JPWO2006087797A1 - 基地局及び該基地局における干渉低減方法 - Google Patents

基地局及び該基地局における干渉低減方法 Download PDF

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Abstract

配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局である。この基地局は、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定し、該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する。干渉低減要求を受信した基地局は、該干渉低減要求元の基地局に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別し、該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止することにより、干渉を低減する。

Description

本発明は基地局及び該基地局における干渉低減方法に係り、特に、配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局および該基地局における干渉低減方法に関する。
CDMA (Code Division Multiple Access) 通信システムは実用化が急速に進み、音声や静止画のみならず動画などの大きなデータをやりとりするための広帯域CDMAシステム(W-CDMA:Wideband-CDMA)の商用サービスが開始されている。広帯域CDMAシステムの仕様は、第三世代移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で制定されたものであり、現在もより高品質なサービスが実現できるシステムを目指し様々な仕様が検討・追加され続けている。
図14は現3GPP仕様のW-CDMAシステムのネットワーク構成図である。システムは上位網(CN:Core Network)100、無線網制御装置(RNC:Radio Network Controler)101#0〜101#n、無線基地局(NodeB)102#0〜102#n及び移動端末(UE:User Equipment)103の4種類のノードから構成されている。各ノード100、101#0〜101#n、102#0〜102#nは、ATM (Asynchronous Transfer Mode) 伝送路等で物理的に接続されている(有線区間)。無線基地局102#0〜102#nと移動端末103は無線信号によって接続されている(無線区間)。Iuは無線網制御装置101#0〜101#nとコアネットワーク100間のインタフェース、Iurは無線網制御装置101#0〜101#n間のインタフェース、Iubは無線網制御装置101#0〜101#nと無線基地局102#0〜102#n間のインタフェース、Uuは無線基地局102#0〜102#nと移動端末103間のインタフェースである。
ユーザデータは、交換機やサーバ、データベースなどを収容しているCN 100からIu回線を経由してRNC101#0〜RNC101#1に送信される。宛先の移動端末UE 103がRNC 101#0配下のセル104#1に在圏している場合には、ユーザデータはRNC 101#0からIub回線を経由して該当セルを収容しているNodeB 102#1に送信され、Uuインタフェースを介して該移動端末UE 103に送信される。
上記のごとく複数セルで構成される移動体CDMA通信システムにおいて、移動端末が接続中の基地局に対して送信する信号(アップリンク信号若しくはリバースリンク信号)は、隣接するセルの基地局にも到達し、セル間でアップリンクにおいて同じ周波数帯が使用されている場合、結果的に隣接セルに対する干渉信号となる。特に、複数のセルがオーバラップする境界領域に移動端末が存在する場合、その移動端末からの送信信号による隣接セルへの干渉信号レベルは大きくなる。図15は2つのセルについて一方のセル内の移動端末が隣接セルの基地局に干渉を与えるイメージを示している。なお、説明を容易にするために、基地局(セル)数は2、移動端末数は3台であるとしている。
セルCL1内の移動端末MS1は基地局BTS1と通信中であるが、該移動端末MS1からの送信信号は隣接セルCL2の基地局BTS2にも到達して干渉信号となる。また、セルCL2内の移動端末MS2、MS3は基地局BTS2と通信中であるが、該移動端末MS2,MS3からの送信信号は隣接セルCL1の基地局BTS1にも到達して干渉信号となる。この場合、セルCL1,CL2がオーバラップする境界領域に存在する移動端末MS3の干渉の方が、境界領域に存在しない移動端末MS2の干渉より大きくなる。
図16は、図15で示すセルCL1、CL2の基地局BTS1,BTS2における受信信号成分のイメージを示す。図16に示すように、基地局BTS1の受信信号電力は、配下のセルCL1内の移動端末MS1からの受信信号電力、隣接セル(セルCL2)内移動端末MS2,MS3からの受信信号電力の総和になる。なお、正確には熱雑音も含まれるが
省略する。また、基地局BTS2の受信信号電力は、配下のセルCL2内の移動端末MS2、MS3からの受信信号電力、隣接セル(セルCL1)内移動端末MS1からの受信信号電力の総和になる。
基地局における最大許容受信信号電力は、アップリンクにおける無線リソースと考えられるが、その無線リソースは、上記の隣接セルからの干渉信号により制限される。一方、隣接セルからの干渉を受けている基地局が支配するセル内の移動端末は、隣接セルに対して干渉を与え、隣接セルの無線リソースに制限を与えている。
現在の3GPP W-CDMAシステムでは、基地局BTSの上位に位置する無線網制御装置RNCが、基地局の総受信信号電力をもとに呼受付制御(アドミッション制御、輻輳制御:admission control, congestion control)を行なうが、上記隣接セルからの干渉信号電力が小さくなるような制御を行なっていない。すなわち、基地局は配下のセル内の移動端末からの受信信号電力を制御できるが、隣接セルからの干渉信号電力を制御できない。
隣接基地局からの干渉を制御する従来技術(たとえば特許文献1参照)がある。この従来技術は、アップリンクとダウンリンクとで周波数帯が同じになる通信システムにおいて、他基地局からのダウンリンク信号が原因となって移動端末が受ける干渉を緩和することを目的とする技術である。すなわち、移動端末は、他基地局から送信されるダウンリンク信号による干渉信号の強さ、頻度をモニターし、干渉レベルが閾値を超えたとき、通信中基地局に干渉があることを通知し、更に干渉発生時刻情報を通知する。通知を受けた基地局は、該移動端末に対するデータ送信に使用しているサブバンド(サブチャネル)を変更することにより、該移動端末が受けている干渉を解消する。しかし、空きバンドがなく、その基地局では解決できなければ、該基地局の上位装置に干渉情報(干渉発生、干渉発生時刻)を通知する。上位装置は、その基地局の隣接基地局を調べ、干渉発生時刻を基に干渉発生の原因となっている基地局を特定し、その干渉原因基地局に対しデータ送信に使用しているサブバンドを変更させる。上位装置から指示を受けた基地局は、ダウンリンクデータ送信に使用しているサブバンドの変更を行なう。サブバンドの空きがなければ送信を中断する。
しかし、この従来技術は、着目しているセルと隣接するセル内の移動端末、特にセル端近傍に存在する隣接セル内の移動端末がアップリンク信号により該着目セルの基地局に与えている干渉を低減するものではない。
以上から本発明の目的は、隣接セルからの干渉電力を低減することである。
本発明の別の目的は、隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力が設定値より大きいときに、該隣接基地局に対して干渉を低減するよう要求して干渉電力を低減することである。
本発明の別の目的は、セル境界に存在して大きな干渉信号を発生している可能性がある移動端末を判別し、該移動端末からの干渉信号を低減することにより干渉電力を低減することである。
本発明の別の目的は、各基地局と通信中移動端末が隣接セルの基地局に与えている干渉信号を低減制御することによりシステム全体のスループットを向上させることである。
特開2003−259414号公報
上記課題は、配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局の干渉低減方法により解決される。
第1の干渉低減方法は、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定するステップ、該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求するステップを有している。総干渉電力の測定ステップは、基地局の総受信電力を測定すると共に、配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定するステップ、該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出するステップを有している。
第2の干渉低減方法は、隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を
測定するステップ、前記隣接セル毎の干渉電力を合計して全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を求めるステップ、該総干渉電力が設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求するステップを有している。
前記第1、第2の干渉低減方法は更に、干渉低減要求を受信したとき、該干渉低減要求元の基地局に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別するステップ、該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するステップを有している。
また、上記課題は、配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局により解決される。
