JPWO2004085078A1 - 静電塗装用スプレーガン - Google Patents

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Abstract

本発明は、比較的電気抵抗の低い塗料を用いた静電塗装に適したスプレーガンに関する。前端外周縁に前方に突出する円筒部36を有するバレル2の前端中央部に塗料ノズル24を取り付け、それらの前面を覆うエアキャップ40を設ける。エアキャップと塗料ノズルの外周面と円筒部内周面との間にパターンエア流路45を形成しその流路内に環状電極13を取り付ける。エアキャップの中央部に霧化エア噴出孔32を設け、塗料ノズル先端部の塗料吐出口30を挿通させる。塗料吐出口を通してピン電極31を前方に突出させる。エアキャップの左右両端部から一対の角部39を前方に突出させ、該角部にパターンエア噴出孔38を設ける。ピン電極を接地して環状電極に直流高電圧を印加する。

Description

本発明は、静電塗装用スプレーガンに関し、特に電気抵抗が比較的低い水系塗料、メタリック系塗料を使用する静電塗装に適した静電塗装用スプレーガンに関する。
一般に、車体等の静電塗装に用いられる塗料には、電気抵抗の比較的高い溶剤系塗料(油性塗料)、電気抵抗の比較的低い水系塗料(水性塗料)、及びこれらに金属粉末を分散させたメタリック系塗料とがある。このうち電気抵抗の比較的低い水系塗料、メタリック系塗料を用いて静電塗装する場合には、これら塗料と接触する静電塗装ガン本体の荷電電極に直接高電圧を印加したのでは、塗料供給経路、塗料タンクを介して接地に電流が流れてしまう。このため荷電電極と被塗物との間に放電を起こさせることができないため、霧化させた塗料粒子を帯電させることができない。
この問題を解決する従来技術としては、例えば、塗料タンクを接地から電気的に絶縁する方法がある。この方法によれば、静電塗装ガン本体の荷電電極と被塗物との間に高電圧を印加できるため塗料粒子を帯電させることができる。しかし、塗料タンクに高電圧を印加するため塗料を補充する際には塗装作業を中断するか、あるいは塗料タンクと電気的絶縁を保った状態で補充を行なう特別の塗料補充装置(例えば、特許文献1参照)が必要となる不便さがある。
別の解決手段として、静電塗装ガン本体よりも径方向外側位置に1ないし複数本の外部電極を配置しこれに高電圧を印加する外部電極方式と呼ばれる方式がある。この方式には、静電塗装ガン本体における塗料の霧化に回転霧化頭を用いる方式(例えば、特許文献2参照)と、圧縮空気を用いるエアスプレー方式(例えば、特許文献3参照)とがある。両方式とも高電圧を印加する外部電極は電気抵抗の低い塗料と接触することがないため、塗料タンクを接地した状態で塗料粒子を帯電させることができる。従って、塗料タンクへの塗料の補充に特別の装置を必要とせず連続塗装が可能である。
しかし、外部電極方式の場合には静電塗装ガン本体の外に外部電極を取り付けるため静電塗装ガンが大型となる上、高電圧が印加された電極が本体外部に存在するため危険である。また、霧化された塗料粒子が静電気力により外部電極付近あるいは静電塗装ガン本体周りに付着するという問題もある。
特開2002−143730号公報 特開平06−134353号公報 特開平09−136047号公報
本発明はかかる背景からなされたもので、比較的電気抵抗の低い水系塗料、メタリック系塗料を用いた静電塗装に使用することができるエアスプレー方式の静電塗装ガンであって、塗料タンクを接地して塗装することができ、且つ、本体外部に電極を設けないコンパクトな構造の静電塗装用スプレーガンを提供することを目的とする。
本発明の目的は、圧縮空気で霧化した塗料を高電圧を使用して帯電させ被塗物に塗着させる静電塗装用スプレーガンであって、前端部の外周縁に前方に突出する円筒部36が形成されたバレル2と、該バレルの前端部に取り付けられ内部に塗料流路29と霧化エア流路33を有し先端に塗料吐出口30を有する絶縁材料製の塗料ノズル24と、該塗料ノズル24と前記バレル2の前端面を覆うエアキャップ40であってその内面と前記塗料ノズル24の外周面と前記円筒部36内周面との間にパターンエア流路45となる空隙が形成され、中央部に前記塗料吐出口30を挿通させると共に前記霧化エア流路33に連通して圧縮空気を噴出させる霧化エア噴出孔32が穿設され、該霧化エア噴出孔32の周囲に同じく前記霧化エア流路33に連通して圧縮空気を噴出させる複数の副パターンエア噴出孔38aが穿設され、前端左右両端部から突出し前記パターンエア流路45に連通して圧縮空気を斜め内側前方に噴出させるパターンエア噴出孔38が穿設された一対の角部39を備えるエアキャップ40と、前記塗料吐出口30から前方に突出するピン電極31と、前記パターンエア流路45となる空隙内に前記塗料ノズル24を囲んで環状に形成された電極13と、を備え、前記ピン電極31を接地して該ピン電極31と前記電極13との間に直流高電圧を印加するようにしたことを特徴とする静電塗装用スプレーガンを提供することによって達成される。
この場合、前記エアキャップ40表面の中心から前記一対の角部39を結ぶ線に直角な方向に該エアキャップ40の略1/2半径離れた2点に該エアキャップ40の表裏間を貫く浮き電極50を設けると共に、前記電極13を半円環状に形成して該電極13の一端と前記浮き電極50の一方の電極端との距離が、該電極13の他方の一端と前記浮き電極50の他方の電極端との距離に等しくなるようにして取り付けることが好ましい。
このような構成の静電塗装用スプレーガンによれば、電気抵抗の比較的低い水系塗料、メタリック系塗料を用いた静電塗装を行なうことができる。また、電極13がスプレーガンの内部に収納されるため外部電極方式に比べてスプレーガンを小型化することができる。更に、高電圧が印加される電極13がスプレーガン内部に収納されるため安全性が向上する効果が得られる。
また、前記浮き電極50を追加して設けた構成の静電塗装用スプレーガンの場合には、浮き電極50とピン電極31との間でエアキャップ表面に沿った放電が生じ、それによりエアキャップ表面に付着する塗料粒子の量が減少する効果が得られる。
