JP3160531U - まな板 - Google Patents

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Abstract

【課題】手に障害や不自由を有する使用者が、多種多様な食材を種々の態様で固定しつつ作業できるまな板を提供する。【解決手段】まな板は、食材を固定するため溝3、貫通孔4、窪み5、6、ソケット7を備えている。溝3は長形の食材を固定するのに適しており、貫通孔4、窪み5、6は球形食材を固定するのに適している。溝状のソケット7は、別途用意する切断用治具など台を固定するのに適している。これら溝3、貫通孔4、窪み5、6、ソケット7は、種々の種類や形状を有する食材をそれぞれ固定するのを助けるので、手に障害や不自由を有する使用者は、これらの固定ユニットを活用しながら食材を切ったり刻んだりする作業を行う。また、使用者がこれら固定ユニットを活用する際には、同時にまな板本体2も活用しながら食材を切ったり刻んだりすることでもよい。【選択図】図1

Description

本考案は、野菜や肉などの食材を切ったり刻んだりするまな板であって、特に運動能力の衰えた高齢者や四肢の不自由のある使用者にとっても使いやすいまな板に関するものである。
包丁やナイフを用いて、野菜や肉などの皮を剥いたり、切ったり、刻んだりするのには、まな板が使われる。健常者や運動能力の十分にある年齢層の使用者であれば、野菜や肉を一方の手で持ち、まな板に押し付けつつ包丁やナイフで作業することができる。
一方、高齢者は、運動能力が衰え、一方の手で野菜や肉を十分に固定することが難しい。同様に、障害者や病気や怪我によって手に障害を有する使用者も、一方の手で野菜や肉を十分に固定することが難しい。特に、脳梗塞や脳卒中などの病気や事故による怪我の後遺症で、一方の手の動作や力が不自由となっている使用者もいる。
通常のまな板は、両手を使って作業することを前提としており、このように一方の手に障害や不自由を抱える使用者にとっては、使い勝手がよくない。
このような障害や不自由を抱える使用者を考慮したものではないが、食材を固定しやすいまな板についての技術がいくつか提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平11−89734号公報 特開平10−151082号公報 実開平5−60441号公報
しかしながら、従来技術には下記のような問題点があった。
特許文献1〜3のいずれのまな板も、例えばまな板本体に溝が穿たれていたり、円形の窪みが穿たれていたりするだけである。
確かに、りんごやたまねぎのような球形食材を固定するだけであれば円形の窪みで対応ができる場合もあるし、ねぎのような食材を固定するだけであれば溝によって対応できる場合もある。つまり、特定の食材の固定を助けることはできる。
しかし、これは両手の運動能力が十分である健常者にとっての作業を助けることにはなるが、手に障害や不自由を有するものにとっては十分ではない。これらの技術は、健常者の作業を助ける(特定の食材を固定することのみを助ける)ことを前提に提案されているからである。
手に障害や不自由を有する使用者は、特定の食材だけでなく、多種多様な食材を包丁で切ったり刻んだりする必要があるし、食材を単に固定するだけでなく食材の固定方向を変えたり、固定態様を変えたりする必要がある。特許文献1〜3のまな板は、特定の食材を特定の態様で固定することができるだけであって、多種多様な食材の多種多様な態様での固定は困難である問題がある。
従来技術のまな板は、このような手に障害や不自由を有する使用者にとって使い勝手がよくなく、十分ではない問題があった。
本考案は、手に障害や不自由を有する使用者が、多種多様な食材を種々の態様で固定しつつ作業できるまな板を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本考案のまな板は、まな板本体と、まな板本体において、食材を固定する固定部と、を備え、固定部は、食材の種類および形状の少なくとも一方に合わせて異なる食材を固定する複数の固定ユニットを有する。
