JPWO2004016840A1 - 機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法 - Google Patents
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Abstract
300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含有するか、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩から溶出されたミネラルを含有する機能性製品であって、高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗的な機能を備えている。
Description
本発明は、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する諸機能が付加された機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法に関するものである。
近年、人体の健康によい影響を与える、抗菌性・消臭性に優れる、空気清浄効果がある、静電気帯電防止効果がある、等のキャッチフレーズで、使用時にマイナスイオンを発生するさまざまな健康商品が出回っている。
このような健康商品としては、電気的にマイナスイオンを発生させるイオン発生器具や、それ自体がマイナスイオン発生作用を有する天然鉱石等を微粒粉体にして繊維シートやプラスチック部材に練り込みエアコンやドライヤーに組み込んだもの等があげられる。
上記用途に用いられる天然鉱石としては、トルマリンがよく知られているが、トルマリンは、これに放射性物質を微量添加し、そのエネルギーによってマイナスイオンを発生させているため、その発生量が微量で、これを微粒粉体化して繊維やプラスチックに練り込む場合、配合量を多くしなければ実用的な効果が得られず、放射線による人体への影響が問題となる。また、成形加工上の問題や、コスト的な問題もある。さらに、マイナスイオン効果だけでなく、より優れた機能を併せもつ新しい材料が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗的な機能を備え、その機能が効果的に発揮できるような形態で製品化された機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法の提供をその目的とする。
このような健康商品としては、電気的にマイナスイオンを発生させるイオン発生器具や、それ自体がマイナスイオン発生作用を有する天然鉱石等を微粒粉体にして繊維シートやプラスチック部材に練り込みエアコンやドライヤーに組み込んだもの等があげられる。
上記用途に用いられる天然鉱石としては、トルマリンがよく知られているが、トルマリンは、これに放射性物質を微量添加し、そのエネルギーによってマイナスイオンを発生させているため、その発生量が微量で、これを微粒粉体化して繊維やプラスチックに練り込む場合、配合量を多くしなければ実用的な効果が得られず、放射線による人体への影響が問題となる。また、成形加工上の問題や、コスト的な問題もある。さらに、マイナスイオン効果だけでなく、より優れた機能を併せもつ新しい材料が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗的な機能を備え、その機能が効果的に発揮できるような形態で製品化された機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、繊維製品であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が、繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持されている機能性製品を第1の要旨とし、そのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている機能性製品を第2の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が繊維内に練り込み保持された繊維を含むものである機能性製品を第3の要旨とし、上記機能性微粒粉体がバインダーを介して繊維表面に付着保持された繊維を含むものである機能性製品を第4の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1の要旨である機能性製品に用いられる機能性微粒粉体であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含むものである機能性微粒粉体を第5の要旨とし、そのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている機能性微粒粉体を第6の要旨とする。
また、本発明は、樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂部材として、下記の機能性樹脂(a)が用いられている機能性製品を第7の要旨とする。
(a)樹脂中に、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂。
そして、本発明は、そのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている機能性製品を第8の要旨とし、それらのなかでも、特に、上記樹脂部材が、射出成形体、押出成形体、キャスト成形体、発泡成形体およびブロー成形体のいずれかである機能性製品を第9の要旨とし、上記樹脂部材が、所定部材の表面を被覆する樹脂被覆層である機能性製品を第10の要旨とする。
また、本発明は、水を主成分とする機能性液体であって、下記の2種類のミネラル成分(イ),(ロ)を含有する機能性製品を第11の要旨とする。
(イ)300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩A′から溶出されるミネラル成分。
(ロ)未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩B′から溶出されるミネラル成分。
そして、本発明は、そのなかでも、特に、上記ミネラル成分(イ),(ロ)が、焼成石英安山岩ガラス状斑岩A′と未焼成石英安山岩ガラス状斑岩B′とを、重量基準で1:99〜20:80の割合で混合したものから溶出されたものである機能性製品を第12の要旨とし、それらのなかでも、特に、ミネラル成分として、メタ珪酸が30〜200ppm含有されている機能性製品を第13の要旨とする。
さらに、本発明は、上記第11〜13の要旨のいずれかである機能性製品で処理されている機能性製品を第14の要旨とする。
また、本発明は、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを主として含有するセラミックス材料を混練し、所定形状に成形後、950℃以下の焼成温度で焼結させることにより、セラミックス焼結体からなる機能性製品を得るようにした機能性製品の製法を第15の要旨とし、上記石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体として、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを組み合わせたものを用いるようにした機能性製品の製法を第16の要旨とする。
そして、本発明は、上記第15または第16の要旨である機能性製品の製法によって得られる機能性製品を第17の要旨とする。
なお、本発明において、「含む」とは、そのものを部分的に含む場合だけでなく、全体がそのもののみで構成されている場合も含む趣旨で用いている。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が繊維内に練り込み保持された繊維を含むものである機能性製品を第3の要旨とし、上記機能性微粒粉体がバインダーを介して繊維表面に付着保持された繊維を含むものである機能性製品を第4の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1の要旨である機能性製品に用いられる機能性微粒粉体であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含むものである機能性微粒粉体を第5の要旨とし、そのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている機能性微粒粉体を第6の要旨とする。
また、本発明は、樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂部材として、下記の機能性樹脂(a)が用いられている機能性製品を第7の要旨とする。
(a)樹脂中に、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂。
そして、本発明は、そのなかでも、特に、上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている機能性製品を第8の要旨とし、それらのなかでも、特に、上記樹脂部材が、射出成形体、押出成形体、キャスト成形体、発泡成形体およびブロー成形体のいずれかである機能性製品を第9の要旨とし、上記樹脂部材が、所定部材の表面を被覆する樹脂被覆層である機能性製品を第10の要旨とする。
また、本発明は、水を主成分とする機能性液体であって、下記の2種類のミネラル成分(イ),(ロ)を含有する機能性製品を第11の要旨とする。
(イ)300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩A′から溶出されるミネラル成分。
(ロ)未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩B′から溶出されるミネラル成分。
そして、本発明は、そのなかでも、特に、上記ミネラル成分(イ),(ロ)が、焼成石英安山岩ガラス状斑岩A′と未焼成石英安山岩ガラス状斑岩B′とを、重量基準で1:99〜20:80の割合で混合したものから溶出されたものである機能性製品を第12の要旨とし、それらのなかでも、特に、ミネラル成分として、メタ珪酸が30〜200ppm含有されている機能性製品を第13の要旨とする。
さらに、本発明は、上記第11〜13の要旨のいずれかである機能性製品で処理されている機能性製品を第14の要旨とする。
また、本発明は、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを主として含有するセラミックス材料を混練し、所定形状に成形後、950℃以下の焼成温度で焼結させることにより、セラミックス焼結体からなる機能性製品を得るようにした機能性製品の製法を第15の要旨とし、上記石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体として、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを組み合わせたものを用いるようにした機能性製品の製法を第16の要旨とする。
そして、本発明は、上記第15または第16の要旨である機能性製品の製法によって得られる機能性製品を第17の要旨とする。
なお、本発明において、「含む」とは、そのものを部分的に含む場合だけでなく、全体がそのもののみで構成されている場合も含む趣旨で用いている。
第1図は、本発明の機能性液体を得るために用いることのできるミネラル成分溶出装置の一例を示す説明図である。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の機能性製品は、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する優れた機能を備えているもので、その形態としては、下記の5種類がある。
(1)繊維製品であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が、繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持されている機能性製品。
(2)樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂部材として、樹脂中に、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂が用いられている機能性製品。
(3)水を主成分とする機能性液体であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩Aから溶出されるミネラル成分と、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩Bから溶出されるミネラル成分を含有する機能性製品。
(4)上記(3)の機能性液体からなる機能性製品で処理されている機能性製品。
(5)石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを主として含有するセラミックス材料を混練し、所定形状に成形後、950℃以下の焼成温度で焼結させることにより得られるセラミックス焼結体からなる機能性製品。
上記各形態の機能性製品に用いられる石英安山岩ガラス状斑岩は、鉱物学上、石英安山岩に属し、マグマ(岩漿)が急激に冷却して得られる天然のガラス質を多く含んでいる。そして、なかでも、未風化もしくは殆ど風化が進んでいない状態で存在するものが好適である。すなわち、風化されていないものほど、内部に保持されるミネラル成分の種類と含有量が豊富で、しかも結晶水の含有量が多いという特徴を備え、岩石表面で生じる電離現象が活発で、人体等によい影響を与える諸機能が高いからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩が有する優れた諸機能とは、例えば、人の脳内波におけるβ波の抑制とα波の出現化とによる精神安定持続効果をもたらす、血流速度や血流量を高めて血行を促進する、ホルマリン等の臭気成分や、アンモニア等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物、植物に対し生育促進作用を有する、果実の熟成抑制作用を有する、静電気帯電防止作用を有する、等の機能である。
上記石英安山岩ガラス状斑岩は、約5000万年前の氷河期に、海底火山の噴火溶岩が急激に冷却結晶化し、純粋な火成岩のまま1000m以上の地下に埋もれていたもので、風化しておらず、ミネラル成分が豊富で結晶水の含有割合が高い(4重量%以上)という特徴を備えている。
ちなみに、本発明に用いられる石英安山岩ガラス状斑岩の組成例は、下記の表1に示すとおりである。
本発明の機能性製品のうち、第1の形態である機能性繊維製品を得るには、上記石英安山岩ガラス状斑岩を、公知の方法に従って粉砕して微粒粉体化した機能性微粒粉体が用いられる。上記機能性微粒粉体の粒度は、これを保持させる繊維製品の目的、形態、処理方法等にもよるが、通常、その粒子径が0.5〜1000μmとなるよう設定することが、効果の点から好適である。
そして、上記機能性微粒粉体は、上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を、所定の温度域で焼成したものを必ず含んでいなければならない。すなわち、石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、未焼成微粒粉体にも備わっているが、焼成条件を変えて焼成した焼成微粒粉体との配合により、上記石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能の全部、もしくはその一部を選択的に高めることができるからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を焼成する方法は、従来公知の方法で差し支えないが、焼成温度を300〜1500℃に設定することが必要である。すなわち、焼成温度が300℃未満では、未焼成のものと実質的な差異がなく、逆に、1500℃を超えても、焼成微粒粉体の機能がそれ以上高まらず、場合によっては機能が低下するおそれがあるからである。
