JP3254556B2 - 高能率音声符号化装置及びそれを用いた中継交換システム - Google Patents

高能率音声符号化装置及びそれを用いた中継交換システム

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JP3254556B2
JP3254556B2 JP14152897A JP14152897A JP3254556B2 JP 3254556 B2 JP3254556 B2 JP 3254556B2 JP 14152897 A JP14152897 A JP 14152897A JP 14152897 A JP14152897 A JP 14152897A JP 3254556 B2 JP3254556 B2 JP 3254556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高能率音声符号化装
置及びそれを用いた中継交換システムに関し、特に、第
1の伝送速度でディジタル音声信号の自局内及び局間中
継交換を行う交換機とこの第1の伝送速度よりも低速の
第2の伝送速度で高能率符号化されたディジタル音声信
号を伝送するディジタル中継回線との間に設けられ、デ
ジタル音声信号の高能率符号化及び復号化を行う高能率
音声符号化装置及びそれを用いた中継交換システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高速ディジタル専用回線サービス等を利
用し高能率符号化された音声情報を伝送する際、局内内
線との交換も行うディジタル交換機によりディジタル中
継回線の局間中継を行う場合は、中継回線内で伝送され
る信号(例えば16Kbps高能率符号化音声信号)の
ビットレートを交換機内で伝送される(例えば64Kb
psPCM音声信号)のビットレートに合せるために、
交換機と中継回線との接続点に各音声信号相互間の符号
変換(高能率音声符号化・復号化)を行う高能率音声符
号化装置を設け、ディジタル音声信号に対する高能率音
声符号からの復号化及び高能率音声符号への再符号化を
行っている。
【0003】この様な高能率音声符号化方式では、高度
な音声圧縮を実現するために、入力音声データをフレー
ムと称される約20ms程度のブロック毎に一括処理を
行う様になっている。そのために、図7に示す如く、符
号化器では送信側のフレーム位相を受信側に伝えるため
に、フレーム同期ビットを符号化データに付加して送出
している。また、復号化器では、受信した符号化データ
からフレーム同期ビットを検出して、送信側と同一のフ
レーム位相で合成処理を行っている。
【0004】一般的なトールダイヤルネットワークを考
えた場合、複数の局を中継交換するタンデム接続となる
のが一般的である。この様なネットワークに高能率音声
符号化装置を用いた場合、タンデム接続による音質の劣
化や遅延の増大といった、音声品質を劣化させる大きな
問題がある。
【0005】その解決策として、ディジタル1リンク中
継交換方式が提案されている。これは、タンデム接続に
なる中継回線交換機のパスを、符号化データのままで伝
送することにより符号化・復号化による音声品質の劣化
並びに、処理遅延による回線遅延の増大が発生しない中
継交換方式であって、原理的には、何度中継しても音声
品質の劣化のないネットワーク構築が可能であり、本発
明はこの中継交換時の符号化データの制御方法に関する
ものである。
【0006】図5は上述した高能率音声符号化装置の一
例を示すブロック図であり、特開平7−107050号
公報に開示のものである。尚、以下、16Kbpsの場
合について説明する。
【0007】従来の中継交換方式では、図5に示す様に
高能率音声符号化装置204を例にとれば、符号化器側
は、中継回線交換機202からの入力PCMデータを符
号化する符号化器1と、入力PCMデータを速度変換す
る速度変換回路2(64Kbpsから16Kbpsへの
速度変換)と、この速度変換回路2の出力と符号化器1
の出力を切替えるセレクタ5と、中継回線交換機202
からの入力PCMデータから、ビットスチールにより挿
入された予め決められたフレームパターンを検出するビ
ットスチール検出回路3とにより構成される。
【0008】一方、復号化器側は、ディジタル回線10
1から入力された符号化データを復号化する復号化器7
と、その符号化データを速度変換する速度変換器8(1
6Kbpsから64Kbpsへの速度変換)と、この速
度変換回路8の出力と復号化器7の出力とを切替えるセ
レクタ11と、その出力信号に、予め決められたフレー
ムパターンをビットスチールにより挿入するビットスチ
ール挿入回路64とにより構成される。そして、符号化
側セレクタ5並びに復号化側セレクタ11とは、ビット
スチール検出回路3の出力により切替えられる。
【0009】他の高能率音声符号化装置205〜207
についても同一の構成であり、その説明は省略する。
