JPWO2005115719A1 - 液体流の合流装置、および、多層フィルムの製造方法 - Google Patents

液体流の合流装置、および、多層フィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

合流せしめる2つの液体流のそれぞれが通過する多数のスリットが設けられた要素Aと、各液体流が多数のスリットを通過することにより形成される多数の層状の液体流を層状に合流せしめ、第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bとを有し、かつ、要素Aが独立して2つ以上装備され、ならびに、要素Bが独立して2つ以上装備された第1の合流形成装置を有する液体流の合流装置。

Description

本発明は、少なくとも2つの液体流を層状に合流せしめ、各液体流が層状に配列されてなる層状の液体流を形成するための液体流の合流装置、および、それを用いた多層フィルムの製造方法に関する。更に詳しくは、互いに特性が異なる2種類以上の液体流を層状に合流せしめ、異なる液体流が層状に合流して形成される多界面を有する層状の液体流を形成するための液体流の合流装置に関する。
多数の液体流を合流させ、多層の液体流を形成する装置は、多層構造を有するフィルムを効率的に製造する手段として利用されている。
具体的な例として、多層共押出フィードブロックが知られている(後述の特許文献1乃至3を参照)。また、境界面形成装置(ISG:Interfacial Surface Generator)とも呼ばれるいわゆるスクエアーミキサーも知られている(後述の特許文献4および5を参照)。
しかしながら、特許文献1乃至3に提案されている装置の場合、実用上、全層数が300以下の多層フィルムを得ることが限度である。それ以上の層数を有する多層フィルムの製造に、この従来の装置を用いる場合、装置が一方向に大型化する。そのため、装置内に液体の滞留部分が生じるようになる。装置内に滞留した液体は、熱劣化を受け、異物の発生をもたらす。極端な場合には、液体が装置内を均一に流れない現象が生じる。
特許文献4および5に提案されている装置の場合、多層共押出フィードブロックとスクエアーミキサーを組み合わせることにより、効率的に層数を増加させることが出来る。しかし、光学干渉フィルムや屈折率制御フィルムなどの非常に高い積層精度を必要とする多層フィルムを製造する際には、ミキサー内での液体流の流路変形に起因して、層乱れが発生する。そのため、高い積層精度を維持するには、700層以下の層数が限界であった。また、屈折率制御フィルムなどで要求される複雑な層厚み構成を有する多層フィルムを製造することは、これら従来の方法あるいは装置では、不可能であった。
米国特許3884606号公報 米国特許3687589号公報 特開平2003-112355号公報(第2頁) 米国特許3565985号公報 特許3264958号公報(第2頁)
本発明により、かかる従来技術の問題が解決され、装置が大型化することなく、異物の発生はほとんどなく、極めて高い積層精度を有し、700層以上の多層構造の多層フィルムを任意の層構成で効率的に得ることが可能な液体流の合流装置が提供される。本発明に係る液体流の合流装置は、広帯域の干渉反射フィルムや、屈折率制御フィルムや、層厚みがナノオーダーとなる多層フィルムの製造に好ましく用いられる。
本発明の液体流の合流装置は、少なくとも2つの液体流を層状に合流させる液体流の合流装置であって、
(a)前記各液体流のそれぞれが通過する多数のスリットが設けられた要素Aと、
(b)前記各液体流が前記多数のスリットを通過することより形成される多数の層状の液体流が所定の順序で層状に合流し、第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bとを有し、
(c)前記要素Aが、それぞれ独立して2つ以上存在し、かつ、前記要素Bがそれぞれ独立して2つ以上存在し、
(d)前記液体流の合流装置に供給される前記各液体流を受け入れ、前記各要素Aに前記各液体流を供給する液溜部が設けられた要素Cを有し、かつ、
(e)前記各要素Bにて形成された前記各第1の層状液体流が所定の順序で層状に合流し、第2の層状液体流を形成する第2の合流部が設けられた要素Dを有してなる。
本発明の液体流の合流装置において、前記要素Aに設けられたスリットの数が、10以上400以下であることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置において、前記要素Aに設けられた各スリットの間隙が、10μm以上30,000μm以下であることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置において、前記要素Cが3つ以上存在し、同じ種類の前記液体流を2つ以上の前記要素Cに供給するための流路分割部が、前記同じ種類の液体流の供給源と前記各要素Cとの間に設けられていることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置において、前記要素Aと前記要素Bとの対のうち、少なくとも2つ対において、前記要素Bによって形成される前記第1の層状液体流における前記各液体流の界面が、互いに平行になるように、前記対が配置されていることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置において、隣り合う前記要素Aの間に、前記要素Cが配置されていることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置の一態様において、前記要素Cから前記要素Aに設けられた各スリットへ前記液体流を供給する流路が、微細な孔で形成されている。
本発明の液体流の合流装置の一態様において、前記要素Aに設けられた各スリットにおいて、液体供給面側と液体非供給面側のスリットの縦断面積が、互いに異なっている。
本発明の液体流の合流装置において、前記要素Aに設けられた各スリットの幅が、10mm以上200mm以下であることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置において、前記要素Aに設けられた各スリットの長さが、20mm以上200mm以下であることが好ましい。
本発明の液体流の合流装置の一態様において、前記要素Aに設けられた各スリットの形状が、段階的に変化する部位を含んでいる。
本発明の液体流の合流装置の一態様において、前記要素Bから前記要素Dへ至る前記第1の層状液体流の流路断面形状が、四角である。
本発明の液体流の合流装置の前記一態様における前記四角の角の丸みRが、10μm以上1mm以下であることが好ましい。
本発明の多層フィルムの製造方法は、少なくとも2つの液体流が、上記本発明の液体流の合流装置に供給され、該液体流の合流装置により前記各液体流が層状に配列されてなる層状液体流が形成され、形成された層状液体流から多層フィルムが形成されることからなる。
本発明の実施において用いられる液体流としては、次に説明する材料から形成される液体流が好ましく用いられる。
