JP2018043287A - 粉末圧縮成型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意の目標形状を有する製品を粉末の圧縮成型によって製造することを可能にする技術を提供する。【解決手段】第1型30と第2型32とに分割される型内に粉状または粒状の原料を押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置に、複数の第1型を順次、第1無限軌道56に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニット50と、複数の第2型を順次、第1無限軌道に接するように配置された第2無限軌道92に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニット70とを設ける。第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域74内において、第1型も第2型も同じ方向に送られるとともに、いずれかの第1型といずれかの第2型とが互いに接近して係合し、その後、第1型内に予め投入された原料を第1型および第2型によって圧縮して製品の最終形状を実現する。【選択図】図4

Description

本発明は、粉状または粒状の原料を圧縮成型して製品を製造する技術に関するものであり、特に、任意の目標形状を有する製品を粉末の圧縮成型によって製造することを可能にする技術に関するものである。
粉状または粒状の原料を型内に押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置の一従来例が特許文献1に開示されている。この従来例は、本出願人により開発されたものである。
具体的には、この従来例は、菓子等の回転ドラム式圧縮成型装置に関するものである。その回転ドラム式圧縮成型装置は、構成上、(a)一軸線周りに一方向に連続回転する回転ドラムと、(b)その回転ドラムに周方向に並んで埋設された複数の型孔と、(c)それら型孔(固定部)に軸方向移動可能に嵌合された複数のラム(可動部)とを備えている。
この回転ドラム式圧縮成型装置は、さらに、(d)それらラムの軸方向移動を、回転ドラムの回転位置の変化に連動させるカム機構と、(e)回転ドラムの所定の回転位置において、いずれかの型孔に正対し、その型孔内に予め充填された粉末状の原料に回転ドラムの外側から接触して押し固める押固め部材とを備えている。
特許第3366898号公報
しかし、この従来の圧縮成型装置では、製造可能な製品の形状のバリエーションの範囲に限界がある。なぜなら、製品のうち、型孔から露出する部分は、前述の押固め部材によって圧縮されるが、その押固め部材は、製品の、その露出する部分を主として平坦化するのみであるからである。
このような事情を背景として、本発明は、任意の目標形状を有する製品を粉末の圧縮成型によって製造可能な粉末圧縮成型装置を提供することを課題としてなされたものである。
その課題を解決するために、本発明の一側面によれば、粉状または粒状の原料を型内に押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置であって、
前記型は、前記原料が最初に充填されるべき第1型と、その第1型に接触してその第1型内の前記原料を圧縮し、それにより、前記原料の一部が充填されるべき第2型とを有し、
当該粉末圧縮成型装置は、
前記第1型が外向きに開口する姿勢で装着され、その第1型を、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットであって、前記第1型が複数、前記第1無限軌道に沿って離散的に装着されたものと、
前記第2型が外向きに開口する姿勢で装着され、その第2型を、第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットであって、前記第2型が複数、前記第2無限軌道に沿って離散的に装着されたものと
を含み、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が同一平面上において外接もしくは内接するか、または1本の共通交線を有するように交わる2つの平面上にそれぞれ位置して外接もしくは内接するように、相対的に配置され、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送られるように作動させられ、
それら第1および第2送りユニットは、前記隣接領域内において、いずれかの第1型といずれかの第2型とが互いに接近して係合し、その状態で、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成され、
前記第1型は、筒状先端部と、その筒状先端部にスライド可能に嵌合され、前記第2型に対して接近・離間する第1凹状先端部とを含み、
前記第2型は、前記第1型に対して接近・離間する第2凹状先端部を含み、その第2凹状先端部は、前記第1型に接近する状態において前記第1型の前記筒状先端部に部分的に嵌り入る粉末圧縮成型装置が提供される。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
(1) 第1型と第2型とに分割される型内に粉状または粒状の原料を押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置であって、
複数の第1型を順次、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットと、
複数の第2型を順次、前記第1無限軌道に接するように配置された第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットと
を含み、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域内において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送るとともに、いずれかの第1型といずれかの第2型とを互いに接近させて係合させ、その後、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成され、
当該粉末圧縮成型装置は、さらに、
前記隣接領域より上流側に位置し、前記第1型の開口部に接触することにより、前記第1型内に予め投入された前記原料を押し固める押固め部材を含む粉末圧縮成型装置。
(2) 前記第1および第2送りユニットのうちの少なくとも一方は、前記第1型および前記第2型のうち対応するものを、自身の位置および/または姿勢が外力によって変化することが可能な状態で支持するフレキシブル支持部を含む(1)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(3) 前記第1型は、固定部と、その固定部に軸方向にスライド可能に嵌合する可動部とを有し、
前記第1送りユニットは、さらに、前記固定部に対する前記可動部の軸方向相対移動を前記第1型の前記第1無限軌道上における周方向位置変化に連動させる第1カム機構を含む(1)または(2)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(4) 前記第2送りユニットは、さらに、前記第2無限軌道のうち少なくとも前記隣接領域内に存在する領域内において、前記第1型に対する前記第2型の相対移動を前記第1型の前記第1無限軌道上における周方向位置変化に連動させる第2カム機構を含む(1)ないし(3)項のいずれかに記載の粉末圧縮成型装置。
(5) 前記第1無限軌道は、円軌道であり、
