JPH1032871A - コードレス電話機およびコードレス電話機用のic回路 - Google Patents
コードレス電話機およびコードレス電話機用のic回路Info
- Publication number
- JPH1032871A JPH1032871A JP8185055A JP18505596A JPH1032871A JP H1032871 A JPH1032871 A JP H1032871A JP 8185055 A JP8185055 A JP 8185055A JP 18505596 A JP18505596 A JP 18505596A JP H1032871 A JPH1032871 A JP H1032871A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- noise
- microphone
- protocol
- ambient noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Landscapes
- Transceivers (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
- Transmitters (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本課題は、周囲雑音除去機能の誤動作を防止す
ると共に消費電力の低減を図ったコードレス電話機およ
びコードレス電話機用のIC回路を提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、通信プロトコルに従い通信制御
を行う通信制御部19と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホン11と、該マイクロホンか
ら出力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する
雑音推定部31、32、35と、該雑音推定部で推定し
た周囲雑音を用いて、前記マイクロホンの出力である送
話音声信号から周囲雑音を除去する雑音除去部33、3
6とを備えた携帯無線電話機であって、前記通信制御部
19から得られるスロット情報に基づいて、プロトコル
フェーズの種別またはチャネルの種別または送信メッセ
ージの種別を判定するプロトコル判定部30を備え、前
記雑音推定部31、32、35において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に基づいて周囲雑音の推定を
行なうことを特徴とする。
ると共に消費電力の低減を図ったコードレス電話機およ
びコードレス電話機用のIC回路を提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、通信プロトコルに従い通信制御
を行う通信制御部19と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホン11と、該マイクロホンか
ら出力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する
雑音推定部31、32、35と、該雑音推定部で推定し
た周囲雑音を用いて、前記マイクロホンの出力である送
話音声信号から周囲雑音を除去する雑音除去部33、3
6とを備えた携帯無線電話機であって、前記通信制御部
19から得られるスロット情報に基づいて、プロトコル
フェーズの種別またはチャネルの種別または送信メッセ
ージの種別を判定するプロトコル判定部30を備え、前
記雑音推定部31、32、35において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に基づいて周囲雑音の推定を
行なうことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コードレス電話
機、特に周囲雑音を除去する機能を持ったコードレス電
話機およびコードレス電話機用のIC回路に関する。
機、特に周囲雑音を除去する機能を持ったコードレス電
話機およびコードレス電話機用のIC回路に関する。
【0002】
【従来の技術】コードレス電話機は、近年の回路技術の
進歩により、小型軽量化が進んでいる。それに伴い、電
話機の受話器と送話器との距離が短くなり、送話器が送
話者の口から離れやすくなっている。そのため、送話音
声に混ざって周囲の雑音が入りやすくなり、S/Nが著
しく劣化する。その対策として、特開平5−22392
号公報記載のように、送話音声に混ざった周辺雑音を推
定し除去する雑音除去機能(ノイズキャンセラ)を設け
たコードレス電話機が提案されている。但し、該雑音除
去を正常に行わせるためには、送話音声と周囲雑音とを
混同して処理しない様にする必要がある。この為に、従
来は、送話者が話していない区間(無音区間)を検出す
ることにより、送話音声と周囲雑音との混同処理を回避
していた。
進歩により、小型軽量化が進んでいる。それに伴い、電
話機の受話器と送話器との距離が短くなり、送話器が送
話者の口から離れやすくなっている。そのため、送話音
声に混ざって周囲の雑音が入りやすくなり、S/Nが著
しく劣化する。その対策として、特開平5−22392
号公報記載のように、送話音声に混ざった周辺雑音を推
定し除去する雑音除去機能(ノイズキャンセラ)を設け
たコードレス電話機が提案されている。但し、該雑音除
去を正常に行わせるためには、送話音声と周囲雑音とを
混同して処理しない様にする必要がある。この為に、従
来は、送話者が話していない区間(無音区間)を検出す
ることにより、送話音声と周囲雑音との混同処理を回避
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、送話者の無音区間を検出において、送話音声のレベ
ルが雑音レベルに比べて小さい時などは、検出誤りや、
検出遅延が生じ、耳障りな音が発生する等の課題を有し
ていた。
は、送話者の無音区間を検出において、送話音声のレベ
ルが雑音レベルに比べて小さい時などは、検出誤りや、
検出遅延が生じ、耳障りな音が発生する等の課題を有し
ていた。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、周囲雑音除去機能の誤動作を防止すると共に
消費電力の低減を図ったしたコードレス電話機を提供す
ることにある。また本発明の他の目的は、送話者の無音
区間の検出誤りや、検出遅延による弊害を防止すること
ができるコードレス電話機を提供することにある。また
本発明の他の目的は、低消費電力化を図ったコードレス
電話機を提供することにある。また本発明の他の目的
は、送話者の無音区間の検出誤りや、検出遅延による弊
害を防止することができるコードレス電話機用のIC回
路を提供することにある。
決すべく、周囲雑音除去機能の誤動作を防止すると共に
消費電力の低減を図ったしたコードレス電話機を提供す
ることにある。また本発明の他の目的は、送話者の無音
区間の検出誤りや、検出遅延による弊害を防止すること
ができるコードレス電話機を提供することにある。また
本発明の他の目的は、低消費電力化を図ったコードレス
電話機を提供することにある。また本発明の他の目的
は、送話者の無音区間の検出誤りや、検出遅延による弊
害を防止することができるコードレス電話機用のIC回
路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、親機または基地局との間において無線を
用いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、該通信制御部から得られる制御信号に基づ
いて通信されているデータの種別を識別して信号処理す
る信号処理部とを備えたことを特徴とするコードレス電
話機である。
に、本発明は、親機または基地局との間において無線を
用いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、該通信制御部から得られる制御信号に基づ
いて通信されているデータの種別を識別して信号処理す
る信号処理部とを備えたことを特徴とするコードレス電
話機である。
【0006】また本発明は、親機または基地局との間に
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいて通信されているデ
ータの種別を識別するプロトコル判定部と、該プロトコ
ル判定部で識別されたデータの種別に応じて前記送話音
声用マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる
雑音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られ
る送話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたこ
とを特徴とするコードレス電話機である。また本発明
は、親機または基地局との間において無線を用いて通信
する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部
と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する送話音
声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られる制御
信号に基づいてプロトコルフェーズの種別を識別するプ
ロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別されたプ
ロトコルフェーズの種別に応じて前記送話音声用マイク
ロホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去
する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる送話音声
信号を符号化する音声符号化部とを備えたことを特徴と
するコードレス電話機である。
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいて通信されているデ
ータの種別を識別するプロトコル判定部と、該プロトコ
ル判定部で識別されたデータの種別に応じて前記送話音
声用マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる
雑音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られ
る送話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたこ
とを特徴とするコードレス電話機である。また本発明
は、親機または基地局との間において無線を用いて通信
する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部
と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する送話音
声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られる制御
信号に基づいてプロトコルフェーズの種別を識別するプ
ロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別されたプ
ロトコルフェーズの種別に応じて前記送話音声用マイク
ロホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去
する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる送話音声
信号を符号化する音声符号化部とを備えたことを特徴と
するコードレス電話機である。
【0007】また本発明は、親機または基地局との間に
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいてプロトコルフェー
ズの種別を識別するプロトコル判定部と、該プロトコル
判定部で識別されたプロトコルフェーズの種別に応じて
周囲雑音を推定する雑音推定部(インパルス応答推定部
も含む)と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる
送話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたこと
を特徴とするコードレス電話機である。また本発明は、
前記コードレス電話機における前記雑音推定部において
前記プロトコル判定部から得られる判定結果に応じて演
算量が多いアルゴリズムと演算量の少ないアルゴリズム
とを切り替えて周囲雑音の推定を行なうことを特徴とす
る。また本発明は、前記コードレス電話機における前記
雑音推定部において前記プロトコル判定部から得られる
判定結果に応じて頻度を変えて周囲雑音の推定を行なう
ことを特徴とする。
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいてプロトコルフェー
ズの種別を識別するプロトコル判定部と、該プロトコル
判定部で識別されたプロトコルフェーズの種別に応じて
周囲雑音を推定する雑音推定部(インパルス応答推定部
も含む)と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる
送話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたこと
を特徴とするコードレス電話機である。また本発明は、
前記コードレス電話機における前記雑音推定部において
前記プロトコル判定部から得られる判定結果に応じて演
算量が多いアルゴリズムと演算量の少ないアルゴリズム
とを切り替えて周囲雑音の推定を行なうことを特徴とす
る。また本発明は、前記コードレス電話機における前記
雑音推定部において前記プロトコル判定部から得られる
判定結果に応じて頻度を変えて周囲雑音の推定を行なう
ことを特徴とする。
【0008】また本発明は、親機または基地局との間に
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいてプロトチャネルの
種別を識別するプロトコル判定部と、該プロトコル判定
部で識別されたチャネルの種別に応じて前記送話音声用
マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音
を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる送
話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたことを
特徴とするコードレス電話機である。また本発明は、親
機または基地局との間において無線を用いて通信する通
信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部と、送話
音声を集音して送話音声信号を出力する送話音声用マイ
クロホンと、前記通信制御部から得られる制御信号に基
づいてプロトチャネルの種別を識別するプロトコル判定
部と、該プロトコル判定部で識別されたチャネルの種別
に応じて周囲雑音を推定する雑音推定部(インパルス応
答推定部も含む)と、該雑音推定部で推定した周囲雑音
を用いて前記送話音声用マイクロホンから得られる送話
音声信号に含まれる雑音を除去する雑音除去部と、該雑
音除去部から得られる送話音声信号を符号化する音声符
号化部とを備えたことを特徴とするコードレス電話機で
ある。
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいてプロトチャネルの
種別を識別するプロトコル判定部と、該プロトコル判定
部で識別されたチャネルの種別に応じて前記送話音声用
マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音
を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる送
話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたことを
特徴とするコードレス電話機である。また本発明は、親
機または基地局との間において無線を用いて通信する通
信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部と、送話
音声を集音して送話音声信号を出力する送話音声用マイ
クロホンと、前記通信制御部から得られる制御信号に基
づいてプロトチャネルの種別を識別するプロトコル判定
