JPWO2003086013A1 - コンデンサセンサ - Google Patents

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Abstract

コンデンサセンサ(10)は、開口部(22a)及び開口部(22a)に対向した対向部(22b)を有した導電性ケース(20)と、開口部(22a)を介して導電性ケース(20)の内部に収納された固定電極(30)と、導電性ケース(20)の内部に収納され開口部(22a)側に固定電極(30)と離隔して配置された導電性の振動膜(51)と、導電性ケース(20)の内部に収納され振動膜(51)を保持した導電性の振動膜保持部(52)と、導電性ケース(20)の内部に収納され固定電極(30)及び振動膜(51)とそれぞれ導電性ケース(20)及び振動膜保持部(52)を介して電気的に接続された回路実装基板(60)と、対向部(22b)の変形を抑制する変形抑制部(32)とを備え、変形抑制部(32)は、導電性ケース(20)及び振動膜(51)の間であって振動膜(51)の振動可能な部分(51a)の外周(51b)より内側に配置される。

Description

技術分野
本発明は、マイクロホンや振動センサなどとして使用されるコンデンサセンサに関する。
背景技術
従来、特開2001−145196号公報に記載されているように、導電性カプセルと、導電性カプセルに収納され周縁に周縁リング部が形成された導電性補強板と、導電性カプセルに収納され導電性補強板と離隔して配置された導電性振動膜とを備え、導電性補強板の周縁リング部が導電性カプセルに係合することによって導電性カプセル及び導電性補強板の間に間隙が形成されたコンデンサマイクロホンがコンデンサセンサとして知られている。
そして、従来のコンデンサマイクロホンは、導電性カプセルのうち比較的変形し難い部分に対向した周縁リング部のみで導電性補強板が導電性カプセルに係合することによって、導電性カプセルの変形が導電性補強板に伝達することを抑制していた。
また、従来のコンデンサマイクロホンは、導電性カプセル及び導電性補強板の間に形成された間隙において導電性カプセルの変形を積極的に許容することによっても、導電性カプセルの変形が導電性補強板に伝達することを抑制していた。
しかしながら、上述した従来のコンデンサマイクロホンにおいては、導電性カプセルの変形を積極的に許容していたので、導電性カプセルの変形に伴って導電性カプセル内の空間も変形し、周波数特性が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、周波数特性の悪化を抑制することができるコンデンサセンサを提供することを目的とする。
発明の開示
本発明のコンデンサセンサは、開口部及び前記開口部に対向した対向部を有した導電性ケースと、前記開口部を介して前記導電性ケースの内部に収納された固定電極と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極より前記開口部側に前記固定電極と離隔して配置された導電性の振動膜と、前記導電性ケースの内部に収納され前記振動膜を保持した導電性の振動膜保持部と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極及び前記振動膜とそれぞれ前記導電性ケース及び前記振動膜保持部を介して電気的に接続された回路実装基板と、前記対向部の変形を抑制する変形抑制部とを備え、前記変形抑制部は、前記導電性ケース及び前記振動膜の間であって前記振動膜の振動可能な部分の外周より内側に配置された構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、対向部の変形を抑制するので、対向部の変形による周波数特性の悪化を抑制することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記固定電極及び前記変形抑制部は、一体に形成された構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、固定電極及び変形抑制部が別部品である場合と比較して、部品点数を少なくすることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記振動膜は、導電性物質が積層された樹脂フィルムを有した構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、振動膜が金属のみで形成された場合と比較して振動膜を軽量化することができので、振動膜が金属のみで形成された場合と比較して感度を向上することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記振動膜保持部は、導電体及び絶縁体の複合体である構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、振動膜保持部が導電体のみで形成されている場合と比較して、導電性ケース及び振動膜の間の浮遊容量を低下させることができ、感度を向上することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性ケース及び前記固定電極は、それぞれ音孔が形成され、前記導電性ケースの前記音孔の総面積は、前記固定電極の前記音孔の総面積より大きく、前記固定電極の前記音孔の総面積は、前記振動膜の振動可能な部分の総面積の1/1000より大きく1/10より小さい構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、十分な音圧を振動膜に伝えることができ、十分な感度を得ることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記振動膜の厚みは、1μmより大きく3μmより小さい構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、高感度と高歩留まりを両立することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記振動膜の基本共振周波数は、10KHzより大きく35KHzより小さい構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、高感度と高歩留まりを両立することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記固定電極に付されたエレクトレット材を備え、前記エレクトレット材の厚みは、3μmより大きく25μmより小さい構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、高感度と高歩留まりを両立することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性ケースに取り付けられて前記導電性ケースと電気的に接続された導電性面布を備え、前記導電性ケース及び前記固定電極は、それぞれ音孔が形成され、前記導電性ケースの音孔は、前記導電性面布によって覆われた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、導電性ケースの外部の電磁ノイズが導電性ケースの音孔を介して導電性ケースの内部に侵入することを抑制することができるので、導電性ケースの外部の電磁ノイズが振動膜に到達することを抑制することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性面布は、導電性物質及び非導電性物質の複合体である構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、導電性面布が導電性物質のみで形成されている場合と比較して、導電性面布の製造を容易化することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性ケース及び前記固定電極の間に配置された導電性スペーサを備え、前記導電性ケース及び前記固定電極は、それぞれ音孔が形成された構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、導電性ケース及び固定電極が互いに直接接触している場合と比較して、導電性ケースの音孔が形成された面から固定電極までの距離が長いので、導電性ケースの外部の電磁ノイズが振動膜に到達することを抑制することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記固定電極の前記音孔の少なくとも一部は、前記導電性ケースの前記音孔以外の部分と対向した構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、固定電極の音孔の全部が導電性ケースの音孔と対向している場合と比較して、導電性ケースの外部の電磁ノイズが振動膜に到達することを抑制することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記固定電極は、前記振動膜と外周部の形状が異なる構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、固定電極が振動膜と外周部の形状が同じ場合と比較して、振動膜の振動可能な部分以外の部分と固定電極との間の浮遊容量を低下させることができ、出力電圧