JPWO2005068489A1 - 2価陽イオン存在下加熱処理によるヒト血清アルブミンの製造方法 - Google Patents

2価陽イオン存在下加熱処理によるヒト血清アルブミンの製造方法 Download PDF

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Abstract

宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ニッケルイオン、コバルトイオン、鉄イオン及び亜鉛イオンなどの2価陽イオン存在下に加熱処理し、当該夾雑物を選択的に凝集させる方法。当該方法により得られる高純度のヒト血清アルブミン。

Description

本発明は、遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法に関する。より詳細には、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を、2価陽イオン存在下に加熱処理することにより当該夾雑物を選択的に凝集させた後、生じた凝集物を低速遠心又はろ過により除去する工程を含むことを特徴とするヒト血清アルブミンの製造方法に関する。
ヒト血清アルブミンは、血漿中の主要な蛋白成分で、585個のアミノ酸の単鎖ポリペプチドからなり、約66,000ダルトンの分子量を有する(例えば、非特許文献1参照)。ヒト血清アルブミンは、主に血液の正常な浸透圧の維持や血中に現れるカルシウムイオン、脂肪酸、ビリルビン、トリプトファン、薬物など様々なものと結合し、これらを運搬するキャリアーとしての役割を果たすことが知られている。純化したヒト血清アルブミンは、例えば、外科手術、出血性ショックあるいは熱傷やネフローゼ症候群などアルブミンの喪失による低アルブミン血症の治療に使用される。
従来、ヒト血清アルブミンは、ヒト血漿からコーンの低温エタノール分画法あるいは該方法に準じて、ヒト血清アルブミン画分(ヒト血清アルブミンは画分Vに分画される)を得た後、更に、種々の精製方法を駆使して製造されている。しかしながら、この製造方法では、十分な原料を確保することが難しく、また、病原体が混入する恐れがあり、ヒト血漿に由来しないヒト血清アルブミンの製造方法が求められている。このような問題を解決する方法として、近年では、遺伝子組換え技術を応用して酵母菌(非特許文献2,3,4参照)、大腸菌(非特許文献5,6参照)、枯草菌(非特許文献7参照)や動物細胞にヒト血清アルブミンを生産させる技術が開発されている。
ヒト血清アルブミンの精製方法として、一般に、蛋白質化学において通常使用される精製方法、例えば、塩析法、限外濾過法、等電点沈殿法、電気泳動法、イオン交換クロマトグラフィー法、ゲル濾過クロマトグラフィー法、アフィニティークロマトグラフィー法等を用いることができる。実際には、生体組織、細胞、血液など、多種類の蛋白質が混在するため、ヒト血清アルブミンの精製は、上記方法の複雑な組み合わせにより行われる。これらの方法は、遺伝子組換えにより得られるヒト血清アルブミンの製造方法にも適用されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
ヒト血清アルブミンがアセチルトリプトファン及びカプリル酸の存在下における加熱処理に対し安定であることは、周知の通りである(例えば、非特許文献8参照)。このような熱安定性の特性は、培養上清中のプロテアーゼを不活化するためにヒト血清アルブミンの製造工程に取り入れられており(例えば、特許文献4参照)、また最終製剤の滅菌方法としても利用されている(例えば、特許文献5参照)。製造工程において使用される加熱処理の方法は、大量のヒト血清アルブミン含有溶液を処理できる点で評価される。
ヒト血清アルブミンは前述の治療において大量に投与される場合が多いので、ワクチンやその他の少量を投与する薬剤に比べ、不純物による副作用が大きな問題となる。したがって、遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンに対しては、ワクチンや従来の血漿由来のヒト血清アルブミン製剤よりもはるかに高い純度が要求される。しかも、市場への安定供給を考慮すると、低コストで大量処理できる製造方法を確立する必要がある。
特許第2885212号公報 特表平11‐509525号公報 特開平6−100592号公報 特公平6-71434号公報特 開平7−126182号公報 Minghetti, P. P. et al. Molecular structure of the human albumin gene is revealed by nucleotide sequence within 11-22 of chromosome 4. "J.Biol.Chem." (1986) 261, p.6747-6757 Alan V. Michael J. et. al,. Production of Recombinant Human Serum Albumin from Saccharomyces cerevisiae; "Biotechnorogy and Applied Biochemistry" (1989) 11, p.273-287 