機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法 技術分野
本発明は、 石英安山岩ガラス状斑岩に由来する諸機能が付加された機能性製品 およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法に関するものであ る。 明
背景技術
近年、 人体の健康によい影響を与える田、抗菌性 ·消臭性に優れる、空気清浄効 果がある、 静電気帯電防止効果がある、等のキャッチフレーズで、使用時にマイ ナスイオンを発生するさまざまな健康商品が出回っている。
このような健康商品としては、 電気的にマイナスイオンを発生させるイオン発 生器具や、 それ自体がマイナスイオン発生作用を有する天然鉱石等を微粒粉体に して繊維シートやプラスチック部材に練り込みエアコンやドライヤーに組み込ん だもの等があげられる。
上記用途に用いられる天然鉱石としては、 トルマリンがよく知られているが、 トルマリンは、 これに放射性物質を微量添加し、 そのエネルギーによってマイナ スイオンを発生させているため、 その発生量が微量で、 これを微粒粉'体化して繊 維やプラスチックに練り込む場合、 配合量を多くしなければ実用的な効果が得ら れず、放射線による人体への影響が問題となる。 また、 成形加工上の問題や、 コ スト的な問題もある。 さらに、 マイナスイオン効果だけでなく、 より優れた機能 を併せもつ新しい材料が求められている。
本発明は、 このような事情に鑑みなされたもので、高度な電離現象効果、 4〜 1 4 波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗的な機能を備え、 その機能が効果 的に発揮できるような形態で製品化された機能性製品およびそれに用いる機能性 微粒粉体、並びに機能性製品の製法の提供をその目的とする。 発明の開示
上記の目的を達成するため、 本発明は、繊維製品であって、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 Aを含む機能性微粒粉体が、 繊 維内および繊維表面の少なくとも一方に保持されている機能性製品を第 1の要旨 とし、 そのなかでも、 特に、 上記機能性微粒粉体が、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成 された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 Aと、 未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩 微粒粉体 Bとを含み、上記焼成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bとの配合割合(A : B ) が、重量基準で 1 : 9 9〜2 0 : 8 0に設定されている機能性製品を第 2 の要旨とする。
また、本発明は、 それらのなかでも、 特に、上記機能性微粒粉体が繊維内に練 り込み保持された繊維を含むものである機能性製品を第 3の要旨とし、上記機能 性微粒粉体がバインダーを介して繊維表面に付着保持された繊維を含むものであ る機能性製品を第 4の要旨とする。
そして、 本発明は、上記第 1の要旨である機能性製品に用いられる機能性微粒 粉体であって、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉 体 Aを含むものである機能性微粒粉体を第 5の要旨とし、 そのなかでも、特に、 上記機能性微粒粉体が、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑 岩微粒粉体 Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 Bとを含み、上記焼 成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bとの配合割合 (A: B ) が、重量基準で 1 : 9 9〜2 0 : 8 0に設定されている機能性微粒粉体を第 6の要旨とする。
また、本発明は、 樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂 部材として、下記の機能性樹脂 (a ) が用いられている機能性製品を第 7の要旨 とする。
( a ) 樹脂中に、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒 粉体 Aを含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂。
そして、本発明は、 そのなかでも、 特に、上記機能性微粒粉体が、 3 0 0〜 1
5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 Aと、未焼成の石英安山 岩ガラス状斑岩微粒粉体 Bとを含み、 上記焼成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bと の配合割合(A: B ) が、 重量基準で 1 : 9 9〜2 0 : 8 0に設定されている機 能性製品を第 8の要旨とし、 それらのなかでも、 特に、上記樹脂部材が、射出成
形体、押出成形体、 キャスト成形体、 発泡成形体およびブロー成形体のいずれか である機能性製品を第 9の要旨とし、上記樹脂部材が、所定部材の表面を被覆す る樹脂被覆層である機能性製品を第 1 0の要旨とする。
また、本発明は、水を主成分とする機能性液体であって、 下記の 2種類のミネ ラル成分 (ィ) , (口) を含有する機能性製品を第 1 1の要旨とする。
(ィ) 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑岩 A' から溶出さ れるミネラル成分。
(口) 未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩 B ' から溶出されるミネラル成分。 そして、本発明は、 そのなかでも、 特に、上記ミネラル成分 (ィ) , (口) が 、焼成石英安山岩ガラス状斑岩 A' と未焼成石英安山岩ガラス状斑岩 B ' とを、 重量基準で 1 : 9 9 ~ 2 0 : 8 0の割合で混合したものから溶出されたものであ る機能性製品を第 1 2の要旨とし、 それらのなかでも、 特に、 ミネラル成分とし て、 メタ珪酸が 3 0〜2 0 O p p m含有されている機能性製品を第 1 3の要旨と する。
さらに、本発明は、上記第 1 1〜 1 3の要旨のいずれかである機能性製品で処 理されている機能性製品を第 1 4の要旨とする。
また、本発明は、石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、磁鉄およびリンの少な くとも一方を含有する粘土と、石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させた ミネラル水とを主として含有するセラミ、ソクス材料を混練し、 所定形状に成形後 、 9 5 0 °C以下の焼成温度で焼結させることにより、 セラミックス焼結体からな る機能性製品を得るようにした機能性製品の製法を第 1 5の要旨とし、上記石英 安山岩ガラス状斑岩微粒粉体として、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山 岩ガラス状斑岩微粒粉体 Aと、未焼成の石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 Bとを 組み合わせたものを用いるようにした機能性製品の製法を第 1 6の要旨とする。 そして、本発明は、上記第 1 5または第 1 6の要旨である機能性製品の製法に よって得られる機能性製品を第 1 7の要旨とする。
なお、本発明において、 「含む」 とは、 そのものを部分的に含む場合だけでな く、 全体がそのもののみで構成されている場合も含む趣旨で用いている。
図面の簡単な説明
第 1図は、本発明の機能性液体を得るために用いることのできるミネラル成分 溶出装置の一例を示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態
つぎに、 本発明の実施の形態について説明する。 ' まず、本発明の機能性製品は、 石英安山岩ガラス状斑岩に由来する優れた機能 を備えているもので、 その形態としては、 下記の 5種類がある。
( 1 ) 繊維製品であって、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状 斑岩微粒粉体 Aを含む機能性微粒粉体が、 繊維内および繊維表面の少なくとも一 方に保持されている機能性製品。
( 2 ) 樹脂製品であって、製品の一部もしくは全部を構成する樹脂部材として、 樹脂中に、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 A を含む機能性微粒粉体が含有されている機能性樹脂が用いられている機能性製品
( 3 ) 水を主成分とする機能性液体であって、 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cで焼成された 石英安山岩ガラス状斑岩 Aから溶出されるミネラル成分と、 未焼成の石英安山岩 ガラス状斑岩 Bから溶出されるミネラル成分を含有する機能性製品。
( 4 ) 上記(3 ) の機能性液体からなる機能性製品で処理されている機能性製品
( 5 ) 石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、 磁鉄およびリンの少なくとも一方を 含有する粘土と、 石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水と を主として含有するセラミックス材料を混練し、 所定形状に成形後、 9 5 0 °C以 下の焼成温度で焼結させることにより得られるセラミックス焼結体からなる機能
CPPo
上記各形態の機能性製品に用いられる石英安山岩ガラス状斑岩は、鉱物学上、 石英安山岩に属し、 マグマ (岩漿) が急激に冷却して得られる天然のガラス質を 多く含んでいる。 そして、 なかでも、 未風ィ匕もしくは殆ど風化が進んでいない状 態で存在するものが好適である。 すなわち、風ィ匕されていないものほど、 内部に
保持されるミネラル成分の種類と含有量が豊富で、 しかも結晶水の含有量が多い という特徴を備え、岩石表面で生じる電離現象が活発で、人体等によい影響を与 える諸機能が高いからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩が有する優れた諸機能とは、 例えば、 人の脳内波 における iS波の抑制と α波の出現化とによる精神安定持続効果をもたらす、血流 速度や血流量を高めて血行を促進する、 ホルマリン等の臭気成分や、 アンモニア 等の刺激物質を吸着 '分解する、 水や食品に対し腐敗防止作用を有する、 生物、 植物に対し生育促進作用を有する、 果実の熟成抑制作用を有する、 静電気帯電防 止作用を有する、等の機能である。
上記石英安山岩ガラス状斑岩は、 約 5 0 0 0万年前の氷河期に、海底火山の噴 火溶岩が急激に冷却結晶化し、純粋な火成岩のまま 1 0 0 O m以上の地下に埋も れていたもので、風ィ匕しておらず、 ミネラル成分が豊富で結晶水の含有割合が高 い (4重量0 /0以上) という特徴を備えている。
ちなみに、 本発明に用いられる石英安山岩ガラス状斑岩の組成例は、 下記の表 1に示すとおりである。
【表 1】
