JPWO2004051899A1 - パストレース方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

光伝送ネットワークにおいてパス終端装置間のJ1バイト部分を用いたパストレースを行わずに、パス終端装置間の内側にあるライン終端装置間の中間パストレースを行って誤設定確認(導通確認)を行うため、所定の第1のライン終端装置で伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入し、所定の第2のライン終端装置で所定バイト部分のデータを抽出し、そのデータを該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する。また、送信側及び受信側のライン終端装置以外のライン終端装置は上記の所定バイト部分をそのまま通過させる。

Description

本発明は、パストレース方法及び装置に関し、特にライン終端装置間におけるパストレース方法及び装置に関するものである。
近年、SONET/SDHなどの光伝送ネットワークは情報化社会における通信回線の需要増大を背景に、複雑なベンダー間のネットワークが接続されている形態になっている。また、伝送路のパス回線もデジタルクロスコネクトを行うことにより複雑なパス間の接続を実現しているが、このクロスコネクトの誤設定防止の機能が必要となっている。
図20は、従来から知られている光伝送ネットワークを示しており、パス終端装置(PTE:Path Terminating Equipment)1及び10は、ライン終端装置(LTE:Line Terminating Equipment)2〜8及び光ネットワークNW1を経由して接続されるようになっており、パス終端装置1はクライアント側ネットワークNW2に属し、パス終端装置10はクライアント側ネットワークNW3に属している。
このような光伝送ネットワークにおいて、ライン終端装置2〜8又は光ネットワークNW1におけるクロスコネクト(図示せず)の誤設定の確認、すなわちパス終端装置1−10間のパスの導通確認は、図21(1)に一般的に示したSONET/SDH系伝送フレームのオーバーヘッドに対し、パス終端装置における終端オーバーヘッドとして同図(4)に網掛け部分で示すように、セクションオーバーヘッドSOHとラインオーバーヘッドLOHとパスオーバーヘッドPOHの全てを用い、この内のパスオーバーヘッドPOH内のJ1バイト部分に固定パターン(パストレースコード)を連続的に挿入することにより行うことができる。
すなわち、図22に示すように、パス終端装置1と10との間はJ1バイト部分によりパストレースが可能であり、これによりパスの導通確認を行い、クロスコネクトの誤設定を確認することが可能となる。
また、図20に示すライン終端装置2〜8における終端オーバーヘッドは、図21(3)に網掛け部分で示すように、セクションオーバーヘッドSOHとラインオーバーヘッドLOHが使用される。
さらに、図20には示されていないが図22に示すセクション終端装置(STE:Section Terminating Equipment)における終端オーバーヘッドは、図21(2)に網掛け部分で示すように、セクションオーバーヘッドSOHのみを使用し、この中のJ0バイト部分に固定連続パターン(セクショントレースコード)を挿入することにより、図22に示すセクション終端装置51−52間においてセクショントレースが可能であり、光ファイバの導通確認が実行できることとなる。
一方、図20に示したライン終端装置2〜8における任意のライン終端装置間で導通確認をする場合、図21に示したJ1バイト部分は同図(3)に示すようにデータを挿入することが禁止されているので、J1バイト部分を使用してライン終端装置間の中間パストレース(パス終端装置間の中間のパストレースという意味)を行うことはできない。
ただし、このようにライン終端装置においてはJ1バイト部分を挿入できないものの、J1バイト部分自身を抽出することは可能であるから(GR−253−CORE ISSUE03にJ1バイト部分のコンテンツのレポート機能が規定されている。)、任意のライン終端装置で抽出されたJ1バイト部分に挿入されているデータ(パストレースコード)と、他の任意のライン終端装置で抽出されたJ1バイト部分に挿入されているデータとを比較することにより中間パストレース機能を果たすことは可能である。
しかしながら、このような場合、パス終端装置1−10間においてJ1バイト部分を用いてパストレースが実施されていないときは、J1バイト部分にはパストレースコードが挿入されていない状態となるので、ライン終端装置においてJ1バイト部分のデータ(中間パストレースコード)が受信できないこととなり、ライン終端装置間では中間パストレースを行うことができない。
さらに、J1バイト部分での中間パストレースはUNEQ(回線未使用)時はパスオーバーヘッドPOHがオール“0”になり、J1バイト部分も“0”になってしまうので、パストレースコードの受信ができなくなる。これは回線構築の際に、UNEQを解除、つまり回線接続設定を行いクライアントネットワークとの接続を行った後にしかパストレースが行えないことを示している。
従って、もし回線の誤設定が発生していたら、パストレースを行い、誤設定を発見するまでの間は回線の誤接続状態となりクライアントデータの流出が発生することになる。これを避ける為には回線がUNEQ状態においてもパストレースを可能にする必要がある。
また、クライアント側情報にアクセスが禁止されている場合、すなわち図21(4)に示すパスオーバーヘッドPOHの抽出が許可されていない場合もあり、このときにはJ1バイト部分のパストレースコードが受信できないこととなり、ライン終端装置間では中間パストレースを行うことができない。
さらに、ライン終端装置においてはラインオーバーヘッドLOH(図21(3)参照)は終端することができるので、ラインオーバーヘッドLOHへの中間パストレースコードの挿入/抽出も可能であるが、図23(1)に示すような受信部60とクロスコネクト部61と送信部62から成る一般的なライン終端装置の構成においては、受信部60で受信されたラインオーバーヘッドLOHは、送信部62で新しいラインオーバーヘッドLOHに書き換えられてしまい、トランスペアレントなコード転送ができない。
