JP2000195251A - 磁気抵抗ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁気抵抗ランダムアクセスメモリ

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JP2000195251A JP10374575A JP37457598A JP2000195251A JP 2000195251 A JP2000195251 A JP 2000195251A JP 10374575 A JP10374575 A JP 10374575A JP 37457598 A JP37457598 A JP 37457598A JP 2000195251 A JP2000195251 A JP 2000195251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度の磁気抵抗ランダムアクセスメモリを
提供する。 【解決手段】 上磁性層11と前記上磁性層11の下面
に形成されたバリア膜10と前記上磁性層11及び前記
バリア膜10が複数形成された下磁性層9とを有する磁
気トンネル抵抗素子2と、前記磁気トンネル抵抗素子2
の上面に接続された上部電極4と、前記磁気トンネル抵
抗素子2の下面に接続された下部電極3と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗ランダム
アクセスメモリに関し、特に、磁気トンネル抵抗素子を
使用した磁気抵抗ランダムアクセスメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(以
下、MRAMという。)とは、情報の0又は1を磁性膜
のスピンの向きで判断するメモリである。このメモリに
使用される材料は、種々のものが提案されているが、中
でも磁気トンネル材料は、磁気抵抗変化及び電気抵抗が
共に、大きいので磁気トンネル抵抗素子の磁性膜の堆積
方向に電流を流すタイプのMRAMアレイに使用する場
合には有利である。
【0003】この磁気トンネル抵抗素子は、絶縁膜を2
つの磁性膜で挟んだ構造を有している。この2つの磁性
膜のスピンのなす角度により、これらの磁性膜の間に流
れる磁気トンネル電流の大きさが変化することを利用し
て、これらの磁気トンネル抵抗素子に作用する磁界の大
きさを検出するものである。
【0004】この磁気トンネル抵抗素子を使用して情報
記録に使用する場合、1つの層は磁気トンネル抵抗素子
の動作範囲内(印加磁場範囲内)で、そのスピンの向き
が変化しないものである。他方の層は、その磁気スピン
の向きが磁気トンネル抵抗素子に印加された磁場の向き
に応じて変化できるようにしている。この結果得られる
2つの磁性膜の磁気スピンの向きの平行及び反平行に応
じた2つの磁性層間の抵抗の大きさを情報の0又は1に
対応させるものである。
【0005】この磁気トンネル抵抗素子を使用して、高
密度メモリを製作する場合、磁気トンネル抵抗素子を1
μm前後の大きさまで加工することができるが、夫々の
磁性層の磁気的な安定性を得るために、磁気トンネル抵
抗素子の長辺と短辺との比(以下、アスペクト比とい
う。)を3以上にすることが報告されている。このこと
は、特に、下磁性層を固定層(磁気スピンの向きが固定
されている。)とした場合に、重要である。また、磁気
トンネル抵抗素子の構造としては、IBMが提案してい
るように、2つの磁性層のうち、いずれかの磁性膜の大
きさを変えた構造において、安定した磁気トンネル抵抗
特性が得られることが報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の2つの
磁性膜うち、いずれかの磁性膜の大きさを変えた構造と
する場合において、アスペクト比を十分にとると、単位
面積あたりのビット密度が低下してしまうという問題点
がある。
【0007】また、磁気トンネル抵抗素子の間隔を空け
る必要があるためにアスペクト比を十分にとると、単位
面積あたりのビット密度が低下してしまうという問題点
もある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、下部電極を2ビット以上の磁気トンネル抵
抗素子に対して共通する構成とすることにより、高密度
の磁気抵抗ランダムアクセスメモリを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気抵抗ラ
ンダムアクセスメモリは、上磁性層と前記上磁性層の下
面に形成されたバリア膜と前記上磁性層及び前記バリア
膜が複数形成された下磁性層とを有する磁気トンネル抵
抗素子と、前記磁気トンネル抵抗素子の上面に接続され
た上部電極と、前記磁気トンネル抵抗素子の下面に接続
された下部電極と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明においては、前記下磁性層は、強磁
