JPWO2006051576A1 - 梅加工品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本願発明は、梅の成分を活用すると共に、その働きにプラスアルファできるような、新規な梅加工品及びその製造方法を提供することを目的とする。実施形態に係る梅加工品1は、その断面を模式的に示した図1のように、所定の密度でその表面11から果肉12にかけて穴13が開けられた梅10と、この梅10の表面11や穴13を介して梅の果肉12等に浸透された糖分14と、梅10の表面11等に付着された粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキン(以下、第1付着物15ともいう)と、さらに梅10に付着された甘草及び/又は乳酸(以下、第2付着物16ともいう)からなる。

Description

本発明は、果実である梅の加工品及びその製造方法に関するものである。
梅はバラ科サクラ属の一種で、その果実の主成分であるクエン酸はエネルギー代謝をスムーズにして、体内の乳酸を燃焼させ、老廃物の蓄積を防ぐ等の効用があることが知られている。
また梅の加工品である梅干は、ミネラルを含んでいて、血液のアルカリ度を保つアルカリ性食品としても知られている。
さらに特許文献には、梅の果実と種核成分とを原料とした種核成分含有の梅干食品が開示されている。
特開2003−125729号公報
しかし、上記のような従来の梅の加工品は、梅干、梅酒、梅肉エキス等、梅の成分のみを活用することの工夫が中心であって、これに限定される傾向にあった。
そこで、本願発明は梅の成分を活用すると共に、その働きにプラスアルファできるような、新規な梅加工品及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願発明は、その表面から果肉にかけて穴が開けられた梅と、この梅の表面や穴を介して梅に浸透された糖分と、梅に付着された粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンと、さらに梅に付着された甘草及び/又は乳酸からなることを特徴とする梅加工品とした。
上記梅加工品の製造工程は、次のようである。
新鮮な青梅を選別機により選別し、これらの梅を洗浄して、汚れ等を洗い流す(第1工程)。
洗浄後、穴開装置を用いて梅の表面から果肉に所定密度で穴をあけて、次工程以降で用いる材料の浸透を助ける(第2工程)。
この梅を塩水に浸して、梅のシブ味を取る(第3工程)。
その後、梅を乾燥させて、適度の水分を取り除く(第4工程)。
この梅を糖類が含まれた水、例えば砂糖水に浸して、その砂糖水の濃度を調整して、所定の糖度が得られるまで漬け込む(第5工程)。
この梅を乾燥させて、適度の水分を取り除く(第6工程)。
ここでの乾燥工程は、梅の内部に蓄積されている水分を穴等から表面に湧出させ、次工程の梅に対する材料の付着を効果的に行わせることが大きな目的であり、天日等の自然乾燥の手法等、時間をかけて行うことが好ましい。
この梅と粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンを攪拌器に入れて攪拌する(第7工程)。
この梅に熱風を循環させて、梅の乾燥を避けつつ、殺菌する(第8工程)。
この梅に粉末状の甘草及び/又は乳酸をまぶして、味の調整を行う(第9工程)。
その後、一粒毎に窒素を充填し包装する(第10工程)。
また、上記梅加工品の別の製造工程は、次のようである。
新鮮な青梅を選別する(第1工程)。
ここでは未成熟な梅であっても選別することができる。これは後述の燻し工程により、梅を熟成されることができるからである。
梅を選別機により選別した後、梅を硫黄の燻煙によりいぶす(第2工程)。
これは梅を熟成させると共に、害虫を駆除するためである。
梅を洗浄後、穴開装置を用い梅の表面から果肉に所定密度で穴をあけて、第5工程以降で用いる材料の浸透や付着を助ける(第3工程)。
上記梅を洗浄し陰干しして、水分を切る(第4工程)。
この梅を先ず、糖度略10度の砂糖水のタンクに入れて浸け(第5工程)次の第6工程での砂糖水の浸漬を助ける。
