JPWO2005079568A1 - 小動物捕獲器 - Google Patents

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JPWO2005079568A1
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Abstract

粘着層に粘着した小動物が当該粘着層から離脱しようとする力を吸収し、若しくは、小動物の身体に確実に絡み付き、それにより小動物の粘着層からの離脱を阻止して小動物を効率良く捕獲する。 小動物捕獲器1は、基板2と、伸縮性を有する材質および/または形状からなるシート3と、シート3の表面に形成された粘着層4と、を具備している。シート3は、基板2に所定箇所3aを固着されており、当該所定箇所3a以外の部分は基板2に対して離接可能に配設されている。粘着層4に粘着した小動物10が粘着層4から離脱しようとして暴れると、シート3が伸縮あるいは基板2から離接する方向に移動して小動物10の脱出しようとする力を吸収し、それにより小動物10の粘着層4からの離脱が阻止されて小動物10が捕獲される。

Description

本発明は、小動物捕獲器に関し、より詳細には、齧歯類動物等の有害小動物を捕獲することができる小動物捕獲器に関する。
従来、齧歯類動物(例えば、ネズミ)等の小動物を捕獲する捕獲器としては、板状部材に粘着剤を塗布した粘着層を設け、粘着層に小動物を粘着させて捕獲するものが知られおり、捕獲効率を向上させるために種々の提案がなされている。
例えば、蛇腹状(アコーディオン状)に折り癖を付けた台紙の表面に粘着剤を塗布したもの(例えば、特許文献1参照)や、接着剤層が設けられたフレキシブルシートを複数箇所で基板に接着したもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。また例えば、基板に浮動可能に載置されると共に、少なくとも1点で基板に連結された浮動シートの表面に粘着層を設けたもの(例えば、特許文献3参照)も知られている。
実公昭59−29491号公報(第1−2頁、第1図) 実用新案登録番号第2552813号公報(第1−2頁、図1) 特開平10−136863号公報(第3−5頁、図1)
特許文献1から特許文献3に開示されている捕獲器は、いずれも屈曲可能な基板あるいは柔軟なシートの表面に塗布された粘着剤にネズミ等の小動物を粘着させ、柔軟なシートを当該小動物の身体に絡みつかせて捕獲するようにしたものである。しかし、ネズミ等の小動物は、足裏に埃や油を付着させている場合が多く、シート上を歩いても十分に粘着せずに捕獲できないことがある。特に、ネズミ等の脚力の強い小動物は、脚が粘着剤に粘着しても大きくジャンプして粘着剤から離脱し、シートが身体に絡みつく前に脱出してしまう虞がある。
また、特許文献1に開示されているような硬質の台紙、あるいは特許文献2または特許文献3に開示されているような平板状の基板上に載置された薄いシートに粘着層が設けられた捕獲器では、捕獲部(基板)の剛性が高いので、ネズミ等の小動物が脱出する際のしっかりした足場を与える結果となり、ネズミ等の小動物が脚に力を入れ易く、容易に脱出してしまう虞がある。また、ネズミ等の小動物が脱出する際に暴れるのでシートが破れて飛散し、周囲を汚して不衛生となる可能性もある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、粘着層に粘着した小動物が当該粘着層から離脱しようとする力を吸収し、若しくは、小動物の身体に確実に絡み付き、それにより小動物の粘着層からの離脱を阻止して小動物を効率良く捕獲することができる小動物捕獲器を提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る小動物捕獲器は、下記(1)〜(14)を特徴としている。
(1)基台と、伸縮性を有する材質および/または形状からなる本体を備え、前記本体の所定箇所が前記基台に固着され且つ当該本体の所定箇所以外の部分が前記基台に対して離接可能であるシートと、前記シートの表面に形成された粘着層と、を具備し、
前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記シートが
伸縮あるいは前記基台から離接する方向に移動して前記小動物の離脱力を吸収し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたこと。
(2)枠状の基台と、
伸縮性を有する材質および/または形状からなる本体を備え、前記本体が前記枠状の基台の中空部上を横切って架設されるように前記本体の所定箇所が前記支持枠に固着されたシートと、
前記シートの表面に形成された粘着層と、
を具備し、
前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記シートが伸縮あるいは前記枠状の基台での架け渡し方向とは交差する方向に移動して前記小動物の離脱力を吸収し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたこと。
(3)互いに離間して対向配置された一対の支持台からなる基台と、
伸縮性を有する材質および/または形状からなる本体を備え、前記本体が前記一対の支持台に架設されるように前記本体の所定箇所がそれぞれ前記一対の支持台に固着されたシートと、
前記シートの表面に形成された粘着層と、
を具備し、
前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記シートが伸縮あるいは前記支持台への架け渡し方向とは交差する方向に移動して前記小動物の離脱力を吸収し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたこと。
(4)上記(1)〜(3)に記載のシートが、蛇腹状に形成されたシートであること。