尚、201,203は中継回線交換機であり、208〜
210は電話機、100,101,110,111はデ
ィジタル回線を夫々示す。
【0010】次に、従来技術の動作概要について説明す
る。自局落ちの通話、つまり図5における電話機208
と209との通話(電話機210と209の通話も同様
である)であれば、電話機208から入力された音声信
号は、中継回線交換機202により64KbpsPCM
データに変換された後音声符号化装置204に入力さ
れ、そのPCMデータは符号化器1により符号化され
る。
【0011】またこの場合、ビットスチール検出回路3
は非検出状態となるため、セレクタ5は符号化器1の出
力を選択し、符号化データがディジタル回線100に出
力される。この符号化データは高能率音声符号化装置2
05の復号化器40に入力され、PCMデータに復号化
された後回線交換機201に出力されて電話機209に
音声信号として再生される。
【0012】逆方向についても(電話機209から20
8の方向も)同様である。
【0013】一方、中継交換の場合、つまり電話機20
9と210との通話の場合は、中継回線交換機202が
中継交換の呼であることを検出すると、104並びに1
05のパスを接続する。
【0014】よって、ビットスチール挿入回路64の出
力がビットスチール検出回路23に、ビットスチール挿
入回路72の出力がビットスチール検出回路3に入力さ
れることになり、各々のビットスチール検出回路3,2
3により予め決められたフレームパターンが検出され、
復号化側セレクタ11並びに31と、符号化側セレクタ
5並びに25を、速度変換回路8並びに28(復号化
側)と、2並びに22(符号化側)側に切替える。
【0015】中継回線交換機202は、中継パス104
並びに105により、入力されたデータをトランスペア
レントに出力するため、ディジタル回線111から入力
された符号化データが速度変換回路2及びセレクタ5を
介してトランスペアレントにディジタル回線100に出
力される。同様に、ディジタル回線101の符号化デー
タは速度変換回路22及びセレクタ25を介してディジ
タル回線110にトランスペアレントに出力される。
【0016】これにより、ディジタル1リンク中継交換
を実現している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題点を図
5をもとに説明する。通常状態においては、高能率音声
符号化装置204と205,206と207とが夫々対
向状態にある。つまり、符号化器1と復号化器40,符
号化器41と復号化器7との各間で音声CODEC間の
フレーム同期が確立した状態にある。同様に、符号化器
21と復号化器42,符号化器43と復号化器27との
各間で音声CODEC間のフレーム同期が確立した状態
にある。
【0018】ここで、自局落ちの通話の場合を考えると
(電話機208と209との通話)、回線交換機201
は高能率音声符号化装置205とのパス106を接続す
る。
【0019】同様に、中継回線交換機202は高能率音
声符号化装置204とのパス102を接続する。この
時、高能率音声符号化装置205と204とは対向状態
であり、音声CODEC間のフレーム同期は確立状態の
ため、特に問題はない。電話機208と210との通話
も同様である。
【0020】次に中継交換の通話の場合を考える。前述
の通り、通常高能率音声符号化装置204と205,2
06と207とは夫々対向状態にある。ここで、電話機
209と210との通話を考えると、電話機209から
の接続信号により回線交換機201は高能率音声符号化
装置205とのパス106を接続し、接続信号を中継回
線交換機202に伝送する。
【0021】中継回線交換機202は受信した接続信号
より自局落ちの通話でないことを判断すると、その接続
信号を該当する回線交換機203に転送すると同時に、
高能率音声符号化装置204と206とのパス104,
105を接続する。
【0022】これにより、ビットスチール検出回路3並
びに23は、ビットスチール挿入回路72並びに64に
より挿入されたフレームパターンを検出し、セレクタ
5,11並びに25,31を切替えることにより、高能
率音声符号化装置205と207とが対向状態となる。
【0023】そして、回線交換機203が高能率音声符
号化装置207と電話機210とのパス107を接続す
ることにより、電話機209と210との通話が確立さ
れる。
【0024】しかし、この時問題となるのが、前述の通
り中継交換の直前までの高能率音声符号化装置204と
205,206と207との各対向状態(自局落ち状
態)が、中継交換された瞬間から高能率音声符号化装置
205と207とが対向状態となることである。つま
り、高能率音声符号化装置205と207とは新たにフ
レーム同期を確立させる必要が発生する。
【0025】この時、復号化器40における直前の同期