(単位:重量0 /0)
氺 結晶水 本発明の機能性製品のうち、 第 1の形態である機能性繊維製品を得るには、 上 記石英安山岩ガラス状斑岩を、 公知の方法に従って粉砕して微粒粉体ィヒした機能 性微粒粉体が用いられる。 上記機能性微粒粉体の粒度は、 これを保持させる繊維 製品の目的、 形態、 処理方法等にもよるが、 通常、 その粒子径が 0 . 5〜 1 0 0 0 となるよう設定することが、 効果の点から好適である。
そして、 上記機能性微粒粉体は、 上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を、 所定の温度域で焼成したものを必ず含んでいなければならない。 すなわち、 石英 安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、未焼成微粒粉体にも備わっているが、焼 成条件を変えて焼成した焼成微粒粉体との配合により、上記石英安山岩ガラス状 斑岩の優れた諸機能の全部、 もしくはその一部を選択的に高めることができるか らである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を焼成する方法は、従来公知の方法で 差し支えないが、 焼成温度を 3 0 0〜 1 5 0 0 °Cに設定することが必要である。 すなわち、 焼成温度が 3 0 0 °C未満では、未焼成のものと実質的な差異がなく、 逆に、 1 5 0 0 °Cを超えても、焼成微粒粉体の機能がそれ以上高まらず、 場合に よっては機能が低下するおそれがあるからである。
なお、 焼成温度、 焼成のためのエネルギー源 (石油, ガス, 電気, 重油, 石炭 , コ一クス, 太陽光, 薪) によって、 得られる焼成微粒粉体の諸機能が微妙に異 なることがわかっており、通常、 焼成温度は、 3 5 0〜 1 3 5 0 °Cに設定するこ とが、 より好適である。 また、焼成時間は、 1 5〜 1 8 0分に設定することが好 適であり、 エネルギー源としては、薪が最適である。
上記焼成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bとを組み合わせて用いる場合、 その配 合割合 (A: B ) は、 用途に応じて適宜設定されるが、 なかでも、重量基準で、 1 : 9 9〜 2 0 : 8 0、特に 5 : 9 5〜 1 5 : 8 5に設定することが好適である 。 すなわち、 焼成微粒粉体 Aが 1重量0 /0 (以下 「%」 と略す)未満では、 焼成に よって高められた機能にもとづく効果が弱く、 逆に 2 0 %を超えて配合しても、 それ以上の効果が得られにくく、 経済的でないからである。
また、本発明の機能性徴粒粉体では、上記焼成微粒粉体 Aとして、 焼成温度の 異なる複数種類の焼成微粒粉体 a, b, …を組み合わせて用いることができる。 焼成温度の高低により、 石英安山岩ガラス状斑岩の諸機能のうち、 どの機能が高 められるかが異なるため、 目的に応じて、焼成微粒粉体 a, b , …の配合組成を 変えることにより、 その目的に適した機能が最大限引き出された機能性微粒粉体 を調製することができる。
さらに、 本発明の機能性微粒粉体には、 石英安山岩ガラス状斑岩に由来する微 粒 ¾λ体以外の微粒粉体 (例えば珪岩、 石英片岩等) を配合することができる。 た
だし、 その配合割合が多くなると、 本発明の特徴である石英安山岩ガラス状斑岩 の優れた特性が減じられるため、 これらの微粒粉体は、 機能性微粒粉体全体に対 し、 3 0 %以下に設定することが望ましい。
本発明の機能性繊維製品は、 上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成微粒粉体 Aを 含む、 特殊な機能性微粒粉体が、 繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持 された構成になっている。
上記機能性微粒粉体を繊維内および繊維表面の少なくとも一方に保持させる方 法としては、 ①合成繊維, 再生繊維等の繊維内に、 上記機能性微粒粉体を練り込 む方法と、 ②繊維表面に、 バインダーを用いて機能性微粒粉体を付着固定させる 方法の 2つの方法があげられる。
上記①の、 機能性微粒粉体を練り込む方法では、 繊維製造工程の適宜の段階で 、 繊維原料に対し機能性微粒粉体を添加混合することができる。 例えば、 原料モ ノマ一に機能性微粒粉体を添加混合して重合してもよいし、 重合終了後のポリマ 一に機能性微粒粉体を添加混合してもよい。 そして、 これらの機能性微粒粉体含 有樹脂からマスターチップを形成し、 紡糸することができる。 また、 樹脂チップ と、 機能性微粒粉体とを溶融混合したのち、 紡糸するようにしてもよい。 なお、 紡糸原料中の機能性微粒粉体の配合割合は、 0 . 1〜 1 5 %に設定することが好 適である。 すなわち、 機能性微粒粉体が上記範囲よりも少なすぎると、 得られる 機能性繊維製品において、 機能性微粒粉体に由来する効果が小さく、 実用上好ま しくない。 また、 逆に、 機能性微粒粉体が上記範囲よりも多すぎると、 糸の成形 性や糸の強度等が悪くなるおそれがあり、 やはり実用上好ましくない。
上記機能性微粒粉体を練り込む繊維材料は、 特に限定するものではなく、 ポリ エチレン、 ポリプロピレン、 ポリエステル、 ポリアミ ド、 アクリル、 ビニロン、 ポリウレタン等の合成繊維、 アセテート等の半合成繊維、 ビスコース ' レーヨン 等の再生繊維等、 練り込み可能な各種の繊維を用いることができる。 そして、 こ れらの繊維材料には、 適宜、 添加剤等を加えることができる。
上記機能性徴粒粉体を練り込んで得られる繊維の形態としては、 モノフィラメ ント、 マルチフィラメント、 ステ一プルファイバー、 フラットヤーン、 チョップ ドストランド、 スパンボンド等、 どのようなものであっても差し支えない。 なお 、 芯鞘構造の繊維において、 その鞘部分に上記機能性微粒粉体を練り込むように
しても差し支えない。 そして、 これらの繊維をそのままの形態で、 あるいは織 ' 編地にしたり、 不織布にしたり、 紐や網にしたりした後、 必要であれば適宜の仕 上げ処理を施すことにより、 本発明の機能性繊維製品を得ることができる。 一方、 前記②の、 上記機能性微粒粉体を、 少なくとも繊維表面に付着固定する 方法では、 機能性微粒粉体を樹脂液等のバインダ一に分散含有させた状態で繊維 表面に供給して乾燥し、 バインダーを介して、 機能性微粒粉体が少なくとも繊維 表面に固着された状態にする。 なお、 バインダー中の機能性微粒粉体の割合は、
0 . 1〜6 0 %に設定することが好適である。 すなわち、 機能性微粒粉体が上記 範囲よりも少なすぎると、 得られる機能性繊維製品において、 機能性微粒粉体に 由来する効果が小さく、 逆に、 機能性微粒粉体が上記範囲よりも多すぎると、 機 能性微粒粉体が繊維表面から脱落しやすくなり、 実用的でない。 そして、 上記機 能性微粒粉体が分散含有されたバインダ一の繊維への付与量は、 車乞燥繊維重量に 対しバインダーが 1〜2 0 0 %付着するよう設定することが好適である。
上記バインダ一としては、 繊維表面に、 耐久性のある樹脂皮膜を形成しうるも のであれば、 どのようなものであってもよい。 例えば、 ポリウレタン系樹脂、 ァ クリル系樹脂、 シリコン系樹脂、 酢酸ビュル系樹脂、 ポリビニルアルコール系樹 脂、 エポキシ系樹脂、 ポリエステル系樹脂、 塩ィヒビュル系樹脂、 合成ゴムラテツ クス等の単体、 または共重合体、 もしくはこれらの混合物等が、 好適に用いられ る。
上記機能性微粒粉体を付着固定する繊維材料は、 機能性微粒粉体練り込みの場 合に列挙した合成繊維、 半合成繊維、再生繊維はもちろんのこと、 その他、 綿、 麻、羊毛、 絹等、 各種の繊維を用いることができる。 そして、 これらの繊維材料 には、 適宜、 添加剤等がカロえられていてもよい。
そして、 上記機能性微粒粉体の付着固定は、 モノフィラメント、 マルチフイラ メン卜、 ステープルファイバー、 紡績糸、 フラッ トヤーン、 チョップドストラン ド、 スパンボンド等の段階で行ってもよいが、 通常、 織 ·編地、 不織布、 紐、 網 等の繊維構造品の形にした段階で行うことが好適である。 そして、 機能性微粒粉 体が付着固定された繊維構造品に対し、 必要であれば、 適宜の仕上げ処理を施す ことにより、 本発明の機能性繊維製品を得ることができる。
このようにして得られた機能性繊維製品は、 ァンモニァ等の臭気を吸着 ·分解
する、 次亜塩素酸ナトリゥム等の刺激物質を吸着 ·分解する、 水や食品に対し腐 敗防止作用を有する、 生物,植物に対し生育促進作用を有する、 菌の繁殖抑制作 用を有する、 果実等の熟成抑制作用を有する等の優れた機能を備えているため、 衛生的であることが要求される歯ブラシのブラシ毛, ヘアブラシのブラシ毛, タ オル, 便座カバ一等のサニタリー用品や、 ぺッ ト飼育用グッズ、 ガーデニング用 品、 包装材、 フィルター材等、 各種の繊維製品に、 好適に用いることができる。 また、 石英安山岩ガラス状斑岩は、 その高度な電離現象 (イオン発生) 効果、 4 〜 1 4 波長の遠赤外線効果等が複合的に作用して、 ァトピ一等の皮膚疾患症 状に対する抑制作用や、 血液浄化作用、 自律神経安定作用等を備えていることか ら、 衣料や寝具、 マツ ト等に適用することにより、 心身を快適に保つことに役立 てることができる。
また、本発明の機能性製品のうち、 第 2の形態である機能性樹脂製品を得るに は、 第 1の形態である機能性繊維製品を得る場合と同様、 石英安山岩ガラス状斑 岩を微粒粉体ィ匕した機能性微粒粉体が用いられる。 このものの粒度も、 特に限定 するものではないが、 樹脂への分散性、 成形性および効果の点から、 通常、 その 粒子径が 0 . 2〜 1 0 0 0 となるよう設定することが好適である。 それ以外 は、 機能性繊維製品に用いる機能性微粒粉体と同様である。
本発明の機能性棚旨製品は、 例えば、 上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成微粒 粉体 Aを含む、 特殊な機能性微粒粉体を、 ベースとなる樹脂組成物に混合し、 そ の混合樹脂組成物を、 適宜の成形方法によつて成形することによって得ることが できる。
上記樹脂組成物の主成分である樹脂としては、 従来から樹脂成形品の成形材料 として用いられている熱可塑性樹脂、 熱硬化性樹脂等、 どのようなものでもよく 、 例えばポリエチレン、 ポリプロピレン、 A B S樹脂、 各種アクリル樹脂、 ポリ ウレタン樹脂、 ポリカーボネート、 ポリ乳酸、 ポリエステル、 ポリアミ ド、 ェポ キシ樹脂、 ベ一クライ 卜、 スチレン樹脂、 塩化ビュル樹脂、 ポリビュルアルコー ル等があげられる。 また、 セルロース系樹脂 (セルロイド, セロハン等) を用い てもよい。 なお、 2種類以上の樹脂を混合して用いてもよいし、 2種類以上のモ ノマ一からなる共重合体を用いてもよい。
そして、 上記樹脂組成物には、 上記主成分である樹脂の他に、 必要に応じて、
従来から用いられている安定剤、 酸化防止剤、 紫外線吸収剤、 顔料、 難燃剤、 抗 菌剤、 加工助剤等を、 適宜配合することができる。
上記樹脂組成物に混合する機能性微粒粉体の配合割合は、 適宜に設定すること ができるが、 通常、 混合後の樹脂組成物全体に対し、 0 . 1〜3 0 %、 なかでも 0 . 1〜 1 0 %に設定することが好適である。 すなわち、 0 . 1 %未満では、 機 能性微粒粉体に由来する効果が弱くなり、 逆に、 3 0 %を超えると、 良好な成形 性が損なわれるおそれがあるからである。