材料の一つとして、熱可塑性樹脂がある。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、脂環族ポリオレフィン樹脂、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド樹脂、アラミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチルサクシネート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、4フッ化エチレン樹脂、3フッ化エチレン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン樹脂などのフッ素樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリグリコール酸樹脂、ポリ乳酸樹脂がある。これらの熱可塑性樹脂は、ホモ樹脂であってもよく、共重合または2種類以上のブレンドであっても良い。熱可塑性樹脂中には、各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、有機粒子、減粘剤、熱安定剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、屈折率調整のためのドープ剤などが添加されていても良い。
熱可塑性樹脂は、ポリエステルであることがより好ましい。ポリエステルは、一般的に他の熱可塑性樹脂に比較して分子量が低く、更に最適な粘度の選択が容易であるために、本発明の液体流の合流装置を用いることにより、効率よく700以上の層数を有する層状液体流を容易に形成することが出来るからである。
ポリエステルとしては、ジカルボン酸骨格成分とジオール骨格成分との重縮合体であるホモポリエステルや共重合ポリエステルがある。
ホモポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンジフェニルレートがある。特に、ポリエチレンテレフタレートは、安価であるため、非常に多岐にわたる用途に用いることが出来好ましい。
共重合ポリエステルとしては、次にあげるジカルボン酸骨格成分とジオール骨格成分とより選ばれる少なくとも3つ以上の成分からなる重縮合体がある。ジカルボン酸骨格成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン酸とそれらのエステル誘導体などが挙げられる。グリコール骨格成分としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、ジエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビス(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、イソソルベート、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。
本発明の実施において用いられる液体流を形成する他の材料の例としては、各種有機溶媒や水などの低分子化合物、樹脂と有機溶媒や、モノマーと有機溶媒、樹脂と水、モノマーと水などの2種類以上の組成物からなる混合物などがある。また液体流の状態としては、通常の液体や溶融流体の他、超臨界流体、液晶などが含まれる。また、固形物が分散した液体、気泡が分散した液体なども含まれる。
本発明の液体流の合流装置において用いられる合流とは、別々の流路から供給された液体流を一つの流路に供給することを云う。従って、合流せしめられる少なくとも2つの液体流は、互いに異なる特性を有する液体流であってもよく、互いに同一の特性を有する液体流であっても良い。ある一つの供給源から供給された液体流を、一旦複数の液体流に分割した後、再度本発明の液体流の合流装置にて、合流させても良い。
本発明の液体流を層状に合流させる液体流の合流装置は、少なくとも2つの液体流のそれぞれが通過する多数のスリットが設けられた要素Aと、各液体流が多数のスリットを通過することにより形成される多数の層状の液体流が層状に合流し、第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bとを有し、かつ、この合流装置には、前記要素Aが独立して2つ以上装備され、前記要素Bが独立して2つ以上装備され、前記各要素Aに前記各液体流を供給する液溜部が設けられた要素Cが装備され、更に、前記各要素Bにて形成された前記各第1の層状液体流が層状に合流し、第2の層状液体流を形成する第2の合流部が設けられた要素Dが装備されている。その結果、本発明の液体流の合流装置は、装置が大型化することなく、装置内における異物の発生はほとんどない状態において、極めて高い積層精度を有する多層液体流の形成を可能とし、700以上の層を有する多層フィルムの製造用の多層液体流の形成を可能とする。また、非常に多い層数においても、各層の厚みを自由に制御することを可能とする。
図1は、本発明の合流装置の一実施例の概略側面図である。 図2は、図1に示した装置の正面図である。 図3は、本発明の合流装置において用いられる第1の合流形成装置の一態様の各部品を分解し、順次展開して示す正面図である。 図4は、図3における液体導入板の一態様の正面図である。 図5は、図4におけるS1−S1矢視断面図である。 図6は、図3におけるスリット板の一態様の正面図である。 図7は、図6におけるS2−S2矢視断面図である。 図8は、図6におけるS3−S3矢視断面図である。 図9は、図3おけるスリット板とその両隣りに位置する液体導入板とを組み立てた状態における図6に示すS2−S2矢視断面図である。 図10は、図3おけるスリット板とその両隣りに位置する液体導入板とを組み立てた状態における図6に示すS3−S3矢視断面図である。 図11は、図3に示した第1の合流形成装置が装備された合流装置において用いられる第2の合流形成装置の一態様の正面概略模式図である。 図12は、図11におけるS4−S4、S5−S5、S6−S6、および、S7−S7矢視断面図である。これらの断面図は、順次、(a)、(b)、(c)、および、(d)で示されている。 図13は、本発明の合流装置において用いられる第1の合流形成装置の別の態様の各部品を分解し、順次展開して示す正面図である。 図14は、図13に示した第1の合流形成装置が装備された合流装置において用いられる第2の合流形成装置の一態様の正面概略模式図である。 図15は、図14におけるS8−S8、S9−S9、S10−S10、および、S11−S11矢視断面図である。これらの断面図は、順次、(a)、(b)、(c)、および、(d)で示されている。 図16は、本発明の合流装置において用いられる第1の合流形成装置の更に別の態様の各部品を分解し、順次展開して示す正面図である。 図17は、本発明の合流装置において用いられる第2の合流形成装置の更に別の態様の正面概略模式図である。 図18は、図17におけるS12−S12、S13−S13、および、S14−S14矢視断面図である。これらの断面図は、順次、(a)、(b)、および、(c)で示されている。 図19は、本発明の合流装置を用いて製造された多層フィルムの一例の反射率の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
1 液体流の合流装置
2 液体流供給装置
3 第1の合流形成装置
4 第2の合流形成装置
12 液体流導入板
13 スリット板
21 液体流導入開口
22 液溜部
31 スリット隔壁
32 スリット
33 スリット部
51 層状液体流
61 第1の合流部
62 第1の合流部出口
81 第1の層状液体流
82 第2の層状液体流
83 合成層状液体流
84 第2の合流部
121a、121b 孔
A 要素A
B 要素B
C 要素C
D 要素D
以下において、本発明の液体流の合流装置の実施態様を、図面を参照しながら、説明する。
本発明の液体流の合流装置の一実施態様が、図1乃至図3に示される。本発明の液体流の合流装置1は、液体流供給装置2、第1の合流形成装置3、および、第2の合流形成装置4からなる。図3に、第1の合流形成装置3を分解し、各部品を順次展開した状態が示される。
