JPWO2004091183A1 - 音声伝送装置 - Google Patents
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Abstract
Description
音声伝送装置の一種であるDCME(ディジタル回線多重化装置)3aは、第3図に示されたように、一方は端末と交換機を介して接続され、他方は相手側のDCME3bと接続されている。DCME3a、3b、3c、3dはいずれもタンデムパススルー機能を有するものとする。また、第4図に示した従来のDCMEの構成を表すブロック図の通り、各DCME3a、3b、3c、3dはそれぞれ加入者側I/F部11a、11b、11c、11d、エコーキャンセラ12a、12b、12c、12d、有音/無音検出部13a、13b、13c、13d、音声符号化器14a、14b、14c、14d、回線側I/F部15a、15b、15c、15d、ビット検出部16a、16b、16c、16d、タンデムパススルー検出部17a、17b、17c、17d、音声復号器18a、18b、18c、18d、信号合成部19a、19b、19c、19d、パターンビット生成部20a、20b、20c、20dを有する。
まず、タンデムパススルー機能を使用しない場合、例えば、端末1aから端末1dに対して音声通話が行われる場合について説明する。端末1aの音声通話信号は交換機2aを介してDCME3aに入力され、符号化部30aにおいて符号化が行われる。そして、有線を介して相手側のDCME3bに入力されると復号部40bにおいて復号され元の音声データに戻されて交換機2bを介して相手側端末1dにて音声が再生される。
逆に、相手側端末1dからの音声通話信号は、交換機2bを介してDCME3bに入力され、符号化部30bにおいて符号化が行われ、有線を介してDCME3aに入力され、復号部40aにおいて復号され元の音声データに戻されて交換機2bを介して端末1aにて音声が再生される。
通常は、このようなDCMEが2つ対になって相手側端末との通話動作を行うが、例えば、端末1aに対して相手側端末が端末1fとなる場合のように、国際電話等で多段接続状態(今の場合、2リンク接続)による通話動作を行う場合は、交換機2a、2b、2c、2dと、DCME3a、3b、3c、3dを介する必要がある。その際、DCME3b、3cの各段で復号、および符号化を行うため、その分音質の劣化を招いてしまう。
そのため、端末1aから端末1fに対して送信される音声通話信号はDCME3bの復号部40bにおいて復号せず、また、DCME3cの符号化部30cにおいては符合化を行わなければ、かかる音声通話信号はDCME3aの符号化部30aにおいて符号化され、DCME3dにおいて復号部40dにおいて復号化されるだけなので音質の劣化を抑えることができる。
そこで、端末1aと端末1fの間で音声通話を行う場合について説明する。まず、端末1aからの音声通話信号は交換機2aを介してDCME3aに入力される。加入者側交換機2aからの信号を取り込むための加入者側I/F部11aは、交換機側からITU−T勧告G.703/G.704に準拠した2.048MHz(E1)信号あるいは、1.544MHz(T1)信号線が一般的には複数本入力される。本信号線は、1本当たり、通常、E1の場合は音声信号30チャネル分、T1の場合は24チャネル分多重化されている。加入者側I/F部11は、入力された上記音声信号をチャネル毎に分解し、符号化部30aに入力する。
符号化部30aでは、音声通話信号はまずエコーキャンセラ12aとビット検出部16aに入力される。エコーキャンセラ12aにおいてはエコーキャンセル処理が行われ、当該処理後の信号は有音/無音検出部13aおよび音声符号化器14aに入力される。有音/無音検出部13aでは音声通話信号中の有音部と無音部とを判定し、当該判定結果を音声符号化器14aに出力する。音声符号化器14aでは、入力される音声通話信号と有音、無音の判定結果から有音部についてのみ符号化を行う。
一方、ビット検出部16aでは、第5図に示したように音声通話信号であるPCM信号の8bitの基本セル内の所定の2bitを抽出し、当該抽出した2bitをタンデムパススルー検出部17aに出力する。タンデムパススルー検出部17aでは当該抽出した2bitの信号を蓄積し、時系列に並べた状態で所定のタンデムパススルー状態の確立パターンか否かを検出する。しかし、今の場合、DCME3aにおいては端末1aからの音声通話信号が送られてくるのみなので確立パターンの検出はない。従って、上記エコーキャンセラ12aおよび音声符号化器14aは通話が行われる限り動作をし続ける。
