JPWO2006030516A1 - 磁気記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

磁気記憶装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006030516A1
JPWO2006030516A1 JP2006535000A JP2006535000A JPWO2006030516A1 JP WO2006030516 A1 JPWO2006030516 A1 JP WO2006030516A1 JP 2006535000 A JP2006535000 A JP 2006535000A JP 2006535000 A JP2006535000 A JP 2006535000A JP WO2006030516 A1 JPWO2006030516 A1 JP WO2006030516A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic storage
interlayer insulating
insulating film
bay
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006535000A
Other languages
English (en)
Inventor
佐藤 嘉洋
嘉洋 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2006030516A1 publication Critical patent/JPWO2006030516A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • H10B61/20Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • H10B61/22Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors of the field-effect transistor [FET] type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/14Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using thin-film elements
    • G11C11/15Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using thin-film elements using multiple magnetic layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

本発明のMRAMでは、ビット線(202)に同様に湾屈領域(206)が形成されており、この湾屈領域(206)は、TMR素子(203)を中心とする屈曲状、ここでは略U字状(図示の例では略逆U字状)とされている。湾屈領域(206)の形成されたビット線(202)は、TMR素子(203)を湾屈領域(206)により形成される空間の内部に包含する。この構成により、比較的簡易な構成により、装置の更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセルへのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現する信頼性の高いMRAMが実現する。

Description

本発明は、磁化の変化を利用して磁気記憶を行う磁気記憶素子を備えた磁気記憶装置及びその製造方法に関し、具体的にはいわゆるMRAM(Magneto-resistive Random Access Memory)を対象とする。
薄い絶縁層を挟持する2層の強磁性体層を有してなる強磁性トンネル接合(Magneto
Tunnel Junction:MTJ)では、各強磁性体層における互いの磁化のなす角に依存してトンネル抵抗が変化する。このようなトンネル磁気抵抗(Tunnel
Magneto Resistance:TMR)効果を利用したMTJを磁気記憶素子(TMR素子)として用い、複数のTMR素子をメモリセルとして例えばマトリクス状に配置してなる半導体記憶装置に、いわゆるMRAMがある。このMRAMとしては、各TMR素子にデータの書き込み及び読み出しを行うためのワード線及びビット線と、所望のメモリセルを選択するための選択トランジスタとが設けられてなるものが一般的である。
このMRAMにおいては、データの書き込み時には、選択トランジスタをオフしてワード線及びビット線に電流を流し、これらから発生する合成磁場によりTMR素子の強磁性体層(フリー層)の磁化方向を決定する。また、読み込み時には、当該メモリセルの選択トランジスタをオンしてビット線に電流を流し、リファレンス電流値との差に基づきオン/オフを読み取る。
従来のMRAMは、不揮発性メモリにおける高速スイッチングが可能であるという利点があるものの、データの書き込み時にワード線及びビット線に流す電流として原理的に数mA程度を要するため、消費電力の観点でSRAMやDRAMに劣ると指摘されていた。現在では、配線ルールを0.18μmまで狭くすることにより磁束密度を高め、更にこれらの配線を磁性材料で覆うクラッド層を形成することで効率的に磁束がTMR素子を通過できる構造を用いて、書き込み時の電流を1mA程度に抑えることができるとされている。しかしながら、これ以上消費電力を低減するには、配線をTMR素子に更に近づけるか、または反転磁界の低いフリー層を適用することを要し、他に有効な方法は案出されていない。その一方では、半導体装置に対する更なる微細化の要請に伴い、TMR素子の反転磁界が急増する傾向にあるため、書き込み時の電流を低減させることはより一層困難となる。
特開2003−163334号公報
本発明の磁気記憶装置は、磁化の変化を利用して磁気記憶を行う磁気記憶素子と、前記磁気記憶素子の上下において互いにねじれの位置にある一対の配線とを含み、前記一対の配線の少なくとも一方は、前記磁気記憶素子を囲むように当該磁気記憶素子から離間する局所的な湾屈領域が形成されてなるものである。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記磁気記憶素子は、トンネルバリア層を挟む下部強磁性体層及び上部強磁性体層を有する少なくとも3層構造の強磁性トンネル接合である。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記湾屈領域は、前記磁気記憶素子を中心とする円弧状又は前記磁気記憶素子を中心とする屈曲状に形成されてなるものである。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記一対の配線は、一方が前記湾屈領域を有しており、他方が直線状に形成されてなるか、又は一方が前記湾屈領域を有しており、他方が直線状に形成されてなるものである。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記一対の配線は、平面視において互いに直交する。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記湾屈領域の形成された前記配線は、前記磁気記憶素子を前記湾屈領域により形成される空間の内部に包含する。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記磁気記憶素子に対応し、当該磁気記憶素子を選択するための選択素子を含む。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記一対の配線は、前記磁気記憶素子を上下で挟持するように当該磁気記憶素子と接続されている。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記一対の配線は、前記湾屈領域以外の部位において、同一平面内に位置する。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記一対の配線及び前記磁気記憶素子は、前記湾屈領域以外の部位において、同一平面内に位置する。
本発明の磁気記憶装置の一態様では、前記一対の配線の少なくとも一部を覆うように磁性膜クラッド層が形成されてなる。
