JPWO2005004043A1 - Pcカード - Google Patents

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Abstract

本発明は、SDメモリーカードを4枚内蔵した、SDメモリーカードとコネクタの位置精度を保ち且つ接触安定性の高いPCカードの提供を目的とする。本発明はPCカードのケース内に、プリント基板3と、プリント基板3に固定されたコネクタ4と、プリント基板3に固定される押圧部材6とを有し、押圧部材6によりSDメモリーカード2ケずつを挟持しつつプリント基板3及びコネクタ4に押圧する。

Description

本発明は、携帯型情報処理機器等に使用するPCカードに関し、特に内部にSDメモリーカードを複数個搭載して大容量のメモリカードとして使用するPCカードの構成に関する。
昨今、SDメモリーカード等のフラッシュメモリを使用したメモリーカードをパーソナルコンピュータ等に装着するために、PCカード型のアダプタが利用されている。これらの中には、一つのアダプタに複数のメモリーカードを同時に装着可能なものがある(例えば、JP9−102019 Aを参照)。
一方、メモリーカードの大容量化が進み、これらのメモリーカードに対して映像等の大量のデータを記録再生する機器が増加している。そして、さらなる大容量化のニーズに応えるものとして、メモリーカードを単体で使用するのではなく、PCカード内に複数のメモリーカードを搭載して大容量のメモリーカードとして使用できるようにしたものが提案されている。
図13は内部に4ケのSDメモリーカードを搭載する、従来のPCカードの分解斜視図、図14は、4ケのSDメモリーカードをプリント基板に搭載したPCカードの要部斜視図を示す。このPCカードは、フレーム1に、カバー2がスナップイン等の方式で固定され、PCカードの薄型の筐体を形成している。フレーム1にはプリント基板3が接着等により固定されている。また、プリント基板3には、その中央部にコネクタ4のハウジングが位置決めして固定されている。SDメモリーカード5は、コネクタ4の両側に対向して2ケずつ、計4ケがプリント基板3上に配置されている。即ち、2ケのSDメモリーカード5がその長辺が互いに隣接するように配置され、この2ケ一組のSDメモリーカード5が、コネクタ4を挟んで対向するように配置される。
図15は、SDメモリーカード5が挿着されたコネクタ4の断面図である。同図において、板状のバネでできたコンタクト8がコネクタ4に形成されたスリットに挿入されてハウジングに固定されておいる。このコンタクト8は、SDメモリーカード5の各々の端子5aに接触可能に平行に並べて形成されている。各コンタクト8はプリント基板上に設けられた図示しない回路パターンを経由して、プリント基板3裏面の図示しないコントロールLSI等に接続されている。
組立時には、まずプリント基板3にコネクタ4を実装し、その後、SDメモリーカード5をプリント基板3に沿わせながら横方向からコネクタ4に挿入する。SDメモリーカード5の先端部がコネクタ4のハウジングに当接することにより挿入が完了し、この状態で端子5aがコンタクト8に接触するような構成となっている。なお、図示していないが、SDメモリーカード5をコネクタ4に挿入完了時にSDメモリーカード5が短辺方向(PCカードの長手方向と直角方向)に移動しないように、コネクタ4のハウジングにはSDメモリーカード5の端面と接触して位置規制を行う位置きめ部が形成されている。カードコネクタ9は、プリント基板3の一端部に固定されており、このコネクタ9を経由してコンピュータ等の外部装置と接続が可能である。図14に示すように4個のSDメモリーカード5をコネクタ4に挿入完了したプリント基板3を、図13に示すようにフレーム1内に嵌め込み、プリント基板3をフレーム1に固定する。図13に示すように、クッション材20はカバー2の裏面に固定され、カバー2がフレーム1に係合したときに4ケのSDメモリーカード5を上部から押圧しプリント基板3に固定する。
しかしながら、従来のこのPCカードとSDメモリーカード5の構成ではカバー2のソリなどによる部品精度のばらつきによってクッション材20による押圧力が変化し易く、場合によっては十分な押圧力が得られないことがあった。その結果SDメモリーカード5がPCカードの内部で動いてしまい、コネクタ4のコンタクト8とSDメモリーカード5の端子5aとの間で接触不良が発生する可能性があった。
また、カバー2に何らかの外力が加わったときにクッション材20を介してSDメモリーカード5が押されてプリント基板3がたわみ、その結果SDメモリーカード5の端子5aとコネクタ4のコンタクト8との接触状態が変化し、接触不良になることがある。場合によっては、カバー2に外力が加わってコンタクト8が変形する可能性があった。
さらに、SDメモリーカード5はフレーム1及びカバー2で覆われているだけのため、構成上、外部からの静電気の影響を受けないようにするための余裕を確保しづらいという課題があった。
本発明は上記課題に鑑み、SDメモリーカードの端子部とコネクタのコンタクトの接触の安定性を図り、4ケのSDメモリーカードを内部に搭載しつつ信頼性の高いPCカードを提供することを目的とする。また、内部に搭載したSDメモリーカードが外部からの静電気の影響を受けにくいPCカードの提供を目的とする。
この課題を解決するために本発明は、開口部をカバーで蓋ったフレームと、フレーム内部に固定されたプリント基板と、ハウジング部がプリント基板の略中央部に固定され、PCカードの長手両方向に伸びるコンタクトを平行に並べて構成したコネクタと、端子部がコネクタに接触可能であってコネクタの両側に2ケずつプリント基板上に配置した計4ケのSDメモリーカードと、コネクタに対して同じ側に配置された各々2ケのSDメモリーカードを挟持すると共にプリント基板及びコネクタのハウジング部にSDメモリーカードを押圧固定する押圧部材とを具備したものである。
以上のように本発明によれば、押圧部材によりSDメモリーカードをプリント基板に押圧固定することにより、プリント基板上にコネクタとSDメモリーカード4ケが位置精度を確保した状態でコンパクトに固定でき、端子部とコンタクトの接触不良が生じにくいため、信頼性を確保した状態で、4ケのSDメモリーカードをPCカード内に収納できる。また、予めプリント基板上にコネクタを実装した後SDメモリーカードが固定できるため組立性に優れ、押圧部材をプリント基板から外せばSDメモリーカードが取り外せるためメンテナンスが容易にできる優れたPCカードを提供できるという有利な効果が得られる。
また、本発明は押圧部材を導電性部材で構成し、押圧部材の係止手段をプリント基板のグランドに接触した状態で固定したものである。
図1は本発明の実施の形態1によるPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図である。
図2は本発明の実施の形態1によるPCカードの構成要素の分解斜視図である。
図3は本発明の実施の形態1によるPCカードの主要部を裏側から見た分解斜視図である。
図4はPCカードとSDメモリーカードの断面図である。
図5は押圧部材を仮定的に設けた、PCカードとSDメモリーカードの断面図である。
図6は本発明の実施の形態1によるSDメモリーカードの位置関係説明図である。
図7は本発明の実施の形態1による押圧部材を設けたPCカードとSDメモリーカードの断面図である。
図8は本発明の実施の形態1による押圧部材とSDメモリーカードの位置関係説明図である。
図9はプリント基板の裏面側の斜視図である。
図10は本発明の実施の形態2によるPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図である。
図11は本発明の実施の形態3によるPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図である。
図12は、図11の構成要素を組み立てた状態の裏面側の斜視図である。
図13は従来のPCカードの分解斜視図である。
図14は従来のプリント基板の構成の主要部の斜視図である。
図15は従来のコネクタ部の断面図である。
本発明の第1の発明は、開口部をカバーで蓋ったフレームと、フレーム内部に固定されたプリント基板と、ハウジング部がプリント基板の略中央部に固定され、PCカードの長手両方向に伸びるコンタクトを平行に並べて構成したコネクタと、端子部が前記コネクタに接触可能であって前記コネクタの両側に2ケずつ前記プリント基板上に配置した4ケのSDメモリーカードと、前記コネクタを境にして同じ側に配置された各々2ケの前記SDメモリーカードを挟持すると共に前記プリント基板及び前記コネクタのハウジング部に前記SDメモリーカードを押圧固定する押圧部材とを具備するものである。上記構成により、プリント基板上に固定されたコネクタに対し、各々2ケのSDメモリーカードは押圧部材により挟持され且つプリント基板及びコネクタのハウジングに押圧される結果、コネクタとSDメモリーカードがプリント基板上で位置精度を確保した状態で固定できることになり、部品精度のばらつきを受けにくく、外部の衝撃等に対しても位置がずれにくくなるという作用を有する。
本発明の第2の発明は、前記押圧部材は、コネクタの両側に配置した各々2ケの前記SDメモリーカードの上部を覆う本体部と、前記本体部から折り曲げて構成された側板部と、前記本体部及び前記側板部に一体に形成された弾性体からなる押圧片とを有する構成としたものである。前記本体部及び前記側板部に弾性体の押圧片を一体に構成することにより、簡単な構成でSDメモリーカードをプリント基板及びコネクタハウジングに押圧できることからコンパクトで安価な押圧板が提供できる。
本発明の第3の発明は、押圧部材がこの押圧部材を前記プリント基板に固定するための下方に伸びる係止手段を前記本体部及び前記側板部のうちの少なくともいずれか一方に備えた構成としたものである。この構成により、係止手段がSDメモリーカードを前記プリント基板に確実に固定することができる。
本発明の第4の発明は、前記係止手段の少なくとも1ケの係止片が2ケの前記SDメモリーカードを並べた時にノッチ及び書込み禁止スイッチの切り欠き部のうち少なくともいずれか一方で形成される隙間を通る。係止片をSDメモリーカードの切り欠き部の隙間を通すことにより、狭い構成スペースでコンパクトに押圧板を固定することができるという作用を有する。
本発明の第5の発明は、前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の一方の端に形成された第1の係止片は、前記コネクタを境にして同じ側に配置された各々2ケの前記SDメモリーカードの書込み禁止スイッチの外側の切り欠き部の隙間を通ってプリント基板の穴部に固定され、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の他方の端に形成された第2の係止片は、前記各々2ケの前記SDメモリーカードの外側のノッチに隣接する端子側の突部に係合し、前記第1の係止片と第2の係止片の距離が、2ケのSDメモリーカードの横幅よりも小さいことを特徴とする。上記構成により、第4の発明の作用以外に、第1の係止片と第2の係止片の距離が、2ケのSDメモリーカードの横幅よりも小さくすることにより、押圧部材の外周部に段部を形成せずに、係止片を形成できる。