以上から、音声符号化器14aにより符号化された音声通話信号は、回線側I/F部15aから有線を介してDCME3bの復号部40bに出力される。
DCME3bの復号部40bに入力された符号化された音声通話信号は、タンデムパススルー状態が確立するまでは、復号部40b内の音声復号器18bに入力され、音声の復号が行われる。復号が行われた音声は信号合成部19bに入力され、復号部40b内のパターンビット生成部20bにおいて生成されたDCME3cに送信されるタンデムパススルー状態の確立を指示する確立ビットパターンと順次2bitずつ合成されて加入側I/F部11bから有線を介してDCME3cの符号化部30cに出力される。確立ビットパターンは、所定数のbitにより構成されるある特定のパターンであり、信号合成部19bにおいて音声通話信号であるPCM信号の8bitの基本セル内の2bitごとに順次埋め込まれていく。
一方で、DCME3bとDCME3cの間でタンデムパススルー状態が確立された場合は、タンデムパススルー検出部17bからの制御信号によって、音声復号器18bの動作は停止する。このタンデムパススルー状態が確立される際の動作を説明する。
上記の通り、通話開始時、即ちタンデムパススルー状態が確立されていない場合は、DCME3bの復号部40bからはDCME3cの符号化部30cに対して確立ビットを含んだ音声通話信号が出力され、その一方で、逆にDCME3cの復号部40cからもDCME3bの符号化部30cに対しても確立ビットを含んだ音声通話信号が出力される。
DCME3bのビット検出部16bの抽出によりタンデムパススルー検出部17bがDCME3cからの確立ビットパターン受信を検出すると、直ちにDCME3bの復号部40b内のパターンビット生成部20bに制御信号を出力し、パターンビット生成部20bは確立ビットパターンとはパターンの異なる検出ビットパターンを出力する。また、DCME3cもDCME3bからの確立ビットパターンを受信することで復号部40cからDCME3bの符号化部30bに対して検出ビットパターンが出力される。
こうして、DCME3bの符号化部30bからはDCME3cの復号部40cに対して検出ビットパターンが出力され、DCME3bの復号部40bにはDCME3cの符号化部30cからの検出ビットパターンが入力されることになる。このように符号化部30b、復号部40bいずれもが検出ビットパターンを出力し、かつ入力される状態になった時に、タンデムパススルー検出部17bは初めてタンデムパススルー状態が確立したとしてエコーキャンセラ12b、音声符号化器14b、音声復号器18bに制御信号を出力し、これらの動作を停止して、入力された信号をそのまま出力するように制御する。以降、通話終了時まで符号化部30b、復号部40bいずれもが検出ビットパターンを出力し、かつ入力される状態である限りエコーキャンセラ12b、音声符号化器14b、音声復号器18bの動作を停止し、入力された信号をそのまま出力するようにする。
DCME3cの符号化部30cでは、通話開始時、即ちタンデムパススルー状態が確立されていないときは、確立ビットパターンが挿入された音声通話信号がエコーキャンセラ12cとビット検出部16cに入力される。
ビット検出部16cは所定の2bitを抽出してタンデムパススルー検出部17cに出力する。タンデムパススルー検出部17cでは、抽出したビットを蓄積してDCME3bから送信された確立ビットパターンを検出し、検出すると直ちに復号部40c内のパターンビット生成部20cを制御して、確立ビットパターンの出力から検出ビットパターンの出力に切替える。こうして上記と同様に、DCME3cの復号部40cにおいてDCME3bの符号化部30bに対して検出ビットパターンを出力し、またDCME3cの符号化部30cにおいてDCME3bの復号部40bから検出ビットパターンが入力される状態となってからタンデムパススルー検出部17cは初めてエコーキャンセラ12c、音声符号化器14c、音声復号器18cの動作を停止し、入力された信号をそのまま出力するように制御信号を出力する。
こうしてDCME3cの符号化部30cでは、タンデムパススルー状態確立前では、音声通話信号の有音部のみに符号化を行いDCME3dの復号部40dに出力し、タンデムパススルー状態確立後は、入力される信号をそのままDCME3dの復号部40dに出力する。