図1Aは、従来のMRAMを示す概略断面図である。 図1Bは、本発明のMRAMを示す概略断面図である。 図1Cは、本発明のMRAMを示す概略断面図である。 図2Aは、従来のMRAMを示す概略断面図である。 図2Bは、本発明のMRAMを示す概略断面図である。 図3は、ビット線及びTMR素子の位置関係と磁界の強さとの相関について3Dシミュレーションにより調べた結果を示す特性図である。 図4は、第1の実施形態によるMRAMの概略構成を示す斜視図である。 図5Aは、図4のI−I’に沿った概略断面図である。 図5Bは、図4のII−II’に沿った概略断面図である。 図6Aは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6Bは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6Cは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6Dは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6Eは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Aは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Bは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Cは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Dは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7Eは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図8Aは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図8Bは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図9Aは、第1の実施形態によるMRAMの変形例の概略構成を示す断面図である。 図9Bは、第1の実施形態によるMRAMの変形例の概略構成を示す断面図である。 図10Aは、第2の実施形態によるMRAMの概略構成を示す断面図である。 図10Bは、第2の実施形態によるMRAMの概略構成を示す断面図である。 図11Aは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図11Bは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図11Cは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図11Dは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図11Eは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図12Aは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図12Bは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図12Cは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図12Dは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図12Eは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図13Aは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図13Bは、第2の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図14は、第3の実施形態によるMRAMの概略構成を示す平面図である。 図15Aは、図14のI−I’に沿った概略断面図である。 図15Bは、図14のII−II’に沿った概略断面図である。 図16Aは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図16Bは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図16Cは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図16Dは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図16Eは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図16Fは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図16Gは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図17Aは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図17Bは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図17Cは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図17Dは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図17Eは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図18は、第4の実施形態によるMRAMの概略構成を示す斜視図である。
−本発明の基本骨子−
本発明者は、供給電流を低減化するため、磁気記憶素子、ここでは強磁性トンネル接合(MTJ)をTMR素子として用いた場合における磁界の強さを高めるように配線形状を変えることを思料し、ワード線及びビット線の少なくとも一方に、強磁性トンネル接合を囲むように当該強磁性トンネル接合から離間する局所的な湾屈領域を形成することに想到した。湾屈領域としては、強磁性トンネル接合の位置に磁界を集中させるために、強磁性トンネル接合を中心とする対称形状のものが好適であり、円弧状又は屈曲状(例えばU字状)が好ましい。
従来のMRAMでは、図1Aに示すように、その構成要素であるワード線211、ビット線212及びTMR素子について、直線状のワード線211の上方にワード線211と直交するように直線状のビット線212が設けられ、ワード線211とビット線212との間でワード線211とTMR素子213の上層とが接続されており、TMR素子213の下層と下部配線214を介して選択トランジスタ(不図示)のドレイン拡散層とが接続されてなる。
これに対して、本発明のMRAMは、図1Bに示すように、その構成要素であるワード線201、ビット線202及びTMR素子203について、直線状のワード線201の上方にワード線201と直交するように直線状のビット線202が設けられ、ワード線201とビット線202との間でワード線201とTMR素子203の上層とが接続されており、TMR素子203の下層と下部配線204を介して選択トランジスタ(不図示)のドレイン拡散層とが接続されてなる。
このビット線202は、TMR素子203を囲むように、TMR素子203から離間する局所的な湾屈領域205が形成されている。この湾屈領域205は、TMR素子203を中心とする円弧状とされている。湾屈領域205の形成されたビット線202は、TMR素子203を湾屈領域205により形成される空間の内部に包含する。
また、本発明のMRAMの他の態様では、図1Cに示すように、ビット線202に同様に湾屈領域206が形成されており、この湾屈領域206は、TMR素子203を中心とする屈曲状、ここでは略U字状(図示の例では略逆U字状)とされている。湾屈領域206の形成されたビット線202は、TMR素子203を湾屈領域206により形成される空間の内部に包含する。
図3は、従来の配線構造、ここでは図1Aに示す直線状のビット線構造(図2A)と、本発明の配線構造、ここでは図1Cに示すU字状のビット線構造(図2B)との比較において、ビット線及びTMR素子の位置関係と磁界の強さとの相関について3Dシミュレーションにより調べた結果を示す特性図である。
配線構造は、従来及び本発明共に、配線幅を0.4μm、厚みを0.2μm、電流を1mAとした。このときに発生する磁界分布は、図2Aの従来型(直線状)では同心円に近い楕円の等高線を示すのに対して、図2Bの本発明(U字状)では、「U」の内側で等高線が密になり、磁界の印加のされ方が異なる。
図3では、図2A,図2Bのようなビット線及びTMR素子について、TMR素子から0.2μm離れた部位を基準位置H=0μmとし、基準位置からビット線までの距離H(μm)を横軸、磁界の強さ(Oe)を縦軸としている。ここで、図2Bでは、基準位置からU字状の湾屈領域までの距離をHとする。
図3に示すように、図2Aの従来型に比べて、図2Bの本発明によるU字型の方が、磁界の強さが20%〜30%程度増加することが判る。これは、ビット線にU字状の湾屈領域を設けることにより、TMR素子に磁界を集中させることができることを意味する。
−本発明を適用した具体的な諸実施形態−
上述の基本骨子の内容を踏まえ、本発明を適用した具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、ワード線及びビット線のうち、ワード線のみにU字状の湾屈領域が形成されてなるMRAMを例示する。
(MRAMの構成)
図4は、第1の実施形態によるMRAMの概略構成を示す斜視図、図5Aは図4のI−I’に沿った断面図、図5Bは図4のII−II’に沿った断面図である。ここで、図4では便宜上、1つのメモリセルのみを示し、また各種の絶縁膜や層間絶縁膜の図示を省略している。