上記機能性微粒粉体が配合された混合樹脂組成物を用い、 通常の成形方法、 例 えば射出成形や押出成形、 キャス卜成形、 プロ一成形等によって、 各種の成形体 を得ることができる。 なお、 特定の形状を付与するのではなく、 フィルム状ゃシ 一卜状、 網目状等に成形することもできる。 さらに、 適宜の発泡倍率で、 発泡成 形体を得ることもできる。 また、 これらの成形体のみで構成されたもの以外に、 これらの成形体に他の部材を組み合わせて構成されたものも、 本発明の 「機能性 樹脂製品」 に含まれる。 あるいは、 機能性微粒粉体が配合された混合樹脂組成物 を用いて、 プラスチック成形品や紙、 木、 金属、 セラミックス等、 任意の材質の ものの表面に、 粉末溶射法や通常の樹脂コーティング法、 ディップ法、 加熱圧着 法等により樹脂被覆層を形成したものも、 本発明の 「機能性樹脂製品」 に含まれ る。
なお、 上記のように、 機能' 微粒粉体を、 樹脂組成物に混合するのではなく、 樹脂原料モノマーに機能性微粒粉体を添加混合して重合してもよいし、 重合終了 後の液状ポリマーに機能性微粒粉体を添加混合してもよい。 そして、 これらの機 能性微粒粉体含有樹脂から機能性樹脂ペレツ 卜を形成し、 これを用いて各種の成 形を行うようにしてもよい。 また、 機能性微粒粉体を高濃度で含有するマスタ一 バッチを作製し、 このマスターバッチと、 機能性微粒粉体を含有しない樹脂ペレ ッ トとを溶融混合することにより、 所定濃度で機能性微粒粉体を含有する機能性 樹脂を得るようにしてもよい。
このようにして得られた機能性樹脂製品は、 了ンモニァ等の臭気を吸着 ·分解 する、 次亜塩素酸ナトリゥム等の刺激物質を吸着 ·分解する、 水や食品に対し腐 敗防止作用を有する、 生物 '植物に対し生育促進作用を有する、 菌の繁殖抑制作
用を有する、 果実等の熟成抑制作用を有する、 静電気帯電防止作用を有する等の 優れた機能を備えているため、 衛生的であることが要求される歯ブラシ, へアブ ラシ, 便座等のサニタリー用品や、 ぺット飼育用グッズ、 ガーデニング用品、 包 装材、 フィル夕一材、 寝具、 マツ ト等、 各種の製品に適用することができる。 ま た、 石英安山岩ガラス状斑岩は、 その高度な電離現象効果、 4〜 1 4 / m波長の 遠赤外線効果等が複合的に作用して、 ァトピ一等の皮膚疾患症状に対する抑制作 用や、 血液浄化作用、 血行促進作用 (血流速度、 血流量の向上) 、 自律神経安定 作用等を備えていることから、 樹脂で形成されているか樹脂形成部分を有する各 種日用品に適用することにより、 心身を快適に保つことに役立てることができる 特に、 ヘアブラシ等、 従来から、 摩擦による静電気の帯電が問題となっていた 用途に、 本発明の機能性樹月旨製品を適用すると、 静電気帯電が全く、 もしくは殆 ど発生しなくなるため、 良好に使用することができ、 その効果が大きい。 これは 、 機能性微粒粉体を含有する機能性棚旨が、 その表面において常時電離現象を生 じており、 それに伴つて発生するブラスイオンとマイナスイオンが、 摩擦により 生じる静電気を電気的に打ち消して帯電率をゼロにすると考えられるからである なお、 機能性樹脂製品の成形を行うに際し、 すでに述べたように、 機能性微粒 粉体を樹脂に高濃度 (例えば 5〜6 0 %) で含有させたマス夕一バッチを作製し 、 これを通常の樹脂ペレツ 卜と溶融混合して、 所定濃度で機能性微粒粉体を含有 する機能性樹脂ペレツトを得、 これを用いてヘアブラシの台部やブラシ毛を作製 すると、 帯電率ゼロのヘアブラシを得ることができる。 このヘアブラシによれば 、 静電気によって毛髪が損傷を受けることがなく、 また、 前述の、 機能性微粒粉 体に由来する血行促進作用、 消臭作用等の諸機能との複合的な作用により、 従来 のヘアブラシでは得られない、 優れた使用感を得ることができる。 特に、 台部お よびブラシ毛の両方を、 機能性樹脂で形成するようにすると、 より優れた効果が 得られる。 その場合、 機能性微細粒粉体含有プロピレン樹脂からなるブラシ毛と 、 機能性微粒粉体含有ポリエチレンからなるブラシ毛とを組み合わせる、 という ように、 樹脂の異なる 2種類以上のブラシ毛を組み合わせて用いることが、 好適
である。 もちろん、 台部とブラシ毛を、 機能性樹脂によって一体的に形成するよ うにしてもよい。
一方、 本発明の機能性製品のうち、 第 3の形態である機能性液体は、 水等に石 英安山岩ガラス状斑岩ミネラル成分を溶出させるによって得ることができる。 上記石英安山岩ガラス状斑岩は、 原料鉱石の大きさにもよるが、 通常、 ミネラ ル成分を溶出させやすいように、 適宜の大きさに粉砕される。 なかでも、 平均粒 子径が 3〜 3 O mmとなる程度に粉砕することが好ましい。 そして、 本発明では 、 石英安山岩ガラス状斑岩そのままのものと、 所定の温度域で焼成したものとを 組み合わせて用いることが必要である。
すなわち、 石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、 未焼成品にも備わって いるが、 焼成条件を変えて焼成した焼成品と組み合わせることにより、 上記石英 安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能の全部、 もしくはその一部を選択的に高める ことができるからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩を焼成する方法や好適条件は、 前述の、 機能性繊 維製品、 機能性樹脂製品の場合と同様であり、 その説明を省略する。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品 Aと未焼成品 Bとを用い、 例えばつぎの ようにして、 本発明の機能性液体を得ることができる。 すなわち、 まず、 適宜の 大きさに粉砕された焼成品 Aと未焼成品 Bとを、 適宜の割合で混合し、 公知のミ ネラル成分溶出装置の溶出槽に装填し、 水を通過もしくは循環させることにより 、 焼成品 Aおよび未焼成品 Bからミネラル成分を溶出させる。 このようにして、 目的とする機能性液体を得ることができる。
上記ミネラル成分溶出装置としては、 鉱石と水を接触させて鉱石のミネラル成 分を溶出させることのできるものであれば、 どのようなものであっても差し支え ないが、 なかでも、 特開 2 0 0 2— 1 3 6 1号公報に記載されている装置や、 特 開 2 0 0 2— 1 8 4 5 2号公報に記載されている装置を用いると、 より効率よく ミネラル成分を溶出させることができる。 また、 これらの装置において、 水を循 環させるノズル部として、 特開 2 0 0 2— 2 3 5 7 0 0号公報に記載されている ジエツト液流ノズルを用いると、 さらに効率よくミネラル成分を溶出させること ができる。
ここで、 上記特開 2 0 0 2 - 1 3 6 1号公報に記載されている装置の一例を簡 単に説明する。 この装置は、 第 1図に示すように、 溶解槽 1 1と、 外部溶解槽 1 4とを備え、 それぞれのなかに、 石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品 Aと未焼成品 Bとが所定の割合で混合されたもの 7が充填されるようになつている。 そして、 注水口 9から溶解槽 1 1内に原水を注入し、 焼成品 Aと未焼成品 Bの混合体に接 触させることにより、溶解槽 1 1内で、 水中にミネラル成分を溶出させることが でき、 さらに、 溶解槽 1 1の出水口 1 2から取り出した水を、 循環ポンプ 1 5で 外部溶解槽 1 4内に送り、 再度入水口 1 6を介して溶解槽 1 1内に戻すことを、 繰り返し行い、 溶出ミネラル成分の濃度を高めることができるようになつている 。 なお、 1 3は送水管、 1 7は循環する水を加熱するための加熱手段である。 ま た、 1 0は、 上記循環動作を繰り返して溶出ミネラル成分が所定濃度に達した機 能水を取り出すための取水口である。
なお、 上記装置において、 さらに溶出効率を高めるには、 外部溶解槽 1 4を複 数槽、 直結したり並列に設置したりすることが好適である。 また、 水温を高くす ればするほど、 溶出が促進されるので、 上記加熱手段 1 7により、 水温を、 例え ば 3 5〜 1 2 0 ° (:、 なかでも 8 0〜 9 5 °Cに加熱することが好適である。 また、 ミネラル成分高濃度化のために水を循環させる時間は、 水の流速および鉱石との 接触面積により、 適宜に設定される。
また、 上記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成品 Aと未焼成品 Bからミネラル成分 を溶出させる方法としては、 上記のように、 両者を所定割合で混合してなる混合 体に水を接触させる方法の他、 焼成品 Aからミネラル成分を溶出して得られたミ ネラル水と、 未焼成品 Bからミネラル成分を溶出して得られたミネラル水とを混 合するようにしても差し支えない。
そして、 上記焼成品 Aと未焼成品 Bの混合割合 (A: B ) は、 用途に応じて適 宜設定されるが、 なかでも、 重量基準で、 1 : 9 9〜2 0 : 8 0、 特に 5 : 9 5 〜 1 5 : 8 5に設定することが好適である。 すなわち、 焼成品 Aが 1 %未満では 、 焼成によって高められた機能にもとづく効果が弱く、 逆に 2 0 %を超えて配合 しても、 それ以上の効果が得られにくく、 経済的でないからである。 上記のよう に、 焼成品 Aによるミネラル水と未焼成品 Bによるミネラル水とを混合するとき
も、 上記配合割合に準じることが好適である。
さらに、 本発明に用いる焼成品 Aとして、焼成温度の異なる複数種類の焼成品 a, b, …を組み合わせて用いることができる。 焼成温度の高低により、 石英安 山岩ガラス状斑岩の諸機能のうち、 どの機能が高められるかが異なるため、 目的 に応じて、 焼成品 a, b , …の配合組成を変えてミネラル成分の溶出に用いるこ とにより、 その目的に適した機能が最大限引き出された機能性液体を調製するこ とができる。
さらに、 本発明の機能性液体には、 石英安山岩ガラス状斑岩以外の鉱石等(例 えば珪岩、 石英片岩等) に由来するミネラル成分も含有させることができる。 た だし、 その割合が多くなると、 本発明の特徴である石英安山岩ガラス状斑岩の優 れた特性が減じられるため、他の鉱石の混合割合は、 ミネラル成分溶出に用いる 鉱石全体に対し、 3 0 %以下に設定することが望ましい。
このようにして調製される機能性液体は、 石英安山岩ガラス状斑岩からミネラ ル成分が高濃度で溶出し、 イオンが豊富で、前記石英安山岩ガラス状斑岩の焼成 品 Aおよび未焼成品 Bに由来する優れた特長を備えている。
なお、上記機能性液体において、 ミネラル成分の濃度は、高ければ高いほど好 適であるが、 例えば代表的なミネラル成分として、 メ夕珪酸が 3 0〜 2 0 0 p p m、 特に 1 3 0 p p m以上含有していることが好適である。 また、 p Hが、 8 . 0〜 9 . 5の範囲内にあることが、効果の上で好適である。
上記機能性液体は、石英安山岩ガラス状斑岩から溶出されたミネラル成分に由 来する高度な電離現象効果、 4〜 1 4 m波長の遠赤外線効果等にもとづく相乗 的な機能を備えており、繊維製品や紙、 フィルム、 シート、 プラスチック成形体 、 多孔質成形体等に含浸させたり、 スプレー塗布したりするだけで、種々の優れ た効果を付与することができる。 また、 製品の製造段階で、 その原料または半製 品を上記機能性液体で処理することにより、長期にわたって優れた効果を奏する 機能性製品を得ることができる。 さらに、機能性液体自体を用いて、種々の優れ た効果を得ることができる。
