JPWO2006070699A1 - 医療機器の洗浄評価用汚物、及び洗浄評価用汚染方法 - Google Patents

医療機器の洗浄評価用汚物、及び洗浄評価用汚染方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、医療機器の洗浄性の評価において、人間の体腔内体液を模し、かつ洗浄性評価の再現性が良好な医療機器の洗浄評価用汚物を提供する。 本発明の洗浄評価用汚物は、人間の消化液を構成する主成分である少なくとも胆汁と血清を形成する濃度の蛋白質と脂質を、試薬の蛋白質と脂質を調合して生成する。

Description

本発明は、再使用が可能な医療機器において、医療機器の洗浄性を評価する際に用いる洗浄評価用汚物、及び医療機器の洗浄処理の効率を評価するために医療機器を汚物によって汚染させる方法に関する。
近年、内視鏡は、体腔内に挿入して臓器の検査、及び治療が可能なことから頻繁に用いられている。内視鏡は、検査、又は治療において使用した後には必ず洗浄消毒処理を行って常に清潔に保つ必要がある。
内視鏡を含む各種医療機器は、医療機器の洗浄性を評価することが行われている。つまり、汚物を付着させた医療機器を洗浄消毒処理した際に、医療機器に汚物が残存するか、あるいは、残存する汚物の量、及び箇所等から洗浄性の評価を行っている。医療機器の洗浄消毒処理の効果を確認する方法は、例えば、米国特許第6,428,746号公報に提案されている。
一方、洗浄消毒処理が行われる医療機器である内視鏡には、例えば、患部を治療処置する各種鉗子を挿通させる鉗子チャンネルや、体腔内の患部に送水した前方送水および内視鏡挿入部の先端の観察窓の洗浄水等を吸引する吸引チャンネル等の管路が設けられている。
これら管路を有する医療機器の洗浄性の評価のために、多くの汚物が適用されてきた。洗浄性の評価のために医療機器の管路に注入される汚物は、汚物の特徴、例えば粘性等に関わらず、管路内の表面に汚物が付着した状態、もしくは所定量の汚物が管路内に残留した状態になることが優先されて選定されている。
一方、管路を有する医療機器に粘性の高い汚物を付着させると、管路内に汚物の液溜まりができてしまうことが判明している。
管路を有する医療機器の洗浄性の評価に用いる汚物は、粘性が高いと医療機器の管路内に発生する汚物の液溜まりの原因となる。管路内に汚物の液溜まりができると、管路内に空気が流通しないため、汚物の乾燥が促進されない。又、汚物の液溜まりがある管路内を無理に乾燥させると、汚物が乾燥して固まり、管路詰まりを起こす可能性がある。さらに、管路内の汚物による汚染状態が安定しないことから、正しい洗浄性の評価をすることが困難となる。
例えば、汚物の粘性により管路内に液溜まりができている場合、粘性の強い洗浄評価用汚物を用いて内視鏡の管路を汚染させた後、適当な乾燥時間が経過しても、管路の乾燥は促進されない。又、乾燥時間を延長しすぎると液溜まりが乾燥して管路詰まりを起こすことになり、管路内の汚染状態を安定させることが難しくなる。汚染状態が安定しないと、洗浄性の正しい評価ができないといった課題がある。
上述したように、医療分野において用いられる各種医療機器は、診断や治療に用いた後の医療機器の再使用による感染事故を防ぐ為に、使用後の洗浄処理が重要である。このために、医療機器の洗浄処理を行うための各種洗浄装置が開発実用化されている。
一方、医療機器の開発製造において、例えば、医療機器を洗浄装置により洗浄処理した際に、医療機器に付着している汚物から、医療機器の洗浄性を評価する必要がある。医療機器の洗浄性は、医療機器を実際に人体に使用して付着した汚物を洗浄装置によって洗浄して、医療機器に汚物が残る箇所、及び残る量等から評価される。
このために、医療機器の洗浄性の評価は、限られた条件の下でしか実施できないため、評価をするのに時間がかかり、迅速な評価ができない。更に、用手洗浄の場合でも、同様の問題がある。
一方、衛生陶器及びホーロー製品において、衛生陶器やホーロー製品の掃除性評価に使用する汚物が特開2000−352101号公報と特開2001−104192号公報に提案されている。特開2000−352101号公報には、衛生陶器に付着した汚れを流した際の汚物の残存付着具合や流れ具合を評価するために、人体の排泄物を構成する主成分である脂肪酸に着色剤を添加した擬似汚物が提案されている。又、特開2001−104192号公報には、ホーロー製品に付着した汚れを水洗いした際の汚物の残存付着具合を評価するために、例えば、浴槽の湯垢、キッチンの扉やパネルの手垢や油汚れの大部分の成分である脂肪酸にて形成した擬似汚物が提案されている。
上記特開2000−352101号公報及び特開2001−104192号公報に提案されているように、衛生陶器やホーロー製品の洗浄性を評価するための擬似汚物は提案されている。しかし、内視鏡などのように、再使用される医療機器の洗浄性を評価するために、例えば、人体の体液に近似した成分と粘性を有する擬似汚物は提案されてない。このために、医療機器の洗浄性の評価を短時間に迅速に、かつ、同一条件の下で繰り返し行うことができる医療機器の洗浄評価用汚物の実現が望まれている。