本考案によれば、多種多様な形状や食材を多種多様な態様で容易に固定できる。特に、手に障害や不自由を有する使用者にとって、多種多様な食材をまな板の上で容易に固定しつつ、切ったり刻んだりすることができる。
第1の考案に係るまな板は、まな板本体と、
まな板本体において、食材を固定する固定部と、を備え、
固定部は、食材の種類および形状の少なくとも一方に合わせて異なる食材を固定する複数の固定ユニットを有する。
この構成により、食材の種類および形状に合わせて、食材を容易に固定できる。特に、手に障害や不自由を有する使用者であっても、固定ユニットを利用して、食材を容易かつ確実に固定できる。
第2の考案に係るまな板では、第1の考案に加えて、固定ユニットは、まな板本体に穿たれた貫通孔、まな板本体に設けられた窪み、まな板本体に設けられた溝および溝を有する押さえ器具のいずれかである。
この構成により、略球形食材、略棒状食材のいずれでも容易に固定できる。
第3の考案に係るまな板では、第2の考案に加えて、貫通孔および窪みの少なくとも一方は、略球形食材を部分的に挿入して固定し、溝は、棒状食材を部分的に挿入して固定する。
この構成により、略球形食材、略棒状食材のいずれでも容易に固定できる。
第4の考案に係るまな板では、第2から第3のいずれかの考案に加えて、押さえ器具は、まな板本体と別部材である板部材であって、板部材は、両面に異なる幅を有する複数の溝を備え、押さえ器具は、溝に棒状食材を挟んでまな板本体に押さえつける。
この構成により、使用者は、棒状食材を確実に固定した上で、作業できる。
第5の考案に係るまな板では、第1から第4のいずれかの考案に加えて、固定部は、窪みにはめ込まれて、まな板本体から高さ方向に突出する台を更に備え、台は、食材の端部を固定する略V字溝を有する。
この構成により、使用者は、4分の1や8分の1にカットした球形食材の端部を固定できる。端部が固定されると、使用者は、食材の皮を剥いたり刻んだりできる。
以下、図面を用いて実施の形態について説明する。
(実施の形態)
まず、図1、図2を用いて実施の形態のまな板の概要について説明する。
図1は、本考案の実施の形態1におけるまな板の正面図であり、図2は、本考案の実施の形態1におけるまな板の斜視図である。
(全体概要)
まな板1は、野菜や肉などの食材を切ったり刻んだりする際に作業するまな板本体2と、複数の固定ユニットを有する固定部とを備える。
まな板本体2は、食材を一時的に置いたり必要に応じて食材を切ったり刻んだりする台座として使用される。まな板1を健常者や運動能力の衰えていない使用者が使用する場合には、一方の手で包丁、ナイフ、ピーラーなどを保持して、他方の手で食材を固定して作業できる。このため、健常者や運動能力の衰えていない使用者は、このまな板本体2を通常のまな板と同様に使用すればよい。
また、手に障害や不自由を有する使用者であっても、必要に応じてまな板本体2を使って、食材を切ったり刻んだりしても良い。
固定部は、食材の種類および形状の少なくとも一方に合わせて異なる食材を固定する複数の固定ユニットを有する。
図1、図2に示されるまな板1では、固定ユニットの例として、溝3、貫通孔4、窪み5、6、ソケット7を備えている。なお、溝3、貫通孔4、窪み5、6、ソケット7は、固定ユニットの一例であって、これら以外の形状や構成を有して食材の固定を助ける他の固定ユニットであってもよい。
溝3は長形の食材を固定するのに適しており、貫通孔4、窪み5、6は球形食材を固定するのに適しており、ソケット7は、後述の台を固定するのに適している。これら溝3、貫通孔4、窪み5、6、ソケット7は、種々の種類や形状を有する食材をそれぞれ固定するのを助けるので、手に障害や不自由を有する使用者は、これらの固定ユニットを活用しながら食材を切ったり刻んだりする作業を行う。また、使用者がこれら固定ユニットを活用する際には、同時にまな板本体2も活用しながら食材を切ったり刻んだりすることでもよい。