なお、焼成温度、焼成のためのエネルギー源(石油,ガス,電気,重油,石炭,コークス,太陽光,薪)によって、得られる焼成微粒粉体の諸機能が微妙に異なることがわかっており、通常、焼成温度は、350〜1350℃に設定することが、より好適である。また、焼成時間は、15〜180分に設定することが好適であり、エネルギー源としては、薪が最適である。
上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとを組み合わせて用いる場合、その配合割合(A:B)は、用途に応じて適宜設定されるが、なかでも、重量基準で、1:99〜20:80、特に5:95〜15:85に設定することが好適である。すなわち、焼成微粒粉体Aが1重量%(以下「%」と略す)未満では、焼成によって高められた機能にもとづく効果が弱く、逆に20%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られにくく、経済的でないからである。
また、本発明の機能性微粒粉体では、上記焼成微粒粉体Aとして、焼成温度の異なる複数種類の焼成微粒粉体a,b,…を組み合わせて用いることができる。焼成温度の高低により、石英安山岩ガラス状斑岩の諸機能のうち、どの機能が高められるかが異なるため、目的に応じて、焼成微粒粉体a,b,…の配合組成を変えることにより、その目的に適した機能が最大限引き出された機能性微粒粉体を調製することができる。
さらに、本発明の機能性微粒粉体には、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する微粒粉体以外の微粒粉体(例えば珪岩、石英片岩等)を配合することができる。ただし、その配合割合が多くなると、本発明の特徴である石英安山岩ガラス状斑岩の優れた特性が減じられるため、これらの微粒粉体は、機能性微粒粉体全体に対し、30%以下に設定することが望ましい。
本発明の機能性繊維製品は、上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成微粒粉体Aを含む、特殊な機能性微粒粉体が、繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持された構成になっている。
上記機能性微粒粉体を繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持させる方法としては、▲1▼合成繊維,再生繊維等の繊維内に、上記機能性微粒粉体を練り込む方法と、▲2▼繊維表面に、バインダーを用いて機能性微粒粉体を付着固定させる方法の2つの方法があげられる。
上記▲1▼の、機能性微粒粉体を練り込む方法では、繊維製造工程の適宜の段階で、繊維原料に対し機能性微粒粉体を添加混合することができる。例えば、原料モノマーに機能性微粒粉体を添加混合して重合してもよいし、重合終了後のポリマーに機能性微粒粉体を添加混合してもよい。そして、これらの機能性微粒粉体含有樹脂からマスターチップを形成し、紡糸することができる。また、樹脂チップと、機能性微粒粉体とを溶融混合したのち、紡糸するようにしてもよい。なお、紡糸原料中の機能性微粒粉体の配合割合は、0.1〜15%に設定することが好適である。すなわち、機能性微粒粉体が上記範囲よりも少なすぎると、得られる機能性繊維製品において、機能性微粒粉体に由来する効果が小さく、実用上好ましくない。また、逆に、機能性微粒粉体が上記範囲よりも多すぎると、糸の成形性や糸の強度等が悪くなるおそれがあり、やはり実用上好ましくない。
上記機能性微粒粉体を練り込む繊維材料は、特に限定するものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ビニロン、ポリウレタン等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、ビスコース・レーヨン等の再生繊維等、練り込み可能な各種の繊維を用いることができる。そして、これらの繊維材料には、適宜、添加剤等を加えることができる。
上記機能性微粒粉体を練り込んで得られる繊維の形態としては、モノフィラメント、マルチフィラメント、ステープルファイバー、フラットヤーン、チョップドストランド、スパンボンド等、どのようなものであっても差し支えない。なお、芯鞘構造の繊維において、その鞘部分に上記機能性微粒粉体を練り込むようにしても差し支えない。そして、これらの繊維をそのままの形態で、あるいは織・編地にしたり、不織布にしたり、紐や網にしたりした後、必要であれば適宜の仕上げ処理を施すことにより、本発明の機能性繊維製品を得ることができる。
一方、前記▲2▼の、上記機能性微粒粉体を、少なくとも繊維表面に付着固定する方法では、機能性微粒粉体を樹脂液等のバインダーに分散含有させた状態で繊維表面に供給して乾燥し、バインダーを介して、機能性微粒粉体が少なくとも繊維表面に固着された状態にする。なお、バインダー中の機能性微粒粉体の割合は、0.1〜60%に設定することが好適である。すなわち、機能性微粒粉体が上記範囲よりも少なすぎると、得られる機能性繊維製品において、機能性微粒粉体に由来する効果が小さく、逆に、機能性微粒粉体が上記範囲よりも多すぎると、機能性微粒粉体が繊維表面から脱落しやすくなり、実用的でない。そして、上記機能性微粒粉体が分散含有されたバインダーの繊維への付与量は、乾燥繊維重量に対しバインダーが1〜200%付着するよう設定することが好適である。
上記バインダーとしては、繊維表面に、耐久性のある樹脂皮膜を形成しうるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴムラテックス等の単体、または共重合体、もしくはこれらの混合物等が、好適に用いられる。
上記機能性微粒粉体を付着固定する繊維材料は、機能性微粒粉体練り込みの場合に列挙した合成繊維、半合成繊維、再生繊維はもちろんのこと、その他、綿、麻、羊毛、絹等、各種の繊維を用いることができる。そして、これらの繊維材料には、適宜、添加剤等が加えられていてもよい。
そして、上記機能性微粒粉体の付着固定は、モノフィラメント、マルチフィラメント、ステープルファイバー、紡績糸、フラットヤーン、チョップドストランド、スパンボンド等の段階で行ってもよいが、通常、織・編地、不織布、紐、網等の繊維構造品の形にした段階で行うことが好適である。そして、機能性微粒粉体が付着固定された繊維構造品に対し、必要であれば、適宜の仕上げ処理を施すことにより、本発明の機能性繊維製品を得ることができる。
このようにして得られた機能性繊維製品は、アンモニア等の臭気を吸着・分解する、次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する等の優れた機能を備えているため、衛生的であることが要求される歯ブラシのブラシ毛,ヘアブラシのブラシ毛,タオル,便座カバー等のサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター材等、各種の繊維製品に、好適に用いることができる。また、石英安山岩ガラス状斑岩は、その高度な電離現象(イオン発生)効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等が複合的に作用して、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、自律神経安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、マット等に適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる。
また、本発明の機能性製品のうち、第2の形態である機能性樹脂製品を得るには、第1の形態である機能性繊維製品を得る場合と同様、石英安山岩ガラス状斑岩を微粒粉体化した機能性微粒粉体が用いられる。このものの粒度も、特に限定するものではないが、樹脂への分散性、成形性および効果の点から、通常、その粒子径が0.2〜1000μmとなるよう設定することが好適である。それ以外は、機能性繊維製品に用いる機能性微粒粉体と同様である。
本発明の機能性樹脂製品は、例えば、上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成微粒粉体Aを含む、特殊な機能性微粒粉体を、ベースとなる樹脂組成物に混合し、その混合樹脂組成物を、適宜の成形方法によって成形することによって得ることができる。
上記樹脂組成物の主成分である樹脂としては、従来から樹脂成形品の成形材料として用いられている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等、どのようなものでもよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、各種アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ベークライト、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール等があげられる。また、セルロース系樹脂(セルロイド,セロハン等)を用いてもよい。なお、2種類以上の樹脂を混合して用いてもよいし、2種類以上のモノマーからなる共重合体を用いてもよい。
そして、上記樹脂組成物には、上記主成分である樹脂の他に、必要に応じて、従来から用いられている安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、難燃剤、抗菌剤、加工助剤等を、適宜配合することができる。
上記樹脂組成物に混合する機能性微粒粉体の配合割合は、適宜に設定することができるが、通常、混合後の樹脂組成物全体に対し、0.1〜30%、なかでも0.1〜10%に設定することが好適である。すなわち、0.1%未満では、機能性微粒粉体に由来する効果が弱くなり、逆に、30%を超えると、良好な成形性が損なわれるおそれがあるからである。
上記機能性微粒粉体が配合された混合樹脂組成物を用い、通常の成形方法、例えば射出成形や押出成形、キャスト成形、ブロー成形等によって、各種の成形体を得ることができる。なお、特定の形状を付与するのではなく、フィルム状やシート状、網目状等に成形することもできる。さらに、適宜の発泡倍率で、発泡成形体を得ることもできる。また、これらの成形体のみで構成されたもの以外に、これらの成形体に他の部材を組み合わせて構成されたものも、本発明の「機能性樹脂製品」に含まれる。あるいは、機能性微粒粉体が配合された混合樹脂組成物を用いて、プラスチック成形品や紙、木、金属、セラミックス等、任意の材質のものの表面に、粉末溶射法や通常の樹脂コーティング法、ディップ法、加熱圧着法等により樹脂被覆層を形成したものも、本発明の「機能性樹脂製品」に含まれる。
なお、上記のように、機能性微粒粉体を、樹脂組成物に混合するのではなく、樹脂原料モノマーに機能性微粒粉体を添加混合して重合してもよいし、重合終了後の液状ポリマーに機能性微粒粉体を添加混合してもよい。そして、これらの機能性微粒粉体含有樹脂から機能性樹脂ペレットを形成し、これを用いて各種の成形を行うようにしてもよい。また、機能性微粒粉体を高濃度で含有するマスターバッチを作製し、このマスターバッチと、機能性微粒粉体を含有しない樹脂ペレットとを溶融混合することにより、所定濃度で機能性微粒粉体を含有する機能性樹脂を得るようにしてもよい。
このようにして得られた機能性樹脂製品は、アンモニア等の臭気を吸着・分解する、次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する、静電気帯電防止作用を有する等の優れた機能を備えているため、衛生的であることが要求される歯ブラシ,ヘアブラシ,便座等のサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター材、寝具、マット等、各種の製品に適用することができる。また、石英安山岩ガラス状斑岩は、その高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等が複合的に作用して、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、血行促進作用(血流速度、血流量の向上)、自律神経安定作用等を備えていることから、樹脂で形成されているか樹脂形成部分を有する各種日用品に適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる。
特に、ヘアブラシ等、従来から、摩擦による静電気の帯電が問題となっていた用途に、本発明の機能性樹脂製品を適用すると、静電気帯電が全く、もしくは殆ど発生しなくなるため、良好に使用することができ、その効果が大きい。これは、機能性微粒粉体を含有する機能性樹脂が、その表面において常時電離現象を生じており、それに伴って発生するプラスイオンとマイナスイオンが、摩擦により生じる静電気を電気的に打ち消して帯電率をゼロにすると考えられるからである。
なお、機能性樹脂製品の成形を行うに際し、すでに述べたように、機能性微粒粉体を樹脂に高濃度(例えば5〜60%)で含有させたマスターバッチを作製し、これを通常の樹脂ペレットと溶融混合して、所定濃度で機能性微粒粉体を含有する機能性樹脂ペレットを得、これを用いてヘアブラシの台部やブラシ毛を作製すると、帯電率ゼロのヘアブラシを得ることができる。このヘアブラシによれば、静電気によって毛髪が損傷を受けることがなく、また、前述の、機能性微粒粉体に由来する血行促進作用、消臭作用等の諸機能との複合的な作用により、従来のヘアブラシでは得られない、優れた使用感を得ることができる。特に、台部およびブラシ毛の両方を、機能性樹脂で形成するようにすると、より優れた効果が得られる。その場合、機能性微細粒粉体含有プロピレン樹脂からなるブラシ毛と、機能性微粒粉体含有ポリエチレンからなるブラシ毛とを組み合わせる、というように、樹脂の異なる2種類以上のブラシ毛を組み合わせて用いることが、好適である。もちろん、台部とブラシ毛を、機能性樹脂によって一体的に形成するようにしてもよい。
一方、本発明の機能性製品のうち、第3の形態である機能性液体は、水等に石英安山岩ガラス状斑岩ミネラル成分を溶出させるによって得ることができる。
上記石英安山岩ガラス状斑岩は、原料鉱石の大きさにもよるが、通常、ミネラル成分を溶出させやすいように、適宜の大きさに粉砕される。なかでも、平均粒子径が3〜30mmとなる程度に粉砕することが好ましい。そして、本発明では、石英安山岩ガラス状斑岩そのままのものと、所定の温度域で焼成したものとを組み合わせて用いることが必要である。
すなわち、石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、未焼成品にも備わっているが、焼成条件を変えて焼成した焼成品と組み合わせることにより、上記石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能の全部、もしくはその一部を選択的に高めることができるからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩を焼成する方法や好適条件は、前述の、機能性繊維製品、機能性樹脂製品の場合と同様であり、その説明を省略する。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aと未焼成品Bとを用い、例えばつぎのようにして、本発明の機能性液体を得ることができる。すなわち、まず、適宜の大きさに粉砕された焼成品Aと未焼成品Bとを、適宜の割合で混合し、公知のミネラル成分溶出装置の溶出槽に装填し、水を通過もしくは循環させることにより、焼成品Aおよび未焼成品Bからミネラル成分を溶出させる。このようにして、目的とする機能性液体を得ることができる。
上記ミネラル成分溶出装置としては、鉱石と水を接触させて鉱石のミネラル成分を溶出させることのできるものであれば、どのようなものであっても差し支えないが、なかでも、特開2002−1361号公報に記載されている装置や、特開2002−18452号公報に記載されている装置を用いると、より効率よくミネラル成分を溶出させることができる。また、これらの装置において、水を循環させるノズル部として、特開2002−235700号公報に記載されているジェット液流ノズルを用いると、さらに効率よくミネラル成分を溶出させることができる。
