JP2006205158A - 静電塗装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】間接帯電方式の静電塗装機の帯電効率を高めること。
【解決手段】静電塗装機10が、塗料源44から供給される液体塗料を流通させる塗料通路12aを有した本体部材12と、塗料通路12aに連通するように本体部材の先端部分に取着され、供給される塗料を所定の軸線沿いに噴射するための塗料オリフィスと、該塗料オリフィスから噴射される塗料を霧化する噴霧エアを噴出するための噴霧エアオリフィスと、塗料オリフィスから噴射される塗料を所定のパターンに成型するためのシェーピングエアを噴出するためのシェーピングエアオリフィスとを有したノズル集成体16と、軸線Oを中心として配設され電源装置40に接続された複数の電極ピン22とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗料を帯電して被塗装物またはワークへ向けて供給する静電塗装機に関する。
静電塗装システムは、アースした塗装物を陽極、噴霧器を陰極とし、噴霧器に負の高電圧を与えて、両極間に静電界を作り、霧化した塗料を負に帯電させて、反対極である被塗物に効率よく塗料を塗着させるシステムである。近時、静電塗装システムでは、塗料として水性塗料が使用されることが増えている。静電塗装システムで水性塗料を用いる場合、噴霧器において塗料に印加される電圧が、導電性材料である水性塗料を介して供給源へ伝わることを防止するために、電圧遮断装置が、塗料の供給源と噴霧器との間に配設される。こうした電圧遮断装置の一例が、特許文献1に開示されている。
一方、塗料に直接荷電せず噴霧域の外部に設置した電極からの放電によりイオン化された領域を通過する塗料粒子に帯電させ、被塗装物に向かう電気力線(電界)に載せて被塗装物に塗着させる外部電極を用いた静電塗装機が知られている。その一つとして、スプレーガンに外部電極を設けた間接電荷方式の静電塗装装置が特許文献2に開示されている。
特開平6−198228号公報 特開平7−213958号公報
間接電荷方式の静電塗装装置では、噴霧器による噴霧塗料領域から外れた位置に設置された外部電極に高電圧を印加することにより、被塗装物等の接地電位側に放電させて電界を形成し、ここを通過する塗料の微粒子に帯電させると共に被塗装物へ向かって形成される電界に載せて塗着を促進するものである。しかし前述の直接帯電方式に比較し放電域を通過する塗料粒子への帯電効果は低く、充分な静電効果が得られない。
本発明は、こうした従来技術の問題点を解決することを技術課題としており、間接帯電方式の静電塗装機の帯電効率を高めることを目的としている。
請求項1に記載の本発明は、静電塗装機において、塗料源から供給される液体塗料を流通させる塗料通路を有した本体と、前記塗料通路に連通するように前記本体の先端部分に取着され、供給される塗料を所定の軸線沿いに噴霧するためのノズルと、前記軸線を中心として配設され電源装置に接続された複数の電極ピンとを具備する静電塗装機を要旨とする。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
先ず図1〜3を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
本実施形態による静電塗装機10は、円柱状の本体部材12、静電塗装機10をロボットアーム(図示せず)の先端その他の塗装機支持部材(図示せず)に取付けるための取付部材14、本体部材10の先端に取着されたノズル集成体16を具備している。
本体部材12には、中心軸線Oに沿って塗料通路12aが形成されており、該塗料通路12aの先端側にノズル集成体16が取着され、塗料通路12aの基端側には、管路44aを介して塗料通路12aを塗料源44に接続するための継手34が取付けられている。塗料源44は、水系塗料を貯留するためのタンク(図示せず)、各タンク内の塗料を塗装機10へ向けて輸送するためのポンプ(図示せず)および関連する弁手段を具備することができる。