このため、同図(2)に示すように、受信部60におけるS/LOH受信処理部11にコード抽出部130を接続して中間パストレースコードを抽出し、且つクロスコネクト部61におけるクロスコネクト120のチャネル入れ換えに対応して該中間パストレースコードをコード変換部612で変換し、コード挿入部150によりS/LOH送信処理部44でコード挿入を行うという追加回路を用いてトランスペアレントなコード転送を行うことが必要になる。
すなわち、パス単位に付加されたパストレースコードはクロスコネクト通過後は通過前と異なったチャネル(タイムスロット)に割り当てられてしまうため、クロスコネクト情報も送信処理部44で伝達する必要がある。この場合、各機能がユニット別に分かれている場合はユニット間の専用回路(コード抽出部130、コード変換部140、及びコード挿入部150)が必要となってしまい、この機能を新規に追加する場合は多種のユニットの回路変更が必要になってしまう。
<先行技術文献>
特開平6−169311号公報には、局間の伝送経路を追跡するルートマップ処理、各局におけるMUXの接続経路を追跡するMUXマップ処理、局内の接続経路に“接”(Back to Back)が含まれるときにこの“接”に対応した経路を追跡する局内マップ処理、“接”が局内に存在したときに追跡の始点を表わす情報を“接”の構造に基づいて変更する変更処理を適宜切換えて、MUX間の伝送経路を追跡し、その処理切換に応じて経路表示を切換えるようにした伝送ネットワークの伝送経路追跡システムが開示されている。
従って本発明は,光伝送ネットワークにおいてパス終端装置間のJ1バイト部分を用いたパストレースを行わずに、パス終端装置間の内側にあるライン終端装置間の中間パストレースを行って誤設定確認(導通確認)を行う方法及び装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るパストレース方法は、所定の第1のライン終端装置で伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入する第1ステップと、所定の第2のライン終端装置で、該所定バイト部分のデータを抽出し、該データを、該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する第2ステップとを備えたことを特徴としている。
本発明を図1により説明すると、パス終端装置1−10間に位置する例えば所定の、すなわち送信側装置として予め決められたライン終端装置(LTE)3において、同図(1)に示すように、伝送フレームフォーマットの所定バイト部分、例えばSONET/SDH光伝送システム系のH3バイト部分に所定のトレースコード(中間パストレースコード)を伝送フレームに挿入して送出する。
そして、所定の、すなわち受信側装置として予め決められた第2のライン終端装置6において、H3バイト部分のデータを抽出し、このデータ、すなわち受信値と、上記の所定トレースコードに対応して予め用意した期待値とを比較する(同図(4))。
この結果、両者が一致する場合にはクロスコネクトに誤設定が無いことを確認(導通確認)することが可能となる。
これとは逆に、ライン終端装置6でH3バイト部分に所定トレースコードを挿入し(同図(3))、ライン終端装置3で期待値と受信値とを比較(同図(2))することも可能である。
上記の場合、ライン終端装置3と6の中間に位置するライン終端装置4においては、上記のH3バイト部分をそのまま通過させることにより、このH3バイト部分に関しトランスペアレントなデータ転送が実現されている。
上記の第1及び第2ステップはパス回線が未設定(未使用)の場合にも実行することができる。
すなわち、パス回線未設定時には、図21(4)に示したパスオーバーヘッドPOH(J1バイト部分を含む)及びペイロードは“0”となってしまい、パス終端装置1−10間においてもパストレースを行うことができなくなってしまうが、本発明においては、H3バイト部分を使用するため、このH3バイト部分はパス回線未設定時であってもデータはオール“0”にマッピングされることはないので上記と同様に中間パストレースが可能となる。
また、上記の第1ステップでは、パスアラーム発生時(P−AIS)に、所定のトレースコードの代わりにアラームコードを所定バイト部分に挿入することができる。
すなわち、パスアラーム発生時においては、H3バイト部分もオール“1”がマッピングされるので、上記の本発明の場合にも、所定のトレースコードの代わりにオール“1”などのアラームコードがH3バイト部分に挿入されてしまう。
そこで、上記の第2ステップにおいては、このようなアラームコードを検出したときには、所定のH3バイト部分のデータ(受信値)と期待値との不要な比較動作を行わないようにしている。
上記のような動作を考慮すると、第1及び第2のライン終端装置間においては、第1のライン終端装置が上記の第1ステップでそれぞれ所定のトレースコードを送信し、第2のライン終端装置では、これを受信値として抽出すると共に第2のライン終端装置自身が送信しようとする所定のトレースコードそのものを期待値として該受信値と比較することにより、上記の第2ステップを実行してもよい。
すなわち、第2のライン終端装置において、所定のトレースコードとして期待値を予め設定する代わりに、第1及び第2ライン終端装置間で所定のトレースコードを相互に送信し合うことによりH3バイト部分のデータと所定のトレースコードに対応する期待値とを比較することができる。
さらに上記の第1ステップでは、コンカチ信号送信時には、先頭チャネルのみ上記のH3バイト部分に所定のトレースコードを挿入すればよい。
すなわち、クロスコネクトはコンカチネーション単位で処理が行われるため、コンカチネーション内の信号がバラバラにクロスコネクト設定することは無いということを前提にして、第1ステップにおけるH3バイト部分への中間トレースコードの挿入は先頭チャネルのみ行えば良いことになる。
従って、上記の第2ステップでは、コンカチ信号受信時において先頭チャネルのみ検出したデータと期待値との比較を実行すれば良い。
さらに上記の第2ステップでは、パスアラーム(P−AIS)信号受信時であっても、自装置が所定バイト部分(H3バイト部分)をサポートしていないときは、H3バイト部分が全て同符号(オール“1”又は“0”)であればパストレースエラー信号を発生しないようにすることができる。
