JPWO2006030589A1

JPWO2006030589A1 - 錠剤分割台

Info

Publication number: JPWO2006030589A1
Application number: JP2006535076A
Authority: JP
Inventors: 東岩▲さき▼
Original assignee: 岩▲崎▼ 東
Priority date: 2004-09-15
Filing date: 2005-08-01
Publication date: 2008-05-08
Also published as: JP3162910U; WO2006030589A1

Abstract

アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂（ＡＢＳ樹脂）その他の硬質・耐薬剤性を有するの各種合成樹脂材料、あるいは木材、金属材料で作られた硬い平板のベース（２）上の錠剤を分割する場所に、片皮付クロロプレンスポンジその他の各種弾性合成樹脂材料、あるいはその他の弾性を有する板状材料で作られた反発力のある柔らかいシート（１）を重ね合わせた錠剤分割台であり、錠剤などの曲面のある固定物を安定化し、きれいに二等分に切断することが容易にできる。また、この錠剤分割台には、反発力のある柔らかいシート（１）の両側または周囲にストックエリア（３）を設けてあり、分割前の固形物と分割後の分割物を順次スムーズに切断しながら効率よく仕分けることができる。

Description

本発明は、錠剤などの曲面のある固形物を二等分に分割する台に関する。

カッターや錠剤分割器（日本特願２０００−９５８３６）を用いて、錠剤などの曲面のある固形物を硬い台や従来のカッター用のマットに置いた状態で上から切断し二等分する場合、きれいに二等分に切断することが容易にできず、目的とする分割物を得にくい場合があった。
その原因は、錠剤などの曲面のある固形物が接する台または従来のカッター用のマットの表面が硬いために固形物が不安定となる点にあった。
従って、本発明は、錠剤などの曲面のある固定物を安定化し、きれいに二等分に切断することが容易にできる錠剤分割台を提供することを目的としている。
また、本発明は、分割前の固形物と分割後の分割物を効率よく仕分けることができる錠剤分割台を提供することを目的としている。

本発明は、硬い平板のベース（２）上に、錠剤などの曲面のある固形物が適度に沈み込むような厚さの反発力のある柔らかいシート（１）を重ね合わせた台とした。このことによって、本発明の台に錠剤などの曲面のある固形物を置き、カッターや錠剤分割器（日本特願２０００−９５８３６）を用いて分割するとき、固形物の中央に刃を押し付けると、刃の圧力によって錠剤などの曲面のある固定物の下側の曲面部分が反発力のある柔らかいシート（１）に適度に沈み込み、硬い平板のベース（２）に近づくとそれ以上沈まなくなり、錠剤などの曲面のある固形物が安定化し、さらに刃で固形物を押し付けると、固形物は刃により二等分に切断され、きれいに二等分に切断することが容易にできる錠剤分割台になる。
そして、反発力のある柔らかいシート（１）の厚さや柔らかさを固形物の大きさにより変更することで、さまざまな大きさの固形物を安定して二等分に切断できる。
また、本発明は、同一の台に分割前の固形物と分割後の分割物を仕分けて置くストックエリア（３）を両サイドに設けてある。このことによって、分割前の固形物と分割後の分割物を順次スムーズに切断しながら効率よく仕分けることができる錠剤分割台になる。

図１は、この発明にかかる好ましい錠剤分割台の正面図であり、図２は、図１の長方向の断面図である。

本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図１は、硬い平板のベース（２）上に均一な厚さの反発力のある柔らかいシート（１）を重ね合わせた台を中央に置き、その両端にストックエリア（３）を設けた、この発明にかかる好ましい錠剤分割台の正面図を示している。また、図２は、図１の構造を理解し易くするために長方向の断面図を示している。この錠剤分割台を形成する反発力のある柔らかいシート（１）の材料としては、片皮付クロロプレンスポンジその他の各種弾性合成樹脂材料、あるいはその他の弾性を有する板状材料が用いられ得る。また、硬い平板のベース（２）の材料としては、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂（ＡＢＳ樹脂）その他の硬質・耐薬剤性を有するの各種合成樹脂材料、あるいは木材、金属材料が用いられ得る。
この錠剤分割台の反発力のある柔らかいシート（１）とストックエリア（３）の配置は、反発力のある柔らかいシート（１）を中央に配し、その両側または周囲にストックエリア（３）を配すが、図１のような正面の形状としては、長方形、正方形その他の多角形、あるいは楕円形、円形その他円形と多角形の組合せが用いられ得る。
また、反発力のある柔らかいシート（１）の大きさと厚さは、大きさでは、切断しようとする錠剤などの曲面のある固定物の長径より長く、厚さは切断しようとする錠剤などの曲面のある固定物の下側の曲面部分が、切断時におよそ３分の１から全部沈み込む厚さが好ましい。
そして、ストックエリア（３）の広さは、分割前の固形物が３個以上置ける広さが好ましい。
この錠剤分割台の使用例を示すと、まず一方のストックエリア（３）に分割しようとする錠剤などの曲面のある固形物をいくつか置き、ストックエリア（３）より１個を反発力のある柔らかいシート（１）上に移し、固形物の中央に刃を押し付ける。すると固形物が反発力のある柔らかいシート（１）に沈み込み、硬い平板のベース（２）に近づくとそれ以上沈まなくなり、固形物が安定した状態になる。さらに刃で固形物を押し付けると、固形物は刃により二等分に切断され、その分割物は目的とする分割物となる。そして、分割物を他方のストックエリア（３）に収めておく。
本実施例は、一連の作業が円滑に行える形態である。

調剤業務、家庭、介護施設において、カッターや錠剤分割器（日本特願２０００−９５８３６）を用いて錠剤を分割する時に利用価値の高まる台である。

Claims

錠剤を分割する台で、硬い平板のベース（２）上に反発力のある柔らかいシート（１）を重ね合わせていることを特徴とする錠剤分割台。
錠剤を分割する台の両側にストックエリア（３）を併せ持つことを特徴とする請求の範囲第１項記載の錠剤分割台。