また、塗料通路12aには、塗料通路12aを開閉する空圧式の開閉弁30が配設されており、該開閉弁30は継手30aおよび該継手30aに連結される管路46aを介して空気圧源46に接続されている。開閉弁30のための空気圧源46は、例えばコンプレッサ(図示せず)と、該コンプレッサの吐出側に配設された圧縮空気を貯留するためのタンクと、開閉弁30への空圧の供給を制御するための制御弁(図示せず)とを具備することができる。
更に、本体部材12の基端部には開閉弁30のための洗浄空気を導入するための洗浄通路12bが形成されており、該洗浄通路12bを開閉する洗浄弁32が配設されており、該洗浄弁32は継手32aおよび該継手32aに連結される管路42aを介して空気圧源42に接続されている。洗浄弁32のための空気圧源42は、例えばコンプレッサ(図示せず)と、該コンプレッサの吐出側に配設された圧縮空気を貯留するためのタンクと、洗浄弁32への空圧の供給を制御するための制御弁(図示せず)とを具備することができる。
本体部材12には、更に、ノズル集成体16に圧縮空気を供給するための空気通路27が形成されており、該空気通路27は継手28および継手28に連結される管路48aを介して空気圧源48に接続されている。ノズル集成体16のための空気圧源48は、例えばコンプレッサ(図示せず)と、該コンプレッサの吐出側に配設された圧縮空気を貯留するためのタンクと、ノズル集成体16への空圧の供給を制御するための制御弁(図示せず)とを具備することができる。空気圧源42、46、48は共通のコンプレッサおよびタンクを備え、制御弁と配管とによって洗浄弁32、開閉弁30、空気通路27の各々へ独立に空気圧を供給可能にすることもできる。
ノズル集成体16は、ノズル本体15と、エアキャップ17とを有している。ノズル本体15は、先端部に形成された塗料オリフィス15aと、中心軸線Oに沿って形成された通路15bとを有しており、ノズル集成体16を本体部材12の先端部に取着したときに、塗料オリフィス15aが通路15b、本体部材12の塗料通路12a、継手34を介して塗料源に接続される。エアキャップ17は、直径を挟んで両側に配設された一対の突起部17aと、ノズル本体15の塗料オリフィス15aの周囲に形成された複数の噴霧エアオリフィス17bと、突起部17aの先端部に形成されたシェーピングエアオリフィス17cとを有しており、ノズル集成体16を本体部材12の先端部に取着したときに、噴霧エアオリフィス17bおよびシェーピングエアオリフィス17cは、空気通路27および継手28を介して空気圧源48に接続される。
本実施形態による静電塗装機10は、更に、本体部材12の後端側から先端側に拡開する内周面を形成するカップ部材20と、ケーブル集成体24を介して電源装置40に接続された軸線Oを中心とする環状の電極リング18と、軸線Oを中心としてカップ部材20の前端面に沿って等角度間隔に配設された複数の電極ピン22とを具備している。カップ部材20は、本体部材12を中心として回転自在に本体部材12に取付けられており、本体部材12の外周面に形成された外ネジ12cに螺合する内ネジ26aを有した固定リング26により本体部材12に対して固定される。また、カップ部材20の前端面に隣接する内周面沿いには、複数のオリフィス20aが形成されており、該オリフィス20aから放出される電気力線によって、更に、ノズル16の周囲に形成される電界が強化される。
電極ピン22はカップ部材20に等角度間隔で形成された取付穴に挿通し、電極ピン22の外ネジ22aを、カップ部材20の取付穴に形成された内ネジ20bに係合させることによりカップ部材20に固定される。好ましくは、電極ピン22は、中心軸線Oに関して所定の角度、例えば5°を以って先端方向に拡開するように配向される。電極ピン22は、カップ部材20に取付けることにより、その基端部22bにおいてバネ22cを介して電極リング18に接触し、該電極リング18およびケーブル集成体24を介して電源装置40に接続される。
ケーブル集成体24は、電源ケーブル24aと、電源ケーブル24aをカップ部材20に取付ける取付部としての外ネジ24dと、電源ケーブル24aの先端部に配設された電気抵抗24bと、コイルバネ24cとを具備している、ケーブル集成体24は、その外ネジ24dをカップ部材20に形成されたケーブル取付穴20dの内ネジ20eに係合させることによりカップ部材20に固定され、これによって、電極ピン22は、コイルバネ22c、電極リング18、コイルバネ24c、抵抗24b、電源ケーブル24aを介して電源装置40に接続される。