本発明の第6の発明は、前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の中央部に形成された第3の係止片は、各々2ケの前記SDメモリーカードの書込み禁止スイッチの内側の切り欠き部とSDメモリーカードの内側のノッチによってできる隙間を通ってプリント基板の穴部に固定されたことを特徴とする。
本発明の第7の発明は、前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側とは反対側の端辺の中央部に形成された第4の係止片は、各々2ケの前記SDメモリーカードの角部のコーナアール部によりできた隙間を通ってプリント基板の穴部に固定されたことを特徴とする。
本発明の第8の発明は、前記プリント基板に、前記第1及び第3及び第4の係止片が貫通する穴部を形成すると共に、前記第1及び第3及び第4の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第1及び第3及び第4の係止片を前記プリント基板の穴部に貫通させた後前記第1及び第3及び第4の係止片の先端部を切り欠き部からプリント基板に平行な面内又はプリント基板方向に曲げることにより、前記押圧部材を前記プリント基板に固定することを特徴とする。
前記のように係止片をプリント基板の穴部に貫通させて固定することによりプリント基板に対して精度の高い位置あわせが可能となり、押圧部材も外れにくくなる。また、切り欠き部から係止片の先端をプリント基板に平行な面内又はプリント基板方向に曲げて固定することにより、押圧部材をプリント基板に限られたスペース内で簡単に固定できるという作用を有する。特に係止片の先端をプリント基板に平行な面内で曲げて固定することにより、取り付けたときの押圧部材の高さもほぼ同じ高さになることから、SDメモリーカードの押圧力も一定になり、安定した状態を保つことができるという作用を有する。
本発明の第9の発明は、押圧片が前記第1−第4の係止片の近傍に設けられている。押圧片をこのように配置することにより、SDメモリーカードを押圧する反力が係止片の固定点近傍に作用することになり、プリント基板の変形が低減でき、プリント基板方向へ安定してSDメモリーカードの押圧が可能となる。
本発明の第10の発明は、前記プリント基板に前記第1の係止片及び第2の係止片と各々ほぼ隙間なく係合可能な切り欠き部と前記第3の係止片が貫通する長穴を形成すると共に、前記第3の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第3の係止片を前記プリント基板の長穴に貫通させた後、押圧部材をコネクタ方向に移動させ前記第1及び第2の係止片の先端部をプリント基板の前記切り欠き部に係合して固定することを特徴とする。
上記構成によって、係止片の先端を曲げることなく、押圧部材をコネクタ側に摺動させるだけで所定の位置にSDメモリーカードを固定できる。このため、上記構成は係止片を曲げるというような作業をしなくてもSDメモリーカードをプリント基板に固定できることから、簡単に且つ精度よくSDメモリーカードをプリント基板に固定できるという作用を有する。
本発明の第11の発明は、前記プリント基板の裏側に前記プリント基板に接するように設けられた板状部材をさらに有し、前記プリント基板及び前記板状部材に前記第3及び4の係止片が貫通する穴部を形成すると共に、前記第3及び4の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第3及び4の係止片を前記プリント基板の穴部と前記板状部材の穴部に貫通させた後、前記係止片の先端部を切り欠き部から前記板状部材に平行な面内又は前記板状部材の方向に曲げることにより、前記押圧部材を前記板状部材に固定することを特徴とする。
前記構成により、SDメモリーカードとプリント基板を押圧部材と板状部材で挟持して固定できることになり、プリント基板に曲げ応力が生じにくいため、プリント基板上の電気部品やパターンにストレスがかからないという作用を有する。
本発明の第12の発明は、前記押圧部材を導電性部材で構成し、前記押圧部材の係止手段前記プリント基板のグランドに接触した状態で固定したことを特徴とする。
前記構成により、導電体部材でSDメモリーカードを覆うように構成することにより、SDメモリーカードが静電気の影響を受けにくくなるという作用を有する。
本発明の第13の発明は、前記板状部材を導電性部材で構成し、前記板状部材を前記プリント基板のグランドに接触した状態で固定したことを特徴とする。
前記構成により、導電体部材でSDメモリーカードを覆うように構成することにより、SDメモリーカードが静電気の影響を受けにくくなるという作用を有する。
本発明の第14の発明は、SDメモリーカードをプリント基板側に押圧する押圧片はSDメモリーカードの角部に対応する位置に設けられたことを特徴とする。前記構成により、SDメモリーカード内のICを外圧から保護することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
実施の形態1
(背景説明)
図1は本発明のPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図、図2はPCカードの構成要素の分解斜視図、図3は本発明のPCカードの主要部を裏側から見た分解斜視図である。従来例と同じ番号を付したものは、従来例と同じものであり、詳細な説明を省略する。
図1−図3において、押圧部材6を設けた点が前記従来例と異なっている。押圧部材6は、金属製の弾性体で製作され、コネクタ4に挿着された各々2ケのSDメモリーカード5の上方に設けられ、これら2ケのSDメモリーカード5に覆い被さるような形状となっている。
本発明は、ただ単に押圧部材6をPCカードのSDメモリーカード5に被せるという単純な構成ではすまされない課題があった。すなわち、SDメモリーカード5やPCカードは規格によりその寸法が厳格に規定され、当然ながら押圧部材6を設けるための余分なスペースは空けられていない。このために、押圧部材6をPCカードに配置するにはかなりの工夫が必要となる。この点について先ず説明する。
図4は本発明のPCカードに収納したSDメモリーカードとフレーム及びカバーの断面図を示す。PCカードの外形形状は、前記のようにPCカード規格によってその寸法が規定されており、本発明のようにPCカードにSDメモリーカード5を4ケ挿入する場合、SDメモリーカード5の占有面積が大きく、押圧部材6をプリント基板3に固定する係止手段である第1から第4の係止片6d1−6d4を配置する十分なスペースを確保することが困難である。
SDメモリーカード5の形状は、SDメモリーカード規格によって規定されている。SDメモリーカード5は表側を上段部5bとして、上段部5bと下段部5cの2段構成となっている。ただし、図4では、プリント基板3上にSDメモリーカード5を下段部5cが上側になるように裏向きに設置している。図示する如く、上段部の方が下段部より横幅が大きい。即ち、上段部5bは厚み1.4mmで横幅24mm、下段部5cは厚さ0.7mmで横幅22.5mmであり、下段部は両端に段部となっている。
一方、PCカードは、PCカード規格により、中央部の厚さの違いによって3種類あり、薄い順にtypeI、II、IIIの種類がある。本発明では、一般によく使用されるtypeIIを使用して説明する。なお、typeIIより厚いtypeIIIでも同様の構成が可能である。typeIIの形状は、上段部16、中段部17、下段部18の3段構成となっており、上段部及び下段部は、最大厚さ0.85mmで最大幅Eは48mm、中段部は厚さ3.3mm、幅54mmである。
SDメモリーカード5を2ケ横に並べると、2ケのSDメモリーカード5の上段の両端部の幅は48mmとなるが、2ケのSDメモリーカード5の間には、部品の精度ばらつきのため若干隙間を設ける必要がある。例えばこの実施の形態では0.15mmとしたので、2ケのSDメモリーカード5の上段部5bの両端部の幅Dは48.15mmとなる。そのため、PCカードの上段部16及び下段部18の幅E(48.00mm)内には2ケのSDメモリーカードの上段部5bを配置することはできないが、中段部17は上段部16より幅が多少広いので、中段部17内なら2ケのSDメモリーカードを配置することが可能である。
また、この場合、2ケのSDメモリーカード5の下段部5cの両側端面の幅Fは46.65mmとなる。幅Eから幅Fを引き、2で割ると0.675mmとなる。PCカードの板厚が0.2mmとすると、PCカードの内壁とSDメモリーカードの下段部5cとの間の隙間は0.475mmとなる。この場合、例えば、押圧部材6を厚さを0.2mmの薄板で構成すると、前記のように片側に0.475mmの隙間を確保しているので、0.275mmの隙間を残して、押圧部材6がPCカードの上段横幅Eに入る寸法となる。
この位置関係で、押圧部材6を安定した状態でプリント基板3に固定するためには、係止手段である係止片6d1−6d4を、2ケのSDメモリーカードの両端面の外側の位置でプリント基板3に固定する必要がある。
図5は、G部で示すように、SDメモリーカードの段部形状に沿って第1と第2の係止片6d1、6d2を延長した場合を仮定した押圧部材の断面図である。しかし、この図5に示すように、第1と第2の係止片6d1、6d2の曲げ部の箇所が増えると、容易に高精度で押圧部材6を加工することができない。加工するとしても製造コストが高くつくことになる。
また、精度が確保できず、押圧部材6とPCカードの天板間の隙間が少ないと、押圧部材6の第1と第2の係止片6d1、6d2の段部形状に曲げた部分とPCカードの天板の曲げ部が当接して組立てができなくなる。そのため、PCカード内でプリント基板3、SDメモリーカード5、押圧部材6の配置を下方向に移動させて、押圧部材6とPCカードの天板間の隙間を確保しなければならない。その結果、プリント基板3の下面とPCカードの下面間の隙間が少なくなり、プリント基板3下面に実装する電気部品の高さがその分、制限されることになり、実装できる部品が限られるという課題が生じる。従って、図5に示すような押圧部材の構成では実施化は不適切である。
そこで、次に説明するように、本発明者はSDメモリーカード5を2ケ並べたときに生じるSDメモリーカード5の筐体に形成されているノッチ及び書込み禁止スイッチの切り欠き部で生じるスペースに第1、第2、第3の係止片6d1−6d3を配置することにより、狭いスペース内で押圧部材6が固定できることに着目した。