Ken. Okabayasi, et. al. Secretory Expression of the Human Serum Albumin Gene in the Yeast, Saccharomyces cerevisiae; "J. Biocem". (1991) 110, p.103-110 Richard G. Buckholz and Martin A. G. Gleeson Yeast Systems for the Commercial Production of Heterologous Proteins; "Bio/Technology" (1991) 9, p.1067-1072 Lawn, R. M. Construction of DNA sequences and their use for microbial production of proteins, in particular human serum albumin. "European Patent Appl". (1983) 73, p.646 Latta, L. et. Al. Synthesis and purification of mature human serum albumin from E. coli.; "Biotechnique" (1897) 5, p.1309-1314 Saunders, C. W. et. al, Secretion of human serum albumin from Bacillus subtilis "J. Bacteriol". (1987) 169, p.2917-2925 社団法人細菌製剤協会,「生物学的製剤基準」,昭和60年10月10日発行,p.285-289
本発明の目的は、改良型加熱処理工程を取り入れた、より効果的なヒト血清アルブミンの製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、当該製造方法により得られる医薬品として安全性の高いヒト血清アルブミンを提供することにある。
本発明者等は、上記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液に、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ニッケルイオン、コバルトイオン、鉄イオン及び亜鉛イオンの何れかを添加し、加熱処理したところ、当該夾雑物が選択的に凝集すること、生じた凝集物は低速遠心又はろ過により容易に除去できることを見出した。また、カルシウムイオンの他に、一般に加熱処理に対する安定剤として知られるカプリル酸ナトリウムを加えて加熱処理すると宿主由来の夾雑物の凝集がより効果的であることを発見し、本発明を完成するに至った。
本発明は以下に示すヒト血清アルブミンの製造方法を提供するものである。
1.宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオンの存在下に加熱処理して当該夾雑物を選択的に凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去することを特徴とするヒト血清アルブミンの精製方法。
2.遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法であって、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオンの存在下に加熱処理して当該夾雑物を凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去する工程を含むことを特徴とする前記の方法。
3.宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオン及び安定剤の存在下に加熱処理して当該夾雑物を凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去することを特徴とするヒト血清アルブミンの精製方法。
4.遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法であって、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオン及び安定剤の存在下に加熱処理して当該夾雑物を凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去する工程を含むことを特徴とする前記の方法。
5.ヒト血清アルブミン溶液が、0.01〜30%濃度であることを特徴とする上記1ないし4のいずれか1項記載の方法。
6.ヒト血清アルブミン溶液が、0.1〜10%濃度であることを特徴とする上記1ないし4のいずれか1項記載の方法。
7.2価陽イオンが、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ニッケルイオン、コバルトイオン、鉄イオン及び亜鉛イオンからなる群より選択されることを特徴とする上記1ないし6のいずれか1項記載の方法。
8.2価陽イオンが、1〜1000mM濃度であることを特徴とする上記1ないし7のいずれか1項記載の方法。
