JP2001245997A - 衛生マスク - Google Patents

衛生マスク

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JP2001245997A
JP2001245997A JP2000056926A JP2000056926A JP2001245997A JP 2001245997 A JP2001245997 A JP 2001245997A JP 2000056926 A JP2000056926 A JP 2000056926A JP 2000056926 A JP2000056926 A JP 2000056926A JP 2001245997 A JP2001245997 A JP 2001245997A
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mask
mat
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antibacterial agent
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Kenji Nakamura
憲司 中村
Koji Nakamura
興司 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 不快感をともなうことなく、抗菌剤によ
る危険性もない衛生マスクの提供。 【解決手段】 パール重合により得られた抗菌剤及び石
英安山岩微粉末を包接したポリマ−微粒子をバインダー
で不織布に固定した衛生マスク用抗菌マットとこれを挿
入自在とした衛生マスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パール重合により
抗菌剤及び石英安山岩粉末を包接したポリマ−微粒子を
バインダーで基材に固定してなる抗菌マットに関する。
また、本発明は、衛生マスクの口当て地の間に、該抗菌
マットを挿入自在にしてなる衛生マットに関する。さら
に、本発明は、使用に際して挿入マットに水分を含浸し
て使用する衛生マスクに関する。本発明の衛生マスク
は、喘息等の気管支炎などに有効である。なお、本発明
における抗菌剤は、抗菌剤、殺菌剤、滅菌剤、防菌剤又
は防黴剤などを総称する。
【0002】
【従来の技術】従来、抗菌剤を含む層を設けたマスクは
知られており、例えば口当て側の内部に抗菌剤層を設け
たマスク(実開昭61-45960号公報)、口当て側の表面に
抗菌剤を含有するマットをマジックテープ(登録商標)
で固定した衛生マスク(実開昭63-43559号公報)、活性
炭と抗菌剤を含浸したシートをマジックテープで固定し
た着脱式マスク(実開昭64-54567号公報) 、前面の不織
布に抗菌剤を含浸塗布したものをメッシュ部分に固着し
た着脱自在のマスクカバ−(実用新案第3043733 号)、
抗菌性ゼオライトと高吸水性樹脂を併用したマスク( 特
開昭 2-88083号公報)、一対の基布間に抗菌ゼオライト
を内在させたマスク(特開平 9-88083号公報)、抗菌処
理したフィルタ−カバ−と外側ド−ムと内側ド−ムを備
えたマスク(特開平9-84890 号公報) などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述するように従来の
衛生マスクでは、抗菌剤を直接的にシートやマット類に
含浸するか又はバインダーで固着して用いられていた
が、使用時に空気に触れた抗菌剤が吸引される危険があ
り、健康上大きな問題があった。この対策として、抗菌
剤を吸気しないようにバインダーで強力にシートやマッ
ト類に接着を施した場合には抗菌効果が得られなくな
り、ある程度の抗菌性を得ようとすると、呼吸の度に抗
菌剤を吸引することは避けられなかった。また、活性炭
を用いることによって臭いや有害成分の除去機能を有す
る衛生マスクでは、使用時に排息の影響でマスク生地の
湿度が高まり、不快感をともなう上に、活性炭が高湿度
になると吸着性が低下することもあり、期待されるよう
な有害成分の除去作用は有効でなくなるという問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における衛生マス
クに挿入自在の抗菌マットは、パール重合により抗菌剤
及び石英安山岩粉末を包接したポリマ−微粒子をバイン
ダーで不織布などの基材に固定したものである。本発明
では、抗菌剤を包接したポリマ−微粒子を固定したマッ
トは、衛生マスクの口当て地の間に挿入自在であり、使
用の前には予め基材の不織布に水分を含浸して挿入して