性体と反磁性体とを有することが好ましい。
【0011】また、本発明においては、前記下磁性層
は、Crと反磁性体とを有することが好ましい。
【0012】更に、本発明においては、前記バリア膜と
接する前記下磁性層は、Ni、Co及びFeからなる群
から選択された1種又は全部を含む組成であることが好
ましい。
【0013】本発明においては、複数の上磁性層及びバ
リア膜を下部磁性層に形成する構成にすることにより、
磁気抵抗ランダムアクセスメモリのビット密度は上磁性
層のパッキング密度だけで決定することができる。この
ために、従来の構造よりも大幅な密度増加を実現するこ
とができる。また、下磁性層は十分なアスペクト比とす
ることができるために、磁気的な安定性も密度増加と同
時に得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の
実施例に係る磁気抵抗ランダムアクセスメモリの模式図
である。(b)は、図1(a)のA−A線による模式的
断面図である。図2は、本発明の実施例に係る磁気抵抗
ランダムアクセスメモリの等価回路を示す回路図であ
る。図3は、図1(a)のB−B線による断面図であ
る。
【0015】本実施例のMRAM1において、磁気トン
ネル抵抗素子2は夫々下部電極3の上に形成されてい
る。また、磁気トンネル抵抗素子2には夫々ワードライ
ン19が設けられている。即ち、図2に示すように、1
つの下部電極3に対して直列に接続されたダイオード1
2と磁気トンネル抵抗素子2が4つ接続されている。そ
して、異なる下部電極3同士を上部電極4で接続する構
成になっている。
【0016】次に、MRAM1の構成について詳細に説
明する。図1(b)及び図3に示すように、基板5の上
に、例えば、Tiからなる第1導電膜6と、例えば、C
uからなる第2導電膜7とで構成される下部電極3が形
成されている。この下部電極3の上には、例えば、Rh
Mnからなる反強磁性膜8が2つ形成されている。この
反強磁性膜8の上には、例えば、Coからなる下磁性層
9が形成され、この下磁性層9の上に、例えば、Al膜
を酸化処理することにより形成されたバリア膜10が設
けられている。また、このバリア膜10の上には、例え
ば、NiFeからなる上磁性層11が形成されている。
これらの反強磁性膜8、下磁性層9、バリア膜10及び
上磁性層11により磁気トンネル抵抗素子2が形成され
ている。即ち、同一の下電極3の上には、2つの磁気ト
ンネル抵抗素子2が形成されている。
【0017】更に、上磁性層11の上には、例えば、P
tからなるショットキー膜13が形成されている。この
ショットキー膜13の上には、例えば、Pがドープされ
たSiからなる半導体膜14が形成されている。そし
て、この半導体膜14の上には、例えば、Tiからなる
オーミック膜15が半導体膜14とオーミック結合する
ように形成されている。これらショットキー膜13、半
導体膜14及びオーミック膜15により、ダイオード1
2が形成されている。
【0018】また、基板5、下部電極3及びダイオード
12を覆うように、例えば、SiO 2からなる層間絶縁
膜16が形成されている。この層間絶縁膜16には、磁
気トンネル抵抗素子2の上にコンタクトホール17が開
口されている。このコンタクトホール17を埋設するよ
うに、例えば、Cuからなる上部電極4が形成されてい
る。このようにして、MRAM1が形成される。
【0019】上述のように、下部電極3の上に磁気トン
ネル抵抗素子2を2つ形成する構成とすることにより、
即ち、2つの磁気トンネル抵抗素子2で1つの下部電極
3を兼用する構成とすることにより、下磁性層9は十分
なアスペクト比とすることができる。このため、磁気的
な安定性が得られると共に、MRAM1のビット密度は
上磁性層11のパッキング密度だけで決定するために、
従来の構造よりも大幅な密度増加を実現することができ
る。
【0020】また、上述のように、反強磁性膜8を形成
することにより、上磁性層11が反転する印加磁場範囲
内で下磁性層9が反転しないように、十分な保磁力と交
換結合によって反転磁場を高磁場側にずらすことができ
る。
【0021】次に、本実施例のMRAM1の製造方法に
ついて図3乃至図5に基づいて説明する。図4(a)乃
至(d)並びに図5(a)及び(b)は、本発明の実施
例に係る磁気抵抗ランダムアクセスメモリの製造方法を
工程順に示す断面図である。
【0022】図4(a)に示すように、先ず、予め、洗
浄した、例えば、シリコン基板からなる基板5をスパッ
タ装置にセットする。このスパッタ装置のチャンバを1
×10-7Torr以下まで排気する。そして、例えば、
純度が99.9999%のArガスを圧力が4mTor
rになるまでチャンバ内に導入する。チャンバ内に装備
されているスパッタガンに、例えば、200Wの直流電