(5)上記(1)または(4)に記載のシートは、その伸縮方向の両端部が前記基台に固着されていること。
(6)上記(2)または(4)に記載のシートは、その伸縮方向の両端部が前記枠状の基台に固着されていること。
(7)上記(3)または(4)に記載のシートは、その伸縮方向の両端部が前記支持台に固着されていること。
(8)基台と、
表面に粘着層を有し、所定箇所を前記基台に固着され且つ、前記所定箇所以外の部分に切り込みを設けて前記基台に対して離接可能とされた複数の浮動片を形成されたシートと、
を具備し、
前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記小動物近傍の前記複数の浮動片が個々に前記小動物に粘着し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたこと。
(9)上記(8)に記載の複数の浮動片が、櫛歯状の切り込みにより短冊状にそれぞれ形成されており、前記基台に固着された前記所定箇所に一端を接続されて該所定箇所に沿って整列されていること。
(10)上記(8)に記載の複数の浮動片が、前記シートの枡目状に配列された各区画において、中央から周縁に向けて放射状に伸びる複数の切り込みによりそれぞれ形成されていること。
(11)上記(8)に記載の複数の浮動片が、前記シートの枡目状に配列された各区画において、渦巻状の切り込みによりそれぞれ形成されていること。
(12)上記(8)に記載の複数の浮動片が、前記シートの枡目状に配列された各区画において、略コ字形状の切り込みによりそれぞれ形成されていること。
(13)上記(8)に記載の複数の浮動片が、伸縮性を付与されて且つ、所定の間隔をおいて互いに平行に設けられた一対の切り込みによりそれぞれ紐状に形成されており、両端を前記基台に固着された前記所定箇所にそれぞれ接続されていること。
(14)前記シートが、難破断性を有する材料からなること。
上記(1)、(2)または(3)に記載の小動物捕獲器によれば、小動物が粘着層から離脱しようとして脚に力を入れても、シートが、その厚さ方向と交差する方向に伸縮可能あるいは上記(1)に記載の小動物捕獲器の場合、基台に向かう方向に潰れることが可能あるいは上記(2)または(3)に記載の小動物捕獲器の場合、架け渡し方向と交差する方向で小動物捕獲器の設置面側に潰れることが可能であるので、離脱しようとする小動物の脚の力を吸収可能である。即ち、小動物が脚に力を入れても足場が悪いため、粘着層から離脱することができない。また、小動物がジャンプした場合には、粘着層が設けられたシートが小動物に粘着した状態のまま、上記(1)に記載の小動物捕獲器の場合、基台から離間し、そして上記(2)または(3)に記載の小動物捕獲器の場合、架け渡し方向と交差する方向で小動物捕獲器の設置面とは反対側へ移動し、小動物が粘着層から離脱するのを許さない。従って、強い脚力を有するネズミ等の小動物でも粘着層から離脱することができず、粘着層に粘着して捕獲される。
また、上記(4)に記載の小動物捕獲器によれば、シートの本体の材質が伸縮性を有さないものであっても当該シートが蛇腹状に形成されているので伸縮性が付与される。このシートの表面は凹凸形状となるので、平板状のシートと比較して足場が悪く小動物が踏ん張ることができない。よって、小動物が離脱しようとして脚に力を入れると、シートが蛇腹の伸縮方向に伸びると共に蛇腹形状の凸部が潰れて足場を不安定にし、小動物の離脱しようとする力がシートの変形で吸収される。従って、粘着層に粘着した小動物は、脱出しようとして無駄にもがくだけで脱出できず、やがて体力を消耗して捕獲される。
また、上記(5)、(6)または(7)に記載の小動物捕獲器によれば、粘着層に粘着した小動物が離脱しようとして脚に力を入れると、シートが伸縮して離脱力を吸収し、小動物の脱出を阻止する。そして、柔軟性のあるシートが小動物の身体に絡みつき、小動物が脱出不能となって捕獲される。またシートは、その両端部が、重量がある(つまり重い)かまたは設置面に固定された基台(上記(1)に記載の小動物捕獲器の場合)、支持枠(上記(2)に記載の小動物捕獲器の場合)、あるいは支持台(上記(3)に記載の小動物捕獲器の場合)にしっかりと固着されているので、シートを基台、支持枠、あるいは支持台から剥離して当該シートを身体の一部に絡み付けたまま小動物が逃走したり、あるいは基台、支持枠、あるいは支持台を引きずりながら逃走することが防止され、小動物が捕獲される。
また、上記(8)に記載の小動物捕獲器によれば、複数の浮動片はシート表面の粘着層ごと切り込まれてシートに一体に形成される。これにより、個々の浮動片を小型化してシートに多数の浮動片を容易に形成することができ、小動物に絡み付きやすくすることができる。
尚、浮動片を形成する切り込みは、連続・非連続を問わず、粘着した小動物が離脱しようと動いた際に、個々の浮動片を分離可能とするものであればよく、例えば、ミシン目のように断続して設けてもよい。いずれの場合においても、複数の浮動片はシートに一体に形成されるので、未使用時において複数の浮動片は整然と並んで配置され、未使用時において個々の浮動片が互いに粘着したり、基台に粘着したりして、小動物に絡み付くことができなくなるという不具合を防止することができる。特に、断続した切り込みにより個々の浮動片を形成するようにした場合には、上記のような不具合をより確実に防止することができる。
また、個々の浮動片は、いずれも粘着層を有しているので単独で小動物に粘着することができ、小動物が浮動片に粘着してもがくほどに、他の浮動片も小動物に粘着して、小動物は複数の浮動片によって絡め捕られて離脱不能となり、確実に捕獲される。
そして、上記(9)、(10)、(11)、(12)または(13)に記載の小動物捕獲器によれば、複数の浮動片を隙間無く設けることができ、これらの浮動片の少なくとも一つに小動物が粘着して該浮動片から離脱しようともがくほどに、該浮動片に隣接する他の浮動片が確実に小動物に絡み付き、これにより小動物が捕獲される。