ここで、上記特開2002−1361号公報に記載されている装置の一例を簡単に説明する。この装置は、第1図に示すように、溶解槽11と、外部溶解槽14とを備え、それぞれのなかに、石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aと未焼成品Bとが所定の割合で混合されたもの7が充填されるようになっている。そして、注水口9から溶解槽11内に原水を注入し、焼成品Aと未焼成品Bの混合体に接触させることにより、溶解槽11内で、水中にミネラル成分を溶出させることができ、さらに、溶解槽11の出水口12から取り出した水を、循環ポンプ15で外部溶解槽14内に送り、再度入水口16を介して溶解槽11内に戻すことを、繰り返し行い、溶出ミネラル成分の濃度を高めることができるようになっている。なお、13は送水管、17は循環する水を加熱するための加熱手段である。また、10は、上記循環動作を繰り返して溶出ミネラル成分が所定濃度に達した機能水を取り出すための取水口である。
なお、上記装置において、さらに溶出効率を高めるには、外部溶解槽14を複数槽、直結したり並列に設置したりすることが好適である。また、水温を高くすればするほど、溶出が促進されるので、上記加熱手段17により、水温を、例えば35〜120℃、なかでも80〜95℃に加熱することが好適である。また、ミネラル成分高濃度化のために水を循環させる時間は、水の流速および鉱石との接触面積により、適宜に設定される。
また、上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aと未焼成品Bからミネラル成分を溶出させる方法としては、上記のように、両者を所定割合で混合してなる混合体に水を接触させる方法の他、焼成品Aからミネラル成分を溶出して得られたミネラル水と、未焼成品Bからミネラル成分を溶出して得られたミネラル水とを混合するようにしても差し支えない。
そして、上記焼成品Aと未焼成品Bの混合割合(A:B)は、用途に応じて適宜設定されるが、なかでも、重量基準で、1:99〜20:80、特に5:95〜15:85に設定することが好適である。すなわち、焼成品Aが1%未満では、焼成によって高められた機能にもとづく効果が弱く、逆に20%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られにくく、経済的でないからである。上記のように、焼成品Aによるミネラル水と未焼成品Bによるミネラル水とを混合するときも、上記配合割合に準じることが好適である。
さらに、本発明に用いる焼成品Aとして、焼成温度の異なる複数種類の焼成品a,b,…を組み合わせて用いることができる。焼成温度の高低により、石英安山岩ガラス状斑岩の諸機能のうち、どの機能が高められるかが異なるため、目的に応じて、焼成品a,b,…の配合組成を変えてミネラル成分の溶出に用いることにより、その目的に適した機能が最大限引き出された機能性液体を調製することができる。
さらに、本発明の機能性液体には、石英安山岩ガラス状斑岩以外の鉱石等(例えば珪岩、石英片岩等)に由来するミネラル成分も含有させることができる。ただし、その割合が多くなると、本発明の特徴である石英安山岩ガラス状斑岩の優れた特性が減じられるため、他の鉱石の混合割合は、ミネラル成分溶出に用いる鉱石全体に対し、30%以下に設定することが望ましい。
このようにして調製される機能性液体は、石英安山岩ガラス状斑岩からミネラル成分が高濃度で溶出し、イオンが豊富で、前記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aおよび未焼成品Bに由来する優れた特長を備えている。
なお、上記機能性液体において、ミネラル成分の濃度は、高ければ高いほど好適であるが、例えば代表的なミネラル成分として、メタ珪酸が30〜200ppm、特に130ppm以上含有していることが好適である。また、pHが、8.0〜9.5の範囲内にあることが、効果の上で好適である。
上記機能性液体は、石英安山岩ガラス状斑岩から溶出されたミネラル成分に由来する高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗的な機能を備えており、繊維製品や紙、フィルム、シート、プラスチック成形体、多孔質成形体等に含浸させたり、スプレー塗布したりするだけで、種々の優れた効果を付与することができる。また、製品の製造段階で、その原料または半製品を上記機能性液体で処理することにより、長期にわたって優れた効果を奏する機能性製品を得ることができる。さらに、機能性液体自体を用いて、種々の優れた効果を得ることができる。
上記優れた効果をより詳しく説明すると、例えば、アンモニア等の臭気を吸着・分解する、次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する等の効果があげられる。
したがって、本発明の機能性液体を、直接、特定の部位にスプレーしたり塗布したり、供給することにより、優れた効果を得ることができる。例えば、アンモニア臭が問題となっているパーマ液の使用時に、パーマ液をかける前後に、機能性液体を毛髪にスプレーすると、消臭効果が得られ、さらに、リンス効果、整髪効果が得られる。また、車両等の塗料被膜に、本発明の機能性液体をスプレーすると、優れたイオンコート効果を奏する。その他、植物の栽培や保存、生物の養殖・飼育等において、本発明の機能性液体を用いると、優れた効果が得られる。
また、本発明の機能性液体による処理を、衛生的であることが要求されるタオル,便座等のサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター等、各種の製品(半製品も含む)に適用することが好適である。また、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、自律神経安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、マット等に適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる
本発明の機能性液体によって処理することのできる対象物としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ビニロン、ポリウレタン、ポリ乳酸繊維等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、ビスコース・レーヨン等の再生繊維、木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維等、各種の繊維品があげられる。
そして、上記繊維品の形態も、特に限定するものではなく、綿、糸、紐、テープ、織地・編地・不織布等の半製品や、肌着等の最終形状が付与された製品等、各種の形態のものに処理を施すことができる。
また、繊維品に限らず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、各種アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂によって成形されたフィルム、シート、射出・押出等の成形体や発泡成形体、木製品、微多孔を有する焼結体等の非繊維品にも適用することができる。
そして、上記非繊維品の形状も、特に限定されるものではなく、各種形状に賦形されたものに適用することができる。
また、本発明の、第4の形態である機能性製品は、上記機能性液体を、適宜の方法で付与し、その後乾燥することによって得られるものである。機能性液体の付与の形態としては、機能性液体に対象物全体を含浸させる方法の他、パッド法やコーティング法、刷毛塗り、スプレー等、適宜の方法を用いることができる。
なお、繊維品に対し処理を行う場合、特別な処理工程を設けることなく、例えば糸や生地等に対し、その染色工程において、染料の媒体となる水として、所定濃度に調製された機能性液体を用いるようにすることができる。また、後処理として設けられる仕上加工工程等においても、水に代えて、所定濃度に調製した機能性液体を用いることができる。
また、非繊維品に対し処理を行う場合には、一般には特別な処理工程を設けることが多いが、対象物の特性、形態に応じて付与方法を適宜選択することができる。
特に、機能性液体で処理された製品は、静電気帯電が減衰されるため、従来、帯電防止剤を付与する必要があったところ、この機能性液体で処理するだけで、充分な帯電防止性能を得ることができる場合もあり、その場合は、帯電防止剤が不要になるという利点を有する。
このようにして得られた機能性製品は、石英安山岩ガラス状斑岩に由来するミネラル成分が、イオン結合,水素結合,共有結合等の各種の結合形態で製品表面付近に固定されているため、前述の優れた効果を奏し、その効果が長期にわたって持続するようになっている。
さらに、本発明の機能性製品のうち、第5の形態である機能性セラミックスは、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを用いて製造することができる。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体は、公知の方法に従って粉砕され、微粒粉体化される。微粒粉体の粒度は特に限定するものではないが、通常、その粒子径が1〜1000μm、なかでも10〜100μm程度に設定することが、効果の点から好適である。それ以外は、すでに述べた機能性微粒粉体と同様のものを用いることができる。
また、本発明の機能性セラミックスの製造に用いられる粘土は、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有するものでなければならない。磁鉄もリンも含有しない粘土を用いても、目的とする効果を奏することはできない。
上記磁鉄を含有する粘土としては、愛媛県で採取される赤粘土(磁鉄3.74〜3.91%含有)等があげられ、上記リンを含有する粘土としては、同じく愛媛県で採取されるヒド粘土(リン0.03〜0.06%含有)等があげられる。
もちろん、これらの粘土に、磁鉄もリンも含有しない粘土を配合することは可能である。また、天然に磁鉄やリンを含有した粘土以外に、粘土質の成分と磁鉄およびリンの少なくとも一方を混練して、人為的に磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土を調製するようにしてもよい。
粘土における磁鉄,リンの含有量は特に限定するものではないが、通常、磁鉄の含有量は2〜4%であることが好適である。また、リンの含有量は0.03〜0.06%であることが好適である。これらの範囲内の粘土を用いることが、効果の上で特に優れたものとなる。
さらに、本発明に用いるミネラル水は、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水でなければならない。このようなミネラル水としては、前述の、本発明の機能性液体が最適である。上記ミネラル水は、メタ珪酸が豊富で、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、鉄イオン、亜鉛イオン等のカチオンと、塩素イオン、水酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、炭酸イオン、硼酸イオン、リン酸イオン等のアニオンとを、バランスよく含んでいることが特徴である。
そして、本発明に用いるミネラル水は、石英安山岩ガラス状斑岩から溶出させたミネラルが多ければ多いほど効果が高く、具体的には、石英安山岩ガラス状斑岩由来のメタ珪酸が100ppm以上溶出されているものが好適である。
なお、本発明の機能性セラミックスの原料には、上記必須成分の他、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する微粒粉体以外の微粒粉体(例えばトルマリン微粒粉体、珪岩、石英片岩等)や、通常の粘土、単なる水等を、適宜配合することができる。ただし、その配合割合が多くなると、本発明の特徴的構成に由来する効果が減じられるため、これらの任意成分は、原料組成物全体に対し、10%以下に設定することが望ましい。
本発明の機能性セラミックスは、これらの成分からなる原料を用いて、例えばつぎのようにして製造することができる。まず、混練機に粘土と石英安山岩ガラス状斑岩を投入して混練し、つぎに、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水を適宜投入しながら混練することにより、全体を耳たぶ程度の粘度にする。そして、自然乾燥後、焼成窯に入れ、950℃以下の焼成温度で焼成してセラミックス焼結体とすることにより、目的とする機能性セラミックスを得ることができる。
このものは、全体が均質かつ緻密なポーラス状で、焼成時の変形やひずみもなく、高強度で美麗な外観を有している。そして、950℃以下の焼成により、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する特殊な結晶水構造体と磁気性(磁気波)による機能が損なわれることなく維持されているため、特定の粘土との焼結構造との相乗作用により、油に対し優れた改質効果を奏する。すなわち、この機能性セラミックスには、上記結晶水を媒体として常時電子のやりとりをする電離現象が生じており、油に熱エネルギーがかかるとその電子が容易に飛び出して、油と酸素の二重結合を切断するため、油の酸化を効果的に抑制することができる。したがって、上記機能性セラミックスを食用油のなかに投入しておくだけで、油の酸化によって生じる過酸化脂質の生成を抑制することができる。また、同じ温度でじゃがいも等を揚げても、アクリルアミドが生成しにくくなる。さらに、通常の揚げ温度より低温で良好な揚げ具合となるため、それによっても酸化が進行せず、油の劣化が抑制されるという効果も奏する。
なお、上記の製法において、混練の条件は、混練する量にもよるが、例えば、粘土60kg、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体9kg、ミネラル水3.6kgの計72.6kgを、佐竹化学機械工業社製の混練機(商品名:サタケ工業ニーダー)を用いて混練する場合、回転数28〜30回/分、温度20〜35℃×30〜60分という混練条件に設定することが好適である。
また、賦形する形状は、特に限定するものではなく、用途に応じて、適宜の形状が与えられる。例えば、円盤状やドーナツ状、球状、円筒状等に設定することができる。
さらに、成形品を乾燥する条件は、成形品の形状や寸法にもよるが、通常、室温下での自然乾燥で2〜5日程度、例えば96時間(4日間)放置することが好適である。
そして、焼成温度は、950℃以下であることが必須条件であるが、これは、950℃を超えると、原料である石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体に含有される結晶水が分解して、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する優れた機能が低減されてしまうからである。それ以外は、急激な温度変化を与えることなく、また適宜ガス抜きを行いながら焼成を行うことが好ましい。
ちなみに、焼成条件の好ましい一例を以下に示す。
[焼成条件]
(1)焼成窯温度:20〜300℃/8時間。
昇温焼成。
(2)焼成窯温度:300℃×8時間。
等温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(3)焼成窯温度:300〜500℃×6時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(4)焼成窯温度:500〜900℃×8時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(5)焼成窯温度:900〜500℃×6時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(6)焼成窯温度:500〜300℃×9時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(7)焼成窯温度:300〜20℃