力を印加して、ターゲットサイズの直径が126mmの
Ti及びCuのターゲットを使用して、成膜速度が12
nm/分で第1導電膜6として、膜厚が15nmのTi
膜を基板5の上に成膜する。この第1導電膜6の上に、
例えば、成膜速度が25nm/分で第2導電膜7とし
て、膜厚が300nmのCu膜を成膜する。
【0023】引き続き、例えば、4mTorrのArガ
ス雰囲気下において、ターゲットサイズの直径が126
mmのスパッタガンに100Wの直流電力を印加して、
成膜速度が6.5nm/分で反強磁性膜8として、膜厚
が50nmのRhMn膜を成膜する。この反強磁性膜8
の上に、例えば、ターゲットサイズの直径が126mm
のスパッタガンに100Wの直流電力を印加して、成膜
速度が6nm/分で下磁性膜9として、膜厚が30nm
のCo膜を成膜する。
【0024】次に、下磁性膜9の上に、例えば、ターゲ
ットサイズの直径が126mmのスパッタガンに20W
の直流電力を印加し、成膜速度が2nm/分でAlを使
用して膜厚が1.8nmのAl膜を成膜する。Al膜の
成膜後、真空を破らずに、基板5を処理室に移動させ
て、例えば、純酸素をチャンバ内の圧力が100Tor
rになるまで導入し、20分間放置することにより、A
l膜の酸化処理を行う。これにより、酸化アルミニウム
からなるバリア膜10を得る。
【0025】次に、バリア膜10の上に、例えば、ター
ゲットサイズの直径が126mmのスパッタガンに10
0Wの直流電力を印加し、成膜速度が65nm/分で上
磁性膜11として、膜厚が65nmのNiFe膜を成膜
する。
【0026】次に、このスパッタ装置のチャンバを、例
えば、1×10-7Torr以下まで排気する。そして、
例えば、Arガスを圧力が4mTorrになるまでチャ
ンバ内に導入する。チャンバ内に装備されているスパッ
タガンに、例えば、100Wの直流電力を印加して、タ
ーゲットサイズの直径が126mmのPtのターゲット
を使用して、成膜速度が9.8nm/分でショットキー
膜13として、膜厚が30nmのPt膜を上磁性膜11
の上に成膜する。
【0027】次に、例えば、原料ガスをSiH4+PH3
とし、基板温度を420℃として、CVD法により、半
導体膜14として膜圧が500nmのPをドープしたS
iをショットキー膜13の上に成膜する。そして、イオ
ンプレーティング装置を使用して半導体膜14にPを5
×1015打ちこむ。次に、例えば、圧力が3.6mTo
rrになるまでArガスを真空チャンバ内に導入し、タ
ーゲットサイズの直径が126mmのスパッタガンに1
00Wの直流電力を印加し、成膜速度が11nm/分で
オーミック膜15として、膜厚が200nmのTi膜を
成膜する。
【0028】次に、図4(b)に示すように、下部電極
3の形状にレジストをパターニングする。そして、例え
ば、投入電力を500V、400mAとし、ガス圧を
0.2mTorrとし、エッチング速度を70nm/分
として、イオンミリングにより、下部電極3をエッチン
グする。エッチング終了後にアセトンでレジストを除去
する。
【0029】次に、図4(c)に示すように、磁気トン
ネル抵抗素子2の形状にレジストをパターニングする。
次に、エッチング条件を例えば、投入電力を500V、
400mAとし、ガス圧を0.2mTorrとし、エッ
チング速度を20nm/分とし、ビーム角度を0度とし
て、イオンミリングにより磁気トンネル抵抗素子2をエ
ッチングする。エッチングは、上磁性層11をパターニ
ングしたポイント、即ち、バリア膜10を少し削ったと
ころで停止する。次に、所定のエッチングをした後に、
加工物の側壁に付着したいわゆる側壁デポを除去するた
めに、ビーム角度を60度とし、それ以外は磁気トンネ
ル抵抗素子2と同一エッチング条件で、デポ物を削り取
る。そして、エッチング終了後にアセトンでレジストを
除去する。なお、磁気トンネル抵抗素子2の大きさは、
短辺が2μmであり、長辺が8μmである。
【0030】次に、再度、エッチングが終了したものを
スパッタ装置の真空チャンバ内に基板5を設置する。次
に、例えば、真空チャンバ内を2×10-6Torr以下
に真空排気した後、5mTorrのArガスを導入す
る。図4(d)に示すように、例えば、直径が126m
mのSiO2のターゲットに900Wの電力と13.5
6MHzの周波数とを印加して、成膜速度が13nm/
分で層間絶縁膜16として、膜厚が1000nmのSi
2膜を成膜する。
【0031】次に、図5(a)に示すように、成膜した
層間絶縁膜16の上にコンタクトホール17加工用のパ
ターニングを施し、エッチング条件として、例えば、投
入電力を500V、400mAとし、ガス圧を0.2m
Torrとし、エッチング速度を30nm/分とし、ビ
ーム角度を0度として、イオンミリングによりコンタク
トホール17を開口する。次に、イオンミリング終了後
に例えば、アセトンを使用してレジストを除去する。