第1の基地局は、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定する干渉電力測定部、該総干渉電力と設定値を比較する比較部、該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部を備えている。干渉電力測定部は、基地局の総受信電力を測定する総受信電力測定部、配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定する希望電力測定部、該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出する干渉電力算出部を備えている。
第2の基地局は、隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定する干渉電力測定部、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を算出する総干渉電力算出部、該総干渉電力が第1の設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が第2の設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部を備えている。
第1、第2の基地局は、更に、前記干渉低減要求を出した基地局に対して干渉を与えている可能性がある移動端末を判別する干渉移動端末判別部、該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するスケジュール部を備えている。
本発明を適用できるネットワーク構成図である。 3つのセルにおいて、着目セルの基地局に隣接セル内の移動端末が干渉を与えるイメージ図である。 受信信号電力の内訳説明図である。 第1実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。 第1実施例における干渉を与えている移動端末を収容している基地局の処理フローである。 干渉を与えている可能性がある移動端末の判別法の説明図である。 W-CDMAシステムにおける共通パイロット信号の一例の説明図である。 干渉を与えている可能性がある移動端末を判別するための処理フローである。 第1実施例の基地局の構成である。 第2実施例の説明図である。 第2実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。 第2実施例における干渉を受けている基地局の別の処理フローである。 第2実施例の基地局の構成図である。 現3GPP仕様のW-CDMAシステムのネットワーク構成図である。 2つのセルについて一方のセル内の移動端末が隣接セルの基地局に干渉を与えるイメージ図である。 隣接セルからの干渉が無線リソースを制限していることを説明する図である。
(A)第1実施例
(a) ネットワーク構成
図1は本発明を適用できるネットワーク構成図であり、コアCNに多数の基地局BTS1〜BTSnが接続され、各基地局はセルCL1〜CLn内の移動端末MSijと無線で通信できるようになっている。コア網CNは、図14に示すコア網と無線網制御装置の両方の機能を備えている。また、各基地局は隣接基地局と有線(あるいは、例えばマイクロ波帯を利用する無線)で接続され、相互に通信するインターフェースを備えている。この図1のネットワーク構成はたとえば、3GPP TR 25.897 V0.3.0 (2003-08)で提案されているネットワークである。
図2は3つのセルCL1〜CL3において、着目セルCL1の基地局BTS1に隣接セルCL2,3内の移動端末MS2j,MS3kが干渉を与えるイメージを示している。図2では説明を容易にするためにセル数を3として示している。また、これらの3つのセルでは、アップリンクで同じ周波数帯を使用しているものとする。
セルCL1の基地局BTS1に着目すると、隣接セルCL2内の移動端末MS21,MS22は基地局BTS2と通信中であるが、該移動端末MS21,MS22から送出されたアップリンク信号は着目セルCL1の基地局BTS1にも到達して干渉信号となる。この場合、セル端に存在しない移動端末MS23や着目基地局BTS1と反対側のセル端等に存在する移動端末は基地局BTS1に干渉を与えないか、与えても干渉力は弱い。同様に、隣接セルCL3内の移動端末MS32は基地局BTS3と通信中であるが、該移動端末MS32から送出されたアップリンク信号は着目セルCL1の基地局BTS1にも到達して干渉信号となる。
(b)受信信号電力
基地局BTS1が受信する総受信信号電力Pは、図3に示すように、自セルCL1内の移動端末からの受信信号電力Paと、隣接セルCL2,CL3内の移動端末からの総隣接受信信号電力Potherとの総和(P=Pa+Pother)になる(ここで、熱雑音は無視する)。コア内の上位装置は呼受付制御(call admission control)を行なっており、基地局BTS1における最大許容受信信号電力Pmaxと総受信信号電力Pとの差が設定値以下であるか監視し、以下になれば該基地局BTS1内の移動端末から要求された新規呼の受付を拒絶し、以上であれば該呼を受付ける。従って、総隣接受信信号電力Potherが大きくなってきたらこの電力Potherを低減することが無線リソースの効率使用に繋がる。
(c) 干渉を受けている基地局の処理
図4は第1実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。
基地局BTS1において、全隣接セルからの総隣接受信信号電力Potherを測定する(ステップ201)。干渉電力Potherの測定法は、基地局BTS1の総受信信号電力を測定する
と共に、配下のセル内の全移動端末からの総受信信号電力を希望電力として測定し、該基地局BTS1の総受信信号電力から該希望電力を差し引くことにより求める。
ついで、総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pthを比較し(ステップ202)、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、基地局BTS1は全隣接基地局に対して、干渉低減を要求するフラグ信号Fintを送信する(ステップ203)。なお、後述するように、このフラグ信号Fintを受信した隣接基地局BTS2,BTS3は、配下の移動端末のうち、着目基地局BTS1側のセル端近くにいる移動端末に対して一定時間、アップリンク送信時のデータレートを下げるか、送信を許可しないような制御を行う。これにより総隣接受信信号電力Potherが低減する。
以後、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ204)、経過すれば上記ステップ201以降の処理を繰返す。また、ステップ202において、総隣接受信信号電力が閾値電力より小さければ(Pother<Pth)、干渉が小さいから何もせず所定の時間が経過するのを待ち(ステップ204)、経過すれば上記ステップ201以降の処理を繰返す。
(d) 干渉を与えている移動端末を収容している基地局の処理
図5は第1実施例における干渉を与えている移動端末を収容している基地局、例えば基地局BTS2の処理フローである。
基地局BTS2はフラグ信号Fintを受信したか監視しており(ステップ301)、フラグ信号Fintを受信しなければ、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ304)、経過すれば上記ステップ301以降の処理を繰返す。
一方、ステップ301において、フラグ信号Fintを受信すれば、該フラグ信号Fintを送信した基地局BTS1に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別する(ステップ302)。すなわち、フラグ信号Fintを送信した基地局側のセル端近傍に存在する移動端末を識別する。
基地局BTS1に干渉を与えている移動端末の判別が完了すれば、隣接基地局BTS2はスケジューリング機能により該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するよう制御する(ステップ303)。以後、所定時間が経過するのを待ち(ステップ304)、経過すれば上記ステップ301以降の処理を繰返す。
上りデータの送信制限はフラグ信号Fintを受信しなくなった時および移動端末がセル端に存在しなくなった時に終了する。なお、送信制限開始後、一定時間経過した時に終了するようにすることもできる。
以上のように、干渉低減を要求するフラグ信号Fintを受信すれば、干渉を与えている可能性がある移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するため、基地局BTS1に対する干渉を低減することができる。
(e)セル端の移動端末の判別
図6は干渉を与えている移動端末の判別法の説明図である。
図6に示すように、基地局BTS2と通信中の移動端末MS22が基地局BTS1,BTS2のセルCL1,CL2の境界領域内あるいは境界近傍に存在するとき、両基地局からダウンリンク信号を受信する。各ダウンリンク信号には、共通パイロット信号(CPICH信号)が含まれている。移動端末MS22は基地局BTS1,BTS2からのそれぞれの共通パイロット信号の受信電力P1,P2を測定し、両受信電力の差ΔPの絶対値が設定値以下であれば、セル端近傍に存在して前記フラグ信号Fintの送信元基地局BTS1に干渉を与えている可能性があると判定し、設定値以上であれば、フラグ信号Fintの送信元基地局BTS1に干渉を与えていないと判定する。
図7はW-CDMAシステムにおける各基地局から送信される共通パイロット信号の一例を示す説明図であり、1フレームは10msecで、15スロットS0〜S14で構成されている。但し、本発明は、ダウンリンクの物理チャネル構成に依存するものではない。
プライマリ共通制御物理チャネルP-CCPCHおよび共通パイロットチャネルCPICH(この一
例におけるCPICHはプライマリ共通パイロットチャネルP-CPICHを示している)は、ともに下り方向の共通チャネルで各セルに1個存在する。このうちプライマリ共通制御チャネルP-CCPCH は、BCH(報知情報)を送信するために使用され、該BCHには基地局に関する情報や隣接基地局の基地局コード等が含まれている。一方、共通パイロットチャネルCPICHは共通パイロット信号を送信するもので、該共通パイロット信号を基地局コード(例えば、その基地局配下のセルのセル固有スクランブルコード)およびCPICH用チャネライゼーションコードで拡散して送信する。受信側では該共通パイロット信号を用いてチャネル推定や受信電力測定などの制御を行なう。なお、図7においてS-SCHはセカンダリ同期チャネルである。
