JPWO2006022290A1 - 杵及びそれを用いた回転式圧縮成型機 - Google Patents

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Abstract

中心杵とその中心杵の外周を取り巻く外杵とからなり、該中心杵と外杵とがどちらも摺動可能でかつ押圧可能である杵であって、中心杵と外杵との相対位置を制限する相対位置制限手段を有し、該相対位置制限手段が、中心杵の杵先が外杵の杵先より突出する第一位置と、中心杵の杵先が外杵の杵先とほぼ一致する第二位置とを制限すると共に、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置を制限しないものである杵及び当該二重構造杵を備えた回転式圧縮成型機。

Description

本発明は、粉粒体等の成型材料を圧縮して成型品を製造するために使用する杵及びそれを用いた回転式圧縮成型機に関するものであり、具体的には、二重構造の杵、及びそれを用いて、核を有する成型品等複数のパーツからなる成型品の製造を可能とする回転式圧縮成型機に関するものである。
粉粒体等に代表される成型材料を圧縮固化して成型品を製造する方法は、広範な産業分野において汎用されており、例えば、医薬品や食品(機能性食品、一般食品)のみならず、半導体封止樹脂の成型、電池関連製品の成型、粉末冶金関連製品の成型、電子機能部品の成型などの電子材料分野、農薬やサニタリー製品の分野にも用いられている。その中で、医薬品分野においては、成型品中に内核を有する成型品は、内核(中心錠)の周囲に外層とする成型材料を配置し圧縮成型して作ることから、有核錠と呼ばれている。
従来、有核錠のような核を有する成型品は、あらかじめ別の打錠機にて成型品としての核を製造し、その成型品としての核を外層成型材料が供給充填された有核打錠機の臼内に供給した後、更に外層成型材料を供給、圧縮成型する方法で製造していた。この製造方法では、一般的な圧縮成型品を製造する方法に比べて作業量が多く、生産効率が低いことが大きな問題となっていた。また、無核や多核、核の位置のズレ等の、核供給に関連した問題があるため、品質保証上、核供給の監視や最終成型品の検査に複雑な機構・装置が必要となり、機械の大型化、複雑化といった状況を生じている。
そこで、本願発明者らは、特許文献1に記載されているように、粉粒体等成型材料から効率よく一度に有核成型品を製造する方法及び装置を考案するに至った。当該方法は、臼と上下杵を有し、少なくとも上杵が、好ましくは上下両方の杵が、中心杵とその中心杵の外周を取り巻く外杵との二重構造からなり、該中心杵と外杵がどちらも摺動可能であると共に圧縮操作が可能である圧縮成型手段を用いた、有核成型品の製造方法である。当該製造方法は、基本的には上下二重構造杵を使用し、核用成型材料と外層用成型材料のそれぞれの供給充填工程と、核用成型材料及び/又は外層用成型材料の圧縮成型工程と、核を含有する成型品全体の圧縮成型工程とを含むものである。ここでは、この方法を実施するための回転式圧縮成型機として、中心杵、外杵のそれぞれの圧縮操作を独立で実施する形体のものが記載されており、圧縮機構が複雑になっている。尚、有核でないタイプの成型品を製造する回転式圧縮成型機を開示する特許文献2においても、同様の状況である。
更に、本願発明者らは、前述のような有核成型品の製造方法を実施するための装置として、特許文献3に記載の回転式圧縮成型機を考案するに至った。この特許文献3に記載の回転式圧縮成型機の二重構造の杵である上杵は、中心杵の頭部が外杵の頭部から突出し得るように構成され、中心杵の頭部が外杵の頭部から最も突出した状態で中心杵を外杵に係合させると共に中心杵の杵先と外杵の杵先がほぼ揃う状態とし、両者が一体に作動し得るようにしている。このタイプの二重構造の上杵は、中心杵の杵先と外杵の杵先がほぼ揃う状態と中心杵の杵先が外杵の杵先より突出した状態とを可能とするが、外杵の杵先が中心杵の杵先より突出した状態は構造上不可能である。
一方、二重構造の杵である下杵は、中心杵の頭部を外杵の端部より突出させた構造で、杵先とは反対側において中心杵が最も外杵内部に入った状態、つまり、中心杵を中心杵杵先方向に向かって外杵内部に最も押し込んだ状態で、中心杵と外杵とを係合させると共に中心杵の杵先と外杵の杵先がほぼ揃う状態とし、両者が一体に作動し得るようにしている。このタイプの二重構造の下杵は、中心杵の杵先と外杵の杵先がほぼ揃う状態と外杵の杵先が中心杵の杵先より突出した状態とを可能とするが、中心杵の杵先が外杵の杵先より突出した状態は構造上不可能である。このように、特許文献3に記載の二重構造の杵は係合させて作動させるため、回転式圧縮成型機の圧縮機構は簡略化されるが、杵の動きは制限される。
他に二重構造の杵としては、中心杵固定型の二重構造の杵が挙げられる。例えば、医薬品や食品として用いられるトローチ等の成型品中心部分が貫通し空洞化している成型品等は、中心杵固定型の二重構造の杵を用いて製造される。中心杵固定型の二重構造の杵とは、下杵が中心杵と外杵とを持つ二重構造であり、上杵が圧縮時、下中心杵を上杵内部に格納可能な上杵中心に空洞を有する杵である。当該下中心杵及び上中心杵用の空洞により、成型品の中心部が空洞化している成型品を製造することができる。この例は中心杵を固定した二重構造の杵であるが、中心杵を自由に摺動可能とした二重構造の杵としては、前述の特許文献1に記載の二重構造の杵以外に、セラミック、フェライト成型等の成型に用いる中心杵移動型の二重構造の杵が挙げられる(非特許文献1)。当該二重構造の杵の中心杵、外杵の摺動は、圧縮成型機に配設されたそれぞれの杵軌道により独立に案内され、圧縮時においては、中心杵および外杵のそれぞれに設けられた圧縮成型機からの押圧を受け止める圧縮部により独立して圧縮されるため、通例、これら二重構造の杵における圧縮においては、特許文献3に記載の二重構造の杵のような中心杵と外杵が係合して圧縮する構造を持たない。
国際公開第WO01/98067号パンフレット 国際公開第WO03/018302号パンフレット 国際公開第WO02/090098号パンフレット セラミックス粉末成形による形状付与の課題と対策−粉末CNC多段プレスの特徴と課題−粉体工学会誌38,p184−190(2001)
本願発明者らは、前述の特許文献3に記載の二重構造杵を有する回転式圧縮成型機を使用して有核成型品を製造する場合に、最終圧縮工程に至る迄の外層用成型材料及び/又は核用成型材料の圧縮成型工程後に、各層の重量及び厚みが適切であるかを管理するための各層の検体採取において、一部の検体のサンプリングが困難であることがわかった。それは、下杵の杵先形状がR面、特に曲率半径の小さなR面(深いR面)のときに、例えば、成型品底部のパーツとなる外層仮成型品が薄層の場合である。下杵の杵先がR面を持つため、中心杵の杵先と外杵の杵先が連続したR面を持つように杵先を揃え、下杵の杵先が回転盤と同一水準となる状態に押し上げても、中心杵の杵先上の仮成型品の高さが回転盤面より低い場合もあり、このような場合に、回転盤面に設置されたサンプリングのためのスクレイパーが成型品に届かないからである。このように、各層の検体のサンプリングができないと、成型品製造工程中の品質保証ができないことになる。
また、特許文献3に記載の二重構造の杵の上杵は、中心杵のみによる圧縮操作においては、外杵の頭部より突出した中心杵の頭部のみを押圧する必要があり、中心杵と外杵を揃えた状態での圧縮操作においては、中心杵の頭部を回避した状態で外杵の頭部のみを押圧する必要性がある。そのため、杵の頭部形状は、通常の杵に比べて大きく複雑な構造を有していた。即ち、回転式圧縮成型機の高速運転に必須となる杵の小型化が困難となり、低速運転を余儀なくされていた。
更に、特許文献3に記載の二重構造の杵を用いた回転式圧縮成型機により有核成型品を製造した場合、当該成型機の製造条件によっては、成型品の側面強度が低い成型品が生じることがわかった。即ち、有核成型品の側面外層部分の粉末密度が十分でなく、成型品の強度が低下する場合があることがわかった。そこで、本願発明は、これら製造工程および成型品そのものに関する諸問題を、一挙に解決するためになされたものである。
