JPH10112760A - 音質劣化防止方式 - Google Patents

音質劣化防止方式

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JPH10112760A
JPH10112760A JP8267085A JP26708596A JPH10112760A JP H10112760 A JPH10112760 A JP H10112760A JP 8267085 A JP8267085 A JP 8267085A JP 26708596 A JP26708596 A JP 26708596A JP H10112760 A JPH10112760 A JP H10112760A
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JP8267085A
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Hidetoshi Toyofuku
秀敏 豊福
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多地点からの音声信号を加算して伝送する音声
会議システムに関し、複数の地点からの音声信号が同時
に重畳して発生した場合の音質劣化を防止する。 【解決手段】過負荷検出部2で加算された音声信号の過
負荷状態を検出し、カウント部3で過負荷状態が継続し
たサンプル数をカウントし、信号処理部5で、過負荷状
態のサンプル数が所定値以下のとき最大値または最小値
に対応するコードに符号化し、過負荷状態のサンプル数
が所定値を超えたとき過負荷状態の開始直後と終了直前
のサンプルを所定の識別コードに符号化し、識別コード
で挟まれた領域のサンプルをサンプル値と過負荷値の差
分を表すコードに符号化する処理を行って音声信号を符
号化して送信し、信号処理部9で、受信信号中の識別コ
ードで表されたサンプルを最大値または最小値に復号
し、識別コードで挟まれた領域のサンプルをこのコード
で表された値を最大値または最小値に加算した値に復号
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多地点からの音声
信号を加算して伝送する音声(電話)会議システムに関
し、特に複数の地点からの音声信号が同時に重畳して発
生した場合の音質劣化を防止するための、音質劣化防止
方式に関するものである。
【0002】音声会議システムにおいては、多地点にお
ける会議端末からの音声信号を加算して、それぞれの会
議端末へ伝送することによって、多地点の会議参加者か
らの音声を、それぞれの端末において聞くことができる
ようになっている。
【0003】このような音声会議システムにおいては、
複数の会議端末からの音声信号が同時に重畳して発生し
て、音声信号のレベルが高くなった場合でも、伝送装置
が過負荷状態になって、音質の劣化が生じないようにす
ることが必要である。
【0004】
【従来の技術】音声会議システムにおいては、多地点か
らの音声信号を加算して伝送する際に、それぞれの会議
装置からの音声のレベルは適正であっても、複数の会議
端末からの音声が重畳した場合には、伝送される音声の
音質が劣化することが避けられなかった。
【0005】これに対して、このような過負荷の発生を
防止するため、多地点からの音声信号を加算する際に、
それぞれの音声入力のレベルを1/2にしてから加算す
る方式があったが、この方式の場合は、音声信号の重畳
が生じない場合には、音声レベルが低下して聞きにくく
なることが避けられなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題を解決しようとするものであって、多地
点からの音声信号を加算して伝送する音声会議システム
において、複数の会議端末からの音声が重畳して発生し
た場合でも、音質劣化が生じることを防止できる、音質
劣化防止方式を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の動作原
理(1) を説明する図である。以下、図1に基づいて本発
明の態様(1) における信号処理を説明する。本発明の態
様(1) においては、基本的に、過負荷時には最大値また
は最小値にクリップする処理を行うが、過負荷の継続時
間が長い場合には、過負荷状態の開始位置と終了位置と
をオーバヘッドとして送るとともに、その間のデータ
は、折り返した値を送信する。
【0008】図1は、本発明の態様(1) における信号処