【0032】次に、コンタクトホール17の形成が終了
したものを、真空チャンバにセットして、例えば、真空
チャンバ内を2×10-6Torr以下まで真空排気した
後に、5mTorrのArガスを導入する。そして、図
5(b)に示すように、例えば、直径が126mmのC
uのターゲットに200Wの電力と13.56MHzの
周波数とを印加して、成膜速度が30nm/分で上部電
極4として、膜厚が300nmのCu膜を成膜する。
【0033】次に、上部電極4の形状にレジストでパタ
ーニングする。そして、例えば、投入電力を500V、
400mA、ガス圧を0.2mTorr、エッチング速
度を70nm/分として、イオンミリングにより上部電
極4をエッチングして、切欠部18を形成する。次に、
イオンミリング終了後に例えば、アセトンを使用してレ
ジストを除去する。これにより、図1に示すMRAM1
が形成される。
【0034】この後に、エッチングが終了したものを真
空チャンバにセットし、これを2×10-6Torr以下
まで排気する。次に、Arガスを圧力が5mTorrに
なるまで導入する。例えば、直径が126mmのSiO
2のターゲットに電力が900Wの高周波を印加して、
成膜速度が13nm/分で第2層間絶縁膜(図示せず)
として、膜厚が100nmのSiO2膜を上部電極4の
上に成膜する。
【0035】次に、第2層間絶縁膜に第2のコンタクト
ホール(図示せず)を開口する。真空チャンバにセット
し、これを2×10-6Torr以下まで排気する。次
に、Arガスを圧力が5mTorrになるまで導入す
る。例えば、直径が126mmのCuのターゲットに2
00Wの直流電力を印加して、成膜速度が30nm/分
でワードライン19(図示せず)として、膜厚が300
nmのCu膜を第2のコンタクトホールを埋め込むよう
に成膜する。このワードライン形成後に必要に応じて配
線用のパッドを形成することもできる。
【0036】図6は、縦軸にセル電圧、横軸に印加磁場
をとり、本発明の実施例に係る磁気抵抗ランダムアクセ
スメモリの磁気抵抗変化を示すグラフ図である。上述の
ような構成のMRAM1は、電圧を0.25V印加する
と電流が発生する。また、図6に示すように、印加磁場
の大きさ及び向きに応じて、セル電圧が変化する。
【0037】図7(a)及び(b)はワードラインに印
加する電流波形を示す模式図であり、図7(c)は、縦
軸にセル電圧、横軸にデータ書込繰返し数をとり、本発
明の実施例に係る磁気抵抗ランダムアクセスメモリのデ
ータ書込特性を示すグラフ図である。上述のような構成
のMRAM1の上部電極4及び下部電極3との間に10
mAの電流を流しながら、図7(a)及び(b)に示す
ように、ワードライン19にピーク電流高が80mAの
パルス電流を10nsec印加した場合、図7(c)に
示すように、パルスの向きに応じて、2.2mVの応答
パルスが上部電極4と下部電極3との間に発生する。こ
れにより、情報を書き込むことができることがわかる。
【0038】本実施例においては、Al膜の酸化処理に
より、最終的な1素子の抵抗は、20kΩ・μm2であ
る。しかし、処理時間を延ばすことにより、200kΩ
・μm2程度まで抵抗を増大させることができる。ま
た、Al膜の成膜後に真空チャンバ内に、酸素を100
mTorr導入し、周波数が13.56MHzの高周波
により酸素プラズマを発生させ、Al膜を1分間酸素プ
ラズマに曝すことにより最終的な1素子の抵抗を1MΩ
・μm2まで大きくすることができる。
【0039】更に、バリア膜10の作製方法は、純酸素
を使用する方法を使用したが、本発明は、特にこれに限
定されるものではなく、自然酸化法又は酸素プラズマに
変えて酸素イオンビームをAl膜に照射して酸化させる
方法等を使用することができる。
【0040】また、本実施例においては、下部電極3と
してCuを使用したが、本発明は、特にこれに限定され
るものではなく、W、Ta、Au、Mo及びCr等の導
電性非磁性金属又は合金を使用することができる。ま
た、形成された2つの磁気トンネル抵抗素子2の間隔が
短い場合には、この非磁性の下部電極3を使用すること
なく、下磁性層9の一部又は全部をこの2つの磁気トン
ネル抵抗素子2と接続する下部電極3として使用するこ
とができる。更に、下部電極3に換えて反強磁性膜8又
は下磁性層9とCoとの積層膜を下部電極3として使用
することができる。
【0041】更にまた、上磁性層11の上に、コンタク
トホール17加工時の上磁性膜11保護用のダミー膜を
成膜する構成とすることができる。この場合、ダミー膜
の材料は、下部電極3に使用したような非磁性金属又は
合金を使用することが好ましい。
【0042】また、本実施例においては、反強磁性膜8
として、反磁性体であるRhMnを使用したが、本発明
は、特にこれに限定されるものではなく、FeMn又は
PtMn等の他の反強磁性材料を使用することができ