前述の諸問題を解決するためには、特許文献3に記載の二重構造の杵の特徴である中心杵と外杵の係合という発想を残したまま、直接的に圧縮する杵を中心杵か外杵のどちらかに限定し、しかも、杵の動きの自由度を上げる必要がある。本願発明者らは、このような着眼をもとに、係合の有無を可変にするという発想に至り、本発明を完成した。即ち、本発明は、以下に記載するような杵及びそれを用いた回転式圧縮成型機である。
本発明の杵は、中心杵とその中心杵の外周を取り巻く外杵とからなり、該中心杵と外杵とがどちらも摺動可能でかつ押圧可能である杵であって、中心杵と外杵との相対位置を制限する相対位置制限手段を有し、該相対位置制限手段が、中心杵の杵先が外杵の杵先より突出する第一位置と、中心杵の杵先が外杵の杵先とほぼ一致する第二位置とを制限すると共に、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置を制限しないものであることを特徴とする。
本発明において、相対位置制限手段は、中心杵と外杵との係合の有無を変えることにより機能するもので、基本的には、杵加圧方向における中心杵と外杵の相対的な位置(相対位置)を調整し制限する手段であり、中心杵と外杵の独立した動きを可能とする範囲を可変的に制限するものである。即ち、相対位置制限手段のある作動位置において、中心杵の杵先と外杵の杵先の位置関係を前記第一位置に、また、相対位置制限手段のある係合位置においては、中心杵の杵先と外杵の杵先の位置関係を前記第二位置に規定するものである。尚、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置を制限しないものとは、第三位置が特定の位置に制限されるものではないことを指し、中心杵の杵先の位置が外杵の杵先内の任意の位置まで退避できる状態を指すものである。この第三位置におけるそれぞれの杵先の位置関係は、中心杵の杵先が外杵の杵先内にある状態、言い換えれば、外杵の杵先が中心杵の杵先の位置より突出した状態を指すものである。
前記相対位置制限手段とは、例えば、中心杵に設けられる第一制限体と外杵に設けられる第二制限体とからなり、第一制限体及び第二制限体はいずれも環状で凹部と凸部とを備える凹凸部を有してなり、第一制限体と第二制限体とは、第一制限体の凹凸部と第二制限体の凹凸部とが対向するように設けられ、第一制限体と第二制限体との少なくとも一方が中心杵の杵軸に対し回動可能で、当該回動の結果、一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接し得る位置、又は両方の制限体の凸部同士が当接し得る位置になるものが挙げられる。このような構成の相対位置制限手段にあっては、前記第一制限体と第二制限体との一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接した際に中心杵と外杵との相対位置が第一位置となり、前記第一制限体と第二制限体との凸部同士が当接した際に中心杵と外杵との相対位置が第二位置となる。また、第一制限体と第二制限体とが離れた状態で、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置となる。
前述のような制限体においては、第一制限体が中心杵の杵軸に対し回動可能で、前記第二制限体が中心杵の杵軸に対し回動しない構造を有するものが好ましいものとしてあげられる。また、制限体の位置については、第一制限体が中心杵の杵先とは反対の中心杵頭部近傍に設けられ、第二制限体が外杵の杵先とは反対の外杵端部近傍に設けられたものが好ましいものとして挙げられる。このような制限体の回動を制御する手段としては、前記第一制限体と第二制限体との回動可能な一方の制限体に取り付けられ、外部の回動駆動手段で案内されることにより、前記回動可能な一方の制限体の回動を制御する回動制御手段が好ましいものとして挙げられる。この回動制御手段の形態は、特に限定されるものではなく、例えば平面視ベル型の板状物を有するものを例示することができる。
一方、本発明の回転式圧縮成型機は、前記した二重構造を有する杵を用いた回転式圧縮成型機である。即ち、フレーム内に回転盤を回転可能に配設し、その回転盤に臼孔を有する臼を所定のピッチで設けると共に、各臼の上下に上杵及び下杵が上下摺動可能に保持され、上杵及び下杵が、中心杵とその中心杵の外周を取り巻く外杵とからなり、該中心杵と外杵がどちらも摺動可能であると共に圧縮操作が可能であり、成型材料をそれぞれの臼内又は下外杵に囲まれる下中心杵上の空間に供給する複数の成型材料供給充填部と、下外杵に囲まれる下中心杵上の空間に供給充填された成型材料を圧縮成型するために上中心杵と下中心杵とを押圧操作する予圧縮手段と、最後の供給充填部により供給充填された成型材料を含む成型品全体を圧縮成型するために、上杵及び下杵を押圧操作する本圧縮手段とを備える回転式圧縮成型機であって、少なくとも上杵が、中心杵と外杵との相対位置を制限する相対位置制限手段を有し、該相対位置制限手段が、中心杵の杵先が外杵の杵先より突出する第一位置と、中心杵の杵先が外杵の杵先とほぼ一致する第二位置とを制限すると共に、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置を制限しないものであることを特徴とする。本発明の回転式圧縮成型機においては、更に下杵についても、上杵同様の相対位置制限手段を有する杵とすることが好ましい。
ここで、相対位置制限手段及び制限体等、杵に関係する部分については、前記説明のとおりである。本発明の回転式圧縮成型機内には、前記回動可能な制限体の回動を制御する回動制御手段を案内する回動駆動手段を備えている。例えば、回動制御手段が、平面視ベル型の板状物である場合、回動駆動手段は、前記回動制御手段を案内する軌道の幅、及び当該軌道の内側壁面と杵の中心軸の水平軌跡との間の距離を変えることによって、回動制御手段の回動を制御している。
本発明の回転式圧縮成型機は、例えば、予圧縮手段により成型材料を圧縮した後に、最後の成型材料供給充填部において、下中心杵と下外杵との相対位置が第一位置となり、更に供給充填された成型材料を含む成型品全体の本圧縮の際に、下中心杵と下外杵との相対位置が第二位置となる態様とすることができる。即ち、相対位置制限手段が、前述のように第一制限体と第二制限体とからなる実施形態においては、最後の成型材料供給充填部において、一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接した状態とすることで、下中心杵と下外杵との相対位置を第一位置とする。更に、供給充填された成型材料を含む成型品全体の本圧縮のために、両方の制限体の凸部同士が当接した状態とすることで、下中心杵と下外杵との相対位置を第二位置とする。
更に、下中心杵と下外杵との相対位置が第一位置から第二位置になる間に、成型材料を圧縮する予圧縮手段を有する態様とすることもできる。即ち、一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接した状態から、両方の制限体の凸部同士が当接した状態になる間に、成型材料を圧縮する予圧縮手段を加えるものである。
本発明の回転式圧縮成型機は、成型材料供給充填部が、第一成型材料を供給する第一成型材料供給充填部と、第二成型材料を供給する第二成型材料供給充填部からなり、予圧縮手段が第一成型材料を圧縮するための予圧縮手段からなる態様とすることができる。この態様においては、更に、第二成型材料を上中心杵と上外杵により予圧縮する手段を設けることもできる。
本発明の回転式圧縮成型機はまた、成型材料供給充填部が、第一成型材料を供給する第一成型材料供給充填部と、第二成型材料を供給する第二成型材料供給充填部と、第三成型材料を供給する第三成型材料供給充填部とからなり、予圧縮手段が、第一成型材料を圧縮するための第一予圧縮手段と、第二成型材料を圧縮するための第二予圧縮手段とからなる態様とすることもできる。
