JPH10136863A - 粘着捕獲具 - Google Patents

粘着捕獲具

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JPH10136863A
JPH10136863A JP30072196A JP30072196A JPH10136863A JP H10136863 A JPH10136863 A JP H10136863A JP 30072196 A JP30072196 A JP 30072196A JP 30072196 A JP30072196 A JP 30072196A JP H10136863 A JPH10136863 A JP H10136863A
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floating
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Satoki Kurosawa
聰樹 黒澤
Nintaishi Miura
忍耐子 三浦
Masuo Miura
増男 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネズミなどの小動物を高い捕獲率で捕獲
することができる粘着捕獲具を得る。 【解決手段】 粘着捕獲具10が、基板11と、この基
板11の上に浮動可能に載置され少なくとも1連結点1
4で前記基板11に連結され、かつ切込み15が形成さ
れた浮動シート12と、この浮動シート12の上に形成
された粘着層13とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネズミなどの小動
物を高い捕獲率で捕獲することができる粘着捕獲具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ネズミなどの小動物を捕獲す
るために、基板上に粘着層を形成した粘着捕獲具が用い
られている。この粘着捕獲具は、対象となる小動物が出
没する地域に粘着層を上向きにして配置すると、この上
を小動物が通過する際に粘着層が足などに粘着し、捕獲
するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ネズミなどの
小動物は、足裏に埃や油分などを付着させていることも
多いので、粘着層の上を歩行しても脱出不能となる程十
分には粘着せず、捕獲し得ない場合も少なくない。また
ネズミなどの脚力は意外に強いので、例えば1足程度が
粘着層に粘着しても、引き剥して脱出することもある。
【0004】この問題を解決しようとして従来からさま
ざまな工夫がなされている。例えば、基板の上に柔軟性
シートを重ね、この柔軟性シートを対向2辺部かまたは
中央部で基板に連結し、この柔軟性シートの上面に粘着
層を形成したねずみ取りシートが提案されている(実公
昭53−48791号公報、実公昭53−52867号
公報)。これらの捕獲具は、柔軟性シートが基板の上に
浮動可能に載置され少なくとも1点で前記基板に連結さ
れているので、この上を小動物が通過すると、僅かな粘
着力でも足に粘着して柔軟シートが浮動し、もがくほど
に全身に絡みついて身動きできなくなることを期待した
ものである。しかしこの場合、柔軟性シートの上に比較
的重い粘着層が形成されているために、シート全体が重
くなりかつ柔軟性も乏しくなって、実際には粘着した小
動物があばれても基板からあまり浮動せず、小動物に絡
みつくことも少なくて、捕獲率は必ずしも満足できるも
のではなかった。
【0005】また前記に類似したものとして、基板の上
にシート状の糸束を重ね、この糸束シートの対向2辺を
基板に綴じ合わせ、このシート状糸束の表面に粘着剤を
塗布したものも知られている(実公昭54−37738
号公報)。ネズミがこの上を通過すると、足が粘着層に
粘着し、糸束シートの中央部は基板から浮動可能とされ
ているので粘着層を有する糸束シートが足に絡みつき、
もがくほどに全身に粘着して身動きができなくなること
を期待したものである。しかしこの場合は、粘着剤が糸
束シートの間隙を通して基板に粘着し、糸束シートが基
板から浮遊しなくなるので、小動物に絡みつくことがで
きないという問題があって必ずしも捕獲率が向上しなか
った。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、従ってその目的は、粘着層をネズ