理の例を示したものであって、図中、〜,,〜
は、加算結果の入力音声信号が過負荷点(最大値また
は最小値)を超えた場合の、送信側の信号処理部の出力
信号を示している。
【0009】(1) 過負荷が短期間、例えば1〜3サンプ
ル生じた場合には、過負荷点を超えたサンプル値を、最
大値または最小値に置き替えるクリップ処理を行う。図
1において、,はこのようにして最大値に置き替え
られた2サンプルの信号点を示し、は最小値に置き替
えられた1サンプルの信号点を示している。
【0010】(2) 過負荷が4サンプル以上継続した場合
は、信号レベルが上昇して最初に過負荷点以上になった
サンプルの値と、信号レベルが低下して最後に過負荷点
以上になったサンプルの値とを、それぞれ最大値または
最小値に置き替えるとともに、このような信号点に対し
て、符号変換時、通常使用されることのない符号を識別
コードとして挿入して、受信側へ送る。図1において、
,はこのような識別コードの送信を示している。さ
らに、これ以外の過負荷点以上のサンプルに対しては、
その値を最大値または最小値で折り返した値a,bを受
信側へ送る。
【0011】受信側では、符号逆変換時、この識別コー
ドを検出したとき、その位置の出力値を最大値または最
小値とするとともに、開始位置の識別コードと終了位置
の識別コードとの間のサンプル点の出力値として、入力
値を最大値または最小値で折り返した値を出力すること
によって、送信側の出力値を復元する。
【0012】図2は、本発明の動作原理(2) を説明する
図であって、本発明の態様(2) における信号処理の例を
説明するものである。本発明の態様(2) においては、基
本的に、過負荷時には最大値または最小値にクリップす
る処理を行うが、過負荷の継続時間が長い場合には、過
負荷状態の開始位置と終了位置とにおいては、過負荷し
ているサンプル点と、過負荷していないサンプル点との
間に新たに最大値または最小値のサンプル点を挿入した
波形に変換して、この新たなサンプル点の位置をオーバ
ヘッドとして送るとともに、その間のデータとして、折
り返した値を送信する。
【0013】(1) 過負荷が短期間、例えば1〜3サンプ
ル生じた場合には、過負荷点を超えたサンプル値を、最
大値または最小値に置き替えるクリップ処理を行う。図
2において、,はこのようにして最大値に置き替え
られた2サンプルの信号点を示し、は最小値に置き替
えられた1サンプルの信号点を示している。
【0014】(2) 過負荷が4サンプル以上継続した場合
は、信号レベルが上昇して過負荷点を通過した場合の、
過負荷点を挟む2つのサンプル点の間、および信号レベ
ルが低下して過負荷点を通過した場合の、過負荷点を挟
む2つのサンプル点の間に、それぞれ最大値または最小
値のサンプル点を挿入した波形とし、新たに挿入された
最大値または最小値の信号点に対して、符号変換時、通
常使用されることのない符号を識別コードとして挿入し
て、受信側へ送る。図2において、,はこのような
識別コードの送信点を示している。さらに、これ以外の
過負荷点以上のサンプルに対しては、その値を最大値ま
たは最小値で折り返した値a,b,cを受信側へ送る。
この場合の信号波形の伸びは、音声信号が継続する間、
累積して生じるが、無音状態になったとき、また、伸び
のない状態から信号処理が開始される。
【0015】受信側では、符号逆変換時、この識別コー
ドを検出したとき、その位置の出力値を最大値または最
小値とするとともに、開始位置の識別コードと終了位置
の識別コードとの間のサンプル点の出力値として、入力
値を最大値または最小値で折り返した値を出力すること
によって、送信側の出力値を復元する。
【0016】この場合、受信側で復元される信号波形
は、送信側の入力信号波形とは異なっているので、受信
側において、挿入されている最大値または最小値のサン
プル点を除去してもとの信号波形を再生する。この際、
サンプル点の除去に伴って無音状態が生じるので、通常
のディジタル電話では使用できないが、伝送されるデー
タの時間的連続性を必要としないパケット通信や、AT
M通信の場合には使用可能である。
【0017】以下、本発明の課題を解決するための具体
的手段と作用とを記述する。
【0018】(1) 複数の端末からの所定のサンプリング
周期でディジタル化された音声信号を加算して他の端末
へ伝送する電話会議システムにおいて、加算された音声
信号のレベルが伝送路の過負荷状態であることを検出す
る過負荷検出部2と、過負荷状態が継続したサンプル数
をカウントするカウント部3と、加算された音声信号が
過負荷状態でないとき、各サンプルをその値に対応する