また、上記(14)に記載の小動物捕獲器によれば、小動物がシート上で暴れてシートが破れることが防止される。従って、シートの破片によって周囲を汚染するといった衛生上の問題の発生を防止することができる。
本発明の小動物捕獲器によれば、粘着層に粘着した小動物が当該粘着層から離脱しようとする力を吸収し、それにより小動物の粘着層からの離脱を阻止して小動物を効率良く捕獲することができる。
本発明に係る小動物捕獲器の一実施形態の斜視図である。 図1の小動物捕獲器の側面図である。 粘着層に粘着したネズミが脱出しようとして暴れたとき、蛇腹状シートが伸縮すると共にその凸部が潰れて伸縮方向および上下方向のネズミの力を吸収する状態を示す小動物捕獲器の側面図である。 粘着層に粘着したネズミが脱出しようとして暴れたとき、伸縮方向と交差する方向の力を吸収する状態を示す小動物捕獲器の平面図である。 ネズミがジャンプしたとき、蛇腹状シートがネズミに粘着したまま伸びる状態を示す小動物捕獲器の側面図である。 図1の小動物捕獲器の変形例を基台の裏面側から見た斜視図である。 本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の斜視図である。 本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の側面図である。 (a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)の小動物捕獲器の側面図である。 粘着層に粘着したネズミが脱出しようとして暴れ、複数の浮動片がネズミに粘着した状態を示す斜視図である。 図9の小動物捕獲器の変形例を示す平面図である。 (a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)の小動物捕獲器の要部斜視図である。 (a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)の小動物捕獲器の要部斜視図である。 (a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)におけるXIVb−XIVb矢視断面図である。 (a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)の小動物捕獲器の要部斜視図である。 (a)は図1の小動物捕獲器を複数重ねて輸送・販売する際に好適に用いることができる緩衝材の平面図、(b)は同図(a)の緩衝材を図1の小動物捕獲器に取付けた状態を示す斜視図である。 図1の小動物捕獲器を複数重ねて輸送・販売する際に好適に用いることができる他の緩衝材を示す斜視図である。
符号の説明
1,20,30,40,50,60,70,80,90 小動物捕獲器
2 基板
25 基台
35 支持枠
45 支持台
3 蛇腹状シート(シート)
3a 両端部
3b 本体
4 粘着層
10 ネズミ(小動物)
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る小動物捕獲器の一実施形態の斜視図、図2は図1の小動物捕獲器の側面図、図3は粘着層に粘着したネズミが脱出しようとして暴れたとき、蛇腹状シートが伸縮すると共にその凸部が潰れて伸縮方向および上下方向のネズミの力を吸収する状態を示す小動物捕獲器の側面図、図4は粘着層に粘着したネズミが脱出しようとして暴れたとき、伸縮方向と交差する方向の力を吸収する状態を示す小動物捕獲器の平面図、そして図5はネズミがジャンプしたとき、蛇腹状シートがネズミに粘着したまま伸びる状態を示す小動物捕獲器の側面図である。
図1および図2に示されるように、本発明の一実施形態である小動物捕獲器1は、基板2と、シート3と、粘着層4と、を備えている。シート3は、伸縮性を有する形状からなる本体3bを備える。シート3の本体3bの所定箇所3aは基板2に固着されている。当該本体3bの所定箇所3a以外の部分は基板2に対して離接可能に配設される。粘着層4はシート3の本体3bの表面に形成されている。そして図3〜図5に例示されるように、粘着層4に粘着した有害小動物(この例ではネズミ)10が粘着層4から離脱しようと動いたとき、シート3が伸縮あるいは基板2から離接する方向に移動してネズミ10の離脱力を吸収し、それによりネズミ10の粘着層4からの離脱が阻止され、ネズミ10が捕獲される。
このように構成された小動物捕獲器1の詳細について以下に説明する。
基板2には、例えば、段ボール、厚紙、プラスチック板、金属板、等といった或る程度重量が有り、腰の強い板材が用いられ、必要に応じてその板材に例えばアルミニウム等の金属の蒸着加工や、アルミニウム箔等の金属箔、プラスチックシート、等の貼り付け加工を施されている。基板2は、シート3を固定するための基台として作用する。
シート3は、その本体3bが、例えば、紙、不織布、等のシート状素材を山線、谷線を交互に折曲げ加工して蛇腹状に形成または例えば、ゴム、プラスチック、等の素材を蛇腹状に成形して形成されており、基板2上に載置されて伸縮方向の両端部3aが、例えば接着剤等といった固着手段により基板2に強固に固着されている。即ち、シート3の本体3bは、基板2に固着された両端部3aを除くそれ以外の部分が、基板2から容易に離れることができるように構成されている。
蛇腹状に形成されたシート3の剛性は、例えば、ネズミ10がシート3に載ったときには、その重量によって僅かに変形するだけであるが、離脱しようとしてネズミ10が暴れる等して、大きな力が作用したときには、蛇腹形状が潰れる程度の剛性とするのが望ましく、これによって、ネズミ10の捕獲効果を向上させることができる。
