JPWO2006059562A1 - 経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出部(101)と、特定の道路に関する情報を取得する取得部(102)と、検出部(101)の検出結果と、取得部(102)によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索部(103)と、を備えることを特徴とする。特定の道路は、自動料金収受システム(ETC)の車載器を搭載した車両が通行可能な道路であり、取得部(102)は、ETCの車載器を搭載した車両が通行可能な道路に関する情報を取得する。

Description

本発明は、経路を探索する経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体に関する。ただし、本発明の利用は、上述した経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体に限られない。
従来、車両に搭載されるナビゲーション装置などで行われる経路探索は、交通規制の有無や車両の車種など、様々な要素を考慮することによって、ユーザにとって最適な経路を探索している。
また、経路探索において考慮する要素の一つとして、ETC(Electronic Toll Collection System)などの自動料金収受システムを利用する車両(四輪車、二輪車を含む)であるか否かという点を用いる技術が知られている。たとえば、下記特許文献1では、経路探索装置による経路の探索を行う際に、ETC車載器が搭載されているかを判断し、その結果に基づいて目的地点までの経路を探索する。
特開2004−132798号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、ETC車載器が搭載されているかの判断は、経路探索装置とETC車載器との接続の有無を検出することによって行われる。このとき、経路探索装置とETC車載器のメーカーや規格が異なると、接続されていることを検出することができない場合がある。また、接続部の形状が異なるなど、車内に設置してあるにも関わらず経路探索装置に接続していない場合は、ETC車載器を搭載していることを認識できない。このため、ETC車載器が搭載されているにも関わらず、ETC車載器の搭載を考慮した経路を探索することができないという問題が一例として挙げられる。
また、車両がETC車載器を搭載している車両については、ETC車載器の搭載を考慮した経路探索を行うことができるが、ETC車載器を搭載していない車両については、ETC車載器の非搭載を考慮した経路探索を行うことができない。このため、ETC車載器を搭載していない車両のユーザにとって、最適な経路を探索することができないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる経路探索装置は、特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出手段と、前記特定の道路に関する情報を取得する取得手段と、前記検出手段の検出結果と、前記取得手段によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる経路探索方法は、特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出工程と、前記特定の道路に関する情報を取得する取得工程と、前記検出工程の検出結果と、前記取得工程によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる経路探索プログラムは、請求項9に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載の経路探索プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能なことを特徴とする。
図1は、実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、経路探索装置の処理手順を示すフローチャートである。 図3は、経路探索装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図5は、ETC車載器の搭載の有無の設定画面の一例を示す図である。 図6は、表示部に表示される地図情報の一例を示す図である。 図7は、経路探索装置の経路探索処理手順を示すフローチャートである。 図8は、ETC搭載有無判断の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、経路探索部が行う経路探索装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、リンクを候補に加えるかを判断する際の動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、エラーを表示する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、目的地点に到達できない旨を表示する表示画面の一例を示す図である。 図13は、経路探索処理によって探索される経路の一例を示す説明図である。 図14は、経路探索処理によって探索される経路の一例を示す説明図である。
符号の説明
101 検出部
102 取得部
103,407 経路探索部
104 報知部
105,406 入力部
106 地点認識部
107 通行識別部
401 現在地点情報取得部
402 通過情報記憶部
403 ETC搭載設定部
404 判断部
405 地図情報記憶部
408 表示部
410 接続部
420 ETC車載器
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(経路探索装置の機能的構成)
図1は、実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成を示すブロック図である。経路探索装置100は、検出部101と、取得部102と、経路探索部103と、報知部104と、入力部105と、地点認識部106と、通行識別部107と、によって構成されている。
検出部101は、特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する。特定の道路を走行するための車載器とは、たとえば、自動料金収受システム(ETC)の車載器である。
取得部102は、特定の道路に関する情報を取得する。特定の道路とは、車載器の搭載の有無によって、通行条件が変化する道路である。前述の例であれば、ETC車載器を搭載した車両が通行可能な道路である。特定の道路の情報の取得は、たとえば、特定の道路の情報を記憶した記憶媒体を経路探索装置100に備えることによって実現する。
経路探索部103は、検出部101の検出結果と、取得部102によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する。基づいて、とは、たとえば、検出部101によって車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、目的地点までの経路を特定の道路を含めて探索することである。同様に、検出部101によって車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、目的地点までの経路を特定の道路を含めずに探索することもできる。
報知部104は、経路探索部103による目的地点までの経路の探索時に、特定の道路を含めないことによって目的地点までの経路の探索が行えない場合に、その旨を報知する。経路の探索が行えないとは、たとえば、目的地点まで到達する経路を得ることができないことである。
入力部105は、車載器が搭載されているか否かの情報の入力を受け付ける。また、地点認識部106は、車両の現在地点を認識する。また、通行識別部107は、地点認識部106によって、車両が特定の道路を通行したことを識別する。通行識別部107は、たとえば、地点認識部106によって認識された車両の現在位置が、取得部102によって取得された特定の道路の位置情報と一致すれば、車両が特定の道路を通行していると識別する。
検出部101による車載器が車両に搭載されているか否かの検出は、たとえば、経路探索装置100に車載器が接続されているか否かを検出することによって行う。また、たとえば、入力部105による入力に基づいて、または、通行識別部107による車両が特定の道路を通行したことの識別に基づいて、車載器が車両に搭載されているか否かの検出を行うことも可能である。これらの方法のうちいずれか一つを用いてもよいし、複数の方法を組み合わせてもよい。
(経路探索装置の処理手順)
つぎに、経路探索装置100の処理手順について説明する。図2は、経路探索装置の処理手順を示すフローチャートである。図2において、まず、取得部102は、特定の道路に関する情報を取得する(ステップS201)。つぎに、検出部101は、経路探索装置100に車載器が接続されているかを判断する(ステップS202)。車載器が接続されている場合は(ステップS202:Yes)、車載器が搭載されていることを検出して(ステップS203)、ステップS207に移行する。一方、車載器が接続されていない場合は(ステップS202:No)、入力部105によって、車載器が搭載されていると入力されたかを判断する(ステップS204)。
搭載されていると入力された場合は(ステップS204:Yes)、車載器が搭載されていることを検出して(ステップS203)、ステップS207に移行する。一方、搭載されていないと入力された場合、あるいは、入力部105からの入力がない場合は(ステップS204:No)、通行識別部107によって、車両が特定の道路を通行したと識別されたかを判断する(ステップS205)。
特定の道路を通行したと識別されていれば(ステップS205:Yes)、車載器が搭載されていることを検出して(ステップS203)、ステップS207に移行する。一方、特定の道路を通行したと識別されていなければ(ステップS205:No)、車載器が搭載されていないことを検出して(ステップS206)、ステップS208に移行する。
ステップS203において車載器が搭載されていることが検出された場合、経路探索部103は、車載器によって通行可能となる特定の道路を含めて経路を探索する(ステップS207)。そして、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、経路探索部103による目的地点までの経路の探索には、ステップS201において、取得部102によって取得された特定の道路に関する情報が用いられる。
一方、ステップS206において車載器が搭載されていないことが検出された場合、経路探索部103は、車載器によって通行可能となる特定の道路を含めずに経路を探索する(ステップS208)。つづいて、報知部104は、特定の道路を含めないことによって経路の探索が行えないかを判断する(ステップS209)。より詳細には、目的地点までの経路の探索が行えず、かつ、その原因は経路中に特定の道路を含めないことにあるか否かを判断する。