このMRAMは、複数のメモリセル1が例えばマトリクス状に配設されてメモリセルアレイを構成してなるものである。各メモリセル1は、MTJからなるTMR素子11を備えたメモリ部2と、複数のメモリセル1から当該メモリセル1を選択するための選択トランジスタ3とを有して構成されている。
選択トランジスタ3は、例えば0.18μmルールに従うpMOSトランジスタであり、例えばシリコン基板21上にゲート絶縁膜22を介して帯状にパターニングされてなるゲート電極23と、このゲート電極23の両側におけるシリコン薄膜21の表層にp型不純物が導入されてなるソース拡散層24及びドレイン拡散層25とを備えて構成されている。
メモリ部2は、薄い絶縁層31を挟持する強磁性体層32,33を有し、層間絶縁膜41内に埋設されてなるTMR素子11と、TMR素子11の強磁性体層33と接続されてなり、層間絶縁膜41上で直線状に延在するビット線34と、層間絶縁膜42上でパターニングされ、TMR素子11の強磁性体層32と接続されてなる下部配線35と、ビット線34と直交するように延在するワード線36と、下部配線35と接続してなるWプラグ37とを備え、Wプラグ37の下端と選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とが、Wプラグ37の上端と下部配線35とがそれぞれ接続され、即ちWプラグ37及び下部配線35を介して選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とTMR素子11とが接続されて構成されている。
ここで、TMR素子11の構成は、例えば下層から、Ta(40nm)/PtMn(15nm)/CoFe(2nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1.2nm)/NiFe(6nm)/Ta(30nm)とされる。ここで、Taが電極層、PtMnが反強磁性体層、CoFe及びNiFeが強磁性体層、AlOxが絶縁層であり、図示の例では、電極層(不図示)/反強磁性体層(不図示)/強磁性体層32(Ru層(不図示)を含む。以下同じ)/絶縁層31/強磁性体層33/電極層(不図示)となる。
また、ビット線34を上下に2本に分けて、書き込み用と上部電極用とに分離して用いる構造としても良い。
ワード線36は、TMR素子11を囲むように、TMR素子11から離間する局所的な湾屈領域40が形成されている。この湾屈領域40は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略U字状とされている。湾屈領域40は、図5Bに示すように、層間絶縁膜43内でゲート電極23の上方にパターン形成されてなる底部40aと、この底部40a上の層間絶縁膜41,42に底部40aの両端部とそれぞれ接続するように形成されたWプラグ40bとから略U字状に構成されている。ここで、下部配線35とワード線36の湾屈領域40との間隔が狭いほど、換言すれば層間絶縁膜42の厚みが薄いほどTMR素子11に印加される磁界の強さが大きくなる。このことを絶縁性確保と共に考慮して、層間絶縁膜42の厚みは100nm程度とすることが好適である。
そして、ワード線36の湾屈領域40以外の直線状領域45は、層間絶縁膜41上で各Wプラグ40bと接続されて直線状に延在する部位であり、層間絶縁膜41上でビット線34と同一階層位置(同一平面上)でビット線34と互いに直交するように配設されている。即ち、ワード線36の直線状領域45とビット線34とが共に同一平面上で層間絶縁膜44内に埋設されている。この配線構造により、メモリ部2の層数が低減してメモリセル1の更なる微細化を可能とし、メモリセルアレイのレイアウトの高密度化及び合成磁界の強度の向上が実現する。
ここで、ビット線34やワード線36、Wプラグ37,40bのサイズを、0.18μmより大きく形成しても良く、メモリセルの集積度に対応する。例えば、ビット線34及びワード線36の幅を0.35μm程度に形成しても良い。
(MRAMの製造方法)
図6A〜図6E、図7A〜図7E及び図8図8A〜図8Bは、第1の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。ここでは、シリコン基板21上に選択トランジスタ3が既に作製された状態(選択トランジスタ3の図示は省略する)から、図5Bに相当する構成を作製する場合を例示する。
先ず、図6Aに示すように、CVD法によりシリコン基板(不図示)上にSiOを堆積して層間絶縁膜43を形成し、この層間絶縁膜43に深さ0.5μm程度の配線形状の溝(配線溝)51をフォトリソグラフィーにより形成する。そして、バリアメタルとして例えばTa膜を膜厚30nm程度、シードCu膜を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCuを膜厚0.8μm程度に形成して配線溝51を完全に埋める。その後、化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing:CMP)で表面のCuを除去し、配線溝51内に底部40aを形成する。
続いて、図6Bに示すように、CVD法により底部40aを覆うように層間絶縁膜43上にSiOを膜厚0.1μm程度に堆積し、層間絶縁膜42を形成する。その後、層間絶縁膜42,43に選択トランジスタ3のドレイン拡散層25の表面の一部を露出させるように図中破線で示す接続孔52を形成し、CVD法によりこの接続孔52内をタングステン(W)で埋め込み、CMPにより表面を平坦化して、図中破線で示すWプラグ37を形成する。
続いて、図6Cに示すように、層間絶縁膜42上に例えばスパッタ法により後に下層配線となる導電膜53を形成した後、スパッタ法により連続的にTa(40nm)/PtMn(15nm)/CoFe(2nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1.2nm)/NiFe(6nm)/Ta(30nm)、及びSiN等のキャップ膜54を形成する。ここで、AlOxについては、例えば酸素ラジカルで酸化を制御する。
続いて、図6Dに示すように、強磁性体層32、絶縁層31、強磁性体層33及びキャップ膜54をフォトリソグラフィーによりパターニングして、強磁性体層32、絶縁層31、強磁性体層33からなるTMR素子11を形成する。このTMR素子11上にはキャップ膜54が同様にパターニングされている。その後、Wプラグ37と接続され、素子間分離をなす配線形状に導電膜53をフォトリソグラフィーによりパターニングし、下部配線35を形成する。
続いて、図6Eに示すように、CVD法により、TMR素子11を覆うように厚く(0.1μm程度)SiOを堆積し、層間絶縁膜41を形成する。
続いて、図7Aに示すように、層間絶縁膜41,42に底部40aの両端をそれぞれ露出させる接続孔55をそれぞれ形成する。
続いて、図7Bに示すように、CVD法により各接続孔55内をタングステン(W)で埋め込むように層間絶縁膜41上にW膜56を堆積する。
続いて、図7Cに示すように、接続孔55のみがWで充填されるように、層間絶縁膜41をストッパーとしてW膜56の表面を平坦化して、Wプラグ40bを形成する。このとき、底部40aとその両端に接続されたWプラグ40bとからなる略U字状の湾屈領域40が形成される。
続いて、図7Dに示すように、CVD法により、Wプラグ40bの上端を覆うようにSiOを膜厚0.3μm程度に堆積し、層間絶縁膜44を形成する。
続いて、図7Eに示すように、層間絶縁膜44,41(の上層)にフォトリソグラフィーにより深さ0.4nm程度で長手方向が互いに直交する配線溝57,58a,58bを形成する。ここで、配線溝57はビット線を形成するための溝であり、深さ0.4nm程度に形成されているためにTMR素子11の上面に形成されたキャップ膜53がエッチング除去され、配線溝57の底面にTMR素子11の強磁性体層33の表面が露出する。また、配線溝58a,58bはワード線の湾屈領域40以外の部分である直線状領域45を形成するための溝であり、深さ0.4nm程度に形成されているためにWプラグ40bの上面が配線溝57の底面に確実に露出する。
続いて、図8Aに示すように、バリアメタルとして例えばTa膜(不図示)を膜厚30nm程度、シードCu膜(不図示)を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCu膜59を膜厚0.8μm程度に形成して配線溝57,58a,58bを完全に埋める。
続いて、図8Bに示すように、層間絶縁膜44の表層が除去されるまで、CMPにより表面のCu膜59を研磨除去して平坦化し、配線溝57をCuで充填してなるビット線34と共に、配線溝58a,58bをCuで充填されてなる各直線状領域45を形成する。このとき、直線状領域45と湾屈領域40とが接続されて一体化し、ワード線36が形成される。
しかる後、不図示の保護膜等の形成を経て、MRAMを完成させる。
以上説明したように、本実施形態のMRAMは、ワード線36に、TMR素子11を囲むようにTMR素子11から離間する局所的な湾屈領域40を有しており、この構造によりTMR素子11に磁界を集中させることができる。従って、MRAMの更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセル1へのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現することができる。