図6はSDメモリーカードを2ケ並べたときの位置関係を示す説明図である。同図は、2ケのSDメモリーカード5をその長辺が互いに隣接するように並べると、書込み禁止スイッチの切り欠き部10及びノッチ11により隙間13が生ずることを示している。2ケのSDメモリーカード5の間にできる隙間13及び右側のSDメモリーカード5の隙間10に押圧部材6の第1と第3の係止片6d1、6d3を下ろし、さらに左側のSDメモリーカード5のノッチ11に隣接する端子側の突部に押圧部材6の第2の係止片6d2を係合させることにより、狭い構成スペースで押圧部材6の固定が可能となる。
そこで、図7のように、2ケのSDメモリーカード5のノッチ11及び書込み禁止スイッチの切り欠き部10の隙間に第1と第3の係止片6d1、6d3を配置し、ノッチ11に隣接する端子側の突部に押圧部材6の第2の係止片6d2を係合させることにより、下段部5cの外周面に沿って第1と第3の係止片6d1、6d3を設けることが可能となり、係止片6d1、6d3の形状も単純となって精度も確保できる。プリント基板3の配置を下げる必要もなく、プリント基板3の裏面に実装する部品高さもその分高く構成できることになる。このとき、押圧部材6の横幅は2ケのSDメモリーカード5の上段の横幅よりも小さくコンパクトに構成できる。
なお、SDメモリーカードの書込み禁止スイッチは、書込み可能な状態と書込み禁止状態をSDメモリーカード5の内部で検出して切り替えるのではなく、SDメモリーカード5の外側に設置された検出手段によって切り替える構成であり、本発明においては、この書込み禁止スイッチは使用しないため、書込み禁止スイッチの切り欠き部10の隙間に押圧部材6の第1の係止片6d1を下ろしても書込み動作には支障はない。
(構成の説明)
以上のような課題をふまえて、押圧部材6の詳細な構成を説明する。
図1−図3において、6aは押圧部材6の本体である本体部を示している。この本体部6aは長方形状をしており、長手方向の寸法は隣り合って並列に配置されたSDメモリーカード5の幅と略同じであって、短い方向の寸法は、SDメモリーカード5の端子5aが露出可能な寸法になっている。以下において、長手方向の辺を端辺と称し、短い方の辺を側辺と称して説明する。
本体部6aには、弾性体である板ばね部6b(押圧片)が形成されている。板ばね部6bはSDメモリーカード5の上面と当接しSDメモリーカード5をプリント基板3に押圧する。板ばね部6bは本体部6aを切り起して形成されたもので、1個のSDメモリーカード5に対して3個づつ設けられている。即ち、3個の板ばね部6bが、本体部6aの側辺の中央を結ぶ中心線を境に、逆L字形に対称に配置されている。
また、押圧部材6は本体部6aの外周縁の3辺を直角に折り曲げて構成された側板部6cを有する。側板部6cはSDメモリーカード5の端子5aが位置する端部を除く3辺に形成され、SDメモリーカード5の外周縁部の形状に合わせて形成されている。
側板部6cの一方の側辺の先端にL字形の第1の係止片6d1が突出して形成されている。また、端子5a側の本体部6aの端辺中央にL字形の第3の係止片6d3が切り起しにより形成されている。これらの第1と第3の係止片6d1、6d3は、端子5a方向に直角に折れ曲がり、プリント基板3に向かう方向に延びている。これらの第1と第3の係止片6d1、6d3は、前記のように、SDメモリーカード5の筐体に形成されているノッチ11及び書込み禁止スイッチの切り欠き部10に対応する位置に形成されている。
また、端子5aと反対側の側板部6cの端辺の中央にはT字形の第4の係止片6d4が突出して形成されている。第4の係止片6d4は、各々2ケの前記SDメモリーカード5の角部のコーナアール部によりできた隙間に対応する位置に形成されている。
これらの第1、第3、第4の係止片6dをプリント基板に設けられた穴部3aに固定することにより、押圧部材6がプリント基板3に固定され、SDメモリーカード5がプリント基板3に圧接固定される。
また、側板部6cの他方の側辺の先端には、第2の係止片6d2が形成されている。この第2の係止片6d2は長方形に形成された片の中央には穴6iが形成され、SDメモリーカード5のノッチ11に隣接する端子5a側の突部5dと係合することにより、押圧部材6がSDメモリーカード5及びプリント基板3と係合する。なお、前記ノッチ11に、前記第2の係止片6d2の一部分が嵌まり込んでいる。
また、側板部6cの一部を構成する両側部の板ばね部6e及び端部側の板ばね部6f(押圧片)は弾性体であって、SDメモリーカード5を内方に押すために僅かに内側に曲げられている。
本体部6aの長手方向中央の端辺寄りには、SDメモリーカード5の段部端面に当接する当接部6gが切り起しにより形成されている。
図8は隣接する2ケのSDメモリーカード5に、押圧部材6が係合した状態を示す平面図である。同図において、2ケのSDメモリーカード5は本体部6aに嵌めこまれている。
押圧部材6の当接部6gは2ケのSDメモリーカード5の間にあって、各々のSDメモリーカード5の段部端面に当接部6gの両端縁が当接している。
各々のSDメモリーカード5は、押圧部材6の両側部の板ばね部6eによって、カード5の側面(長辺側)が内側へ向かって押圧される。即ち、図8において、左側のSDメモリーカード5は矢印A方向に、右側のSDメモリーカード5は矢印B方向に附勢され、2ケのSDメモリーカード5は互いに押圧し合う方向に押圧される。その結果、当接部6gの両端縁に各々のSDメモリーカード5の段部端面が圧接し、SDメモリーカード5は板ばね部6eと当接部6gの端縁とで挟持される。別の見方をすれば、2ケのSDメモリーカード5が当接部6gを挟持していることになる。
なお、押圧部材6は、2ケのSDメモリーカード5を各々3ケ所の板ばね部6bでプリント基板3に押圧している。合計6ケの押圧部材6は、SDメモリーカード5をプリント基板3に固定する第1の係止片6d1、第2の係止片6d2、第3の係止片6d3、第4の係止片6d4、の近傍に形成されている。板ばね部6bをこのように配置することにより、SDメモリーカード5を押圧する反力が第1から第4の係止片6d1−6d4の固定点近傍に作用することになり、プリント基板3の変形が低減でき、プリント基板3方向へ安定してSDメモリーカード5の押圧が可能となる。
なお、従来例で説明したように、SDメモリーカード5の端子側は、コネクタ4に形成された図示しない位置決め部によりSDメモリーカード5の短辺方向(PCカードの長手方向と直角方向)に移動しないように構成されている。
そして、その位置決め部の一部は、当接部6gと同様な形状で端子部の近くの2つのSDメモリーカード5の間に設けられ、当接部6gと共に2つのSDメモリーカード5をバランスよく挟持している。
他方、端部側の板ばね部6fは2ケのSDメモリーカード5の端子と反対側、即ち背面部を押圧し、図8の矢印C方向に附勢する。SDメモリーカード5の端子側の端面は、図15で示すようにコネクタ4のハウジング部に当接しており、SDメモリーカード5はコネクタ4のハウジング部に圧接される。
(組立方法)
次に、PCカードの組立方法について説明する。
以上のような構成において、組立時は予めプリント基板3にコネクタ4が実装固定された状態で、4ケのSDメモリーカード5をコネクタ4のコンタクト8に端子5aが接触するように横方向からスライドして挿入する。その後、SDメモリーカード5を覆うように押圧部材6を上方からSDメモリーカード5に被せる。まず、第2の係止片6d2をSDメモリーカード5とプリント基板3に係合させ、第1、第3、第4の係止片6d1、6d3、6d4をプリント基板3の穴3aに貫通させる。
なお、押圧部材6をプリント基板3に固定する際は、板ばね6bがSDメモリーカード5の上面と当接するため、押圧部材6はプリント基板3から離れる方向に力を受ける。そのため押圧部材6をプリント基板3方向に押した状態で第1、第3、第4の係止片6d1、6d3、6d4の先端を曲げるようにする。このようにすると、折り曲げた第1、第3、第4の係止片の先端部がプリント基板3の裏面に当接し、板ばね6bがSDメモリーカード5をプリント基板3の方向に押圧しているため、押圧部材6はプリント基板方向に力を受け、その結果、押圧部材6がSDメモリーカード5をプリント基板3に圧接して固定することになる。そして第1、第3、第4の係止片の先端部を切り欠き部から水平面内で曲げることにより、プリント基板3と接触する曲げ部の高さはほぼ一定となり、その結果、押圧部材6のプリント基板3からの高さもばらつきが少なく、一定の力でSDメモリーカード5をプリント基板3に押圧することができる。
図9はプリント基板3に押圧部材6の係止片を固定した状態を示す斜視図である。同図において、穴部3aはプリント基板3に対するコネクタ4の位置決めに対応して精度よく形成されている。その穴部3aに押圧部材6の第1、第3、第4の係止片6d1、6d3、6d4を貫通させ、その後、係止片6d1、6d3、6d4に設けられた切り欠き部からこの係止片を水平面内で曲げて固定する。穴部3aを貫通させることにより、押圧部材6をプリント基板3に対して高精度に位置あわせすることが可能となり、また押圧部材6がプリント基板3から外れにくくなる。
なお、押圧部材6を固定するときの高さ変化を無視できるときは、係止片6d1、6d3、6d4の先端部を切り欠き部からプリント基板方向に曲げて固定してもよい。
押圧部材6はステンレスやメッキ加工を施した金属などの導電性部材で形成する一方、図9において、プリント基板3の穴部3aの周囲にグランド部(図示せず)を形成し、係止片6d1、6d3、6d4先端がプリント基板3のグランド部に接触するように固定する。そのように構成することにより、SDメモリーカード5は導電性部材で覆われることになり、外部からの静電気の影響を受けにくくなる。更に、係止片6d1、6d3、6d4の先端部とグランド部との間に半田付け等をすることにより、より確実に接触させることが可能となる。
(作用)
以上のような構成とすることにより、4ケのSDメモリーカード5は各々2ケずつ押圧部材6により挟持され且つプリント基板3及びコネクタ4のハウジングに押圧固定されることになり、SDメモリーカード5の端子5aとコネクタ4のコンタクトは位置精度を確保した状態でプリント基板3上で固定できることになる。従って、カバー2とSDメモリーカード5はその間にクッション材等で当接していないのでカバー2のソリ等による影響も受けない。また、カバー2に外力が作用しても、カバー2が直接SDメモリーカード5を押圧しないため、SDメモリーカード5の端子5aとコネクタ4のコンタクトの接触状態が変化して接触不良になったり、コンタクトが変形したりする可能性を低減できる。
また、押圧部材6の素材として導電性部材を使用し、プリント基板3のグランド部と接触した状態で固定することにより、外部の静電気の影響を受けにくくなる。
