JP2010249572A - 放射線画像生成システム及び放射線画像生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信リンクの確立を迅速に行えるとともにFPDの省電力化を図ることのできる放射線画像生成システムを提供する。
【解決手段】低消費電力の第2の無線通信方式において第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、第2通信部66と第4通信部76により所定の周期で無線通信を行い、
第1の無線通信方式による通信開始時においては、第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する第1の無線通信方式の通信チャネルにより、第1通信部65と第3通信部75により通信を行う。
【選択図】図5
【解決手段】低消費電力の第2の無線通信方式において第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、第2通信部66と第4通信部76により所定の周期で無線通信を行い、
第1の無線通信方式による通信開始時においては、第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する第1の無線通信方式の通信チャネルにより、第1通信部65と第3通信部75により通信を行う。
【選択図】図5
Description
本発明は放射線画像生成システムに関し、無線通信を行う可搬型の放射線画像生成装置を用いる放射線画像生成システムに関する。
医療診断の場においては、CRカセッテに内蔵された蛍光体プレートを励起光で走査することにより放射線画像データを読み取る読取装置と、当該読取装置で読み取られた放射線画像データを取得する制御装置(コンソール)とを用いたCR(Computed Radiography)システムが実用化されている(特許文献1参照)。
更に、上述したCRカセッテに代わり、基板上に2次元的に配列された放射線検出素子を内蔵し、当該放射線検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力することが可能な、放射線画像生成装置としてのFPD(Flat Panel Detector)装置が提案されている。このFPDを用いれば、励起光を照射して放射線画像を読み取る読取装置を必要とせず、直接的に放射線画像のデータを得ることができるので、CRカセッテを用いた場合よりもシステム自体を小型化することが可能となり、また、撮影作業も円滑となる。
このようなメリットからCRカセッテで構築された既存のCRシステムに対してFPDへの置き換えを行いたいという要望がある。特に半導体技術の向上により小サイズで軽量化が可能となりCRカセッテと同等のサイズの可搬型で無線通信部を備えたFPDを用いることにより置き換えが可能である。
置き換えを行う場合にはCRシステムで用いていた放射線を照射する放射線照射部、CRカセットを取り付ける撮影台(いわゆるブッキー装置)等の設備をそのまま流用できるために、導入コストを抑えることができるというメリットがある。
そして、より迅速且つ広範囲な部位の撮影を可能とするため、バッテリを内蔵し、可搬型で無線通信を可能とするカセッテタイプのFPDが考案されている(特許文献2参照)。
撮影により得られた放射線画像データは、正常に撮影が行われたか否かをコンソールで確認している。また近年は半導体技術の向上によりFPDは小型化、軽量化が図られており、このようなFPDの特徴を生かすためには、FPDからコンソールへの放射線画像データの伝送を無線通信方式に行うことが求められている。
特許文献3に開示されたX線デジタル撮影システムでは、FPDで撮影を行う撮影室と、コンソールが設置されている操作室との間に無線アクセスポイントを設け、当該無線アクセスポイントによりFPDとコンソールとの間の通信の中継を行っている。
複数の撮影室が設けられ、複数のFPDを同時に使うような比較的大規模な病院においては、FPD、無線アクセスポイント、コンソールのそれぞれの端末間で無線通信が同時に行われる場合があり、そのために通信時に電波が干渉する虞がある。電波が干渉する場合には安定して通信が行えないことになる。安定して通信を行うためには、複数の通信チャネル(周波数帯域)を用いて異なる通信チャネルで無線通信を行う方法がある。特許文献3に記載のX線デジタル撮影システムでは、無線周波数切換手段を設け、無線通信を行う場合には電波状態の監視を周波数サーチにより行って空きチャネルをサーチし、使用する通信チャネルを選択している。
特許文献3のように無線通信開始の際に空きチャネルのサーチを行った場合、通信リンクを確立するまでに時間がかかり、即応性が必要なシステムにおいては問題となることがある。