また、近年、再使用が可能な内視鏡を含む各種医療機器は、感染管理の観点から医療行為に使用した後に必ず洗浄して消毒あるいは滅菌されている。医療機器の洗浄や消毒、滅菌の方法としては、各種の方法が用いられている。各種洗浄方法にて洗浄された医療機器の洗浄性は、洗浄後に医療機器に残存している汚物の量により評価される。従って、医療機器の洗浄性の評価に用いる汚物は、洗浄後に回収されることと、洗浄後の医療機器に残留している状態を確認することが可能な組成を有することが大変重要である。
洗浄性の評価に用いられる疑似汚物は、例えば、特開2000−352101号公報に提案されている。特開2000−352101号公報に提案されている擬似汚物は、衛生陶器に付着した汚れを流した際の汚れの残存付着具合や流れ具合を評価するために用いられる。
又、医療機器の洗浄性の評価に用いる擬似汚物は、例えば、米国特許第6,447,990号公報に提案されている。さらに、医療機器の洗浄性の評価には、各種食品を主体として複合生成された疑似汚物がしばしば使用されている。
特開2000−352101号公報に提案されている擬似汚物は、衛生陶器の洗浄性を評価する目的で構成されている。この擬似汚物は、再使用可能な医療機器と衛生陶器とでは、擬似汚物の使用方法、洗浄時の汚れの落ち易さ及び落ち難さといった洗浄負荷、並びに適用可能な洗浄方法などが異なり、上述の提案されている擬似汚物は、医療機器の洗浄性の評価に用いるには不適切である。
又、米国特許第6,447,990号公報に提案されている擬似汚物は、再使用可能な医療機器の洗浄性の評価に用いられるものである。この擬似汚物は、医療機器の使用時に付着する人体の生体成分と、その成分の濃度とに着目して構成されているが、洗浄時の汚れの落ち易さ及び落ち難さといった洗浄負荷については何ら考慮がされていない。
つまり、医療機器に付着する生体である汚物の成分は、診断治療する人体の部位によって異なり、さらに、医療機器に汚物が残存する部位も、医療機器の形状、及び構造によって異なる。このために、汚物の成分、又は汚物が残存する医療機器の部位に応じた汚物の付着状態、即ち洗浄負荷状態を模して、各種洗浄方法、及び洗浄装置による評価を行う必要がある。
また、各種食品を複合して生成した擬似汚物は、米国特許第6,447,990号公報の擬似汚物と同様に、洗浄負荷については何ら考慮されていない。さらに、食品は、なま物であるために気候、産地、及び製造者によって生成される擬似汚物の性能に相違が生じて、評価の再現性に難点がある。
そこで、本発明は、医療機器の洗浄性の評価において、人間の体腔内体液を模し、かつ洗浄性評価の再現性が良好な医療機器の洗浄評価用汚物を提供することを目的とする。
また、本発明は、再使用が可能な内視鏡を含む医療機器の洗浄性を評価する汚物において、医療機器を実際に人体に使用した臨床状況と同じように擬似汚物による汚染状態の再現と、この汚染状態に応じた洗浄手技の選択を考慮した再現性のある医療機器の洗浄評価用汚物を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上述した事情に鑑みて、医療機器の管路の洗浄性の評価のために管路内に挿入した汚物の液溜まり状態を除去して、安定した汚染状態を生成させて、正しい洗浄性の評価を可能とする医療機器の洗浄評価用汚染方法を提供することを目的とする。
本発明の医療機器の洗浄評価用汚物は、人の消化液を模擬した成分及び濃度で構成された試薬のみで調整された擬似汚物からなることを特徴としている。
また、本発明の医療機器の洗浄評価用汚物は、医療機器の洗浄性評価の指標となる物質を含んだ溶液と、前記溶液を前記医療機器の洗浄評価部位に付着させるために、前記溶液に含有させた付着用物質との市販試薬を調合して生成した擬似汚物からなることを特徴とする。
さらに、本発明の医療機器の洗浄評価用汚染方法は、医療機器の管路内に汚物を注入する汚物注入工程と、前記汚物注入工程にて汚物が注入された管路内に送気又は吸気して管路内面に汚染層を形成させる汚染層形成工程と、を具備することを特徴としている。
第1の実施の形態に係る、汚物注入工程の第1の方法を示す説明図。 第1の実施の形態に係る、汚物注入工程の第2の方法を示す説明図。 第1の実施の形態に係る、汚物層形成工程の第1の方法を示す説明図。 第1の実施の形態に係る、汚物層形成工程の第2の方法を示す説明図。 第1の実施の形態に係る、汚物層形成工程の第3の方法を示す説明図。 第1の実施の形態に係る、汚物注入工程による管路内の汚物状態を示す図。 第1の実施の形態に係る、汚物層形成工程による管路内面に形成された汚染層を示す断面図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路への汚物注入工程の第1の方法を示す説明図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路への汚物注入工程の第2の方法を示す説明図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路への汚物注入工程の第3の方法を示す説明図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路への汚物注入工程の第4の方法を示す説明図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路の汚物層形成工程の第1の方法を示す説明図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路の汚物層形成工程の第2の方法を示す説明図。 第2の実施の形態に係る、内視鏡管路の汚物層形成工程の第3の方法を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態における医療機器の洗浄評価用汚染方法を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