9.2価陽イオンが、100〜500mM濃度であることを特徴とする上記1ないし7のいずれか1項記載の方法。
10.安定剤が、アセチルトリプトファン又はその塩及び/又は脂肪酸(炭素数6〜20)又はその塩であることを特徴とする上記3ないし9のいずれか1項記載の方法。
11.脂肪酸塩が、カプリル酸ナトリウムであることを特徴とする上記10記載の方法。
12.カプリル酸ナトリウムが、5〜20mM濃度であることを特徴とする上記11記載の方法。
13.加熱処理が、50〜95℃で行われることを特徴とする上記1ないし12のいずれか1項記載の方法。
14.加熱処理が、60〜75℃で行われることを特徴とする上記1ないし12のいずれか1項記載の方法。
15.加熱処理が、1分〜30時間行われることを特徴とする上記1ないし14のいずれか1項記載の方法。
16.加熱処理が、1〜5時間行われることを特徴とする上記1ないし14のいずれか1項記載の方法。
17.加熱処理が、pH4.5〜10の範囲で行われることを特徴とする上記1ないし16のいずれか1項記載の方法。
18.加熱処理が、pH9〜10の範囲で行われることを特徴とする上記1ないし16のいずれか1項記載の方法。
19.凝集物を除去する工程に、低速遠心分離法、分画分子量10万〜30万の限外ろ過膜法又はこれらの両方法を用いることを特徴とする上記1ないし18のいずれか1項記載の方法。
20.遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法であって、
(1)宿主由来の夾雑物を含有する5〜10%ヒト血清アルブミン溶液を100〜500ミリモル濃度のカルシウムイオン存在下に、場合によっては、5〜20ミリモル濃度のカプリル酸ナトリウムを添加し、pH9〜10、温度60〜75℃で1〜5時間加熱処理して該夾雑物を凝集させる工程、及び
(2)生じた凝集物を低速遠心分離法、分画分子量10万〜30万の限外ろ過膜法又はこれらの両方法を用いてヒト血清アルブミン溶液から除去する工程
を含むことを特徴とする前記の方法。
また、本発明は、斯かる方法により得られた高純度のヒト血清アルブミンを提供するものである。
本発明によれば、血漿または宿主由来の夾雑物が混在するヒト血清アルブミン溶液を、2価陽イオンの存在下に加熱処理する方法が提供される。当該方法により、前記夾雑物が選択的に凝集し、生じた凝集物は、低速遠心又はろ過により容易に除去できる。本発明の方法は、簡便で、ヒト血清アルブミン溶液を一度に大量に処理することができる。また、本発明の方法により得られるヒト血清アルブミンは、夾雑物をほとんど含まない高度に精製されたもので、ヒト血清アルブミンに対する抗体の作製や抗原抗体反応を利用した種々の検出試薬の構成因子として利用できる。
本発明の方法は、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を、2価陽イオンの存在下に加熱処理し、これにより生じた凝集物を除去することを特徴とするものである。この方法を実施することによって、宿主由来の夾雑物を実質的に含有しない高純度のヒト血清アルブミンを効率良く得ることができる。
前記の加熱処理に供されるヒト血清アルブミンとしては、遺伝子組換え技術によって得られた組換え型ヒト血清アルブミン(以下、rHAと称することもある)溶液であれば特に制限されない。本発明は、遺伝子操作により得られるrHA含有溶液を加熱処理する方法に係るものであるが、血漿由来のヒト血清アルブミン(以下、HSAと称することもある)に応用しても良い。
本発明に使用されるrHA溶液として、遺伝子操作によって得られるヒト血清アルブミン産生宿主を培養して得られる培養上清または該ヒト血清アルブミン産生宿主の破砕液を使用することができる。rHAの生産に使用できる宿主としては、酵母、大腸菌、枯草菌及び動物細胞などが挙げられるが、好ましくは、酵母、例えば、サッカロミセス属、ピキア属が使用される。更に好ましくは、サッカロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae )AH22株[cir+,a,leu2,his4,can1];以下、AH22株と称することもある)またはその変異株である。
ヒト血清アルブミン産生酵母の調製、培養及び培養物からのrHAの分離採取は、公知の方法に準じて行われる。例えば、ヒト血清アルブミン遺伝子のクローニング方法(特許1896877号公報)、ヒト血清アルブミン遺伝子を含む発現ベクターの構築、該発現ベクターによる酵母の形質転換、形質転換された細胞の培養及びヒト血清アルブミンの回収方法(特許第2968052号公報)、分泌型のrHA産生酵母の調製方法(特許2136547号公報)、変異型のrHA遺伝子の作製方法(特開平8‐228790号)、rHA産生酵母培養物からのrHAの精製方法(特許文献2、3)などが公知の技術として挙げられる。
