JPH09162785A - 音声通信端末装置および音声通信方法 - Google Patents

音声通信端末装置および音声通信方法

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JPH09162785A
JPH09162785A JP32015495A JP32015495A JPH09162785A JP H09162785 A JPH09162785 A JP H09162785A JP 32015495 A JP32015495 A JP 32015495A JP 32015495 A JP32015495 A JP 32015495A JP H09162785 A JPH09162785 A JP H09162785A
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JP
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voice
circuit
level
sound
signal
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JP32015495A
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Yousuke Suzuki
陽輔 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信相手が発声中でも相手に対して発声する
ことができ、また同時に発声しても相互に音声がとぎれ
とぎれにならない音声通信端末装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 音声符号化データから受信再生音による
音声信号を得る音声復号化回路114と、回路114の
出力信号レベルにより受信再生音の有無を検出する再生
音声レベル検出回路119と、自己発声音による音声信
号の高域成分を通過させる高域成分通過フィルタ120
と、フィルタ120からの出力信号レベルにより自己発
声音の有無を検出する発生音声レベル検出回路121
と、自己発声音と受信再生音の有無に応じて音声レベル
抑圧回路105の抑圧レベルを制御する制御信号Cを出
力する制御回路122とを有することにより、自己発声
音と受信再生音の発生を区別することが可能な音声通信
端末装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ回線又は
ISDN等のデジタル回線を介して音声を通信するため
の音声通信端末装置およびアナログ回線又はデジタル回
線を介して音声を通信するための音声通信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、音声通信端末装置としては、図8
に記載されたものが知られている。図8において、音声
通信端末装置100は通信回線200と接続されてい
る。音声入力装置101は例えばマイクロフォンで、音
声を電気信号としてのアナログ音声信号に変換する。音
声増幅回路102は音声入力装置101から出力される
アナログ音声信号を増幅する。アンチエリアシングフィ
ルタ(折返し雑音防止フィルタ)103は音声増幅回路
102から出力されるアナログ音声信号の高域成分を除
去し、A/D変換回路104はアンチエリアシングフィ
ルタ103から出力されるアナログ音声信号をデジタル
音声信号に変換する。音声レベル抑圧回路105はA/
D変換回路104から出力されるデジタル音声信号のレ
ベルを後述の再生音声レベル検出回路119からの信号
に基づいて抑圧し、音声符号化回路106は音声レベル
抑圧回路105から出力されるデジタル音声信号を符号
化して音声符号化データa1を得る。入力端子107に
は映像符号化データv1が入力され、入力端子108に
は汎用データu1が入力される。多重化回路109は、
音声符号化データa1と映像符号化データv1と汎用デ
ータu1とを多重化して、多重化信号として出力する。
回線インタフェース回路110は多重化回路109から
出力される多重化信号を通信回線200へ出力する。分
離回路111は、通信回線200から回線インタフェー
ス回路110を介して受信した多重化信号を、音声符号
化データa2と映像符号化データv2と汎用データu2
とに分離する。分離された映像符号化データv2は出力
端子112から出力され、分離された汎用データu2は
出力端子113から出力される。音声復号化回路114
は分離された音声符号化データa2を復号化してデジタ
ル音声信号を得る。D/A変換回路115は音声復号化
回路114から出力されるデジタル音声信号をアナログ
音声信号に変換する。信号補間フィルタ116はD/A