本願発明の杵は、特に上杵として使用する場合に、従来のような複雑な杵頭部構造とする必要が無く、杵全体を小型化できるため、回転式圧縮成型機に使用した場合に、その高速運転を可能とすることができる。それでいて、係合させて圧縮操作をすることができるため、回転式圧縮成型機の圧縮手段は、複雑化することがない。
また、杵の動きの自由度が高いため、本願発明の杵を回転式圧縮成型機の下杵に使用した場合にも、様々な効果がある。まず一つは、途中に製造される仮成型品、即ち、下杵上の回転盤面より下方に位置する仮成型品を試料として採取することが可能となり、成型品製造工程中の品質保証が可能となる。また、特に有核成型品を製造する場合には、下中心杵を下外杵から突出させた状態で最後の外層用成型材料の供給充填工程を行うことにより、成型品側面部分の外層用成型材料の充填密度を高めることができるため、成型品の強度を上げることが可能となる。更に、前記のように下中心杵を下外杵から突出させた状態で最後の外層用成型材料の供給充填工程を実施する場合は、核用成型材料の供給充填工程の前に行われる外層用成型材料の供給充填工程を省略することも可能となるため、2回の成型材料の供給充填工程で、有核成型品を製造することができる。
本発明の回転式圧縮成型機の一実施形態を示す断面図。 本発明の回転式圧縮成型機の一実施形態において、有核成型品の製造工程の流れと回転盤の作動に対する杵の動きとを展開して示す展開図。 同実施形態の上杵の断面図。 同実施形態の第一制限体の斜視図。 同実施の形態における、第一成型材料充填時(a)及び第一予圧縮時(b)の上杵及び下杵の状態を示す要部拡大断面図。 同実施の形態における、第二成型材料充填時(a)及び第二予圧縮時(b)の上杵及び下杵の状態を示す要部拡大断面図。 同実施の形態における、第三成型材料充填時(a)及び仮圧縮時(b)の上杵及び下杵の状態を示す要部拡大断面図。 同実施の形態における、本圧縮時(a)及び成型品取り出し時(b)の上杵及び下杵の状態を示す要部拡大断面図。 同実施の形態における回転式圧縮成型機に備えられた、制限体案内レール幅、及び当該軌道の内側壁面と杵の中心軸の水平軌跡との間の距離を変えることによって、回動の制御を実施する回動制御及び駆動手段の作動を示す模式図。 同実施形態における圧縮成型工程の原理を示す原理説明図。 本発明の一実施形態である、外杵先端部内面に、先端に向かって拡開するテーパ面を備える下杵の杵先の拡大断面図。 第一及び第二制限体の変形例を示す斜視図。 回動制御手段の変形例を示す斜視図。 回動制御手段及び回動駆動手段の別態様で、(a)制限体上の突起を回動駆動手段である外部突起と接触させ制限体を回動する態様、(b)制限体に配置した歯車回動駆動手段の歯と歯合させ制限体を回動する態様、(c)制限体に配置した歯車を、歯合する歯付アームの往復により制限体を回動する態様、(d)制限体に配置した摩擦体と、この摩擦体と摩擦接触する回動駆動手段により制限体を回動する態様、(e)制限体に配置した磁石と回動駆動手段の磁石との反発力又は吸引力により制限体を回動する態様。 本発明の杵の一実施形態(図3に対応するもの)の特に相対位置制限手段の部分を示す斜視図。 本発明の回転式圧縮成型機の別の一実施形態において、有核成型品の製造工程の流れと回転盤の作動に対する杵の動きとを展開して示す展開図。
ここからは、本発明の二重構造の杵及び回転式圧縮成型機、更にはそれらを用いた有核成型品等の製造工程について、その実施の一形態を、図1〜図16を参照して説明する。尚、本明細書において、成型材料という用語は、湿式、乾式の両者を含む粉粒体等、成型可能なあらゆる材料であり、また、粉粒体という用語は、粉末、顆粒、及びそれに類するものをすべて含めて使用している。成型材料としては、好ましくは粉粒体を使用する。
まず、本発明の回転式圧縮成型機の一実施形態として、有核成型品を製造する回転式圧縮成型機について説明する。この実施形態の回転式圧縮成型機は、上杵5及び下杵6に後述する本発明の二重構造の杵を使用している。
第1図に示すように、この回転式圧縮成型機は、フレーム1内に回転盤3を立シャフト2を介して水平回転可能に設置し、その回転盤3の円周方向に臼孔4aを有する臼4を複数、所定のピッチで設けると共に、各臼4の上下に上杵5及び下杵6を上下摺動可能に保持させてある。上杵5、下杵6のそれぞれの先端すなわち杵先を臼孔4aに挿入した状態で、第2図に示す予圧縮手段である上第一予圧縮ロール7A、下第一予圧縮ロール8A、上第二予圧縮ロール7B及び下第二予圧縮ロール8Bと、本圧縮手段である上本圧縮ロール7C及び下本圧縮ロール8Cとの間を順次前述の順に通過させると、臼孔4a内又はその内部の下外杵62内に充填した成型材料を圧縮成型し得るように、各上圧縮ロール7A、7B、7Cと各下圧縮ロール8A、8B、8Cとが立シャフト2を中心として回転盤3の上下位置に配設してある。
成型材料の充填機構は、第一、第二及び第三成型材料供給充填部PSD1、PSD2、PSD3(図2)が、それぞれ対応する成型材料を貯留するホッパと、ホッパより供給される成型材料を臼孔4aに供給するオープンフィードシュー、撹拌フィードシュー等の成型材料供給充填装置を組み合わせて構成されるものである。第一成型材料供給充填部PSD1は、第2図に示すように、臼4が上第一予圧縮ロール7A及び下第一予圧縮ロール8Aの位置に至る前の位置に配置されている。同様にして、第二成型材料供給充填部PSD2は、臼4が上第二予圧縮ロール7B及び下第二予圧縮ロール8Bの位置に至る前の位置に、第三成型材料供給充填部PSD3は、臼4が上本圧縮ロール7C及び下本圧縮ロール8Cの位置に至る前の位置に配置されている。尚、これらの成型材料供給充填部PSD1、PSD2、PSD3は、この分野で広く知られている成型材料供給充填装置を使用することができるので、第2図においては、その配設位置のみを示すものである。
立シャフト2は、図1に示すように、その下端近傍に固定されたウォームホイール22が回転することにより回転する。ウォームホイール22は、ウォーム23と歯合しており、主動モータ25の駆動力がVベルト24を介して伝達される。
フレーム1内には、上中心杵51と上外杵52のそれぞれの摺動を案内するための上中心杵ガイドレール31と上外杵ガイドレール32が、立シャフト2の上端近傍に設置されている。上中心杵ガイドレール31と上外杵ガイドレール32により、上中心杵51と上外杵52は、成型材料の充填される位置の近傍で最も高い位置まで案内され、各上ロール7A、7B、7Cに達する位置では、その各上ロール7A、7B、7C下に入り込む低い位置にまで案内される。
また、下中心杵61と下外杵62のそれぞれの摺動を案内するための下中心杵ガイドレール34と下外杵ガイドレール33が、回転盤3の下方に取り付けられている。下中心杵ガイドレール34と下外杵ガイドレール33とにより、下中心杵61及び下外杵62は、第一、第二及び第三分量レール35、36、37間を昇降案内される。すなわち、下中心杵61は、第2図に示す各ロール7A、7B、7C、8A、8B、8C間を通過するまでは、その頭部61bが下中心杵ガイドレール34を摺動移動することにより、下外杵62とは独立に上下方向に移動し、第一、第二及び第三分量レール35、36、37まで案内されるものである。下中心杵ガイドレール34は、第一、第二及び第三分量レール35、36、37とは異なり、臼4内の圧縮成型品を取り出すまでは、下中心杵61をほぼ一定の高さにおいて案内する。
更に、上中心杵ガイドレール31の下方位置、及び下中心杵ガイドレール34の上方位置に、上中心杵51に設けられる第一制限体51c及び下中心杵61に設けられる第一制限体61cの回動制御を行うための制限体案内レール31a、33aがそれぞれ一体に配設されている。