を向上することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性ケースの前記振動膜保持部側の面に付された絶縁部を備えた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、絶縁部が導電性ケースとは独立している場合と比較して、部品点数を減らすことができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性ケース及び前記振動膜保持部の間に絶縁部を備え、前記絶縁部は、前記導電性ケースとは独立している構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、絶縁部が導電性ケースに付された場合と比較して、簡単な構造であるので、容易に製造されることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記絶縁部は、金属の母材と、前記母材の表面に施された絶縁材料との複合体である構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、絶縁部が絶縁材料のみによって形成されている場合と比較して、絶縁部の剛性を向上することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記振動膜保持部と前記回路実装基板との間に配置された導電性部材を備え、前記回路実装基板は、前記導電性部材を介して前記振動膜保持部と電気的に接続された構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、導電性部材によって高さの調整を容易化することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、外部の機器と電気的に接続可能な端子と、前記端子に電気的に接続されノイズを除去するノイズ除去部とを有し、前記ノイズ除去部は、前記回路実装基板に実装された構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、外部の機器と電気的に接続可能な端子を通じて外部から入力されるノイズを除去することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記端子に電気的に接続され前記回路実装基板に実装されたバリスタ素子を備えた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、耐ESD(静電気放電)性を向上することができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記回路実装基板の内部に埋め込まれた素子を備えた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、素子が回路実装基板上に実装される場合と比較して、回路実装基板と振動膜との間隔を小さくすることができるので、高さを低くすることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、印刷及び薄膜プロセスの少なくとも一方によって前記回路実装基板上に形成された素子を備えた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、素子が半田で回路実装基板上に実装される場合と比較して、回路実装基板と振動膜との間隔を小さくすることができるので、高さを低くすることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記回路実装基板上に実装されたベアチップを備えた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、チップがパッケージで回路実装基板上に実装された場合と比較して、回路実装基板と振動膜との間隔を小さくすることができるので、高さを低くすることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、前記導電性ケースの前記固定電極側の面に付された絶縁部と、前記導電性ケース及び前記固定電極の間を電気的に接続した導通部とを有した構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、導電性ケースの固定電極側の面に付された絶縁部が除去されなくても導電性ケース及び固定電極が互いに導通されるので、導電性ケースの固定電極側の面に付された絶縁部が除去されることによって導電性ケース及び固定電極が互いに導通される場合と比較して、容易に製造されることができる。
また、本発明のコンデンサセンサは、互いに対向した一対の開口部を有した導電性ケースと、前記開口部を介して前記導電性ケースに圧入された固定電極と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極と離隔して配置された導電性の振動膜と、前記導電性ケースの内部に収納され前記振動膜を保持した導電性の振動膜保持部と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極及び前記振動膜とそれぞれ前記導電性ケース及び前記振動膜保持部を介して電気的に接続された回路実装基板とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明のコンデンサセンサは、導電性ケースの変形による周波数特性の悪化を抑制することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ10は、開口部22a及び開口部22aに対向した対向部22bを有し音孔20aが形成された導電性ケース20と、導電性ケース20の内部側の面に付された絶縁部21と、導電性ケース20の内部に導電性ケース20と接触して配置された固定電極30と、固定電極30の導電性ケース20との接触面側とは反対側の面上に積層されたエレクトレット材31と、導電性ケース20の内部にエレクトレット材31と接触して配置されたスペーサ40と、導電性ケース20の内部にスペーサ40と接触して固定電極30より導電性ケース20の開口部22a側に配置された振動膜51と、導電性ケース20の内部に配置されて振動膜51を保持する振動膜保持部52と、導電性ケース20の内部に振動膜保持部52と接触して配置されて導電性ケース20の内部を覆う回路実装基板60と、導電性ケース20の外部から導電性ケース20の音孔20aを覆う導電性面布70とを備えている。
なお、コンデンサセンサ10は、図2に示すように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53を備えることによって、高さの調整を容易化することができる。以下においては、コンデンサセンサ10が導電性部材53を備えている構成によってコンデンサセンサ10について説明する。
ここで、導電性ケース20は、アルミ、洋泊、SUSなど工業上比較的安価で耐腐食性が高く、かつ導電率が高い金属によって形成されていることが望ましい。なお、その金属の表面は、さらに導通性や防食性を高める目的で金メッキなどがされていても良い。
また、絶縁部21は、加工や整形の容易さと、コンデンサセンサ10の感度に無関係な浮遊容量を減少させることの必要性とから、比較的低誘電率である樹脂、又は、樹脂と金属との複合体によって形成されていることが好ましい。例えば、絶縁部21は、導電性ケース20に融着され、又は、塗布されたPET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、FEP(ポリフッ化エチレンプロピレン)などの樹脂フィルムでも良いし、エポキシ系などの接着剤でも良い。ここで、樹脂の誘電率は空隙の誘電率よりも一般に大きいので、導電性ケース20と振動膜保持部52及び導電性部材53との電気的、物理的な接触がなければ、絶縁部21は、様々な厚みや配置をとることができる。例えば、絶縁部21は、導電性ケース20の内面に部分的に塗布されることによって、分散した配置をとっても良い。ただし、絶縁部21は、導電性ケース20と振動膜保持部52及び導電性部材53との浮遊容量を小さくする厚みや配置をとることが好ましい。
なお、絶縁部21が付された導電性ケース20は、例えば、絶縁部21になる絶縁樹脂が融着され、又は、塗布された積層金属シートをケース形状に絞り加工した後、導電性ケース20の音孔20aが形成された面上の絶縁樹脂を、ブラスト工法などを適用して除去することで容易に製造されることができる。
また、固定電極30は、音孔30aが形成されている。ここで、導電性ケース20の音孔20aの総面積は、外部からの音圧の反射や共振を抑制するために固定電極30の音孔30aよりも大きいことが望ましい。例えば、コンデンサセンサ10がマイクロホンとして使用される場合、固定電極30の音孔30aの総面積は、振動膜51のうち振動膜保持部52によって固定されていない振動可能な部分(以下「可振部」という。)51aの総面積に対して、1/10よりも小さく、1/1000よりも大きいことが望ましい。即ち、固定電極30の音孔30aの総面積が振動膜51の可振部51aの総面積に対して1/10より大きいとき、固定電極30及び振動膜51の間の実効的な容量が低下するので、コンデンサセンサ10は十分な感度が得られにくい。また、固定電極30の音孔30aの総面積が振動膜51の可振部51aの総面積に対して1/1000よりも小さいとき、コンデンサセンサ10は十分な音圧を振動膜51に伝えることができない。なお、コンデンサセンサ10が振動センサとして使用される場合、音圧の導入を必要としないため、この限りではない。