特に、まな板1は、複数の種類の固定ユニットを備えているので、一つのまな板1で、使用者は異なる種類や形状を有する食材を加工する作業ができる。従来技術のまな板は、単一あるいは単一種類の固定部を備えるだけで、多種多様な種類の食材を固定できない。このような従来技術のまな板に対して実施の形態のまな板1は、多種多様な食材を固定でき、一つのまな板1だけで、使用者は、多種多様な食材を加工できる。
このように、実施の形態におけるまな板1は、手に障害や不自由を有する使用者にとって、様々な食材を容易に加工できるメリットを有する。
次に、各部の詳細について説明する。
(まな板本体)
まな板本体2について説明する。
まな板本体2は、まな板1の全体を形成する。まな板本体2は、木材、樹脂、合成樹脂、金属、合金、人造大理石など種々の材質で形成されれば良い。台所での使い勝手を考慮して、長方形であることが好ましいが、正方形、円形、楕円形、多角形など種々の形状であっても良い。また、角部が面取りされていたり、Rが設けられていたりすることで、使い勝手が更に向上する。
更に、表面は平坦であってもよいが、非常に細かく凹凸を含んでいてもよい。細かな凹凸を有していることで、食材がすべりにくくなって、使用者にとっての安全性が増す。特に、実施の形態のまな板1を使用するのは、手に障害や不自由を有する使用者であることが多いので、食材が滑りにくい加工がまな板本体2の表面に施されていることが好適である。なお、滑り止めは、細かな凹凸だけでなく、表面加工や素材加工によって実現されても良い。
また、滑り止めは使用面において設けられて食材の滑り止めとして用いられても良いし、台所において置かれる面(使用面と逆面)において滑り止めが設けられても良い。逆面に滑り止めが設けられることで台所にまな板1を置いた場合でも滑りにくくなる。まな板1が台所の上に置かれた場合に滑りにくいことで、使用者にとっての安全性が更に高まる。特に、実施の形態のまな板1を使用するのは、手に障害や不自由を有している使用者であることが多いので、まな板を押さえる力も当然に弱い。このような使用者では、まな板1を台所に置いた場合に滑りやすいと、怪我や事故の原因ともなりかねない。逆面に滑り止めが設けられることで、まな板1が台所に置かれた場合でも滑りにくくなり、まな板1を押さえる力の弱い使用者にとって、不慮の怪我や事故を生じさせにくくなる。
まな板本体2は、一般的なまな板の大きさを有していればよい。縦、横、厚みは、一般的な大きさであればよい。厚みは、例えば数cm程度が適当である。
また、まな板本体2は、防カビ、抗菌処理がなされていることも好適である。
(貫通孔、窪み)
次に、貫通孔4、窪み5,6について説明する。
貫通孔4は、まな板本体2に穿たれた孔である。表面から裏面にかけて貫通した孔であり、食材の固定以外でも、まな板1をフックに引っ掛けておくために用いられる。
貫通孔4は、所定の大きさを有しており、形状も円形、楕円形、多角形など様々であるが、略球形の食材を固定するために、円形もしくは楕円形であるのが好適である。また、大きさも種々に定まればよいが、窪み5、6と異なる大きさであることが好適である。異なる大きさを有する食材の固定におけるバリエーションが広がるからである。
窪み5、6は、まな板本体2に設けられている。まな板本体2が木製であれば、掘削されて形成され、樹脂や金属であれば、金型形成時に形成される。窪み5、6は、貫通孔4と同様に、所定の大きさ、形状を有している。形状としては、円形、楕円形、多角形など様々であればよいが、貫通孔4と同じく、略球形の食材を固定するために、円形もしくは楕円形であるのが好適である。また、貫通孔4とあわせて、異なる大きさを有する食材の固定におけるバリエーションを拡げるために、窪み5、6は、貫通孔4とは異なる大きさを有し、窪み5と窪み6も、異なる大きさや深さを有することが好適である。
図3、図4を用いて、貫通孔4、窪み5,6を用いた食材の固定について説明する。図3、図4は、本考案の実施の形態における食材の固定方法の一例を示す説明図である。