以下、本実施形態の作用を説明する。
静電塗装機10からの塗料の噴霧に先立って、先ず、ノズル集成体16のための空気圧源48の関連する弁(図示せず)が開かれ、空気圧源48から空気通路27へ圧縮空気を介して、ノズル集成体16の噴霧エアオリフィス17bおよびシェーピングエアオリフィス17cから噴霧エアおよびシェーピングエアが噴射される。噴霧エアおよびシェーピングエアの噴射と同時またはその後、電源装置40から電極ピン22へ電圧が印加され、該電極ピン22と静電塗装機10の前方に配置されるワーク(図示せず)との間には電界が形成される。
次いで、開閉弁30のための空気圧源46から開閉弁30へパイロット圧が印加されると、開閉弁30は開放位置へ移動し、これによって、本体部材12の塗料通路12aが塗料源44に連通し、塗料オリフィス15aから塗料がワークへ向けて噴射される。この塗料は、噴霧エアオリフィス17bからの噴霧エアによって霧化され、塗料オリフィス15aを頂点としたコーン形状の流れとなって、ワークへ向けて供給される。この霧化された塗料の流れは、シェーピングエアオリフィス17cからのシェーピングエアによって所定パターン、詳細には、エアキャップ17の一対の突起部17aを結ぶ直線を短径方向とする楕円形の断面を有したコーン形状に成形される。霧化された塗料は、電極ピン22が形成する電界を通過する間に帯電される。
本実施形態によれば、複数の電極ピン22を設けたので、静電塗装機10の前方には均一な強い電界が形成され、静電塗装機10から噴霧される塗料が良好に帯電される。
ここで図7は、電極ピン22の本数を、1本(図7(a))、2本(図7(b))、3本(図7(c))、4本(図7(d))、6本(図7(e))、12本(図7(f))に夫々変更して噴霧したときの静電塗装機10の前面に付着する塗料の状態を示している。図7から理解されるように、少なくとも4本の電極ピン22を配設することにより、汚れの程度が非常に強い領域(大で示される領域)がなくなり、塗装機の外表面の洗浄回数が少なくなる効果を奏し、電極ピン22が6本となると、静電塗装機10の前面には殆ど塗料が付着しなくなることが理解される。
また、シェーピングエアによる噴霧パターンは、上述したように、エアキャップ17の一対の突起部17aを結ぶ直線を短径方向とした楕円断面となるので、一対の突起部17aを結ぶ直線上に、複数の電極ピン22のうち少なくとも1本、好ましくは2本の電極ピンが配置されるように、エアキャップ17およびカップ部材20の相対的な回転位置を決定することが、電極ピン22への塗料付着を防止する上で特に有利である。また、このように、一対の突起部17aを結ぶ直線上に配置される電極ピン22を他の電極ピンよりも長くしてもよい。
次に図4〜図6を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。
本発明の第2の実施形態による静電塗装機100は、円柱状の本体部材112、静電塗装機100をロボットアーム(図示せず)の先端その他の塗装機支持部材(図示せず)に取付けるための取付部材114、本体部材100の先端に取着されたノズル集成体116を具備している。
本体部材112には、中心軸線Oに沿って塗料通路112aが形成されており、該塗料通路112aの先端側にノズル集成体116が取着され、塗料通路112aの基端側には、管路144aを介して塗料通路112aを塗料源144に接続するための継手34が取付けられている。塗料源144は、塗料を貯留するためのタンク(図示せず)、各タンク内の塗料を塗装機110へ向けて輸送するためのポンプ(図示せず)および関連する弁手段を具備することができる。
また、塗料通路112aには、塗料通路112aを開閉する空圧式の開閉弁130が配設されており、該開閉弁130は継手130aおよび該継手130aに連結される管路146aを介して空気圧源146に接続されている。開閉弁130のための空気圧源146は、例えばコンプレッサ(図示せず)と、該コンプレッサの吐出側に配設された圧縮空気を貯留するためのタンクと、開閉弁130への空圧の供給を制御するための制御弁(図示せず)とを具備することができる。