DCME3dの復号部40dでは回線側I/F部15dを介して音声復号器18dに符号化された音声通話信号が入力され、音声復号器18dによって復号し信号合成部19dに出力する。信号合成部19dでは、復号部40d内のパターンビット生成部20dにおいて生成されたタンデムパススルー状態の確立を指示する確立ビットパターンと合成されて加入側I/F部11dから交換機2dを介して端末1fに音声通話信号を出力する。ここで合成されて端末1fに出力された確立ビットは音声再生の際には無視される。このようにそれぞれのDCMEの復号部では確立ビットパターンを相手が端末か他のDCMEかに関わらず出力する。
以上では、端末1aから端末1fの往路についての動作を説明したが、次に復路について説明する。
端末1fからの音声通話信号は、交換機2dを介してDCME3dの符号化部30dに出力され、上記往路のDCME3aの場合と同様に、エコーキャンセラ12dでエコー成分を除去し、有音/無音検出部13dおよび音声符号化部14dによって有音部のみに符号化処理を施し、次段のDCME3cの復号部40cに出力する。
復号部40cでは、上述したようにタンデムパススルー状態の確立を行う。従って、通話開始直後のタンデムパススルー状態確立前は、音声復号器18cにより音声の復号を行い、パターンビット生成部20cは、確立ビットパターンの出力を行い、信号合成部19cにおいて音声通話信号に確立ビットパターンの挿入が行われてDCME3bの符号化部30bに出力される。一方、タンデムパススルー状態確立後は、タンデムパススルー状態検出部17cの制御により、音声復号器18cは、復号処理を行わず、入力された信号をそのまま出力するという動作に切り替わる。また、パターンビット生成部20cは、検出ビットパターンを信号合成部19cに出力する。そして信号合成部19cでは、復号処理がされていない信号と検出ビットパターンとが合成されてDCME3bの符号化部30bに出力される。
DCME3bのタンデムパススルー状態の確立は上述の通りである。DCME3bの符号化部30bでは、上記往路のDCME3cの場合と同様に、タンデムパススルー状態確立前は、音声通話信号の有音部のみに符号化を行いDCME3aの復号部40aに出力し、タンデムパススルー状態確立後は、入力される信号をそのままDCME3aの復号部40aに出力するのみとなる。
この出力された音声通話信号が入力されたDCME3aの復号部40aでは、上記と同様に入力された音声通話信号を復号して端末1aに出力する。なお、DCME3aの符号化部30aには端末1aからの音声通話信号しか入力されないため、上記のようにタンデムパススルー状態が確立されることはなく、従って、DCME3aの復号部40aも復号動作が停止するようなことはない。
以上のように、タンデムパススルー状態の確立にはそれぞれの復号部から確立ビットパターンを出力し、他方のDCMEが確立ビットパターンを受け取った場合には、検出ビットパターンを返信し、お互いに検出ビットパターンを出力している間はタンデムパススルー状態が確立されているものとする。従って、通話開始直後は複数回符号化された音声が伝送されることになるが、直ちにタンデムパススルー状態が確立されるので実質的に通話時には影響がない。
このようにすることにより、結局、端末1aから端末1fへの音声データは、DCMEが2リンク接続されている場合でも、音声符号化、復号はDCME3aおよび3dにおいてそれぞれ1回のみ実施されるため、音声品質の劣化を防止することができる。
このような従来のタンデムパススルー機能があるDCMEでは、第4図の有音/無音検出部13を用いて音声信号の有音部を検出し、当該有音部分のみを圧縮符号化し、回線側に伝送するといった処理を実施している。そのため、加入者側からの音声信号の有音率(全通話時間における有音時間の割合)が高い場合、結果として回線側への伝送量が増えることになる。
一般的には、室内の固定電話で行われる通話では、音声の有音率は約40%程度であるが、特に、近年普及の著しい携帯電話による通話では、通話環境が屋外であることが多く、その場合、背景雑音(例えば、自動車が通過する音、通話者以外の人間同士の会話等)が大きく、結果として、音声の有音率は約66%とも言われており、回線側への伝送量が増え、そのため、回線の伝送効率が低下する。
本発明では、タンデムパススルー機能を有する音声伝送装置において、音声信号中の背景雑音成分を除去することで回線の伝送効率を向上することを目的とする。