変換回路115から出力されるアナログ音声信号の高域
成分を除去する(低域成分を通過させる)。音声増幅回
路117は信号補間フィルタ116から出力されるアナ
ログ音声信号を増幅する。音声出力装置118は例えば
スピーカであり、アナログ音声信号を音声に変換する。
再生音声レベル検出回路119は、音声復号化回路11
4からの出力信号を入力してデジタル音声信号の有無す
なわち受信再生音の有無を検出し、その有無に応じて音
声レベル抑圧回路の抑圧レベルを制御する。
【0003】以上のように構成された音声通信端末装置
について、その動作を説明する。音声入力装置101で
音声は電気信号としてのアナログ音声信号に変換され、
そのアナログ音声信号は音声増幅器102により所定の
レベルまで増幅される。音声増幅器102から出力され
るアナログ音声信号はアンチエリアシングフィルタ10
3によって高域成分を除去され、A/D変換回路104
に入力される。アンチエリアシングフィルタ103のカ
ットオフ周波数は通常、離散信号処理系のナイキスト定
理を満足するように、A/D変換回路104におけるサ
ンプリング周波数の1/2以下に設定される。換言すれ
ば、必要伝送帯域を通過し得る信号周波数であるアンチ
エリアシングフィルタ103のカットオフ周波数に対し
てサンプリング周波数を2倍以上に選ぶ。A/D変換回
路104はアンチエリアシングフィルタ103から出力
されるアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換す
る。A/D変換回路104から出力されるデジタル音声
信号は、音声レベル抑圧回路105に入力され、再生音
声レベル検出回路119から音声レベル抑圧回路105
に入力される信号に応じて、そのレベルが減衰させられ
る(音声レベル抑圧ステップ)。音声レベル抑圧回路1
05から出力されるデジタル音声信号は、音声符号化回
路106により、伝送路を効率良く使用するため、冗長
分を削減し、符号化される(符号化ステップ)。音声符
号化回路106から出力される符号化音声データa1
は、誤り訂正制御符号などが付加され、多重化回路10
9に入力され、映像符号化データv1、汎用データu1
がある場合にはこれらのデータと共に多重化されて多重
化信号となる(多重化ステップ)。多重化回路109か
ら出力される多重化信号は、回線インタフェース回路1
10を通って、通信回線200へ送出される。
【0004】一方、同等の音声通信端末装置を持つ通信
相手により送信された伝送データは、回線インタフェー
ス回路110で受信され、多重化されている場合は、分
離回路111により、各データ(音声符号化データa
2、映像符号化データv2、汎用データu2)に分離出
力される(分離ステップ)。分離された音声符号化デー
タa2は音声復号化回路114によりデジタル音声信号
に変換される(音声復号化ステップ)。このデジタル音
声信号はD/A変換回路115によってアナログ音声信
号に変換されると共に再生音声レベル検出回路119に
入力される。再生音声レベル検出回路119は音声復号
化回路114から出力されているデジタル音声信号のレ
ベルにより受信再生音の有無を検出する(受信再生音検
出ステップ)。D/A変換回路115から出力されるア
ナログ音声信号は信号補間フィルタ116でその高域成
分が除去される。信号補間フィルタ116から出力され
るアナログ映像信号は音声増幅器117で、音声出力装
置118を駆動するのに必要な電力まで増幅され、音声
出力装置118から音声となって出力される。
【0005】上述したように、図8の音声通信端末装置
は、通信相手が発声中は自端末側の音声送信レベルを音
声レベル抑圧回路105で減衰させるようにしている。
このことにより、音声出力装置118の発する音声が直
接または壁などに反射して間接に音声入力装置101に
入力され、相手側にフィードバックされることにより発
生するエコー、ハウリング等の会話の妨害要素を軽減す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の音声通信端末装置では、通信相手が発声中は相手に
対して発声することができないという問題点を有し、ま
た、同時に発声した場合には相互に音声がとぎれとぎれ
になってしまうという問題点を有していた。
【0007】この音声通信端末装置においては、通信相
手が発声中でも相手に対して発声することができ、また
同時に発声しても相互に音声がとぎれとぎれにならない
ことが要求されている。
【0008】本発明は、通信相手が発声中でも相手に対
して発声することができ、また同時に発声しても相互に
音声がとぎれとぎれにならない音声通信端末装置、およ
び通信相手が発声中でも相手に対して発声し、また同時
に発声しても相互に音声がとぎれとぎれにならない音声