第1の合流形成装置3は、両端に端板11a、11bを有する。この態様においては、端板11aと端板11bとは、鏡面対象に同じ構造を有している。以下において、端板11aおよび端板11bを、端板11と総称する場合がある。
第1の合流形成装置3において、端板11aと端板11bとの間に、第1板12a、第2板13a、第3板12b、第4板13b、および、第5板12cが、この順に、端板11aから端板11bに向かって、配列されている。この配列方向は、図1において、Y軸方向で示される。この態様においては、第2板13aと第4板13bとは、同じ構造を有し、第1板12a、第3板12bおよび第5板12cとは、それぞれ同じ構造を有している。
また、第1の合流形成装置3において、第2板13aと第4板13bとが、鏡面対象に同じ構造を有しているような態様であってもよい。
これらの板が、端板11aの背面と第1板12aの前面、第1板12aの背面と第2板13aの前面、第2板13aの背面と第3板12bの前面、第3板12bの背面と第4板13bの前面、第4板13bの背面と第5板12cの前面、および、第5板12cの背面と端板11bの前面とがこの順に接合することにより、組み立てられて、第1の合流形成装置3が形成されている。それぞれの板の接合部分には、必要に応じて、液体漏れを防ぐ手段が設けられる。図1において、Y軸方向に各板の面を見たとき、手前側が前面、後ろ側が背面とされている。 図4は、第1板12aの正面図である。図5は、図4におけるS1−S1矢視断面図である。第1板12aは、その頂部に液体流導入開口21を有し、かつ、開口21から拡開された空間からなる液溜部22を有する。第3板12bおよび第5板12cは、上述の通り、この態様においては、第1板12aと同じ構造を有する。なお、以下において、第1板12a、第3板12bおよび第5板12cを、液体流導入板12と総称する場合がある。
図6は、第2板13aの正面図である。図7は、図6におけるS2−S2矢視断面図、ならびに、図8は、図6におけるS3−S3矢視断面図である。第2板13aの内側の上部に、多数のスリット隔壁31が間隔をおいて設けられている。隣り合うスリット隔壁31の間には、第2板13aの前面から背面に貫通するスリット32が、形成されている。多数のスリット隔壁31と多数のスリット32とから、スリット部33が、形成されている。この態様においては、多数のスリット32は、2種類のスリット、すなわち、スリット32aからなる第1のスリット群とスリット32bからなる第2のスリット群とからなる。
第1のスリット群を形成するスリット32aの縦断面形状が、図7に示される。第2のスリット群を形成するスリット32bの縦断面形状が、図8に示される。図7および図8に示されるように、スリット32aの稜線34aと、各スリット32bの稜線34bとは、第2板13aの厚み方向(図7および図8におけるY軸方向)に対して、傾斜している。稜線34aの傾斜方向と稜線34bの傾斜方向は、互いに逆方向となっている。第4板13bは、上述の通り、この態様においては、第2板13aと同じ構造を有する。なお、以下において、第2板13aと第4板13bを、スリット板13と総称する場合がある。
3枚の液体流導入板12(第1板12a、第3板12b、第5板12c)と2枚のスリット板13(第2板13a、第2板13b)とが交互に積層された状態における図6のS2−S2矢視方向と同じ矢視方向の断面図が、図9に示される。同じ積層状態における図6のS3−S3矢視方向と同じ矢視方向の断面図が、図10に示される。
図9および図10において、各液体流導入板12における液溜部22の底面23の液体流導入板12の底辺BLからの高さ方向の位置は、稜線34aの上端部41aと下端部42aとの間に位置するとともに、稜線34bの上端部41bと下端部42bとの間に位置する。
この配置により、図9において、液溜部22から、稜線34aの上端部41a側を通り、第1の液体流51aが、第2板13aのスリット32aへと流入するが、稜線34aの下端部42a側からは、スリット32aが封鎖された状態となっているため、第1の液体流51aは、第4板13bのスリット32aへと流入しない。一方、図9および図10において、液溜部22から、稜線34aの上端部41a側を通り、第2の液体流51bが、第4板13bのスリット32aへと流入するが、稜線34aの下端部42a側からは、スリット32aが封鎖された状態となっているため、第2の液体流51bは、第2板13aのスリット32aへと流入しない。 更に、この配置により、図10において、液溜部22から、稜線34bの上端部41b側を通り、第1の液体流51aが、第4板13bのスリット32bへと流入するが、稜線34bの下端部42b側からは、スリット32bが封鎖された状態となっているため、第1の液体流51aは、第2板13aのスリット32bへと流入しない。一方、図9および図10において、液溜部22から、稜線34bの上端部41b側を通り、第2の液体流51bが、第2板13aのスリット32bへと流入が、稜線34bの下端部42b側からは、スリット32bが封鎖された状態となっているため、第2の液体流51bは、第4板13bのスリット32bへと流入しない。
かくして、図9において、第3板12bの第1の液体流51aが供給される液溜部22から、第1の液体流51aが、第2板13aのスリット32aへと流入する。更に、第5板12cの第2の液体流51bが供給される液溜部22から、第2の液体流51bが、第4板13bのスリット32aへと流入する。一方、図10において、第3板12bの第1の液体流51aが供給される液溜部22から、第1の液体流51aが、第4板13bのスリット32bへと流入する。更に、第1板12aの第2の液体流51bが供給される液溜部22から、第2の液体流51bが、第2板13aのスリット32bへと流入する。
この態様においては、スリット板13は、スリット部33の下方に、更に、第1の層状液体流を形成する第1の合流部61を有する。スリット部33の各スリットを通過することにより形成された層状の各液体流51a、51bは、層状の形態が維持された状態で、第1の合流部61において、合流する。この合流により、層状液体流51が形成される。層状液体流51は、スリット板13の底辺BLに設けられている第1の合流部出口62から、次に続く液体流路へと流出する。かくして、第1の合流形成装置3により、少なくとも2つの層状液体流51が形成される。
ここで、端板11、液体導入板12、スリット板13などに用いられる材料は、従来の液体流の合流装置の部品を形成する材料として用いられる鉄などの金属、ステンレス鋼などの合金、あるいは、熱的、寸法精度的に問題がない場合は樹脂などである。特に、強度、加工適性、寸法精度、耐熱性、耐腐食性の点でステンレス鋼が好適である。
層状液体流51を形成する液体流51aと液体流51bのそれぞれは、液体流供給装置2から、第1の合流形成装置3へと供給される。図1において、液体流供給装置2は、液体流導入板12における液体流導入開口21に結合された液体流供給ポート72a、71、および、72bを有する。液体流供給ポート71は、第1の液体流L1(51a)を供給する第1の液体流供給管73に結合されている。液体流供給ポート72a、72bは、第2の液体流L2(51b)を供給する第2の液体流供給管74に結合されている。第1の液体流供給管73は、第1の液体流供給源(図示せず)に係合され、第2の液体流供給管74は、第2の液体流供給源(図示せず)に係合されている。