更に、本体部材112の基端部には開閉弁130のための洗浄空気を導入するための洗浄通路112bが形成されており、該洗浄通路112bを開閉する洗浄弁132が配設されており、該洗浄弁132は継手132aおよび該継手132aに連結される管路142aを介して空気圧源142に接続されている。洗浄弁132のための空気圧源142は、例えばコンプレッサ(図示せず)と、該コンプレッサの吐出側に配設された圧縮空気を貯留するためのタンクと、洗浄弁132への空圧の供給を制御するための制御弁(図示せず)とを具備することができる。
本体部材112には、更に、第1の実施形態の空気通路26と同様に、ノズル集成体116に圧縮空気を供給するための空気通路127が形成されており、該空気通路127は継手(図示せず)および該継手に連結される管路148aを介して空気圧源148に接続されている。本実施形態では、ノズル集成体116は、金属製のベース部材104と該ベース部材104に取付けられた中心電極106とを更に具備している。ノズル集成体116のための空気圧源148は、第1の実施形態の空気圧源と同様に、例えばコンプレッサ(図示せず)と、該コンプレッサの吐出側に配設された圧縮空気を貯留するためのタンク(図示せず)と、ノズル集成体116への空圧の供給を制御するための制御弁(図示せず)とを具備することができる。また、空気圧源142、146、148は共通のコンプレッサおよびタンクを備え、制御弁と配管とによって洗浄弁132、開閉弁130、空気通路127の各々へ独立に空気圧を供給可能にすることもできる。
ノズル集成体116は、ノズル本体115と、エアキャップ117とを有している。ノズル本体115は、先端部に形成された塗料オリフィス115aと、中心軸線Oに沿って形成された通路115bとを有しており、ノズル集成体116を本体部材112の先端部に取着したときに、塗料オリフィス115aが通路115b、本体部材112の塗料通路112a、継手34を介して塗料源に接続される。エアキャップ117は、直径を挟んで両側に配設された突起部117aと、ノズル本体115の塗料オリフィス115aの周囲に形成された複数の噴霧エアオリフィス117bと、突起部117aの先端部に形成されたシェーピングエアオリフィス117cとを有しており、ノズル集成体116を本体部材112の先端部に取着したときに、噴霧エアオリフィス117bおよびシェーピングエアオリフィス117cは、空気通路126および管路148aを介して空気圧源148に接続される。
本実施形態による静電塗装機110は、更に、本体部材112の後端側から先端側に拡開する内周面を形成するカップ部材120と、第1のケーブル集成体124を介して水系塗料用電源装置140aに接続された軸線Oを中心とする環状の電極リング118と、軸線Oを中心としてカップ部材120の前端面に沿って等角度間隔に配設された複数の電極ピン122とを具備している。カップ部材120は、本体部材112を中心として回転自在に本体部材112に取付けられており、本体部材112の外周面に形成された外ネジ112cに螺合する内ネジ126aを有した固定リング126により本体部材112に対して固定される。電極ピン122もまた、好ましくは、電極ピン22と同様に、先端方向に拡開するように配向される。
電極ピン122はカップ部材120に等角度間隔で形成された取付穴に挿通し、電極ピン122の外ネジ122aを、カップ部材120の取付穴に形成された内ネジ120bに係合させることによりカップ部材120に固定される。電極ピン122は、カップ部材120に取付けることにより、その基端部122bにおいてバネ122cを介して電極リング118に接触し、該電極リング118および第1のケーブル集成体124を介して水系塗料用電源装置140に接続される。
第1のケーブル集成体124は、電源ケーブル124aと、該電源ケーブル124aを包囲するケーブルハウジング124bと、ケーブルハウジング124bと一体的に形成され第1のケーブル集成体124をカップ部材120に取付ける外ネジを有した取付部124dと、電源ケーブル124aの先端部に配設された電気抵抗(図示せず)と、コイルバネ124cとを具備している。第1のケーブル集成体124は、その外ネジ124dをカップ部材120に形成されたケーブル取付穴120dの内ネジに係合させることによりカップ部材120に固定され、これによって、電極ピン122は、コイルバネ122c、電極リング118、コイルバネ124c、電気抵抗、電源ケーブル124aを介して水系塗料用電源装置140に接続される。
本実施形態による静電塗装機100は、更に、本体部材112内に埋設されノズル集成体116に電圧を印加するための第2のケーブル集成体102を具備している。第2のケーブル集成体102は、電源ケーブル102bと、該電源ケーブル102bを包囲する中空円筒状のハウジング102bと、電源ケーブル102bの先端部に配設された電気抵抗102cと、コイルバネ102dとを具備している。第2のケーブル集成体102を図5、6に示すように本体部材112内に配設することにより、コイルバネ102dがノズル集成体116の金属ベース部材104に接触し、これによって、中心電極106が溶剤系塗料用電源装置150に接続される。
以下、本実施形態の作用を説明する。
先ず、水系塗料を使用する場合について説明する。静電塗装機110からの塗料の噴霧に先立って、先ず、ノズル集成体116のための空気圧源148の関連する弁(図示せず)が開かれ、空気圧源148から空気通路126へ圧縮空気を介して、ノズル集成体116の噴霧エアオリフィス117bおよびシェーピングエアオリフィス117cから噴霧エアおよびシェーピングエアが噴射される。
噴霧エアおよびシェーピングエアの噴射と同時またはその後、水系塗料用電源装置140から電極ピン122へ帯電用電圧が印加され、該電極ピン122と静電塗装機110の前方に配置されるワーク(図示せず)との間には電界が形成される。水系塗料を用いる場合には、中心電極106は第2の電源ケーブル集成体102をアースするか、或いは、溶剤系塗料用電源装置150によって電極ピン122から電気的に絶縁される。
次いで、開閉弁130のための空気圧源146から開閉弁130へパイロット圧が印加されると、開閉弁130は開放位置へ移動し、これによって、本体部材112の塗料通路112aが塗料源に連通し、ノズル集成体116から塗料がワークへ向けて噴射される。この塗料は、噴霧エアオリフィス117bからの噴霧エアによって霧化され、シェーピングエアオリフィス117cとのシェーピングエアによって所定パターン、通常は楕円形の断面を有したコーン形状に成形される。霧化された塗料は、電極ピン122が形成する電界を通過する間に間接的に帯電される。
次に、溶剤系塗料を使用する場合には、水系塗料を使用する場合と同様に、静電塗装機110からの塗料の噴霧に先立って、ノズル集成体116の噴霧エアオリフィス117bおよびシェーピングエアオリフィス117cから噴霧エアおよびシェーピングエアが噴射される。
噴霧エアおよびシェーピングエアの噴射と同時またはその後、溶剤塗料用電源装置150から中心電極106へ帯電用電圧が印加される。溶剤系塗料を用いる場合には、電極ピン122は、第1の電源ケーブル集成体124をアースするか、或いは、水系塗料用電源装置140によって中心電極106から電気的に絶縁される。
次いで、開閉弁130が開放位置へ移動することによって、本体部材112の塗料通路112aが塗料源に連通し、ノズル集成体116から塗料がワークへ向けて噴射される。その際、塗料は、中心電極106によって直接帯電される。帯電し噴射された塗料は、噴霧エアオリフィス117bからの噴霧エアによって霧化され、シェーピングエアオリフィス117cとのシェーピングエアによって所定パターン、通常は楕円形の断面を有したコーン形状に成形される。
本実施形態によれば、複数の電極ピン122を設けたので、静電塗装機110の前方には均一な強い電界が形成され、静電塗装機110から噴霧される水系塗料が良好に間接的に帯電される。また、本実施形態による塗装機は、電極ピン122および該電極ピン122に接続された第1のケーブル集成体124に加えて中心電極106および該中心電極106に接続された第2のケーブル集成体102を具備しており、水系塗料を使用する際には電極ピン122によって塗料を間接的に帯電させ、溶剤系塗料を使用する際には中心電極106によって塗料を直接帯電させることが可能となっている。