以下に、第1の実施の形態における医療機器の洗浄評価用汚染方法について、図1から図6を用いて説明する。
図1は汚物注入工程の第1の方法を示す説明図である。図2は汚物注入工程の第2の方法を示す説明図である。図3は汚物層形成工程の第1の方法を示す説明図である。図4は、汚物層形成工程の第2の方法を示す説明図である。図5は、汚物層形成工程の第3の方法を示す説明図である。図6Aは、汚物注入工程による管路内の汚物状態を示す図である。図6Bは、汚物層形成工程による管路内面に形成された汚染層を示す断面図である。
医療機器の洗浄評価用汚染方法は、管路内に汚物を注入する汚物注入工程と、管路内に注入した汚物の液溜まりがなく管路内面に均一な汚物層を形成させる汚染層形成工程とからなる。
医療機器の洗浄評価用汚染方法における汚物注入工程の第1の方法について、図1を用いて説明する。なお、汚物についての詳細は後述する。
医療機器の管路1は、基本的には、一方端に開口部1a(以下、一方端開口部1aと称する)と、他方端に開口部1b(以下、他方端開口部1bと称する)を有している。なお、医療機器によっては、管路1の両端の開口部1a,1b以外に管路1の途中に開口部2が形成されている場合もある。開口部2は、管路1の内部に他の医療機器を挿入したり、あるいは、医療機器の附帯装置を接続したりするために設けられる。
管路1が開口部2を有する場合、汚物注入に先立ち、開口部2は、栓3により密閉される。なお、開口部2の密閉は、栓3以外に、例えばボタンなどの開口部2を密閉可能な部材であれば如何なるものでも良い。
管路1の開口部2が密閉されると、管路1の一方端開口部1aに汚物5が収納されたシリンジ4が装着される。管路1の一方端開口部1aに装着されたシリンジ4は、汚物5をゆっくりと管路1の内部へと注入する。シリンジ4により注入された汚物5は、管路1内に注入充填されて他方端開口部1bから汚物5aとして流出するまで注入される。シリンジ4により注入された汚物5が管路1の他方端開口1bから流出したことが確認されると、シリンジ4は、汚物5の注入を終了する。
次に、医療機器の洗浄評価用汚染方法における汚物注入工程の第2の方法について、図2を用いて説明する。なお、図1と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物注入工程の第2の方法においては、管路1の一方端開口部1aに、汚物5が収納された汚物容器8に設けられている第1のガラス管8aに接続されたチューブ7bが装着される。第1のガラス管8aの先端は、汚物容器8の汚物5に潜浸される。汚物容器8には、第2のガラス管8bが設けられ、チューブ7aを介して送気機6が接続されている。第2のガラス管8bは、汚物容器8の汚物に潜浸しておらず、送気機6からの送気は、汚物容器8の内部に送り込まれる。
つまり、送気機6からの送気が、第2のガラス管7bにより汚物容器8内に送り込まれることによって、汚物容器8の内部空気圧が上昇する。内部空気圧の上昇により汚物5が、第1のガラス管8aとチューブ7bを介して管路1へと注入される。送気機6と汚物容器8を用いて、管路1に汚物5の注入充填が確認されると、送気機6は、動作を停止して汚物注入を終了する。
汚物注入工程の第1と第2のいずれかの方法によって、管路1に汚物5が注入されると、図6Aに示すように、管路1の内面全域に汚物5が充填される。
次に、医療機器の洗浄評価用汚染方法における汚染層形成工程の第1の方法について、図3を用いて説明する。なお、図1と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物5が充填された管路1の一方端開口部1aに、空気を収納したシリンジ13が装着される。管路1の一方端開口部1aに装着されたシリンジ13は、シリンジ13内の空気を管路1の内部へと注入する。シリンジ13から注入された空気は、管路1内に充填されている汚物5を他方端開口部1bへと押し出す。シリンジ13から注入された空気により管路1内の汚物5が押し出されると、一方端開口部1aと他方端開口部1bとの間の管路1内の汚物5に空気が貫通した通路が形成される。つまり、管路1内に充填されている汚物5に空気を注入して、空気が貫通した通路が形成された音を確認するまで空気を注入することで、管路1の内面に汚物5の液溜まりを生じることなく均一の汚染層が形成される。
続いて、医療機器の洗浄評価用汚染方法における汚染層形成工程の第2の方法について、図4を用いて説明する。なお、図1と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物5が充填された管路1の一方端開口部1aに、汚物5を回収する回収容器12に設けられている第1のガラス管12aに接続されたチューブ10が装着される。第1のガラス管12aの先端は、回収容器12に回収された汚物5が溜まり潜浸する位置に配置される。回収容器12には、第2のガラス管12bが設けられ、第2のガラス管12bは、チューブ11を介して吸引機9が接続される。第2のガラス管8bの先端は、回収容器12に回収された汚物5に潜浸しない位置に配置され、吸引機9は、回収容器12の内部の空気を吸引する。