また断続的な通信を繰り返すような場合には、通信開始の度に通信リンクの確立に伴う通信を行わなくてはならず、可搬型のFPDにおいてはその通信による電力消費により内蔵するバッテリ寿命が短くなるという問題がある。
更に担当者が設定することにより固定のチャネルを割り当てることにより空きチャネルのサーチ行為を省略することができるが、無線端末の構成が変更された場合には担当者が再度設定しなおす必要があり繁雑になるという問題がある。
本願発明は上記問題に鑑み、通信リンクの確立を迅速に行えるとともにFPDの省電力化を図ることのできる放射線画像生成システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.放射線照射装置からの放射線に基づいて放射線画像データを生成する放射線画像データ生成部と、
第1の無線通信方式により通信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式の周波数帯域の少なくとも一部が重複し、該第1通信部よりも低消費電力でかつ通信速度が遅い、第2の無線通信方式により通信する第2通信部と、
装置の各部に電力を供給する電源部と、
を備えた放射線画像生成装置と、
前記第1通信部と直接的又は間接的に無線通信する第3通信部と、
前記第2通信部と無線通信する第4通信部と、
を備えた制御装置と、を有し、
前記第2の無線通信方式において前記第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、前記第2通信部と前記第4通信部により所定の周期で無線通信を行い、
前記第1の無線通信方式による通信開始時においては、前記第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する前記第1の無線通信方式の通信チャネルにより、前記第1通信部と前記第3通信部により通信を行うことを特徴とする放射線画像生成システム。
第1の無線通信方式により通信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式の周波数帯域の少なくとも一部が重複し、該第1通信部よりも低消費電力でかつ通信速度が遅い、第2の無線通信方式により通信する第2通信部と、
装置の各部に電力を供給する電源部と、
を備えた放射線画像生成装置と、
前記第1通信部と直接的又は間接的に無線通信する第3通信部と、
前記第2通信部と無線通信する第4通信部と、
を備えた制御装置と、を有し、
前記第2の無線通信方式において前記第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、前記第2通信部と前記第4通信部により所定の周期で無線通信を行い、
前記第1の無線通信方式による通信開始時においては、前記第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する前記第1の無線通信方式の通信チャネルにより、前記第1通信部と前記第3通信部により通信を行うことを特徴とする放射線画像生成システム。
2.前記所定の周期は、無線通信を行っている周波数帯域を実質的に占有可能な周期であることを特徴とする前記1に記載の放射線画像生成システム。
3.前記電源部は省電力モードと活動モードとに切り替え可能であり、前記省電力モードにおいては、前記第1通信部による通信は行わずに前記第2通信部による通信を行うことを特徴とする前記1又は2に記載の放射線画像生成システム。
4.前記第3通信部と有線接続し、無線通信を中継するアクセスポイントを有し、
前記第3通信部は、前記アクセスポイントを経由して前記第1通信部と無線通信することを特徴とする前記1から3のいずれかに記載の放射線画像生成システム。
前記第3通信部は、前記アクセスポイントを経由して前記第1通信部と無線通信することを特徴とする前記1から3のいずれかに記載の放射線画像生成システム。
5.放射線照射装置からの放射線に基づいて放射線画像データを生成する放射線画像データ生成部と、
第1の無線通信方式により通信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式の周波数帯域の少なくとも一部が重複し、該第1通信部よりも低消費電力でかつ通信速度が遅い、第2の無線通信方式により通信する第2通信部と、
装置の各部に電力を供給する電源部と、を備え、
前記第2の無線通信方式において前記第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、前記第2通信部により外部装置と所定の周期で無線通信を行い、
前記第1の無線通信方式による通信開始時においては、前記第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する前記第1の無線通信方式の通信チャネルにより、前記第1通信部により外部装置と通信を行うことを特徴とする放射線画像生成装置。