次に、一旦、上記砂糖水のタンクから梅を取り出して、新しい糖度略20度の砂糖水のタンクに梅を入れ、砂糖水の濃度を調整して、所定の糖度(例えば糖度略35度)が得られるまで漬け込む(第6工程)。
さらに、上記略糖度35度の砂糖水に浸けた梅を取り出して、残った砂糖水の漬け汁を加熱し、冷ました後、この砂糖水に再度梅を漬け込む(第7工程)。
砂糖水のタンクより梅を取り出して、トレーに移し、天日にて乾燥させて適度の水分を取り除く(第8工程)。
その後は、梅と粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンを攪拌器に入れて攪拌し(第9工程)、この梅に熱風を循環させて、梅の乾燥を避けつつ、殺菌し(第10工程)、この梅に粉末状の甘草及び/又は乳酸をまぶして、味の調整を行い(第11工程)、その後、一粒毎に窒素を充填し包装する(第12工程)。
前記梅加工品の上記第2工程及び第3工程の穿設工程を実施する穴開装置は、動力源と、この動力源から回転力が伝達されてその回転力を昇降力に変換する回転昇降変換手段と、前記動力源の回転力が伝達されてその回転力を往復力に変換する回転往復変換手段と、前記回転昇降変換手段に取付けられ、且つ、梅の表面から穴を穿つ針部材を取付けた針板と、この針板の針部材に対応するように孔が設けられ、且つ、その位置が固定された抑板と、前記回転往復変換手段の往復力を、間欠的な一方向の回転力に変換する爪車手段と、前記爪車手段の間欠的な回転力が伝達されて梅の投入口から投入された梅を運搬するコンベア手段とを備えている。
本願発明によれば、梅の成分を活用すると共に、その働きにプラスアルファできるような材料が付着され、従来の梅とは異なる新規な梅の加工品を提供することができる。
実施形態に係る梅加工品1は、その断面を模式的に示した図1のように、所定の密度でその表面11から果肉12にかけて穴13が開けられた梅10と、この梅10の表面11や穴13を介して梅10の果肉12等に浸透された糖分14と、梅10の表面11等に付着された粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキン(以下、第1付着物15ともいう)と、さらに梅10に付着された甘草及び/又は乳酸(以下、第2付着物16ともいう)からなる。
この加工品1によれば、梅10による解毒、殺菌、血液浄化等の効用の他、梅10に付着された第1付着物15等による効果が付加される。
例えば、センナ茎の便秘の緩和効果、カテキンの活性酸素に対する抑制、明日葉の血管の拡張作用、プーアル茶の脂肪分解作用などの効果が期待される。
梅の品種としては、「実梅」であればどのような新種でもよい。例えば日本においては「豊後」、「南高」、「白加賀」を挙げることができる。
梅10の表面11に対する穴13の密度は、これらの穴13の作用の1つに糖分14の梅果肉12への浸透の促進があることから、この作用を発揮できる密度であればよい。
図2に示したように、直径が略3〜略4センチメートルの梅10につき例示すれば、概ね略7平方センチメートル当り、略9個程度で穿設されている。
糖分14の糖度は甘さの味付けに適当な値であればよく、例えば30度程度であればよい。
梅10と第1付着物15の重量比は、例えば梅の重量略100g当り、プアール茶略4g、明日葉略2g、センナ茎略0.02g、カテキン略1gとなっている。
また、梅10と第2付着物16の重量比は、例えば梅の重量略100g当り、甘草略2g、乳酸略1gとなっている。
上記実施形態では、梅10は青梅を用いているが、未成熟な梅、少し黄ばんだ梅又は完熟した梅でもよい。
上述のように、梅10の表面11の穴13は、糖分14の梅果肉への浸透を促進させるものであるが、穴13を設けずに梅の皮表面11からのみ糖分を浸透させ、その皮表面11に、粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンをまぶし、さらに甘草及び/又は乳酸をまぶしても良い。
上記構成の梅加工品1の製造工程は図3に示す通りである。
第1工程20として、新鮮な青梅を選別し、これらの梅を洗浄して汚れ等を洗い流す(洗浄工程)。
選別の基準は、主に梅加工品1に相応しい梅の大きさであり、選別機により行われる。
なお、梅加工品1に相応しくない小さな梅は、例えば梅干用に選別される。