上記優れた効果をより詳しく説明すると、 例えば、 アンモニア等の臭気を吸着 •分解する、次亜塩素酸ナ卜リゥム等の刺激物質を吸着 ·分解する、水や食品に
対し腐敗防止作用を有する、生物 .植物に対し生育促進作用を有する、菌の繁殖 抑制作用を有する、果実等の熟成抑制作用を有する等の効果があげられる。
したがって、本発明の機能性液体を、 直接、特定の部位にスプレーしたり塗布 したり、 供給することにより、優れた効果を得ることができる。 例えば、 アンモ ユア臭が問題となっているパーマ液の使用時に、パ一マ液をかける前後に、機能 性液体を毛髪にスプレ一すると、 消臭効果が得られ、 さらに、 リンス効果、整髪 効果が得られる。 また、 車雨等の塗料被膜に、本発明の機能性液体をスプレーす ると、優れたイオンコート効果を奏する。 その他、植物の栽培や保存、 生物の養 殖'飼育等において、本発明の機能性液体を用いると、優れた効果が得られる。 また、本発明の機能性液体による処理を、 衛生的であることが要求されるタォ ル, 便座等のサニタリー用品や、 ぺット飼育用グッズ、 ガ一デニング用品、 包装 材、 フィルタ一等、 各種の製品(半製品も含む) に適用することが好適である。 また、 ァトピ一等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、 自律神経 安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、 マツト等に適用することにより 、心身を快適に保つことに役立てることができる
本発明の機能性液体によって処理することのできる対象物としては、 特に限定 するものではなく、 例えば、 ポリェチレン、 ポリプロピレン、 ポリエステル、 ポ リアミ ド、 アクリル、 ビニロン、 ポリウレタン、 ポリ乳酸繊維等の合成繊維、 ァ セテート等の半合成繊維、 ビスコース · レ一ヨン等の再生繊維、木綿、麻、絹、 羊毛等の天然繊維等、各種の繊維品があげられる。
そして、上記繊維品の形態も、特に限定するものではなく、綿、糸、紐、 テー プ、 織地 ·編地 ·不織布等の半製品や、肌着等の最終形状が付与された製品等、 各種の形態のものに処理を施すことができる。
また、 繊維品に限らず、 ポリエチレン、 ポリプロピレン、 A B S樹脂、各種ァ クリル樹脂、 ポリウレタン樹脂、 ポリカーボネート、 ポリ乳酸、 ポリエステル、 ポリアミ ド等の合成樹脂によって成形されたフィルム、 シート、射出 '押出等の 成形体や発泡成形体、木製品、微多孔を有する焼結体等の非繊維品にも適用する ことができる。
そして、上記非繊維品の形状も、 特に限定されるものではなく、各種形状に賦 形されたものに適用することができる。
また、本発明の、 第 4の形態である機能性製品は、上記機能性液体を、 適宜の 方法で付与し、 その後乾燥することによって得られるものである。 機能性液体の 付与の形態としては、機能性液体に対象物全体を含浸させる方法の他、パッド法 やコーティング法、 刷毛塗り、 スプレー等、 適宜の方法を用いることができる。 なお、繊維品に対し処理を行う場合、 特別な処理工程を設けることなく、例え ば糸や生地等に対し、 その染色工程において、染料の媒体となる水として、 所定 濃度に調製された機能性液体を用いるようにすることができる。 また、後処理と して設けられる仕上カロ工工程等においても、 τΚに代えて、所定濃度に調製した機 能性液体を用いることができる。
また、非繊維品に対し処理を行う場合には、 一般には特別な処理工程を設ける ことが多いが、対象物の特性、形態に応じて付与方法を適宜選択することができ る。
特に、機能性液体で処理された製品は、静電気帯電が減衰されるため、従来、 帯電防止剤を付与する必要があつたところ、 この機能性液体で処理するだけで、 充分な帯電防止性能を得ることができる場合もあり、 その場合は、帯電防止剤が 不要になるという利点を有する。
このようにして得られた機能性製品は、 石英安山岩ガラス状斑岩に由来するミ ネラル成分が、 イオン結合, 7Κ素結合, 共有結合等の各種の結合形態で製品表面 付近に固定されているため、前述の優れた効果を奏し、 その効果が長期にわたつ て持続するようになっている。
さらに、 本発明の機能性製品のうち、第 5の形態である機能性セラミックスは 、 石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体と、 磁鉄およびリンの少なくとも一方を含有 する粘土と、 石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出させたミネラル水とを用 いて製造することができる。 ·
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体は、公知の方法に従つて粉砕され、 微 粒粉体化される。 微粒粉体の粒度は特に限定するものではないが、通常、 その粒
子径が 1〜 1 0 0 0 m、 なかでも 1 0〜 1 0 0 m程度に設定することが、 効 果の点から好適である。 それ以外は、 すでに述べた機能性微粒粉体と同様のもの を用いることができる。
また、 本発明の機能性セラミックスの製造に用いられる粘土は、 磁鉄およびリ ンの少なくとも一方を含有するものでなければならない。 磁鉄もリンも含有しな い粘土を用いても、 目的とする効果を奏することはできない。
上記磁鉄を含有する粘土としては、 愛媛県で採取される赤粘土 (磁鉄 3 . 7 4 〜3 . 9 /0含有) 等があげられ、 上記リンを含有する粘土としては、 同じく愛 媛県で採取されるヒド粘土 (リン 0 . 0 3〜 0 . 0 6 %含有) 等があげられる。 もちろん、 これらの粘土に、 磁鉄もリンも含有しない粘土を配合することは可 能である。 また、 天然に磁鉄ゃリンを含有した粘土以外に、 粘土質の成分と磁鉄 およびリンの少なくとも一方を混練して、 人為的に磁鉄およびリンの少なくとも 一方を含有する粘土を調製するようにしてもよい。
粘土における磁鉄, リンの含有量は特に限定するものではないが、 通常、 磁鉄 の含有量は 2〜 4 %であることが好適である。 また、 リンの含有量は 0 . 0 3〜 0 . 0 6 %であることが好適である。 これらの範囲内の粘土を用いることが、 効 果の上で特に優れたものとなる。
さらに、 本発明に用いるミネラル水は、 石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを 溶出させたミネラル水でなければならない。 このようなミネラル水としては、 前 述の、 本発明の機能性液体が最適である。 上記ミネラル水は、 メタ珪酸が豊富で 、 水素イオン、 ナトリウムイオン、 カリウムイオン、 アンモニゥムイオン、 カル シゥムイオン、 マグネシウムイオン、 アルミニウムイオン、 鉄イオン、 亜鉛ィォ ン等のカチオンと、 塩素イオン、 7j<酸イオン、 硝酸イオン、 硫酸イオン、 炭酸ィ オン、 硼酸イオン、 リン酸イオン等のァニオンとを、 バランスよく含んでいるこ とが特徴である。
そして、 本発明に用いるミネラル水は、 石英安山岩ガラス状斑岩から溶出させ たミネラルが多ければ多いほど効果が高く、 具体的には、 石英安山岩ガラス状斑 岩由来のメタ珪酸が 1 0 0 p p m以上溶出されているものが好適である。
なお、 本発明の機能性セラミックスの原料には、 上記必須成分の他、 石英安山 岩ガラス状斑岩に由来する微粒粉体以外の微粒粉体 (例えばトルマリン微粒粉体 、 珪岩、 石英片岩等) や、 通常の粘土、 単なる水等を、 適宜配合することができ る。 ただし、 その配合割合が多くなると、 本発明の特徴的構成に由来する効果が 減じられるため、 これらの任意成分は、 原料組成物全体に対し、 1 0 %以下に設 定することが望ましい。
本発明の機能性セラミックスは、 これらの成分からなる原料を用いて、 例えば つぎのようにして製造することができる。 まず、 混練機に粘土と石英安山岩ガラ ス状斑岩を投入して混練し、 つぎに、 石英安山岩ガラス状斑岩のミネラルを溶出 させたミネラゾレ水を適宜投入しながら混練することにより、 全体を耳たぶ程度の 粘度にする。 そして、 自然乾燥後、 焼成窯に入れ、 9 5 0 °C以下の焼成温度で焼 成してセラミツクス焼結体とすることにより、 目的とする機能性セラミックスを 得ることができる。
このものは、 全体が均質かつ緻密なポーラス状で、 焼成時の変形やひずみもな く、 高強度で美麗な外観を有している。 そして、 9 5 0 °C以下の焼成により、 石 英安山岩ガラス状斑岩に由来する特殊な結晶水構造体と磁気性 (磁気波) による 機能が損なわれることなく維持されているため、 特定の粘土との焼結構造との相 乗作用により、 油に対し優れた改質効果を奏する。 すなわち、 この機能性セラミ ックスには、 上記結晶水を媒体として常時電子のやりとりをする電離現象が生じ ており、 油に熱エネルギーがかかるとその電子が容易に飛び出して、油と酸素の 二重結合を切断するため、 油の酸化を効果的に抑制することができる。 したがつ て、 上記機能性セラミックスを食用油のなかに投入しておくだけで、 油の酸化に よって生じる過酸化脂質の生成を抑制することができる。 また、 同じ温度でじや がいも等を揚げても、 アクリルアミドが生成しにくくなる。 さらに、 通常の揚げ 温度より低温で良好な揚げ具合となるため、 それによつても酸ィ匕が進行せず、 油 の劣化が抑制されるという効果も奏する。
なお、 上記の製法において、 混練の条件は、 混練する量にもよるが、 例えば、 粘土 6 0 k g、 石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体 9 k g . ミネラル水 3 . 6 k g の計 7 2 . 6 k gを、 佐竹化学機械工業社製の混練機 (商品名:サタケ工業二一
ダー) を用いて混練する場合、 回転数 2 8 - 3 0回/分、温度 2 0〜 3 5 °C X 3 0〜 6 0分という混練条件に設定することが好適である。
また、賦形する形状は、 特に限定するものではなく、 用途に応じて、 適宜の形 状が与えられる。 例えば、 円盤状やドーナツ状、球状、 円筒状等に設定すること ができる。
さらに、成形品を乾燥する条件は、成形品の形状や寸法にもよるが、通常、室 温下での自然乾燥で 2〜 5日程度、例えば 9 6時間 ( 4日間)放置することが好 適で る。
そして、 焼成温度は、 9 5 0 °C以下であることが必須条件であるが、 これは、 9 5 0 °Cを超えると、 原料である石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体に含有される 結晶水が分解して、 石英安山岩ガラス状斑岩に由来する優れた機能が低減されて しまうからである。 それ以外は、急激な温度変ィ匕を与えることなく、 また適宜ガ ス抜きを行いながら焼成を行うことが好ましい。
ちなみに、焼成条件の好ましい一例を以下に示す。
隠条件 3
( 1 )焼成窯温度: 2 0〜3 0 0 °C / 8時間。
昇温焼成。
( )焼成窯温度: 3 0 0 °C X 8時間。
等温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 1回。
( 3 )焼成窯温度: 3 0 0〜 5 0 0 °C X 6時間。
昇温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