(変形例)
本実施の形態では、板ばね部6eにより2ケのSDメモリーカード5の長辺を内側へ押圧し、2ケのSDメモリーカード5の間にある当接部6gに対して圧接するように構成したが、当接部6gの代わりにSDメモリーカード5を外側へ押圧する板ばねを形成し、板ばね部6eを廃止して壁部とし、2ケのSDメモリーカードを壁部と板ばねとで挟持するように構成してもよい。
また、当接部6gを廃止し、2ケのSDメモリーカードの長辺部分が互いに接するようにし、板ばね6eによって2ケのSDメモリーカードが互いに押圧し合うように構成してもよいが、SDメモリーカードが当接部6gを介して押圧し合う本実施の形態の構成のほうが位置精度を確保して確実に固定できるため、望ましい。
なお、押圧部材6とSDメモリーカード5の2者、またはSDメモリーカード5とプリント基板3の2者、または押圧部材6、SDメモリーカード5、プリント基板3の3者を接着等で固定することにより、SDメモリーカード5の固定がより確実になる。
また、コネクタ4と押圧部材6を予め一体化して両者を固定しておく構成としてもよい。しかしながら、この場合SDメモリーカード5を入れた状態でコネクタ4と押圧部材6をプリント基板3に固定する必要があるためコネクタ4の実装が困難となり、SDメモリーカード5の交換時もコネクタ4を外す必要が生じて容易には交換できない。一方、本構成は組立性、メンテナンス性ともに優れたPCカードを提供できるため、より望ましい。
実施の形態2
図10は板状部材を使用した実施の形態2による分解斜視図である。同図において、板状部材12を追加した点が実施の形態1と異なる。
板状部材12は、四角形の本体に、紐状部が形成されている。板状部材12には、プリント基板3上の穴3aと略同じ位置に穴12aが形成され、押圧部材6の第3、第4の係止片6d3、6d4はプリント基板3の穴3a及び板状部材12の穴12aを貫通した後、切り欠き部から水平面内、又は板状部材12の方向に曲げられて板状部材12の端面に圧接固定される。
なお、本発明では、板状部材12に押圧部材6の係止片6d3、6d4の先端を曲げて固定したが、プリント基板3裏面を摺動可能な板状部材に摺動方向に長穴を形成し、係止片6d3、6d4の切り欠きはその摺動方向に形成することにより、係止片6d3、6d4を板状部材12の長穴に通した後、板状部材を摺動させて係止して固定してもよい。
この構成にて、扱状部材12を導電性部材で形成し、押圧部材6の係止片又は板状部材12をプリント基板3のグランド部と接触させた状態で固定することにより、外部からの静電気の影響を受けにくくすることができる。
このように構成することにより、SDメモリーカード5とプリント基板3は押圧部材6と板状部材12で挟持されて圧接されることになり、プリント基板3には曲げ応力が生じにくくなるため、押圧部材6を取り付けた後にプリント基板3が変形するということが生じにくくなる。その結果、プリント基板3上のパターンや実装部品にストレスが発生しにくく、より高い信頼性を確保できる。
実施の形態3
図11は、押圧部材をプリント基板に対して固定する方法の別の実施例を示す分解斜視図である。前述のように押圧部材6はSDメモリーカード5を挟持してプリント基板3に固定する。本実施の形態では、第2の係止片6d2の穴6iの幅は、SDメモリーカード5の突起部5dがほぼ隙間なく係合するように形成されており、一方、プリント基板3の突起3eの幅は穴6iよりも小さく形成されている。また、第3の係止片6d3及び第4の係止片6d4の先端部には、プリント基板3の厚みよりも僅かに大きく形成された溝幅を有する切り欠き部が形成されている。また、プリント基板3上には、第3の係止片6d3及び第4の係止片6d4と係合可能な長穴3bが形成されている。
組立て時は、予めSDメモリーカード5をコネクタの所定位置から若干隙間を開けてセットする。そして第2の係止片6d2をSDメモリーカード5のノッチ11に隣接する突起5d及びプリント基板3の切り欠き部3cに隣接する突起3eに同時に引っ掛ける。このとき、第3の係止片6d3、第4の係止片6d4をプリント基板3に設けられた長穴3bに挿入し、且つ第2の係止片6d2の一部6jがプリント基板3の突起3fの外側に位置するように、また第1の係止片6d1がプリント基板3の突起3gの外側に位置するようにプリント基板3に対して押圧部材6を配置する。このとき、突起3f及び3gにより、第1の係止片6d1及び第2の係止片6d2は弾性変形の範囲内で若干外に開いた状態になる。そして、押圧部材6をコネクタ4側に移動させる。第1の係止片6d1は突起3gから離れ、切り欠き部3cに位置したところで変形が戻され切り欠き部3c内に移動する。第2の係止片6d2は、プリント基板3の突起3eの幅よりも穴6iの幅が大きく構成されているため、SDメモリーカード5が係合したままプリント基板3上をコネクタ4側に移動可能である。第2の係止片6d2は突起3fから離れ、切り欠き部3cに位置したところで変形が戻され切り欠き部3c内に移動する。そして、第3、第4の係止片6d3、6d4の先端に構成された切り欠き部の溝幅はプリント基板3の厚みより僅かに大きく構成されており、その切り欠き部の溝がプリント基板3と係合してコネクタ4側に移動することになる。第1の係止片6d1及び第2の係止片6d2が切り欠き部3cに係合したところで移動が終了し、所定の位置で固定されることになる。
第1の係止片6d1と係合する切欠き部の幅は、第1の係止片の幅寸法とほぼ同じで形成されており、第2の係止片6d2と係合する切欠き部3cの幅も第2の係止片6d2の幅寸法とほぼ同じで形成されているため、第2の係止片6d2及び第1の係止片6d1がプリント基板3の切欠き部に隙間なく係合するため、押圧部材6はコネクタと反対側に移動できず、所定の位置に固定されることになる。即ち、2ケのSDメモリーカード5は押圧部材6の板ばね部6fでコネクタ4のハウジング部に押圧される。押圧部材6はコネクタ4から離れる方向に反力が作用するが、第2の係止片6d2及び第1の係止片6d1がプリント基板3の切欠き部3cで係合して移動できないので、押圧部材6はSDメモリーカード5をコネクタ4のハウジング部に押圧させた状態でプリント基板3に固定できることになる。
図12は押圧部材がプリント基板に固定された状態を示す斜視図である。
以上のような実施の形態よると、係止片の先端を曲げることなく、押圧部材をコネクタ側に摺動させるだけで所定の位置にSDメモリーカードを固定できるため、係止片を曲げるというような作業をしなくてもSDメモリーカードをプリント基板に固定できることから、簡単に且つ精度よくSDメモリーカードを固定できるという作用を有する。
上記の実施の形態1−3では、押圧部材6に形成された係止手段の係止片は、本体部6aに逆L字形に3箇所、左右対称に計6箇所に設けられているが、本発明は係止片をSDメモリーカードの角部の4箇所に対応する位置に計8箇所に設けてもよい。何れにしろ、係止片は、SDメモリーカード内に内蔵されたICを保護するために、SDメモリーカード5の外周縁部を押圧するのが好ましい。
本発明は、4ケのSDメモリーカードを内部に搭載し、SDメモリーカードの端子部とコネクタのコンタクトとの接触の安定性を図った、信頼性の高いをPCカードを提供するものである。
【書類名】 明細書
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型情報処理機器等に使用するPCカードに関し、特に内部にSDメモリーカードを複数個搭載して大容量のメモリカードとして使用するPCカードの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、SDメモリーカード等のフラッシュメモリを使用したメモリーカードをパーソナルコンピュータ等に装着するために、PCカード型のアダプタが利用されている。これらの中には、一つのアダプタに複数のメモリーカードを同時に装着可能なものがある(例えば、特開平9−102019号公報を参照)。
【0003】
一方、メモリーカードの大容量化が進み、これらのメモリーカードに対して映像等の大量のデータを記録再生する機器が増加している。そして、さらなる大容量化のニーズに応えるものとして、メモリーカードを単体で使用するのではなく、PCカード内に複数のメモリーカードを搭載して大容量のメモリーカードとして使用できるようにしたものが提案されている。
【0004】
図13は内部に4ケのSDメモリーカードを搭載する、従来のPCカードの分解斜視図、図14は、4ケのSDメモリーカードをプリント基板に搭載したPCカードの要部斜視図を示す。このPCカードは、フレーム1に、カバー2がスナップイン等の方式で固定され、PCカードの薄型の筐体を形成している。フレーム1にはプリント基板3が接着等により固定されている。また、プリント基板3には、その中央部にコネクタ4のハウジングが位置決めして固定されている。SDメモリーカード5は、コネクタ4の両側に対向して2ケずつ、計4ケがプリント基板3上に配置されている。即ち、2ケのSDメモリーカード5がその長辺が互いに隣接するように配置され、この2ケ一組のSDメモリーカード5が、コネクタ4を挟んで対向するように配置される。
【0005】
図15は、SDメモリーカード5が挿着されたコネクタ4の断面図である。同図において、板状のバネでできたコンタクト8がコネクタ4に形成されたスリットに挿入されてハウジングに固定されておいる。このコンタクト8は、SDメモリーカード5の各々の端子5aに接触可能に平行に並べて形成されている。各コンタクト8はプリント基板上に設けられた図示しない回路パターンを経由して、プリント基板3裏面の図示しないコントロールLSI等に接続されている。
【0006】
組立時には、まずプリント基板3にコネクタ4を実装し、その後、SDメモリーカード5をプリント基板3に沿わせながら横方向からコネクタ4に挿入する。SDメモリーカード5の先端部がコネクタ4のハウジングに当接することにより挿入が完了し、この状態で端子5aがコンタクト8に接触するような構成となっている。なお、図示していないが、SDメモリーカード5をコネクタ4に挿入完了時にSDメモリーカード5が短辺方向(PCカードの長手方向と直角方向)に移動しないように、コネクタ4のハウジングにはSDメモリーカード5の端面と接触して位置規制を行う位置きめ部が形成されている。カードコネクタ9は、プリント基板3の一端部に固定されており、このコネクタ9を経由してコンピュータ等の外部装置と接続が可能である。図14に示すように4個のSDメモリーカード5をコネクタ4に挿入完了したプリント基板3を、図13に示すようにフレーム1内に嵌め込み、プリント基板3をフレーム1に固定する。図13に示すように、クッション材20はカバー2の裏面に固定され、カバー2がフレーム1に係合したときに4ケのSDメモリーカード5を上部から押圧しプリント基板3に固定する。