図3は、貫通孔4、窪み5、6に略球形の食材の一例であるりんごを固定して、りんご10を切る状態を示している。ここで、貫通孔4、窪み5、6は、略円形を有している。また所定の深さと大きさを有している。略球形の食材(図3、4にあるようにりんごを始めとして、たまねぎ、トマト、オレンジ、みかん、ゆで卵、かぼちゃ)は、様々な大きさを有しているので、食材の大きさに合わせて、使用者は貫通孔4、窪み5、窪み6のいずれかに食材を固定する。例えば、貫通孔4 < 窪み5 < 窪み6の関係で、それぞれの直径が異なる場合には、小さいゆで卵は、貫通孔4に固定され、中程度のオレンジは窪み5に固定され、大きなりんごやかぼちゃは窪み6に固定されれば良い。貫通孔4、窪み5,6のそれぞれは、所定の深さを有しているので、略球形の食材はこの深みの中にはまり込んで、その周囲が固定される。
手に障害や不自由を有する使用者は、図3に示されるように、貫通孔4、窪み5,6のいずれかに略球形の食材の例であるりんご10をはめ込む。はめ込まれることで、食材は固定される。必要に応じて使用者は、不自由を有する手で、はめ込まれている食材を押さえて固定を助けても良い。ついで、図4に示されるように、使用者は固定できたりんご10に包丁15を当てて、りんご10を半分や4分の1に切る。また、たまねぎなどをスライスすることもできる。
このように、まな板1は、貫通孔4、窪み5,6を備えていることで、略球形の食材を容易に固定でき、使用者は固定できた食材を切ったり刻んだりすることができる。
また、貫通孔4、窪み5、6が楕円形や多角形を有していると、略球形の食材だけでなく、洋ナシやアボカドなどの楕円形の食材を固定しやすくなる。
(溝)
次に、溝3の詳細について図5を用いて説明する。
図5は、本考案の実施の形態における溝を使用する説明図である。図5は、溝3に棒状の食材を固定してピーラーでその皮を剥く様子を示している。
図5では、棒状の食材の例として、ねぎ11が示されている。なお、棒状の食材として、ねぎ11以外に、ごぼう、にんじん、大根などがある。
溝3は、所定の幅を有しており、まな板本体2の端部から端部までつながった溝であることが好ましい。端部から端部までつながっていることで、まな板本体2よりも長い食材でも固定できるからである。もちろん、端部から端部までつながっていなくても食材を短く切っておけば固定できる。
溝3は、窪み5,6などと同じく深さを有しているので、使用者は、棒状の食材をこの溝3にはめ込んで固定する。必要に応じて不自由のある手で食材を固定する助けをしてもよい。
また、溝3は、図5に示されるように方形であればよいが、ぎざぎざの形状であってもよい。ぎざぎざの形状であることで、食材の固定がさらに確実になるからである。
使用者は、溝3に固定された食材に、例えばピーラー16を押し当てて、その皮を剥いたり、細かく刻んだりできる。
このように、実施の形態におけるまな板1では、手に障害や不自由を有する使用者が、棒状の食材を容易に固定できる。
(台)
次に、台について図6〜図8を用いて説明する。
まな板本体2は、窪み7を備える。窪み7は、窪み5、6と異なり円形ではなく、楕円形あるいは両端が円弧を有する方形である。窪み7は、台8を装着する。
図6は、本考案の実施の形態におけるまな板の正面図である。図6は、窪み7に台8が装着されている状態を示している。台8の外形は、窪み7の外形と同じであり、台8が窪みにすっぽりと入り込むことで、台8が窪み7に装着される。
台8は、食材の端部を固定する略V字溝9を有する。図6、7では、略V字溝9は、台8の両端にそれぞれ一つずつ設けられている。略V字溝9には、例えば4分の1や8分の1にカットされたりんごの端部が固定される。図7は、本考案の実施の形態におけるりんごの端部を固定する台を示す正面図である。図7に示されるように、4分の1や8分の1にカットされたりんごの端部が略V字溝9に固定される。このように固定されれば、使用者はりんごの皮の部分に包丁やナイフを当てながら、皮を剥くことができる。