通信方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、自己発声音によるアナログ音声信号をデジ
タル音声信号に変換するA/D変換回路と、A/D変換
回路から出力されるデジタル音声信号のレベルを抑圧す
る音声レベル抑圧回路と、音声レベル抑圧回路から出力
されるデジタル音声信号を符号化して音声符号化データ
を出力する音声符号化回路と、音声符号化データを他の
データと多重化した多重化信号を回線インタフェース回
路を介して通信回線へ出力する多重化回路と、通信回線
から回線インタフェース回路を介して入力される多重化
信号から音声符号化データを分離する分離回路と、分離
回路から出力される音声符号化データを復号化して受信
再生音によるデジタル音声信号を出力する音声復号化回
路と、音声復号化回路からの出力信号のレベルにより受
信再生音の有無を検出する再生音声レベル検出回路と、
自己発声音によるアナログ音声信号の高域成分を通過さ
せる高域成分通過フィルタと、高域成分通過フィルタか
らの出力信号のレベルを検出して自己発声音の有無を検
出する発生音声レベル検出回路と、発生音声レベル検出
回路で検出された自己発声音の有無および再生音声レベ
ル検出回路で検出された受信再生音の有無に応じて音声
レベル抑圧回路の抑圧レベルを制御する制御信号を出力
する制御回路とを有するように構成した。
【0010】これにより、通信相手が発声中でも条件に
よっては相手に対して発声することができ、また同時に
発声しても相互に音声がとぎれとぎれにならない音声通
信端末装置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、自己発声音によるアナログ音声信号をデジタル音声
信号に変換するA/D変換回路と、A/D変換回路から
出力されるデジタル音声信号のレベルを抑圧する音声レ
ベル抑圧回路と、音声レベル抑圧回路から出力されるデ
ジタル音声信号を符号化して音声符号化データを出力す
る音声符号化回路と、音声符号化データを他のデータと
多重化した多重化信号を回線インタフェース回路を介し
て通信回線へ出力する多重化回路と、通信回線から回線
インタフェース回路を介して入力される多重化信号から
音声符号化データを分離する分離回路と、分離回路から
出力される音声符号化データを復号化して受信再生音に
よるデジタル音声信号を出力する音声復号化回路と、音
声復号化回路からの出力信号のレベルにより受信再生音
の有無を検出する再生音声レベル検出回路と、自己発声
音によるアナログ音声信号の高域成分を通過させる高域
成分通過フィルタと、高域成分通過フィルタからの出力
信号のレベルを検出して自己発声音の有無を検出する発
生音声レベル検出回路と、発生音声レベル検出回路で検
出された自己発声音の有無および再生音声レベル検出回
路で検出された受信再生音の有無に応じて音声レベル抑
圧回路の抑圧レベルを制御する制御信号を出力する制御
回路とを有することとしたものであり、自己発声音の有
無および受信再生音の有無に応じて送信音声信号の抑圧
レベルが異なるという作用を有する。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、受信再生音が有りと検出され、自己発
声音が無いと検出された場合のみ、音声レベル抑圧回路
の抑圧レベルを所定レベルに設定するための制御信号を
出力し、それ以外の場合には抑制無しとすることとした
ものであり、受信再生音が有って自己発声音が無い場合
にのみ送信音声信号のレベルが抑圧されるという作用を
有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、制御回路は受信再生音および自己発声
音の有無に応じた4通りの制御信号を出力し、音声レベ
ル抑圧回路は4通りの制御信号に応じた抑圧レベルを設
定することとしたものであり、木目細かく送信音声信号
のレベルが抑圧されるという作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1、2又
は3に記載の発明において、受信再生音によるデジタル
音声信号成分中の最高周波数を検出する周波数特性抽出
回路を設け、高域成分通過フィルタに代えて、受信再生
音によるデジタル音声信号成分中の最高周波数を境界周
波数となす可変高域成分通過フィルタを設けることとし
たものであり、高域成分通過フィルタの境界周波数が受
信再生音によるデジタル音声信号成分中の最高周波数に
応じて変化するという作用を有する。
【0015】請求項5に記載の発明は、通信回線から回
線インタフェース回路を介して入力される多重化信号か
ら音声符号化データを分離する分離ステップと、音声符
号化データを復号化して受信再生音によるデジタル音声
信号を得る音声復号化ステップと、受信再生音の有無を
検出する受信再生音検出ステップと、自己発声音が受信