また、本発明の目的は、圧縮空気で霧化した塗料を高電圧を使用して帯電させ被塗物に塗着させる静電塗装用スプレーガンであって、該静電塗装用スプレーガン1の本体であるバレル2の前面部に取り付けたエアキャップ40の中央部より外部に開口する塗料吐出口30を通してピン電極31を前方に突出させ、該ピン電極31を挟んだ前記エアキャップ40の径方向上下位置において前記塗料吐出口30よりも前方に突出する角部40d、40eを形成し、該角部40d、40eの内部に表面を電気絶縁材料で覆った絶縁被覆電極13a、13bを収納し、前記ピン電極31を接地して接地と前記絶縁被覆電極13a、13bとの間に直流高電圧を印加することを特徴とする静電塗装用スプレーガンを提供することによっても達成される。
このような構成の静電塗装用スプレーガンによれば、直流高電圧が印加される電極の表面が電気絶縁材料で覆われているために絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間には電流が流れない。従って、絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間隔を比較的狭くした状態で高電圧を印加することができる。これによりピン電極31付近、特にその先端付近に強い電界を発生させることができ、霧化エアにより霧化された塗料粒子を絶縁被覆電極13a、13bの極性とは逆の極性に帯電させることができる。帯電した塗料粒子はパターンエアにより被塗物近傍に搬送され、静電気力で被塗物に塗着する。このような作用により本静電塗装用スプレーガンによれば、溶剤系塗料だけではなく、電気抵抗の比較的低い水系塗料、メタリック系塗料の静電塗装も行なうことができる。また、従来技術のような外部電極を必要としないため、スプレーガンをコンパクトに形成することができる。
第1図は、第1の実施形態に係るスプレーガンの先端部の縦断面図である。
第2図は、本発明に係るスプレーガンの縦断面図である。
第3図は、第1の実施形態に係るスプレーガンの先端エアキャップの正面図である。
第4図は、第1の実施形態に係るスプレーガンの先端エアキャップを外した状態の先端部分の正面図である。
第5図は、高電圧発生回路の構成例である。
第6図は、第2の実施形態に係るスプレーガンの先端部の縦断面図である。
第7図は、第2の実施形態に係るスプレーガンの先端エアキャップの正面図である。
第8図は、第2の実施形態に係るスプレーガンの先端エアキャップを外した状態の先端部分の正面図である。
第9図は、第2の実施形態に係るスプレーガンの各電極の位置関係を示す斜視図である。
第10図は、第2の実施形態に係るスプレーガン各電極の位置関係を示す他の斜視図である。
第11図は、第3の実施形態に係るスプレーガンの先端部の縦断面図である。
第12図は、第4の実施形態に係るスプレーガンの先端部分の縦断面図である。
第13図は、第4の実施形態に係るスプレーガンの先端エアキャップの正面図である。
第14図は、第4の実施形態に係るスプレーガンの電気系統及び作用を説明する模式図である。
第15図は、本発明に係るスプレーガンの変形実施形態に係る先端エアキャップの正面図である。
第16図は、本発明に係るスプレーガンの他の変形実施形態に係る先端エアキャップの正面図である。
本発明をより詳細に明らかにするために、添付の図面を参照してこれを説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る静電塗装用スプレーガン(以下、単にスプレーガンという。)の第1の実施形態について第1図〜第6図を参照しながら説明する。本実施形態のスプレーガンは、塗料として電気抵抗の比較的低い水系塗料又はメタリック系塗料を主に使用することを目的とするものである。第2図に本実施形態のスプレーガン1の全体構造の縦断面図を、第1図にその先端部分の縦断面図を、第3図に後述の先端エアキャップ40の正面図を、第4図にそのエアキャップ40を外した状態のスプレーガン1の先端部分の正面図を、第5図に高電圧を発生させる回路例を示す。
本スプレーガン1は、第2図に示すようにガン本体であるバレル(銃身)2とその後端部に設けたグリップ3とから構成される。バレル2は絶縁性の合成樹脂材料からなり全体として円柱形をなしている。本スプレーガン1は高電圧発生回路内蔵型のスプレーガンであって、バレル2内の上部に高電圧発生に必要な昇圧トランスと高電圧整流回路とを一体にモールドした前後方向に長いカスケード4が収納してある。
静電塗装に必要な高電圧は、第5図に示すように制御回路51と高電圧発生回路55とにより発生される。制御回路51は図示しない塗料タンクの近くに設置されており、高周波電源回路52と出力トランス53を備える。商用電源が高周波電源回路52に供給されるとその出力側に接続された出力トランス53の二次側に高周波電圧が発生する。発生した高周波電圧は、電源ケーブル54を通ってスプレーガン1内のカスケード4内に設けられた高電圧発生回路55内の昇圧トランス56の一次側に供給される。昇圧トランス56により昇圧された高周波電圧は、コッククロフト−ウォルトン型倍電圧整流回路57によって整流されて3万〜6万Vの直流高電圧が発生する。なお、発生する高電圧の極性は、コッククロフト−ウォルトン型倍電圧整流回路57内のダイオードの向きを変えることにより接地電位に対して正(プラス)とすることも負(マイナス)とすることもできる。
発生した直流高電圧は、カスケード4前端の出力端子6からそれに接触する導電性のスプリング7を介し、その前部のバレル2内に穿設された孔に螺合する円柱状の導電性接触子8の後端側に導かれる。そして、接触子8の前端側から別の導電性スプリング9にて取り出される。スプリング9の前端側には、バレル2の前端面から穿設された穴に螺合して円柱状の抵抗保持体10が取り付けられている。スプリング9はその後端側に穿設された穴に前端部が挿入され、該穴に挿入された高抵抗体11を奥端部に付勢すると同時に高電圧を高抵抗体11の後端端子に導く。高抵抗体11の前端端子は、穴の奥端部から抵抗保持体10を貫通して抵抗保持体10の前端面から僅かに突出する導体棒12の後端面に接触している。突出した導体棒12の先端部には、後述する電極13が溶接等で固着されている。かくして発生した高電圧は、電流制限用の高抵抗体11を通り電極13に供給される。