第1の無線通信方式により通信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式の周波数帯域の少なくとも一部が重複し、該第1通信部よりも低消費電力でかつ通信速度が遅い、第2の無線通信方式により通信する第2通信部と、
装置の各部に電力を供給する電源部と、を備え、
前記第2の無線通信方式において前記第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、前記第2通信部により外部装置と所定の周期で無線通信を行い、
前記第1の無線通信方式による通信開始時においては、前記第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する前記第1の無線通信方式の通信チャネルにより、前記第1通信部により外部装置と通信を行うことを特徴とする放射線画像生成装置。
6.前記所定の周期は、無線通信を行っている周波数帯域を実質的に占有可能な周期であることを特徴とする前記5に記載の放射線画像生成装置。
7.前記電源部は省電力モードと活動モードとに切り替え可能であり、前記省電力モードにおいては、前記第1通信部による通信は行わずに前記第2通信部による通信を行うことを特徴とする前記5又は6に記載の放射線画像生成装置。
本願発明によれば、消費電力の少ない第2の無線通信方式により所定の周期で通信を行い、第1の無線通信方式の通信開始時には、第2の無線通信方式で無線通信を行っていた周波数帯域での通信チャネルを使用して通信を開始することにより、通信リンクの確立を迅速に行えるとともにFPDの省電力化を図ることのできる放射線画像生成システムを提供することができる。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
本実施形態における放射線画像生成システムの構成について図1から図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態における放射線画像生成システムの概略構成を示す図である。
放射線画像生成システムは、図1に示すように、放射線撮影に関する操作を行う撮影操作装置4と、無線通信の中継を行うためのアクセスポイント5と、放射線画像データを生成する放射線画像検出装置6(以下、単にFPD6と称す)と、FPD6から送信された放射線画像データを表示するコンソール7とがネットワークNを通じて接続されて構成されている。なお、ここでは図示してないが、放射線画像生成システムは、患者診断情報や会計情報を一元管理するHIS(Hospital Information System)や放射線診療の情報を管理するRIS(Radiology Information System)とネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、当該システム専用の通信回線であってもよいが、システム構成の自由度が低くなってしまう等の理由のため、イーサネット(登録商標)等の既存の回線である方が好ましい。
100は撮影室である。撮影室100には放射線照射装置3、撮影操作装置4、無線通信を行うアクセスポイント5、これらを接続するHUB9を備えている。
放射線照射装置3は、臥位撮影台11に横たわっている被写体である患者12に対して放射線を照射するようになっており、臥位撮影台11の下方には、FPD6を装着する検出装置装着口11aが設けられている。放射線照射装置3は、撮影操作装置4により制御されて所定の撮影条件で放射線の照射を行う。なお放射線照射装置3と検出装置装着口11aに装着したFPD6との撮影タイミングの同期は、両者間でアクセスポイント5を経由した無線通信により行うようにしてもよい。
アクセスポイント5は、放射線照射装置3を備えた撮影室の所定領域内でFPD6とコンソール7とが無線通信する際に、これらの通信を中継する機能をもつ。
[FPD6]
図2及び図3に基づいて放射線画像生成装置としてのFPD6について説明する。図2は、FPD6の要部構成を示すブロック図であり、図3は、FPD6の斜視図である。
図2及び図3に基づいて放射線画像生成装置としてのFPD6について説明する。図2は、FPD6の要部構成を示すブロック図であり、図3は、FPD6の斜視図である。
図2に示すように、FPD6の制御系は、制御部64、記憶部60、撮像パネル62、第1通信部65、第2通信部66、電源部67、モード切替部68、等を備え、各部はバス61により接続されている。また第1通信部65、第2通信部66にはそれぞれアンテナANが設けられている。
制御部64は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等から構成され、内部のROMに記憶されている制御プログラムを読み出してRAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該制御プログラムに従ってFPD6の各部を制御する。ROMは不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部64で実行される制御プログラム、各種プログラム及び、FPD6の識別ID等を記憶する。