【特許文献1】 特開平9−102019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のこのPCカードとSDメモリーカード5の構成ではカバー2のソリなどによる部品精度のばらつきによってクッション材20による押圧力が変化し易く、場合によっては十分な押圧力が得られないことがあった。その結果SDメモリーカード5がPCカードの内部で動いてしまい、コネクタ4のコンタクト8とSDメモリーカード5の端子5aとの間で接触不良が発生する可能性があった。
【0008】
また、カバー2に何らかの外力が加わったときにクッション材20を介してSDメモリーカード5が押されてプリント基板3がたわみ、その結果SDメモリーカード5の端子5aとコネクタ4のコンタクト8との接触状態が変化し、接触不良になることがある。場合によっては、カバー2に外力が加わってコンタクト8が変形する可能性があった。
【0009】
さらに、SDメモリーカード5はフレーム1及びカバー2で覆われているだけのため、構成上、外部からの静電気の影響を受けないようにするための余裕を確保しづらいという課題があった。
【0010】
本発明は上記課題に鑑み、SDメモリーカードの端子部とコネクタのコンタクトの接触の安定性を図り、4ケのSDメモリーカードを内部に搭載しつつ信頼性の高いPCカードを提供することを目的とする。また、内部に搭載したSDメモリーカードが外部からの静電気の影響を受けにくいPCカードの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題を解決するために本発明は、開口部をカバーで蓋ったフレームと、フレーム内部に固定されたプリント基板と、ハウジング部がプリント基板の略中央部に固定され、PCカードの長手両方向に伸びるコンタクトを平行に並べて構成したコネクタと、端子部がコネクタに接触可能であってコネクタの両側に2ケずつプリント基板上に配置した計4ケのSDメモリーカードと、コネクタに対して同じ側に配置された各々2ケのSDメモリーカードを挟持すると共にプリント基板及びコネクタのハウジング部にSDメモリーカードを押圧固定する押圧部材とを具備したものである。
【0012】
また、本発明は押圧部材を導電性部材で構成し、押圧部材の係止手段をプリント基板のグランドに接触した状態で固定したものである。
【発明の効果】
【0013】
以上のように本発明によれば、押圧部材によりSDメモリーカードをプリント基板に押圧固定することにより、プリント基板上にコネクタとSDメモリーカード4ケが位置精度を確保した状態でコンパクトに固定でき、端子部とコンタクトの接触不良が生じにくいため、信頼性を確保した状態で、4ケのSDメモリーカードをPCカード内に収納できる。また、予めプリント基板上にコネクタを実装した後SDメモリーカードが固定できるため組立性に優れ、押圧部材をプリント基板から外せばSDメモリーカードが取り外せるためメンテナンスが容易にできる、優れたPCカードを提供できるという有利な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の第1の発明は、開口部をカバーで蓋ったフレームと、フレーム内部に固定されたプリント基板と、ハウジング部がプリント基板の略中央部に固定され、PCカードの長手両方向に伸びるコンタクトを平行に並べて構成したコネクタと、端子部が前記コネクタに接触可能であって前記コネクタの両側に2ケずつ前記プリント基板上に配置した4ケのSDメモリーカードと、前記コネクタを境にして同じ側に配置された各々2ケの前記SDメモリーカードを挟持すると共に前記プリント基板及び前記コネクタのハウジング部に前記SDメモリーカードを押圧固定する押圧部材とを具備するものである。上記構成により、プリント基板上に固定されたコネクタに対し、各々2ケのSDメモリーカードは押圧部材により挟持され且つプリント基板及びコネクタのハウジングに押圧される結果、コネクタとSDメモリーカードがプリント基板上で位置精度を確保した状態で固定できることになり、部品精度のばらつきを受けにくく、外部の衝撃等に対しても位置がずれにくくなるという作用を有する。
【0015】
本発明の第2の発明は、前記押圧部材は、コネクタの両側に配置した各々2ケの前記SDメモリーカードの上部を覆う本体部と、前記本体部から折り曲げて構成された側板部と、前記本体部及び前記側板部に一体に形成された弾性体からなる押圧片とを有する構成としたものである。前記本体部及び前記側板部に弾性体の押圧片を一体に構成することにより、簡単な構成でSDメモリーカードをプリント基板及びコネクタハウジングに押圧できることからコンパクトで安価な押圧板が提供できる。
【0016】
本発明の第3の発明は、押圧部材がこの押圧部材を前記プリント基板に固定するための下方に伸びる係止手段を前記本体部及び前記側板部のうちの少なくともいずれか一方に備えた構成としたものである。この構成により、係止手段がSDメモリーカードを前記プリント基板に確実に固定することができる。
【0017】
本発明の第4の発明は、前記係止手段の少なくとも1ケの係止片が2ケの前記SDメモリーカードを並べた時にノッチ及び書込み禁止スイッチの切り欠き部のうち少なくともいずれか一方で形成される隙間を通る。係止片をSDメモリーカードの切り欠き部の隙間を通すことにより、狭い構成スペースでコンパクトに押圧板を固定することができるという作用を有する。
【0018】
本発明の第5の発明は、前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の一方の端に形成された第1の係止片は、前記コネクタを境にして同じ側に配置された各々2ケの前記SDメモリーカードの書込み禁止スイッチの外側の切り欠き部の隙間を通ってプリント基板の穴部に固定され、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の他方の端に形成された第2の係止片は、前記各々2ケの前記SDメモリーカードの外側のノッチに隣接する端子側の突部に係合し、前記第1の係止片と第2の係止片の距離が、2ケのSDメモリーカードの横幅よりも小さいことを特徴とする。上記構成により、第4の発明の作用以外に、第1の係止片と第2の係止片の距離が、2ケのSDメモリーカードの横幅よりも小さくすることにより、押圧部材の外周部に段部を形成せずに、係止片を形成できる。
【0019】
本発明の第6の発明は、前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の中央部に形成された第3の係止片は、各々2ケの前記SDメモリーカードの書込み禁止スイッチの内側の切り欠き部とSDメモリーカードの内側のノッチによってできる隙間を通ってプリント基板の穴部に固定されたことを特徴とする。
【0020】
本発明の第7の発明は、前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側とは反対側の端辺の中央部に形成された第4の係止片は、各々2ケの前記SDメモリーカードの角部のコーナアール部によりできた隙間を通ってプリント基板の穴部に固定されたことを特徴とする。
【0021】
本発明の第8の発明は、前記プリント基板に、前記第1及び第3及び第4の係止片が貫通する穴部を形成すると共に、前記第1及び第3及び第4の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第1及び第3及び第4の係止片を前記プリント基板の穴部に貫通させた後、前記第1及び第3及び第4の係止片の先端部を切り欠き部からプリント基板に平行な面内又はプリント基板方向に曲げることにより、前記押圧部材を前記プリント基板に固定することを特徴とする。
【0022】
前記のように係止片をプリント基板の穴部に貫通させて固定することによりプリント基板に対して精度の高い位置あわせが可能となり、押圧部材も外れにくくなる。また、切り欠き部から係止片の先端をプリント基板に平行な面内又はプリント基板方向に曲げて固定することにより、押圧部材をプリント基板に限られたスペース内で簡単に固定できるという作用を有する。特に係止片の先端をプリント基板に平行な面内で曲げて固定することにより、取り付けたときの押圧部材の高さもほぼ同じ高さになることから、SDメモリーカードの押圧力も一定になり、安定した状態を保つことができるという作用を有する。
【0023】
本発明の第9の発明は、押圧片が前記第1−第4の係止片の近傍に設けられている。押圧片をこのように配置することにより、SDメモリーカードを押圧する反力が係止片の固定点近傍に作用することになり、プリント基板の変形が低減でき、プリント基板方向へ安定してSDメモリーカードの押圧が可能となる。
【0024】
本発明の第10の発明は、前記プリント基板に前記第1の係止片及び第2の係止片と各々ほぼ隙間なく係合可能な切り欠き部と前記第3の係止片が貫通する長穴を形成すると共に、前記第3の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第3の係止片を前記プリント基板の長穴に貫通させた後、押圧部材をコネクタ方向に移動させ前記第1及び第2の係止片の先端部をプリント基板の前記切り欠き部に係合して固定することを特徴とする。
【0025】
上記構成によって、係止片の先端を曲げることなく、押圧部材をコネクタ側に摺動させるだけで所定の位置にSDメモリーカードを固定できる。このため、上記構成は係止片を曲げるというような作業をしなくてもSDメモリーカードをプリント基板に固定できることから、簡単に且つ精度よくSDメモリーカードをプリント基板に固定できるという作用を有する。
【0026】
本発明の第11の発明は、前記プリント基板の裏側に前記プリント基板に接するように設けられた板状部材をさらに有し、前記プリント基板及び前記板状部材に前記第3及び4の係止片が貫通する穴部を形成すると共に、前記第3及び4の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第3及び4の係止片を前記プリント基板の穴部と前記板状部材の穴部に貫通させた後、前記係止片の先端部を切り欠き部から前記板状部材に平行な面内又は前記板状部材の方向に曲げることにより、前記押圧部材を前記板状部材に固定することを特徴とする。
【0027】
前記構成により、SDメモリーカードとプリント基板を押圧部材と板状部材で挟持して固定できることになり、プリント基板に曲げ応力が生じにくいため、プリント基板上の電気部品やパターンにストレスがかからないという作用を有する。
【0028】
本発明の第12の発明は、前記押圧部材を導電性部材で構成し、前記押圧部材の係止手段前記プリント基板のグランドに接触した状態で固定したことを特徴とする。
前記構成により、導電体部材でSDメモリーカードを覆うように構成することにより、SDメモリーカードが静電気の影響を受けにくくなるという作用を有する。