部と、該プロトコル判定部で識別されたチャネルの種別
に応じて周囲雑音を推定する雑音推定部(インパルス応
答推定部も含む)と、該雑音推定部で推定した周囲雑音
を用いて前記送話音声用マイクロホンから得られる送話
音声信号に含まれる雑音を除去する雑音除去部と、該雑
音除去部から得られる送話音声信号を符号化する音声符
号化部とを備えたことを特徴とするコードレス電話機で
ある。
【0009】また本発明は、親機または基地局との間に
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいてプロトチャネルの
種別を識別して無音区間を検出するプロトコル判定部
と、該プロトコル判定部で無音区間を検出したとき周囲
雑音を推定する雑音推定部と、該雑音推定部で推定した
周囲雑音を用いて前記送話音声用マイクロホンから得ら
れる送話音声信号に含まれる雑音を除去する雑音除去部
と、該雑音除去部から得られる送話音声信号を符号化す
る音声符号化部とを備えたことを特徴とするコードレス
電話機である。
おいて無線を用いて通信する通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する送話音声用マイクロホンと、前記通信制
御部から得られる制御信号に基づいてプロトチャネルの
種別を識別して無音区間を検出するプロトコル判定部
と、該プロトコル判定部で無音区間を検出したとき周囲
雑音を推定する雑音推定部と、該雑音推定部で推定した
周囲雑音を用いて前記送話音声用マイクロホンから得ら
れる送話音声信号に含まれる雑音を除去する雑音除去部
と、該雑音除去部から得られる送話音声信号を符号化す
る音声符号化部とを備えたことを特徴とするコードレス
電話機である。
【0010】また本発明は、前記コードレス電話機にお
ける前記通信制御部において、前記音声符号化部から得
られる符号化された送話音声信号に対してスロット情報
を付与し、更にスロット情報が付与された符号化された
送話音声信号を変調させる変調部と、該変調部から得ら
れるスロットが付与された変調送話音声信号を無線によ
り親機または基地局へ送信する送信回路とを備えたこと
を特徴とする。また本発明は、前記コードレス電話機に
おける前記雑音除去部において、周囲雑音を集音して周
囲雑音信号を出力する周囲雑音用マイクロホンを有し、
前記識別されたデータの種別に応じて前記周囲雑音用マ
イクロホンから得られる周囲雑音信号に基づいて雑音信
号を生成し、この生成された雑音信号により前記送話音
声用マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる
雑音を除去することを特徴とする。また本発明は、前記
コードレス電話機における前記雑音除去部において、周
囲雑音を集音して周囲雑音信号を出力する周囲雑音用マ
イクロホンを有し、前記識別されたデータの種別に応じ
て前記周囲雑音用マイクロホンから得られる周囲雑音信
号に基づいて疑似雑音信号を生成し、この生成された疑
似雑音信号により前記送話音声用マイクロホンから得ら
れる送話音声信号に含まれる雑音を除去することを特徴
とする。また本発明は、前記コードレス電話機における
前記雑音除去部において、周囲雑音を集音して周囲雑音
信号を出力する周囲雑音用マイクロホンを有し、前記識
別されたプロトコルフェーズの種別に応じて前記周囲雑
音用マイクロホンから得られる周囲雑音信号に基づいて
疑似雑音信号を生成し、この生成された疑似雑音信号に
より前記送話音声用マイクロホンから得られる送話音声
信号に含まれる雑音を除去することを特徴とする。
ける前記通信制御部において、前記音声符号化部から得
られる符号化された送話音声信号に対してスロット情報
を付与し、更にスロット情報が付与された符号化された
送話音声信号を変調させる変調部と、該変調部から得ら
れるスロットが付与された変調送話音声信号を無線によ
り親機または基地局へ送信する送信回路とを備えたこと
を特徴とする。また本発明は、前記コードレス電話機に
おける前記雑音除去部において、周囲雑音を集音して周
囲雑音信号を出力する周囲雑音用マイクロホンを有し、
前記識別されたデータの種別に応じて前記周囲雑音用マ
イクロホンから得られる周囲雑音信号に基づいて雑音信
号を生成し、この生成された雑音信号により前記送話音
声用マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる
雑音を除去することを特徴とする。また本発明は、前記
コードレス電話機における前記雑音除去部において、周
囲雑音を集音して周囲雑音信号を出力する周囲雑音用マ
イクロホンを有し、前記識別されたデータの種別に応じ
て前記周囲雑音用マイクロホンから得られる周囲雑音信
号に基づいて疑似雑音信号を生成し、この生成された疑
似雑音信号により前記送話音声用マイクロホンから得ら
れる送話音声信号に含まれる雑音を除去することを特徴
とする。また本発明は、前記コードレス電話機における
前記雑音除去部において、周囲雑音を集音して周囲雑音
信号を出力する周囲雑音用マイクロホンを有し、前記識
別されたプロトコルフェーズの種別に応じて前記周囲雑
音用マイクロホンから得られる周囲雑音信号に基づいて
疑似雑音信号を生成し、この生成された疑似雑音信号に
より前記送話音声用マイクロホンから得られる送話音声
信号に含まれる雑音を除去することを特徴とする。
【0011】また本発明は、通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音
して周囲雑音信号を出力する第2のマイクロホンと、前
記第1のマイクロホンから出力された送話音声信号と前
記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号から
第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとの間のイン
パルス応答を推定するインパルス応答推定部と、前記イ
ンパルス応答と前記第2のマイクロホンから出力された
周囲雑音信号を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑
音発生部と、前記第1のマイクロホンから出力された音
声信号から前記インパルス応答推定部より発生された疑
似雑音信号を差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部
とを備えた携帯無線電話機であって、前記通信制御部か
ら得られるスロット情報に基づいて、プロトコルフェー
ズの種別またはチャネルの種別または送信メッセージの
種別を判定するプロトコル判定部を備え、前記インパル
ス応答推定部において該プロトコル判定部から得られる
判定結果に基づいてインパルス応答の推定を行なうこと
を特徴とするコードレス電話機である。
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音
して周囲雑音信号を出力する第2のマイクロホンと、前
記第1のマイクロホンから出力された送話音声信号と前
記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号から
第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとの間のイン
パルス応答を推定するインパルス応答推定部と、前記イ
ンパルス応答と前記第2のマイクロホンから出力された
周囲雑音信号を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑
音発生部と、前記第1のマイクロホンから出力された音
声信号から前記インパルス応答推定部より発生された疑
似雑音信号を差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部
とを備えた携帯無線電話機であって、前記通信制御部か
ら得られるスロット情報に基づいて、プロトコルフェー
ズの種別またはチャネルの種別または送信メッセージの
種別を判定するプロトコル判定部を備え、前記インパル
ス応答推定部において該プロトコル判定部から得られる
判定結果に基づいてインパルス応答の推定を行なうこと
を特徴とするコードレス電話機である。
【0012】また本発明は、通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、プロトコルフェーズの種別またはチャネルの種別
または送信メッセージの種別を判定するプロトコル判定
部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判定部
から得られる判定結果に基づいて周囲雑音の推定を行な
うことを特徴とするコードレス電話機である。また本発
明は、通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部
と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する第1の
マイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲雑音信号を出
力する第2のマイクロホンと、前記第1のマイクロホン
から出力された送話音声信号と前記第2のマイクロホン
から出力された周囲雑音信号から第1のマイクロホンと
第2のマイクロホンとの間のインパルス応答を推定する
インパルス応答推定部と、前記インパルス応答と前記第
2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号を用いて
疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部と、前記第1
のマイクロホンから出力された音声信号から前記インパ
ルス応答推定部より発生された疑似雑音信号を差し引い
て周囲雑音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電
話機であって、前記通信制御部から得られるスロット情
報に基づいて、チャネルの種別に基づいて無音区間を推
定するプロトコル判定部を備え、前記インパルス応答推
定部において該プロトコル判定部から無音区間と推定さ
れたときインパルス応答の推定を行なうことを特徴とす
るコードレス電話機である。
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、プロトコルフェーズの種別またはチャネルの種別
または送信メッセージの種別を判定するプロトコル判定
部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判定部
から得られる判定結果に基づいて周囲雑音の推定を行な
うことを特徴とするコードレス電話機である。また本発
明は、通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部
と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する第1の
マイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲雑音信号を出
力する第2のマイクロホンと、前記第1のマイクロホン
から出力された送話音声信号と前記第2のマイクロホン
から出力された周囲雑音信号から第1のマイクロホンと
第2のマイクロホンとの間のインパルス応答を推定する
インパルス応答推定部と、前記インパルス応答と前記第
2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号を用いて
疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部と、前記第1
のマイクロホンから出力された音声信号から前記インパ
ルス応答推定部より発生された疑似雑音信号を差し引い
て周囲雑音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電
話機であって、前記通信制御部から得られるスロット情
報に基づいて、チャネルの種別に基づいて無音区間を推
定するプロトコル判定部を備え、前記インパルス応答推
定部において該プロトコル判定部から無音区間と推定さ
れたときインパルス応答の推定を行なうことを特徴とす
るコードレス電話機である。
【0013】また本発明は、通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、チャネルの種別に基づいて無音区間を推定するプ
ロトコル判定部を備え、前記雑音推定部において該プロ
トコル判定部から無音区間と推定されたとき周囲雑音の
推定を行なうことを特徴とするコードレス電話機であ
る。また本発明は、通信プロトコルに従い通信制御を行
う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出
力する第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲
雑音信号を出力する第2のマイクロホンと、前記第1の
マイクロホンから出力された送話音声信号と前記第2の
マイクロホンから出力された周囲雑音信号から第1のマ
イクロホンと第2のマイクロホンとの間のインパルス応
答を推定するインパルス応答推定部と、前記インパルス
応答と前記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音
信号を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部
と、前記第1のマイクロホンから出力された音声信号か
ら前記インパルス応答推定部より発生された疑似雑音信
号を差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部とを備え
た携帯無線電話機であって、前記通信制御部から得られ
るスロット情報に基づいて、プロトコルフェーズの種別
を判定するプロトコル判定部を備え、前記インパルス応
答推定部において該プロトコル判定部から得られる判定
結果に応じて演算量が多いアルゴリズムと演算量の少な
いアルゴリズムとを切り替えてインパルス応答の推定を
行なうことを特徴とするコードレス電話機である。
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、チャネルの種別に基づいて無音区間を推定するプ
ロトコル判定部を備え、前記雑音推定部において該プロ
トコル判定部から無音区間と推定されたとき周囲雑音の
推定を行なうことを特徴とするコードレス電話機であ
る。また本発明は、通信プロトコルに従い通信制御を行
う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出
力する第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲
雑音信号を出力する第2のマイクロホンと、前記第1の
マイクロホンから出力された送話音声信号と前記第2の
マイクロホンから出力された周囲雑音信号から第1のマ
イクロホンと第2のマイクロホンとの間のインパルス応
答を推定するインパルス応答推定部と、前記インパルス
応答と前記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音
信号を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部
と、前記第1のマイクロホンから出力された音声信号か
ら前記インパルス応答推定部より発生された疑似雑音信
号を差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部とを備え
た携帯無線電話機であって、前記通信制御部から得られ
るスロット情報に基づいて、プロトコルフェーズの種別
を判定するプロトコル判定部を備え、前記インパルス応
答推定部において該プロトコル判定部から得られる判定
結果に応じて演算量が多いアルゴリズムと演算量の少な
いアルゴリズムとを切り替えてインパルス応答の推定を
行なうことを特徴とするコードレス電話機である。
【0014】また本発明は、通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル
判定部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に応じて演算量が多いアルゴ
リズムと演算量の少ないアルゴリズムとを切り替えて周
囲雑音の推定を行なうことを特徴とするコードレス電話
機である。
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル
判定部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に応じて演算量が多いアルゴ
リズムと演算量の少ないアルゴリズムとを切り替えて周
囲雑音の推定を行なうことを特徴とするコードレス電話
機である。
【0015】また本発明は、通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音
して周囲雑音信号を出力する第2のマイクロホンと、前
記第1のマイクロホンから出力された送話音声信号と前
記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号から
第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとの間のイン
パルス応答を推定するインパルス応答推定部と、前記イ
ンパルス応答と前記第2のマイクロホンから出力された
周囲雑音信号を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑
音発生部と、前記第1のマイクロホンから出力された音
声信号から前記インパルス応答推定部より発生された疑
似雑音信号を差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部
とを備えた携帯無線電話機であって、前記通信制御部か
ら得られるスロット情報に基づいて、プロトコルフェー
ズの種別を判定するプロトコル判定部を備え、前記イン
パルス応答推定部において該プロトコル判定部から得ら
れる判定結果に応じて頻度を変えてインパルス応答の推
定を行なうことを特徴とするコードレス電話機である。
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力する第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音
して周囲雑音信号を出力する第2のマイクロホンと、前
記第1のマイクロホンから出力された送話音声信号と前
記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号から
第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとの間のイン
パルス応答を推定するインパルス応答推定部と、前記イ
ンパルス応答と前記第2のマイクロホンから出力された
周囲雑音信号を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑
音発生部と、前記第1のマイクロホンから出力された音
声信号から前記インパルス応答推定部より発生された疑
似雑音信号を差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部
とを備えた携帯無線電話機であって、前記通信制御部か
ら得られるスロット情報に基づいて、プロトコルフェー
ズの種別を判定するプロトコル判定部を備え、前記イン
パルス応答推定部において該プロトコル判定部から得ら
れる判定結果に応じて頻度を変えてインパルス応答の推
定を行なうことを特徴とするコードレス電話機である。
【0016】また本発明は、通信プロトコルに従い通信
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル
判定部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に応じて頻度を変えて周囲雑
音の推定を行なうことを特徴とするコードレス電話機で
ある。また本発明は、コードレス電話機用のIC回路に
おいて、親機または基地局との間において無線を用いて
通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御
部と、該通信制御部から得られる制御信号に基づいて通
信されているデータの種別を識別するプロトコル判定部
と、プロトコル判定部で識別されたデータの種別に応じ
て周囲雑音を推定する周囲雑音推定部と、該周囲雑音推
定部で推定された周囲雑音を用いて送話音声用マイクロ
ホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去す
る雑音除去部とを有することを特徴とする。また本発明
は、前記コードレス電話機用のIC回路において、前記
周囲雑音推定部には、インパルス応答推定部を有するこ
とを特徴とする。
制御を行う通信制御部と、送話音声を集音して送話音声
信号を出力するマイクロホンと、該マイクロホンから出
力された送話音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音
推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、
前記マイクロホンの出力である送話音声信号から周囲雑
音を除去する雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であ
って、前記通信制御部から得られるスロット情報に基づ
いて、プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル
判定部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に応じて頻度を変えて周囲雑
音の推定を行なうことを特徴とするコードレス電話機で
ある。また本発明は、コードレス電話機用のIC回路に
おいて、親機または基地局との間において無線を用いて
通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御
部と、該通信制御部から得られる制御信号に基づいて通
信されているデータの種別を識別するプロトコル判定部
と、プロトコル判定部で識別されたデータの種別に応じ
て周囲雑音を推定する周囲雑音推定部と、該周囲雑音推
定部で推定された周囲雑音を用いて送話音声用マイクロ
ホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去す
る雑音除去部とを有することを特徴とする。また本発明
は、前記コードレス電話機用のIC回路において、前記
周囲雑音推定部には、インパルス応答推定部を有するこ
とを特徴とする。
【0017】以上説明したように、前記構成によれば、
通信時に送受信される音声、回線管理用の制御データの
種別を識別することによって、無音区間を確実に検出し
て周囲雑音を正確に推定して周囲雑音を除去するように
制御することができるので、その結果雑音除去機能の誤
動作を防止することができる。また前記構成によれば、
無音区間検出の誤りや、検出遅延による弊害を防止する
ことができる。また前記構成によれば、電源投入直後か
ら周囲雑音の推定を行い始める必要がないので、低消費
電力化を図ることができる。また前記構成によれば、信
号処理の演算量を低減することができ、その結果低消費
電力化を図ることができる。また前記構成によれば、コ
ードレス電話機用のIC回路によって、雑音除去機能の
誤動作を防止すると共に、低消費電力化を図ることがで
きる。
通信時に送受信される音声、回線管理用の制御データの
種別を識別することによって、無音区間を確実に検出し
て周囲雑音を正確に推定して周囲雑音を除去するように
制御することができるので、その結果雑音除去機能の誤
動作を防止することができる。また前記構成によれば、
無音区間検出の誤りや、検出遅延による弊害を防止する
ことができる。また前記構成によれば、電源投入直後か
ら周囲雑音の推定を行い始める必要がないので、低消費
電力化を図ることができる。また前記構成によれば、信
号処理の演算量を低減することができ、その結果低消費
電力化を図ることができる。また前記構成によれば、コ
ードレス電話機用のIC回路によって、雑音除去機能の
誤動作を防止すると共に、低消費電力化を図ることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図1
0を用いて説明する。コードレス電話機等の無線回線の
電話では、回線接続後も、確立した無線回線を維持・管
理する為の処理を常時行うことが必要となる。その為に
音声データに加え、回線管理用の制御データも送受信さ
れることになる。前記により、コードレス電話機では、
通信時に送受信される音声、回線管理用の制御データの
種別を識別し、音声データ用の処理、回線管理用の処理
等を適宜実施するように制御することが必要となる。
(以下、この処理を通信制御と称する。) まず、本発明に係るコードレス電話機の第1の実施の形
態について説明する。図1には、本発明に係るコードレ
ス電話機の第1の実施の形態の概略構成を示す。11は
送話音声を集音して送話音声信号を出力する第1のマイ
クロホンである。12は周囲雑音を集音して周囲雑音信
号を出力する第2のマイクロホンである。13および1
4は増幅器である。15および16は増幅器13および
14の各々で増幅された送話音声信号および周囲雑音信
号をディジタル送話音声信号およびディジタル周囲雑音
信号に変換するA/D変換器である。17はノイズキャ
ンセラで、通信制御部19から得られるスロット情報T
Iに基づいてプロトコルフェーズの種別または次スロッ
トで送信するチャネルの種別または次スロットで送信す
る送信メッセージの種別を判定するプロトコル判定部3
0、A/D変換器15から減算器33を介して得られる
ディジタル送話音声信号とA/D変換器16から得られ
るディジタル周囲雑音信号とから第1のマイクロホン1
1と第2のマイクロホン12との間のインパルス応答の
推定を、上記プロトコル判定部30で判定された結果に
基づいて開始するインパルス応答推定部31、該インパ
ルス応答推定部31から得られるインパルス応答と上記
ディジタル周囲雑音信号とを用いて疑似雑音信号を発生
する疑似雑音発生部32およびA/D変換器15から得
られるディジタル送話音声信号から上記疑似雑音発生部
32から得られる疑似雑音信号を差し引いて周囲雑音を
除去する減算器33から構成される。18は減算器33
から得られる雑音が除去されたディジタル送話音声信号
を符号化する音声符号化部である。19は通信制御部
で、音声符号化部18で符号化された音声データに対し
てスロット情報を付与するチャネルコーデック部(レイ
ヤ1)21と、レイヤ2、3制御部20と、復調器66
から得られる受信情報からスロット情報を抽出するチャ
ネルコーデック部(レイヤ1)67とを有する。22は
変調器で、チャネルコーデック部(レイヤ1)21から
得られるスロット情報が付与された音声情報を変調する
ものである。23は送信回路で、変調器22から得られ
る変調されたスロット情報が付与された音声情報を無線
周波数に変換して送信するものである。63は共用器で
ある。64はアンテナである。65は受信回路で、アン
テナ64で受信した信号を周波数変換するものである。
66は復調器で、受信回路65から得られる周波数変換
された信号を復調し、復調された信号を出力して通信制
御部19へ入力するものである。68は音声復号部で、
通信制御部19のチャネルコーデック部(レイヤ1)6
7から得られる受信音声データを復号するものである。
69は音声復号部68で得られる受信のディジタル音声
信号を受信のアナログ音声信号に変換するD/A変換器
である。70は増幅器、71は受信された音声を出力す
るスピーカである。
0を用いて説明する。コードレス電話機等の無線回線の
電話では、回線接続後も、確立した無線回線を維持・管
理する為の処理を常時行うことが必要となる。その為に
音声データに加え、回線管理用の制御データも送受信さ
れることになる。前記により、コードレス電話機では、
通信時に送受信される音声、回線管理用の制御データの
種別を識別し、音声データ用の処理、回線管理用の処理
等を適宜実施するように制御することが必要となる。
(以下、この処理を通信制御と称する。) まず、本発明に係るコードレス電話機の第1の実施の形
態について説明する。図1には、本発明に係るコードレ
ス電話機の第1の実施の形態の概略構成を示す。11は
送話音声を集音して送話音声信号を出力する第1のマイ
クロホンである。12は周囲雑音を集音して周囲雑音信
号を出力する第2のマイクロホンである。13および1
4は増幅器である。15および16は増幅器13および
14の各々で増幅された送話音声信号および周囲雑音信
号をディジタル送話音声信号およびディジタル周囲雑音
信号に変換するA/D変換器である。17はノイズキャ
ンセラで、通信制御部19から得られるスロット情報T
Iに基づいてプロトコルフェーズの種別または次スロッ
トで送信するチャネルの種別または次スロットで送信す
る送信メッセージの種別を判定するプロトコル判定部3
0、A/D変換器15から減算器33を介して得られる
ディジタル送話音声信号とA/D変換器16から得られ
るディジタル周囲雑音信号とから第1のマイクロホン1
1と第2のマイクロホン12との間のインパルス応答の
推定を、上記プロトコル判定部30で判定された結果に
基づいて開始するインパルス応答推定部31、該インパ
ルス応答推定部31から得られるインパルス応答と上記
ディジタル周囲雑音信号とを用いて疑似雑音信号を発生
する疑似雑音発生部32およびA/D変換器15から得
られるディジタル送話音声信号から上記疑似雑音発生部
32から得られる疑似雑音信号を差し引いて周囲雑音を
除去する減算器33から構成される。18は減算器33
から得られる雑音が除去されたディジタル送話音声信号
を符号化する音声符号化部である。19は通信制御部
で、音声符号化部18で符号化された音声データに対し
てスロット情報を付与するチャネルコーデック部(レイ
ヤ1)21と、レイヤ2、3制御部20と、復調器66
から得られる受信情報からスロット情報を抽出するチャ
ネルコーデック部(レイヤ1)67とを有する。22は
変調器で、チャネルコーデック部(レイヤ1)21から
得られるスロット情報が付与された音声情報を変調する
ものである。23は送信回路で、変調器22から得られ
る変調されたスロット情報が付与された音声情報を無線
周波数に変換して送信するものである。63は共用器で
ある。64はアンテナである。65は受信回路で、アン
テナ64で受信した信号を周波数変換するものである。
66は復調器で、受信回路65から得られる周波数変換
された信号を復調し、復調された信号を出力して通信制
御部19へ入力するものである。68は音声復号部で、
通信制御部19のチャネルコーデック部(レイヤ1)6
7から得られる受信音声データを復号するものである。
69は音声復号部68で得られる受信のディジタル音声
信号を受信のアナログ音声信号に変換するD/A変換器
である。70は増幅器、71は受信された音声を出力す
るスピーカである。
【0019】ところで送信系におけるインパルス応答推
定部31では、第1のマイクロホン11と第2のマイク
ロホン12の間の伝達関数すなわちインパルス応答を推
定する。このインパルス応答推定部31は、適応フィル
タで構成される。適応フィルタは、例えば128タップ
のトランスバーサル型ディジタルフィルタで構成され、
第1のマイクロホン11から入力した信号(主入力信
号)から、第2のマイクロホン12から入力した周囲雑
音信号(参照信号)から生成した疑似雑音信号を差し引
いた誤差信号が最小となるように、例えば学習同定法の
ような適応アルゴリズムによりタップ係数が更新され
る。学習同定法は、”A Learning Identification Meth
od for System Identification”,Trans IEEE Ac12 No.
3 JUN 1967南雲他著に詳しく述べられている。即ち、イ
ンパルス応答推定部31に入力された周囲雑音信号は、
第1のマイクロホン11と第2のマイクロホン12の間
の推定されたインパルス応答を用いて、次の(数1)式
に基づきマイクロホン11で入力された場合の雑音信号
(疑似雑音信号)を生成する。
定部31では、第1のマイクロホン11と第2のマイク
ロホン12の間の伝達関数すなわちインパルス応答を推
定する。このインパルス応答推定部31は、適応フィル
タで構成される。適応フィルタは、例えば128タップ
のトランスバーサル型ディジタルフィルタで構成され、
第1のマイクロホン11から入力した信号(主入力信
号)から、第2のマイクロホン12から入力した周囲雑
音信号(参照信号)から生成した疑似雑音信号を差し引
いた誤差信号が最小となるように、例えば学習同定法の
ような適応アルゴリズムによりタップ係数が更新され
る。学習同定法は、”A Learning Identification Meth
od for System Identification”,Trans IEEE Ac12 No.