液体流供給装置2から、第1の合流形成装置3にそれぞれ供給された第1の液体流L1(51a)と第2の液体流L2(51b)とは、上述した通り、第2板13aの第1の合流部出口62から、液体流51aと液体流51bとが交互に層状に位置する第1の層状液体流81となり流出し、更に、第4板13bの第1の合流部出口62から、液体流51aと液体流51bとが交互に層状に位置する第2の層状液体流82となり流出する。この状態が、図11に示される。なお、この態様においては、第1の層状液体流81と第2の層状液体流82とは、同じ層状構造を有している。
図11は、第2の合流形成装置4の正面概略模式図である。図11において、第2の合流形成装置4は、第1の層状液体流81が、その層状が維持された状態で、流れる流路81aおよび81b、第2の層状液体流82が、その層状が維持された状態で、流れる流路82aおよび82b、ならびに、流路81a、81bを流れて来た第1の層状液体流81と流路82a、82bを流れて来た第2の層状液体流82とが合流し、合成層状液体流83が形成される第2の合流部84からなる。
図12は、図11における液体流の流動方向における4箇所の流路横断面の概略を順次配列した図である。図12(a)は、図11におけるS4−S4矢視断面図、図12(b)は、図11におけるS5−S5矢視断面図、図12(c)は、図11におけるS6−S6矢視断面図、および、図12(d)は、図11におけるS7−S7矢視断面図である。
図12(a)には、流路81aの入り口部における第1の層状液体流81と流路82aの入り口部における第2の層状液体流82との位置関係が示されている。図12(b)には、図12(a)においてY軸方向(図11の紙面に垂直な方向)に配列されていた流路81aと流路82aとが、X軸方向(図11の紙面における左右方向)にそれらの配列状態が変えられた状態における第1の層状液体流81と第2の層状液体流82との位置関係が示されている。図12(c)には、第2の合流部84の入り口部における第1の層状液体流81と第2の層状液体流82との位置関係が示されている。図12(d)には、第2の合流部84の出口部において、第1の層状液体流81と第2の層状液体流82とが合流され合成層状液体流83が形成された状態が示されている。
この態様において、スリット部33を有する第2板13aと第4板13bとが、本発明に云う各液体流のそれぞれが通過する多数のスリットが設けられた要素Aに該当し、要素Aは、それぞれ独立して2個存在する。第1の合流部61を有する第2板13aと第4板13bとが、本発明に云う第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bに該当し、それぞれ独立して2個存在する。液溜部22を有する液体流導入板12が、本発明に云う各要素Aに各液体流を供給する液溜部が設けられた要素Cに該当する。更に、第1の層状液体流81と第2の層状液体流82とを合流せしめ、合成層状液体流83を形成する第2の合流形成装置4が、本発明に云う各要素Bにて形成された各第1の層状液体流が所定の順序で層状に合流し、第2の層状液体流を形成する第2の合流部が設けられた要素Dに該当する。
本発明の液体流の合流装置を用いて、層数が700以上の多層フィルムを製造する場合、第1の合流形成装置3において、多数の要素Aとそれに対応する数の要素Bとが設けられる。
図13に、別の態様の第1の合流形成装置3aにおける要素A、要素Bおよび要素Cを形成する各板を、図3の場合と同様に、順次展開した状態が示される。この態様における第1の合流形成装置3aは、端板11a、第1板12a、第2板13a、第3板12b、第4板13b、第5板12c、第6板13c、第7板12d、第8板13d、第9板12e、および、端板11bとからなる。第2板13a、第4板13b、第6板13c、および、第8板13dには、それぞれ、要素Aと要素Bとが形成されている。すなわち、第1の合流形成装置3aにおいては、要素Aは、それぞれ独立して4個存在し、要素Bは、それぞれ独立して4個存在する。また、第1板12a、第3板12b、第5板12c、第7板12d、および、第9板12eには、それぞれ、要素Cが形成されている。これら板の組立は、図3の態様の場合と同様に行われる。
図13に示された第1の合流形成装置3aを用いた場合の層状液体流が形成される状態が、図11および図12の場合と同様に、図14および図15に示される。第1の合流形成装置3aにて、第1の層状液体流91、第2の層状液体流92、第3の層状液体流93、および、第4の層状液体流94が形成される。形成されたそれぞれの層状液体流は、流路91aおよび91b、流路92aおよび92b、流路93aおよび93b、ならびに、流路94aおよび94bをそれぞれ流れ、第2の合流部96に至る。第2の合流部96において、各層状液体流は、合流し、合成層状液体流95を形成する。
このような多数個の要素Aと要素Bが装備された第1の合流形成装置を用いることにより、高い精度を維持しつつ700以上の層からなる種々の多層フィルムの製造が可能となる。
具体的には、液体流L1により形成される層と液体流L2により形成される層とが、L1(1)/L2(1)/L1(2)/L2(2)L1(3)/L2(3)/・・・・/L1(n−1)/L2(n−1)/L1(n)の順に積層される場合、液体流L1により形成される層については、L1(1)からL1(n)に至るほど層の厚みが徐々に薄くなり、液体流L2により形成される層については、L2(1)からL2(n−1)に至るほど層の厚みが徐々に厚くなる多層フィルムの製造も可能である。ここで、nは、どちらか一方の表面から数えた場合の、液体流L1または液体流L2により形成される層の層番号である。
また、液体流L1により形成される層については、L1(1)からL1(n/2)に至る部分では、層の厚みが徐々に厚くなり、L1((n+1)/2)からL1(n)へ至る部分では、層の厚みが徐々に薄くなる一方、液体流L2により形成される層については、L2(1)からL2((n−1)/2)に至る部分では、層の厚みが徐々に薄くなり、L2((n)/2)からL2(n−1)へ至る部分では、層の厚みが徐々に厚くなる多層フィルムの製造も可能である。ここで、nは、どちらか一方の表面から数えた場合の、液体流L1または液体流L2により形成される層の層番号である。
従来の技術では、積層数を非常に多くしようとすると、スタティックミキサーを使用せざるえなかったため、同じ層厚みでの積層体や、各層の厚みが順次厚くなる、あるいは、各層の厚みが順次薄くなる形態の各層の厚みが単純に一方向に増加あるいは減少する積層体や、制御しきれない液体流の流れのむらにより生じるランダムな層厚みを有する積層体しか得られなかった。
本発明によれば、層厚みが、各スリットの形状、特に、スリット間隙および/またはスリット長さの調整により、制御可能であり、かつ、要素Aを2つ以上独立して有しているため、従来は不可能であった非常に多い層数においても、任意の層構成の設計が可能である。
要素Aが有するスリットの数は、10個以上400個以下であることが好ましい。より好ましくは、100個以上350個以下である。スリットの数が10個より少ないと、非常にたくさんの要素Aが必要となるため、各要素の位置あわせをすることが難しくなる。このような装置を用いると、積層体の製造コストの点で、不利である。また、装置がY軸方向(図1参照)へ大型化するため、好ましくない。一方、スリット数が400個より多い場合には、装置がX軸方向(図2参照)に大型化し過ぎるために、装置内に流動する液体流の滞留部が生じたり、X軸方向の端部側に位置するスリットでの液体流の流速が不均一になったりする。よって、スリット数が400個より多い装置は、好ましくない。スリットの数が100個以上350個以下であると、装置は、X軸方向・Y軸方向にバランスがとれた大きさとなり、使用し易い装置となる。このような装置においては、装置内における液体流の滞留部が出来難くなるほか、液体流の不均一な流速が発生しない。このような装置を用いることにより、効率的に非常に多い層数を有する積層体を製造することが可能となる。