ミなどの小動物に絡みつき易くすることによって、高い
捕獲率を達成することができる粘着捕獲具を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は請求項1において、基板と、この基板の
上に浮動可能に載置され、少なくとも1点で前記基板に
連結され、かつ切込みが形成された浮動シートと、この
浮動シートの上に形成された粘着層とを有する粘着捕獲
具を提供する。本発明は請求項2において、基板と、こ
の基板の上に浮動可能に載置され、糸またはテープによ
って前記基板に連結された2以上の浮動シートと、この
浮動シートの上に形成された粘着層とを有する粘着捕獲
具を提供する。本発明は請求項3において、基板と、こ
の基板の上に形成された離型層と、この離型層の上に浮
動可能に載置され、少なくとも1点で前記基板に連結さ
れた粘着層とを有する粘着捕獲具を提供する。
【0008】前記請求項3の粘着捕獲具は、離型層の一
部に基板露出部が形成され、この基板露出部を通して前
記の粘着層が基板に連結されていることが好ましい。ま
たは前記請求項3の粘着捕獲具は、粘着層が糸またはテ
ープによって基板に連結されていることが好ましい。前
記請求項3の粘着捕獲具は、粘着層が繊維または糸を含
んでいることが好ましい。また前記請求項3の粘着捕獲
具は、請求項7において、粘着層が粘着剤を塗布した糸
またはテープからなっていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (実施例1)図1(a)(b)は、本発明の請求項1に
記載した粘着捕獲具の一実施例を示している。図1
(a)(b)においてこの粘着捕獲具10は、基本的に
基板11と、この基板11の上に浮動可能に載置された
方形の浮動シート12と、この浮動シート12の上に形
成された粘着層13とからなっている。この浮動シート
12は、柔軟性のシートからなり、その面中心に配され
た連結部14において基板11に連結されている。
【0010】この浮動シート12には、周縁部から面中
心の連結部14の近傍まで延びる複数の切込み15…が
形成されている。そして、これらの切込み15…によっ
て形成されるシート片16…の上に、それぞれの粘着層
13…が形成されている。そこで、それぞれのシート片
16は、その粘着層13に何かを粘着させて持ち上げる
と、連結部14で基板11に連結されながら、他のシー
ト片とは無関係に基板11から翼状に浮動できるように
なっている。
【0011】この粘着捕獲具10は、図2に示すよう
に、ネズミなどの小動物Mが出没する地域に粘着層13
を上向きにして配置すると、この上を小動物Mが通過す
る際に、少なくともいずれか1片のシート片16が足な
どに粘着する。個々のシート片16は軽量かつ浮動性で
あるので、比較的小さい粘着力でも小動物に付着しその
動きに追随する。しかもこのシート片16は、連結部1
4において基板11に連結されているので、小動物がシ
ート片16を付着したままで逃走することはできない。
小動物が、付着したシート片16を振り払おうとして基
板11上でもがくほどに、他の複数のシート片16…も
小動物に粘着し、結局小動物は複数のシート片16…に
よって絡め捕られて脱出不能となるので、確実に捕獲す
ることができる。
【0012】上記の粘着捕獲具10において、基板11
は厚板紙または段ボールなど比較的硬質の板材で作成す
ることが好ましい。一方、浮動シート12は、柔軟性が
ありかつ低比重のプラスチックシート、発泡プラスチッ
クシート、紙、セロファンなどで作成することが好まし
い。粘着層13は、浮動シートの各シート片16…の上
に粘着剤を塗布することによって形成することができ
る。
【0013】前記実施例1において、浮動シート12の
形状およびこれに形成される切込み15の形状や数など
は、特に限定されるものではなく、さまざまな変形が可
能である。要は浮動シート12が切込みを有し、基板1
1上に載置されて浮動可能に連結されていればよいので
あるから、これを実現するものはすべて本発明に含まれ
る。例えばこの切込みは、これによって形成された隣接
するシート片の辺部が互いに間隙を隔てるように形成さ
れていてもよい。実質的に実施例1のものと同様に、個
々のシート片が独立に浮動し得る浮動シートの例を、単
なる例示のために図3(a)〜図3(d)に示す。
【0014】図3(a)に示す浮動シート21は外形が