コードに符号化し、加算された音声信号が過負荷状態の
とき、過負荷状態が継続するサンプル数が所定値以下の
ときは、このサンプルを最大値または最小値に対応する
コードに符号化し、過負荷状態が継続するサンプル数が
所定値を超えたときは、過負荷状態の開始直後および終
了直前のサンプルを所定の識別コードに符号化するとと
もに、両識別コードによって挟まれた領域のサンプル
を、サンプル値と過負荷値との差分を表すコードに符号
化する処理を行う信号処理部5とを送信側に備えて、音
声信号を符号化して送信し、受信信号中における識別コ
ードによって挟まれた領域以外は伝送されたコードをそ
のまま復号し、識別コードによって表されたサンプルを
最大値または最小値に復号し、両識別コードによって挟
まれた領域のサンプルを、このコードによって表された
値を最大値または最小値に加算した値に復号する信号処
理部9を受信側に備えて音声信号を復号する。
【0019】(2) 複数の端末からの所定のサンプリング
周期でディジタル化された音声信号を加算して他の端末
へ伝送する電話会議システムにおいて、加算された音声
信号のレベルが伝送路の過負荷状態であることを検出す
る過負荷検出部2と、過負荷状態が継続したサンプル数
をカウントするカウント部3と、加算された音声信号が
過負荷状態でないとき、各サンプルをその値に対応する
コードに符号化し、加算された音声信号が過負荷状態の
とき、過負荷状態が継続するサンプル数が所定値以下の
ときは、このサンプルを最大値または最小値に対応する
コードに符号化し、過負荷状態が継続するサンプル数が
所定値を超えたときは、過負荷状態の開始直後のサンプ
ルを所定の識別コードに符号化するとともに、このサン
プル以降のサンプルを1サンプリング周期遅延させ、こ
の遅延させたサンプルにおける過負荷状態の終了直後の
サンプルを所定の識別コードに符号化するとともに、こ
のサンプル以降のサンプルをさらに1サンプリング周期
遅延させて、両識別コードによって挟まれた領域のサン
プルをこのサンプル値と過負荷値との差分を表すコード
に符号化する処理を行う信号処理部5とを送信側に備え
て、音声信号を符号化して送信し、受信信号中における
識別コードによって挟まれた領域以外は伝送されたコー
ドをそのまま復号し、識別コードによって表されたサン
プルを最大値または最小値に復号し、両識別コードによ
って挟まれた領域のサンプルを、このコードによって表
された値を最大値または最小値に加算した値に復号する
信号処理部9を受信側に備えて音声信号を復号する。
【0020】このように本発明によれば、多地点からの
音声信号を加算して伝送する音声会議システムにおい
て、複数の会議端末からの音声が重畳して発生した場合
でも、音質劣化が生じること防止できる。
【0021】(3) 会議トランク13を備えて前記音声信
号の加算を行う電話会議システムにおいて、会議トラン
ク13における各端末に対する送信側処理フロー実行部
15 1,152,153 において送信側の音声信号の符号化
の処理を行ない、各端末の受信側処理フロー実行部12
1,122,123 において受信側の音声信号の復号の処理
を行う。
【0022】(4) 端末211,212,213 において音声
信号の加算を行う電話会議システムにおいて、各端末2
1,212,213 を結合する専用ネットワーク制御部2
4における各端末に対する送信側処理フロー実行部分に
おいて送信側の音声信号の符号化の処理を行ない、各端
末に対する受信側処理フロー実行部分において受信側の
音声信号の復号の処理を行う。
【0023】このように本発明によれば、多地点からの
音声信号を加算して伝送する音声会議システムにおい
て、会議トランクを備えて音声信号の加算を行う場合
も、各端末を結合する専用ネットワーク制御部において
音声信号の加算を行う場合も、本発明方式の送信側の音
声信号の符号化の処理と、受信側の音声信号の復号とを
行って、音質劣化の防止を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の一実施形態を示
すブロック構成図であって、(a) は送信側の構成を示
し、(b) は受信側の構成を示している。
【0025】送信側において、アナログディジタル(A
/D)変換部1は、入力音声信号を所定のサンプリング
周期ごとにディジタル化する。過負荷検出部2は、ディ
ジタル化された音声信号における過負荷状態を検出す
る。カウンタ部3は、過負荷状態が継続する期間をカウ
ントする。識別コード生成部4は、過負荷状態が所定期
間以上継続したとき、過負荷期間の開始時と終了時に特