( 4 )焼成窯温度: 5 0 0〜 9 0 0 °C X 8時間。
昇温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
( 5 )焼成窯温度: 9 0 0〜 5 0 0 °C X 6時間。
降温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 回。
( 6 )焼成窯温度: 5 0 0〜 3 0 0 °C X 9時間。
降温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 1回。
( 7 )焼成窯温度: 3 0 0〜 2 0 °C
降温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
つぎに、 本発明の実施例について比較例とともに説明する。
【実施例 1】
前記表 1に示す石英安山岩ガラス状斑岩 ( 1 ) を、 平均粒子径 2 mの微粒粉 体にしたのち、 その一部を、 670°CX4 5分の焼成条件で、 薪をエネルギー源 として焼成した。 この焼成微粒粉体 Aと、 未焼成微粒粉体 Bとを、 重量基準 (以 下同じ) で 1 0 : 90の配合割合で混合して機能性微粒粉体とした。 これを、 ポ リアミ ド (6ナイロン) チップに 3%の濃度となるよう添加混合し、 常法に従つ て溶融紡糸することにより、 78デシテツクス / 1 2フィラメントの延伸糸を ί得; た。 この糸を経糸、 緯糸として用い、 平織の織地を得た (織密度:経方向 1 20 本 /2. 54 cm、 緯方向 90本/ 2. 54 cm)。
【実施例 2〜 5】
焼成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bの配合割合を、 1 : 99、 5 : 95、 1 5 : 85、 20 : 80の 4種類に変えた。 それ以外は、 実施例 1と同様にして、 平 織の織地を得た。
【実施例 6〜 9】
機能性微粒粉体の紡糸原料中の濃度を、 0. 1%、 1%、 6%、 1 5%の 4種 類に変えた。 それ以外は、 実施例 1と同様にして、 平織の織地を得た。
【実施例 1 0〜1 3】
機能性微粒粉体の焼成微粒粉体 Aを、 焼成条件が 300 °C X 1 80分のもの、 350 °C X 1 20分のもの、 1 350 °C X 30分のもの、 1 500 °C x 1 5分の ものの 4種類に変えた。 それ以外は、 実施例 1と同様にして、 平織の織地を得た
【実施例 14】
機能'性微粒粉体のうち、 焼成微粒粉体 Aとして、 焼成条件が 300 °C X 1 80 分の焼成微粒粉体を 30%、 350°C X 1 20分の焼成微粒粉体を 50%、 1 3 50 °C X 30分の焼成微粒粉体を 20%組み合わせた混合タイプのものを用いた > それ以外は、 実施例 1と同様にして、 平織の織地を得た。
【比較例 1】
機能性微粒粉体として、 未焼成微粒粉体 Bのみを用いた。 それ以外は、 実施例
1と同様にして、平織の織地を得た。
【比較例 2、 3】
機能性微粒粉体を、焼成条件が 2 5 0°C X 1 8 0分のもの、 1 60 0 °C X 1 5 分のものの 2種類に変えた。 それ以外は、実施例 1と同様にして、平織の織地を 得た。
【比較例 4】
機能性微粒粉体を用いることなく、実施例 1と同様にして、 平織の織地を得た これらの実施例 1〜1 4品、比較例 1〜4品について、後記の表 2〜表 6に示 す各項目に関して測定を行い、 その結果を、後記の表 2〜表 6に併せて示した。 なお、各測定方法は、以下のとおりである。 サンプル ( 1。111幅 3 0 cm長のリボン状のもの、 24本) を、一般的な空 調機の吹き出し口に取り付け、取り付け位置から 4m離れた位置において、空調 開始 2時間後に、 マイナスイオン測定器 (ァルス医療器社製、 エア一イオンカウ ンタ一) により、 吹き出し空気中のマイナスイオン数を測定した。
mm
統一試験法により、黄色ぶとう球菌(S t ap hy l o c o c c u s au r e u s ATCC 6 5 3 8 P) に対する抗菌性を評価した。 ただし、 実施例 1 品、 8品、 9品については、 生菌数、静菌活性値、殺菌活性値の 3項目について 測定し、 他の実施例品、比較例品については、 生菌数についてのみ測定した。 ち なみに、 1 8時間後のブランク生菌数は 1. 2 X 1 07 であった。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、 内容積 1 1. 4リツトルの清浄なガラス製容器であつ て底部に攪拌装置を設けたものを用意し、 そのなかに、 サンプル 5 gを入れた。 そして、 ガスの初期濃度が、 ァンモユアでは 1 0 0 p p m、 トリメチルァミンで は 2 0 p p mとなるようガスを注入し、攪拌しながら、所定時間ごとに容器内の 残留ガス濃度を測定した。
[紡糸評価 3
糸切れ等の紡糸上のトラブルが発生するか否かを評価した。
【表 2】 実 施 例
1 2 3 4 サ Α: B 1 0 : 90 1 : 99 5 : 95 1 5 : 85 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 670 °C X 670 °C X 670 °C X ル 4 5分 45分 45分 45分 の
保持態様 練り込み 練り込み 練り込み 練り込み
1 紡糸原料中の濃
度 (%) 3 3 3 3 繊維の種類 ポリアミド ポリアミド ポリアミド ポリアミド 繊維形態 平織織地 平織織地 平織織地 平織織地 マノ 「ナスイオン発生
里畺 (個/ C C ) 2000 750 1 300 900 笾 生菌数 20以下 55 48 5 1 性 静菌活性値 5.8以上
殺菌活性値 3.1以上
アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 1 00 ァ 解性
Πΐ) 10分後 1 00 1 00 1 00 1 00
30分後 9 5 1 00 98 1 00
60分後 68 89 77 90
120分後 32 8 1 40 79
300分後 5 69 37 5 8 トリメチ 初期濃度 20 20 20 20 ルァミン
分解性 10分後 20 20 20 20 ΡΠΐ)
30分後 1 5 20 20 20
60分後 1 1 9 1 9 1 9
120分後 5 1 8 1 7 1 8
300分後 3 1 6 10 1 1 紡糸評価 〇 〇 〇 〇
【表 3】 実 施 例
5 6 7 8 サ Α: B 20 : 80 1 0 : 90 1 0 : 90 1 0 : 90 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 670 °C X 670 °C X 670 °C X ル 45分 45分 45分 45分 の
保持態様 練り込み 練り込み 練り込み 練り込み 紡糸原料 ¾の濃
度 (%) 3 0. 1 1 6 繊維の種類 ポリアミド ポリアミド ポリアミド ポリアミド 繊維形態 平織織地 平織織地 平織織地 平織織地
7 「ナスイオン発生
里 (個/ c c) 600 1 00 400 2400 生菌数 59 1.2 X105 1.3 xlO3 2 0以下 囷
性 静菌活性値 5.8以上 殺菌活性値 3.1以上 アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 1 00 ア 解性
ΦΡΐη) 10分後 1 00 1 00 1 00 94
30分後 1 00 1 00 98 75
60分後 9 1 97 96 4 1
120分後 8 1 84 85 30
300分後 6 6 75 71 0 初期濃度 2 0 2 0 2 0 2 0
30分後 20 20 20 1 4
60分後 1 9 1 9 20 8
120分後 1 7 1 9 18 6
300分後 1 3 1 8 16 0 紡糸評価 〇 ◎ 〇 〇〜△
【表 4】 実 施 例
9 10 1 1 1 サ Α: B 10 : 90 10 : 90 10 : 90 1 0 : 90 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 300 °C X 350 °C X 1350°C ル 45分 180分 1 0分 X 30分 の
保持態様 練り込み 練り込み 練り込み 練り込み 紡糸原料中の濃
度 (%) 15 3 3 3 繊維の種類 ポリアミド ポリアミ ポリアミド ポリアミ 繊維形態 平織織地 平織織地 平織織地 平織織地
7 ナスイオン発生
(個/ c C ) 2500 270 300 800 笾 生菌数 2 0以下 1.2 X103 1.2 X103 1.4 X104 性 静菌活性値 5.8以上
殺菌活性値 3.1以上
アンモニ 初期濃度 10 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 ァ分解性
、ppm) 10分後 94 1 0 0 1 0 0 1 0 0
30分後 75 100 98 99
60分後 40 95 85 86
120分後 30 85 75 76
300分後 0 75 63 64 トリメチ 初期濃度 2 0 2 0 2 0 2 0 ルァミン
分解性、 10分後 18 2 0 2 0 2 0 ρπι
30分後 12 20 20 20
60分後 7 19 18 19
120分後 6 17 17 17
300分後 0 14 13 15 紡糸評価 Δ 〇 〇 〇
【表 5】 実 施 例
1 3 14
サ Α: B 1 0 : 90 1 0 : 90
ン
フ Aの焼結条件 1 500 °C 3種類を混
ル X 1 5分 PI * :
の
保持 Λ!様 練り込み 練り込み 焼成微粒粉体 Aとして、 紡糸原料中の濃 300 °C X180分で焼成し 度 (%) 3 3
たもの 30%と、 350 °C X 繊維の種類 ポリアミド ポリアミド
120分で焼成したもの 50 繊維形態 平織織地 平織織地
%と、 1350°CX30分で焼
7 「ナスイオン発生
里 (個/ C C ) 35 0 700 成したもの 20%とを組み 生菌数 1.4 X105 1.3 X103 合わせて用いた。
静菌活性値
殺菌活性値
アンモニ 初期濃度 1 00 100
ァ分解 j生
Πΐ) 10分後 1 00 1 00
30分後 1 00 99
60分後 97 87
120分後 85 66
300分後 78 55
トリメチ 初期濃度 20 20
ルァミン
分解性、 10分後 20 20
Ρΐη
30分後 2 0 20
60分後 20 1 4
120分後 1 9 1 6
300分後 1 6 1 2
紡糸評価 〇 〇
【表 6】 比 較 例
1 2 3 4 サ Α: B Bのみ 1 0 : 90 10 : 90 櫞能性 f立 ン fe本を添加 プ Aの焼結条件 250 °C x 1600°C せす ル 1 80分 X 1 5分
の
保持態様 練り込み 練り込み 練り込み
敏糸原料 の
3 3 3
繊維の種類 ポリアミド ポリアミド ポリアミド ポリアミド 繊維形態 平織織地 平織織地 平織織地 平織織地 マイナスイオン発生
量 (個/ C C ) 75 1 1 0 1 30 0 笾 1.3 X103 1.3 X103 1.4 X105 1. X107 囷
性 静菌活性値
殺菌活性値
アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 1 00 ァ分解性
ppm) 10分後 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0