このような構成において、図2に示すように、回転盤3の回転により上杵5及び下杵6が、第一成型材料供給充填部PSD1、上及び下第一予圧縮ロール7A、8A、第二成型材料供給充填部PSD2、第二予圧縮ロール7B、8B、第三成型材料供給充填部PSD3、本圧縮ロール7C、8Cの順に進行して、有核成型品を製造するものである。この実施形態にあっては、第一成型材料PD1と第三成型材料PD3とは同一のものであり、核となる第二成型材料PD2はそれらとは異なっている。尚、本実施形態においては、圧縮ロールとして円盤状のロールを用いて杵を加圧しているが、圧縮操作が可能である手段であれば、どのような圧縮手段を用いても構わない。例えば、ロール以外に汎用される軌道そのものによる圧縮や小型の連続した複数ロールによる圧縮など、いずれを用いても構わない。更に、予圧縮と本圧縮で圧縮方法が異なっても構わないが、本圧縮においては、高圧力での圧縮を可能とするべくロールを用いることが好ましい。
図2の実施形態においては、上及び下第一予圧縮ロール7A、8A、第二予圧縮ロール7B、8B、本圧縮ロール7C、8Cの3ケ所の圧縮ロールが配設されているが、必要に応じて圧縮部位を増設する場合がある。例えば、最後の成型材料供給充填部PSD3の後位置、本圧縮ロール7C、8Cを通過する前位置に、下中心杵61と下外杵62との相対位置が第一位置から第二位置になる間に、成型材料を圧縮する予圧縮手段を設ける態様が挙げられる。
前述の下中心杵61と下外杵62との相対位置が第一位置から第二位置になる間の予圧縮については、有核成型品の成型品側面部分の外層用成型材料の充填密度を高め、成型品の強度を上げるために、下外杵62を引き上げて下外杵杵先62dを下中心杵杵先61dに揃える段階で、連続的に実施するのが好ましい。即ち、下外杵62を下中心杵杵先61dの方向に引き上げる間、下杵6上の成型品及び成型材料を上杵5により連続的に加圧するのである。尚、好ましくは無いが、連続的に加圧すること無く、一時的あるいは間歇的に加圧しても良い。
次に、本発明の二重構造の杵の一実施形態について、主として図3〜図13を用いて詳細に説明する。この実施形態にあっては、上杵5及び下杵6の両方が本発明の二重構造の杵を使用しているので、これらの図面に示される上杵5を中心にその構造を説明する。
この上杵5は、図3に示すように、上中心杵51と、その上中心杵51の外周を取り巻く上外杵52と、相対位置制限手段(図15に外観図を示す)を構成する一対の制限体である第一制限体51c及び第二制限体52cとを少なくとも備えてなる。上中心杵51は、上外杵52内に摺動可能でかつ押圧可能に具備されるもので、胴部51aと、その胴部51aの上端に形成される頭部51bと、頭部51bの下側に取り付けられる相対位置制限手段である第一制限体51cと、胴部51aの下端から延出させた杵先51dとを備えている。杵先51dは、製造される成型物の内部に内蔵される成型物、例えば有核成型品の場合の核の外径に対応する外径を有している。頭部51bは、通常、胴部51aより大きな外形を有し、上中心杵ガイドレール31に案内されて摺動する。
次に上外杵52について説明する。上中心杵51の外周を取り巻く上外杵52は、円筒形状をしており、上中心杵51の胴部51aが納められる胴部52aと、胴部52aの上端部に取り付けられる相対位置制限手段を構成する第二制限体52cと、上中心杵51の杵先51dの外周を囲む杵先52dとを有している。胴部52aの上端近傍にはガイドローラー52eが設けてあり、上外杵ガイドレール32上を摺動移動する。杵先52dは、臼孔4aの内径と略同一の外径を有している。
相対位置制限手段を構成する第一制限体51cは、上中心杵51の上端部である頭部51bの下側、言い換えれば胴部51aの上端部分に、上中心杵51の杵軸に対し回動可能に取り付けられている。即ち、第一制限体51cは、上中心杵51と共に上下動するが、上中心杵51に対して独立して回動する。第一制限体51cは、図4に示すように、環状の基台部51cdに、凸部51caと凹部51cbとが交互に形成されてなるもので、凸部51caと凹部51cbとは、下側、つまり第二制限体52cの方向に向けて形成されている。この実施形態では、凸部51caと凹部51cbとが、5個ずつ形成してある。第一制限体51cは、回動制御手段である平面視ベル型の板状物51ccと一体に形成されている。このベル型の板状物51ccは、回動駆動手段である制限体案内レール31aにより、進行方向に対する横方向の動きを制限された状態で案内され、その案内される軌道の幅、つまり制限体案内レール31aの幅、及び当該軌道の内側壁面と杵の中心軸の水平軌跡との間の距離を変えることによって、回動を制御されるものである。尚、本明細書で言う、制限体の回動を制御する回動制御手段とは、制限体案内レール31a等の杵の外部に設けられる回動駆動手段により制御される対象を示す。
ベル型の板状物51ccには、第一制限体51cを上中心杵51に回動可能に取り付けるための制限体落ち止めピン51fを螺着するねじ孔51cfが設けてある。この制限体落ち止めピン51fに対応して、上中心杵51の頭部51bの近傍には、環状溝51czが設けてある。第一制限体51cは、第3図に示すように、中心杵51が貫通した状態で、ねじ孔51cfに螺合された制限体落ち止めピン51fの先端部が環状溝51czに係合することにより、回動し得る状態で上中心杵51と共に上下動が可能となるよう取り付けられている。
一方、第二制限体52cは、第一制限体51cと基本的に同型で、その凹部52caと凸部52cbとを上側、つまり第一制限体51cの方向に向けて上中心杵51の杵軸に対して回動しないように、上外杵52に取り付けられている。このため、第二制限体52cには回動制御手段であるベル型の板状物は付いておらず、また前記ベル型の板状物51ccとは一体になっていない。なお、図15において、(a)は、図5の(b)に図示した上外杵52と上中心杵51との位置関係に対応する相対位置制限手段を図示するものであり、同様に、(b)は図7の(b)のものに、(c)は図7の(a)のものにそれぞれ対応するものである。
この実施形態にあっては、下杵6も上述の上杵5と基本的に同様の形態を有している。すなわち、この下杵6は、下中心杵61とその下中心杵61の外周を取り巻く下外杵62とからなる。下中心杵61は、下外杵62内に摺動可能でかつ押圧可能に具備されるもので、胴部61aと、その胴部61aの上端に形成される頭部61bと、頭部61bの上側に取り付けられる相対位置制限手段である第一制限体61cと、胴部61aの上端から延出させた杵先61dとを備えている。この下中心杵61における第一制限体61cにおいても、ベル型板状体61ccが一体に形成されている。また、下外杵62は、円筒形状をしており、下中心杵61の胴部61aが納められる胴部62aと、胴部62aの下端部に取り付けられる相対位置制限手段を構成する第二制限体62cと、下中心杵61の杵先61dの外周を囲む杵先62dとを有している。尚、上杵5と下杵6との相違点は、長さ寸法及び、下中心杵杵先61dの下外杵杵先62dからの突出の程度等である。
以下に、本発明の二重構造の杵及び回転式圧縮成型機を用いた有核成型品の製造工程に沿って、上杵5及び下杵6の作動、及びそれを案内するための回転式圧縮成型機との関係について詳細に説明する。尚、本実施の形態における有核成型品は、外層となる第一成型材料PD1、核となる第二成型材料PD2、及び外層となる第三成型材料PD3のそれぞれの供給充填及び圧縮工程を経て製造される。
最初に、第一成型材料PD1を供給充填するために、下中心杵61が、下中心杵ガイドレール34により第一成型材料供給充填部PSD1まで案内され、続いて、第一分量レール35により充填する第一成型材料PD1の量に合わせ、所定の高さに保持される。これと同時に、下外杵62は、その杵先62dが臼4の上面とほぼ一致するように、下外杵ガイドレール33により案内され、その位置に保持される。この状態において、臼孔4a内の下中心杵61の杵先61d上の、下外杵62の杵先62dに囲まれる空間に、有核成型品の外層を形成する第一成型材料PD1が、第一成型材料供給充填部PSD1により充填される。ここでは、下杵6の第一制限体61cと、第二制限体62cとは離れた状態にあり、つまり、下中心杵61と下外杵62との相対位置は、第三位置に保持されるものである。