円形であって、その中心部22で基板(図示せず)に連
結されている。そして複数の切込み23…が、浮動シー
ト21の円周から中心部22の近傍まで放射状に形成さ
れている。図3(b)に示す浮動シート24は方形であ
って、その一方の中央線25に沿って基板(図示せず)
に線状に連結されている。そしてこの中央線25と平行
する2辺から中央線25の近傍まで、複数の切込み26
…が櫛歯状に形成されている。
【0015】図3(c)に示す浮動シート31は円形で
あって、その円周部32の全周で基板(図示せず)に連
結されている。そして複数の切込み33…が、浮動シー
ト21の中心から円周部32の近傍まで、放射状に形成
されている。図3(d)に示す浮動シート34は方形で
あって、その対向する2辺部35,35で基板(図示せ
ず)に線状に連結されている。そして辺部35,35と
平行な中央線に沿って、辺部に達しない切込み36が形
成され、この切込み36の両側に辺部35,35の近傍
まで延びる複数の切込み37が平行に形成されている。
【0016】図3(a)〜図3(d)に示した浮動シー
トの切込みによって形成されたシート片には、いずれも
粘着層(図示せず)が形成されているので、軽い個々の
シート片が単独で小動物に粘着することができ、小動物
が、シート片を付着したままもがくほどに、他の複数の
シート片も小動物に粘着し、結局小動物は複数のシート
片によって絡め捕られて脱出不能となり、確実に捕獲さ
れる。
【0017】(実施例2)この実施例2も、浮動シート
に切込みが形成された本発明の請求項1に記載した粘着
捕獲具の一例である。図4(a)(b)において、実施
例2の粘着捕獲具40は、基本的に基板41と、この基
板41の上に浮動可能に載置された方形の浮動シート4
2と、この浮動シート42の上に形成された粘着層43
とからなっている。この浮動シート42は、柔軟性のシ
ートからなり、4辺部のそれぞれ中間点に配された連結
部46…によって基板41に連結されている。
【0018】この浮動シート42には、同心方形状に互
いに間隙を隔てて配されたL字形切込み44a…と直線
状切込み44b…とが等高線状に交互に形成され(以
下、切込み44と総称する)、この切込み44によっ
て、互いに連続した複数のシート片45…が形成されて
いる。このシート片45…のそれぞれの上に前記の粘着
層43…が形成されている。そこで、この粘着層43…
のいずれかに何かを粘着させて持ち上げると、それぞれ
のシート片45は、互いに部分的に連続しているので、
他のシート片も連動して浮動し、浮動シート42全体が
その持ち上げたシート片を頂点とするスロープをなして
浮動する。しかし連結部46…によって基板41に連結
されているから、いずれのシート片も基板41から分離
することはない。
【0019】この粘着捕獲具40も、実施例1のものと
同様に、この上を小動物が通過すると、少なくともいず
れか1片のシート片45が足などに粘着し、軽量かつ浮
動性の高いシート片45が小動物の動きに追随し、小動
物が振り払おうともがくほどに、他の連動するシート片
45…も粘着し、結局小動物は複数のシート片45…に
網目のように絡め捕られて脱出不能となり、捕獲される
ことになる。
【0020】実質的に実施例2のものと同様に、シート
片が互いに部分的に連続し、いずれか1片のシート片を
持ち上げると、他のシート片も連動し、持ち上げたシー
ト片を頂点とするスロープをなして浮動する型の浮動シ
ートの例を、これらに限定されるものではないが、図5
(a)(b)に示す。
【0021】図5(a)に示す浮動シート51は円形を
なし、その中心部52で基板(図示せず)に連結されて
いる。そして複数の円弧状の切込み53…が、同心円状
に互いに間隙を隔てて形成され、等高線状に交互にその
間隙の位置をずらせて配設されている。図5(b)に示
す浮動シート55は方形であって、その4隅に設けた連
結部56…によって基板(図示せず)に連結されてい
る。そして概略乙字形の複数の切込み57…が、互いに
その位置をずらせながら間隔を隔てて形成されている。
【0022】(実施例3)この実施例も、浮動シートに
切込みが形成された本発明の請求項1に記載した粘着捕
獲具の一例である。図6に示す粘着捕獲具60は、基板
61の上に概略円形の柔軟性シートからなる浮動シート
62が浮動可能に載置され、この浮動シート62には、
中心部から円周部に向けて1本の渦巻形の切込み63が
形成され、これによって、1枚の渦巻帯形のシート片6