移動端末MS22(図6参照)は通信中基地局BTS2の基地局コードおよびCPICH用チャネライゼーションコードを用いて該通信中基地局BTS2から送信された共通パイロット信号を分離し、該共通パイロット信号の受信電力P2を測定する。また、プライマリ共通制御チャネルP-CCPCHにより送信されているBCH(報知情報)より隣接基地局BTS1の基地局コードを取得し、該基地局コードおよびCPICH用チャネライゼーションコードを用いて隣接基地局BTS1から送信された共通パイロット信号を分離し、該共通パイロット信号の受信電力P1を測定する。
図8は干渉を与えている可能性がある移動端末を判別するための処理フローである。
基地局BTS2と通信している各移動端末は、例えば移動端末MS22は、通信中基地局BTS2の共通パイロットチャネルCPICHを介して送信された共通パイロット信号の受信電力を測定する(ステップ401)。ついで、PCCPCHにより送信されているBCH(報知情報)より隣接基地局BTS1の基地局コード(スクランブルコード)を取得し(ステップ402)、該基地局コードおよびCPICH用チャネライゼーションコードを用いて隣接基地局BTS1から送信された共通パイロット信号を分離し、該共通パイロット信号の受信電力P1を測定する(ステップ403)。
受信電力P1,P2の測定が完了すれば、移動端末は、通信中基地局BTS2と隣接基地局BTS1からの共通パイロット信号の受信電力P2,P1の差ΔPの絶対値を演算し(ΔP=|P2−P1|)、ステップ404)、該差ΔPが閾値以上であるか判断する(ステップ405)。差ΔPが閾値以上であれば、隣接基地局BTS1の近傍に存在していないと判定し、その判定結果に隣接基地局の基地局名を付して通信中基地局BTS2に通知する(ステップ406)。なお、ここでは判定結果を通信中基地局BTS2に通知しているが、この場合の判定結果は必ずしも通知しなくてはならないものではなく、通知しなくてもよい。
一方、差ΔPが閾値以下であれば、セル端近傍に存在していると判定し、その判定結果に隣接基地局の基地局名を付して通信中基地局BTS2に通知する(ステップ407)。あるいは、隣接セルに干渉を与えている可能性があることを示すフラグ信号だけを送信する。
基地局BTS2は各移動端末から受信した判定結果に基づいて、フラグ信号Fintの送信元基地局BTS1に干渉を与えている移動端末を識別し、スケジューリング機能により該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する。
(f) 基地局の構成
図9は第1実施例の基地局の構成である。
受信無線部11はアンテナ10により受信された無線信号を増幅すると共に周波数を高周波帯からべースバンドにダウンコンバートする。トータル受信信号電力測定部12は受信無線部11の出力信号より総受信信号電力Pを測定し、復調部13は、直交復調後に各端末固有のスクランブルコードで逆拡散し、更に所定のチャネライゼーションコードで逆拡散を行なうことで、(1)ユーザデータや制御信号、(2) 配下の移動端末からの総受信信号電力を測定するための信号、(3)移動端末からのセル端通知信号などを分離する。なお、通信中の全移動端末からの総受信信号電力を以後希望信号電力(もしくは希望電力)という。
この希望信号電力を測定するための信号は、受信信号を移動端末固有の逆拡散コードで逆拡散して得られる。復号部14は復調されたデータや制御信号に復号処理、誤り検出訂正処理を施し、得られたデータおよび制御情報を出力する。
希望信号電力計算部15は逆拡散して得られた信号を用いて希望信号電力Paを測定し、干渉電力算出部16は、次式
Pother=P−Pa (1)
により、全隣接セルの移動端末から受信する受信信号電力Potherを干渉電力として計算する。なお、受信信号電力Potherを以後、総隣接受信信号電力という。比較部17は総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pthを比較し、比較結果をフラグ生成部18に入力する。フラグ生成部18は比較結果を参照し、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、隣接基地局に干渉低減を要求するフラグ信号Fintを生成して隣接基地局通信インターフェース部19に入力する。隣接基地局通信インターフェース部19の送信部19aは該フラグ信号Fintに送信元基地局IDを付して全隣接基地局に送信する。なお、総隣接受信信号電力が閾値電力以下であればフラグ信号を生成しない。
一方、隣接基地局通信インターフェース部19の受信部19bは、隣接基地局からフラグ信号Fintを受信すれば該フラグ信号Fintを受信したこと及び該フラグ信号Fintの送信元基地局名をアップリンクスケジュール部20に通知する。アップリンクスケジュール部20は、このフラグ信号受信通知を受けると、フラグ信号Fintの送信元基地局名をセル端近傍端末特定部21に入力する。
セル端近傍端末特定部21は、通信中移動端末が図8の処理にしたがって送出したセル端近傍判定結果が入力されるから、該結果に基づいて各通信中移動端末がセル端に存在するか、換言すれば、各通信中移動端末がフラグ信号Fintを送出した基地局に干渉を与えているか識別し、干渉を与えている移動端末をアップリンクスケジュール部20に通知する。
アップリンクスケジュール部20は、この通知を受けると制御信号生成部22に干渉原因となっている移動端末の上りデータ送信を制限するよう指示する。制御信号生成部22は指示された移動端末の上りデータ送信を制限するための制御信号を生成する。すなわち、上りデータの送信レートを一時的に下げるための制御信号、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するための制御信号を作成する。多重部23は該制御信号とユーザデータ生成部24で生成されたユーザデータとを多重し、符号化/変調部25は多重データを符号化すると共に所定の拡散コードで拡散し、拡散結果により直交変調し、送信無線部26は変調出力信号に周波数アップ変換、高周波増幅等を施して送信信号をアンテナ27から送信する。
アンテナ27から送信された信号を受信して上りデータ送信を制限された移動端末は、上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する。アップリンクスケジュール部20は、フラグ信号Fintを受信しなくなれば、もしくは、送信レートの引き下げあるいは一時停止を実施してから一定時間経過したら、移動端末の上り送信データの制限を解除するよう制御する。
第1実施例によれば、隣接セルからの干渉電力を低減することができる。又、第1実施例によれば、隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力が設定値より大きいときに、該隣接基地局に対して干渉を低減するよう要求して干渉電力を低減させることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。更に、第1実施例によれば、セル境界に存在して大きな干渉信号を発生している移動端末を判別し、該移動端末からの干渉信号を低減することにより干渉電力を低減することができる。
(B)第2実施例
第1実施例では、全隣接セルの移動端末からの総受信信号電力(総隣接受信信号電力)Potherを(1)式に基づいて測定した。第2実施例では、図10に示すように全隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎に、セル内の移動端末からの総受信信号電力(隣接受信信号電力)Pcell 1〜Pcell Nを測定し、次式
Figure 2006087797
により、すなわち、隣接セル毎の隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを総計して総隣接受信信号電力Potherを計算する。(ここで、各端末は、セル固有のスクランブルコードでスクランブルを行なった後、上りデータの送信を行なうものとする。)隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎の隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nは、各隣接セルのスクランブルコードで受信信号を逆拡散して各基地局の共通パイロットを分離することにより測定する。
図11は第2実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。
全隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎に、セル内の移動端末からの隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを測定し(ステップ501)、(2)式により総隣接受信信号電力Potherを計算する(ステップ502)。ついで、総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pthを比較し(ステップ503)、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを大きい順にランキングする(ステップ504)。ついで、ランキングされた上位m個、例えば上位2個のセルに応じた基地局に干渉低減を要求するフラグ信号Fintを送信する(ステップ505)。このフラグ信号Fintを受信した隣接基地局は、第1実施例(図5の処理フロー参照)と同様に着目基地局BTS1側のセル端近くにいる移動端末に対して一定時間、アップリンク送信時のデータレートを下げるような制御、あるいは、送信を許可しないような制御を行う。これにより総隣接受信信号電力Potherが低減する。
以後、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ506)、経過すれば上記ステップ501以降の処理を繰返す。また、ステップ503において、総隣接受信信号電力が閾値電力より小さければ(Pother<Pth)、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ506)、経過すれば上記ステップ501以降の処理を繰返す。
図12は第2実施例における干渉を受けている基地局の別の処理フローである。
全隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎に、セル内の移動端末からの隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを測定し(ステップ601)、(2)式により総隣接受信信号電力Potherを計算する(ステップ602)。ついで、総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pth1を比較し(ステップ603)、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth1)、隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nのうち閾値Pth2以上の電力を検索し(ステップ604)、閾値Pth2以上の隣接受信信号電力に応じたセルの基地局に干渉低減を要求するフラグ信号Fintを送信する(ステップ605)。このフラグ信号Fintを受信した隣接基地局は第1実施例(図5の処理フロー参照)と同様に、着目基地局BTS1側のセル端近くにいる移動端末に対して一定時間、アップリンク送信時のデータレートを下げるような制御、あるいは送信を許可しないような制御を行う。これにより総隣接受信信号電力Potherが低減する。
以後、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ606)、経過すれば上記ステップ601以降の処理を繰返す。また、ステップ603において、総隣接受信信号電力が閾値電力より小さければ(Pother<Pth2)、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ606)、経過すれば上記ステップ601以降の処理を繰返す。
図13は第2実施例の基地局の構成図であり、図9の第1実施例と異なる構成は、総隣接受信信号電力Potherを算出する構成およびフラグ信号Fintの送出先基地局を決定する構成である。
復調部13は直交復調後のべースバンド信号をセル固有のスクランブルコードで逆拡散して逆拡散信号を得た後、更に所定のチャネライゼーションコード(例えば、一時的に各
端末が使用する各チャネルに割当てられているもの)を用いて逆拡散を行い、(1)ユーザデータや制御信号、(2)移動端末からのセル端通知信号等を分離する。
隣接受信信号電力算出部31は逆拡散して得られた逆拡散信号を入力して隣接受信信号電力Pcell n(n=1〜N)を算出し、総隣接受信信号電力算出部32は(2)式により総隣接受信信号電力Potherを計算する。比較部33は総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pth1を比較し、比較結果をフラグ生成部18とフラグ信号の送信先基地局決定部34に入力する。送信先基地局決定部34は総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、フラグ信号の送信先基地局を決定してフラグ生成部18に入力する。フラグ信号の送信先基地局は、隣接受信信号電力cell 1〜Pcell Nを大きい順にランキングし、ランキングされた上位m個のセルに応じた基地局である。あるいは、フラグ信号の送信先基地局は、隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nのうち閾値Pth2以上のセルに応じた基地局である。
フラグ生成部18は総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、干渉低減を要求するフラグ信号Fintを生成し、該フラグ信号Fintに送信元基地局名および送信先基地局名を付して隣接基地局通信インターフェース部19に入力し、送信部19aは該フラグ信号Fintを送信先基地局に送信する。
一方、隣接基地局通信インターフェース部19の受信部19bは、隣接基地局からフラグ信号Fintを受信すれば該フラグ信号Fintを受信したこと及び該フラグ信号Fintの送信元基地局名をアップリンクスケジュール部20に通知する。アップリンクスケジュール部20は、このフラグ信号受信通知を受けると、フラグ信号Fintの送信元基地局名をセル端近傍端末特定部21に入力する。
セル端近傍端末特定部21は、通信中移動端末が図8の処理にしたがって送出したセル端近傍判定結果が入力されるから、該結果に基づいて各通信中移動端末がセル端に存在するか、換言すれば、各通信中移動端末がフラグ信号Fintを送出した基地局に干渉を与えているか識別し、干渉を与えている移動端末をアップリンクスケジュール部20に通知する。
アップリンクスケジュール部20は、この通知を受けると制御信号生成部22に干渉原因となっている移動端末の上りデータ送信を制限するよう指示する。制御信号生成部22は該指示により上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するよう指示するための制御信号を作成して前記指示された移動端末へ送信する。多重部23は該制御信号とユーザデータ生成部24で生成されたユーザデータとを多重し、符号化/変調部25、送信無線部26を介してアンテナ27から移動端末に向けて送信する。
上りデータ送信を制限された移動端末は上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する。アップリンクスケジュール部20は、フラグ信号Fintを受信しなくなれば、移動端末の上り送信データの制限を解除するよう制御する。
第2実施例によれば、第1実施例と同様の効果を奏することができる。又、第2実施例によれば、総隣接受信信号電力(干渉電力)が大きくなった時、大きな干渉を与えている隣接セルからの干渉電力を低減するようにしたから、システム全体でスループットの向上を図ることができる。

本発明は基地局及び該基地局における干渉低減方法に係り、特に、配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局および該基地局における干渉低減方法に関する。
CDMA (Code Division Multiple Access) 通信システムは実用化が急速に進み、音声や静止画のみならず動画などの大きなデータをやりとりするための広帯域CDMAシステム(W-CDMA:Wideband-CDMA)の商用サービスが開始されている。広帯域CDMAシステムの仕様は、第三世代移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で制定されたものであり、現在もより高品質なサービスが実現できるシステムを目指し様々な仕様が検討・追加され続けている。
図14は現3GPP仕様のW-CDMAシステムのネットワーク構成図である。システムは上位網(CN:Core Network)100、無線網制御装置(RNC:Radio Network Controler)101#0〜101#n、無線基地局(NodeB)102#0〜102#n及び移動端末(UE:User Equipment)103の4種類のノードから構成されている。各ノード100、101#0〜101#n、102#0〜102#nは、ATM (Asynchronous Transfer Mode) 伝送路等で物理的に接続されている(有線区間)。無線基地局102#0〜102#nと移動端末103は無線信号によって接続されている(無線区間)。Iuは無線網制御装置101#0〜101#nとコアネットワーク100間のインタフェース、Iurは無線網制御装置101#0〜101#n間のインタフェース、Iubは無線網制御装置101#0〜101#nと無線基地局102#0〜102#n間のインタフェース、Uuは無線基地局102#0〜102#nと移動端末103間のインタフェースである。
ユーザデータは、交換機やサーバ、データベースなどを収容しているCN 100からIu回線を経由してRNC101#0〜RNC101#1に送信される。宛先の移動端末UE 103がRNC 101#0配下のセル104#1に在圏している場合には、ユーザデータはRNC 101#0からIub回線を経由して該当セルを収容しているNodeB 102#1に送信され、Uuインタフェースを介して該移動端末UE 103に送信される。
上記のごとく複数セルで構成される移動体CDMA通信システムにおいて、移動端末が接続中の基地局に対して送信する信号(アップリンク信号若しくはリバースリンク信号)は、隣接するセルの基地局にも到達し、セル間でアップリンクにおいて同じ周波数帯が使用されている場合、結果的に隣接セルに対する干渉信号となる。特に、複数のセルがオーバラップする境界領域に移動端末が存在する場合、その移動端末からの送信信号による隣接セルへの干渉信号レベルは大きくなる。図15は2つのセルについて一方のセル内の移動端末が隣接セルの基地局に干渉を与えるイメージを示している。なお、説明を容易にするために、基地局(セル)数は2、移動端末数は3台であるとしている。
セルCL1内の移動端末MS1は基地局BTS1と通信中であるが、該移動端末MS1からの送信信号は隣接セルCL2の基地局BTS2にも到達して干渉信号となる。また、セルCL2内の移動端末MS2、MS3は基地局BTS2と通信中であるが、該移動端末MS2,MS3からの送信信号は隣接セルCL1の基地局BTS1にも到達して干渉信号となる。この場合、セルCL1,CL2がオーバラップする境界領域に存在する移動端末MS3の干渉の方が、境界領域に存在しない移動端末MS2の干渉より大きくなる。
図16は、図15で示すセルCL1、CL2の基地局BTS1,BTS2における受信信号成分のイメージを示す。図16に示すように、基地局BTS1の受信信号電力は、配下のセルCL1内の移動端末MS1からの受信信号電力、隣接セル(セルCL2)内移動端末MS2,MS3からの受信信号電力の総和になる。なお、正確には熱雑音も含まれるが省略する。また、基地局BTS2の受信信号電力は、配下のセルCL2内の移動端末MS2、MS3からの受信信号電力、隣接セル(セルCL1)内移動端末MS1からの受信信号電力の総和になる。
基地局における最大許容受信信号電力は、アップリンクにおける無線リソースと考えられるが、その無線リソースは、上記の隣接セルからの干渉信号により制限される。一方、隣接セルからの干渉を受けている基地局が支配するセル内の移動端末は、隣接セルに対して干渉を与え、隣接セルの無線リソースに制限を与えている。
現在の3GPP W-CDMAシステムでは、基地局BTSの上位に位置する無線網制御装置RNCが、基地局の総受信信号電力をもとに呼受付制御(アドミッション制御、輻輳制御:admission control, congestion control)を行なうが、上記隣接セルからの干渉信号電力が小さくなるような制御を行なっていない。すなわち、基地局は配下のセル内の移動端末からの受信信号電力を制御できるが、隣接セルからの干渉信号電力を制御できない。
