモルファスシリコンTFT等とにより構成されたX線検出器を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、信号読取回路544に1つのA/D変換器5442が設けられた例を示したが、これに限定されず、複数のA/D変換器を適用することが可能である。 そして、A/D変換器の数は、画像読取時間を短くして所望のS/N比を得るために、4以上、特に8以上であることが好ましい。
また、A/D変換器の数は、低コスト化・小型化のために、64以下、特に32以下であることが好ましい。これにより、アナログ信号帯域及びA/D変換レートを不必要に大きくすることがない。
また、本実施形態では、ガラスにより形成された支持体547の例を示したが、これに限定されず、樹脂や金属等によって形成された支持体を適用することが可能である。
上述のように、カセッテ5は、内部電源部51からの電力で駆動し、可搬型のケーブルレスであり、カセッテ通信部52とコンソール通信部14とが無線通信を介して通信するので、コンソール1との連動性を維持しつつ、操作性が良く、撮影効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、パネル54が4096×3072画素を持つ1枚のパネルで構成された例を示したが、これに限定されず、例えば、パネル54が2048×1536画素を持つ4枚の小パネルで構成されたものを用いることもできる。このように複数枚の小パネルからパネルを構成した場合、4つの小パネルを組みあわせて1枚のパネルとする手間が発生するが、各パネルの歩留まりが向上するので、全体としても歩留まりが向上し低コスト化するという利点がある。
更に、本実施形態では、シンチレータ541と光検出器542とを用いて照射されたX線の電気エネルギーを読み出す例を示したが、これに限定されず、X線を電気エネルギーに直接変換できる光検出器を適用することが可能である。例えば、アモルファスSeやPbI2等を用いたX線電気エネルギー変換部とアモルファスシリコンTFT等とにより構成されたX線検出器を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、信号読取回路544に1つのA/D変換器5442が設けられた例を示したが、これに限定されず、複数のA/D変換器を適用することが可能である。 そして、A/D変換器の数は、画像読取時間を短くして所望のS/N比を得るために、4以上、特に8以上であることが好ましい。
また、A/D変換器の数は、低コスト化・小型化のために、64以下、特に32以下であることが好ましい。これにより、アナログ信号帯域及びA/D変換レートを不必要に大きくすることがない。
また、本実施形態では、ガラスにより形成された支持体547の例を示したが、これに限定されず、樹脂や金属等によって形成された支持体を適用することが可能である。
なお、上記では、コンソール1はX線制御室R2に設置されている旨記載したが、コンソール1は無線通信可能な携帯端末であってもよい。この場合、X線制御室R2にも無線中継器を設置し、コンソール通信部14は、X線撮影室R1内の無線中継器6ともX線制御室R2内の無線中継器とも無線通信可能で、その結果、X線撮影室R1内でもX線制御室R2内でもカセッテ5と通信できることが好ましい。これにより、撮影者は、従来のようにX線制御室R2内だけでなく、X線撮影室R1内で被写体に撮影位置等について指示をしながら当該コンソール1でX線画像を確認したり、X線画像データの画像処理を開始させたりすることができ、また、X線撮影室R1とX線制御室R2の間の移動時間でX線画像を確認したり、X線画像データの画像処理を開始させたりすることもでき、X線撮影からX線画像を確認するサイクルを繰り返すX線撮影全体のトータルの撮影効率を向上させることができる。また、この場合、送信データは圧縮・暗号化処理されたままのデータで送信されることが、X線画像データの漏洩防止と処理の単純化のために好ましい。
次に、本発明の一実施形態によるX線画像取得システムによる動作について説明する。
まず、コンソール制御部13は、コンソール通信部14と通信ケーブルで接続された無線中継器6を介して、新しい機器が導入されたとき又は常時、無線中継器6のアンテナから得られる無線通信のチャンネル情報を取得し、他の機器がどのチャンネルを使用しているかを確認して記憶するようになっている。また、新しい機器が導入されたときには、コンソール制御部13は、導入された旨と使用しているチャンネル情報を表示制御部11が表示部3に表示するように制御する。
そして、コンソール制御部13は、当該他の機器のチャンネルがカセッテ5で既に使用しているチャンネルと同じか否かの判定を行う。ここで、他の機器のチャンネルとカセッテ5で使用するチャンネルが異なる場合には、コンソール制御部13は、その旨の表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御し、そのまま待機する。これに対し、他の機器のチャンネルとカセッテ5で使用するチャンネルが同じであった場合には、コンソール制御部13は次のような制御を行う。
まず、コンソール制御部13は、保存しているチャンネルの使用状況から、空いているチャンネルを検索する。次に、コンソール制御部13は、カセッテ5がチャンネル変更可能な装置であるか否かの判断を行う。カセッテ5がチャンネル変更可能であれば、コンソール制御部13は、前記検索した空チャンネルのいずれかにカセッテ5のチャンネルを変更し、チャンネルを変更した旨と変更後のチャンネルの表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御する。
また、コンソール制御部13は、カセッテ5がチャンネル変更不可能な装置であれば、その旨を表示部3に表示させた上で、新しく導入された他の機器がチャンネル変更可能な装置であるか否かの判断を行う。他の機器がチャンネル変更可能であれば、コンソール制御部13は、前記検索した空チャンネルのいずれかに他の機器のチャンネルを変更し、チャンネルを変更した旨と変更後のチャンネルの表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御する。
また、他の機器もチャンネル変更不可能な装置であれば、コンソール制御部13は、その旨の表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御した上で、X線画像データの送信時等に他の機器を使用しないように警告する表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御する。
また、コンソール制御部13は、カセッテ5がチャンネル変更不可能な装置であれば、その旨を表示部3に表示させた上で、新しく導入された他の機器がチャンネル変更可能な装置であるか否かの判断を行う。他の機器がチャンネル変更可能であれば、コンソール制御部13は、前記検索した空チャンネルのいずれかに他の機器のチャンネルを変更し、チャンネルを変更した旨と変更後のチャンネルの表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御する。
また、他の機器もチャンネル変更不可能な装置であれば、コンソール制御部13は、その旨の表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御した上で、X線画像データの送信時等に他の機器を使用しないように警告する表示を表示部3で行うように表示制御部11を制御する。
そして、コンソール制御部13から撮影準備指示信号を受信するまで、カセッテ制御部53は、走査駆動回路543をオフ状態に保つように制御する。カセッテ制御部53は、オフ状態に保つために、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位を同電位にし、収集電極5421にバイアスを印加しないように、走査駆動回路543をカセッテ制御部53が制御する。また、カセッテ制御部53は、信号読取回路544の電源をオフ状態に保ち、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位をGND電位にしてもよい。
走査駆動回路543及び信号読取回路544にバイアスが印加されていない状態には、撮影待機モードとスリープモードとがある。
なお、撮影待機モードでは、フォトダイオードへバイアス電位を印加しないだけでなく、走査駆動回路543及び信号読取回路544は立ち上がりが早いので、走査駆動回路543及び信号読取回路544にも電力供給をしないことが、電力消費を更に抑えることができ好ましい。更に、撮影待機モードでは、信号が発生しないので、データ変換部545にも電力供給しないことが、電力消費を更に抑えることができ好ましい。
また、撮影待機モードよりも更に消費電力の少ないスリープモードを設けることが好ましい。そして、撮影済み画像をコンソール1に完全に送信後、スリープモードに移行することが好ましい。そして、スリープモードでは、コンソール1から指示により撮影待機モードへ立ち上がるのに必要な機能のみ残して、カセッテ通信部52の高速送信機能又は送信機能全体やメモリへの電力供給を停止することが好ましい。すなわち、スリープモードでは、フォトダイオードへのバイアス電位を印加せず、走査駆動回路543、信号読取回路544、データ変換部545、メモリ546、及びカセッテ通信部52の高速送信機能又は送信機能全体に電力供給しないことが好ましい。これにより、無駄な電力消費をより抑えることができる。
このように、単位時間当たりの消費電力が撮影可能状態より低い撮影待機モードとスリープモード制御下の状態では、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位を同電位にし、収集電極5421にバイアスを印加しない状態、すなわち、複数の画素に電圧が実質的に印加されない状態であるので、PDやTFTに電圧が実質的に印可されることにより劣化、すなわち、複数の画素の劣化を抑えることができる。また、無駄な電力の消費も抑えられる。
なお、撮影待機モードでは、フォトダイオードへバイアス電位を印加しないだけでなく、走査駆動回路543及び信号読取回路544は立ち上がりが早いので、走査駆動回路543及び信号読取回路544にも電力供給をしないことが、電力消費を更に抑えることができ好ましい。更に、撮影待機モードでは、信号が発生しないので、データ変換部545にも電力供給しないことが、電力消費を更に抑えることができ好ましい。
また、撮影待機モードよりも更に消費電力の少ないスリープモードを設けることが好ましい。そして、撮影済み画像をコンソール1に完全に送信後、スリープモードに移行することが好ましい。そして、スリープモードでは、コンソール1から指示により撮影待機モードへ立ち上がるのに必要な機能のみ残して、カセッテ通信部52の高速送信機能又は送信機能全体やメモリへの電力供給を停止することが好ましい。すなわち、スリープモードでは、フォトダイオードへのバイアス電位を印加せず、走査駆動回路543、信号読取回路544、データ変換部545、メモリ546、及びカセッテ通信部52の高速送信機能又は送信機能全体に電力供給しないことが好ましい。これにより、無駄な電力消費をより抑えることができる。
このように、単位時間当たりの消費電力が撮影可能状態より低い撮影待機モードとスリープモード制御下の状態では、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位を同電位にし、収集電極5421にバイアスを印加しない状態、すなわち、複数の画素に電圧が実質的に印加されない状態であるので、PDやTFTに電圧が実質的に印可されることにより劣化、すなわち、複数の画素の劣化を抑えることができる。また、無駄な電力の消費も抑えられる。
そして、例えば、X線照射スイッチの1stスイッチがONされたり、操作入力部2を介して、被写体情報や撮影情報等、所定の項目が入力されるなどの入力部12が撮影のための指示内容を受信したり、また、HIS/RIS71からオーダ情報を受信したりすると、コンソール制御部13は、操作者の指示内容やHIS/RIS71などからのオーダ情報に基づいて撮影条件を決定し、この撮影条件に基づいた撮影準備指示信号を、X線源制御部43及びカセッテ制御部53にコンソール通信部14を介して送信し、撮影可能状態に移行させる。
X線源制御部43は、撮影準備指示信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御して、X線管42に高圧を印加する状態に移行させる。
カセッテ制御部53は、撮影準備指示信号を受信すると、撮影可能状態に移行する。すなわち、撮影可能状態において撮影指示が入力されるまで全ての画素のリセットを所定間隔で繰り返し、暗電流によりコンデンサ5424に電気エネルギーが蓄積されることを防止する。撮影可能状態が継続する時間は不明なため、この所定間隔は、撮影時よりも長く、また、トランジスタ5425のオン時間が撮影時よりも短く設定される。これにより撮影可能状態では、トランジスタ5425に負荷のかかる読み出し動作が少なくなる。そして、撮影可能状態に移行した後、カセッテ制御部53は、コンソール1に撮影可能状態移行信号を送信する。コンソール制御部13は、撮影可能状態移行信号を受信すると、カセッテが撮影可能状態に移行したことを示すカセッテ撮影可能状態表示を表示部3がするように表示制御部11を制御する。
撮影指示がコンソール制御部13に入力されると、コンソール制御部13は、操作者の指示内容やHIS/RIS71などからのオーダ情報に基づいて撮影条件を決定し、この撮影条件に関する撮影条件情報を、X線源制御部43及びカセッテ制御部53にコンソール通信部14を介して送信する。例えば、コンソール通信部14からカセッテ制御部53に送信される信号は、無線中継器6を介してカセッテ5のカセッテ通信部52のアンテナ521によって受信され、受信した信号が無線回路522によって復調されてカセッテ制御部53に送られる。