塗料は、塗料タンク(図示せず。)より塗料ホース(図示せず。)にてグリップ3の下部に取り付けた塗料ホース用ジョイント15に供給される。そこから塗料チューブ16を通り塗料バルブ20の弁室21に導かれる。塗料バルブ20は、バレル2の前端中央部に設けた凹部17の奥端中央部からバレル2内を後端側に向けて穿設されたガイド孔18内に設けられている。
塗料バルブ20は、弁室21とニードル22とガイド孔18と弁口25とパッキン26とを備えて構成されている。ニードル22は、前端部がテーパ状をなし弁室21を前後方向に貫通している。ガイド孔18は、ニードル22における弁室21よりも後方の部分を前後方向に移動可能に案内する。弁口25は、塗料バルブ20の前端に固定された後述する塗料ノズル24と弁室21との間を連通させるとともにニードル22のテーパ状前端部が当接、離間することによって開放、閉塞される。パッキン26は、弁室21とガイド孔18との間に装着されてニードル22の外周に対して液密状態に密着されている。
塗料バルブ20内のニードル22は、バレル2の後端部に設けた復帰バネ27の付勢により常には弁口25を閉塞する閉弁状態に保持され、供給された塗料の塗料ノズル24への吐出を阻止している。ニードル22はトリガ28が引かれている間のみ復帰バネ27に抗して後退し、弁口25が開放されて塗料バルブ20は開弁状態となる。塗料バルブ20が開弁すると弁室21内に供給されていた塗料は、塗料バルブ20の前方に取り付けられた塗料ノズル24内に吐出される。
バレル2の前端部にはその前端面中央を切欠した形態の断面円形の取付け凹部17が形成されており、この取付け凹部17の内周に絶縁性合成樹脂材料からなる塗料ノズル24がその後端部を螺合し前端部を取付け凹部17から前方に突出した形態で固定されている。
塗料ノズル24の前後両端面間を貫通する中心孔は、塗料流路29として前記弁口25に連通している。塗料ノズル24の前端、即ち塗料流路29の前端にあたる部分は小径に突出形成され、塗料吐出口30として後述のエアキャップ40の霧化エア噴出孔32に外部に開口した状態で挿通されている。塗料バルブ20から供給された塗料は、塗料流路29を通り塗料吐出口30から前方に吐出される。
塗料吐出口30には、その内径よりも細い金属製ピン電極31が前方に突出して挿通されている。ピン電極31の後端側はコイル状スプリングに形成されて塗料流路29内に収納されており、そのスプリングの付勢によりピン電極31を前方に突出した状態で保持している。本実施形態では塗料として電気抵抗の比較的低い水系塗料、メタリック系塗料を使用する。金属製ピン電極31はその塗料の導電性により図示しない接地された塗料タンクと電気的につながり接地電位に維持される。
塗料ノズル24の内部には、塗料流路29と同心円状に配された複数の霧化エア流路33が塗料ノズル24の前後両端面間に貫通する孔状に形成されている。霧化エア流路33の前端は、塗料ノズル24の前端面とエアキャップ40の裏面とによって囲まれた環状の霧化エア流路33aに連通している。
塗料ノズル24の前端部は、エアキャップ40により覆われている。塗料ノズル24の前端外周部は前端側に向けて大径の円環状に突出しており、この環状突出部34はエアキャップ40裏面の凹陥部35と嵌合している。この状態でエアキャップ40は、バレル2の前端外周縁から前方に突出して形成された円筒部36の外周面に螺合するリテイニングナット37により塗料ノズル24に押しつけられた状態で固定されている。この結果としてエアキャップ40の裏面、塗料ノズル24の外周面、円筒部36の内周面、バレル2の前端面とによって囲まれた環状の空隙が形成される。この空隙はパターンエア流路45として、また電極13の取り付け空間として利用される。
エアキャップ40の中央部には霧化エア噴出孔32が穿設され、前述した塗料吐出口30が挿通されている。霧化エア噴出孔32は前記環状の霧化エア流路33aに連通しており、霧化エア噴出孔32の内周と塗料吐出口30の外周との間の環状隙間を通って霧化エアが前方に噴出される。また、霧化エア噴噴出32の周囲には同じく環状の霧化エア流路33aに連通した複数の副パターンエア噴出孔38aが穿設されており、霧化エア流路33から供給される圧縮空気が副パターンエアとして前方に噴出される。
更に、エアキャップ40の表面両端からは左右方向に対向し且つ前方に突出した一対の角部39が形成されており、各角部39には前記パターンエア流路45に連通したパターンエア噴出孔38が複数(図3では左右に2個ずつ)形成されており圧縮空気であるパターンエアが斜め内側前方に向けて噴出される。
霧化エア及びパターンエア用の圧縮空気は、図示しない圧縮空気発生装置から高圧エアホースによりグリップ3下部に取り付けたエアホースジョイント41に供給される。圧縮空気はここからグリップ3内のエア流路42を通り、バレル2後端部に設けられたエアバルブ43に導かれる。
エアバルブ43は、ニードル22と一体に前後移動する弁体44により供給された圧縮空気を開閉する。塗料バルブ20が開弁するとエアバルブ43も開弁し、塗料バルブ20が閉弁するとエアバルブ43も閉弁する。エアバルブ43が開弁すると圧縮空気はバレル2内に設けられた霧化エア供給路33b、パターンエア供給路45aを通って塗料ノズル24後端の環状の霧化エア流路33c、環状のパターンエア流路45に供給される。
高電圧が印加される電極13は環状に形成されている。電極13は、塗料ノズル24の外周面とバレル2先端の円筒部36の内周面との間の環状のパターンエア流路45内に収納されており、前記抵抗保持体10の前端面から僅かに突出している導体棒12の先端に溶接等により固着されている。環状の電極13の一部には、振動を防ぐための絶縁材料からなる弧状の固定具47が取り付けられている。固定具47の内側は塗料ノズル24の外周面に、外側は円筒部36の内周面に接しており電極13の動きを規制してその振動を防止する。