3 JUN 1967南雲他著に詳しく述べられている。即ち、イ
ンパルス応答推定部31に入力された周囲雑音信号は、
第1のマイクロホン11と第2のマイクロホン12の間
の推定されたインパルス応答を用いて、次の(数1)式
に基づきマイクロホン11で入力された場合の雑音信号
(疑似雑音信号)を生成する。
【0020】
【数1】
【0021】周囲雑音を含む送話音声信号から疑似雑音
信号を差し引くことにより、周囲雑音を除去した送話音
声信号e(次の(数2)式で示される)が得られる。
信号を差し引くことにより、周囲雑音を除去した送話音
声信号e(次の(数2)式で示される)が得られる。
【0022】
【数2】
【0023】詳細については後で説明するが、インパル
ス応答推定部31では、インパルス応答すなわちフィル
タのタップ係数が例えば学習同定法を用いて逐次推定さ
れ更新される。次に更新の同定法の例として次の(数
3)式を示す。
ス応答推定部31では、インパルス応答すなわちフィル
タのタップ係数が例えば学習同定法を用いて逐次推定さ
れ更新される。次に更新の同定法の例として次の(数
3)式を示す。
【0024】
【数3】
【0025】そして、インパルス応答推定部31におい
て、インパルス応答の推定を行うとき、送話者が話して
いる期間は推定を止めなければ正しいインパルス応答の
推定が行えない。そのため、送話者が話していない区間
(無音区間)を推定する必要がある。しかしながら、プ
ロトコル判定部30によって、通信プロトコルの制御を
行う通信制御部19から、次に送信するスロットのチャ
ネル種別を入力し、音声信号の送信を行うチャネルの種
別でなければ、送話者が話していない区間(無音区間)
を推定することが可能となる。従って、インパルス応答
推定部31はプロトコル判定部30で推定された送話者
が話していない区間(無音区間)を示す信号を得ること
が出来る。
て、インパルス応答の推定を行うとき、送話者が話して
いる期間は推定を止めなければ正しいインパルス応答の
推定が行えない。そのため、送話者が話していない区間
(無音区間)を推定する必要がある。しかしながら、プ
ロトコル判定部30によって、通信プロトコルの制御を
行う通信制御部19から、次に送信するスロットのチャ
ネル種別を入力し、音声信号の送信を行うチャネルの種
別でなければ、送話者が話していない区間(無音区間)
を推定することが可能となる。従って、インパルス応答
推定部31はプロトコル判定部30で推定された送話者
が話していない区間(無音区間)を示す信号を得ること
が出来る。
【0026】次に送信系について説明する。第1のマイ
クロホン11で取り込んだ周囲雑音を含む送話音声信号
は、電気信号に変換され、増幅器13で増幅されたの
ち、A/D変換器15でディジタル信号に変換される。
一方、第2のマイクロホン12で取り込んだ周囲雑音信
号は、電気信号に変換され、増幅器14で増幅されたの
ち、A/D変換器16でディジタル信号に変換され、イ
ンパルス応答推定部31に入力される。プロトコル判定
部30は、通信制御部19から得られるスロット情報に
基づいてプロトコルフェーズの種別または次スロットで
送信するチャネルの種別または次スロットで送信する送
信メッセージの種別を判定する。即ちプロトコル判定部
30は、通信制御部19から得られるスロット情報に基
づいて、予め設定されたプロトコルフェーズの種別また
は次スロットで送信するチャネルの種別または次スロッ
トで送信する送信メッセージの種別と一致するか否かを
判定し、その結果を出力する。インパルス応答推定部3
1では、A/D変換器15から減算器33を介して得ら
れるディジタル送話音声信号とA/D変換器16から得
られるディジタル周囲雑音信号とから第1のマイクロホ
ン11と第2のマイクロホン12との間のインパルス応
答の推定を、上記プロトコル判定部30で判定された結
果に基づいて開始する。疑似雑音発生部32は上記イン
パルス応答推定部31から得られるインパルス応答と上
記ディジタル周囲雑音信号とを用いて疑似雑音信号を発
生する。そして減算器33は、上記A/D変換器15か
ら得られるディジタル送話音声信号から上記疑似雑音発
生部32から得られる疑似雑音信号を差し引いて周囲雑
音を除去する。この結果、ディジタル信号に変換された
周囲雑音を含む送話音声信号は、減算器58で疑似雑音
信号が取り除かれることで、周囲雑音が除去された送話
音声信号となり、音声符号化部18で例えばADPCM
(Adaptive Differential Pulse Code Modulation:波
形を標本化するとき隣り合うサンプル値の差を量子化す
る手法)で符号化され、相手間との通信時にレイヤ2お
よびレイヤ3の制御部20において使用される制御情報
を、チャネルコーデック部21で物理的なスロットに置
き換え、変調部22で例えばπ/4シフトQPSK(Qu
adriphase Phase Shift Keing:4位相偏移変調)変調
方式で変調され、送信回路23で無線周波数に変換され
たのち、共用器63を経て、アンテナ64から親機また
は基地局へ送信される。
クロホン11で取り込んだ周囲雑音を含む送話音声信号
は、電気信号に変換され、増幅器13で増幅されたの
ち、A/D変換器15でディジタル信号に変換される。
一方、第2のマイクロホン12で取り込んだ周囲雑音信
号は、電気信号に変換され、増幅器14で増幅されたの
ち、A/D変換器16でディジタル信号に変換され、イ
ンパルス応答推定部31に入力される。プロトコル判定
部30は、通信制御部19から得られるスロット情報に
基づいてプロトコルフェーズの種別または次スロットで
送信するチャネルの種別または次スロットで送信する送
信メッセージの種別を判定する。即ちプロトコル判定部
30は、通信制御部19から得られるスロット情報に基
づいて、予め設定されたプロトコルフェーズの種別また
は次スロットで送信するチャネルの種別または次スロッ
トで送信する送信メッセージの種別と一致するか否かを
判定し、その結果を出力する。インパルス応答推定部3
1では、A/D変換器15から減算器33を介して得ら
れるディジタル送話音声信号とA/D変換器16から得
られるディジタル周囲雑音信号とから第1のマイクロホ
ン11と第2のマイクロホン12との間のインパルス応
答の推定を、上記プロトコル判定部30で判定された結
果に基づいて開始する。疑似雑音発生部32は上記イン
パルス応答推定部31から得られるインパルス応答と上
記ディジタル周囲雑音信号とを用いて疑似雑音信号を発
生する。そして減算器33は、上記A/D変換器15か
ら得られるディジタル送話音声信号から上記疑似雑音発
生部32から得られる疑似雑音信号を差し引いて周囲雑
音を除去する。この結果、ディジタル信号に変換された
周囲雑音を含む送話音声信号は、減算器58で疑似雑音
信号が取り除かれることで、周囲雑音が除去された送話
音声信号となり、音声符号化部18で例えばADPCM
(Adaptive Differential Pulse Code Modulation:波
形を標本化するとき隣り合うサンプル値の差を量子化す
る手法)で符号化され、相手間との通信時にレイヤ2お
よびレイヤ3の制御部20において使用される制御情報
を、チャネルコーデック部21で物理的なスロットに置
き換え、変調部22で例えばπ/4シフトQPSK(Qu
adriphase Phase Shift Keing:4位相偏移変調)変調
方式で変調され、送信回路23で無線周波数に変換され
たのち、共用器63を経て、アンテナ64から親機また
は基地局へ送信される。
【0027】以上説明したように、プロトコル判定部3
0において、通信制御部19から得られるスロット情報
に基づいてプロトコルフェーズの種別またはチャネルの
種別または送信メッセージの種別を判定することによ
り、通話が始まる前に発呼を行うことを認識し、通話を
始める直前からインパルス応答の推定を始め、インパル
ス応答を学習してある程度まで収束させておくことがで
きる。その結果、通話が始まったときに送話音声が大き
く歪むという現象がなくなり、雑音除去の性能向上を図
ることが出来る。また通話の直前からインパルス応答の
推定を始めるので、電源を入れたときから始めるより消
費電力を低減することができる。またプロトコル判定部
30によって、通信プロトコルの制御を行う通信制御部
19から、次に送信するスロットのチャネル種別を入力
し、音声信号の送信を行うチャネルの種別でなければ、
無音区間を推定することが可能となる。この結果インパ
ルス応答推定部31における無音区間検出のための演算
処理が不要となり、演算量の低減が図られるだけでな
く、検出誤り、検出遅延を防止することができる。
0において、通信制御部19から得られるスロット情報
に基づいてプロトコルフェーズの種別またはチャネルの
種別または送信メッセージの種別を判定することによ
り、通話が始まる前に発呼を行うことを認識し、通話を
始める直前からインパルス応答の推定を始め、インパル
ス応答を学習してある程度まで収束させておくことがで
きる。その結果、通話が始まったときに送話音声が大き
く歪むという現象がなくなり、雑音除去の性能向上を図
ることが出来る。また通話の直前からインパルス応答の
推定を始めるので、電源を入れたときから始めるより消
費電力を低減することができる。またプロトコル判定部
30によって、通信プロトコルの制御を行う通信制御部
19から、次に送信するスロットのチャネル種別を入力
し、音声信号の送信を行うチャネルの種別でなければ、
無音区間を推定することが可能となる。この結果インパ
ルス応答推定部31における無音区間検出のための演算
処理が不要となり、演算量の低減が図られるだけでな
く、検出誤り、検出遅延を防止することができる。
【0028】受信系においては、アンテナ64より受信
した信号は、受信回路65で、周波数変換されたのち、
復調器66で復調され、チャネルデコーデック部67、
音声復号部68で復号され、D/A変換器69でD/A
変換されたのち、増幅器70で増幅されスピーカ71か
ら出力される。次に通信制御部19について具体的に説
明する。以下の説明は、例えばディジタルコードレス電
話(PHS:Personal Handyphone System)の場合につ
いて説明する。通信制御部19では、第二世代コードレ
ス電話システム標準規格(RCRSTANDARD−28)で示され
るようなプロトコルに従って、通信制御を行う。プロト
コルはOSI(Open System Interconnection:開放型
システム間相互接続)モデルに準拠したレイヤ1−3の
階層構造を取る。一方、通信処理の時間的経過に着目す
ると、プロトコルには図6に示すように3段階のフェー
ズがあり、無線区間のリンクを確立するためのリンクチ
ャネル確立フェーズから、音声伝送等の電話サービスを
提供するのに必要なプロトコルを選択するためのサービ
スチャネル確立フェーズへと移り、さらに、音声伝送等
の電話サービスを提供する通信フェーズへと順に遷移す
る。但し、レイヤ1−3層の各々の階層においても、時
間的にリンクチャネル確立フェーズから、サービスチャ
ネル確立フェーズへ、さらには通信フェーズへと遷移す
ることになる。
した信号は、受信回路65で、周波数変換されたのち、
復調器66で復調され、チャネルデコーデック部67、
音声復号部68で復号され、D/A変換器69でD/A
変換されたのち、増幅器70で増幅されスピーカ71か
ら出力される。次に通信制御部19について具体的に説
明する。以下の説明は、例えばディジタルコードレス電
話(PHS:Personal Handyphone System)の場合につ
いて説明する。通信制御部19では、第二世代コードレ
ス電話システム標準規格(RCRSTANDARD−28)で示され
るようなプロトコルに従って、通信制御を行う。プロト
コルはOSI(Open System Interconnection:開放型
システム間相互接続)モデルに準拠したレイヤ1−3の
階層構造を取る。一方、通信処理の時間的経過に着目す
ると、プロトコルには図6に示すように3段階のフェー
ズがあり、無線区間のリンクを確立するためのリンクチ
ャネル確立フェーズから、音声伝送等の電話サービスを
提供するのに必要なプロトコルを選択するためのサービ
スチャネル確立フェーズへと移り、さらに、音声伝送等
の電話サービスを提供する通信フェーズへと順に遷移す
る。但し、レイヤ1−3層の各々の階層においても、時
間的にリンクチャネル確立フェーズから、サービスチャ
ネル確立フェーズへ、さらには通信フェーズへと遷移す
ることになる。
【0029】図6に発信時の制御シーケンスを示す。子
機(コードレス電話機)は電源を入れた後、親機との同
期を取って、制御用スロットを間欠送受信している。ま
ず、リンクチャネル確立フェーズでは、子機から親機へ
リンクチャネル確立要求の制御情報を送信する。その応
答として、親機はリンクチャネル割当の制御情報を送信
して、リンクチャネルの割当を行う。これらの制御情報
は、制御用スロットを介して、送受信される。次に、サ
ービスチャネル確立フェーズへと移り、同期バーストを
送受信して、親機との同期を取る。さらに、呼設定要求
の制御情報を送信し、親機からの呼設定受付の制御情報
を受信後、子機から秘匿鍵設定要求の制御情報の送信、
さらには、親機からの認証要求の制御情報の受信、子機
からは、認証応答の制御情報を送信するなど、呼設定に
必要な制御情報を子機と親機間で送受信する。その後、
親機から呼出中を示す制御情報を受信後、リングバック
トーンを鳴らし、応答を知らせる制御情報を受信後、通
信フェーズへと移行し通話状態となる。そして図6で示
すように、通話状態、すなわち通信用スロットを用いる
音声の送受信を行う通信フェーズ以前に、子機と親機の
間で制御情報の送受信を制御用スロットを用いて行うシ
ーケンスとなっている。
機(コードレス電話機)は電源を入れた後、親機との同
期を取って、制御用スロットを間欠送受信している。ま
ず、リンクチャネル確立フェーズでは、子機から親機へ
リンクチャネル確立要求の制御情報を送信する。その応
答として、親機はリンクチャネル割当の制御情報を送信
して、リンクチャネルの割当を行う。これらの制御情報
は、制御用スロットを介して、送受信される。次に、サ
ービスチャネル確立フェーズへと移り、同期バーストを
送受信して、親機との同期を取る。さらに、呼設定要求
の制御情報を送信し、親機からの呼設定受付の制御情報
を受信後、子機から秘匿鍵設定要求の制御情報の送信、
さらには、親機からの認証要求の制御情報の受信、子機
からは、認証応答の制御情報を送信するなど、呼設定に
必要な制御情報を子機と親機間で送受信する。その後、
親機から呼出中を示す制御情報を受信後、リングバック
トーンを鳴らし、応答を知らせる制御情報を受信後、通
信フェーズへと移行し通話状態となる。そして図6で示
すように、通話状態、すなわち通信用スロットを用いる
音声の送受信を行う通信フェーズ以前に、子機と親機の
間で制御情報の送受信を制御用スロットを用いて行うシ
ーケンスとなっている。
【0030】次に、通信制御部19のチャネルコーデッ
ク部21、67での動作について説明する。まず、スロ
ットの構成の一例として通信用物理スロットの情報チャ
ネル(TCH)の構成を図5に示す。チャネルコーデッ
ク部21、67は、通信制御のうち主にレイヤ1(物理
層)の制御を行う。図5において、Rは過渡応答用ラン
プタイム、PRはプリアンブル、UWはユニークワー
ド、CIはチャネル種別、SAはSACCH(情報チャ
ネルに付随した制御チャネル)、SSはスタートシンボ
ル、Iはユーザ情報、CRC(Cyclic Redundancy Chec
k)はブロック(データのひとかたまり)の誤りを検出
するための巡回符号を示す。また図中の数字はビット数
を表す。因みにCIのビット列を識別することで、チャ
ネル種別を判定することが出来る。チャネルコーデック
部21、67では、通信制御部(上位のレイヤ)19か
らの指示に従い、音声データなどの上位のレイヤの情報
に、同期をとるためのユニークワード(UW)や、チャ