つまり、吸引機9の吸引により第2のガラス管12bを介して回収容器12の空気が吸引されることによって、回収容器12の内部空気圧が低下する。この内部空気圧の低下により第1のガラス管12aとチューブ10を介して管路1内に充填されている汚物5が吸引されて、回収容器12に回収される。吸引機9の吸引により管路1内の汚物5が吸引されると、一方端開口部1aと他方端開口部1bとの間の管路1内の汚物5を貫通した通路が形成される。つまり、管路1内に充填されている汚物5が吸引されて貫通した通路が形成されることによって、管路1の内面に汚物5の汚染層が形成される。
さらに、医療機器の洗浄評価用汚染方法における汚染層形成工程の第3の方法について、図5を用いて説明する。なお、図1と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物5が充填された管路1の一方端開口部1aに、送気機14からのチューブ15が装着される。管路1の一方端開口部1aに装着されたチューブ15を介して送気機14が管路1の内部へと送気する。送気機14からの送気は、管路1内に充填されている汚物5を他方端開口部1bへと押し出し、一方端開口部1aと他方端開口部1bとの間の管路1内の汚物5に貫通した通路を形成する。つまり、管路1内に充填されている汚物5に送気することによって、貫通した通路が形成されることで、管路1の内面に汚物5の汚染層が形成される。
即ち、汚染層形成工程の第1〜3の方法のいずれか一つを用いることで、図6Bに示すように、管路1内の汚物5に空気が貫通した空気通路18が形成される。よって、汚物5は、管路1の内面に塗り広げられている状態となり、液溜まりのない均一の汚染層が形成される。
上記した汚物注入工程と汚染層形成工程により、管路1の一方端開口部1aから他方端開口部1bまで内面に空気通路18と管路1の内面に塗り広げられた汚物5による汚染層は、、適宜の乾燥時間により乾燥される。汚染層の乾燥は、恒温恒湿機を用いて行ってもよい。又、管路1内を汚染させる汚物5は、粘性を有するものを用いても良く、あるいは既存の汚物を用いても良い。
(第2の実施の形態)
次に、医療機器の洗浄評価用汚染方法を内視鏡の管路に適用した第2の実施の形態について、図7から図13を用いて説明する。
図7は内視鏡管路の汚物注入工程の第1の方法を示す説明図である。図8は内視鏡管路の汚物注入工程の第2の方法を示す説明図である。図9は内視鏡管路の汚物注入工程の第3の方法を示す説明図である。図10は内視鏡管路への汚物注入工程の第4の方法を示す説明図である。図11は内視鏡管路の汚物層形成工程の第1の方法を示す説明図である。図12は内視鏡管路の汚物層形成工程の第2の方法を示す説明図である。図13は内視鏡管路の汚物層形成工程の第3の方法を示す説明図である。
最初に、第2の実施の形態における内視鏡管路20について説明する。内視鏡管路20は、内視鏡のコネクタ側に位置する後端開口部20aから操作部と挿入部を経て、挿入部先端に位置する先端開口部20bまで連通するように形成されている。操作部には、内視鏡管路20に連通するシリンダ部21と鉗子口22とが設けられている。シリンダ部21には、例えば、後端開口部20aに装着された送水ポンプによる内視鏡管路20の先端開口部20bから前方への送水、及び後端開口部20aに装着された吸引ポンプによる内視鏡管路20の先端開口部20bからの吸引のための操作を行う操作ボタン23が設けられている。また、鉗子口22は、各種検査、又は治療用の鉗子を内視鏡管路20へ挿入するために設けられた開口部である。
つまり、鉗子口22から内視鏡管路20に挿入された鉗子は、先端開口部20bから突出させることによって、患部の生体採取、及び治療を行うことができる。鉗子による生体採取、及び治療時に患部を洗浄する場合、操作者は、操作ボタン23を操作して、先端開口部20bから送水させる。
内視鏡管路20への汚物注入工程の第1の方法について、図7を用いて説明する。汚物注入に先立ち、シリンダ部21は、操作ボタン23、または他の密閉部材にて密閉される。さらに、鉗子口22は、鉗子栓24にて密閉される。
シリンダ部21と鉗子口22が密閉されると、内視鏡管路20の後端開口部20aに、汚物5が収納されたシリンジ26がチューブ25を介して装着される。内視鏡管路20の後端開口部20aに装着されたシリンジ26は、汚物5をゆっくりと内視鏡管路20の内部へと注入する。シリンジ26により注入された汚物5は、内視鏡管路20内に注入充填されて先端開口部20bから流出するまで注入される。シリンジ26により注入された汚物が内視鏡管路20の先端開口部20bから流出したことが確認されると、シリンジ26による汚物5の注入は終了する。