第2工程21として、洗浄後、穴開装置3(後述)を用い梅の表面から果肉に所定密度で穴をあけて、次工程22以降で用いる材料の浸透や付着を助ける(穿設工程)。
所定密度は、上述のように直径が略3〜略4センチメートルの梅につき例示すれば、概ね略7平方センチメートル当り、略9個程度で穿設されている。
穴13が多すぎると、果肉12が柔らかくなりすぎる場合があり、少なすぎると、次工程22以降の糖分等の浸透や第1付着物15等の付着には不十分となる(この理由は後述)。
梅10の表面11からの穴13の深さは、概ね略1センチメートルで、最も深い場合で穴13の先端が種核17に突き当たらない程度でよい。
穴13の穿設は、略0.8〜略1.5ミリメートル程度の径の針を用いて行われる。
また、穴13の穿設は、梅10の周面に均等に開けることが望ましい。
第3工程22として、上記梅10を塩水タンクに浸して、梅10のシブ味を取る(塩浸漬工程)。
塩水の濃度は、略1%程度であればよい。
第4工程23として、塩水タンクから梅10を取り出し、かごに入れて乾燥させ、適度の水分を取り除く(乾燥工程)。
乾燥は、天日の自然乾燥が好ましい。
第5工程24として、この梅10を砂糖水のタンクに浸して、砂糖水の濃度を調整して、所定の糖度が得られるまで漬け込む(糖分浸漬工程)。
砂糖水の濃度を調整は、梅10に対する糖分14の浸透具合を見て砂糖等の糖類を増量することにより行う。
梅10の軟度さ、味の維持のため梅10の糖度が略15度より始り、糖度が略30度に上がるまで砂糖等の糖類を増量する。
このような作業は、タンクにカバーをして約2ヶ月間、漬け込むことにより行う。始めらか高濃度の砂糖水とすれば、梅10が縮むこととなり、好ましくない。
なお、タンクには蓋をして、埃等の侵入を防ぐようにする。
また、糖類は砂糖に限定されるものではない。
第6工程25として、砂糖水のタンクより梅を取り出して、トレーに移し、天日にて乾燥させて適度の水分を取り除く(天日乾燥工程)。
このトレーが載置される載置部の周囲には低い溝が形成され、水捌けに考慮されている。
ここでの乾燥工程は、梅10の内部に蓄積されている水分を穴13等から表面11に湧出させ、次工程26の粉末状のプアール茶等の付着工程を効果的に行わせることが大きな目的であり、天日等の自然乾燥の手法が好ましい。
また、梅10から適度の水分を取り除くことで、適度の梅10の軟らかさを保たせることができる。
天日による乾燥は、約5日間〜1週間程度かけて行う。
急激に乾燥させると、梅10の表面11が硬くなり湧出する水分がなくなり、次工程26の付着作業に支障を来たすことになる。
第7工程26として、第6工程25で、乾燥させた梅10を攪拌器に入れ、粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎、カテキンを攪拌器に入れて攪拌する(攪拌工程)。
具体的には、20キログラム容量の攪拌器に梅10を入れ、上記第1付着物15を加えて、約5分間攪拌して、付着具合を見る。
梅10と第1付着物15の重量比は、梅10の重量略100g当り、プアール茶略4g、明日葉略2g、センナ茎略0.02g、カテキン略1gとなっている。
その後、攪拌器から梅10をトレー等に取り出し、約12時間放置し、再度梅10を攪拌器に入れて同量の粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎、カテキンと攪拌する。
このような攪拌を概ね2回から5回、行う。
攪拌器から梅10をトレー等に取り出し所定時間、放置する理由は、梅10の内部より水分を湧出させて、第1付着物15の付着を助けるためである。
なお、各攪拌毎に攪拌器に残留する第1付着物15は再使用しない。
第8工程27として、攪拌器より取り出した梅10を重ならないようにトレーに並べ、高温殺菌器で熱風を循環させて梅10の乾燥を避けつつ、殺菌する(殺菌工程)。
熱風は、略摂氏110度で、約1時間30分程度の殺菌を行う。
高温殺菌器には梅10を載せたトレーが複数段例えば15段、入り、各トレイの底は、熱風が循環できるような構成となっており、殺菌器内を熱風が循環することで、殺菌しつつ、梅10の乾燥が避けられる。