図8は、この皮を剥く様子を示している。図8は、本考案の実施の形態における台に載せたりんごの皮を剥く様子を示す側面図である。台8は、窪み7に装着されている。台8は、略V字溝9を有しており(図8では、台8に隠れて見えない)、りんご21の端部が略V字溝9に乗っかって固定される。なお、りんご21を使用者が手を(特に包丁をもてない障害や不自由を有する手)用いて、押さえつけて固定しても良い。
使用者は、台8に固定されたりんご21の皮22の部分に包丁23を当てて、皮22を剥くことができる。
このように、略V字溝9を有する台8を用いることで、まな板1の上で、4分の1や8分の1にカットされたりんごを固定して、りんごの皮を容易に剥くことができる。なお、りんごだけではなく、4分の1や8分の1などにカットされたみかんやオレンジなどに適用することもできる。
通常は、カットされたりんごやオレンジなどの食材の皮を剥いたり刻んだりするのは、一方の手でりんごやオレンジを握った上で、他方の手に握った包丁によって作業する。しかし、手に障害や不自由を有する使用者は、一方の手でりんごやオレンジを握ることが困難である。窪み7に装着された台8を用いることで、りんごやオレンジを台8の上に固定した上で、一方の手に握った包丁によって皮を剥いたり刻んだりすることができる。このとき、一方の手の力が弱くても可能である。
このように、窪み7と台8を用いることで、手に障害や不自由を有する使用者は、固定された食材の皮を剥いたり刻んだりすることができる。
(押さえ器具)
次に、押さえ器具について図9、図10を用いて説明する。
図9は、本考案の実施の形態における押さえ器具の斜視図である。図10は、本考案の実施の形態における押さえ器具を使った作業を説明する斜視図である。
図10に示されるように、押さえ器具40は、まな板本体2とは別部材である。押さえ器具40は、板部材であって、異なる幅や深さを有する溝41、42を備えている。なお、図9、図10では一方の面にのみ溝41、42が設けられているが、両方の面に溝が設けられても良い。この場合には、溝の幅や深さは、それぞれの溝で異なっていることが、種々の食材に適用しやすいので好適である。
なお、押さえ器具40は、まな板本体2と同じ素材でもよく、異なる素材でも良い。
使用者は、図10にしめされるように、例えばねぎのような棒状の食材43、44を溝41、42に当てて上から押さえる。このとき、手に障害や不自由があっても、押さえ器具40は、手よりも面積が大きいので、使用者は、十分に食材を押さえることができる。また、押さえ器具40が異なる幅や深さを有する溝41と溝42とを有することで、同時に2本の食材を押さえることができる。
このように、押さえ器具40を用いて、使用者は棒状の食材を容易にまな板本体2の上に固定できる。食材43、44が固定されれば、使用者は、押さえ器具40の端部に合わせながら包丁を用いることで、食材43、44をみじん切りにしたりこぐち切りにしたりできる。この場合には、板を当ててそばを切る容量に近い。
また、押さえ器具40の両面に溝が設けられていれば、押さえ器具40を、手を用いて押さえつける際のガイドになって、使用者にとって更に容易に押さえ器具40を用いて食材を固定できる
更に、押さえ器具は、他の態様を有していても良い。押さえ器具の他の態様について図11〜13を用いて説明する。
図11は、本考案の実施の形態における押さえ器具の斜視図である。図12は、本考案の実施の形態における押さえ器具の側面図である。図12は、図11の押さえ器具を側面から見た状態であって食材を押さえている様子を示している。押さえ器具50は、複数の突起51をその表面に有している。突起51は、押さえ器具の一方の表面に設けられ、図12に示されるように食材52をまな板本体2の上に押さえる。
押さえ器具50は、多数の突起51を有することで、食材52を容易に押さえる。特に使用者の力が弱い場合でも、突起51によって、食材52が確実に押さえられる。突起51は、押さえ器具50と一体で形成されても良いし、接着やはめ込みによって形成されても良い。