前記第1送りユニットは、
前記第1無限軌道を定義する回転ドラムと、
その回転ドラムを一方向に連続回転させる第1駆動系と
を含み、
前記第1型は、前記回転ドラムと一緒に動く(1)ないし(4)項のいずれかに記載の粉末圧縮成型装置。
(6) 前記第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が外接するように相対的に配置されており、
前記第2無限軌道は、少なくとも前記隣接領域において、前記第1無限軌道より直線的に延びる直線部を有する非円軌道であり、
前記第2送りユニットは、
前記第2無限軌道を定義する無端伝動体と、
その無端伝動体を一方向に連続回転させる第2駆動系と
を含み、
前記第2型は、前記無端伝動体と一緒に動く(5)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(7) 前記第1型および前記第2型は、前記直線部への進入側から、前記直線部からの退出側に一方向に送られるにつれて、前記第1型と前記第2型とが互いに接近する接近工程と、前記第1型内の前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮する圧縮工程と、前記第1型と前記第2型とが互いに退避する退避工程とを順に経験する(6)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(8) 前記直線部は、前記第1型および前記第2型が前記接近工程を経験することを可能にする接近セグメントと、前記第1型および前記第2型が前記圧縮工程を経験することを可能にする圧縮セグメントと、前記第1型および前記第2型が前記退避工程を経験することを可能にする退避セグメントとをそれらが順に並ぶように有する(7)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(9) 前記圧縮セグメントは、前記第1無限軌道と前記第2無限軌道のうちの前記直線部とが実質的に外接する位置を圧縮開始点とし、前記第1型が前記第1無限軌道に沿って前記圧縮開始点から前記退出側に送られるにつれて、前記第2型が、前記第1無限軌道に実質的に接することによって前記第1型との圧縮状態が維持されつつ、前記第2無限軌道に沿って前記圧縮開始点から前記退出側に送られることを可能にする形状を有する(8)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(10) 前記製品は、概して球状、非対称形状または不規則形状を成している(1)ないし(9)項のいずれかに記載の粉末圧縮成型装置。
(11) 前記回転ドラムの周長と前記無端伝動体の周長とは、実質的に互いに一致する(6)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(12) 前記第2型は、先端部を有し、その先端部は、前記2次加工位置において、前記第1型内に嵌り入る形状を有する(1)ないし(11)項のいずれかに記載の粉末圧縮成型装置。
(13) 前記第1送りユニットには、
前記第1型内に前記原料が投入されるべき投入位置と、
その投入位置より下流側であって前記隣接領域より上流側に位置し、前記第1型内に投入された前記原料を暫定的に圧縮する1次加工が行われる1次加工位置と、
前記隣接領域内に位置し、前記第1型内に充填されている前記原料であって前記1次加工が行われたものを前記第1型および前記第2型によって追加的に圧縮し、それにより、前記原料の一部によって前記第2型内を充填し、それにより、前記製品の最終形状を実現する2次加工が行われる2次加工位置と
が設定されている(1)ないし(12)項のいずれかに記載の粉末圧縮成型装置。
(14) 前記フレキシブル支持部は、前記第1および第2送りユニットのうちの少なくとも一方を、相手方の型から外力を受けると、ニュートラル位置から変位するが、前記外力が解放されると、前記ニュートラル位置に自動的に復元するように構成された(2)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(15) 第1型と第2型とに分割される型内に粉状または粒状の原料を押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置であって、
複数の第1型を順次、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットと、
複数の第2型を順次、前記第1無限軌道に接するように配置された第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットと
を含み、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域内において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送るとともに、いずれかの第1型といずれかの第2型とを互いに接近させて係合させ、その後、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成される粉末圧縮成型装置。
(16) さらに、前記第1型および前記第2型がそれぞれいずれも連続的に送られる工程において、前記第1無限軌道に沿った前記第1型の動きおよび前記第2無限軌道に沿った前記第2型の動きを、それら第1型および第2型のそれぞれの位相が互いに一致するように、同期させる同期機構を含む(15)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(17) 前記第1および第2無限軌道のうちの少なくとも一方は、前記第1型および前記第2型が前記圧縮の動作を完了した後、それら第1型および第2型が互いに退避する運動を促進する退避促進機構を含むを有する(15)または(16)項に記載の粉末圧縮成型装置。
(18) さらに、前記隣接領域より上流側に位置し、前記第1型の開口部に接触し、それにより、前記第1型内に投入された前記原料を、前記圧縮に先立って押し固める押固め部材を含む(15)ないし(17)項のいずれかに記載の粉末圧縮成型装置。
(19) 第2送りユニットと組み合わせて使用される第1送りユニットであって、
それら第1および第2送りユニットは、互いに共同して、第1型と第2型とに分割される型内に粉状または粒状の原料を押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置を構成し、
その粉末圧縮成型装置は、
複数の第1型を順次、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットと、
複数の第2型を順次、前記第1無限軌道に接するように配置された第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットと
を含み、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域内において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送るとともに、いずれかの第1型といずれかの第2型とを互いに接近させて係合させ、その後、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成される第1送りユニット。
(20) 第1送りユニットと組み合わせて使用される第2送りユニットであって、
それら第1および第2送りユニットは、互いに共同して、第1型と第2型とに分割される型内に粉状または粒状の原料を押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置を構成し、