この時、上杵5は、第一成型材料供給充填部PSD1において、第一成型材料PD1の充填に干渉しないように保持される。すなわち、上杵5は、第一成型材料供給充填部PSD1に至るまで、好ましくは上中心杵51の杵先51dが上外杵52の杵先52dから突出しない状態で、上中心杵51が上中心杵ガイドレール31により、また上外杵52が上外杵ガイドレール32によりそれぞれ最高位置まで案内される。そして、上杵5はその位置を保持した状態で、第一成型材料供給充填部PSD1に達し、第一成型材料供給充填部PSD1を通過する(図5の(a))。
臼孔4a内の前述の空間に、第一成型材料PD1が充填された後、上杵5が、第一予圧縮ロール7Aに達するまでに、上外杵52がその杵先52dを臼4の上面とほぼ一致する位置まで上外杵ガイドレール32により案内される。但し、杵先52dは臼4の上面と接することは無い。そして、上杵5が第一予圧縮ロール7Aを通過する時、上中心杵51の杵先51dが第一成型材料PD1の充填された前述の臼孔4a内の空間に挿入される。
この時、上杵5の第一制限体51cと第二制限体52cとは、第一制限体51cの凹部51cbに第二制限体52cの凸部52caが進入した状態となる。したがって、上中心杵51と上外杵52との相対位置は、第一位置に制限される。この上中心杵51と上外杵52との位置関係において、第一予圧縮にあっては、上中心杵51のみが上第一予圧縮ロール7Aにより押圧操作されるので、第一制限体51cと第二制限体52cとは、その上下方向において当接させないのが好ましい。また、この第一予圧縮において、下杵6の下中心杵62は、上中心杵51の杵先51dの前記臼孔4a内空間への挿入時に生じる第一成型材料PD1の溢れを防止するため、第一成型材料供給充填部PSD1での高さより若干低い位置に保持されている。
このようにして、上杵5及び下杵6が第一予圧縮ロール7A、8A間を通過することにより押圧操作されて、第一成型材料PD1が予圧縮される。これにより、核成型品部分の下側に位置する外層部分が成型されるものである。尚、この第一予圧縮の際には、上外杵52と下外杵62とのそれぞれの杵先52d、62dは、当接しないように上外杵ガイドレール32及び下外杵ガイドレール33により位置を保持される(図5の(b))。
次に、第二成型材料PD2を供給充填するために、第一成型材料PD1が充填されるまでと同様にして、上杵5及び下杵6が第二成型材料供給充填部PSD2まで案内される。第二成型材料供給充填部PSD2では、第一予圧縮により得られた有核成型品の外層部分の上面、つまり、下中心杵61の杵先61d上の第一成型材料PD1にて成型された仮成型品上の、下外杵62の杵先62dに囲まれる空間に、第二成型材料PD2が充填される。この時に、下中心杵61は、第二分量レール36により位置調整されて、所定量の第二成型材料PD2が充填される(図6の(a))。この時、下中心杵61と下外杵62との相対位置は、第三位置に位置するものである。
以上のようにして、予圧縮により得られた外層部分の上面に第二成型材料PD2が積層された後、上杵5及び下杵6が第二予圧縮ロール7B、8B間を通過して、外層部分及び第二成型材料PD2が一体となるように上中心杵51と下中心杵61とにより圧縮され、外層と核の仮成型品が成型される。尚、この第二予圧縮においても、第一制限体51cと第二制限体52cとの位置関係は、第一予圧縮の場合と同様である(図6の(b))。
最後に、第三成型材料PD3を供給充填するために、下杵6は、下中心杵61が下中心杵ガイドレール34により第二予圧縮の際の高さを保った状態で、下外杵62が下外杵ガイドレール33により降下され、下中心杵61の杵先61dが、下外杵62の杵先62dから突出した状態となる。尚、上杵5にあっては、上記した第一及び第二成型材料供給充填部PSD1、PSD2と同様に、第三成型材料PD3の臼孔4a内への充填に干渉しない高さに保持されている。
この時、下杵6の第一制限体61cの凹部61cbに、第二制限体62cの凸部62caが進入し、下中心杵61の杵先61dが下外杵62の杵先62dから突出する位置関係となる。つまり、下中心杵61と下外杵62との相対位置は、第一位置に制限される。尚、この状態において、下杵6の第一制限体61cと第二制限体62cとは、その上下方向において当接していない。この状態で第三成型材料PD3を臼孔4a内に充填する。充填された第三成型材料PD3は、前記第二予圧縮後の成型物の側面とその上部分に堆積する。尚、ここでは、下外杵62を下げながら、第三成型材料PD3を充填することもできる(図7の(a))。また、図7の(a)では、最終的に下中心杵61の杵先61dが下外杵62の杵先62dから突出する状態となるまで第三成型材料PD3の充填が実施されているが、下中心杵61の杵先61dと下外杵62の杵先62dの杵先が、揃った状態で、第三成型材料PD3を、臼孔4a内に充填することも可能である。
このようにして第三成型材料PD3が臼孔4a内に充填された後、本圧縮ロール7C、8Cに至るまでに、上杵5は、上中心杵51と上外杵52とのそれぞれの杵先51d、52dを一致させた状態、即ち第二位置に保持された状態とする。この時、上中心杵51と上外杵52とのそれぞれの杵先51d、52dを揃える為に、上杵5に具備された、ベル型の板状物を有する第一制限体51ccを回動させ、第一制限体51cの凸部51caと、第二制限体52の凸部52ca同士が当接した状態とする。そして、このように上中心杵51と上外杵52との相対位置を第二位置に制限した状態において、第一制限体51cと第二制限体52cの当接により、上中心杵51の頭部51bに加えられた押圧操作力が第一制限体51c及び第二制限体52cを介して上外杵52にも伝達される状態となる。
尚、第一制限体51cの回動制御は、以下のようにして行うものである。ベル型の板状物51ccと一体に形成された第一制限体51cの回動を制御するために、ベル型の板状物51ccを案内する制限体案内レール31aの立シャフト2側の内側壁面31aaは、上杵5の中心軸の水平軌跡5tへ近づく、言い換えれば、制限体案内レール31aの内側壁面31aaと水平軌跡5tとの間の距離が小さくなるように形成されている(図9)。そして、このように前記距離が狭くなった制限体案内レール31aの部分をベル型の板状物51ccが通過することにより、このベル型の板状物51ccに対して内側壁面31aaから制動力(摩擦力)が加わる。このような内側壁面31aaに対して、制限体案内レール31aの外側壁面31abは、第一制限体51cの回動の支障とならない程度に水平軌跡5tから遠ざかるように形成してある。このため、外側壁面31abにおいては、内側壁面31aaに比較してベル型の板状物51ccに作用する制動力が小さくなる。このように、制限体案内レール31aの内側壁面31aaと外側壁面31abとで、ベル型の板状物51ccに作用する制動力に差が生じるため、その制動力の差によってベル型の板状物ccに回転力が生じるものである。つまり、ベル型の板状物51ccを非間欠型カム運動させて、第一制限体51cを所定の方向例えば反時計方向に所定量回動させる回動制御を行う。
このように、上杵5を、上中心杵ガイドレール31及び上外杵ガイドレール32により下杵6方向に低下させ、最終的にそれぞれの杵先51d、52dが揃った状態で、臼4内の外層と核の仮成型品を含む第三成型材料PD3を上杵5により押さえ付けて仮圧縮しながら、下杵6の下外杵62を下外杵ガイドレール33により持ち上げることにより、第三成型材料PD3の特に側面部分が仮圧縮された状態となる。尚、下外杵62のみを上杵5方向に押し上げることで、下杵6の第一制限体61cの凸部61caと第二制限体62cの凹部62cbとの噛み込み状態が解除され、後述する第一制限体61cの回動を可能とするものである(図7の(b))。この噛み込み状態の解除は、下中心杵61のみを下杵6の頭部61b方向に引き下げることでも可能であり、更には、下外杵62の押し上げと下中心杵61の引き下げを組み合わせることでも可能である。尚、ここで、杵の構造及び運動上好ましくはないが、下杵6の第一制限体61cの凸部61caと第二制限体62cの凹部62cbとの噛み込み状態を完全に解除せず、第一制限体61cの凸部61ca及び第二制限体62cの凹部62cbが互いに常に点あるいは面接触した状態で第一制限体61cの回動を実施することもできる。