記憶部60は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやRAMから構成され、撮像パネル62に蓄積された電気信号が読み取られることにより取得された、複数回分の撮影に相当する放射線画像データを記憶可能となっている。
バッテリとしての電源部67は、FPD6を構成する複数の駆動部(制御部64、撮像パネル62、記憶部60など)に電力を供給する。この電源部67は、例えば予備電池と充電自在な充電池とで構成されており、コネクタ695(図3参照)を図示しないクレードルに接続することにより、充電池を充電させることが可能である。また電源部67はモード切替部68により供給電力が少ない省電力モードと、放射線画像データの取得が可能で供給電力が多い活動モードとを切り替え可能としている。活動モードにおいては、撮像パネル62、第1通信部65、第2通信部66の各部に電力を供給しているが、省電力モードにおいては、第2通信部66と制御部64等の一部にのみ電力を供給している。省電力モードを選択することにより電源部67の電池の消耗を抑え、電池寿命を延命させることが可能となる。
[通信部]
「第1通信部65」は第1の無線通信方式により無線通信を行う。「第2通信部66」は第1の無線方式とは異なる第2の無線通信方式により無線通信を行う。第2の無線通信方式は、第1の無線通信方式に比べて、無線電波の電力が小さいために、消費電力が少なく、通信速度も遅い。更に第1の無線通信方式と、第2の無線通信方式では、その周波数帯域の少なくとも一部が重複している。
「第1通信部65」は第1の無線通信方式により無線通信を行う。「第2通信部66」は第1の無線方式とは異なる第2の無線通信方式により無線通信を行う。第2の無線通信方式は、第1の無線通信方式に比べて、無線電波の電力が小さいために、消費電力が少なく、通信速度も遅い。更に第1の無線通信方式と、第2の無線通信方式では、その周波数帯域の少なくとも一部が重複している。
第1の無線方式としては、例えばIEEE802.11b/g準拠の無線LANがある。第2の無線通信方式としては、例えばIEEE802.15.4準拠のZigBeeその他の短距離無線通信がある。そして無線LANの周波数帯域と短距離無線通信の周波数帯域は、ともに2.4GHz帯(2.40〜2.50GHz)であり、両者は一致している。
図3に示すように、FPD6は、内部を保護する筐体601を備えており、カセッテ型として可搬可能に構成されている。
図3に示す筐体601の内部には、照射された放射線を電気信号に変換する撮像パネル62が層を成して形成されている。この撮像パネル62における放射線の照射面側には、入射された放射線の強度に応じて発光を行う発光層63が設けられている。
発光層63は、一般にシンチレータ層と呼ばれるものであり、例えば、蛍光体を主たる成分とし、入射した放射線に基づいて、波長が300nmから800nmの電磁波、すなわち、可視光線を中心に紫外光から赤外光にわたる電磁波(光)を出力する。
この発光層の放射線が照射される側の面と反対側の面には、発光層から出力された電磁波(光)を電気エネルギーに変換して蓄積し、蓄積された電気エネルギーに基づく画像信号の出力を行う光電変換部がマトリクス状に配列された撮像パネル62が形成されている。そして1つの光電変換部から出力される信号が、放射線画像データを構成する最小単位となる1画素に相当する信号となる。また撮像パネル62は、蓄積された電気エネルギーを読み出す走査駆動回路609と、蓄積された電気エネルギーを画像信号として出力する信号選択回路608とを有する。撮像パネル62では、これらの回路を介して放射線画像をデジタルの画像信号に変換する。すなわち、「放射線画像データ生成部」としても機能する制御部64が、走査線623各々に、走査駆動回路609を介して読出信号を供給して画像走査を行い、走査線毎のデジタル画像信号を取り込み、放射線画像をデジタルの画像信号に変換して、位置情報と対応させることにより放射線画像データを生成する。
なお、図2、図3に示す実施形態は、いわゆる間接型FPDであるが、これに限られず被写体を透過した放射線が直接検出素子に照射され、照射された放射線量を電荷に変換する直接型FPDの構成としてもよい。
[コンソール7]
図4は、コンソール7の要部構成を示すブロック図である。同図に示すように、コンソール7は制御部74、記憶部70、表示部77、入力操作部78、第3通信部75、第4通信部76、等を備えて構成されており、各部はバス71により接続されている。また第4通信部76にはアンテナANが設けられている。コンソール7が「制御装置」、制御部74が「通信制御部」として機能する。