コンソール制御部13は、例えばX線照射スイッチの2ndスイッチONなどの操作者からのX線照射指示を受けると、撮影指示信号をカセッテ5のカセッテ制御部53に送信する。そして、コンソール制御部13にX線照射指示が入力された後、コンソール制御部13は、X線源4とカセッテ5とを制御し、同期をとりながら撮影をする。
カセッテ制御部53は、撮影指示信号を受信すると、パネル54を初期化し、パネル54が電気エネルギーを蓄積することができる状態に移行する。具体的には、リフレッシュを行い、そして、撮像シーケンスの為の専用の全画素のリセットを所定回数及び電気エネルギー蓄積状態専用の全画素のリセットを行って電気エネルギー蓄積状態に遷移する。曝射要求から撮影準備完了までの期間は所定時間が短いことが実使用上要求されるので、そのために撮像シーケンス専用の全画素のリセットを行う。更に、撮影可能状態の駆動のいかなる状態からも曝射要求が発生した場合は、即時撮像シーケンス駆動に入ることにより曝射要求から撮影準備完了までの期間を短くすることにより、操作性の向上を図る。
カセッテ制御部53は、撮影指示信号を受信すると、パネル54を初期化し、パネル54が電気エネルギーを蓄積することができる状態に移行する。具体的には、リフレッシュを行い、そして、撮像シーケンスの為の専用の全画素のリセットを所定回数及び電気エネルギー蓄積状態専用の全画素のリセットを行って電気エネルギー蓄積状態に遷移する。曝射要求から撮影準備完了までの期間は所定時間が短いことが実使用上要求されるので、そのために撮像シーケンス専用の全画素のリセットを行う。更に、撮影可能状態の駆動のいかなる状態からも曝射要求が発生した場合は、即時撮像シーケンス駆動に入ることにより曝射要求から撮影準備完了までの期間を短くすることにより、操作性の向上を図る。
パネル54が電気エネルギーを蓄積できる状態に移行すると、カセッテ制御部53は、カセッテ通信部52から無線中継器6を介してコンソール通信部14にカセッテ5の準備終了信号を送信する。コンソール通信部14は、この準備終了信号を受信すると、コンソール制御部13にカセッテの準備終了信号を伝達する。
コンソール制御部13は、このカセッテの準備終了信号を受信した状態で、かつ、X線照射指示を受けた状態になると、X線照射信号をX線源4に送信する。X線源制御部43は、X線照射信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御してX線管42に高圧を印加し、X線源4からX線を発生させる。X線源4から発生したX線は、X線照射口に設けられたX線絞り装置によりX線照射範囲を調整され、被写体に照射される。
また、コンソール制御部13は、X線撮影中である旨のX線撮影中表示を表示部3がするように表示制御部11を制御する。
コンソール制御部13は、このカセッテの準備終了信号を受信した状態で、かつ、X線照射指示を受けた状態になると、X線照射信号をX線源4に送信する。X線源制御部43は、X線照射信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御してX線管42に高圧を印加し、X線源4からX線を発生させる。X線源4から発生したX線は、X線照射口に設けられたX線絞り装置によりX線照射範囲を調整され、被写体に照射される。
また、コンソール制御部13は、X線撮影中である旨のX線撮影中表示を表示部3がするように表示制御部11を制御する。
被写体を透過したX線は、カセッテ5に入射する。このカセッテ5に入射したX線は、シンチレータ541によって可視光に変換される。
X線量センサ548は、カセッテ5に照射されたX線量を検出する。そして、検出したX線照射量が所定量に達すると、X線量センサ548が所定X線量信号をカセッテ制御部53に送信する。カセッテ制御部53は所定X線量信号を受信すると、無線中継器6を介してコンソール通信部14にX線終了信号を送信する。コンソール通信部14は、このX線終了信号を受信すると、コンソール制御部13にX線終了信号を伝達するとともに、X線源制御部43にX線照射停止信号を送信する。X線源制御部43は、このX線照射停止信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御し、高圧発生源41がX線管42への高圧の印加を停止する。これによりX線の発生が停止する。
カセッテ制御部53は、カセッテ通信部52が無線中継器6を介してX線終了信号を送信すると、X線終了信号に基づいて走査駆動回路543と信号読取回路544とを駆動制御する。走査駆動回路543は、光検出器542が取得した電気エネルギーを読み出し、取得した電気エネルギーを信号読取回路544に入力する。例えば、X線終了信号の送信の開始又は終了から所定時間後、光検出器542が取得した電気エネルギーを読み出すようにしてもよいし、送信の終了と同時に光検出器542が取得した電気エネルギーを読み出すようにしてもよい。信号読取回路544は、入力された電気エネルギーをデジタル信号に変換する。そして、データ変換部545は、デジタル信号をX線画像データに構成する。メモリ546は、データ変換部545により構成されたX線画像データを一時記憶する。
続いてカセッテ制御部53は、X線画像データを取得した後に、補正用X線画像データを取得する。補正用X線画像データは、X線照射をしない暗X線画像データであり、高品質のX線画像を取得するためにX線画像の補正に使用するものである。補正用X線画像データの取得方法は、X線を照射しない点以外は、X線画像データの取得方法と同じである。電気エネルギー蓄積時間は、X線画像データを取得するときと補正用X線画像データを取得するときとで等しくなるように設定する。ここで、電気エネルギー蓄積時間とは、リセット動作が完了したとき、即ちリセット時のトランジスタ5425をオフにしてから、次に電気エネルギー読み出しを行うためにトランジスタ5425をオンにするまでの時間である。よって、各走査線5422により電気エネルギー蓄積が始まるタイミングや電気エネルギー蓄積時間が異なる。
データ変換部545は、構成したX線画像データを、取得した補正用X線画像データに基づいてオフセット補正し、続いて、予め取得してメモリ546に記憶されているゲイン補正用データに基づいてゲイン補正する。そして、不感画素や複数の小パネルで構成されたパネルの場合、小パネルのつなぎ目部などに違和感を生じないように画像を連続的に補間して、パネルに由来する補正処理を完了する。本実施形態では、データ変換部545は、カセッテ制御部53と別体であるが、カセッテ制御部53がデータ変換部545を兼ねても良い。
そして、カセッテ5は、X線画像データに基づき補正した画像データ(補正しないでX線画像データそのままの場合もある)を無線送信する前に、暗号化処理して送信する。すなわち、カセッテ5に、送信するX線画像データを暗号化する暗号化処理手段を設け、また、コンソール1に暗号化されたX線画像データを復号化する復号化処理手段を設ける。このような暗号化処理手段は、カセッテ制御部53又はカセッテ通信部52が兼ねてもよいし、これらとは別に暗号化処理部を設けても良い。また、このような復号化処理手段は、無線中継器6、コンソール通信部14、コンソール制御部13又は画像処理部18が兼ねてもよいし、これらとは別に復号化処理部を設けてもよい。
なお、本実施形態では、暗号化処理手段はカセッテ通信部52が兼ねており、また、復号化処理手段はコンソール通信部14が兼ねている。
なお、本実施形態では、暗号化処理手段はカセッテ通信部52が兼ねており、また、復号化処理手段はコンソール通信部14が兼ねている。
そして、このような暗号化に適する技術としては、例えば、IEEE802.11で規定されたWEP(Wired Equivalent Privacy:64bit又は128bitのキー長の共通鍵を用いた暗号化)や、IEEE802.11iで規定されたTKIP(Temporal Key Integrity Protocol:キーを自動的に変更して暗号化を行うようにした暗号化)、WPA(Wi-Fi Protected Access:TKIPとIEEE802.1xを併用した暗号化)、IEEE802.11iに規定されるAES(Advanced Encryption Standard)などが挙げられるがこれらに限らない。
また、カセッテ通信部52やコンソール通信部14や無線中継器6に他の機器がアクセスすることを制限することが好ましい。このようなアクセス制限機能として、本実施形態では、SSID (Service Set Identifier:接続する機器固有のIDであり、パケットのヘッダに含まれるSSIDが一致しないパケットを無視する)、MAC(Media Access Control、媒体アクセス制御)アドレス(LANカード固有のアドレス)フィルタリング機能(登録したMACアドレスの端末に対してだけ、接続が可能とする)、ANY接続拒否機能(アクセスポイントに設定する機能で、クライアントのSSID設定が「ANY」となっている場合に、アクセスポイントとの接続を拒否する機能。通常は、クライアントのSSID設定が「ANY」となっている場合、あらゆるSSIDを持つアクセスポイントに対して接続が可能であることに対する)が設けられているが、これ以外に例えば、ビーコン信号にSSIDを含めない機能、IEEE802.1xに規定された認証(RADIUS)サーバによるユーザ認証 (認証されていない端末からの通信を全て拒否し、認証されたユーザにのみ通信を許可する)など他の機能を付加しても良い。
すなわち、カセッテ5には、サービスセットID(SSID)を設定されており、カセッテ通信部52は、X線画像データから圧縮、暗号化処理して得たデータに、この設定されているサービスセットIDの情報とともに無線通信により送信する。そして、コンソール1のコンソール通信部14にも、サービスセットIDを設定されており、コンソール通信部14は、設定されたサービスセットIDと同一のサービスセットIDの情報と共に送信されたデータ信号だけを受信する。すなわち、クライアントのSSID設定が「ANY」となっている場合に、アクセスポイントとの接続を拒否するANY接続拒否機能を含むSSID機能を有している。そして、コンソール1は、受信したデータから復号化、解凍処理してX線画像データを得て、得たX線画像データを画像保存部16に保存する。これにより、カセッテ5用コンソール1以外の他の機器にデータ信号が紛れ込む事態の発生が抑えられつつ、カセッテ5などのコンソール1用装置以外の他の機器からのデータ信号がコンソール1に紛れ込む事態の発生が抑えられる。
そして、カセッテ5に設定されているサービスセットIDと、コンソール1のコンソール通信手段14に設定されているサービスセットIDと、他の機器に設定されているサービスセットIDを管理し、カセッテ5に設定されているサービスセットIDと、コンソール通信部14に設定されているサービスセットIDが同じになり、カセッテ5用コンソール以外であり、カセッテ5などのコンソール1用装置以外の他の機器に設定されているサービスセットIDと、カセッテ5やコンソール1に設定されているサービスセットIDとが異なるサービスセットIDとなるようにしているので、カセッテ5用コンソール1以外の他の機器にデータ信号が紛れ込む事態の発生がより効果的に抑えられつつ、コンソール1用装置以外の他の機器からのデータ信号がコンソール1に紛れ込む事態の発生がより効果的に抑えられる。
また、カセッテ5が、固有番号であるMACアドレスを設定されており、カセッテ通信部52が送信するデータとともに設定されたMACアドレスの情報を送信するものである。また、コンソール通信部14から通信ケーブルを介して接続された無線中継器6を有し、無線中継器6は、この無線中継器6と無線通信可能な装置のみ、そのMACアドレスが設定されており、設定されたMACアドレスの装置に対してのみ無線通信するものであるから、すなわち、登録したMACアドレスの端末に対してだけ、接続が可能とするMACアドレスフィルタリング機能を有するから、コンソール1用装置以外の他の機器からのデータ信号がコンソール1に紛れ込む事態の発生がより効果的に抑えられる。
また、通信速度を向上させるために、カセッテ5でX線画像データ又はX線画像データに基づき補正した画像データを圧縮し、コンソール1側で解凍することが好ましい。すなわち、カセッテ5に、送信するX線画像データを圧縮する圧縮処理手段を設け、また、コンソール1に圧縮されたX線画像データ又はX線画像データに基づき補正した画像データを解凍する解凍処理手段を設けることが好ましい。このような圧縮処理手段は、カセッテ制御部53又はカセッテ通信部52が兼ねてもよいし、これらとは別に圧縮処理部を設けても良い。また、このような解凍処理手段は、無線中継器6、コンソール通信部14、コンソール制御部13又は画像処理部18が兼ねてもよいし、これらとは別に解凍処理部を設けてもよい。
なお、本実施形態では、圧縮処理手段はカセッテ通信部52が兼ねており、また、解凍処理手段はコンソール通信部14が兼ねている。
なお、本実施形態では、圧縮処理手段はカセッテ通信部52が兼ねており、また、解凍処理手段はコンソール通信部14が兼ねている。
そして、本実施形態では、メモリ546に保存されているX線画像データ又はX線画像データに基づき補正した画像データを圧縮処理した後、暗号化処理してカセッテ通信部52から送信し、コンソール通信部14が受信したデータを、復号化処理した後、解凍処理することが好ましい。すなわち、圧縮処理手段により圧縮されたX線画像データ又はX線画像データに基づき補正した画像データを暗号化手段により暗号化し、カセッテ通信部52から無線中継器6へ無線送信し、無線中継器6は無線送信されたデータをコンソール通信部14に送信し、コンソール通信部14が受信したデータを復号化処理手段により復号化されたX線画像データ又はX線画像データに基づき補正した画像データを解凍処理手段により解凍することが好ましい。