ネル種別を表すCIなどを付加し、スクランブルをかけ
て、誤り検出用符号(CRC)をさらに付加し、スロッ
トを形成する。
ク部21、67での動作について説明する。まず、スロ
ットの構成の一例として通信用物理スロットの情報チャ
ネル(TCH)の構成を図5に示す。チャネルコーデッ
ク部21、67は、通信制御のうち主にレイヤ1(物理
層)の制御を行う。図5において、Rは過渡応答用ラン
プタイム、PRはプリアンブル、UWはユニークワー
ド、CIはチャネル種別、SAはSACCH(情報チャ
ネルに付随した制御チャネル)、SSはスタートシンボ
ル、Iはユーザ情報、CRC(Cyclic Redundancy Chec
k)はブロック(データのひとかたまり)の誤りを検出
するための巡回符号を示す。また図中の数字はビット数
を表す。因みにCIのビット列を識別することで、チャ
ネル種別を判定することが出来る。チャネルコーデック
部21、67では、通信制御部(上位のレイヤ)19か
らの指示に従い、音声データなどの上位のレイヤの情報
に、同期をとるためのユニークワード(UW)や、チャ
ネル種別を表すCIなどを付加し、スクランブルをかけ
て、誤り検出用符号(CRC)をさらに付加し、スロッ
トを形成する。
【0031】無線通信では、スロットと呼ばれるビット
列を形成し、そのスロット単位でデータの送受信を行
う。スロットは、各ユーザが共通に使用し、制御情報の
送受信を行う制御用スロットと、各ユーザ毎に通信のた
めに専有して使用する通信用スロットに分類できる。さ
らに、通信用スロットにはユーザ個別の制御情報を送受
信するチャネルや音声等の情報を送受信するチャネルが
ある。チャネルは、上述のように、それぞれのチャネル
種別に基づくチャネル識別コードが与えられていて、ま
た、それぞれのプロトコルフェーズには、使用するチャ
ネル種別が決まっている。よって、プロトコル判定部3
0は、通信制御部19から得られるチャネル種別を判定
することによって、プロトコルフェーズ種別を確定する
ことが出来る。
列を形成し、そのスロット単位でデータの送受信を行
う。スロットは、各ユーザが共通に使用し、制御情報の
送受信を行う制御用スロットと、各ユーザ毎に通信のた
めに専有して使用する通信用スロットに分類できる。さ
らに、通信用スロットにはユーザ個別の制御情報を送受
信するチャネルや音声等の情報を送受信するチャネルが
ある。チャネルは、上述のように、それぞれのチャネル
種別に基づくチャネル識別コードが与えられていて、ま
た、それぞれのプロトコルフェーズには、使用するチャ
ネル種別が決まっている。よって、プロトコル判定部3
0は、通信制御部19から得られるチャネル種別を判定
することによって、プロトコルフェーズ種別を確定する
ことが出来る。
【0032】次に通信制御部19の制御信号を活用する
第1の実施の形態として、インパルス応答推定の処理
を、図6で示すプロトコルフェーズ種別の遷移に応じて
制御する場合について説明する。本実施の形態では、送
話音声用の第1のマイクロホン11と、周囲雑音参照用
の第2のマイクロホン12の2個を使って、周囲雑音を
除去する場合について説明する。インパルス応答の推定
処理のフローを図3に示す。まず、通信制御部19よ
り、ノイズキャンセラ17のプロトコル判定部17にプ
ロトコルフェーズ種別が入力される(ステップ101)。
プロトコル判定部17は、音声符号化部18から通信制
御部19のチャネルコーデック部21に音声信号入力
(ステップ102)後、通信制御部19から入力されたプ
ロトコルフェーズ種別の判定を行う(ステップ103)。
プロトコル判定部17は、判定の結果、図6で示すリン
クチャネル確立フェーズすなわち制御用スロット送受信
のためのプロトコルフェーズであれば、インパルス応答
推定部31に対してインパルス応答の推定の開始信号を
出力せず、インパルス応答の推定および雑音除去は行わ
ず、終了する(エンド:107)。
第1の実施の形態として、インパルス応答推定の処理
を、図6で示すプロトコルフェーズ種別の遷移に応じて
制御する場合について説明する。本実施の形態では、送
話音声用の第1のマイクロホン11と、周囲雑音参照用
の第2のマイクロホン12の2個を使って、周囲雑音を
除去する場合について説明する。インパルス応答の推定
処理のフローを図3に示す。まず、通信制御部19よ
り、ノイズキャンセラ17のプロトコル判定部17にプ
ロトコルフェーズ種別が入力される(ステップ101)。
プロトコル判定部17は、音声符号化部18から通信制
御部19のチャネルコーデック部21に音声信号入力
(ステップ102)後、通信制御部19から入力されたプ
ロトコルフェーズ種別の判定を行う(ステップ103)。
プロトコル判定部17は、判定の結果、図6で示すリン
クチャネル確立フェーズすなわち制御用スロット送受信
のためのプロトコルフェーズであれば、インパルス応答
推定部31に対してインパルス応答の推定の開始信号を
出力せず、インパルス応答の推定および雑音除去は行わ
ず、終了する(エンド:107)。
【0033】プロトコル判定部17において、通信制御
部19から入力されたプロトコルフェーズ種別が、サー
ビスチャネル確立フェーズとなったとき初めて、インパ
ルス応答推定部31に対してインパルス応答の推定の開
始信号を出力して、インパルス応答推定部31において
インパルス応答の推定を始め(ステップ104)、終了す
る(エンド:107)。即ち、インパルス応答推定部31
は、プロトコル判定部30からサービスチャネル確立フ
ェーズになったときの推定開始信号により、A/D変換
器16および減算器33から得られる音声ディジタル信
号に基づいてインパルス応答の推定を行う。疑似雑音発
生部32は、インパルス応答推定部31から得られるイ
ンパルス応答の推定に基づいて疑似雑音を発生し、減算
器33において周囲雑音を除去して送話音声信号を出力
する。プロトコル判定部30において、通信制御部19
から入力されたプロトコルフェーズ種別が、通信フェー
ズとなったとき、疑似雑音発生部32から疑似雑音を発
生させて減算器33において雑音除去を行い(ステップ
105)、雑音除去後の信号を減算器33から送話音声
信号として出力し(ステップ106)、終了する(エン
ド:107)。
部19から入力されたプロトコルフェーズ種別が、サー
ビスチャネル確立フェーズとなったとき初めて、インパ
ルス応答推定部31に対してインパルス応答の推定の開
始信号を出力して、インパルス応答推定部31において
インパルス応答の推定を始め(ステップ104)、終了す
る(エンド:107)。即ち、インパルス応答推定部31
は、プロトコル判定部30からサービスチャネル確立フ
ェーズになったときの推定開始信号により、A/D変換
器16および減算器33から得られる音声ディジタル信
号に基づいてインパルス応答の推定を行う。疑似雑音発
生部32は、インパルス応答推定部31から得られるイ
ンパルス応答の推定に基づいて疑似雑音を発生し、減算
器33において周囲雑音を除去して送話音声信号を出力
する。プロトコル判定部30において、通信制御部19
から入力されたプロトコルフェーズ種別が、通信フェー
ズとなったとき、疑似雑音発生部32から疑似雑音を発
生させて減算器33において雑音除去を行い(ステップ
105)、雑音除去後の信号を減算器33から送話音声
信号として出力し(ステップ106)、終了する(エン
ド:107)。
【0034】なお、上記プロトコル判定部30におい
て、プロトコルフェーズではなく、次に送信するスロッ
ト(図5を参照)のCIからなるチャネルの種別を入力
し、そのチャネルの種別からプロトコルフェーズを判定
し、同様な動作をすることも可能である。また上記プロ
トコル判定部30において、レイヤ3(ネットワーク
層)で用いられる送信メッセージの種別を入力し、それ
が発呼を示す場合に、インパルス応答推定部31に対し
てインパルス応答の推定を起動させることも可能であ
る。
て、プロトコルフェーズではなく、次に送信するスロッ
ト(図5を参照)のCIからなるチャネルの種別を入力
し、そのチャネルの種別からプロトコルフェーズを判定
し、同様な動作をすることも可能である。また上記プロ
トコル判定部30において、レイヤ3(ネットワーク
層)で用いられる送信メッセージの種別を入力し、それ
が発呼を示す場合に、インパルス応答推定部31に対し
てインパルス応答の推定を起動させることも可能であ
る。
【0035】以上説明したように、プロトコル判定部3
0で、インパルス応答推定の開始時期と判定するのに3
つの場合が可能である。第1として、プロトコル判定部
30にプロトコルフェーズを入力し、該入力されたプロ
トコルフェーズに基づいてサービスチャネル確立フェー
ズと判定する。
0で、インパルス応答推定の開始時期と判定するのに3
つの場合が可能である。第1として、プロトコル判定部
30にプロトコルフェーズを入力し、該入力されたプロ
トコルフェーズに基づいてサービスチャネル確立フェー
ズと判定する。
【0036】第2として、プロトコル判定部30にチャ
ネル種別CI(図5参照)を入力し、該入力されたチャネ
ル種別CIが制御用スロットから通信用スロットに遷移
した直後と判定する。但し、この場合、チャネル種別C
Iから通信用スロットが判定出来るシステムであること
が必要である。第3として、プロトコル判定部30に、
レイヤ3(ネットワーク層)において、相手間とネット
ワークを確立・維持するために送受信される制御情報の
種別を入力し、それがサービスチャネル確立フェーズで
使用する制御情報と判定する。
ネル種別CI(図5参照)を入力し、該入力されたチャネ
ル種別CIが制御用スロットから通信用スロットに遷移
した直後と判定する。但し、この場合、チャネル種別C
Iから通信用スロットが判定出来るシステムであること
が必要である。第3として、プロトコル判定部30に、
レイヤ3(ネットワーク層)において、相手間とネット
ワークを確立・維持するために送受信される制御情報の
種別を入力し、それがサービスチャネル確立フェーズで
使用する制御情報と判定する。
【0037】これらの判定をプロトコル判定部30です
ることによって、無音区間の検出誤りによる弊害も防止
することができる。
ることによって、無音区間の検出誤りによる弊害も防止
することができる。
【0038】次に、本発明に係るコードレス電話機の第
2の実施の形態について、図2を用いて説明する。図1
と同一符号で示すものは同一構成であり、説明は省略す
る。本実施の形態は、送話音声信号用のマイクロホン1
個のみを使った場合である。そのため、ノイズキャンセ
ラ117が図1に示すものと異なることになる。即ち、
ノイズキャンセラ117は、通信制御部19から得られ
るスロット情報に基づいてプロトコルフェーズの種別ま
たは次スロットで送信するチャネルの種別または次スロ
ットで送信する送信メッセージの種別を判定するプロト
コル判定部30、A/D変換器15から得られる周囲雑
音を含むディジタル送話音声信号に基づいて周囲雑音の
モデルパラメータの推定を、上記プロトコル判定部30
で判定された結果に基づいて開始する雑音推定部35お
よび該雑音推定部35から推定される周囲雑音のモデル
(モデルパラメータ等)を用いてA/D変換器15から
得られる周囲雑音を含むディジタル送話音声信号から周
囲雑音を除去する雑音除去部36から構成される。この
場合には、雑音推定部35の信号処理のアルゴリズムと
して、カルマンフィルタ等を用いて周囲雑音のモデル
(モデルパラメータ等)を推定することによって周囲雑
音を推定し、雑音除去部36において該推定された周囲
雑音を用いて周囲雑音を含む送話音声信号から周囲雑音
を除去する。それ以外の処理は図1に示すマイクロホン
2個を使用した場合と同様である。ここで、雑音推定部
35の信号処理のアルゴリズムとして、代表的であり、
周知のカルマンフィルタを取り上げているが、カルマン
フィルタのみに限定されるものでもなく、他に最適なア
ルゴリズム、手法があれば、勿論それらを用いてもよ
い。
2の実施の形態について、図2を用いて説明する。図1
と同一符号で示すものは同一構成であり、説明は省略す
る。本実施の形態は、送話音声信号用のマイクロホン1
個のみを使った場合である。そのため、ノイズキャンセ
ラ117が図1に示すものと異なることになる。即ち、
ノイズキャンセラ117は、通信制御部19から得られ
るスロット情報に基づいてプロトコルフェーズの種別ま
たは次スロットで送信するチャネルの種別または次スロ
ットで送信する送信メッセージの種別を判定するプロト
コル判定部30、A/D変換器15から得られる周囲雑
音を含むディジタル送話音声信号に基づいて周囲雑音の
モデルパラメータの推定を、上記プロトコル判定部30
で判定された結果に基づいて開始する雑音推定部35お
よび該雑音推定部35から推定される周囲雑音のモデル
(モデルパラメータ等)を用いてA/D変換器15から
得られる周囲雑音を含むディジタル送話音声信号から周
囲雑音を除去する雑音除去部36から構成される。この
場合には、雑音推定部35の信号処理のアルゴリズムと
して、カルマンフィルタ等を用いて周囲雑音のモデル
(モデルパラメータ等)を推定することによって周囲雑
音を推定し、雑音除去部36において該推定された周囲
雑音を用いて周囲雑音を含む送話音声信号から周囲雑音
を除去する。それ以外の処理は図1に示すマイクロホン
2個を使用した場合と同様である。ここで、雑音推定部
35の信号処理のアルゴリズムとして、代表的であり、
周知のカルマンフィルタを取り上げているが、カルマン
フィルタのみに限定されるものでもなく、他に最適なア
ルゴリズム、手法があれば、勿論それらを用いてもよ
い。
【0039】本第2の実施の形態におけるノイズキャン
セラ117の働きを再度説明する。周囲雑音を含む送話
音声は、送話器であるマイクロホン11で集音され、電
気信号に変換され、増幅器13を経てA/D変換器15
でディジタル信号に変換され、周囲雑音を含む送話音声
信号として雑音推定部35、雑音除去部36に入力され
る。雑音推定部35では、カルマンフィルタなどによっ
て、雑音のモデル(モデルパラメータ等)を推定し、そ
の推定結果を雑音除去部36に出力する。雑音除去部3
6では、該推定結果に基づき、疑似雑音を生成し、周囲
雑音を含む送話音声信号から差し引くことによって、周
囲雑音を除去した送話音声信号を音声符号化部18に出
力する。本第2の実施の形態によれば、通話を始める前
に、インパルス応答の学習を済ませておくことにより、
学習期間に生じる音を送話者および受話者が聞かずにす
むという効果がある。
セラ117の働きを再度説明する。周囲雑音を含む送話
音声は、送話器であるマイクロホン11で集音され、電
気信号に変換され、増幅器13を経てA/D変換器15
でディジタル信号に変換され、周囲雑音を含む送話音声
信号として雑音推定部35、雑音除去部36に入力され
る。雑音推定部35では、カルマンフィルタなどによっ
て、雑音のモデル(モデルパラメータ等)を推定し、そ
の推定結果を雑音除去部36に出力する。雑音除去部3
6では、該推定結果に基づき、疑似雑音を生成し、周囲
雑音を含む送話音声信号から差し引くことによって、周
囲雑音を除去した送話音声信号を音声符号化部18に出
力する。本第2の実施の形態によれば、通話を始める前
に、インパルス応答の学習を済ませておくことにより、
学習期間に生じる音を送話者および受話者が聞かずにす
むという効果がある。
【0040】次に通信制御部19の制御信号を活用する
第2の実施の形態について、図4を用いて説明する。図
4は、第2の実施の形態であるチャネル種別利用インパ
ルス応答処理フローを示す図である。本第2の実施の形
態では、次に送信するスロットのチャネル種別CIを、
通信制御部19からプロトコル判定部30に入力し、入
力したチャネル種別CIが音声データを送信するチャネ
ルを示すものではなければ、無音区間とみなし、無音区
間検出処理を省略し、インパルス応答推定部31におい
てインパルス応答の推定を行う。まず、次スロットで送
信するスロットのチャネル種別CIを通信制御部19か