すなわち、H3バイト部分をサポートしていないライン終端装置においては、スタッフ時又はスタッフ/デスタッフ動作無しのときにはオール“1”(SDH系)かオール“0”(SONET系)がマッピングされるので、このようにH3バイト部分のデータが同符号の場合にはパスアラーム信号を検出してもパスアラーム発生時とは限らず、従って中間パストレースエラーを発生しないようにすることができる。
さらに上記の第1ステップは、可変フレーム長に対応してH3バイト部分に所定のトレースコードを挿入することができる。
従って、これに応じて上記第2のステップでは、該可変フレーム長からデータを抽出すればよい。
また、本発明では、上記第2ステップでの比較結果が不一致であったとき、両ライン終端装置間の他のライン終端装置においてループバックさせることにより正常なライン終端装置を検知する第3ステップをさらに備えることもできる。
すなわち、上記の場合にはクロスコネクトの誤設定の有無は判別できるが、どこで誤設定が生じているかは判別できない。
そこで、本発明では各ライン終端装置にループバック機能を設け、上記第2ステップで不一致判定したときには、中間のライン終端装置をループバックさせることにより、どこまでが正常なライン終端装置かを判別できるようにしている。
上記のような本発明に係るパストレース方法を実現する本発明装置として、伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入する所定の第1のライン終端装置と、該所定バイト部分のデータを抽出し、該データを、該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する所定の第2のライン終端装置と、を備えたことを特徴とするパストレース装置が提供される。
このパストレース装置においては、両ライン終端装置以外のライン終端装置は、該所定バイト部分をそのまま通過させることができる。
また、このパストレース装置においても所定バイト部分として、SONET/SDH系のH3バイト部分を用いることができる。
そして、該第1及び第2のライン終端装置は、パス回線未設定時にも、上記の挿入及び比較動作を実行することができる。
これに応答して、該第1のライン終端装置は、パスアラーム発生時に、該所定のトレースコードの代わりに、アラームコードを該所定バイト部分に挿入することができる。
また、該第2のライン終端装置は、該アラームコードを検出したときには該比較を実行しないようにすることができる。
また、両ライン終端装置は、それぞれ該所定のトレースコードを送信し、検出した該データと自装置が送信する該期待値とを比較することも可能である。
また、該第1のライン終端装置は、コンカチ信号時には、先頭チャネルのみ該所定バイト部分に該所定のトレースコードを挿入してもよい。
これに応答して、該第2のライン終端装置は、該コンカチ信号時には、先頭チャネルのみ該比較を実行することができる。
また、該第2のライン終端装置は、該パスアラーム信号受信時であっても、自装置が該所定バイト部分をサポートしていないときは、該所定バイト部分が全て同符号であれば、中間パストレースエラー信号を発生しないようにすることもできる。
さらに、該第1のライン終端装置は、可変フレーム長に対応して該所定バイト部分に該所定のトレースコードを挿入することができる。
さらに、該第2のライン終端装置は、該可変フレーム長から該データを抽出することができる。
さらに、本発明に係るパストレース装置は、該第2のライン終端装置での比較結果が不一致であったとき、両ライン終端装置間の他のライン終端装置においてループバックさせることにより正常なライン終端装置を検知することができる。
上記のパストレース方法及び装置に加えて、本発明では、伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入する第1手段と、該所定バイト部分をそのまま通過させる第2手段と、該所定バイト部分のデータを抽出し、該データを、該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する第3手段と、を備えたことを特徴とするライン終端装置が提供される。
図1は、本発明に係るパストレース方法及び装置の動作を説明するための概略図である。
図2は、本発明に係るパストレース方法及び装置に用いられるライン終端装置の一実施例を示したブロック図である。
図3は、図2に示した実施例において、ライン終端装置が送信局を構成する場合の動作を説明するための図である。
図4は、図2に示した実施例において、ライン終端装置が中間局を構成する場合の動作を説明するための図である。
図5は、図2に示した実施例において、ライン終端装置が受信局を構成する場合の動作を説明するための図である。
図6は、本発明に係るパストレース方法及び装置の実施例において、パス回線未設定時のフレームデータ状態を示したフォーマット図である。
図7は、パス回線未設定時における本発明の動作を説明するための概略図である。
図8は、パスアラーム時(P−AIS時)におけるフレームデータのマッピング状態を示したフォーマット図である。
図9は、パスアラーム発生時における本発明に係るパストレース方法及び装置の送信側を部分的に拡大して示したブロック図である。
図10は、図9に対応する受信側部分を示したブロック図である。
図11は、本発明に係るパストレース方法及び装置において、両ライン終端装置からトレースコードを送信することにより中間パストレースを行う実施例を示した図である。
図12は、本発明に係るパストレース方法及び装置に用いるコンカチ信号を説明するための図である。
図13は、コンカチ信号時における本発明に係るパストレース方法及び装置の送信側を部分的に拡大して示したブロック図である。
図14は、図13に対応した受信側部分を示したブロック図である。
図15は、H3バイトをサポートしない伝送系におけるスタッフ時及びデスタッフ時の有無によってH3バイトがマッピングされる様子を示したフレームフォーマット図である。
図16は、図15に示したフレームフォーマットに対応してパスアラーム信号受信時であってもパストレースエラーを発生しない実施例を示したブロック図である。
図17は、本発明に係るパストレース方法及び装置をマルチフレームにも適用した場合のパターンフォーマット図である。
図18は、図17のマルチフレームパターンを送受信する場合のフローチャート図である。
図19は、本発明に係るパストレース方法及び装置において、ループバック機能を用いてクロスコネクトの障害部分を検出するための実施例を示した図である。
図20は、従来から知られているパス終端装置間のパス導通確認(パストレース)を行う動作を示した概略図である。