確立状態から同期外れ状態への遷移並びに、同期外れ状
態から同期確立状態への遷移時に発生する雑音は、電話
機209に出力されるため、中継交換に移行する瞬間の
通話品質を劣化させるといった問題があった。
【0026】また、中継交換機202において、パス1
04と105の切替えが同時に行われれば、通話品質の
劣化は最小限に抑えることができるが、例えば、パス1
05の切替えから、パス104の切替えに時間差があっ
た場合には、その時間差分復号化器40には復号化器2
7からのPCMデータが入力されることになり、劣化が
増大されることになる。
【0027】復号化器42についても同様であるが、こ
の時点では電話機210は通話状態となっていないた
め、特に問題にはならない。上記説明のタイムチャート
を図6に示している。
【0028】尚、補足説明を行うと、同期確立状態から
同期外れ状態への遷移並びに、同期外れ状態から同期確
立状態への遷移とは、符号化器1と復号化器40,符号
化器41と復号化器7との対向並びに、符号化器21と
復号化器42,符号化器43と復号化器27との対向か
ら、符号化器43と復号化器40,符号化器41と復号
化器42との対向への状態遷移のことである。
【0029】本発明の目的は、中継交換時に発生する雑
音を解消することが可能な高能率音声符号化装置及びそ
れを用いた中継交換システムを提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
伝送速度でディジタル音声信号の自局内及び局間中継交
換を行う交換機と、前記第1の伝送速度よりも低速の第
2の伝送速度で高能率符号化されたティジタル音声信号
を伝送するディジタル中継回線との間に設けられ、前記
ディジタル音声信号の高能率符号化及び復号化を行う高
能率音声符号化装置であって、前記交換機からのディジ
タル音声信号を符号変換して出力する符号化手段と、前
記交換機からのディジタル音声信号を前記第2の伝送速
度に速度変換する第1の速度変換手段と、前記中継回線
からのディジタル音声信号を復号化して出力する復号化
手段と、前記中継回線からのディジタル音声信号を前記
第1の伝送速度に速度変換する第2の速度変換手段と、
前記復号化手段の出力に対してビットスチールにより付
加された予め定められた第1のフレームパターンを挿入
する第1のビットスチール挿入手段と、前記第2の速度
変換手段の出力をLSB側に、ビットスチールデータを
MSBに割り付け、それ以外のビットを「1」とした第
2のフレームパターンを挿入する第2のビットスチール
挿入手段と、前記交換機からの前記第1のフレームパタ
ーンを検出する第1の検出手段と、前記交換機からの前
記第2のフレームパターンを検出する第2の検出手段
と、前記第1又は第2の検出手段のいずれかにおいてビ
ットスチールデータが検出された場合には前記第2のビ
ットスチール挿入手段の出力を選択し、ビットスチール
データを含まないフレームパターンを受信しているとき
には前記第1のビットスチーム挿入手段の出力を選択し
て前記交換機へ導出する第1の切替え手段と、前記第2
の検出手段において第2のフレームパターンを検出した
場合には前記第1の速度変換手段の出力を選択し、第2
のフレームパターンを検出しない場合には前記符号化手
段の出力を選択して前記中継回線へ導出する第2の切替
え手段と、を含むことを特徴とする高能率音声符号化装
置が得られる。
【0031】また、本発明によれば、第1の伝送速度で
ディジタル音声信号の自局内及び局間中継交換を行う交
換機と、前記第1の伝送速度よりも低速の第2の伝送速
度で高能率符号化されたディジタル音声信号を伝送する
ディジタル中継回線と、複数の前記中継回線の各々と前
記交換機との間に夫々設けられた上述した高能率音声符
号化装置とを含むことを特徴とする中継交換システムが
得られる。
【0032】本発明では、高能率音声符号化装置から出
力されるビットスチールによるフレームパターンを2種
類持つ様にすることにより、交換機内部の信号パスの切
替えを高性能率音声符号化装置で検出可能としたことに
ある。
【0033】これにより、中継交換時にスルーとなる各
々の高能率音声符号化装置のデータの切替えタイミング
をほぼ同時にすることが可能となり、音声CODEC間
のフレーム同期の再引き込みが容易になり、中継交換時
の中継交換機内部の信号パス切替え時間差に伴う問題を
回避できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明の実施
例について説明する。
【0035】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、図5と同等部分は同一符号にて示している。高能率
音声符号化装置204において説明する。
【0036】復号化側では、中継回線101からのディ
ジタル音声信号を復号化する復号化器7と、この復号化