図4は、コンソール7の要部構成を示すブロック図である。同図に示すように、コンソール7は制御部74、記憶部70、表示部77、入力操作部78、第3通信部75、第4通信部76、等を備えて構成されており、各部はバス71により接続されている。また第4通信部76にはアンテナANが設けられている。コンソール7が「制御装置」、制御部74が「通信制御部」として機能する。
制御部74は、CPU等から構成され、記憶部70に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行するように構成されている。
表示部77は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD等を備えて構成され、制御部74から送られる表示信号の指示に従って、前記患者リスト、各種のメッセージや画像等、各種画面を表示するものである。そして当該制御部74は「撮影管理部」として機能する。
入力操作部78は、例えば、キーボードやマウス等から構成されており、操作者によりキーボードで押下操作されたキーの押下信号やマウスによる操作信号を入力信号として制御部74に対して出力するものである。なお、入力操作部78は、表示部77の表示画面を覆う透明なシートパネルに、指又は専用のスタイラスペンで触れることにより入力される位置情報を入力信号として制御部74に出力する、いわゆる、タッチパネルにより構成されていてもよい。
記憶部70には、FPD6の感度や欠陥素子の位置情報等の特性情報や、FPD6で撮影した放射線画像データ、等を記憶する。
第3通信部は、例えばイーサネット(登録商標)規格のLANのネットワークNに接続された各種端末と通信する。第4通信部76は、第2の無線通信方式の無線通信により、FPD6の第2通信部66と直接無線通信を行う。
[通信部]
コンソール7の第3通信部75は、例えば図1に示すようなネットワークNに接続された各装置と通信する。また第3通信部75はアクセスポイントと有線接続しており、いわゆるインフラストラクチャモードによりアクセスポイント5(及び有線のネットワークN)を介してFPD6と間接的に無線通信を行う。
コンソール7の第3通信部75は、例えば図1に示すようなネットワークNに接続された各装置と通信する。また第3通信部75はアクセスポイントと有線接続しており、いわゆるインフラストラクチャモードによりアクセスポイント5(及び有線のネットワークN)を介してFPD6と間接的に無線通信を行う。
なお、図1等に示した実施形態においてはコンソール7の第3通信部75とFPD6の第1通信部65とがインフラストラクチャモードにより間接的に無線通信を行っていたがこれに限られず、コンソール7に無線LANの通信部を設けて当該通信部とFPD6の第1通信部65が、いわゆるアドホックモードによりアクセスポイント5を介さずに直接的に無線通信を行うような構成としてもよい。
[通信制御]
図5に基づいて無線通信の通信リンク確立処理について説明する。図5は、実施形態における各装置間の通信制御のシーケンスチャートである。
図5に基づいて無線通信の通信リンク確立処理について説明する。図5は、実施形態における各装置間の通信制御のシーケンスチャートである。
図5において、コンソール7の第4通信部76とFPD6の第2通信部66とは第2の無線通信方式において周波数帯域Aの通信チャネルaで、所定の周期で通信を行う(101)。なおこの時点では、FPD6は省電力モードであり、第1通信部65には電力は供給されておらず、第2通信部66と制御部64等の一部にのみ電力を供給している。
周波数帯域、通信チャネル、所定の周期について説明する。前述のように第2の無線通信方式がIEEE802.15.4であれば、周波数帯域A、チャネルaとしては例えば2.460GHz帯、チャネル22がある。また所定の周期とは、実質的に周波数帯域Aでの通信を占有できる周期であり、例えば、1秒間に1回程度の周期で行う場合である。なお、送信するデータは、何ら制限はなく、起動状態等の状態を示すステイタスデータや、電源の残量を示すデータ、あるいは意味のないデータの羅列であってもよい。
なお、第2の通信方式においては消費電力が少ないことから、1秒間に1回の周期であり、それぞれの通信が30Byte以下のデータ量であれば、電源部67の充電池の電源容量が1200mAhであっても、およそ4日程度は通信し続けることができる。
ネットワークNに接続している外部装置あるいは操作者による入力操作部78への指示入力により、通信開始要求(102)が指示される。コンソール7は、当該通信開始要求に基づいて通信開始の準備を開始する(103)。コンソール7は第4通信部76によりFPD6に対して起動指令を通知する(104)。
FPD6では、起動指令に基づいて起動して活動モードに遷移する(105)。活動モードにおいては、第1通信部65にも電力を供給する。