第9工程28として、殺菌器より取り出したトレーの梅を紫外線殺菌室に入れて冷まし、粉末状の甘草と乳酸をまぶして、味の調整を行う(味調整工程)。
梅10は室温の略15度〜20度程度に冷まし、略5キログラム入りのトレーに移して約コップ一杯程度の甘草と乳酸をまぶして、味の調整を行う。
第10工程29として、自動包装機により、一粒毎に袋に窒素を充填し包装する(包装工程)。
窒素を充填することで、梅10のツブレ、袋への梅10や付着物15.16の付着を防ぐ。
その後、商品の検査を行い、所定の重量毎に袋詰めする。
梅10に穴13を開けずに、梅10の皮表面11からのみ糖分を浸透させ、その皮表面11に、粉末状の第1付着物15等をまぶす場合には、上記第2工程21は省略することができる。
上記構成の梅加工品1の別の製造工程は図4に示す。
第1工程20Aとして、新鮮な青梅を選別する(選別工程)。
選別の基準は、主に梅加工品1に相応しい梅の大きさであり、選別機により行われる。ここでは未熟成な梅であっても選別することができる。これは後述の燻し工程により、梅を熟成されることができるからである。なお、梅加工品1に相応しくない小さな梅は、例えば梅干用に選別される。
第2工程20Bとして、梅を硫黄の燻煙によりいぶす(燻し工程)。
これは梅を熟成させると共に、害虫を駆除するためである。
第3工程21Aとして、梅を洗浄後、穴開装置3(後述)を用い梅の表面から果肉に所定密度で穴をあけて、次工程24A以降で用いる材料の浸透や付着を助ける(穿設工程)。
所定密度等、その他の構成は上記第2工程21と略同一である。
第4工程21Bとして、上記梅10を洗浄し陰干しして、水分を切る(陰干工程)。直接、日光に当てて急激に水分を取ると梅10の表面が固くなってしまうからである。
第5工程24Aとして、上記梅を糖度略10度の砂糖水のタンクに入れて浸ける(第1の糖分浸漬工程)
次の第2の糖分浸漬工程24Bでの砂糖水の浸漬を助けるものである。
第6工程24Bとして、一旦、上記砂糖水のタンクから梅10を取り出して、新しい糖度略20度の砂糖水のタンクに梅10を入れ、砂糖水の濃度を調整して、所定の糖度(例えば糖度略35度)が得られるまで漬け込む(第2の糖分浸漬工程)。
第1の糖分浸漬工程で用いた砂糖水は破棄する。なお砂糖水は梅10の表面11がかぶさる程度の量であることが望ましい。タンクには蓋をして、埃等の侵入を防ぐようにする。
また、ここでも糖類は砂糖に限定されるものではない。
第7工程24Cとして、上記略糖度35度の砂糖水に浸けた梅10を取り出して、残った砂糖水の漬け汁を加熱し、冷ました後、この砂糖水に再度梅10を漬け込む(第3の糖分浸漬工程)。ここでの加熱により梅10の発酵を妨げることができる。
加熱の温度しては、摂氏略70℃〜80℃度程度が望ましい。
第8工程25Aとして、砂糖水のタンクより梅を取り出して、トレーに移し、天日にて乾燥させて適度の水分を取り除く(天日乾燥工程)。
ここでの天日による乾燥は、上記天日乾燥工程25と異なり、約2日間程度かけて行うが、その目的、作用効果は上記天日乾燥工程25と同様である。
第9工程26Aの攪拌工程〜第12工程29Aの包装工程は、上記第7工程26の攪拌工程〜第10工程29の包装工程と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
なお、高温殺菌した梅10には直接素手で触れずに、合成樹脂製等の手袋を用いることが好ましい。
次に、前記穴開装置3の構成例を図5〜図7に基いて説明する。
穴開装置3は、動力源としてのモータ30と、このモータ30から回転力が伝達されてその回転力を昇降力に変換する回転昇降変換手段31としての歯車ポンプ310及びシリンダ311と、前記モータ30の回転力が伝達されてその回転力を往復力に変換する回転往復変換手段32としてのリンク手段320と、前記回転昇降変換手段31のシリンダ311の昇降部311aに取付けられて昇降し、且つ、梅の表面から穴を穿つ複数の針部材330を取付けた針板33と、この針板33の針部材330が昇降可能に前記針部材330に対応する複数の孔340が設けられ、且つ、針部材330が上昇する際に、その針部材330に刺された梅が当って落下するように、その位置が固定された抑板34と、前記リンク手段320のテコ部320aの往復力を、前記シリンダ311の昇降部311aの昇降と交互の間欠的な一方向の回転力に変換する爪車手段35と、前記爪車手段35の間欠的な回転力が伝達されて梅の投入口36から投入された梅を運搬するコンベア手段37とを備えている。