具体的には、本実施形態のカセッテ通信部52における暗号化処理手段としての暗号化処理部52aは、図5に示すように、前記したX線画像データ(又はX線画像データに基づき補正した画像データ)に圧縮処理を行う圧縮処理手段としての圧縮処理部52b、圧縮処理部52bで圧縮処理を行ったデータに対する暗号化方式を選択するセレクタ52c、圧縮処理部52bで圧縮処理を行ったデータにWEP方式で暗号化を行うWEP暗号化部52d、圧縮処理部52bで圧縮処理を行ったデータにTKIP方式で暗号化を行うTKIP暗号化部52e、WEP暗号化部52d又はTKIP暗号化部52eで暗号化を行ったデータのコンソール1への送信処理を行う送信部52fを備えている。そして、暗号化処理部52aに送られてきたX線画像データ(又はX線画像データに基づき補正した画像データ)に対し、カセッテ制御部53によって、データに圧縮処理を行うように指示され、まず圧縮処理部52bでX線画像データ(又はX線画像データに基づき補正した画像データ)に圧縮処理を行う。次に、セレクタ52cで、カセッテ制御部53によって指示されている方式の暗号化方式を選択し、WEP暗号化部52d又はTKIP暗号化部52eで、圧縮処理部52bで圧縮処理を行ったデータの暗号化処理を行う。その後、送信部52fで、WEP暗号化部52d又はTKIP暗号化部52eで暗号化を行ったデータのコンソール1への送信処理が行われるようになっている。なお、カセッテ制御部53によってデータに圧縮処理を行うように指示されていないときには、圧縮処理部52bは圧縮処理は行わず、始めにセレクタ52cで暗号化方式の選択を行う。
また、本実施形態のコンソール通信部14における復号化処理手段としての復号化処理部14aは、図6に示すように、カセッテ5から送信されたデータの受信処理を行う受信部14b、受信部14bで受信処理を行ったデータに対する復号化方式を選択するセレクタ14c、受信部14bで受信処理を行ったデータにWEP方式で復号化を行うWEP復号化部14d、受信部14bで受信処理を行ったデータにTKIP方式で復号化を行うTKIP復号化部14e、WEP復号化部14d又はTKIP復号化部14eで復号化を行ったデータに解凍処理を行う解凍処理手段としての解凍処理部14fを備えている。そして、受信部14bがカセッテ5から復号化処理部14aに送られてきたデータを受信すると、まず、セレクタ52cで、当該データに適合した暗号化方式を選択し、選択されたWEP復号化部14d又はTKIP復化部14eで、受信部14bで受信処理を行ったデータの復号化処理を行う。次に、解凍処理部14fで、WEP復号化部14d又はTKIP復号化部14eで復号化を行ったデータに解凍処理を行い、解凍処理部14fで解凍処理を行ったデータを画像保存部16に送り出すようになっている。なお、カセッテ5から送信されたデータに圧縮処理が行われていないときには、解凍処理部14fは解凍処理は行わず、復号化したデータをそのまま画像保存部16に送り出す。
また、前記した暗号化方式等の決定は、設定スイッチ56の切換えにより行われ、セレクタ52cに指示が出されるようになっている。なお、設定スイッチ56としては、種々の条件に応じてカセッテ制御部53が出す指示で切り替わるソフト的なスイッチでも良く、操作者の意思で切り換えられるハード的なスイッチでも良い。
また、前記した暗号化方式等の決定は、設定スイッチ56の切換えにより行われ、セレクタ52cに指示が出されるようになっている。なお、設定スイッチ56としては、種々の条件に応じてカセッテ制御部53が出す指示で切り替わるソフト的なスイッチでも良く、操作者の意思で切り換えられるハード的なスイッチでも良い。
そして、コンソール制御部13は、X線画像データを受信すると、画像保存部16に一時保存する。そして、コンソール制御部13は、画像処理部15が画像保存部16に一時保存したX線画像データからサムネイル画像データを作成するように制御する。表示制御部11は、作成されたサムネイル画像データに基づいて、表示部3がサムネイル画像を表示するように制御する。
その後、画像処理部15は、X線画像データを操作者の指示内容やHIS/RIS71などからのオーダ情報に基づいて画像処理する。この画像処理されたX線画像データは、表示部3に画像表示されると同時に画像保存部16に送信され、X線画像データとして保存される。更に、操作者の指示に基づいて、画像処理部15はX線画像データを再画像処理し、X線画像データの画像処理結果は表示部3が表示する。また、ネットワーク通信部18は、X線画像データをネットワーク上の外部装置であるイメージャ72、画像処理端末73、ビューワ74、ファイルサーバ75等に転送する。コンソール1からX線画像データが転送されると転送された外部装置は対応して機能する。すなわち、イメージャ72は、このX線画像データをフィルムなどの画像記録媒体に記録する。画像処理端末73は、このX線画像データの画像処理やCAD(Computer Aided Diagnosis:コンピュータ診断支援)のための処理をし、ファイルサーバ75に保存する。ビューワ74は、このX線画像データに基づいてX線画像を表示する。ファイルサーバ75は、このX線画像データを保存する。
以上のように、本実施形態によれば、無線通信により送信されるデータ信号が暗号化処理されたデータから得た信号なので、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者がX線画像を得ることが実質的にできない。特に、圧縮処理された後に暗号化されるので、X線画像そのものが持つ冗長性(例えば、X線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が緩和された後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者がX線画像を得ることが実質的にできない。
更に、コンソール1は、同一のサービスセットIDを設定されたカセッテ5からデータ信号を受信でき、他の機器からデータ信号が紛れ込む事態の発生を抑えられる。またカセッテ5用のコンソール1でない他の機器にデータ信号が紛れ込む事態の発生が抑えられつつ、コンソール1用のカセッテ5でない他の機器からのデータ信号がコンソールに紛れ込む事態の発生が抑えられる。また、コンソール1用のカセッテ5でない他の機器からのデータ信号がコンソールに紛れ込む事態の発生がより効果的に抑えられる。
また、放射線画像取得システム1が、照射された放射線を検出してX線画像データを得るパネル54と、パネル54により取得したX線画像データをアンテナ521から所定のチャンネルの1GHz超の周波数の電波により送信するカセッテ通信部52とを備えるカセッテ5と、カセッテ5が送信するチャンネルと、他の機器が1GHz超の周波数の電波で送信するチャンネルを管理し、カセッテ5が所定のチャンネルのマイクロ波で送信する際に、他の機器が当該チャンネルの1GHz超の周波数の電波で送信しないように制御するコンソール制御部13とを備えるため、他の機器による通信不能な状態が発生することを防止して、1GHz超の周波数の電波を用いて大容量のX線画像データを高速かつタイムリーに送信することができる。
また、本実施形態の放射線画像取得システムでは、カセッテ(放射線画像取得装置)5では画像データに被験者の氏名、年齢等の被写体情報を付加せず、コンソール1において、画像データに被写体情報を付加するようになっている。
このようになっていると、カセッテ(放射線画像取得装置)5からコンソール1に送信された画像データを万一解読されても、被写体情報が不明な画像データであり、個人情報漏洩リスクが低くなる。
このようになっていると、カセッテ(放射線画像取得装置)5からコンソール1に送信された画像データを万一解読されても、被写体情報が不明な画像データであり、個人情報漏洩リスクが低くなる。
更に、本実施形態の放射線画像取得システムでは、カセッテ(放射線画像取得装置)5では画像データに撮影部位や撮影条件等の撮影情報を付加せず、コンソール1において、画像データに撮影情報を付加する。
このようになっていると、カセッテ(放射線画像取得装置)5からコンソール1に送信された画像データを万一解読されても、被写体情報と撮影情報の両方が不明な画像データであり、個人情報漏洩リスクが一層低くなる。
このようになっていると、カセッテ(放射線画像取得装置)5からコンソール1に送信された画像データを万一解読されても、被写体情報と撮影情報の両方が不明な画像データであり、個人情報漏洩リスクが一層低くなる。
なお、本実施形態では、コンソール通信部14が、カセッテ5のカセッテ制御部53とカセッテ通信部52を介して通信するとともに、X線源4のX線源制御部43とも通信するように構成したが、コンソール1と他の外部機器との通信の構成はここに例示したものに限定されない。
例えば、図7に示すように、操作入力部2に、操作者により撮影準備指示や撮影指示を入力するX線照射スイッチ21と、操作者により指示内容をX線源制御部43に入力するX線源指示内容入力部22と、操作者により指示内容をコンソール5に入力するコンソール指示内容入力部23とが設けられ、X線照射スイッチ21によりX線源制御部43に撮影準備指示及び撮影指示を入力するとともに、X線源指示内容入力部22によりX線源制御部43に各種指示を入力するように構成してもよい。この場合には、操作入力部2とX線源制御部43とが有線方式又は無線方式により接続され、相互に信号の送受信が可能となるように構成される。
また、本実施形態では、カセッテ通信部52は、無線中継器6を介してコンソール1のコンソール通信部14との間で信号の送受信を行うことを例として説明したが、無線中継器6が、例えば、X線源等の他の外部機器とも接続され、カセッテ通信部52がコンソール1以外の外部機器との間でも信号の送受信を行う構成としてもよい。
上述の実施形態では、カセッテ5が、画像データを暗号化して送信し、カセッテの準備終了信号などは暗号化せずに送信する例を説明した。このように、暗号通信と非暗号通信の2方式を有するので、暗号化が必要な通信には暗号化のための時間をかけ、暗号化が不要な通信には暗号化のための時間を省け、暗号化の目的の達成しつつ、暗号化の目的の達成に不要な時間の増加を抑えられる。特に、通信内容に応じて、暗号通信又は非暗号通信となるので、暗号化が必要な通信には暗号化のための時間をかけ、暗号化が不要な通信には暗号化のための時間を省けるので、暗号化の目的の達成しつつ、暗号化の目的の達成に不要な時間の増加を抑えられる。
なお、暗号通信と非暗号通信の2つの通信方式を有する例としては、例えば、以下の例が挙げられるが、これらに限らない。
・静止画データは暗号化して通信するが、動画データは暗号化せずに通信する。
・画像の一部領域(例えば画面中央部)は暗号化して通信するが、画像の他の領域(例えば画像周辺部)は暗号化せずに通信する。
・操作者の操作に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする。
・設定スイッチの設定に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする。
・コンソールからの指示信号に応じて、暗号化して通信したり暗号化せずに通信したりする。
・静止画データは暗号化して通信するが、動画データは暗号化せずに通信する。
・画像の一部領域(例えば画面中央部)は暗号化して通信するが、画像の他の領域(例えば画像周辺部)は暗号化せずに通信する。
・操作者の操作に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする。
・設定スイッチの設定に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする。
・コンソールからの指示信号に応じて、暗号化して通信したり暗号化せずに通信したりする。
また、これらの選択は全てのケースで選択可能でも、一部のケースだけで選択可能でもよい。一部のケースだけ選択可能な例としては、例えば、以下の例が挙がれるが、これらに限らない。
・カセッテの準備終了信号は暗号化せずに送信することに固定だが、画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である。
・静止画データは暗号通信に固定だが、動画データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である。
・所定条件を満たす画像データ(例えば、高画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信に固定だが、所定条件を満たさない画像データ(例えば、低画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信と非暗号通信を選択可能である。
・コンソールからの指示信号を受信した場合は、指示信号に応じて暗号通信と非暗号通信を選択可能だが、受信しなかった場合、暗号通信に固定する。
・カセッテの準備終了信号は暗号化せずに送信することに固定だが、画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である。
・静止画データは暗号通信に固定だが、動画データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である。
