JPWO2006075678A1 - 光感受性化合物 - Google Patents
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Abstract
光線力学的療法に有用な新規光感受性化合物、それを含有する光線力学的療法用剤及びその製造方法の提供。 下記式1で示される化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
Description
本発明は、新規光感受性化合物、光線力学的治療(Photodynamic Therapy:PDT)に有用なコプロポルフィリン−I 亜鉛を含有する光線力学的療法用剤及びその製造方法に関する。
光線力学的療法とは、薬剤とレーザー光によって引き起こされる光化学反応を利用した治療法であり、癌組織中に活性酸素を生成させることによって、癌組織を壊死させるものである。
具体的には、癌親和性光感受性薬剤を投与し、当該薬剤を癌組織に選択的に蓄積させ、蓄積された癌組織に特定波長の光を照射することによって光化学反応を起こさせ、標的組織中に活性酸素やラジカルを生成させ、癌細胞を壊死させて癌等の疾患を治療しようとするものである。
これらの光感受性薬剤としてはポルフィリン骨格を有する化合物が知られており、これらの化合物は、波長が635nm付近の光の照射により1重項基底状態から励起3重項状態となり、活性酸素を生成することにより癌細胞を壊死させる。
実際にこのような治療に用いられる光線力学的療法用剤としては、フォトフリン((登録商標)武田薬品工業)が知られている。
フォトフリンは、ヘマトポリフィンがエーテル及びエステル結合したオリゴマー(2−8量体)である。しかし、このフォトフリンを投与された患者は、フォトフリンが患者の体内から排出されるまでに長期間(ヌードマウスやHela細胞で2〜3週間)を要するので、フォトフリン処置患者は、フォトフリンが患者の体内から排出されるまでのすくなくとも1ヶ月間は、直射日光などの強い光を浴びることができず、光の少ない場所で過ごさなければならないという問題があった。
最近、排出期間が改善された新しい光感受性薬剤であるATX−S10(Na)が開発されたが、この化合物は、投与された患者の体内から完全に排出されるまでが7〜8時間と極めて短く、光感受性薬剤投与と同時か直後に光線力学的療をしなければならないという問題を有していた(非特許文献1、2)。
また、コプロポルフィリン−IIIが細菌によって産生されること及びコプロポルフィリン−IIIが光感受性を有すること、光線照射により活性酸素を生じること、そして癌細胞に対する毒性効果がヘマトポルフィリンに比べて優れていることが見出された(特許文献1)。
また、妊婦の胎便中からコプロポルフィリン−I亜鉛が見出されているが、その光感受性やPDTにおける効果、工業的な製造方法は知られていない(非特許文献3)。
また、従来、このようなポルフィリン類金属錯体については、ポルフィリン環中への遷移金属イオンのインサートが容易ではなく、高温や不活性雰囲気での反応にすることが必要である等の制約があった。
したがって、より簡便に、温和な条件下に、ポルフィリン環中に金属をインサートしたポルフィリン類錯体を合成することができないという問題があった(非特許文献4)。
本発明は、新規な光感受性化合物、その製造方法及びそれを含む光線力学的治療用剤を提供する。
本発明は、下記のとおりである。
1.下記式1
で示される化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
2.上記1に記載の化合物を含有する光線力学的療法用剤。
3.下記工程:
下記式2:
で示される化合物をブタノールに溶解する工程、
得られたブタノール溶液を、酢酸アンモニウム塩水溶液を用いて分別抽出し、式2の化合物を含む酢酸アンモニウム塩水溶液を得る工程、及び
式2の化合物を含む酢酸アンモニウム塩水溶液に塩化亜鉛水溶液を加える工程、
を含む、上記1に記載の化合物の製造方法。
4.さらに、下記工程:
あらかじめ酢酸アンモニウム塩水溶液で処理したフェニルセファロースカラムに、式1の化合物の水溶液を加え、カラムに式1の化合物を保持させる工程、