隣接基地局からの干渉を制御する従来技術(たとえば特許文献1参照)がある。この従
来技術は、アップリンクとダウンリンクとで周波数帯が同じになる通信システムにおいて、他基地局からのダウンリンク信号が原因となって移動端末が受ける干渉を緩和することを目的とする技術である。すなわち、移動端末は、他基地局から送信されるダウンリンク信号による干渉信号の強さ、頻度をモニターし、干渉レベルが閾値を超えたとき、通信中基地局に干渉があることを通知し、更に干渉発生時刻情報を通知する。通知を受けた基地局は、該移動端末に対するデータ送信に使用しているサブバンド(サブチャネル)を変更することにより、該移動端末が受けている干渉を解消する。しかし、空きバンドがなく、その基地局では解決できなければ、該基地局の上位装置に干渉情報(干渉発生、干渉発生時刻)を通知する。上位装置は、その基地局の隣接基地局を調べ、干渉発生時刻を基に干渉発生の原因となっている基地局を特定し、その干渉原因基地局に対しデータ送信に使用しているサブバンドを変更させる。上位装置から指示を受けた基地局は、ダウンリンクデータ送信に使用しているサブバンドの変更を行なう。サブバンドの空きがなければ送信を中断する。
特開2003−259414号公報
しかし、この従来技術は、着目しているセルと隣接するセル内の移動端末、特にセル端近傍に存在する隣接セル内の移動端末がアップリンク信号により該着目セルの基地局に与えている干渉を低減するものではない。
以上から本発明の目的は、隣接セルからの干渉電力を低減することである。
本発明の別の目的は、隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力が設定値より大きいときに、該隣接基地局に対して干渉を低減するよう要求して干渉電力を低減することである。
本発明の別の目的は、セル境界に存在して大きな干渉信号を発生している可能性がある移動端末を判別し、該移動端末からの干渉信号を低減することにより干渉電力を低減することである。
本発明の別の目的は、各基地局と通信中移動端末が隣接セルの基地局に与えている干渉信号を低減制御することによりシステム全体のスループットを向上させることである。
上記課題は、配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局の干渉低減方法により解決される。
第1の干渉低減方法は、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定するステッ
プ、該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求するステップを有している。総干渉電力の測定ステップは、基地局の総受信電力を測定すると共に、配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定するステップ、該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出するステップを有して
いる。
第2の干渉低減方法は、隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定するステップ、前記隣接セル毎の干渉電力を合計して全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を求めるステップ、該総干渉電力が設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求するステップを有している。
前記第1、第2の干渉低減方法は更に、干渉低減要求を受信したとき、該干渉低減要求元の基地局に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別するステップ、該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するステップを有している。
また、上記課題は、配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局により解決される。
第1の基地局は、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定する干渉電力測定部、該総干渉電力と設定値を比較する比較部、該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部を備えている。干渉電力測定部は、基地局の総受信電力を測定する総受信電力測定部、配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定する希望電力測定部、該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出する干渉電力算出部を備えている。
第2の基地局は、隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定する干渉電力測定部、全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を算出する総干渉電力算出部、該総干渉電力が第1の設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が第2の設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部を備えている。
第2の基地局は、更に、前記干渉低減要求を出した基地局に対して干渉を与えている可能性がある移動端末を判別する干渉移動端末判別部、該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するスケジュール部を備えている。
本発明によれば、隣接セルからの干渉電力を低減することができる。
又、本発明によれば、隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力が設定値より大きいときに、該隣接基地局に対して干渉を低減するよう要求して干渉電力を低減させることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。
また、本発明によれば、セル境界に存在して大きな干渉信号を発生している移動端末を判別し、該移動端末からの干渉信号を低減することにより干渉電力を低減することができる。
また、本発明によれば、総隣接受信信号電力(干渉電力)が大きくなった時、大きな干渉を与えている隣接セルからの干渉電力を低減するようにしたから、システム全体でスループットの向上を図ることができる。
(A)第1実施例
(a) ネットワーク構成
図1は本発明を適用できるネットワーク構成図であり、コアCNに多数の基地局BTS1〜BTSnが接続され、各基地局はセルCL1〜CLn内の移動端末MSijと無線で通信できるようになっている。コア網CNは、図14に示すコア網と無線網制御装置の両方の機能を備えている。また、各基地局は隣接基地局と有線(あるいは、例えばマイクロ波帯を利用する無線)で接続され、相互に通信するインターフェースを備えている。この図1のネットワーク構成はたとえば、3GPP TR 25.897 V0.3.0 (2003-08)で提案されているネットワークである。
図2は3つのセルCL1〜CL3において、着目セルCL1の基地局BTS1に隣接セルCL2,3内の移動端末MS2j,MS3kが干渉を与えるイメージを示している。図2では説明を容易にするためにセル数を3として示している。また、これらの3つのセルでは、アップリンクで同じ周波数帯を使用しているものとする。
セルCL1の基地局BTS1に着目すると、隣接セルCL2内の移動端末MS21,MS22は基地局BTS2と通信中であるが、該移動端末MS21,MS22から送出されたアップリンク信号は着目セルCL1の基地局BTS1にも到達して干渉信号となる。この場合、セル端に存在しない移動端末MS23や着目基地局BTS1と反対側のセル端等に存在する移動端末は基地局BTS1に干渉を与えないか、与えても干渉力は弱い。同様に、隣接セルCL3内の移動端末MS32は基地局BTS3と通信中であるが、該移動端末MS32から送出されたアップリンク信号は着目セルCL1の基地局BTS1にも到達して干渉信号となる。
(b)受信信号電力
基地局BTS1が受信する総受信信号電力Pは、図3に示すように、自セルCL1内の移動端末からの受信信号電力Paと、隣接セルCL2,CL3内の移動端末からの総隣接受信信号電力Potherとの総和(P=Pa+Pother)になる(ここで、熱雑音は無視する)。コア内の上位装置は呼受付制御(call admission control)を行なっており、基地局BTS1における最大許容受信信号電力Pmaxと総受信信号電力Pとの差が設定値以下であるか監視し、以下になれば該基地局BTS1内の移動端末から要求された新規呼の受付を拒絶し、以上であれば該呼を受付ける。従って、総隣接受信信号電力Potherが大きくなってきたらこの電力Potherを低減することが無線リソースの効率使用に繋がる。
(c) 干渉を受けている基地局の処理
図4は第1実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。
基地局BTS1において、全隣接セルからの総隣接受信信号電力Potherを測定する(ステップ201)。干渉電力Potherの測定法は、基地局BTS1の総受信信号電力を測定すると共に、配下のセル内の全移動端末からの総受信信号電力を希望電力として測定し、該基地局BTS1の総受信信号電力から該希望電力を差し引くことにより求める。
ついで、総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pthを比較し(ステップ202)、総隣
接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、基地局BTS1は全隣接基地局に対して、干渉低減を要求するフラグ信号Fintを送信する(ステップ203)。なお、後述するように、このフラグ信号Fintを受信した隣接基地局BTS2,BTS3は、配下の移動端末のうち、着目基地局BTS1側のセル端近くにいる移動端末に対して一定時間、アップリンク送信時のデータレートを下げるか、送信を許可しないような制御を行う。これにより総隣接受信信号電力Potherが低減する。