・所定条件を満たす画像データ(例えば、高画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信に固定だが、所定条件を満たさない画像データ(例えば、低画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信と非暗号通信を選択可能である。
・コンソールからの指示信号を受信した場合は、指示信号に応じて暗号通信と非暗号通信を選択可能だが、受信しなかった場合、暗号通信に固定する。
また、本実施形態では、2つの暗号化方式で暗号化する例を説明したが、少なくとも一部のケースで、1又は3つ以上の暗号化方式から使用する暗号化方式を選択できるようにしてもよい。この場合、例えばユーザの要求や使用環境等に応じて暗号化強度/時間/特性などを適切な暗号化方式を選択でき、暗号化の目的の達成しつつ、暗号化の目的の達成に不要な時間の増加を抑えられる。具体例を示すと、病院関係者と患者しか入室しないX線撮影室内では、WEPのような演算処理が比較的軽量な暗号化方式で暗号化し、患者の関係者の入室も可能な病室では、前記WEPのような暗号化方式より演算処理が重いが暗号解読が困難なTKIPのような暗号化方式で暗号化するように選択できることである。この軽量な暗号化方式と重い暗号化方式の選択としては、以下の例が挙げられるが、これらに限らない。
第一の例は、操作入力部2からの操作入力に応じてコンソール1のコンソール制御部13が制御してコンソール通信部14から送信され、カセッテ通信部52が受信した暗号化方式選択信号によって、カセッテ制御部53が選択する。そして、この際、暗号化方式選択信号をカセッテ通信部52が受信しなかった場合、従前の暗号化方式を選択するが、最初から受信しなかった場合、重い暗号化方式を選択する。
第二の例は、カセッテ5の内部にスイッチを設け、このスイッチの切り替えに応じてカセッテ制御部53が暗号化方式を選択する。この場合、カセッテ5を納入する際に、その納入先の要望に応じた暗号化方式を選択するようにスイッチを切り替える。
第三の例は、カセッテ5の表面又は外部にスイッチを設け、このスイッチの切り替えに応じてカセッテ制御部53が暗号化方式を選択する。この場合、操作者がカセッテ5で撮影する環境などに応じて、所望の暗号化方式を選択するようにスイッチを切り替える。
第二の例は、カセッテ5の内部にスイッチを設け、このスイッチの切り替えに応じてカセッテ制御部53が暗号化方式を選択する。この場合、カセッテ5を納入する際に、その納入先の要望に応じた暗号化方式を選択するようにスイッチを切り替える。
第三の例は、カセッテ5の表面又は外部にスイッチを設け、このスイッチの切り替えに応じてカセッテ制御部53が暗号化方式を選択する。この場合、操作者がカセッテ5で撮影する環境などに応じて、所望の暗号化方式を選択するようにスイッチを切り替える。
また、静止画データは暗号化して通信するが、動画データは暗号化せずに通信する例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、放射線画像データが静止画か動画か判断する判断手段を有し、前記判断手段の判断結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテ制御部53が放射線画像データが静止画か動画か判断し、この判断結果に応じてセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dへ送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、放射線画像データが静止画か動画かに応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、セレクタ52Cが放射線画像データが静止画か動画かに応じて、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、静止画データは暗号化して通信するが、動画データは暗号化せずに通信することにより、動画像と比較してデータ容量が低いが診断に有用な静止画データは暗号化して通信することで傍受のリスクを低減しつつ、比較的データ容量が大きいが静止画データを取得するための手段であり、傍受された場合のリスクが比較的小さい事が多い動画データについては暗号化せずに通信するので、傍受のリスクは有るが、暗号化処理が間に合わずに送信された動画が中断された動画になることを抑えられ、タイムリーに静止画を取得するための指示ができる。
また、画像の一部領域(例えば画面中央部)は暗号化して通信するが、画像の他の領域(例えば画像周辺部)は暗号化せずに通信する例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第1の例は、放射線画像データから特定領域の画像データと、この特定領域以外の領域の画像データに分ける画像分解手段を有し、前記画像分解手段によって分解された特定領域の画像データに基づくデータを前記暗号化処理手段が暗号化処理する。例えば、図示しない画像分解部が放射線画像データから特定領域の画像データと、この特定領域以外の領域の画像データに分ける。そして、圧縮処理後、セレクタ52Cが、圧縮処理された特定領域の画像データを、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dへ送り、圧縮処理された特定領域以外の領域の画像データは、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、前記暗号化処理手段が特定領域の画像データに対してだけ暗号化処理する。例えば、セレクタ52Cが圧縮処理された画像データの特定領域か否か判断し、特定領域の場合、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、特定領域以外の場合、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、画像の一部領域は暗号化して通信するが、画像の他の領域は暗号化せずに通信する事により、一部領域を適切に設定することで、診断に有用な領域は暗号化され傍受のリスクを低減しつつ、他の領域は暗号化しないことで全領域を暗号化するよりも高速に通信でき、速やかに画像を保存したり、表示したりできる。
なお、特定領域の例としては、画面中央部、素抜け部以外(高放射線量値領域以外)などが挙げられる。
また、操作者の操作に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、操作者の操作を判断する判断手段を有し、前記判断手段の判断結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテ制御部53が操作者の操作(例えば、操作スイッチの状態)を判断し、この判断結果に応じてセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dへ送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、操作者が操作する操作部の状態に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテに操作者が操作可能な図示しないスイッチが設けられ、このスイッチに連動してセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、操作者の操作に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする事により、深刻な疾患の可能性が有る等傍受されるとリスクの大きい撮影の場合は、暗号化して通信し、傍受のリスクを低減しつつ、無線通信セキュリティーが確立した部屋での撮影等傍受されてもリスクが小さい撮影の場合は、暗号化せずに、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできる。
また、設定スイッチの設定に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、カセッテ内部に設けられた設定スイッチに応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、出荷時にメーカ又は販売会社が操作するようにカセッテ内部に図示しないスイッチが設けられ、このスイッチに連動してセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、操作者が操作する操作部の状態に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテに操作者が操作可能な図示しないスイッチが設けられ、このスイッチに連動してセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、設定スイッチの設定に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする事により、例えば、無線通信セキュリティーが甘い施設等傍受されるとリスクの大きい撮影の施設の場合は、設定スイッチを暗号化して通信する設定にすることで、傍受のリスクを低減し、無線通信セキュリティーが確立した部屋での撮影等傍受されてもリスクが小さい施設の場合は、暗号化せずに通信する設定にすることで、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできる。そして、設定スイッチがカセッテ内部に設けられ、操作者が操作できないようにしている事により、意図せずに設定スイッチが変更され、傍受されるとリスクの大きい撮影の施設の場合に暗号化せずに通信したり、傍受されてもリスクが小さい施設の場合に暗号化して通信が遅くなるリスクも低減できる。
また、コンソールからの指示信号に応じて、暗号化して通信したり暗号化せずに通信したりする例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、コンソール1から受信した暗号化して送信するか否かを示す暗号化要否情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、コンソール1からの暗号化要否情報をカセッテ制御部53が判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、コンソール1から受信した情報(例えば撮影条件の情報やコンソール1の情報等)に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理の要否を判断し、その結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、コンソール1からの情報から、カセッテ制御部53が暗号化処理するかしないかを判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、コンソールからの指示信号に応じて、暗号化して通信したり暗号化せずに通信したりする事により、傍受されるとリスクの大きい撮影の場合は、暗号化して通信し、傍受のリスクを低減しつつ、傍受されてもリスクが小さい撮影の場合は、暗号化せずに、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできつつ、カセッテを操作したり配置したりする際に誤設定するリスクの発生も抑えられる。
また、カセッテの準備終了信号は暗号化せずに送信することに固定だが、画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である例としては、例えば、以下の例が挙げられる。カセッテ5から送信する情報が画像データの場合、コンソール1から受信した情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりし、画像データでない場合、暗号化処理せずに送信する。例えば、カセッテ5から送信する情報が画像データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、コンソール1から受信した情報に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。画像データでない場合、圧縮処理部52bで圧縮処理せずに、セレクタ52CがデータをTKIP暗号化部52e・WEP暗号化部52dを通さずに送信部52fに送る。
このように、カセッテの準備終了信号は暗号化せずに送信することに固定だが、画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である事により、傍受されても問題の無いカセッテの準備終了信号は暗号化せずに高速に通信でき、画像データは、暗号通信で傍受されるリスクを低減することと非暗号通信で高速に通信することを選択可能である。
また、静止画データは暗号通信に固定だが、動画データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、カセッテ5から送信する情報が動画データの場合、コンソール1から受信した情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりし、静止画データの場合、暗号化処理して送信する。例えば、カセッテ5から送信する情報が動画像データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、コンソール1から受信した情報に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。静止画データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送る。第二の例は、カセッテ5から送信する情報が動画データの場合、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりし、静止画データの場合、暗号化処理して送信する。例えば、カセッテ5から送信する情報が動画像データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。静止画データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送る。