30分後 9 9 1 00 1 00 1 00
60分後 99 95 96 1 00
120分後 79 90 90 1 00
300分後 67 86 87 1 00 トリメチ 初期濃度 20 20 20 20 ルァミン
分解性 10分後 20 20 20 20 Ρΐη)
30分後 20 20 20 20
60分後 1 9 1 9 20 1 9
120分後 1 9 1 9 1 9 20
300分後 1 7 1 9 20 20 紡糸評価 〇 〇 〇 ◎
【実施例 1 5】
1 1デシテックス、 5 O mmカッ ト長のポリエステルステープルファイバ—を 用いて、 常法により、 1 0 0 g /m 2 目付の不織布ゥヱブを作製した。 一方、 前 記表 1に示す石英安山岩ガラス状斑岩口を、平均粒子径 6 0 11 mの微粒粉体にし たのち、 その一部を、 7 5 0 °C X 6 0分の焼成条件で、 電気をエネルギー源とし て焼成した。 この焼成微粒粉体 Aと、未焼成微粒粉体 Bとを、 1 0 : 9 0の配合 割合で混合して機能性微粒粉体とした。 この機能性微粒粉体 2 0部を、 ポリビニ ルアルコール系糊料 (アイオン社製、 タフベル糊) の 1 0 %水溶液 8 0部に添加 混合して、 機能性微粒粉体含有バインダー液を調製した。
つぎに、 前記不織布ウェブを、 上記機能性微粒粉体含有バインダー液に浸漬し 、 所定時間維持したのち引き上げて、 マングルにより、 絞り率 2 5 0 %となるよ う付着させた。 そして、 1 2 0 °Cの熱風で 2 5分間乾燥させることにより、 ポリ エステルステ一プルファイバ一 4 0 g /m 2 、機能性徴粒粉体 2 0 g /m 2 、 ポ リビュルアルコール系糊料 8 g /m 2 という構成からなる、機能性微粒粉体含有 不織布を得た。 この不織布の表裏面に、綿布をキルティングにより縫合し、 耳部 を同じ綿布で覆うことにより、 機能性徴粒粉体含有べッドパッドを作製した。 そして、上記機能性微粒粉体含有べッドパッドを敷いたべッド上に、被験者 ( 男性 4 6才) を仰臥させ、 1 0分後に、 レーザードップラー血流計により、 右手 人指し指先端部の血流変ィ匕を測定したところ、仰臥前に比べて、 血流速度は 1 8 . 8 %、血流量は 1 0 . 4 %増加しており、 血流改善効果が認められた。
また、上記と同様にして、被験者 (女性 5 0才) の脳波を、信号処理装置 (日 本電気三栄製作所社製、 D P 1 1 0 0 ) により測定した。 通常のべッドパッドか ら上記機能性微粒粉体含有べッドパッドに交換した時点から、経時的に、 8〜 1 3 H zの脳内波 (α波) の出現を観察したところ、 開始から 5分後には顕著に α 波の出現が認められた。 その後、 5時間にわたり、 睡眠中も含めて、 α波の出現 が持続した。 そして、被験者から、 「ぐっすりと眠ることができた」 との感想、を 得た。
さらに、上記と同様にして、 機能性微粒粉体含有べッドパッドを、 1 0名の被 験者 (いずれも 7 5才以上で、 ョダレ、 尿等によってべッドを汚しやすい者) に
3日間使用させた。 その結果、 通常のべッ ドパッ ドを使用した場合に比べて、 汚 れによる臭気や加齢臭が顕著に少なく、清潔感を長く維持することができた。
【実施例 16】
実施例 1と同様の機能性微粒粉体 (粒子径 3〜 7 m) を、 ポリアミ ド樹月1
3%練り込んで、 太さ 550デシテックス、 長さ 18〜2 Ommのブラシ毛材と したのち、 通常の方法に従い、 機能性ヘアブラシを作製した。 この機能性へアブ ラシを用い、 25°Cの室内で、 被験者 (女性 47才) に 30回ブラッシングさせ た。 その結果、 静電気の発生がなく、 毛髪が逆立たず、 しなやかで光沢のある、 滑らかな仕上がりの髪となった。 これに対し、 機能性微粒粉体を含有しないヘア ブラシを用いた場合には、 静電気が発生し、 毛髪に逆毛ができ、 かさかさした仕 上がりとなった。 これは、 機能性ヘアブラシの場合には、 髪をとく際に発生する 摩擦エネルギーによって、 4〜14 mの遠赤外線および 1200個/ c cのィ オンが発生して、 静電気の放電が速く (約 0. 6秒) 、 これらの相乗効果により 、 毛髪に滑らかさと潤いが与えられるものと考えられる。
【実施例 17】
前記表 1に示す石英安山岩ガラス状斑岩 ( 1 ) を、 平均粒子径 2 の微粒粉 体にしたのち、 その一部を、 670°Cx 45分の焼成条件で、 薪をエネルギー源 として焼成した。 この焼成微粒粉体 Aと、 未焼成微粒粉体 Bとを、 重量基準 (以 下同じ) で 10 : 90の配合割合で混合して機能性微粒粉体とした。 これを、 ポ リアミ ド (6ナイロン) 樹脂粉末に対し、 全体の 1. 5%となるよう添加混合し 、 後述する評価方法に適した形状の樹脂成形品を得た。
【実施例 18〜 21】
焼成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bの配合割合を、 1 : 99、 5 : 95、 15 : 85、 20 : 80の 4種類に変えた。 それ以外は、 実施例 17と同様にして、 樹脂成形品を得た。
【実施例 2ト 25】
機能性微粒粉体の、 混合樹脂組成物中の濃度を、 0. 1%、 1%、 6%、 15 %の 4種類の変えた。 それ以外は、 実施例 17と同様にして、 樹脂成形品を得た
【実施例 26〜 29】
機能性微粒粉体の焼成微粒粉体 Aを、焼成条件が 300°Cx 180分のもの、 350 °C X 120分のもの、 1350 °C X 30分のもの、 1500°CX 15分の ものの 4種類に変えた。 それ以外は、実施例 1と同様にして、樹脂成形品を得た
【実施例 30】
機能性微粒粉体のうち、焼成微粒粉体 Aとして、焼成条件が 300 °C X 180 分の焼成微粒粉体を 30%、 350°CX 120分の焼成微粒粉体を 50 %、 1 3 50 °C X 30分の焼成微粒粉体を 20%組み合わせた混合タイプのものを用いた 。 それ以外は、実施例 17と同様にして、樹脂成形品を得た。
【比較例 5】
機能性微粒粉体として、未焼成微粒粉体 Bのみを用いた。 それ以外は、実施例 17と同様にして、 樹脂成形品を得た。
【比較例 6、 7】
機能性微粒粉体を、焼成条件が 250 °C X 1 80分のもの、 1 600 °C X 1 5 分のものの 2種類に変えた。 それ以外は、実施例 17と同様にして、樹脂成形品 を得た。
【比較例 8】
機能性微粒粉体を用いることなく、実施例 17と同様にして、 樹脂成形品を得 た。
これらの実施例 17〜30品、 比較例 5〜8品について、後記の表 7〜表 1 1 に示す各項目に関して測定を行い、その結果を、後記の表 7〜表 1 1に併せて示 した。 なお、 各測定方法は、 以下のとおりである。
[マイナスイオン発生量]
一般的な空調機の吹き出し口に取り付けることのできる網状のエアフィル夕と して、樹脂成形品を作製した。 そして、 これを、 空調機の吹き出し口に取り付け 、取り付け位置から 4m離れた位置において、空調開始 2時間後に、 マイナスィ オン測定器 (アメリカ ARS. INS社製、 I ON. COUNTER) により、 吹き出し空気中のマイナスィォン数を測定した。
[臭気分解性]
fl兑臭試験用容器として、 内容積 1 1. 4リツトルのプラスチツク箱を用意し、 その内周面をすベてサンプルの樹脂シ一卜 (厚み 2 mm) で内張りして気密性を もたせた。 この箱のなかに、 ガスの初期濃度が、 アンモニアでは 1 0 Oppm、 トリメチルァミンでは 20 p pmとなるようガスを注入し、 攪捽しながら、所定 時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
【表 7】 実 施 例
1 7 1 8 1 9 20 サ Α: B 1 0 : 90 1 : 99 5 : 95 1 5 : 85 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 670 °C X 670 °C X 670 °C X ル 45分 4 5分 45分 45分 の
混合組成物中^)
含有量 (%) 1. 5 1, 5 1. 5 1. 5 マイナスイオン発生
量 (個/ C C ) 2000 750 1 300 900 アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 100 ァ分解: [生
Ρΐη) 10分後 1 00 1 00 1 00 100
30分後 9 5 1 00 98 100
60分後 68 89 77 90
120分後 3 2 8 1 40 79
300分後 5 6 9 37 58 トリメチ 初期濃度 20 20 20 20 ルァミン
分 性、 10分後 2 0 20 20 20 ΦΡΐη)
30分後 1 5 20 20 20
60分後 1 2 1 9 1 9 1 9 歸後 5 1 8 1 7 1 8
300分後 3 1 6 1 0 1 1
【表 8】 実 施 例
2 1 22 23 24 サ A: B 20 : 80 10 : 90 1 0 : 90 1 0 : 90 ン
プ Aの焼結条件 670。C X 670 °C X 670 °C X 670 °C X ル 45分 4 5分 45分 45分 の
混合組成物中の
徼 含有量 (%) 1. 5 0. 1 1 6
'ナスイオン発生
里 mフ
(個/ c c) 600 1 00 400 2400 アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 100 ァ分解; [生
Φ Πΐ) 10分後 1 00 1 00 1 00 94
30分後 1 00 1 00 98 75
60分後 9 1 97 96 4 1
120分後 8 1 84 85 30
300分後 66 75 7 1 0 トリメチ 初期濃度 20 20 20 20 ルァミン
分解性 10分後 20 20 20 1 8
( pm)
30分後 20 20 20 14
60分後 1 9 1 9 20 8
120分後 1 7 1 9 1 8 6
300分後 1 3 1 8 1 6 0
【表 9】 実 施 例
25 26 27 28 サ A: B 1 0 : 90 10 : 90 1 0 : 90 1 0 : 90 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 300 °C X 350 °C X 1 350 °C ル 45分 1 80分 1 20分 X 30分 の
混合組成物中の
含有量 (%) 1 5 1. 5 1. 5 1. 5 フ 'ナスイオン発生
(個/ c c ) 2500 270 300 800 アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 1 00 ァ分解性
ppm) 10分後 94 1 00 1 00 1 00
30分後 75 1 00 98 99
60分後 40 95 85 86
120分後 30 85 75 76
300分後 0 75 6 3 64 トリメチ 初期濃度 20 20 20 20 ルァミン
分解性 10分後 1 8 20 20 20 蒙)
30分後 1 2 20 20 20
60分後 7 1 9 1 8 1 9
120分後 6 1 7 1 7 1 7
300分後 0 14 1 3 1 5
【表 1 0】 実 施 例
29 30
サ A: B 1 0 : 90 1 0 : 90
ン
プ Aの焼結条件 1 500 3種類を混
ル X 1 5分 * :
の
混合組成物中の 焼成微粒粉体 Aとして、 含有量 (%) 1. 5 1. 5