4が形成されている。このシート片64は、その上面に
粘着層(図示せず)が形成されている。そしてこのシー
ト片64は、その双方の端末に設けられた連結部65,
65によって基板61に連結されている。
【0023】この粘着捕獲具60は、浮動シート62の
上を小動物が通過すると、シート片64の一部が足など
に粘着する。すると渦巻帯形のシート片64は小動物に
付着したままその動きに追随して延長される。しかしこ
のシート片64は端末65,65で基板61に連結され
ているので、小動物がシート片64を付着したままで逃
走することはできず、振り払おうとしてもがくほどにシ
ート片64の他の部分も粘着し、結局小動物は帯状のシ
ート片64に絡め捕られて身動きできなくなり捕獲され
ることになる。
【0024】実施例3の浮動シート60は、渦巻形の切
込み63によって、1本の帯状のシート片が形成された
ものであるが、他の形状の切込みによっても帯状のシー
ト片を実現することができる。その一例を、これに限定
されるものではないが図7に示す。図7に示す粘着捕獲
具70は、柔軟シートおよび切込みの形状が異なる以外
は実施例3のものと同様である。図7において、この粘
着捕獲具70の浮動シート72は方形であり、その対向
する2辺からそれぞれ垂直に、対向する辺に達しない直
線の切込み73…が互いに入れ子状に形成され、これに
よって、1枚のジグザグ帯形のシート片74が形成され
ている。そしてこのシート片74は、その双方の端末に
設けられた連結部75,75によって基板71に連結さ
れている。
【0025】この粘着捕獲具70も、実施例3のものと
同様に、浮動シート72の上を小動物が通過するとその
足などに粘着し、シート片74が基板71に連結されな
がら延長し、小動物がもがくほどにシート片の他の部分
も粘着し、小動物は絡め捕られて捕獲されることにな
る。
【0026】(実施例4)図8(a)(b)は、本発明
の請求項2に記載した粘着捕獲具の一実施例を示してい
る。図8(a)(b)において、この粘着捕獲具80
は、基本的に、基板81と、この基板81の上に浮動可
能に載置され、糸84によって前記基板81に連結され
た2以上の浮動シート82a,82b…(以下、符号8
2で総称する)と、この浮動シート82の上に形成され
た粘着層83…とからなっている。
【0027】この実施例において、各浮動シート82
は、それぞれに接続された糸84を折り込んだ状態で、
基板81の周縁部に設けられた縁枠部材85の枠内に整
列して収納されている。
【0028】この粘着捕獲具80は、小動物が出没する
地域に粘着層83を上向きにして配置すると、この上を
小動物が通過する際に、少なくともいずれか1片の浮動
シート82が足などに粘着する。浮動シート82自体
は、小型軽量でかつ浮動性であるので、比較的小さい粘
着力でも小動物に付着しその動きに追随する。しかもこ
の浮動シート82は、糸84によって基板81に連結さ
れているので、小動物が浮動シート82を付着させたま
ま逃走することはできない。小動物が、付着した浮動シ
ート82を振り払おうとして基板上でもがくほどに、他
の複数の浮動シート82も小動物に粘着し、結局小動物
は複数の粘着性浮動シート82によって躯体が包囲され
脱出不能となり捕獲されることになる。
【0029】前記において、個々の浮動シート82の形
状は方形に限らず、多角形、円形、楕円形、星形など任
意の形状であってよく、またそれぞれの浮動シート82
が同一形状・同一寸法である必要もない。糸84の長さ
は特に限定されないが、小動物が1片の浮動シート82
に捕捉されてもがくとき、他の複数の浮動シートにも接
触し得る程度の長さとすることが好ましい。糸84の代
わりにテープなどを用いてもよいことはいうまでもな
い。
【0030】(実施例5)図9(a)(b)は、本発明
の請求項3に記載した粘着捕獲具の一実施例を示してい
る。図9(a)(b)において、この粘着捕獲具90
は、基本的に、基板91と、この基板91の上に形成さ
れた離型層92と、この離型層92の上に浮動可能に載
置された粘着層93とからなっている。離型層92の4
隅近傍には、基板91の一部を露出させた基板露出部9
4が形成され、この基板露出部94を通して、粘着層9
3が基板91に連結されている。この粘着層93は、補
強のため繊維95を含んでいる。
【0031】この粘着捕獲具90は、小動物が出没する
地域に粘着層93を上向きにして配置すると、この上を