また、本実施形態においても、複数の電極ピン122によって静電塗装機100の前方に均一な強い電界が形成され、静電塗装機100から噴霧される塗料が良好に帯電される。更に、本実施形態に置いても、図7に示したように、少なくとも4本の電極ピン22を配設することにより、汚れの程度が非常に強い領域(大で示される領域)や中程度の汚れの領域がなくなり、塗装機の外表面の洗浄回数が少なくなる効果を奏し、電極ピン122が6本となると、静電塗装機100の前面には殆ど塗料が付着しなくなる効果を奏する。
また、シェーピングエアによる噴霧パターンは、上述したように、エアキャップ117の一対の突起部117aを結ぶ直線を短径方向とした楕円断面となるので、一対の突起部117aを結ぶ直線上に、複数の電極ピン122のうち少なくとも1本、好ましくは2本の電極ピンが配置されるように、エアキャップ117およびカップ部材120の相対的な回転位置を決定することが、電極ピン122への塗料付着を防止する上で特に有利である。また、一対の突起部117aを結ぶ直線上に配置される電極ピン122を他の電極ピンよりも長くしてもよい。
本発明の第1の実施形態による静電塗装機の外観を示す斜視図である。 図1の静電塗装機の断面図である。 図1の静電塗装機のノズル集成体を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による静電塗装機の外観を示す斜視図である。 図4の静電塗装機の断面図である。 図5の静電塗装機のノズル集成体を拡大して示す断面図である。 本発明の静電塗装機の前端部分を示す略示端面図であり、電極ピンの本数を夫々変更して噴霧したときの静電塗装機の前面に付着する塗料の状態を示す図である。
符号の説明
10 静電塗装機
12 本体部材
14 取付部剤
15 ノズル本体
16 ノズル集成体
17 エアキャップ
18 電極リング
20 カップ部材
22 電極ピン
40 電源装置
44 塗料源

Claims (7)

  1. 静電塗装機において、
    塗料源から供給される液体塗料を流通させる塗料通路を有した本体部材と、
    前記塗料通路に連通するように前記本体部材の先端部分に取着され、供給される塗料を所定の軸線沿いに噴射するための塗料オリフィスと、該塗料オリフィスから噴射される塗料を霧化する噴霧エアを噴出するための噴霧エアオリフィスと、前記塗料オリフィスから噴射される塗料を所定のパターンに成型するためのシェーピングエアを噴出するためのシェーピングエアオリフィスとを有したノズル集成体と、
    前記軸線を中心として配設され電源装置に接続された複数の電極ピンとを具備する静電塗装機。
  2. 前記静電塗装機は、前記軸線を中心として配設され前記電源装置に接続された電極リングを更に具備しており、前記電極ピンは前記電極リングに結合されている請求項1に記載の静電塗装機。
  3. 前記静電塗装機は、前記本体部材を中心として回転自在に、同本体部材に取付けられるカップ部材を更に具備し、
    前記電極リングは前記カップ部材の前面から前方へ突出するように前記カップ部材に取付けられている請求項2に記載の静電塗装機。
  4. 前記静電塗装機は、更に、前記塗料オリフィスと同心に配設された中心電極を具備し、
    前記電源装置は、水系塗料を使用する場合には前記電極ピンにのみ電圧を印加し、溶剤系塗料を使用する場合には前記中心電極にのみ電圧を印加するようになっている請求項1〜3の何れか1項に記載の静電塗装機。
  5. 少なくとも4本の前記電極ピンが配設されている請求項1〜4の何れか1項に記載の静電塗装機。
  6. 少なくとも6本の前記電極ピンが配設されている請求項1〜4の何れか1項に記載の静電塗装機。
  7. 前記ノズル集成体のシェーピングエアオリフィスは、直径を挟んで両側に配設された一対のオリフィスを具備しており、該一対のオリフィスを結ぶ直線上に前記複数の電極ピンのうち2本の電極ピンが配置される請求項1〜6の何れか1項に記載の静電塗装機。
JP2005378248A 2004-12-28 2005-12-28 静電塗装機 Pending JP2006205158A (ja)

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