酢酸アンモニウムを用いてカラムを洗浄する工程、
超純水を用いて式1の化合物を溶出する工程、及び
式1の化合物を回収する工程
を含む、上記1に記載の化合物の製造方法。
1.下記式1
で示される化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
2.上記1に記載の化合物を含有する光線力学的療法用剤。
3.下記工程:
下記式2:
で示される化合物をブタノールに溶解する工程、
得られたブタノール溶液を、酢酸アンモニウム塩水溶液を用いて分別抽出し、式2の化合物を含む酢酸アンモニウム塩水溶液を得る工程、及び
式2の化合物を含む酢酸アンモニウム塩水溶液に塩化亜鉛水溶液を加える工程、
を含む、上記1に記載の化合物の製造方法。
4.さらに、下記工程:
あらかじめ酢酸アンモニウム塩水溶液で処理したフェニルセファロースカラムに、式1の化合物の水溶液を加え、カラムに式1の化合物を保持させる工程、
酢酸アンモニウムを用いてカラムを洗浄する工程、
超純水を用いて式1の化合物を溶出する工程、及び
式1の化合物を回収する工程
を含む、上記1に記載の化合物の製造方法。
本発明は、体内滞留時間が光線力学的治療に好適であり、安価かつ安全であることから、光線力学的治療に好適に使用することができる
式1の化合物の製造方法
本発明の式1の化合物は、以下に示す方法にしたがって製造することができる。
出発物質である式2の化合物(コプロプロフィリン I)は、フナコシ株式会社より市販されている。
本発明の式1の化合物は、以下に示す方法にしたがって製造することができる。
出発物質である式2の化合物(コプロプロフィリン I)は、フナコシ株式会社より市販されている。
まず、式2の化合物をブタノールに溶解し、得られたブタノール溶液を、酢酸アンモニウム塩水溶液を用いて分別抽出し、式2の化合物を含む酢酸アンモニウム塩水溶液を得る。得られた式2の化合物を含む酢酸アンモニウム塩水溶液に塩化亜鉛水溶液を加えることによって、式1の化合物を得ることができる。
式1の化合物は、光感受性であることから、上記の操作は、遮光環境で行うことが好ましい。
本発明の光線力学的療法用剤は、式1の化合物又は医薬的に許容されるその塩を含む。
式1の化合物および薬理上許容されるその塩をヒトに投与する場合には、例えば、1日あたり50〜100mg/kg(体重)、好ましくは1日あたり150〜300mg/kg(体重)の投与量で、1回または数回に分けて静脈投与するとよいが、その投与量、投与回数及び投与経路は、疾患の種類、症状、年齢、投与方法などにより適宜変更することができる。
式1の化合物および薬理上許容されるその塩は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤などの製剤にして、経口投与してもよいし、注射剤などの製剤にして、腹腔内や静脈内へ注射する、あるいは坐剤などの製剤にして直腸内投与するような態様で非経口投与することもできる。式1で表される化合物または薬理上許容されるその塩(有効成分)の含有率は、1〜90重量%の間で変動させることができる。例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの形態をとる場合には、有効成分を5〜80重量%含有させるのが好ましい。シロップ剤などの液剤の場合には、有効成分を1〜30重量%含有させるのが好ましい。さらに、非経口投与する注射剤の場合には、有効成分を1〜10重量%含有させるのが好ましい。
式1の化合物および薬理上許容される塩の製剤化は、賦形剤(乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニトールなどの糖類、バレイショ、コムギ、トウモロコシなどのデンプン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機物、結晶セルロースなど)、結合剤(デンプンのり液、アラビアゴム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースなど)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク水素添加植物油、マクロゴール、シリコーン油)、崩壊剤(デンプン、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、CMC・Na、CMC・Ca、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウムなど)、矯味矯臭剤(乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニトール、芳香性精油類など)、溶剤(注射用水、滅菌精製水、ゴマ油、ダイズ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実油など)、安定剤(窒素、二酸化炭素などの不活性ガス、EDTA、チオグリコール酸などのキレート剤、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸、ロンガリットなどの還元物質など)、保存剤(パラオキシ安息香酸エステル、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェノール、塩化ベンザルコニウムなど)、界面活性剤(水素添加ヒマシ油、ポリソルベート80、20など)、緩衝剤(クエン酸、酢酸、リン酸のナトリウム塩、ホウ酸など)、希釈剤などの製剤添加物を用いて、公知の方法で行うことができる。
式1の化合物およびその薬理上許容される塩は、例えば、350nmの光照射下において、DNAを効果的に切断することができる。さらに、これらの化合物は、そのもの自身では、抗細胞活性を示さないが、DNA切断を引き起こす光照射下において、高い抗細胞活性を示すことが、マウスを用いたインビトロの系で確認された。したがって、これらの化合物を全身に投与した後、癌組織だけに光照射を行うことで、癌組織を選択的に死滅させ、癌を副作用なく治療することができる。従って、これらの化合物は、光線力学的療法剤として、表存型の癌(例えば、乳癌、皮膚癌、食道癌))のみならず、深部型の癌(例えば、胃癌、肺癌)の治療に用いることができる。
以下、本発明を実施例および比較例によって具体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
式1の化合物の合成
市販のコプロポルフィリンI・2HCl(10mg、14μmol)を300mlの1−ブタノールに溶かした。得られた溶液を1lの分液ロートに加え、4M酢酸アンモニウムを用いて分別抽出した(300ml及び200mlの2回)。併せたコプロポルフィリン I酢酸アンモニウム溶液500mlに0.1M塩化亜鉛水溶液140ml(14mmol)を加え、粗亜鉛化コプロポルフィリンI水溶液を得た。(収率100%)
市販のコプロポルフィリンI・2HCl(10mg、14μmol)を300mlの1−ブタノールに溶かした。得られた溶液を1lの分液ロートに加え、4M酢酸アンモニウムを用いて分別抽出した(300ml及び200mlの2回)。併せたコプロポルフィリン I酢酸アンモニウム溶液500mlに0.1M塩化亜鉛水溶液140ml(14mmol)を加え、粗亜鉛化コプロポルフィリンI水溶液を得た。(収率100%)
次に、粗亜鉛化コプロポルフィリンI水溶液約650mlを4M酢酸アンモニウムであらかじめ平衡化させておいた、フェニルセファロースCL−4Bカラム(φ4.1×38mm、500ml)に加え、さらに、4M酢酸アンモニウム1.5l以上でカラムを洗浄した。次いで、超純水を用いて亜鉛化コプロポルフィリンIを溶出し、着色帯(濃赤紫色)をフラクションコレクターで回収し、精製亜鉛化コプロポルフィリンIを得た。(収率100%)
同様の操作により市販フォトフリンから亜鉛化フォトフリンを、また市販ATX−S10から亜鉛化ATX−S10を得ることができた。(それぞれ、収率100%)
精製亜鉛化コプロポルフィリンI水溶液をSPセファデックス(Na型陽イオン交換樹脂)カラムに加え、超純水を用いて溶出し、これを凍結乾燥し、粉末精製亜鉛化コプロポルフィリンI(Na+)を得た。(収率100%)
亜鉛化コプロポルフィリンIの光物理的特性の測定
吸収
実験結果