らプロトコル判定部30に入力(ステップ111)する。
プロトコル判定部30は、音声信号(音声データ)を入
力し(ステップ112)、ステップ113においてチャネ
ル種別CIが音声データを送信するチャネルを示すもの
でなければ、無音区間とみなし、インパルス応答推定部
31に対して無音区間検出処理は行わず、インパルス応
答の推定のみ行わせ(ステップ116)、送話音声信号と
して出力し(ステップ120)、終了する(エンド:20
0)。
第2の実施の形態について、図4を用いて説明する。図
4は、第2の実施の形態であるチャネル種別利用インパ
ルス応答処理フローを示す図である。本第2の実施の形
態では、次に送信するスロットのチャネル種別CIを、
通信制御部19からプロトコル判定部30に入力し、入
力したチャネル種別CIが音声データを送信するチャネ
ルを示すものではなければ、無音区間とみなし、無音区
間検出処理を省略し、インパルス応答推定部31におい
てインパルス応答の推定を行う。まず、次スロットで送
信するスロットのチャネル種別CIを通信制御部19か
らプロトコル判定部30に入力(ステップ111)する。
プロトコル判定部30は、音声信号(音声データ)を入
力し(ステップ112)、ステップ113においてチャネ
ル種別CIが音声データを送信するチャネルを示すもの
でなければ、無音区間とみなし、インパルス応答推定部
31に対して無音区間検出処理は行わず、インパルス応
答の推定のみ行わせ(ステップ116)、送話音声信号と
して出力し(ステップ120)、終了する(エンド:20
0)。
【0041】プロトコル判定部30は、音声信号(音声
データ)を入力し(ステップ112)、ステップ113に
おいてチャネル種別CIが音声データを送信するチャネ
ルを示すものであれば、今度はインパルス応答推定部3
1に対して無音区間の検出(ステップ114)を行わせ
る。さらにインパルス応答推定部31は、無音区間判定
を行い(ステップ115)。インパルス応答推定部31
は、判定の結果無音区間(YES)であれば、インパルス
応答の推定、すなわちタップ係数の更新のみを行い(ス
テップ117)、減算器33において雑音除去(ステップ
118)後、雑音除去した音声信号を出力(ステップ12
0)し、終了する(エンド:200)。
データ)を入力し(ステップ112)、ステップ113に
おいてチャネル種別CIが音声データを送信するチャネ
ルを示すものであれば、今度はインパルス応答推定部3
1に対して無音区間の検出(ステップ114)を行わせ
る。さらにインパルス応答推定部31は、無音区間判定
を行い(ステップ115)。インパルス応答推定部31
は、判定の結果無音区間(YES)であれば、インパルス
応答の推定、すなわちタップ係数の更新のみを行い(ス
テップ117)、減算器33において雑音除去(ステップ
118)後、雑音除去した音声信号を出力(ステップ12
0)し、終了する(エンド:200)。
【0042】インパルス応答推定部31は、無音区間の
判定の結果(ステップ115)、有音区間(NO)であれ
ば、インパルス応答の推定すなわちタップ係数の更新は
おこなわずに、減算器33において雑音除去のみ行い
(ステップ119)、雑音除去後の信号を送話音声信号と
して出力し(ステップ120)、終了する(エンド:20
0)。後の送信処理は第1の実施の形態と同様である。
判定の結果(ステップ115)、有音区間(NO)であれ
ば、インパルス応答の推定すなわちタップ係数の更新は
おこなわずに、減算器33において雑音除去のみ行い
(ステップ119)、雑音除去後の信号を送話音声信号と
して出力し(ステップ120)、終了する(エンド:20
0)。後の送信処理は第1の実施の形態と同様である。
【0043】本第2の実施例によれば、チャネル種別C
Iの判定によって、送話者が話していない区間(無音区
間)の推定が可能となる。よって、この送話者が話して
いない区間は、無音区間検出そのものを実施しないよう
にする。この結果、無音区間検出に必要であった演算量
の低減が図られるだけでなく、検出誤り、検出遅延によ
る弊害を低減することが出来る効果が得られる。
Iの判定によって、送話者が話していない区間(無音区
間)の推定が可能となる。よって、この送話者が話して
いない区間は、無音区間検出そのものを実施しないよう
にする。この結果、無音区間検出に必要であった演算量
の低減が図られるだけでなく、検出誤り、検出遅延によ
る弊害を低減することが出来る効果が得られる。
【0044】次に通信制御部19の制御信号を活用する
第3の実施の形態について、図7を用いて説明する。即
ち、通信制御部19からプロトコルフェーズ種別または
次スロットで送信するチャネル種別CIまたは次スロッ
トで送信する送信メッセージの種別(レイヤ3(ネット
ワーク層)において相手間とネットワークを確立するた
めに送受信される制御情報の種別)をプロトコル判定部
30に入力する(ステップ121)。まず、プロトコル判
定部30は、音声信号(音声データ)を入力し(ステッ
プ122)、前記入力したプロトコルフェーズ種別また
は次スロットで送信するチャネル種別CIまたは次スロ
ットで送信する送信メッセージの種別(レイヤ3(ネッ
トワーク層)において、相手間とネットワークを確立す
るために送受信される制御情報の種別)を判定する(ス
テップ133)。プロトコル判定部30における判定の
結果、スロットが音声データを送信するものでなけれ
ば、インパルス応答推定部31において複雑で演算量が
多いが性能の良いアルゴリズムでインパルス応答の推定
を行う(ステップ135)。プロトコル判定部30におけ
る判定の結果、スロットが音声データを送信すものであ
れば、インパルス応答推定部31において簡単で演算量
が少ないアルゴリズムによりインパルス応答の推定を行
う(ステップ134)。その後、減算器33で雑音除去を
行い(ステップ136)、雑音除去が行われた音声信号を
出力し(ステップ137)、終了する(エンド:138)。
なお、上記第3の実施の形態を、第1の実施の形態であ
る雑音推定部35における周囲雑音のモデル(モデルパ
ラメータ等)を推定する場合にも、アリゴリズムを切り
替えて適用することができることは明らかである。
第3の実施の形態について、図7を用いて説明する。即
ち、通信制御部19からプロトコルフェーズ種別または
次スロットで送信するチャネル種別CIまたは次スロッ
トで送信する送信メッセージの種別(レイヤ3(ネット
ワーク層)において相手間とネットワークを確立するた
めに送受信される制御情報の種別)をプロトコル判定部
30に入力する(ステップ121)。まず、プロトコル判
定部30は、音声信号(音声データ)を入力し(ステッ
プ122)、前記入力したプロトコルフェーズ種別また
は次スロットで送信するチャネル種別CIまたは次スロ
ットで送信する送信メッセージの種別(レイヤ3(ネッ
トワーク層)において、相手間とネットワークを確立す
るために送受信される制御情報の種別)を判定する(ス
テップ133)。プロトコル判定部30における判定の
結果、スロットが音声データを送信するものでなけれ
ば、インパルス応答推定部31において複雑で演算量が
多いが性能の良いアルゴリズムでインパルス応答の推定
を行う(ステップ135)。プロトコル判定部30におけ
る判定の結果、スロットが音声データを送信すものであ
れば、インパルス応答推定部31において簡単で演算量
が少ないアルゴリズムによりインパルス応答の推定を行
う(ステップ134)。その後、減算器33で雑音除去を
行い(ステップ136)、雑音除去が行われた音声信号を
出力し(ステップ137)、終了する(エンド:138)。
なお、上記第3の実施の形態を、第1の実施の形態であ
る雑音推定部35における周囲雑音のモデル(モデルパ
ラメータ等)を推定する場合にも、アリゴリズムを切り
替えて適用することができることは明らかである。
【0045】次に通信制御部19の制御信号を活用する
第4の実施の形態について、図8を用いて説明する。図
8は、本第4の実施の形態として、第3の実施の形態と
同じプロトコル判定を行った後、インパルス応答推定部
の制御法を変えたものを示す。図8では、入力したプロ
トコルフェーズ種別または次スロットで送信するチャネ
ルの種別または次スロットで送信する送信メッセージの
種別(レイヤ3(ネットワーク層)において、相手間と
ネットワークを確立するために送受信される制御情報の
種別)をプロトコル判定部30に入力する(ステップ1
21)。まず、プロトコル判定部30は、音声信号(音
声データ)を入力し(ステップ122)、前記入力したプ
ロトコルフェーズ種別または次スロットで送信するチャ
ネル種別CIまたは次スロットで送信する送信メッセー
ジの種別(レイヤ3(ネットワーク層)において、相手
間とネットワークを確立するために送受信される制御情
報の種別)を判定する(ステップ133)。プロトコル判
定部30における判定の結果、スロットが音声データを
送信するものでなければ、インパルス応答推定部31に
おいてインパルス応答の推定頻度を大きくして(ステッ
プ140)性能をよくする。プロトコル判定部30にお
ける判定の結果、スロットが音声データを送信すもので
あれば、インパルス応答を推定する頻度を小さくし、処
理量を減らす(ステップ139)。その後、減算器33で
雑音除去を行い(ステップ136)、雑音除去が行われた
音声信号を出力し(ステップ137)、終了する(エン
ド:138)。なお、上記第4の実施の形態を、第1の
実施の形態である雑音推定部35における周囲雑音のモ
デル(モデルパラメータ等)を推定する場合にも、推定
する頻度を切り替えて適用することができることは明ら
かである。上記第3および第4の実施の形態は、ノイズ
キャンセラのインパルス応答推定処理と音声の符号化、
復号化等の音声処理を同一のDSP(Digital Signal P
rocessor:ディジタル信号処理用の1チップ・マイクロ
プロセッサで、積和演算の繰り返し(Σai・bi)を
高速に処理する回路構成を採用している。)で行うとき
に有効である。例えば、音声を扱うチャネルで、PHS
ではADPCMの音声符号、復号の処理が必要であるた
め、演算量が多く必要である。そのときには、ノイズキ
ャンセラでは、簡単なアルゴリズムでインパルス応答を
推定するか、インパルス応答推定の頻度を小さくするこ
とにより演算量を減らす。また、音声を扱わないチャネ
ルでは、ADPCM等の音声符号、復号の処理が必要で
はないので、複雑で演算量の多く性能がよいアルゴリズ
ムでインパルス応答の推定を行うか、インパルス応答の
推定の頻度を大きくして性能を良くする。そうすること
により、DSP全体での処理量のバランスをよくし、処
理可能なMIPS(ミップス)値の小さいDSPでも実
現できる。
第4の実施の形態について、図8を用いて説明する。図
8は、本第4の実施の形態として、第3の実施の形態と
同じプロトコル判定を行った後、インパルス応答推定部
の制御法を変えたものを示す。図8では、入力したプロ
トコルフェーズ種別または次スロットで送信するチャネ
ルの種別または次スロットで送信する送信メッセージの
種別(レイヤ3(ネットワーク層)において、相手間と
ネットワークを確立するために送受信される制御情報の
種別)をプロトコル判定部30に入力する(ステップ1
21)。まず、プロトコル判定部30は、音声信号(音
声データ)を入力し(ステップ122)、前記入力したプ
ロトコルフェーズ種別または次スロットで送信するチャ
ネル種別CIまたは次スロットで送信する送信メッセー
ジの種別(レイヤ3(ネットワーク層)において、相手
間とネットワークを確立するために送受信される制御情
報の種別)を判定する(ステップ133)。プロトコル判
定部30における判定の結果、スロットが音声データを
送信するものでなければ、インパルス応答推定部31に
おいてインパルス応答の推定頻度を大きくして(ステッ
プ140)性能をよくする。プロトコル判定部30にお
ける判定の結果、スロットが音声データを送信すもので
あれば、インパルス応答を推定する頻度を小さくし、処
理量を減らす(ステップ139)。その後、減算器33で
雑音除去を行い(ステップ136)、雑音除去が行われた
音声信号を出力し(ステップ137)、終了する(エン
ド:138)。なお、上記第4の実施の形態を、第1の
実施の形態である雑音推定部35における周囲雑音のモ
デル(モデルパラメータ等)を推定する場合にも、推定
する頻度を切り替えて適用することができることは明ら
かである。上記第3および第4の実施の形態は、ノイズ
キャンセラのインパルス応答推定処理と音声の符号化、
復号化等の音声処理を同一のDSP(Digital Signal P
rocessor:ディジタル信号処理用の1チップ・マイクロ
プロセッサで、積和演算の繰り返し(Σai・bi)を
高速に処理する回路構成を採用している。)で行うとき
に有効である。例えば、音声を扱うチャネルで、PHS
ではADPCMの音声符号、復号の処理が必要であるた
め、演算量が多く必要である。そのときには、ノイズキ
ャンセラでは、簡単なアルゴリズムでインパルス応答を
推定するか、インパルス応答推定の頻度を小さくするこ
とにより演算量を減らす。また、音声を扱わないチャネ
ルでは、ADPCM等の音声符号、復号の処理が必要で
はないので、複雑で演算量の多く性能がよいアルゴリズ
ムでインパルス応答の推定を行うか、インパルス応答の
推定の頻度を大きくして性能を良くする。そうすること
により、DSP全体での処理量のバランスをよくし、処
理可能なMIPS(ミップス)値の小さいDSPでも実
現できる。
【0046】以上説明した第3および第4の実施の形態
によれば、プロトコル情報により、そのプロトコルフェ
ーズに最適なインパルス応答推定方式で処理を行うこと
により、インパルス応答の推定精度が向上し、効率的で
かつ精度良く雑音が除去でき、演算量が削減できるとい
う効果がある。なお、上記第3および第4の実施の形態
では、通信制御部19からプロトコル判定部30に入力
するのは、プロトコルフェーズ種別または次スロットで
送信するチャネル種別CIまたは次スロットで送信する
送信メッセージの種別(レイヤ3(ネットワーク層)に
おいて、相手間とネットワークを確立するために送受信
される制御情報の種別)であったが、これらに限定され
るものではない。
によれば、プロトコル情報により、そのプロトコルフェ
ーズに最適なインパルス応答推定方式で処理を行うこと
により、インパルス応答の推定精度が向上し、効率的で
かつ精度良く雑音が除去でき、演算量が削減できるとい
う効果がある。なお、上記第3および第4の実施の形態
では、通信制御部19からプロトコル判定部30に入力
するのは、プロトコルフェーズ種別または次スロットで
送信するチャネル種別CIまたは次スロットで送信する
送信メッセージの種別(レイヤ3(ネットワーク層)に
おいて、相手間とネットワークを確立するために送受信
される制御情報の種別)であったが、これらに限定され
るものではない。
【0047】以上説明した実施の形態では、プロトコル
フェーズの種別または次スロットで送信するチャネルの
種別、または、レイヤ3(ネットワーク層)において、
相手間とネットワークを確立するために送受信される制
御情報の種別を、通信制御部のレイヤ3から直接に入力
する例を示したが、通信制御部のレイヤ2および3とチ
ャネルコーデック部(レイヤ1)はプロトコルフェーズ
の種別または次スロットで送信するチャネルの種別また
は次スロットで送信する送信メッセージの種別のやりと
りを頻繁におこなっているので、図9、図10に示す様
に、一度チャネルコーデック部21を介して、入力する
ことも可能である。尚、図9、図10において、通信制
御部19からプロトコル判定部30に入力されるスロッ
ト情報はTICと呼ぶものとする。また、プロトコルフ
ェーズの種別または次スロットで送信するチャネルの種
別または次スロットで送信する送信メッセージの種別
を、通信制御部(レイヤ2および3)が受け渡すレジス
タを、チャネルコーデック部21とインパルス応答推定