再生音よりも高い周波数成分を有することを利用して自
己発声音の有無を検出する自己発声音検出ステップと、
自己発声音の有無および受信再生音の有無に応じて自己
発声音によるデジタル音声信号のレベルを制御するため
の制御信号を生成する制御ステップと、自己発声音によ
るデジタル音声信号のレベルを制御信号に基づいて抑圧
する音声レベル抑圧ステップと、自己発声音によるデジ
タル音声信号を符号化して音声符号化データとなす音声
符号化ステップと、音声符号化データを他のデータと多
重化した多重化信号を回線インタフェース回路を介して
通信回線へ出力する多重化ステップとを有することとし
たものであり、自己発声音が有る場合には正確に検出さ
れるという作用を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図7および(表1)を用いて説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態による音声通信端末装置を示すブロック図である。
図1において、音声通信端末装置100、音声入力装置
101、音声増幅回路102、アンチエリアシングフィ
ルタ103、A/D変換回路104、音声レベル抑圧回
路105、音声符号化回路106、入力端子107、1
08、多重化回路109、回線インタフェース回路11
0、分離回路111、出力端子112、113、音声復
号化回路114、D/A変換回路115、信号補間フィ
ルタ116、音声増幅回路117、音声出力装置11
8、再生音声レベル検出回路119は図8と同様のもの
であり、説明は省略する。図1において、高域成分通過
フィルタ120は後述の自己発声音によるアナログ音声
信号の高域成分を通過させる。発生音声レベル検出回路
121は高域成分通過フィルタ120からの出力信号の
レベルを検出して上記自己発声音の有無を検出する。制
御回路122は上記自己発声音の有無および後述の受信
再生音の有無に応じて音声レベル抑圧回路105の抑圧
レベルを制御する制御信号を出力する。
【0018】以上のように構成された音声通信端末装置
について、その動作を音声レベル抑圧回路105、再生
音声レベル検出回路119、高域成分通過フィルタ12
0、発生音声レベル検出回路121および制御回路12
2を中心に説明する。音声入力装置101が取り込む音
声は主に、音声通信端末装置100の使用者自身又は操
作者自身の発する音声である自己発声音と、通信回線2
00から到来した伝送データ中の音声データを受信、分
離、復調、D/A変換および増幅して得られた音声信号
により音声出力装置118から発せられる音声である受
信再生音とである。自己発声音の周波数帯域は音声入力
装置101の周波数帯域特性に依存し、この周波数帯域
特性が音声周波数帯域に対して十分に広い周波数帯域特
性を持っている場合は、発声し得る周波数帯域のすべて
を取り込むことができる。一方、受信再生音は、伝送路
の容量つまり伝送路の周波数帯域特性、音声符号化方式
およびサンプリング周波数により厳密に制限される。例
えばサンプリング周波数をfsとした場合、この量子化
を行なうには、折返し雑音(エリアシングノイズ)を防
止するために、fs/2以上の周波数成分を厳密に減衰
した後に行なわなければならない。また、伝送情報量の
増大を防ぐために、伝送周波数帯域は必要最小限に設定
されるのが通常である。このことを利用して音声通信端
末装置100は自己発声音と受信再生音とを区別する。
【0019】自己発声音による音声信号の周波数分布と
受信再生音による音声信号の周波数分布との間には図5
(a)、(b)に示すような相違がある。図5(a)は
自己発声音による音声信号の周波数分布を示す周波数特
性図、図5(b)は受信再生音による音声信号の周波数
分布を示す周波数特性図である。図5(a)と図5
(b)との比較から分かるように、図5(a)に示す自
己発声音による音声信号の周波数帯域はfs/2以上ま
で延びており、図5(b)に示す受信再生音による音声
信号の周波数帯域はfs/2以下である。従って、高域
成分通過フィルタ120の周波数特性をfs/2以上の
周波数成分を通過させるような特性にすれば(カットオ
フ周波数をfs/2とすれば)、音声入力装置101か
ら自己発声音による音声信号および受信再生音による音
声信号が出力された場合に、受信再生音による音声信号
をマスキングして自己発声音による音声信号のみを取り
出すことができる。
【0020】図6は高域成分通過フィルタ120の周波
数特性を示すグラフ図、図7は自己発声音による音声信
号が高域成分通過フィルタ120を通過したときの出力
周波数成分を示すグラフ図である。発生音声レベル検出
回路121は高域成分通過フィルタ120の出力信号レ
ベルを検出することにより自己発声音の有無を検出する
ことができる(自己発声音検出ステップ)。すなわち、