図21は、SONET/SDH光伝送系のフレームフォーマットにおけるオーバーヘッドを説明するための図である。
図22は、パストレース系とセクショントレース系とを示したブロック図である。
図23は、従来及び本発明のパストレース方法及び装置を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1,10パス終端装置(PTE)
2〜8 ライン終端装置(LTE)
NW1〜NW3 ネットワーク
11,44 S/LOH処理部
12,32 H1/H2抽出部
13,33 H3抽出部
14,34 J1カウンタ
15,35 エラスティックストア(ES)
16,36 FIFO
17, 比較部
18,38 書込カウンタ(WCTR)
19,39 位相比較器
20,40 読出カウンタ(RCTR)
21,41 H1/H2挿入部
22,42 H3挿入部
43 セレクタ(SEL)
100,110 ポインタ処理部(PTR)
23 P−AIS検出部
45 P−AIS制御部
24 コンカチ判定部
46 コンカチ制御部
26 マスク部
60 送信部
61 クロスコネクト部
62 送信部
120 クロスコネクト
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図2は、本発明に係るパストレース方法及び装置に用いられるライン終端装置の一実施例を示したものである。この実施例によるライン終端装置は、概略的には、図23(1)に示した従来例と同様に、S/LOH受信処理部11とポインタ(PTR)処理部100とクロスコネクト30とポインタ処理部110とS/LOH送信処理部44とで構成されている。
ただし、この実施例においては、ライン終端装置で終端が可能な所定バイト部分であるH3バイト部分に所定の中間パストレースコードを挿入し、そこから抽出するようにしたものである。
すなわち、H3バイト部分はラインオーバーヘッドLOH(図21(3)参照)の領域に含まれるが、ポインタバイトであるため、S/LOH処理部(図23参照)ではなく、ポインタ(PTR)処理部(同)で終端される。従って、ポインタ処理部に機能を追加するだけで、受信したH3バイト部分をトランスペアレントに転送することが可能となる。
このようなことから、本発明に係るパストレース方法及び装置を実現するライン終端装置においては、受信側のポインタ処理部100が、H1/H2抽出部12とH3抽出部13とJ1カウンタ14とエラスティックストア(ES)15とFIFO16と比較部17と書込カウンタ(WCTR)18と位相比較器(PC)と読出カウンタ(RCTR)20とH1/H2挿入部21とH3挿入部22とで構成されている。
また、送信側のポインタ処理部110は、H1/H2抽出部32とH3抽出部33とJ1カウンタ34とエラスティックストア35とFIFO36と書込カウンタ38と位相比較器39と読出カウンタ40とH1/H2挿入部41とH3挿入部42とセレクタ43とで構成されている。
ポインタ処理部100において、H1/H2抽出部12は、S/LOH処理部11で受信処理したフレームにおけるH1,H2バイト部分を抽出してJ1カウンタ14に送るものである。H3抽出部13は、S/LOH処理部11で受信処理したフレーム内のH3バイト部分をH1/H2抽出部12で抽出したH1,H2バイト部分に基づいてH3バイト部分を抽出する。すなわち、デスタッフ時はH3バイト部分にペイロードがマッピングされるためにH3バイト部分の抽出を禁止するものである。
FIFO16は、H3抽出部13で抽出されたH3バイト部分をH3挿入部22へ送るときにメモリ15にタイミングを合わせるもの、すなわち入力側から抽出されたH3バイト部分を出力側へトランスペアレントに転送するためのものである。
メモリ15に書き込んだデータと読み出すデータはクロックが異なるので、H3バイト部分のデータもラインクロックで書き込みシステムクロックでFIFO16から読み出すようにしてタイミング合わせを図っている。
J1カウンタ14は、H1,H2バイト部分から、ペイロード(SPE)の先頭位置をメモリ15に与えるものである。比較部17は、所定の中間パストレースコードに対応する期待値ECとH3抽出部13で抽出されたH3バイト部分におけるデータとを比較してパストレースエラーの有無を判定するものである。
書込カウンタ18は、S/LOH処理部11で受信処理したペイロードデータをJ1カウンタ14によって示されるペイロードの先頭からメモリ15に書込むためのカウンタであり、位相比較器19は、メモリ15を読み出すときの読出カウンタ20と書込カウンタとの位相差に基づき、スタッフ/デスタッフ通知信号を発生するものである。
H1/H2挿入部21はメモリ15から読出カウンタ20によって読み出されたペイロードデータに対して位相比較器19からのスタッフ/デスタッフ通知信号に基づきH1,H2バイト部分を挿入するものである。H3挿入部22は、FIFO16から読み出したH3バイト部分をラインオーバーヘッドLOHのH3バイト位置に書き込むものであり、この際、デスタッフ時は有効データが挿入されているためにH3バイト部分へのトレースコードの挿入を禁止している。
ポインタ処理部110においては、H1/H2抽出部32は、ポインタ処理部100におけるH1/H2抽出部12に対応し、H3抽出部33はH3抽出部13、J1カウンタ34はJ1カウンタ44、エラスティックストア35はエラスティックストア15、FIFO36はFIFO16、書込カウンタ38は書込カウンタ18、位相比較器39は位相比較器19、読出カウンタ40は読出カウンタ20、H1/H2挿入部41はH1/H2挿入部21、H3挿入部42はH3挿入部22、にそれぞれ対応している。
ただし、この送信側のポインタ処理部110の場合には、FIFO36からのH3バイト部分と(中間)パストレースコードPTCとがセレクタ43で切換選択され、H3挿入部42に送られるようになっている点が異なっている。なお、パストレースコードPTCとパストレースコード期待値ECとは対応するコードデータである。
図2に示したライン終端装置(LTE)は自分自身が、送信局であるか、受信局であるか、或いは送信局と受信局の中間に位置する中間局であるかが別途ネットワーク管理システム側から指示されるようになっており、これに基づいてその動作が異なって来る。
図3は、この場合の送信局の動作を説明するための図であり、図4は中間局、そして図5は受信局における動作を説明するための図である。ただし、いずれも構成自体は同一である。