部31で共用することも可能である。なお、上記第1〜
第4の実施の形態では、通信制御部19から得られるス
ロット情報から、プロトコルフェーズ等を判定し、その
結果に基づいてノイズキャンセラ17のアルゴリズムを
切り替える処理について説明した。しかし、本発明は、
通信制御部19から得られるスロット情報を用いて信号
処理の方法を切り替えることに特徴があるものである。
よって、対象とする信号処理は、上記ノイズキャンセラ
のアルゴリズムに限定されるものではなく、その他種々
の処理に適応可能であり、本発明によって音質向上、省
電力化等の種々の効果を享受可能である。
フェーズの種別または次スロットで送信するチャネルの
種別、または、レイヤ3(ネットワーク層)において、
相手間とネットワークを確立するために送受信される制
御情報の種別を、通信制御部のレイヤ3から直接に入力
する例を示したが、通信制御部のレイヤ2および3とチ
ャネルコーデック部(レイヤ1)はプロトコルフェーズ
の種別または次スロットで送信するチャネルの種別また
は次スロットで送信する送信メッセージの種別のやりと
りを頻繁におこなっているので、図9、図10に示す様
に、一度チャネルコーデック部21を介して、入力する
ことも可能である。尚、図9、図10において、通信制
御部19からプロトコル判定部30に入力されるスロッ
ト情報はTICと呼ぶものとする。また、プロトコルフ
ェーズの種別または次スロットで送信するチャネルの種
別または次スロットで送信する送信メッセージの種別
を、通信制御部(レイヤ2および3)が受け渡すレジス
タを、チャネルコーデック部21とインパルス応答推定
部31で共用することも可能である。なお、上記第1〜
第4の実施の形態では、通信制御部19から得られるス
ロット情報から、プロトコルフェーズ等を判定し、その
結果に基づいてノイズキャンセラ17のアルゴリズムを
切り替える処理について説明した。しかし、本発明は、
通信制御部19から得られるスロット情報を用いて信号
処理の方法を切り替えることに特徴があるものである。
よって、対象とする信号処理は、上記ノイズキャンセラ
のアルゴリズムに限定されるものではなく、その他種々
の処理に適応可能であり、本発明によって音質向上、省
電力化等の種々の効果を享受可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、通信制御部から得られ
るスロット情報に基づいて信号処理を制御するように構
成したので、各種フェーズに合わせて信号処理を行うこ
とが出来る効果を奏する。また本発明によれば、通話を
始める直前に周囲雑音の推定を始めるようにしたので、
通話が始まったときに送話音声が大きく歪むことがなく
なり、雑音除去の性能を向上させると共に消費電力を大
幅に低減することができる効果を奏する。また本発明に
よれば、無音区間を、次に送信するチャネルの種別で判
定することによって、無音区間検出処理を省き、演算量
の低減が図られるだけでなく、検出誤りや検出遅延によ
る弊害を低減することができる効果を奏する。
るスロット情報に基づいて信号処理を制御するように構
成したので、各種フェーズに合わせて信号処理を行うこ
とが出来る効果を奏する。また本発明によれば、通話を
始める直前に周囲雑音の推定を始めるようにしたので、
通話が始まったときに送話音声が大きく歪むことがなく
なり、雑音除去の性能を向上させると共に消費電力を大
幅に低減することができる効果を奏する。また本発明に
よれば、無音区間を、次に送信するチャネルの種別で判
定することによって、無音区間検出処理を省き、演算量
の低減が図られるだけでなく、検出誤りや検出遅延によ
る弊害を低減することができる効果を奏する。
【図1】本発明に係るコードレス電話機の第1の実施の
形態の構成を示すブロック図である。
形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るコードレス電話機の第2の実施の
形態の構成を示すブロック図である。
形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るインパルス応答推定処理のフロー
の第1の実施の形態を示す図である。
の第1の実施の形態を示す図である。
【図4】本発明に係るインパルス応答推定処理のフロー
の第2の実施の形態を示す図である。
の第2の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明に係るPHSの場合におけるスロット構
成を説明するための図である。
成を説明するための図である。
【図6】本発明に係るPHSの場合におけるPHSの制
御シーケンスを説明するための図である。
御シーケンスを説明するための図である。
【図7】本発明に係るインパルス応答推定処理のフロー
の第3の実施の形態を示す図である。
の第3の実施の形態を示す図である。
【図8】本発明に係るインパルス応答推定処理のフロー
の第4の実施の形態を示す図である。
の第4の実施の形態を示す図である。
【図9】本発明に係るコードレス電話機の第1の実施の
形態と異なる構成を示すブロック図である。
形態と異なる構成を示すブロック図である。
【図10】本発明に係るコードレス電話機の第2の実施
の形態と異なる構成を示すブロック図である。
の形態と異なる構成を示すブロック図である。
11…第1のマイクロホン、12…第2のマイクロホ
ン、13、14…増幅器 15、16…A/D変換器、17、117…ノイズキャ
ンセラ 18…音声符号化部、19…通信制御部、20…レイヤ
2および3制御部 21…チャネルコーデック部(レイヤ1)、22…変調
部、23…送信回路 30…プロトコル判定部、31…インパルス応答推定部 32…疑似雑音発生部、33…減算器、35…雑音推定
部、36…雑音除去部 63…共用器、64…アンテナ、65…受信回路、66
…復調器 67…チャネルデデコーデック部、68…音声復号部、
69…D/A変換器 70…増幅器、71…スピーカ
ン、13、14…増幅器 15、16…A/D変換器、17、117…ノイズキャ
ンセラ 18…音声符号化部、19…通信制御部、20…レイヤ
2および3制御部 21…チャネルコーデック部(レイヤ1)、22…変調
部、23…送信回路 30…プロトコル判定部、31…インパルス応答推定部 32…疑似雑音発生部、33…減算器、35…雑音推定
部、36…雑音除去部 63…共用器、64…アンテナ、65…受信回路、66
…復調器 67…チャネルデデコーデック部、68…音声復号部、
69…D/A変換器 70…増幅器、71…スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 1/60 H04M 1/60 A H04B 7/26 109F
Claims (23)
- 【請求項1】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、該通信制御部から得られる制御信号に基づい
て通信されているデータの種別を識別して信号処理する
信号処理部とを備えたことを特徴とするコードレス電話
機。 - 【請求項2】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する
送話音声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られ
る制御信号に基づいて通信されているデータの種別を識
別するプロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別
されたデータの種別に応じて前記送話音声用マイクロホ
ンから得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去する
雑音除去部と、該雑音除去部から得られる送話音声信号
を符号化する音声符号化部とを備えたことを特徴とする
コードレス電話機。 - 【請求項3】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する
送話音声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られ
る制御信号に基づいてプロトコルフェーズの種別を識別
するプロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別さ
れたプロトコルフェーズの種別に応じて前記送話音声用
マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音
を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得られる送
話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えたことを
特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項4】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する
送話音声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られ
る制御信号に基づいてプロトコルフェーズの種別を識別
するプロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別さ
れたプロトコルフェーズの種別に応じて周囲雑音を推定
する雑音推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を
用いて前記マイクロホンの出力である送話音声信号から
周囲雑音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得
られる送話音声信号を符号化する音声符号化部とを備え
たことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項5】前記雑音推定部において前記プロトコル判
定部から得られる判定結果に応じて演算量が多いアルゴ
リズムと演算量の少ないアルゴリズムとを切り替えて周
囲雑音の推定を行なうことを特徴とする請求項4記載の
コードレス電話機。 - 【請求項6】前記雑音推定部において前記プロトコル判
定部から得られる判定結果に応じて頻度を変えて周囲雑
音の推定を行なうことを特徴とする請求項4記載のコー
ドレス電話機。 - 【請求項7】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する
送話音声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られ
る制御信号に基づいてプロトチャネルの種別を識別する
プロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別された
チャネルの種別に応じて前記送話音声用マイクロホンか
ら得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去する雑音
除去部と、該雑音除去部から得られる送話音声信号を符
号化する音声符号化部とを備えたことを特徴とするコー
ドレス電話機。 - 【請求項8】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する
送話音声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られ
る制御信号に基づいてプロトチャネルの種別を識別する
プロトコル判定部と、該プロトコル判定部で識別された
チャネルの種別に応じて周囲雑音を推定する雑音推定部
と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて前記送話
音声用マイクロホンから得られる送話音声信号に含まれ
る雑音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部から得ら
れる送話音声信号を符号化する音声符号化部とを備えた
ことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項9】親機または基地局との間において無線を用
いて通信する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信
制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力する
送話音声用マイクロホンと、前記通信制御部から得られ
る制御信号に基づいてプロトチャネルの種別を識別して
無音区間を検出するプロトコル判定部と、該プロトコル
判定部で無音区間を検出したとき周囲雑音を推定する雑
音推定部と、該雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて
前記送話音声用マイクロホンから得られる送話音声信号
に含まれる雑音を除去する雑音除去部と、該雑音除去部
から得られる送話音声信号を符号化する音声符号化部と
を備えたことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項10】前記通信制御部において、前記音声符号
化部から得られる符号化された送話音声信号に対してス
ロット情報を付与し、更にスロット情報が付与された符
号化された送話音声信号を変調させる変調部と、該変調
部から得られるスロットが付与された変調送話音声信号
を無線により親機または基地局へ送信する送信回路とを
備えたことを特徴とする請求項2または3または4また
は5または6または7または8または9記載のコードレ
ス電話機。 - 【請求項11】前記雑音除去部において、周囲雑音を集
音して周囲雑音信号を出力する周囲雑音用マイクロホン
を有し、前記識別されたデータの種別に応じて前記周囲
雑音用マイクロホンから得られる周囲雑音信号に基づい
て雑音信号を生成し、この生成された雑音信号により前
記送話音声用マイクロホンから得られる送話音声信号に
含まれる雑音を除去することを特徴とする請求項2記載
のコードレス電話機。 - 【請求項12】前記雑音除去部において、周囲雑音を集
音して周囲雑音信号を出力する周囲雑音用マイクロホン
を有し、前記識別されたデータの種別に応じて前記周囲
雑音用マイクロホンから得られる周囲雑音信号に基づい
て疑似雑音信号を生成し、この生成された疑似雑音信号
により前記送話音声用マイクロホンから得られる送話音
声信号に含まれる雑音を除去することを特徴とする請求
項2記載のコードレス電話機。 - 【請求項13】前記雑音除去部において、周囲雑音を集
音して周囲雑音信号を出力する周囲雑音用マイクロホン
を有し、前記識別されたプロトコルフェーズの種別に応
じて前記周囲雑音用マイクロホンから得られる周囲雑音
信号に基づいて疑似雑音信号を生成し、この生成された
疑似雑音信号により前記送話音声用マイクロホンから得
られる送話音声信号に含まれる雑音を除去することを特
徴とする請求項3記載のコードレス電話機。 - 【請求項14】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
る第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲雑音
信号を出力する第2のマイクロホンと、前記第1のマイ
クロホンから出力された送話音声信号と前記第2のマイ
クロホンから出力された周囲雑音信号から第1のマイク
ロホンと第2のマイクロホンとの間のインパルス応答を
推定するインパルス応答推定部と、前記インパルス応答
と前記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号
を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部と、
前記第1のマイクロホンから出力された音声信号から前
記インパルス応答推定部より発生された疑似雑音信号を