シート3の本体3bの表面には、粘着剤が塗布されて粘着層4が形成されている。この粘着剤としては、ゴム類あるいは合成樹脂類を主成分とし、これに多量の軟化剤、粘着力付与樹脂、等が添加されている。軟化剤としては、ライトプロセス油、ミネラル油、動物または植物油、低分子量ポリエチレンおよびポリイソブチレン、ポリブデン、等が例示される。また、粘着力付与樹脂としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、等が例示される。また、粘着剤には、必要に応じて、例えば、殺鼠剤等の薬剤を混合することもできる。また、犬、猫などの愛玩動物が誤って粘着層に粘着することを防止するために、これらの愛玩動物に対する忌避剤を併用してもよい。忌避剤としては、メチルノニルケトン誘導体を有効成分とする忌避剤[例えば、CANY`S社(フランス)製のREPULSIF D’INTERIEUR,含量3.17重量%など]等を例示することができるが、これに限定されるものではなく、犬、猫などの愛玩動物に対して忌避効果を有し、ネズミに対して忌避効果を有しないか、あるいは忌避効果に劣るものであればよい。
本実施形態の小動物捕獲器1は、例えば以下に説明する工程を経て製作される。即ち、蛇腹状に形成されたシート3の本体3bをその伸縮方向に狭持可能な固定枠を用いて折り畳まれた状態に保持し、折り畳まれた状態のシート3の本体3bの表面に、粘着剤塗布装置もしくは簡易的な粘着剤溶融機を用いて粘着剤を塗布し、粘着層4を形成する。粘着層4が形成されたシート3を広げ、シート3の両端部3aを、例えばヒートシールを用いて基板2に固着する。これにより小動物捕獲器1が製作される。
小動物捕獲器1の輸送・販売に際しては、ある程度の厚みを有する緩衝材を介装して複数の小動物捕獲器1を重ねて箱詰めするとよい。緩衝材としては、例えば、図16に示されるように、基板2に固着されていないシート3の側部を上下に挟むようにして基板2の側部に嵌め込まれる固定部材11を例示することができる。この固定部材11は、例えば帯状の厚紙12を枠状に成形し、且つ、その上面にダンボール等のある程度の厚みを有する材料からなる帯材13を積層して構成されている。この固定部材11によれば、小動物捕獲器1の粘着層4が、重ねられた他の小動物捕獲器1に粘着してしまうことを防止することができ、且つ、蛇腹状のシート3がその伸縮方向と交差する方向に湾曲してしまうことを防止することができる。尚、小動物捕獲器1の使用時には、この固定部材11は基板2から取り外される。また、他の緩衝材としては、図17に示されるように、例えばダンボール等のある程度の厚みを有する材料からなり、シート3の表面の周縁部(粘着層4を除く領域)に重ねられる枠材14を例示することができる。この枠材14によれば、小動物捕獲器1の粘着層4が、重ねられた他の小動物捕獲器1に粘着してしまうことを防止することができ、且つ、シート3の表面に重ねるだけであるので作業性に優れる。
本実施形態の作用を説明する。小動物捕獲器1は、図3に示されるように、ネズミ10が出没する場所に粘着層4を上に向けて設置する。ネズミ10が粘着層4上を通過すると、粘着剤がネズミ10の脚10aに粘着して捕捉する。ネズミ10が逃げようとして脚10aに力を入れると、その力はシート3に作用する。ネズミ10の力は、互いに直交する3軸方向(X、Y、Z方向)の力に分解して解析することができる。即ち、図3に示されるように、シート3の伸縮方向に作用する力Xは、蛇腹状シート3が伸縮することにより吸収され、また上下方向に作用する力Zは、蛇腹状シート3の凸部(山部)が潰れることにより吸収される。更に、図4に示されるように、シート3の伸縮方向と交差する方向に作用する力Yは、基板2に固着されたシート3の両端部3aを除いた部分が力Yの作用する方向に湾曲しながら移動することで吸収される。
即ち、ネズミ10が逃げようとする力は、シート3が伸縮すると共に蛇腹状シート3の凸部が潰れることにより吸収されてしまい、有効な脱出力とはならず、ネズミ10は粘着層4から離脱することができない。また、このとき、シート3が基板2上を横方向に移動する(即ち、滑る)と共に、蛇腹状シート3の凸部が潰れるので、ネズミ10の足場が更に不安定となって力を入れても当該力が吸収されることとなる。
また、図5に示されるように、ネズミ10がジャンプできたとしても、粘着層4がネズミ10の脚10aに粘着した状態のまま蛇腹状シート3が上方(矢印A方向)に伸び、粘着層4からの離脱を阻止する。上述したように、単に平板状シートを基板上に載置した従来の捕獲器と比較して、ネズミ10が脱出するときの足場が悪く、脚に力が入れられない上に、ネズミ10の脚力(離脱力)を吸収してしまうので、捕獲確率が大幅に向上する。
このようにして、ネズミ10が逃げようとして無駄にもがいているうちに体力を消耗し、更に、蛇腹状シート3の蛇腹が伸びてネズミ10の身体にも絡みつき、ネズミ10の全身に粘着してネズミ10が捕獲される。また、シート3は難破断性の材料から形成されその両端部3aが基板2に強固に固着されており、更に、基板2はある程度の重量があるので、ネズミ10がシート3を破ったり、基板2を引きずりながら逃走することはできず、捕獲される。尚、基板2は、小動物捕獲器1の設置場所の設置面に接着、ピン止め、等によって固定しておくこともでき、この場合には基板2が軽量であってもよい。
本実施形態の小動物捕獲器1によれば、ネズミ10が粘着層4から離脱しようとして脚10aに力を入れても、シート3が、その厚さ方向と交差する方向に伸縮すると共に基板に向かう方向に潰れるので、離脱しようとするネズミ10の脚10aの力が吸収される。
即ち、ネズミ10が脚10aに力を入れても足場が悪いため、粘着層4から離脱することができない。また、ネズミ10がジャンプした場合には、粘着層4が設けられたシート3が、ネズミ10に粘着した状態のまま基板2から離間し、ネズミ10が粘着層4から離脱するのを許さない。従って、強い脚力を有するネズミ10でも粘着層4から離脱することができず、粘着層4に粘着して捕獲される。
また、本実施形態の小動物捕獲器1によれば、シート3の本体3bの材質が伸縮性を有さないものであっても当該シート3が蛇腹状に形成されているので伸縮性が付与される。