上記出力信号レベルが或るレベルよりも高いときには自
己発声音有り、或るレベルよりも低いときには自己発声
音無しと判定する。ここで、自己発声音と受信再生音と
が同時に発生した場合、発生音声レベル検出回路121
では自己発声音として検出されるが、自己発声音は聴覚
のマスク効果により目立たず(従って受信再生音の聞き
取りに支障を来たさず)、また、とぎれなく送信したい
という目的にも合致するので、問題ではない。
【0021】再生音声レベル検出回路119から出力さ
れる受信再生音の検出信号Aと発生音声レベル検出回路
121から出力される自己発声音の検出信号Bとは制御
回路122に入力され、制御回路122は、検出信号A
とBに基づき、音声レベル抑圧回路105の抑圧レベル
(A/D変換回路104から出力されるデジタル音声信
号の減衰レベル)を制御する。図4は、図1の装置を構
成する音声レベル抑圧回路105および制御回路122
とを示す回路図である。図4において、音声レベル抑圧
回路105は減衰器303と切替えスイッチ304とか
ら成り、制御回路122はインバータ301とAND回
路302とから成る。(表1)は制御回路122に入力
される検出信号A、Bと制御回路122から出力される
制御信号Cとの関係を示す論理表である。
【0022】
【表1】
【0023】(表1)から分かるように、C=A・(バ
ーB)の関係にある。制御信号Cにより音声レベル抑圧
回路105内部の切替えスイッチ304を切り替え、減
衰量を制御する(制御ステップ)。すなわち、受信再生
音が検出され、かつ自己発声音が検出されないとき、つ
まり(表1)の状態(3)のときのみ、切替えスイッチ
304を減衰器303側に接続し、送出音声レベルを所
定レベルに抑圧する。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、受信
再生音が検出され、かつ自己発声音が検出されないとき
のみ、切替えスイッチ304を減衰器303側に接続
し、送出音声レベルを所定レベルに抑圧するようにした
ので、通信相手が発声中でも相手に対して発声すること
ができ、また同時に発声しても相互に音声がとぎれとぎ
れにならない音声通信端末装置を得ることができる。
【0025】(実施の形態2)図2は、本発明の第2の
実施の形態による音声通信端末装置を構成する音声レベ
ル抑圧回路105と制御回路122を示すブロック図で
あり、第2の実施の形態による音声通信端末装置では、
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。図2に
おいて、デコーダ回路305は2ビット構成で、検出信
号A、Bを入力して制御信号Cを出力し、第1〜第4の
減衰器306〜309は入力されるデジタル音声信号に
対してそれぞれ異なる減衰量(抑圧レベル)を与え、切
替えスイッチ310は制御信号Cにより接続位置が制御
される。
【0026】以上のように構成された音声通信端末装置
について、その動作を説明する。デコーダ回路305は
検出信号AおよびBの組合わせにより、(表1)に示し
たように、会話の状態を4つに区分する。この4つの状
態((表1)の(1)〜(4)の状態)から現在の1つ
の状態を表す制御信号Cを得る(従って制御信号Cは2
ビット構成の信号である)。この制御信号Cにより、切
替えスイッチ304は、各々の状態に適した減衰量の減
衰器を選択し、減衰されたデジタル音声信号を出力す
る。
【0027】以上のように本実施の形態によれば、切替
えスイッチ304が各々の状態に適した減衰量の減衰器
を選択するようにしたので、木目細かく送信音声信号の
レベルを抑圧することができ、使用状態に適した音声レ
ベル抑圧が可能となる。
【0028】(実施の形態3)図3は本発明の第3の実
施の形態による音声通信端末装置を示すブロック図であ
る。図3において、音声通信端末装置100、音声入力
装置101、音声増幅回路102、アンチエリアシング
フィルタ103、A/D変換回路104、音声レベル抑
圧回路105、音声符号化回路106、入力端子10
7、108、多重化回路109、回線インタフェース回
路110、分離回路111、出力端子112、113、
音声復号化回路114、D/A変換回路115、信号補
間フィルタ116、音声増幅回路117、音声出力装置
118、再生音声レベル検出回路119、発生音声レベ
ル検出回路121、制御回路122は図1と同様のもの
であり、説明は省略する。図3において、可変高域成分
通過フィルタ123は通過帯域が可変となるフィルタで
あり、周波数特性抽出回路(FFT)124は音声復号
化回路114からの受信再生音によるデジタル音声信号
を入力し、そのデジタル音声信号成分中の最高周波数を
検出する。
【0029】以上のように構成された音声通信端末装置
について、その動作を可変高域成分通過フィルタ123