このように、静止画データは暗号通信に固定だが、動画データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である事により、動画像と比較してデータ容量が低いが診断に有用な静止画データは暗号化して通信することで傍受のリスクを低減しつつ、比較的データ容量が大きい動画データについては、傍受された場合のリスクが低い場合等は暗号化せずに通信することで、暗号化処理が間に合わずに送信された動画が中断された動画になることを抑えられ、また、傍受された場合のリスクが高い場合等は暗号化して通信することで傍受のリスクを低減できる。
また、所定条件を満たす画像データ(例えば、高画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信に固定だが、所定条件を満たさない画像データ(例えば、低画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信と非暗号通信を選択可能である例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、カセッテ制御手段が画像データが所定条件を満たすか否か判断し、画像データが所定条件を満たす場合、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信し、画像データが所定条件を満たさない場合、コンソール1から受信した情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりしする。例えば、カセッテ制御部53が放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データか否かを判断し、放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。一方、放射線画像データが低画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、コンソール1から受信した情報に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理するか否か判断し、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cがカセッテ制御部53の判断結果に応じて、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dを通さずに通信部52fに送ったり、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。第二の例は、カセッテ制御手段が画像データが所定条件を満たすか否か判断し、画像データが所定条件を満たす場合、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信し、画像データが所定条件を満たさない場合、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりする。例えば、カセッテ制御部53が放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データか否かを判断し、放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。一方、放射線画像データが低画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理するか否か判断し、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cがカセッテ制御部53の判断結果に応じて、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dを通さずに通信部52fに送ったり、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。
このように、所定条件を満たす画像データは、暗号通信に固定だが、所定条件を満たさない画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である事により、傍受された場合のリスクが大きい可能性が高い画像データは暗号通信に固定され、傍受された場合のリスクを低減しつつ、傍受された場合のリスクが大きい可能性が低い画像データは傍受された場合のリスクを低減できる暗号通信と、高速に通信できる非暗号通信を選択可能である事二より、その都度の状況に応じた柔軟な対応ができつつ、全体としてのリスク低減もできる。
また、コンソールからの指示信号を受信した場合は、指示信号に応じて暗号通信と非暗号通信を選択可能だが、受信しなかった場合、暗号通信に固定する例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、コンソール1から受信した暗号化して送信するか否かを示す暗号化要否情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。一方、コンソール1から暗号化要否情報を受信しなかった場合、前記暗号化処理手段が暗号化処理する。例えば、コンソール1からの暗号化要否情報を受信したか否かと、受信したと判断した場合の暗号化要否情報をカセッテ制御部53が判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、コンソール1から所定の情報を受信したか否かと、受信したと判断した場合のコンソール1から受信した所定の情報(例えば撮影条件の情報やコンソール1の情報等)に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理の要否を判断し、その結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、コンソール1から所定の情報を受信したか否かと、受信したと判断した場合のコンソール1から受信した所定の情報から、カセッテ制御部53が暗号化処理するかしないかを判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、コンソールからの指示信号を受信した場合は、指示信号に応じて暗号通信と非暗号通信を選択可能だが、受信しなかった場合、暗号通信に固定する事により、傍受されるとリスクの大きい撮影の場合と、コンソールからの指示信号を受信しなかったために、傍受されるとリスクの大きい撮影か否か不明な場合は、暗号化して通信し、傍受のリスクを低減しつつ、傍受されてもリスクが小さい撮影の場合は、暗号化せずに、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできつつ、カセッテを操作したり配置したりする際に誤設定するリスクの発生も抑えられる。
このように、静止画データは暗号化して通信するが、動画データは暗号化せずに通信することにより、動画像と比較してデータ容量が低いが診断に有用な静止画データは暗号化して通信することで傍受のリスクを低減しつつ、比較的データ容量が大きいが静止画データを取得するための手段であり、傍受された場合のリスクが比較的小さい事が多い動画データについては暗号化せずに通信するので、傍受のリスクは有るが、暗号化処理が間に合わずに送信された動画が中断された動画になることを抑えられ、タイムリーに静止画を取得するための指示ができる。
また、画像の一部領域(例えば画面中央部)は暗号化して通信するが、画像の他の領域(例えば画像周辺部)は暗号化せずに通信する例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第1の例は、放射線画像データから特定領域の画像データと、この特定領域以外の領域の画像データに分ける画像分解手段を有し、前記画像分解手段によって分解された特定領域の画像データに基づくデータを前記暗号化処理手段が暗号化処理する。例えば、図示しない画像分解部が放射線画像データから特定領域の画像データと、この特定領域以外の領域の画像データに分ける。そして、圧縮処理後、セレクタ52Cが、圧縮処理された特定領域の画像データを、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dへ送り、圧縮処理された特定領域以外の領域の画像データは、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、前記暗号化処理手段が特定領域の画像データに対してだけ暗号化処理する。例えば、セレクタ52Cが圧縮処理された画像データの特定領域か否か判断し、特定領域の場合、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、特定領域以外の場合、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、画像の一部領域は暗号化して通信するが、画像の他の領域は暗号化せずに通信する事により、一部領域を適切に設定することで、診断に有用な領域は暗号化され傍受のリスクを低減しつつ、他の領域は暗号化しないことで全領域を暗号化するよりも高速に通信でき、速やかに画像を保存したり、表示したりできる。
なお、特定領域の例としては、画面中央部、素抜け部以外(高放射線量値領域以外)などが挙げられる。
また、操作者の操作に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、操作者の操作を判断する判断手段を有し、前記判断手段の判断結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテ制御部53が操作者の操作(例えば、操作スイッチの状態)を判断し、この判断結果に応じてセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dへ送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、操作者が操作する操作部の状態に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテに操作者が操作可能な図示しないスイッチが設けられ、このスイッチに連動してセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、操作者の操作に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする事により、深刻な疾患の可能性が有る等傍受されるとリスクの大きい撮影の場合は、暗号化して通信し、傍受のリスクを低減しつつ、無線通信セキュリティーが確立した部屋での撮影等傍受されてもリスクが小さい撮影の場合は、暗号化せずに、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできる。
また、設定スイッチの設定に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、カセッテ内部に設けられた設定スイッチに応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、出荷時にメーカ又は販売会社が操作するようにカセッテ内部に図示しないスイッチが設けられ、このスイッチに連動してセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、操作者が操作する操作部の状態に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、カセッテに操作者が操作可能な図示しないスイッチが設けられ、このスイッチに連動してセレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、設定スイッチの設定に応じて、暗号化して通信したり、暗号化せずに通信したりする事により、例えば、無線通信セキュリティーが甘い施設等傍受されるとリスクの大きい撮影の施設の場合は、設定スイッチを暗号化して通信する設定にすることで、傍受のリスクを低減し、無線通信セキュリティーが確立した部屋での撮影等傍受されてもリスクが小さい施設の場合は、暗号化せずに通信する設定にすることで、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできる。そして、設定スイッチがカセッテ内部に設けられ、操作者が操作できないようにしている事により、意図せずに設定スイッチが変更され、傍受されるとリスクの大きい撮影の施設の場合に暗号化せずに通信したり、傍受されてもリスクが小さい施設の場合に暗号化して通信が遅くなるリスクも低減できる。