続いて、内視鏡管路への汚物注入工程の第2の方法について、図8を用いて説明する。なお、図7と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物注入工程の第2の方法においては、内視鏡管路20の鉗子口22は密閉され、汚物5が収納されたシリンジ28がシリンダ部21にチューブ27を介して装着される。シリンダ部21に装着されたシリンジ28は、汚物5を内視鏡管路20へと注入する。シリンジ26により注入された汚物5は、内視鏡管路20内に注入充填されて先端開口部20bと後端開口部20aとから流出するまで注入される。シリンジ26により注入された汚物5が内視鏡管路20の先端開口部20bと後端開口部20aから流出したことが確認されると、シリンジ26による汚物5の注入は終了する。
また、内視鏡管路への汚物注入工程の第3の方法について、図9を用いて説明する。なお、図7と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物注入工程の第3の方法においては、内視鏡管路20のシリンダ部21と鉗子口22は密閉され、後端開口部20aに吸引機29がチューブ30を介して装着される。又、内視鏡管路20の先端開口部20bは、汚物容器31内の汚物5に潜浸される。吸引機29の吸引動作により内視鏡管路20の先端開口部20bから汚物容器31内の汚物5が吸引される。吸引された汚物5が、内視鏡管路20の後端開口部20aから流出したことが確認されたら、吸引動作は終了する。
さらに、内視鏡管路への汚物注入工程の第4の方法について、図10を用いて説明する。なお、図7と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
汚物注入工程の第4の方法においては、内視鏡管路20のシリンダ部21と鉗子口22が密閉され、汚物5が収納された汚物容器34の第1のガラス管34aに接続されたチューブ33が後端開口部20aに装着される。第1ガラス管34aの先端は、汚物容器34内の汚物5に潜浸される。汚物容器34には、送気機32にチューブ35を介して接続された第2のガラス管34bが設けられる。第2のガラス管34bの先端は、汚物容器34内の汚物5には触れない位置に配置される。送気機32が動作して汚物容器34の内部へと送気すると、汚物容器34の空気圧が上昇する。その結果、汚物5は、第1のガラス管34aから、チューブ33、及び後端開口部20aを介して、内視鏡管路20へと注入される。内視鏡管路20内に注入された汚物5が先端開口部20bから流出したことが確認されると、送気動作は終了する。
上述した第1から第4のいずれか一つの方法により、内視鏡管路20に汚物5が注入充填される。
次に、第2の実施の形態における内視鏡管路の汚染層形成工程の第1の方法について、図11を用いて説明する。なお、図7と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
シリンダ部21と鉗子口22が密閉されて汚物5が充填された内視鏡管路20の後端開口部20aに、回収容器39に設けられた第1のガラス管39aに接続されたチューブ37が装着される。第1のガラス管39aの先端は、回収容器39に回収された汚物5に潜浸する位置に配置される。回収容器39には、第2のガラス管39bが設けられ、チューブ38を介して吸引機36が接続される。第2のガラス管39bの先端は、回収容器39に回収された汚物5に触れない位置に配置される。吸引機36が吸引動作すると、回収容器39内の空気圧が低下する。その結果、第1のガラス管39aにチューブ37を介して接続されている内視鏡管路20に充填されている汚物5が吸引される。吸引された汚物5は、回収容器39内に回収される。内視鏡管路20内の汚物5が吸引され、空気通路が形成されたことが確認されると、吸引動作は終了する。
次に、内視鏡管路の汚染層形成工程の第2の方法について、図12を用いて説明する。なお、図7と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
シリンダ部21と鉗子口22が密閉されて汚物5が充填された内視鏡管路20の後端開口部20aに、送気機41がチューブ40を介して装着される。送気機41が送気動作すると、後端開口部20aから内視鏡管路20に送気される。送気された空気は、内視鏡管路20に充填されている汚物5を先端開口部20bへと押し出す。内視鏡管路20内の汚物5が押し出されて空気通路が形成されたことが確認されると送気動作は停止する。
続いて、内視鏡管路の汚染層形成工程の第3の方法について、図13を用いて説明する。なお、図7と同じ部分は、同一符号を付して詳細説明を省略する。
鉗子口22が密閉されて汚物5が充填された内視鏡管路20のシリンダ部21に、送気機42がチューブ43を介して装着される。送気機42が送気動作すると、シリンダ部21から内視鏡管路20に送気される。送気された空気は、内視鏡管路20に充填されている汚物5を先端開口部20bと後端開口部20aへと押し出す。内視鏡管路20内の汚物5が押し出されて空気通路が形成されたことが確認されると送気動作は停止する。
以上説明した汚染層形成工程の第1から第3の方法のいずれか一つを用いることによって、内視鏡管路20内の汚物5に空気が貫通した空気通路が形成される。よって、汚物5は、内視鏡管路1の内面に塗り広げられている状態となり、液溜まりのない均一の汚染層が形成される。