および周波数特性抽出回路124を中心に説明する。第
1の実施の形態における高域成分通過フィルタ120に
おいては、通過帯域特性すなわち通過最低周波数は系の
サンプリング周波数に応じて決定され、伝送可能最高周
波数(fs/2)で自己発声音と受信再生音とを区別し
ていた。しかし、実際の音声スペクトルはその成分がよ
り低い周波数帯に多く分布する。従って、実際の受信再
生音による音声信号の周波数分布を調べ、その成分中の
最高周波数を自己発声音と受信再生音とを区別するため
の境界周波数に選ぶことにより、検出感度の改善を図る
ことができる。すなわち、上記最高周波数は第1の実施
の形態で述べたfs/2よりも相当に低くなる場合があ
り、低くなるほど自己発声音の検出感度は高くなり、自
己発声音の検出が確実となる。
【0030】図3において、周波数特性抽出回路124
は、音声復号化回路114から出力される受信再生音に
よるデジタル音声信号成分を周波数成分ごとに分解解析
し、信号成分中の最高周波数成分を検出し、ある一定時
間保持することにより、可変高域成分通過フィルタ12
3のカットオフ周波数(通過最低周波数)を変化させ
る。以下、第1の実施の形態と同様の動作により、制御
回路122は音声レベル抑圧回路105を制御する。な
お、周波数特性抽出回路124では、受信再生音による
デジタル音声信号が存在しないことにより最高周波数成
分が検出されないときは、前の最高周波数を保持する。
【0031】以上のように本実施の形態によれば、受信
再生音によるデジタル音声信号成分中の最高周波数成分
を検出し、その最高周波数を可変高域成分通過フィルタ
123のカットオフ周波数とするようにしたので、自己
発声音の検出感度を高め、自己発声音の検出を確実なも
のとすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の音声通信端末装置
によれば、受信再生音が検出され、かつ自己発声音が検
出されないときのみ、送出音声レベルを所定レベルに抑
圧するようにすることができるので、通信相手が発声中
でも相手に対して発声することができ、また同時に発声
しても相互に音声がとぎれとぎれにならないという有利
な効果が得られる。また、4通りの制御信号に応じた抑
圧レベルを設定することにより、木目細かく送信音声信
号のレベルが抑圧され、使用状態に適した音声レベル抑
圧が可能となるという有利な効果が得られる。さらに、
受信再生音によるデジタル音声信号成分中の最高周波数
を可変高域成分通過フィルタのカットオフ周波数とする
ことができるので、自己発声音の検出感度を高め、自己
発声音の検出を確実なものとすることができるという有
利な効果が得られる。
【0033】また本発明の音声通信方法によれば、自己
発声音が受信再生音よりも高い周波数成分を有すること
を利用して自己発声音の有無を検出することができるの
で、受信再生音が検出され且つ自己発声音が検出されな
いときのみ、送出音声レベルを所定レベルに抑圧するよ
うにすることができ、通信相手が発声中でも相手に対し
て発声することができ、また同時に発声しても相互に音
声がとぎれとぎれにならないという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による音声通信端末装置
を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態による音声通信端末
装置を構成する音声レベル抑圧回路および制御回路を示
す回路図
【図3】本発明の第3の実施の形態による音声通信端末
装置を示すブロック図
【図4】図1の装置を構成する音声レベル抑圧回路およ
び制御回路を示す回路図
【図5】(a)自己発声音による音声信号の周波数分布
を示す周波数特性図 (b)受信再生音による音声信号の周波数分布を示す周
波数特性図
【図6】高域成分通過フィルタの周波数特性を示すグラ
フ図
【図7】自己発声音による音声信号が高域成分通過フィ
ルタを通過したときの出力周波数成分を示すグラフ図
【図8】従来の音声通信端末装置を示すブロック図
【符号の説明】
100 音声通信端末装置 101 音声入力装置 102、117 音声増幅回路 103 アンチエリアシングフィルタ 104 A/D変換回路 105 音声レベル抑圧回路 106 音声符号化回路 107、108 入力端子 109 多重化回路 110 回線インタフェース回路 111 分離回路 112、113 出力端子 114 音声復号化回路 115 D/A変換回路 116 信号補間フィルタ 118 音声出力装置 119 再生音声レベル検出回路 120 高域成分通過フィルタ 121 発生音声レベル検出回路 122 制御回路 123 可変高域成分通過フィルタ 124 周波数特性抽出回路 301 インバータ 302 AND回路 303 減衰器 304、310 切替えスイッチ 305 デコーダ回路 306〜309 第1〜第4の減衰器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己発声音によるアナログ音声信号をデジ