また、固定電極30は、導電性ケース20の対向部22bの変形を抑制する変形抑制部32を振動膜51の可振部51aの外周51bより内側に有している。したがって、コンデンサセンサ10は、対向部22bの変形による周波数特性の悪化を抑制することができる。なお、コンデンサセンサ10は、固定電極30及び変形抑制部32が一体に形成されているので、固定電極30及び変形抑制部32が別部品である場合と比較して、部品点数を少なくすることができるが、固定電極30及び変形抑制部32が別部品である構成であっても良い。
また、固定電極30は、SUSや、Niメッキなどの防食処理を施した真鍮、洋泊などの金属によって形成されていることが望ましく、その金属の表面は、さらに導通性や防食性を高める目的で金メッキなどがされていても良い。なお、コンデンサセンサ10は、固定電極30を導電性ケース20と比較して曲げ強度が強い材料によって形成することができるので、薄型化、小型化における強度安定性を容易に実現することができる。
また、エレクトレット材31は、FEPによって形成されていることが望ましく、塗布、又は、フィルムの熱融着などで固定電極30に接合されている。また、エレクトレット材31は、固定電極30が導電性ケース20の内部に挿入される前に、予め電子ビーム又はコロナ放電などで着電されることによって高い着電電位を得ている。
また、スペーサ40は、PET、PP、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PENなど絶縁性が高く、比較的吸湿性が少なく、また塑性変形、応力破壊などがし難く、かつ加工性の優れた樹脂によって形成されていることが好ましい。
また、振動膜51は、導電性と耐食性を併せ持つAu、Pt、Tiなどによって形成されていても良いが、導電性高分子フィルム、又は、PET、PP、PPS、PENなどの絶縁性の樹脂フィルムに導電性物質であるAu、Ni、Pt、Ti、V、W、Taなどを例えば真空蒸着法やスパッタリング法を用いて積層化したものによって形成されている方が好ましい。振動膜51は、導電性物質が積層された樹脂フィルムによって形成されている場合、金属のみで形成されている場合と比較して軽量化することができので、金属のみで形成されている場合と比較してコンデンサセンサ10の感度を向上することができる。なお、振動膜51は、振動膜保持部52と電気的に導通を持つように配置されている。例えば、振動膜51は、上述したように絶縁性樹脂フィルムと金属とを多層化したものによって形成されている場合、金属蒸着面と振動膜保持部52とがエポキシ系接着剤などで接合されることによって、容易に導通を確保することができる。
また、振動膜保持部52は、振動膜51のテンションを一定に保つ目的で、機械的強度が高いことが望ましく、特にSUS、洋泊、真鍮などの金属や、金属と樹脂などの複合体によって形成されていることが好ましい。
また、導電性部材53は、振動膜保持部52と同様に、金属や、金属と樹脂などの複合体によって形成されていることが好ましい。
なお、導電性ケース20と、振動膜保持部52及び導電性部材53とは、絶縁部21の他に空隙が介在することによって、互いの直接的な導通が行われないようになっている。
また、回路実装基板60は、JFET(接合型電界効果トランジスタ)又はMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)などの図示していないインピーダンス変換素子や増幅回路が導電性ケース20の内部側に配置されており、導電性部材53側にパターンとして出されたインピーダンス変換素子のゲートで導電性部材53と電気的に接続しており、導電性部材53側とは反対側にパターンとして出されたインピーダンス変換素子のソースで導電性ケース20の一部20bと電気的に接続している。したがって、固定電極30及び振動膜51の間の容量の変化に伴う電位の変化は、インピーダンス変換素子のドレイン及びソースの間の抵抗値の変化として検出することができる。なお、回路実装基板60は、図示しているようにカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、インピーダンス変換素子のソースで導電性ケース20の一部20bと電気的に接続することもできるが、超音波接合や溶接などを用いてインピーダンス変換素子のソースで導電性ケース20の一部20bと電気的に接続することもできる。
なお、導電性面布70は、導電性ケース20の音孔20aからのダストの進入を阻止することができるだけではなく、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが導電性ケース20の音孔20aを介して導電性ケース20の内部に侵入することを抑制することができるので、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができる。
また、導電性面布70は、例えば金属繊維や、樹脂繊維にカーボンやメッキなどを施した複合繊維や、樹脂繊維と金属繊維との複合体や、樹脂繊維中に金属フィラーなどを複合させたものによって形成されていても良い。更に、導電性面布70は、非導電性面布にスパッタリングや真空蒸着、メッキなどを用いて、導通面を積層させたものによって形成されていても良い。導電性面布70は、導電性物質及び非導電性物質の複合体である場合、導電性物質のみで形成されている場合と比較して容易に製造されることができる。
なお、導電性ケース20及び導電性面布70は、樹脂系接着剤や導電性がある両面テープなどで互いに接合されることによって容易に導通されることができる。また、導電性面布70は、導電性ケース20との接合面とは反対側の面にフッ素系化合物を用いた防水処理を施しても良い。
なお、コンデンサセンサ10は、図1及び図2において断面構造のみが示されているが、円柱や四角柱などの様々な形状をとることができる。
また、コンデンサセンサ10は、例えばインピーダンス変換素子としてFETを用いる場合、図3(a)に示すように、外部の機器と電気的に接続可能な端子10aと、FET及びダイオードを集積し回路実装基板60に実装されたICチップ10bと、固定電極30及び振動膜51で構成されたコンデンサ10cとを備えた回路を構成する。そして、コンデンサセンサ10の実効容量(Ceff)と、固定電極30及び振動膜51の間の浮遊容量(Cs)と、FETの入力容量(Ciss)との間には、図3(b)に示すような関係が成立すると考えられる。即ち、コンデンサセンサ10は、浮遊容量を低下させることで、出力電圧を向上させることができる。
例えば、コンデンサセンサ10が円柱の形状をとって振動膜51の形状が円形である場合、固定電極30は、図4に示すような形状をとることによって振動膜51との間の浮遊容量を低下させることができる。図4(a)に示す固定電極30は、形状が円形であり、3つの音孔30aが形成されている。これに対し、図4(b)に示す固定電極30は、外周部が削られて削除部30bが設けられることで振動膜51と外周部の形状が異なり、振動膜51の可振部51a以外の部分(以下、「非可振部」という。)51c(図1参照)との間の浮遊容量を低下させた構造になっている。この固定電極30の削除部30bは、振動膜51の可振部51aに対向する面に到達するようになっていても良い。例えば、図4(c)に示す固定電極30は、振動膜51の可振部51aに対向する面に削除部30bを到達させて削除部30bの一部を音孔とし、削除部30bの一部を介して導電性ケース20側から振動膜51側に音圧を導入可能にすることによって、中心部の音孔30a(図4(b)参照)を無くした構造になっている。なお、図4(a)に示す固定電極30の音孔30aの総面積と、図4(c)に示す固定電極30の削除部30bのうち導電性ケース20側から振動膜51側に音圧を導入可能にしている部分の総面積とが等しい場合、図4(c)に示す固定電極30は、振動膜51の実効的な振動幅が大きい振動膜51の中心部に対向する位置に存在しているので、振動膜51の中心部に対向する位置に音孔30aが形成されている図4(a)に示す固定電極30と比較して、コンデンサセンサ10の感度を向上することができる。同様に、固定電極30は、図4(d)〜(f)に示すような構造をとることも好ましい。
また、コンデンサセンサ10が四角柱の形状をとって振動膜51の形状が四角形である場合、固定電極30は、図5に示すような形状をとることによって振動膜51との間の浮遊容量を低下させることができる。図5(a)に示す固定電極30は、形状が四角形であり、3つの音孔30aが形成されている。これに対し、図5(b)に示す固定電極30は、外周部が削られて削除部30bが設けられることで振動膜51と外周部の形状が異なり、振動膜51の非可振部51cとの間の浮遊容量を低下させた構造になっている。この固定電極30の削除部30bは、振動膜51の可振部51aに対向する面に到達するようになっていても良い。例えば、図5(c)に示す固定電極30は、振動膜51の可振部51aに対向する面に削除部30bを到達させて削除部30bの一部を音孔とし、削除部30bの一部を介して導電性ケース20側から振動膜51側に音圧を導入可能にすることによって、中心部の音孔30a(図5(b)参照)を無くした構造になっている。なお、図5(a)に示す固定電極30の音孔30aの総面積と、図5(c)に示す固定電極30の削除部30bのうち導電性ケース20側から振動膜51側に音圧を導入可能にしている部分の総面積とが等しい場合、図5(c)に示す固定電極30は、振動膜51の実効的な振動幅が大きい振動膜51の中心部に対向する位置に存在しているので、振動膜51の中心部に対向する位置に音孔30aが形成されている図5(a)に示す固定電極30と比較して、コンデンサセンサ10の感度を向上することができる。