(変形例)
ここで、第1の実施形態の変形例について説明する。この変形例では、ワード線のみにU字状の湾屈領域が形成されるとともに、ワード線及びビット線に磁性膜クラッド層が形成されてなるMRAMを例示する。
図9A及び図9Bは、本変形例によるMRAMの概略構成を示す断面図であり、9Aが図5Aにおける図4のI−I’に沿った断面に相当し、9Bが図5Bにおける図4のII−II’に沿った断面に相当する。
このMRAMは、複数のメモリセル1が例えばマトリクス状に配設されてメモリセルアレイを構成してなるものである。各メモリセル1は、MTJからなるTMR素子11を備えたメモリ部2と、複数のメモリセル1から当該メモリセル1を選択するための選択トランジスタ3とを有して構成されている。
選択トランジスタ3は、例えば0.18μmルールに従うpMOSトランジスタであり、例えばシリコン基板21上にゲート絶縁膜22を介して帯状にパターニングされてなるゲート電極23と、このゲート電極23の両側におけるシリコン薄膜21の表層にp型不純物が導入されてなるソース拡散層24及びドレイン拡散層25とを備えて構成されている。
メモリ部2は、薄い絶縁層31を挟持する強磁性体層32,33を有し、層間絶縁膜41内に埋設されてなるTMR素子11と、TMR素子11の強磁性体層33と接続されてなり、層間絶縁膜41上で直線状に延在するビット線61と、層間絶縁膜42上でパターニングされ、TMR素子11の強磁性体層32と接続されてなる下部配線35と、ビット線61と直交するように延在するワード線62と、下部配線35と接続してなるWプラグ37とを備え、Wプラグ37の下端と選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とが、Wプラグ37の上端と下部配線35とがそれぞれ接続され、即ちWプラグ37及び下部配線35を介して選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とTMR素子11とが接続されて構成されている。
ここで、TMR素子11の構成は、例えば下層から、Ta(40nm)/PtMn(15nm)/CoFe(2nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1.2nm)/NiFe(6nm)/Ta(30nm)とされる。ここで、Taが電極層、PtMnが反強磁性体層、CoFe及びNiFeが強磁性体層、AlOxが絶縁層であり、図示の例では、電極層(不図示)/反強磁性体層(不図示)/強磁性体層32/絶縁層31/強磁性体層33/電極層(不図示)となる。
ビット線61は、その表面に高透磁率材料、例えばNiFeからなる磁性膜クラッド層63が膜厚50nm程度に被覆されて構成されている。この磁性膜クラッド層63は、ビット線61から発生する磁束を閉じ込め、磁束を集中させる作用を有している。ここで、ビット線61を上下に2本に分けて、書き込み用と上部電極用とに分離して用いる構造としても良い。
ワード線62は、TMR素子11を囲むように、TMR素子11から離間する局所的な湾屈領域65が形成されている。この湾屈領域65は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略U字状とされている。湾屈領域65は、層間絶縁膜43内でゲート電極23の上方にパターン形成されてなる底部65aと、この底部65a上の層間絶縁膜41,42に底部65aの両端部とそれぞれ接続するように形成されたWプラグ65bとから略U字状に構成されている。ここで、下部配線35とワード線62の湾屈領域65との間隔が狭いほど、換言すれば層間絶縁膜42の厚みが薄いほどTMR素子11に印加される磁界の強さが大きくなる。このことを絶縁性確保と共に考慮して、層間絶縁膜42の厚みは100nm程度とすることが好適である。
また、ワード線62は、その湾屈領域65の底部65aの表面に高透磁率材料、例えばNiFeからなる磁性膜クラッド層64が膜厚50nm程度に被覆されて構成されている。この磁性膜クラッド層64は、ワード線62から発生する磁束を閉じ込め、磁束を集中させる作用を有している。
そして、ワード線62の湾屈領域65以外の直線状領域66は、層間絶縁膜41上で各Wプラグ65bと接続されて直線状に延在する部位であり、層間絶縁膜41上でビット線61と同一階層位置(同一平面上)でビット線61と互いに直交するように配設されている。即ち、ワード線62の直線状領域66とビット線61とが共に同一平面上で層間絶縁膜44内に埋設されている。この配線構造により、メモリ部2の層数が低減してメモリセル1の更なる微細化を可能とし、メモリセルアレイのレイアウトの高密度化及び合成磁界の強度の向上が実現する。
ここで、ビット線61やワード線62、Wプラグ37,65bのサイズを、0.18μmより大きく形成しても良く、メモリセルの集積度に対応する。例えば、ビット線61及びワード線62の幅を0.35μm程度に形成しても良い。
以上説明したように、本変形例のMRAMは、ワード線62に、TMR素子11を囲むようにTMR素子11から離間する局所的な湾屈領域65を有しており、更にビット線61及びワード線62の湾屈領域65の底部65aを覆うように磁性膜クラッド層63,64が形成されている、この構造により、更に効率良くTMR素子11に磁界を集中させることができる。従って、MRAMの更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセル1へのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、ワード線及びビット線のうち、ビット線のみにU字状の湾屈領域が形成されてなるMRAMを例示する。
(MRAMの構成)
図10A及び図10Bは、第2の実施形態によるMRAMの概略構成を示す断面図であり、図10Aが図5Aにおける図4のI−I’に沿った断面に相当し、図10Bが図5Bにおける図4のII−II’に沿った断面に相当する。
このMRAMは、複数のメモリセル1が例えばマトリクス状に配設されてメモリセルアレイを構成してなるものである。各メモリセル1は、MTJからなるTMR素子11を備えたメモリ部2と、複数のメモリセル1から当該メモリセル1を選択するための選択トランジスタ3とを有して構成されている。
選択トランジスタ3は、例えば0.18μmルールに従うpMOSトランジスタであり、例えばシリコン基板21上にゲート絶縁膜22を介して帯状にパターニングされてなるゲート電極23と、このゲート電極23の両側におけるシリコン薄膜21の表層にp型不純物が導入されてなるソース拡散層24及びドレイン拡散層25とを備えて構成されている。
メモリ部2は、薄い絶縁層31を挟持する強磁性体層32,33を有し、層間絶縁膜41内に埋設されてなるTMR素子11と、TMR素子11の強磁性体層33と接続されてなるビット線71と、層間絶縁膜42上でパターニングされ、TMR素子11の強磁性体層32と接続されてなる下部配線35と、ビット線71と直交するように層間絶縁膜43内で直線状に延在するワード線72と、下部配線35と接続してなるWプラグ37とを備え、Wプラグ37の下端と選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とが、Wプラグ37の上端と下部配線35とがそれぞれ接続され、即ちWプラグ37及び下部配線35を介して選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とTMR素子11とが接続されて構成されている。
ここで、TMR素子11の構成は、例えば下層から、Ta(40nm)/PtMn(15nm)/CoFe(2nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1.2nm)/NiFe(6nm)/Ta(30nm)とされる。ここで、Taが電極層、PtMnが反強磁性体層、CoFe及びNiFeが強磁性体層、AlOxが絶縁層であり、図示の例では、電極層(不図示)/反強磁性体層(不図示)/強磁性体層32/絶縁層31/強磁性体層33/電極層(不図示)となる。
ビット線71は、TMR素子11を囲む局所的な湾屈領域73が形成されている。この湾屈領域73は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略U字状(逆U字状)とされている。湾屈領域73は、層間絶縁膜44内でTMR素子11の上面と接続されるようにパターン形成されてなる上部73aと、この上部73a下の層間絶縁膜41,42に上部73aの両端部とそれぞれ接続するように形成されたWプラグ73bとから略逆U字状に構成されている。ここで、下部配線35とワード線72との間隔が狭いほど、換言すれば層間絶縁膜42の厚みが薄いほどTMR素子11に印加される磁界の強さが大きくなる。このことを絶縁性確保と共に考慮して、層間絶縁膜42の厚みは100nm程度とすることが好適である。
そして、ビット線71の湾屈領域73以外の直線状領域74は、層間絶縁膜43内で各Wプラグ73bと接続されて直線状に延在する部位であり、層間絶縁膜43内でワード線72と同一階層位置(同一平面上)でワード線72と互いに直交するように配設されている。この配線構造により、メモリ部2の層数が低減してメモリセル1の更なる微細化を可能とし、メモリセルアレイのレイアウトの高密度化及び合成磁界の強度の向上が実現する。