【0029】
本発明の第13の発明は、前記板状部材を導電性部材で構成し、前記板状部材を前記プリント基板のグランドに接触した状態で固定したことを特徴とする。
前記構成により、導電体部材でSDメモリーカードを覆うように構成することにより、SDメモリーカードが静電気の影響を受けにくくなるという作用を有する。
【0030】
本発明の第14の発明は、SDメモリーカードをプリント基板側に押圧する押圧片はSDメモリーカードの角部に対応する位置に設けられたことを特徴とする。前記構成により、SDメモリーカード内のICを外圧から保護することができる。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
実施の形態1
(背景説明)
図1は本発明のPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図、図2はPCカードの構成要素の分解斜視図、図3は本発明のPCカードの主要部を裏側から見た分解斜視図である。従来例と同じ番号を付したものは、従来例と同じものであり、詳細な説明を省略する。
【0032】
図1−図3において、押圧部材6を設けた点が前記従来例と異なっている。押圧部材6は、金属製の弾性体で製作され、コネクタ4に挿着された各々2ケのSDメモリーカード5の上方に設けられ、これら2ケのSDメモリーカード5に覆い被さるような形状となっている。
【0033】
本発明は、ただ単に押圧部材6をPCカードのSDメモリーカード5に被せるという単純な構成ではすまされない課題があった。すなわち、SDメモリーカード5やPCカードは規格によりその寸法が厳格に規定され、当然ながら押圧部材6を設けるための余分なスペースは空けられていない。このために、押圧部材6をPCカードに配置するにはかなりの工夫が必要となる。この点について先ず説明する。
【0034】
図4は本発明のPCカードに収納したSDメモリーカードとフレーム及びカバーの断面図を示す。PCカードの外形形状は、前記のようにPCカード規格によってその寸法が規定されており、本発明のようにPCカードにSDメモリーカード5を4ケ挿入する場合、SDメモリーカード5の占有面積が大きく、押圧部材6をプリント基板3に固定する係止手段である第1から第4の係止片6d1−6d4を配置する十分なスペースを確保することが困難である。
【0035】
SDメモリーカード5の形状は、SDメモリーカード規格によって規定されている。SDメモリーカード5は表側を上段部5bとして、上段部5bと下段部5cの2段構成となっている。ただし、図4では、プリント基板3上にSDメモリーカード5を下段部5cが上側になるように裏向きに設置している。図示する如く、上段部の方が下段部より横幅が大きい。即ち、上段部5bは厚み1.4mmで横幅24mm、下段部5cは厚さ0.7mmで横幅22.5mmであり、下段部は両端に段部となっている。
【0036】
一方、PCカードは、PCカード規格により、中央部の厚さの違いによって3種類あり、薄い順にtypeI、II、IIIの種類がある。本発明では、一般によく使用されるtypeIIを使用して説明する。なお、typeIIより厚いtypeIIIでも同様の構成が可能である。typeIIの形状は、上段部16、中段部17、下段部18の3段構成となっており、上段部及び下段部は、最大厚さ0.85mmで最大幅Eは48mm、中段部は厚さ3.3mm、幅54mmである。
【0037】
SDメモリーカード5を2ケ横に並べると、2ケのSDメモリーカード5の上段の両端部の幅は48mmとなるが、2ケのSDメモリーカード5の間には、部品の精度ばらつきのため若干隙間を設ける必要がある。例えばこの実施の形態では0.15mmとしたので、2ケのSDメモリーカード5の上段部5bの両端部の幅Dは48.15mmとなる。そのため、PCカードの上段部16及び下段部18の幅E(48.00mm)内には2ケのSDメモリーカードの上段部5bを配置することはできないが、中段部17は上段部16より幅が多少広いので、中段部17内なら2ケのSDメモリーカードを配置することが可能である。
【0038】
また、この場合、2ケのSDメモリーカード5の下段部5cの両側端面の幅Fは46.65mmとなる。幅Eから幅Fを引き、2で割ると0.675mmとなる。PCカードの板厚が0.2mmとすると、PCカードの内壁とSDメモリーカードの下段部5cとの間の隙間は0.475mmとなる。この場合、例えば、押圧部材6を厚さを0.2mmの薄板で構成すると、前記のように片側に0.475mmの隙間を確保しているので、0.275mmの隙間を残して、押圧部材6がPCカードの上段横幅Eに入る寸法となる。
【0039】
この位置関係で、押圧部材6を安定した状態でプリント基板3に固定するためには、係止手段である係止片6d1−6d4を、2ケのSDメモリーカードの両端面の外側の位置でプリント基板3に固定する必要がある。
【0040】
図5は、G部で示すように、SDメモリーカードの段部形状に沿って第1と第2の係止片6d1、6d2を延長した場合を仮定した押圧部材の断面図である。しかし、この図5に示すように、第1と第2の係止片6d1、6d2の曲げ部の箇所が増えると、容易に高精度で押圧部材6を加工することができない。加工するとしても製造コストが高くつくことになる。
【0041】
また、精度が確保できず、押圧部材6とPCカードの天板間の隙間が少ないと、押圧部材6の第1と第2の係止片6d1、6d2の段部形状に曲げた部分とPCカードの天板の曲げ部が当接して組立てができなくなる。そのため、PCカード内でプリント基板3、SDメモリーカード5、押圧部材6の配置を下方向に移動させて、押圧部材6とPCカードの天板間の隙間を確保しなければならない。その結果、プリント基板3の下面とPCカードの下面間の隙間が少なくなり、プリント基板3下面に実装する電気部品の高さがその分、制限されることになり、実装できる部品が限られるという課題が生じる。従って、図5に示すような押圧部材の構成では実施化は不適切である。
【0042】
そこで、次に説明するように、本発明者はSDメモリーカード5を2ケ並べたときに生じるSDメモリーカード5の筐体に形成されているノッチ及び書込み禁止スイッチの切り欠き部で生じるスペースに第1、第2、第3の係止片6d1−6d3を配置することにより、狭いスペース内で押圧部材6が固定できることに着目した。
【0043】
図6はSDメモリーカードを2ケ並べたときの位置関係を示す説明図である。同図は、2ケのSDメモリーカード5をその長辺が互いに隣接するように並べると、書込み禁止スイッチの切り欠き部10及びノッチ11により隙間13が生ずることを示している。2ケのSDメモリーカード5の間にできる隙間13及び右側のSDメモリーカード5の隙間10に押圧部材6の第1と第3の係止片6d1、6d3を下ろし、さらに左側のSDメモリーカード5のノッチ11に隣接する端子側の突部に押圧部材6の第2の係止片6d2を係合させることにより、狭い構成スペースで押圧部材6の固定が可能となる。
【0044】
そこで、図7のように、2ケのSDメモリーカード5のノッチ11及び書込み禁止スイッチの切り欠き部10の隙間に第1と第3の係止片6d1、6d3を配置し、ノッチ11に隣接する端子側の突部に押圧部材6の第2の係止片6d2を係合させることにより、下段部5cの外周面に沿って第1と第3の係止片6d1、6d3を設けることが可能となり、係止片6d1、6d3の形状も単純となって精度も確保できる。プリント基板3の配置を下げる必要もなく、プリント基板3の裏面に実装する部品高さもその分高く構成できることになる。このとき、押圧部材6の横幅は2ケのSDメモリーカード5の上段の横幅よりも小さくコンパクトに構成できる。
【0045】
なお、SDメモリーカードの書込み禁止スイッチは、書込み可能な状態と書込み禁止状態をSDメモリーカード5の内部で検出して切り替えるのではなく、SDメモリーカード5の外側に設置された検出手段によって切り替える構成であり、本発明においては、この書込み禁止スイッチは使用しないため、書込み禁止スイッチの切り欠き部10の隙間に押圧部材6の第1の係止片6d1を下ろしても書込み動作には支障はない。
(構成の説明)
以上のような課題をふまえて、押圧部材6の詳細な構成を説明する。
【0046】
図1−図3において、6aは押圧部材6の本体である本体部を示している。この本体部6aは長方形状をしており、長手方向の寸法は隣り合って並列に配置されたSDメモリーカード5の幅と略同じであって、短い方向の寸法は、SDメモリーカード5の端子5aが露出可能な寸法になっている。以下において、長手方向の辺を端辺と称し、短い方の辺を側辺と称して説明する。
【0047】
本体部6aには、弾性体である板ばね部6b(押圧片)が形成されている。板ばね部6bはSDメモリーカード5の上面と当接しSDメモリーカード5をプリント基板3に押圧する。板ばね部6bは本体部6aを切り起して形成されたもので、1個のSDメモリーカード5に対して3個づつ設けられている。即ち、3個の板ばね部6bが、本体部6aの側辺の中央を結ぶ中心線を境に、逆L字形に対称に配置されている。
【0048】
また、押圧部材6は本体部6aの外周縁の3辺を直角に折り曲げて構成された側板部6cを有する。側板部6cはSDメモリーカード5の端子5aが位置する端部を除く3辺に形成され、SDメモリーカード5の外周縁部の形状に合わせて形成されている。
【0049】
側板部6cの一方の側辺の先端にL字形の第1の係止片6d1が突出して形成されている。また、端子5a側の本体部6aの端辺中央にL字形の第3の係止片6d3が切り起しにより形成されている。これらの第1と第3の係止片6d1、6d3は、端子5a方向に直角に折れ曲がり、プリント基板3に向かう方向に延びている。これらの第1と第3の係止片6d1、6d3は、前記のように、SDメモリーカード5の筐体に形成されているノッチ11及び書込み禁止スイッチの切り欠き部10に対応する位置に形成されている。
【0050】
また、端子5aと反対側の側板部6cの端辺の中央にはT字形の第4の係止片6d4が突出して形成されている。第4の係止片6d4は、各々2ケの前記SDメモリーカード5の角部のコーナアール部によりできた隙間に対応する位置に形成されている。
【0051】
これらの第1、第3、第4の係止片6dをプリント基板に設けられた穴部3aに固定することにより、押圧部材6がプリント基板3に固定され、SDメモリーカード5がプリント基板3に圧接固定される。
【0052】
また、側板部6cの他方の側辺の先端には、第2の係止片6d2が形成されている。この第2の係止片6d2は長方形に形成された片の中央には穴6iが形成され、SDメモリーカード5のノッチ11に隣接する端子5a側の突部5dと係合することにより、押圧部材6がSDメモリーカード5及びプリント基板3と係合する。なお、前記ノッチ11に、前記第2の係止片6d2の一部分が嵌まり込んでいる。