使用する。本発明においては、抗菌剤は直接的に使用す
るのでなく、パール重合により抗菌剤及び石英安山岩粉
末を包接したポリマ−微粒子として用いる。このように
抗菌剤成分はポリマ−微粒子に包接されており、該ポリ
マ−微粒子はバインダーで不織布基材に固定されている
ので、抗菌作用は発揮されても人体には全く安全がな
い。
【0005】本発明におけるパール重合による抗菌剤と
石英安山岩の包接とは、懸濁安定剤を含む水中に、抗菌
剤と石英安山岩からなる包接成分を、水中油滴重合が可
能なモノマ−及び水中油滴架橋反応が可能なプレ−ポリ
マ−又は樹脂液とともに加え、撹拌して懸濁状態とし
て、水中油滴重合又は水中油滴架橋反応を起こして、ポ
リマ−小球体の内部に包接成分を含むポリマ−微粒子を
作成することを意味する。上記パ−ル重合の原料に使用
するモノマ−又はプレポリマ−は、(メタ)アクリル系
モノマ−、スチレン系モノマ−、シリコ−ンモノマ−、
ポリイソシアネ−ト系プレポリマ−、ポリエステル系プ
レポリマ−、ウレタンプレポリマ−又はエポキシプレポ
リマ−などがある。また、懸濁安定剤には、ポリビニル
アルコ−ル、メチルセルロ−ル、エチルセルロ−ス、ヒ
ドリキシセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス,
カ−ボキシメチルセルロ−ス,ポリビニルピロリドン、
ポリエチレングリコ−ル、ポリアクリルアミド、ゼラチ
ン、ポリ(メタ)アクリル酸、リン酸カルシウム、酸化
チタン、炭酸カルシウム又は二酸化珪素などがある。
【0006】本発明におけるパ−ル重合による包接の一
例を挙げると、上記包接成分の存在下にウレタンプレポ
リマ−に対してエステル類又は多価アルコール類と2価
以上のイソシアネート基を含有する鎖延長剤を反応させ
てポリウレタン包接微粒子を製造することによって得ら
れる。また、アクリル酸エステルをラジカル発生剤を触
媒として重合させてポリアクリルとするときに、上記包
接成分の存在下にアクリルモノマー又は低分子モノマ−
を水中油型の乳化重合を行い、乳化剤とともに上記包接
成分を撹拌してアクリルポリマ−の球形微粒子とするこ
とによって得られる。通常のマイクロカプセルでは、医
薬カプセルにみられるように球の全面がポリマ−殻で形
成され、内部成分が外部に露出しないようになっている
のに対して、本発明で得られる抗菌剤及び石英安山岩が
包接された微粒子は、いわば、" 五目お握り" のような
形状であって、包接成分の少なくとも一部は外部に露出
された状態となっている。本発明の抗菌剤は、銀ピリチ
オン(ZPT;Zinc Pyrithione)又は銀トリベンダゾ−
ル(TBZ;Zinc Tribendazol) などで、好ましいもの
は、2μm 以下の銀燐酸ジルコニウム又は銀ゼオライト
である。また、石英安山岩は、同じく好ましくは2μm
以下の粒径を有するものである。本発明で使用する石英
安山岩に好適なものは、表1の成分のものである。
【0007】
【表1】 ────────────── 成 分 名 % ────────────── SiO2 69.70 Al2O3 15.10 K2O 5.10 NA2O 3.34 CaO 2.24 B2O 2.05 Fe2O3 1.64 MgO 0.22 MnO 0.13 TiO2 0.13 ──────────────
【0008】本発明で上記ポリマ−微粒子を固着すると
きに用いるマット基材は、通気性の素材であれば使用で
きるが、例えば繊維素繊維、合成繊維又は天然繊維より
選ばれた不織布が適当である。本発明の上記抗菌剤及び
石英安山岩を包接するポリマ−微粒子は、ポリウレタン
系又はアクリル系のバインダーを使用してマット基材に
固着する。
【0009】
【発明の実施の形態】0本発明のポリマ−微粒子は、懸
濁安定剤を含む水中に、水中油滴重合が可能なモノマ−
又は水中油滴架橋反応が可能なプレ−ポリマ−とともに
加えて水中油滴重合又は水中油滴架橋反応を起こして、
抗菌剤と石英安山岩を包接成分として含むポリマ−粒子
を作成することによって得られる。得られたポリマ−粒
子は、不織布などの通気性のものにポリウレタンやアク
リル系のバインダ−を用いて固定することにより本発明
の衛生マスク用機能性マットを形成することができる。
作成された機能性マットは、使用前に水を含浸して衛生
マスクの口当て地の間に挿入して使用する。
【0010】
【実施例1】機能性マットの調製;本発明のポリマ−微
粒子は、トリベンダゾ−ル(TBZ)及び銀リン酸ジル
コニウム並びに 150メッシュアンダーの石英安山岩粉末
(重量比5:3:5)の存在下に、懸濁安定剤にメチル