その粉末圧縮成型装置は、
複数の第1型を順次、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットと、
複数の第2型を順次、前記第1無限軌道に接するように配置された第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットと
を含み、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域内において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送るとともに、いずれかの第1型といずれかの第2型とを互いに接近させて係合させ、その後、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成される第2送りユニット。
(21) 粉状または粒状の原料を型内に押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置であって、
前記型は、前記原料が最初に充填されるべき第1型と、その第1型に接触してその第1型内の前記原料を圧縮し、それにより、前記原料の一部が充填されるべき第2型とを有し、
当該粉末圧縮成型装置は、
前記第1型が外向きに開口する姿勢で装着され、その第1型を、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットであって、前記第1型が複数、前記第1無限軌道に沿って離散的に装着されたものと、
前記第2型が外向きに開口する姿勢で装着され、その第2型を、第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットであって、前記第2型が複数、前記第2無限軌道に沿って離散的に装着されたものと
を含み、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が同一平面上において外接もしくは内接するか、または1本の共通交線を有するように交わる2つの平面上にそれぞれ位置して外接もしくは内接するように、相対的に配置され、
それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送られるように作動させられ、
それら第1および第2送りユニットは、前記隣接領域内において、いずれかの第1型といずれかの第2型とが互いに接近して係合し、その状態で、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成される粉末圧縮成型装置。
本発明によれば、粉末の圧縮成型のために用いる型が、第1型と第2型とに分割され、その結果、製造すべき製品の一部の形状は、第1型の形状に反映され、残りの部分の形状は、第2型の形状に反映される。
よって、本発明によれば、第1型も第2型も、それぞれの形状を選択する自由度が高い限り、粉末の圧縮成型によって製造可能な製品の形状のバリエーションの範囲が拡大する。
さらに、本発明によれば、第1型も第2型も、それぞれの無限軌道に沿って連続的に送られるため、有限軌道を利用する場合や間欠送りが行われる場合より、装置サイズの小形化および製品の生産効率の向上が容易となる。
図1は、本発明の例示的な第1実施形態に従う粉末圧縮成型装置の全体構成を概略的に示す側面図である。 図2(a)は、図1に示す成型装置によって製造される製品の一例を示す側面図であり、図2(b)は、その例示的な製品を示す斜視図である。 図3(a)−図3(c)は、図1に示す成型装置における第1型および第2型が圧縮工程において示す挙動の経時的変化を示す断面図である。 図4は、図1に示す成型装置における第1送りユニットの要部および第2送りユニットの要部を概略的に示す斜視図である。 図5(a)は、図4に示すチェーンの一部と、そのチェーンによって支持される第2型用のホルダとを示す部分断面側面図であり、図5(b)は、前記ホルダと、そのホルダの運動経路を定義するための第2カム機構とを示す部分断面側面図である。 図6は、図1に示す成型装置における回転ドラムの要部とチェーンの全体とを概略的に示す側面図である。 図7は、図1に示す成型装置における回転ドラムの要部とチェーンの要部とを、第1型および第2型のそれぞれの挙動に着目して、拡大して概略的に示す側面図である。 図8は、図1に示す成型装置における回転ドラムの要部と第1カム機構の要部と第2カム機構の要部とを、第1型およびそれのカムフォロワならびに第2型およびそれのカムフォロワのそれぞれの挙動に着目して、さらに拡大して概略的に示す側面図である。 図9(a)−図9(j)は、図1に示す成型装置を用いた圧縮成型の全体プロセスを、第1型および第2型に着目して、時系列的に示す断面図である。
以下、本発明のさらに具体的な一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<粉末圧縮成型装置の基本構成>
図1には、本発明の例示的な一実施形態に従う粉末圧縮成型装置(以下、単に「成型装置」という。)10の全体構成が側面図で概略的に示されている。この成型装置10は、概略的には、粉状または粒状の原料12を型14内に押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品16を製造するように設計されている。
図2には、その製品16(その一例は固形菓子である)が、側面図である図2(a)と、斜視図である図2(b)とに示されている。その製品16は、概して球状を成し、具体的には、右半球部20と、左半球部22と、それらの間に位置する環状突起部24とを有している。
図3には、型14がいくつかの断面図で示されている。この型14は、第1型30と、第2型32とに分割されている。第1型30は、図1に示すホッパ34から原料12が最初に充填されるべき部分である。これに対し、第2型32は、第1型30に接触してその第1型30内の原料12を圧縮し、それにより、その原料12の一部が充填されるべき部分である。
<第1送りユニットの基本構成>
図1に示すように、成型装置10は、第1送りユニット50を備えている。その第1送りユニット50は、複数の第1型30を、第1無限軌道52に沿って一方向に連続的に送るように設計されている。複数の第1型30は、第1無限軌道52に沿って離散的に配置されている。
本実施形態においては、第1無限軌道52が円軌道(別の形状の軌道でも可)である。第1送りユニット50は、フレーム54と、第1無限軌道52を定義する回転ドラム56とを備えている。その回転ドラム56は、それの両端板58からそれぞれ回転ドラム56と同軸に突出する一対の回転軸60を有する。回転ドラム56は、その一対の回転軸60を介してフレーム54によって一回転軸線周りに回転可能に支持されている。
複数の第1型30は、回転ドラム56に、それぞれ外向きに開口する姿勢で、周方向に等間隔(等距離間隔および等角度間隔)で並ぶように埋設されている。よって、それら第1型30は、回転ドラム56と一体的に、それと同軸周りに回転する。
図4に示すように、本実施形態においては、複数の第1型30が、回転ドラム56の周方向にも軸方向にも並ぶように配列された複数列の第1型30として構成されているが、これに代えて、例えば、回転ドラム56の周方向に一列のみに配列された単列の第1型30として構成することが可能である。
第1無限軌道52は、概念的には、回転ドラム56の外周面に一致するが、正確には、回転ドラム56の1回転分の回転に伴って任意の1個の第1型30が移動する際のその第1型30の代表点(例えば、先端面の中心点)が描く軌跡を意味する。