出力に対してビットスチールにより付加された予め定め
られた第1のフレームパターンを挿入するビットスチー
ル挿入回路(#1)9と、中継回線101からのディジ
タル音声信号を速度変換する速度変換回路(#2)8
と、この速度変換出力に対して、ビットスチールにより
付加された予め定められた第2のフレームパターンを挿
入するビットスチール挿入回路(#2)10と、これ等
ビットスチール挿入回路9,10の出力を選択して交換
機202へ導出するセレクタ11とを有する。
【0037】符号化側では、交換器202からのディジ
タル音声信号を符号化する符号化器1と、当該音声信号
を速度変換する速度変換回路(#1)2と、当該音声信
号の第2のフレームパターンを検出するビットスチール
検出回路(#2)3と、当該音声信号の第1のフレーム
パターンを検出するビットスチール検出回路(#1)4
と、符号化器1と速度変換回路(#1)2の出力を選択
して中継回線100へ導出するセレクタ5とを有する。
【0038】セレクタ5はビットスチール検出回路(#
2)3の検出出力に応じて制御され、セレクタ11は両
ビットスチール検出回路3,4の検出出力のオアをとる
オアゲート6の出力に応じて制御される。
【0039】他の高能率音声符号化装置205〜207
についても同一構成である。
【0040】本発明では、2つのビットスチール挿入回
路(#1,#2)9,10により予め決められた夫々異
なるフレームパターンを挿入するものであり、図2,3
にそのフレームパターンを有するデータフォーマット例
を夫々示しており、μ−Law PCMの場合である。
【0041】図2は、ビットスチール挿入回路(#1)
9にて得られ、PCMデータ用フレームパターンをビッ
トスチールにて付加したデータフォーマットである。
“S”はビットスチールデータの挿入を明示的に示した
ものであり、本例では、復号化器7の出力PCM信号に
対して、6サンプルに1回の割合でサンプルのLSBビ
ットをPCMデータ用フレームパターンに置換えてい
る。
【0042】図3は、ビットスチールを挿入回路(#
2)10にて得られ、符号化データ用フレームパターン
をビットスチールにて付加した速度変換された符号化デ
ータのデータフォーマットである。“D”は、符号化デ
ータが16Kbpsの時の符号化データであり、“F”
は、符号化データを、速度変換回路(#2)8によって
速度変換された(16Kbpsから64Kbps)サン
プルに対して挿入する符号化データ用フレームパターン
を示している。
【0043】図7に示す如く、符号化データ“D”をサ
ンプルのLSB側に夫々割付け、それ以外のビットを
“1”とすることより、μ則(ITU−T G.711
勧告)の無音データに近いデータとなるために、このサ
ンプルをPCM信号として符号化器1,21へ入力した
場合にも、復号化器40,42から出力される雑音を低
減できるメリットがある。尚、MSBビットは極性ビッ
トであるために、信号の極性が変わるのみである。
【0044】以下、本発明の実施例の動作について説明
する。通常状態においては、高能率音声符号化装置20
4と205,206と207とが夫々対向状態にある。
つまり、符号化器1と復号化器20,符号化器41と復
号化器7間で音声CODEC間のフレーム同期が確立し
た状態にある。同様に、符号化器21と復号化器42,
符号化器43と復号化器27間で音声CODEC間のフ
レーム同期が確立した状態にある。
【0045】ここで、自局落ちの通話の場合を考えると
(電話機209と208の通話)、電話機209からの
接続信号により回線交換機201は高能率音声符号化装
置205とのパス106を接続する。
【0046】このパスの接続により、回線交換機201
から入力される音声信号は符号化器41により符号化さ
れ、ディジタル回線101に出力される。その符号化デ
ータは、復号化器7により復号化され音声信号として中
継回線交換機202に出力される。
【0047】また、前述の接続信号により、中継回線交
換機202は高能率音声符号化装置204とのパス10
2を接続し、中継回線交換機202より入力される音声
信号は符号化器1により符号化され、ディジタル回線1
00に出力される。
【0048】この符号化データは、復号化器40により
音声信号に復号化され、回線交換機201に出力される
ことにより、電話機209と208の通話が成立する。
この時、高能率音声符号化装置204と205は対向状
態であり、音声CODEC間のフレーム同期は確立状態
のため、特に問題はない。電話機210と208の通話
も同様である。
【0049】次に中継交換の通話の場合を考える。前述
の通り、通常高能率音声符号化装置204と205,2
06と207は対向状態にある。ここで、電話機209
と210の通話を考えると、電話機209からの接続信
号により回線交換機201は高能率音声符号化装置20
5とのパス106を接続し、接続信号を中継回線交換機