また、コンデンサセンサ10が円柱の形状をとって振動膜51の形状が円形である場合、振動膜保持部52は、図6に示すように、導電体52a及び絶縁体52bの複合体とすることで、導電体のみで形成されている場合と比較して、導電性ケース20との間の浮遊容量を低下させることができ、コンデンサセンサ10の感度を向上することができる。ここで、図6に示す振動膜保持部52は、絶縁樹脂と、金属との一体成型品などで容易に実現することができる。なお、導電性部材53も、振動膜保持部52と同様の構造をとって、導電性ケース20との間の浮遊容量を低下させ、コンデンサセンサ10の感度を向上することができる。
なお、図7に示すように、FET、ダイオード、及び、FETのゲート上の過剰電荷を放出することによって出力応答性を高める働きをする高抵抗R1を集積したICチップ10dと、容量性素子C及び抵抗素子R2から成りFETのドレイン及びソースの間に接続されたノイズ除去部としてのCRローパスフィルタ10eとを回路実装基板60が実装するようになっていても良い。
コンデンサセンサ10は、FETのドレイン及びソースの間に接続されたCRローパスフィルタ10eを備えることによって、端子10aを通じて外部から入力されるノイズを除去することができる。また、コンデンサセンサ10は、FETのドレイン及びソースの間に接続されたCRローパスフィルタ10e以外にも、誘導性素子Lを用いたCRL、CL又はRL回路や、1つ以上の容量性素子Cのみによるバイパスコンデンサ回路をノイズ除去部として備えることによって、FETのドレイン及びソースの間のノイズを除去することができる。なお、端子10aを通じて外部から入力されるノイズとしては、例えばコンデンサセンサ10が携帯電話にコンデンサマイクロホンとして用いられるときに、携帯電話の電波によって受けるノイズがある。
更に、コンデンサセンサ10は、FETのドレイン及びソースの間にバリスタ素子を備えることによって耐ESD性を向上することもできる。
なお、ICチップ10dの高抵抗R1は、例えば100MΩ以上20GΩ以下が好ましく、特に1GΩ以上10GΩ以下が望ましい。また、CRローパスフィルタ10eの容量性素子Cは、10PF以上10nF以下が好ましく、抵抗素子R2は、10Ω以上1000Ω以下が好ましい。
以上のように構成されているコンデンサセンサ10の具体的な実施例について、最適な構造と特性について説明する。
(実施例1)
コンデンサセンサ10として、高さが1.4mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンを作製した。ここで、導電性ケース20としては、板厚が0.12mmの洋泊を用い、絶縁部21としては、導電性ケース20になる洋泊に融着されたPETフィルムを用いた。また、固定電極30としては、厚みが0.2mmのSUS材に、厚みが12.5μmのFEPを積層し、280Vに着電したものを用いた。また、振動膜保持部52、導電性部材53としては、何れも厚みが0.3mmのSUS材を用いた。また、振動膜51としては、様々な厚みを持つPETフィルムに厚みが20nmのAu又は厚みが70nmのNiを蒸着したものを用い、スペーサ40としては、厚みが38μmのPETを用いた。それぞれコンデンサマイクロホンに組上げ、感度を測定した。
図8に示す結果のように、コンデンサセンサ10の感度の観点から振動膜51のPETの膜厚には最適値があり、振動膜51の厚みが1μm以下においてはコンデンサセンサ10の感度にバラツキが大きかった。
したがって、振動膜51の厚みが1μmより大きく3μmより小さいときに、コンデンサセンサ10が高感度と高歩留まりを両立することが判明した。
なお、振動膜51としてPETを用いた場合の他に、振動膜51としてPPS、PEN、PPなどのフィルムを用いた場合についても調べたが、振動膜51としてPETを用いた場合とほぼ同様の結果が得られた。
(実施例2)
コンデンサセンサ10として、高さが1.4mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンを作製した。ここで、導電性ケース20としては、板厚が0.12mmの洋泊を用い、絶縁部21としては、導電性ケース20になる洋泊に融着されたFEPフィルムを用いた。また、固定電極30としては、厚みが0.2mmのSUS材に、厚みが12.5μmのFEPを積層し、280Vに着電したものを用いた。また、振動膜保持部52、導電性部材53としては、何れも厚みが0.3mmのSUS材を用いた。また、スペーサ40としては、厚みが30μmのPPを用いた。また、振動膜51としては、厚みが2.5μmのPPSフィルムに厚みが20nmのAuを蒸着したものを用い、振動膜保持部52への貼り付け張力を様々に変えたものをコンデンサマイクロホンに組上げ、振動膜51の基本共振周波数f0と感度との関係を調べた。
図9に示す結果のように、コンデンサセンサ10の感度の観点から振動膜51の基本共振周波数f0には最適値があり、特に振動膜51の基本共振周波数f0が10KHz以下においてはコンデンサセンサ10の感度にバラツキが大きく、振動膜51の基本共振周波数f0がほぼ35KHz以上においてはコンデンサセンサ10は十分な感度が得られなかった。
したがって、振動膜51の基本共振周波数f0が10KHzより大きく35KHzより小さいときに、コンデンサセンサ10が高感度と高歩留まりを両立することが判明した。
なお、振動膜51としてPPSを用いた場合の他に、振動膜51としてPET、PEN、PPなどのフィルムを用いた場合についても調べたが、振動膜51としてPPSを用いた場合とほぼ同様の結果が得られた。
(実施例3)
コンデンサセンサ10として、高さが1.4mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンを作製した。ここで、導電性ケース20としては、板厚が0.12mmの洋泊を用い、絶縁部21としては、導電性ケース20になる洋泊に樹脂を塗布したものを用いた。また、固定電極30としては、厚みが0.2mmのSUS材に、様々な厚みを持つFEPを積層したものを準備し、それぞれ280Vに着電した。また、振動膜保持部52、導電性部材53としては、何れも厚みが0.3mmのSUS材を用いた。また、振動膜51としては、厚みが1.5μmのPETフィルムに厚みが40nmのTiを蒸着したものを用いた。それぞれコンデンサマイクロホンに組上げ、固定電極30のFEPフィルムの厚みと感度との関係を調べた。
図10に示す結果のように、コンデンサセンサ10の感度の観点から固定電極30のFEPの厚みには最適値があり、特に固定電極30のFEPの厚みが3μm以下においてはコンデンサセンサ10の感度にバラツキが大きかった。
したがって、エレクトレット材31の厚みが3μmより大きく25μmより小さいときに、コンデンサセンサ10が高感度と高歩留まりを両立することが判明した。
(実施例4)
コンデンサセンサ10として、高さが約1.5mm、形状が円柱で直径が4mmのコンデンサマイクロホンと、高さが約1.0mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンとを作製した。ここで、導電性ケース20としては、板厚0.12mmの洋泊を用い、絶縁部21としては、導電性ケース20になる洋泊に絶縁塗布加工を施したものを用いた。また、固定電極30としては、厚みが0.1mmのSUS材に厚みが12.5μmのFEPを積層し、200V〜300Vに着電したものを用いた。また、振動膜保持部52、導電性部材53としては、何れも厚みが0.4mmのSUS材を用いた。なお、高さが1.0mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンには、導電性部材53を備えなかった。また、振動膜51としては、厚みが2.5μmのPETフィルムに厚みが70nmのNiを蒸着したものを用い、スペーサ40としては、厚みが38μmのPETを用いた。それぞれコンデンサマイクロホンに組上げ、感度を測定した。
測定の結果、高さが1.5mm、形状が円柱で直径が4mmのコンデンサマイクロホンでは、−48dB〜−44dBという感度が得られ、高さが1.0mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンでは、−45dB〜−38dBという高感度が達成できた。また、これらのコンデンサマイクロホンの周波数特性は、20KHzまでほぼ一様な値を示した。
(実施例5)
コンデンサセンサ10として、高さが1.5mm、形状が円柱で直径が6mmのコンデンサマイクロホンを作製した。ここで、導電性ケース20としては、板厚が0.12mmの洋泊を用い、絶縁部21としては、導電性ケース20になる洋泊に絶縁塗布加工を施したものを用いた。また、固定電極30としては、厚みが0.1mmのSUS材に厚みが12.5μmのFEPを積層し、200V〜300Vに着電したものを用いた。また、振動膜保持部52、導電性部材53としては、何れも厚みが0.4mmのSUS材を用いた。また、振動膜51としては、厚みが1.5μmのPETフィルムに厚みが70nmのNiを蒸着したものを用い、スペーサ40としては、厚みが38μmのPETを用いた。それぞれコンデンサマイクロホンに組上げ、感度を測定した。