【0053】
また、側板部6cの一部を構成する両側部の板ばね部6e及び端部側の板ばね部6f(押圧片)は弾性体であって、SDメモリーカード5を内方に押すために僅かに内側に曲げられている。
【0054】
本体部6aの長手方向中央の端辺寄りには、SDメモリーカード5の段部端面に当接する当接部6gが切り起しにより形成されている。
図8は隣接する2ケのSDメモリーカード5に、押圧部材6が係合した状態を示す平面図である。同図において、2ケのSDメモリーカード5は本体部6aに嵌めこまれている。
【0055】
押圧部材6の当接部6gは2ケのSDメモリーカード5の間にあって、各々のSDメモリーカード5の段部端面に当接部6gの両端縁が当接している。
各々のSDメモリーカード5は、押圧部材6の両側部の板ばね部6eによって、カード5の側面(長辺側)が内側へ向かって押圧される。即ち、図8において、左側のSDメモリーカード5は矢印A方向に、右側のSDメモリーカード5は矢印B方向に附勢され、2ケのSDメモリーカード5は互いに押圧し合う方向に押圧される。その結果、当接部6gの両端縁に各々のSDメモリーカード5の段部端面が圧接し、SDメモリーカード5は板ばね部6eと当接部6gの端縁とで挟持される。別の見方をすれば、2ケのSDメモリーカード5が当接部6gを挟持していることになる。
【0056】
なお、押圧部材6は、2ケのSDメモリーカード5を各々3ケ所の板ばね部6bでプリント基板3に押圧している。合計6ケの押圧部材6は、SDメモリーカード5をプリント基板3に固定する第1の係止片6d1、第2の係止片6d2、第3の係止片6d3、第4の係止片6d4、の近傍に形成されている。板ばね部6bをこのように配置することにより、SDメモリーカード5を押圧する反力が第1から第4の係止片6d1−6d4の固定点近傍に作用することになり、プリント基板3の変形が低減でき、プリント基板3方向へ安定してSDメモリーカード5の押圧が可能となる。
【0057】
なお、従来例で説明したように、SDメモリーカード5の端子側は、コネクタ4に形成された図示しない位置決め部によりSDメモリーカード5の短辺方向(PCカードの長手方向と直角方向)に移動しないように構成されている。
【0058】
そして、その位置決め部の一部は、当接部6gと同様な形状で端子部の近くの2つのSDメモリーカード5の間に設けられ、当接部6gと共に2つのSDメモリーカード5をバランスよく挟持している。
【0059】
他方、端部側の板ばね部6fは2ケのSDメモリーカード5の端子と反対側、即ち背面部を押圧し、図8の矢印C方向に附勢する。SDメモリーカード5の端子側の端面は、図15で示すようにコネクタ4のハウジング部に当接しており、SDメモリーカード5はコネクタ4のハウジング部に圧接される。
(組立方法)
次に、PCカードの組立方法について説明する。
【0060】
以上のような構成において、組立時は予めプリント基板3にコネクタ4が実装固定された状態で、4ケのSDメモリーカード5をコネクタ4のコンタクト8に端子5aが接触するように横方向からスライドして挿入する。その後、SDメモリーカード5を覆うように押圧部材6を上方からSDメモリーカード5に被せる。まず、第2の係止片6d2をSDメモリーカード5とプリント基板3に係合させ、第1、第3、第4の係止片6d1、6d3、6d4をプリント基板3の穴3aに貫通させる。
【0061】
なお、押圧部材6をプリント基板3に固定する際は、板ばね6bがSDメモリーカード5の上面と当接するため、押圧部材6はプリント基板3から離れる方向に力を受ける。そのため押圧部材6をプリント基板3方向に押した状態で第1、第3、第4の係止片6d1、6d3、6d4の先端を曲げるようにする。このようにすると、折り曲げた第1、第3、第4の係止片の先端部がプリント基板3の裏面に当接し、板ばね6bがSDメモリーカード5をプリント基板3の方向に押圧しているため、押圧部材6はプリント基板方向に力を受け、その結果、押圧部材6がSDメモリーカード5をプリント基板3に圧接して固定することになる。そして第1、第3、第4の係止片の先端部を切り欠き部から水平面内で曲げることにより、プリント基板3と接触する曲げ部の高さはほぼ一定となり、その結果、押圧部材6のプリント基板3からの高さもばらつきが少なく、一定の力でSDメモリーカード5をプリント基板3に押圧することができる。
【0062】
図9はプリント基板3に押圧部材6の係止片を固定した状態を示す斜視図である。同図において、穴部3aはプリント基板3に対するコネクタ4の位置決めに対応して精度よく形成されている。その穴部3aに押圧部材6の第1、第3、第4の係止片6d1、6d3、6d4を貫通させ、その後、係止片6d1、6d3、6d4に設けられた切り欠き部からこの係止片を水平面内で曲げて固定する。穴部3aを貫通させることにより、押圧部材6をプリント基板3に対して高精度に位置あわせすることが可能となり、また押圧部材6がプリント基板3から外れにくくなる。
【0063】
なお、押圧部材6を固定するときの高さ変化を無視できるときは、係止片6d1、6d3、6d4の先端部を切り欠き部からプリント基板方向に曲げて固定してもよい。
押圧部材6はステンレスやメッキ加工を施した金属などの導電性部材で形成する一方、図9において、プリント基板3の穴部3aの周囲にグランド部(図示せず)を形成し、係止片6d1、6d3、6d4先端がプリント基板3のグランド部に接触するように固定する。そのように構成することにより、SDメモリーカード5は導電性部材で覆われることになり、外部からの静電気の影響を受けにくくなる。更に、係止片6d1、6d3、6d4の先端部とグランド部との間に半田付け等をすることにより、より確実に接触させることが可能となる。
(作用)
以上のような構成とすることにより、4ケのSDメモリーカード5は各々2ケずつ押圧部材6により挟持され且つプリント基板3及びコネクタ4のハウジングに押圧固定されることになり、SDメモリーカード5の端子5aとコネクタ4のコンタクトは位置精度を確保した状態でプリント基板3上で固定できることになる。従って、カバー2とSDメモリーカード5はその間にクッション材等で当接していないのでカバー2のソリ等による影響も受けない。また、カバー2に外力が作用しても、カバー2が直接SDメモリーカード5を押圧しないため、SDメモリーカード5の端子5aとコネクタ4のコンタクトの接触状態が変化して接触不良になったり、コンタクトが変形したりする可能性を低減できる。
【0064】
また、押圧部材6の素材として導電性部材を使用し、プリント基板3のグランド部と接触した状態で固定することにより、外部の静電気の影響を受けにくくなる。
(変形例)
本実施の形態では、板ばね部6eにより2ケのSDメモリーカード5の長辺を内側へ押圧し、2ケのSDメモリーカード5の間にある当接部6gに対して圧接するように構成したが、当接部6gの代わりにSDメモリーカード5を外側へ押圧する板ばねを形成し、板ばね部6eを廃止して壁部とし、2ケのSDメモリーカードを壁部と板ばねとで挟持するように構成してもよい。
【0065】
また、当接部6gを廃止し、2ケのSDメモリーカードの長辺部分が互いに接するようにし、板ばね6eによって2ケのSDメモリーカードが互いに押圧し合うように構成してもよいが、SDメモリーカードが当接部6gを介して押圧し合う本実施の形態の構成のほうが位置精度を確保して確実に固定できるため、望ましい。
【0066】
なお、押圧部材6とSDメモリーカード5の2者、またはSDメモリーカード5とプリント基板3の2者、または押圧部材6、SDメモリーカード5、プリント基板3の3者を接着等で固定することにより、SDメモリーカード5の固定がより確実になる。
【0067】
また、コネクタ4と押圧部材6を予め一体化して両者を固定しておく構成としてもよい。しかしながら、この場合SDメモリーカード5を入れた状態でコネクタ4と押圧部材6をプリント基板3に固定する必要があるためコネクタ4の実装が困難となり、SDメモリーカード5の交換時もコネクタ4を外す必要が生じて容易には交換できない。一方、本構成は組立性、メンテナンス性ともに優れたPCカードを提供できるため、より望ましい。
実施の形態2
図10は板状部材を使用した実施の形態2による分解斜視図である。同図において、板状部材12を追加した点が実施の形態1と異なる。
【0068】
板状部材12は、四角形の本体に、紐状部が形成されている。板状部材12には、プリント基板3上の穴3aと略同じ位置に穴12aが形成され、押圧部材6の第3、第4の係止片6d3、6d4はプリント基板3の穴3a及び板状部材12の穴12aを貫通した後、切り欠き部から水平面内、又は板状部材12の方向に曲げられて板状部材12の端面に圧接固定される。
【0069】
なお、本発明では、板状部材12に押圧部材6の係止片6d3、6d4の先端を曲げて固定したが、プリント基板3裏面を摺動可能な板状部材に摺動方向に長穴を形成し、係止片6d3、6d4の切り欠きはその摺動方向に形成することにより、係止片6d3、6d4を板状部材12の長穴に通した後、板状部材を摺動させて係止して固定してもよい。
【0070】
この構成にて、板状部材12を導電性部材で形成し、押圧部材6の係止片又は板状部材12をプリント基板3のグランド部と接触させた状態で固定することにより、外部からの静電気の影響を受けにくくすることができる。
【0071】
このように構成することにより、SDメモリーカード5とプリント基板3は押圧部材6と板状部材12で挟持されて圧接されることになり、プリント基板3には曲げ応力が生じにくくなるため、押圧部材6を取り付けた後にプリント基板3が変形するということが生じにくくなる。その結果、プリント基板3上のパターンや実装部品にストレスが発生しにくく、より高い信頼性を確保できる。
実施の形態3
図11は、押圧部材をプリント基板に対して固定する方法の別の実施例を示す分解斜視図である。前述のように押圧部材6はSDメモリーカード5を挟持してプリント基板3に固定する。本実施の形態では、第2の係止片6d2の穴6iの幅は、SDメモリーカード5の突起部5dがほぼ隙間なく係合するように形成されており、一方、プリント基板3の突起3eの幅は穴6iよりも小さく形成されている。また、第3の係止片6d3及び第4の係止片6d4の先端部には、プリント基板3の厚みよりも僅かに大きく形成された溝幅を有する切り欠き部が形成されている。また、プリント基板3上には、第3の係止片6d3及び第4の係止片6d4と係合可能な長穴3bが形成されている。
【0072】