上記した汚物注入工程と汚染層形成工程の下で、内視鏡管路20の後端開口部20aから先端開口部20bまでの内面に空気通路が形成され、汚物5が内視鏡管路20の内面に塗り広げられたの状態において、適宜の乾燥時間により乾燥させて洗浄性の評価に用いる。なお、乾燥は、恒温恒湿機を用いて行ってもよい。又、内視鏡管路20内を汚染させる汚物5は、粘性を有するものを用いても良く、あるいは既存の汚物を用いても良い。
次に、発明者が行った実施の形態の汚染方法と従来の汚染方法による内視鏡を含む医療機器の管路の蛋白質定量を計測した比較実験の結果を表1と表2を用いて説明する。なお、汚物は、BSA(牛血清アリブミン)を用い、測定系は、マイクロBCA法(蛋白測定キット)を用いた。又、上述した汚物注入工程にて汚物を管路内に一旦注入充填し、汚染層形成工程にて吸引あるいは送気によって管路内の余分な汚物を押し出して空気通路と汚染層を形成する操作をエアレーションと略する。つまり、表1に示すエアレーションなしは、従来の汚染方法であり、表2に示すエアレーションありは、実施の形態による汚染方法である。
Figure 2006070699
Figure 2006070699
医療機器の洗浄性の評価においては、指標が菌の場合とその他、例えば有機物などの場合がある。又、洗浄性の評価は、洗浄前と洗浄後での指標の減数によって評価を行う場合が多く、指標は、Log対数で表される。表1と表2に示すように、指標蛋白の測定値の安定性は、エアレーションありの方が、エアレーションなしと比較すると、改善されている。さらに、上述した実施の形態による汚染方法は、指標のLog対数の値が許容される誤差の範囲となるという結果が得られた。このために、医療機器の洗浄性の評価において、指標蛋白の絶対値による評価が用いられる可能性が検討予想される状態において、エアレーションによる汚染の安定性は必要不可欠である。結果として、上述した実施の形態による汚染方法は、医療機器の洗浄性評価において有効である。
次に、上述した第1、及び第2の実施の形態における医療機器の洗浄評価用汚物の2つの例についての詳細を以下に説明する。以下に説明する医療機器の洗浄評価用汚物は、体腔内に挿入されて、体腔内の臓器の診断及び治療に用いる、例えば内視鏡等の再使用可能な医療機器の洗浄性の評価に用いられる。例えば、医療機器である内視鏡は、体腔内に挿入された際に、消化液に最も接触する。
消化液は、各種の成分から構成されている。消化液を構成する成分のうち、胆汁及び血清の成分が主成分として最も高濃度に含まれている。又、胆汁と血清は、主として蛋白質と脂質から構成されている。
一方、胆汁と血清を構成する蛋白質と脂質は、試薬として市販されており、蛋白質と脂質の試薬を消化液に含まれる胆汁と血清の濃度と同じ濃度に調合すると擬似的な消化液、即ち擬似汚物が生成可能である。つまり、擬似的な消化液である擬似汚物にて医療機器の洗浄評価部位を汚染すると、医療機器の実使用の臨床状態と同じ状態が再現可能である。
そこで、市販されている蛋白質と脂質の試薬を調合して擬似汚物の生成の種々実験を重ねた結果、蛋白質は、血清蛋白質0.1g/dl以上8.0g/dl以下と糖蛋白質1.0g/dl以上4.0g/dl以下を調合して生成し、これに脂質としてリン脂質0.5g/dl以上7.0g/dl以下を含有させることにより擬似汚物の生成が可能であることが判明した。
具体的には、発明者の実験によると、血清蛋白質として血清アルブミン7.5g/dl、糖蛋白質としてムチン(例えば、ホグムチン等)4.0g/dl、及びリン脂質としてレシチン5.0g/dlを用いて調合すると、消化液の胆汁と血清を構成する主成分の蛋白質と脂質からなる濃度の擬似汚物が生成できる。つまり、市販されている血清アルブミン、ムチン(例えば、ホグムチン等)、及びレシチンをそれぞれ所定の重量または割合で配合することにより蛋白質と脂質からなる人体の消化液の胆汁と血清の濃度の擬似汚物が生成できる。
一方、医療機器の洗浄性は、医療機器の洗浄評価部位を汚物にて汚染させて洗浄装置にて洗浄、または用手洗浄した後に、医療機器の洗浄評価部位に残存する汚物を回収することによって評価される。残存汚物の回収方法は、例えば超音波法、拭き取り法、及び回収液による灌流法等がある。洗浄性の評価としては、医療機器の洗浄評価部位を眼視にて観察評価しても良く、洗浄評価部位から回収した残存汚物を眼視にて観察評価しても良い。又、洗浄評価部位の残存汚物を回収して定量的に分析評価する方法を用いても良い。
定量的な分析評価方法としては、例えばケルダール法、ローリー法、及びBCA法等の指標を蛋白質とする定量法が利用される。または、汚物に菌を含ませ、指標を菌として定量化しても良い。
汚物の一成分である蛋白質を指標とする定量法であるBCA法は、汚物に汚染させた医療機器を洗浄後、界面活性剤を含む回収液を用いて医療機器の洗浄評価部位に残存する汚物を回収して、回収液に含有する汚物の蛋白質を定量測定する。なお、界面活性剤の濃度は、BCA法において設定されている上限濃度以下とすることが望ましい。
BCA法は、汚物の性質や汚物の回収方法に影響されずに、正確に蛋白質を定量化することができる。