定の識別コードを生成する。信号処理部5は、音声信号
が過負荷しないときはそのまま通過させ、過負荷状態の
音声信号に対しては、その継続期間に応じて所定の信号
処理を行うとともに、信号処理を行った位置を示す識別
コードを挿入して出力信号を発生する。符号変換部6
は、処理された出力信号に対して、所定の圧縮方式によ
る符号変換を行って出力する。
【0026】受信側において、逆符号変換部7は、入力
信号に対して所定の伸長方式による符号変換を行って出
力信号を発生する。識別コード検出部8は、入力信号か
ら送信側において挿入された識別コードを検出する。信
号処理部9は、入力信号における識別コードが挿入され
ていない領域はそのまま通過させ、識別コードによって
前後を囲まれた領域については、所定の信号処理を行っ
て出力する。ディジタルアナログ(D/A)変換部10
は、処理された信号を所定の周期でアナログ化して出力
信号を発生する。
【0027】図4は、本発明の態様(1) の場合の信号処
理の具体例を示したものであって、(a) は5サンプル以
上の過負荷連続が生じた場合、(b) は2サンプルの過負
荷連続が生じた場合、(c) は1サンプルの過負荷が生じ
た場合をそれぞれ示している。この場合のサンプリング
周波数は、8kHzとする。
【0028】過負荷しない場合は、通常の音声加算を行
う。過負荷が連続して1〜3サンプル生じた場合は、こ
れらのサンプル値を正または負の最大値にクリップす
る。過負荷が連続して4サンプル以上生じた場合は、こ
の連続サンプルの開始点と終了点とで識別用のコードを
発生させる。
【0029】識別コードの例としては、64kbps μ-l
aw PCM方式の場合であって、符号変換として、送信
側でμ−リニア変換,受信側でリニア−μ変換を行う場
合には、負の絶対値最小に対応する未使用コード011
11111を使用することができる。または、リニア符
号の0〜−1の値を0と見なすことにすれば、識別コー
ドとして11111111を使用することもでき、この
場合は、送信側でリニア−μ変換,受信側でμ−リニア
変換を行う場合にも使用することができる。
【0030】図4(a) においては、5サンプル以上の正
方向の過負荷連続が生じた場合に、過負荷の開始点にお
いて、に示すように識別コード01111111を伝
送し、過負荷の終了点において、に示すように識別コ
ード01111111を伝送し、中間の点においては、
折り返された値a,b,c,…を符号化した値を伝送す
ることが示されている。
【0031】受信側では、識別コードの受信点に対応し
て、最大値または最小値を復元し、折り返された信号点
に対して、伝送された信号値を最大値または最小値に関
して折り返した値を復元する。
【0032】図4(b) においては、2サンプルの正方向
の過負荷連続が生じた場合に、それぞれの信号点に対応
して,に示すように、正の最大値10000000
を伝送することが示されている。受信側では、伝送され
た正の最大値をそのまま復元する。
【0033】図4(c) においては、1サンプルの負方向
の過負荷が生じた場合に、その信号点に対応して、に
示すように、負の最大値00000000を伝送するこ
とが示されている。受信側では、伝送された負の最大値
をそのまま復元する。
【0034】図5,図6は、本発明の態様(1) の場合の
動作フローを示す図(1),(2) であって、上述の説明に対
応している。図5は送信側の処理フローを示し、図6は
受信側の処理フローを示したものである。
【0035】図7は、本発明の態様(2) の場合の信号処
理の具体例を示したものであって、3サンプルの過負荷
連続が生じた場合を示している。
【0036】3サンプルの正方向の過負荷連続が生じた
場合に、過負荷の開始点において、に示すように1サ
ンプリング周期、識別コード01111111を伝送
し、次に1サンプリング周期(125μs)遅れて、連
続過負荷の最初のサンプル値を最大値に関して折り返し
た値aを伝送し、以降、次のサンプル値を最大値に関し
て折り返した値b,cを順次伝送する。さらに、過負荷
の終了点において、に示すように1サンプリング周
期、識別コード01111111を伝送する。従って3
サンプルの過負荷連続を伝送し終わるまでには、250
μsの遅延を生じることになる。
【0037】図8,図9は、本発明の態様(2) の場合の
動作フローを示す図(1),(2) であって、上述の説明に対
応している。図8は送信側の処理フローを示し、図9は
受信側の処理フローを示したものである
【0038】図10は、折り返した信号の符号化,復号