測定の結果、実施例5のコンデンサセンサ10では、−37dB〜−30dBという高感度が得られた。
そして、このコンデンサセンサ10に、図11に示すように振動を抑制するためのエラストマ81及び導電性エラストマ82を装着し、図示していない携帯電話の通常のマイクロホンに置き換えて複数の話者から30cm程度離れたハンズフリー通話を行ったところ、通常のマイクロホンを備えた携帯電話では聞き取れない複数の人間の会話を、十分に聞き取ることが可能であることが実証された。なお、図11において、エラストマ81はゴムでも良く、導電性エラストマ82はバネでも良い。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
図2に示すように、まず、絶縁部21を付けた導電性ケース20の内部に、エレクトレット材31を付けた固定電極30、スペーサ40、振動膜51を付けた振動膜保持部52、導電性部材53、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、固定電極30、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52、導電性部材53及び回路実装基板60が導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性面布70が導電性ケース20に接合されることによって、コンデンサセンサ10は組み立てられる。
なお、回路実装基板60は、IC回路がベアチップで実装されている場合、IC回路がパッケージで実装されている場合と比較して、振動膜51との間隔を小さくすることができるので、コンデンサセンサ10の高さを低くすることができる。したがって、回路実装基板60の実装としては、IC回路のベアチップ実装が好ましい。
ここで、図12(a)に示すように、FET61のベアチップの電極形状は、裏面にドレイン61a及びソース61bを設け、図示していない表面にゲートを設けた電極形状であっても良いし、図12(b)に示すように、裏面にドレイン61a、ソース61b及びゲート61cを設けた電極形状であっても良い。そして、それぞれの電極はスタットバンプ、メッキバンプ又は半田ボールなど、通常のベアチップ実装に用いられる構造で実現できる。また、FET61のベアチップは、図12(a)に示す電極形状であるとき、裏面のドレイン61a及びソース61bを回路実装基板60上のランドにフリップチップ実装した後、表面のゲートを回路実装基板60の実装面にワイヤーボンディングなどを用いて接続する。また、FET61のベアチップは、図12(b)に示す電極形状であるとき、ドレイン61a、ソース61b及びゲート61cを回路実装基板60上のランドに同時にフリップチップ実装することができる。
そして、回路実装基板60は、例えば次のようにIC回路のベアチップ実装が行われることによって製造される。
まず、図13(a)に示すような電極62aが形成されたガラエポやアルミナ基板などの基板62に、図13(b)に示すようにNCP(ノンコンダクティブペースト)やACP(アイソトロピーコンダクティブペースト)などのペースト63を塗布した後、図13(c)に示すように基板62に塗布されたペースト63の上から基板62にFET61のベアチップを熱によって高い位置決め精度で仮圧着する。ここで、基板62にペースト63を塗布する代りに、基板62にNCF(ノンコンダクティブフィルム)やACF(アイソトロピーコンダクティブフィルム)を貼り付けても良い。
次に、基板62に仮圧着されたFET61を、図13(d)に示すように、1個ずつ、又は、同時に複数個ずつ基板62に熱圧着装置91で熱圧着することによってベアチップ実装を終える。ここで、FET61を基板62に熱圧着する代りに、FET61を基板62に超音波接合などの熱圧着以外のベア実装プロセスを用いて接合しても良い。
次に、FET61が熱圧着された基板62に、図13(e)に示すようにクリーム半田64を印刷し、図13(f)に示すように、基板62に印刷されたクリーム半田64の上から容量性素子、抵抗素子、誘導性素子、バリスタ素子などのチップ部品65を必要に応じて基板62に実装した後、図13(g)に示すように、基板62に実装したチップ部品65をリフローによって基板62に接合する。
最後に、以上のようにして製造された集合基板から図13(h)に示すように個別の回路実装基板60を抜き落とすことによって、回路実装基板60を製造する。ここで、例えば予め集合基板がプッシュバックなどで半抜き状態にある、又は予め個別に分離されていると、ベアチップの基板62に対する位置決め精度が低下してベアチップ実装の実装タクトが低下する。また、図13(g)に示すように製造された集合基板から個別の回路実装基板60を抜き落とすことによって、個別の回路実装基板60の外周でのダストの発生が抑制され、歩留まりが向上する。
なお、図13に示す回路実装基板60の製造手順においては、FET61の基板62へのベアチップ実装を、チップ部品65の基板62への実装より先に行うようになっているが、チップ部品65の基板62への実装を、FET61の基板62へのベアチップ実装より先に行うようになっていても良い。また、回路実装基板60は、チップ部品65に代えて、例えばポリイミドシート上にスパッタリングなど薄膜プロセスを用いて容量性素子、抵抗素子又は誘導性素子を回路パターンとともに形成したシートデバイスを備えるようになっていても良い。
また、図14(a)に示すように予め基板62に容量性素子、抵抗素子又は誘導性素子などの素子66が印刷又は薄膜プロセスによって形成されている場合、図13に示す場合と比較して、回路実装基板60と振動膜51との間隔を小さくすることができるので、コンデンサセンサ10は高さを低くすることができる。
ここで、図14(a)に示すように予め基板62に素子66が印刷又は薄膜プロセスによって形成されている場合、回路実装基板60は次のように製造されることが望ましい。
まず、図14(a)に示すように予め素子66が印刷又は薄膜プロセスによって形成された基板62に、図14(b)に示すようにペースト63を塗布した後、図14(c)に示すように基板62に塗布されたペースト63の上から基板62にFET61のベアチップを熱によって高い位置決め精度で仮圧着する。ここで、基板62にペースト63を塗布する代りに、基板62にNCFやACFを貼り付けても良い。
次に、基板62に仮圧着されたFET61を、図14(d)に示すように、1個ずつ、又は、同時に複数個ずつ基板62に熱圧着装置91で熱圧着することによってベアチップ実装を終える。ここで、FET61を基板62に熱圧着する代りに、FET61を基板62に超音波接合などの熱圧着以外のベア実装プロセスを用いて接合しても良い。
最後に、以上のようにして製造された集合基板から図14(e)に示すように個別の回路実装基板60を抜き落とすことによって、回路実装基板60を製造する。
なお、回路実装基板60の構造としては、図13(h)や図14(e)に示す構造以外に、図15に示すようにFET61や素子66が内部に埋め込まれた構造であっても良い。回路実装基板60は、FET61や素子66を内部に埋め込んでいる場合、FET61や素子66が表面に実装される場合と比較して、振動膜51との間隔を小さくすることができるので、コンデンサセンサ10の高さを低くすることができる。
また、コンデンサセンサ10の内部に実装されるベアICは、FET61のみならず、デジタル又はアナログのオーディオアンプ、音声認識回路などをIC化して実装したものや、容量性素子や抵抗素子を同一のIC回路内に形成したものや、後述するような高周波方式の回路をIC化したものであっても良い。
なお、以上においては、コンデンサセンサ10は、固定電極30にエレクトレット材31が積層されているので、エレクトレットコンデンサマイクロホンとして機能することができるが、固定電極30及び振動膜51の何れにもエレクトレット材31が積層されていない構成であっても良い。コンデンサセンサ10は、固定電極30及び振動膜51の何れにもエレクトレット材31が積層されていない場合、図16に示すように、固定電極30及び振動膜51によって形成されるコンデンサの静電容量と、コイルの自己インダクタンスLとでの共振特性を利用することによって、高周波方式によるコンデンサマイクロホンとして機能することができる。なお、コンデンサセンサ10は、図16に示す回路10fが回路実装基板60にベアチップ実装されていても良い。
(第2の実施の形態)
まず、第2の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。なお、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成のうち、第1の実施の形態に係るコンデンサセンサ10(図1参照)の構成と同様な構成については、コンデンサセンサ10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図17に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ100は、導電性ケース20の音孔20aが形成された面側にも固定電極30に接触する状態で絶縁部21を付している。