106では第2の無線通信方式よりも通信速度が速い第1の無線通信方式によりアクセスポイント5を経由してデータ通信を行う。データ通信時における通信リンクの確立は、101での所定周期の通信と同じ周波数帯域Aに対応する第2の無線通信方式の通信チャネルbで通信を行う。
周波数帯域、通信チャネルについて説明する。前述のように第1の無線通信方式がIEEE802.11b/g準拠の無線LANであれば、周波数帯域A(例えば2.460GHz)に対応する無線LANのチャネル11を用いる。このときに当該周波数帯域Aは、101の所定周期の通信により実質的に占有されている状態になっているので、他の端末による無線通信が行われる可能性は低い。そのため、他の端末により干渉を未然に防ぐことができる。
そして、第1の無線方式による無線通信を用いたデータ通信(106)の開始に先だって第2の無線通信方式による第2通信部66と第4通信部76における通信は停止させる。このようにすることにより前述の通信(101)により実質的に占有していた周波数帯域Aは一時的に誰も使用していない状態となる。このような状態とすることができるので、場合によっては電波(空きチャネル)のサーチ行為を省略することができ、ひいては続くデータ通信(106)における通信リンクの確立を迅速に行える。
データ通信(106)によりコンソール7に対してFPD6から放射線画像データ等のデータを送信し、必要なデータの送信が終了したのであれば通信終了(107)に伴い、コンソール7からFPD6に対して停止指令(201)を送信する。
FPD6では、停止指令201に基づいて電源部67による各装置への電力供給を停止させ、活動モードから省電力モードに遷移する。そして省電力モードにおいては、再び前述の101と同様に所定の周期で周波数帯域Aの通信チャネルaの第2通信部66と第4通信部76による通信を開始する(203)。
本実施形態によれば、低消費電力の第2の無線通信方式により所定の周期で通信を行って、通信を行った周波数帯域を実質的に占有する。そして第1の無線通信方式の通信開始時には、第2の無線通信方式で無線通信を行っていた周波数帯域での通信チャネルを使用して通信を開始することにより、通信リンクの確立を迅速に行えるとともにFPDの省電力化を図ることが可能となる。
N ネットワーク
3 放射線照射装置
4 撮影操作装置
5 アクセスポイント
6 放射線画像検出装置(FPD)
60 記憶部
62 撮像パネル
63 発光層
64 制御部
65 第1通信部
66 第2通信部
67 電源部
68 モード切替部
7 コンソール
70 記憶部
75 第3通信部
76 第4通信部、
3 放射線照射装置
4 撮影操作装置
5 アクセスポイント
6 放射線画像検出装置(FPD)
60 記憶部
62 撮像パネル
63 発光層
64 制御部
65 第1通信部
66 第2通信部
67 電源部
68 モード切替部
7 コンソール
70 記憶部
75 第3通信部
76 第4通信部、
Claims (7)
- 放射線照射装置からの放射線に基づいて放射線画像データを生成する放射線画像データ生成部と、
第1の無線通信方式により通信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式の周波数帯域の少なくとも一部が重複し、該第1通信部よりも低消費電力でかつ通信速度が遅い、第2の無線通信方式により通信する第2通信部と、
装置の各部に電力を供給する電源部と、
を備えた放射線画像生成装置と、
前記第1通信部と直接的又は間接的に無線通信する第3通信部と、
前記第2通信部と無線通信する第4通信部と、
を備えた制御装置と、を有し、
前記第2の無線通信方式において前記第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、前記第2通信部と前記第4通信部により所定の周期で無線通信を行い、
前記第1の無線通信方式による通信開始時においては、前記第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する前記第1の無線通信方式の通信チャネルにより、前記第1通信部と前記第3通信部により通信を行うことを特徴とする放射線画像生成システム。 - 前記所定の周期は、無線通信を行っている周波数帯域を実質的に占有可能な周期であることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像生成システム。
- 前記電源部は省電力モードと活動モードとに切り替え可能であり、前記省電力モードにおいては、前記第1通信部による通信は行わずに前記第2通信部による通信を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像生成システム。
- 前記第3通信部と有線接続し、無線通信を中継するアクセスポイントを有し、