本発明の実施の形態1について説明する。本発明は、タンデムパススルー機能を有する音声伝送装置内にノイズキャンセラを設けたため、ノイズキャンセル機能を有しない携帯電話等であっても、通常時およびタンデムパススルー状態時であってもいずれにおいても高品質な音声伝送を行う音声伝送装置に関するものである。第1図は、本発明の実施の形態1に係るタンデムパススルー機能を有する音声伝送装置の一種であるDCME(ディジタル回線多重化装置)の構成を表すブロック図である。また、第1図に示されたDCMEは第3図のDCME3a、3b、3c、3dと同様の形態で多段接続され、タンデムパススルー状態の確立における確立ビット、検出ビットの抽出、タンデムパススルー状態の検出方法については従来と同様である。なお、各DCME3a、3b、3c、3dはそれぞれノイズキャンセラ21a、21b、21c、21dを具備するものとする。
以下、携帯端末1bと端末1fとが通話を行う場合について説明する。まず、携帯端末1bからの音声通話信号は基地局装置50および交換機2aを介してDCME3aに入力される。加入者側の交換機2aからの音声通話信号は加入者側I/F部11aを介して符号化部30aに入力される。
符号化部30aでは、音声通話信号はまずエコーキャンセラ12aとビット検出部16aに入力される。エコーキャンセラ12aにおいては上記と同様にエコーキャンセル処理が行われ、当該処理後の信号はノイズキャンセラ21aに入力される。
従来では、エコーキャンセラ12aからの出力はそのまま音声符号化器14aに出力されていたが、本発明ではエコーキャンセラ12aの後段にノイズキャンセラ21aを設け、携帯端末1bからの背景雑音の多い音声信号等であっても、音声データ中の余分な背景雑音等を除去することで、音声符号化器14aにおいて効率の良い符号化を行うことが可能である。一般的に、第2図に示したように、背景雑音等のノイズは大きさが定常的で、多くの周波数成分を含んでいるが、一方、音声信号の周波数成分は特定の帯域にのみ分布しているため、ノイズキャンセラ21aは、背景雑音と音声信号のそれぞれの統計的性質の違いを利用してノイズ成分だけ抽出し、当該抽出したノイズ成分の逆相成分(位相を180度変換したもの)を生成し、元の音声データと加えることでノイズを除去するものであるが、本発明においては既知のものを用いるため、ここでは詳述しない。ノイズキャンセラ21aは、多段接続状態でない場合は、エコーキャンセル後の音声データからさらに背景雑音等を除去して、有音/無音検出部13a、音声符号化器14aに出力する。
例えば、GSM方式の携帯電話等においては携帯電話の本体内部にはノイズキャンセラ機能が存在しないが、そのような場合であってもDCME内部にノイズキャンセラを設けることで高品質の音声伝送が可能となる。
有音/無音検出部13aでは音声通話信号中の有音部と無音部とを判定するが、上述のようにノイズキャンセラ21aにより余分な背景雑音等は除去されるため無音部と判定される部分が増え、余分な有音部は出力しない。そして、当該判定結果を音声符号化器14aに出力する。音声符号化器14aでは、当該判定結果から余分な背景雑音等を含まない有音部のみについて符号化を行うことができる。
一方、ビット検出部16aでは、第5図に示したように音声通話信号であるPCM信号の8bitの基本セル内の所定の2bitを抽出し、当該抽出した2bitをタンデムパススルー検出部17aに出力し、タンデムパススルー検出部17aでは当該抽出した2bitの信号を蓄積し、上記と同様にタンデムパススルー状態の確立パターンか否かを検出する。しかし、今の場合、DCME3aにおいては携帯端末1bからの音声通話信号が送られてくるのみなので確立パターンの検出はない。従って、タンデムパススルー検出部17aからエコーキャンセラ12a、ノイズキャンセラ21a、音声符号化器14aへ動作を停止する制御信号の入力はなく、上記エコーキャンセラ12a、ノイズキャンセラ21a、音声符号化器14aは通話が行われる限り動作をし続ける。
以上から、音声符号化器14aにより符号化された音声通話信号は、回線側I/F部15aから有線を介してDCME3bの復号部40bに出力される。
DCME3bの復号部40bに入力された符号化された音声通話信号は、タンデムパススルー状態が確立するまでは、復号部40b内の音声復号器18bに入力され、音声の復号が行われる。復号が行われた音声は信号合成部19bに入力され、復号部40b内のパターンビット生成部20bにおいて生成されたDCME3cに送信されるタンデムパススルー状態の確立を指示する確立ビットパターンと順次2bitずつ合成されて加入側I/F部11bから有線を介してDCME3cの符号化部30cに出力される。確立ビットパターンは、所定数のbitにより構成されるある特定のパターンであり、信号合成部19bにおいて音声通話信号であるPCM信号の8bitの基本セル内の2bitごとに順次埋め込まれていく。