ここで、ビット線71やワード線72、Wプラグ37,73bのサイズを、0.18μmより大きく形成しても良く、メモリセルの集積度に対応する。例えば、ビット線71及びワード線72の幅を0.35μm程度に形成しても良い。
(MRAMの製造方法)
図11A〜図11E、図12A〜図12E及び図13A〜図13Bは、本実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。本実施形態では、シリコン基板21上に選択トランジスタ3が既に作製された状態(選択トランジスタ3の図示は省略する)から、MRAMを作製する場合を例示する。
先ず、図11Aに示すように、CVD法によりシリコン基板21上にSiOを堆積して層間絶縁膜43を形成し、この層間絶縁膜43に深さ0.5μm程度の配線溝81a,81b及び配線溝82をフォトリソグラフィーにより形成する。ここで、配線溝81a,81bはそれぞれビット線71の湾屈領域73以外の部分である直線状領域74を形成するための溝であり、配線溝82はワード線72を形成するための溝である。配線溝81a,81bの長手方向と配線溝82の長手方向とは互いに直交する。
そして、バリアメタルとして例えばTa膜を膜厚30nm程度、シードCu膜を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCuを膜厚0.8μm程度に形成して配線溝81a,81b,82を完全に埋める。その後、CMPにより表面のCuを研磨除去して平坦化し、配線溝81a,81bをCuで充填してなるビット線71の直線状領域74と共に、配線溝82をCuで充填されてなるワード線72を形成する。
続いて、図11Bに示すように、CVD法によりワード線72及び直線状領域74を覆うように層間絶縁膜43上にSiOを膜厚0.1μm程度に堆積し、層間絶縁膜42を形成する。その後、層間絶縁膜42,43に選択トランジスタ3のドレイン拡散層25の表面の一部を露出させるように図中破線で示す接続孔52を形成し、CVD法によりこの接続孔52内をタングステン(W)で埋め込み、CMPにより表面を平坦化して、図中破線で示すWプラグ37を形成する。
続いて、図11Cに示すように、層間絶縁膜42上に例えばスパッタ法により後に下層配線となる導電膜53を形成した後、スパッタ法により連続的にTa/PtMn/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/NiFe/Ta及びSiN等のキャップ膜54を形成する。ここで、AlOxについては、例えば酸素ラジカルで酸化を制御する。
続いて、図11Dに示すように、Ta/PtMn/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/NiFe/Ta及びキャップ膜54をフォトリソグラフィーによりパターニングして、強磁性体層32、絶縁層31、強磁性体層33からなるTMR素子11を形成する。このTMR素子11上にはキャップ膜54が同様にパターニングされている。その後、Wプラグ37と接続され、素子間分離をなす配線形状に導電膜53をフォトリソグラフィーによりパターニングし、下部配線35を形成する。
続いて、図11Eに示すように、CVD法により、TMR素子11を覆うように厚く(0.1μm程度)SiOを堆積し、層間絶縁膜41を形成する。
続いて、図12Aに示すように、層間絶縁膜41,42に各直線状領域74の一端をそれぞれ露出させる接続孔55をそれぞれ形成する。
続いて、図12Bに示すように、CVD法により各接続孔55内をタングステン(W)で埋め込むように層間絶縁膜41上にW膜56を堆積する。
続いて、図12Cに示すように、接続孔55のみがWで充填されるように、層間絶縁膜41をストッパーとしてW膜56の表面を平坦化して、Wプラグ73bを形成する。
続いて、図12Dに示すように、CVD法により、Wプラグ73bの上端を覆うようにSiOを膜厚0.3μm程度に堆積し、層間絶縁膜44を形成する。
続いて、図12Eに示すように、Wプラグ73bの上面及びTMR素子11の上面が露出するように、層間絶縁膜44,41(の上層)にフォトリソグラフィーにより深さ0.4nm程度の配線溝83を形成する。この配線溝83は、ビット線71の湾屈領域73以外の部分である直線状領域74を形成するための溝であり、深さ0.4nm程度に形成されているためにWプラグ73b及びTMR素子11の上面が配線溝83の底面に確実に露出する。
続いて、図13Aに示すように、バリアメタルとして例えばTa膜(不図示)を膜厚30nm程度、シードCu膜(不図示)を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCu膜59を膜厚0.8μm程度に形成して配線溝84を完全に埋める。
続いて、図13Bに示すように、層間絶縁膜44の表層が除去されるまで、CMPにより表面のCu膜59を研磨除去して平坦化し、配線溝84をCuで充填し、Wプラグ73bと共に略逆U字状の湾屈領域73を構成する上部73aを形成する。このとき、直線状領域74と湾屈領域73とが接続されて一体化し、ビット線71が形成される。
しかる後、不図示の保護膜等の形成を経て、MRAMを完成させる。
以上説明したように、本実施形態のMRAMは、ビット線71に、TMR素子11を囲むようにTMR素子11から離間する局所的な湾屈領域73を有しており、この構造によりTMR素子11に磁界を集中させることができる。従って、MRAMの更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセル1へのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、ワード線及びビット線の双方にそれぞれU字状の湾屈領域が形成されてなるMRAMを例示する。
(MRAMの構成)
図14は、第3の実施形態によるMRAMの概略構成を示す平面図、図15Aは図14のI−I’に沿った断面図、図15Bは図14のII−II’に沿った断面図である。
このMRAMは、複数のメモリセル1が例えばマトリクス状に配設されてメモリセルアレイを構成してなるものである。各メモリセル1は、MTJからなるTMR素子11を備えたメモリ部2と、複数のメモリセル1から当該メモリセル1を選択するための選択トランジスタ3とを有して構成されている。
選択トランジスタ3は、例えば0.18μmルールに従うpMOSトランジスタであり、例えばシリコン基板21上にゲート絶縁膜22を介して帯状にパターニングされてなるゲート電極23と、このゲート電極23の両側におけるシリコン薄膜21の表層にp型不純物が導入されてなるソース拡散層24及びドレイン拡散層25とを備えて構成されている。
メモリ部2は、薄い絶縁層31を挟持する強磁性体層32,33を有し、層間絶縁膜41内に埋設されてなるTMR素子11と、TMR素子11の強磁性体層33と接続されてなるビット線91と、層間絶縁膜42上でパターニングされ、TMR素子11の強磁性体層32と接続されてなる下部配線35と、ビット線91と直交するように延在するワード線95と、下部配線35と接続してなるWプラグ37とを備え、Wプラグ37の下端と選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とが、Wプラグ37の上端と下部配線35とがそれぞれ接続され、即ちWプラグ37及び下部配線35を介して選択トランジスタ3のドレイン拡散層25とTMR素子11とが接続されて構成されている。
ここで、TMR素子11の構成は、例えば下層から、Ta(40nm)/PtMn(15nm)/CoFe(2nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1.2nm)/NiFe(6nm)/Ta(30nm)とされる。ここで、Taが電極層、PtMnが反強磁性体層、CoFe及びNiFeが強磁性体層、AlOxが絶縁層であり、図示の例では、電極層(不図示)/反強磁性体層(不図示)/強磁性体層32/絶縁層31/強磁性体層33/電極層(不図示)となる。
ビット線91は、TMR素子11を囲む局所的な湾屈領域93が形成されている。この湾屈領域93は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略U字状(逆U字状)とされている。即ちビット線91は、図15Aに示すように、層間絶縁膜44内でTMR素子11の上面と接続されるようにパターン形成された上部92と、上部92の下で当該上部92の各端部とそれぞれ接続されるように層間絶縁膜43内で直線状に延在する直線状領域94とから構成されており、上部92とその両端部における各直線状領域94の接続部94aとから、略逆U字状の湾屈領域93が構成されている。
ワード線95は、TMR素子11を囲むように、ビット線91の湾屈領域93と対向する部位にTMR素子11から離間する局所的な湾屈領域96が形成されている。この湾屈領域96は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略U字状とされている。湾屈領域96は、図15Bに示すように、層間絶縁膜43内でゲート電極23の上方にパターン形成されてなる底部96aと、この底部96a上の層間絶縁膜42に底部96aの両端部とそれぞれ接続するように形成されたWプラグ96bとから構成されている。