以後、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ204)、経過すれば上記ステップ201以降の処理を繰返す。また、ステップ202において、総隣接受信信号電力が閾値電力より小さければ(Pother<Pth)、干渉が小さいから何もせず所定の時間が経過するのを待ち(ステップ204)、経過すれば上記ステップ201以降の処理を繰返す。
(d) 干渉を与えている移動端末を収容している基地局の処理
図5は第1実施例における干渉を与えている移動端末を収容している基地局、例えば基地局BTS2の処理フローである。
基地局BTS2はフラグ信号Fintを受信したか監視しており(ステップ301)、フラグ信号Fintを受信しなければ、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ304)、経過すれば上記ステップ301以降の処理を繰返す。
一方、ステップ301において、フラグ信号Fintを受信すれば、該フラグ信号Fintを送信した基地局BTS1に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別する(ステップ302)。すなわち、フラグ信号Fintを送信した基地局側のセル端近傍に存在する移動端末を識別する。
基地局BTS1に干渉を与えている移動端末の判別が完了すれば、隣接基地局BTS2はスケジューリング機能により該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するよう制御する(ステップ303)。以後、所定時間が経過するのを待ち(ステップ304)、経過すれば上記ステップ301以降の処理を繰返す。
上りデータの送信制限はフラグ信号Fintを受信しなくなった時および移動端末がセル端に存在しなくなった時に終了する。なお、送信制限開始後、一定時間経過した時に終了するようにすることもできる。
以上のように、干渉低減を要求するフラグ信号Fintを受信すれば、干渉を与えている可能性がある移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するため、基地局BTS1に対する干渉を低減することができる。
(e)セル端の移動端末の判別
図6は干渉を与えている移動端末の判別法の説明図である。
図6に示すように、基地局BTS2と通信中の移動端末MS22が基地局BTS1,BTS2のセルCL1,CL2の境界領域内あるいは境界近傍に存在するとき、両基地局からダウンリンク信号を受信する。各ダウンリンク信号には、共通パイロット信号(CPICH信号)が含まれている。移動端末MS22は基地局BTS1,BTS2からのそれぞれの共通パイロット信号の受信電力P1,P2を測定し、両受信電力の差ΔPの絶対値が設定値以下であれば、セル端近傍に存在して前記フラグ信号Fintの送信元基地局BTS1に干渉を与えている可能性があると判定し、設定値以上であれば、フラグ信号Fintの送信元基地局BTS1に干渉を与えていないと判定する。
図7はW-CDMAシステムにおける各基地局から送信される共通パイロット信号の一例を示す説明図であり、1フレームは10msecで、15スロットS0〜S14で構成されている。但し、本発明は、ダウンリンクの物理チャネル構成に依存するものではない。
プライマリ共通制御物理チャネルP-CCPCHおよび共通パイロットチャネルCPICH(この一例におけるCPICHはプライマリ共通パイロットチャネルP-CPICHを示している)は、ともに下り方向の共通チャネルで各セルに1個存在する。このうちプライマリ共通制御チャネルP-CCPCH は、BCH(報知情報)を送信するために使用され、該BCHには基地局に関する情報や隣接基地局の基地局コード等が含まれている。一方、共通パイロットチャネルCPICHは共通パイロット信号を送信するもので、該共通パイロット信号を基地局コード(例えば、その基地局配下のセルのセル固有スクランブルコード)およびCPICH用チャネライゼーションコードで拡散して送信する。受信側では該共通パイロット信号を用いてチャネル推定や受信電力測定などの制御を行なう。なお、図7においてS-SCHはセカンダリ同期チャネルである。
移動端末MS22(図6参照)は通信中基地局BTS2の基地局コードおよびCPICH用チャネライゼーションコードを用いて該通信中基地局BTS2から送信された共通パイロット信号を分離し、該共通パイロット信号の受信電力P2を測定する。また、プライマリ共通制御チャネルP-CCPCHにより送信されているBCH(報知情報)より隣接基地局BTS1の基地局コードを取得し、該基地局コードおよびCPICH用チャネライゼーションコードを用いて隣接基地局BTS1から送信された共通パイロット信号を分離し、該共通パイロット信号の受信電力P1を測定する。
図8は干渉を与えている可能性がある移動端末を判別するための処理フローである。
基地局BTS2と通信している各移動端末は、例えば移動端末MS22は、通信中基地局BTS2の共通パイロットチャネルCPICHを介して送信された共通パイロット信号の受信電力を測定する(ステップ401)。ついで、PCCPCHにより送信されているBCH(報知情報)より隣接基地局BTS1の基地局コード(スクランブルコード)を取得し(ステップ402)、該基地局コードおよびCPICH用チャネライゼーションコードを用いて隣接基地局BTS1から送信された共通パイロット信号を分離し、該共通パイロット信号の受信電力P1を測定する(ステップ403)。
受信電力P1,P2の測定が完了すれば、移動端末は、通信中基地局BTS2と隣接基地局BTS1からの共通パイロット信号の受信電力P2,P1の差ΔPの絶対値を演算し(ΔP=|P2−P1|)、ステップ404)、該差ΔPが閾値以上であるか判断する(ステップ405)。差ΔPが閾値以上であれば、隣接基地局BTS1の近傍に存在していないと判定し、その判定結果に隣接基地局の基地局名を付して通信中基地局BTS2に通知する(ステップ406)。なお、ここでは判定結果を通信中基地局BTS2に通知しているが、この場合の判定結果は必ずしも通知しなくてはならないものではなく、通知しなくてもよい。一方、差ΔPが閾値以下であれば、セル端近傍に存在していると判定し、その判定結果に隣接基地局の基地局名を付して通信中基地局BTS2に通知する(ステップ407)。あるいは、隣接セルに干渉を与えている可能性があることを示すフラグ信号だけを送信する。
基地局BTS2は各移動端末から受信した判定結果に基づいて、フラグ信号Fintの送信元基地局BTS1に干渉を与えている移動端末を識別し、スケジューリング機能により該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する。
(f) 基地局の構成
図9は第1実施例の基地局の構成である。
受信無線部11はアンテナ10により受信された無線信号を増幅すると共に周波数を高周波帯からべースバンドにダウンコンバートする。トータル受信信号電力測定部12は受信無線部11の出力信号より総受信信号電力Pを測定し、復調部13は、直交復調後に各端末固有のスクランブルコードで逆拡散し、更に所定のチャネライゼーションコードで逆拡散を行なうことで、(1)ユーザデータや制御信号、(2) 配下の移動端末からの総受信信号電力を測定するための信号、(3)移動端末からのセル端通知信号などを分離する。なお、通信中の全移動端末からの総受信信号電力を以後希望信号電力(もしくは希望電力)という。この希望信号電力を測定するための信号は、受信信号を移動端末固有の逆拡散コードで逆拡散して得られる。復号部14は復調されたデータや制御信号に復号処理、誤り検出訂正処理を施し、得られたデータおよび制御情報を出力する。
希望信号電力計算部15は逆拡散して得られた信号を用いて希望信号電力Paを測定し、干渉電力算出部16は、次式
Pother=P−Pa (1)
により、全隣接セルの移動端末から受信する受信信号電力Potherを干渉電力として計算する。なお、受信信号電力Potherを以後、総隣接受信信号電力という。比較部17は総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pthを比較し、比較結果をフラグ生成部18に入力する。フラグ生成部18は比較結果を参照し、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、隣接基地局に干渉低減を要求するフラグ信号Fintを生成して隣接基地局通信インターフェース部19に入力する。隣接基地局通信インターフェース部19の送信部19aは該フラグ信号Fintに送信元基地局IDを付して全隣接基地局に送信する。なお、総隣接受信信号電力が閾値電力以下であればフラグ信号を生成しない。
一方、隣接基地局通信インターフェース部19の受信部19bは、隣接基地局からフラグ信号Fintを受信すれば該フラグ信号Fintを受信したこと及び該フラグ信号Fintの送信元基地局名をアップリンクスケジュール部20に通知する。アップリンクスケジュール部20は、このフラグ信号受信通知を受けると、フラグ信号Fintの送信元基地局名をセル端近傍端末特定部21に入力する。
セル端近傍端末特定部21は、通信中移動端末が図8の処理にしたがって送出したセル端近傍判定結果が入力されるから、該結果に基づいて各通信中移動端末がセル端に存在するか、換言すれば、各通信中移動端末がフラグ信号Fintを送出した基地局に干渉を与えているか識別し、干渉を与えている移動端末をアップリンクスケジュール部20に通知する。
アップリンクスケジュール部20は、この通知を受けると制御信号生成部22に干渉原因となっている移動端末の上りデータ送信を制限するよう指示する。制御信号生成部22は指示された移動端末の上りデータ送信を制限するための制御信号を生成する。すなわち、上りデータの送信レートを一時的に下げるための制御信号、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するための制御信号を作成する。多重部23は該制御信号とユーザデータ生成部24で生成されたユーザデータとを多重し、符号化/変調部25は多重データを符号化すると共に所定の拡散コードで拡散し、拡散結果により直交変調し、送信無線部26は変調出力信号に周波数アップ変換、高周波増幅等を施して送信信号をアンテナ27から送信する。