また、コンソールからの指示信号に応じて、暗号化して通信したり暗号化せずに通信したりする例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、コンソール1から受信した暗号化して送信するか否かを示す暗号化要否情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、コンソール1からの暗号化要否情報をカセッテ制御部53が判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、コンソール1から受信した情報(例えば撮影条件の情報やコンソール1の情報等)に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理の要否を判断し、その結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、コンソール1からの情報から、カセッテ制御部53が暗号化処理するかしないかを判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、コンソールからの指示信号に応じて、暗号化して通信したり暗号化せずに通信したりする事により、傍受されるとリスクの大きい撮影の場合は、暗号化して通信し、傍受のリスクを低減しつつ、傍受されてもリスクが小さい撮影の場合は、暗号化せずに、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできつつ、カセッテを操作したり配置したりする際に誤設定するリスクの発生も抑えられる。
また、カセッテの準備終了信号は暗号化せずに送信することに固定だが、画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である例としては、例えば、以下の例が挙げられる。カセッテ5から送信する情報が画像データの場合、コンソール1から受信した情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりし、画像データでない場合、暗号化処理せずに送信する。例えば、カセッテ5から送信する情報が画像データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、コンソール1から受信した情報に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。画像データでない場合、圧縮処理部52bで圧縮処理せずに、セレクタ52CがデータをTKIP暗号化部52e・WEP暗号化部52dを通さずに送信部52fに送る。
このように、カセッテの準備終了信号は暗号化せずに送信することに固定だが、画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である事により、傍受されても問題の無いカセッテの準備終了信号は暗号化せずに高速に通信でき、画像データは、暗号通信で傍受されるリスクを低減することと非暗号通信で高速に通信することを選択可能である。
また、静止画データは暗号通信に固定だが、動画データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、カセッテ5から送信する情報が動画データの場合、コンソール1から受信した情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりし、静止画データの場合、暗号化処理して送信する。例えば、カセッテ5から送信する情報が動画像データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、コンソール1から受信した情報に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。静止画データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送る。第二の例は、カセッテ5から送信する情報が動画データの場合、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりし、静止画データの場合、暗号化処理して送信する。例えば、カセッテ5から送信する情報が動画像データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。静止画データの場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送る。
このように、静止画データは暗号通信に固定だが、動画データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である事により、動画像と比較してデータ容量が低いが診断に有用な静止画データは暗号化して通信することで傍受のリスクを低減しつつ、比較的データ容量が大きい動画データについては、傍受された場合のリスクが低い場合等は暗号化せずに通信することで、暗号化処理が間に合わずに送信された動画が中断された動画になることを抑えられ、また、傍受された場合のリスクが高い場合等は暗号化して通信することで傍受のリスクを低減できる。
また、所定条件を満たす画像データ(例えば、高画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信に固定だが、所定条件を満たさない画像データ(例えば、低画質モードで撮影された画像データ)は、暗号通信と非暗号通信を選択可能である例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、カセッテ制御手段が画像データが所定条件を満たすか否か判断し、画像データが所定条件を満たす場合、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信し、画像データが所定条件を満たさない場合、コンソール1から受信した情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりしする。例えば、カセッテ制御部53が放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データか否かを判断し、放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。一方、放射線画像データが低画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、コンソール1から受信した情報に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理するか否か判断し、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cがカセッテ制御部53の判断結果に応じて、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dを通さずに通信部52fに送ったり、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。第二の例は、カセッテ制御手段が画像データが所定条件を満たすか否か判断し、画像データが所定条件を満たす場合、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信し、画像データが所定条件を満たさない場合、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理して送信したり、暗号化処理せずに送信したりする。例えば、カセッテ制御部53が放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データか否かを判断し、放射線画像データが高画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cが、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。一方、放射線画像データが低画質モードで撮影された画像データであるとカセッテ制御部53が判断した場合、カセッテ5内部の設定スイッチや操作者の操作に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理するか否か判断し、圧縮処理部52bで圧縮処理した後、セレクタ52Cがカセッテ制御部53の判断結果に応じて、圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dを通さずに通信部52fに送ったり、TKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送り、暗号化処理した後、通信部52fに送る。
このように、所定条件を満たす画像データは、暗号通信に固定だが、所定条件を満たさない画像データは、暗号通信と非暗号通信を選択可能である事により、傍受された場合のリスクが大きい可能性が高い画像データは暗号通信に固定され、傍受された場合のリスクを低減しつつ、傍受された場合のリスクが大きい可能性が低い画像データは傍受された場合のリスクを低減できる暗号通信と、高速に通信できる非暗号通信を選択可能である事二より、その都度の状況に応じた柔軟な対応ができつつ、全体としてのリスク低減もできる。
また、コンソールからの指示信号を受信した場合は、指示信号に応じて暗号通信と非暗号通信を選択可能だが、受信しなかった場合、暗号通信に固定する例としては、例えば、以下の例が挙げられる。第一の例は、コンソール1から受信した暗号化して送信するか否かを示す暗号化要否情報に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。一方、コンソール1から暗号化要否情報を受信しなかった場合、前記暗号化処理手段が暗号化処理する。例えば、コンソール1からの暗号化要否情報を受信したか否かと、受信したと判断した場合の暗号化要否情報をカセッテ制御部53が判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。第二の例は、コンソール1から所定の情報を受信したか否かと、受信したと判断した場合のコンソール1から受信した所定の情報(例えば撮影条件の情報やコンソール1の情報等)に応じて、カセッテ制御部53が暗号化処理の要否を判断し、その結果に応じて、前記暗号化処理手段が暗号化処理したり、暗号化処理しなかったりする。例えば、コンソール1から所定の情報を受信したか否かと、受信したと判断した場合のコンソール1から受信した所定の情報から、カセッテ制御部53が暗号化処理するかしないかを判断し、この判断結果に応じて、セレクタ52Cが圧縮処理された放射線画像データをTKIP暗号化部52e又はWEP暗号化部52dに送るか、これらを通さずに送信部52fに送る。
このように、コンソールからの指示信号を受信した場合は、指示信号に応じて暗号通信と非暗号通信を選択可能だが、受信しなかった場合、暗号通信に固定する事により、傍受されるとリスクの大きい撮影の場合と、コンソールからの指示信号を受信しなかったために、傍受されるとリスクの大きい撮影か否か不明な場合は、暗号化して通信し、傍受のリスクを低減しつつ、傍受されてもリスクが小さい撮影の場合は、暗号化せずに、高速に通信して、速やかに画像を保存したり、表示したりできつつ、カセッテを操作したり配置したりする際に誤設定するリスクの発生も抑えられる。
また、本実施形態では、カセッテ5とコンソール1とが1対1で対応させている例を示したが、これに限定されず、カセッテとコンソールとが1対M、N対1、N対M(N,Mは2以上の自然数)で対応させて用いることが可能である。このときには、カセッテとコンソール間のネットワークを設け、カセッテとコンソールとの対応関係を対応関係情報保持部に保存し、対応関係情報保持部をネットワーク上又はコンソール内に設け、コンソールがカセッテを制御することが好ましい。
また、本実施形態では、コンソール1及びカセッテ5のいずれにおいても、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。また、プログラム等を記憶させる記憶媒体としては、不揮発性メモリ、電源バックアップされた揮発性メモリ、ROMメモリ、光ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶させるようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システムあるいはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、このようなプログラムは、ネットワークや回線などを介して外部から提供されたものであってもよい。そして、外部から供給されるプログラムを使用する場合も、不揮発性メモリ、電源バックアップされた揮発性メモリ、光ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システムあるいはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、このようなプログラムは、ネットワークや回線などを介して外部から提供されたものであってもよい。そして、外部から供給されるプログラムを使用する場合も、不揮発性メモリ、電源バックアップされた揮発性メモリ、光ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶されるようにしてもよい。
[上述の実施形態に共通する事]
以上のように、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備える放射線画像取得装置と、前記放射線画像取得装置から送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールと、を備える放射線画像取得システムなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