特定の道路を通行できないことによって目的地点までの経路の探索が行えない場合は(ステップS209:Yes)、報知部104はその旨を報知する(ステップS210)。そして、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、目的地点までの経路の探索が行えた場合や、経路の探索が行えなかった原因が特定の道路を通行できないことではない(たとえば、交通規制が行われている道路を通行しなければならないなど)場合は(ステップS209:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上のように、実施の形態にかかる経路探索装置100によれば、特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているかを判断し、搭載されている場合には特定の道路を含めて、搭載されていない場合には特定の道路を含めずに目的地点までの経路を探索することができる。このため、車載器の搭載・非搭載いずれの場合においても、最適な経路を提供することができる。
(経路探索装置のハードウェア構成)
はじめに、実施例にかかる経路探索装置のハードウェア構成について説明する。図3は、経路探索装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、経路探索装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、CD/DVDドライブ306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD/DVD307と、入力I/F(インターフェース)308と、入力キー309と、リモコン310と、映像I/F(インターフェース)311と、ディスプレイ(またはタッチパネル)312と、音声I/F313と、スピーカ314と、マイク315と、通信I/F(インターフェース)316と、GPSレシーバ317と、移動速度センサ318と、角速度センサ319と、走行距離センサ320と、傾斜センサ321と、により構成されている。また、各構成部301〜321は、バス330によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、経路探索装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
CD/DVDドライブ306は、CPU301の制御にしたがってCD/DVD307に対するデータのリード/ライトを制御する。CD/DVD307は、CD/DVDドライブ306の制御にしたがって記録されたデータの読み出される着脱可能な記録媒体である。また、CD/DVD307として、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体としては、CD/DVD307のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリカードであってもよい。
また、入力I/F308は、文字、数値、各種指示などの入力をする入力キー309や、入力キー309の一部または全部を備えたリモコン310から送信されてくるデータを入力する。また、図示は省略するが、必要に応じて出力I/Fを設け、この出力I/Fを介して文字や画像を光学的に読み取るスキャナや、文字や画像を印刷するプリンタを接続することができる。さらに、後述する各センサ318〜321からデータを入力する。
また、映像I/F311は、映像表示用のディスプレイ(またはタッチパネル)312と接続される。映像I/F(インターフェース)311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ(またはタッチパネル)312の全体の制御を行うグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ(またはタッチパネル)312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ312には、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。また、タッチパネル312の場合は、入力I/F308に接続され、タッチパネル312の押下/非押下を検出して入力I/F308にデータを入力する。
また、音声I/F313は、音声出力用のスピーカに接続される。音声I/F313は、具体的には、たとえば、音声デジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータと、D/Aコンバータから出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器と、音声アナログデータのA/D変換を行うA/Dコンバータによって構成されている。また、スピーカ314は音声を出力する。マイク315は外部からの音声を入力する。
また、通信I/F316は、外部の通信装置と無線を通じてデータ通信を行う。通信I/F316は、たとえば、汎用の携帯電話機と同様の構成であり、PDC(Personal Digital Cellular Telecommunication System)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式のTDMA、TDDあるいはCDMA構成などを採用することができる。
GPSレシーバ317は、GPS衛星(図示せず)からの電波を受信して経路探索装置300の本体の現在位置を求めるものである。移動速度センサ318は、経路探索装置の移動速度を検出する。経路探索装置300が車両に設置されている場合、トランスミッションの出力側シャフトから検出する。また、角速度センサ319は自車の回転時の角速度を検出し、角速度データと相対方位データとを出力する。
走行距離センサ320は、車輪の回転に伴って出力される所定周期のパルス信号のパルス数をカウントすることによって車輪一回転あたりのパルス数を算出し、その一回転あたりのパルス数に基づく走行距離データを出力する。傾斜センサ321は、路面の傾斜角度を検出し、傾斜角データを出力する。
(経路探索装置の機能的構成)
つぎに、経路探索装置300の機能的構成について、図4を用いて説明する。図4は、経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。経路探索装置300は、現在地点情報取得部401と、通過情報記憶部402と、ETC搭載設定部403と、判断部404と、地図情報記憶部405と、入力部406と、経路探索部407と、表示部408と、接続部410と、によって構成される。また、接続部410には、ETC車載器420が接続される。
現在地点情報取得部401は、経路探索装置300の現在地点情報を取得する。現在地点情報の取得は、具体的には、たとえば、図3に示したGPSレシーバ317によって得られるGPS測位データおよび車両の進行方向の絶対方位データを、図3に示した移動速度センサ318、角速度センサ319、走行距離センサ320および傾斜センサ321から得られる各データで補正することによって行う。
現在地点情報取得部401が取得する現在地点情報は、経路探索装置300の3次元情報(経度、緯度、高さ)と進行方向のほか、速度、加速度に関するデータを含んでいる。現在地点情報取得部401は、具体的には、たとえば、図3に示したGPSレシーバ317および入力I/F308によって、その機能を実現する。
通過情報記憶部402は、現在地点情報取得部401がETC専用道路を通行していることを認識した場合に、ETC専用道路を通過した旨(以下「ETC専用道路通過情報」という)を記憶しておく。通過情報記憶部402は、具体的には、たとえば図3に示したRAM303またはHDD304によって、その機能を実現する。
ETC搭載設定部403は、車両にETC車載器420が搭載されているかの設定を受け付ける。接続部410にETCが接続されている場合であっても、メーカーの違いなどによって、正しく認識されない場合がある。また、接続部410とETC車載器420の規格の違いによって、ETC車載器420は車両内に設置してあるにも関わらず、経路探索装置300と接続できない場合がある。このようなとき、ユーザはETC搭載設定部403によって、ETC車載器420の搭載の有無を設定することができる。
ここで、ETC搭載設定部403によるETC車載器420の搭載の有無の設定の一例を示す。図5は、ETC車載器の搭載の有無の設定画面の一例を示す図である。ETC搭載設定画面501には、ETC車載器420の搭載の有無を確認する確認メッセージ502が表示されている。
また、ETC搭載設定画面501には、選択ボタン503(503a,503b)が表示されている。選択ボタン503には、「はい」ボタン503a、「いいえ」ボタン503bがあり、一方の背景の色を変えたり、あるいは音声案内などをして、現在選択されている項目がどちらであるかを判断することができる。図示の例では、「いいえ」ボタン503bの項目が選択されている。そして、設定したい項目を選択した上で選択ボタン503のいずれかを押下する。
これにより、ユーザは、接続部410にETC車載器420が接続されていない場合、あるいは通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されていない場合などであっても、ETC搭載設定画面501においてETC車載器420が搭載されている設定にすることができる。
また、ETC車載器420が接続部410に接続されている場合、あるいは通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されている場合には、自動的に「はい」ボタン503aが選択される。ETC搭載設定部403は、具体的には、たとえば、入力I/F308によってその機能を実現する。
判断部404は、車両にETC車載器420が搭載されているかを判断する(以下、「ETC搭載有無判断」という)。ETC搭載有無判断は、具体的には、たとえば、接続部410にETC車載器420が接続されているか、通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されているか、あるいはETC搭載設定部403にETC車載器420を搭載している旨の設定があったか、などを判断することによって行われる。また、ETC搭載有無判断の方法は、上述した方法に限られない。
地図情報記憶部405は、地図情報が記憶されている。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、後述する表示部408により2次元あるいは3次元的に描画される。
背景データは、背景の形状をあらわす形状データと、背景の種類をあらわす背景種別データとを有する。背景形状データは、たとえば、地物の名称や住所・電話番号などをあらわすテキストデータ、建物・河川などの地物の種別データなどを含んでいる。
また、道路形状データは、複数のノードと、ノード間を連結するリンクと、を有する道路ネットワークである。ノードは、T字路などの三叉路、十字路、五叉路などの複数の道路が交差する交差点を示している。リンクは、道路を示している。リンクには形状補間点を有するものもあり、この形状補間点によって曲線道路を表現することができる。