る。また、反強磁性膜8の代わりにCr膜又は、保磁力
が十分に大きいFeCo単膜を使用することもできる。
【0043】更に、本実施例においては、下磁性層はN
iFeとしたが、本発明は、特にこれに限定されるもの
ではなく、Ni、Co及びFeからなる群から選択され
た1種又は全部を含む組成ものを使用することができ
る。
【0044】更にまた、本実施例においては、半導体膜
14及びこの半導体膜14の上下に形成されたショット
キー膜13及びオーミック膜15は、夫々Si、Pt及
びTiとしたが、本発明は、特にこれらに限定されるも
のではなく、半導体膜14の上下にショットキー膜13
及びオーミック膜15を形成することができればよい。
また、半導体膜14は、GaAs等の他の半導体材料を
使用することもできる。また、本発明においては、同一
の下部電極3に対して、磁気トンネル抵抗素子2を2ビ
ット以上直列に設ける構成とすればよく、本実施例に限
定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述のように本発明においては、複
数の上磁性層及びバリア膜を下部磁性層に形成する構成
にすることにより、磁気抵抗ランダムアクセスメモリの
ビット密度は上磁性層のパッキング密度だけで決定する
ことができる。このため、従来の構造よりも大幅な密度
増加を実現することができる。また、下磁性層は十分な
アスペクト比とすることができるために、下磁性層の磁
気的な安定性も密度増加と同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の実施例に係る磁気抵抗ラ
ンダムアクセスメモリの模式図である。(b)は、図1
(a)のA−A線による模式的断面図である。
【図2】 本発明の実施例に係る磁気抵抗ランダムアク
セスメモリの等価回路を示す回路図である。
【図3】 図1(a)のB−B線による断面図である。
【図4】 (a)乃至(d)は本発明の実施例に係る磁
気抵抗ランダムアクセスメモリの製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図5】 (a)及び(b)は本発明の実施例に係る磁
気抵抗ランダムアクセスメモリの製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図6】 縦軸にセル電圧、横軸に印加磁場をとり、本
発明の実施例に係る磁気抵抗ランダムアクセスメモリの
磁気抵抗変化を示すグラフ図である。
【図7】 (a)及び(b)はワードラインに印加する
電流波形を示す模式図であり、(c)は、縦軸にセル電
圧、横軸にデータ書込繰返し数をとり、本発明の実施例
に係る磁気抵抗ランダムアクセスメモリのデータ書込特
性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1;磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)、
2;磁気トンネル抵抗素子、 3;下部電極、 4;上
部電極、 5;基板、 6;第1導電膜、 7;第2導
電膜、 8;反強磁性膜、 9;下磁性層、 10;バ
リア膜、 11;上磁性層、12;ダイオード、 1
3;ショットキー膜、 14;半導体膜、15;オーミ
ック膜、 16;層間絶縁膜、 17;コンタクトホー
ル、 18;切欠部、 19;ワードライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上磁性層と前記上磁性層の下面に形成さ
    れたバリア膜と前記上磁性層及び前記バリア膜が複数形
    成された下磁性層とを有する磁気トンネル抵抗素子と、
    前記磁気トンネル抵抗素子の上面に接続された上部電極
    と、前記磁気トンネル抵抗素子の下面に接続された下部
    電極と、を有することを特徴とする磁気抵抗ランダムア
    クセスメモリ。
  2. 【請求項2】 前記下磁性層は、強磁性体と反磁性体と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗ラ
    ンダムアクセスメモリ。
  3. 【請求項3】 前記下磁性層は、Crと反磁性体とを有
    することを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗ランダ
    ムアクセスメモリ。
  4. 【請求項4】 前記バリア膜と接する前記下磁性層は、
    Ni、Co及びFeからなる群から選択された1種又は
    全部を含む組成であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の磁気抵抗ランダムアクセスメモ
    リ。
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