また、導電性ケース20と固定電極30との電気的接合は、レーザ溶接で生成された導通部11によって実現されている。
なお、絶縁部21が付された導電性ケース20は、例えば、絶縁樹脂が融着され、又は、塗布された積層金属シートをケース形状に絞り加工されるだけで製造される。即ち、導電性ケース20は、ケース形状に絞り加工された後、音孔20aが形成された面側の絶縁部21をプラスト工法などを適用して除去する必要が無い。したがって、コンデンサセンサ100は、コンデンサセンサ10と比較して容易に製造することができる。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
まず、絶縁部21を付けた導電性ケース20の内部に、エレクトレット材31を付けた固定電極30、スペーサ40、振動膜51を付けた振動膜保持部52、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、固定電極30、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52及び回路実装基板60が導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性ケース20と、固定電極30とがレーザ溶接で生成された導通部11によって接合された後、導電性面布70が導電性ケース20に接合されることによって、コンデンサセンサ100は組み立てられる。
なお、コンデンサセンサ100は、コンデンサセンサ10のように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53(図2参照)を設けることによって高さの調整を容易化することができる。
また、コンデンサセンサ100は、レーザ溶接によって導通部11を生成する代りに、例えば固定電極30に予め設けられた突起で組立て時に絶縁部21を突き破ることによって導通部を生成したり、半田付けによって導通部を生成したりすることによって、導電性ケース20及び固定電極30の間の電気的接合を実現することができる。固定電極30に予め設けられた突起で導電性ケース20及び固定電極30の電気的接合を実現する場合、レーザ溶接を施すことによって導電性ケース20及び固定電極30の電気的接合を実現する場合と比較して、コンデンサセンサ100は容易に製造される。
(第3の実施の形態)
まず、第3の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。なお、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成のうち、第1の実施の形態に係るコンデンサセンサ10(図1参照)の構成と同様な構成については、コンデンサセンサ10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図18に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ110の構成は、導電性ケース20に付されていた絶縁部21(図1参照)に代えて導電性ケース20とは独立した絶縁部111を導電性ケース20及び振動膜保持部52の間にコンデンサセンサ10が備えた構成と同様である。
ここで、固定電極30及び振動膜51の面積を大きくして固定電極30と振動膜51との静電容量を大きくために、絶縁部111は、必然的に薄くする必要がある。一方、機械による自動的な実装上の課題から、絶縁部111は、ある程度の剛性をもつ必要がある。したがって、絶縁部111の材料としては、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、PMMA(メタクリル酸メチル)、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PP、PS(ポリスチレン)、PET、PC(ポリカーボネイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PPS、PI(ポリイミド)、LCP(液晶ポリマー)などが比較的好ましいが、絶縁部111に強い剛性を持たせるためにはこれらの樹脂とガラスとの複合体や、これらの樹脂と金属の複合体が特に好ましい。例えば、絶縁部111は、SUSを母材として、母材であるSUSの周囲に絶縁物の塗布加工などを施した複合体などによって構成されることが好ましい。
なお、コンデンサセンサ110は、絶縁部21が導電性ケース20に付されたコンデンサセンサ10と比較して部品点数が増加する。しかしながら、コンデンサセンサ110は、コンデンサセンサ10と比較して、簡単な構造であり、容易に製造されることができるので、導電性ケース20に絶縁部21を付さなくても良い分だけ製造工程を減少することができ、製造コストを低下させることができる。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
まず、導電性ケース20の内部に、絶縁部111、エレクトレット材31を付けた固定電極30、スペーサ40、振動膜51を付けた振動膜保持部52、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、固定電極30、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52及び回路実装基板60が導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性面布70が導電性ケース20に接合されることによって、コンデンサセンサ110は組み立てられる。
なお、コンデンサセンサ110は、コンデンサセンサ10のように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53(図2参照)を設けることによって高さの調整を容易化することができる。
(第4の実施の形態)
まず、第4の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。なお、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成のうち、第3の実施の形態に係るコンデンサセンサ110(図18参照)の構成と同様な構成については、コンデンサセンサ110の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図19に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ120は、固定電極30、スペーサ40及び絶縁部111の大きさだけがコンデンサセンサ110と異なるだけである。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
まず、導電性ケース20の内部に、エレクトレット材31を付けた固定電極30、スペーサ40、絶縁部111、振動膜51を付けた振動膜保持部52、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、固定電極30、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52及び回路実装基板60が導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性面布70が導電性ケース20に接合されることによって、コンデンサセンサ120は組み立てられる。
コンデンサセンサ120は、固定電極30と比較して薄くて軽いスペーサ40が絶縁部111より先に導電性ケース20の内部に挿入されるので、スペーサ40が導電性ケース20の内部に挿入されるときにスペーサ40が絶縁部111に引っ掛かることが無く、コンデンサセンサ110と比較して容易に製造されることができる。
一方、コンデンサセンサ110は、コンデンサセンサ120と比較して固定電極30及びスペーサ40を小さくすることができるので、コンデンサセンサ120と比較して材料コストを下げることができる。
なお、コンデンサセンサ120は、コンデンサセンサ110のように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53(図2参照)を設けることによって高さの調整を容易化することができる。
(第5の実施の形態)
まず、第5の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。なお、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成のうち、第1の実施の形態に係るコンデンサセンサ10(図1参照)の構成と同様な構成については、コンデンサセンサ10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図20に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ130の構成は、導電性ケース20と固定電極30との間に配置された導電性スペーサ131をコンデンサセンサ10が備えた構成と同様である。