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、車幅、進行方向、通行禁止、道路種別(高速道路、有料道路、歩行者専用道路など)などの情報が含まれている。
また、前述の道路種別の情報には、ETC専用道路であるか否かの情報が含まれている。ETC専用道路とは、道路(有料道路、高速道路を含む)、ジャンクション、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアなどの入り口あるいは出口に設けられている、ETC車載器420を搭載した車両のみが通行できるゲートに至る道路をいう。ETC車載器420を搭載していない車両は、道路の先にあるゲートを通過できないため、ETC専用道路には進入することができない。
なお、地図情報記憶部405は、経路探索装置300の外部に設けられていてもよい。この場合には、経路探索装置300は、たとえば、図3に示した通信I/F316を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。地図情報記憶部405は、具体的には、たとえば、図3に示したRAM303またはHDD304によってその機能を実現する。
入力部406は、任意の地点の入力を受け付ける。任意の地点の入力は、たとえば、図3に示した入力キー309、リモコン310、タッチパネル312の操作をして、表示部408に表示された地図情報の任意の一点を指定することによって行う。また、住所や緯度・経度など地図情報上の一点を指定する情報を入力することによって行ってもよい。
入力部406に入力された地点は、後述する経路探索部407が探索する経路の出発地点、経由地点、あるいは目的地点となる。ユーザは任意の地点を入力部406に入力することによって、後述する経路探索部407が探索する経路の出発地点、経由地点あるいは目的地点を設定することができる。入力部406は、具体的には、たとえば、図3に示した入力I/F308によってその機能を実現する。
経路探索部407は、出発地点から目的地点までの経路を探索する。経路を探索する際には、判断部404の判断結果に基づいて、地図情報記憶部405が記憶する地図情報を用いて経路を探索する。具体的には、判断部404によって車両がETC車載器420を搭載していると判断された場合には、ETC専用道路を含んだ経路を探索する。また、車両がETC車載器420を搭載していないと判断された場合には、ETC専用道路を候補に加えずに出発地点から目的地点までの経路を探索する。
表示部408は、経路探索部407が探索した経路を、地図情報記憶部405が記憶する背景データとともに表示する。また、経路探索部407によって目的地点までの経路が探索されなかった場合に、その旨を報知する。具体的には、表示部408は、図3に示した映像I/F311の制御によって、地図情報や探索された経路を図3に示したディスプレイ312に表示する。ここで、表示部408に表示される地図情報の一例について説明する。
図6は、表示部に表示される地図情報の一例を示す図である。図6において、ディスプレイ312の表示画面には、地図情報MPが表示されている。現在地点情報取得部401によって取得された現在地点は、出発地点Pとして三角マークであらわされている。また、カーソル601は、表示画面上の任意の地点にカーソル601を合わせ、図3に示した入力キー309を押下することによって地点602の入力を行うことができる。このように現在地点Pや入力された地点602は、出発地点、経由地点あるいは目的地点として用いることができる。また、方位情報603は、地図情報MP上の方向を示している。
接続部410は、ETC車載器420と経路探索装置300を接続する。ETC車載器420と経路探索装置300とを接続することによって、相互の機能の利便性を向上させることができる。たとえば、高速道路の料金所手前からETC専用レーンを案内したり、ETC利用履歴を記録するなどである。接続部410は、具体的には、たとえば、図3に示した通信I/F316によって、その機能を実現する。
なお、実施の形態にかかる経路探索装置100(図1参照)の各機能は、検出部101は判断部404が、取得部102は地図情報記憶部405が、経路探索部103は経路探索部407が、報知部104は表示部408が、入力部105はETC搭載設定部403が、地点認識部106は現在地点情報取得部401が、通行識別部107は通過情報記憶部402が実現する。
(経路探索装置300の経路探索処理手順)
つぎに、経路探索装置300の経路探索処理手順について説明する。図7は、経路探索装置の経路探索処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、探索する経路の出発地点を設定する(ステップS701)。設定される出発地点は、現在地点情報取得部401によって取得された現在地点であってもよく、入力部406によって入力された地点であってもよい。
つぎに、探索する経路の目的地点を設定する(ステップS702)。つづいて、判断部404は、車両がETC車載器420を搭載しているかを判断する(ETC搭載有無判断)(ステップS703)。車両がETC車載器420を搭載していると判断した場合は(ステップS703:Yes)、経路探索部407は、設定された出発地点から目的地点に至る経路を、ETC専用道路を含めて経路探索する(ステップS704)。一方、ETC車載器420を搭載していないと判断した場合は(ステップS703:No)、ETC専用道路を含めずに経路探索する(ステップS705)。
そして、表示部408に探索した経路を表示して(ステップS706)、一連の処理を終了する。なお、上述した例では、出発地点と目的地点に基づいて経路の探索を行うことを想定しているが、出発地点と目的地点を設定する際に、経由地点の設定をしてもよい。経由地点が設定された場合には、経由地点を通過する経路を探索する。
つぎに、図7のステップS703において、判断部404が行うETC搭載有無判断の詳細について説明する。図8は、ETC搭載有無判断の処理手順を示すフローチャートである。
まず、判断部404は、接続部410にETC車載器420が接続されているかを判断する(ステップS801)。ETC車載器420が接続されていない場合は(ステップS801:No)、つぎに、通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されているかを判断する(ステップS802)。ETC専用道路通過情報が記憶されていなければ(ステップS802:No)、つぎに、ETC搭載設定部403によってETCが搭載されていると設定されたかを判断する。先に図示した例を用いれば、図5の設定画面において、「はい」ボタン503aが押下されたか否かを判断する(ステップS803)。
図5の設定画面で、「はい」ボタン503aが押下されなかった場合(ステップS803:No)、すなわち、「いいえ」ボタン503bが押下された場合や、いずれのボタン503も押下されなかった場合は、車両にはETC車載器420が搭載されていないと判断し(ステップS804)、処理を終了する。また、接続部410にETC車載器420が接続されている場合(ステップS801:Yes)、通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が保存されている場合(ステップS802:Yes)、あるいは上述した図5の設定画面で、「はい」ボタン503aが押下された場合(ステップS803:Yes)は、車両にはETC車載器420が搭載されていると判断して(ステップS805)、処理を終了する。
図9は、経路探索部が行う経路探索装置の処理の一例を示すフローチャートである。以下に示す処理は、一般にダイクストラ法と呼ばれる経路探索方法である。ユーザが出発地点および目的地点を指定して経路探索を開始すると、図9に示す経路探索の処理が開始される。なお、以下は表記の便宜上出発地点からの経路探索のみを示しているが、並行して目的地点からも同様の処理を行い、経路探索の処理にかかる時間の短縮を図っている。
まず、出発地点に一番近いリンク(道路)を候補に加える(ステップS901)。ここで候補とは、最終的に探索される経路の一部となるリンクの候補を示す。また、一番近いとは、出発地点が道路に面していなくても、指定された出発地点を中心とする一定の範囲内に存在するリンクがある場合は、そのリンクを候補に加えるということである。
つぎに、候補となっているリンクが1つ以上あるかどうかを判断する(ステップS902)。候補が1つ以上ある場合(ステップS902:Yes)、すなわち、出発地点の周囲にリンクが存在する場合は、候補の中でコストが一番小さいリンク(以下、リンクLという)を選択する(ステップS903)。
ここで、コストとは、一般的に「最適な経路」と判断される経路に備わる要素を数値化して、各経路を評価する指標とするものである。たとえば、そのリンクの渋滞度や直進性、料金、右(左)折回数、幅員などの要素を数値によって評価する。そして、それぞれの要素を係数によって重み付けして、足し合わせることによって、積算コストを算出する。
また、経路の探索にあたっては、ユーザがどのような事項(たとえば、時間や料金など)を優先させるかを設定することができる。このとき、ユーザが優先させる事項によって各事項の重み付けの係数の値を変化させることによって、同じ経路でも積算コストを異ならせ、優先させる事項の設定に応じた経路探索を行っている。
図9の説明に戻り、ステップS902において、候補が1つもない場合(ステップS902:No)、すなわち、周囲に道路がない場合(たとえば、海洋上を出発地点として指定した場合)は、探索失敗として(ステップS904)、本フローチャートによる処理を終了する。
つぎに、ステップS903において、リンクLを選択し、リンクLが目的地点に到達したかを判断する(ステップS905)。リンクLが目的地に到達した場合は(ステップS905:Yes)、探索終了として(ステップS906)本フローチャートによる処理を終了する。
一方、リンクLが目的地点に到達しなかった場合は(ステップS905:No)、リンクLに接続する他のリンクのうちの1つ(以下、リンクCn(n=1,2,3・・)という)を候補に加えるかを判断する(ステップS907)。なお、リンクCnを候補に加えるか否かの判断の手順については、後述する。
候補に加えない場合は(ステップS907:No)、ステップS909に移行する。一方、候補に加える場合は(ステップS907:Yes)、リンクCnのコストを計算し、候補に加える(ステップS908)。
つぎに、リンクLに接続する他のリンクCn+1があるか否かを判断する(ステップS909)。他のリンクCn+1がある場合は(ステップS909:Yes)、リンクCn+1をリンクCn(ステップS910)と読み替えて、ステップS907に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、他のリンクCn+1がない場合は(ステップS909:No)、候補となっているリンクCnをリンクLと読み替えて(ステップS911)、ステップS902に戻り、以降の処理を繰り返す。
以上のような処理を繰り返し、出発地点から目的地点に至る経路が探索される。また、上記の処理は、出発地点および目的地点から並行して行われており、候補となるリンクが際限なく広がるのを防ぎ、経路探索にかかる時間の短縮を図っている。