前記モータ30の回転力は、その回転軸からベルト等を介して、リール300に伝達されて減速され、そのリール300の回転軸301から前記歯車ポンプ310に伝達される。
この歯車ポンプ310は、前記回転軸301が一回転する間に、シリンダ311の昇降部311aを上昇と下降させる、例えば一往復の昇降力を付与できるようになっている。
前記回転昇降変換手段31は、どのような構成でもよく、例えば図6のように、前記回転軸301に固着されたカム4と、バネ40などにより常時、上方向に付勢され、前記カム4が一回転する毎に、そのカム4により下降力が付与される昇降部311aと、この昇降部311aに固着されている針板33とから構成してもよい。
前記リンク手段320は、前記回転軸301に軸着されているクランク部320bと、このクランク部320bの一端に摺動自在に取付けられたロッド320cと、このロッド320cの一端に摺動自在に取付けられた前記テコ部320aからなっている。
よって、前記リンク手段320では、前記回転軸301が一回転すると共に、クランク部320bが一回転し、その間に前記テコ部320aがその軸320d(図8参照)を中心に往復動して所定回動の角度で揺動するようになっている。
前記針板33は、図7に示したように、上面の中央が前記昇降部311aに固着され、下面に複数の針部材330を固定したものである。
前記針部材330は、上下左右方向に略1センチメートルの間隔で固着されている。
この間隔も、梅のサイズに対応させればよく、上下左右方向に略1センチメートルに限定されるものではない。
前記抑板34は、図7に示したように、前記シリンダ311の昇降部311aが下降して針部材330が梅に突き刺さり、その後、梅が針部材330に刺さったまま上昇する際に、針部材330から梅を離すもので、穴開装置3の枠に固着され、前記針板33の針部材330が昇降可能に、前記針部材330に対応する複数の孔340を設けて構成されている。
針部材330に刺さった梅が前記抑板34に当り落下する際に、ランダムに転がることから、穴13は梅の周面に略均等に開けられることが期待される。
前記爪車手段35は、リンク手段320のテコ部320aの往復力を、前記シリンダ311の昇降部311aの昇降と交互の間欠的な一方向の回転力に変換するもので、前記テコ部311aに設けられたツメ350(図示せず)と、このツメ350が、前記テコ部311aの揺動に従い歯合したり離間するつめ車351を備えている(図8参照)。
ここで間欠的とは、前記シリンダ311の昇降部311aが上昇から下降に移行する時点では、前記ツメ350とつめ車351が歯合して、つめ車351が回転し、前記シリンダ311の昇降部311aが下降して、針部材330が梅を刺す時点では、前記ツメ350がつめ車351から離れて、つめ車351の回転が停止される状態をいう。
つめ車351の回転軸320dには、前記コンベア手段37を回転させる軸370が固着されており、ツメ350がつめ車351に歯合するタイミングで回転され、前記コンベア手段37上の梅10が所定距離を前進移動できるようになっている。
なお、前記針板33と抑板34との間隔、抑板34とコンベア手段37との間隔(実施形態では約5センチメートル)、針部材330とコンベア手段37との間隔は調整可能である。
また、前記シリンダ311の昇降部311aの昇降時間(実施形態では約1.5秒間隔)、コンベア手段37の回転速度(実施形態では約10秒で一回転)であるが、これらも調整可能である。
次に上述のように構成された穴開装置の動作例を図8(A)〜(C)に基いて説明する。
穴開装置3の投入部36から梅が投入されると、その投入部36の下方の落下口360(図示せず)で、ある程度の落下数が絞り込まれ、前記コンベア手段37上に載せられる。
このコンベア手段37はモータ30の回転力がその回転軸301を介してクランク部320b、ロッド320c、テコ部320aに伝達され、ツメ350がつめ車351に歯合するタイミングで回転され、前記コンベア手段37上の梅が所定距離を移動する。この間は、前記針板33は上昇途中か下降途中になっている(以上、図8(A)参照)。