アンテナ27から送信された信号を受信して上りデータ送信を制限された移動端末は、上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する。アップリンクスケジュール部20は、フラグ信号Fintを受信しなくなれば、もしくは、送信レートの引き下げあるいは一時停止を実施してから一定時間経過したら、移動端末の上り送信データの制限を解除するよう制御する。
第1実施例によれば、隣接セルからの干渉電力を低減することができる。又、第1実施例によれば、隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力が設定値より大きいときに、該隣接基地局に対して干渉を低減するよう要求して干渉電力を低減させることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。更に、第1実施例によれば、セル境界に存在して大きな干渉信号を発生している移動端末を判別し、該移動端末からの干渉信号を低減することにより干渉電力を低減することができる。
(B)第2実施例
第1実施例では、全隣接セルの移動端末からの総受信信号電力(総隣接受信信号電力)Potherを(1)式に基づいて測定した。第2実施例では、図10に示すように全隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎に、セル内の移動端末からの総受信信号電力(隣接受信信号電力)Pcell 1〜Pcell Nを測定し、次式
Figure 2006087797
により、すなわち、隣接セル毎の隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを総計して総隣接受信信号電力Potherを計算する。(ここで、各端末は、セル固有のスクランブルコードでスクランブルを行なった後、上りデータの送信を行なうものとする。)隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎の隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nは、各隣接セルのスクランブルコードで受信信号を逆拡散して各基地局の共通パイロットを分離することにより測定する。
図11は第2実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。
全隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎に、セル内の移動端末からの隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを測定し(ステップ501)、(2)式により総隣接受信信号電力Potherを計算する(ステップ502)。ついで、総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pthを比較し(ステップ503)、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを大きい順にランキングする(ステップ504)。ついで、ランキングされた上位m個、例えば上位2個のセルに応じた基地局に干渉低減を要求するフラグ信号Fintを送信する(ステップ505)。このフラグ信号Fintを受信した隣接基地局は、第1実施例(図5の処理フロー参照)と同様に着目基地局BTS1側のセル端近くにいる移動端末に対して一定時間、アップリンク送信時のデータレートを下げるような制御、あるいは、送信を許可しないような制御を行う。これにより総隣接受信信号電力Potherが低減する。
以後、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ506)、経過すれば上記ステップ501以降の処理を繰返す。また、ステップ503において、総隣接受信信号電力が閾値電力より小さければ(Pother<Pth)、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ506)、経過すれば上記ステップ501以降の処理を繰返す。
図12は第2実施例における干渉を受けている基地局の別の処理フローである。
全隣接セルcell 1〜cell Nのセル毎に、セル内の移動端末からの隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nを測定し(ステップ601)、(2)式により総隣接受信信号電力Potherを計算する(ステップ602)。ついで、総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pth1を比較し(ステップ603)、総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth1)、隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nのうち閾値Pth2以上の電力を検索し(ステップ604)、閾値Pth2以上の隣接受信信号電力に応じたセルの基地局に干渉低減を要求するフラグ信号Fintを送信する(ステップ605)。このフラグ信号Fintを受信した隣接基地局は第1実施例(図5の処理フロー参照)と同様に、着目基地局BTS1側のセル端近くにいる移動端末に対して一定時間、アップリンク送信時のデータレートを下げるような制御、あるいは送信を許可しないような制御を行う。これにより総隣接受信信号電力Potherが低減する。
以後、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ606)、経過すれば上記ステップ601以降の処理を繰返す。また、ステップ603において、総隣接受信信号電力が閾値電力より小さければ(Pother<Pth2)、所定の時間が経過するのを待ち(ステップ606)、経過すれば上記ステップ601以降の処理を繰返す。
図13は第2実施例の基地局の構成図であり、図9の第1実施例と異なる構成は、総隣接受信信号電力Potherを算出する構成およびフラグ信号Fintの送出先基地局を決定する構成である。
復調部13は直交復調後のべースバンド信号をセル固有のスクランブルコードで逆拡散して逆拡散信号を得た後、更に所定のチャネライゼーションコード(例えば、一時的に各端末が使用する各チャネルに割当てられているもの)を用いて逆拡散を行い、(1)ユーザデータや制御信号、(2)移動端末からのセル端通知信号等を分離する。
隣接受信信号電力算出部31は逆拡散して得られた逆拡散信号を入力して隣接受信信号電力Pcell n(n=1〜N)を算出し、総隣接受信信号電力算出部32は(2)式により総隣接受信信号電力Potherを計算する。比較部33は総隣接受信信号電力Potherと閾値電力Pth1を比較し、比較結果をフラグ生成部18とフラグ信号の送信先基地局決定部34に入力する。送信先基地局決定部34は総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、フラグ信号の送信先基地局を決定してフラグ生成部18に入力する。フラグ信号の送信先基地局は、隣接受信信号電力cell 1〜Pcell Nを大きい順にランキングし、
ランキングされた上位m個のセルに応じた基地局である。あるいは、フラグ信号の送信先基地局は、隣接受信信号電力Pcell 1〜Pcell Nのうち閾値Pth2以上のセルに応じた基地局である。
フラグ生成部18は総隣接受信信号電力が閾値電力以上であれば(Pother≧Pth)、干渉低減を要求するフラグ信号Fintを生成し、該フラグ信号Fintに送信元基地局名および送信先基地局名を付して隣接基地局通信インターフェース部19に入力し、送信部19aは該フラグ信号Fintを送信先基地局に送信する。
一方、隣接基地局通信インターフェース部19の受信部19bは、隣接基地局からフラグ信号Fintを受信すれば該フラグ信号Fintを受信したこと及び該フラグ信号Fintの送信元基地局名をアップリンクスケジュール部20に通知する。アップリンクスケジュール部20は、このフラグ信号受信通知を受けると、フラグ信号Fintの送信元基地局名をセル端近傍端末特定部21に入力する。
セル端近傍端末特定部21は、通信中移動端末が図8の処理にしたがって送出したセル端近傍判定結果が入力されるから、該結果に基づいて各通信中移動端末がセル端に存在するか、換言すれば、各通信中移動端末がフラグ信号Fintを送出した基地局に干渉を与えているか識別し、干渉を与えている移動端末をアップリンクスケジュール部20に通知する。
アップリンクスケジュール部20は、この通知を受けると制御信号生成部22に干渉原因となっている移動端末の上りデータ送信を制限するよう指示する。制御信号生成部22は該指示により上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するよう指示するための制御信号を作成して前記指示された移動端末へ送信する。多重部23は該制御信号とユーザデータ生成部24で生成されたユーザデータとを多重し、符号化/変調部25、送信無線部26を介してアンテナ27から移動端末に向けて送信する。
上りデータ送信を制限された移動端末は上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する。アップリンクスケジュール部20は、フラグ信号Fintを受信しなくなれば、移動端末の上り送信データの制限を解除するよう制御する。
第2実施例によれば、第1実施例と同様の効果を奏することができる。又、第2実施例によれば、総隣接受信信号電力(干渉電力)が大きくなった時、大きな干渉を与えている隣接セルからの干渉電力を低減するようにしたから、システム全体でスループットの向上を図ることができる。
・付記
(付記1)
配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局の干渉低減方法において、
全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定し、
該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する、
ことを特徴とする基地局の干渉低減方法。
(付記2)
前記総干渉電力の測定ステップは、
基地局の総受信電力を測定すると共に、配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定し、
該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出する、
ことを特徴とする付記1記載の基地局の干渉低減方法。
(付記3)