次に、このように構成した本実施形態のスプレーガン1の作用について説明する。トリガ28が引かれると塗料バルブ20が開弁してジョイント15から供給された塗料が塗料流路29に吐出され、塗料ノズル24前端の塗料吐出口30からピン電極31の表面を伝って皮膜状に吐出される。同時にカスケード4内の高電圧発生回路55に高周波電圧が供給され高電圧整流回路57により発生した数万Vの直流高電圧が高抵抗体11を介して電極13に印加される。
ピン電極31は塗料の導電性を利用して接地されているため、ピン電極31の表面からは高電圧が印加された電極13に向かう強力な電界が発生する。これによりピン電極31表面を伝う導電性を有する塗料の表面には電極13の高電圧の極性とは反対極性の電荷が大量に誘起される。また、トリガ28が引かれると同時に霧化エア流路33を通った圧縮空気が、霧化エア噴出孔32の内周と塗料吐出口30の外周との間の狭い隙間を通り霧化エアとして前方に噴出される。この霧化エアは、電極13の表面を伝う塗料に衝突して霧吹きの原理により塗料を霧化させる。この霧化エアの噴出と同時に副パターンエア噴出孔38aからも霧化エア流路33から供給される圧縮空気が副パターンエアとして噴出される。この副パターンエアもまた塗料の霧化に補助的役割を果たす。
このようにして霧化される塗料粒子は、ピン電極31の表面に接触していた時に誘起された電荷を持ったまま空中に飛び出す。即ち、霧化された塗料粒子は電極13の極性とは反対極性に帯電している。
他方、パターンエア流路45に供給された圧縮空気は、パターンエアとして左右の角部39に設けられたパターンエア噴出孔38から斜め内側前方に向けて勢い良く噴出される。このパターンエアは霧化された塗料粒子の噴霧パターンを塗装に適した楕円形ないし小判形に形成する。なお、この噴霧パターンの形成には前記副パターンエア噴出孔38aから噴出される副パターンエアも補助的役割を果たす。
塗料粒子は主としてこのパターンエアによって被塗物近傍まで搬送される。帯電した塗料粒子が被塗物に近づくと、接地された被塗物の表面に静電誘導によって塗料粒子の電荷とは反対極性の電荷が誘起される。すると、誘起された反対極性電荷との間に静電気力が働き、塗料粒子は被塗物に向かう吸引力を受ける。この吸引力とパターンエアによる吹きつけ力との双方の力により塗料粒子は被塗物表面に塗着される。静電気力による吸引力が働くため塗料粒子は被塗物の裏側にも回り込み、スプレーガン1に面しない被塗物の裏側にも塗料が塗着される。以上のような作用により被塗物に静電塗装が行なわれる。
なお、本実施形態の場合、ピン電極31先端には電気力線が集中して高電界となるためピン電極31先端部で放電が生ずることがある。放電電流はピン電極31先端からパターンエア噴出孔38を通って電極13へと流れる。この放電によってピン電極31先端付近にイオン化圏域が形成され、霧化された塗料粒子はこのイオン化圏域から電荷を受け取りその電荷量や極性が変化することが起こる。静電誘導による帯電と放電により形成されたイオンによる帯電との双方が関係するため霧化された塗料粒子の帯電のメカニズムは非常に複雑である。いずれにしてもパターンエア噴出孔38から噴出されるパターンエアがかなり強力であるため、霧化された塗料粒子は主としてこのパターンエアの搬送力により被塗物近傍まで搬送される。そして静電気力による吸引力とパターンエアによる吹きつけ力との双方の力により被塗物に塗着される。
本実施形態のスプレーガン1によれば、電気抵抗の比較的低い水系塗料、メタリック系塗料を用いた静電塗装を行なうことができる。また、電極13がスプレーガン1の内部に収納されるため外部電極方式に比べてスプレーガン1を小型化することができる。更に、高電圧が印加される電極13がスプレーガン1のバレル2内に収納されているため安全性が向上する。
(第2の実施形態)
本実施形態は前記第1の実施形態に改良を加えた実施形態である。第1の実施形態の構成の場合、ピン電極31から電極13に向かう強い電界が存在するためにエアキャップ40を形成する合成樹脂材料に分極が生じ、エアキャップ40表面に電極13と同じ極性の分極電荷が生ずる。すると霧化された荷電粒子のうちパターンエアによる前方への搬送気流から外れた荷電塗料粒子の一部がこの分極電荷に捉えられエアキャップ40表面に付着することがある。本実施形態は、このエアキャップ40表面への塗料の付着を防止するための改良を加えた実施形態である。
第6図に本実施形態にかかるスプレーガン1の先端部分の縦断面図を、第7図に先端エアキャップ40の正面図を、第8図にそのエアキャップ40を外した状態の先端部分の正面図を示す。本実施形態の構成が第1の実施形態の構成と異なる点は、エアキャップ40に2個の浮き電極50を追加した点と電極13の形状を変更した点のみでその他の構成は同じである。従って、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
浮き電極50は、エアキャップ40の中心軸を通り一対の角部39を結ぶ線に直角な線上で、中心軸に対して対称な位置に2個取り付けてある。中心軸からの距離はエアキャップ40の半径の略1/2であり、その位置に中心軸に平行にエアキャップ40の表裏を貫いて取り付けてある。先端位置はエアキャップ40の表面にほぼ一致させてあり、後端もエアキャップ40の裏表面にほぼ一致させてある。浮き電極50は、電気的には接地からも電極13からも浮いた状態となっている。
本実施形態における電極13は第9図中に示すように半円環状をなしており、第1の実施形態と同じくパターンエア流路45内に塗料ノズル24を取り巻くように取り付けられている。第9図に電極13、2個の浮き電極50、ピン電極31の位置関係を斜視図で示す。
2個の浮き電極50はエアキャップ40の中心軸に対して対称の位置関係にあり、電極13の円弧の中心もその中心軸と一致している。電極13は半円環状に形成してあり、その両端13a、13bは中心軸に対して対称な位置関係にある。従って、電極13の一方の端13aとそれに近い側の一方の浮き電極50aとの間の距離と、電極13の他方の端13bと他方の浮き電極50bとの間の距離とは等しくなっている。