一方で、DCME3bとDCME3cの間でタンデムパススルー状態が確立された場合は、タンデムパススルー検出部17bからの制御信号によって、音声復号器18bの動作は停止する。
タンデムパススルー状態が確立される際の詳細な動作については背景技術の説明の通りである。
DCME3bの符号化部30bからはDCME3cの復号部40cに対して検出ビットパターンが出力され、DCME3bの復号部40bにはDCME3cの符号化部30cからの検出ビットパターンが入力されることになった時に、タンデムパススルー検出部17bは初めてタンデムパススルー状態が確立したとしてエコーキャンセラ12b、ノイズキャンセラ21、音声符号化器14b、および音声復号器18bに制御信号を出力し、これらの動作を停止して、入力された信号をそのまま出力するように制御する。以降、通話終了時まで符号化部30b、復号部40bいずれもが検出ビットパターンを出力し、かつ入力される状態である限りエコーキャンセラ12b、ノイズキャンセラ21、音声符号化器14b、および音声復号器18bの動作を停止し、入力された信号をそのまま出力するようにする。
DCME3cのタンデムパススルー状態の確立動作も上述の通りである。DCME3cの符号化部30cでは、タンデムパススルー状態確立前では、音声通話信号の有音部のみに符号化を行いDCME3dの復号部40dに出力し、タンデムパススルー状態確立後は、入力される信号をそのままDCME3dの復号部40dに出力するのみとなる。
DCME3dの復号部40dでは回線側I/F部15dを介して音声復号器18dに符号化された音声通話信号が入力され、音声復号器18dによって復号し信号合成部19dに出力する。信号合成部19dでは、復号部40d内のパターンビット生成部20dにおいて生成されたタンデムパススルー状態の確立を指示する確立ビットパターンと合成されて加入側I/F部11dから交換機2dを介して端末1fに音声通話信号を出力する。ここで合成されて端末1fに出力された確立ビットは音声再生の際には無視される。このようにそれぞれのDCMEの復号部では確立ビットパターンを相手が端末か他のDCMEかに関わらず出力する。
以上では、端末1bから端末1fの往路についての動作を説明したが、次に復路について説明する。
端末1fからの音声通話信号は、交換機2dを介してDCME3dの符号化部30dに出力され、上記往路のDCME3aの場合と同様に、エコーキャンセラ12dでエコー成分を除去し、ノイズキャンセラ21dによりノイズ成分を除去して音声通話信号中の無駄な有音部分を減らし、有音/無音検出部13dおよび音声符号化部14dによって有音部のみに符号化処理を施し、次段のDCME3cの復号部40cに出力する。
復号部40cでは、上述したようにタンデムパススルー状態の確立を行う。従って、通話開始直後のタンデムパススルー状態確立前は、音声復号器18cにより音声の復号を行い、パターンビット生成部20cは、確立ビットパターンの出力を行い、信号合成部19cにおいて音声通話信号に確立ビットパターンの挿入が行われてDCME3bの符号化部30bに出力される。一方、タンデムパススルー状態確立後は、タンデムパススルー状態検出部17cの制御により、音声復号器18cは、復号処理を行わず、入力された信号をそのまま出力するという動作に切り替わる。また、パターンビット生成部20cは、検出ビットパターンを信号合成部19cに出力する。そして信号合成部19cでは、復号処理がされていない信号と検出ビットパターンとが合成されてDCME3bの符号化部30bに出力される。
DCME3bのタンデムパススルー状態の確立は上述の通りである。DCME3bの符号化部30bでは、上記往路のDCME3cの場合と同様に、タンデムパススルー状態確立前は、ノイズキャンセラ21bによりノイズを除去した上で音声通話信号の有音部のみに符号化を行いDCME3aの復号部40aに出力し、タンデムパススルー状態確立後は、入力される信号をそのままDCME3aの復号部40aに出力するのみとなる。
この出力された音声通話信号が入力されたDCME3aの復号部40aでは、上記と同様に入力された音声通話信号を復号して端末1aに出力する。なお、DCME3aの符号化部30aには端末1aからの音声通話信号しか入力されないため、上記のようにタンデムパススルー状態が確立されることはなく、従って、DCME3aの復号部40aも復号動作が停止するようなことはない。