図10は、リンクを候補に加えるかを判断する際の動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。図10において、まず、リンクがETC専用道路かを判断する(ステップS1001)。リンクがETC専用道路でなければ(ステップS1001:No)、ステップS1003に移行する。
そのリンクがETC専用道路であれば(ステップS1001:Yes)、つぎに、判断部404によって、車両にETC車載器420が搭載されていると判断されたかを判断する(ステップS1002)。ETC車載器420が搭載されていると判断された場合は(ステップS1002:Yes)、つづけて、リンクが通行禁止の道路かを判断する(ステップS1003)。リンクが通行禁止の道路でなければ(ステップS1003:No)、つぎに、一方通行の逆走にあたるかを判断する(ステップS1004)。一方通行の逆走にあたらなければ(ステップS1004:No)、時間規制や季節規制にあたるかを判断する(ステップS1005)。時間規制や季節規制にあたらなければ(ステップS1005:No)、リンクを候補に加えて(ステップS1006)、一連の処理を終了する。
なお、車両にETC車載器420が搭載されていないと判断された場合(ステップS1002:No)、リンクが通行禁止の道路の場合(ステップS1003:Yes)、リンクが一方通行の逆走にあたる場合(ステップS1004:Yes)、あるいはリンクが時間規制や季節規制にあたる場合は(ステップS1005:Yes)、リンクを候補に加えず(ステップS1007)、一連の処理を終了する。
上述したように、ETC車載器420を搭載していない場合には、ETC専用道路を候補に加えず、探索対象から外して経路に含めないようにする。そして、探索された経路の中で最もコストが低く目的地点に到達する経路が推奨ルートとなる。したがってETC車載器420が搭載されている車両では、ETC専用道路を含めた経路の中で最もコストの低い経路が推奨経路となり、ETC車載器420が搭載されていない車両では、ETC専用道路を含めない経路の中で最も積算コストの低い経路が推奨経路となる。
また、本発明の経路探索装置300は、出発地点から目的地点までの経路を探索した結果、目的地点に到達することができない場合には、目的地に到達できない旨のエラーを表示する。その際の処理の手順について図11を用いて説明をする。
図11は、エラーを表示する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11において、まず探索した経路が目的地点に到達したかを判断し(ステップS1101)、経路が目的地点に到達した場合は(ステップS1101:Yes)、処理を終了する。経路が目的地点に到達してない場合は(ステップS1101:No)、判断部404によって、ETC車載器420が搭載されていると判断されたかを判断する(ステップS1102)。ETC車載器420が搭載されていないと判断された場合は(ステップS1102:No)、ETC専用道路を候補に含めて経路を探索する(ステップS1103)。
ETC専用道路を候補に含めて探索した経路が目的地点に到達したら(ステップS1104:Yes)、ETC専用道路を通らないと目的地点に到達することができない旨を表示し(ステップS1105)、処理を終了する。なお、ステップS1102において、ETC車載器420が搭載されていると判断された場合は(ステップS1102:Yes)、探索は失敗として画面にエラーを表示して(ステップS1106)、処理を終了する。
また、ETC専用道路を含めて探索しても、経路が目的地点に到達しない場合は(ステップS1104:No)、交通規制、離島、その他の理由により目的地点までの経路を探索できないと判断し、表示部408にエラーを表示して(ステップS1106)、処理を終了する。
図12は、目的地点に到達できない旨を表示する表示画面の一例を示す図である。出発地点から目的地点には、ETC専用道路を通らなければ到達できない旨のメッセージ1201が表示される。また、メッセージ1201は、目的地点の変更、または、目的地点の居住地としての登録を行うよう、ユーザに指示する。これにより、ユーザは、目的地点へ到達する経路を得ることができない原因が、車両がETC車載器420を搭載していないからなのか、交通規制などによってなのかを知ることができる。また、原因に則した対処を講じることができる。
図13および図14は、経路探索処理によって探索される経路の一例を示す説明図である。図13において三角マークで示す出発地点Sから、立方体で示す目的地点Gまでの経路を探索する。点線で示したリンクL6は、ETC専用道路である。
経路探索装置300が搭載されている車両が、ETC車載器420を搭載している場合は、図14のR1(波線で示す)に示すようなETC専用道路L6を含む経路を探索する。一方、ETC車載器420を搭載していない場合は、R2(実線で示す)に示すようなETC専用道路L6を含まない経路を探索する。
ETC車載器420の搭載の有無を判断できない場合は、ETC車載器420の搭載の有無に関わらず、R1あるいはR2のような経路を探索することになり、ユーザに余計な回り道をさせたり、通行不可能な経路を探索したりすることとなる。また、たとえば、リンクL8およびリンクL9が有料道路である場合は、ETC車載器420が搭載されているにも関わらずR1が探索されると、回り道をすることに加えて、通行料金の面でもユーザに負担をかけることとなる。
ETC車載器420を搭載した車両(ETC搭載車)は年々増加しており、料金徴収のための人員を配置しなくてもよいETC専用道路も、今後増加することが見込まれる。そのため、ETC搭載車のみが走行できる道路を経路に含めるかを判断することは、経路探索の精度上、重要な要素となる。
なお、上述した実施例では、本発明にかかる経路探索装置300とETC車載器420とを接続することを想定しているが、経路探索装置300に接続される装置はETC車載器420には限られない。たとえば、上述したETC専用道路のように、何らかの装置を搭載していなければ通行することができない道路があった場合には、経路探索装置300とその装置を接続して同様の方法で問題を解決することができる。
以上説明したように、経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体によれば、車両にETC車載器が搭載されている場合に、ETC専用道路を考慮して経路探索を行うことができる。このため、ETC車載器を搭載している車両およびETC車載器を搭載していない車両の双方に最適な経路を探索することができる。
なお、本実施の形態で説明した経路探索方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

【0002】
慮した経路探索を行うことができない。このため、ETC車載器を搭載していない車両のユーザにとって、最適な経路を探索することができないという問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
[0007]
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる経路探索装置は、道路を示すリンクと、前記リンクによって連結されるノードと、前記リンクが特定の車載器を搭載している車両のみ通行できる道路であるか否かを示す情報を含む道路種別情報と、を記憶する記憶手段と、前記道路種別情報を取得する取得手段と、前記特定の車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出手段と、前記記憶手段に記憶された前記リンク、前記ノードおよび前記道路種別情報に基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、を備え、前記経路探索手段は、前記検出手段によって前記特定の車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを目的地までの経路探索の結果に含めないとともに、前記検出手段によって前記特定の車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを候補に加えて目的地までの経路を探索することを特徴とする。
[0008]
また、請求項8の発明にかかる経路探索方法は、道路を示すリンクと、前記リンクによって連結されるノードと、前記リンクが特定の車載器を搭載している車両のみ通行できる道路であるか否かを示す情報を含む道路種別情報と、を記憶する記憶部から当該道路種別情報を取得する取得工程と、前記特定の車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出工程と、前記記憶部に記憶されている前記リンク、前記ノードおよび前記道路種別情報に基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、を含み、前記経路探索工程は、前記検出工程によって前記特定の車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを目的地までの経路探索の結果に含めないとともに、前記検出工程によって前記特定の車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを候補に加えて目的地までの経路を探索することを特徴とする。
[0009]
また、請求項9の発明にかかる経路探索プログラムは、請求項8に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
[0010]
また、請求項10の発明にかかる記録媒体は、請求項9に記載の経路探索プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能なことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
[0011]
[図1]図1は、実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成を示すブロック図である。
[図2]図2は、経路探索装置の処理手順を示すフローチャートである。
[図3]図3は、経路探索装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
[図4]図4は、経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
[図5]図5は、ETC車載器の搭載の有無の設定画面の一例を示す図である。
[図6]図6は、表示部に表示される地図情報の一例を示す図である。
[図7]図7は、経路探索装置の経路探索処理手順を示すフローチャートである。
本発明は、経路を探索する経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体に関する。ただし、本発明の利用は、上述した経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体に限られない。
従来、車両に搭載されるナビゲーション装置などで行われる経路探索は、交通規制の有無や車両の車種など、様々な要素を考慮することによって、ユーザにとって最適な経路を探索している。