実際に酵母変異株を作製、rHA遺伝子をクローニング、発現ベクターを構築する場合には、市販のキットを使用すれば良い。例えば、RNAの抽出には、TRIzol試薬(インビトロジェン社)、ISOGEN(ニッポンジーン社)、StrataPrep Total RNA Purification Kit(東洋紡)などの試薬、mRNAの精製には、mRNA Purification Kit(アマシャムバイオサイエンス社)、Poly(A) Quick mRNA Isolation Kit(東洋紡)、mRNA Separator Kit(クロンテック社)などのキット、cDNAへの変換には、SuperScript plasmid system for cDNA synthesis and plasmid cloning(インビトロジェン社)、cDNA Synthesis Kit(宝酒造)、SMART PCR cDNA Synthesis & Library Construction Kits(クロンテック社)、Directionary cDNA Library Construction systems(ノバジェン社)などが市販されている。化学合成により、目的の遺伝子を作製することもできる。
得られたrHA発現ベクターを酵母に導入し、当該酵母を形質転換する際には、一般に良く用いられるプロトプラストポリエチレングリコール融合法、エレクトロポレーション法などを利用すれば良い。
rHA産生酵母の培養には、例えば選択培地としてYNB液体培地、合成培地としてYPD液体培地が使用される。培養方法・条件等は、培養スケールによって任意に設定されるが、基本的には微生物の培養に一般的に使用されているバッチ培養、フェド-バッチ培養などの方法に従って行われる。より具体的には、rHA産生組換え酵母を選択合成培地で、順次継代し、前培養液を調製する。これを合成培地に植え継ぎ、30℃、70〜90時間流加培養し、rHA産生細胞を増殖させる。こうして得られるrHA含有培養物が精製工程に供される。
rHA産生酵母の培養及び培養上清または酵母細胞破砕液からrHAを精製する場合には、特許文献2及び3などに記載された方法が応用される。前記の方法には、限外ろ過膜処理、陽イオン交換クロマトグラフィー、陰イオン交換クロマトグラフィー、酸処理、加熱処理、疎水クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー、ゲルろ過、アフィニティークロマトグラフィー及び塩析などの精製方法が含まれる。rHA製造工程におけるこれらの実施条件は、rHA溶液の量・濃度、これに含まれる夾雑物の含量、処理工程の位置等によって任意に設定される。
本発明の加熱処理は、rHA製造工程のいずれの段階でも、また何回でも実施できる。当該加熱処理には、好ましくは0.01〜30%(W/V)濃度のrHAまたはHSA溶液を使用できるが、さらに好ましい濃度は、0.1〜10%である。加熱処理に用いる2価の陽イオンとしては、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ニッケルイオン、コバルトイオン、鉄イオン及び亜鉛イオンなどを例示することができる。好ましくは、カルシウムイオンが使用される。また、2価の陽イオンを構成する化合物としては、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムなどが挙げられる。これらの2価陽イオンは、好ましくは1〜1000mMの濃度範囲で使用される。さらに好ましくは、100〜500mMである。加熱処理するときのpHは、好ましくは、カプリル酸塩の溶解下限値であるpH4.5以上、溶液がゲル化するpH11以下の範囲であり、さらに好ましくは、pH9〜10である。加熱処理するときの温度は、好ましくは50〜95℃、さらに好ましくは、60〜75℃が使用される。加熱処理は、好ましくは1分〜30時間の範囲で行われるが、全rHA製造工程における本加熱処理工程の位置により変更しても良い。例えば、製造工程の初期段階では、夾雑物の除去率よりも製造時間の短縮が優先され、後半では、夾雑物をできる限り排除することが優先される。このように加熱処理時間は、夾雑物の除去率に応じて設定されるが、さらに好ましくは、1〜5時間である。本発明の加熱処理条件のより好ましい組み合わせは、約5〜10%のrHA溶液、100〜500mM塩化カルシウム、pH9〜10、温度60〜75℃、1〜5時間である。
本発明の加熱処理を、アルブミンの安定剤として知られるアセチルトリプトファンまたはその塩及び/または脂肪酸(炭素数6〜20)またはその塩の存在下で行うことによりさらに大きな効果が期待できる。これら安定剤は、非特許文献8、特許文献1、4及び5に開示されている濃度範囲で使用することが望ましい。例えば、本発明の加熱処理には、好適なカプリル酸ナトリウムの濃度として、5〜20mMが使用される。
本発明の加熱処理により生じた宿主由来の凝集物は、例えば、加熱処理の直後に限外ろ過膜で処理することにより除去することができる。本発明に使用される限外ろ過膜の分画分子量は、好ましくは10万〜30万の範囲で使用される。また、限外ろ過膜処理と他の方法とを組み合わせることにより効果的に凝集物を除去することができる。凝集物を除去する他の方法として、遠心分離、特に低速遠心分離(例えば、2,000〜3,000rpm)、ろ過(例えば、φ0.22μmの無菌フィルター)などの方法が挙げられる。これらの方法の実施条件は、製造スケール、夾雑物の種類、凝集物のサイズ等によって適宜設定されるが、一般に蛋白の精製に使用される条件に準じて行われる。例えば、加熱処理により生じた凝集物の大部分を遠心分離により除去した後、限外ろ過膜処理する方法が取られる。