スリットの間隙は、10μm以上30,000μm以下であることが好ましい。スリットの間隙とは、図6のスリット32aおよびスリット32bにおいて、スリットのX軸方向の幅を云う。スリットの間隙は、より好ましくは100μm以上10,000μm以下である。スリットの間隙が10μmより小さい場合には、加工精度限界のために、スリットにおける均一な流量制御を行うことが難しくなる。スリットの間隙が30,000μmより大きい場合には、装置がX軸方向に大型化し過ぎる。また、液体流の流量によっては、各スリットでの圧力損失が小さくなり過ぎるために、各スリットを流れる液体流の流量を均一にすることが出来なくなる場合がある。スリットの間隙が100μm以上10,000μm以下であると、装置が大型化することなく、各層を形成する液体流の幅方向(Y軸方向)の分布や各層間の厚み分布などの均一性が維持され、その結果、極めて積層精度の高い積層体が得られる。
スリットの長さは、20mm以上200mm以下であることが好ましい。スリットの長さとは、図6のスリット32aおよびスリット32bにおいて、スリットのZ軸方向の長さを云う。スリットの長さは、より好ましくは、30mm以上100mm以下である。スリットの長さが20mmより短いと、スリットでの液体流の圧力損失が小さくなり過ぎるために、各スリットを流れる液体流の流量が均一に制御出来なくなる場合がある。また、スリット内部でY軸方向に液体流の流速分布が生じるために、幅方向(Y軸方向)において、液体流の積層むらが発生する。一方、スリットの長さが200mmより長いと、液体流の圧力損失が大きくなり過ぎるために、液体流の装置からの漏れが発生し易くなる。また、装置を繰り返して使用していると、スリットが変形したりすることがある。
スリットの幅は、10mm以上200mm以下であることが好ましい。スリットの幅とは、図6のスリット32aおよびスリット32bにおいて、Y軸方向(図7および図8参照)の長さを云う。スリットの幅は、より好ましくは20mm以上100mm以下である。スリットの幅が10mmより小さい場合には、スリットの強度が不足し、スリットが変形し易くなる。スリットの幅が200mmより大きい場合には、スリット間隙を精度良く加工出来なくなる。また、Y軸方向での液体流の流速分布が大きくなる。
スリットは、スリットの入り口部と出口部での圧力損失差が、0.5MPa以上10MPa以下になるように、上記のスリット間隙、長さ、あるいは、幅を調整することにより、設計されていることが好ましい。圧力損失差は、より好ましくは、1MPa以上8MPa以下である。圧力損失差が、0.5MPaより小さい場合、各スリット内の液体流が、設計した通りの流量で均一に流れないために、液体流の積層精度が悪くなる。圧力損失差が、8MPaより大きい場合、合流装置内の全体の圧力損失差が大きくなり過ぎるために、液体流供給装置に大きな負荷がかかる。また、繰り返し使用により、スリット形状が変形するため、液体流の積層精度が悪くなり易い。
要素Aのスリット部33(図6参照)が、スリット形状が、X軸方向に段階的に変化している部位(スリット群)を含んでいることが好ましい。このようにすることにより、積層体の中に層厚みが徐々に変化する部位を容易に形成することが出来る。この態様は、例えば、干渉反射フィルムの製造に好ましく用いられる。これにより、干渉反射フィルムの反射帯域の広帯域化が容易となる。また、屈折率制御フィルムの製造に好ましく用いられる。これにより、フィルム内部の屈折率が徐々に変化するフィルムの製造が可能となる。
本発明における要素Cにおける液溜部22(図4参照)は、要素Aのスリットに液体流を分配する機能を有する。液溜部22があることにより、効率的にスリットへ液体流を供給することができる。また、スリット内を流れる液体流の流量が、基本的にはスリットにおける液体流の圧力損失で決定されるようになるため、要素A内の各スリット内を流れる液体流の各流量を、スリット間隙やスリット長さのみで制御可能となる。これにより、要素Aの設計が容易となることは勿論のこと、合流装置全体の設計も容易となる。
要素Aの液体流の供給面側と液体流の非供給面側のスリットの縦断面積が異なることがより好ましい。この態様の例が、図7に示される。図7におけるスリット32aのように、スリットの間隙(図6参照)は一定でありながら、液体流の供給面側のスリット長さLS2と、液体流の非供給面側のスリット長さLS1が異なっていると良い。液体流の供給面側のスリット長さLS2が、液体流の非供給面側のスリット長さLS1より長いことがより好ましい。このようにすることにより、要素Cと要素Aとを直接連結し、第1の液体流51aと第2の液体流51bとが交互に積層された多層構造を有する層状液体流51を形成することが容易となる。このような断面積の異なる構造とするためには、図7および図8に示されるように、スリット32a、32bのY−Z軸面が、台形状になっていることが好ましい。
要素Cと要素Aとが直接連結されていると、第1の合流形成装置3の部品点数が少なくなり、装置の小型化が可能となる。また、構成要素Cと構成要素Aとの位置あわせ精度が高くなくてもよく、かつ、圧力損失の調整がスリットの間隙のみで制御出来るために、より高い積層精度を有する積層体を得ることが可能となる。また、Y軸方向における液体流の流量分布の差が小さくなるため、Y軸方向の異なる位置における液体流の積層精度も高いものとなる。
図3あるいは図13に示した態様は、図7および図8に示される通り、稜線34aあるいは稜線34bで表されるスリットの底面を傾斜せしめ、かつ、稜線34aの下端部42aあるいは稜線34bの下端部42bと液溜部22の底面23との位置関係を図9および図10に示されるように選定することにより、要素Cの液溜部22からスリット部33に至る液体流を、スリット32aには流入せしめ、スリット32aの隣りのスリット32bには流入させないようにした構造を有する。この態様においては、要素Aの各スリットの液体流の入り口は、図9における稜線34aの上端部41aと液溜部22の底面23との間の高さとスリット32aのスリット間隙とで形成される面、あるいは、図10における稜線34bの上端部41bと液溜部22の底面23との間の高さとスリット32bのスリット間隙とで形成される面により形成される。しかし、要素Aの各スリットの液体流の入り口の形成の仕方は、この態様に限られるものではない。図16に別の態様が示される。
図16に、図3あるいは図13に示される板の配列とは別の態様の板の配列が示される。ただし、図16においては、板の配列の両端にある端板は、省略されている。これら端板としては、図3あるいは図13に示される端板11aおよび端板11bと同様のものが用いられる。
図16に示される板の配列は、第1板112a、第2板113a、第3板114a、第4板113b、および、第5板112bからなる。図16における、第1板112aおよび第5板112bは、図3における第1板12aおよび第3板12bと同じで、液溜部を有する要素Cを形成する。図16において、第3板114aは、図3における第2板13aのスリット板に対応するスリット板であるが、図3におけるスリット板と異なる点は、図16のスリット板では、各スリットの長さ(Z軸方向のスリット壁の長さ)が、全て同じ点である。