また、経路探索において考慮する要素の一つとして、ETC(Electronic Toll Collection System)などの自動料金収受システムを利用する車両(四輪車、二輪車を含む)であるか否かという点を用いる技術が知られている。たとえば、下記特許文献1では、経路探索装置による経路の探索を行う際に、ETC車載器が搭載されているかを判断し、その結果に基づいて目的地点までの経路を探索する。
特開2004−132798号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、ETC車載器が搭載されているかの判断は、経路探索装置とETC車載器との接続の有無を検出することによって行われる。このとき、経路探索装置とETC車載器のメーカーや規格が異なると、接続されていることを検出することができない場合がある。また、接続部の形状が異なるなど、車内に設置してあるにも関わらず経路探索装置に接続していない場合は、ETC車載器を搭載していることを認識できない。このため、ETC車載器が搭載されているにも関わらず、ETC車載器の搭載を考慮した経路を探索することができないという問題が一例として挙げられる。
また、車両がETC車載器を搭載している車両については、ETC車載器の搭載を考慮した経路探索を行うことができるが、ETC車載器を搭載していない車両については、ETC車載器の非搭載を考慮した経路探索を行うことができない。このため、ETC車載器を搭載していない車両のユーザにとって、最適な経路を探索することができないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる経路探索装置は、道路を示すリンクと、前記リンクによって連結されるノードと、前記リンクが特定の車載器を搭載している車両のみ通行できる道路であるか否かを示す情報を含む道路種別情報と、を記憶する記憶手段と、前記道路種別情報を取得する取得手段と、前記特定の車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出手段と、前記記憶手段に記憶された前記リンク、前記ノードおよび前記道路種別情報に基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、を備え、前記経路探索手段は、前記検出手段によって前記特定の車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを目的地までの経路探索の結果に含めないとともに、前記検出手段によって前記特定の車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを候補に加えて目的地までの経路を探索し、前記経路探索手段による前記目的地点までの経路の探索時に、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを候補に加えないことによって前記目的地点までの経路の探索が行えない場合に、その旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる経路探索方法は、道路を示すリンクと、前記リンクによって連結されるノードと、前記リンクが特定の車載器を搭載している車両のみ通行できる道路であるか否かを示す情報を含む道路種別情報と、を記憶する記憶部から当該道路種別情報を取得する取得工程と、前記特定の車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出工程と、前記記憶部に記憶されている前記リンク、前記ノードおよび前記道路種別情報に基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、を含み、前記経路探索工程は、前記検出工程によって前記特定の車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを目的地までの経路探索の結果に含めないとともに、前記検出工程によって前記特定の車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを候補に加えて目的地までの経路を探索し、前記経路探索工程による前記目的地点までの経路の探索時に、前記道路種別情報に前記特定の車載器を搭載している車両のみが通行できる道路であると記憶されている前記リンクを候補に加えないことによって前記目的地点までの経路の探索が行えない場合に、その旨を報知する報知工程を含むことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる経路探索プログラムは、請求項5に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる記録媒体は、請求項6に記載の経路探索プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能なことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(経路探索装置の機能的構成)
図1は、実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成を示すブロック図である。経路探索装置100は、検出部101と、取得部102と、経路探索部103と、報知部104と、入力部105と、地点認識部106と、通行識別部107と、によって構成されている。
検出部101は、特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する。特定の道路を走行するための車載器とは、たとえば、自動料金収受システム(ETC)の車載器である。
取得部102は、特定の道路に関する情報を取得する。特定の道路とは、車載器の搭載の有無によって、通行条件が変化する道路である。前述の例であれば、ETC車載器を搭載した車両が通行可能な道路である。特定の道路の情報の取得は、たとえば、特定の道路の情報を記憶した記憶媒体を経路探索装置100に備えることによって実現する。
経路探索部103は、検出部101の検出結果と、取得部102によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する。基づいて、とは、たとえば、検出部101によって車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、目的地点までの経路を特定の道路を含めて探索することである。同様に、検出部101によって車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、目的地点までの経路を特定の道路を含めずに探索することもできる。
報知部104は、経路探索部103による目的地点までの経路の探索時に、特定の道路を含めないことによって目的地点までの経路の探索が行えない場合に、その旨を報知する。経路の探索が行えないとは、たとえば、目的地点まで到達する経路を得ることができないことである。
入力部105は、車載器が搭載されているか否かの情報の入力を受け付ける。また、地点認識部106は、車両の現在地点を認識する。また、通行識別部107は、地点認識部106によって、車両が特定の道路を通行したことを識別する。通行識別部107は、たとえば、地点認識部106によって認識された車両の現在位置が、取得部102によって取得された特定の道路の位置情報と一致すれば、車両が特定の道路を通行していると識別する。
検出部101による車載器が車両に搭載されているか否かの検出は、たとえば、経路探索装置100に車載器が接続されているか否かを検出することによって行う。また、たとえば、入力部105による入力に基づいて、または、通行識別部107による車両が特定の道路を通行したことの識別に基づいて、車載器が車両に搭載されているか否かの検出を行うことも可能である。これらの方法のうちいずれか一つを用いてもよいし、複数の方法を組み合わせてもよい。
(経路探索装置の処理手順)
つぎに、経路探索装置100の処理手順について説明する。図2は、経路探索装置の処理手順を示すフローチャートである。図2において、まず、取得部102は、特定の道路に関する情報を取得する(ステップS201)。つぎに、検出部101は、経路探索装置100に車載器が接続されているかを判断する(ステップS202)。車載器が接続されている場合は(ステップS202:Yes)、車載器が搭載されていることを検出して(ステップS203)、ステップS207に移行する。一方、車載器が接続されていない場合は(ステップS202:No)、入力部105によって、車載器が搭載されていると入力されたかを判断する(ステップS204)。
搭載されていると入力された場合は(ステップS204:Yes)、車載器が搭載されていることを検出して(ステップS203)、ステップS207に移行する。一方、搭載されていないと入力された場合、あるいは、入力部105からの入力がない場合は(ステップS204:No)、通行識別部107によって、車両が特定の道路を通行したと識別されたかを判断する(ステップS205)。
特定の道路を通行したと識別されていれば(ステップS205:Yes)、車載器が搭載されていることを検出して(ステップS203)、ステップS207に移行する。一方、特定の道路を通行したと識別されていなければ(ステップS205:No)、車載器が搭載されていないことを検出して(ステップS206)、ステップS208に移行する。
ステップS203において車載器が搭載されていることが検出された場合、経路探索部103は、車載器によって通行可能となる特定の道路を含めて経路を探索する(ステップS207)。そして、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、経路探索部103による目的地点までの経路の探索には、ステップS201において、取得部102によって取得された特定の道路に関する情報が用いられる。
一方、ステップS206において車載器が搭載されていないことが検出された場合、経路探索部103は、車載器によって通行可能となる特定の道路を含めずに経路を探索する(ステップS208)。つづいて、報知部104は、特定の道路を含めないことによって経路の探索が行えないかを判断する(ステップS209)。より詳細には、目的地点までの経路の探索が行えず、かつ、その原因は経路中に特定の道路を含めないことにあるか否かを判断する。
特定の道路を通行できないことによって目的地点までの経路の探索が行えない場合は(ステップS209:Yes)、報知部104はその旨を報知する(ステップS210)。そして、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、目的地点までの経路の探索が行えた場合や、経路の探索が行えなかった原因が特定の道路を通行できないことではない(たとえば、交通規制が行われている道路を通行しなければならないなど)場合は(ステップS209:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上のように、実施の形態にかかる経路探索装置100によれば、特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているかを判断し、搭載されている場合には特定の道路を含めて、搭載されていない場合には特定の道路を含めずに目的地点までの経路を探索することができる。このため、車載器の搭載・非搭載いずれの場合においても、最適な経路を提供することができる。