宿主由来の不純物としてのタンパク質の含有量は、酵素免疫測定法(EIA法)により、また、多糖類の含有量はフェノール硫酸法により、それぞれ知ることができる。これらの一般的なプロトコールは、それぞれAntibodies a laboratory manual(Ed Harlow・David Lane、Cold Spring Harbor Laboratory 1988)及び生物化学実験法23 糖蛋白質糖鎖研究法(高橋禮子編著、学会出版センター)などに記載されている。また、rHA溶液の着色の程度については、吸光度(OD350/A280、450/A280、500/A280)を測定することにより調べることができる。宿主由来の不純タンパク質含量は、例えば、アルブミン非産生酵母の培養液を陽イオン交換クロマトグラフィーで部分精製したものをウサギに免疫し、得られた抗血清を用いて、加熱処理/凝集物除去後のアルブミン溶液中に存在する宿主由来の夾雑物を検出することにより測定できる。本発明の実施例に使用されたEIA法による蛋白質の検出限界は、0.008μg/grHAである。
カルシウムイオン存在下における部分精製ヒト血清アルブミン溶液の加熱処理
(1)rHA産生組換え酵母の培養
rHA産生組換え酵母(サッカロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae ))を選択合成培地で、順次継代し前培養液を調製する。これを合成培地に植え継ぎ、30℃、70〜90時間流加培養し、rHA産生細胞を増殖させた。
(2)rHAの部分精製
上記の培養液を精製水にて2倍に希釈し、最終濃度5mMとなるようにカプリル酸ナトリウムを添加した後、酢酸にてpH4.5に調整した。これを、酢酸緩衝液(pH4.5)で平衡化した流動床陽イオン交換体に吸着させ、300mMの塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝液(pH9.0)により溶出させた。得られた溶出液を0.5N水酸化ナトリウムでpH9.0に調整後、5時間静置した。これを、5mMのカプリル酸を含有するリン酸緩衝液(pH5.5)へ置換後、ヒト血清アルブミン濃度10%(W/V)に濃縮し、60℃1時間加熱処理した遠心上清を部分精製rHA液とした。この部分精製rHA液の夾雑物含量は1195.8(μg/grHA)であった。
(3)部分精製rHAの加熱処理(Caイオン存在下)
工程(2)で得られた部分精製rHA液(夾雑物含量:1195.8μg/grHA)4mlに、1Mの塩化カルシウムを20〜400μl添加し、pHを0.5N水酸化ナトリウムで、5.5に調整し、60℃、1時間加熱した。これを3000rpmで30分遠心分離し、得られた上清を精製水で透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を夾雑物の除去率とともに表1に示す。夾雑物の除去率は以下の式により求めたものである。
除去率(%)=100×(A−B)/A
A=加熱処理前のrHA液の夾雑物含量
B=加熱処理後のrHA液の夾雑物含量
Figure 2005068489
(4)部分精製rHAの加熱処理(Caイオン+カプリル酸存在下)
工程(2)で得られた部分精製rHA液(夾雑物含量:1195.8μg/grHA)4mlに、1Mの塩化カルシウムを20〜400μl、2Mカプリル酸30μlを添加し、pHを1%酢酸で、5.5に調整し、60℃、1時間加熱した。これを3000rpmで30分遠心分離し、得られた上清を精製水で透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を夾雑物の除去率とともに表2に示す。
Figure 2005068489
カルシウムイオン存在下における部分精製ヒト血清アルブミン溶液の経時的加熱処理
(1)rHA産生組換え酵母の培養
rHA産生組換え酵母(サッカロミセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae ))を選択合成培地で、順次継代し前培養液を調製する。これを合成培地に植え継ぎ、30℃、70〜90時間流加培養し、rHA産生細胞を増殖させた。
(2)rHAの部分精製
上記の培養液を精製水にて2倍希釈し、最終濃度5mMとなるようにカプリル酸ナトリウムを添加した後、酢酸にてpH4.5に調整した。これを、酢酸緩衝液(pH4.5)で平衡化した流動床陽イオン交換体に吸着させ、300mMの塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝液(pH9.0)により溶出させた。得られた溶出液を0.5N 水酸化ナトリウムでpH9.0に調整後、5時間静置した。これを、分画分子量10KDaの限外ろ過膜を用いてrHA濃度約10%(W/V)まで濃縮し、精製水にて約5倍希釈後、再度rHA濃度約10%(W/V)まで濃縮したものを部分精製rHA液とした。この部分精製rHA液の夾雑物含量は72145(μg/grHA)であった。
(3)部分精製rHAの加熱処理(Caイオン+カプリル酸Na存在下)