本実施形態において重要なことは、電極13の両端13a、13bと2つの浮き電極50a、50bとの間の2つの距離が等しくしてある点である。この2つの距離が等しければ電極13自体の形状はさほど問題とならない。従って、第10図に示すように半円環状とする代わりに、角帯、丸棒、ワイヤ等を折り曲げてその両端位置が中心軸に対して対称位置になるような形状に形成してもよい。また、その両端には第10図中に示すように浮き電極50に向けて小さな突起を形成したり、あるいは浮き電極50に向けて先端部分を折り曲げた形状とすることが好ましい。なお、本実施形態の場合も絶縁材料からなる弧状の固定具47が電極13の振動を防ぐために取り付けられている。
本実施形態の構成の下で高電圧を印加し静電塗装を行なった場合には、ピン電極31と浮き電極50a、50bとの間、及び浮き電極50a、50bと電極13の両端13a、13bとの間でも放電が生ずる。この場合、前述したように浮き電極50aと電極端13a、浮き電極50bと電極端13bとの間の距離が等しくしてあるためにピン電極31、浮き電極50a、電極端13aを通る放電経路と、ピン電極31、浮き電極50b、電極端13bを通る放電経路の2つ放電経路の電気抵抗は等しくなる。従って、2つの経路を通る放電電流はほぼ等しくなり、同じ程度の放電現象が生ずる。
ピン電極31と浮き電極50aとの間の放電、ピン電極31と浮き電極50bとの間の放電は、主としてエアキャップ40の表面を伝って生ずる。このようにエアキャップ40の表面で放電が生ずると、その放電経路や浮き電極50a、50bを中心とするエアキャップ40の表面領域への塗料粒子の付着が減少する。
その理由は、おおよそ次のように考えられる。第1には、浮き電極50a、50bによりエアキャップ40の表裏が電気的に短絡されるために、その付近の合成樹脂材料には分極が生じなくなる。従って、エアキャップ40の表面には分極電荷が生じなくなるため、帯電した塗料粒子が付着しにくくなることが考えられる。実際、浮き電極50a、50bが取り付けられていない第1の実施形態の場合には、塗装停止直後のエアキャップ40の表面には電荷が残留しているのが認められるが、本実施形態の場合には残留電荷は検出されない。
第2には、表面に沿った放電によりその放電経路に沿った表面付近や浮き電極50a、50bの周辺の表面付近にイオン化圏が形成されることである。イオン化圏が生ずると、そのイオン化圏に飛び込んだ塗料粒子はそのイオンによる帯電を受ける。帯電を受けた塗料粒子は、帯電の極性が同じであるため互いに反発しあう。このため塗料粒子はエアキャップ40表面に付着しにくくなる。
本実施形態の場合も、霧化された塗料粒子の帯電のメカニズムは非常に複雑である。霧化された直後の塗料粒子は、静電誘導により電極13に印加されている高電圧の極性とは反対の極性を帯びていると考えられる。その帯電した塗料粒子はパターンエアによって被塗物付近に搬送される。しかし、その搬送の途中において塗料粒子は、上記したエアキャップ40表面での放電により生ずるイオン化圏、ピン電極31、パターンエア噴出孔38、電極13の経路で生じているかも知れない放電、エアキャップ40の内側の浮き電極50と電極13との間の放電により生じパターンエア噴出孔38からパターンエアと共に放出されているかもしれないイオン、等によりその帯電電荷の量や極性が微妙に影響を受ける。
実際、被塗物付近まで搬送されてきた塗料粒子の帯電電荷の極性は、パターンエアの噴出強さによりその極性が反転する現象が観察される。しかし、霧化された塗料粒子の被塗物付近への飛来は、主にパターンエアによる搬送力により行なわれており、飛来した塗料粒子は接地された被塗物表面に反対極性の電荷を誘起し、その誘起した電荷との間で働く吸引力とパターンエアによる吹きつけ力との双方の力により被塗物に塗着される。
このような本実施形態のスプレーガン1によれば、浮き電極50とピン電極31との間でエアキャップ40表面に沿った放電が生じ、それによりエアキャップ40表面に付着する塗料粒子の量が減少する効果が得られる。また、第1の実施形態の場合と同様、高電圧が印加される電極13をスプレーガン1のバレル2内に収納しているためスプレーガンを小型化することができ安全性も向上する効果が得られる。
(第3の実施形態)
第11図に本実施形態にかかるスプレーガン1の先端部分の縦断面図を示す。本実施形態の構成が第2の実施形態と異なる点は、ピン電極31が設けられていない点のみである。一般に電気力線は、尖った部分、細い部分から多く生じその付近の電界強度は強くなる。この点からいえば細いピン電極31を塗料吐出口30内から前方に向けて突出させることが好ましい。しかし、そのようなピン電極31がなくても塗料自体が導電性を有し接地電位に保たれているので静電誘導により帯電した状態で霧化され得る。また、塗料吐出口30の出口部の塗料とエアキャップ40表面に設けた浮き電極50との間で放電も生ずる。従って、第2の実施形態と同様にして静電塗装が可能であり、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
第12図に本実施形態にかかるスプレーガン1の先端部分の縦断面図を示す。第13図に先端部分の正面図を示す。
本実施形態の構成が第1の実施形態の構成と異なる点は、電極13とエアキャップ40の形状にあり、その他の構成は同じである。本実施形態のエアキャップ40は、塗料ノズル24の先端面側を覆うためのもので絶縁性の合成樹脂材料で2重円筒状に形成されている。その取り付けは、その内筒40gの端面が塗料ノズル24の外周先端部に気密に押しつけられた状態となるようにして、バレル2の前端円筒部36の外周面に螺合するリテイニングナット37により固定されている。
内筒40gと塗料ノズル24のテーパ状先端部とエアキャップ40の裏面とによって囲まれた部分は環状の霧化エア流路33aとなっており、塗料ノズル24内の霧化エア流路33と連なって霧化エアの流路を形成している。また、エアキャップ40の内筒40gと外筒40hとの間は、塗料ノズル24の径方向外側に形成されたパターンエア流路45と連なりパターンエアの流路を形成している。
エアキャップ40の前面壁部40aの軸中心には霧化エア噴出孔32が穿設され、その孔にはピン電極31が挿通された塗料吐出口30が外部に開口した状態で挿通されている。霧化エア噴出孔32は前記環状の霧化エア流路33aに連通しており、霧化エア噴出孔32の内周と塗料吐出口30の外周との間の環状隙間を通って霧化エアが前方に噴出される。また、霧化エア噴噴出32の周囲には同じく環状の霧化エア流路33aに連通した複数の副パターンエア噴出孔38aが穿設されており、霧化エア流路33から供給される圧縮空気が副パターンエアとして前方に噴出される。