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
つぎに、本発明の実施例について比較例とともに説明する。
まず、本発明の機能性製品は、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する優れた機能を備えているもので、その形態としては、下記の5種類がある。
(1)繊維製品であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が、繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持されている機能性製品。
(2)樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂部材として、樹脂中に、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂が用いられている機能性製品。
(3)水を主成分とする機能性液体であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩Aから溶出されるミネラル成分と、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩Bから溶出されるミネラル成分を含有する機能性製品。
(4)上記(3)の機能性液体からなる機能性製品で処理されている機能性製品。
(5)石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを主として含有するセラミックス材料を混練し、所定形状に成形後、950℃以下の焼成温度で焼結させることにより得られるセラミックス焼結体からなる機能性製品。
上記各形態の機能性製品に用いられる石英安山岩ガラス状斑岩は、鉱物学上、石英安山岩に属し、マグマ(岩漿)が急激に冷却して得られる天然のガラス質を多く含んでいる。そして、なかでも、未風化もしくは殆ど風化が進んでいない状態で存在するものが好適である。すなわち、風化されていないものほど、内部に保持されるミネラル成分の種類と含有量が豊富で、しかも結晶水の含有量が多いという特徴を備え、岩石表面で生じる電離現象が活発で、人体等によい影響を与える諸機能が高いからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩が有する優れた諸機能とは、例えば、人の脳内波におけるβ波の抑制とα波の出現化とによる精神安定持続効果をもたらす、血流速度や血流量を高めて血行を促進する、ホルマリン等の臭気成分や、アンモニア等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物、植物に対し生育促進作用を有する、果実の熟成抑制作用を有する、静電気帯電防止作用を有する、等の機能である。
上記石英安山岩ガラス状斑岩は、約5000万年前の氷河期に、海底火山の噴火溶岩が急激に冷却結晶化し、純粋な火成岩のまま1000m以上の地下に埋もれていたもので、風化しておらず、ミネラル成分が豊富で結晶水の含有割合が高い(4重量%以上)という特徴を備えている。
ちなみに、本発明に用いられる石英安山岩ガラス状斑岩の組成例は、下記の表1に示すとおりである。
そして、上記機能性微粒粉体は、上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を、所定の温度域で焼成したものを必ず含んでいなければならない。すなわち、石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、未焼成微粒粉体にも備わっているが、焼成条件を変えて焼成した焼成微粒粉体との配合により、上記石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能の全部、もしくはその一部を選択的に高めることができるからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を焼成する方法は、従来公知の方法で差し支えないが、焼成温度を300〜1500℃に設定することが必要である。すなわち、焼成温度が300℃未満では、未焼成のものと実質的な差異がなく、逆に、1500℃を超えても、焼成微粒粉体の機能がそれ以上高まらず、場合によっては機能が低下するおそれがあるからである。
なお、焼成温度、焼成のためのエネルギー源(石油,ガス,電気,重油,石炭,コークス,太陽光,薪)によって、得られる焼成微粒粉体の諸機能が微妙に異なることがわかっており、通常、焼成温度は、350〜1350℃に設定することが、より好適である。また、焼成時間は、15〜180分に設定することが好適であり、エネルギー源としては、薪が最適である。
上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとを組み合わせて用いる場合、その配合割合(A:B)は、用途に応じて適宜設定されるが、なかでも、重量基準で、1:99〜20:80、特に5:95〜15:85に設定することが好適である。すなわち、焼成微粒粉体Aが1重量%(以下「%」と略す)未満では、焼成によって高められた機能にもとづく効果が弱く、逆に20%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られにくく、経済的でないからである。
また、本発明の機能性微粒粉体では、上記焼成微粒粉体Aとして、焼成温度の異なる複数種類の焼成微粒粉体a,b,…を組み合わせて用いることができる。焼成温度の高低により、石英安山岩ガラス状斑岩の諸機能のうち、どの機能が高められるかが異なるため、目的に応じて、焼成微粒粉体a,b,…の配合組成を変えることにより、その目的に適した機能が最大限引き出された機能性微粒粉体を調製することができる。
さらに、本発明の機能性微粒粉体には、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する微粒粉体以外の微粒粉体(例えば珪岩、石英片岩等)を配合することができる。ただし、その配合割合が多くなると、本発明の特徴である石英安山岩ガラス状斑岩の優れた特性が減じられるため、これらの微粒粉体は、機能性微粒粉体全体に対し、30%以下に設定することが望ましい。
本発明の機能性繊維製品は、上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成微粒粉体Aを含む、特殊な機能性微粒粉体が、繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持された構成になっている。
上記機能性微粒粉体を繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持させる方法としては、▲1▼合成繊維,再生繊維等の繊維内に、上記機能性微粒粉体を練り込む方法と、▲2▼繊維表面に、バインダーを用いて機能性微粒粉体を付着固定させる方法の2つの方法があげられる。
上記▲1▼の、機能性微粒粉体を練り込む方法では、繊維製造工程の適宜の段階で、繊維原料に対し機能性微粒粉体を添加混合することができる。例えば、原料モノマーに機能性微粒粉体を添加混合して重合してもよいし、重合終了後のポリマーに機能性微粒粉体を添加混合してもよい。そして、これらの機能性微粒粉体含有樹脂からマスターチップを形成し、紡糸することができる。また、樹脂チップと、機能性微粒粉体とを溶融混合したのち、紡糸するようにしてもよい。なお、紡糸原料中の機能性微粒粉体の配合割合は、0.1〜15%に設定することが好適である。すなわち、機能性微粒粉体が上記範囲よりも少なすぎると、得られる機能性繊維製品において、機能性微粒粉体に由来する効果が小さく、実用上好ましくない。また、逆に、機能性微粒粉体が上記範囲よりも多すぎると、糸の成形性や糸の強度等が悪くなるおそれがあり、やはり実用上好ましくない。
上記機能性微粒粉体を練り込む繊維材料は、特に限定するものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ビニロン、ポリウレタン等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、ビスコース・レーヨン等の再生繊維等、練り込み可能な各種の繊維を用いることができる。そして、これらの繊維材料には、適宜、添加剤等を加えることができる。
上記機能性微粒粉体を練り込んで得られる繊維の形態としては、モノフィラメント、マルチフィラメント、ステープルファイバー、フラットヤーン、チョップドストランド、スパンボンド等、どのようなものであっても差し支えない。なお、芯鞘構造の繊維において、その鞘部分に上記機能性微粒粉体を練り込むようにしても差し支えない。そして、これらの繊維をそのままの形態で、あるいは織・編地にしたり、不織布にしたり、紐や網にしたりした後、必要であれば適宜の仕上げ処理を施すことにより、本発明の機能性繊維製品を得ることができる。
一方、前記▲2▼の、上記機能性微粒粉体を、少なくとも繊維表面に付着固定する方法では、機能性微粒粉体を樹脂液等のバインダーに分散含有させた状態で繊維表面に供給して乾燥し、バインダーを介して、機能性微粒粉体が少なくとも繊維表面に固着された状態にする。なお、バインダー中の機能性微粒粉体の割合は、0.1〜60%に設定することが好適である。すなわち、機能性微粒粉体が上記範囲よりも少なすぎると、得られる機能性繊維製品において、機能性微粒粉体に由来する効果が小さく、逆に、機能性微粒粉体が上記範囲よりも多すぎると、機能性微粒粉体が繊維表面から脱落しやすくなり、実用的でない。そして、上記機能性微粒粉体が分散含有されたバインダーの繊維への付与量は、乾燥繊維重量に対しバインダーが1〜200%付着するよう設定することが好適である。
上記バインダーとしては、繊維表面に、耐久性のある樹脂皮膜を形成しうるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴムラテックス等の単体、または共重合体、もしくはこれらの混合物等が、好適に用いられる。
上記機能性微粒粉体を付着固定する繊維材料は、機能性微粒粉体練り込みの場合に列挙した合成繊維、半合成繊維、再生繊維はもちろんのこと、その他、綿、麻、羊毛、絹等、各種の繊維を用いることができる。そして、これらの繊維材料には、適宜、添加剤等が加えられていてもよい。
そして、上記機能性微粒粉体の付着固定は、モノフィラメント、マルチフィラメント、ステープルファイバー、紡績糸、フラットヤーン、チョップドストランド、スパンボンド等の段階で行ってもよいが、通常、織・編地、不織布、紐、網等の繊維構造品の形にした段階で行うことが好適である。そして、機能性微粒粉体が付着固定された繊維構造品に対し、必要であれば、適宜の仕上げ処理を施すことにより、本発明の機能性繊維製品を得ることができる。
このようにして得られた機能性繊維製品は、アンモニア等の臭気を吸着・分解する、次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する等の優れた機能を備えているため、衛生的であることが要求される歯ブラシのブラシ毛,ヘアブラシのブラシ毛,タオル,便座カバー等のサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター材等、各種の繊維製品に、好適に用いることができる。また、石英安山岩ガラス状斑岩は、その高度な電離現象(イオン発生)効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等が複合的に作用して、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、自律神経安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、マット等に適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる。
また、本発明の機能性製品のうち、第2の形態である機能性樹脂製品を得るには、第1の形態である機能性繊維製品を得る場合と同様、石英安山岩ガラス状斑岩を微粒粉体化した機能性微粒粉体が用いられる。このものの粒度も、特に限定するものではないが、樹脂への分散性、成形性および効果の点から、通常、その粒子径が0.2〜1000μmとなるよう設定することが好適である。それ以外は、機能性繊維製品に用いる機能性微粒粉体と同様である。
本発明の機能性樹脂製品は、例えば、上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成微粒粉体Aを含む、特殊な機能性微粒粉体を、ベースとなる樹脂組成物に混合し、その混合樹脂組成物を、適宜の成形方法によって成形することによって得ることができる。
上記樹脂組成物の主成分である樹脂としては、従来から樹脂成形品の成形材料として用いられている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等、どのようなものでもよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、各種アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ベークライト、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール等があげられる。また、セルロース系樹脂(セルロイド,セロハン等)を用いてもよい。なお、2種類以上の樹脂を混合して用いてもよいし、2種類以上のモノマーからなる共重合体を用いてもよい。
そして、上記樹脂組成物には、上記主成分である樹脂の他に、必要に応じて、従来から用いられている安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、難燃剤、抗菌剤、加工助剤等を、適宜配合することができる。
上記樹脂組成物に混合する機能性微粒粉体の配合割合は、適宜に設定することができるが、通常、混合後の樹脂組成物全体に対し、0.1〜30%、なかでも0.1〜10%に設定することが好適である。すなわち、0.1%未満では、機能性微粒粉体に由来する効果が弱くなり、逆に、30%を超えると、良好な成形性が損なわれるおそれがあるからである。
上記機能性微粒粉体が配合された混合樹脂組成物を用い、通常の成形方法、例えば射出成形や押出成形、キャスト成形、ブロー成形等によって、各種の成形体を得ることができる。なお、特定の形状を付与するのではなく、フィルム状やシート状、網目状等に成形することもできる。さらに、適宜の発泡倍率で、発泡成形体を得ることもできる。また、これらの成形体のみで構成されたもの以外に、これらの成形体に他の部材を組み合わせて構成されたものも、本発明の「機能性樹脂製品」に含まれる。あるいは、機能性微粒粉体が配合された混合樹脂組成物を用いて、プラスチック成形品や紙、木、金属、セラミックス等、任意の材質のものの表面に、粉末溶射法や通常の樹脂コーティング法、ディップ法、加熱圧着法等により樹脂被覆層を形成したものも、本発明の「機能性樹脂製品」に含まれる。
なお、上記のように、機能性微粒粉体を、樹脂組成物に混合するのではなく、樹脂原料モノマーに機能性微粒粉体を添加混合して重合してもよいし、重合終了後の液状ポリマーに機能性微粒粉体を添加混合してもよい。そして、これらの機能性微粒粉体含有樹脂から機能性樹脂ペレットを形成し、これを用いて各種の成形を行うようにしてもよい。また、機能性微粒粉体を高濃度で含有するマスターバッチを作製し、このマスターバッチと、機能性微粒粉体を含有しない樹脂ペレットとを溶融混合することにより、所定濃度で機能性微粒粉体を含有する機能性樹脂を得るようにしてもよい。