第1送りユニット50は、さらに、回転ドラム56を一方向に連続回転させる第1駆動系62を備えている。その第1駆動系62は、電動モータ64と、プーリ66と、無端伝動体の一例としてのベルト68とを備えている。
プーリ66は、回転ドラム56と同軸にかつ一体的に回転する。ベルト68は、電動モータ64の回転軸69と回転ドラム56のプーリ66とに巻き掛けられ、それにより、電動モータ64の回転力を回転ドラム56に伝達し、それにより、回転ドラム56を駆動する。その結果、回転ドラム56の一方向連続回転(図1においては、反時計方向の連続回転)が実現される。
<第2送りユニットの基本構成>
図1に示すように、成型装置10は、さらに、第2送りユニット70を備えている。その第2送りユニット70は、複数の第2型32を、第2無限軌道72に沿って一方向に連続的に送るように設計されている。複数の第2型32は、第2無限軌道72に沿って離散的に配置されている。
本実施形態においては、図1および図4に示すように、第2送りユニット70が、フレーム90と、第2無限軌道72を定義する無端伝動体の一例としてのチェーン92とを備えている。
図1に示すように、第2無限軌道72は、第1無限軌道52に半径方向に隣接する隣接領域(対向領域でもある)74において、第1無限軌道52より直線的に延びる(第1無限軌道52より大きい曲率半径を有する)直線部(完全な直線部のみならず、実質的な直線部をも意味する用語である)80を有する非円軌道である。
図1に示すように、その第2無限軌道72は、互いに連結された4辺より成る平面形状(別の形状でも可)を概して成しており、それら4辺は、図6に拡大して示すように、直線部80を有する第1垂直部82と、第2垂直部84と、第1水平部86と、第2水平部88とである。
第1垂直部80と第2垂直部82とは互いに対向し、第1垂直部80の位置は、回転ドラム56に対し、第2垂直部84より近い。第1水平部84と第2水平部86とは互いに対向し、第1水平部86の位置は、第2水平部88より上側にある。
本実施形態においては、チェーン92が、第1垂直部82と、第2垂直部84と、第1水平部86と、第2水平部88とをそれぞれ定義することになる。
チェーン92は、図5(a)に示すように、良く知られているように、複数個の転動体(例えば、ローラ94)が複数個のリンク(例えば、複数個のローラリンク96と複数個のピンリンク98とが交互に並んだもの)を介して互いに連結されることによって構成されている。チェーン92は、他の無端伝動体としてのベルトと比較すると、大きな張力に耐えられるし、支持体(後述のスプロケット)からのスリップも少なく、より正確な速度でかつ安定した送り動作を行い得る。
本実施形態においては、複数の第2型32が、チェーン92の長さ方向にも幅方向にも並ぶ配列を有する。複数の第2型32は、図4に示すように、複数のブロックであって、各々、チェーン92の幅方向に一列に並んだ複数の第2型32を保持するものに分割されている。その横一列の第2型32ごとにホルダ100によって保持される。ホルダ100は、対応するブロックに属する複数の第2型32を水平に一列に並ぶように保持している。前記複数のブロックは、図7に示すように、チェーン92に、それの長さ方向において等間隔で配列されるように装着されている。
第2無限軌道72は、概念的には、チェーン92の軌道に一致するが、正確には、チェーン92の最も外側の面から外向きにオフセットした基準面(以下、「オフセット基準面」という。)、すなわち、チェーン92の1周分の送りに伴って任意の1個の第2型32が移動する際にその第2型32の代表点(例えば、先端面の中心点)が描く軌跡を意味する。
図1に示すように、第2送りユニット70は、さらに、チェーン92を一方向に連続回転させる第2駆動系102を備えている。
その第2駆動系102は、チェーン92が巻き掛けられる複数のスプロケット104と、それらスプロケット104のうちのいずれかと回転ドラム56とを互いに連結するギヤ伝達機構106(1個のギヤまたはギヤ列であり、よく知られたものであるため図示を省略する)とを備えている。複数のスプロケット104は、側面視において、同一平面上に配置される。
前記いずれかのスプロケット104に、回転ドラム56の回転が、ギヤ伝達機構106を介して、変動しない速度比で伝達される。それにより、チェーン92が回転ドラム56に同期するように駆動される。
本実施形態においては、回転ドラム56が、チェーン92の駆動源であると考えることも、回転ドラム56用の電動モータ64が、チェーン92の駆動源を兼ねていると考えることも可能である。
これに代えて、例えば、第2駆動系102は、図示しないが、複数のスプロケット104と、第2の電動モータと、それらスプロケット104のうちのいずれかと第2の電動モータとを互いに連結する伝動体とを備えている。この例においては、回転ドラム56用の電動モータ64とは別の駆動源が、チェーン92の駆動源であると考えることが可能である。
<回転ドラムとチェーンとの間の相対的位置関係>
本実施形態においては、図1および図6に示すように、第1および第2送りユニット50,70が、第1および第2無限軌道52,72が同一平面上において外接するように、相対的に配置されている。これに代えて、例えば、第1および第2無限軌道52,72が同一平面上において内接するか、または、1本の共通交線を有するように交わる2つの平面上にそれぞれ位置して外接もしくは内接するように、第1および第2送りユニット50,70を相対的に配置してもよい。
具体的には、本実施形態においては、図1および図6に示すように、第1および第2送りユニット50,70が、チェーン92のうち、回転ドラム56に最も近い部分である直線部80に対応する前記オフセット基準面(第2無限軌道72)が、回転ドラム56の外周円(第1無限軌道52)のうち直線部80に最も近い部分に実質的に外接するように配置される。
本実施形態においては、第1および第2送りユニット50,70は、直線部80の前記オフセット基準面が、それのほぼ長さ方向中心点の位置において、回転ドラム56の外周円に、それの最外端位置(回転ドラム56の外周円と、その外周円の中心点を通過する水平線との交点の位置であり、図1に示す例においては、最左端位置)において、実質的に外接するように、配置される。
<第1および第2送りユニットの作動>
成型装置10の作動中、図1に示すように、第1および第2送りユニット50,70は、隣接領域74において、第1型30も第2型32も同じ方向に送られるように連続運転させられる。さらに、それら第1および第2送りユニット50,70は、隣接領域74内において、図3に示すように、いずれかの第1型30といずれかの第2型32とが互いに接近して係合し、その状態で、第1型30内に予め投入された原料12を第1型30および第2型32によって圧縮して製品16の最終形状を実現するように構成される。
図1に示すように、第1送りユニット50には、複数の作業工程を実施するための複数の位置が設定されている。それら位置は、次のとおりである。
投入位置P1:原料12がホッパ34から第1型30内に投入される位置(例えば、回転ドラム56のほぼ最上端位置)
1次加工位置P2:投入位置P1より下流側であって隣接領域74より上流側に位置し、第1型30内に投入された原料12を暫定的に圧縮する1次加工(前加工、仮圧縮、仮押固め)が行われる位置
その1次加工により、粉末状の原料12が第1型30の型面に付着し、それにより、その後の工程において原料12が第1型30の型面から重力によってみだりに落下することが防止される。
図1に示すように、本実施形態においては、その1次加工を行うために、投入位置P1より下流側であって隣接領域74より上流側に位置に1次加工部材としての押固め部材110が、フレーム90によって支持されている。側面視において、その押固め部材110の中心点の、回転ドラム56の中心線に対する相対位置は、成型装置10の作動中に変化しない。