また、前面壁部40aの中心軸を含む上下方向の内筒40gと外筒40hとの間には、互いに対向し且つ前方に突出した角部40d、40eが形成されている。各角部40d、40eには前記パターンエア流路45に連通したパターンエア噴出孔38が複数(第12図では上下に2個ずつ)形成されており圧縮空気であるパターンエアが斜め内側前方に向けて噴出される。
塗装時には、霧化エア流路33を通った圧縮空気が霧化エア噴出孔32及び副パターンエア噴出孔38aより噴出し、塗料ノズル24の塗料吐出口30から吐出された塗料を霧吹きの原理により霧化させる。それと同時に、霧化した塗料粒子にパターンエア流路45を通りパターンエア噴出孔38から噴出したパターンエアが吹きつけられ、塗料粒子の噴霧パターンを塗装に適した楕円形ないし小判形に形成する。
本実施形態のスプレーガン1の最大の特徴は、エアキャップ40の前面壁部40aの径方向上下位置に突出して設けた前記2つの角部40d、40eの内部に、表面を電気絶縁材料13cで覆った絶縁被覆電極13a、13bを収納した点である。この絶縁被覆電極13a、13bには、前記高電圧発生回路55で発生したプラスの直流高電圧がスプリング9、高抵抗体11、導体棒12を介して印加される。直流高電圧のマイナス側は、電源コネクタ5を通る図示しない戻り線を介して接地される。
ピン電極31は、先に説明したように導電性を有する塗料と接触しており、塗料を通して塗料タンク側で接地される。従って、絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間には、高電圧発生回路55で発生した数万Vの直流高電圧が加わることになる。
次に、このように構成した本実施形態のスプレーガン1の動作と作用について、第15図に示した電気系統の接続状態を表わす模式図を参照しながら説明する。
第1の実施形態において第5図を参照して説明したように、制御回路51及び高電圧発生回路55により3万〜6万Vの直流高電圧が発生される。発生した直流高電圧は高抵抗体11を介し、絶縁被覆電極13a、13bをプラス極側としてピン電極31との間に印加される。プラス極である絶縁被覆電極13a、13bから出た電気力線は、絶縁材料で形成されたエアキャップ40を貫いて接地されたピン電極31に大部分が到達する。ピン電極31は導電性の塗料を通して接地されているため、ピン電極31の表面には静電誘導により大量の負(マイナス)電荷が誘起される。
この状態でトリガ28が引かれると塗料バルブ20が開弁して弁室21内の塗料が塗料ノズル24の塗料流路29へ供給され、塗料ノズル24先端の塗料吐出口30から吐出される。吐出された塗料は、ピン電極31を伝って前方に流れる。ピン電極31の表面には負電荷が誘起されている。塗料は導電性を有するためピン電極31を伝って前方に流れる間にピン電極31から負電荷をもらって負に帯電する。
一方、トリガ28が引かれると同時にエアバルブ43も開弁して、圧縮空気がエアキャップ40内側の霧化エア流路33及びパターンエア流路45に供給される。霧化エア流路33に供給された圧縮空気は、霧化エア噴出孔32及び副パターンエア噴出孔38aより前方に噴出し、ピン電極31の表面を伝う塗料に衝突してこれを霧化させる。霧化された塗料は、ピン電極31表面に接触していた時に帯電した負電荷を持った状態で微粒子となって空中に飛び出る。即ち、飛び出た塗料粒子は負に帯電している。
他方、パターンエア流路45に供給された圧縮空気は、パターンエア噴出孔38を通ってエアキャップ40の前面壁部40aの前方に噴出する。そして、霧化されたばかりの塗料粒子を、その噴出した空気の流れに乗せて前方に搬送する。
ところで、絶縁被覆電極13a、13bから出た電気力線は、第14図に示す如くピン電極31の先端部分に大量に集中する。従って、ピン電極31の先端付近の電界強度は極めて高くなり、空気は電離されて負電荷を有する電子と正電荷を有するイオンが発生する。発生した電子は、強電界により電気力線に沿って加速されて電子雪崩を引き起し、空気を電離して多量の電子と正イオンを発生させる。一方、発生した正イオンは負のピン電極31に向かい電極に衝突して中和されるが、衝突の際に多量の電子をピン電極31表面から放出させる。
このような電子雪崩による空気の電離とピン電極31からの電子放出によりピン電極31の先端付近に大量の電子が発生し、周囲に放出される。この結果、エアキャップ40の前面壁部40aの前方空間部分には、大量の電子が存在する負のイオン化圏域が形成される。
負に帯電した状態で霧化された塗料粒子はパターンエアによって前方に搬送され、この負のイオン化圏域を通過する。この通過の際に、塗料粒子は電子をもらって更に負に帯電する。
負のイオン化圏域を通過した塗料粒子は、パターンエアにより楕円形ないし小判形の噴霧パターンを形成しながら更に前方に向かって搬送され被塗物近傍まで搬送される。負に帯電した塗料粒子が被塗物に接近すると、接地された被塗物の表面には静電誘導により正電荷が誘起される。すると、負に帯電した塗料粒子は、誘起された正電荷との間に働く静電気力により被塗物に向かう吸引力を受ける。
この静電気による吸引力とパターンエアによる吹きつけ力との双方の力により、塗料粒子は被塗物表面に塗着する。パターンエアによる吹きつけ力の他に静電気による吸引力も働くために、塗料粒子は被塗物の裏側にも回り込み、スプレーガン1に面しない被塗物の裏側部分にも塗料が塗着する。以上のような作用により被塗物に静電塗装が行なわれる。
本実施形態の場合、負に帯電した塗料粒子が、電気力線に沿って絶縁被覆電極13a、13bに向かい、エアキャップ40の前面壁部40aの表面や角部40d、40eの表面に付着することが懸念される。しかし、エアキャップ40の前面壁部40aからはパターンエア噴出孔38及び副パターンエア噴出孔38aを通って圧縮空気が勢い良く前方に向け噴出されているので、エアキャップ40の前面壁部40aや角部40d、40eの表面への塗料の付着は最小限に抑えられる。