セルロ−スを用いてウレタンプレポリマ−を水中油型架
橋反応させる。トリベンダゾ−ル(TBZ)、銀リン酸
ジルコニウム及び石英安山岩粉末を含む粒径2〜10μm
のウレタンポリマ−微粒子が得られた。 ポリマ−微粒子の固着 ;目付80g/m2の綿不織布に、10重
量%( 不織布重量基準) の上記ポリマ−微粒子をポリウ
レタン樹脂パインダ−を使用して固着し、乾燥後、カッ
ティングして7cm×13cmの抗菌マットを作成した。上記
得られたマットに水を含浸してガーゼマスクの生地(8.5
cm×15cm) の口当て生地の中に挿入した。
【0011】ガス吸着性の測定;本発明における衛生マ
スクのガス吸着性は以下のように測定した。 (1)トリメチルアミンガスの試験分析方法 トリメチルアミン 2000ppmの標準ガスを調整し、該マス
クを入れた1L のガス捕集瓶に該標準ガスを10ml入れて
ガスクロマト分析装置により時間経過によるガス濃度を
測定した。 (2)アンモニアガスの試験分析方法 アンモニア100ppmの標準ガスを調整し、該マスクを入れ
た1lのガス捕集瓶に該標準ガスを10ml入れてガスクロ
マト分析装置により時間経過によるガス濃度を測定し
た。吸着試験結果は表2の通りであった。
【0012】
【表2】 (ml/m2) ────────────────────────────────── 経 過 時 間 0分 10分 30分 60分 ────────────────────────────────── ブランク 20.0 20.0 20.0 19.9 トリメチルアミン ───────────────────────── 本発明マスク (20.0) <0.5 &#60.5 &0.5 ────────────────────────────────── ブランク 105.7 105.7 105.3 105.2 アンモニア ───────────────────────── 本発明マスク (105.7) <2.0 <2.0 <2.0 ──────────────────────────────────
【0013】また、本発明の衛生マスクと市販される通
常の衛生マスクを着用したときの磁気共鳴分析器(MR
A)による人体における係数は表3の如くであった。
【0014】
【表3】 ──────────────────────── 項 目 通常マスク 本発明品 ──────────────────────── ストレス 2 5 アトピー 2 4 アレルギー 2 4 血液循環 −2 3 自律神経 4 7 副交換神経 2 4 ──────────────────────── なお、上記数値は大きい程健康度良好を示す。
【0015】
【発明の効果】本発明の衛生マスクは、抗菌剤を直接的
にマスクに固着したものではないので、吸気に際しても
抗菌剤が口内に入る危険性はなく、しかもマスク生地の
湿度が高まることによる不快感をともなうこともない。
本発明の衛生マスクは、喘息や気管支炎などに有効であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番41 号株式会社タイキ淡路工場内 Fターム(参考) 2E185 AA07 CC73

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パール重合により得られた抗菌剤及び石
    英安山岩微粉末を包接したポリマ−微粒子をバインダー
    で不織布に固定してなることを特徴とする衛生マスク用
    抗菌マット。
  2. 【請求項2】 衛生マスクの二層の口当て地の中間に請
    求項1の抗菌マットを挿入自在としたことを特徴とする
    衛生マスク。
  3. 【請求項3】 使用前に抗菌マットに水分を含浸するこ
    とを特徴とする請求項1又は2の衛生マスク。
JP2000056926A 2000-03-02 2000-03-02 衛生マスク Pending JP2001245997A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004016840A1 (ja) * 2002-08-13 2004-02-26 Kanebo, Ltd. 機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法
DE10334175A1 (de) * 2003-07-26 2005-02-24 Dei-Anang, Kwesi, Priv.-Doz. Dr.med. Atemschutzmaske

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