そしてこの後、上述の上杵5同様、下中心杵61と下外杵62とのそれぞれの杵先61d、62dを揃える為に、下杵6に具備された、ベル型の板状物61ccを有する第一制限体61cを回動させ、第一制限体61cの凸部61caと、第二制限体62の凸部62ca同士が当接した状態、すなわち下中心杵61と下外杵62との相対位置が第二位置に制限された状態とする。尚、第一制限体61cの回動制御は、上杵5における第一制限体51cの場合と同様である。これによって、下杵6の下中心杵61の杵先61dと下外杵62の杵先62dとが一致し、下中心杵61の頭部61bに加えられた押圧操作力が第一制限体61c及び第二制限体62cを介して下外杵62にも伝達されるものである。
このように、上杵5及び下杵6において、それぞれの中心杵51、61と外杵52、62との杵先51d、52d、61d、62dを揃え、それらがほぼ一致した状態で、上杵及び下杵が本圧縮ロール7C、8C間を通過することにより、臼孔4a内の有核成型品を成型する(図8の(a))。
成型された臼孔4a内の有核成型品は、下杵6の中心杵61、外杵62の杵先61d、62dが揃った状態、つまり、第一制限体61cの凸部61caと、第二制限体62の凸部62ca同士が当接した状態を維持したまま、下中心杵ガイドレール34により押し上げられ、臼孔4a外に排出される(図8の(b))。尚、場合によっては、下杵6の第一制限体61cの凹部61cbに、第二制限体62cの凸部62caが進入し、下中心杵61の杵先61dが下外杵62の杵先62dから突出した状態で、臼孔4a内の有核成型品を押し出し、機外に排出することも可能である。
この後、上杵5及び下杵6が第一成型材料供給充填部PSD1に到達するまでに、上中心杵51及び上外杵52と下中心杵61及び下外杵62との相対位置は、第一制限体51c、61cを回動制御することにより変更されるものである。この回動制御は、前述の回動制御(反時計方向へ回転させる制御)とは逆に、例えば第一制限体51cに対しては、制限体案内レール31aの外側壁面31abを水平軌跡5tへ近づけ、内側壁面31aaを第一制限体51cの回動の支障とならない程度に水平軌跡5tから遠ざけるように形成して、水平軌跡5tと内側壁面31aa及び外側壁面31abとの距離を調整することにより行うものである。
以上の有核成型品の製造工程の一連の流れを、図10に一括して図示する。同図において、(a)は前述の図5の(a)の工程に対応するもので、同様にして、同図の(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)及び(h)はそれぞれ、図5の(b)、図6の(a)、図6の(b)、図7の(a)、図7の(b)、図8の(a)、及び図8の(b)の工程に対応するものである。
本実施形態においては、環状の第一制限体51c、61cと第二制限体52c、62cとにより中心杵51、61と外杵52、62とのそれぞれの杵先51d、61dの相対位置を調整することができるため、中心杵51、61と外杵52、62の自由な摺動を保持しながら、杵5、6の構造を簡素化更に小型化することができる。更に、第一制限体51c、61cと第二制限体52c、62cとにより、中心杵51、61に加わった押圧操作力を外杵52、62に伝達することが可能になるため、圧縮ロールの構造が複雑になることを回避することができる。また、杵及び圧縮ロール7A、7B、7C、8A、8B、8Cの簡素化により、機械的強度を上げることができるため、耐久性を向上させることも可能となる。
また、外層の一部と核とが予圧縮された工程の後、この仮成型品を臼孔4a内に下中心杵61により押し上げ、下中心杵61の杵先61dが下外杵62の杵先62dより突出した状態が作られる。その後、当該状態下において、臼孔4a内の空間に第三成型材料PD3が充填され、更に下外杵62の杵先62dを相対的に上昇させて特に側面部分を仮圧縮し、それぞれの杵先61d、62dを一致させた状態で本圧縮を行うので、成型された圧縮成型品の側面部分の成型材料密度が必然的に高くなる。したがって、圧縮成型品の側面部分の強度を増すことができ、成型品側面の摩損性を改善することができる。
加えて、下杵6において、下中心杵61の杵先61dを下外杵62の杵先62dよりも突出させることが可能であることから、各圧縮工程後の仮成型品の検査のために、容易にサンプリングを実施することができる。当然のことながら、仮成型品の厚みが極端に薄いものであっても、スクレイパーによりサンプリングを実施することができる。
本発明の回転式圧縮成型機は、前述同様、下杵に本発明の杵を使用した場合に、下外杵62内への第一成型材料の供給充填及び予圧縮後に、下中心杵61の杵先61dを下外杵62の杵先62dよりも十分突出させて臼4内に第二成型材料PD2の充填を行うと、その後の全体成型工程を行うために下中心杵61の杵先61dと下外杵62の杵先62dとを揃える過程、すなわち、第一位置から第二位置にする過程で、供給充填された第二成型材料PD2が、第一成型材料成型品の下側に回り込んでこれを覆う現象を確認することができた。即ち、これは、二箇所の成型材料供給充填部のみで有核成型品を製造することが可能ということである。この実施形態の回転式圧縮成型機は、成型材料供給充填部が、第一成型材料PD1を供給する第一成型材料供給充填部と、第二成型材料を供給する第二成型材料供給充填部とからなり、予圧縮手段としては、第一成型材料を圧縮するための第一予圧縮手段を有している。尚、この実施形態においては、下中心杵61の杵先61dと下外杵62の杵先62dとを揃える過程、すなわち、第一位置から第二位置にする過程で予圧縮することが好ましいため、予圧縮手段として、第二成型材料PD2を圧縮するための第二予圧縮手段を追加するのが好ましい。これに対応する有核成型品の製造工程の流れを展開図である図16に示す。
これは、二箇所の成型材料供給充填部からなる実施形態のみでなく、前述の三箇所の成型材料供給充填部PSD1、PSD2、PSD3からなる実施形態にも当てはまることであるが、下中心杵61と下外杵62との相対位置を第一位置から第二位置にする下中心杵61と下外杵62との摺動には、3つの方法が考えられる。すなわち、下外杵62を引き上げて下外杵杵先62dを下中心杵杵先62dに揃える方法、下中心杵61を引き下げて下中心杵杵先61dを下外杵杵先62dに揃える方法、及び、下外杵62を引き上げると共に下中心杵61を引き下げることによりそれぞれの杵先61d、62dを揃える方法である。いずれの方法を採るとしても、上杵5による加圧をすることが好ましく、その加圧は、軌道そのものあるいは圧縮ロールにより実施することができる。これら下中心杵61と下外杵62との摺動の違いと期待する効果に合わせた好ましい予圧縮の態様が存在するので、以下に説明する。
第二成型材料PD2が第一成型材料成型品の下側に回り込んでこれを覆う効果(回り込み効果とする)を期待する場合、すなわち、二箇所の成型材料供給充填部のみで有核成型品を製造する方法においては、下中心杵61を引き下げて下中心杵杵先61dを下外杵杵先62dに揃える方法が最も好ましい。この場合の予圧縮は、下中心杵61の引き下げを開始する直前に一時的に予圧縮を実施するのが好ましい。即ち、下中心杵61の引き下げを開始する直前、下中心杵61と下外杵62との相対位置が第一位置の状態で、下杵6上の成型品及び成型材料を上杵5により一時的に加圧するのである。尚、好ましくは無いが、下中心杵61の引き下げ開始後に一時的に加圧しても良い。