まず、図3において、送信側のポインタ処理部110におけるセレクタ43は、FIFO36からのH3バイト部分ではなく、所定のパストレースコードPTCを選択してH3挿入部42に送る。これによりH3挿入部42ではH3バイト部分に所定トレースコードPTCが挿入されてS/LOH処理部44から送出されることとなる。これは図1の例では、ライン終端装置3におけるポインタ処理部110に相当する。
図1に示したライン終端装置3から送出された伝送フレームは、図4に示す動作を行うライン終端装置において転送されることとなる。
すなわち、S/LOH処理部11で受信処理されたフレームはH1/H2抽出部12でH1,H2バイト部分が抽出されると共に、これに基づきH3抽出部13においてH3バイト部分が抽出される。
抽出されたデータは、FIFO16を介してH3挿入部22によりH3バイト部分に挿入され、クロスコネクト部30に送られる。
クロスコネクト部30を経由したフレームはH1/H2抽出部32でH1,H2バイト部分が抽出されると共に、H3抽出部33においてH3バイト部分が抽出される。そして、H3バイト部分に挿入されているデータはFIFO36を経由してセレクタ43に送られる。
このとき、中間局としてのこのライン終端装置においては、セレクタ43がFIFO36の側を選択するように制御されているので、FIFO36からのデータはセレクタ43を経由してH3挿入部42に送られ、H3バイト部分に挿入され、S/LOH処理部44から送信される。
このようにして、中間のライン終端装置において、H3バイト部分におけるデータがトランスペアレントに転送されることとなる。この場合のライン終端装置は、図1におけるライン終端装置4に相当している。
図5は、図1に示した受信局としてのライン終端装置6の動作を説明するためのものである。この実施例においてはS/LOH処理部11で受信処理されたフレームは、H3抽出部13においてH3バイト部分に挿入されているデータが抽出され、比較部17に送られる。
比較部17では、予め用意されているパストレースコード期待値ECと、H3抽出部13からのデータとを比較し、両者が一致すればクロスコネクトに誤設定が無いこと(回線正常)が確認でき、不一致の場合にはどこかのクロスコネクトに誤設定があることが確認できる。
なお、図3及び図4における比較部17においてもパストレースコード期待値ECとH3抽出部13からの抽出データとが比較されるようになっているが、比較部17は受信局として動作するように指示されている場合以外動作しないようになっており、両者の一致及び不一致は結果として現れない。
上記の実施例は、回線が既に設定されている状態(回線未使用時)を扱っているが、回線が未設定時の場合は、図6に網掛け部分で示すように、パスオーバーヘッドPOH(J1バイト部分を含む)及びペイロードはオール“0”となってしまい、パス終端装置(図1のパス終端装置1及び10参照)においてもJ1バイト部分に基づくパストレースを行うことができなくなってしまう。
従って、通常は回線設定を行ってからのみパストレースを行うことができるのであり、回線未設定の場合にはパスの導通が未確認なまま回線をクライアントに提供することになってしまっている。
これに対し、本発明によるパストレース方法及び装置ではH3バイト部分を使用するため、回線未設定時においてもH3バイト部分のデータはオール“0”にマッピングされることはないのでパストレースが可能となる。この場合の回線構築例を図7を参照して以下に説明する。
(1)ライン終端装置2においては、クライアント側ネットワークNW2のパス終端装置1との回線設定をUNEQ(パス回線未設定)に設定する。
(2)ライン終端装置8においても、同様に回線設定をUNEQに設定する。
(3)クライアント側ネットワークNW2から内側のネットワーククロスコネクト設定を行う。この状態でUNEQ設定のライン終端装置にはパスオーバーヘッドPOHはオール“0”のフレームデータが入力されているが、H3バイト部分にはパストレースコードPTCがマッピングされているので期待値と受信値との比較が可能となる。
(4)このようなパストレース方法でパスの導通を確認した後にUNEQを解除し、回線設定を行い、回線誤接続が無い状態でクライアントに回線を提供する。
一方、パスアラーム(P−AIS)発生時においては、図8の伝送フレームフォーマットに網掛け部分で示す如く、ペイロード(SPE)のみならずH3バイト部分もオール“1”がマッピングされることになる。
従って、パスアラーム発生時は上流でパストレースコードが挿入されて来ても、途中のライン終端装置LTEにおいてエラーが発生した場合には、パスアラーム処理によりH3バイト部分はオール“1”がマッピングされてしまい、比較部17における期待値と受信値との比較照合処理ができなくなってしまうことになる。
そこで、本発明による実施例では、パスアラーム発生時には、H3バイト部分にオール“1”を受信したときには、比較部17における比較動作を行わないようにさせている。
図9はこの場合の送信側のパスアラーム発生処理系統を示したものであり、H3挿入部42には、H1/H2挿入部41に加えてP−AIS制御部45が接続されている。
すなわち、P−AIS制御部45がパスアラームの発生を検出したとき、H3挿入部42におけるH3バイト部分を全て“1”を挿入するように制御している。その他の動作は図2〜図5と同様である。
図10は、図9に示した送信系統に対応する受信系統を示したものである。すなわち、パスアラーム発生時においては、H1,H2バイト部分はH1/H2抽出部12においてオール“1”が検出されるので、このときP−AIS検出部23はパスアラーム発生時であると判定して、比較部17によるH3抽出部13からのH3バイト部分におけるデータとパストレースコード期待値ECとの比較を中止する。従って、受信データと期待値との一致/不一致に関わらず、比較部17からは比較結果が出力されないこととなる。
上記の実施例では、比較部17には、予め用意したパストレースコード期待値ECが与えられて、受信データ値との一致/不一致を検出しているが、図11に示す実施例の場合には送信側のライン終端装置と受信側の終端装置からのそれぞれの送信データを用いてパスの導通確認(中間パストレース)を行うことができる。