2次加工位置P3:隣接領域74内に位置し、第1型30内に予め充填されている原料12であって前記1次加工が行われたものを第2型32によって追加的に圧縮する2次加工が行われる位置
その2次加工により、原料12の一部によって第2型32内が充填され(もともとの空気128が原料12に置換され)、それにより、製品16の最終形状が実現される。
排出位置P4:前記2次加工位置より下流側に位置し、第2型32が第1型30から退避させられた後に、完成した製品16が第1型30から排出される位置(図1に示す例においては、製品16に作用する重力の方向と第1型30の中心線方向とが互いに一致する最下端位置)
<回転ドラムとチェーンとの同期>
本実施形態においては、成型装置10の作動中、第1送りユニット50における回転ドラム56に装着された複数列の第1型30と、第2送りユニット70におけるチェーン92に装着された複数列の第2型32とが、隣接領域74内において、互いに同じ位相で、かつ、同じ向きに移動することが不可欠である。
そのような同期的運動ないしは同期的連動を実現するために、本実施形態においては、いくつかの対策が講じられる。
1.回転ドラム56の周長とチェーン92の周長との共通化
回転ドラム56の周長とチェーン92の周長とが互いに一致させられる。それにより、回転ドラム56が1回転すれば、チェーン92も1周移動させられることになる。
2.第1型30のピッチと第2型32のピッチとの共通化
成型装置10の寸法設計上、回転ドラム56における第1型30間の周方向中心距離であるピッチと、チェーン92における第2型32の周方向中心距離であるピッチとが互いに一致するように、回転ドラム56およびチェーン92の寸法が設定される。
本実施形態においては、図5(a)に示すように、チェーン92の各リンク94,96の長さ方向中央位置に、対応する1個の第2型32が装着されている。その結果、互いに隣接する2個の第2型32間の距離、すなわち、第2型32のピッチが、複数個のリンク94,96に共通のピッチ(互いに隣接するローラ94間の周方向中心距離)に一致する。
本実施形態においては、図4に示すように、各ホルダ10の両側面から延び出すピン(後述のカムフォロワ152と同軸である)が、図5(a)に示すように、各リンク94,96の長さ方向中央位置を貫通し、そのピン152の周りに回転可能に各リンク94,96に連結されている。これにより、各ホルダ10が、それが連結されているリンク94,96に対して、外力に応じて首振り運動することが可能となる。
3.第1型30の初期位置と第2型32の初期位置との共通化
回転ドラム56が何回目の回転中にあろうとも、各第1型30が必ず、前回と同じ第2型32に、前回と同じ位置において係合することが保証されるように、初期位置にある回転ドラム56の複数の第1型30のうち最もチェーン92に近いものの位置と、初期位置にあるチェーン92の複数の第2型32のうち最も回転ドラム56に近いものの位置とが一致させられる。その結果、第1型30の位相と第2型32の位相とが互いに一致させられる。
4.第1型30の周速度と第2型32の周速度との共通化
成型装置10の作動中、第1型30の周速度と第2型32の周速度とが互いに一致するように、回転ドラム56の回転速度とチェーン92の送り速度とが同期させられる。
その同期を正確にかつ安定的に実現するために、本実施形態においては、前述のように、回転ドラム56が、チェーン92を支持するスプロケット104に、ギヤ伝達機構106を介して連結される。ギヤ伝達機構106は、その構造上、チェーンおよびベルトという他の形式の伝達機構より、スリップが少ないうえに、温度等、作業環境の変化に強いため、前記同期がより確実にかつより長期的に実現される。
<粉末圧縮成形のためのプロセス>
図6および図7には、隣接領域74に一時的にかつ短時間で滞留する第1型30と第2型32との共同によって実現される一連の工程が示されている。
回転ドラム56の全周区間のうち、第1型30が隣接領域74に進入する進入側から、第1型30が隣接領域74から退出する退出側までの区間においては、接近工程と、圧縮工程と、退避工程とがそれらの順に並んで実行される。
まず、接近工程においては、図6および図7に示すように、回転ドラム56の一方向回転およびチェーン92の一方向送りにつれて、隣接領域74内において、いずれかの第1型30と、対応する第2型32とが、共に下降しつつ、水平方向に互いに接近する。ただし、第1型30は水平方向に自ら接近するのに対し、第2型32は水平方向には実質的に移動しない。
次に、圧縮工程すなわち前記2次加工が、2次加工位置P3において実行される。圧縮工程においては、図6および図7ならびに図3に経時的に示すように、第1型30内に充填されて前記1次加工を受けた原料12が第2型32によって追加的に圧縮され、それにより、製品16の最終形状が実現される。圧縮工程は、後に図3を参照しつつ詳述する。
最後に、退避工程においては、図6および図7に示すように、回転ドラム56の一方向回転およびチェーン92の一方向送りにつれて、隣接領域74において、いずれかの第1型30と、対応する第2型32とが、共に下降しつつ、水平方向に互いに離間する。退避工程も、後に図3を参照しつつ詳述する。
<型14の構成および作動>
ここで、図3を参照することにより、型14の構造および作動を詳細に説明する。
前述の圧縮工程において、より効果的な圧縮を行うために、第1型30は、可動部を有し、その結果、第1型30の内部空間120の容積減少を第1型30のみでも行い得る形式となっている。ただし、第1型30が、可動部を有せず、そのために第1型30の内部空間120の容積減少を第1型30のみでは行い得ない形式で本発明を実施することも可能である。
本実施形態においては、具体的には、図3に示すように、第1型30は、固定部(回転ドラム56に対する相対位置が不変である)112と、可動部(回転ドラム56に対する半径方向相対位置が可変である)114とを有する。その可動部114は、固定部112に同軸的にスライド可能に嵌合されている。
固定部112の筒状先端部116の内周面の一部と、可動部114の凹状先端部118の凹状先端面とが互いに共同して、第1型30内の、容積可変の内部空間120を画定している。その内部空間120のうち、可動部114によって定義される部分が、製品16の右半球部20の外面形状を反映する形状を有し、一方、固定部112によって定義される部分が、製品16の環状突起24の外面形状を反映する形状を有する。
これに対し、第2型32は、凹状先端部122を有し、その凹状先端面が、第2型32内の、容積不変の内部空間124を画定している。その内部空間124は、製品16の左半球部22の外面形状を反映する形状を有する。その内部空間124は、第1型30の内部空間120と合体することにより、容積可変の空洞126を形成する。
<圧縮工程の説明>
ここで、図3を参照することにより、圧縮工程を詳細に説明する。
圧縮工程においては、まず、初期段階において、図3(a)に示すように、隣接領域74のうち、チェーン92の直線部80の前記オフセット基準面と回転ドラム56の外周円とが実質的に外接する位置において、第2型32の凹状先端部122が、第1型30の筒状先端部116に同軸的に対向し、やがて接触する。
このとき、原料12は、第1型30の内部空間120内に予め充填されているが、この時点では、第2型32の内部空間124内には原料12ではなく空気128が存在する。ただし、このとき、第2型32の凹状先端部122が第1型30の筒状先端部116に同軸的に接触する結果、空洞126が暫定的に画定される。