図16の態様では、スリット板の各スリットの長さが全て同じため、あるスリットとその隣りのスリットへの要素Cの液溜部からの液体流の流入を選択的に行わせるために、第2板113aおよび第4板113bが、要素Cを形成する第1板112aと要素Aを形成する第3板114aとの間に設けられている。第2板113aには、間隔をおいて、孔121aが設けられている。各孔121aは、第3板114aの全スリットに対し、一つおきのスリットに対応する位置関係をもって、第2板113aに設けられている。第4板113bには、第2板113aと同様に、間隔をおいて、孔121bが設けられている。各孔121bは、第3板114aの全スリットに対し、一つおきのスリットに対応する位置関係をもって、第2板113bに設けられている。ただし、第2板113aの孔121aと第4板113bの孔121bとの位置は、第3板のスリット位置に対し、一つのスリット位置分ずれた関係にある。この構成より、第1板112aから供給される液体流(第1の液体流)と第4板112bから供給される液体流(第2の液体流)とは、隣り合うスリットに、それぞれ別々に、供給される。なお、以下において、孔121aを有する第2板113aと孔121bを有する第4板113bとを、液体流導入孔板113と総称する場合がある。
図16においては、少なくとももう一組必要な第2板113a、第114a、第4板113b、および、第5板112bの組に相当する組の図示が、省略されている。また、この態様においては、スリットを通過し形成された層状の第1の液体流と層状の第2の液体流とが合流し、第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bは、図3の第2板13aの場合と同様に、第3板114aにおいて、そのスリット部の下方に設けられている。液体流導入孔板113の孔121a、121bの形状は、円形、四角形および台形などいずれの形状でも良い。
液体流が選択的に通過する孔121aの群と孔121bの群とを用いる図16に示される態様によれば、要素Aの液体流供給面側と液体流非供給面側のスリットの断面積を異ならしめる必要がある図3に示される態様に比べ、要素Aの形状が単純となる。ただし、図16に示される態様では、液体流導入孔板113が必要となるため、装置を構成する部品点数が多くなることや、より高い位置あわせ精度が要求されるようになる。また、Y軸方向における液体流の流量分布の差が大きくなり易い。
本発明における要素Aと要素Bとは、図3の第2板13aあるいは図16の第3板114aのように、同一の部品に設けられていることが好ましい。要素Aと要素Bとが同一の部品に設けられている場合、これら要素を第1の合流形成装置に組み込むとき、要素Aと要素Bとの間の位置合わせの必要がなくなり、より高い積層精度を有する積層体の製造が可能となる。
本発明は、少なくとも2つのそれぞれ独立して設けられた要素Aとそれらに対応する要素Bにより形成される少なくとも2つの第1の層状液体流を合流せしめ第2の層状液体流を形成するための第2の合流部が設けられた要素Dを有する。
第2の合流部が設けられた要素Dの例は、既に、図11において、第2の合流形成装置4として、あるいは、図14において、第2の合流形成装置4aとして、示されている。図11および図12に示される通り、第1の層状液体流81は、流路81a、81bを通り、第2の合流部84へと流れ、第2の層状液体流82は、流路82a、82bを通り、第2の合流部84へと流れる。図14および図15においても、同様のことが示されている。層状液体流81および82が、第2の合流部84へと流れる間に、流路81aと流路82aとのY軸方向あるいはX軸方向の位置関係は、流路81bと流路82bとのX軸方向あるいはY軸方向の位置関係に変更される。また、流路81bと流路82bとの横断面形状は、第2の合流部84に至る間に、第2の合流部84と結合させるために、変化している。流路の位置の変更、あるいは、流路の横断面形状の変化は、徐々に連続的になされても、あるいは、段階的なされていても良い。より好ましくは、流路の横断面形状の変化は、横断面積が一定に維持される状態で行われることが好ましい。流路の横断面積が一定であると、流路内の液体流の流速分布の変化が少なく、合成層状液体流83において、各液体流の高い積層精度を得ることが容易となる。
図17および図18に、第1の層状液体流81が流路81aの入り口から出口へと流れる間に、また、第2の層状液体流82が流路82aの入り口から出口への流れる間に、流路81aと流路82aとの配列の方向が、Y軸方向からX軸方向に変更される状態が示される。この態様においては、流路81aの出口を通過した第1の層状液体流81と流路82aの出口を通過した第2の層状液体流82とが、直ちに合流せしめられ、その後、流路82に沿って流れ、第2の合流部84に至る。この流路82横断面形状は、第2の合流部84に向かうに従い、そのX軸方向の辺の長さが徐々に短くなり、そのY軸方向の辺の長さが徐々に長くなるように、横断面積が一定な状態を維持しつつ、変化している。この態様のように、第1の層状液体流81と第2の層状液体流82とを合流せしめた後に、その合流した液体流を、横断面形状が変化する流路に沿って流し、第2の合流部84に至らしめるてなる合流のさせ方の方が、図11に示す合流のさせ方より、より好ましい。
要素Dの液体流の流動方向の長さLが、下記式(1)を満たしていることが好ましい。長さLが、下記式の下限未満であると、流路の変形が急激過ぎるために、液体流の流速分布に偏りが発生し、積層精度の低下が生じる。また、長さLが、下記式の上限より大きい場合には、装置が大型化し過ぎたりするため、装置の製作、組立が困難となる。
Q/(10√S)≦L≦Q/(80√S) 式(1)
ここで、Lは、要素Dの流路長[m]、Qは、液体流の流量[t/h]、Sは、要素Dの入り口部の総流路断面積(図12(a)、図15(a)、あるいは、図18(a)における各流路の横断面積の合計)[m]である。
要素Dの流路の横断面形状は、四角形であることが好ましい。流路の横断面形状が四角形でない場合、横断面における周辺部の各液体流の積層状態が大幅に乱れるためである。四角形の角の丸みRが、10μm以上1mm以下の四角形であることがより好ましい。角の丸みRが10μm未満の場合は、液体流の流路内での滞留の原因となり、液体流の熱劣化などが生じる場合がある。また、角の丸みRが1mmを越えると、横断面における周辺部の各液体流の積層状態が悪化する場合がある。
本発明の液体流の合流装置において、要素Cが少なくとも3つ以上存在し、同じ種類の液体流を2つ以上の要素Cに供給するに当たり、当該液体流の1つの供給源に接続された液体流の流路(液体流の供給管)を、当該2つ以上の要素Cに当該液体流を同時に供給出来るように、途中で分岐させた流路(管路)構成とすることが好ましい。この例は、図1の第2の液体流供給管74に、見ることが出来る。このようにすることにより、必要となる押出機やポンプなどの液体供給装置の数を減少させることが出来る。
本発明の液体流の合流装置において、隣り合う要素Aの間に、1つの要素Cが配置され、1つの要素Cから2つの要素Aに液体流が供給されるようにされていることが好ましい。この例は、図3あるいは図13における第1板12a、第2板13aおよび第3板12bの組み合わせに見ることが出来る。また、図16における第1板112a、第2板113a、第3板114a、第4板113bおよび第5板112bの組み合わせに見ることが出来る。このようにすることにより、第1の合流形成装置3の小型化が図られる。
隣り合う要素Aの間に、2つの要素Cが存在すると、1つの要素Cと1つの要素Aとが一対一に対応することになり、無駄な流路構成となる。