但し、絶縁被覆電極13a、13bから出る電気力線の中には、エアキャップ40の外筒40hを外向きに貫いて出る電気力線もある。このような電気力線が存在すると、噴霧パターンを外れた負電荷の塗料粒子がその電気力線に沿って移動してエアキャップ40の外筒40hの外側表面に付着する恐れがある。
このような付着を防止するために本実施形態のスプレーガン1では、圧縮空気の一部を、シェービングエア噴出体を兼ねるリテイニングナット37に設けたシェービングエア噴出孔37aから前方に向かって噴出させるようにしている。シェービングエア噴出孔37aは、リテイニングナット37の全周に渡って多数設けてある。このようにすることで、エアキャップ40の外筒40hの表面に向かって移動してきた塗料粒子はシェービングエアによって前方に吹き飛ばされ、外筒40hの表面への付着が阻止される。
本実施形態の場合、絶縁被覆電極13a、13bの表面は、電気絶縁材料13cで覆われている。従って、絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間には電流の流れはない。即ち、高電圧発生回路55からは、電極13a、13bに電流が継続しては流れず、高電圧発生回路55で発生した直流高電圧は、電極13a、13bとピン電極31との間の静電容量を充電してそれらの間に高電界を発生させるためだけに使用される。従って、高電圧発生回路55の負荷電流供給能力は僅かで十分である。この点は、背景技術の項で挙げた外部電極方式と大きく異なる点である。
絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間に電流が流れないことは、絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間隔を狭めることができることを意味する。従って、本実施形態のスプレーガン1の場合は、外部電極方式の場合よりも低い電圧でもってピン電極31周辺に高い電界を生成できるという利点を有する。
なお、塗料の霧化は、前述したように霧化エアにより主として行なわれるが、この霧化には、絶縁被覆電極13a、13bとピン電極31との間に存在する強い電界によりピン電極31に接触している負電荷を帯びた塗料に働く外向きの静電気力も寄与していると考えられる。
負に帯電した塗料粒子が、ピン電極31から飛来して被塗物に付着するため被塗物からピン電極31に向かって電流が流れ、ピン電極31に流れ込んだ電流は大地を伝って被塗物に戻る。即ち、そのような経路に沿った起電力が生じている。つまり発電が行なわれていることになる。この起電力を生ずるために必要なエネルギーは、高電圧発生回路55からではなく圧縮空気によって供給される。このような発電原理は、ウィムズハーストの誘導起電機(Wimshurst influence machine)の発電原理に似ている。
以上、説明したように、本実施形態のスプレーガン1によれば、電気抵抗が比較的低い水系塗料、メタリック系塗料を用いた静電塗装を、塗料タンクを接地した状態で、且つ塗料粒子のスプレーガン1先端付近への付着を最小限に抑えた状態で実施することができる。また、ピン電極31を配線ケーブルにより接地すれば、電気抵抗の高い溶剤系塗料を用いた静電塗装にも適用できる。
(変形実施形態)
なお、本発明は、上記したような実施形態にのみに限定されるものではなく次のように変形または拡張して実施してもよい。
第4の実施形態の場合、絶縁被覆電極13a、13bはエアキャップ40の角部40d、40eの内部に収納したが、絶縁被覆電極13a、13bの表面を電気的に絶縁した状態で、角部40d、40eから前方に突出した形で取り付けてもよい。このようにしても、前記実施形態と同様に静電塗装を行なうことができることは言うまでもない。
また、第4の実施形態の場合、絶縁被覆電極13a、13bはピン電極31を挟んで径方向上下位置に取り付けたが、径方向左右位置に取り付けてもよい。このようにすると、塗料粒子の噴霧パターンが上記実施形態の場合と少し異なってくるが同様に静電塗装できることに変わりはない。
また、第4の実施形態の場合、絶縁被覆電極13a、13bは計2本としたが、ピン電極31を挟んで径方向左右位置にも前方に突出する角部40f、40gを設け、該角部40f、40g内にも表面を電気絶縁材料で覆った絶縁被覆電極13f、13gを収納してもよい(第15図参照)。
また、第4の実施形態の場合、前記角部40d、40eに代えてピン電極31を取り巻く突出したリング状部分29aを形成し、そのリング状部分29aの中にリング状の絶縁被覆電極13dを取り付けるようにしてもよい(第16図参照)。このようにすれば、ピン電極31付近の電界強度が強まり、負のイオン化圏域も拡がる効果を奏する。
また、第4の実施形態の場合、絶縁被覆電極13a、13bにプラスの高電圧を印加し、ピン電極31をマイナス側にして接地したが、この極性は逆にしてもよい。逆にした場合には、塗料は正電荷を持って霧化し、ピン電極31周辺には正のイオン化圏域が形成される。そして塗料粒子は正に帯電した状態で被塗物に塗着され、前記実施形態の場合と同様に静電塗装が行なわれる。
また、第4の実施形態の場合、ピン電極31を塗料ノズル24の塗料吐出口30からエアキャップ40の前方に突出させたが、このピン電極31を無くして実施してもよい。このようにした場合には、エアキャップ40前方におけるイオン化圏域の形成が、前記実施形態の場合よりも少し弱くなるが、塗料吐出口30から吐出された塗料は負に帯電して霧化され、パターンエアによって被塗物に搬送されるため、このような実施形態でも静電塗装は可能である。
また、この場合、塗料吐出口30が形成される塗料ノズル24先端の少なくとも先端部分を金属のような導電性材料で形成してもよい。このようにした場合には、先端部分を絶縁材料で形成した場合よりも、塗料粒子の帯電が促進される効果がある。
また、第1、第2、第4の実施形態の場合、ピン電極31は、電気導電性を有する塗料を介して接地したが、ピン電極31を配線ケーブルにより接地してもよい。このようにすれば接地が確実になって安全性が増す上、電気抵抗の高い溶剤系塗料の静電塗装にも適用可能となる。