また、コンデンサセンサ130は、導電性ケース20の音孔20aの形状もコンデンサセンサ10と異なっている。即ち、コンデンサセンサ130においては、固定電極30の音孔30aの全部が導電性ケース20の音孔20a以外の部分と対向している。換言すると、コンデンサセンサ130においては、固定電極30の音孔30aと、導電性ケース20の音孔20aとが全く対向していない。例えば、コンデンサセンサ130が円柱の形状をとっている場合、導電性ケース20は、図21に示すように音孔20aが形成されている。
なお、導電性スペーサ131は、強度と導電性の点から金属であることが望ましい。
ここで、コンデンサセンサ130は、導電性ケース20及び固定電極30が互いに直接接触しているコンデンサセンサ10と比較して、導電性ケース20の音孔20aが形成された面から固定電極30までの距離が長いので、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができる。
また、コンデンサセンサ130は、固定電極30の音孔30aと、導電性ケース20の音孔20aとが全く対向していないので、固定電極30の音孔30aの全部が導電性ケース20の音孔20aと対向しているコンデンサセンサ10と比較して、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができる。
以上に説明したように、コンデンサセンサ130は、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができるので、例えば、導電性面布70に代えて、導電性面布70より安価な非導電性面布を備えることができる。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
まず、絶縁部21を付けた導電性ケース20の内部に、導電性スペーサ131、エレクトレット材31を付けた固定電極30、スペーサ40、振動膜51を付けた振動膜保持部52、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、導電性スペーサ131、固定電極30、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52及び回路実装基板60が導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性面布70が導電性ケース20に接合されることによって、コンデンサセンサ130は組み立てられる。
なお、コンデンサセンサ130は、コンデンサセンサ10のように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53(図2参照)を設けることによって高さの調整を容易化することができる。
(第6の実施の形態)
まず、第6の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。なお、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成のうち、第4の実施の形態に係るコンデンサセンサ120(図19参照)の構成と同様な構成については、コンデンサセンサ120の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図22に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ140の構成は、導電性ケース20と固定電極30との間に導電性スペーサ131をコンデンサセンサ120が備えた構成と同様である。
また、コンデンサセンサ140は、導電性ケース20の音孔20aの形状もコンデンサセンサ120と異なっている。即ち、コンデンサセンサ140においては、固定電極30の音孔30aの全部が導電性ケース20の音孔20a以外の部分と対向している。換言すると、コンデンサセンサ140においては、固定電極30の音孔30aと、導電性ケース20の音孔20aとが全く対向していない。
なお、導電性スペーサ131は、強度と導電性の点から金属であることが望ましい。
ここで、コンデンサセンサ140は、導電性ケース20及び固定電極30が互いに直接接触しているコンデンサセンサ120と比較して、導電性ケース20の音孔20aが形成された面から固定電極30までの距離が長いので、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができる。
また、コンデンサセンサ140は、固定電極30の音孔30aと、導電性ケース20の音孔20aとが全く対向していないので、固定電極30の音孔30aの全部が導電性ケース20の音孔20aと対向しているコンデンサセンサ120と比較して、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができる。
以上に説明したように、コンデンサセンサ140は、導電性ケース20の外部の電磁ノイズが振動膜51に到達して振動膜51に影響することを抑制することができるので、例えば、導電性面布70に代えて、導電性面布70より安価な非導電性面布を備えることができる。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
まず、導電性ケース20の内部に、導電性スペーサ131、エレクトレット材31を付けた固定電極30、スペーサ40、絶縁部111、振動膜51を付けた振動膜保持部52、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、導電性スペーサ131、固定電極30、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52及び回路実装基板60が導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性面布70が導電性ケース20に接合されることによって、コンデンサセンサ140は組み立てられる。
なお、コンデンサセンサ140は、コンデンサセンサ120のように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53(図2参照)を設けることによって高さの調整を容易化することができる。
(第7の実施の形態)
まず、第7の実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成について説明する。なお、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサの構成のうち、第1の実施の形態に係るコンデンサセンサ10(図1参照)の構成と同様な構成については、コンデンサセンサ10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図23に示すように、本実施の形態に係るフロントエレクトレット型のコンデンサセンサ150は、導電性ケース20が互いに対向した一対の開口部23a及び23bを有しており、導電性面布70が固定電極30の音孔30aを直接覆っているところが、コンデンサセンサ10と異なる。
なお、コンデンサセンサ150は、コンデンサセンサ10の対向部22b(図1参照)のように固定電極30を覆う部分を導電性ケース20が有していないので、導電性ケース20の変形による周波数特性の悪化を抑制することができる。
次に、本実施の形態に係るコンデンサセンサの製造方法について説明する。
まず、絶縁部21を付けた導電性ケース20の内部に導電性ケース20の開口部23aを介して、エレクトレット材31を付けた固定電極30が圧入された後、スペーサ40、振動膜51を付けた振動膜保持部52、回路実装基板60が順に挿入される。
次いで、回路実装基板60がカーリングやカシメで導電性ケース20の一部20bに圧接されることによって、エレクトレット材31、スペーサ40、振動膜51、振動膜保持部52及び回路実装基板60が固定電極30及び導電性ケース20の内部に固定される。
最後に、導電性面布70が固定電極30に接合されることによって、コンデンサセンサ150は組み立てられる。
なお、コンデンサセンサ150は、コンデンサセンサ10のように、振動膜保持部52及び回路実装基板60の間に導電性部材53(図2参照)を設けることによって高さの調整を容易化することができる。
産業上の利用の可能性
本発明によれば、周波数特性の悪化を抑制することができるコンデンサセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
本発明に係るコンデンサセンサの特徴及び長所は、以下の図面と共に、後述される記載から明らかになる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。
図2は、図1に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの側面断面図である。
図3(a)は、図1に示すコンデンサセンサの回路図であり、図3(b)は、図1に示すコンデンサセンサの実効容量と、固定電極及び振動膜の間の浮遊容量と、FET(電界効果トランジスタ)の入力容量との関係式を示す図である。
図4(a)〜(f)は、図1に示すコンデンサセンサの固定電極の平面図である。
図5(a)〜(c)は、図4(a)〜(f)に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの固定電極の平面図である。