このようにして得られた機能性樹脂製品は、アンモニア等の臭気を吸着・分解する、次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する、静電気帯電防止作用を有する等の優れた機能を備えているため、衛生的であることが要求される歯ブラシ,ヘアブラシ,便座等のサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター材、寝具、マット等、各種の製品に適用することができる。また、石英安山岩ガラス状斑岩は、その高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等が複合的に作用して、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、血行促進作用(血流速度、血流量の向上)、自律神経安定作用等を備えていることから、樹脂で形成されているか樹脂形成部分を有する各種日用品に適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる。
特に、ヘアブラシ等、従来から、摩擦による静電気の帯電が問題となっていた用途に、本発明の機能性樹脂製品を適用すると、静電気帯電が全く、もしくは殆ど発生しなくなるため、良好に使用することができ、その効果が大きい。これは、機能性微粒粉体を含有する機能性樹脂が、その表面において常時電離現象を生じており、それに伴って発生するプラスイオンとマイナスイオンが、摩擦により生じる静電気を電気的に打ち消して帯電率をゼロにすると考えられるからである。
なお、機能性樹脂製品の成形を行うに際し、すでに述べたように、機能性微粒粉体を樹脂に高濃度(例えば5〜60%)で含有させたマスターバッチを作製し、これを通常の樹脂ペレットと溶融混合して、所定濃度で機能性微粒粉体を含有する機能性樹脂ペレットを得、これを用いてヘアブラシの台部やブラシ毛を作製すると、帯電率ゼロのヘアブラシを得ることができる。このヘアブラシによれば、静電気によって毛髪が損傷を受けることがなく、また、前述の、機能性微粒粉体に由来する血行促進作用、消臭作用等の諸機能との複合的な作用により、従来のヘアブラシでは得られない、優れた使用感を得ることができる。特に、台部およびブラシ毛の両方を、機能性樹脂で形成するようにすると、より優れた効果が得られる。その場合、機能性微細粒粉体含有プロピレン樹脂からなるブラシ毛と、機能性微粒粉体含有ポリエチレンからなるブラシ毛とを組み合わせる、というように、樹脂の異なる2種類以上のブラシ毛を組み合わせて用いることが、好適である。もちろん、台部とブラシ毛を、機能性樹脂によって一体的に形成するようにしてもよい。
一方、本発明の機能性製品のうち、第3の形態である機能性液体は、水等に石英安山岩ガラス状斑岩ミネラル成分を溶出させるによって得ることができる。
上記石英安山岩ガラス状斑岩は、原料鉱石の大きさにもよるが、通常、ミネラル成分を溶出させやすいように、適宜の大きさに粉砕される。なかでも、平均粒子径が3〜30mmとなる程度に粉砕することが好ましい。そして、本発明では、石英安山岩ガラス状斑岩そのままのものと、所定の温度域で焼成したものとを組み合わせて用いることが必要である。
すなわち、石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、未焼成品にも備わっているが、焼成条件を変えて焼成した焼成品と組み合わせることにより、上記石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能の全部、もしくはその一部を選択的に高めることができるからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩を焼成する方法や好適条件は、前述の、機能性繊維製品、機能性樹脂製品の場合と同様であり、その説明を省略する。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aと未焼成品Bとを用い、例えばつぎのようにして、本発明の機能性液体を得ることができる。すなわち、まず、適宜の大きさに粉砕された焼成品Aと未焼成品Bとを、適宜の割合で混合し、公知のミネラル成分溶出装置の溶出槽に装填し、水を通過もしくは循環させることにより、焼成品Aおよび未焼成品Bからミネラル成分を溶出させる。このようにして、目的とする機能性液体を得ることができる。
上記ミネラル成分溶出装置としては、鉱石と水を接触させて鉱石のミネラル成分を溶出させることのできるものであれば、どのようなものであっても差し支えないが、なかでも、特開2002−1361号公報に記載されている装置や、特開2002−18452号公報に記載されている装置を用いると、より効率よくミネラル成分を溶出させることができる。また、これらの装置において、水を循環させるノズル部として、特開2002−235700号公報に記載されているジェット液流ノズルを用いると、さらに効率よくミネラル成分を溶出させることができる。
ここで、上記特開2002−1361号公報に記載されている装置の一例を簡単に説明する。この装置は、第1図に示すように、溶解槽11と、外部溶解槽14とを備え、それぞれのなかに、石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aと未焼成品Bとが所定の割合で混合されたもの7が充填されるようになっている。そして、注水口9から溶解槽11内に原水を注入し、焼成品Aと未焼成品Bの混合体に接触させることにより、溶解槽11内で、水中にミネラル成分を溶出させることができ、さらに、溶解槽11の出水口12から取り出した水を、循環ポンプ15で外部溶解槽14内に送り、再度入水口16を介して溶解槽11内に戻すことを、繰り返し行い、溶出ミネラル成分の濃度を高めることができるようになっている。なお、13は送水管、17は循環する水を加熱するための加熱手段である。また、10は、上記循環動作を繰り返して溶出ミネラル成分が所定濃度に達した機能水を取り出すための取水口である。
なお、上記装置において、さらに溶出効率を高めるには、外部溶解槽14を複数槽、直結したり並列に設置したりすることが好適である。また、水温を高くすればするほど、溶出が促進されるので、上記加熱手段17により、水温を、例えば35〜120℃、なかでも80〜95℃に加熱することが好適である。また、ミネラル成分高濃度化のために水を循環させる時間は、水の流速および鉱石との接触面積により、適宜に設定される。
また、上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aと未焼成品Bからミネラル成分を溶出させる方法としては、上記のように、両者を所定割合で混合してなる混合体に水を接触させる方法の他、焼成品Aからミネラル成分を溶出して得られたミネラル水と、未焼成品Bからミネラル成分を溶出して得られたミネラル水とを混合するようにしても差し支えない。
そして、上記焼成品Aと未焼成品Bの混合割合(A:B)は、用途に応じて適宜設定されるが、なかでも、重量基準で、1:99〜20:80、特に5:95〜15:85に設定することが好適である。すなわち、焼成品Aが1%未満では、焼成によって高められた機能にもとづく効果が弱く、逆に20%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られにくく、経済的でないからである。上記のように、焼成品Aによるミネラル水と未焼成品Bによるミネラル水とを混合するときも、上記配合割合に準じることが好適である。
さらに、本発明に用いる焼成品Aとして、焼成温度の異なる複数種類の焼成品a,b,…を組み合わせて用いることができる。焼成温度の高低により、石英安山岩ガラス状斑岩の諸機能のうち、どの機能が高められるかが異なるため、目的に応じて、焼成品a,b,…の配合組成を変えてミネラル成分の溶出に用いることにより、その目的に適した機能が最大限引き出された機能性液体を調製することができる。
さらに、本発明の機能性液体には、石英安山岩ガラス状斑岩以外の鉱石等(例えば珪岩、石英片岩等)に由来するミネラル成分も含有させることができる。ただし、その割合が多くなると、本発明の特徴である石英安山岩ガラス状斑岩の優れた特性が減じられるため、他の鉱石の混合割合は、ミネラル成分溶出に用いる鉱石全体に対し、30%以下に設定することが望ましい。
このようにして調製される機能性液体は、石英安山岩ガラス状斑岩からミネラル成分が高濃度で溶出し、イオンが豊富で、前記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品Aおよび未焼成品Bに由来する優れた特長を備えている。
なお、上記機能性液体において、ミネラル成分の濃度は、高ければ高いほど好適であるが、例えば代表的なミネラル成分として、メタ珪酸が30〜200ppm、特に130ppm以上含有していることが好適である。また、pHが、8.0〜9.5の範囲内にあることが、効果の上で好適である。
上記機能性液体は、石英安山岩ガラス状斑岩から溶出されたミネラル成分に由来する高度な電離現象効果、4〜14μm波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗的な機能を備えており、繊維製品や紙、フィルム、シート、プラスチック成形体、多孔質成形体等に含浸させたり、スプレー塗布したりするだけで、種々の優れた効果を付与することができる。また、製品の製造段階で、その原料または半製品を上記機能性液体で処理することにより、長期にわたって優れた効果を奏する機能性製品を得ることができる。さらに、機能性液体自体を用いて、種々の優れた効果を得ることができる。
上記優れた効果をより詳しく説明すると、例えば、アンモニア等の臭気を吸着・分解する、次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する等の効果があげられる。
したがって、本発明の機能性液体を、直接、特定の部位にスプレーしたり塗布したり、供給することにより、優れた効果を得ることができる。例えば、アンモニア臭が問題となっているパーマ液の使用時に、パーマ液をかける前後に、機能性液体を毛髪にスプレーすると、消臭効果が得られ、さらに、リンス効果、整髪効果が得られる。また、車両等の塗料被膜に、本発明の機能性液体をスプレーすると、優れたイオンコート効果を奏する。その他、植物の栽培や保存、生物の養殖・飼育等において、本発明の機能性液体を用いると、優れた効果が得られる。
また、本発明の機能性液体による処理を、衛生的であることが要求されるタオル,便座等のサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター等、各種の製品(半製品も含む)に適用することが好適である。また、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、自律神経安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、マット等に適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる
本発明の機能性液体によって処理することのできる対象物としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ビニロン、ポリウレタン、ポリ乳酸繊維等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、ビスコース・レーヨン等の再生繊維、木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維等、各種の繊維品があげられる。
そして、上記繊維品の形態も、特に限定するものではなく、綿、糸、紐、テープ、織地・編地・不織布等の半製品や、肌着等の最終形状が付与された製品等、各種の形態のものに処理を施すことができる。
また、繊維品に限らず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、各種アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂によって成形されたフィルム、シート、射出・押出等の成形体や発泡成形体、木製品、微多孔を有する焼結体等の非繊維品にも適用することができる。
そして、上記非繊維品の形状も、特に限定されるものではなく、各種形状に賦形されたものに適用することができる。
また、本発明の、第4の形態である機能性製品は、上記機能性液体を、適宜の方法で付与し、その後乾燥することによって得られるものである。機能性液体の付与の形態としては、機能性液体に対象物全体を含浸させる方法の他、パッド法やコーティング法、刷毛塗り、スプレー等、適宜の方法を用いることができる。
なお、繊維品に対し処理を行う場合、特別な処理工程を設けることなく、例えば糸や生地等に対し、その染色工程において、染料の媒体となる水として、所定濃度に調製された機能性液体を用いるようにすることができる。また、後処理として設けられる仕上加工工程等においても、水に代えて、所定濃度に調製した機能性液体を用いることができる。
また、非繊維品に対し処理を行う場合には、一般には特別な処理工程を設けることが多いが、対象物の特性、形態に応じて付与方法を適宜選択することができる。
特に、機能性液体で処理された製品は、静電気帯電が減衰されるため、従来、帯電防止剤を付与する必要があったところ、この機能性液体で処理するだけで、充分な帯電防止性能を得ることができる場合もあり、その場合は、帯電防止剤が不要になるという利点を有する。
このようにして得られた機能性製品は、石英安山岩ガラス状斑岩に由来するミネラル成分が、イオン結合,水素結合,共有結合等の各種の結合形態で製品表面付近に固定されているため、前述の優れた効果を奏し、その効果が長期にわたって持続するようになっている。
さらに、本発明の機能性製品のうち、第5の形態である機能性セラミックスは、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを用いて製造することができる。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体は、公知の方法に従って粉砕され、微粒粉体化される。微粒粉体の粒度は特に限定するものではないが、通常、その粒子径が1〜1000μm、なかでも10〜100μm程度に設定することが、効果の点から好適である。それ以外は、すでに述べた機能性微粒粉体と同様のものを用いることができる。
また、本発明の機能性セラミックスの製造に用いられる粘土は、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有するものでなければならない。磁鉄もリンも含有しない粘土を用いても、目的とする効果を奏することはできない。
上記磁鉄を含有する粘土としては、愛媛県で採取される赤粘土(磁鉄3.74〜3.91%含有)等があげられ、上記リンを含有する粘土としては、同じく愛媛県で採取されるヒド粘土(リン0.03〜0.06%含有)等があげられる。
もちろん、これらの粘土に、磁鉄もリンも含有しない粘土を配合することは可能である。また、天然に磁鉄やリンを含有した粘土以外に、粘土質の成分と磁鉄およびリンの少なくとも一方を混練して、人為的に磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土を調製するようにしてもよい。
粘土における磁鉄,リンの含有量は特に限定するものではないが、通常、磁鉄の含有量は2〜4%であることが好適である。また、リンの含有量は0.03〜0.06%であることが好適である。これらの範囲内の粘土を用いることが、効果の上で特に優れたものとなる。
さらに、本発明に用いるミネラル水は、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水でなければならない。このようなミネラル水としては、前述の、本発明の機能性液体が最適である。上記ミネラル水は、メタ珪酸が豊富で、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン、鉄イオン、亜鉛イオン等のカチオンと、塩素イオン、水酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、炭酸イオン、硼酸イオン、リン酸イオン等のアニオンとを、バランスよく含んでいることが特徴である。
そして、本発明に用いるミネラル水は、石英安山岩ガラス状斑岩から溶出させたミネラルが多ければ多いほど効果が高く、具体的には、石英安山岩ガラス状斑岩由来のメタ珪酸が100ppm以上溶出されているものが好適である。