このシート3の表面は凹凸形状となるので、平板状のシートと比較して足場が悪くネズミ10が踏ん張ることができない。よって、ネズミ10が離脱しようとして脚10aに力を入れると、シート3が蛇腹の伸縮方向に伸びると共に蛇腹形状の凸部が潰れて足場を不安定にし、ネズミ10の離脱しようとする力がシート3の変形で吸収される。従って、粘着層4に粘着したネズミ10は、脱出しようとして無駄にもがくだけで脱出できず、やがて体力を消耗して捕獲される。
また、本実施形態の小動物捕獲器1によれば、シート3の両端部3aが基板2に固着されているので、粘着層4に粘着したネズミ10が離脱しようとして脚10aに力を入れると、シート3が伸縮して離脱力を吸収し、ネズミ10の脱出を阻止する。そして、柔軟性のあるシート3がネズミ10の身体に絡みつき、ネズミ10が脱出不能となって捕獲される。またシート3は、その両端部3aが、重量がある(つまり重い)かまたは設置面に固定された基板2にしっかりと固着されているので、シート3を基板2から剥離して当該シート3を身体の一部に絡み付けたままネズミ10が逃走したり、あるいは基板2を引きずりながら逃走することが防止され、ネズミ10が捕獲される。
また、本実施形態の小動物捕獲器1によれば、ネズミ10がシート3上で暴れてシート3が破れることが防止される。従って、シート3の破片によって周囲を汚染するといった衛生上の問題の発生を防止することができる。
以下、図1の小動物捕獲器の変形例および本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態を図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
図6は図1の小動物捕獲器の変形例を基台の裏面側から見た斜視図である。図6に示されるように、小動物捕獲器20は、図1〜図5に示される小動物捕獲器1と比較して、基台の形態が異なっている。具体的に、小動物捕獲器20の基台25は、X字形を有し、その両端部(4箇所)にシート3の両端部3aが2箇所ずつ固着されている。
基台25には、上述した基板2と同様な板材をX字形に形成したものを用いればよいが、シート3を固定するよう基台25を作用させるために、重い材料を用いることが好ましい。尚、基台25は、小動物捕獲器20の設置場所の設置面に接着、ピン止め、等によって固定しておくこともでき、この場合には基台25が軽量であってもよい。また、この変形例ではX字形の基台25を用いているが、X字形に限らず、例えば、H字形、Z字形、等の基台を適宜用いることは勿論可能である。
尚、基台25がX字形を有するので、基台25の厚みを厚くすることでシート3上のネズミの足場が更に悪くなり、これによりネズミのバランスを崩し易くすることができる。
また、X字形の基台25の中央の交差点を軸として回動可能に設けられる2本の棒状部材で基台25を構成してもよい。この場合、シート3の接着層4の表面に剥離シートを被せた状態で基台25を蛇腹状のシート3の縮み方向(つまり折り畳み方向)へ折り畳むことで小動物捕獲器20全体をコンパクトにすることができ、梱包、運搬および陳列に有利な小動物捕獲器20を提供することができる。
小動物捕獲器20の作用や効果については第1実施形態(小動物捕獲器1)の上記説明から類推可能であるため説明を省略する。
図7は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の斜視図である。図7に示されるように、小動物捕獲器30は、図1〜図6に示される小動物捕獲器1,20と比較し、上述のような基板2,基台25の代わりに、枠状の基台である支持枠35を備えている。具体的に、小動物捕獲器30の支持枠35は、口字形を有し、その両端部にシート3の両端部3aが固着され、シート3が支持枠35の中空部上を横切って架設されている。特に、図7ではシート3が支持枠35に懸架された例が示されている。
支持枠35には、上述した基板2と同様な板材を口字形に形成したものを用いればよいが、シート3を固定するための基台として支持枠35を作用させるために、重い材料を用いることが好ましい。尚、支持枠35は、小動物捕獲器30の設置場所の設置面に接着、ピン止め、等によって固定しておくこともでき、この場合には支持枠35が軽量であってもよい。また、この実施形態ではロ字形の支持枠35を用いているが、ロ字形に限らず、例えば、☆形、○形、等の支持枠を適宜用いることは勿論可能である。
尚、支持枠35を折り畳み自在に構成してもよく、この場合、シート3の接着層4の表面に剥離シートを被せた状態で支持枠35を蛇腹状のシート3の縮み方向(つまり折り畳み方向)へ折り畳むことで小動物捕獲器30全体をコンパクトにすることができ、梱包、運搬および陳列に有利な小動物捕獲器30を提供することができる。
小動物捕獲器30の作用や効果については上記説明から類推可能であるため説明を省略する。
図8は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の側面図である。図8に示されるように、小動物捕獲器40は、図1〜図7に示される小動物捕獲器1,20,30と比較し、上述のような基板2,基台25や支持枠35の代わりに、互いに離間して対向配置された一対の支持台45からなる基台を備えている。具体的に、小動物捕獲器40の支持台45にはシート3の両端部3aが固着され、シート3が支持台45に架設(懸架)されている。
支持台45には、シート3を固定するための基台として作用させるために、重い材料を用いることが好ましい。尚、支持台45は、小動物捕獲器40の設置場所の設置面に接着、ピン止め、等によって固定しておくこともでき、この場合には支持台45が軽量であってもよい。
この小動物捕獲器40の場合、シート3の接着層4の表面に剥離シートを被せた状態で蛇腹状のシート3を折り畳むことにより小動物捕獲器40全体をコンパクトにすることができるので、梱包、運搬および陳列に有利である。