また、前述の回り込み効果に加え、側面密度の上昇の効果も期待する場合においては、下外杵62を引き上げると共に下中心杵61を引き下げることによりそれぞれの杵先61d、62dを揃える方法が最も好ましい。この場合の予圧縮は、下中心杵61と下外杵62との相対位置を第一位置から第二位置にする間、連続的に予圧縮を実施するのが好ましい。即ち、両杵先61d、62dが揃うように、下外杵62を引き下げると共に下中心杵61を引き上げる間、下杵6上の成型品及び成型材料を上杵5により第二位置になるまで連続的に加圧する方法である。
尚、前述の回り込み効果を期待するための予圧縮の方法は、二箇所の成型材料供給充填部からなる実施形態のみでなく、三箇所の成型材料供給充填部からなる実施形態にも応用することができる。この場合は、成型品の下外杵先端内周の接触部分に発生することがあるリング状の第二成型材料のコンタミネーションを改善することができる。
本発明においては、前記の実施形態以外にも、本発明の二重構造の杵及び回転式圧縮成型機を用いて、前述の有核成型品とは異なる成型品を製造することもできる。例えば、成型品の片面から核が認識できる、核はめ込み型の成型品等は、前記二箇所の成型材料供給充填部からなる形態の回転式圧縮成型機を用いて、回り込み効果が出ないようにすることにより、容易に製造することができる。尚、三箇所の成型材料供給充填部からなる形態の回転式圧縮成型機を用いた場合でも、第一成型材料供給充填部PSD1に成型材料を供給しない、あるいは同供給充填部に核となる第二成型材料PD2を供給することにより、容易に、核はめ込み型の成型品を製造することができる。
更に、本発明の回転式圧縮成型機の第一成型材料供給充填部PSD1及び、それに付随するガイドレール及び圧縮ロールを増設することにより、増設数に応じた数の核あるいは外層を持つ複数核成型品を製造することもできる(国際公開公第WO01/98067号パンフレットの図2参照)。
上記実施形態において、特に下外杵62については、図11に示すように、その下外杵杵先62dの内壁が、杵先方向に向かって拡開するテーパ内面62dbを有するものであってもよい。このテーパ内面62dbは、下外杵杵先62dの内壁の所定位置から先端に向かってその内径が連続して大きくなっている構造を有し、当該構造により、下中心杵杵先61d上の第一成型材料PD1及び第二成型材料PD2による仮成型品を臼孔4aに突き上げる際に、下外杵62の先端部内面と第一成型材料PD1及び第二成型材料PD2による仮成型品との摩擦を軽減し、第一成型材料PD1及び第二成型材料PD2による仮成型品の削れを防止し、削れた成型材料に起因するコンタミにより発生する有核成型品底部の汚れを防止することが可能となる。
この場合の下杵は、やはり本発明の二重構造の杵を使用してもよいし、国際公開第WO02/090098号パンフレットに記載の下杵タイプの二重構造の杵を使用することもできる。他にも、製造する成型品次第では、通常の杵を使用することも可能である。本発明の回転式圧縮成型機は、基本的には、国際公開第WO02/090098号パンフレットや国際公開第WO03/018302号パンフレットに記載のものに近似した構造であるが、その根本的な違いは、使用する二重構造杵が前述のような相対位置制限手段を有していること、更に、その相対位置制限手段による中心杵と外杵の相対位置制限を可能とする案内手段を有していることである。この案内手段とは、例えば、相対位置制限手段を構成する制限体の回動を案内するための制限体案内レール31a、33aである。
第一制限体及び第二制限体については、上述した実施形態のもの以外に、図12に示すような形状のものであってよい。具体的には、第一制限体151cは、図12の(a)に示すように、環状の部材の内部に、その径方向において突出する凸部151ca及び陥没する凹部151cbを備えるものである。尚、同図おいては、回動制御手段の図示を省略している。回動制御手段は、上述の実施形態と同じであってよい。このような第一制限体151cに対する第二制限体152cは、環状の部材の外周部に、その径方向において突出する凸部152ca及び陥没する凹部152cbを備えるものである。
他にも、図12の(b)に示すように、第一制限体251cは、環状の部材の中心軸方向の面に、周方向に所定ピッチで円形の穴を設けて凹部252cbを形成すると共に、その凹部252cb間に存在する部分を凸部252caとするものである。尚、同図においては、回動制御手段は上述の実施形態と同じであってよいのでその図示を省略している。このような第一制限体251cに対する第二制限体252cは、環状の部材の中心軸方向の面に、中心軸方向に突出する円柱からなる凸部252caを備えると共に、その凸部252caの間に存在する部分を凹部252cbとするものである。この場合、凸部252caは、第一制限体251cの凹部252cbのピッチに一致して形成される。
このように、第一制限体と第二制限体とは、凸部と凹部として対をなして機能するものであれば、その形状や数は図示したものに限定されるものでない。つまり、凸部及び凹部の個々の形状としては、円柱、三角柱、四角柱、多角柱、円錐、三角錐、四角錐、多角錐などが挙げられる。更には前述の組み合わせ等、第一及び第二制限体の摺動、凸部と凸部及び凹部と凸部との当接時の圧力伝達がスムーズに実施される形状であれば、いずれの形状を選択してもよい。
同様に、制限体が有する凹部および凸部の数は、凸部と凸部及び凹部と凸部との当接状態を可能とすれば特に限定されない。しかしながら、極端に凸部と凹部とが多い場合、それぞれが形状的に細身になるため、凸部と凹部との当接位置の変更及び当接時の圧力伝達等において、凸部と凹部とのいずれか一方又は両方の損傷等の障害を生む可能性がある。また、極端に凸部と凹部とが少ない場合、例えば凸部と凹部とがおのおの一箇所ずつの場合などは、当接時の圧力伝達等において、中心杵軸に対し垂直方向に不均等な圧力の伝達が行われる可能性もある。そのため、二重構造の杵の胴部直径、あるいは凸部と凹部との大きさを考慮し、凸部と凹部とは複数配置することが好ましい。
更に、第一制限体及び第二制限体に配設される凸部と凹部とは、それぞれの杵胴部面に沿うように環状に対向して配置されるが、本明細書で示す環状とは、杵胴部面に沿う形状であればすべて環状であると解釈され、必ずしも円形状の環状あるいは多角状である必要は無く、環状の一部あるいは上記形状の組み合わせ等をも含む。しかしながら、杵の小型化や取り扱い等の利便性を考慮すると、凸部と凹部とは、杵胴部面に沿い、円形の環状に配設されるのが好ましい。
また、上記実施形態では、回動制御手段として、平面視ベル型の板状物51ccを説明したが、その形状は、ベル型以外にも、三角形、台形、あるいは円の一部を切り取った形状等、三角様の形状を含むものである。この場合、例えば、図13に示すような平面視ほぼ楕円形の板体151ccにおいては、その長径のほぼ中央に対応する外周面に、制限体案内レールの内側壁面及び外側壁面に、それぞれ摺動する際に摩擦力により制限体に回転力を発生させ、更に回動を規制する膨出部分151ccx、151ccyと、それ以外の外周面151czを備える形状であれば、いずれの形状を用いても構わない。
更に、回動制御手段には、上述したようなベル型等の板状物を回動駆動手段である制限体案内レールにより制御するもの以外にも、図14に示すような様々な回動制御手段を用いても良い。尚、同図において、矢印αは、図示しない回転盤の回転方向を、また、矢印βは、回動制御手段の回動方向を示すものである。また、回動制御手段は、制限体に一体に設けられるものとする。例えば、図14の(a)は、第一制限体351cに一箇所あるいは複数箇所の回動制御手段である突起351cpを有し、所定の箇所で、当該突起351cpに回動駆動手段である外部突起331aを接触させることにより、外部から力を加えて回動を制御する構成である。
図14の(b)は、第一制限体451cの外周に回動制御手段である歯451ctを設け、当該歯451ctと前述の制限体案内レール31aに準ずる、所定の規則により歯431aaを持つ回動駆動手段である内歯構造体431aとの直接接触により、第一制限体451cの回動を制御する構成である。