化を説明する図であって、図中、VOLは過負荷点(最
大値または最小値)を示している。またAは加算された
信号を示し、Bは折り返された信号を示している。
【0039】図10において、VOLは次式によって示
される。 (A+B)/2=VOL … (1)式 これから、 B=2×VOL−A … (2)式 A=2×VOL−B … (3)式
【0040】(2) 式を用いれば、送信時に、符号変換部
においてリニア→μ変換時の、過負荷時の折り返しデー
タを得ることができる。逆に(3) 式を用いれば、受信時
に、折り返されたデータを復元して、μ→リニア変換す
ることができる。
【0041】なお、通常の64kbps μ−law PCM方
式は、14ビットの精度であるが、15ビット以上の精
度を持つA/D変換器を用いることによって、VOLを
超えても、正しくディジタル変換処理を行うことができ
る。
【0042】図11は、本発明を適用した音声会議シス
テムの構成例(1) を示したものであって、通信網の中
に、各端末の音声信号を加算する会議トランクがある場
合の詳細構成を示している。
【0043】図11において、111,112,113 はそ
れぞれ音声会議用端末を示し、12 1,122,123 はそ
れぞれ端末111,112,113 に設けられた受信側処理
フロー実行部である。13は会議トランクであって、1
1,142,143 はそれぞれ、端末112 と端末113
, 端末113 と端末111 , 端末111 と端末112
送信音声を加算する加算部、151,152,153 はそれ
ぞれ、端末111,11 2,113 に対する送信側処理フロ
ー実行部である。
【0044】端末112 の送信音声と、端末113 の送
信音声とを加算部141 で加算して、送信側処理フロー
実行部151 を経て端末111 に入力し、端末113
送信音声と、端末111 の送信音声とを加算部142
加算して、送信側処理フロー実行部152 を経て端末1
2 に入力し、端末111 の送信音声と、端末112
送信音声とを加算部143 で加算して、送信側処理フロ
ー実行部153 を経て端末113 に入力する。
【0045】加算部141,142,143 において加算さ
れた音声信号によって過負荷が生じた場合には、それぞ
れの送信側処理フロー実行部151,152,153 におい
て、図4(本発明の態様1)または図7(本発明の態様
2)に示されたようにして、過負荷領域の信号を折り返
すとともに、過負荷点を識別するためのコードを付加し
て対向する端末側へ送信する。
【0046】各端末111,112,113 においては、そ
れぞれ受信側処理フロー実行部12 1,122,123 にお
いて、識別コードによって過負荷点を識別して、過負荷
領域の信号を折り返すことによって、それぞれの加算部
において加算された状態の音声信号を復元する。
【0047】図12は、本発明を適用した音声会議シス
テムの構成例(2) を示したものであって、各音声会議用
端末側に、音声信号を加算する加算部を有する場合の詳
細構成を示している。
【0048】図12において、211,212,213 はそ
れぞれ音声会議用端末を示している。221,222,22
3 は、それぞれ端末211,212,213 に設けられた加
算部であって、それぞれ端末211 と端末212 , 端末
212 と端末213 , 端末213 と端末211 の送信音
声を加算する。231,232,233 はそれぞれ端末21
1,212,213 に設けられたエコーキャンセラであっ
て、それぞれ端末212,端末213,端末231 から回り
込んできた端末211,212,213 の音声信号を打ち消
す作用を行う。24は各端末211,212,213 の音声
信号によって会議通信状態を形成するための専用ネット
ワーク制御部である。
【0049】端末211 の送信音声と、端末212 の送
信音声とを加算部221 で加算して、端末213 に入力
し、端末212 の送信音声と、端末213 の送信音声と
を加算部222 で加算して、端末211 に入力し、端末
213 の送信音声と、端末211 の送信音声とを加算部
223 で加算して、端末212 に入力する。
【0050】加算部221,222,223 のそれぞれにお
いて加算された音声信号によって過負荷が生じた場合に
は、専用ネットワーク制御部24において、それぞれの
加算信号に対して、送信側処理フローを実行して、図4
(本発明の態様1)または図7(本発明の態様2)に示
されたようにして、過負荷領域の信号を折り返すととも
に、過負荷点を識別するためのコードを付加して、対向