小動物が通過する際に、離型層92によって浮動可能と
された粘着層93の一部が足などに粘着する。粘着層9
3それ自体は軽量かつ可撓性であるので、比較的小さい
粘着力でも小動物に付着しその動きに追随する。粘着層
93には繊維95が含まれて補強されているので、小動
物の動きによって部分的に引きちぎられることはない。
またこの粘着層93は、基板露出部94を通して基板9
1に連結されているので、小動物が粘着層93を付着し
たままで逃走することはできない。小動物が、付着した
粘着層93を振り払おうとしてもがくほどに、粘着層9
3の他の部分も小動物に粘着し、結局小動物は粘着層9
3に絡め捕られて捕獲されることになる。
【0032】実施例5の粘着捕獲具において、粘着層9
3の形状、その補強手段、基板との連結手段などは前記
のものに限定されない。本発明の請求項3に対応する粘
着捕獲具の他の実施例を、単に例示のために図10およ
び図11に示す。
【0033】図10に示す粘着捕獲具100において、
基板101の一方の中央線に沿って基板を露出させた帯
状の基板露出部104が形成され、その両側に離型層1
02a,102bが形成されている。そして、粘着層1
03は、離型層102a,102bおよび基板露出部1
04の上を一体に覆って載置されている。粘着層103
は、離型層102a,102bには粘着しないが、基板
露出部104には粘着して基板101に連結されるの
で、基板露出部104を軸として離型層102a,10
2bの上で蝶番状に浮動可能となる。この粘着層103
は、補強用の繊維を含んでいる。この粘着捕獲具100
は、小動物を両側から粘着層で包み込むように捕獲する
ことができる。
【0034】図11に示す粘着捕獲具110は、基板1
11の上に離型層112が形成され、この上に、複数の
層片に分割された粘着層113…が浮動可能に載置され
ている。そして、それぞれの粘着層113…には補強の
ため全面に糸114が埋設され、それぞれの糸114…
の端末は粘着層113から引き出され、連結部115に
おいて基板111に連結されている。
【0035】この粘着捕獲具110は、粘着層が複数の
層片に分割され、個々の層片はさらに軽量で、しかも糸
114で基板111に連結されているので移動の自由度
が高く、小動物に粘着しその動きに追随し易い。また各
粘着層の層片には基板との連結部115から連続した1
本の糸114が埋設されているので、小動物の動きによ
って粘着層113が引きちぎられたり、粘着層を付着し
たまま逃走する可能性がさらに減少し、捕獲率が向上す
る。
【0036】図11の実施例では粘着層113が4分割
されているが、分割数はこれに限定されるものではな
く、多数に分割されていればそれだけ1層片は軽量にな
るので、小動物に粘着しその動きに追随し易くなる。
【0037】(実施例6)図12は、本発明の請求項7
に記載した粘着捕獲具の一実施例を示している。この粘
着捕獲具120は、基板121の上に離型層122が形
成され、この上に粘着剤123を塗布した糸124が、
例えば渦巻状に載置され、この糸124の層が粘着層を
形成している。そして、この糸124の両端末は、それ
ぞれ連結部125,125において基板121に連結さ
れている。
【0038】この実施例6の粘着捕獲具120は、載置
された糸124の上を小動物が通過すると、糸には粘着
剤が塗布されているので、この糸の一部が足などに粘着
し、軽量かつ浮動性の高い粘着糸が小動物の動きに追随
し、小動物が振り払おうともがくほどに、粘着糸の他の
部分も粘着し、結局小動物は粘着糸123に網目のよう
に絡め捕られて脱出不能となり、捕獲されることにな
る。
【0039】糸123の配置は前記実施例6のように渦
巻状であってもよいが、1本の糸が平面上ですだれ状に
往復する面構成としてもよく、また交差部があってもよ
い。多数の交差部が形成されると、交差部では互いの粘
着剤が融合するので、粘着層は全体として網状となる。
この、粘着層が網状とされた粘着捕獲具もまた本発明に
含まれるものである。
【0040】以上説明した本発明の粘着捕獲具は、保管
中に粘着層が他のものに粘着しないように、粘着層の上
部を離型紙などで覆っておくか、または粘着層が他のも
のに接触しないように上部に空隙を形成した箱などに収
容しておくことが好ましい。また、基板は折り畳み可
能、または丸め込み可能とすることもできる。更に、捕
獲した小動物を粘着捕獲具の基板で包み込んで捨てるこ