小動物捕獲器40の作用や効果については上記説明から類推可能であるため説明を省略する。
図9(a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)の小動物捕獲器の側面図、図10は粘着層に粘着したネズミが脱出しようとして暴れ、複数の浮動片がネズミに粘着した状態を示す斜視図である。尚、上述した各実施形態と共通する部材は同一符号を付し説明を省略する。
図9に示されるように、本発明の一実施形態である小動物捕獲器50は、略矩形板状の基板2と、表面に粘着層4を形成された略矩形状のシート5と、を備えている。
シート5は、例えば、紙、不織布、等の難破断性の素材から形成されており、シート5の長手方向に沿った一組の側部5aを所定箇所として基板2に固着されている。この両側部5a,5aの中間には、前記長手方向に沿ってシート5を横切る切り込み5cが形成されており、この切り込み5cによってシート5は二分されている。そして、側部5a以外の部分において、切り込み5cから側部5aに向けて前記長手方向に所定の間隔をおいて互いに平行とされた櫛歯状の複数の切り込み5dが設けられており、この複数の切り込み5dにより短冊状の複数の浮動片5bが、切り込み5cの両側にそれぞれ設けられている。個々の浮動片5bは、一方の端部を側部5aに接続されており、該端部を支持部として他方の端部を基板2に対して離接可能とされ、側部5aに沿って隙間無く整列して配設されている。粘着層4はシート5の表面に形成されており、切り込み5c,5dによりシート5と一体に切り込まれ、個々の浮動片5bの表面にそれぞれ切り分けられている。
このように構成された小動物捕獲器50の作用について以下に説明する。
小動物捕獲器50は、図10に示されるように、ネズミ10が出没する場所に粘着層4を上に向けて設置する。ネズミ10が小動物捕獲器50上を通過すると、複数の浮動片5bの粘着層4の粘着剤がネズミ10の脚に粘着してネズミ10を捕捉する。ネズミ10が粘着した浮動片5bから離脱しようと暴れるに伴い、粘着した浮動片5b近傍の他の浮動片5bもネズミ10に粘着し、結局、ネズミ10は多数の浮動片5bによって絡め捕られ捕獲される。
本実施形態の小動物捕獲器50によれば、複数の浮動片5bはシート5の表面の粘着層4ごと切り込まれてシート5に一体に形成される。これにより、個々の浮動片5bを小型化してシート5に多数の浮動片5bを容易に形成することができ、ネズミ10に絡み付きやすくすることができる。さらに、未使用時において複数の浮動片5bは整然と並んで配置され、未使用時において個々の浮動片5bが互いに粘着したり、基板2に粘着したりして、ネズミ10に絡み付くことができなくなるという不具合を防止することができる。また、個々の浮動片5bは、いずれも粘着層4を有しているので単独でネズミ10に粘着することができ、ネズミ10が浮動片5bに粘着してもがくほどに他の浮動片5bもネズミ10に粘着し、結局、ネズミ10は多数の浮動片5bによって絡め捕られて離脱不能となり確実に捕獲される。
尚、上述した実施形態において、シート5を例えば、ゴム、プラスチック、等の伸縮性および難破断性を兼ね備えた素材から形成してもよい。これによれば、個々の浮動片5bに伸縮性が付与され、粘着したネズミ10の離脱をより困難なものとし、ネズミ10を確実に捕獲することができる。
また、図11に示されるように、前記長手方向に沿ったシート5の中央部5eを所定箇所として基板2に固着し、櫛歯状の切り込み5dを、前記長手方向に沿った両側縁部から中央部5eに向けて所定の間隔をおいて互いに平行に設けて短冊状の複数の浮動片5bを形成してもよい。
図12(a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)に示される小動物捕獲器の要部斜視図である。尚、上述した各実施形態と共通する部材は同一符号を付し説明を省略する。
図12に示されるように、本発明の一実施形態である小動物捕獲器60は、略矩形板状の基板2と、表面に粘着層4を形成された略矩形状のシート6と、を備えている。
シート6は、例えば、紙、不織布、等の難破断性の素材から形成されており、その周縁部を所定箇所として基板2に固着されている。シート6の周縁部以外の部分において、3行5列の枡目状に配列された各区画には、中央から周縁に向けて放射状に伸びる4条の切り込み6cがそれぞれ設けられており、この4条の切り込み6cにより前記枡目状の区画にはそれぞれ4つの浮動片6bが形成されている。このような構成により、シート6全体に隙間無く多数の浮動片6bを形成することができる。そして、個々の浮動片6bは、前記枡目状の区画の周縁部に接続した基端部を支持部として、その先端部を基板2に対して離接可能とされている。
粘着層4はシート6の表面に形成されており、切り込み6cによりシート6と一体に切り込まれ、個々の浮動片6bの表面にそれぞれ切り分けられている。
小動物捕獲器60の作用や効果については上記した小動物捕獲器50と同様であるため説明を省略する。
尚、上述した小動物捕獲器60においては、前記枡目状の区画にそれぞれ4条の切り込み6cを設けたが、これに限られるものではなく、前記枡目状の区画の中央から周縁に向けてさらに多数の切り込みを放射状に設けてもよく、これにより、個々の浮動片6bを小型化してシート6に多数の浮動片6bを容易に形成することができ、ネズミ10に絡み付きやすくすることができる。また、前記枡目状の区画の配列は3行5列に限られるものではない。
また、上述した実施形態において、シート6を例えば、ゴム、プラスチック、等の伸縮性および難破断性を兼ね備えた素材から形成してもよい。これによれば、個々の浮動片6bに伸縮性が付与され、粘着したネズミ10の離脱をより困難なものとし、ネズミ10を確実に捕獲することができる。
