JPH0214391Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ねずみ捕獲器の改良に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来、捕獲器本体の内部底面に粘着層を設け、
この粘着層でもつてねずみを粘着捕獲する形式の
ものが知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来のねずみ捕獲器では、小さ
なねずみは捕獲し得るが、大きなねずみは逃亡し
てしまうという致命的な欠点を有していた。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記従来の問題点を解決するため
になされたものであり、その構成を本体１両端部
にねずみが侵入し得る大きさの開口２を設けると
共に、本体１内部底面に粘着部材３を載置し、さ
らに前記本体１の開口２部の下端に、展開、折り
込み自在な連結部１１を設け、その内面に両面接
着テープ１０を貼り付けたものとしている。

〔作用〕

上記手段を施した結果、この考案のねずみ捕獲
器は、単独でそのまま使用できることはもちろ
ん、必要に応じその複数個を縦に連結して使用す
ることができる。

また、連結部１１を折り込んだ場合には、連結
部１１がねずみ侵入時の踏み板となり、ねずみの
足に付着した油分等の汚れを取り除き、ねずみを
粘着捕獲しやすくする。

〔実施例〕

以下、この考案の構成を、実施例として示した
図面に従つて説明する。

第１図〜第３図において、１はねずみ捕獲器の
本体であり、その両端部にはねずみが侵入し得る
大きさの開口２を設けると共に、その内部底面に
は粘着部材３を載置している。

この実施例では本体１を、一枚の厚紙を折り返
すことにより組立式に構成したものとしている。
その詳細を説明すると、本体１は略長方形状の厚
紙を五つ折りにして、底面４、側面５，５、天面
６，６を有する断面が等脚台形状の筒状体を構成
し、一方の天面６には取つ手７及び差し込み片８
を形成し、他方の天面６には取つ手７を、そして
その天面６と側面５との折り目に差し込み口９を
形成し、底面４から側面５の周縁部に両面接着テ
ープ１０を貼り付けた展開、折り込み自在な連結
部１１を設けている。この連結部１１は、折り込
んだ場合にはねずみ侵入時の踏み板を兼ねるもの
であり、ねずみの足に付着した油分等の汚れを取
り捕獲効果を高めている。このため、連結部１１
は吸水、吸油性の素材として実施することが望ま
しい。

粘着部材３は、本体１とは別体となつており、
トレー１２の中に粘着剤１３を収容したものであ
る。

そして、第４図に示すようにして、この粘着部
材３を本体１に組み込み、本体１を組み立てる
と、第１図に示したような状態として使用でき
る。

上記ねずみ捕獲器を縦方向に連結して使用する
場合には、それぞれの本体１の底面４から側面５
の周縁部に設けた連結部１１を展開して、その連
結部１１に貼り付けた両面接着テープ１０により
両者を連結すれば、第５図に示したような状態と
して簡単確実に連結して使用することができる。

〔考案の効果〕

この考案に係るねずみ捕獲器は、以上に述べた
ように構成されているので、大きなねずみが出没
する場合には、ねずみ捕獲器を縦方向に連結して
使用すれば、粘着部材３が長くなりしかもその粘
着力がねずみの足に付着した油分等の汚れにより
弱くなつていないので、大きなねずみといえども
体力が続かず、その粘着部材３に粘着捕獲されて
しまい、高い捕獲効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るねずみ捕獲器の一実施
例を示す斜視図、第２図はそのねずみ捕獲器の分
解斜視図、第３図はねずみ捕獲器本体を展開した
状態を示す平面図、第４図は粘着部材をねずみ捕
獲器本体へ組み込む状態を示す斜視図、第５図は
ねずみ捕獲器を縦方向に連結した状態を示す斜視
図である。 １……本体、２……開口、３……粘着部材、１
０……両面接着テープ、１１……連結部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体１両端部にねずみが侵入し得る大きさの開
   口２を設けると共に、本体１内部底面に粘着部材
   ３を載置し、さらに前記本体１の開口２部の下端
   に、展開、折り込み自在な連結部１１を設け、そ
   の内面に両面接着テープ１０を貼り付けたことを
   特徴とするねずみ捕獲器。