すなわち図1に示したように、ライン終端装置(LTE)2からライン終端装置8への中間パストレースを行う場合、図11(1)のように回線設定が正常な場合には、ライン終端装置2からH3バイト部分に挿入される所定トレースコードを“AAAAAA”として送出すると(ステップS1)、この所定トレースコード“AAAAAA”は、ライン終端装置3においてH3バイト部分の抽出が行われ(ステップS2)、クロスコネクト30を経由してH3バイト部分に再びトレースコード“AAAAAA”が挿入される(ステップS3)。
同様にしてステップS4〜S9までライン終端装置4,6,7を経由してトレースコード“AAAAAA”がトランスペアレントに転送され、そして受信側のライン終端装置8においてH3バイト部分からトレースコード“AAAAAA”を抽出することになる(ステップS10)。
一方、ライン終端装置8は送信側のライン終端装置としても機能し、H3バイト部分に同じトレースコード“AAAAAA”を挿入し(ステップS12)、ステップS13〜S20により、ライン終端装置7,6,4,3を経由して受信側のライン終端装置2において、H3バイト部分からトレースコード“AAAAAA”を抽出することになる(ステップS21)。
この結果、ライン終端装置2においては、ステップS1で挿入したデータ“AAAAAA”とステップS21で抽出したデータ“AAAAAA”とが比較され(ステップS22)、両者は一致しているので、いずれのクロスコネクト30においても正常な回線設定がされているという、中間パスの導通確認を行うことが可能となる。
一方、同図(2)に示すように、ライン終端装置6においてクロスコネクト30がチャネルCH1とチャネルCH2とを誤設定したような場合、ライン終端装置2においてステップS1でH3バイト部分にトレースコード“AAAAAA”を挿入して送出した場合、ライン終端装置3及び4を経てライン終端装置6に到達したとき、ステップS6においてはH3バイト部分にトレースコード“AAAAAA”が抽出されるが、ステップS7においては、クロスコネクト30でチャネルが誤設定されているため、H3バイト部分にはデータ“BBBBBB”が抽出されてしまい、これがライン終端装置7を経由してライン終端装置8に送られると、ステップS10においてはH3バイト部分からデータ“BBBBBB”を受信することとなる。
従って、ステップS11における比較においては、データ“AAAAAA”≠データ“BBBBBB”であるため、クロスコネクトが誤設定されていることが判明する。
一方、ライン終端装置8においてトレースコード“AAAAAA”を設定して送出し、ライン終端装置7,6,4,及び3を経由してライン終端装置2に送られると、ステップS21においてH3バイト部分で抽出されるデータは“BBBBBB”となり、やはりステップS22においても送信データと受信データは不一致となるので、ライン終端装置2においてもクロスコネクトの誤設定が確認できることとなる。
このように送信側でも中間パスの導通確認が行われると、受信側のライン終端装置までリモートアクセスを行い、パストレースコードの確認を行わずに回線保守を容易に行うことができることとなる。
上記の実施例の場合には、各チャネル毎にバラバラにクロスコネクト設定されることを想定してH3バイト部分に所定のトレースコードを挿入し、且つその抽出を行うようにしているが、図12に示すようなコンカチ信号の場合には、コンカチネーション単位で処理が行われるため、コンカチネーション内の信号がバラバラにクロスコネクト設定されることはない。
従って、H3バイト部分におけるデータの挿入及び抽出並びに比較機能の簡素化、或いは回路機能を縮小するために、STS−Ncのコンカチネーション信号入力時は期待値判定は先頭チャネルのみのH3バイト部分処理を行い、従属チャネルのH3バイト部分の処理を行わないようにすることが可能となる。
そこで、図13に示すように、ライン終端装置の送信側においては、H3挿入部42にコンカチ制御部46を接続し、このコンカチ制御部46がコンカチ信号であることを検出した場合には、コンカチ信号の先頭チャネルにH3バイト部分の挿入を行う。
これを図12で見ると、STS48cのコンカチ信号の場合、同図(1)に示すようにチャネルch01のみについてH3バイト部分に中間パストレースコードを挿入すればよく、同図(2)のSTS12cのコンカチ信号の場合には、先頭チャネルとしてch01,ch13,ch25,ch37にのみH3バイト部分にトレースコードを挿入すればよい。これは、同図(3)に示すSTS3cのコンカチ信号の場合も同様であり、3チャネル間隔で中間パストレースコードを挿入すればよい。
図14は、このようにしてコンカチ信号の先頭チャネルにのみ挿入されたH3バイト部分の中間パストレースコードを受信するための構成を示している。
すなわち、比較部17にはH3抽出部13からの受信値及びパストレースコード期待値ECの他に、コンカチ判定部24を接続し、このコンカチ判定部24がH1/H2抽出部12で抽出したH1,H2バイト部分から受信信号がコンカチ信号であることが分かれば、その先頭チャネルのみ比較を行うための制御信号を比較部17に与えることにより比較部17の動作の簡素化が図れる。
なお、図13の送信部においては従属チャネルのH3バイト部分にはオール“1”を挿入し、図14に示す受信側においては、従属チャネルのH3バイト部分の処理は行わないこととなる。
上記の実施例の場合には、SONET/SDH系のようにH3バイト部分をサポートしているライン終端装置であることを前提としているが、受信側のライン終端装置がH3バイト部分をサポートしない装置であることも考慮する必要がある。
すなわち、通常のライン終端装置でのH3バイト部分には、H3バイト処理のサポートの有無に関わらず、デスタッフ時にペイロードが挿入されるが、ライン終端装置がH3バイト部分をサポートしない装置である場合、図15(1)に示すスタッフ時又は同図(2)に示すスタッフ/デスタッフ動作無しの場合には、SDH系ではオール“1”がマッピングされ、SONET系ではオール“0”がマッピングされることとなる。
従って、H3バイト部分処理をサポートしていないライン終端装置が中間パストレースを行う経路に存在している場合には、このH3バイト部分にオール“1”又は“0”が挿入されているため、パスアラーム発生時(PIP−AIS発生時)と誤判定してしまう可能性がある。
そこで、図16に示すように、H/H2抽出部12においてH1,H2バイト部分を抽出した結果、P−AIS検出部23でパスアラーム状態と判定した場合、この実施例では図10の実施例のように比較部17を直接制御しない。