ここで、下部配線35とワード線95の湾屈領域96との間隔が狭いほど、換言すれば層間絶縁膜42の厚みが薄いほどTMR素子11に印加される磁界の強さが大きくなる。このことを絶縁性確保と共に考慮して、層間絶縁膜42の厚みは100nm程度とすることが好適である。
そして、ワード線95の湾屈領域96以外の各直線状領域97は、層間絶縁膜42上で各Wプラグ96bと接続されて直線状に延在する部位であり、層間絶縁膜42上でTMR素子11及びビット線91の各直線状領域94と同一階層位置(同一平面上)に配設されており、直線状領域97と直線状領域94とが直交している。即ち、TMR素子11、ワード線95の直線状領域97、及びビット線91の各直線状領域94が共に同一平面上で層間絶縁膜41内に埋設されている。この配線構造により、メモリ部2の層数が低減してメモリセル1の更なる微細化を可能とし、メモリセルアレイのレイアウトの高密度化及び合成磁界の強度の向上が実現する。
ここで、ビット線91やワード線95、Wプラグ37,96bのサイズを、0.18μmより大きく形成しても良く、メモリセルの集積度に対応する。例えば、ビット線91及びワード線95の幅を0.35μm程度に形成しても良い。
(MRAMの製造方法)
図16A〜図16G及び図17A〜図17Eは、第3の実施形態によるMRAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。ここでは、シリコン基板21上に選択トランジスタ3が既に作製された状態(選択トランジスタ3の図示は省略する)から、図15A,図15Bに相当する構成を作製する場合を例示し、各図において、左側が図15Aと同様に図14のI−I’に沿った断面に相当し、右側が図15Bと同様に図14のII−II’に沿った断面に相当する。
先ず、図16Aに示すように、CVD法によりシリコン基板21上にSiOを堆積して層間絶縁膜43を形成し、この層間絶縁膜43に深さ0.5μm程度の配線形状の溝(配線溝)51をフォトリソグラフィーにより形成する。そして、バリアメタルとして例えばTa膜を膜厚30nm程度、シードCu膜を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCuを膜厚0.8μm程度に形成して配線溝51を完全に埋める。その後、化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing:CMP)で表面のCuを除去し、配線溝51内に湾屈領域96の底部96aを形成する。
続いて、図16Bに示すように、CVD法により底部40aを覆うように層間絶縁膜43上にSiOを膜厚0.1μm程度に堆積し、層間絶縁膜42を形成する。その後、層間絶縁膜42,43に選択トランジスタ3のドレイン拡散層25の表面の一部を露出させるように図中破線で示す接続孔52を形成するとともに、底部96aの両端部を露出させるように図中破線で示す接続孔55を形成する。
続いて、図16Cに示すように、CVD法により接続孔52,55内をタングステン(W)で埋め込み、CMPにより表面を平坦化して、図中破線で示すWプラグ37,96bをそれぞれ形成する。このとき、底部96aとその両端に接続されたWプラグ96bとからなる略U字状の湾屈領域96が形成される。
続いて、層間絶縁膜42上に例えばスパッタ法により後に下層配線となる導電膜53を形成した後、スパッタ法により連続的にTa/PtMn/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/NiFe/Ta及びSiN等のキャップ膜54を形成する。ここで、AlOxについては、例えば酸素ラジカルで酸化を制御する。
続いて、図16Dに示すように、Ta/PtMn/CoFe/Ru/CoFe/AlOx/NiFe/Ta及びキャップ膜54をフォトリソグラフィーによりパターニングして、強磁性体層32、絶縁層31、強磁性体層33からなるTMR素子11を形成する。このTMR素子11上にはキャップ膜54が同様にパターニングされている。その後、Wプラグ37と接続され、素子間分離をなす配線形状に導電膜53をフォトリソグラフィーによりパターニングし、下部配線35を形成する。
続いて、図16Eに示すように、CVD法により、TMR素子11を覆うように厚く(0.1μm程度)SiOを堆積し、層間絶縁膜41を形成する。
続いて、図16Fに示すように、各Wプラグ40bの表面が露出するように、層間絶縁膜41にフォトリソグラフィーにより深さ0.1μm程度の配線溝101a,101b(左図)及び配線溝102a,102b(右図)を形成する。ここで、配線溝101a,101bはビット線91の各直線状領域94を形成するための溝であり、配線溝102a,102bはワード線95の各直線状領域97を形成するための溝であって、配線溝101a,101bと配線溝102a,102bは互いに直交するように形成される。
このとき、TMR素子11は層間絶縁膜41に覆われている。
続いて、図176Gに示すように、CVD法により配線溝101a,101b及び102a,102b内をバリアメタルとして例えばTa膜(不図示)を膜厚30nm程度、シードCu膜(不図示)を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCu膜59を形成して配線溝101a,101b及び102a,102bを完全に埋める。
続いて、図17Aに示すように、層間絶縁膜41の表層が除去されるまで、CMPにより表面のCuを研磨除去して平坦化し、配線溝101a,101bをCuで充填されてなる各直線状領域94を形成するとともに、配線溝102a,102bをCuで充填されてなる各直線状領域97を形成する。このとき、右図のように、直線状領域97と湾屈領域96とが接続されて一体化し、ワード線95が形成される。
続いて、図17Bに示すように、CVD法により平坦化された層間絶縁膜41、直線状領域94及び直線状領域97上にSiOを膜厚0.3μm程度に堆積して層間絶縁膜44を形成する。
続いて、図17Cに示すように、TMR素子11の上面が露出するとともに各直線状領域94の端部の表層が若干抉れるように、層間絶縁膜44にフォトリソグラフィーにより深さ0.4nm程度の配線溝103を形成する。この配線溝103は、ビット線91の湾屈領域93を成す上部92を形成するための溝であり、深さ0.4nm程度に形成されているためにTMR素子11の上面が配線溝103の底面に確実に露出する。
続いて、図17Dに示すように、バリアメタルとして例えばTa膜(不図示)を膜厚30nm程度、シードCu膜(不図示)を膜厚100nm程度にスパッタ法で成長させ、メッキ法によりCu膜59を膜厚0.8μm程度に形成して配線溝103を完全に埋める。
続いて、図17Eに示すように、層間絶縁膜44の表層が除去されるまで、CMPにより表面のCu膜59を研磨除去して平坦化し、配線溝103をCuで充填し、直線状領域94の接続部94aと共に略逆U字状の湾屈領域93を構成する上部92を形成する。このとき、直線状領域94と上部92とが接続されて一体化し、ビット線91が形成される。
しかる後、不図示の保護膜等の形成を経て、MRAMを完成させる。
以上説明したように、本実施形態のMRAMは、ビット線91にはTMR素子11を囲む局所的な湾屈領域93を、ワード線95にはTMR素子11を囲むようにTMR素子11から離間する局所的な湾屈領域96を有しており、この構造によりTMR素子11に磁界を集中させることができる。従って、MRAMの更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセル1へのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現することができる。
[第4の実施形態]
本実施形態では、ワード線及びビット線の双方にそれぞれU字状の湾屈領域が形成されてなる、いわゆるクロスポイント型のMRAMを例示する。
図18は、第4の実施形態によるMRAMの概略構成を示す斜視図である。図18では便宜上、1つのメモリセルのみを示し、また各種の絶縁膜や層間絶縁膜の図示を省略している。
このMRAMは、複数のメモリセル1が例えばマトリクス状に配設されてメモリセルアレイを構成してなるものである。各メモリセル100は、MTJからなるTMR素子11を備えたメモリ部であり、選択トランジスタを有することなく所望のメモリセル100を選択することが可能である。
このメモリセル100は、薄い絶縁層31を挟持する強磁性体層32,33を有してなるTMR素子11と、TMR素子11の上層である強磁性体層33と接続されてなるビット線111と、TMR素子11の下層である強磁性体層32と接続されてなるワード線112とを備えて構成されている。
ここで、TMR素子11の構成は、例えば下層から、Ta(40nm)/PtMn(15nm)/CoFe(2nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1.2nm)/NiFe(6nm)/Ta(30nm)とされる。ここで、Taが電極層、PtMnが反強磁性体層、CoFe及びNiFeが強磁性体層、AlOxが絶縁層であり、図示の例では、電極層(不図示)/反強磁性体層(不図示)/強磁性体層32/絶縁層31/強磁性体層33/電極層(不図示)となる。