する端末側へ送信する。
【0051】また専用ネットワーク制御部24におい
て、各端末211,212,213 の受信信号に対して、そ
れぞれ受信側処理フローを実行して、識別コードによっ
て過負荷点を識別して、過負荷領域の信号を折り返すこ
とによって、それぞれの加算部において加算された状態
の音声信号を復元する。
【0052】エコーキャンセラ231,232,233 は、
それぞれ減算部と打ち消し用信号生成部Dとを有し、そ
れぞれ端末212,213,211 からの加算された音声信
号から、自端末211,212,213 の音声信号が、端末
213 と212 , 端末211と213 , 端末212 と2
1 を経て回り込んだ音声信号のみを打ち消すことによ
って、話者自身の音声信号に基づくエコーを打ち消す作
用を行う。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
地点からの音声信号を加算して伝送する音声会議システ
ムにおいて、音声入力のレベルを1/2にしてから加算
する方式をとっていないので、過負荷しない領域で、音
声レベルが低下するという問題点を解決することができ
るとともに、過負荷が生じた場合でも、そのままのレベ
ルを伝送することができる。
【0054】従って本発明によれば、音声会議システム
において、複数の音声が同時に重畳して発生した場合で
も、音声信号を忠実に伝送して再生することができる。
また過負荷点の位置を識別するコードとして、通常使用
されないコードを使用することによって、オーバヘッド
なしに、受信信号の音質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理(1) を説明する図である。
【図2】本発明の動作原理(2) を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すブロック構成図であ
って、(a) は送信側の構成を示し、(b) は受信側の構成
を示す。
【図4】本発明の態様(1) の場合の信号処理の具体例を
示す図であって、(a) は5サンプル以上の過負荷連続が
生じた場合、(b) は2サンプルの過負荷連続が生じた場
合、(c) は1サンプルの過負荷が生じた場合をそれぞれ
示す。
【図5】本発明の態様(1) の場合の動作フローを示す図
(1) である。
【図6】本発明の態様(1) の場合の動作フローを示す図
(2) である。
【図7】本発明の態様(2) の場合の信号処理の具体例を
示す図である。
【図8】本発明の態様(2) の場合の動作フローを示す図
(1) である。
【図9】本発明の態様(2) の場合の動作フローを示す図
(2) である。
【図10】折り返した信号の符号化,復号化を説明する
図である。
【図11】本発明を適用した音声会議システムの構成例
(1) を示す図である。
【図12】本発明を適用した音声会議システムの構成例
(2) を示す図である。
【符号の説明】
2 過負荷検出部 3 カウンタ部 5 信号処理部 9 信号処理部 121,122,123 受信側処理フロー実行部 13 会議トランク 151,152,153 送信側処理フロー実行部 211,212,213 端末 24 専用ネットワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末からの所定のサンプリング周
    期でディジタル化された音声信号を加算して他の端末へ
    伝送する電話会議システムにおいて、 加算された音声信号のレベルが伝送路の過負荷状態であ
    ることを検出する過負荷検出部と、 該過負荷状態が継続したサンプル数をカウントするカウ
    ント部と、 前記加算された音声信号が過負荷状態でないとき、各サ
    ンプルをその値に対応するコードに符号化し、前記加算
    された音声信号が過負荷状態のとき、該過負荷状態が継
    続するサンプル数が所定値以下のときは、該サンプルを
    最大値または最小値に対応するコードに符号化し、過負
    荷状態が継続するサンプル数が所定値を超えたときは、
    該過負荷状態の開始直後および終了直前のサンプルを所
    定の識別コードに符号化するとともに、該両識別コード
    によって挟まれた領域のサンプルを該サンプル値と過負
    荷値との差分を表すコードに符号化する処理を行う信号
    処理部とを送信側に備えて、音声信号を符号化して送信
    し、 受信信号中における前記識別コードによって挟まれた領
    域以外は伝送されたコードをそのまま復号し、該識別コ