(経路探索装置のハードウェア構成)
はじめに、実施例にかかる経路探索装置のハードウェア構成について説明する。図3は、経路探索装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、経路探索装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、CD/DVDドライブ306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD/DVD307と、入力I/F(インターフェース)308と、入力キー309と、リモコン310と、映像I/F(インターフェース)311と、ディスプレイ(またはタッチパネル)312と、音声I/F313と、スピーカ314と、マイク315と、通信I/F(インターフェース)316と、GPSレシーバ317と、移動速度センサ318と、角速度センサ319と、走行距離センサ320と、傾斜センサ321と、により構成されている。また、各構成部301〜321は、バス330によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、経路探索装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
CD/DVDドライブ306は、CPU301の制御にしたがってCD/DVD307に対するデータのリード/ライトを制御する。CD/DVD307は、CD/DVDドライブ306の制御にしたがって記録されたデータの読み出される着脱可能な記録媒体である。また、CD/DVD307として、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体としては、CD/DVD307のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリカードであってもよい。
また、入力I/F308は、文字、数値、各種指示などの入力をする入力キー309や、入力キー309の一部または全部を備えたリモコン310から送信されてくるデータを入力する。また、図示は省略するが、必要に応じて出力I/Fを設け、この出力I/Fを介して文字や画像を光学的に読み取るスキャナや、文字や画像を印刷するプリンタを接続することができる。さらに、後述する各センサ318〜321からデータを入力する。
また、映像I/F311は、映像表示用のディスプレイ(またはタッチパネル)312と接続される。映像I/F(インターフェース)311は、具体的には、たとえば、ディスプレイ(またはタッチパネル)312の全体の制御を行うグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ(またはタッチパネル)312を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ312には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ312には、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。また、タッチパネル312の場合は、入力I/F308に接続され、タッチパネル312の押下/非押下を検出して入力I/F308にデータを入力する。
また、音声I/F313は、音声出力用のスピーカに接続される。音声I/F313は、具体的には、たとえば、音声デジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータと、D/Aコンバータから出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器と、音声アナログデータのA/D変換を行うA/Dコンバータによって構成されている。また、スピーカ314は音声を出力する。マイク315は外部からの音声を入力する。
また、通信I/F316は、外部の通信装置と無線を通じてデータ通信を行う。通信I/F316は、たとえば、汎用の携帯電話機と同様の構成であり、PDC(Personal Digital Cellular Telecommunication System)方式、PHS(Personal Handyphone System)方式のTDMA、TDDあるいはCDMA構成などを採用することができる。
GPSレシーバ317は、GPS衛星(図示せず)からの電波を受信して経路探索装置300の本体の現在位置を求めるものである。移動速度センサ318は、経路探索装置の移動速度を検出する。経路探索装置300が車両に設置されている場合、トランスミッションの出力側シャフトから検出する。また、角速度センサ319は自車の回転時の角速度を検出し、角速度データと相対方位データとを出力する。
走行距離センサ320は、車輪の回転に伴って出力される所定周期のパルス信号のパルス数をカウントすることによって車輪一回転あたりのパルス数を算出し、その一回転あたりのパルス数に基づく走行距離データを出力する。傾斜センサ321は、路面の傾斜角度を検出し、傾斜角データを出力する。
(経路探索装置の機能的構成)
つぎに、経路探索装置300の機能的構成について、図4を用いて説明する。図4は、経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。経路探索装置300は、現在地点情報取得部401と、通過情報記憶部402と、ETC搭載設定部403と、判断部404と、地図情報記憶部405と、入力部406と、経路探索部407と、表示部408と、接続部410と、によって構成される。また、接続部410には、ETC車載器420が接続される。
現在地点情報取得部401は、経路探索装置300の現在地点情報を取得する。現在地点情報の取得は、具体的には、たとえば、図3に示したGPSレシーバ317によって得られるGPS測位データおよび車両の進行方向の絶対方位データを、図3に示した移動速度センサ318、角速度センサ319、走行距離センサ320および傾斜センサ321から得られる各データで補正することによって行う。
現在地点情報取得部401が取得する現在地点情報は、経路探索装置300の3次元情報(経度、緯度、高さ)と進行方向のほか、速度、加速度に関するデータを含んでいる。現在地点情報取得部401は、具体的には、たとえば、図3に示したGPSレシーバ317および入力I/F308によって、その機能を実現する。
通過情報記憶部402は、現在地点情報取得部401がETC専用道路を通行していることを認識した場合に、ETC専用道路を通過した旨(以下「ETC専用道路通過情報」という)を記憶しておく。通過情報記憶部402は、具体的には、たとえば図3に示したRAM303またはHDD304によって、その機能を実現する。
ETC搭載設定部403は、車両にETC車載器420が搭載されているかの設定を受け付ける。接続部410にETCが接続されている場合であっても、メーカーの違いなどによって、正しく認識されない場合がある。また、接続部410とETC車載器420の規格の違いによって、ETC車載器420は車両内に設置してあるにも関わらず、経路探索装置300と接続できない場合がある。このようなとき、ユーザはETC搭載設定部403によって、ETC車載器420の搭載の有無を設定することができる。
ここで、ETC搭載設定部403によるETC車載器420の搭載の有無の設定の一例を示す。図5は、ETC車載器の搭載の有無の設定画面の一例を示す図である。ETC搭載設定画面501には、ETC車載器420の搭載の有無を確認する確認メッセージ502が表示されている。
また、ETC搭載設定画面501には、選択ボタン503(503a,503b)が表示されている。選択ボタン503には、「はい」ボタン503a、「いいえ」ボタン503bがあり、一方の背景の色を変えたり、あるいは音声案内などをして、現在選択されている項目がどちらであるかを判断することができる。図示の例では、「いいえ」ボタン503bの項目が選択されている。そして、設定したい項目を選択した上で選択ボタン503のいずれかを押下する。
これにより、ユーザは、接続部410にETC車載器420が接続されていない場合、あるいは通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されていない場合などであっても、ETC搭載設定画面501においてETC車載器420が搭載されている設定にすることができる。
また、ETC車載器420が接続部410に接続されている場合、あるいは通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されている場合には、自動的に「はい」ボタン503aが選択される。ETC搭載設定部403は、具体的には、たとえば、入力I/F308によってその機能を実現する。
判断部404は、車両にETC車載器420が搭載されているかを判断する(以下、「ETC搭載有無判断」という)。ETC搭載有無判断は、具体的には、たとえば、接続部410にETC車載器420が接続されているか、通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されているか、あるいはETC搭載設定部403にETC車載器420を搭載している旨の設定があったか、などを判断することによって行われる。また、ETC搭載有無判断の方法は、上述した方法に限られない。
地図情報記憶部405は、地図情報が記憶されている。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、後述する表示部408により2次元あるいは3次元的に描画される。
背景データは、背景の形状をあらわす形状データと、背景の種類をあらわす背景種別データとを有する。背景形状データは、たとえば、地物の名称や住所・電話番号などをあらわすテキストデータ、建物・河川などの地物の種別データなどを含んでいる。
また、道路形状データは、複数のノードと、ノード間を連結するリンクと、を有する道路ネットワークである。ノードは、T字路などの三叉路、十字路、五叉路などの複数の道路が交差する交差点を示している。リンクは、道路を示している。リンクには形状補間点を有するものもあり、この形状補間点によって曲線道路を表現することができる。
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、車幅、進行方向、通行禁止、道路種別(高速道路、有料道路、歩行者専用道路など)などの情報が含まれている。
また、前述の道路種別の情報には、ETC専用道路であるか否かの情報が含まれている。ETC専用道路とは、道路(有料道路、高速道路を含む)、ジャンクション、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリアなどの入り口あるいは出口に設けられている、ETC車載器420を搭載した車両のみが通行できるゲートに至る道路をいう。ETC車載器420を搭載していない車両は、道路の先にあるゲートを通過できないため、ETC専用道路には進入することができない。