300 °C X 180分で焼成し マイナスイオン発生
量 (個/ C C ) 35 0 700 たもの 30%と、 350 °Cx アンモニ 初期濃度 1 00 100 120分で焼成したもの 50 ァ分解性
Ρΐη) 10分後 1 00 100 %と、 1350°C X30分で焼
30分後 1 00 99 成したもの 20%とを組み
60分後 97 87 合わせて用いた。
120分後 8 5 66
300分後 78 5 5
トリメチ 初期濃度 20 20
ルァミン
分解性ヽ 10分後 2 0 20
(ppm;
30分後 2 0 20
60分後 20 1 4
120分後 1 9 1 6
300分後 1 6 1 2
【表 1 1】 比 較 例
【実施例 3 1〜34、比較例 9】
下記の表 1 2に示す樹脂材料を用いてサンプルとなる樹脂成形品 (直径 1 0 0 mmx高さ 1 5 0 mm.厚み 2 mmの有底円筒状体) を得た。 そして、統一試験 法により、大腸菌 (E s c h e r i c h i a c o l i I F 0 3 9 72) と 黄色ぶとう球菌 (S t ap hy 1 o c o c c u s aur e u s ATCC 6 5 3 8 P) のそれぞれに対する抗菌性を評価した。 これらの結果を、下記の表 7 に併せて示す。
mi 2】
【実施例 35】
ポリエチレン樹脂組成物に、実施例 17と同様の機能性微粒粉体を、組成物全 体に対し 2%となるよう配合したものを用いて、厚み 25 m, 幅 lmのポリエ
チレンフィルムを得た。 このフィルムを用いて、 美容院等で使用されるパ一マネ ントウヱーブ処理用パーマキャップを作製した。 このパーマキャップを用い、 1 0名の女性の頭髪をパ一マネント処理したところ、 処理液より発生する薬品臭が 消失しており、 被験者から 「不快臭がなく快適にパ一マネント処理を受けること ができた。 」 との感想を得た。
• 【実施例 3 6】
ポリアミ ド樹脂組成物に、 実施例 1 7と同様の機能性微粒粉体を、 組成物全体 に対し 1 . 5 %配合したものを用いて、 太さ 5 5 0デシテックス、 長さ 1 8〜2 O mmのブラシ毛材とした。 また、 A B S樹脂組成物に、 実施例 1 7と同様の機 能性微粒粉体を、 組成物全体に対し 4 %配合したものを用いて、 ヘアブラシの台 部を成形した。 そして、 上記ブラシ毛材と台部とを用いて、 通常の方法に従い、 機能性ヘアブラシを作製した。 この機能性ヘアブラシを用い、 2 5 °Cの室内で、 被験者(女性 4 7才) に 3 0回ブラッシングさせた。 その結果、 静電気の発生が なく、毛髪が逆立たず、 しなやかで光沢のある、 滑らかな仕上がりの髪となった 。 これに対し、 機能性微粒粉体を含有しないヘアブラシを用いた場合には、 静電 気が発生し、 毛髪に逆毛ができ、 かさかさした仕上がりとなった。 これは、 機能 性ヘアブラシの場合には、 髪をとく際に発生する摩擦エネルギーによって、 4〜 1 4 の遠赤外線および 1 2 0 0個/ c cのイオンが発生して、 静電気の放電 が速く (約 0 . 6秒) 、 これらの相乗効果により、 毛髪に滑らかさと潤いが与え られるものと考えられる。 '
【実施例 3 7】
2液型発泡ウレタン樹脂組成物に、 実施例 1 7と同様の機能性微粒粉体を、 組 成物全体に対し 6 %配合したものを用いて、 連続気泡を有する発泡ウレタン製枕 材 (縦 3 0 c m x横 5 5 c m X中央厚み 1 1 c m) を得た。 これを、 綿布で覆い 、 枕として、 被験者 (男性 3 0才) に使用させた。 そして、 この被験者の脳波を 、 信号処理装置 (日本電気三栄製作所社製、 D P I 1 0 0 ) により測定した。 上 記機能性枕を当てて横になつた時点から、 経時的に、 8〜 1 3 H zの脳内波 ( 波) の出現を観察したところ、 開始から 5分後には顕著に α波の出現が認められ た。 その後、 5時間にわたり、 睡眠中も含めて、 α波の出現が持続した。 そして
、被験者から、 「ぐっすりと眠ることができた」 との感想'を得た。
【実施例 38】
前記表 1に示す石英安山岩ガラス状斑岩( 1 ) を、 平均粒子径 1 0 mmに粉砕 したのち、 その一部を、 670°CX45分の焼成条件で、薪をエネルギー源とし て焼成した。 この焼成品 Aと、 未焼成品 Bとを、重量基準(以下同じ) で 1 0 : 90の配合割合で混合し、 図 1に示すミネラル成分溶出装置の溶解槽 1 1 , 14 に充填した。 そして、水を注入し、 85〜95°Cで 1 20分間、 水を循環させて ミネラル成分を溶出させることにより、機能性液体 (メタ珪酸 1 Oppm) を 得た。
また、 78デシテックス/ 1 2フィラメントのナイロン延伸糸を経糸、 緯糸と して用いた平織の織地(織密度:経方向 1 20本 /2. 54 cm.緯方向 90本 /2. 54 cm) を準備した。
そして、上記機能性液体に上記織地を、 80°C X 20秒間浸漬し、 マングル絞 りにより所定量の機能性液体を付与した後、 1 20 °Cの熱風で乾燥することによ り、 機能性織地を得た。
【実施例 3 9〜 42】
機能性液体の材料である焼成品 Aと未焼成品 Bの配合割合を、 1 : 99、 5 : 95、 15 : 85、 20 : 80の 4種類に変えた。 それ以外は、 実施例 38と同 様にして、機能性織地を得た。
【実施例 4 3、 44】
機能性液体の材料である焼成品 Aを、焼成条件が 300 °C X 1 80分のもの、 350 °C X 1 20分のものの 2種類に変えた。 それ以外は、 実施例 38と同様に して、機能性織地を得た。
【実施例 4 5、 46】
機能性液体を、 ミネラル成分溶出装置における溶出温度が 70°Cのもの、 85 でのもの、 1 20°Cのものの 3種類に変えた。 それ以外は、実施例 38と同様に して、機能性織地を得た。
【比較例 1 0】
機能性液体として、未焼成品 Bのみからミネラル成分を溶出したものを用いた
。 それ以外は、実施例 3 8と同様にして、未焼成品 B由来の機能性織地を得た。
【比較例 1 1、 1 2】
機能性液体の材料である焼成品 Aとして、焼成条件が 2 5 0 °C X 1 80分のも の、 1 600 °C X 1 5分のものの 2種類に変えた。 それ以外は、実施例 3 8と同 様にして、機能性織地を得た。
【比較例 1 3]
機能性液体を用いることなく、実施例 3 8と同様にして、単なる平織の織地を 得た。
これらの実施例 3 8〜4 7品、 比較例 1 0〜1 3品について、 後記の表 1 3〜 表 1 6に示す各項目に関して測定を行い、 その結果を、後記の表 1 3〜表 1 6に 併せて示した。 なお、各測定方法は、 以下のとおりである。
[抗菌性]
統一試験法により、黄色ぶどう球菌 (S t ap hy l o c o c c u s a u r eu s ATCC 6 5 3 8 P) および大腸菌に対する抗菌性を評価した。 ただ し、実施例 3 8品については、 生菌数、静菌活性値、 殺菌活性値の 3項目につい て測定し、他の実施例品、 比較例品については、 生菌数についてのみ測定した。 ちなみに、黄色ぶどう球菌の 1 8時間後のブランク生菌数は 1. 2 X 1 07 であ つた。 また、大腸菌の 1 8時間後のブランク生菌数は 1. 3 x 1 07 であった。
[臭気分解性]
脱臭試験用容器として、 内容積 1 1. 4リツトルの清浄なガラス製容器であつ て底部に攪拌装置を設けたものを用意し、 そのなかに、 サンプル 5 gを入れた。 そして、 アンモニアガスを、 初期濃度が 1 0 Op pmとなるよう注入し、攪拌し ながら、所定時間ごとに容器内の残留ガス濃度を測定した。
【表 1 3] 実 施 例
38 39 40 4 1 サ A: B 1 0 : 90 1 : 99 5 : 95 1 5 : 85 ン
プ Aの焼結条件 670。C X 670 °C X 670。C X 670 °C X ル 4 5分 45分 45分 45分 の
機能性液 ¾中の
メ夕 ί圭 濃度 140 35 83 8 1
P m)
繊維の種類 ポリアミド ポリアミド ポリアミド ポリアミト' 繊維形態 平織織地 平織織地 平織織地 平織織地 黄色ぶ 生菌数 2 0以下 1.2 X103 48 5 1 どつ球
囷'に 静菌活性値 5.8以上
tる抗
菌性 殺菌活性値 3.1以上
生菌数 20以下 1.3 X103 47 49
(こ す
る irt囷 静菌活性値
性
殺菌活性値
アンモニ 初期濃度 1 00 1 00 1 00 1 00 ァ分解性
ppm) 10分後 1 00 1 00 1 00 1 00
30分後 95 1 00 98 99
60分後 68 89 77 82
120分後 32 8 1 45 53
300分後 5 69 37 58
【表 14】 実 施 例
42 43 44 サ Α: B 20 : 80 1 0 : 90 1 0 : 90 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 300 °C X 350 °C X ル 45分 180分 1 20分 の
機能 ィませの
メタ珪酸 i 69 38 4 1
(p P m
繊維の種類 ポリアミド ポリアミド ポリアミド 繊維形態 平織織地 平織織地 平織織地 黄色ぶ 生菌数 5 5 1.2 X103 1.2 X103 どう球
鹵に^ I 静菌活性値
饥
菌性 殺菌活性値
生菌数 5 1 1.3 X103 1.3 X103 に対す
る抗菌 静菌活性値
性
殺菌活性値
アンモニ 初期濃度 1 0 0 1 0 0 1 0 0 ァ分解性
Ρΐη) 10分後 1 00 1 00 1 00
30分後 1 0 0 1 0 0 1 0 0
60分後 9 1 95 95
120分後 8 1 87 84
300分後 66 8 1 77
【表 15】 実 施 例
45 46 47 サ Α: B 10 : 90 10 : 90 10 : 90 ン
プ Aの焼結条件 670 °C X 670 °C X 670 °C X ル 45分 45分 45分 の
ミネラル成分の 70°C X 80°C X 1 20°C X 溶出条件 100分 100分 100分
黄色ぶ 生菌数 25以下 24以下 25以下 どう球
菌に対 静菌活性値
菌性抗 殺菌活性値
大腸菌 生菌数 25以下 24以下 25以下 に対す
る ί几菌 静菌活性値
性
殺菌活性値
アンモニ 初期濃度 100 100 100 ァ 生
Πΐ) 10分後 100 100 100
30分後 99 98 99
60分後 76 73 77
120分後 46 40 47
300分後 2 1 15 23
【表 1 6】
【実施例 4 8 ]
1 1デシテツクス、 5 0mmカツ卜長のポリエステルステ一プルファイバ一を 用いて、常法により、 1 0 0 g/m2 目付の不織布ウェブを作製した。 一方、前 記表 1に示す石英安山岩ガラス状斑岩(2) を、 平均粒子径 1 0mmに粉砕した のち、 その一部を、 75 0 °CX 6 0分の焼成条件で、 電気をエネルギー源として 焼成した。 この焼成品 Aと、未焼成品 Bとを、 1 0 : 9 0の配合割合で混合し、
図 1に示すミネラル成分溶出装置の溶解槽 1 1, 1 4に充填した。 そして、 水を 注入し、 8 5〜9 5 °Cで 1 1 0分間、 水を循環させてミネラル成分を溶出させる ことにより、 機能性液体 (メタ珪酸 1 4 0 p p m) を得た。