実施例2(2)の方法に従って得られた部分精製rHA液(夾雑物含量:72145μg/grHA)5mlを、終濃度100mM塩化カルシウム、20mMカプリル酸ナトリウム存在下、pH9.5にて60℃、1時間〜24時間加熱処理した。これを3000rpm、30分遠心分離した。得られた上清を精製水に透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を夾雑物除去率とともに表3に示す。
Figure 2005068489
(4)部分精製rHAの加熱処理(Caイオン+カプリル酸Na存在下)
実施例2(2)の方法に従って得られた部分精製rHA液(夾雑物含量:60146μg/grHA)5mlを、20mMカプリル酸ナトリウム存在下、終濃度100mM塩化カルシウム添加有り無しで、pH9.5にて50℃〜80℃、1分〜60分間加熱処理した。これを3000rpm、30分遠心分離した。得られた上清を精製水に透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を夾雑物除去率とともに表4に示す。
Figure 2005068489
2価イオン存在下におけるヒト血清アルブミン溶液の加熱処理
(1)rHAの部分精製
実施例2(1)の培養液を精製水にて2倍希釈し、最終濃度5mMとなるようカプリル酸ナトリウムを添加した後、酢酸にてpH4.5に調整した。これを、酢酸緩衝液(pH4.5)で平衡化した流動床陽イオン交換体に吸着させ、300mMの塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝液(pH9.0)により溶出させた。得られた溶出液を0.5N 水酸化ナトリウムでpH9.0に調整し、5時間静置した後、ヒト血清アルブミン濃度10%(W/V)に濃縮した。これを、20mMのカプリル酸を含有するリン酸緩衝液(pH5.5)へ置換したものを部分精製rHA液とした。この部分精製rHA液の夾雑物含量は67182(μg/grHA)であった。
(2)部分精製rHAの加熱処理
上記の部分精製rHA液(夾雑物含量:67182μg/grHA)4mlを、50mMの2価の陽イオン存在下、pH5.5、60℃、1時間加熱処理した。これを3000rpm、30分遠心分離し、その上清をろ過した。得られたろ液を精製水で透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を除去率とともに表5に示す。
Figure 2005068489
カルシウムイオン存在下における高度精製ヒト血清アルブミン溶液の加熱処理
(1)rHAの高度精製
実施例1で得られた部分精製rHA液を、5mMカプリル酸を含有するリン緩衝液(pH5.5)で平衡化した陽イオン交換体に供し、その素通り画分に1M 塩化ナトリウムおよびpH7.0となるよう塩化ナトリウムおよび0.5N 水酸化ナトリウムを添加し、1M 塩化ナトリウムを含有するリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化した疎水性リガンドを有するクロマト樹脂に供した。この素通り画分を、100mM 塩化ナトリウム、50mM 塩化カルシウムを含有するグリシン緩衝液(pH8.45)に置換し、同様の緩衝液で平衡化したアフィニティクロマト担体に供した。この素通り画分を、rHA濃度約10%まで濃縮し、精製水にて4倍希釈して得たものを高度精製rHAとした。
(2)高度精製rHAの加熱処理1(Caイオン+カプリル酸Na存在下)
上記の高度精製rHA液(夾雑物含量:13.35μg/grHA)を、100〜1000mMカルシウムイオン、20mMカプリル酸ナトリウム存在下、60℃、1時間加熱処理した。これを3000rpm、30分遠心分離し、その上清をろ過した。得られたろ液を精製水で透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を除去率とともに表6に示す。
Figure 2005068489
(3)高度精製rHAの加熱処理2(Caイオン+カプリル酸Na存在下)
上記の高度精製rHA液(夾雑物含量:21.265μg/grHA)を、100mMカルシウムイオン、20mMカプリル酸ナトリウム存在下、60℃、1時間および16時間加熱処理した。これを3000rpm、30分遠心分離し、その上清をろ過した。得られたろ液を精製水で透析し、酵素免疫測定法に供した。その結果を除去率とともに表7に示す。
Figure 2005068489
本発明で使用する塩化カルシウムは一般に使用される安価な化合物であり、この使用により、製造コストの低減化が期待される。本発明の方法により、ヒトに投与された場合、ショックやアレルギーなどの副作用の原因となる可能性のある宿主由来の夾雑物を実質的に含まない高純度のヒト血清アルブミンが提供され、外科手術、出血性ショックあるいは熱傷やネフローゼ症候群などアルブミンの喪失による低アルブミン血症等の治療薬として、また、種々の活性蛋白やワクチンの安定剤として使用される。

Claims (20)

  1. 宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオンの存在下に加熱処理して当該夾雑物を選択的に凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去することを特徴とするヒト血清アルブミンの精製方法。