図14の(c)は、上記の第一制限体451cを、溝531a内を摺動移動するカム(図示しない)と連動する歯付アーム531abを用いて、ラックアンドピニオン構造により第一制限体451cを回動させる構成である。この例の場合、溝531aと歯付アーム531abとが回動駆動手段を構成する。
図14の(d)は、ゴム等の素材を用いることにより、第一制限体651cに設置した回動制御手段である摩擦体651cfと制限体案内レール631a上の摩擦体631afとを所定の位置で接触させ、回動を制御する構成である。
更には、図14の(e)のように、制限体案内レール731aの所定位置に設けた回動駆動手段である磁石(永久磁石又は電磁石)731amと、第一制限体751cに設けた回動制御手段である磁石751cmとの間で、磁力による反発力又は吸引力を用いて回動を制御する構成である。このように、第一制限体の回動の制御を可能とする形態であればいずれを用いてもよい。また、その素材も特に限定されるものではない。
以上、本発明を詳細に説明したが、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、また、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。

Claims (21)

  1. 中心杵とその中心杵の外周を取り巻く外杵とからなり、該中心杵と外杵とがどちらも摺動可能でかつ押圧可能である杵であって、中心杵と外杵との相対位置を制限する相対位置制限手段を有し、該相対位置制限手段が、中心杵の杵先が外杵の杵先より突出する第一位置と、中心杵の杵先が外杵の杵先とほぼ一致する第二位置とを制限すると共に、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置を制限しないものである杵。
  2. 前記相対位置制限手段が、中心杵に設けられる第一制限体と外杵に設けられる第二制限体とからなり、第一制限体及び第二制限体はいずれも環状で凹部と凸部とを備える凹凸部を有してなり、第一制限体と第二制限体とは、第一制限体の凹凸部と第二制限体の凹凸部とが対向するように設けられ、第一制限体と第二制限体との少なくとも一方が中心杵の杵軸に対し回動可能で、当該回動の結果、一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接し得る位置、又は両方の制限体の凸部同士が当接し得る位置になる、請求項1に記載の杵。
  3. 前記第一制限体が中心杵の杵軸に対し回動可能で、前記第二制限体が中心杵の杵軸に対し回動しない構造を有する、請求項2に記載の杵。
  4. 前記第一制限体が、中心杵の杵先とは反対の中心杵頭部近傍に設けられ、前記第二制限体が、外杵の杵先とは反対の外杵端部近傍に設けられた、請求項2に記載の杵。
  5. 前記第一制限体と第二制限体との回動可能な一方の制限体に取り付けられ、外部の回動駆動手段により案内されることにより、前記回動可能な一方の制限体の回動を制御する回動制御手段を有する、請求項2に記載の杵。
  6. 前記回動制御手段が平面視ベル型の板状物からなる、請求項5に記載の杵。
  7. 前記第一制限体と第二制限体との一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接した際に中心杵と外杵との相対位置が第一位置となり、前記第一制限体と第二制限体との凸部同士が当接した際に中心杵と外杵との相対位置が第二位置となる、請求項2に記載の杵。
  8. 内側に中心杵を挿通する外杵先端部内面に、先端に向かって拡開するテーパ面を備える、請求項1に記載の杵。
  9. フレーム内に回転盤を回転可能に配設し、その回転盤に臼孔を有する臼を所定のピッチで設けると共に、各臼の上下に上杵及び下杵が上下摺動可能に保持され、上杵及び下杵が、中心杵とその中心杵の外周を取り巻く外杵とからなり、該中心杵と外杵がどちらも摺動可能であると共に圧縮操作が可能であり、成型材料をそれぞれの臼内又は下外杵に囲まれる下中心杵上の空間に供給する複数の成型材料供給充填部と、下外杵に囲まれる下中心杵上の空間に供給充填された成型材料を圧縮成型するために上中心杵と下中心杵とを押圧操作する予圧縮手段と、最後の供給充填部により供給充填された成型材料を含む成型品全体を圧縮成型するために、上杵及び下杵を押圧操作する本圧縮手段とを備える回転式圧縮成型機であって、
    少なくとも上杵が、中心杵と外杵との相対位置を制限する相対位置制限手段を有し、該相対位置制限手段が、中心杵の杵先が外杵の杵先より突出する第一位置と、中心杵の杵先が外杵の杵先とほぼ一致する第二位置とを制限すると共に、中心杵の杵先が外杵の杵先内に退避する第三位置を制限しないものである、回転式圧縮成型機。
  10. 更に下杵が、上杵同様の相対位置制限手段を有する、請求項9に記載の回転式圧縮成型機。
  11. 前記相対位置制限手段が、中心杵に設けられる第一制限体と外杵に設けられる第二制限体とからなり、第一制限体及び第二制限体はいずれも環状で凹部と凸部とを備える凹凸部を有してなり、第一制限体と第二制限体とは、第一制限体の凹凸部と第二制限体の凹凸部とが対向するように設けられ、第一制限体と第二制限体との少なくとも一方が中心杵の杵軸に対し回動可能で、当該回動の結果、一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接し得る位置、又は両方の制限体の凸部同士が当接し得る位置になる、請求項9又は10に記載の回転式圧縮成型機。
  12. 前記第一制限体が中心杵の杵軸に対し回動可能で、前記第二制限体が中心杵の杵軸に対し回動しない構造を有する、請求項11に記載の回転式圧縮成型機。
  13. 前記第一制限体が、中心杵の杵先とは反対の中心杵の頭部近傍に設けられ、前記第二制限体が、外杵の杵先とは反対の外杵端部近傍に設けられた、請求項11に記載の回転式圧縮成型機。
  14. 前記第一制限体と第二制限体との回動可能な一方の制限体に、前記回動可能な制限体の回動を制御する回動制御手段を取り付けてなり、前記回動制御手段を案内する回動駆動手段を回転式圧縮成型機内に備える、請求項11に記載の回転式圧縮成型機。
  15. 前記回動制御手段が、平面視ベル型の板状物からなり、前記回動駆動手段が前記回動制御手段を案内する軌道の幅、及び当該軌道の内側壁面と杵の中心軸の水平軌跡との間の距離を変えることによって、前記回動制御手段の回動を制御する、請求項14に記載の回転式圧縮成型機。
  16. 前記第一制限体と第二制限体との一方の制限体の凸部と他方の制限体の凹部とが近接した際に中心杵と外杵との相対位置が第一位置となり、前記第一制限体と第二制限体との凸部同士が当接した際に中心杵と外杵との相対位置が第二位置となる、請求項11に記載の回転式圧縮成型機。
  17. 予圧縮手段により成型材料を圧縮した後に、最後の成型材料供給充填部において、下中心杵と下外杵との相対位置が第一位置となり、更に供給充填された成型材料を含む成型品全体の本圧縮の際に、下中心杵と下外杵との相対位置が第二位置となる、請求項11に記載の回転式圧縮成型機。
  18. 更に、下中心杵と下外杵との相対位置が第一位置から第二位置になる間に、成型材料を圧縮する予圧縮手段を有する、請求項17に記載の回転式圧縮成型機。
  19. 成型材料供給充填部が、第一成型材料を供給する第一成型材料供給充填部と、第二成型材料を供給する第二成型材料供給充填部とからなり、予圧縮手段が、第一成型材料を圧縮するものである、請求項9に記載の回転式圧縮成型機。
  20. 更に、第二成型材料を上中心杵と上外杵により予圧縮する手段を有する、請求項19に記載の回転式圧縮成型機。
  21. 成型材料供給充填部が、第一成型材料を供給する第一成型材料供給充填部と、第二成型材料を供給する第二成型材料供給充填部と、第三成型材料を供給する第三成型材料供給充填部とからなり、予圧縮手段が、第一成型材料を圧縮するための第一予圧縮手段と、第二成型材料を圧縮するための第二予圧縮手段とからなる、請求項9に記載の回転式圧縮成型機。
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