本発明の液体流の合流装置において、要素Cにより形成される2つの層状液体流における各液体流の層状の配列方向(界面の配列方向)が、互いに同じ方向に配列されるように、2つの要素Aのスリットの向きが調整されていることが好ましい。その例は、図12(a)、図15(a)あるいは図18(a)に見ることが出来る。2つの層状液体流における各液体流の層状の配列方向が同一でなく、非平行な状態に、2つの要素Aのスリットが配置されている場合、合成層状液体流83において、各液体流の層(界面)を互いに実質的に平行とならしめるためには、流路、例えば、流路81aあるいは流路82aをねじる必要が生じる。このような場合、液体流の横断面の辺部において、液体流の積層乱れが生じ易くなる。各要素Aのスリットの全てが、Y軸方向あるいはX軸方向において、同じ方向をもって、配列されていることが、より好ましい。このような配列は、各要素Aを板で形成することを可能とし、装置のコンパクト化をもたらす。また、無駄な流路やねじれた流路の存在が回避可能となるため、液体流の流路内での滞留や各液体流の積層精度の低下が、防止される。
本発明の液体流の合流装置を用いることにより、従来の液体流の合流装置のみでは達成し得なかった非常に多い層数を有する積層体(多層フィルム)、具体的には、300層以上、700層以上、あるいは、1,000層以上の層数を有する積層体(多層フィルム)の製造が可能となる。この製造において、積層体(多層フィルム)を形成する材料(ポリマー)の熱劣化により発生する異物の積層体(多層フィルム)への混入も防止され、また、液体流の流量の不均一性による層構造の乱れによる積層体(多層フィルム)の層構造の不均一性も防止される。
また、本発明の液体流の合流装置によれば、従来の液体流の合流装置にスクエアーミキサーを併用した場合に比較して、高い積層精度を有する積層体(多層フィルム)が容易に製造可能となるとともに、スクエアーミキサーでは不可能であったより複雑な層構成を有する積層体(多層フィルム)の設計も自由に行える。
従って、本発明の液体流の合流装置によれば、所望の層構成からなる700層以上の多層構造を有する多層フィルムの製造が可能となる。また、非常に多い層数でも、各層の厚みを自由に設計することが可能となる。このような多層フィルムは、高性能な広帯域の光を反射するフィルムや、フィルム内の屈折率を制御したフィルムや、光導波路フィルムや、各あるいは一部の層厚みがナノオーダーのフィルムとして用いられる。
本明細書に登場する物性値の測定方法(評価方法)は、次の通り。
積層厚み、積層数:
フィルムの層構成は、ミクロトームを用いて断面を切り出したサンプルについて、電子顕微鏡観察により求めた。すなわち、透過型電子顕微鏡HU−12型((株)日立製作所製)を用い、フィルムの断面を3,000乃至40,000倍に拡大して観察し、断面写真を撮影、層構成および各層厚みを測定した。後述する実施例では十分なコントラストが得られたため実施しなかったが、用いる熱可塑性樹脂の組み合わせによっては、公知の染色技術を用いて、コントラストを高めても良い。
反射率:
日立製作所製の分光光度計(U−3410 Spectrophotomater)に、直径60(mm)積分球130−0632((株)日立製作所)および10°傾斜スペーサーを取り付け、フィルムの反射率を測定した。なお、バンドパラメーターは2/servoとし、ゲインは3と設定し、187nm乃至2,600nmの範囲を120nm/minの検出速度で測定した。また、反射率を基準化するため、標準反射板として、付属のBaSOを用いた。
溶融粘度:
島津製作所製のフローテスター(CFT−500)を用いて、剪断速度100(s−1)の時の溶融粘度を測定した。このとき使用したダイの直径は1mm、測定ストロークは10乃至13(mm)とした。なお、測定回数(n数)は3とし、測定値として、それらの平均値を採用した。
2種類の熱可塑性樹脂として、熱可塑性樹脂L1と熱可塑性樹脂L2を準備した。熱可塑性樹脂L1として、280℃における溶融粘度が1,800poiseのポリエチレンテレフタレート(PET)[東レ製F20S]を用いた。熱可塑性樹脂L2として、280℃における溶融粘度が3,500poiseのシクロヘキサンジメタノールをエチレングリコールに対し30mol%共重合したポリエチレンテレフタレート(PE/CHDM・T)[イーストマン製PETG6763]を用いた。これら熱可塑性樹脂L1およびL2は、それぞれ乾燥した後、それぞれ別の押出機に供給した。
熱可塑性樹脂L1およびL2は、それぞれ、押出機にて280℃の溶融状態とし、ギヤポンプおよびフィルタを介した後、本発明の液体流の合流装置1にて合流させた。液体流の合流装置1は、スリットの数が201個からなる要素Aを3個と、スリットの数が200個からなる要素Aを1個とを組み込んだ図13に示す第1の合流形成装置3と、図14に示す第2の合流形成装置4aを要素Cとして用いた。スリット部33の各スリットの形状は、液体流の供給面側と液体流の非供給面側の断面積が異なる図7および図8に示すものとした。スリットの形状は、本実施例の熱可塑性樹脂の総供給量である200Kg/hの際、圧力損失差が1.5MPaであり、表面側の層から裏面側の層に向かうにつれ徐々に層の厚みが薄くなり、その表面層厚み/裏面層厚みの比率が0.69になるように一つずつのスリット長さを設計した。
熱可塑性樹脂L1を、図13の第1板12aの要素C、第5板12cの要素C、および、第9板12eの要素Cに供給した。熱可塑性樹脂L2を、図13の第3板12bの要素Cと第7板12dの要素Cに供給した。熱可塑性樹脂L1からなる層と熱可塑性樹脂L2からなる層とが交互に積層され、得られる多層フィルムにおいて、両表層が熱可塑性樹脂L1からなり、各層の厚みが表面側から裏面側に向かうにつれ徐々に厚くなるようにした。隣接する熱可塑性樹脂L1からなる層と熱可塑性樹脂L2からなる層とのの厚み比が、0.95になるように、スリットの形状および熱可塑性樹脂L1、L2の供給量を調整した。このようにして得られた計803層からなる積層体(合成層状液体流83)を、Tダイに供給し、シート状に成形した後、静電印加により、表面温度25℃に保たれた回転するキャスティングドラム上に接触させながら急冷固化した。
得られたキャストフィルムを、90℃に設定したロール群で加熱し、延伸区間長100mmの間で、フィルム両面からラジエーションヒーターにより、フィルムを、急速加熱しながら、縦方向に3.4倍延伸した。その後、この一軸延伸フィルムの両面に、空気中で、コロナ放電処理を施し、フィルムの濡れ張力を55mN/mになるように調整した。次いで、コロナ放電処理された面に、ガラス転移温度が18℃のポリエステル樹脂からなる層(透明層)と、ガラス転移温度が82℃のポリエステル樹脂からなる層(易滑層と、平均粒径100nmのシリカ粒子からなる層(易接着層)とを、この順位、それぞれの材料を塗布することにより、形成した。
次いで、この一軸延伸フィルムをテンターに導き、110℃の熱風で予熱後、横方向に3.7倍延伸した。続いて、延伸されたフィルムを、そのまま、テンター内で230℃の熱風にて熱処理し、更に、同温度にて、幅方向に5%の弛緩処理を施し、その後、室温まで徐冷後、巻き取った。得られたフィルムの全厚みは125μmであった。得られたフィルムは、熱可塑性樹脂L1からなる層の厚みが、表面から裏面に向かうにつれ、180nmから125nmに徐々に薄くなり、熱可塑性樹脂L2からなる層の厚みが、表面から裏面に向かうにつれ、190nmから130nmに徐々に薄くなる積層構造を有していた。このフィルムの反射率の測定結果が、図19に、グラフ示される。図19のグラフの横軸は、波長WL(単位nm)を示し、縦軸は、反射率REF(単位%)を示す。このグラフから、得られた多層フィルムは、極めて高い反射率と波長選択性を有するものであることが分かる。一方、1週間連続して製膜しても、熱劣化異物の流出や、異物によるフィルム破れの多発は起きず、フィルムの物性も変化なかった。