  2. 遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法であって、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオンの存在下に加熱処理して当該夾雑物を凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去する工程を含むことを特徴とする前記の方法。
  3. 宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオン及び安定剤の存在下に加熱処理して当該夾雑物を凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去することを特徴とするヒト血清アルブミンの精製方法。
  4. 遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法であって、宿主由来の夾雑物を含有するヒト血清アルブミン溶液を2価陽イオン及び安定剤の存在下に加熱処理して当該夾雑物を凝集させた後、生じた凝集物をヒト血清アルブミン溶液から除去する工程を含むことを特徴とする前記の方法。
  5. ヒト血清アルブミン溶液が、0.01〜30%濃度であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。
  6. ヒト血清アルブミン溶液が、0.1〜10%濃度であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。
  7. 2価陽イオンが、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ニッケルイオン、コバルトイオン、鉄イオン及び亜鉛イオンからなる群より選択されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の方法。
  8. 2価陽イオンが、1〜1000mM濃度であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載の方法。
  9. 2価陽イオンが、100〜500mM濃度であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載の方法。
  10. 安定剤が、アセチルトリプトファン又はその塩及び/又は脂肪酸(炭素数6〜20)又はその塩であることを特徴とする請求項3ないし9のいずれか1項記載の方法。
  11. 脂肪酸塩が、カプリル酸ナトリウムであることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. カプリル酸ナトリウムが、5〜20mM濃度であることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 加熱処理が、50〜95℃で行われることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項記載の方法。
  14. 加熱処理が、60〜75℃で行われることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項記載の方法。
  15. 加熱処理が、1分〜30時間行われることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項記載の方法。
  16. 加熱処理が、1〜5時間行われることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項記載の方法。
  17. 加熱処理が、pH4.5〜10の範囲で行われることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項記載の方法。
  18. 加熱処理が、pH9〜10の範囲で行われることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項記載の方法。
  19. 凝集物を除去する工程に、低速遠心分離法、分画分子量10万〜30万の限外ろ過膜法又はこれらの両方法を用いることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項記載の方法。
  20. 遺伝子操作により得られるヒト血清アルブミンの製造方法であって、
    (1)宿主由来の夾雑物を含有する5〜10%ヒト血清アルブミン溶液を100〜500ミリモル濃度のカルシウムイオン存在下に、場合によっては、5〜20ミリモル濃度のカプリル酸ナトリウムを添加し、pH9〜10、温度60〜75℃で1〜5時間加熱処理して該夾雑物を凝集させる工程、及び
    (2)生じた凝集物を低速遠心分離法、分画分子量10万〜30万の限外ろ過膜法又はこれらの両方法を用いてヒト血清アルブミン溶液から除去する工程
    を含むことを特徴とする前記の方法。
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