202に伝送する。
【0050】中継回線交換機202は受信した接続信号
により自局落ちの通話でないことを判断すると、その接
続信号を該当する回線交換機203に転送すると同時
に、高能率音声符号化装置204と206のパス10
4,105を接続する。そして、回線交換機203が高
能率音声符号化装置207と電話機210とのパス10
7を接続することにより、電話機209と210の通話
路が確立される。
【0051】しかし、中継交換へ切替わることにより、
符号化器43と復号化器40並びに、符号化器41と復
号化器42の間で符号化データフレームの再同期引き込
みを行う必要があり、その処理に伴うによる音声品質の
劣化が問題となる。また、中継交換機におけるパス接続
の時間差によっても音声品質の劣化を増大させてしまう
が、従来の技術ではこの時間差は検出できなかった。
【0052】そこで本発明では、従来技術と同様に中継
回線交換機202への出力データに対して、ビットスチ
ールにより常にフレームパターンを挿入する手段と、中
継回線交換機から入力されるデータから前述のビットス
チールされたフレームパターンを検出する手段により、
自局落ちの通話と中継交換の通話の識別を可能とする。
【0053】その上で図2,3に示した様に、PCMデ
ータ用と符号化データ用の2種類のフレームパターンを
定義することにより、中継交換時に中継回線交換機のパ
スの切替えタイミングを検出することが可能となり、音
声品質の劣化を最小限にすることが可能となる。
【0054】以下に中継交換時の動作について詳細に説
明する。中継回線交換機202が中継交換の通話である
ことを検出すると、中継回線交換機202が中継交換の
ためパス104,105を接続するが、105が先に接
続され遅れて104が接続された場合を考える。この
時、ビットスチール検出回路(#1)4,24並びにビ
ットスチール検出回路(#2)3,23は非検出状態で
あるため、セレクタ5,11並びに25,31はA入力
が選択されている。
【0055】先ず、パス105が接続されたことによ
り、高能率音声符号化装置204への入力12には復号
化器27から出力されるPCMデータにビットスチール
挿入回路1(29)によりPCMデータ用フレームパタ
ーンが挿入されたPCMデータが入力され、そのデータ
はビットスチール検出回路(#1)4によりフレームパ
ターンが検出される。
【0056】この検出結果により、セレクタ11はB入
力を選択するため、出力15からは速度変換回路(#
2)8により速度変換された符号化データにビットスチ
ール挿入回路(#2)10により符号化データ用フレー
ムパターンが挿入された符号化データが出力される。ま
た、ビットスチール検出回路(#2)3は非検出状態の
ため、セレクタ5はA入力を選択したままである。
【0057】一方、高能率音声符号化装置206への入
力32は、パス104が接続されていないため、通常の
PCMデータが入力されている。
【0058】次に、パス104が接続された場合を考え
る。パス104が接続されたことにより、高能率音声符
号化装置206への入力32には、高能率音声符号化装
置204の出力15のデータである符号化データ用フレ
ームパターンの挿入された符号化データが入力される。
この入力データにより、ビットスチール検出回路(#
2)23がフレームパターンを検出し、セレクタ25並
びに31はB入力が選択される。これにより。出力33
には符号化器41からの符号化データが出力され、出力
35には符号化データ用フレームパターンが挿入された
符号化データが出力される。
【0059】また、この符号化データは高能率音声符号
化装置204の入力12に入力されるため、ビットスチ
ール検出回路(#2)3が検出状態タイムチャートなり
セレクタ5はB入力が選択され、出力13には符号化器
43からの符号化データが出力される。
【0060】上記説明のタイムチャートを図4に示す。
【0061】以上説明した通り、PCMデータ用並びに
符号化データ用フレームパターンを定義することによ
り、中継交換機内部の中継交換処理の完了を検出するこ
とが可能となり、音声品質の劣化を低減することが可能
となる。
【0062】フレームパターンとしては、PCMデータ
用にX.50のフレームパターンを、符号化データ用に
X.50Rのフレームパターンを定義することが考えら
れる。
【0063】また、パス104が接続されてから、ビッ
トスチール検出回路23がフレームパターンを検出する
までの間は、高能率音声符号化装置206の入力32に
入力される符号化データを、符号化器21が符号化処理
することになるが、図3に示すデータフォーマットとす
ることによりPCMデータの微小信号に近いデータとな
るため、問題とならない。但し、図3はμ−Law P
CMの場合を示しており、符号化側が変わった場合には
その符号化側の微小信号符号に近いフォーマットにす
る。
【0064】また、上記説明はパス105の接続よりパ