次に、圧縮工程のうちの中間段階においては、回転ドラム56の一方向回転につれて第1型30の固定部112が水平方向に第2型32から離間しようとするため、第1型30の固定部112に追従すべく、図3(b)に示すように、第2型32が、第1型30の固定部112に接近する向きに前進する(図7を参照して後述するように、ベース直線162から回転ドラム56に向かって水平方向に接近する)。
このとき、第2型32の凹状先端部122が第1型32の固定部112の筒状先端部116内に部分的に嵌まり入る。その結果、空洞126が、外部から実質的に密閉されることにより、空洞126の画定が完了する。
さらに、この中間段階においては、後述の第1カム機構140により、第1型30において、可動部114が固定部112に接近する向きに前進し、それにより、内部空間120の容積を減少させ、ひいては、空洞126の容積を減少させる。その結果、第2型32の内部空間124内の空気128が部分的に原料12に置換されて、第1型30と第2型32との間の筒状の隙間130を経て排出される。
この中間段階においては、後述の第1カム機構140により、回転ドラム56の一方向回転につれて、可動部114が次第に固定部112に接近するが、この間、第2型32は、後述の第2カム機構150により、第2型32が第1型30の固定部112に追従するように前進し、それにより、第2型32は、みかけ上、第1型30の固定部112に対する水平方向相対位置を実質的に維持される。すなわち、第2型32のうち、第1型30内に嵌まり込んだ部分の長さ(オーバラップ長さ)が維持されるのである。
続いて、圧縮工程のうちの最終段階(空洞126の最大圧縮状態、第1型30の可動部114の前進限度位置)においては、後述の第2カム機構150により、図3(c)に示すように、第2型32は、水平方向において第1型30に接近しない停止状態にあるが、後述の第1カム機構140により、第1型30においては、可動部114がさらに前進する。それにより、空洞126の容積をさらに減少させ、その結果、第2型32の内部空間124内の空気128が完全に原料12に置換される。
それにより、空洞126が全体的に原料12で充填されるとともに、その原料12が圧縮され、その結果、空洞126の内面形状が製品16の外面形状に反映される。
隙間130は、第1型30の固定部112の内周面と第2型32の外周面との間に形成される。この隙間130は、空洞126内の空気128は隙間130を経て外に排出可能であるが、空洞126内の原料12は隙間130を経て外に漏れることが実質的に阻止される大きさ(半径方向クリアランス寸法)を有している。すなわち、隙間130は、空気128は通過させるが原料12は通過させないというように、選択的通過性を有しているのである。
<第1型の可動部を固定部に対して相対的に変位させるための第1カム機構>
図3に示すように、圧縮工程においては、前述のように、可動部114が固定部112に接近させられるが、その接近という運動を含め、可動部114の、固定部112に対する相対的な半径方向運動を実現するために、第1送りユニット50は、図8に示すように、第1カム機構140を備えている。
その第1カム機構140は、可動部114と一緒に動くカムフォロワ(例えば、ピンまたはローラ)142と、そのカムフォロワ142の運動経路を定義するカムとしての確動カム144(例えば、正面カム、溝カム)とを有する。その確動カム144は、回転ドラム56と一体的に回転する。
図7には、第1型30の可動部114の半径方向位置の、回転ドラム56の回転位置の変化に連動した移動が、カムフォロワ142の半径方向位置の、回転ドラム56の回転位置の変化に連動した移動によって実現されることが示されている。
具体的には、位置R1にある第1型30と、位置R1に対応する位置Q1にある第2型32とが最初に接触する。
次に、位置R2において、第1型30の固定部112が後退する一方、第1型30の可動部114が少し前進するとともに、位置R2に対応する位置Q2において、第2型32が、第1型30の固定部112の後退分を補う分だけ前進する。
さらに、位置R3において、第1型30の可動部114がさらに少し前進するとともに、位置R3に対応する位置Q3において、第2型32が、第1型30の固定部112の後退分を補う分だけ前進する。
カムフォロワ142の半径方向位置の、回転ドラム56の回転角の変化に対する連動は、確動カム144のプロファイル(カム溝がそれに沿って延びる線の形状)によって決まる。
具体的には、その確動カム144は、回転ドラム56と同心のベース円146からの半径方向外向きのリフト量Lが回転ドラム56の回転角の増加につれて上昇する接近セグメント148を有している。その接近セグメント148が存在するおかげで、図3に示すように、圧縮工程が進行するにつれて、可動部114が固定部112に接近して、型14内の原料12の圧縮度が上昇することが実現される。
ところで、図1に示すように、押固め部材110は、回転ドラム56の外周円に外接しつつ回転ドラム56に平行に延びる回転体または非回転体(例えば、板部材)であり、それの回転軸線の位置が第1無限軌道52に対して固定されている。その押固め部材110は、それの作用領域内に第1型30が進入すると、その第1型30の先端面に接触し、それにより、第1型30内に山盛りに堆積された原料12を押し固めてほぼ平坦化する。
この押し固めは、回転ドラム56の回転中、いずれかの第1型30が1次加工位置P2に到達するごとに、その第1型30の可動部114を固定部112に対して一時的に前進させることにより、さらに積極的に行うことが可能である。このような可動部114の一時的前進も、第1カム機構140によって実現される。
後に図9を参照して詳述するが、本実施形態においては、排出工程において、第1型30の可動部114が固定部112に接近させられ、固定部112の先端面から突出し、それにより、可動部114が製品16を第1型30から押し出すことが行われる。
この押し出しのための可動部114の半径方向運動も、第1カム機構140によって実現される。
<第2型を、回転ドラムの回転に起因して後退する第1型に追従させる第2カム機構>
図3に示すように、圧縮工程においては、チェーン92の作動中、第2型32が、直線部80の長さ方向中心点(図7においては、位置Q1)であって、回転ドラム56の外周円上の複数の位置のうち、チェーン92の直線部80に最も接近する位置に対向するもの位置する接点位置(図8においては、位置R1)に到達した後、第1型30の固定部112が、回転ドラム56の一方向回転により、下降しつつ、第2型32から水平方向に離間する向きに引き込まれる。
そのため、第2型32のその後の動きを、チェーン92のうちの完全に垂直に延びる垂直セグメントによって垂直下降運動として実現してしまうと、第2型32は、チェーン92の送りにつれて、半径方向には移動しないが、第1型30が、回転ドラム56の一方向回転につれて半径方向に引き込まれる結果、第2型32が第1型30から相対的に離間してしまう。その離間により、型14内の原料12の圧縮度が低下してしまう。
これに対し、本実施形態においては、図7および図8に示すように、チェーン92の送りの進行につれて、第2型32が回転ドラム56に接近させられるが、その接近を実現するため、第2送りユニット70は、図4、図5および図8に示すように、第2カム機構150を備えている。
その第2カム機構150は、第2型32と一緒に動くカムフォロワ152と、そのカムフォロワ152の運動経路を定義するカムとしての確動カム154(例えば、正面カム、溝カム)とを有する。その確動カム154は、第2送りユニット70のフレーム90に固定されている。