ツメ350がつめ車351から離れると、前記コンベア手段37が停止され、前記針板33が下降を開始する(以上、図8(B)参照)。
そして、前記針板33が最下降して、その針部材330が梅を刺すようになっている(以上、図8(C)参照)。
このような動作は、梅10が投入部36の落下口360からコンベア手段37上に落下し、コンベア手段37から落下されるまで、少なくとも2回行われるようになっている。
以上のような梅加工品1によれば、梅10による解毒、殺菌、血液浄化等の効用の他、センナ茎の便秘の緩和効果、カテキンの活性酸素に対する抑制、明日葉の血管の拡張作用、プーアル茶の脂肪分解作用などの効果が期待される。
この実施形態では、第1付着物15としてプアール茶、明日葉、センナ茎、カテキンを用いたが、これらの組合せは任意であり、またこれらの材料に限定されるものではない。第2付着物16としての甘草、乳酸も同様であって、その他のコーティング材を用いても良い。
実施形態に係る梅加工品の模式的断面図、 同加工品の平面図、 同加工品の製造工程図、 同加工品の別の製造工程図、 同加工品の製造設備の斜視図、 同加工品の製造設備の別例要部図、 同加工品の製造設備の要部斜視図、 A〜C 同加工品の製造設備の動作説明図である。
符号の説明
1 梅加工品 11 表面
12 果肉 13 穴
10 梅 14 糖分
15 第1付着物(粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキン)
16 第2付着物(甘草及び/又は乳酸) 17 種核

20 20A 第1工程 21 20B 第2工程
21A 22 第3工程
21B 23 第4工程 24 24A 第5工程
24B 25 第6工程 24C 26 第7工程
25A 27 第8工程 26A 28 第9工程
27A 29 第10工程
28A 第11工程 29A 第12工程

3 穴開装置
30 モータ 31 回転昇降変換手段
310 歯車ポンプ 311 シリンダ
32 回転往復変換手段 320 リンク手段
311a 昇降部 330 針部材
33 針板 340 孔
34 抑板 320a テコ部
35 爪車手段 36 投入
37 コンベア手段 301 回転軸
4 カム 40 バネ
320b クランク部 320c ロッド
320d 軸 350 ツメ
351 つめ車

Claims (3)

  1. その表面から果肉にかけて穴が開けられた梅と、この梅の表面や穴を介して梅に浸透された糖分と、梅に付着された粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンと、さらに梅に付着された甘草及び/又は乳酸からなることを特徴とする梅加工品。
  2. 梅を洗浄した後、梅の表面から果肉に所定密度で穴をあけ、この梅を塩水に浸し、その後梅を乾燥させて適度の水分を取り除き、この梅を砂糖水に浸して、その砂糖水の濃度を調整して所定の糖度が得られるまで漬け込み、この梅を天日等の自然乾燥の手法により乾燥させて適度の水分を取り除き、この梅と粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンを攪拌器に入れて攪拌し、その後この梅に熱風を循環させて梅の乾燥を避けつつ殺菌し、この梅に甘草及び/又は乳酸をまぶして味の調整を行うことを特徴とする梅加工品の製造方法。
  3. 梅を選別した後、硫黄により燻し、この梅の表面から果肉に所定密度で穴をあけ、陰干した後、この梅を砂糖水に浸して、その砂糖水の濃度を調整して所定の糖度が得られるまで少なくとも3回の工程で漬け込み、この梅を天日等の自然乾燥の手法により乾燥させて適度の水分を取り除き、この梅と粉末状のプアール茶、明日葉、センナ茎及び/又はカテキンを攪拌器に入れて攪拌し、その後この梅に熱風を循環させて梅の乾燥を避けつつ殺菌し、この梅に甘草及び/又は乳酸をまぶして味の調整を行うことを特徴とする梅加工品の製造方法。
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