つぎに、 前記不織布ウェブを、 上記機能性液体 9 0部にポリビュルアルコール 系糊料 (アイオン社製、 タフベル糊) 1 0部を溶解してなるバインダー液に浸漬 し、 所定時間維持したのち引き上げて、 マングルにより、 絞り率 2 5 0 %となる よう付着させた。 そして、 1 1 0 °Cの熱風で 2 5分間乾燥させることにより、 ポ リエステルステ一プルファイバ一 1 0 0 g /m2 、 ポリビュルアルコール系糊料 2 5 g /m2 という構成からなる、 機能性不織布を得た。 この不織布の表裏面に 、 綿布をキルティングにより縫合し、 耳部を同じ綿布で覆うことにより、 機能性 べッドパッ ドを作製した。
そして、 上記機能性べッドパッ ドを敷いたべッ ド上に、 被験者 (男性 4 6才) を仰臥させ、 1 0分後に、 レーザ一ドップラー血流計により、 右手人指し指先端 部の血流変ィヒを測定したところ、 仰臥前に比べて、 血流速度は 1 8 . 8 %、 血流 量は 1 0 . 4 %増加しており、 血流改善効果が認められた。
また、 上記と同様にして、 被験者 (女性 5 0才) の脳波を、 信号処理装置 (日 本電気三栄製作所社製、 D P 1 1 0 0 ) により測定した。 通常のべッドパッ ドか ら上記機能性べッ ドパッ ドに交換した時点から、 経時的に、 8〜1 3 H zの脳内 波 (α波) の出現を観察したところ、 開始から 5分後には顕著に α波の出現が認 められた。 その後、 5時間にわたり、 睡眠中も含めて、 ひ波の出現が持続した。 そして、 被験者から、 「ぐっすりと眠ることができた」 との感想を得た。
さらに、 上記と同様にして、 機能性べッ ドパッ ドを、 1 0名の被験者 (いずれ も 7 5才以上で、 ョダレ、 尿等によってべッ ドを汚しやすい者) に 3日間使用さ せた。 その結果、 通常のべッドパッドを使用した場合に比べて、 汚れによる臭気 や加齢臭が顕著に少なく、清潔感を長く維持することができた。
【実施例 4 9】
実施例 3 8で用いた機能性液体中に、 厚み 2 5 " m、 幅 l mのポリエチレンフ イルムを走行含浸させたのち、 1 1 0 °Cの熱風乾燥機中を通過させ、乾燥品を口 —ル状に巻き取った。 このフィルムを用いて、 美容院等で使用されるパ一マネン
トウヱーブ処理用パーマキャップを作製した。 このパーマキャップを用い、 1 0 名の女性の頭髪をパーマネン卜処理したところ、 処理液より発生する薬品臭が消 失しており、 被験者から 「不快臭がなく快適にパーマネント処理を受けることが できた。 」 との感想を得た。
【実施例 5 0】
実施例 3 8で用いた機能性液体を、 連続気泡を有する発泡ウレタン製枕材 (縦 3 0 c m x横 5 5 c m x中央厚み 1 2 c m) に含浸させ、 絞り率 1 0 0 %となる ようにマングルで絞ったのち、 1 0 0 °Cの乾熱処理により車 έ燥させた。 これを、 綿布で覆い、 枕として、 被験者 (男性 3 0才) に使用させた。 そして、 使用時の 脳波を、 実施例 4 8と同様にして測定したところ、 脳波に顕著な α波が出現し、 その後、 睡眠中も含めて、 or波の出現が継続した。 そして、 被験者から 「ぐつす り眠れて目覚めもすつきりした。 」 との感想を得た。
【実施例 5 1】
前記表 1に示す石英安山岩ガラス状斑岩 ( 1 ) を、 平均粒子径 4 5〃mの微粒 粉体にしたのち、 その一部を、 6 7 0 °C X 4 5分の焼成条件で、 薪をエネルギー 源として焼成した。 この焼成微粒粉体 Aと、 未焼成微粒粉体 Bとを、 重量基準 ( 以下同じ) で 1 0 : 9 0の配合割合で混合して石英安山岩ガラス状斑岩微粒粉体
(以下単に 「微粒粉体」 という) とした。 また、 上記と同様の石英安山岩ガラス 状斑岩ィのミネラルを溶出させたミネラル水 (メタ珪酸 1 4 0 p p m) を用意し た。 さらに、 粘土として、 赤粘土 (磁鉄 3 . 9 %含有) 、 ヒド粘土 (リン 0 . 0 4 %含有) 、 磁器粘土 (磁鉄もリンも含有せず) の 3種類を用意した。
そして、 これらの原料を、 後記の表 1 7に示す組成で混練し、 前述の方法にし たがって、 目的とするセラミックス焼結体を得た。 形状は、 外径 6 O mm、 内径 2 l mm、 厚み 1 1 mmのドーナツ状で、 全体重量が 5 0 gである。
【実施例 5 2〜5 8】
焼成微粒粉体 Aと未焼成微粒粉体 Bの配合割合や他の原料との組み合わせを後 記の表 1 7、表 1 8に示すとおり変えた。 それ以外は、 実施例 5 1と同様にして 、 セラミツクス焼結体を得た。
【比較例 1 4】
焼成条件を、 つぎのように変えた。 それ以外は、実施例 5 1と同様にして、 セ ラミックス焼結体を得た。
[焼成条件]
( 1 ) 焼成窯温度: 2 0〜4 0 0 °C / 8時間。
昇温焼成。
( 2 ) 焼成窯温度: 4 0 0 °C X 8時間。
等温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 1回。
( 3 )焼成窯温度: 4 0 0〜 8 0 0 °C X 6時間。
昇温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
( 4 ) 焼成窯温度: 8 0 0〜 1 1 5 0 °C X 8時間。
昇温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
( 5 )焼成窯温度: 1 1 5 0〜 8 0 0 °C X 6時間。
降温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
( 6 )焼成窯温度: 8 0 0〜4 0 0 °C X 9時間。
降温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 1回。
( 7 )焼成窯温度: 4 0 0 ~ 2 0 °C
降温焼成、 ガス抜き 3 0分間 X 2回。
【比較例 1 5】
粘土として、 磁器粘土のみを用いた。 それ以外は、実施例 5 1と同様にして、 セラミツクス焼結体を得た。
【比較例 1 6】
ミネラル水に変えて、水道水を用いた。 それ以外は実施例 5 1と同様にして、 セラミックス焼結体を得た。
これらの実施例品 5 1 - 5 8 . 比較例品 1 4〜 1 6について、 後記の表 1 7、 表 1 8に示す各項目に関して測定を行い、 その結果を、後記の表 1 7、 表 1 8に 併せて示した。 なお、各測定方法は、以下のとおりである。
[食用油の揚げ温度]
本来、油温度 1 7 5 °Cで揚げることが必要とされるフライドポテト素材(冷凍 品) を揚げるに際し、食用油 (サラダ油) 1リツトルに対し、 セラミックス焼結
体 1個を油中に投入して揚げ、 良好に揚がる最低の揚げ温度を測定した。
[食用油によるアクリルアミ ド生成]
上記 「食用油の揚げ温度」 の評価と同様のフライ ドポテト素材を用い、 セラミ ックス焼結体を 1個投入した場合と 3個投入した場合の 1通りの条件で、 最適な 揚げ温度で 5分間揚げ、 得られたフライ ドポテトに含有されるアクリルアミ ドの 量をガスクロマトグラフ質量分析法で測定した。 なお、 同様の条件で油のみ用い て揚げた場合には、 アクリルアミ ドの量は、 7. 8 ppmであった。
[食用油の酸化度]
食用油 (サラダ油) 1リットルをカロ熱し、 1 7 5°Cの油温を 2 4時間維持した のち、 柴田科学社製の加熱油脂劣化度検査器 (商品名:アブテスタ一) を用いて 、 その酸価を測定した。
【表 1 7】 施 例
5 1 5 2 5 3 54 5 5 5 6
赤粘土 8000 7000 6000 5000 4000
組
ヒド粘土 1000 2000 4000 5000 5500
成 磁器粘土 1000 1000 5000 5000 500
微粒粉体 A 500 1000 500 1000 500 1000
微粒粉体 B 1000 500 1000 500 1000 500
g
ミネラル水 600 600 600 600 600 600
水道水
揚げ温度 (°C ) 168 170 170 170 170 170
評
アクリル 1個 4.6 5.3 6.3 6.7 6.4 5.7
アミ ド量
(ppm) 3個 0.7 3.1 6.1 6.5 6.3 4.9
価
酸化度 1.5 1.5 3.0 3.0 3.0 1.5
【表 1 8】
* :比較例 1 4は、原料組成は実施例 5 1と同じで、焼成温度が
1 1 5 0 °Cである。 なお、本発明の機能性セラミックスが油の温度下降と温度上昇に与える影響を 調べるために、下記の 2種類の条件において、実施例 5 1のセラミックス焼結体 を油に投入したものと、油だけのものとを用いて冷凍食品を揚げ、油に冷凍食品 を入れた後の油温度の変ィ匕を経時的に測定した。 その結果は下記のとおりであつ た。
[条件 1 ]
冷凍かぼちやコロッケ 1個
油温度 1 8 1 °C
油量 1リットル
①実施例 1品を用いた油の温度変ィ匕
6分後の温度 1 7 0 °Cに下降。
2 5分後の温度 1 8 1 °Cに回復。
②実施例 1品を用いない油の温度変化
6分後の温度 1 6 8 °Cに下降。
5分後の温度 1 7 6 °Cに回復。
5 0分後の温度 1 8 1 °Cに回復。
[条件 2 ]
冷凍ェビフライ 3尾
温度 1 8 1 °C
油量 1 リツ卜ノレ
①実施例 1品を用いた油の温度変化
3分後の温度 1 6 7 °Cに下降,
6分後の温度 1 8 1 °Cに回復,
②実施例 1品を用いない油の温度変化
3分後の温度 1 6 2 °Cに下降,
6分後の温度 1 7 1 °Cに回復,
1 3分後の温度 1 8 Cに回復, 産業上の利用可能性
以上のように、本発明の機能性製品は、 アンモニア等の臭気や次亜塩素酸ナト リゥム等の刺激物質を吸着 ·分解する、水や食品に対し腐敗防止作用を有する、 生物 .植物に対し生育促進作用を有する、 菌の繁殖抑制作用を有する等の優れた 機能を備えているため、 衛生的であることが要求されるサニタリー用品や、 ぺッ 卜飼育用グッズ、 ガーデニング用品、 包装材、 フィルター材等、 各種の繊維製品 に、好適に用いることができる。 また、石英安山岩ガラス状斑岩は、 その高度な 電離現象 (イオン発生) 効果, 4〜 1 4 m波長の遠赤外線効果等が相乗的に作 用して、 アトピー等の皮膚疾患症状に対する抑制作用や、血液浄化作用、 自律神 経安定作用等を備えていることから、衣料や寝具、 マツト等、各種の日用品に適 用することに適用することにより、 心身を快適に保つことに役立てることができ る。
そして、 本発明のなかでも、 その形態が液体であるものは、 そのまま用いたり 、 適宜の対象物に含浸させたり塗布したりするだけで、 前述の優れた効果を奏す る。 また、 対象物の製造段階で、 上記機能性液体で処理することにより、 長期に わたつて優れた効果を奏する機能性製品を得ることができる。
さらに、 本発明の、 セラミックス焼結体の形態をした機能性製品の製法によれ ば、 優れた油改質効果を奏する機能性製品を得ることができる。 この機能性製品 (セラミックス焼結体) は、 全体が均質かつ緻密なポーラス状で、 石英安山岩ガ ラス状斑岩に由来する特殊な機能が損なわれることなく維持されており、その機 能に基づき、 油の酸ィヒを効果的に抑制することができる。 したがって、 上記機能 性セラミックスを食用油のなかに投入しておくだけで、 油の酸ィヒによって生じる 過酸ィヒ脂質の生成を抑制することができる。 また、 同じ温度でじやがいも等を揚 げても、 アクリルアミ ドが生成しにくくなる。 さらに、 通常の揚げ温度より低温 で良好な揚げ具合となるため、 それによつても酸化が進行せず、 油の劣化が抑制 されるという効果も奏する。