差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部とを備えた携
帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
プロトコルフェーズの種別またはチャネルの種別または
送信メッセージの種別を判定するプロトコル判定部を備
え、前記インパルス応答推定部において該プロトコル判
定部から得られる判定結果に基づいてインパルス応答の
推定を行なうことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項15】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
るマイクロホンと、該マイクロホンから出力された送話
音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音推定部と、該
雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、前記マイクロ
ホンの出力である送話音声信号から周囲雑音を除去する
雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
プロトコルフェーズの種別またはチャネルの種別または
送信メッセージの種別を判定するプロトコル判定部を備
え、前記雑音推定部において該プロトコル判定部から得
られる判定結果に基づいて周囲雑音の推定を行なうこと
を特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項16】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
る第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲雑音
信号を出力する第2のマイクロホンと、前記第1のマイ
クロホンから出力された送話音声信号と前記第2のマイ
クロホンから出力された周囲雑音信号から第1のマイク
ロホンと第2のマイクロホンとの間のインパルス応答を
推定するインパルス応答推定部と、前記インパルス応答
と前記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号
を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部と、
前記第1のマイクロホンから出力された音声信号から前
記インパルス応答推定部より発生された疑似雑音信号を
差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部とを備えた携
帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
チャネルの種別に基づいて無音区間を推定するプロトコ
ル判定部を備え、前記インパルス応答推定部において該
プロトコル判定部から無音区間と推定されたときインパ
ルス応答の推定を行なうことを特徴とするコードレス電
話機。 - 【請求項17】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
るマイクロホンと、該マイクロホンから出力された送話
音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音推定部と、該
雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、前記マイクロ
ホンの出力である送話音声信号から周囲雑音を除去する
雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
チャネルの種別に基づいて無音区間を推定するプロトコ
ル判定部を備え、前記雑音推定部において該プロトコル
判定部から無音区間と推定されたとき周囲雑音の推定を
行なうことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項18】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
る第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲雑音
信号を出力する第2のマイクロホンと、前記第1のマイ
クロホンから出力された送話音声信号と前記第2のマイ
クロホンから出力された周囲雑音信号から第1のマイク
ロホンと第2のマイクロホンとの間のインパルス応答を
推定するインパルス応答推定部と、前記インパルス応答
と前記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号
を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部と、
前記第1のマイクロホンから出力された音声信号から前
記インパルス応答推定部より発生された疑似雑音信号を
差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部とを備えた携
帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル判定部
を備え、前記インパルス応答推定部において該プロトコ
ル判定部から得られる判定結果に応じて演算量が多いア
ルゴリズムと演算量の少ないアルゴリズムとを切り替え
てインパルス応答の推定を行なうことを特徴とするコー
ドレス電話機。 - 【請求項19】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
るマイクロホンと、該マイクロホンから出力された送話
音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音推定部と、該
雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、前記マイクロ
ホンの出力である送話音声信号から周囲雑音を除去する
雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル判定部
を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判定部か
ら得られる判定結果に応じて演算量が多いアルゴリズム
と演算量の少ないアルゴリズムとを切り替えて周囲雑音
の推定を行なうことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項20】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
る第1のマイクロホンと、周囲雑音を集音して周囲雑音
信号を出力する第2のマイクロホンと、前記第1のマイ
クロホンから出力された送話音声信号と前記第2のマイ
クロホンから出力された周囲雑音信号から第1のマイク
ロホンと第2のマイクロホンとの間のインパルス応答を
推定するインパルス応答推定部と、前記インパルス応答
と前記第2のマイクロホンから出力された周囲雑音信号
を用いて疑似雑音信号を発生させる疑似雑音発生部と、
前記第1のマイクロホンから出力された音声信号から前
記インパルス応答推定部より発生された疑似雑音信号を
差し引いて周囲雑音を除去する雑音除去部とを備えた携
帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル判定部
を備え、前記インパルス応答推定部において該プロトコ
ル判定部から得られる判定結果に応じて頻度を変えてイ
ンパルス応答の推定を行なうことを特徴とするコードレ
ス電話機。 - 【請求項21】通信プロトコルに従い通信制御を行う通
信制御部と、送話音声を集音して送話音声信号を出力す
るマイクロホンと、該マイクロホンから出力された送話
音声信号を用いて周囲雑音を推定する雑音推定部と、該
雑音推定部で推定した周囲雑音を用いて、前記マイクロ
ホンの出力である送話音声信号から周囲雑音を除去する
雑音除去部とを備えた携帯無線電話機であって、 前記通信制御部から得られるスロット情報に基づいて、
プロトコルフェーズの種別を判定するプロトコル判定部
を備え、前記雑音推定部において該プロトコル判定部か
ら得られる判定結果に応じて頻度を変えて周囲雑音の推
定を行なうことを特徴とするコードレス電話機。 - 【請求項22】コードレス電話機用のIC回路におい
て、親機または基地局との間において無線を用いて通信
する通信プロトコルに従い通信制御を行う通信制御部
と、該通信制御部から得られる制御信号に基づいて通信
されているデータの種別を識別するプロトコル判定部
と、プロトコル判定部で識別されたデータの種別に応じ
て周囲雑音を推定する周囲雑音推定部と、該周囲雑音推
定部で推定された周囲雑音を用いて送話音声用マイクロ
ホンから得られる送話音声信号に含まれる雑音を除去す
る雑音除去部とを有することを特徴とするコードレス電
話機用のIC回路。 - 【請求項23】前記周囲雑音推定部には、インパルス応
答推定部を有することを特徴とする請求項22記載のコ
ードレス電話機用のIC回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185055A JPH1032871A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | コードレス電話機およびコードレス電話機用のic回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185055A JPH1032871A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | コードレス電話機およびコードレス電話機用のic回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1032871A true JPH1032871A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16164021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8185055A Pending JPH1032871A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | コードレス電話機およびコードレス電話機用のic回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1032871A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014143763A (ja) * | 2014-05-12 | 2014-08-07 | Kyocera Corp | 携帯通信端末 |
JP2015049202A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | 禮子 辻 | 採尿用容器 |
US11398242B2 (en) | 2017-10-23 | 2022-07-26 | Samsung Electronics Co., Ltd | Electronic device for determining noise control parameter on basis of network connection information and operating method thereof |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP8185055A patent/JPH1032871A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015049202A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | 禮子 辻 | 採尿用容器 |
JP2014143763A (ja) * | 2014-05-12 | 2014-08-07 | Kyocera Corp | 携帯通信端末 |
US11398242B2 (en) | 2017-10-23 | 2022-07-26 | Samsung Electronics Co., Ltd | Electronic device for determining noise control parameter on basis of network connection information and operating method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7864717B2 (en) | Modem for communicating data over a voice channel of a communications system | |
JP4624992B2 (ja) | 音声チャネルを介してデータを伝送するための方法及び装置 | |
KR100867885B1 (ko) | 디지털 무선 통신 네트워크들을 통한 데이터 통신용 강화된 대역 내 시그널링 | |
JP3668754B2 (ja) | デジタル移動通信システムの音響エコーを除去する方法及び装置 | |
JP3509873B2 (ja) | 第1信号の不在中に第2信号を伝送する通信方法および装置 | |
JP2003533908A (ja) | デジタル無線ネットワーク上でのデータ通信用音声帯域モデム | |
US20070136055A1 (en) | System for data communication over voice band robust to noise | |
US20020049860A1 (en) | Tone detection elimination | |
WO2005096530A1 (ja) | 通信方法、送信方法及び装置ならびに受信方法及び装置 | |
US6418159B1 (en) | Portable radio telephone equipment and control thereof | |
JP2982718B2 (ja) | 衛星通信装置 | |
US7835515B2 (en) | Telephone terminal with control of voice reproduction quality in the receiver | |
JPH1032871A (ja) | コードレス電話機およびコードレス電話機用のic回路 | |
WO2003039069A1 (en) | Communication system, user equipment and method of performing a conference call thereof | |
JP3947876B2 (ja) | Pcm符号を用いたデータ伝送システムおよび方法 | |
JP4296154B2 (ja) | 音声伝送システム | |
JPH10285083A (ja) | 音声通信装置 | |
JPH0946268A (ja) | ディジタル音声通信装置 | |
JP2005534258A (ja) | 通信デバイスでスピーカホンを動作させるためのシステムおよび方法 | |
JP3383164B2 (ja) | デジタル式無線電話装置 | |
KR100927289B1 (ko) | 음성 패킷을 송수신하기 위한 이동 통신 시스템 및 방법 | |
JPH10135863A (ja) | 無線通信装置 | |
JPH0774733A (ja) | ディジタル無線電話装置 | |
JPH09200308A (ja) | 通信端末装置 | |
JP2000049936A (ja) | 電話交換装置、通信システム、通信制御方法及び記憶媒体 |