図6(a)は、図1に示すコンデンサセンサの振動膜及び振動膜保持部の上面図であり、図6(b)は、図1に示すコンデンサセンサの振動膜及び振動膜保持部の下面図である。
図7は、図3(a)に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの回路図である。
図8は、図1に示すコンデンサセンサの実験結果を示す図である。
図9は、図1に示すコンデンサセンサの図8に示す実験結果とは異なる実験結果を示す図である。
図10は、図1に示すコンデンサセンサの図8及び図9に示す実験結果とは異なる実験結果を示す図である。
図11は、図1に示すコンデンサセンサがマイクロホンとして使用されるときの図1に示すコンデンサセンサの正面図である。
図12(a)は、図1に示すコンデンサセンサの回路実装基板に実装されるFETの裏面図であり、図12(b)は、図12(a)に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの回路実装基板に実装されるFETの裏面図である。
図13(a)〜(h)は、図1に示すコンデンサセンサの回路実装基板の所定の製造工程における側面図である。
図14(a)〜(e)は、図13に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの回路実装基板の所定の製造工程における側面図である。
図15は、図13及び図14に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの回路実装基板の側面断面図である。
図16は、図3(a)及び図7に示す例とは異なる例での図1に示すコンデンサセンサの回路図である。
図17は、本発明の第2の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。
図18は、本発明の第3の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。
図19は、本発明の第4の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。
図20は、本発明の第5の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。
図21は、図20に示すコンデンサセンサの導電性ケースの平面図である。
図22は、本発明の第6の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。
図23は、本発明の第7の実施の形態に係るコンデンサセンサの側面断面図である。

Claims (24)

  1. 開口部及び前記開口部に対向した対向部を有した導電性ケースと、前記開口部を介して前記導電性ケースの内部に収納された固定電極と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極より前記開口部側に前記固定電極と離隔して配置された導電性の振動膜と、前記導電性ケースの内部に収納され前記振動膜を保持した導電性の振動膜保持部と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極及び前記振動膜とそれぞれ前記導電性ケース及び前記振動膜保持部を介して電気的に接続された回路実装基板と、前記対向部の変形を抑制する変形抑制部とを備え、
    前記変形抑制部は、前記導電性ケース及び前記振動膜の間であって前記振動膜の振動可能な部分の外周より内側に配置されたことを特徴とするコンデンサセンサ。
  2. 前記固定電極及び前記変形抑制部は、一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  3. 前記振動膜は、導電性物質が積層された樹脂フィルムを有したことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  4. 前記振動膜保持部は、導電体及び絶縁体の複合体であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  5. 前記導電性ケース及び前記固定電極は、それぞれ音孔が形成され、
    前記導電性ケースの前記音孔の総面積は、前記固定電極の前記音孔の総面積より大きく、
    前記固定電極の前記音孔の総面積は、前記振動膜の振動可能な部分の総面積の1/1000より大きく1/10より小さいことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  6. 前記振動膜の厚みは、1μmより大きく3μmより小さいことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  7. 前記振動膜の基本共振周波数は、10KHzより大きく35KHzより小さいことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  8. 前記固定電極に付されたエレクトレット材を備え、
    前記エレクトレット材の厚みは、3μmより大きく25μmより小さいことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  9. 前記導電性ケースに取り付けられて前記導電性ケースと電気的に接続された導電性面布を備え、
    前記導電性ケース及び前記固定電極は、それぞれ音孔が形成され、
    前記導電性ケースの音孔は、前記導電性面布によって覆われたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  10. 前記導電性面布は、導電性物質及び非導電性物質の複合体であることを特徴とする請求項9に記載のコンデンサセンサ。
  11. 前記導電性ケース及び前記固定電極の間に配置された導電性スペーサを備え、
    前記導電性ケース及び前記固定電極は、それぞれ音孔が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  12. 前記固定電極の前記音孔の少なくとも一部は、前記導電性ケースの前記音孔以外の部分と対向したことを特徴とする請求項11に記載のコンデンサセンサ。
  13. 前記固定電極は、前記振動膜と外周部の形状が異なることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  14. 前記導電性ケースの前記振動膜保持部側の面に付された絶縁部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  15. 前記導電性ケース及び前記振動膜保持部の間に絶縁部を備え、
    前記絶縁部は、前記導電性ケースとは独立していることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  16. 前記絶縁部は、金属の母材と、前記母材の表面に施された絶縁材料との複合体であることを特徴とする請求項15に記載のコンデンサセンサ。
  17. 前記振動膜保持部と前記回路実装基板との間に配置された導電性部材を備え、
    前記回路実装基板は、前記導電性部材を介して前記振動膜保持部と電気的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  18. 外部の機器と電気的に接続可能な端子と、前記端子に電気的に接続されノイズを除去するノイズ除去部とを有し、
    前記ノイズ除去部は、前記回路実装基板に実装されたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  19. 前記端子に電気的に接続され前記回路実装基板に実装されたバリスタ素子を備えたことを特徴とする請求項18に記載のコンデンサセンサ。
  20. 前記回路実装基板の内部に埋め込まれた素子を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  21. 印刷及び薄膜プロセスの少なくとも一方によって前記回路実装基板上に形成された素子を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  22. 前記回路実装基板上に実装されたベアチップを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  23. 前記導電性ケースの前記固定電極側の面に付された絶縁部と、前記導電性ケース及び前記固定電極の間を電気的に接続した導通部とを有したことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサセンサ。
  24. 互いに対向した一対の開口部を有した導電性ケースと、前記開口部を介して前記導電性ケースに圧入された固定電極と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極と離隔して配置された導電性の振動膜と、前記導電性ケースの内部に収納され前記振動膜を保持した導電性の振動膜保持部と、前記導電性ケースの内部に収納され前記固定電極及び前記振動膜とそれぞれ前記導電性ケース及び前記振動膜保持部を介して電気的に接続された回路実装基板とを備えたことを特徴とするコンデンサセンサ。
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