図4に示すように、カムフォロワ152は、ホルダ100から左右方向に延びる一対のピンとして形成される。確動カム154は、チェーン92の4個の直線部80(82),84,86,88のうち、回転ドラム56に対向する直線部80(82)において局部的に配置され、かつ、その直線部80を、チェーン92の左右両側から挟む位置にそれぞれ配置されている。図4には、片側の確動カム154のみが代表的に示されている。
図7には、第2型32の水平方向位置の、チェーン92の送り位置の変化に連動した移動が、カムフォロワ152の水平方向位置の、チェーン92の送り位置の変化に連動した移動によって実現されることが示されている。カムフォロワ152の水平方向位置は、確動カム154のプロファイルによって決まる。
具体的には、位置Q1において、第2型32は、ベース直線(直線部80のうち、隣接領域74の上流側において垂直に延びる部分である接近セグメント160を真下に延長して取得される基準直線)162上にあり、その第2型32は、位置Q1に対応する位置R1にある第2型32と最初に接触する。
次に、位置Q2において、第2型32が、第1型30の固定部112の後退分を補う分だけ前進する。さらに、位置Q3において、第2型32が、第1型30の固定部112の後退分を補う分だけ前進する。
カムフォロワ152の半径方向位置の、チェーン92の送り位置の変化(チェーン92と回転ドラム56とは、前述のように、連動するから、ひいては、回転ドラム56の回転角の変化)に対する連動は、確動カム154のプロファイル(カム溝がそれに沿って延びる線の形状)によって決まる。
具体的には、その確動カム154は、チェーン92の直線部80のうち、隣接領域74の上流側において垂直に延びる部分である接近セグメント160と、その接近セグメント160を真下に延長して取得されるベース直線162からの水平方向外向きのリフト量Lがチェーン92の送りの進行につれて上昇する圧縮セグメント164とを有している。
その圧縮セグメント164のおかげで、図3に示すように、圧縮工程において、回転ドラム56の回転角が増加して第1型30が後退させられるにもかかわらず、第1型30と第2型32との間の水平距離がほぼ一定に維持され、それにより、第2型32の前記垂直落下運動に起因して前記圧縮度が低下してしまうことが阻止される。
その結果、回転ドラム56の外周円とチェーン92のうちの直線部80とが最初に実質的に外接する位置を圧縮開始点とし、第1型30が回転ドラム56の外周円に沿って圧縮開始点から前記退出側に送られるにつれて、第2型32が、回転ドラム56の外周円に実質的に接することによって第1型30との圧縮状態が維持されつつ、圧縮開始点から前記退出側に送られる。
要するに、図7に示すように、チェーン92のうちの直線部80は、第1型30および第2型32が前記接近工程を経験することを可能にする接近セグメント160と、第1型30および第2型32が前記圧縮工程を経験することを可能にする圧縮セグメント164と、第1型30および第2型32が前記退避工程を経験することを可能にする退避セグメント166とをそれらが順に並ぶように有するのである。
<第2型を、第1型や製品の表面をかじることなく第1型から素早く退避させるための第2カム機構>
前記退避工程においては、回転ドラム56の回転につれて、第1型30が半径方向に引き込まれるという並進運動と、その第1型30が、図1において反計方向(回転ドラム56と同じ回転方向)に自転するという自転運動とが合成された運動を行う。
前記並進運動は、第1型30が第2型32から退避することを招来するため、排除すべきではないが、前記自転運動は、第1型30の中心線が、第2型32の中心線に対して折れ曲がる傾向を生じさせるため、排除ないしは軽減すべきである。第1型30および第2型32間の中心線の折れ曲がりは、第1型30自体の表面や第1型30内に留置される製品16の外面が、第2型32の先端面によって予定外にかじられてしまうという問題を引き起こす可能性がある。
これに対し、本実施形態においては、そのかじりの問題を解消するためにいくつかの対策が講じられる。
1.第1型30と第2型32とのルーズな嵌め合い
第1型30と第2型32の嵌合状態において、第1型30の固定部112の内周面と、第2型32の外周面との間に筒状の隙間130が存在し、その隙間130は、前述のように、原料12の粉末のサイズとの関係において原料12が予定外に漏れ出さない限度において、極大化されている。その結果、第1型30の中心線と第2型32の中心線とのずれを第1型30および第2型32が吸収する能力が極大化されている。
2.第1型30内に第2型32が嵌り入る長さの極小化
第1型30と第2型32の嵌合状態において、第2型32の先端部が第1型30の先端部内に嵌り入る長さ(オーバラップ長さ)が、上述のように、原料12が予定外に漏れ出さない限度において、極小化されている。その結果、第1型30の中心線と第2型32の中心線とのずれを第1型30および第2型32が吸収する能力が極大化されている。
3.最終製品16の回転ドラム56からの突出高さの最小化
図3(c)に示すように、圧縮工程の終了時点においては、製品16のうちの最も外側の部分が、回転ドラム56の外周面から突出して露出している。その突出高さは、通常、製品16のサイズが大きいほど大きくなる傾向がある。また、その突出高さが大きいほど、第2型32の退避時に、その第2型32がそれの先端部において製品16の外面を削って損傷を与える可能性が高くなる。
そこで、本実施形態においては、製品16の、回転ドラム56の外周面からの突出高さが最小化されるように、型14が設計される。換言するに、その突出高さは、製品16の目標形状を維持しつつ、前記かじりの問題が発生しないように設定される。
4.第2送りユニット70による第2型32のフレキシブル支持
図5(a)に示すように、横一列に並んだ1組の第2型32は、1個のホルダ100によってまとめて保持され、そのホルダ100は、チェーン92の1個のリンク94,96に、チェーン92の平面(回転ドラム56の回転平面と同じ平面)内において、ピン152の周りに一定角度範囲内において首振り可能に支持されている。すなわち、リンク94,96およびピン152が、前記「フレキシブル支持部」の一例を構成しているのである。
ところで、ピン(カムフォロワでもある)152は、図5(b)に示すように、確動カム154に挿入されているが、そのカムフォロワ152は、確動カム154に対して自転可能である。よって、第2カム機構150の存在は、上述のフレキシブル支持部の首振り機能を阻害しない。
5.圧縮完了後のカム機構による第2型32の早戻り
図7に示すように、チェーン92の退避セグメント166においては、第2型32が、位置Q3から位置Q4を経て位置Q5に移動するが、そのときの経路が、第2型32が、可能な限り高い速度で、第1型30から水平方向に退避するように決定されている。その退避速度が遅いほど、第2型32の前記自転運動の量が多くなり、第2型32の中心線の、第1型30の中心線からの隔たりも多くなるからである。
このような急速退避を行う退避セグメント166は、例えば、位置Q3(退避セグメント166の始点)と位置G5(退避セグメント166の終点)とが既知であるとすると、それら2つの位置Q3,Q5に対して位置Q4を、ベース直線162からのリフト量Lが、カムフォロワ152のスムーズなスライドが確保される限度において、最小化されるように、決定される。
このように、本実施形態においては、第2送りユニット70が、第1型30および第2型32が圧縮の動作を完了した後、それら第1型30および第2型32が互いに退避する運動を促進する退避促進機構(早戻り機構)を有する。
<圧縮成型の全体プロセス>
図9には、成型装置10を用いた圧縮成型の全プロセスが、第1型30および第2型32のそれぞれの挙動に注目して、時系列的に示されている。