産業上の利用の可能性
以上説明してきたように、本発明に係る静電塗装用スプレーガンは、比較的電気抵抗の低い水系塗料、メタリック系塗料を用いて静電塗装を行なうためのスプレーガンとして好適である。

Claims (9)

  1. 圧縮空気で霧化した塗料を高電圧を使用して帯電させ被塗物に塗着させる静電塗装用スプレーガン1であって、
    前端部の外周縁に前方に突出する円筒部36が形成されたバレル2と、
    該バレルの前端部に取り付けられ内部に塗料流路29と霧化エア流路33を有し先端に塗料吐出口30を有する絶縁材料製の塗料ノズル24と、
    該塗料ノズル24と前記バレル2の前端面を覆うエアキャップ40であって、その内面と前記塗料ノズル24の外周面と前記円筒部36内周面との間にパターンエア流路45となる空隙が形成され、中央部に前記塗料吐出口30を挿通させると共に前記霧化エア流路33に連通して圧縮空気を噴出させる霧化エア噴出孔32が穿設され、該霧化エア噴出孔の周囲に同じく前記霧化エア流路33に連通して圧縮空気を噴出させる複数の副パターンエア噴出孔38aが穿設され、前端左右両端部から突出し前記パターンエア流路45に連通して圧縮空気を斜め内側前方に噴出させるパターンエア噴出孔38が穿設された一対の角部39を備えるエアキャップ40と、
    前記塗料吐出口30から前方に突出するピン電極31と、
    前記パターンエア流路45となる空隙内に前記塗料ノズル24を囲んで環状に形成された電極13と、を備え、
    前記ピン電極31を接地して接地と前記電極13との間に直流高電圧を印加するようにしたことを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  2. 請求項1に記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、前記エアキャップ40表面の中心から前記一対の角部39を結ぶ線に直角な方向に該エアキャップ40の略1/2半径離れた2点に該エアキャップ40の表裏間を貫く浮き電極50を設けると共に、前記電極13を半円環状に形成して該電極13の一端と前記浮き電極50の一方の電極端との距離が、該電極13の他方の一端と前記浮き電極50の他方の電極端との距離に等しくなるようにして取り付けたことを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  3. 圧縮空気で霧化した塗料を高電圧を使用して帯電させ被塗物に塗着させる静電塗装用スプレーガンであって、
    該静電塗装用スプレーガン1の本体であるバレル2の前面部に取り付けたエアキャップ40の中央部より外部に開口する塗料吐出口30を通してピン電極31を前方に突出させ、該ピン電極31を挟んだ前記エアキャップ40の径方向上下位置において前記塗料吐出口30よりも前方に突出する角部40d、40eを形成し、該角部40d、40eの内部に表面を電気絶縁材料で覆った絶縁被覆電極13a、13bを収納し、前記ピン電極31を接地して接地と前記絶縁被覆電極13a、13bとの間に直流高電圧を印加することを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  4. 請求項3に記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、前記ピン電極31を挟んだ前記エアキャップ40の径方向左右位置において前記塗料吐出口30よりも前方に突出する角部40f、40gを更に設け、該角部40f、40g内にも表面を電気絶縁材料で覆った絶縁被覆電極13f、13gを収納し、接地と該絶縁被覆電極13f、13gとの間にも直流高電圧を印加することを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  5. 請求項3に記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、前記角部40d、40eと絶縁被覆電極13a、13bに代えて、前記エアキャップ40の周辺部に前記ピン電極31を取り巻くように前記塗料吐出口30よりも前方に突出するリング状部分29aを形成し、該リング状部分29aの内部に表面を電気絶縁材料で覆ったリング状の絶縁被覆電極13dを収納し、前記ピン電極31を接地して接地と該リング状の絶縁被覆電極13dとの間に直流高電圧を印加することを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、前記ピン電極31を無くし、代わりに前記塗料吐出口30を形成する部分を導電性材料で形成し、前記塗料として導電性を有する塗料を使用して接地と前記絶縁被覆電極との間に直流高電圧を印加することを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  7. 請求項1ないし5の何れかに記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、前記ピン電極31を無くし、前記塗料として導電性を有する塗料を使用して接地と前記絶縁被覆電極との間に直流高電圧を印加することを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  8. 請求項1ないし5の何れかに記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、前記ピン電極31を配線ケーブルにて接地したことを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
  9. 請求項3ないし5の何れかに記載の静電塗装用スプレーガンにおいて、静電塗装用スプレーガンの本体であるバレル2の先端近くであって前記エアキャップ40の外筒の外側部分にシェービングエア噴出口37aを設け、該シェービングエア噴出口37aより圧縮空気を前記エアキャップ40の外筒表面に沿って前方に噴出させるようにしたことを特徴とする静電塗装用スプレーガン。
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