    ードによって表されたサンプルを最大値または最小値に
    復号し、両識別コードによって挟まれた領域のサンプル
    を、該コードによって表された値を最大値または最小値
    に加算した値に復号する信号処理部を受信側に備えて音
    声信号を復号することを特徴とする音質劣化防止方式。
  2. 【請求項2】 複数の端末からの所定のサンプリング周
    期でディジタル化された音声信号を加算して他の端末へ
    伝送する電話会議システムにおいて、 加算された音声信号のレベルが伝送路の過負荷状態であ
    ることを検出する過負荷検出部と、 該過負荷状態が継続したサンプル数をカウントするカウ
    ント部と、 前記加算された音声信号が過負荷状態でないとき、各サ
    ンプルをその値に対応するコードに符号化し、前記加算
    された音声信号が過負荷状態のとき、該過負荷状態が継
    続するサンプル数が所定値以下のときは、該サンプルを
    最大値または最小値に対応するコードに符号化し、過負
    荷状態が継続するサンプル数が所定値を超えたときは、
    該過負荷状態の開始直後のサンプルを所定の識別コード
    に符号化するとともに、該サンプル以降のサンプルを1
    サンプリング周期遅延させ、該遅延させたサンプルにお
    ける過負荷状態の終了直後のサンプルを所定の識別コー
    ドに符号化するとともに、該サンプル以降のサンプルを
    さらに1サンプリング周期遅延させて、両識別コードに
    よって挟まれた領域のサンプルを該サンプル値と過負荷
    値との差分を表すコードに符号化する処理を行う信号処
    理部とを送信側に備えて、音声信号を符号化して送信
    し、 受信信号中における前記識別コードによって挟まれた領
    域以外は伝送されたコードをそのまま復号し、該識別コ
    ードによって表されたサンプルを最大値または最小値に
    復号し、両識別コードによって挟まれた領域のサンプル
    を、該コードによって表された値を最大値または最小値
    に加算した値に復号する信号処理部を受信側に備えて音
    声信号を復号することを特徴とする音質劣化防止方式。
  3. 【請求項3】 会議トランクを備えて前記音声信号の加
    算を行う電話会議システムにおいて、 該会議トランクにおける各端末に対する送信側処理フロ
    ー実行部において前記送信側の音声信号の符号化の処理
    を行ない、各端末の受信側処理フロー実行部において前
    記受信側の音声信号の復号の処理を行うことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の音質劣化防止方式。
  4. 【請求項4】 端末において前記音声信号の加算を行う
    電話会議システムにおいて、 各端末を結合する専用ネットワーク制御部における各端
    末に対する送信側処理フロー実行部分において前記送信
    側の音声信号の符号化の処理を行ない、各端末に対する
    受信側処理フロー実行部分において前記受信側の音声信
    号の復号の処理を行うことを特徴とする請求項1または
    2に記載の音質劣化防止方式。
JP8267085A 1996-10-08 1996-10-08 音質劣化防止方式 Withdrawn JPH10112760A (ja)

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JP8267085A JPH10112760A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 音質劣化防止方式

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100565184B1 (ko) * 1998-12-08 2006-06-13 엘지전자 주식회사 단체화상회의시스템의음량제어회로
JP2014520423A (ja) * 2011-05-16 2014-08-21 アルカテル−ルーセント ホームネットワークのセグメント間における双方向通信を提供するための方法および装置

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KR100565184B1 (ko) * 1998-12-08 2006-06-13 엘지전자 주식회사 단체화상회의시스템의음량제어회로
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