以上のように、タンデムパススルー状態の確立にはそれぞれの復号部から確立ビットパターンを出力し、他方のDCMEが確立ビットパターンを受け取った場合には、検出ビットパターンを返信し、お互いに検出ビットパターンを出力している間はタンデムパススルー状態が確立されているものとする。従って、通話開始直後は複数回符号化された音声が伝送されることになるが、直ちにタンデムパススルー状態が確立されるので実質的に通話時には影響がない。
この出力された音声通話信号が入力されたDCME3aの復号部40aでは、上記と同様に入力された音声通話信号を復号して携帯端末1bに出力する。なお、DCME3aの符号化部30aには端末1aからの音声通話信号しか入力されないため、上記のようにタンデムパススルー状態が確立されることはなく、従って、DCME3aの復号部40aも復号動作が停止するようなことはない。
Claims (2)
- 加入者端末から加入者側インターフェース部を経て入力される音声通話信号に含まれるノイズを除去するノイズキャンセラと、
当該ノイズ除去後の音声通話信号から有音部および無音部を判定する有音/無音検出手段と、
上記ノイズキャンセラの出力するノイズ除去後の音声通話信号の有音部について符号化を行い回線インターフェース部を介して外部に出力する音声符号化手段と、
回線インターフェース部を介して外部から入力される音声データを復号する音声復号手段と、
多段接続状態確立を指示する確立ビットパターンを出力するとともに、下記タンデムパススルー状態判定手段から制御信号が入力された後は上記確立ビットパターンとビットパターンの異なる多段接続状態中であることを示す検出ビットパターンを生成して出力するパターンビット生成手段と、
上記音声復号手段の出力と、上記確立ビットパターンまたは上記検出ビットパターンとを合成し、上記加入者側インターフェース部を介して外部に出力する信号合成手段と、
上記加入者側インターフェース部を介して外部から入力される音声通話信号中に上記確立ビットパターンが含まれていた場合に上記パターンビット生成手段に制御信号を出力し、当該制御信号出力後であって上記加入者側インターフェース部を介して入力される音声通話信号中に上記検出ビットパターンが含まれていた場合に上記ノイズキャンセラ、上記音声符号化手段、および上記音声復号手段の動作を停止し、入力された音声通話信号をそのまま出力する動作にそれぞれ切り換えるタンデムパススルー状態判定手段とを備えたことを特徴とする音声伝送装置。 - 加入者端末から加入者側インターフェース部を経て入力される音声通話信号に含まれるノイズを除去するノイズキャンセラと、
当該ノイズ除去後の音声通話信号から有音部および無音部を判定する有音/無音検出手段と、
上記ノイズキャンセラの出力するノイズ除去後の音声通話信号の有音部について符号化を行い回線インターフェース部を介して外部に出力する音声符号化手段と、
回線インターフェース部を介して外部から入力される音声データを復号する音声復号手段と、
多段接続状態確立を指示する確立ビットパターンを出力するとともに、下記タンデムパススルー状態判定手段から制御信号が入力された後は上記確立ビットパターンとビットパターンの異なる多段接続状態中であることを示す検出ビットパターンを生成して出力するパターンビット生成手段と、
上記音声復号手段の出力と、上記確立ビットパターンまたは上記検出ビットパターンとを合成し、上記加入者側インターフェース部を介して外部に出力する信号合成手段と、
上記加入者側インターフェース部を介して外部から入力される音声通話信号中に上記確立ビットパターンが含まれていた場合に上記パターンビット生成手段に制御信号を出力し、当該制御信号出力後であって上記加入者側インターフェース部を介して入力される音声通話信号中に上記検出ビットパターンが含まれていた場合に上記ノイズキャンセラ、上記音声符号化手段、および上記音声復号手段の動作を停止し、入力された音声通話信号をそのまま出力する動作にそれぞれ切り換えるタンデムパススルー状態判定手段とをそれぞれ備え、有線により互いの上記回線インターフェース部同士が接続された2つの音声伝送装置からなる音声伝送装置対を複数有し、
1の音声伝送装置対と他の音声伝送装置対との間では有線により互いの上記加入者側インターフェース部同士が接続されたことを特徴とする音声伝送システム。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2003/004359 WO2004091183A1 (ja) | 2003-04-04 | 2003-04-04 | 音声伝送装置 |
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