なお、本発明の機能性セラミックスの原料には、上記必須成分の他、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する微粒粉体以外の微粒粉体(例えばトルマリン微粒粉体、珪岩、石英片岩等)や、通常の粘土、単なる水等を、適宜配合することができる。ただし、その配合割合が多くなると、本発明の特徴的構成に由来する効果が減じられるため、これらの任意成分は、原料組成物全体に対し、10%以下に設定することが望ましい。
本発明の機能性セラミックスは、これらの成分からなる原料を用いて、例えばつぎのようにして製造することができる。まず、混練機に粘土と石英安山岩ガラス状斑岩を投入して混練し、つぎに、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水を適宜投入しながら混練することにより、全体を耳たぶ程度の粘度にする。そして、自然乾燥後、焼成窯に入れ、950℃以下の焼成温度で焼成してセラミックス焼結体とすることにより、目的とする機能性セラミックスを得ることができる。
このものは、全体が均質かつ緻密なポーラス状で、焼成時の変形やひずみもなく、高強度で美麗な外観を有している。そして、950℃以下の焼成により、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する特殊な結晶水構造体と磁気性(磁気波)による機能が損なわれることなく維持されているため、特定の粘土との焼結構造との相乗作用により、油に対し優れた改質効果を奏する。すなわち、この機能性セラミックスには、上記結晶水を媒体として常時電子のやりとりをする電離現象が生じており、油に熱エネルギーがかかるとその電子が容易に飛び出して、油と酸素の二重結合を切断するため、油の酸化を効果的に抑制することができる。したがって、上記機能性セラミックスを食用油のなかに投入しておくだけで、油の酸化によって生じる過酸化脂質の生成を抑制することができる。また、同じ温度でじゃがいも等を揚げても、アクリルアミドが生成しにくくなる。さらに、通常の揚げ温度より低温で良好な揚げ具合となるため、それによっても酸化が進行せず、油の劣化が抑制されるという効果も奏する。
なお、上記の製法において、混練の条件は、混練する量にもよるが、例えば、粘土60kg、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体9kg、ミネラル水3.6kgの計72.6kgを、佐竹化学機械工業社製の混練機(商品名:サタケ工業ニーダー)を用いて混練する場合、回転数28〜30回/分、温度20〜35℃×30〜60分という混練条件に設定することが好適である。
また、賦形する形状は、特に限定するものではなく、用途に応じて、適宜の形状が与えられる。例えば、円盤状やドーナツ状、球状、円筒状等に設定することができる。
さらに、成形品を乾燥する条件は、成形品の形状や寸法にもよるが、通常、室温下での自然乾燥で2〜5日程度、例えば96時間(4日間)放置することが好適である。
そして、焼成温度は、950℃以下であることが必須条件であるが、これは、950℃を超えると、原料である石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体に含有される結晶水が分解して、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する優れた機能が低減されてしまうからである。それ以外は、急激な温度変化を与えることなく、また適宜ガス抜きを行いながら焼成を行うことが好ましい。
ちなみに、焼成条件の好ましい一例を以下に示す。
[焼成条件]
(1)焼成窯温度:20〜300℃/8時間。
昇温焼成。
(2)焼成窯温度:300℃×8時間。
等温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(3)焼成窯温度:300〜500℃×6時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(4)焼成窯温度:500〜900℃×8時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(5)焼成窯温度:900〜500℃×6時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(6)焼成窯温度:500〜300℃×9時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(7)焼成窯温度:300〜20℃
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
つぎに、本発明の実施例について比較例とともに説明する。
前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩(1)を、平均粒子径2μmの微粒粉体にしたのち、その一部を、670℃×45分の焼成条件で、薪をエネルギー源として焼成した。この焼成微粒粉体Aと、未焼成微粒粉体Bとを、重量基準(以下同じ)で10:90の配合割合で混合して機能性微粒粉体とした。これを、ポリアミド(6ナイロン)チップに3%の濃度となるよう添加混合し、常法に従って溶融紡糸することにより、78デシテックス/12フィラメントの延伸糸を得た。この糸を経糸、緯糸として用い、平織の織地を得た(織密度:経方向120本/2.54cm、緯方向90本/2.54cm)。
焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bの配合割合を、1:99、5:95、15:85、20:80の4種類に変えた。それ以外は、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
機能性微粒粉体の紡糸原料中の濃度を、0.1%、1%、6%、15%の4種類に変えた。それ以外は、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
機能性微粒粉体の焼成微粒粉体Aを、焼成条件が300℃×180分のもの、350℃×120分のもの、1350℃×30分のもの、1500℃×15分のものの4種類に変えた。それ以外は、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
機能性微粒粉体のうち、焼成微粒粉体Aとして、焼成条件が300℃×180分の焼成微粒粉体を30%、350℃×120分の焼成微粒粉体を50%、1350℃×30分の焼成微粒粉体を20%組み合わせた混合タイプのものを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
機能性微粒粉体として、未焼成微粒粉体Bのみを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
機能性微粒粉体を、焼成条件が250℃×180分のもの、1600℃×15分のものの2種類に変えた。それ以外は、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
機能性微粒粉体を用いることなく、実施例1と同様にして、平織の織地を得た。
これらの実施例1〜14品、比較例1〜4品について、後記の表2〜表6に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表2〜表6に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[マイナスイオン発生量]
サンプル(1cm幅×30cm長のリボン状のもの、24本)を、一般的な空調機の吹き出し口に取り付け、取り付け位置から4m離れた位置において、空調開始2時間後に、マイナスイオン測定器(アルス医療器社製、エアーイオンカウンター)により、吹き出し空気中のマイナスイオン数を測定した。
[抗菌性]
統一試験法により、黄色ぶとう球菌(Staphylococcus aureus ATCC 6538P)に対する抗菌性を評価した。ただし、実施例1品、8品、9品については、生菌数、静菌活性値、殺菌活性値の3項目について測定し、他の実施例品、比較例品については、生菌数についてのみ測定した。ちなみに、18時間後のブランク生菌数は1.2×107であった。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、内容積11.4リットルの清浄なガラス製容器であって底部に攪拌装置を設けたものを用意し、そのなかに、サンプル5gを入れた。そして、ガスの初期濃度が、アンモニアでは100ppm、トリメチルアミンでは20ppmとなるようガスを注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
[紡糸評価]
糸切れ等の紡糸上のトラブルが発生するか否かを評価した。
これらの実施例1〜14品、比較例1〜4品について、後記の表2〜表6に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表2〜表6に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[マイナスイオン発生量]
サンプル(1cm幅×30cm長のリボン状のもの、24本)を、一般的な空調機の吹き出し口に取り付け、取り付け位置から4m離れた位置において、空調開始2時間後に、マイナスイオン測定器(アルス医療器社製、エアーイオンカウンター)により、吹き出し空気中のマイナスイオン数を測定した。
[抗菌性]
統一試験法により、黄色ぶとう球菌(Staphylococcus aureus ATCC 6538P)に対する抗菌性を評価した。ただし、実施例1品、8品、9品については、生菌数、静菌活性値、殺菌活性値の3項目について測定し、他の実施例品、比較例品については、生菌数についてのみ測定した。ちなみに、18時間後のブランク生菌数は1.2×107であった。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、内容積11.4リットルの清浄なガラス製容器であって底部に攪拌装置を設けたものを用意し、そのなかに、サンプル5gを入れた。そして、ガスの初期濃度が、アンモニアでは100ppm、トリメチルアミンでは20ppmとなるようガスを注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
[紡糸評価]
糸切れ等の紡糸上のトラブルが発生するか否かを評価した。
11デシテックス、50mmカット長のポリエステルステープルファイバーを用いて、常法により、100g/m2目付の不織布ウェブを作製した。一方、前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩□を、平均粒子径60μmの微粒粉体にしたのち、その一部を、750℃×60分の焼成条件で、電気をエネルギー源として焼成した。この焼成微粒粉体Aと、未焼成微粒粉体Bとを、10:90の配合割合で混合して機能性微粒粉体とした。この機能性微粒粉体20部を、ポリビニルアルコール系糊料(アイオン社製、タフベル糊)の10%水溶液80部に添加混合して、機能性微粒粉体含有バインダー液を調製した。
つぎに、前記不織布ウェブを、上記機能性微粒粉体含有バインダー液に浸漬し、所定時間維持したのち引き上げて、マングルにより、絞り率250%となるよう付着させた。そして、120℃の熱風で25分間乾燥させることにより、ポリエステルステープルファイバー40g/m2、機能性微粒粉体20g/m2、ポリビニルアルコール系糊料8g/m2という構成からなる、機能性微粒粉体含有不織布を得た。この不織布の表裏面に、綿布をキルティングにより縫合し、耳部を同じ綿布で覆うことにより、機能性微粒粉体含有ベッドパッドを作製した。
そして、上記機能性微粒粉体含有ベッドパッドを敷いたベッド上に、被験者(男性46才)を仰臥させ、10分後に、レーザードップラー血流計により、右手人指し指先端部の血流変化を測定したところ、仰臥前に比べて、血流速度は18.8%、血流量は10.4%増加しており、血流改善効果が認められた。
また、上記と同様にして、被験者(女性50才)の脳波を、信号処理装置(日本電気三栄製作所社製、DP1100)により測定した。通常のベッドパッドから上記機能性微粒粉体含有ベッドパッドに交換した時点から、経時的に、8〜13Hzの脳内波(α波)の出現を観察したところ、開始から5分後には顕著にα波の出現が認められた。その後、5時間にわたり、睡眠中も含めて、α波の出現が持続した。そして、被験者から、「ぐっすりと眠ることができた」との感想を得た。
さらに、上記と同様にして、機能性微粒粉体含有ベッドパッドを、10名の被験者(いずれも75才以上で、ヨダレ、尿等によってベッドを汚しやすい者)に3日間使用させた。その結果、通常のベッドパッドを使用した場合に比べて、汚れによる臭気や加齢臭が顕著に少なく、清潔感を長く維持することができた。
つぎに、前記不織布ウェブを、上記機能性微粒粉体含有バインダー液に浸漬し、所定時間維持したのち引き上げて、マングルにより、絞り率250%となるよう付着させた。そして、120℃の熱風で25分間乾燥させることにより、ポリエステルステープルファイバー40g/m2、機能性微粒粉体20g/m2、ポリビニルアルコール系糊料8g/m2という構成からなる、機能性微粒粉体含有不織布を得た。この不織布の表裏面に、綿布をキルティングにより縫合し、耳部を同じ綿布で覆うことにより、機能性微粒粉体含有ベッドパッドを作製した。
そして、上記機能性微粒粉体含有ベッドパッドを敷いたベッド上に、被験者(男性46才)を仰臥させ、10分後に、レーザードップラー血流計により、右手人指し指先端部の血流変化を測定したところ、仰臥前に比べて、血流速度は18.8%、血流量は10.4%増加しており、血流改善効果が認められた。
また、上記と同様にして、被験者(女性50才)の脳波を、信号処理装置(日本電気三栄製作所社製、DP1100)により測定した。通常のベッドパッドから上記機能性微粒粉体含有ベッドパッドに交換した時点から、経時的に、8〜13Hzの脳内波(α波)の出現を観察したところ、開始から5分後には顕著にα波の出現が認められた。その後、5時間にわたり、睡眠中も含めて、α波の出現が持続した。そして、被験者から、「ぐっすりと眠ることができた」との感想を得た。
さらに、上記と同様にして、機能性微粒粉体含有ベッドパッドを、10名の被験者(いずれも75才以上で、ヨダレ、尿等によってベッドを汚しやすい者)に3日間使用させた。その結果、通常のベッドパッドを使用した場合に比べて、汚れによる臭気や加齢臭が顕著に少なく、清潔感を長く維持することができた。
実施例1と同様の機能性微粒粉体(粒子径3〜7μm)を、ポリアミド樹脂に3%練り込んで、太さ550デシテックス、長さ18〜20mmのブラシ毛材としたのち、通常の方法に従い、機能性ヘアブラシを作製した。この機能性ヘアブラシを用い、25℃の室内で、被験者(女性47才)に30回ブラッシングさせた。その結果、静電気の発生がなく、毛髪が逆立たず、しなやかで光沢のある、滑らかな仕上がりの髪となった。これに対し、機能性微粒粉体を含有しないヘアブラシを用いた場合には、静電気が発生し、毛髪に逆毛ができ、かさかさした仕上がりとなった。これは、機能性ヘアブラシの場合には、髪をとく際に発生する摩擦エネルギーによって、4〜14μmの遠赤外線および1200個/ccのイオンが発生して、静電気の放電が速く(約0.6秒)、これらの相乗効果により、毛髪に滑らかさと潤いが与えられるものと考えられる。
前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩(1)を、平均粒子径2μmの微粒粉体にしたのち、その一部を、670℃×45分の焼成条件で、薪をエネルギー源として焼成した。この焼成微粒粉体Aと、未焼成微粒粉体Bとを、重量基準(以下同じ)で10:90の配合割合で混合して機能性微粒粉体とした。これを、ポリアミド(6ナイロン)樹脂粉末に対し、全体の1.5%となるよう添加混合し、後述する評価方法に適した形状の樹脂成形品を得た。
焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bの配合割合を、1:99、5:95、15:85、20:80の4種類に変えた。それ以外は、実施例17と同様にして、樹脂成形品を得た。
機能性微粒粉体の、混合樹脂組成物中の濃度を、0.1%、1%、6%、15%の4種類の変えた。それ以外は、実施例17と同様にして、樹脂成形品を得た。
機能性微粒粉体の焼成微粒粉体Aを、焼成条件が300℃×180分のもの、350℃×120分のもの、1350℃×30分のもの、1500℃×15分のものの4種類に変えた。それ以外は、実施例1と同様にして、樹脂成形品を得た。
機能性微粒粉体のうち、焼成微粒粉体Aとして、焼成条件が300℃×180分の焼成微粒粉体を30%、350℃×120分の焼成微粒粉体を50%、1350℃×30分の焼成微粒粉体を20%組み合わせた混合タイプのものを用いた。それ以外は、実施例17と同様にして、樹脂成形品を得た。
機能性微粒粉体として、未焼成微粒粉体Bのみを用いた。それ以外は、実施例17と同様にして、樹脂成形品を得た。
機能性微粒粉体を、焼成条件が250℃×180分のもの、1600℃×15分のものの2種類に変えた。それ以外は、実施例17と同様にして、樹脂成形品を得た。
機能性微粒粉体を用いることなく、実施例17と同様にして、樹脂成形品を得た。
これらの実施例17〜30品、比較例5〜8品について、後記の表7〜表11に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表7〜表11に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[マイナスイオン発生量]
一般的な空調機の吹き出し口に取り付けることのできる網状のエアフィルタとして、樹脂成形品を作製した。そして、これを、空調機の吹き出し口に取り付け、取り付け位置から4m離れた位置において、空調開始2時間後に、マイナスイオン測定器(アメリカARS.INS社製、ION.COUNTER)により、吹き出し空気中のマイナスイオン数を測定した。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、内容積11.4リットルのプラスチック箱を用意し、その内周面をすべてサンプルの樹脂シート(厚み2mm)で内張りして気密性をもたせた。この箱のなかに、ガスの初期濃度が、アンモニアでは100ppm、トリメチルアミンでは20ppmとなるようガスを注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
これらの実施例17〜30品、比較例5〜8品について、後記の表7〜表11に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表7〜表11に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[マイナスイオン発生量]
一般的な空調機の吹き出し口に取り付けることのできる網状のエアフィルタとして、樹脂成形品を作製した。そして、これを、空調機の吹き出し口に取り付け、取り付け位置から4m離れた位置において、空調開始2時間後に、マイナスイオン測定器(アメリカARS.INS社製、ION.COUNTER)により、吹き出し空気中のマイナスイオン数を測定した。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、内容積11.4リットルのプラスチック箱を用意し、その内周面をすべてサンプルの樹脂シート(厚み2mm)で内張りして気密性をもたせた。この箱のなかに、ガスの初期濃度が、アンモニアでは100ppm、トリメチルアミンでは20ppmとなるようガスを注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
下記の表12に示す樹脂材料を用いてサンプルとなる樹脂成形品(直径100mm×高さ150mm、厚み2mmの有底円筒状体)を得た。そして、統一試験法により、大腸菌(Escherichia coli IFO 3972)と黄色ぶとう球菌(Staphylococcus aureus ATCC 6538P)のそれぞれに対する抗菌性を評価した。これらの結果を、下記の表7に併せて示す。
ポリエチレン樹脂組成物に、実施例17と同様の機能性微粒粉体を、組成物全体に対し2%となるよう配合したものを用いて、厚み25μm、幅1mのポリエチレンフィルムを得た。このフィルムを用いて、美容院等で使用されるパーマネントウェーブ処理用パーマキャップを作製した。このパーマキャップを用い、10名の女性の頭髪をパーマネント処理したところ、処理液より発生する薬品臭が消失しており、被験者から「不快臭がなく快適にパーマネント処理を受けることができた。」との感想を得た。
ポリアミド樹脂組成物に、実施例17と同様の機能性微粒粉体を、組成物全体に対し1.5%配合したものを用いて、太さ550デシテックス、長さ18〜20mmのブラシ毛材とした。また、ABS樹脂組成物に、実施例17と同様の機能性微粒粉体を、組成物全体に対し4%配合したものを用いて、ヘアブラシの台部を成形した。そして、上記ブラシ毛材と台部とを用いて、通常の方法に従い、機能性ヘアブラシを作製した。この機能性ヘアブラシを用い、25℃の室内で、被験者(女性47才)に30回ブラッシングさせた。その結果、静電気の発生がなく、毛髪が逆立たず、しなやかで光沢のある、滑らかな仕上がりの髪となった。これに対し、機能性微粒粉体を含有しないヘアブラシを用いた場合には、静電気が発生し、毛髪に逆毛ができ、かさかさした仕上がりとなった。これは、機能性ヘアブラシの場合には、髪をとく際に発生する摩擦エネルギーによって、4〜14μmの遠赤外線および1200個/ccのイオンが発生して、静電気の放電が速く(約0.6秒)、これらの相乗効果により、毛髪に滑らかさと潤いが与えられるものと考えられる。
2液型発泡ウレタン樹脂組成物に、実施例17と同様の機能性微粒粉体を、組成物全体に対し6%配合したものを用いて、連続気泡を有する発泡ウレタン製枕材(縦30cm×横55cm×中央厚み12cm)を得た。これを、綿布で覆い、枕として、被験者(男性30才)に使用させた。そして、この被験者の脳波を、信号処理装置(日本電気三栄製作所社製、DP1100)により測定した。上記機能性枕を当てて横になった時点から、経時的に、8〜13Hzの脳内波(α波)の出現を観察したところ、開始から5分後には顕著にα波の出現が認められた。その後、5時間にわたり、睡眠中も含めて、α波の出現が持続した。そして、被験者から、「ぐっすりと眠ることができた」との感想を得た。
前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩(1)を、平均粒子径10mmに粉砕したのち、その一部を、670℃×45分の焼成条件で、薪をエネルギー源として焼成した。この焼成品Aと、未焼成品Bとを、重量基準(以下同じ)で10:90の配合割合で混合し、図1に示すミネラル成分溶出装置の溶解槽11,14に充填した。そして、水を注入し、85〜95℃で120分間、水を循環させてミネラル成分を溶出させることにより、機能性液体(メタ珪酸140ppm)を得た。
また、78デシテックス/12フィラメントのナイロン延伸糸を経糸、緯糸として用いた平織の織地(織密度:経方向120本/2.54cm、緯方向90本/2.54cm)を準備した。
そして、上記機能性液体に上記織地を、80℃×20秒間浸漬し、マングル絞りにより所定量の機能性液体を付与した後、120℃の熱風で乾燥することにより、機能性織地を得た。
また、78デシテックス/12フィラメントのナイロン延伸糸を経糸、緯糸として用いた平織の織地(織密度:経方向120本/2.54cm、緯方向90本/2.54cm)を準備した。
そして、上記機能性液体に上記織地を、80℃×20秒間浸漬し、マングル絞りにより所定量の機能性液体を付与した後、120℃の熱風で乾燥することにより、機能性織地を得た。
機能性液体の材料である焼成品Aと未焼成品Bの配合割合を、1:99、5:95、15:85、20:80の4種類に変えた。それ以外は、実施例38と同様にして、機能性織地を得た。
機能性液体の材料である焼成品Aを、焼成条件が300℃×180分のもの、350℃×120分のものの2種類に変えた。それ以外は、実施例38と同様にして、機能性織地を得た。
機能性液体を、ミネラル成分溶出装置における溶出温度が70℃のもの、85℃のもの、120℃のものの3種類に変えた。それ以外は、実施例38と同様にして、機能性織地を得た。
機能性液体として、未焼成品Bのみからミネラル成分を溶出したものを用いた。それ以外は、実施例38と同様にして、未焼成品B由来の機能性織地を得た。
機能性液体の材料である焼成品Aとして、焼成条件が250℃×180分のもの、1600℃×15分のものの2種類に変えた。それ以外は、実施例38と同様にして、機能性織地を得た。
機能性液体を用いることなく、実施例38と同様にして、単なる平織の織地を得た。
これらの実施例38〜47品、比較例10〜13品について、後記の表13〜表16に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表13〜表16に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[抗菌性]
統一試験法により、黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus ATCC 6538P)および大腸菌に対する抗菌性を評価した。ただし、実施例38品については、生菌数、静菌活性値、殺菌活性値の3項目について測定し、他の実施例品、比較例品については、生菌数についてのみ測定した。ちなみに、黄色ぶどう球菌の18時間後のブランク生菌数は1.2×107であった。また、大腸菌の18時間後のブランク生菌数は1.3×107であった。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、内容積11.4リットルの清浄なガラス製容器であって底部に攪拌装置を設けたものを用意し、そのなかに、サンプル5gを入れた。そして、アンモニアガスを、初期濃度が100ppmとなるよう注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
これらの実施例38〜47品、比較例10〜13品について、後記の表13〜表16に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表13〜表16に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[抗菌性]
統一試験法により、黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus ATCC 6538P)および大腸菌に対する抗菌性を評価した。ただし、実施例38品については、生菌数、静菌活性値、殺菌活性値の3項目について測定し、他の実施例品、比較例品については、生菌数についてのみ測定した。ちなみに、黄色ぶどう球菌の18時間後のブランク生菌数は1.2×107であった。また、大腸菌の18時間後のブランク生菌数は1.3×107であった。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、内容積11.4リットルの清浄なガラス製容器であって底部に攪拌装置を設けたものを用意し、そのなかに、サンプル5gを入れた。そして、アンモニアガスを、初期濃度が100ppmとなるよう注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
11デシテックス、50mmカット長のポリエステルステープルファイバーを用いて、常法により、100g/m2目付の不織布ウェブを作製した。一方、前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩(2)を、平均粒子径10mmに粉砕したのち、その一部を、750℃×60分の焼成条件で、電気をエネルギー源として焼成した。この焼成品Aと、未焼成品Bとを、10:90の配合割合で混合し、図1に示すミネラル成分溶出装置の溶解槽11,14に充填した。そして、水を注入し、85〜95℃で120分間、水を循環させてミネラル成分を溶出させることにより、機能性液体(メタ珪酸140ppm)を得た。
つぎに、前記不織布ウェブを、上記機能性液体90部にポリビニルアルコール系糊料(アイオン社製、タフベル糊)10部を溶解してなるバインダー液に浸漬し、所定時間維持したのち引き上げて、マングルにより、絞り率250%となるよう付着させた。そして、120℃の熟風で25分間乾燥させることにより、ポリエステルステープルファイバー100g/m2、ポリビニルアルコール系糊料25g/m2という構成からなる、機能性不織布を得た。この不織布の表裏面に、綿布をキルティングにより縫合し、耳部を同じ綿布で覆うことにより、機能性ベッドパッドを作製した。
そして、上記機能性ベッドパッドを敷いたベッド上に、被験者(男性46才)を仰臥させ、10分後に、レーザードップラー血流計により、右手人指し指先端部の血流変化を測定したところ、仰臥前に比べて、血流速度は18.8%、血流量は10.4%増加しており、血流改善効果が認められた。
また、上記と同様にして、被験者(女性50才)の脳波を、信号処理装置(日本電気三栄製作所社製、DP1100)により測定した。通常のベッドパッドから上記機能性ベッドパッドに交換した時点から、経時的に、8〜13Hzの脳内波(α波)の出現を観察したところ、開始から5分後には顕著にα波の出現が認められた。その後、5時間にわたり、唾眠中も含めて、α波の出現が持続した。そして、被験者から、「ぐっすりと眠ることができた」との感想を得た。
さらに、上記と同様にして、機能性ベッドパッドを、10名の被験者(いずれも75才以上で、ヨダレ、尿等によってベッドを汚しやすい者)に3日間使用させた。その結果、通常のベッドパッドを使用した場合に比べて、汚れによる臭気や加齢臭が顕著に少なく、清潔感を長く維持することができた。
つぎに、前記不織布ウェブを、上記機能性液体90部にポリビニルアルコール系糊料(アイオン社製、タフベル糊)10部を溶解してなるバインダー液に浸漬し、所定時間維持したのち引き上げて、マングルにより、絞り率250%となるよう付着させた。そして、120℃の熟風で25分間乾燥させることにより、ポリエステルステープルファイバー100g/m2、ポリビニルアルコール系糊料25g/m2という構成からなる、機能性不織布を得た。この不織布の表裏面に、綿布をキルティングにより縫合し、耳部を同じ綿布で覆うことにより、機能性ベッドパッドを作製した。
そして、上記機能性ベッドパッドを敷いたベッド上に、被験者(男性46才)を仰臥させ、10分後に、レーザードップラー血流計により、右手人指し指先端部の血流変化を測定したところ、仰臥前に比べて、血流速度は18.8%、血流量は10.4%増加しており、血流改善効果が認められた。
また、上記と同様にして、被験者(女性50才)の脳波を、信号処理装置(日本電気三栄製作所社製、DP1100)により測定した。通常のベッドパッドから上記機能性ベッドパッドに交換した時点から、経時的に、8〜13Hzの脳内波(α波)の出現を観察したところ、開始から5分後には顕著にα波の出現が認められた。その後、5時間にわたり、唾眠中も含めて、α波の出現が持続した。そして、被験者から、「ぐっすりと眠ることができた」との感想を得た。
さらに、上記と同様にして、機能性ベッドパッドを、10名の被験者(いずれも75才以上で、ヨダレ、尿等によってベッドを汚しやすい者)に3日間使用させた。その結果、通常のベッドパッドを使用した場合に比べて、汚れによる臭気や加齢臭が顕著に少なく、清潔感を長く維持することができた。
実施例38で用いた機能性液体中に、厚み25μm、幅1mのポリエチレンフィルムを走行含浸させたのち、110℃の熟風乾燥機中を通過させ、乾燥品をロール状に巻き取った。このフィルムを用いて、美容院等で使用されるパーマネントウェーブ処理用パーマキャップを作製した。このパーマキャップを用い、10名の女性の頭髪をパーマネント処理したところ、処理液より発生する薬品臭が消失しており、被験者から「不快臭がなく快適にパーマネント処理を受けることができた。」との感想を得た。