また、BCA法による定量法に代えてマイクロBCA法を用いても良い。マイクロBCA法は、洗浄後の使用医療機器に残存した擬似汚物を回収したサンプルを、マイクロBCA法の蛋白質測定範囲、例えば0.5μg/ml以上20.0μg/ml以下になるように回収液にて適宜希釈し、回収液により希釈された残存汚物のサンプル1mlに、事前に調整された反応試薬1mlを加えて60℃の環境にて1時間反応させる。反応後のサンプルを室温まで冷却後、562nmの光で吸光度を測定する。この吸光度の測定結果を別途作成されている標準曲線から蛋白質量を計算する。なお、マイクロBCA法は、蛋白質測定範囲が、例えば0.5μg/ml以上20.0μg/ml以下であるため、洗浄評価基準として、汚れが洗浄により大幅に減少することが要求される使用医療機器の洗浄評価には最適である。
このBCA法、又はマイクロBCA法を用いて、洗浄後の医療機器に残存している汚物の蛋白質量を測定する場合、人体の消化液を構成する成分のうち最も高濃度の成分である胆汁及び血清と同じ濃度を模して試薬から生成した擬似汚物を用いることにより、臨床状態に近い条件での洗浄性の評価が行える。
また、上述の洗浄評価用汚物にて汚染させた医療機器は、BCA法またはマイクロBCA法を用いて残留汚物の蛋白質を定量化できるために洗浄性を具体的な数値で評価することができる。
さらに、上述の洗浄評価用汚物は、市販されている試薬を用いて生成するために、汚物の濃度や性質の再現性に優れており、医療機器の洗浄性の評価において、同一条件の下で定量評価が可能となる。
続いて、上述した洗浄評価用汚物とは異なる構成の他の汚物の例を以下に詳細に説明する。
医療機器の洗浄性の評価は、前述したように、医療行為に用いて汚物に汚染された医療機器の洗浄後に、医療機器に残存している汚物の量により評価される。医療機器の洗浄後の汚物の残存状態の評価方法としては、医療機器の洗浄評価部位に残存している汚物を眼視、あるいは他の観察手段にて観察する。又は、医療機器の洗浄評価部位から何らかの回収手段を用いて残存している汚物を回収し、その回収された汚物を眼視、あるいは他の観察手段による観察、又は定量分析等を行う。
眼視観察以外の他の観察手段としては、残存汚物を検出するために、例えばタンパク質結合色素で染色する等が行われる。又、定量分析としては、指標となる菌、又は蛋白質を検出分析する。菌を検出する方法としては、例えば培養による菌数測定法、蛋白質を検出する方法としては、例えばローリー法、及びBCA法等がある。
洗浄性評価において、眼視による観察評価と共に、容量分析により数値的に洗浄性が評価できることが望ましい。又、医療機器のうち、内視鏡は、体腔内に挿入されることから、体腔内において内視鏡は、消化液に最も接触し、付着する。
以下に説明する医療機器の洗浄評価用汚物は、洗浄性評価の際の指標となる物質、例えば、菌を含んだ溶液、あるいは消化液の主成分である蛋白質を含んだ溶液と、菌、あるいは蛋白質を含んだ溶液の医療機器の洗浄評価部位への付着性を確保するために添加する付着物質とから構成される擬似汚物である。この擬似汚物は、蛋白質に血清アルブミン等、及び付着物資に糖蛋白質等の市販されている試薬を用いて構成される。又、糖蛋白質は、ヒアルロン酸塩を用いても良い。
つまり、定量分析の検出方法である培養による菌数測定法にて指標として検出される菌、又は、ローリー法、及びBCA法にて指標として検出分析される蛋白質を主体とした溶液と、溶液を医療機器に付着させるために溶液に添加された付着物資とからなる擬似汚物を市販の試薬を用いて生成する。後述する医療機器の洗浄方法、及び洗浄装置等の洗浄手技を選別評価するために、付着物質は、付着物質の添加量(濃度)や物質を代えて、医療機器の洗浄性評価部位への付着力、即ち、付着した汚物の落ち易さ及び落ち難さの洗浄負荷を変化させて評価する。
次に、上述した擬似汚物を用いた医療機器の洗浄性評価方法について説明する。上述した擬似汚物は、内視鏡を初めとする再使用される医療機器、又は医療機器を模したテストサンプル等の洗浄性評価部位に付着させて一定時間放置される。擬似汚物が付着して一定時間放置された医療機器は、洗浄性を評価したい洗浄方法、例えば、術者の手による洗浄である用手洗浄、あるいは各種洗浄装置による洗浄等の洗浄手技により洗浄される。洗浄後の医療機器は、医療機器に残存している擬似汚物を前述した眼視観察評価と共に、残存擬似汚物を回収して所定の溶液にて希釈して指標である蛋白質を、例えばローリー法やBCA法にて容量分析して、洗浄後の残存汚物量から洗浄性の評価を行う。
この洗浄性の評価において、擬似汚物に添加する付着物資の量(濃度)や物質を代えて、汚物の医療機器への付着力を変更させる。つまり、人体の診断や治療部位により医療機器に付着する汚物の濃度や、医療機器の部位により汚物の付着状態が異なるために、付着した汚物や付着する部位に応じた洗浄手技を適切に選択する必要がある。この洗浄手技の選択のために付着物資の量(濃度)や物質を変化させた擬似汚物を用いて、臨床状況もしくはそれより過度な汚染状態を再現させ、その洗浄負荷に対する洗浄評価、さらには最適な洗浄手技を選択できる。
なお、上述した洗浄評価用汚物である擬似汚物は、付着物質の糖蛋白質としてヒアルロン塩酸を用いたが、ヒアルロン酸塩としてヒアルロン酸ナトリウムを使用しても良い。この付着物質は、医療機器を治療に実際に使用した際に付着するであろう生体成分に含まれる糖蛋白質の濃度や、医療機器の洗浄に用いられる洗浄手技、および評価時の取り扱い等を考慮して決定することが好ましい。これらを考慮して発明者の実験によると、付着物質の濃度は、10mg/ml以下程度であることが好ましい。特に洗浄手技の差を評価するような場合は、濃度が高い方が適切である。また、軟性内視鏡等が有するような径の小さな管腔の洗浄性を評価するにあたっては、確実に洗浄性評価を行う部位に擬似汚物が付着するように濃度の最適化が必要となる。