ビット線111は、TMR素子11を囲む局所的な湾屈領域113が形成されている。この湾屈領域113は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略逆U字状とされている。
ワード線112は、TMR素子11を囲む局所的な湾屈領域114が形成されている。この湾屈領域114は、TMR素子11を中心とする屈曲状、ここでは略U字状とされている。
そして、ビット線111の湾屈領域113以外の各直線状領域115は直線状に延在する部位であり、ワード線112の湾屈領域114以外の各直線状領域116は直線状に延在する部位である。TMR素子11、ビット線111の各直線状領域113、及びワード線112の湾屈領域114は全て同一階層位置(同一平面上)に配設されており、直線状領域115と直線状領域116とが直交している。この配線構造により、メモリセル100の層数が低減してメモリセル1の更なる微細化を可能とし、メモリセルアレイのレイアウトの高密度化及び合成磁界の強度の向上が実現する。
ここで、ビット線111やワード線112のサイズを、0.18μmより大きく形成しても良く、メモリセルの集積度に対応する。例えば、ビット線111及びワード線112の幅を0.35μm程度に形成しても良い。
以上説明したように、本実施形態のMRAMは、ビット線111にはTMR素子11を囲む局所的な湾屈領域113を、ワード線112にはTMR素子11を囲む局所的な湾屈領域114を有しており、この構造によりTMR素子11に磁界を集中させることができる。従って、MRAMの更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセル100へのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現することができる。また、本実施形態のMRAMはクロスポイント型であり、メモリセルに選択トランジスタを有しないため、更なる小型化・高集積化が可能となる。
本発明によれば、比較的簡易な構成により、装置の更なる微細化の要請を満たしつつも、メモリセルへのデータ書き込み時における大幅な省電力化を実現する信頼性の高い磁気記憶装置が実現する。

Claims (15)

  1. 磁化の変化を利用して磁気記憶を行う磁気記憶素子と、
    前記磁気記憶素子の上下において互いにねじれの位置にある一対の配線と
    を含み、
    前記一対の配線の少なくとも一方は、前記磁気記憶素子を囲むように当該磁気記憶素子から離間する局所的な湾屈領域が形成されてなることを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記磁気記憶素子は、トンネルバリア層を挟む下部強磁性体層及び上部強磁性体層を有する少なくとも3層構造の強磁性トンネル接合であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記湾屈領域は、前記磁気記憶素子を中心とする円弧状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記湾屈領域は、前記磁気記憶素子を中心とする屈曲状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  5. 前記一対の配線は、一方が前記湾屈領域を有しており、他方が直線状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  6. 前記一対の配線は、双方がそれぞれ前記湾屈領域を有してなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  7. 前記一対の配線は、平面視において互いに直交することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  8. 前記湾屈領域の形成された前記配線は、前記磁気記憶素子を前記湾屈領域により形成される空間の内部に包含することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  9. 前記磁気記憶素子に対応し、当該磁気記憶素子を選択するための選択素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  10. 前記一対の配線は、前記磁気記憶素子を上下で挟持するように当該磁気記憶素子と接続されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  11. 前記一対の配線は、前記湾屈領域以外の部位において、同一平面内に位置することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  12. 前記一対の配線及び前記磁気記憶素子は、前記湾屈領域以外の部位において、同一平面内に位置することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  13. 前記一対の配線の少なくとも一部を覆うように磁性膜クラッド層が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  14. 半導体基板上に磁気記憶素子を選択するための選択素子を形成する工程と、
    前記選択素子を覆う第1の層間絶縁膜中に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線を覆う第2の層間絶縁膜中に前記第1の配線の重心に対して対称となるように貫通して接続してなる2つのプラグを形成する工程と、
    前記第1の配線の重心上に強磁性体層、絶縁層、強磁性体層からなるTMR素子を形成する工程と、
    前記TMR素子を覆って、前記プラグを露出するように第3の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の層間絶縁膜に埋め込まれた第2の配線を形成する工程と
    を含むことを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  15. 前記第3の層間絶縁膜を覆う第4の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記TMR素子の表面を露出するように前記第4の層間絶縁膜を貫通して第3の層間絶縁膜に溝を形成する工程と、
    前記溝に埋め込められた第3の配線とを形成する工程と
    を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の磁気記憶装置の製造方法。
JP2006535000A 2004-09-17 2004-09-17 磁気記憶装置及びその製造方法 Pending JPWO2006030516A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2004/013625 WO2006030516A1 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 磁気記憶装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2006030516A1 true JPWO2006030516A1 (ja) 2008-05-08

Family

ID=36059783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006535000A Pending JPWO2006030516A1 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 磁気記憶装置及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7787287B2 (ja)
JP (1) JPWO2006030516A1 (ja)
WO (1) WO2006030516A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5076361B2 (ja) * 2006-05-18 2012-11-21 株式会社日立製作所 半導体装置
US8644055B2 (en) 2010-12-09 2014-02-04 Infineon Technologies Ag Nonvolatile memory with enhanced efficiency to address asymetric NVM cells
US8796795B2 (en) 2011-08-01 2014-08-05 Avalanche Technology Inc. MRAM with sidewall protection and method of fabrication
US8709956B2 (en) 2011-08-01 2014-04-29 Avalanche Technology Inc. MRAM with sidewall protection and method of fabrication
US8536063B2 (en) 2011-08-30 2013-09-17 Avalanche Technology Inc. MRAM etching processes