なお、地図情報記憶部405は、経路探索装置300の外部に設けられていてもよい。この場合には、経路探索装置300は、たとえば、図3に示した通信I/F316を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。地図情報記憶部405は、具体的には、たとえば、図3に示したRAM303またはHDD304によってその機能を実現する。
入力部406は、任意の地点の入力を受け付ける。任意の地点の入力は、たとえば、図3に示した入力キー309、リモコン310、タッチパネル312の操作をして、表示部408に表示された地図情報の任意の一点を指定することによって行う。また、住所や緯度・経度など地図情報上の一点を指定する情報を入力することによって行ってもよい。
入力部406に入力された地点は、後述する経路探索部407が探索する経路の出発地点、経由地点、あるいは目的地点となる。ユーザは任意の地点を入力部406に入力することによって、後述する経路探索部407が探索する経路の出発地点、経由地点あるいは目的地点を設定することができる。入力部406は、具体的には、たとえば、図3に示した入力I/F308によってその機能を実現する。
経路探索部407は、出発地点から目的地点までの経路を探索する。経路を探索する際には、判断部404の判断結果に基づいて、地図情報記憶部405が記憶する地図情報を用いて経路を探索する。具体的には、判断部404によって車両がETC車載器420を搭載していると判断された場合には、ETC専用道路を含んだ経路を探索する。また、車両がETC車載器420を搭載していないと判断された場合には、ETC専用道路を候補に加えずに出発地点から目的地点までの経路を探索する。
表示部408は、経路探索部407が探索した経路を、地図情報記憶部405が記憶する背景データとともに表示する。また、経路探索部407によって目的地点までの経路が探索されなかった場合に、その旨を報知する。具体的には、表示部408は、図3に示した映像I/F311の制御によって、地図情報や探索された経路を図3に示したディスプレイ312に表示する。ここで、表示部408に表示される地図情報の一例について説明する。
図6は、表示部に表示される地図情報の一例を示す図である。図6において、ディスプレイ312の表示画面には、地図情報MPが表示されている。現在地点情報取得部401によって取得された現在地点は、出発地点Pとして三角マークであらわされている。また、カーソル601は、表示画面上の任意の地点にカーソル601を合わせ、図3に示した入力キー309を押下することによって地点602の入力を行うことができる。このように現在地点Pや入力された地点602は、出発地点、経由地点あるいは目的地点として用いることができる。また、方位情報603は、地図情報MP上の方向を示している。
接続部410は、ETC車載器420と経路探索装置300を接続する。ETC車載器420と経路探索装置300とを接続することによって、相互の機能の利便性を向上させることができる。たとえば、高速道路の料金所手前からETC専用レーンを案内したり、ETC利用履歴を記録するなどである。接続部410は、具体的には、たとえば、図3に示した通信I/F316によって、その機能を実現する。
なお、実施の形態にかかる経路探索装置100(図1参照)の各機能は、検出部101は判断部404が、取得部102は地図情報記憶部405が、経路探索部103は経路探索部407が、報知部104は表示部408が、入力部105はETC搭載設定部403が、地点認識部106は現在地点情報取得部401が、通行識別部107は通過情報記憶部402が実現する。
(経路探索装置300の経路探索処理手順)
つぎに、経路探索装置300の経路探索処理手順について説明する。図7は、経路探索装置の経路探索処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、探索する経路の出発地点を設定する(ステップS701)。設定される出発地点は、現在地点情報取得部401によって取得された現在地点であってもよく、入力部406によって入力された地点であってもよい。
つぎに、探索する経路の目的地点を設定する(ステップS702)。つづいて、判断部404は、車両がETC車載器420を搭載しているかを判断する(ETC搭載有無判断)(ステップS703)。車両がETC車載器420を搭載していると判断した場合は(ステップS703:Yes)、経路探索部407は、設定された出発地点から目的地点に至る経路を、ETC専用道路を含めて経路探索する(ステップS704)。一方、ETC車載器420を搭載していないと判断した場合は(ステップS703:No)、ETC専用道路を含めずに経路探索する(ステップS705)。
そして、表示部408に探索した経路を表示して(ステップS706)、一連の処理を終了する。なお、上述した例では、出発地点と目的地点に基づいて経路の探索を行うことを想定しているが、出発地点と目的地点を設定する際に、経由地点の設定をしてもよい。経由地点が設定された場合には、経由地点を通過する経路を探索する。
つぎに、図7のステップS703において、判断部404が行うETC搭載有無判断の詳細について説明する。図8は、ETC搭載有無判断の処理手順を示すフローチャートである。
まず、判断部404は、接続部410にETC車載器420が接続されているかを判断する(ステップS801)。ETC車載器420が接続されていない場合は(ステップS801:No)、つぎに、通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が記憶されているかを判断する(ステップS802)。ETC専用道路通過情報が記憶されていなければ(ステップS802:No)、つぎに、ETC搭載設定部403によってETCが搭載されていると設定されたかを判断する。先に図示した例を用いれば、図5の設定画面において、「はい」ボタン503aが押下されたか否かを判断する(ステップS803)。
図5の設定画面で、「はい」ボタン503aが押下されなかった場合(ステップS803:No)、すなわち、「いいえ」ボタン503bが押下された場合や、いずれのボタン503も押下されなかった場合は、車両にはETC車載器420が搭載されていないと判断し(ステップS804)、処理を終了する。また、接続部410にETC車載器420が接続されている場合(ステップS801:Yes)、通過情報記憶部402にETC専用道路通過情報が保存されている場合(ステップS802:Yes)、あるいは上述した図5の設定画面で、「はい」ボタン503aが押下された場合(ステップS803:Yes)は、車両にはETC車載器420が搭載されていると判断して(ステップS805)、処理を終了する。
図9は、経路探索部が行う経路探索装置の処理の一例を示すフローチャートである。以下に示す処理は、一般にダイクストラ法と呼ばれる経路探索方法である。ユーザが出発地点および目的地点を指定して経路探索を開始すると、図9に示す経路探索の処理が開始される。なお、以下は表記の便宜上出発地点からの経路探索のみを示しているが、並行して目的地点からも同様の処理を行い、経路探索の処理にかかる時間の短縮を図っている。
まず、出発地点に一番近いリンク(道路)を候補に加える(ステップS901)。ここで候補とは、最終的に探索される経路の一部となるリンクの候補を示す。また、一番近いとは、出発地点が道路に面していなくても、指定された出発地点を中心とする一定の範囲内に存在するリンクがある場合は、そのリンクを候補に加えるということである。
つぎに、候補となっているリンクが1つ以上あるかどうかを判断する(ステップS902)。候補が1つ以上ある場合(ステップS902:Yes)、すなわち、出発地点の周囲にリンクが存在する場合は、候補の中でコストが一番小さいリンク(以下、リンクLという)を選択する(ステップS903)。
ここで、コストとは、一般的に「最適な経路」と判断される経路に備わる要素を数値化して、各経路を評価する指標とするものである。たとえば、そのリンクの渋滞度や直進性、料金、右(左)折回数、幅員などの要素を数値によって評価する。そして、それぞれの要素を係数によって重み付けして、足し合わせることによって、積算コストを算出する。
また、経路の探索にあたっては、ユーザがどのような事項(たとえば、時間や料金など)を優先させるかを設定することができる。このとき、ユーザが優先させる事項によって各事項の重み付けの係数の値を変化させることによって、同じ経路でも積算コストを異ならせ、優先させる事項の設定に応じた経路探索を行っている。
図9の説明に戻り、ステップS902において、候補が1つもない場合(ステップS902:No)、すなわち、周囲に道路がない場合(たとえば、海洋上を出発地点として指定した場合)は、探索失敗として(ステップS904)、本フローチャートによる処理を終了する。
つぎに、ステップS903において、リンクLを選択し、リンクLが目的地点に到達したかを判断する(ステップS905)。リンクLが目的地に到達した場合は(ステップS905:Yes)、探索終了として(ステップS906)本フローチャートによる処理を終了する。
一方、リンクLが目的地点に到達しなかった場合は(ステップS905:No)、リンクLに接続する他のリンクのうちの1つ(以下、リンクCn(n=1,2,3・・)という)を候補に加えるかを判断する(ステップS907)。なお、リンクCnを候補に加えるか否かの判断の手順については、後述する。
候補に加えない場合は(ステップS907:No)、ステップS909に移行する。一方、候補に加える場合は(ステップS907:Yes)、リンクCnのコストを計算し、候補に加える(ステップS908)。
つぎに、リンクLに接続する他のリンクCn+1があるか否かを判断する(ステップS909)。他のリンクCn+1がある場合は(ステップS909:Yes)、リンクCn+1をリンクCn(ステップS910)と読み替えて、ステップS907に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、他のリンクCn+1がない場合は(ステップS909:No)、候補となっているリンクCnをリンクLと読み替えて(ステップS911)、ステップS902に戻り、以降の処理を繰り返す。
以上のような処理を繰り返し、出発地点から目的地点に至る経路が探索される。また、上記の処理は、出発地点および目的地点から並行して行われており、候補となるリンクが際限なく広がるのを防ぎ、経路探索にかかる時間の短縮を図っている。
図10は、リンクを候補に加えるかを判断する際の動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。図10において、まず、リンクがETC専用道路かを判断する(ステップS1001)。リンクがETC専用道路でなければ(ステップS1001:No)、ステップS1003に移行する。