亜鉛化コプロポルフィリンIの吸収スペクトルは図1A及びBに示すとおりである。吸収のピークは、403、535及び571nmにおいて認められた。
また、一重項酸素生成は、563nm励起、1270nmの近赤外線の発光で確認した。
吸収
実験結果
亜鉛化コプロポルフィリンIの吸収スペクトルは図1A及びBに示すとおりである。吸収のピークは、403、535及び571nmにおいて認められた。
また、一重項酸素生成は、563nm励起、1270nmの近赤外線の発光で確認した。
亜鉛化コプロポルフィリンIのインビボでの薬物動態
実験方法
(BALB/c)ヌードマウスの背部皮内に、HeLa細胞5×106個/0.1mlを移植した。直径が12〜17mmに増殖した腫瘍に対し、25mg/kgの亜鉛化コプロポルフィリンI/生理食塩水を静注し、図2に示してある時間ごとにマウスを屠殺し、3種の組織(腫瘍部、背部、筋肉部)中の亜鉛化コプロポルフィリンIを405nm励起、580nm蛍光で測定した。
実験結果
亜鉛化コプロポルフィリンIは、3〜4日で体内から排出された(図2)。
実験方法
(BALB/c)ヌードマウスの背部皮内に、HeLa細胞5×106個/0.1mlを移植した。直径が12〜17mmに増殖した腫瘍に対し、25mg/kgの亜鉛化コプロポルフィリンI/生理食塩水を静注し、図2に示してある時間ごとにマウスを屠殺し、3種の組織(腫瘍部、背部、筋肉部)中の亜鉛化コプロポルフィリンIを405nm励起、580nm蛍光で測定した。
実験結果
亜鉛化コプロポルフィリンIは、3〜4日で体内から排出された(図2)。
光線力学的治療用剤の薬効
実験方法
(BALB/c)ヌードマウスの背部皮内に、HeLa細胞5×106個/0.1mlを移植した。直径が12〜17mmに増殖した腫瘍に対し、203mg/kgの亜鉛化コプロポルフィリンI/生理食塩水を静注し、28分後に繰り返し周波数30Hz、80mV/cm2、全照射量100J/cm2で、YAG−Dyeレーザーを照射した。波長は、580nmの波長を用いた。光は、腫瘍の横から水平方向に照射した。壊死層の観察は、レーザー照射24時間後に、腫瘍を摘出し、20%のホルマリンで固定し、パラフィン包埋後、切片を作成、HE染色し、標本を作成し、観察した。
結果
観察所見
HeLa腫瘍に光を照射した結果、毛細血管内に血栓が見られ、組織内出血も見られた。HeLa細胞に関しては、核がない細胞、クロマチンが凝集した細胞、空胞破壊を生じた細胞等が見られ、死んでいると考えられる細胞が、全体の細胞の約10%見られた。
実験方法
(BALB/c)ヌードマウスの背部皮内に、HeLa細胞5×106個/0.1mlを移植した。直径が12〜17mmに増殖した腫瘍に対し、203mg/kgの亜鉛化コプロポルフィリンI/生理食塩水を静注し、28分後に繰り返し周波数30Hz、80mV/cm2、全照射量100J/cm2で、YAG−Dyeレーザーを照射した。波長は、580nmの波長を用いた。光は、腫瘍の横から水平方向に照射した。壊死層の観察は、レーザー照射24時間後に、腫瘍を摘出し、20%のホルマリンで固定し、パラフィン包埋後、切片を作成、HE染色し、標本を作成し、観察した。
結果
観察所見
HeLa腫瘍に光を照射した結果、毛細血管内に血栓が見られ、組織内出血も見られた。HeLa細胞に関しては、核がない細胞、クロマチンが凝集した細胞、空胞破壊を生じた細胞等が見られ、死んでいると考えられる細胞が、全体の細胞の約10%見られた。
本発明の化合物は、光線力学的治療に有用である。
Claims (4)
- 請求項1に記載の化合物を含有する光線力学的療法用剤。
- さらに、下記工程:
あらかじめ酢酸アンモニウム塩水溶液で処理したフェニルセファロースカラムに、式1の化合物の水溶液を加え、カラムに式1の化合物を保持させる工程、
酢酸アンモニウムを用いてカラムを洗浄する工程、
超純水を用いて式1の化合物を溶出する工程、及び
式1の化合物を回収する工程
を含む、請求項1に記載の化合物の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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