以上説明したように、市販されている試薬を用いて擬似汚物が生成されているために、再現性に優れた洗浄性の評価と、洗浄手技の選択が可能となった。
以上説明した実施の形態によれば、医療機器の管路の洗浄性の評価のために管路内に挿入した汚物の液溜まり状態を除去して、安定した汚染状態を生成させて、正しい洗浄性の評価を可能とする医療機器の洗浄評価用汚染方法を提供することができる。
また、医療機器の洗浄性評価において、人間の体腔内体液を模し、かつ洗浄性評価の再現性が良好な医療機器の洗浄評価用汚物を提供することができる。
さらに、再使用が可能な内視鏡を含む医療機器の洗浄性を評価する汚物において、医療機器を実際に人体に使用した臨床状況と同じように擬似汚物による汚染状態の再現と、この汚染状態に応じた洗浄手技の選択を考慮した再現性のある医療機器の洗浄評価用汚物を提供することができる。

Claims (16)

  1. 人の消化液を模擬した成分及び濃度で構成された試薬のみで調整された擬似汚物からなることを特徴とした医療機器の洗浄評価用汚物。
  2. 前記擬似汚物は、前記人の消化液のうち、主に胆汁と血清を構成する成分及び濃度を模擬していることを特徴とした請求項1に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  3. 前記擬似汚物は、前記胆汁と結成を構成する蛋白質と脂質の試薬を用いることを特徴とした請求項2に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  4. 前記擬似汚物は、前記蛋白質に血清蛋白質と糖蛋白質の試薬、前記脂質にリン脂質の試薬を用いることを特徴とした請求項3に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  5. 前記擬似汚物は、蛋白質として血清蛋白質0.1g/dl以上8.0g/dl以下と糖蛋白質1.0g/dl以上4.0g/dl以下、及び脂質としてリン脂質0.5g/dl以上7.0g/dl以下を調合含有させることを特徴とした請求項4に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  6. 前記擬似汚物は、前記血清蛋白質に血清アルブミン、前記糖蛋白質にムチン、及び前記リン脂質にレシチンの試薬を用いることを特徴とした請求項5に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  7. 前記擬似汚物は、血清蛋白質として血清アルブミン7.5g/dl、糖蛋白質としてムチン4.0g/dl、及びリン脂質としてレシチン5.0g/dlを調合することを特徴とした請求項6に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  8. 医療機器の洗浄性評価の指標となる物質を含んだ溶液と、前記溶液を前記医療機器の洗浄評価部位に付着させるために、前記溶液に含有させた付着用物質との市販試薬を調合して生成した擬似汚物からなることを特徴とする医療機器の洗浄評価用汚物。
  9. 前記溶液に含む洗浄性評価の指標となる物質は、菌、又は血清アルブミン等の蛋白質等であることを特徴とする請求項8に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  10. 前記付着用物質は、糖蛋白質等を用いたことを特徴とする請求項8に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  11. 前記付着用物質の糖蛋白質は、ヒアルロン酸塩、あるいはヒアルロン酸ナトリウムを含むことを特徴とする請求項10に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  12. 前記付着用物質の糖蛋白質としてのヒアルロン酸塩、あるいは、ヒアルロン酸ナトリウムの濃度が10mg/ml以下であることを特徴とする請求項11に記載の医療機器の洗浄評価用汚物。
  13. 医療機器の管路内に汚物を注入する汚物注入工程と、
    前記汚物注入工程にて汚物が注入された管路内に送気又は吸気して管路内面に汚染層を形成させる汚染層形成工程と、
    を具備することを特徴とした医療機器の洗浄評価用汚染方法。
  14. 前記汚物注入工程は、前記医療機器の管路の一方端から汚物を注入し、他方端から汚物が流出するように、前記管路内に充填させることを特徴とした請求項13記載の医療機器の洗浄評価用汚染方法。
  15. 前記汚物注入工程は、前記医療機器の管路の一方端の汚物注入口と他方端の汚物流出口以外の開口を、汚物注入前に閉塞させる閉塞工程を有することを特徴とした請求項13記載の医療機器の洗浄評価用汚染方法。
  16. 前記汚染層形成工程は、前記管路への送気又は吸気により管路内の汚物を貫通する空気路を形成させて、前記管路内面に汚物を均一層として形成させることを特徴とした請求項13記載の医療機器の洗浄評価用汚染方法。
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