組立て時は、予めSDメモリーカード5をコネクタの所定位置から若干隙間を開けてセットする。そして第2の係止片6d2をSDメモリーカード5のノッチ11に隣接する突起5d及びプリント基板3の切り欠き部3cに隣接する突起3eに同時に引っ掛ける。このとき、第3の係止片6d3、第4の係止片6d4をプリント基板3に設けられた長穴3bに挿入し、且つ第2の係止片6d2の一部6jがプリント基板3の突起3fの外側に位置するように、また第1の係止片6d1がプリント基板3の突起3gの外側に位置するようにプリント基板3に対して押圧部材6を配置する。このとき、突起3f及び3gにより、第1の係止片6d1及び第2の係止片6d2は弾性変形の範囲内で若干外に開いた状態になる。そして、押圧部材6をコネクタ4側に移動させる。第1の係止片6d1は突起3gから離れ、切り欠き部3cに位置したところで変形が戻され切り欠き部3c内に移動する。第2の係止片6d2は、プリント基板3の突起3eの幅よりも穴6iの幅が大きく構成されているため、SDメモリーカード5が係合したままプリント基板3上をコネクタ4側に移動可能である。第2の係止片6d2は突起3fから離れ、切り欠き部3cに位置したところで変形が戻され切り欠き部3c内に移動する。そして、第3、第4の係止片6d3、6d4の先端に構成された切り欠き部の溝幅はプリント基板3の厚みより僅かに大きく構成されており、その切り欠き部の溝がプリント基板3と係合してコネクタ4側に移動することになる。第1の係止片6d1及び第2の係止片6d2が切り欠き部3cに係合したところで移動が終了し、所定の位置で固定されることになる。
【0073】
第1の係止片6d1と係合する切欠き部の幅は、第1の係止片の幅寸法とほぼ同じで形成されており、第2の係止片6d2と係合する切欠き部3cの幅も第2の係止片6d2の幅寸法とほぼ同じで形成されているため、第2の係止片6d2及び第1の係止片6d1がプリント基板3の切欠き部に隙間なく係合するため、押圧部材6はコネクタと反対側に移動できず、所定の位置に固定されることになる。即ち、2ケのSDメモリーカード5は押圧部材6の板ばね部6fでコネクタ4のハウジング部に押圧される。押圧部材6はコネクタ4から離れる方向に反力が作用するが、第2の係止片6d2及び第1の係止片6d1がプリント基板3の切欠き部3cで係合して移動できないので、押圧部材6はSDメモリーカード5をコネクタ4のハウジング部に押圧させた状態でプリント基板3に固定できることになる。
【0074】
図12は押圧部材がプリント基板に固定された状態を示す斜視図である。
以上のような実施の形態によると、係止片の先端を曲げることなく、押圧部材をコネクタ側に摺動させるだけで所定の位置にSDメモリーカードを固定できるため、係止片を曲げるというような作業をしなくてもSDメモリーカードをプリント基板に固定できることから、簡単に且つ精度よくSDメモリーカードを固定できるという作用を有する。
【0075】
上記の実施の形態1−3では、押圧部材6に形成された係止手段の係止片は、本体部6aに逆L字形に3箇所、左右対称に計6箇所に設けられているが、本発明は係止片をSDメモリーカードの角部の4箇所に対応する位置に計8箇所に設けてもよい。何れにしろ、係止片は、SDメモリーカード内に内蔵されたICを保護するために、SDメモリーカード5の外周縁部を押圧するのが好ましい。
【産業上の利用可能性】
本発明は、4ケのSDメモリーカードを内部に搭載し、SDメモリーカードの端子部とコネクタのコンタクトとの接触の安定性を図った、信頼性の高いPCカードを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】 本発明の実施の形態1によるPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1によるPCカードの構成要素の分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1によるPCカードの主要部を裏側から見た分解斜視図である。
【図4】 PCカードとSDメモリーカードの断面図である。
【図5】 押圧部材を仮定的に設けた、PCカードとSDメモリーカードの断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1によるSDメモリーカードの位置関係説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態1による押圧部材を設けたPCカードとSDメモリーカードの断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1による押圧部材とSDメモリーカードの位置関係説明図である。
【図9】 プリント基板の裏面側の斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態2によるPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態3によるPCカードの構成要素の主要部の分解斜視図である。
【図12】 図11の構成要素を組み立てた状態の裏面側の斜視図である。
【図13】 従来のPCカードの分解斜視図である。
【図14】 従来のプリント基板の構成の主要部の斜視図である。
【図15】 従来のコネクタ部の断面図である。
【符号の説明】
【0077】
1 フレーム
2 カバー
3 プリント基板
4 コネクタ
5 SDメモリーカード
5a 端子
6 押圧部材
6a 本体部
6b 板ばね部
6c 側板部
6d 係止片
8 コンタクト
10 書き込み禁止スイッチの切り欠き部
11 ノッチ
12 板状部材
20 クッション材

Claims (14)

  1. 開口部をカバーで蓋ったフレームと、フレーム内部に固定されたプリント基板と、ハウジング部がプリント基板の略中央部に固定され、PCカードの長手両方向に伸びるコンタクトを平行に並べて構成したコネクタと、端子部が前記コネクタに接触可能であって前記コネクタの両側に2ケずつ前記プリント基板上に配置した4ケのSDメモリーカードと、前記コネクタを境にして同じ側に配置された各々2ケの前記SDメモリーカードを挟持すると共に前記プリント基板及び前記コネクタのハウジング部に前記SDメモリーカードを押圧固定する押圧部材とを具備することを特徴とするPCカード。
  2. 前記押圧部材は、コネクタの両側に配置した各々2ケの前記SDメモリーカードの上部を覆う本体部と、前記本体部から折り曲げて構成された側板部と、前記本体部及び前記側板部に一体に形成された弾性体からなる押圧片とを有することを特徴とする請求項1記載のPCカード。
  3. 前記押圧部材は、この押圧部材を前記プリント基板に固定するための下方に伸びる係止手段を前記本体部及び前記側板部のうちの少なくともいずれか一方に備えたことを特徴とする請求項2記載のPCカード。
  4. 前記係止手段の少なくとも1ケの係止片が2ケの前記SDメモリーカードを並べた時にノッチ及び書込み禁止スイッチの切り欠き部のうち少なくともいずれか一方で形成される隙間を通ることを特徴とする請求項3記載のPCカード。
  5. 前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の一方の端に形成された第1の係止片は、前記コネクタを境にして同じ側に配置された各々2ケの前記SDメモリーカードの書込み禁止スイッチの外側の切り欠き部の隙間を通ってプリント基板の穴部に固定され、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の他方の端に形成された第2の係止片は、前記各々2ケの前記SDメモリーカードの外側のノッチに隣接する端子側の突部に係合し、前記第1の係止片と第2の係止片の距離が、2ケのSDメモリーカードの横幅よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載のPCカード。
  6. 前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側の端辺の中央部に形成された第3の係止片は、各々2ケの前記SDメモリーカードの書込み禁止スイッチの内側の切り欠き部とSDメモリーカードの内側のノッチによってできる隙間を通ってプリント基板の穴部に固定されたことを特徴とする請求項3に記載のPCカード。
  7. 前記係止手段のうち、前記押圧部材のコネクタ側とは反対側の端辺の中央部に形成された第4の係止片は、各々2ケの前記SDメモリーカードの角部のコーナアール部によりできた隙間を通ってプリント基板の穴部に固定されたことを特徴とする請求項3に記載のPCカード。
  8. 前記プリント基板に、前記第1及び第3及び第4の係止片が貫通する穴部を形成すると共に、前記第1及び第3及び第4の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第1及び第3及び第4の係止片を前記プリント基板の穴部に貫通させた後、前記第1及び第3及び第4の係止片の先端部を切り欠き部からプリント基板に平行な面内又はプリント基板方向に曲げることにより、前記押圧部材を前記プリント基板に固定することを特徴とする請求項5、6、7のいずれかに記載のPCカード。
  9. 押圧片は、前記第1−第4の係止片の近傍に設けられた請求項5、6、7のいずれかに記載のPCカード。
  10. 前記プリント基板に前記第1の係止片及び第2の係止片と各々ほぼ隙間なく係合可能な切り欠き部と前記第3の係止片が貫通する長穴を形成すると共に、前記第3の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第3の係止片を前記プリント基板の長穴に貫通させた後、押圧部材をコネクタ方向に移動させ前記第1及び第2の係止片の先端部をプリント基板の前記切り欠き部に係合して固定することを特徴とする請求項5または6に記載のPCカード。
  11. 前記プリント基板の裏側に前記プリント基板に接するように設けられた板状部材をさらに有し、前記プリント基板及び前記板状部材に前記第3及び4の係止片が貫通する穴部を形成すると共に、前記第3及び4の係止片の先端部に切り欠き部を構成し、前記第3及び4の係止片を前記プリント基板の穴部と前記板状部材の穴部に貫通させた後、前記係止片の先端部を切り欠き部から前記板状部材に平行な面内又は前記板状部材の方向に曲げることにより、前記押圧部材を前記板状部材に固定することを特徴とする請求項6または7記載のPCカード。
  12. 前記押圧部材を導電性部材で構成し、前記押圧部材の係止手段前記プリント基板のグランドに接触した状態で固定したことを特徴とする請求項1、2、3の何れかに記載のPCカード。
  13. 前記板状部材を導電性部材で構成し、前記板状部材を前記プリント基板のグランドに接触した状態で固定したことを特徴とする請求項11記載のPCカード。
  14. SDメモリーカードをプリント基板側に押圧する押圧片はSDメモリーカードの角部に対応する位置に設けられたことを特徴とする請求項1、2、3の何れかに記載のPCカード。
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