とができるように、小動物を捕獲した状態で基板を丸
め、または箱形に組み込める構造とすることもできる。
その際に基板の端部を係止する係合具が付属されていて
もよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の粘着捕獲具は、請求項1におい
て、基板と、この基板の上に浮動可能に載置され少なく
とも1点で基板に連結され、かつ切込みが形成された浮
動シートと、この浮動シートの上に形成された粘着層と
を有するか、請求項2において、基板の上に浮動可能に
載置され糸またはテープによって基板に連結された2以
上の浮動シートと、この浮動シートの上に形成された粘
着層とを有するか、または請求項3において、基板の上
に形成された離型層と、この離型層の上に浮動可能に載
置され少なくとも1点で基板に連結された粘着層とを有
するものであるので、粘着層が軽量かつ浮動性であり、
ネズミなどの小動物が粘着層の上を通るとき、小動物に
付着してその動きに追随し易く、もがくほどに他の粘着
層部分も粘着し、効率よく小動物を捕獲することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の請求項1にかかわる粘着
捕獲具の一実施例を示す平面図、(b)は、この平面図
の線X−Xで切った断面図。
【図2】 図1の粘着捕獲具による捕獲状態を模式的に
示す斜視図。
【図3】 (a)(b)(c)(d)はそれぞれ、請求
項1にかかわる粘着捕獲具の他の実施例における浮動シ
ートを示す平面図。
【図4】 (a)は本発明の請求項1にかかわる粘着捕
獲具のさらに他の一実施例を示す平面図、(b)はこの
平面図の線X−Xで切った断面図。
【図5】 (a)(b)はそれぞれ、請求項1にかかわ
る粘着捕獲具のさらに他の実施例における浮動シートを
示す平面図。
【図6】 本発明の請求項1にかかわる粘着捕獲具のさ
らに他の一実施例を示す平面図。
【図7】 本発明の請求項1にかかわる粘着捕獲具のさ
らに他の一実施例を示す平面図。
【図8】 (a)は、本発明の請求項2にかかわる粘着
捕獲具の一実施例を示す平面図、(b)は、この平面図
の線X−Xで切った断面図。
【図9】 (a)は、本発明の請求項3にかかわる粘着
捕獲具の一実施例を示す平面図、(b)は、この平面図
の線X−Xで切った断面図。
【図10】 本発明の請求項3にかかわる粘着捕獲具の
他の一実施例を示す平面図。
【図11】 本発明の請求項3にかかわる粘着捕獲具の
さらに他の一実施例を示す平面図。
【図12】 本発明の請求項7にかかわる粘着捕獲具の
一実施例を示す平面図。
【符号の説明】
10…粘着捕獲具、 11…基板、 12…浮動シート、 13…粘着層、 14…連結部、 15…切込み、 16…シート片、 80…粘着捕獲具、 81…基板、 82,82a,82b…浮動シート、 83…粘着層、 84…糸、 90…粘着捕獲具、 91…基板、 92…離型層、 93…粘着層、 94…連結部、 95…繊維。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板の上に浮動可能に載置
    され、少なくとも1点で前記基板に連結され、かつ切込
    みが形成された浮動シートと、この浮動シートの上に形
    成された粘着層とを有する粘着捕獲具。
  2. 【請求項2】 基板と、この基板の上に浮動可能に載置
    され、糸またはテープによって前記基板に連結された2
    以上の浮動シートと、この浮動シートの上に形成された
    粘着層とを有する粘着捕獲具。
  3. 【請求項3】 基板と、この基板の上に形成された離型
    層と、この離型層の上に浮動可能に載置され、少なくと
    も1点で前記基板に連結された粘着層とを有する粘着捕
    獲具。
  4. 【請求項4】 離型層の一部に基板露出部が形成され、
    この基板露出部を通して前記の粘着層が基板に連結され
    た請求項3に記載の粘着捕獲具。
  5. 【請求項5】 粘着層が、糸またはテープによって基板
    に連結された請求項3に記載の粘着捕獲具。
  6. 【請求項6】 粘着層が、繊維または糸を含んでなる請
    求項3に記載の粘着捕獲具。
  7. 【請求項7】 粘着層が、粘着剤を塗布した糸またはテ
    ープからなる請求項3に記載の粘着捕獲具。
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