実施例38で用いた機能性液体を、連続気泡を有する発泡ウレタン製枕材(縦30cm×横55cm×中央厚み12cm)に含浸させ、絞り率100%となるようにマングルで絞ったのち、100℃の乾熱処理により乾燥させた。これを、綿布で覆い、枕として、被験者(男性30才)に使用させた。そして、使用時の脳波を、実施例48と同様にして測定したところ、脳波に顕著なα波が出現し、その後、唾眠中も含めて、α波の出現が継続した。そして、被験者から「ぐっすり眠れて目覚めもすっきりした。」との感想を得た。
前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩(1)を、平均粒子径45μmの微粒粉体にしたのち、その一部を、670℃×45分の焼成条件で、薪をエネルギー源として焼成した。この焼成微粒粉体Aと、未焼成微粒粉体Bとを、重量基準(以下同じ)で10:90の配合割合で混合して石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体(以下単に「微粒粉体」という)とした。また、上記と同様の石英安山岩ガラス状斑岩イのミネラルを溶出させたミネラル水(メタ珪酸140ppm)を用意した。さらに、粘土として、赤粘土(磁鉄3.9%含有)、ヒド粘土(リン0.04%含有)、磁器粘土(磁鉄もリンも含有せず)の3種類を用意した。
そして、これらの原料を、後記の表17に示す組成で混練し、前述の方法にしたがって、目的とするセラミックス焼結体を得た。形状は、外径60mm、内径21mm、厚み11mmのドーナツ状で、全体重量が50gである。
そして、これらの原料を、後記の表17に示す組成で混練し、前述の方法にしたがって、目的とするセラミックス焼結体を得た。形状は、外径60mm、内径21mm、厚み11mmのドーナツ状で、全体重量が50gである。
焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bの配合割合や他の原料との組み合わせを後記の表17、表18に示すとおり変えた。それ以外は、実施例51と同様にして、セラミックス焼結体を得た。
焼成条件を、つぎのように変えた。それ以外は、実施例51と同様にして、セラミックス焼結体を得た。
[焼成条件]
(1)焼成窯温度:20〜400℃/8時間。
昇温焼成。
(2)焼成窯温度:400℃×8時間。
等温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(3)焼成窯温度:400〜800℃×6時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(4)焼成窯温度:800〜1150℃×8時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(5)焼成窯温度:1150〜800℃×6時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(6)焼成窯温度:800〜400℃×9時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(7)焼成窯温度:400〜20℃
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
[焼成条件]
(1)焼成窯温度:20〜400℃/8時間。
昇温焼成。
(2)焼成窯温度:400℃×8時間。
等温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(3)焼成窯温度:400〜800℃×6時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(4)焼成窯温度:800〜1150℃×8時間。
昇温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(5)焼成窯温度:1150〜800℃×6時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
(6)焼成窯温度:800〜400℃×9時間。
降温焼成、ガス抜き30分間×1回。
(7)焼成窯温度:400〜20℃
降温焼成、ガス抜き30分間×2回。
粘土として、磁器粘土のみを用いた。それ以外は、実施例51と同様にして、セラミックス焼結体を得た。
ミネラル水に変えて、水道水を用いた。それ以外は実施例51と同様にして、セラミックス焼結体を得た。
これらの実施例品51〜58、比較例品14〜16について、後記の表17、表18に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表17、表18に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[食用油の揚げ温度]
本来、油温度175℃で揚げることが必要とされるフライドポテト素材(冷凍品)を揚げるに際し、食用油(サラダ油)1リットルに対し、セラミックス焼結体1個を油中に投入して揚げ、良好に揚がる最低の揚げ温度を測定した。
[食用油によるアクリルアミド生成]
上記「食用油の揚げ温度」の評価と同様のフライドポテト素材を用い、セラミックス焼結体を1個投入した場合と3個投入した場合の2通りの条件で、最適な揚げ温度で5分間揚げ、得られたフライドポテトに含有されるアクリルアミドの量をガスクロマトグラフ質量分析法で測定した。なお、同様の条件で油のみ用いて揚げた場合には、アクリルアミドの量は、7.8ppmであった。
[食用油の酸化度]
食用油(サラダ油)1リットルを加熟し、175℃の油温を24時間維持したのち、柴田科学社製の加熱油脂劣化度検査器(商品名:アブテスター)を用いて、その酸価を測定した。
なお、本発明の機能性セラミックスが油の温度下降と温度上昇に与える影響を調べるために、下記の2種類の条件において、実施例51のセラミックス焼結体を油に投入したものと、油だけのものとを用いて冷凍食品を揚げ、油に冷凍食品を入れた後の油温度の変化を経時的に測定した。その結果は下記のとおりであった。
[条件1]
冷凍かぼちゃコロッケ 1個
油温度 181℃
油量 1リットル
▲1▼実施例1品を用いた油の温度変化
6分後の温度 170℃に下降。
25分後の温度 181℃に回復。
▲2▼実施例1品を用いない油の温度変化
6分後の温度 168℃に下降。
25分後の温度 176℃に回復。
50分後の温度 181℃に回復。
[条件2]
冷凍エビフライ 3尾
油温度 181℃
油量 1リットル
▲1▼実施例1品を用いた油の温度変化
3分後の温度 167℃に下降。
6分後の温度 181℃に回復。
▲2▼実施例1品を用いない油の温度変化
3分後の温度 162℃に下降。
6分後の温度 171℃に回復。
13分後の温度 181℃に回復。
これらの実施例品51〜58、比較例品14〜16について、後記の表17、表18に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表17、表18に併せて示した。なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[食用油の揚げ温度]
本来、油温度175℃で揚げることが必要とされるフライドポテト素材(冷凍品)を揚げるに際し、食用油(サラダ油)1リットルに対し、セラミックス焼結体1個を油中に投入して揚げ、良好に揚がる最低の揚げ温度を測定した。
[食用油によるアクリルアミド生成]
上記「食用油の揚げ温度」の評価と同様のフライドポテト素材を用い、セラミックス焼結体を1個投入した場合と3個投入した場合の2通りの条件で、最適な揚げ温度で5分間揚げ、得られたフライドポテトに含有されるアクリルアミドの量をガスクロマトグラフ質量分析法で測定した。なお、同様の条件で油のみ用いて揚げた場合には、アクリルアミドの量は、7.8ppmであった。
[食用油の酸化度]
食用油(サラダ油)1リットルを加熟し、175℃の油温を24時間維持したのち、柴田科学社製の加熱油脂劣化度検査器(商品名:アブテスター)を用いて、その酸価を測定した。
[条件1]
冷凍かぼちゃコロッケ 1個
油温度 181℃
油量 1リットル
▲1▼実施例1品を用いた油の温度変化
6分後の温度 170℃に下降。
25分後の温度 181℃に回復。
▲2▼実施例1品を用いない油の温度変化
6分後の温度 168℃に下降。
25分後の温度 176℃に回復。
50分後の温度 181℃に回復。
[条件2]
冷凍エビフライ 3尾
油温度 181℃
油量 1リットル
▲1▼実施例1品を用いた油の温度変化
3分後の温度 167℃に下降。
6分後の温度 181℃に回復。
▲2▼実施例1品を用いない油の温度変化
3分後の温度 162℃に下降。
6分後の温度 171℃に回復。
13分後の温度 181℃に回復。
以上のように、本発明の機能性製品は、アンモニア等の臭気や次亜塩素酸ナトリウム等の刺激物質を吸着・分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、生物・植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖抑制作用を有する等の優れた機能を備えているため、衛生的であることが要求されるサニタリー用品や、ペット飼育用グッズ、ガーデニング用品、包装材、フィルター材等、各種の繊維製品に、好適に用いることができる。また、石英安山岩ガラス状斑岩は、その高度な電離現象(イオン発生)効果,4〜14μm波長の遠赤外線効果等が相乗的に作用して、アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、自律神経安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、マット等、各種の日用品に適用することに適用することにより、心身を快適に保つことに役立てることができる。
そして、本発明のなかでも、その形態が液体であるものは、そのまま用いたり、適宜の対象物に含浸させたり塗布したりするだけで、前述の優れた効果を奏する。また、対象物の製造段階で、上記機能性液体で処理することにより、長期にわたって優れた効果を奏する機能性製品を得ることができる。
さらに、本発明の、セラミックス焼結体の形態をした機能性製品の製法によれば、優れた油改質効果を奏する機能性製品を得ることができる。この機能性製品(セラミックス焼結体)は、全体が均質かつ緻密なポーラス状で、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する特殊な機能が損なわれることなく維持されており、その機能に基づき、油の酸化を効果的に抑制することができる。したがって、上記機能性セラミックスを食用油のなかに投入しておくだけで、油の酸化によって生じる過酸化脂質の生成を抑制することができる。また、同じ温度でじゃがいも等を揚げても、アクリルアミドが生成しにくくなる。さらに、通常の揚げ温度より低温で良好な揚げ具合となるため、それによっても酸化が進行せず、油の劣化が抑制されるという効果も奏する。
そして、本発明のなかでも、その形態が液体であるものは、そのまま用いたり、適宜の対象物に含浸させたり塗布したりするだけで、前述の優れた効果を奏する。また、対象物の製造段階で、上記機能性液体で処理することにより、長期にわたって優れた効果を奏する機能性製品を得ることができる。
さらに、本発明の、セラミックス焼結体の形態をした機能性製品の製法によれば、優れた油改質効果を奏する機能性製品を得ることができる。この機能性製品(セラミックス焼結体)は、全体が均質かつ緻密なポーラス状で、石英安山岩ガラス状斑岩に由来する特殊な機能が損なわれることなく維持されており、その機能に基づき、油の酸化を効果的に抑制することができる。したがって、上記機能性セラミックスを食用油のなかに投入しておくだけで、油の酸化によって生じる過酸化脂質の生成を抑制することができる。また、同じ温度でじゃがいも等を揚げても、アクリルアミドが生成しにくくなる。さらに、通常の揚げ温度より低温で良好な揚げ具合となるため、それによっても酸化が進行せず、油の劣化が抑制されるという効果も奏する。
Claims (17)
- 繊維製品であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が、繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持されていることを特徴とする機能性製品。
- 上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている請求項1記載の機能性製品。
- 上記機能性微粒粉体が繊維内に練り込み保持された繊維を含むものである請求項1または2記載の機能性製品。
- 上記機能性微粒粉体がバインダーを介して繊維表面に付着保持された繊維を含むものである請求項1または2記載の機能性製品。
- 請求項1記載の機能性製品に用いられる機能性微粒粉体であって、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含むものであることを特徴とする機能性微粒粉体。
- 上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている請求項5記載の機能性微粒粉体。
- 樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂部材として、下記の機能性樹脂(a)が用いられていることを特徴とする機能性製品。
(a)樹脂中に、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aを含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂。 - 上記機能性微粒粉体が、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを含み、上記焼成微粒粉体Aと未焼成微粒粉体Bとの配合割合(A:B)が、重量基準で1:99〜20:80に設定されている請求項7記載の機能性製品。
- 上記樹脂部材が、射出成形体、押出成形体、キャスト成形体、発泡成形体およびブロー成形体のいずれかである請求項7または8記載の機能性製品。
- 上記樹脂部材が、所定部材の表面を被覆する樹脂被覆層である請求項7または8記載の機能性製品。
- 水を主成分とする機能性液体であって、下記の2種類のミネラル成分(イ),(ロ)を含有することを特徴とする機能性製品。
(イ)300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩Aから溶出されるミネラル成分。
(ロ)未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩Bから溶出されるミネラル成分。 - 上記ミネラル成分(イ),(ロ)が、焼成石英安山岩ガラス状斑岩Aと未焼成石英安山岩ガラス状斑岩Bとを、重量基準で1:99〜20:80の割合で混合したものから溶出されたものである請求項11記載の機能性製品。
- ミネラル成分として、メタ珪酸が30〜200ppm含有されている請求項11または12記載の機能性製品。
- 請求項11〜13のいずれか一項に記載された機能性製品で処理されていることを特徴とする機能性製品。
- 石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを主として含有するセラミックス材料を混練し、所定形状に成形後、950℃以下の焼成温度で焼結させることにより、セラミックス焼結体からなる機能性製品を得るようにしたことを特徴とする機能性製品の製法。
- 上記石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体として、300〜1500℃で焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体Bとを組み合わせたものを用いるようにした請求項15記載の機能性製品の製法。
- 請求項15または16に記載の機能性製品の製法によって得られることを特徴とする機能性製品。
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