図13(a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)に示される小動物捕獲器の要部斜視図である。尚、上述した各実施形態と共通する部材は同一符号を付し説明を省略する。
図13に示されるように、本発明の一実施形態である小動物捕獲器70は、略矩形板状の基板2と、表面に粘着層4を形成された略矩形状のシート7と、を備えている。
シート7は、例えば、紙、不織布、等の難破断性の素材から形成されており、その周縁部を所定箇所として基板2に固着されている。シート7の周縁部以外の部分において、3行5列の枡目状に配列された各区画には、渦巻状の切り込み7cがそれぞれ設けられており、この切り込み7cにより、前記枡目状の区画にはそれぞれ渦巻状の浮動片7bが形成されている。このような構成により、シート7全体に隙間無く多数の浮動片7bを形成することができる。そして、個々の浮動片7bは、前記枡目状の区画の周縁部に接続した基端部を支持部として、その先端部を基板2に対して離接可能とされている。
粘着層4はシート7の表面に形成されており、切り込み7cによりシート7と一体に切り込まれ、個々の浮動片7bの表面にそれぞれ切り分けられている。
本実施形態の小動物捕獲器70によれば、個々の浮動片7bが、ネズミ10の脚に巻きつくようにして粘着することができ、粘着したネズミ10の離脱をより困難なものとし、ネズミ10を確実に捕獲することができる。その他の作用や効果については上記した小動物捕獲器50と同様であるため説明を省略する。
尚、上述した実施形態においては、前記枡目状の区画の配列は3行5列に限られるものではない。また、シート7を例えば、ゴム、プラスチック、等の伸縮性および難破断性を兼ね備えた素材から形成してもよい。これによれば、個々の浮動片7bに伸縮性が付与され、粘着したネズミ10の離脱をより困難なものとし、ネズミ10を確実に捕獲することができる。
図14(a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)におけるXIVb−XIVb矢視断面図である。尚、上述した各実施形態と共通する部材は同一符号を付し説明を省略する。
図14に示されるように、本発明の一実施形態である小動物捕獲器80は、略矩形板状の基板2と、表面に粘着層4を形成された略矩形状のシート8と、を備えている。
シート8は、例えば、紙、不織布、等の難破断性の素材から形成されており、その周縁部を所定箇所として基板2に固着されている。シート8の周縁部以外の部分において、4行5列の枡目状に配列された各区画には、シート8の長手方向に沿った中央部に向けて開放した略コ字形状の切り込み8cがそれぞれ設けられており、この切り込み8cにより、前記枡目状の区画にそれぞれ浮動片8bが形成されている。このような構成により、シート8全体に隙間無く多数の浮動片8bを形成することができる。そして、個々の浮動片8bは、前記枡目状の区画の周縁部に接続した基端部を支持部として、その先端部を基板2に対して離接可能とされている。
粘着層4はシート8の表面に形成されており、切り込み8cによりシート8と一体に切り込まれ、個々の浮動片8bの表面にそれぞれ切り分けられている。
小動物捕獲器80の作用や効果については上記した小動物捕獲器50と同様であるため説明を省略する。
尚、前記枡目状の区画の配列は4行5列に限られるものではなく、さらに多数の配列としてもよい。これにより、個々の浮動片8bを小型化してシート8にさらに多数の浮動片8bを形成し、ネズミ10に絡み付きやすくすることができる。
また、上述した実施形態において、シート8を例えば、ゴム、プラスチック、等の伸縮性および難破断性を兼ね備えた素材から形成してもよい。これによれば、個々の浮動片8bに伸縮性が付与され、粘着したネズミ10の離脱をより困難なものとし、ネズミ10を確実に捕獲することができる。
図15(a)は本発明に係る小動物捕獲器の他の実施形態の平面図、(b)は同図(a)に示される小動物捕獲器の要部斜視図である。尚、上述した各実施形態と共通する部材は同一符号を付し説明を省略する。
図15に示されるように、本発明の一実施形態である小動物捕獲器90は、略矩形板状の基板2と、表面に粘着層4を形成された略矩形状のシート9と、を備えている。
シート9は、例えば、ゴム、プラスチック、等の伸縮性および難破断性を兼ね備えた素材から形成されており、その周縁部を所定箇所として基板2に固着されている。シート9の周縁部以外の部分には、シート9の長手方向と直交する方向に所定の間隔をおいて互いに平行に前記長手方向に沿った複数の切り込み9cが設けられており、隣接する一対の切り込み9cにより紐状の浮動片9bが複数形成されている。個々の浮動片9bは、両端部をシート9の周縁部にそれぞれ接続されており、両端部を除いた中間部を基板2に対して離接可能とされている。このような構成により、シート9全体に隙間無く多数の浮動片9bを形成することができる。
粘着層4はシート9の表面に形成されており、切り込み9cによりシート9と一体に切り込まれ、個々の浮動片9bの表面にそれぞれ切り分けられている。
上述した小動物捕獲器90の作用や効果については上記した小動物捕獲器50と同様であるため説明を省略する。
尚、上述した小動物捕獲器90においては、シート9を伸縮性を有する素材から形成することにより、個々の浮動片9bに伸縮性を付与したが、伸縮性を有しない素材においても浮動片9bを伸縮性のある形状に、例えば、切り込み9cをジグザグ(蛇腹)状に、若しくは、蛇行状に設け、シート9の長手方向の長さよりも切り込み9c(即ち、浮動片9b)の全長を長く形成することにより、浮動片9bの前記中間部を基板2に対して離接可能とすることができる。