以上のように、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備える放射線画像取得装置と、前記放射線画像取得装置から送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールと、を備える放射線画像取得システムなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
更に、前記放射線画像取得装置は、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであり、前記コンソールは、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像記憶手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを記憶するものであるので、圧縮処理されたデータに対して暗号化するので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと解凍に要する時間が短くなることと相まって、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
更に、サービスセットIDが設定されており、照射された放射線を検出して放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段からデータを得て、設定されている前記サービスセットIDの情報とともに無線通信により送信する通信手段とを備える放射線画像取得装置と、サービスセットIDが設定されており、同一のサービスセットIDの情報と共に送信されたデータを受信するコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た放射線画像データに基づく画像データを記憶する画像記憶手段とを有するコンソールと、を備えるので、コンソールは、同一のサービスセットIDを設定された放射線画像取得装置からデータ信号を受信でき、他の機器からデータ信号が紛れ込む事態の発生を抑えられるようにすることができる。
更に、前記放射線画像取得装置に設定されているサービスセットIDと、前記コンソール通信手段に設定されているサービスセットIDと、他の機器に設定されているサービスセットIDを管理し、前記放射線画像取得装置に設定されているサービスセットIDと、前記コンソール通信手段に設定されているサービスセットIDが同じになり、前記放射線画像取得装置用のコンソールでもなく、前記コンソール用の放射線画像取得装置でもない他の機器に設定されているサービスセットIDと、前記放射線画像取得装置に設定されているサービスセットIDとが異なるサービスセットIDとなるようにするものであるので、放射線画像取得装置用のコンソールでない他の機器にデータ信号が紛れ込む事態の発生が抑えられつつ、コンソール用の放射線画像取得装置でない他の機器からのデータ信号がコンソールに紛れ込む事態の発生を抑えることができる。
更に、前記コンソール通信手段からケーブルを介して接続された無線中継器を有し、前記放射線画像取得装置は、固有番号が設定されており、前記通信手段が送信するデータとともに設定された前記固有番号の情報を送信するものであり、前記無線中継器は、無線通信可能な装置の固有番号が設定されており、設定された固有番号の装置に対してのみ無線通信するものであるので、コンソール用の放射線画像取得装置でない他の機器からのデータ信号がコンソールに紛れ込む事態の発生をより効果的に抑えることができる。
更に、前記放射線画像取得装置が、前記放射線画像取得手段と前記通信手段とを制御する制御手段と、前記放射線画像取得手段と前記通信手段と前記制御手段とを駆動する電力を供給する電源と、を有するカセッテであるので、画像データの送信にも、電力の供給にもケーブルが不要で、撮影をケーブルレスの状態で行うことができ、ケーブルが被写体に絡まらないように注意しながら撮影する必要が無く、操作性、撮影効率等を向上させることができる。
更に、前記放射線画像取得装置が、前記放射線画像取得手段により得た放射線画像データに基づく画像データを一時的に保存するためのメモリを有するので、放射線画像データを一時的に保存できるので、暗号化などの処理を容易に施すことができ、また、通信状態に応じた通信速度で送信することができる。
更に、前記コンソールにおいて、画像データに被写体情報を付加するので、放射線画像取得装置からコンソールに送信された画像データを万一解読されても、被写体情報が不明な画像データであり、個人情報漏洩リスクが低くなる。
更に、前記コンソールにおいて、画像データに撮影情報を付加するので、放射線画像取得装置からコンソールに送信された画像データを万一解読されても、被写体情報と撮影情報の両方が不明な画像データであり、個人情報漏洩リスクが一層低くなる。
更に、データを暗号化処理して送信する暗号通信と、データを暗号化処理せずに送信する非暗号通信を含む複数の通信方式を有するので、暗号化が必要な通信には暗号化のための時間をかけ、暗号化が不要な通信には暗号化のための時間を省け、暗号化の目的の達成しつつ、余計な時間の増加を抑えられる。
更に、通信内容に応じて複数の前記通信方式から通信方式を選択するので、通信内容に応じて、暗号化が必要な通信には暗号化のための時間をかけ、暗号化が不要な通信には暗号化のための時間を省け、暗号化の目的の達成しつつ、余計な時間の増加を抑えられる。
更に、所定の条件に応じて複数の前記通信方式から通信方式を選択するので、例えば鉛板で完全に覆われ、通信傍受セキュリティの確保されたX線撮影室での撮影では、非暗号通信で暗号化のための時間を省き、一般病棟等の通信傍受セキュリティの確保されていない場所での撮影では、時間をかけて暗号化処理をして暗号通信を行うというように、同じ放射線画像取得装置でもケースバイケースで暗号通信が望まれる場合と非暗号通信が望まれる場合が有るときに、そのどちらにも対応できる。
更に、前記コンソールから前記放射線画像取得装置に前記非暗号通信で制御信号又は制御情報を送信するので、暗号化のための時間が不要でタイムリーに制御信号を送信できる。
更に、複数の暗号化方式の中から使用する暗号化方式を選択可能であるので、例えばユーザの要求や使用環境等に応じて暗号化強度/時間/特性などの適切な暗号化方式を選択でき、暗号化の目的の達成しつつ、暗号化の目的の達成に不要な時間の増加を抑えられる。
また、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備えるカセッテなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができつつ、取り回しに制約の少ない通信線レスのカセッテ撮影も可能にすることができる。
更に、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであるので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも圧縮処理されたデータに対して暗号化するので暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと相まって、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、データ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないように暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できる。
更に、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存するものであるので、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、更に、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなる圧縮処理されたデータに基づくデータを暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できるので、解凍に要する時間が短くなり、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備えるカセッテと、前記放射線画像送信装置から送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有する放射線画像受信装置と、を備える放射線画像通信システムなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
更に、前記カセッテは、前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであり、前記放射線画像受信装置は、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存するので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも圧縮処理されたデータに対して暗号化するので暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと解凍に要する時間が短くなることと相まって、画像受信装置で速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、データ信号を無線通信により送信する通信手段とを有するカセッテに搭載されるコンピュータに、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理機能と、前記暗号化処理機能により暗号化処理されたデータに基づくデータから得られたデータ信号を前記通信手段に無線通信により送信させる通信機能とを実現させるプログラムなので、このプログラムによりカセッテから送信されたデータ信号が万一傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理機能を有し、前記暗号化処理機能は、前記圧縮処理機能により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであるので、このプログラムにより、このカセッテでは圧縮処理されたデータに対して暗号化するので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと解凍に要する時間が短くなることと相まって、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、データ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールに搭載されるコンピュータに、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理機能と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを前記画像保存手段に保存させる画像保存機能とを実現させるプログラムなので、このプログラムによりコンソールは、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないように暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できる。
また、前記復号化処理機能により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理機能を有し、前記画像保存機能は、前記解凍処理機能により得た放射線画像データに基づく画像データを前記画像保存手段に保存させるものである請求の範囲第23項に記載のプログラムなので、このプログラムによりコンソールは、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、更に、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなる圧縮処理されたデータに基づくデータを暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できるので、解凍に要する時間が短くなり、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備えるカセッテなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができつつ、取り回しに制約の少ない通信線レスのカセッテ撮影も可能にすることができる。
更に、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであるので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも圧縮処理されたデータに対して暗号化するので暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと相まって、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、データ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないように暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できる。