配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局の干渉低減方法において、
隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定し、
前記隣接セル毎の干渉電力を合計して全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を求め、
該総干渉電力が設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求する、
ことを特徴とする基地局の干渉低減方法。
(付記4)
前記干渉低減要求を受信した基地局において、該干渉低減要求元の基地局に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別し、
該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する、
ことを特徴とする付記1又は2又は3記載の基地局の干渉低減方法。
(付記5)
前記干渉移動端末の判別ステップは、
移動端末毎に、通信中基地局からの受信電力と前記干渉低減要求元基地局からの受信電力を測定し、両受信電力の差が設定値以下であれば、該干渉低減要求元基地局に干渉を与えていると判定する、
ことを特徴とする付記4記載の基地局の干渉低減方法。
(付記6)
前記通信中基地局および前記干渉低減要求元基地局からの受信電力は、各基地局からの下り共通パイロット信号に基づいて測定する、
ことを特徴とする付記5記載の基地局の干渉低減方法。
(付記7)
配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局において、
全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定する干渉電力測定部、
該総干渉電力と設定値を比較する比較部、
該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部、
を備えたことを特徴とする基地局。
(付記8)
前記干渉電力測定部は、
基地局の総受信電力を測定する総受信電力測定部、
配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定する総希望電力測定部、
該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出する干渉電力算出部、
を備えたことを特徴とする付記7記載の基地局。
(付記9)
配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局において、
隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定する干渉電力測定部、
全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を算出する総干渉電力算出部、
該総干渉電力が第1の設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が第2の設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部、
を備えたことを特徴とする基地局。
(付記10)
更に、隣接基地局と直接通信する通信インターフェース部、
を備えたことを特徴とする付記7または9記載の基地局。
(付記11)
更に、前記干渉低減要求を出した基地局に対して干渉を与えている可能性がある移動端末を判別する干渉移動端末判別部、
該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するスケジュール部、
を備えたことを特徴とする付記7又は8又は9記載の基地局。
(付記12)
前記干渉移動端末判別部は、
移動端末毎に、通信中基地局からの受信電力と前記干渉低減要求元基地局からの受信電力の差が設定値以下であるか調べ、以下であれば移動端末は前記干渉低減要求元基地局に干渉を与えている可能性があると判定する、
ことを特徴とする付記11記載の基地局。
本発明を適用できるネットワーク構成図である。 3つのセルにおいて、着目セルの基地局に隣接セル内の移動端末が干渉を与えるイメージ図である。 受信信号電力の内訳説明図である。 第1実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。 第1実施例における干渉を与えている移動端末を収容している基地局の処理フローである。 干渉を与えている可能性がある移動端末の判別法の説明図である。 W-CDMAシステムにおける共通パイロット信号の一例の説明図である。 干渉を与えている可能性がある移動端末を判別するための処理フローである。 第1実施例の基地局の構成である。 第2実施例の説明図である。 第2実施例における干渉を受けている基地局の処理フローである。 第2実施例における干渉を受けている基地局の別の処理フローである。 第2実施例の基地局の構成図である。 現3GPP仕様のW-CDMAシステムのネットワーク構成図である。 2つのセルについて一方のセル内の移動端末が隣接セルの基地局に干渉を与えるイメージ図である。 隣接セルからの干渉が無線リソースを制限していることを説明する図である。
符号の説明
CN コア
BTS1〜BTSn 多数の基地局
CL1〜CLn セル
MSij 移動端末

Claims (12)

  1. 配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局の干渉低減方法において、
    全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定し、
    該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する、
    ことを特徴とする基地局の干渉低減方法。
  2. 前記総干渉電力の測定ステップは、
    基地局の総受信電力を測定すると共に、配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定し、
    該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の基地局の干渉低減方法。
  3. 配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局の干渉低減方法において、
    隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定し、
    前記隣接セル毎の干渉電力を合計して全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を求め、
    該総干渉電力が設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求する、
    ことを特徴とする基地局の干渉低減方法。
  4. 前記干渉低減要求を受信した基地局において、該干渉低減要求元の基地局に干渉を与えている可能性がある移動端末を判別し、
    該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止する、
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の基地局の干渉低減方法。
  5. 前記干渉移動端末の判別ステップは、
    移動端末毎に、通信中基地局からの受信電力と前記干渉低減要求元基地局からの受信電力を測定し、両受信電力の差が設定値以下であれば、該干渉低減要求元基地局に干渉を与えていると判定する、
    ことを特徴とする請求項4記載の基地局の干渉低減方法。
  6. 前記通信中基地局および前記干渉低減要求元基地局からの受信電力は、各基地局からの下り共通パイロット信号に基づいて測定する、
    ことを特徴とする請求項5記載の基地局の干渉低減方法。
  7. 配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局において、
    全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を測定する干渉電力測定部、
    該総干渉電力と設定値を比較する比較部、
    該総干渉電力が設定値より大きければ、全隣接セルの基地局に対して干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部、
    を備えたことを特徴とする基地局。
  8. 前記干渉電力測定部は、
    基地局の総受信電力を測定する総受信電力測定部、
    配下の全移動端末からの受信電力を希望電力として測定する総希望電力測定部、
    該総受信電力から該希望電力を差し引いて前記総干渉電力を算出する干渉電力算出部、
    を備えたことを特徴とする請求項7記載の基地局。
  9. 配下のセル内に存在する移動端末と通信を行なうと共に、隣接セル内に存在する移動端末からの干渉を低減する制御を行なう基地局において、
    隣接セル毎に、隣接セル内の全移動端末から受ける干渉電力を測定する干渉電力測定部、
    全隣接セルの移動端末から受ける総干渉電力を算出する総干渉電力算出部、
    該総干渉電力が第1の設定値より大きければ、干渉電力が大きい所定数の隣接セルの基地局に対して、あるいは、干渉電力が第2の設定値より大きい隣接セルの基地局に対して、干渉を低減するよう要求する干渉低減要求部、
    を備えたことを特徴とする基地局。
  10. 更に、隣接基地局と直接通信する通信インターフェース部、
    を備えたことを特徴とする請求項7または9記載の基地局。
  11. 更に、前記干渉低減要求を出した基地局に対して干渉を与えている可能性がある移動端末を判別する干渉移動端末判別部、
    該移動端末の上りデータの送信レートを一時的に下げ、あるいは上りデータの送信を一時的に停止するスケジュール部、
    を備えたことを特徴とする請求項7又は8又は9記載の基地局。
  12. 前記干渉移動端末判別部は、
    移動端末毎に、通信中基地局からの受信電力と前記干渉低減要求元基地局からの受信電力の差が設定値以下であるか調べ、以下であれば移動端末は前記干渉低減要求元基地局に干渉を与えている可能性があると判定する、
    とを特徴とする請求項11記載の基地局。

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