また、上述した小動物捕獲器60,70,80,90においては、シートを固定するための基台として略矩形板状の基板2を用いたが、シートの周縁部を固定することができるものであればよく、例えば、上述した小動物捕獲器30における枠状の基台である支持枠35や、上述した小動物捕獲器40における一対の支持台45からなる基台等を用いてもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2004年2月19日出願の日本特許出願(特願2004−042536)、2004年7月8日出願の日本特許出願(特願2004−201483)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
前述した実施形態では、小動物の一例としてネズミを挙げたが、小動物はネズミに限らない。本発明の小動物捕獲器は、他の有害小動物、例えば、モグラ、ゴキブリ、害鳥、ヘビ、等の捕獲においても有効に作用する。

Claims (14)

  1. 基台と、
    伸縮性を有する材質および/または形状からなる本体を備え、前記本体の所定箇所が前記基台に固着され且つ当該本体の所定箇所以外の部分が前記基台に対して離接可能であるシートと、
    前記シートの表面に形成された粘着層と、
    を具備し、
    前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記シートが伸縮あるいは前記基台から離接する方向に移動して前記小動物の離脱力を吸収し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたことを特徴とする小動物捕獲器。
  2. 枠状の基台と、
    伸縮性を有する材質および/または形状からなる本体を備え、前記本体が前記枠状の基台の中空部上を横切って架設されるように前記本体の所定箇所が前記支持枠に固着されたシートと、
    前記シートの表面に形成された粘着層と、
    を具備し、
    前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記シートが伸縮あるいは前記枠状の基台での架け渡し方向とは交差する方向に移動して前記小動物の離脱力を吸収し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたことを特徴とする小動物捕獲器。
  3. 互いに離間して対向配置された一対の支持台からなる基台と、
    伸縮性を有する材質および/または形状からなる本体を備え、前記本体が前記一対の支持台に架設されるように前記本体の所定箇所がそれぞれ前記一対の支持台に固着されたシートと、
    前記シートの表面に形成された粘着層と、
    を具備し、
    前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記シートが伸縮あるいは前記支持台への架け渡し方向とは交差する方向に移動して前記小動物の離脱力を吸収し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたことを特徴とする小動物捕獲器。
  4. 前記シートが、蛇腹状に形成されたシートであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載した小動物捕獲器。
  5. 前記シートは、その伸縮方向の両端部が前記基台に固着されていることを特徴とする請求項1または請求項4に記載した小動物捕獲器。
  6. 前記シートは、その伸縮方向の両端部が前記枠状の基台に固着されていることを特徴とする請求項2または請求項4に記載した小動物捕獲器。
  7. 前記シートは、その伸縮方向の両端部が前記支持台に固着されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載した小動物捕獲器。
  8. 基台と、
    表面に粘着層を有し、所定箇所を前記基台に固着され且つ、前記所定箇所以外の部分に切り込みを設けて前記基台に対して離接可能とされた複数の浮動片を形成されたシートと、
    を具備し、
    前記粘着層に粘着した小動物が前記粘着層から離脱しようと動いたとき、前記小動物近傍の前記複数の浮動片が個々に前記小動物に粘着し、それにより前記小動物の粘着層からの離脱を阻止して前記小動物を捕獲するようにしたことを特徴とする小動物捕獲器。
  9. 前記複数の浮動片が、櫛歯状の切り込みにより短冊状にそれぞれ形成されており、前記基台に固着された前記所定箇所に一端を接続されて該所定箇所に沿って整列されていることを特徴とする請求項8に記載の小動物捕獲器。
  10. 前記複数の浮動片が、前記シートの枡目状に配列された各区画において、中央から周縁に向けて放射状に伸びる複数の切り込みによりそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項8に記載の小動物捕獲器。
  11. 前記複数の浮動片が、前記シートの枡目状に配列された各区画において、渦巻状の切り込みによりそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項8に記載の小動物捕獲器。
  12. 前記複数の浮動片が、前記シートの枡目状に配列された各区画において、略コ字形状の切り込みによりそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項8に記載の小動物捕獲器。
  13. 前記複数の浮動片が、伸縮性を付与されて且つ、所定の間隔をおいて互いに平行に設けられた一対の切り込みによりそれぞれ紐状に形成されており、両端を前記基台に固着された前記所定箇所にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項8に記載の小動物捕獲器。
  14. 前記シートが、難破断性を有する材料からなることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載した小動物捕獲器。
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