このため、比較部17の比較結果をマスク部26に与え、そのマスク部26はH3抽出部13で抽出されたデータが検知部25においてオール“1”又は“0”であることを判定した場合には、パスアラーム状態ではないとしてマスク部26において比較部17からのパストレースエラー信号(TIM−P:STS Path Trace Identifier Mismatch)をマスクし、以ってパスの中間でH3バイト部分通過機能を有していないライン終端装置のアラームエラーを排除している。
なお、H3バイト部分をサポートしているライン終端装置の場合には、ASCIIコードを使用し、オール“1”又は“0”は使用しないため、H3バイト部分処理をサポートしていないライン終端装置がパストレース間にあるか否かを区別することが可能である。
以上の実施例では通常の単一フレームにおけるH3バイト部分の挿入及び抽出を前提にしているが、これに限らずマルチフレームパターンの場合にも本発明を適用することができる。
すなわち、マルチフレームパターンフォーマットの場合には図17に示す如く、バイト#1はマルチフレームパターンを示し、バイト#2はフレーム長を示しており、更にバイト#3〜#Nはパストレースコードの期待値ECを示すASCIIコードが挿入されている。
図18(1)にはこのようなマルチフレームをパストレースコードとして挿入するH3挿入部の動作実施例が示されており、同図(2)の場合にはH3抽出部の動作実施例が示されている。
同図(1)に示すように、パストレースコード送信側においては、動作開始後(ステップS101)、マルチフレームパターンをバイト#1に挿入し(ステップS102)、更にフレーム長をバイト#2に挿入し(ステップS103)、そしてバイト#3〜#Nにパストレースコードを挿入する(ステッフS104)。これにより、Nバイトの中間パストレースコードの挿入を行うことができる。
そして、指示したフレーム長まで書き込みが完了したか否かを判定し(ステップS105)、これを完了するまで実行し、完了した後はステップS102に戻る。
同図(2)に示すパストレースコードの受信側においては、動作開始後(ステップS111)、バイト#1によりマルチフレームパターンであるか否かを検知し(ステップS112)、検知したときには、バイト#2に示すフレーム長に従いNバイトのパストレースコードをメモリに書き込む(ステップS113)。そして、これらのNバイトのパストレースコードを結合することにより中間パストレースコードを抽出することができる。
上記の実施例の場合には、送信側のライン終端装置から受信側のライン終端装置まで中間パストレースを実行する場合、受信データ値と期待値との照合結果により両ライン終端装置間のどこかでクロスコネクトの誤接続(誤回線設定)がなされていることは分かるが、どのクロスコネクトで障害が発生しているかまでは分からない。
このような観点から図19に示す実施例においてはクロスコネクトがどこまで設定されているかを確認できるようにしている。
すなわち、例えば図示のように、ライン終端装置6のクロスコネクト30において誤設定障害が発生した場合、H3バイト部分のループバック機能を使用することにより、下記の手順でどこのライン終端装置のクロスコネクトまでが正しく設定されているかを実行する。
(1)受信側のライン終端装置8において、ステップS11で期待値と受信値の不一致が発生する。
(2)H3バイト部分のマルチフレームフォーマットの“H3バイト部分ループバック設定”を“イネーブル”に設定する。
(3)受信側のライン終端装置7,6,4,3はH3バイト部分のマルチフレームフォーマット中の“H3バイト部分ループバック設定”を“イネーブル”であるとして受信した場合には、受信したH3バイト部分を、送信側のH3バイト部分へループバック挿入する(ステップS38,S36,S34,S32)。
すなわち、ライン終端装置8はステップS12によりH3バイト部分に所定の中間パストレースコードを挿入してライン終端装置7に送ると、ライン終端装置7ではステップS13によりH3バイト部分の抽出を行ってクロスコネクト30に送ると共にループバック機能が設定されている(ステップS38)ため、H3バイト部分に挿入したデータを更にステップS9によりH3バイト部分に挿入してライン終端装置8へループバックさせる。
この場合、ループバックのマルチフレームパターンの“H3バイト部分ループバック設定”を“ディスエーブル”にしておく。
(4)ライン終端装置7のクロスコネクト30は正常であるから、ライン終端装置8に戻って来たH3バイト部分のデータは送信側のデータと一致する。従って次にライン終端装置6においてステップS15でH3バイト部分の抽出が行われ、ステップS7でH3バイト部分の挿入をループバック機能(ステップS36)により行うと、これも期待値と受信値は一致する。
しかしながら、ライン終端装置4におけるステップS17とS34とS5を経由してループバックして来たデータに関しては、ライン終端装置8で両者が不一致になるので、ライン終端装置8は、ライン終端装置6におけるクロスコネクト30が誤設定されていることが分かる。
これは、送信側のライン終端装置2においても同様であり、ステップS1からH3バイト部分にトレースコード挿入して送出し、ライン終端装置3,4,6,及び7を経由して戻って来てステップS21で抽出されたデータが不一致である(ステップS22)から、上記のループバック指令を行って、上記のライン終端装置8と同様の動作を行うことにより、ライン終端装置3及び4まではクロスコネクト30が正常であるから、ライン終端装置6に障害が発生したことを確認することができる。
以上説明したように本発明に係るパストレース方法及び装置によれば、所定の第1のライン終端装置で伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入し、所定の第2のライン終端装置で所定バイト部分のデータを抽出し、そのデータを該所定のトレースコードに対応する期待値と比較するように構成したので、パス終端装置間においてパストレースが実施されていないときでも、その所定バイトを用いて任意のライン終端装置間での中間パストレースを実現することができる。
また、送信側及び受信側のライン終端装置以外のライン終端装置は上記の所定バイト部分をそのまま通過させるので、ラインオーバーヘッドを用いることなく、また、追加回路を必要とせずにトランスペアレントなトレースコード転送を行うことが可能となる。

Claims (27)