ス104の接続が遅れた場合であるが、逆の場合あるい
は同時であっても同様である。
【0065】尚、ビットスチール検出回路(#1)9
は、図2に示した“S”ビットの検出を行い、ビットス
チール検出回路(#2)10は、図3に示した“F”ビ
ットの検出を行う。
【0066】具体的には、ビットスチール検出回路(#
1)9について説明すると、PCMデータで発生しない
様なパターンを予め定めておき、送信側(本例では、ビ
ットスチール挿入回路側)で、6サンプル単位に、サン
プルのLSBビットをチェックしてフレームパターンの
チェックを行うことで検出する。
【0067】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば、2種類の
フレームパターンを定義したことにより、中継交換機の
パス切替えタイミングを検出することが可能となり、有
効なデータのみを出力することができるので、音声品質
の劣化が低減可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例に使用されるPCMデータのフ
ォーマット例を示す図である。
【図3】本発明の実施例に使用される符号化データのフ
ォーマット例を示す図である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すタイミング図であ
る。
【図5】従来の高能率音声符号化装置のブロック図であ
る。
【図6】図6のブロックの動作を示すタイミング図であ
る。
【図7】符号化データの一般的なフレームフォーマット
図である。
【符号の説明】
1,21,41,43 符号化器 2,8,22,28 速度変換回路 3,4,23,24 ビットスチール検出回路 5,11,25,31 セレクタ 6,26 オア回路 7,27,40,42 復号化器 9,10,29,30 ビットスチール挿入回路 100〜111 ディジタル中継回線 201〜203 交換機 204〜207 高能率音声符号化装置 208〜210 電話機

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送速度でディジタル音声信号の
    自局内及び局間中継交換を行う交換機と、前記第1の伝
    送速度よりも低速の第2の伝送速度で高能率符号化され
    たティジタル音声信号を伝送するディジタル中継回線と
    の間に設けられ、前記ディジタル音声信号の高能率符号
    化及び復号化を行う高能率音声符号化装置であって、 前記交換機からのディジタル音声信号を符号変換して出
    力する符号化手段と、 前記交換機からのディジタル音声信号を前記第2の伝送
    速度に速度変換する第1の速度変換手段と、 前記中継回線からのディジタル音声信号を復号化して出
    力する復号化手段と、 前記中継回線からのディジタル音声信号を前記第1の伝
    送速度に速度変換する第2の速度変換手段と、 前記復号化手段の出力に対してビットスチールにより付
    加された予め定められた第1のフレームパターンを挿入
    する第1のビットスチール挿入手段と、 前記第2の速度変換手段の出力をLSB側に、ビットス
    チールデータをMSBに割り付け、それ以外のビットを
    「1」とした第2のフレームパターンを挿入する第2の
    ビットスチール挿入手段と、 前記交換機からの前記第1のフレームパターンを検出す
    る第1の検出手段と、 前記交換機からの前記第2のフレームパターンを検出す
    る第2の検出手段と、 前記第1又は第2の検出手段のいずれかにおいてビット
    スチールデータが検出された場合には前記第2のビット
    スチール挿入手段の出力を選択し、ビットスチールデー
    タを含まないフレームパターンを受信しているときには
    前記第1のビットスチーム挿入手段の出力を選択して前
    記交換機へ導出する第1の切替え手段と、 前記第2の検出手段において第2のフレームパターンを
    検出した場合には前記第1の速度変換手段の出力を選択
    し、第2のフレームパターンを検出しない場合には前記
    符号化手段の出力を選択して前記中継回線へ導出する第
    2の切替え手段と、を含むことを特徴とする高能率音声
    符号化装置。
  2. 【請求項2】 第1の伝送速度でディジタル音声信号の
    自局内及び局間中継交換を行う交換機と、前記第1の伝
    送速度よりも低速の第2の伝送速度で高能率符号化され
    たディジタル音声信号を伝送するディジタル中継回線
    と、複数の前記中継回線の各々と前記交換機との間に夫
    々設けられた請求項1記載の高能率音声符号化装置と、
    を含むことを特徴とする中継交換システム。
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