    タル音声信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D
    変換回路から出力されるデジタル音声信号のレベルを抑
    圧する音声レベル抑圧回路と、前記音声レベル抑圧回路
    から出力されるデジタル音声信号を符号化して音声符号
    化データを出力する音声符号化回路と、前記音声符号化
    データを他のデータと多重化した多重化信号を回線イン
    タフェース回路を介して通信回線へ出力する多重化回路
    と、前記通信回線から前記回線インタフェース回路を介
    して入力される多重化信号から音声符号化データを分離
    する分離回路と、前記分離回路から出力される音声符号
    化データを復号化して受信再生音によるデジタル音声信
    号を出力する音声復号化回路と、前記音声復号化回路か
    らの出力信号のレベルにより前記受信再生音の有無を検
    出する再生音声レベル検出回路と、前記自己発声音によ
    るアナログ音声信号の高域成分を通過させる高域成分通
    過フィルタと、前記高域成分通過フィルタからの出力信
    号のレベルを検出して前記自己発声音の有無を検出する
    発生音声レベル検出回路と、前記発生音声レベル検出回
    路で検出された前記自己発声音の有無および前記再生音
    声レベル検出回路で検出された前記受信再生音の有無に
    応じて前記音声レベル抑圧回路の抑圧レベルを制御する
    制御信号を出力する制御回路とを有する音声通信端末装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、前記受信再生音が有りと
    検出され、前記自己発声音が無いと検出された場合の
    み、前記音声レベル抑圧回路の抑圧レベルを所定レベル
    に設定するための制御信号を出力し、それ以外の場合に
    は抑圧無しとする請求項1記載の音声通信端末装置。
  3. 【請求項3】前記制御回路は前記受信再生音および前記
    自己発声音の有無に応じた4通りの制御信号を出力し、
    前記音声レベル抑圧回路は前記4通りの制御信号に応じ
    た抑圧レベルを設定する請求項1記載の音声通信端末装
    置。
  4. 【請求項4】前記受信再生音によるデジタル音声信号成
    分中の最高周波数を検出する周波数特性抽出回路を設
    け、前記高域通過成分フィルタに代えて、前記受信再生
    音によるデジタル音声信号成分中の最高周波数を境界周
    波数となす可変高域成分通過フィルタを設けた請求項
    1、2又は3記載の音声通信端末装置。
  5. 【請求項5】通信回線から回線インタフェース回路を介
    して入力される多重化信号から音声符号化データを分離
    する分離ステップと、前記音声符号化データを復号化し
    て受信再生音によるデジタル音声信号を得る音声復号化
    ステップと、前記受信再生音の有無を検出する受信再生
    音検出ステップと、自己発声音が前記受信再生音よりも
    高い周波数成分を有することを利用して前記自己発声音
    の有無を検出する自己発声音検出ステップと、前記自己
    発声音の有無および前記受信再生音の有無に応じて前記
    自己発声音によるデジタル音声信号のレベルを制御する
    ための制御信号を生成する制御ステップと、前記自己発
    声音によるデジタル音声信号のレベルを前記制御信号に
    基づいて抑圧する音声レベル抑圧ステップと、前記自己
    発声音によるデジタル音声信号を符号化して音声符号化
    データとなす音声符号化ステップと、前記音声符号化デ
    ータを他のデータと多重化した多重化信号を前記回線イ
    ンタフェース回路を介して前記通信回線へ出力する多重
    化ステップとを有する音声通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009130784A1 (ja) * 2008-04-25 2011-08-11 パイオニア株式会社 コンテンツ再生システム

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JPWO2009130784A1 (ja) * 2008-04-25 2011-08-11 パイオニア株式会社 コンテンツ再生システム

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