押さえ器具50は、多数の突起51を有することで、野菜や果物などの表面を柔らかく押さえるべき食材ではなく、肉類を押さえるのに適している。例えば鶏肉や豚の厚切り肉などを押さえるのに適している。多数の突起51が、肉類を多くの位置において押さえつけて固定できるからである。
また、押さえ器具は、図13に示される態様を有していても良い。
図13は、本考案の実施の形態における押さえ器具の斜視図である。
押さえ器具60は、板部材であって、板部材の表面に略V字状の縦溝61と横溝62を備えている。縦溝61と横溝62とが交差して設けられることで、押さえ器具60は、肉類を始めとする食材を押さえるのに適している。特に、突起51を有する押さえ器具50では、食材の表面を傷つける恐れがある。鶏肉や厚切り肉などであれば、押さえ器具50でも問題はないが、薄切り肉やステーキに句などでは、突起51による悪影響が問題となりうる。
これに対して、押さえ器具60であれば、多数の縦溝61と横溝62とによって、肉類を確実に押さえつつ、肉類の表面を傷つけることも少ない。
なお、押さえ器具50、60は、肉類だけでなく、野菜や果物などの他の食材に用いても構わない。
このように、種々の態様を有する押さえ器具によって、多種多様な食材を、手に障害や不自由を有する使用者は、容易かつ確実に押さえることができる。
以上のように、本考案のまな板1は、異なる種類および形状を有する様々な食材を、少ない手間や力で固定でき、手に障害や不自由を有する使用者が食材を容易に加工することができる。
なお、実施の形態は、本考案を説明する一例であり、本考案の趣旨を逸脱しない限り、本考案は、公知技術や将来に開発されうる技術を含むものである。
本考案の実施の形態1におけるまな板の正面図である。 本考案の実施の形態1におけるまな板の斜視図である。 本考案の実施の形態における食材の固定方法の一例を示す説明図である。 本考案の実施の形態における食材の固定方法の一例を示す説明図である。 本考案の実施の形態における溝を使用する説明図である。 本考案の実施の形態におけるまな板の正面図である。 本考案の実施の形態におけるりんごの端部を固定する台を示す正面図である。 本考案の実施の形態における台に載せたりんごの皮を剥く様子を示す側面図である。 本考案の実施の形態における押さえ器具の斜視図である。 本考案の実施の形態における押さえ器具を使った作業を説明する斜視図である。 本考案の実施の形態における押さえ器具の斜視図である 本考案の実施の形態における押さえ器具の側面図である。 本考案の実施の形態における押さえ器具の斜視図である。
1 まな板
2 まな板本体
3 溝
4 貫通孔
5、6、7 窪み
8 台
9 略V字溝
40、50、60 押さえ器具

Claims (5)

  1. まな板本体と、
    前記まな板本体において、食材を固定する固定部と、を備え、
    前記固定部は、食材の種類および形状の少なくとも一方に合わせて異なる食材を固定する複数の固定ユニットを有するまな板。
  2. 前記固定ユニットは、前記まな板本体に穿たれた貫通孔、前記まな板本体に設けられた窪み、前記まな板本体に設けられた溝および溝を有する押さえ器具のいずれかである請求項1記載のまな板。
  3. 前記貫通孔および前記窪みの少なくとも一方は、略球形食材を部分的に挿入して固定し、前記溝は、棒状食材を部分的に挿入して固定する請求項2記載のまな板。
  4. 前記押さえ器具は、前記まな板本体と別部材である板部材であって、前記板部材は、両面に異なる幅を有する複数の溝を備え、
    前記押さえ器具は、前記溝に棒状食材を挟んで前記まな板本体に押さえつける請求項2から3のいずれか記載のまな板。
  5. 前記固定部は、前記窪みにはめ込まれて、前記まな板本体から高さ方向に突出する台を更に備え、前記台は、食材の端部を固定する略V字溝を有する請求項1から4のいずれか記載のまな板。
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