US8574928B2 (en) 2012-04-10 2013-11-05 Avalanche Technology Inc. MRAM fabrication method with sidewall cleaning
US8883520B2 (en) 2012-06-22 2014-11-11 Avalanche Technology, Inc. Redeposition control in MRAM fabrication process
US8790935B1 (en) * 2012-10-22 2014-07-29 Everspin Technologies, Inc. Method of manufacturing a magnetoresistive-based device with via integration

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08186233A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Nec Corp 半導体記憶装置
JPH10261771A (ja) * 1996-06-28 1998-09-29 Texas Instr Inc <Ti> ワード線ストラップ回路
JP2000195251A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Yamaha Corp 磁気抵抗ランダムアクセスメモリ
JP2001084758A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Fujitsu Ltd 強磁性トンネル接合ランダムアクセスメモリ、スピンバルブランダムアクセスメモリ、単一強磁性膜ランダムアクセスメモリ、およびこれらをつかったメモリセルアレイ
JP2004119904A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Nec Corp 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3862232A (en) * 1963-07-03 1975-01-21 Upjohn Co 1-(p-hydroxyphenyl)-2-phenyl-6-(2-diethylaminoethoxy)-3,4-dihydronaphthalene and the salts thereof
US5477482A (en) * 1993-10-01 1995-12-19 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Ultra high density, non-volatile ferromagnetic random access memory
US6269027B1 (en) * 1998-04-14 2001-07-31 Honeywell, Inc. Non-volatile storage latch
KR100446616B1 (ko) * 2001-10-18 2004-09-04 삼성전자주식회사 단일 트랜지스터형 자기 랜덤 액세스 메모리 소자와 그구동 및 제조방법
US6906947B2 (en) * 2002-02-22 2005-06-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. In-plane toroidal memory cell with vertically stepped conductors
US7064974B2 (en) * 2002-09-12 2006-06-20 Nec Corporation Magnetic random access memory and method for manufacturing the same
KR101009891B1 (ko) * 2003-01-31 2011-01-20 엔엑스피 비 브이 자기 저항 메모리 셀, 자기 저항 메모리 셀의 매트릭스,자기 저항 메모리 셀의 매트릭스에 값을 기록하는 방법 및자기 저항 메모리 셀 제조 방법
JP3831353B2 (ja) * 2003-03-27 2006-10-11 株式会社東芝 磁気ランダムアクセスメモリ
US6987692B2 (en) * 2003-10-03 2006-01-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Magnetic memory having angled third conductor
US20060022286A1 (en) * 2004-07-30 2006-02-02 Rainer Leuschner Ferromagnetic liner for conductive lines of magnetic memory cells

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08186233A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Nec Corp 半導体記憶装置
JPH10261771A (ja) * 1996-06-28 1998-09-29 Texas Instr Inc <Ti> ワード線ストラップ回路
JP2000195251A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Yamaha Corp 磁気抵抗ランダムアクセスメモリ
JP2001084758A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Fujitsu Ltd 強磁性トンネル接合ランダムアクセスメモリ、スピンバルブランダムアクセスメモリ、単一強磁性膜ランダムアクセスメモリ、およびこれらをつかったメモリセルアレイ
JP2004119904A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Nec Corp 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070159877A1 (en) 2007-07-12
WO2006030516A1 (ja) 2006-03-23
US20100267171A1 (en) 2010-10-21
US7906347B2 (en) 2011-03-15
US7787287B2 (en) 2010-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6643168B2 (en) Nonvolatile magnetic storage device
JP6316474B1 (ja) 磁気メモリ
US8885396B2 (en) Memory device and method for manufacturing the same
KR100610710B1 (ko) 자기 랜덤 액세스 메모리
US8724377B2 (en) Memory device and method for manufacturing the same
US7906347B2 (en) Magnetic storage device and method of manufacturing the same
JP4186046B2 (ja) Mram電極用保護構造
US7848136B2 (en) Magnetic memory
JP5702177B2 (ja) 半導体装置
JP2015050339A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20060163196A1 (en) Method for producing magnetic memory device
JP4138254B2 (ja) 記憶セル構造、およびこれを製造する方法
JP2005294848A (ja) 磁気メモリセルアレイおよびその製造方法
JPWO2010103649A1 (ja) 複合抵抗変化素子及びその製造方法
US20120068282A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP2012209358A (ja) 磁気記憶素子および磁気記憶装置
JP2004119478A (ja) 半導体記憶装置、不揮発性記憶装置および磁気記憶装置
CN113809118B (zh) 一种磁阻式随机存取存储器
KR100390977B1 (ko) 반도체소자의 제조방법
JP2007525022A (ja) 他の種類の回路と共に集積されたmram装置
US7564109B2 (en) MRAM and method of manufacturing the same
JP2006173472A (ja) 磁気記憶装置およびその製造方法
JP2010232475A (ja) 磁気記憶装置およびその製造方法
JP2013033573A (ja) 電子装置、半導体装置およびその制御方法、ならびに携帯端末装置
CN112992965B (zh) 磁阻式随机存取存储器的布局图案

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120522