更に、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存するものであるので、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、更に、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなる圧縮処理されたデータに基づくデータを暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できるので、解凍に要する時間が短くなり、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備えるカセッテと、前記放射線画像送信装置から送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有する放射線画像受信装置と、を備える放射線画像通信システムなので、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
更に、前記カセッテは、前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであり、前記放射線画像受信装置は、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存するので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも圧縮処理されたデータに対して暗号化するので暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと解凍に要する時間が短くなることと相まって、画像受信装置で速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、データ信号を無線通信により送信する通信手段とを有するカセッテに搭載されるコンピュータに、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理機能と、前記暗号化処理機能により暗号化処理されたデータに基づくデータから得られたデータ信号を前記通信手段に無線通信により送信させる通信機能とを実現させるプログラムなので、このプログラムによりカセッテから送信されたデータ信号が万一傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理機能を有し、前記暗号化処理機能は、前記圧縮処理機能により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであるので、このプログラムにより、このカセッテでは圧縮処理されたデータに対して暗号化するので、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなることと解凍に要する時間が短くなることと相まって、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
また、データ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールに搭載されるコンピュータに、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理機能と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを前記画像保存手段に保存させる画像保存機能とを実現させるプログラムなので、このプログラムによりコンソールは、万一送信されたデータ信号が傍受されても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないように暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できる。
また、前記復号化処理機能により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理機能を有し、前記画像保存機能は、前記解凍処理機能により得た放射線画像データに基づく画像データを前記画像保存手段に保存させるものである請求の範囲第23項に記載のプログラムなので、このプログラムによりコンソールは、放射線画像そのものが持つ冗長性(例えば、放射線撮影画像の素抜け領域など)が暗号解読で利用されるリスクが、圧縮処理でこの冗長性が抑えられた後に暗号化されることで低減し、更に、放射線画像データそのものを暗号化するよりも暗号化に要する時間が短くなり、無線通信に要する時間も短くなる圧縮処理されたデータに基づくデータを暗号化処理されたデータから放射線画像データに基づくデータを保存できるので、解凍に要する時間が短くなり、コンソールで速やかに画像データを保存できる。また、速やかに表示部に表示できる。また、暗号解読の困難性が増し、傍受されて万一送信されたデータ信号が漏洩しても、傍受した者が放射線画像を得ることが実質的にできないようにすることができる。
以上に記載したように、本発明は、放射線撮影分野、特に医療分野において有用である。
Claims (24)
- 放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備える放射線画像取得装置と、
前記放射線画像取得装置から送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールと、
を備える放射線画像取得システム。 - 前記放射線画像取得装置は、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであり、
前記コンソールは、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存するものである請求の範囲第1項に記載の放射線画像取得システム。 - サービスセットIDが設定されており、照射された放射線を検出して放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段からデータを得て、設定されている前記サービスセットIDの情報とともに無線通信により送信する通信手段とを備える放射線画像取得装置と、
サービスセットIDが設定されており、同一のサービスセットIDの情報と共に送信されたデータを受信するコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールと、
を備える請求の範囲第1項又は第2項に記載の放射線画像取得システム。 - 前記放射線画像取得装置に設定されているサービスセットIDと、前記コンソール通信手段に設定されているサービスセットIDと、他の機器に設定されているサービスセットIDを管理し、
前記放射線画像取得装置に設定されているサービスセットIDと、前記コンソール通信手段に設定されているサービスセットIDが同じになり、
前記放射線画像取得装置用のコンソールでもなく、前記コンソール用の放射線画像取得装置でもない他の機器に設定されているサービスセットIDと、前記放射線画像取得装置に設定されているサービスセットIDとが異なるサービスセットIDとなるようにするものである請求の範囲第3項に記載の放射線画像取得システム。 - 前記コンソール通信手段からケーブルを介して接続された無線中継器を有し、
前記放射線画像取得装置は、固有番号が設定されており、前記通信手段が送信するデータとともに設定された前記固有番号の情報を送信するものであり、
前記無線中継器は、無線通信可能な装置の固有番号が設定されており、設定された固有番号の装置に対してのみ無線通信するものである請求の範囲第1項〜第4項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。 - 前記放射線画像取得装置が、
前記放射線画像取得手段と前記通信手段とを制御する制御手段と、
前記放射線画像取得手段と前記通信手段と前記制御手段とを駆動する電力を供給する電源と、
を有するカセッテである請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。 - 前記放射線画像取得装置が、前記放射線画像取得手段により得た放射線画像データに基づく画像データを一時的に保存するためのメモリを有する請求の範囲第1項〜第6項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。
- 前記コンソールにおいて、画像データに被写体情報を付加する請求の範囲第1項〜第7項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。
- 前記コンソールにおいて、画像データに撮影情報を付加する請求の範囲第8項に記載の放射線画像取得システム。
- データを暗号化処理して送信する暗号通信と、データを暗号化処理せずに送信する非暗号通信を含む複数の通信方式を有する請求の範囲第1項〜第9項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。
- 通信内容に応じて複数の前記通信方式から通信方式を選択する請求の範囲第10項に記載の放射線画像取得システム。
- 所定の条件に応じて複数の前記通信方式から通信方式を選択する請求の範囲第10項又は第11項に記載の放射線画像取得システム。
- 前記コンソールから前記放射線画像取得装置に前記非暗号通信で制御信号又は制御情報を送信する請求の範囲第10項〜第12項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。
- 複数の暗号化方式の中から使用する暗号化方式を選択可能である請求の範囲第1項〜第13項のいずれか一項に記載の放射線画像取得システム。
- 放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備えるカセッテ。
- 前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、
前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものである請求の範囲第15項に記載のカセッテ。 - データ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソール。
- 前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、
前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存するものである請求の範囲第17項に記載のコンソール。 - 放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により暗号化処理されたデータに基づくデータからデータ信号を得て無線通信により送信する通信手段とを備えるカセッテと、
前記放射線画像送信装置から送信されたデータ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理手段と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する画像保存手段とを有する放射線画像受信装置と、
を備える放射線画像通信システム。 - 前記カセッテは、前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理手段を有し、前記暗号化処理手段は、前記圧縮処理手段により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものであり、
前記放射線画像受信装置は、前記復号化処理手段により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理手段を有し、前記画像保存手段は、前記解凍処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを保存する請求の範囲第19項に記載の放射線画像通信システム。 - 放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、データ信号を無線通信により送信する通信手段とを有するカセッテに搭載されるコンピュータに、
前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから暗号化処理されたデータを得る暗号化処理機能と、前記暗号化処理機能により暗号化処理されたデータに基づくデータから得られたデータ信号を前記通信手段に無線通信により送信させる通信機能とを実現させるプログラム。 - 前記放射線画像取得手段により取得した前記放射線画像データに基づく画像データから圧縮処理されたデータを得る圧縮処理機能を有し、
前記暗号化処理機能は、前記圧縮処理機能により圧縮処理されたデータに基づくデータから暗号化処理されたデータを得るものである請求の範囲第21項に記載のプログラム。 - データ信号を受信して暗号化処理されたデータを得るコンソール通信手段と、画像データを保存する画像保存手段とを有するコンソールに搭載されるコンピュータに、
前記コンソール通信手段により得た前記暗号化処理されたデータに基づくデータを復号化処理する復号化処理機能と、前記復号化処理手段により得た放射線画像データに基づく画像データを前記画像保存手段に保存させる画像保存機能とを実現させるプログラム。 - 前記復号化処理機能により得たデータに基づくデータから解凍処理されたデータを得る解凍処理機能を有し、
前記画像保存機能は、前記解凍処理機能により得た放射線画像データに基づく画像データを前記画像保存手段に保存させるものである請求の範囲第23項に記載のプログラム。
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