  1. 所定の第1のライン終端装置で伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入する第1ステップと、
    所定の第2のライン終端装置で、該所定バイト部分のデータを抽出し、該データを、該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する第2ステップと、
    を備えたことを特徴とするパストレース方法。
  2. 請求の範囲1において、
    両ライン終端装置以外のライン終端装置は、該所定バイト部分をそのまま通過させることを特徴とするパストレース方法。
  3. 請求の範囲1において、
    該所定バイト部分が、SONET/SDH系のH3バイト部分であることを特徴とするパストレース方法。
  4. 請求の範囲1において、
    パス回線未設定時にも、該第1及び第2ステップを実行することを特徴とするパストレース方法。
  5. 請求の範囲1において、
    該第1ステップは、パスアラーム発生時に、該所定のトレースコードの代わりに、アラームコードを該所定バイト部分に挿入することを特徴とするパストレース方法。
  6. 請求の範囲5において、
    該第2ステップは、該アラームコードを検出したときには実行されないことを特徴とするパストレース方法。
  7. 請求の範囲1において、
    両ライン終端装置が、該第1ステップでそれぞれ該所定のトレースコードを送信し、検出した該データと自装置が送信する該所定のトレースコードとを比較することにより第2ステップを実行することを特徴とするパストレース方法。
  8. 請求の範囲1において、
    該第1ステップは、コンカチ信号時には、先頭チャネルのみ該所定バイト部分に該所定のトレースコードを挿入することを特徴とするパストレース方法。
  9. 請求の範囲8において、
    該第2ステップは、該コンカチ信号時には、先頭チャネルのみ該比較を実行することを特徴とするパストレース方法。
  10. 請求の範囲6において、
    該第2ステップは、該パスアラーム信号受信時であっても、自装置が該所定バイト部分をサポートしていないときは、該所定バイト部分が全て同符号であれば、中間パストレースエラー信号を発生しないようにすることを特徴とするパストレース方法。
  11. 請求の範囲1において、
    該第1ステップが、可変フレーム長に対応して該所定バイト部分に該所定のトレースコードを挿入することを特徴とするパストレース方法。
  12. 請求の範囲11において、
    該第2ステップが、該可変フレーム長から該データを抽出することを特徴とするパストレース方法。
  13. 請求の範囲7において、
    該第2ステップでの比較結果が不一致であったとき、画ライン終端装置間の他のライン終端装置においてループバックさせることにより正常なライン終端装置を検知する第3ステップをさらに備えたことを特徴とするパストレース方法。
  14. 伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入する所定の第1のライン終端装置と、
    該所定バイト部分のデータを抽出し、該データを、該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する所定の第2のライン終端装置と、
    を備えたことを特徴とするパストレース装置。
  15. 請求の範囲14において、
    両ライン終端装置以外のライン終端装置は、該所定バイト部分をそのまま通過させることを特徴とするパストレース装置。
  16. 請求の範囲14において、
    該所定バイト部分が、SONET/SDH系のH3バイト部分であることを特徴とするパストレース装置。
  17. 請求の範囲14において、
    該第1及び第2のライン終端装置はパス回線未設定時にも、該挿入及び比較動作を実行することを特徴とするパストレース装置。
  18. 請求の範囲14において、
    該第1のライン終端装置が、パスアラーム発生時に、該所定のトレースコードの代わりに、アラームコードを該所定バイト部分に挿入することを特徴とするパストレース装置。
  19. 請求の範囲18において、
    該第2のライン終端装置が、該アラームコードを検出したときには該比較を実行しないことを特徴とするパストレース装置。
  20. 請求の範囲14において、
    両ライン終端装置が、それぞれ該所定のトレースコードを送信し、検出した該データと該期待値とを比較することを特徴とするパストレース装置。
  21. 請求の範囲14において、
    該第1のライン終端装置が、コンカチ信号時には、先頭チャネルのみ該所定バイト部分に該所定のトレースコードを挿入することを特徴とするパストレース装置。
  22. 請求の範囲21において、
    該第2のライン終端装置が、該コンカチ信号時には、先頭チャネルのみ該比較を実行することを特徴とするパストレース装置。
  23. 請求の範囲19において、
    該第2のライン終端装置が、該パスアラーム信号受信時であっても、自装置が該所定バイト部分をサポートしていないときは、該所定バイト部分が全て同符号であれば、中間パストレースエラー信号を発生しないようにすることを特徴とするパストレース装置。
  24. 請求の範囲14において、
    該第1のライン終端装置が、可変フレーム長に対応して該所定バイト部分に該所定のトレースコードを挿入することを特徴とするパストレース装置。
  25. 請求の範囲24において、
    該第2のライン終端装置が、該可変フレーム長から該データを抽出することを特徴とするパストレース装置。
  26. 請求の範囲20において、
    該第2のライン終端装置での比較結果が不一致であったとき、両ライン終端装置間の他のライン終端装置においてループバックさせることにより正常なライン終端装置を検知することを特徴とするパストレース装置。
  27. 伝送フレームフォーマットの所定バイト部分に所定のトレースコードを挿入する第1手段と、
    該所定バイト部分をそのまま通過させる第2手段と、
    該所定バイト部分のデータを抽出し、該データを、該所定のトレースコードに対応する期待値と比較する第3手段と、
    を備えたことを特徴とするライン終端装置。
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