次の2種類の熱可塑性樹脂L3およびL4を用いた。
熱可塑性樹脂L3:
固有粘度が0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)20wt%と固有粘度が0.62のポリエチレンナフタレート(PEN)80wt%とからなる樹脂。
熱可塑性樹脂L4:
固有粘度が0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)90wt%と固有粘度が0.62のポリエチレンナフタレート(PEN)10wt%とからなる樹脂。
これら熱可塑性樹脂L3、L4を、それぞれ乾燥した後、別々の押出機に供給し、290℃の溶融状態とした。
溶融した熱可塑性樹脂L3、L4を、ギヤポンプおよびフィルタに通過させた後、実施例1と同様の本発明の液体流の合流装置1に供給し、合流させた。熱可塑性樹脂L3、L4は、液体流の合流装置にて、各層の厚みが表層側から中央側に向かうにつれ徐々に変化し、樹脂L3が402層、樹脂L4が401層からなる厚み方向に樹脂L3と樹脂L4とが交互に積層された構造(両表層に樹脂L3が配置されている)とした。各層の厚みは、要素Aの微細スリットの形状により調整した。樹脂L3と樹脂L4の吐出量は、全体の積層比(=重量比)が樹脂L3/樹脂L4=1.5になるよう調整した。
このようにして得られた計803層からなる積層体をTダイに供給し、シート状に成形した後、静電印加により、表面温度25℃に保たれた回転するキャスティングドラム上接触させながら急冷固化した。得られたフィルムの厚みは44μmであった。
得られたフィルムの両表層の樹脂L3の層厚みが10nm、両表層にもっとも近い樹脂L4の層厚みが100nmであり、中央部では、樹脂L3の層厚みが100nm、樹脂L4の層厚みが10nmであった。樹脂L3の層厚みは、表層側から中央部に向かうにつれ10nmから100nmに増加し、樹脂L4の層厚みは、表層側から中央部に向かうにつれ100nmから10nmに減少する構成であった。樹脂L3の層厚みの分布は、フィルム中央部がもっとも厚くなる二次関数分布であり、樹脂L4の層厚みの分布は、フィルム中央部がもっとも薄くなる二次関数分布であった。
得られたフィルムの厚み方向の屈折率分布は2乗分布であり、GI(grated index)型であった。このフィルムは、GI型の屈折率分布を有しているため、広帯域通信が可能な光導波路フィルムとして用いることができた。一方、1週間連続して製膜しても、熱劣化異物の流出や、異物によるフィルム破れの多発は起きず、フィルムの物性も変化しなかった。
本発明は、合流せしめる2つの液体流のそれぞれが通過する多数のスリットが設けられた要素Aと、各液体流が多数のスリットを通過することにより形成される多数の層状の液体流を層状に合流せしめ、第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bとを有し、かつ、要素Aが独立して2つ以上装備され、要素Bが独立して2つ以上装備された第1の合流形成装置を有することに特徴付けられる液体流の合流装置である。この液体流の合流装置を用いることにより、極めて積層数の多い、例えば、積層数が700を越える多層フィルムの製造が可能となる。また、層数のみならず、各層の厚みを種々に変化させた多層フィルムの製造が可能となる。このような多層フィルムは、広帯域の干渉反射フィルム、屈折率制御フィルム、光導波路フィルム、あるいは、層厚みがナノオーダーとなる積層フィルムとして用いられる。

Claims (14)

  1. 少なくとも2つの液体流を層状に合流させる液体流の合流装置であって、
    (a)前記各液体流のそれぞれが通過する多数のスリットが設けられた要素Aと、
    (b)前記各液体流が前記多数のスリットを通過することより形成される多数の層状の液体流が所定の順序で層状に合流し、第1の層状液体流を形成する第1の合流部が設けられた要素Bとを有し、
    (c)前記要素Aが、それぞれ独立して2つ以上存在し、かつ、前記要素Bがそれぞれ独立して2つ以上存在し、
    (d)前記液体流の合流装置に供給される前記各液体流を受け入れ、前記各要素Aに前記各液体流を供給する液溜部が設けられた要素Cを有し、かつ、
    (e)前記各要素Bにて形成された前記各第1の層状液体流が所定の順序で層状に合流し、第2の層状液体流を形成する第2の合流部が設けられた要素Dを有してなる液体流の合流装置。
  2. 前記要素Aにおけるスリットの数が、10以上400以下である請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  3. 前記要素Aにおけるスリットの間隙が、10μm以上30,000μm以下である請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  4. 前記要素Cが3つ以上存在し、同じ種類の前記液体流を2つ以上の前記要素Cに供給するための流路分割部が、前記同じ種類の液体流の供給源と前記要素Cとの間に設けられている請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  5. 前記要素Aと前記要素Bとの対のうち少なくとも2つ対において、前記要素Bによって形成される前記第1の層状液体流における前記各液体流の界面が、互いに平行になるように、前記対が配置されている請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  6. 隣接する前記要素Aの間に、前記要素Cが配置されている請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  7. 前記要素Cから前記要素Aのスリットへ前記液体流を供給する流路の形状が、微細な孔である請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  8. 前記要素Aにおけるスリットにおいて、液体供給面側と液体非供給面側のスリットの縦断面積が異なる請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  9. 前記要素Aにおけるスリットの幅が、10mm以上200mm以下である請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  10. 前記要素Aのスリット長さが、20mm以上200mm以下である請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  11. 前記要素Aのスリット形状が、段階的に変化している部位を含んでいる請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  12. 前記要素Bから前記要素Dへ至る前記第1の層状液体流の流路断面形状が、四角である請求の範囲第1項に記載の液体流の合流装置。
  13. 前記四角の角の丸みRが、10μm以上1mm以下である請求の範囲第12項に記載の液体流の合流装置。
  14. 少なくとも2つの液体流を、請求の範囲第1乃至13項のいずれかに記載の液体流の合流装置に供給し、該液体流の合流装置から導出された前記第2の層状液体流から層状フィルムを形成する多層フィルム製造方法。
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