そのリンクがETC専用道路であれば(ステップS1001:Yes)、つぎに、判断部404によって、車両にETC車載器420が搭載されていると判断されたかを判断する(ステップS1002)。ETC車載器420が搭載されていると判断された場合は(ステップS1002:Yes)、つづけて、リンクが通行禁止の道路かを判断する(ステップS1003)。リンクが通行禁止の道路でなければ(ステップS1003:No)、つぎに、一方通行の逆走にあたるかを判断する(ステップS1004)。一方通行の逆走にあたらなければ(ステップS1004:No)、時間規制や季節規制にあたるかを判断する(ステップS1005)。時間規制や季節規制にあたらなければ(ステップS1005:No)、リンクを候補に加えて(ステップS1006)、一連の処理を終了する。
なお、車両にETC車載器420が搭載されていないと判断された場合(ステップS1002:No)、リンクが通行禁止の道路の場合(ステップS1003:Yes)、リンクが一方通行の逆走にあたる場合(ステップS1004:Yes)、あるいはリンクが時間規制や季節規制にあたる場合は(ステップS1005:Yes)、リンクを候補に加えず(ステップS1007)、一連の処理を終了する。
上述したように、ETC車載器420を搭載していない場合には、ETC専用道路を候補に加えず、探索対象から外して経路に含めないようにする。そして、探索された経路の中で最もコストが低く目的地点に到達する経路が推奨ルートとなる。したがってETC車載器420が搭載されている車両では、ETC専用道路を含めた経路の中で最もコストの低い経路が推奨経路となり、ETC車載器420が搭載されていない車両では、ETC専用道路を含めない経路の中で最も積算コストの低い経路が推奨経路となる。
また、本発明の経路探索装置300は、出発地点から目的地点までの経路を探索した結果、目的地点に到達することができない場合には、目的地に到達できない旨のエラーを表示する。その際の処理の手順について図11を用いて説明をする。
図11は、エラーを表示する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11において、まず探索した経路が目的地点に到達したかを判断し(ステップS1101)、経路が目的地点に到達した場合は(ステップS1101:Yes)、処理を終了する。経路が目的地点に到達してない場合は(ステップS1101:No)、判断部404によって、ETC車載器420が搭載されていると判断されたかを判断する(ステップS1102)。ETC車載器420が搭載されていないと判断された場合は(ステップS1102:No)、ETC専用道路を候補に含めて経路を探索する(ステップS1103)。
ETC専用道路を候補に含めて探索した経路が目的地点に到達したら(ステップS1104:Yes)、ETC専用道路を通らないと目的地点に到達することができない旨を表示し(ステップS1105)、処理を終了する。なお、ステップS1102において、ETC車載器420が搭載されていると判断された場合は(ステップS1102:Yes)、探索は失敗として画面にエラーを表示して(ステップS1106)、処理を終了する。
また、ETC専用道路を含めて探索しても、経路が目的地点に到達しない場合は(ステップS1104:No)、交通規制、離島、その他の理由により目的地点までの経路を探索できないと判断し、表示部408にエラーを表示して(ステップS1106)、処理を終了する。
図12は、目的地点に到達できない旨を表示する表示画面の一例を示す図である。出発地点から目的地点には、ETC専用道路を通らなければ到達できない旨のメッセージ1201が表示される。また、メッセージ1201は、目的地点の変更、または、目的地点の居住地としての登録を行うよう、ユーザに指示する。これにより、ユーザは、目的地点へ到達する経路を得ることができない原因が、車両がETC車載器420を搭載していないからなのか、交通規制などによってなのかを知ることができる。また、原因に則した対処を講じることができる。
図13および図14は、経路探索処理によって探索される経路の一例を示す説明図である。図13において三角マークで示す出発地点Sから、立方体で示す目的地点Gまでの経路を探索する。点線で示したリンクL6は、ETC専用道路である。
経路探索装置300が搭載されている車両が、ETC車載器420を搭載している場合は、図14のR1(波線で示す)に示すようなETC専用道路L6を含む経路を探索する。一方、ETC車載器420を搭載していない場合は、R2(実線で示す)に示すようなETC専用道路L6を含まない経路を探索する。
ETC車載器420の搭載の有無を判断できない場合は、ETC車載器420の搭載の有無に関わらず、R1あるいはR2のような経路を探索することになり、ユーザに余計な回り道をさせたり、通行不可能な経路を探索したりすることとなる。また、たとえば、リンクL8およびリンクL9が有料道路である場合は、ETC車載器420が搭載されているにも関わらずR1が探索されると、回り道をすることに加えて、通行料金の面でもユーザに負担をかけることとなる。
ETC車載器420を搭載した車両(ETC搭載車)は年々増加しており、料金徴収のための人員を配置しなくてもよいETC専用道路も、今後増加することが見込まれる。そのため、ETC搭載車のみが走行できる道路を経路に含めるかを判断することは、経路探索の精度上、重要な要素となる。
なお、上述した実施例では、本発明にかかる経路探索装置300とETC車載器420とを接続することを想定しているが、経路探索装置300に接続される装置はETC車載器420には限られない。たとえば、上述したETC専用道路のように、何らかの装置を搭載していなければ通行することができない道路があった場合には、経路探索装置300とその装置を接続して同様の方法で問題を解決することができる。
以上説明したように、経路探索装置、経路探索方法、経路探索プログラム、および記録媒体によれば、車両にETC車載器が搭載されている場合に、ETC専用道路を考慮して経路探索を行うことができる。このため、ETC車載器を搭載している車両およびETC車載器を搭載していない車両の双方に最適な経路を探索することができる。
なお、本実施の形態で説明した経路探索方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
実施の形態にかかる経路探索装置の機能的構成を示すブロック図である。 経路探索装置の処理手順を示すフローチャートである。 経路探索装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 経路探索装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 ETC車載器の搭載の有無の設定画面の一例を示す図である。 表示部に表示される地図情報の一例を示す図である。 経路探索装置の経路探索処理手順を示すフローチャートである。 ETC搭載有無判断の処理手順を示すフローチャートである。 経路探索部が行う経路探索装置の処理の一例を示すフローチャートである。 リンクを候補に加えるかを判断する際の動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。 エラーを表示する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 目的地点に到達できない旨を表示する表示画面の一例を示す図である。 経路探索処理によって探索される経路の一例を示す説明図である。 経路探索処理によって探索される経路の一例を示す説明図である。
符号の説明
101 検出部
102 取得部
103,407 経路探索部
104 報知部
105,406 入力部
106 地点認識部
107 通行識別部
401 現在地点情報取得部
402 通過情報記憶部
403 ETC搭載設定部
404 判断部
405 地図情報記憶部
408 表示部
410 接続部
420 ETC車載器

Claims (11)

  1. 特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出手段と、
    前記特定の道路に関する情報を取得する取得手段と、
    前記検出手段の検出結果と、前記取得手段によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索手段と、
    を備えることを特徴とする経路探索装置。
  2. 前記特定の道路は、自動料金収受システム(ETC)の車載器を搭載した車両が通行可能な道路であり、
    前記取得手段は、前記ETCの車載器を搭載した車両が通行可能な道路に関する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  3. 前記経路探索手段は、前記検出手段によって前記車載器が車両に搭載されていると検出された場合には、前記目的地点までの経路を前記特定の道路を含めて探索することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  4. 前記経路探索手段は、前記検出手段によって前記車載器が車両に搭載されていないと検出された場合には、前記目的地点までの経路を前記特定の道路を含めずに探索することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  5. 前記経路探索手段による前記目的地点までの経路の探索時に、前記特定の道路を含めないことによって前記目的地点までの経路の探索が行えない場合に、その旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の経路探索装置。
  6. 前記検出手段は、前記車載器が接続されているか否かを検出することによって、前記車載器が車両に搭載されているか否かを検出することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  7. 前記車載器が搭載されているか否かの情報の入力を受け付ける入力手段を備え、
    前記検出手段は、前記入力手段による情報の入力に基づいて、前記車載器が車両に搭載されているか否かを検出することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  8. 前記車両の現在地点を認識する地点認識手段と、
    前記地点認識手段によって、前記車両が前記特定の道路を通行したことを識別する通行識別手段と、を備え、
    前記検出手段は、前記通行識別手段による識別に基づいて、前記車載器が前記車両に搭載されているか否かを検出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の経路探索装置。
  9. 特定の道路を通行するための車載器が車両に搭載されているか否かを検出する検出工程と、
    前記特定の道路に関する情報を取得する取得工程と、
    前記検出工程の検出結果と、前記取得工程によって取得された情報とに基づいて、目的地点までの経路を探索する経路探索工程と、
    を含むことを特徴とする経路探索方法。
  10. 請求項9に記載の経路探索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする経路探索プログラム。
  11. 請求項10に記載の経路探索プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

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