まず、図9(a)に示すように、回転ドラム56に設定された初期位置において、そこに位置する第1型30の可動部114は後退端位置(初期位置)にある。
これに対し、第2型32は、直線部80より上流側の部分、例えば、第1水平部86上にあり、第1型30の固定部112から遠ざかっている。
次に、図9(b)に示すように、前記初期位置より下流にある投入位置P1において、そこ位置する第1型30内に、ホッパ34から、所定量の原料12が投入される。このとき、一例においては、第1型30内に原料12が、回転ドラム56の外周面を超えて山盛りに堆積させられる。これにより、前記投入工程が実行される。
続いて、図9(c)に示すように、投入位置P1より下流の1次加工位置P2において、そこに位置する第1型30に堆積している原料12が、押固め部材110からの押付け力により、圧縮される。その結果、第1型30内に堆積している原料12が回転ドラム56の外周面から突出する高さがほぼ0となる。これにより、前記1次加工工程が実行される。
その後、図9(d)に示すように、1次加工位置P2より下流側の位置において、回転ドラム56の反時計方向回転に伴う第1型30の前進により、第1型30が、第2型32に接近する。
このとき、第2型32のカムフォロワ152は、確動カム154のうち、直線部80のうちの接近セグメント160に属する部分に位置するために、第2型32は、自身の水平方向位置がほぼ維持されつつ下降する。これにより、前記接近工程が実行される。
続いて、図9(e)に示すように、回転ドラム56の外周円上のほぼピーク位置(直線部80に最も接近する位置、最右端位置)において、そこに位置する第1型30は、回転ドラム56の更なる回転にもかかわらず、水平方向位置がほぼ維持されつつ、下降する。
これに対し、第2型32のカムフォロワ152は、確動カム154のうち、直線部80のうちの圧縮セグメント164に属する部分に位置するために、第2型32は、水平方向に第1型30に接近しつつ、下降する。やがて、第2型32が第1型30に接触する。これにより、前記2次加工工程のうち、接触工程が実行される。
その後、図9(f)に示すように、第1型30が回転ドラム56の外周円上のほぼピーク位置を超えた位置において、そこに位置する第1型30は、回転ドラム56の更なる回転につれて、今度は、後退しつつ下降する。
これに対し、第1型30の可動部114のカムフォロワ142が確動カム144のうち、直線部80のうちの接近セグメント148に属する部分に位置するために、可動部114が固定部112に接近する。
また、第2型32のカムフォロワ152は、確動カム154のうち、直線部80のうちの圧縮セグメント164に属する部分に位置するために、第2型32は、後退中の第1型30に追従するように前進しつつ、下降する。
このように前進する第2型32と、上述のように前進する可動部114との共同により、空洞126内の原料12が圧縮される。これにより、前記2次加工工程のうち、圧縮工程が実行される。
続いて、図9(g)に示すように、圧縮が完了すると、第1型30の固定部112および可動部114は、回転ドラム56の回転につれて、一体的に後退する。このとき、可動部114は、固定部112に接近せず、固定部112との距離は維持される。
これに対し、第2型32のカムフォロワ152は、確動カム154のうち、直線部80のうちの退避セグメント166に属する部分に位置するために、第2型32は、後退中の第1型30から、急速に後退する(早戻りする)。これにより、前記2次加工工程のうち、退避工程が実行される。
その後、図9(h)に示すように、第2型32がさらに後退し、その結果、第1型30からさらに退避する。
続いて、図9(i)に示すように、回転ドラム56の最下端位置において、第1カム機構140の作動により、第1型30の可動部114が、固定部112を残したまま、単独で前進する。それにより、第1型30に収容されていた製品16が、可動部114によって押し出される。その結果、製品16が第1型30から排出される。
その後、図9(j)に示すように、回転ドラム56の最下端位置を超えた位置において、第1カム機構140の作動により、第1型30の可動部114が単独で後退する。それにより、可動部114が初期位置に復帰させられる。
以上、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、前記[発明の概要]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、本発明は、第1および第2送りユニット50,70が、例えば、回転ドラム56およびチェーン92のそれぞれの基準点(例えば、原点)の位置をセンサ(例えば、フォトインタラプラ、近接スイッチ、リミットスイッチ等)によって電気的に検出し、回転ドラム56の基準点とチェーン92の基準点とが前記センサによって同時に検出されなかったときに、シーケンサまたはコンピュータが、警告を発したり、回転ドラム56およびチェーン92を緊急停止させるなどを行うインタロック装置を備えることが可能である。
また、前記実施形態は、固形菓子を製造するための粉末圧縮成型装置に本発明を適用したものであるが、例えば、他の固形食物を製造するための粉末圧縮成型装置に本発明を適用することができる。

Claims (1)

  1. 粉状または粒状の原料を型内に押し込んで成型することにより、目標形状を有する製品を製造する粉末圧縮成型装置であって、
    前記型は、前記原料が最初に充填されるべき第1型と、その第1型に接触してその第1型内の前記原料を圧縮し、それにより、前記原料の一部が充填されるべき第2型とを有し、
    当該粉末圧縮成型装置は、
    前記第1型が外向きに開口する姿勢で装着され、その第1型を、第1無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第1送りユニットであって、前記第1型が複数、前記第1無限軌道に沿って離散的に装着されたものと、
    前記第2型が外向きに開口する姿勢で装着され、その第2型を、第2無限軌道に沿って一方向に連続的に送る第2送りユニットであって、前記第2型が複数、前記第2無限軌道に沿って離散的に装着されたものと
    を含み、
    それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が同一平面上において外接もしくは内接するか、または1本の共通交線を有するように交わる2つの平面上にそれぞれ位置して外接もしくは内接するように、相対的に配置され、
    それら第1および第2送りユニットは、前記第1および第2無限軌道が互いに隣接する隣接領域において、前記第1型も前記第2型も同じ方向に送られるように作動させられ、
    それら第1および第2送りユニットは、前記隣接領域内において、いずれかの第1型といずれかの第2型とが互いに接近して係合し、その状態で、前記第1型内に予め投入された前記原料を前記第1型および前記第2型によって圧縮して前記製品の最終形状を実現するように構成され、
    前記第1型は、筒状先端部と、その筒状先端部にスライド可能に嵌合され、前記第2型に対して接近・離間する第1凹状先端部とを含み、
    前記第2型は、前記第1型に対して接近・離間する第2凹状先端部を含み、その第2凹状先端部は、前記第1型に接近する状態において前記第1型の前記筒状先端部に部分的に嵌り入る粉末圧縮成型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6426320B1 (ja) * 2018-07-25 2018-11-21 株式会社カトー機械製作所 粉末圧縮成形機
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