前記第3通信部は、前記アクセスポイントを経由して前記第1通信部と無線通信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の放射線画像生成システム。 - 放射線照射装置からの放射線に基づいて放射線画像データを生成する放射線画像データ生成部と、
第1の無線通信方式により通信する第1通信部と、
前記第1の無線通信方式の周波数帯域の少なくとも一部が重複し、該第1通信部よりも低消費電力でかつ通信速度が遅い、第2の無線通信方式により通信する第2通信部と、
装置の各部に電力を供給する電源部と、を備え、
前記第2の無線通信方式において前記第1の無線通信方式の周波数帯域と重複する周波数帯域における通信チャネルにより、前記第2通信部により外部装置と所定の周期で無線通信を行い、
前記第1の無線通信方式による通信開始時においては、前記第2の無線通信方式における前記通信チャネルによる通信を停止し、該通信チャネルの周波数帯域に対応する前記第1の無線通信方式の通信チャネルにより、前記第1通信部により外部装置と通信を行うことを特徴とする放射線画像生成装置。 - 前記所定の周期は、無線通信を行っている周波数帯域を実質的に占有可能な周期であることを特徴とする請求項5に記載の放射線画像生成装置。
- 前記電源部は省電力モードと活動モードとに切り替え可能であり、前記省電力モードにおいては、前記第1通信部による通信は行わずに前記第2通信部による通信を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の放射線画像生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009097080A JP2010249572A (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 放射線画像生成システム及び放射線画像生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009097080A JP2010249572A (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 放射線画像生成システム及び放射線画像生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010249572A true JP2010249572A (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=43312086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009097080A Pending JP2010249572A (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 放射線画像生成システム及び放射線画像生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010249572A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013061203A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Hitachi Aloka Medical Ltd | 線量監視システム |
WO2014125939A1 (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-21 | 富士フイルム株式会社 | 無線通信装置及びシステム、並びに放射線撮影システム |
WO2023054160A1 (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | キヤノン株式会社 | 放射線撮影装置、放射線撮影システム、および制御方法 |
-
2009
- 2009-04-13 JP JP2009097080A patent/JP2010249572A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013061203A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Hitachi Aloka Medical Ltd | 線量監視システム |
WO2014125939A1 (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-21 | 富士フイルム株式会社 | 無線通信装置及びシステム、並びに放射線撮影システム |
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